JP5379337B1 - クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置 - Google Patents

クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置 Download PDF

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Abstract

低抵抗状態および高抵抗状態の少なくとも2つの状態を可逆的に変化する抵抗変化素子(10)と非線形の電流電圧特性を有する電流制御素子(29)とを有するメモリセル(51)が複数配置されたクロスポイント型メモリであって、少なくとも前記電流制御素子(29)で構成される基準電圧発生回路(6)と、前記基準電圧発生回路(6)の出力電圧を電流増幅する差動アンプ回路(7)と、前記差動アンプ回路(7)の出力で低圧側基準電圧を上昇設定する帰還型ビット線電圧クランプ回路(8)と、選択メモリセル(30)の前記抵抗変化素子の所定の抵抗状態を前記選択メモリセル(30)に流れる電流量によって判断するセンスアンプ回路(9)とで構成された読み出し回路を備える。

Description

本発明は、抵抗変化素子を用いて構成されたクロスポイント型メモリセルアレイを有する不揮発性記憶装置及びその読み出しに関するものである。
近年、抵抗変化素子を用いて構成されたメモリセルを有する不揮発性記憶装置の研究開発が進んでいる。抵抗変化素子とは、電気的信号に応じて抵抗値の変化が生じる(高抵抗状態と低抵抗状態との間を可逆的に遷移する)性質を有し、この抵抗値の変化によって情報を記憶することが可能な素子のことをいう。
抵抗変化素子を用いたメモリセルの、高集積化に適した構造として、クロスポイント構造がある。クロスポイント構造のメモリセルは、例えば、交差するように配置されたビット線とワード線との交点の位置に、ビット線とワード線とに挟まれて設けられる。近年、このようなメモリセルを有するクロスポイント型の抵抗変化不揮発性記憶装置が各種開発されている。
例えば、特許文献1では、可変抵抗体をメモリセルに用いたクロスポイント型の不揮発性記憶装置が開示されている。
図21は、特許文献1の不揮発性記憶装置で用いられている電圧システムを示す構成図である。電圧システム400は、メモリセルアレイ内の選択メモリセルに対する読み出し時の印加電圧を調整するシステムであり、センシング回路404、バイアス回路408、および差動増幅器450を含む。センシング回路404は、第1の抵抗410、センシング装置420、選択ダイオード430、および抵抗変化素子440を含む。読み出し動作は選択ダイオード430および抵抗変化素子440で構成される選択メモリセルに読み出し動作電圧を与えることによって実行され得る。
読み出し動作の間に周囲温度および/またはプロセスの変化が起こると、選択ダイオード430のしきい値電圧が変化し得る。たとえば、周囲温度が上昇するとしきい置電圧が低下し得る。選択ダイオード430のしきい値電圧がそのように変動すると、抵抗変化素子440に対する読み出し動作電圧が変動し得る。
読み出し動作電圧の変動を補償するため、バイアス回路408は抵抗変化素子440に印加され得る参照電圧を生成して一定の読み出し動作電圧を維持する。バイアス回路408は、第2の抵抗460、選択ダイオード430と同じタイプの参照ダイオード470、および参照抵抗素子480も含み得る。参照ダイオード470は、抵抗変化素子440で起こるいずれの変化も追跡する能力を提供する。バイアス回路が参照電圧を生成すると、当該参照電圧は差動増幅器450を介してセンシング回路に供給される。
特許文献1には、バイアス回路408が生成する参照電圧の印加により、選択ダイオード430のしきい値電圧のいかなる変化にもかかわらず、抵抗変化素子440において一定の読み出し動作電圧が維持されることが開示されている。また、特許文献1には、選択ダイオードのしきい値変動に追従した読み出し動作電圧が維持され、選択ダイオードのしきい値変動に追従した読み出しに最適な電圧を常に印加することが可能となることが記載されている。
また例えば、特許文献2では、差動増幅器を用いた電源装置が示されている。
図22は、特許文献2に開示されている電源装置を示す構成図である。
電源装置500は、交流又は直流の電力を入力する入力端子、該入力端子に接続され、入力電力を直流出力に変える主回路511、主回路511の出力の一端と直流出力端子との間に接続され、主回路511の出力を直流出力端子へ導くと共に、その逆流を制限する機能を有する電圧降下素子513、基準電圧508と主回路511の出力の一端から取り出された電圧とを比較し、その結果を主回路511へ帰還させることにより主回路511の出力を制御する第1の回路(演算増幅器)510、主回路511の出力電流に比例した信号を発生する第2の回路503、及び、第2の回路503の出力信号から、電圧降下素子513の電圧降下特性と実質同一の特性を有した電圧降下特性を発生させ、第1の回路510の基準電圧へ追加する第3の回路509を有する。
電源装置500においては、直流出力電圧を定常的に安定化させる為に第1の回路510として差動増幅器(特許文献2では演算増幅器と呼ばれる)が用いられ、主回路511への帰還接続が構成されている。
特表2008−533645号公報 特開平11−168832公報
しかしながら、従来技術の電圧システム及び電源装置は、起動時の出力電圧の立ち上がりが必ずしも高速ではなく、不揮発性記憶装置おける低消費電流化と高速安定動作との両立を図るための動作電源として不向きである。このような課題に対して、特許文献1、2は、不揮発性記憶装置おける低消費電流化と高速安定動作との両立を図るための有効な方策を示唆していない。
本発明は、上記課題を解決するもので、低消費電流化と高速安定動作との両立を図る上で適したクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置を提供することを目的とする。
本発明のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置の1つの態様は、異なる電圧が印加されることで低抵抗状態および高抵抗状態の少なくとも2つの状態を可逆的に変化する抵抗変化素子と前記抵抗変化素子に直列に接続された非線形の電流電圧特性を有する電流制御素子とを有する複数のメモリセルの各々が複数のビット線と複数のワード線との各交点に配置されるクロスポイント型メモリセルアレイと、前記電流制御素子と同一の製造プロセスにて形成された電流制御素子を用いて構成される基準回路への電流印加にて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路で発生した前記基準電圧を電流増幅する差動アンプ回路と、前記複数のビット線から選択される1つの選択ビット線の電圧が、前記差動アンプ回路の出力電圧を基準として定められる電圧に達するまで、前記選択ビット線に電流を印加する帰還型ビット線電圧クランプ回路と、前記選択ビット線に接続された複数のメモリセルから選択される1つの選択メモリセルにおける前記抵抗変化素子が前記低抵抗状態及び前記高抵抗状態の何れにあるかを、前記第1の電流の印加後に前記選択メモリセルに流れる電流量によって判断するセンスアンプ回路と、を備え、前記帰還型ビット線電圧クランプ回路は、ソース端子が前記差動アンプ回路の出力に接続され、ゲート端子が前記選択ビット線に接続された第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのドレイン端子の電圧に応じて、前記選択ビット線へ電流を供給しかつ供給停止する第2のトランジスタと、を有する
前記クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置によれば、選択メモリセルの読み出し時に、前記帰還型ビット線電圧クランプ回路によって、前記電流制御素子の特性に連動した最適な電圧を短時間で前記選択ビット線に設定供給することで、メモリセルの読み出しのための回路を高速に起動する。その結果、高速安定動作を犠牲にすることなく当該回路を頻繁に停止することが容易になり、低消費電流化と高速安定動作との両立が図られる。
図1Aは、単層クロスポイント型メモリセルアレイの立体構造図である。 図1Bは、多層クロスポイント型メモリセルアレイの立体構造図である。 図2は、メモリセルの断面を示す構成図である。 図3は、メモリセルの断面を示す構成図である。 図4は、メモリセルの等価回路図である。 図5は、メモリセルのI−V特性グラフである。 図6は、メモリセルをマトリックス状に配置したメモリセルアレイ構成図である。 図7は、擬似メモリセルの断面を示す構成図である。 図8は、擬似メモリセルの断面を示す構成図である。 図9は、擬似メモリセルの等価回路図である。 図10は、実施の形態における電流制御素子のしきい値に連動した基準電圧上昇型読み出し回路の回路構成図である。 図11は、実施の形態における書き込み回路を備えた基準電圧発生回路の構成図である。 図12は、実施の形態における書き込み回路を備えた基準電圧発生回路の動作の一例を示すシーケンス図である。 図13は、実施の形態における複数の基準メモリセルを備えた基準電圧発生回路の構成図である。 図14は、実施の形態における第2の基準電圧発生回路の構成図である。 図15は、実施の形態における多層メモリセルアレイの断面構成概要図及び多層構造に対応した基準電圧発生回路の構成図である。 図16は、実施の形態におけるクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置のシステム構成図である。 図17は、実施の形態におけるクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 図18は、実施の形態における電流制御素子のしきい値に連動したプリチャージ電圧発生回路の構成図である。 図19は、実施の形態における判定電圧切り換え回路の構成図である。 図20は、実施の形態における読み出し主要ノード動作説明図である。 図21は、従来のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置の一例を示す構成図である。 図22は、従来の差動増幅器を用いた電源装置システムの一例を示す構成図である。
まず、本発明の実施形態を説明するための準備として、発明者らによる課題の分析と解決策の検討結果について詳しく説明する。
前述した特許文献1に示す構成では、選択メモリセルに対する電圧を定常的に印加し続けることを前提とする場合は良いが、記憶装置は一般的にスタンバイ、読み出し、書き込みといった様々な動作モードの状態の移り変わりに伴って選択メモリセルへの印加電圧も変化して行く。その中で、低消費電力化のために読み出し時に用いる差動増幅器450やセンシング回路404は停止することが必要になる。
読み出し以外のモードにおいて差動増幅器450やセンシング回路404を停止することを考慮すると、読み出し時の選択メモリセルに印加する電圧は、読み出し以外の状態から読み出し動作に入ると数nsといった短時間のうちに選択メモリセルへ最適電圧を印加する必要がある。
特許文献1に示す構成では、一般的に差動増幅器450の回路構成の複雑さのため、印加電圧が安定するまでに数十〜数百ns以上といったかなりの時間を要する。一般的に、センシング装置420として記載されるトランジスタの拡散端子の一端を差動増幅器450にフィードバックする構成は、特許文献2に示すような電源回路で用いられる。つまり、特許文献1に示す構成は、定常的な電圧の安定供給には有利であるが、回路を停止状態から起動して所定の電圧を設定するといった不連続な動作においては、差動増幅器の回路の複雑さに伴うフィードバック遅延に起因して、短い時間での回路起動と電圧設定は困難である。従って、読み出し動作の開始時における設定電圧での高速起動の要請に応えることができない。
そこで、本発明の1つの態様におけるクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置は、異なる電圧が印加されることで低抵抗状態および高抵抗状態の少なくとも2つの状態を可逆的に変化する抵抗変化素子と前記抵抗変化素子に直列に接続された非線形の電流電圧特性を有する電流制御素子とを有する複数のメモリセルの各々が複数のビット線と、複数のワード線との各交点に配置されるクロスポイント型メモリセルアレイと、前記電流制御素子と同一の製造プロセスにて形成された電流制御素子を用いて構成される基準回路への電流印加にて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記基準電圧発生回路で発生した前記基準電圧を電流増幅する差動アンプ回路と、前記複数のビット線から選択される1つの選択ビット線の電圧が、前記差動アンプ回路の出力電圧を基準として定められる電圧に達するまで、前記選択ビット線に電流を印加する帰還型ビット線電圧クランプ回路と、前記選択ビット線に接続された複数のメモリセルから選択される1つの選択メモリセルにおける前記抵抗変化素子が前記低抵抗状態及び前記高抵抗状態の何れにあるかを、前記第1の電流の印加後に前記選択メモリセルに流れる電流量によって判断するセンスアンプ回路と、を備える。
また、前記帰還型ビット線電圧クランプ回路は、ソース端子が前記差動アンプ回路の出力に接続され、ゲート端子が前記選択ビット線に接続された第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのドレイン端子の電圧に応じて、前記選択ビット線へ電流を供給しかつ供給停止する第2のトランジスタと、を有してもよい。
また、前記帰還型ビット線電圧クランプ回路は、クランプ用の第1のNチャネルトランジスタのソース端子が電気的に選択メモリセルに接続され、第2のNチャネルトランジスタのゲート端子が電気的に前記選択メモリセルに接続され、前記第1のNチャネルトランジスタのゲート端子が前記第2のNチャネルトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第2のNチャネルトランジスタのドレイン端子が第1のPチャネルトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第1のPチャネルトランジスタのソース端子が電源端子に接続され、前記第2のNチャネルトランジスタのソース端子が前記差動アンプ回路の出力端子に接続され、前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子がスイッチ素子の第1の端子に接続され、前記スイッチ素子の第2の端子が電源端子に接続されて構成され、前記第1のスイッチ素子は、与えられる制御信号に従って、前記第1のスイッチ素子の前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通及び非導通を切り換える機能を有していてもよい。
また、前記センスアンプ回路は、一定電流を発生する定電流素子の出力端子に前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子が接続され、2つの入力電圧の大小に従った信号を出力する差動検知アンプを有し、前記差動検知アンプの第1の入力端子に判定基準電圧を接続し、第2の入力端子に前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子を接続して構成されてもよい。
また、前記定電流素子は、ソース端子とウェル端子とが電源電圧に接続され、ドレイン端子を出力端子とするPチャネルトランジスタによって構成されてもよい。
このような構成によれば、クロスポイント型メモリセルにおいて、読み出し以外の場合は読み出し系回路を停止することで低消費電流化を図り、選択メモリセルの読み出し時に電流制御素子の特性に連動した最適な電圧を短時間で設定供給する読み出し回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図を通じて実質的に同一または相当する要素には同一の符号を付しその説明は省略する場合がある。また、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
〔本発明の一態様におけるメモリセルの基本的な構造と特性〕
まず、クロスポイント型メモリセルアレイを構成するメモリセルの構造と特性について説明する。
図1Aは単層クロスポイント型メモリセルアレイの立体構造を示す図である。ここには、メモリセル51、任意の一方向(例えば、X方向)かつ平行に多数配線されたワード線(例えば第2層配線)52、ワード線52と交差するように一方向(例えば、Y方向)かつ平行に多数配線されたビット線(例えば第1層配線)53が図示されている。ワード線52とビット線53との各交点の位置に、ビット線53とワード線52とに挟まれて、メモリセル51が構成されている。
図1Bは多層クロスポイント型メモリセルアレイの立体構造を示す図である。図1Bには、ビット線53が第1配線層に配置(第1層ビット線53a)され、その上方に、ビット線53と交差するようにワード線52が第2配線層に配置(第1層ワード線52a)され、さらにその上方に、ワード線52と交差するようにビット線53が第3配線層に配置(第2層ビット線53b)され、さらにその上方に、ビット線53と交差するようにワード線52が第4配線層に配置(第2層ワード線52b)され、さらにその上方に、ワード線52と交差するようにビット線53が第5配線層に配置(第3層ビット線53c)される形態で幾重にも積み重ねられた多層構造が示されている。ワード線52とビット線53との各交点の位置に、ビット線53とワード線52とに挟まれて、メモリセル51が配置されている。
このようにクロスポイント型メモリセルアレイは、配線の交点にメモリセルを形成する単純な構造を有している。単層のクロスポイント型メモリセルアレイを積み重ねて多層のクロスポイント型メモリセルアレイを構成することで、微細化に頼ることなく単位面積当たりのメモリセルの数を増加させることが可能なため、クロスポイント型メモリセルアレイは高集積化に適している。
〔メモリセルの構造〕
図2に、クロスポイント型メモリセルアレイに用いられるメモリセル51の断面構成図を示す。
メモリセル51は、抵抗変化素子10と、電流制御素子29とが直列接続された構成を有し、例えば1ビットのメモリを構成している。
抵抗変化素子10は、一例として、窒化タンタル(TaN)で構成される下部電極14の上に酸素不足型のタンタル酸化物(TaO、0<x<2.5)を第1の抵抗変化層(抵抗変化層を構成する第1の領域)13として積層し、その上に300℃、200W、20秒の酸素プラズマを照射して、タンタル酸化物(TaO、x<y)で構成される第2の抵抗変化層(抵抗変化層を構成する第2の領域)12を薄く形成し、その上に白金(Pt)で構成される上部電極11を積層した構造を有している。
抵抗変化層は、下部電極14と上部電極11との間に介在され、下部電極14と上部電極11との間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する層である。例えば、下部電極14と上部電極11との間に与えられる電圧の極性に応じて高抵抗状態と低抵抗状態とを可逆的に遷移する層である。抵抗変化層は、下部電極14に接続する第1の抵抗変化層13と、上部電極11に接続する第2の抵抗変化層12の少なくとも2層を積層して構成される。
第1の抵抗変化層13は、酸素不足型の第1の金属酸化物で構成され、第2の抵抗変化層12は、第1の金属酸化物よりも酸素不足度が小さい第2の金属酸化物で構成されている。抵抗変化素子10の第2の抵抗変化層12中には、電気パルスの印加に応じて酸素不足度が可逆的に変化する微小な局所領域が形成されている。局所領域は、酸素欠陥サイトから構成されるフィラメントを含むと考えられる。
「酸素不足度」とは、金属酸化物において、その化学量論的組成(複数の化学量論的組成が存在する場合は、そのなかで最も抵抗値が高い化学量論的組成)の酸化物を構成する酸素の量に対し、不足している酸素の割合をいう。化学量論的組成の金属酸化物は、他の組成の金属酸化物と比べて、より安定でありかつより高い抵抗値を有している。
例えば、金属がタンタル(Ta)の場合、上述の定義による化学量論的組成の酸化物はTaであるので、TaO2.5と表現できる。TaO2.5の酸素不足度は0%であり、TaO1.5の酸素不足度は、酸素不足度=(2.5−1.5)/2.5=40%となる。また、酸素過剰の金属酸化物は、酸素不足度が負の値となる。なお、本明細書中では、特に断りのない限り、酸素不足度は正の値、0、負の値も含むものとして説明する。
酸素不足度の小さい酸化物は化学量論的組成の酸化物により近いため抵抗値が高く、酸素不足度の大きい酸化物は酸化物を構成する金属により近いため抵抗値が低い。
「酸素含有率」とは、総原子数に占める酸素原子の比率である。例えば、Taの酸素含有率は、総原子数に占める酸素原子の比率(O/(Ta+O))であり、71.4atm%となる。したがって、酸素不足型のタンタル酸化物は、酸素含有率は0より大きく、71.4atm%より小さいことになる。例えば、第1の金属酸化物層を構成する金属と、第2の金属酸化物層を構成する金属とが同種である場合、酸素含有率は酸素不足度と対応関係にある。すなわち、第2の金属酸化物の酸素含有率が第1の金属酸化物の酸素含有率よりも大きいとき、第2の金属酸化物の酸素不足度は第1の金属酸化物の酸素不足度より小さい。
抵抗変化層を構成する金属は、タンタル以外の金属を用いてもよい。抵抗変化層を構成する金属としては、遷移金属、またはアルミニウム(Al)を用いることができる。遷移金属としては、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)等を用いることができる。遷移金属は複数の酸化状態をとることができるため、異なる抵抗状態を酸化還元反応により実現することが可能である。
例えば、ハフニウム酸化物を用いる場合、第1の金属酸化物の組成をHfOとした場合にxが0.9以上1.6以下であり、かつ、第2の金属酸化物の組成をHfOとした場合にyがxの値よりも大である場合に、抵抗変化層の抵抗値を安定して高速に変化させることができる。この場合、第2の金属酸化物の膜厚は、3nm以上4nm以下としてもよい。
また、ジルコニウム酸化物を用いる場合、第1の金属酸化物の組成をZrOとした場合にxが0.9以上1.4以下であり、かつ、第2の金属酸化物の組成をZrOとした場合にyがxの値よりも大である場合に、抵抗変化層の抵抗値を安定して高速に変化させることができる。この場合、第2の金属酸化物の膜厚は、1nm以上5nm以下としてもよい。
第1の金属酸化物を構成する第1の金属と、第2の金属酸化物を構成する第2の金属とは、異なる金属を用いてもよい。この場合、第2の金属酸化物は、第1の金属酸化物よりも酸素不足度が小さい、つまり抵抗が高くてもよい。このような構成とすることにより、抵抗変化時に下部電極14と上部電極11との間に印加された電圧は、第2の金属酸化物に、より多くの電圧が分配され、第2の金属酸化物中で発生する酸化還元反応をより起こしやすくすることができる。
また、第1の抵抗変化層となる第1の金属酸化物を構成する第1の金属と、第2の抵抗変化層となる第2の金属酸化物を構成する第2の金属とを、互いに異なる材料を用いる場合、第2の金属の標準電極電位は、第1の金属の標準電極電位より低くてもよい。標準電極電位は、その値が高いほど酸化しにくい特性を表す。これにより、標準電極電位が相対的に低い第2の金属酸化物において、酸化還元反応が起こりやすくなる。なお、抵抗変化現象は、抵抗が高い第2の金属酸化物中に形成された微小な局所領域中で酸化還元反応が起こってフィラメント(導電パス)が変化することにより、その抵抗値(酸素不足度)が変化すると考えられる。
例えば、第1の金属酸化物に酸素不足型のタンタル酸化物(TaO)を用い、第2の金属酸化物にチタン酸化物(TiO)を用いることにより、安定した抵抗変化動作が得られる。チタン(標準電極電位=−1.63eV)はタンタル(標準電極電位=−0.6eV)より標準電極電位が低い材料である。このように、第2の金属酸化物に第1の金属酸化物より標準電極電位が低い金属の酸化物を用いることにより、第2の金属酸化物中でより酸化還元反応が発生しやすくなる。その他の組み合わせとして、高抵抗層となる第2の金属酸化物にアルミニウム酸化物(Al)を用いることができる。例えば、第1の金属酸化物に酸素不足型のタンタル酸化物(TaO)を用い、第2の金属酸化物にアルミニウム酸化物(Al)を用いてもよい。
積層構造の抵抗変化層における抵抗変化現象は、いずれも抵抗が高い第2の金属酸化物中に形成された微小な局所領域中で酸化還元反応が起こって、局所領域中のフィラメント(導電パス)が変化することにより、その抵抗値が変化すると考えられる。
つまり、第2の金属酸化物に接続する上部電極11に、下部電極14を基準にして正の電圧を印加したとき、抵抗変化層中の酸素イオンが第2の金属酸化物側に引き寄せられる。これによって、第2の金属酸化物中に形成された微小な局所領域中で酸化反応が発生し、酸素不足度が減少する。その結果、局所領域中のフィラメントが繋がりにくくなり、抵抗値が増大すると考えられる。
逆に、第2の金属酸化物に接続する上部電極11に、下部電極14を基準にして負の電圧を印加したとき、第2の金属酸化物中の酸素イオンが第1の金属酸化物側に押しやられる。これによって、第2の金属酸化物中に形成された微小な局所領域中で還元反応が発生し、酸素不足度が増加する。その結果、局所領域中のフィラメントが繋がりやすくなり、抵抗値が減少すると考えられる。
酸素不足度がより小さい第2の金属酸化物に接続されている上部電極11は、例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)など、第2の金属酸化物を構成する金属及び下部電極14を構成する材料と比べて標準電極電位が、より高い材料で構成する。また、酸素不足度がより高い第1の金属酸化物に接続されている下部電極14は、例えば、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)など、第1の金属酸化物を構成する金属と比べて標準電極電位が、より低い材料で構成してもよい。標準電極電位は、その値が高いほど酸化しにくい特性を表す。
すなわち、第2の電極の標準電極電位V2、第2の金属酸化物を構成する金属の標準電極電位Vr2、第1の金属酸化物を構成する金属の標準電極電位Vr1、第1の電極の標準電極電位V1との間には、Vr2<V2、かつV1<V2なる関係を満足してもよい。さらには、V2>Vr2で、Vr1≧V1の関係を満足してもよい。
上記の構成とすることにより、上部電極11と第2の金属酸化物の界面近傍の第2の金属酸化物中において、選択的に酸化還元反応が発生し、抵抗変化素子10の安定した抵抗変化特性が得られる。
電流制御素子29は、印加電圧の正負双方向に非線形の電流電圧特性を有するダイオード素子であり、窒素不足型の窒化シリコンで構成される電流制御層22を窒化タンタル(TaN)等で構成される下部電極23と上部電極21とで挟んだ構造を有している。
双方向に非線形の電流電圧特性とは、印加される電圧が所定の電圧範囲では、電流制御素子29は高抵抗(オフ)状態を示し、所定の電圧範囲を超える領域(つまり、所定の電圧範囲より電圧が高い領域及び電圧が低い領域)では低抵抗(オン)状態を示すことをいう。つまり、印加電圧の絶対値が所定値以下のときに電流制御素子29は高抵抗(オフ)状態を示し、所定値より大きいときに電流制御素子29は低抵抗(オン)状態を示す。
メモリセル51は、抵抗変化素子10と電流制御素子29とがビア27を用いて直列接続されたメモリセルである。ビア26によって、抵抗変化素子10の上部電極11と上部配線70(ビット線53又はワード線52に対応)とが接続され、ビア28によって、電流制御素子29の下部電極23と下部配線71(ビット線53又はワード線52に対応)とが接続される。
なお、図2において、電流制御素子29と抵抗変化素子10との配置は上下逆でもかまわない。
また、メモリセル51では、ビア27を省略しても構わない。また、ビア26及びビア28のいずれか一方又は両方を省略しても構わない。
図3は、図2に示したメモリセル51からビア27を省略したメモリセル51aの断面構造を示す図である。
このメモリセル51aは、一例として、窒化タンタル(TaN)で構成される第1電極23、窒素不足型の窒化シリコンで構成される電流制御層22、TaNで構成される第2電極21、酸素不足型のタンタル酸化物(TaO)で構成される第1の抵抗変化層13、第1の抵抗変化層13を酸素プラズマ雰囲気中で酸化して形成されたタンタル酸化物(TaO、x<y)で構成される第2の抵抗変化層12、白金(Pt)で構成される第3電極11を順に積層して構成される。
メモリセル51aの下層には、アルミニウム(Al)で構成される下部配線71が配置され、この下部配線71とメモリセル51aの第1電極23とは第1ビア28で接続されている。一方、メモリセル51aの上層には、アルミニウム(Al)で構成される上部配線70が配置され、この上部配線70とメモリセル51aの第3電極11とは第3ビア26で接続されている。また、下部配線71と上部配線70とは、互いに交差するように配置されている。
この構造では、第1電極23と電流制御層22と第2電極21で電流制御素子29を構成し、第2電極21と第1の抵抗変化層13と第2の抵抗変化層12と第3電極11で抵抗変化素子10を構成している。つまり、メモリセル51aは、極性の異なる電圧が印加されることで低抵抗状態及び高抵抗状態の少なくとも2つの状態を可逆的に遷移する抵抗変化素子10と、その抵抗変化素子10と共通の第2電極21によって直列に接続された電流制御素子29とを有する。
ここで、第2電極21は、抵抗変化素子10及び電流制御素子29各々の電極を兼用している。図3に示される第2電極21及び第3電極11は、図2で説明した抵抗変化素子10の下部電極14及び上部電極11に対応する。上記した、図2の抵抗変化素子10の下部電極14、第1の抵抗変化層13、第2の抵抗変化層12、及び上部電極11に関する説明は、図3の抵抗変化素子10の第2電極21、第1の抵抗変化層13、第2の抵抗変化層12、及び第3電極11についてあてはまる。
なお、抵抗変化素子10に含まれる抵抗変化層は、図2、図3で示した2層構造には限られず、単層構造又は3層以上の多層構造であってもよい。クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置を構成する抵抗変化素子には、少なくとも下部電極と抵抗変化層(単層構造又は2層以上の積層構造)と上部電極とを有する構成を備える抵抗変化素子が用いられ得る。
図4は、抵抗変化素子10と電流制御素子29との接続を示す回路図、つまり、メモリセル51の等価回路図を示している。
〔メモリセルの特性〕
メモリセル51の動作について図5を用いて説明する。図5は、図2の構造を持つメモリセル51に対し、下部配線71よりも上部配線70が高い電圧となる極性を正として電圧を印加した場合の電圧と電流との関係を実測した特性図である。
当初、メモリセル51は高抵抗状態であるとする。メモリセル51に対し、印加電圧0Vから、上部配線70よりも下部配線71が高い電圧となる負極性の電圧を徐々に増加させて印加していくと、C点から電流が流れ出し、抵抗変化素子10は高抵抗状態から低抵抗状態へと変化を開始する。さらにA点まで負極性の電圧を印加しているが、印加電圧に応じて急激に低抵抗化が進行している。その後、低抵抗状態のまま印加電圧0Vになるまで徐々に電圧を減少させて印加する。A点は、低抵抗化時に抵抗変化素子に流す電流の値(ここではIL)により決まる。
その後、メモリセル51に対し、下部配線71よりも上部配線70が高い電圧となる正極性の電圧を徐々に増加させて印加していくと、D点から電流が流れ出し、低抵抗状態の到達電圧(A点)と概ね点対称な点であるB点で、抵抗変化素子10は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化を開始する。さらに、E点まで印加すると電流増加が見られるが、この後印加電圧を下げていくと、印加電圧を上げるときと比較して電流が小さくなっているため、高抵抗状態に変化していることがわかる。
すなわち、図5に示す実測データは、図2の構造を持つメモリセル51について、上部配線70の電圧を基準として下部配線71の電圧が所定電圧VLth(C点)以上高くなったとき低抵抗状態に変化し、下部配線71の電圧を基準として上部配線70の電圧が所定電圧VHth(B点)以上高くなったとき高抵抗状態に変化する双方向性の抵抗変化特性を示し、また、低抵抗状態の印加電圧(A点)と、高抵抗状態への変化開始電圧(B点)とが、概ね点対称な電圧及び電流となる関係にあることを示している。従って高抵抗化は低抵抗化とほぼ同じ、又はそれ以上の電流で駆動することが必要になる。実際には、高抵抗化時に印加する電圧の絶対値は、低抵抗化時に印加する電圧の絶対値より大きいほうが望ましい。
また、低抵抗状態の抵抗値は、メモリセル51において、高抵抗状態から低抵抗状態に変化させる際に、抵抗変化素子10が抵抗変化し得る所定の電圧(絶対値はVLth以上の電圧)で抵抗変化素子10に流す電流値の大小に応じた低抵抗値(A点)に変化する。
以上のことから、安定な抵抗変化動作を行うためには、低抵抗化においては、所定の電流値に電流制御(電流制限)することで所定の低抵抗状態を設定し、高抵抗化においては、低抵抗化時とは逆極性の電圧を印加し、低抵抗化時より高電圧かつ大電流駆動をすることが必要となる。
なお、図5において、低抵抗化時(高抵抗状態)における0VからC点までの電圧区間及び、高抵抗化時(低抵抗状態)における0VからD点までの電圧区間は、メモリセル51に電圧を印加しても顕著には電流が流れない電圧帯である。
図5のC点やD点は、電流制御素子29の閾値電圧(以下VFとよぶ)と、抵抗変化素子10の抵抗変化電圧との合計電圧に対応している。クロスポイント型メモリセルアレイにおいては、選択メモリセルにはこの合計電圧以上の電圧を印加し、非選択メモリセルにはこのC点とD点との間に動作点がくるように制御して非選択メモリセルへのリーク電流を減じて、クロスポイント型メモリセルアレイの読み出しや書き込みの動作を行うことが望ましい。
〔クロスポイント型メモリセルアレイとアレイ等価回路〕
次に、クロスポイント型メモリセルアレイのアレイ等価回路について説明する。
メモリセル51をマトリックス状に配置したメモリセルアレイ構成図の一例を図6に示す。
図6において、ワード線24については、n本の配線WL1〜WLnが平行に配置され、ビット線25については、ワード線24と非接触(立体的)に交差するm本の配線BL1〜BLmが平行に配置されている。抵抗変化素子10と電流制御素子29とが直列に接続されたメモリセル51は、ワード線24とビット線25との交点のそれぞれに位置し、抵抗変化素子10の一端が対応するビット線25に接続され、電流制御素子29の一端が対応するワード線24に接続されている。すなわち、図6のメモリセルアレイ1は、ビット線25の方向にn個のメモリセル51が配列され、ワード線24の方向にm個のメモリセル51が配列された、n×m個のメモリセル51で構成されている。
〔固定抵抗素子を用いた疑似メモリセルの構造〕
クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置について説明するための準備として、擬似メモリセルについて説明する。当該擬似メモリセルは、例えば固定抵抗素子を用いて構成され、クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置が有する基準電圧発生回路に利用される。当該擬似メモリセルの断面構成図を図7に示す。
図7において、擬似メモリセル138は、固定抵抗素子137と、電流制御素子29とが直列接続された構成を有している。
固定抵抗素子137は、一例として、窒化タンタル(TaN)で構成される下部電極14の上に酸素不足型のタンタル酸化物(TaO、0<x<2.5)を抵抗層(抵抗層を構成する領域)15として積層し、その上に白金(Pt)で構成される上部電極11を積層した構造を有している。抵抗層15に含まれる酸素量を製造時に制御することにより、固定抵抗素子137の抵抗を所定の値に設定することができる。固定抵抗素子137の抵抗値は、図2に示した抵抗変化素子10の低抵抗状態または高抵抗状態における抵抗値とほぼ等しく設定してもよい。
電流制御素子29は、図2に記載の素子と同一なので、詳細説明は省略する。
擬似メモリセル138は、固定抵抗素子137と電流制御素子29とがビア27を用いて直列接続されたメモリセルである。ビア26によって、固定抵抗素子137の上部電極11と上部配線70とが接続され、ビア28によって、電流制御素子29の下部電極23と下部配線71とが接続される。
なお、図7において、電流制御素子29と固定抵抗素子137との配置は上下逆でもかまわない。
また、擬似メモリセル138では、ビア27を省略しても構わない。また、ビア26及びビア28のいずれか一方又は両方を省略しても構わない。
図8は、図7に示した擬似メモリセル138からビア27を省略した擬似メモリセル138aの断面構造を示す図である。
この擬似メモリセル138aは、一例として、窒化タンタル(TaN)で構成される第1電極23、窒素不足型の窒化シリコンで構成される電流制御層22、TaNで構成される第2電極21、酸素不足型のタンタル酸化物(TaO)で構成される抵抗層15、白金(Pt)で構成される第3電極11を順に積層して構成される。擬似メモリセル138aの下層には、アルミニウム(Al)で構成される下部配線71が配置され、この下部配線71と擬似メモリセル138aの第1電極23とは第1ビア28で接続されている。一方、擬似メモリセル138aの上層には、アルミニウム(Al)で構成される上部配線70が配置され、この上部配線70と擬似メモリセル138aの第3電極11とは第3ビア26で接続されている。
この構造では、第1電極23と電流制御層22と第2電極21で電流制御素子29を構成し、第2電極21と抵抗層15と第3電極11で固定抵抗素子137を構成している。つまり、擬似メモリセル138aは、固定抵抗素子137と、その固定抵抗素子137と共通の第2電極21によって直列に接続された電流制御素子29とを有する。
ここで第2電極21は、固定抵抗素子137の電極の1つと電流制御素子29の電極の1つとを兼用している。
また、抵抗層15を構成する遷移金属として、タンタル以外の遷移金属を用いてもよい。たとえば、遷移金属として、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)等を用いることができる。遷移金属は複数の酸化状態をとることができるため、異なる抵抗状態設定を実現することが可能である。
図9は、固定抵抗素子137と電流制御素子29との接続を示す回路図、つまり、擬似メモリセル138の等価回路図を示している。
〔クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置〕
図10は、実施の形態におけるクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置に設けられる読み出し回路の回路構成図である。当該読み出し回路は、メモリセルの読み出し電圧を、電流制御素子29のしきい値に連動して高速に上昇させる。図10において、前記と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。なお、この基準電圧発生回路6における基準メモリセル3の電流制御素子29は、メモリセルアレイ1内のメモリセル51の電流制御素子29と同一の製造プロセスにて形成されている。
図10において、ロウデコーダ/ドライバ48はメモリセルアレイ1内のワード線WL1〜WLnの内の所定の1本を選択して所定の電圧を印加し、カラムデコーダ47はメモリセルアレイ1内のビット線WL1〜WLnの内の所定の1本を選択する。メモリセルアレイ1に配列されるメモリセル51の中から、ロウデコーダ/ドライバ48によって選択されたワード線WLsとカラムデコーダ47によって選択されたビット線BLsとの交点に配置されたメモリセルが、選択メモリセル30として選択される。
固定抵抗素子137は所定の抵抗値(例えば高抵抗状態にある抵抗変化素子10とほぼ同等な値)を有し、基準メモリセル3は固定抵抗素子137と電流制御素子29とが直列接続されて構成されている。
固定抵抗素子4はポリシリコン等で構成され、複数の固定抵抗素子4が直列接続されて電圧調整回路5を構成している。
電源端子とグランド端子との間に、電流源78、電圧調整回路5、基準メモリセル3が、この順に直列接続されている。
固定抵抗素子79は所定の抵抗値(例えば電流量を1μA以下に制限する抵抗値)を有している。Nチャネルトランジスタ63は、ドレイン端子とゲート端子が接続されることでダイオードとして機能する。固定抵抗素子4が直列接続された電圧調整回路5の選択された任意の端子と、Nチャネルトランジスタ63のドレイン端子とが接続される。Nチャネルトランジスタ63のソース端子と固定抵抗素子79の第1端とが接続される。固定抵抗素子79の第2端がグランド端子に接続される。
基準電圧発生回路6は、電流源78、電圧調整回路5、基準メモリセル3、Nチャネルトランジスタ63、及び固定抵抗素子79によって構成される。Nチャネルトランジスタ63のソース端子は、基準電圧発生回路6の出力端子としてノードCLBrefに接続される。
差動アンプ回路7は、反転入力端子と出力端子とが接続されて帰還増幅回路を構成している。差動アンプ回路7の非反転入力端子はノードCLBrefに接続される。差動アンプ回路7は基準電圧発生回路6の出力ノードCLBrefの電圧を電流増幅することにより、ノードCLBrefの電圧と等しい電圧をノードCLBに出力する。
平滑容量83はノードCLBの瞬時電圧変動を抑制する。
Pチャネルトランジスタ42のソース端子は電源に接続され、ゲート端子はインバータ84の出力に接続され、ドレイン端子はNチャネルトランジスタ41のドレイン端子(ノードCLMP)に接続される。Nチャネルトランジスタ41のソース端子はノードCLBに接続され、ゲート端子はノードYDに接続される。ノードYDは、カラムデコーダ47に接続される。
インバータ84には信号RDが供給される。インバータ84を介して、信号RDが‘L’の時はPチャネルトランジスタ42がオフとなり、‘H’の時はPチャネルトランジスタ42がオンとなる。ここで‘L’及び‘H’は信号の電圧レベルを表す。以下、信号の電圧レベルを同様に表記する。
Nチャネルトランジスタ40のドレイン端子は、ノードSENに接続され、ゲート端子は、ノードCLMPに接続され、ソース端子はノードYDに接続される。
スイッチ素子43の第1の端子にはNチャネルトランジスタ40のドレイン端子が接続され、スイッチ素子43の第2の端子は電源端子に接続される。スイッチ素子43は、信号PR1によって第1の端子と第2の端子との間の導通及び非導通を制御され、信号PR1が‘L’の時はオフ(非導通)、‘H’の時はオン(導通)となる。
Nチャネルトランジスタ40とNチャネルトランジスタ41とは、ノードYDとノードCLMPとを介して帰還接続されている。
帰還型ビット線電圧クランプ回路8は、Nチャネルトランジスタ40及び41とPチャネルトランジスタ42とスイッチ素子43及びインバータ84によって構成される。
スイッチ素子44は、第1の端子がプリチャージ電圧を供給する端子VPRに接続され、第2の端子がノードYDに接続される。スイッチ素子44は、信号PR0によって第1の端子と第2の端子との間の導通及び非導通を制御され、信号PR0が‘L’の時はオフとなり、‘H’の時はオンとなる。
差動検知回路46は、非反転入力端子に判定基準電圧VREFJが印加され、反転入力端子はノードSENに接続される。差動検知回路46は、ノードSENの電圧が判定基準電圧VREFJよりも高い場合は‘L’となり、低い場合は‘H’となる信号DOを出力する。Pチャネルトランジスタ45は、ソース端子とウェル端子とが電源に接続され、ゲート端子がインバータ85の出力端子に接続され、ドレイン端子がノードSENに接続される。
センスアンプ回路9は、Pチャネルトランジスタ45と差動検知回路46とで構成される。
次に、図10に示す読み出し回路による読み出し動作について説明する。
ロウデコーダ/ドライバ48によって、例えばワード線WLsが選択される。選択されたワード線WLsは、例えば0Vに設定され、非選択のワード線はハイインピーダンス(以下Hi−zと記す)状態に設定される。カラムデコーダ47によって、所定の1本のビット線BLsが選択される。選択されたビット線BLsはノードYDに接続され、非選択のビット線はHi−z状態に設定される。
このように、メモリセルアレイ1の内、所定のワード線と所定のビット線が選択されることにより、選択メモリセル30が選択され、選択メモリセル30の第1端にはワード線WLsを介して0Vが印加され、選択メモリセル30の第2端はビット線BLsを介してノードYDと接続される。
基準電圧発生回路6において、メモリセルの読み出し用の電流I0が電流源78から流される。電流I0は基準メモリセル3を流れる電流I1と固定抵抗素子79を流れる電流I2に分配される。ここで、電流I2は電流I0に比べて十分に小さく、I0≒I1とみなせるものとする。
電圧調整回路5の出力電圧が、基準メモリセル3の特性と電圧調整回路5の接続点の選択とに応じて決まる。電圧調整回路5の出力電圧がノードR0refに印加され、ノードR0refの電圧からNチャネルトランジスタ63のしきい値電圧Vt分降下した電圧がノードCLBrefに現れる。
つまり、ノードの電圧をV(ノード名)と表記するとき、V(CLBref)=V(R0ref)−Vtとなる。なお、このようなノード電圧の表記法は、以下同様に用いられる。
このような動作により、基準電圧発生回路6は、メモリセルアレイ1内のメモリセル51の読み出し電圧を、基準メモリセル3によって生成する。
ノードCLBrefの電圧V(CLBref)が、差動アンプ回路7によって電圧値を変えずに電流増幅されて、ノードCLBに常時安定的に印加される。
つまり、V(CLB)=V(CLBref)>0Vである。
帰還型ビット線電圧クランプ回路8において、読み出し時にRD=‘H’となるのでPチャネルトランジスタ42はオンとなって所定の一定電流I3が流される。スイッチ素子43がオン状態になることで、ノードSENに電圧が印加される。
ノードYDの電圧が上昇すると、Nチャネルトランジスタ41のソース端子(ノードCLB)とゲート端子(ノードYD)との間の電圧が、Nチャネルトランジスタ41のしきい値電圧Vtを超えることによって、Nチャネルトランジスタ41はオン状態となる。ノードCLMPの電圧は、電源電圧近傍の電圧から降下し、Nチャネルトランジスタ40のソース端子(ノードYD)とゲート端子(ノードCLMP)との間の電圧が、Nチャネルトランジスタ40のしきい値電圧Vt近傍となったときに、ノードCLMPの電圧は安定する。
つまり、ノードYDの電圧とノードCLMPの電圧とは、ノードCLBの電圧を基準にして、相互に自動的かつ高速に帰還制御しあうことで、V(YD)=V(CLB)+Vt、V(YD)=V(CLMP)−Vtとなる電圧で安定する。
このような帰還制御により、ノードYDの電圧は、読み出しが開始されると、それまで設定されていた読み出しには不十分な低い電圧から、読み出し電圧に瞬時に上昇する。
上記動作により、読み出し時のノードYDの電圧は以下の関係で決まる。メモリセル51と等価な基準メモリセル3に対して、読み出し用の電流I0が流され、基準メモリセル3に読み出し電圧が発生する。電圧調整回路5による微調整を介してノードYDに印加されるべき電圧と同等な基準電圧がノードR0refに発生する。ノードR0refの電圧からNチャネルトランジスタ63のしきい値電圧Vt分降下した電圧がノードCLBrefに発生する。
ノードCLBrefの電圧は差動アンプ回路7によってノードCLBに転写(V(CLB)=V(CLBref))され、ノードCLBの電圧からNチャネルトランジスタ41のしきい値電圧Vt分上昇した電圧が、ノードYDに設定される。
ノードCLMPの負荷としての容量は、ノードCLMPに接続される素子が3つのトランジスタのみであるので、極めて小さい。しかも、ノードYDの電圧は、帰還型ビット線電圧クランプ回路8において、実質的に2つのNチャネルトランジスタ40、41のみで制御される。そのため、ノードYDの電圧変動に対するノードCLMP電圧の帰還制御は極めて高速に機能することが判る。
ノードYDに読み出し電圧が設定されるための微小時間の経過後、スイッチ素子43がオフ状態になる。このとき、引き続き、RD=‘H’であり、Pチャネルトランジスタ45はオン状態である。
ロード電流Ildと選択メモリセル30の電流Icellとの大小関係によってノードSENの電圧が決まる。ロード電流Ildは選択メモリセル30に読み出し電圧が印加された状態において、選択メモリセル30がHR状態である場合流れる電流とLR状態である場合に流れる電流との中間的な大きさの電流に設定される。
差動検知回路46は、ノードSENの電圧が判定電圧VREFJより大きいか小さいか判断し、当該判断の結果を示す信号DOを出力する。例えば、V(SEN)>VREFJならばDO=‘L’、V(SEN)<VREFJならばDO=‘H’である。
このようにして、選択メモリセル30に対する読み出し電圧を瞬時に設定し、その結果、短時間での読み出し判定を行うことが可能である。
上記動作において、ノードCLBに所定の正電圧を印加する効果は、次のように説明される。
比較のため、ノードCLBの電圧を0Vに設定した場合を考えると、ノードYDの電圧はNチャネルトランジスタ41のしきい値電圧Vt程度となる。このようノードYDの電圧は選択メモリセル30の読み出しに必要な電圧よりも低いため、電流制御素子29はカットオフされた状態となり、読み出しが不可能となる。
それを回避するためにPチャネルトランジスタ42およびNチャネルトランジスタ41のそれぞれの電流駆動能力を調整することによってノードCLMPの電圧を上昇させることが考えられるが、この場合は、ノードCLMPの電圧の安定性が悪くなり、ノードYDにリンギングが発生して、安定時間が長くなるか、または発振してしまう。
つまり、ノードYDに対するノードCLMPの帰還制御には、Pチャネルトランジスタ42の電流駆動能力よりもNチャネルトランジスタ41の電流駆動能力が大きいこと、及びNチャネルトランジスタ41のソース端子に所定の正電圧を印加することが、読み出し動作の高速化及び安定化においては重要となる。
また、基準電圧発生回路6に基準メモリセル3を用いる効果は、次のように説明される。
基準電圧発生回路6に基準メモリセル3を用いることで、製造時のプロセスばらつきや温度変動によって、電流制御素子29やトランジスタの特性が変動した場合においても、その変動を基準電圧V(CLBref)に自動的に反映することが可能となる。そのため、読み出し時に、ノードYD(選択ビット線)に対して、選択メモリセルを読み出すために最適な電圧を常時自動調整して安定的に印加することが可能となる。つまり、常に安定した読み出しが可能となる。
〔基準メモリセルに抵抗変化素子を用いた構成〕
基準電圧発生回路6に用いる基準メモリセル3に内蔵される抵抗素子として、メモリセル51に含まれる抵抗変化素子と同じ構造の抵抗変化素子を用いても構わない。その場合、基準メモリセル3に内蔵される前記抵抗変化素子を所定の抵抗値(例えばメモリセル51が高抵抗値に設定された場合とほぼ同等な状態)に設定するため、書き込み回路が設けられる。そのような書き込み回路を備えた基準電圧発生回路の構成を図11に示す。
図11において、前記と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図11の基準電圧発生回路49において、抵抗変化素子80は基準メモリセル3に内蔵され、抵抗変化素子10と同じ構成である。
スイッチ素子62は、第1の端子が電圧調整回路5に接続され、第2の端子がスイッチ素子60の第1の端子に接続される。スイッチ素子62は、スイッチ制御信号REFWによって第1の端子と第2の端子との間の導通及び非導通を制御され、読み出し時はオン(導通)状態に制御され、抵抗変化素子80の書き込み時はオフ(非導通)状態に制御される。
基準メモリセル用書き込み回路81は、基準メモリセル3の書き込みを行うための電圧を第1の端子Vp1と第2の端子Vp0との間に発生する。
スイッチ素子60及び61は、抵抗変化素子80の書き込み時に、前記基準メモリセル用書き込み回路81の出力端子Vp0及びVp1を基準メモリセル3の第1の端子及び第2の端子にそれぞれ接続する。
スイッチ素子60は、第1の端子が基準メモリセル3の第1の端子に接続され、第2の端子が基準メモリセル用書き込み回路81の第1の端子Vp1に接続される。スイッチ素子60は、スイッチ制御信号REFWに応じて、読み出し時はオフ(非導通)状態となる。また、抵抗変化素子80の書き込み時はオン(導通)状態となって、基準メモリセル3の第1の端子を基準メモリセル用書き込み回路81の第1の端子Vp1に接続する。
スイッチ素子61は、第1の端子が基準メモリセル3の第2の端子に接続され、第2の端子が基準メモリセル用書き込み回路81の第2の端子Vp0に接続される。スイッチ素子61は、スイッチ制御信号REFWに応じて、読み出し時は基準メモリセル3の第2の端子をグランド(VSS)に接続する。また、抵抗変化素子80の書き込み時は基準メモリセル3の第2の端子を基準メモリセル用書き込み回路81の第2の端子Vp0に接続する。
次に、図11の抵抗変化素子80に対して書き込みを行う動作について、図12シーケンス図を用いて説明する。
図12のシーケンスは、抵抗変化素子80に対して、書き込み以外の状態(例えば読み出しやスタンバイ状態)からHR化書き込み及びLR化書き込みを行い、再び書き込み以外の状態に戻るといった一連の流れの一例を示している。
図12おいて、最初はスタンバイ或いは読み出し等の状態になっている。そのため、スイッチ制御信号REFW=‘L’であり、スイッチ素子60はオフ状態、スイッチ素子61はVSS選択状態、スイッチ素子62はオン状態となっている。ノードRFCTは電圧調整回路5と接続され、読み出し用の電流源78が流す電流によって決まる電圧レベル(例えばVr00)になっており、ノードRFCBはグランドレベル(VSS)となっている。このとき、基準メモリセル用書き込み回路81の出力端子Vp0及びVp1のいずれにもプリチャージ電圧VPRが出力されている。
時刻t0で、書き込みシーケンスに移行するため、スイッチ制御信号REFW=‘H’となり、スイッチ素子60はオン状態、スイッチ素子61はVp0選択状態、スイッチ素子62はオフ状態となる。ノードRFCTは出力端子Vp1の電圧すなわちプリチャージ電圧VPRとなり、ノードRFCBはノードVp0の電圧すなわちプリチャージ電圧VPRとなる。
時刻t1で、HR書き込みパルスが基準メモリセル用書き込み回路81から出力される。例えば、当該HR書き込みパルスとして、出力端子Vp0に電圧VL1が出力され、出力端子Vp1に電圧VH1(VH1>VL1)が出力され。ノードRFCTの電圧はVPRからVH1に変化し、ノードRFCBの電圧はVPRからVL1に変化する。時刻t1からt2の間で、基準メモリセル3内の抵抗変化素子80は所定のHR状態に変化する。
時刻t2では、基準メモリセル用書き込み回路81の出力端子Vp0とVp1の電圧が共にプリチャージ電圧VPRに戻り、ノードRFCT及びノードRFCBのいずれも電圧VPRに再度設定される。
次に、時刻t3で、LR書き込みパルスが基準メモリセル用書き込み回路81から出力される。例えば、出力端子Vp0に電圧VH2、出力端子Vp1に電圧VL2(VH2>VL2)が出力される。ノードRFCTの電圧はVPRからVL2に変化し、ノードRFCBの電圧はVPRからVH2に変化する。時刻t3からt4の間で、基準メモリセル3内の抵抗変化素子80は所定のLR状態に変化する。
時刻t4では、基準メモリセル用書き込み回路81の出力端子Vp0とVp1の電圧が共にプリチャージ電圧VPRに戻り、ノードRFCT及びRFCBのいずれも電圧VPRに再度設定される。
時刻t5で、書き込みシーケンスが終了するので、スイッチ制御信号REFW=‘L’となり、スイッチ素子60はオフ状態、スイッチ素子61はVSS選択状態、スイッチ素子62はオン状態となる。ノードRFCTは電圧調整回路5と接続され、読み出し用の電流源78が流す電流によって決まる電圧レベル(例えばVr00)になっており、ノードRFCBはグランドレベル(VSS)となる。
このように、基準メモリセル3内の抵抗変化素子80の抵抗を所定の値に設定することが可能となる。なお、図12のシーケンスの一例では、高抵抗書き込みの後に低抵抗書き込みを行う動作と示したが、時刻t0からt5の書き込み期間内において、高抵抗書き込みのみ、低抵抗書き込みのみ、或いはその他の組み合わせ等、必要に応じて任意な設定動作を実行することが可能である。
基準メモリセル3を構成する素子をメモリセル51と同等とすることにより、プロセスばらつきや温度変動に対して、基準メモリセル3はメモリセル51と同一な特性変動を示す。その結果、当該特性変動を基準電圧V(CLBref)に自動的に反映することが可能となり、読み出し時に、ノードYD(選択ビット線)に対して、選択メモリセルを読み出すために最適な電圧を常時自動調整して安定的に印加することが可能となる。つまり、常に安定した読み出しが可能となる。
〔基準メモリセルの複数化〕
上述した実施の形態においては、基準電圧発生回路6が1つの基準メモリセル3で構成される場合を説明した。しかし、基準電圧発生回路6を構成する基準メモリセル3は、図13に示すように、複数の基準メモリセル3_1、・・・、3_gを並列接続して構成されてもよい。また、個々の基準メモリセル3_1、・・・、3_gに含まれる抵抗素子2は、固定抵抗素子137であってもよく、また抵抗変化素子80であってもよい。こうすることによって、個々の基準メモリセルの特性ばらつきを平均化することが可能となる。
また、抵抗素子2として抵抗値を調整可能な抵抗変化素子80を用いた場合においても、さらに個々の設定抵抗値の差異を平均化することが可能となるので、より平準化された基準電圧V(CLBref)を常時発生することが可能になる。
また、抵抗素子2に抵抗変化素子80を用いた場合、個々の基準メモリセル3_1、・・・、3_gのそれぞれに対して、図11に示したスイッチ素子60、61、62を設け、各基準メモリセル3_1、・・・、3_gを、順次基準メモリセル用書き込み回路81に接続して、抵抗変化素子80の抵抗値を順次設定してもよい。
〔基準電圧発生回路の簡素化〕
基準電圧発生回路82は、図14に示すように、Nチャネルトランジスタ63及び固定抵抗素子79を削除した構成でも構わない。その場合、Nチャネルトランジスタ63を削除しない場合にノードCBLrefに生じる、Nチャネルトランジスタ63のしきい値電圧Vtの電圧降下を補償するために、電圧調整回路5の出力電圧を低下させてもよい。
例えば、抵抗素子2が抵抗変化素子80である場合は、抵抗素子2の抵抗値をさらに低抵抗な状態に設定してもよい。抵抗素子2が抵抗変化素子80であるか固定抵抗素子137であるかによらず、抵抗素子2を削除することでノードCLBrefの電圧を降下させてもよい。電流源78から供給する電流量を減少させることでノードCLBrefの電圧を降下させてもよい。図13のように、基準メモリセル3を多数並列接続することでノードCLBrefの電圧を降下させてもよい。
〔多層構造に対する基準電圧発生回路の構成〕
メモリセルアレイが多層構造の場合、各メタル層の製造工程における高温加熱の影響(下層メモリセル程、それより上層のメタル層数が多いため、熱影響を受ける回数が多くなる)によって、各層の電流制御素子29の特性が異なる場合がある。
ノードCBLrefの電圧は、読み出し時のノードYDの電圧(=ビット線電圧)を設定する基準の電圧である。そのため、ノードCBLrefの電圧を、1つの層に形成された基準メモリセル3で構成される基準電圧発生回路で生成すると、次のような不具合が発生し得る。すなわち、基準メモリセル3が形成された層とは異なる層のメモリセル51を読み出す場合において、基準メモリセル3の特性とメモリセル51の特性との相違から、ノードYDにメモリセル51の読み出しに最適な電圧が印加されない。その結果、メモリセル51を正常に読み出すことができないという不具合である。
メモリセルアレイが多層構造の場合における上記課題を解決するための基準電圧発生回路の構造について、図15を用いて説明する。
図15(a)は、メモリセル51が4層に積層された多層のメモリセルアレイのY−Z平面における構造をX軸方向に見た構成概要図である。
図15(a)に示す多層のメモリセルアレイにおいて、第1層ビット線53aが第1メタルM1によって形成される。第1層ワード線52aが前記第1メタルM1の上方に位置する第2メタルM2によって形成される。第2層ビット線53bが前記第2メタルM2の上方に位置する第3メタルM3によって形成される。第2層ワード線52bが前記第3メタルM3の上方に位置する第4メタルM4によって形成される。第3層ビット線53cが前記第4メタルM4の上方に位置する第5メタルM5によって形成される。
第1層、第2層、第3層のビット線53a、53b、53cはY方向に延設される。第1層、第2層のワード線52a、52bはY方向及びZ方向と直交するX方向に延設される。メモリセル51は直交する各層のビット線とワード線の交点位置に配置される。メモリセル51の第1端はメモリセル51の直下のビット線又はワード線に接続され、第2端はメモリセル51の直上のワード線又はビット線に接続される。
第1層目のメモリセル51は、第1層ビット線53aと第1層ワード線52aの各交点位置に配置され、第1端が対応する第1層ビット線53aに接続され、第2端が対応する第1層ワード線52aに接続されている。
第2層目のメモリセル51は、第1層ワード線52aと第2層ビット線53bの各交点位置に配置され、第1端が対応する第1層ワード線52aに接続され、第2端が対応する第2層ビット線53bに接続されている。
第3層目のメモリセル51は、第2層ビット線53bと第2層ワード線52bの各交点位置に配置され、第1端が対応する第2層ビット線53bに接続され、第2端が対応する第2層ワード線52bに接続されている。
第4層目のメモリセル51は、第2層ワード線52bと第3層ビット線53cの各交点位置に配置され、第1端が対応する第2層ワード線52bに接続され、第2端が対応する第3層ビット線53cに接続されている。
基準電圧発生回路の基準メモリセルは、このような多層のメモリセルアレイの各層に対応して設けられてもよい。多層のメモリセルアレイに対応した基準電圧発生回路の一例を図15(b)に示す。
図15(b)において、前記と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図15(b)において、基準メモリセル3_1〜3_4はそれぞれ、図15(a)の多層のメモリセルアレイの対応する層に設けられ、抵抗素子2と電流制御素子29を直列に接続して構成される。
基準メモリセル3_1は第1端を第1メタルM1で構成される配線に接続し、第2端を第2メタルM2で構成される配線に接続する。
基準メモリセル3_2は第1端を第2メタルM2で構成される配線に接続し、第2端を第3メタルM3で構成される配線に接続する。
基準メモリセル3_3は第1端を第3メタルM3で構成される配線に接続し、第2端を第4メタルM4で構成される配線に接続する。
基準メモリセル3_4は第1端を第4メタルM4で構成される配線に接続し、第2端を第5メタルM5で構成される配線に接続する。
また、何れかの層の基準メモリセルを選択するスイッチ素子65〜68が設けられる。
スイッチ素子65の第1端は電圧調整回路5と接続され、第2端は第2メタルM2を介して基準メモリセル3_1の第2端と接続されている。
スイッチ素子66の第1端は電圧調整回路5と接続され、第2端は第3メタルM3を介して基準メモリセル3_2の第2端と接続されている。
スイッチ素子67の第1端は電圧調整回路5と接続され、第2端は第4メタルM4を介して基準メモリセル3_3の第2端と接続されている。
スイッチ素子68の第1端は電圧調整回路5と接続され、第2端は第5メタルM5を介して基準メモリセル3_2の第2端と接続されている。
基準メモリセル3_1の第1端は第1メタルM1を介して、基準メモリセル3_2の第1端は第2メタルM2を介して、基準メモリセル3_3の第1端は第3メタルM3を介して、基準メモリセル3_4の第1端は第4メタルM4を介して、何れもグランドに接続されている。
以上のように、電流源78、電圧調整回路5、スイッチ素子65、66、67、68、基準メモリセル3_1、3_2、3_3、3_4によって、多層のメモリセルアレイに対応した基準電圧発生回路69が構成される。なお、この基準電圧発生回路69の各層における基準メモリセル3−1〜3−4の電流制御素子29は、各々の層に対応する同一層のメモリセル51の電流制御素子29と同一の製造プロセスにて形成されている。
次に、基準電圧発生回路69の動作について説明する。
基準電圧発生回路69では、図15(a)に示す多層のメモリセルアレイ内で、読み出しの対象として選択されるメモリセル51が位置する層によって、次のような動作が行われる。
1層目のメモリセル51が選択される場合、基準電圧発生回路69では、スイッチ素子65をオン状態、スイッチ素子66をオフ状態、スイッチ素子67をオフ状態、スイッチ素子68をオフ状態にする。それによって、電流源78から発生する電流I0がスイッチ素子65を介して1層目の基準メモリセル3_1に流れ、1層目に配置された基準メモリセル3_1の特性に適応した基準電圧V(CBLref)が基準電圧発生回路69にて発生される。
2層目のメモリセル51が選択される場合、基準電圧発生回路69では、スイッチ素子65をオフ状態、スイッチ素子66をオン状態、スイッチ素子67をオフ状態、スイッチ素子68をオフ状態にする。それによって、電流源78から発生する電流I0がスイッチ素子66を介して2層目の基準メモリセル3_2に流れ、2層目に配置された基準メモリセル3_2の特性に適応した基準電圧V(CBLref)が基準電圧発生回路69にて発生される。
3層目のメモリセル51が選択される場合、基準電圧発生回路69では、スイッチ素子65をオフ状態、スイッチ素子66をオフ状態、スイッチ素子67をオン状態、スイッチ素子68をオフ状態にする。それによって、電流源78から発生する電流I0がスイッチ素子67を介して3層目の基準メモリセル3_3に流れ、3層目に配置された基準メモリセル3_3の特性に適応した基準電圧V(CBLref)が基準電圧発生回路69にて発生される。
4層目のメモリセル51が選択される場合、基準電圧発生回路69では、スイッチ素子65をオフ状態、スイッチ素子66をオフ状態、スイッチ素子67をオフ状態、スイッチ素子68をオン状態にする。それによって、電流源78から発生する電流I0がスイッチ素子68を介して4層目の基準メモリセル3_4に流れ、4層目に配置された基準メモリセル3_4の特性に適応した基準電圧V(CBLref)が基準電圧発生回路69にて発生される。
このように、多層のメモリセルアレイを有するクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置では、各層に対応した基準メモリセルを基準電圧発生回路に設け、読み出しの対象となる選択メモリセル51と同じ層の基準メモリセルを選択し、基準電圧を発生する。これにより、各層に対応した適切な読み出し電圧がノードYDに印加されるので、選択メモリセルが位置する層によらず、安定的な読み出し判定動作が可能になる。
〔メモリシステム構成例〕
次に、実施の形態に係るクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置のシステム構成例とその動作について図16及び図17を用いて説明する。当該クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置は、図10で説明した読み出し回路を用いて構成される。
図16はクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置200のシステム構成の一例を示す図である。
図16において、メモリセルアレイ1は、複数のメモリセル51を配列して構成される。8ビットの並列読み出しを実施するため、メモリセルアレイ1は、互いに同数のビット線が配置されたブロック0〜ブロック7の8つのブロック204に区分されている。ワード線は全ブロック共通に配線される。
ロウデコーダ/ドライバ48は、n本のワード線中から所定の1本に対して、読み出し電圧を選択的に印加する。カラムデコーダ及びプリチャージ回路206は、前記メモリセルアレイ1の8つのブロックの各々から所定の1本のビット線(合計8本)を選択し、かつ非選択のビット線をプリチャージ電圧VPRに設定するか、又はHi−z状態とする。
電圧クランプ/センスアンプ回路212は、図10の帰還型ビット線電圧クランプ回路8とセンスアンプ回路9とをブロックごとに設けて構成される。すなわち、電圧クランプ/センスアンプ回路212における電圧クランプとは帰還型ビット線電圧クランプ回路8を意味し、電圧クランプ/センスアンプ回路212のセンスアンプ回路とはセンスアンプ回路9を意味する。
データラッチ回路220は、読み出し時に電圧クランプ/センスアンプ回路212から出力される8bitの読み出しデータを8個のラッチ回路で記憶する。データ出力回路213はデータラッチ回路220が出力する8bitのデータをクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置200の外部に出力する。
データ入力回路207は、クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置200の外部から入力される8bitの書き込みデータを受け取る。データラッチ回路208は、データ入力回路が受け取った8bitの書き込みデータを一時的に記憶する。
書き込み回路210は、データラッチ回路208が出力する書き込みデータLD(i)を供給され、カラムデコーダ及びプリチャージ回路206及びロウデコーダ/ドライバ48によって選択された8bitの選択メモリセル51に対して、書き込みのためのパルス電圧を発生する。書き込み回路210の出力WD(i)(i=0〜7)のそれぞれは、カラムデコーダ及びプリチャージ回路206の対応するブロックに供給されるように接続される。
メモリ主要部201は、メモリセルアレイ1とロウデコーダ/ドライバ48と、カラムデコーダ及びプリチャージ回路206と、電圧クランプ/センスアンプ回路212と、データラッチ回路220と、データ出力回路213と、データ入力回路207と、データラッチ回路208と、書き込み回路210とで構成される。
基準電圧発生及び差動アンプ回路219は、図10の基準電圧発生回路6と差動アンプ回路7とで構成される。基準電圧発生及び差動アンプ回路219の出力に接続されるノードCLBには、ノードCLBの瞬時電圧変動を抑制する平滑容量183が接続される。
また、基準電圧発生及び差動アンプ回路219の出力は、電圧クランプ/センスアンプ回路212を構成する8つの帰還型ビット線電圧クランプ回路8に接続されている。つまり、8つの帰還型ビット線電圧クランプ回路8に対して基準電圧発生及び差動アンプ回路219は1つとした兼用構成となっている。
HR化用電源217は、高抵抗化書き込み用の書き込み電圧を発生する。LR化用電源216は、低抵抗化書き込み用の書き込み電圧を発生する。書き込み用電源回路218は、HR化用電源217及びLR化用電源216で構成され、その出力VHRとVLRとはロウデコーダ/ドライバ48と書き込み回路210とに供給されている。
アドレス入力回路214は、外部からのアドレス信号に従って選択メモリセルを指定する。制御回路215は、外部からのコントロール信号に従ってメモリ主要部を制御するために、メモリ主要部201に対して各種制御信号を供給する。
以上のように構成されたクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置200における読み出し動作の一例について、図17のシーケンスチャートにしたがって詳細に説明する。以下の説明では、図16、及び図16の要部の詳細構成としての図10を適宜参照する。
図17のシーケンスチャートにおいて、信号CLKは、制御回路215から出力されるクロック信号である。信号AXは、アドレス入力回路214から出力され、ロウデコーダ/ドライバ48に入力されるXアドレス信号である。信号AYは、アドレス入力回路214から出力され、カラムデコーダ及びプリチャージ回路206に入力されるYアドレス信号である。信号RDは、制御回路215から出力され、‘H’時に読み出しモードを意味する信号である。
信号PR0は、制御回路215から出力され、図10に示すように‘H’時にノードYDを電圧VPRにチャージするためのプリチャージ信号である。信号PR1は、制御回路215から出力され、図10に示すように‘H’時にノードSENを電源電圧にチャージするためのプリチャージ信号である。
信号WLENは、制御回路215から出力され、ロウデコーダ/ドライバ48に入力され、読み出しモードにおいて‘H’時に選択ワード線に対して0V印加を実行するための選択ワード線動作タイミング制御信号である。
信号DLATは、制御回路215から出力され、データラッチ回路220に入力され、読み出しデータをラッチするタイミングを制御する信号である。
図17では、ワード線WL1を選択ワード線とし、各ブロックi(i=0〜7)においてビット線BLi1、BLi2を順次選択ビット線として、選択されるメモリセルの読み出しを行う。
ワード線WLnは、ワード線WL1以外の非選択ワード線であり、ビット線BLimは、ビット線BLi1、BLi2以外の非選択ビット線である(i=0〜7)。
時刻tr0以前において、RD=‘L’に応じて、メモリ主要部201はスタンバイ状態となっている。PR0=‘H’に応じて、ノードYD(i)はプリチャージ電圧VPRとなっており、PR1=‘L’及びRD=‘L’に応じて、ノードSEN(i)はプリチャージ電圧VPRとなっている。また、全ワード線WL1〜WLnと全ビット線BLi1〜BLimがプリチャージ電圧VPRとなっている。
時刻tr0において、アドレスAX=1、AY=1に対する読み出しモードが開始される。読み出し信号RDが‘H’となり、信号PR0が‘L’となる。RD=‘H’に応じて、Pチャネルトランジスタ42、45がオン状態、及び差動検知回路46が動作状態となり、ノードYD(i)に対するプリチャージ電圧VPRの印加が停止する。非選択ビット線BLi2及びBLimはHi−z状態となる。
時刻tr1において、信号PR1が‘H’となってノードSEN(i)に電圧VDDが印加され、それによって帰還型ビット線電圧クランプ回路8の帰還動作により、ノードYD及び選択ビット線BLi1が読み出し電圧VSAに短時間で上昇する。
時刻tr2において、センスモードが開始される。信号PR1が‘L’となってノードSEN(i)への電圧VDD印加が停止される。信号WLENが‘H’となって、選択ワード線WL1の電圧がVPRから0Vに変化し、非選択ワード線WLnがHi−zに変化する。
時刻tr2〜tr3の間、選択メモリセルに読み出し電圧VSAが印加される。センスアンプ回路9が、選択メモリセルに流れる電流量に応じて選択メモリセルの状態を判断する。
時刻tr2〜tr3の間、例えばブロック0に属する所定の選択メモリセルの状態が高抵抗状態であるとすると、選択メモリセルを流れる電流は小さく、センスアンプ回路9のPチャネルトランジスタ45から供給されるロード電流量が選択メモリセルを流れる電流量を上回るので、ノードSEN(0)の電圧はほぼVDDに維持される。ノードSENの電圧が判定電圧VREFJを上回っているので、センスアンプ回路9から出力されるデータ信号DQ(0)は‘L’となっている。
時刻tr2から時間tdelayの経過後に信号DLATが‘H’となる。データ信号DQ(0)の‘L’状態はデータラッチ回路220によって記憶され、データラッチ回路220の出力がデータ出力回路213を介してDout(0)に出力される。
時刻tr3において、アドレスAX=1、AY=2に対する読み出しモードが開始される。読み出し信号RDは引き続き‘H’となり、信号PR0も引き続き‘L’となっている。RD=‘H’に応じて、Pチャネルトランジスタ42、45がオン状態、及び差動検知回路46が動作状態となる。
時刻tr3において、非選択ビット線BLi1及びBLimはHi−z状態となる。
時刻tr4において、信号PR1が‘H’となってノードSEN(i)に電圧VDDが印加され、それによって帰還型ビット線電圧クランプ回路8の帰還動作により、ノードYDに接続された選択ビット線BLi2の電圧が読み出し電圧VSAに短時間で上昇する。
時刻tr5において、センスモードが開始される。信号PR1が‘L’となってSEN(i)ノードへの電圧VDD印加が停止される。信号WLENが‘H’となって、選択ワード線WL1の電圧がVPRから0Vに変化し、非選択ワード線WLnがHi−zに変化する。
時刻tr5〜tr6の間、選択メモリセルに読み出し電圧VSAが印加される。センスアンプ回路9が、選択メモリセルに流れる電流量に応じて選択メモリセルの状態を判断する。
時刻tr5〜tr6の間、例えばブロック0に属する選択メモリセルの状態が低抵抗状態であるとすると、選択メモリセルを流れる電流は大きく、センスアンプ回路9のPチャネルトランジスタ45から供給されるロード電流量が選択メモリセルを流れる電流量を下回るので、ノードSEN(0)の電圧は低下する。ノードSENの電圧が判定電圧VREFJよりも低くなると、センスアンプ回路9から出力されるデータ信号DQ(0)は‘H’に変化する。
時刻tr5から時間tdelayの経過後に信号DLATが‘H’となる。データ信号DQ(0)の‘H’状態はデータラッチ回路220によってラッチされ、データラッチ回路220の出力がデータ出力回路213を介してDout(0)に出力される。
時刻tr6において、信号RDは‘L’になり、信号PR0は‘H’になるので、メモリ主要部はスタンバイ状態となる。RD=‘L’に応じて、Pチャネルトランジスタ42はオフ状態となる。PR0=‘H’に応じて、ノードYD(i)はプリチャージ電圧VPRとなり、PR1=‘L’及びRD=‘L’に応じてノードSEN(i)はプリチャージ電圧VPRとなる。また、全ワード線WL1〜WLnと全ビット線BLi1〜BLimがプリチャージ電圧VPRとなる。
このように、実施の形態に係るクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置によれば、スタンバイ状態の時は、メモリセルアレイ1の全ビット線及び全ワード線がプリチャージ電圧VPRに設定されるので、メモリセルアレイ1内での電流の発生は抑止される。さらに、帰還型ビット線電圧クランプ回路8及びセンスアンプ回路9も停止するので、不要な電流が抑制される。
一方、読み出しモードにおいては、読み出しモードの開始直後に、帰還型ビット線電圧クランプ回路8及びセンスアンプ回路9が起動し、短時間で選択ビット線電圧を読み出し電圧VSAに設定する。そのため、読み出し動作のサイクルは、例えば50ns以下といった極めて短時間で行うことが可能で、非常に高速な読み出し動作を実現することができる。これにより、省電力かつ高速なクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置を提供することができる。
〔電流制御素子のしきい値に連動したプリチャージ電圧発生回路〕
次に、図18に電流制御素子のしきい値に連動したプリチャージ電圧発生回路の構成の一例を示す。
図18において、前記と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図18に示すプリチャージ用基準電圧発生回路74は、図14の基準電圧発生回路82と同様、VDD電源とグランドとの間に、電流源78、電圧調整回路5、基準メモリセル3を、この順に直列接続して構成される。電圧調整回路5は、複数の固定抵抗素子4を直列接続して構成される。
電圧調整回路5から選択的に出力される出力電圧VPR_REFは、所定のプリチャージ電圧と等しい基準電圧である。プリチャージ電圧VPRは読み出し電圧VSAよりも低い電圧(VPR<VSA)である。そのため、プリチャージ用基準電圧発生回路74の電圧調整回路5から供給される電圧VPR_REFは、読み出し電圧VSAよりも低い電圧となる(VPR_REF=VPR<VSA)。
プリチャージ用基準電圧発生回路74は、基準電圧発生回路6から供給されるリファレンス電圧CLBrefとは異なるプリチャージ用リファレンス電圧VPR_REFを供給する。
プリチャージ用基準電圧発生回路74から供給されるプリチャージ用リファレンス電圧VPR_REFは、差動アンプ回路86の非反転入力端子に入力され、反転入力端子はその出力端子が帰還接続されており、出力端子からはプリチャージ用リファレンス電圧VPR_REFと同等で電流増幅された電圧VPRが出力されている。
基準電圧発生回路6の電圧調整回路5をプリチャージ用基準電圧発生回路74に共用してもよい。この場合は、基準電圧発生回路6に内蔵される電圧調整回路5の第1の出力端子から電圧R0refを供給し、それとは別の第2の出力端子から電圧VPR_REFを選択的に供給する。プリチャージ電圧発生用の差動アンプ回路を別途設け、当該差動アンプ回路からVPR_REFと等しくかつ電流増幅された電圧VPRを供給する。
メモリセルを構成する電流制御素子29は、その両端に電圧がかかると、当該電圧が電流制御素子29のしきい値電圧以下の小さな電圧であっても、当該電圧に依存する微小な量の漏れ電流が流れる。そのため、読み出し時にノードYDを介して流れる電流には、選択メモリセルに流れる電流に加えて、非選択メモリセルに流れる漏れ電流が含まれている。選択ビット線と非選択ワード線との間の電圧を常に一定に維持すれば、そのような漏れ電流の量が一定化するので、漏れ電流の量の変動による読み出し判定のばらつきをなくすことができる。
プリチャージ用基準電圧発生回路74によれば、基準電圧発生回路6による読み出し電圧VSAの調整と同様に、基準メモリセル3に含まれる電流制御素子29のしきい値変動に連動してプリチャージ電圧VPRが調整される。選択ビット線に印加される読み出し電圧VSA及び非選択ワード線に印加されるプリチャージ電圧VPRの両方が、電流制御素子29のしきい値変動に連動する結果、選択ビット線と非選択ワード線との間の電圧が常にほぼ一定に維持され、漏れ電流量の変動による読み出し判定のばらつきを抑制することができる。
このように、電流制御素子29のしきい値が変動した場合においても、非選択メモリセルを介して流れる漏れ電流を一定化できるので、安定的な読み出し判定が可能になる。
〔判定電圧切り換え回路〕
次に、読み出し時の判定基準電圧VREFJを選択的に切り換える判定電圧切り換え回路を図19に示す。
判定電圧切り換え回路の構成を説明する前に、このような判定電圧切り換え回路の必要性について、図20を用いて説明する。
図20は、図17のシーケンスチャートに示したノードSENの電圧及び信号DLATの時間変化をより詳しく説明する図である。横軸は時間で、時刻tsa0は図20シーケンスにおける時刻tr2と同じ時刻である。
時刻tsa0以前のプリチャージ状態において、ノードSENの電圧はVDDに設定されている。
時刻tsa0において、センス状態に切り替わり、選択ワード線の電圧が0Vになる(図20と同じ動作のため図示省略)と、選択メモリセル51の抵抗変化素子10の抵抗状態に従った電流が流れ、その電流量に従ってノードSEN電圧が降下する。
例えば、抵抗変化素子10の抵抗状態が高抵抗、中抵抗、低抵抗の3種類とした場合のノードSENの時間変動は、高抵抗の場合はVSEN0の特性を示す。中抵抗の場合は高抵抗よりも電流が多く流れるのでVSEN01の特性を示す。低抵抗の場合はさらに中抵抗よりも電流が多く流れるのでVSEN1の特性を示す。
このような3種類の抵抗状態に対応して、判定基準電圧も3種類存在する。それぞれの判定基準電圧は、VREFJ0、VREFJR、VREFJ1(VREFJ0>VREFJR>VREFJ1)であり、VREFJ0とVREFJRとの差はVmg0、VREFJRとVREFJ1との差はVmg0である。
VREFJ0とVREFJ1は、選択メモリセル30の抵抗変化素子10に書き込みを行った後、その書き込みレベルが所定の基準値を満足しているかについて確認するベリファイ読み出し動作時に用いる。例えば、高抵抗状態への書き込みを行った後、判定基準電圧VREFJをVREFJ0レベルに設定してベリファイ読み出しを実施する。
このようなベリファイ読み出しの場合も、通常の読み出し時と同様に、差動検知回路46から出力される信号DOは、センス動作に入る時刻tsa0から時間tdelayの経過後の時刻tsa1において、データラッチ回路220でラッチされる。このようなデータラッチは、信号DLATを‘L’→‘H’にすることで行われる。
例えば、高抵抗書き込み後のベリファイ読み出しでは、時刻tsa1において、高抵抗書き込み後のノードSENの電圧V(SEN0)と0判定基準電圧VREFJ0とを比較する。V(SEN0)<VREFJ0であれば、ラッチされた出力信号Doutが‘H’となるので規定以上の高抵抗状態にはなっていないと判断して、再度高抵抗化書き込みを実施する。V(SEN0)≧VREFJ0であれば、規定以上の高抵抗状態になっていると判断して、再びの高抵抗化書き込みは実施しない。
また例えば低抵抗書き込み後のベリファイ読み出しでは、時刻tsa1の時に低抵抗書き込み後のノードSENの電圧V(SEN1)と1判定基準電圧VREFJ1を比較するV(SEN1)>VREFJ1であれば、ラッチされた出力信号Doutが‘L’となるので規定以下の低抵抗状態にはなっていないと判断して、再度低抵抗化書き込みを実施する。V(SEN1)≦VREFJ1であれば、規定以下の低抵抗状態になっていると判断して、再びの低抵抗化書き込みは実施しない。
このように、VREFJ0とVREFJ1は抵抗変化素子10の書き込み後の状態を判断するためのベリファイ判定基準電圧として用いられる。VREFRは、VREFJ0とVREFJ1との中間の電圧であり、通常の読み出しの判定基準電圧である。VREFJ0とVREFRとの差Vmg0は高抵抗状態に対するReadマージンであり、VREFJ1とVREFRとの差Vmg1は低抵抗状態に対するReadマージンである。
このように、判定基準電圧として、高抵抗書き込み後の抵抗変化素子状態を確認するベリファイ判定基準電圧VREFJ0と、低抵抗書き込み後の抵抗変化素子状態を確認するベリファイ判定基準電圧VREFJ1と、通常読み出し時に抵抗変化素子状態を読み出しする判定基準電圧VREFRの3種類が用意される。これらの3種類の判定基準電圧の中から、判定の目的に応じた電圧が、判定基準電圧VREFJとして選択される。
このような判定基準電圧の切り換えは、図19に示す判定電圧切り換え回路によって実現される。
図19において、スイッチ素子75は、制御信号REFJ_Hに従って電圧VREFJ0をノードVREFJに伝達するか否かを切り替え、REFJ_H=‘H’(0−ベリファイ読み出し時)の時にオン状態となり、電圧VREFJ0をノードVREFJに伝える。
スイッチ素子76は、制御信号REFJ_Mに従って電圧VREFJRをノードVREFJに伝えるか否かを切り替え、REFJ_M=‘H’(通常読み出し時)の時にオン状態となり、電圧VREFJRをノードVREFJに伝える。
スイッチ素子77は、制御信号REFJ_Lに従って電圧VREFJ1をノードVREFJに伝えるか否かを切り替え、REFJ_L=‘H’(1−ベリファイ読み出し時)の時にオン状態となり、電圧VREFJLをノードVREFJに伝える。
なお、制御信号REFJ_H、REFJ_M、REFJ_Lのうちの何れか1つの信号のみが‘H’となることに注意する。
このように、本発明の判定電圧切り換え回路によって、抵抗変化素子10の書き込み後の状態判断及び読み出し判定に対応した判定基準電圧をモードに応じて瞬時かつ容易に設定変更することが可能になる。通常の読み出しに対して、抵抗変化素子10の抵抗値を十分マージンを持った状態に設定することができるので、より安定的な読み出しが可能なクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置を提供することができる。
本発明は、クロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置を提供するものであり、電流制御素子のしきい値に連動した基準電圧上昇型センスアンプの回路方式で、クロスポイント型メモリセルにおいて、読み出し以外の場合は読み出し系回路を停止することで低消費電流化を図り、選択メモリセルの読み出し時には最適な電圧を短時間で設定して高速読み出しを実施することができるので、例えば、低消費電力かつ高速読み出しが要求される携帯型電子機器の不揮発性メモリとして、有用である。
1 メモリセルアレイ
2 抵抗素子
3 基準メモリセル
4、79、137 固定抵抗素子
5 電圧調整回路
6 基準電圧発生回路
7、86、219 差動アンプ回路
8 帰還型ビット線電圧クランプ回路
9 センスアンプ回路
10、80 抵抗変化素子
11 上部電極(第3電極)
12 第2の抵抗変化層
13 第1の抵抗変化層
14 下部電極
15 抵抗層
21 上部電極(第2電極)
22 電流制御層
23 下部電極(第1電極)
24 ワード線
25 ビット線
26、27、28 ビア
29 電流制御素子
30 選択メモリセル
40、41、63 Nチャネルトランジスタ
42、45 Pチャネルトランジスタ
43、44 スイッチ素子
46 差動検知回路
47 カラムデコーダ
48 ロウデコーダ/ドライバ
51、51a メモリセル(選択メモリセル)
52、52a、52b ワード線
53、53a、53b、53c ビット線
60〜62、65〜68、75〜77 スイッチ素子
69、49、82 基準電圧発生回路
70 上部配線
71 下部配線
74 プリチャージ用基準電圧発生回路
78 電流源
81 基準メモリセル用書き込み回路
83、183 平滑容量
84、85 インバータ
138、138a 擬似メモリセル
201 メモリ主要部
204 ブロック
206 カラムデコーダ及びプリチャージ回路
207 データ入力回路
208 データラッチ回路
210 書き込み回路
212 電圧クランプ/センスアンプ回路
213 データ出力回路
214 アドレス入力回路
215 制御回路
216 LR化用電源
217 HR化用電源
218 書き込み用電源回路
220 データラッチ回路
400 電圧システム
404 センシング回路
408 バイアス回路
410 抵抗
420 センシング装置
430 選択ダイオード
440 抵抗変化素子
450 差動増幅器
460 抵抗
470 参照ダイオード
480 参照抵抗素子
500 電源装置
503 第2の回路
508 基準電圧
509 第3の回路
510 第1の回路
511 主回路
513 電圧降下素子

Claims (16)

  1. 異なる電圧が印加されることで低抵抗状態および高抵抗状態の少なくとも2つの状態に可逆的に変化する抵抗変化素子と前記抵抗変化素子に直列に接続された非線形の電流電圧特性を有する電流制御素子とを有する複数のメモリセルの各々が、複数のビット線と複数のワード線との各交点に配置されるクロスポイント型メモリセルアレイと、
    前記電流制御素子と同一の製造プロセスにて形成された電流制御素子を用いて構成される基準回路への電流印加にて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路で発生した前記基準電圧を電流増幅する差動アンプ回路と、
    前記複数のビット線から選択される1つの選択ビット線の電圧が、前記差動アンプ回路の出力電圧を基準として定められる電圧に達するまで、前記選択ビット線に第1の電流を印加する帰還型ビット線電圧クランプ回路と、
    前記選択ビット線に接続された複数のメモリセルから選択される1つの選択メモリセルにおける前記抵抗変化素子が前記低抵抗状態及び前記高抵抗状態の何れにあるかを、前記第1の電流の印加後に前記選択メモリセルに流れる電流量によって判断するセンスアンプ回路と、
    を備え
    前記帰還型ビット線電圧クランプ回路は、
    ソース端子が前記差動アンプ回路の出力に接続され、ゲート端子が前記選択ビット線に接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのドレイン端子の電圧に応じて、前記選択ビット線へ電流を供給しかつ供給停止する第2のトランジスタと、
    を有するクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  2. 前記帰還型ビット線電圧クランプ回路は、
    クランプ用の第1のNチャネルトランジスタのソース端子が電気的に選択メモリセルに接続され、
    第2のNチャネルトランジスタのゲート端子が電気的に前記選択メモリセルに接続され、
    前記第1のNチャネルトランジスタのゲート端子が前記第2のNチャネルトランジスタのドレイン端子に接続され、
    前記第2のNチャネルトランジスタのドレイン端子が第1のPチャネルトランジスタのドレイン端子に接続され、
    前記第1のPチャネルトランジスタのソース端子が電源端子に接続され、
    前記第2のNチャネルトランジスタのソース端子が前記差動アンプ回路の出力端子に接続され、前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子がスイッチ素子の第1の端子に接続され、
    前記スイッチ素子の第2の端子が電源端子に接続されて構成され、
    記スイッチ素子は、与えられる制御信号に従って、前記スイッチ素子の前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通及び非導通を切り換える機能を有する、
    請求項1に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  3. 前記センスアンプ回路は、
    一定電流を発生する定電流素子の出力端子に前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子が接続され、
    2つの入力電圧の比較結果に従った信号を出力する差動検知アンプを有し、前記差動検知アンプの第1の入力端子に判定基準電圧を接続し、前記差動検知アンプの第2の入力端子に前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン端子を接続して構成される、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  4. 前記定電流素子は、ソース端子とウェル端子とが電源電圧に接続され、ドレイン端子を出力端子とするPチャネルトランジスタによって構成される、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  5. 前記基準電圧発生回路は、前記電流制御素子と同一の電流制御素子と予め抵抗値が定められ抵抗変化しない固定抵抗素子とが直列に接続された擬似メモリセルと、前記基準電圧を調整する電圧調整回路と、が直列に接続されて構成される、
    請求項1に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  6. 前記基準電圧発生回路の前記固定抵抗素子の抵抗値は、前記抵抗変化素子の低抵抗状態にほぼ等しい、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  7. 前記基準電圧発生回路の前記固定抵抗素子の抵抗値は、前記抵抗変化素子の高抵抗状態にほぼ等しい、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  8. 前記基準電圧発生回路は、前記電流制御素子と同一の電流制御素子と前記抵抗変化素子と同一の抵抗変化素子とが直列に接続された基準メモリセルと、前記基準電圧を調整する電圧調整回路と、が直列に接続されて構成される、
    請求項1に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  9. さらに、前記基準メモリセルを構成する前記抵抗変化素子の抵抗状態を書き込み設定する基準メモリセル用書き込み回路を備える、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  10. 前記基準メモリセル用書き込み回路を備えた前記基準電圧発生回路は、
    前記基準メモリセルの第1の端子が第1のスイッチ素子の第1の端子に接続され、
    前記基準メモリセルの第2の端子が第2のスイッチ素子の第1の端子に接続され、
    前記第1のスイッチ素子の第2の端子が前記基準メモリセル用書き込み回路の第1の端子に接続され、
    前記第2のスイッチ素子の第2の端子が前記基準メモリセル用書き込み回路の第2の端子に接続され、
    前記第2のスイッチ素子の第3の端子がグランドに接続され、
    前記第3のスイッチ素子の第1の端子が前記電圧調整回路に接続され、
    前記第3のスイッチ素子の第2の端子が前記第1のスイッチ素子の第1の端子に接続されて構成され、
    前記第1のスイッチ素子は、与えられる制御信号に従って、前記第1のスイッチ素子の前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通及び非導通を切り換え、
    前記第2のスイッチ素子は、与えられる制御信号に従って、前記第2のスイッチ素子の前記第1の端子を前記第2の端子及び前記第3の端子のいずれか一方に選択的に接続し、
    前記第3のスイッチ素子は、与えられる制御信号に従って、前記第3のスイッチ素子の前記第1の端子と前記第2の端子との間の導通及び非導通を切り換え、
    前記基準メモリセル用書き込み回路は、前記基準メモリセル用書き込み回路の前記第1の端子と前記第2の端子との間に、前記基準メモリセルの書き込みを行うための電圧を発生する、
    請求項に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  11. 前記基準メモリセル内の前記抵抗変化素子の抵抗状態を第1の抵抗状態に設定するために、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子を前記基準メモリセル用書き込み回路に接続し、前記第3のスイッチ素子をオフ状態として、所定時間の間、前記基準メモリセルの前記第1の端子に第1の電圧を印加するとともに、前記基準メモリセルの前記第2の端子に前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を印加する、
    請求項10に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  12. 前記基準メモリセル内の前記抵抗変化素子の抵抗状態を、前記第1の抵抗状態とは異なる第2の抵抗状態に設定するために、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子を前記基準メモリセル用書き込み回路に接続し、前記第3のスイッチ素子をオフ状態として、所定時間の間、前記基準メモリセルの前記第1の端子に第3の電圧を印加するとともに、前記基準メモリセルの前記第2の端子に前記第3の電圧よりも高い第4の電圧を印加する、
    請求項11に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  13. 前記基準電圧発生回路の出力にNチャネルトランジスタのドレイン又はソースの一方の端子とゲート端子とが接続され、ドレイン又はソースの他方の端子が前記差動アンプ回路の入力端子に接続されている、
    請求項1に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  14. 前記基準電圧発生回路内において、複数の前記擬似メモリセル又は複数の前記基準メモリセルが並列接続されている、
    請求項又はに記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  15. 前記クロスポイント型メモリセルアレイの前記ワード線が伸びる第1の方向及び前記ビット線が伸びる第2の方向に対して共に直交する第3の方向にさらに1以上のクロスポイント型メモリセルが積層され、
    前記基準電圧発生回路は、各層の前記クロスポイント型メモリセルアレイに対応して設けられた複数の前記擬似メモリセル又は複数の前記基準メモリセルを有している、
    請求項又はに記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
  16. 前記基準電圧発生回路は、複数の前記擬似メモリセル又は複数の前記基準メモリセルから、前記選択メモリセルが位置する前記クロスポイント型メモリセルアレイに対応する擬似メモリセル又は基準メモリセルを選択する選択回路を有し、
    選択された擬似メモリセル又は基準メモリセルのみに電流を印加して前記基準電圧を発生する、
    請求項15に記載のクロスポイント型抵抗変化不揮発性記憶装置。
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