JP5365516B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection

Description

(関連出願についての記載)
本願は、先の日本特許出願2007−181019号(2007年7月10日出願)の優先権を主張するものであり、前記先の出願の全記載内容は、本書に引用をもって繰込み記載されているものとみなされる。
本発明は周波数変換装置、もしくは周波数変換を伴う通信の送信部に関する。
直交変調器、およびそれを用いた無線送信機において、キャリアリークの抑圧と、変調精度の劣化防止は、通信品質を確保し、法規制を遵守する上で必須の項目である。しかしながら近年は、通信の高速化に伴い要求性能レベルはアップしているにも関わらず、アーキテクチャのダイレクトコンバージョン化、並びにプロセスの低電圧化に起因する回路構成上の制約から、冒頭に上げた性能項目に関してはむしろ劣化する傾向にある。従って、要求性能を満たすためには、直交変調器に関して何らかの補償方式を搭載することが必要となる。従来より、多くの補償方式が提案されているが、補償のために余分なハードウェア等を追加しないことが理想の1つとされる。その点で従来方式には、改善すべき点が多い。
キャリアリークは、変調器の入力換算での直流オフセット(DCオフセット)に相当する。変調精度に影響を与える要素は、キャリアリークと、変調器の入力換算での直交成分間のレベルのバラツキ(IQミスマッチの一種)と、変調器に入力するローカル信号の直交性、即ち振幅と位相差のバラツキ(IQミスマッチの一種)がある。
図28は、従来の信号補償方式の典型的な構成の一例を示す図である。補償動作時には、スイッチ(SW)で、テスト信号生成部からのテスト信号を選択する。テスト信号を直交変調器のベースバンドポートに入力し、その出力振幅をエンベロープ検出器で検出し、検出した出力振幅をAD変換器でデジタル信号に変換し、制御部に供給する。なお、直交変調器は、I、Q成分(デジタル信号)をそれぞれアナログ信号に変換するDA変換器(D/A)からの出力信号と局発信号LO(I)、LO(Q)(局発信号LO(Q)とLO(I)の位相差は90度)をそれぞれ乗算するミキサ(MIX)と、I、Q乗算信号を加算する加算器を備えている。
図29は、図28の構成等で典型的に用いられるテスト信号である。I側には余弦波を、Q側には正弦波を入力している。
図30は、変調器などのRF/アナログ部が理想的である場合のコンスタレーションである。中心が原点にある真円を描いており、変調器出力の時間領域では定包絡線の正弦波となる。図31は直流オフセットがある場合のコンスタレーションで、円の中心が原点からシフトしている。このため、変調器出力の包絡線は、時間と共に増減する。
図32、図33は、それぞれIQの振幅ミスマッチと位相ミスマッチがある場合のコンスタレーションである。やはり変調器出力の包絡線は時間と共に増減する。これらの増減の周期と位相を、テスト信号の位相と周波数と照らし合わせることにより、どのオフセット/ミスマッチがどれだけ存在し、その補償のための制御信号を作り出すことが出来る。このようにして生成した信号を、直流オフセット/IQミスマッチ補償部に与える。通信時には、スイッチで送信ベースバンド信号生成部を選択し、ここから送出される信号を、既に補償情報をセットしてある直流オフセット/IQミスマッチ補償部を通してからDA変換し、直交変調器のベースバンドポートに入力する。
特許文献1には、以上のような技術として、直交変調器において、第一象限から第四象限のうちの2点のみを使ってIQ位相誤差をキャリブレーションする方法が記載されている。これにより、テスト信号の簡略化が実現されている。
また、特許文献2には、正弦波テスト信号を変調器のベースバンド入力に与えて、キャリブレーションする方式が開示されている。
さらに、特許文献3には、送信信号をIQ直交ダウンコンバータで周波数変換して得た信号を元に、変調器の精度改善をはかる方式が開示されている。
同様の技術が記載されている別の文献として、特許文献4〜9を挙げる。
また、特許文献10には、直交変調器のキャリアリークを検出して、保持された前回のキャリアリーク値との比較を行う比較手段を有する変調器が開示されている。
さらに、特許文献11には、テスト信号として、(I、Q)=a(1、0)、b(0、1)、c(−1、0)、d(0、−1)の4点のデータを用い、それらを用いたときの検出レベルから直流オフセットの影響を抑えた直交度誤差を検出し、補償を行う歪補償回路が開示されている。
特開2002−252663号公報 特開平08−213846号公報 特表平09−504673号公報 特開2004−007083号公報 特表2004−509555号公報 WO2003/101061号公報 特許第3037025号公報 特開2004−274288号公報 特開2004−363757号公報 特開平05−022356号公報 特開平11−136302号公報
以下に本発明による関連技術の分析を与える。
上記した関連技術には、いくつかの問題点がある。まず、図28〜33を用いて説明した技術では、テスト信号が正弦波であるために、正弦波テスト信号の波形データ(ディジタル・テストパターンデータ)を格納するROM(Read−Only Memory)が必要となる。また、なめらかなテスト信号を生成するために相応のクロックスピードでの動作が必要である。さらに、エンベロープ検出器の出力をAD変換するAD変換器が必要となる。即ち、図28〜33を用いて説明した従構成では、余分なハードウェアを追加しなければならない、といった問題がある。
特許文献1で開示されている技術では、テスト信号の簡略化が実現されているが、IQ位相誤差のキャリブレーションのみであり、IQ振幅誤差のキャリブレーションについては一切開示されていない。また、特許文献1に開示されている手法により、IQ位相誤差をキャリブレーションするには、直交変調器のベースバンド入力換算での直流オフセット、即ち直交変調器の出力換算でのキャリアリークが充分低く抑圧されており、かつI、Q利得誤差が充分低く抑圧されている必要がある。
特許文献2で開示されている技術は、正弦波テスト信号発生装置及びAD変換器を備えており、構成が複雑化する。
特許文献3で開示されている技術は、構成が複雑化するという問題に加え、キャリブレーション時に用いるIQ直交ダウンコンバータのIQ精度などが、キャリブレーションの誤差要因となる、という別の問題がある。したがって、充分に精度の高いキャリブレーションを行うには、充分にIQ精度などが高いIQ直交ダウンコンバータが必要となる。
特許文献4、特許文献5で開示されている技術においても、上述した、テスト信号発生部やAD変換器の設置などに起因する、構成の複雑化という問題を有している。
特許文献6では、RF信号強度が等しくなる位相平面上の4点を求めて、IQ位相誤差と直流オフセットの補正量を同時に求める手法が開示されている。この関連技術においても、高周波回路の出力を入力するレベル検出器において制御部にデジタル信号(レベルM)を与えるためにAD変換器が用いられており、また、限られたAD変換器の分解能の範囲で得られたデータから、特許文献6に式(6)として記載された12変数の4連立方程式を解く必要がある。そのためにハードウエア規模、演算処理量等が増大し、得られる補正パラメタの精度もAD変換器の分解能、連立方程式の解法精度点で問題が生じる。また、事前にIQ利得誤差を求めておくことが必要である点については、解決方法が開示されていない。
特許文献7では、I側、Q側に入力するベースバンド信号強度と、変調器の出力強度の3つの情報から、IQ利得誤差の補正量を求める手法が開示されている。しかしながら、この技術においても、構成が複雑化するほか、直流オフセットやIQ位相誤差が、変調器出力強度に与える影響が考慮されていないため、直流オフセットやIQ利得誤差が存在しないときにしか正確に動作しない。
特許文献8、9で開示されているIQ位相誤差、IQ利得誤差の補償についての従来技術では、キャリブレーション時の検出系として直交復調器を用いるため、この直交復調器の精度がキャリブレーションの誤差要因となる。
特許文献10で開示されている技術では、直交変調器のキャリアリークを検出して、保持された前回のキャリアリーク値との比較を行う比較手段を有するものの、比較手段の誤差を抑圧する構成をもっていないため、比較手段の誤差を抑圧することができない。
特許文献11で開示されている技術では、4点のテストデータを用いた信号補償を行っているが、直交復調器とAD変換器を用いており、構成が複雑化する。
本発明の目的は、構成の複雑化を抑制しつつ、直交変調器の直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑制し、IQミスマッチの補償を可能とする信号処理装置、信号処理方法、及び送信装置を提供することにある。
本発明の第1の視点に係る信号処理装置は、テスト信号を生成するテスト信号生成部と、該テスト信号を直交変調器により直交変調した出力の包絡線検波を行う検波器と、該検波器により検波した検波信号を比較判定する比較判定部と、該比較判定部による比較判定結果から、調整値を導出する制御部と、該制御部により導出された前記調整値を保持する調整値保持部と、該調整値保持部に保持された前記調整値から、補償値を導出する補償値導出部と、を備える。該テスト信号生成部は、第1のテスト信号(I、Q)と、該第1のテスト信号と所定の関係にある第2のテスト信号(I、Q)と、を生成して該直交変調器に与え、該検波器は、該直交変調器により変調された該第1のテスト信号の包絡線と、該第2のテスト信号の包絡線を検波し、該比較判定部は、該検波器により検波された、該第1のテスト信号に対応する第1の検波信号と、該第2のテスト信号に対応する第2の検波信号と、を比較判定し、該制御部は、比較判定部による比較判定結果から第1の調整値を導出し、該調整値保持部は、該第1の調整値を保持する。該テスト信号生成部は、該第1のテスト信号と該第2のテスト信号とよりなるテスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)が所定の関係にあるテスト信号の第2セットを生成して該直交変調器に与え、該検波器は、該第2セットの該第1のテスト信号に対応する該直交変調器の出力の包絡線と、該第2セットの該第2のテスト信号に対応する該直交変調器の出力の包絡線と、を検波し、該比較判定部は、該検波器により検波された、該第2セットの該第1のテスト信号に対応する該第1の検波信号と、該第2セットの前記第2のテスト信号に対応する該第2の検波信号と、を比較判定し、該制御部は、該比較判定部による比較判定結果から第2の調整値を導出し、該調整値保持部は、該第2の調整値を保持する。補償値導出部は、該調整値保持部に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。そして、該信号処理装置は、該補償値により、該直交変調器の直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段をさらに備える。
上記第1の視点において、該制御部は、該検波器により検波された、テスト信号の該第1セットに対応する、該第1の検波信号と、該第2の検波信号と、が等しくなるように、該直交変調器への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより該第1の調整値を導出し、テスト信号の前記第2セットに対応する、該第1の検波信号と、該第2の検波信号と、が等しくなるように、該直交変調器への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより該第2の調整値を導出するものであってもよい。
本発明においては、同相成分と直交成分よりなるベースバンド・テスト信号を生成し直交変調器に送るテスト信号生成部と、前記直交変調器の出力を受け包絡線検波を行う検波器と、を備え、前記テスト信号生成部は、互いに所定の位相関係の第1、第2のテスト信号を含む第1セットを生成して前記第1、第2のテスト信号の順に前記直交変調器に入力し、続いて、同相成分、逆相成分が、前記第1のセットの前記第1、第2のテスト信号の同相成分、逆相成分とそれぞれ所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第2セットを生成して前記第1、第2のテスト信号の順に前記直交変調器に入力する。さらに、前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力を前記検波器で検波した結果を比較する比較手段を備え、前記第1セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、前記第2セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、前記第1、第2のセットに対してそれぞれ求めた前記調整値から、前記直交変調器の直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチの少なくとも1つを補償するための補償値を導出する。本発明において、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号は互いに直交するか逆相の関係にあり、第1と第2セット間で、前記第1、第2のテスト信号について少なくとも一方は、同相成分及び/又は直交成分について、値及び/又は極性が異なる。あるいは、本発明においては、前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果が等しくなるように、前記直交変調器への入力のオフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することで、前記調整値を求める構成としてもよい。
本発明の第2の視点に係る信号処理装置は、第1のテスト信号(I、Q)と、該第1のテスト信号と所定の関係にある第2のテスト信号(I、Q)とを順次、直交変調器に与える第1の回路と、該直交変調器の出力を検波し、該第1のテスト信号と該第2のテスト信号とにそれぞれ対応する、第1の検波信号と第2の検波信号との第1のセットを比較する第2の回路と、を備える。該第1の回路は、該第1のテスト信号と該第2のテスト信号とよりなる、テスト信号の第1セットに対して、同相成分、直交成分の値及び極性の少なくとも一方を可変させた、テスト信号の第2セットを該直交変調器に与え、該第2の回路は、該直交変調器の出力を検波し、該テスト信号の第2セットに対応する、第1の検波信号と第2の検波信号との第2のセットを比較する。そして、該信号処理回路は、該第1のセットの該第1の検波信号と該第2の検波信号とから、該直交変調器用の第1の補正値を導出し、該第2のセットの該第1の検波信号と該第2の検波信号とから、該直交変調器用の第2の補正値を導出し、該第1の補正値と該第2の補正値とから、第3の補正値を導出する第3の回路と、該第3の補正値を用いて、該直交変調器の直流オフセット、振幅ミスマッチ、位相ミスマッチの少なくとも1つを補正する第4の回路と、をさらに備える。
本発明の第3の視点に係る信号処理方法は、第1のテスト信号(I、Q)と、該第1のテスト信号と所定の関係にある第2のテスト信号(I、Q)と、を生成して順次、直交変調器に与える工程と、該直交変調器により変調された該第1のテスト信号の包絡線と、該第2のテスト信号の包絡線を検波する工程と、該検波する工程により検波された、該第1のテスト信号に対応する第1の検波信号と、該第2のテスト信号に対応する第2の検波信号と、を比較判定する工程と、該比較判定する工程による比較判定結果から第1の調整値を導出する工程と、該第1のテスト信号と該第2のテスト信号とよりなるテスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)が所定の関係にあるテスト信号の第2セットを生成して該直交変調器に与える工程と、該第2セットの該第1のテスト信号に対応する該直交変調器の出力の包絡線と、該第2セットの該第2のテスト信号に対応する該直交変調器の出力の包絡線と、を検波する工程と、該検波する工程により検波された、該第2セットの該第1のテスト信号に対応する該第1の検波信号と、該第2セットの該第2のテスト信号に対応する該第2の検波信号と、を比較判定する工程と、該比較判定する工程による比較判定結果から第2の調整値を導出する工程と、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する工程と、該補償値により、該直交変調器の直流オフセット及びIQミスマッチを推定する工程と、を含む。
本発明に係る方法においては、a)同相成分と直交成分よりなるベースバンド・テスト信号として、互いに所定の位相関係の第1、第2のテスト信号を含む第1セットを生成し、前記第1、第2のテスト信号の順に直交変調器に入力し、
b)前記第1セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、
c)同相成分、逆相成分が、前記第1セットの前記第1、第2のテスト信号の同相成分、逆相成分とそれぞれ所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第2セットを生成し、前記第1、第2のテスト信号の順に前記直交変調器に入力し、
d)前記第2セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、
e)前記第1、第2セットに対してそれぞれ求めた前記調整値から、前記直交変調器の直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチの少なくとも1つを補償するための補償値を導出する、
上記工程を含む。
上記第1から第3の視点において、該第2のテスト信号(I、Q)は、該第1のテスト信号(I、Q)と直交する、または該第1のテスト信号(I、Q)の逆相であることが好ましい。
また、上記第1から第3の視点において、テスト信号の該第2セットは、テスト信号の該第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであってもよい。
本発明によれば、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防ぐことができる。また、構成の複雑化の問題を回避することができる。
本発明の第1の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態における信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態におけるAD変換部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施例における信号処理方法のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の一実施例におけるテスト信号に関する図である。 本発明の一実施例におけるテスト信号に関する図である。 本発明の実施例1における信号波形の一例を示す図である。 本発明の実施例1における構成の一例を示す図である。 本発明の実施例1における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例1における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例1における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例1におけるテスト信号の一例を示す図である。 本発明の実施例1における実行シーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施例1における実行シーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施例1における実行シーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施例2における信号波形の一例を示す図である。 本発明の実施例2における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例2における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例2における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例3における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例3における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の実施例3における直交変調器出力の一例を示す図である。 本発明の一実施例における調整値の一覧の一例を示す図である。 従来の信号補償方式の構成の一例を示す図である。 従来のテスト信号の一例を示す図である。 従来の信号補償方式のコンスタレーションの一例を示す図である。 従来の信号補償方式の直流オフセットがある場合のコンスタレーションの一例を示す図である。 従来の信号補償方式のIQ振幅ミスマッチがある場合のコンスタレーションの一例を示す図である。 従来の信号補償方式のIQ位相ミスマッチがある場合のコンスタレーションの一例を示す図である。
符号の説明
10 テスト信号生成部
11 直交変調器
12 検波器
13 比較判定部
14 制御部
15 調整値保持部
16 補償値導出部
17 直流オフセット・IQミスマッチ推定手段
18 送信ベースバンド信号生成部
19 第1の補償部
20 第2の補償部
21 サンプルホールド回路
22 比較部
23 AD変換部
24 AD変換器
25 記憶部
26 判定部
30 第1のスイッチ手段
31 第2のスイッチ手段
32 第3のスイッチ手段
40 第1のDAC
41 第2のDAC
42 第3のDAC
43 第4のDAC
44 第5のDAC
45 第6のDAC
本発明を実施するための最良の形態について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る信号処理装置の構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の一つの実施の形態に係る信号処理装置においては、テスト信号生成部10、直流オフセットIQミスマッチ推定手段17、直交変調器11、検波器12、比較判定部13、制御部14、調整値保持部15、補償値導出部16を備えている。上記各部は概略以下の処理・動作を行う。テスト信号生成部10が第1のテスト信号(I、Q)(ただし、(I、Q)において、Iは同相成分信号、Qは直交成分信号を表す)と、該第1のテスト信号と所定の関係にある第2のテスト信号(I、Q)と、を生成して、直交変調器11へそれらを与える。直交変調器11は、該第1のテスト信号(I、Q)と該第2のテスト信号(I、Q)とを直交変調して出力する。検波器12は、該第1のテスト信号(I、Q)に対応する直交変調器11の出力の包絡線と、該第2のテスト信号(I、Q)に対応する直交変調器11の出力の包絡線と、を検波する。比較判定部13は、検波器12により検波された、該第1のテスト信号(I、Q)に対応する第1の検波信号と、該第2のテスト信号(I、Q)に対応する第2の検波信号と、を比較判定する。制御部14は、比較判定部13による比較判定結果から、第1の調整値を導出する。調整値保持部15は、制御部14で導出された該第1の調整値を保持する。さらに、テスト信号生成部10は、上記第1のテスト信号(I、Q)と上記第2のテスト信号(I、Q)とよりなるテスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)が所定の関係にあるテスト信号の第2セット(第1、第2のテスト信号のセット)を生成して直交変調器11に与える。直交変調器11は、該第2セットの第1のテスト信号(I’、Q’)と第2のテスト信号(I’、Q’)とを直交変調して出力する。検波器12は、該第2セットの該第1のテスト信号(I’、Q’)に対応する直交変調器11の出力の包絡線と、該第2セットの該第2のテスト信号(I’、Q’)に対応する直交変調器11の出力の包絡線と、を検波する。比較判定部13は、検波器12により検波された、該第2セットの該第1のテスト信号(I’、Q’)に対応する第1の検波信号と、該第2セットの該第2のテスト信号(I’、Q’)に対応する第2の検波信号と、を比較判定する。制御部14は、比較判定部13による比較判定結果から、第2の調整値を導出する。調整値保持部15は、制御部14で導出された該第2の調整値を保持する。補償値導出部16は、調整値保持部15に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。典型的には、該第1の調整値と、該第2の調整値とを平均して、補償値としてもよい。そして、直流オフセットIQミスマッチ推定手段17は、該補償値により、直交変調器11の直流オフセット及びIQミスマッチを推定する。直流オフセットIQミスマッチ推定手段17は直交変調器11の直流オフセット及びIQミスマッチを推定結果に基づき、入力した送信信号の補償を行い、直交復調器11に出力する(このとき、テスト信号生成部10は非活性状態とされ、その出力はオフとされる)。
図2に示す信号処理装置は、図1の信号処理装置において、送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部18と、直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段17として、送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を直交変調器11へ与える第1の補償部19と、をさらに備えている。そして、第1の補償部19は、補償値導出部16にて導出された上記補償値を受け、該送信ベースバンド信号を補償する。
上記第2のテスト信号は、上記第1のテスト信号と直交する、または上記第1のテスト信号の逆相であることが好ましい。また、制御部14は、検波器12により検波された、テスト信号の第1セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第1の調整値を導出し、テスト信号の上記第2セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第2の調整値を導出するものであってもよい。さらに、テスト信号の第2セットは、テスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであることが好ましい。
また、検波器12は、テスト信号を直交変調器11へ入力した際、直交変調器11の直流オフセット及びIQミスマッチが存在しないとした場合に検出感度が最大になるように設計しておくことが好ましい。
かかる構成により、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防いだ送信装置とすることが可能となる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る信号処理装置を示す図である。本実施の形態は、図1の信号処理装置の構成に加えて、送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部18と、直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段17として送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を直交変調器11へ与える第1の補償部19と、をさらに備えている。テスト信号生成部10により生成されたテスト信号は、第1の補償部19を介した間接形態にて、直交変調器11へ与えられる。また、送信ベースバンド信号とテスト信号のいずれかを選択し、第1の補償部19へ出力する第1のスイッチ手段30と、第1の補償部19からの同相成分(I)をアナログ信号に変換して直交変調器11へ出力する第1のデジタルアナログコンバータ(以下DACという)40と、第1の補償部19からの直交成分(Q)をアナログ信号に変換して直交変調器11へ出力する第2のDAC41と、を備えている。
また、本実施の形態においては、第1の実施の形態における比較判定部13が、サンプルホールド回路21と、比較部22から構成される。サンプルホールド回路21は、検波器12により検波された第1の検波信号を保持する。比較部22は、検波器12により検波された第2の検波信号と、サンプルホールド回路21に保持された該第1の検波信号と、を比較する。比較部22には、具体的な一例としては、第1の検波信号の電圧値と、第2の検波信号の電圧値と、を時系列的に比較し、いずれのレベルが高いかを判定するコンパレータ回路を用いることができる。
本実施の形態においては、制御部14は、比較部22による比較結果から、第1の調整値、第2の調整値を導出する。該第1の調整値と該第2の調整値とは、調整値保持部15に保持され、補償値導出部16は、調整値保持部15に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。典型的には、該第1の調整値と、該第2の調整値とを平均して、補償値としてもよい。そして、第1の補償部19は、補償値導出部16にて導出された該補償値を受け、該送信ベースバンド信号を補償する。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、上記第2のテスト信号は、上記第1のテスト信号と直交する、または上記第1のテスト信号の逆相であることが好ましい。また、制御部14は、検波器12により検波された、テスト信号の第1セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第1の調整値を導出し、テスト信号の上記第2セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第2の調整値を導出するものであってもよい。さらに、テスト信号の第2セットは、テスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであることが好ましい。
かかる構成により、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防いだ送信装置とすることが可能となる。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る信号処理装置を示す図である。本実施の形態は、図1の信号処理装置の構成に加えて、送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部18と、直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段17として送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を直交変調器11へ与える第1の補償部19と、をさらに備えている。また、第1の補償部19の出力をアナログ信号に変換する第3のDAC42及び第4のDAC43と、テスト信号生成部10により生成されたテスト信号をアナログ信号に変換する第5のDAC44及び第6のDAC45と、第3のDAC42の出力と第5のDAC44の出力とのいずれかを選択し、直交変調器11の同相成分(I)入力へ出力する第2のスイッチ手段31と、第4のDAC43の出力と第6のDAC45の出力とのいずれかを選択し、直交変調器11の同相成分(I)入力へ出力する第3のスイッチ手段32と、を備えている。
本実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、第1の実施の形態における比較判定部13が、サンプルホールド回路21と、比較部22から構成される。サンプルホールド回路21は、検波器12により検波された第1の検波信号を保持する。比較部22は、検波器12により検波された第2の検波信号と、サンプルホールド回路21に保持された該第1の検波信号と、を比較する。比較部22には、具体的な一例としては、第1の検波信号の電圧値と、第2の検波信号の電圧値と、を時系列的に比較し、いずれのレベルが高いかを比較判定し比較結果を制御部14に出力するコンパレータ回路を用いることができる。
本実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、制御部14は、比較部22による比較結果から、第1の調整値、第2の調整値を導出する。該第1の調整値と該第2の調整値とは、調整値保持部15に保持され、補償値導出部16は、調整値保持部15に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。典型的には、該第1の調整値と、該第2の調整値とを平均して、補償値としてもよい。そして、第1の補償部19は、補償値導出部16にて導出された該補償値を受け、該送信ベースバンド信号を補償する。
なお、本実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様に、上記第2のテスト信号は、上記第1のテスト信号と直交する、または上記第1のテスト信号の逆相であることが好ましい。また、制御部14は、検波器12により検波された、テスト信号の第1セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第1の調整値を導出し、テスト信号の上記第2セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第2の調整値を導出するものであってもよい。さらに、テスト信号の第2セットは、テスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであることが好ましい。
本実施の形態においては、テスト信号生成部10につながるDACと、第1の補償部19につながるDACとが、それぞれ独立に用意されている。このため、送信時にDACに求められる速度と分解能の要求と、キャリブレーション時にDACに求められる速度と分解能の要求とが、大きくかけ離れているときに、両者の要求を両立することが可能となる。具体的には、送信時には高速だが低分解能なDACが必要で、キャリブレーション時には低速でよいが高分解能なDACが必要な場合、それぞれに専用DACを割り当てることで、実施上の困難さを避けることが出来る。
かかる構成により、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防いだ送信装置とすることが可能となる。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る信号処理装置を示す図である。本実施の形態は、図1の信号処理装置の構成に加えて、送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部18と、直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段17として送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を直交変調器11へ与える第1の補償部19と、テスト信号生成部10により生成されたテスト信号を入力して補償し、該補償した信号を直交変調器11へ与える第2の補償部20と、をさらに備えている。また、第1の補償部19の出力をアナログ信号に変換する第3のDAC42及び第4のDAC43と、第2の補償部20を介したテスト信号をアナログ信号に変換する第5のDAC44及び第6のDAC45と、第3のDAC42の出力と第5のDAC44の出力とのいずれかを選択し、直交変調器11の同相成分(I)入力へ出力する第2のスイッチ手段31と、第4のDAC43の出力と第6のDAC45の出力とのいずれかを選択し、直交変調器11の同相成分(I)入力へ出力する第3のスイッチ手段32と、を備えている。
本実施の形態においては、第2及び第3の実施の形態と同様に、第1の実施の形態における比較判定部13が、サンプルホールド回路21と、比較部22から構成される。サンプルホールド回路21は、検波器12により検波された第1の検波信号を保持する。比較部22は、検波器12により検波された第2の検波信号と、サンプルホールド回路21に保持された該第1の検波信号と、を比較する。比較部22には、具体的な一例としては、第1の検波信号の電圧値と、第2の検波信号の電圧値と、を時系列的に比較し、いずれのレベルが高いかを比較判定比較結果を制御部14に出力するコンパレータ回路を用いることができる。
本実施の形態においては、第2及び第3の実施の形態と同様に、制御部14は、比較部22による比較結果から、第1の調整値、第2の調整値を導出する。該第1の調整値と該第2の調整値とは、調整値保持部15に保持され、補償値導出部16は、調整値保持部15に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。典型的には、該第1の調整値と、該第2の調整値とを平均して、補償値としてもよい。そして、第1の補償部19は、補償値導出部16にて導出された該補償値を受け、該送信ベースバンド信号を補償する。
なお、本実施の形態においても、第1から第3の実施の形態と同様に、上記第2のテスト信号は、上記第1のテスト信号と直交する、または上記第1のテスト信号の逆相であることが好ましい。また、制御部14は、検波器12により検波された、テスト信号の第1セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第1の調整値を導出し、テスト信号の上記第2セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第2の調整値を導出するものであってもよい。さらに、テスト信号の第2セットは、テスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであることが好ましい。
本実施の形態においては、テスト信号生成部10から生成されるテスト信号が、第1の補償部19とは独立に用意された第2の補償部20を通ってDACに供給される。このため、テスト信号生成部10に接続される第2の補償部20を用いて決定した補償値を送信ベースバンド信号生成部18に接続される第1の補償部19に利用することで、複雑な計算を用いずに送信ベースバンド信号の補償値を決定できる。
かかる構成により、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防いだ送信装置とすることが可能となる。
[第5の実施の形態]
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る信号処理装置を示す図である。本実施の形態においては、図3に示す第2の実施の形態における信号処理装置において、第1の実施の形態における比較判定部13が、アナログデジタル変換部(以下AD変換部とする)23から構成される。該AD変換部23は、図7に示すように、検波器12により検波された第1の検波信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器(以下AD変換器とする)24と、該AD変換器24によりデジタル信号に変換された該第1の検波信号を記憶する記憶部25と、該AD変換器24によりデジタル信号に変換された該第2の検波信号と該記憶部25に記憶された該第1の検波信号とを比較判定する判定部26と、を含む。
本実施の形態においては、制御部14は、判定部26による判定結果から、第1の調整値、第2の調整値を導出する。該第1の調整値と該第2の調整値とは、調整値保持部15に保持され、補償値導出部16は、調整値保持部15に保持された、該第1の調整値と、該第2の調整値と、から補償値を導出する。典型的には、該第1の調整値と、該第2の調整値とを平均して、補償値としてもよい。そして、第1の補償部19は、補償値導出部16にて導出された該補償値を受け、該送信ベースバンド信号を補償する。
なお、本実施の形態においても、第1から第4の実施の形態と同様に、上記第2のテスト信号は、上記第1のテスト信号と直交するか、または上記第1のテスト信号の逆相であることが好ましい。また、制御部14は、検波器12により検波された、テスト信号の第1セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第1の調整値を導出し、テスト信号の上記第2セットに対応する、第1の検波信号と、第2の検波信号と、が等しくなるように、直交変調器11への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより第2の調整値を導出するものであってもよい。さらに、テスト信号の第2セットは、テスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものであることが好ましい。
本実施の形態においては、第1の実施の形態における比較判定部13を、AD変換部23としているため、サンプルホールド回路21と、比較部22として電圧コンパレータを用いた場合と比較して、時系列的な誤差を抑えることが可能となる。
かかる構成により、変調器の残存する直流オフセットの影響、及び比較部の誤差の影響を抑圧し、IQ振幅ミスマッチ補償の効果、IQ位相ミスマッチ補償の効果の劣化を防いだ送信装置とすることが可能となる。
なお、本実施の形態のように、第1の実施の形態における比較判定部13をAD変換部23とする構成は、図3に示す第2の実施の形態、図4に示す第3の実施の形態、及び図5に示す第4の実施の形態のいずれの信号処理装置に対しても適用可能である。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下、詳細に説明する。
本発明の信号処理装置、及び信号処理方法の信号補償動作は、典型的には図8のシーケンスで行う。即ち、直流オフセットの補償動作を行うステップ(S1)、IQ振幅ミスマッチの補償動作を行うステップ(S2)、IQ位相ミスマッチの補償動作を行うステップ(S3)を順に行う。そして、直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチそれぞれの補償工程においては、テスト信号生成部10におけるテスト信号の符号、順序を、典型的には図9に示すように変化させて、信号補償動作を行う。図10は、図9におけるテスト信号の成分を示す図である。以下では、直流オフセットを補償する場合、IQ振幅ミスマッチを補償する場合、そしてIQ位相ミスマッチを補償する場合について、実施例1〜3でそれぞれ説明する。
(実施例1)
本発明の信号処理装置の第1の実施例として、直流オフセットを補償する場合を、図3を参照しながら説明する。
テスト信号生成部10から、直流電圧値をVTSTとして、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(VTST、0)である第1のテスト信号を生成し、該第1のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果をサンプルホールド回路21に保持する。次に、テスト信号生成部10から、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(−VTST、0)である第2のテスト信号を生成し、該第2のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果と、サンプルホールド回路21に保持された第1のテスト信号に対応する検波結果とを比較部22により比較する。
次に、比較部22による大小関係の情報から、同相成分(I)側の直流レベルを上げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのか、直流レベルを下げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのかを、制御部14で判定する。この判定結果を基に、制御部14は第1の補償部の補償量を調整し、次の比較動作に移る。制御部14は、補償量を漸減しつつ、以上の比較動作を複数回繰り返すことにより、第1のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅と、第2のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅の差を、ある予め想定した誤差範囲に収め、最終的な第1の調整値を求める。
以上の一連の動作の様子を、図11に示す。図11は、横軸が時間で、上から順に、同相成分(I)のテスト信号、直交成分(Q)側のテスト信号、検波器12の出力と補償量の更新ステップを示している。比較部22は、時刻2〜3の間の検波器12の出力と、時刻3〜4の間の検波器12の出力を比較し、大小判定を行う。次に4〜5の間の出力と、5〜6の間の出力を比較する。以下、同様に繰り返す。判定の度に第1の補償部19の補償量を調整することで、直流オフセット量を調整する(図12のs)が、その補償量は、徐々に小さく絞り込む。以上の操作を規定回数繰り返すことで、検波器12の出力の差を、ある誤差範囲内に納める。このときの調整値を調整値保持部15に保持する。該調整値を第1の調整値とする。
以上のように第1の調整値を求めた場合、比較部22のオフセットが充分低くなければならない。その理由を以下、説明する。図13に、キャリブレーションする2点を示す。また、直流オフセット、IQ位相誤差、振幅誤差、比較部22のオフセットは全くない場合を仮定する。図13のPが第1のテスト信号を入力したときの、Pが第2のテスト信号を入力したときの点である。原点からP迄の距離と、原点からP迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもって直流オフセットの存在しない条件を求める。図13に示す例では、この手法は明らかに正しく機能する。しかしながら通常比較部22には、オフセットが存在する。図14は、この比較部22のオフセットが存在する場合の様子を示したものである。このとき、直流オフセット、IQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図13の例と異なる点は、第1のテスト信号入力時の出力には正の直交変調器11の出力換算のオフセットが発生しており、あたかもそのときの振幅が増加したように扱われ、比較部22は、このオフセットを含んだ振幅値を比較することになる。このため直交変調器11の出力が一定の場合でも、比較部22の出力では第1のテスト信号が大きいように判定される。この比較部22のオフセットのため、図14に示すキャリブレーションに用いるPは、それぞれ右方向のP’にシフトしたことに相当する。この手法では、原点からP’迄の距離と、原点からP’迄の距離が等しい距離になる条件をもって直流オフセットの存在しない条件を求めることになる。しかしながら、図14に示した例によれば、直流オフセットはないにも関わらず、明らかに原点からP’迄の距離の方が、原点からP’迄の距離よりも長くなっている。即ち、比較部22に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた誤差を生じている。
そこで、同じ量の比較部22のオフセットが存在する時に、テスト信号の順序を変えて調整値を決定する場合を考える。図15は、第1と第2のテスト信号の順序を変えた場合の様子を示したものである。このときも直流オフセット、IQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図14の例と異なる点は、比較部22のオフセットのため、図15に示すキャリブレーションに用いるPは、それぞれ左方向のP”にシフトする。この手法では、原点からP”迄の距離と、原点からP”迄の距離が等しい距離になる条件をもって、直流オフセットの存在しない条件を求めることになる。図15に示した例によれば、原点からP”迄の距離の方が、原点からP”迄の距離よりも長くなっている。即ち、比較部22に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた図14の場合とは逆の誤差を生じている。このようにテスト信号の順序を変えることで誤差があらわれる方向を変えることができる。以上のようにテスト信号の順序を変えて求めた調整値を、第2の調整値とする。以上のことについて以下、式を用いて説明する。
テスト信号を入力したときの直交変調器11の出力のベクトルを図16のように表したとき、同相成分(I)側の直流オフセットを補償するということは、

||x+x+s||=||−x+ x+s||

となるs=(s,s)を求めることである。ここで、同相成分(I)側の直流オフセット補償のための、順序が異なる次の2組のテスト信号を

第一 第二
(1)(VTST,0)(−VTST,0)
(2)(−VTST,0)(VTST,0)

とする。これらを用いて収束させたsの値を、それぞれs(第1の調整値)、s(第2の調整値)とし、比較部22のオフセットをVcmpとすると、それらは、

||x+x+s||+Vcmp=||−x+ x+s||
||x+x+s||+Vcmp =||−x+ x+s||

の関係を満たすことになる。ここで、s、sはI側の直流成分を調整するベクトルである。これらの式より、

s=(s+s)/2

を満たすsの同相側の成分sをI側の直流オフセット補償に用いることで、比較部22のオフセットの誤差の影響を抑えた補償を行うことができる。
はQ側のテスト信号として、xとxを置き換えることで、Q側も同様の方法で、直流オフセット補償の順序が異なる次の2組のテスト信号を

第一 第二
(3)(0,VTST)(0,−VTST
(4)(0,−VTST)(0,−VTST

として、これらを用いて収束させたsの値をそれぞれs、sとし、

s=(s+s)/2

を満たすsのQ側の成分sをQ側の直流オフセット補償に用いることで、比較部22のオフセットの誤差の影響を抑えることができる。以上の一連の動作により、系の本来の直流オフセットの補償レベルまで抑圧を確実に行うことができる。
図17、図18は、以上の動作のシーケンスを示すフローチャートである。図17は、各組のテスト信号から各調整値を求めるまでのフローチャートであり、図18は、各調整値から補償値を求めるまでのフローチャートである。図17に示すように、先ず調整値Nを初期値に設定し(S11)、調整値確定サイクルの番号Kを初期値即ちK=0に設定する(S12)。そして、第1のテスト信号を発生し(S13)、それを直交変調した出力を検波した検波信号を保持する(S14)。次に、第2のテスト信号を発生し(S15)、保持された第1のテスト信号に対応する検波信号(以下、第1の検波信号とする)と、第2のテスト信号に対応する検波信号(以下、第2の検波信号とする)と、を比較判定する(S16)。ここで、第1の検波信号が第2の検波信号よりも大きい場合は、第1の検波信号が小さくなるように調整値を調整し(S17)、第2の検波信号が第1の検波信号よりも大きい場合は、第2の検波信号が小さくなるように調整値を調整する(S18)。そして、以上のプロセスによって得られた調整値を、予め想定した誤差範囲と比較し(S19)、調整値が該誤差範囲内にあれば、それを調整値Nとし(S20)、調整値が誤差範囲外にあれば、上記ステップS13〜S19を誤差範囲内に収まるまで繰り返して、調整値Nを決定する(S20)。また、図18に示すように、先ず補償値を初期値に設定し(S21)、テスト信号の組の番号NをN=1に設定する(S22)。そして、N=1のテスト信号を設定し(S23)、該テスト信号に対する調整値Nを探索する(S24)。次にテスト信号の組の番号Nを1つ繰り上げ(S25)、Nを予め設定した規定値と比較し(S26)、規定値以下であれば上記ステップS23〜S25を繰り返し、規定値に達すれば、番号Nのそれぞれに対して得られた各調整値Nの平均値を計算し(S27)、その平均値を補償値として補償部に設定する(S28)。ここで、上記S23とS24の間に、図17に示すプロセスが行われる。
なお、図17、図18に示すシーケンスにおいては、調整値保持部15に全ての調整値を保持した後に、補償値導出部16にて補償値を導出するが、全ての調整値を保持した後に補償値を導出するのではなく、調整値が導出されるごとに、保持された調整値をその都度更新していってもよい。この場合のシーケンスを図19に示す。即ち、先ず補償値を初期値に設定し(S31)、テスト信号の組の番号NをN=1に設定し、平均値AVをAV=0に設定する(S32)。そして、N=1のテスト信号を設定し(S33)、該テスト信号に対する調整値Nを探索する(S34)。次にテスト信号の組の番号Nを1つ繰り上げ(S35)、平均値AVと該調整値Nとから平均値AVを計算して更新する(S36)。Nを予め設定した規定値と比較し(S37)、規定値以下であれば上記ステップS33〜S36を繰り返し、規定値に達すれば、平均値AVを補償値として補償部に設定する(S38)。ここで、上記S33とS34の間に、図17に示すプロセスが行われる。
(実施例2)
本発明の信号処理装置の第2の実施例として、IQ振幅ミスマッチを補償する場合を、図3を参照しながら説明する。
テスト信号生成部10から、直流電圧値をVTSTとして、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(VTST、0)である第1のテスト信号を生成し、該第1のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果をサンプルホールド回路21に保持する。次に、テスト信号生成部10から、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(0、VTST)である第2のテスト信号を生成し、該第2のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果と、サンプルホールド回路21に保持された第1のテスト信号に対応する検波結果とを比較部22により比較する。
次に、比較部22による大小関係の情報から、同相成分(I)側の直流レベルを上げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのか、直流レベルを下げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのかを、制御部14で判定する。この判定結果を基に、制御部14は第1の補償部19の補償量を調整し、次の比較動作に移る。制御部14は、補償量を漸減しつつ、以上の比較動作を複数回繰り返すことにより、第1のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅と、第2のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅の差を、ある予め想定した誤差範囲に収め、最終的な第1の調整値を求める。
以上の一連の動作の様子を、図20に示す。図20は、横軸が時間で、上から順に、同相成分(I)のテスト信号、直交成分(Q)側のテスト信号、検波器12の出力と補償量の更新ステップを示している。比較部22は、時刻2〜3の間の検波器12の出力と、時刻3〜4の間の検波器12の出力を比較し、大小判定を行う。次に4〜5の間の出力と、5〜6の間の出力を比較する。以下、同様に繰り返す。判定の度に第1の補償部19の補償量を調整することで、テスト信号振幅を調整する(図12のk)が、その補償量は、徐々に小さく絞り込む。以上の操作を規定回数繰り返すことで、検波器12の出力の差を、ある誤差範囲内に納める。このときの調整値を調整値保持部15に保持する。該調整値を第1の調整値とする。
以上のように第1の調整値を求めた場合、直交変調器11のベースバンド入力換算での直流オフセット、即ち直交変調器11の出力換算でのキャリアリークが充分低く抑圧されていなければならない。その理由を以下、説明する。図21に、キャリブレーションする2点を示す。ここで、IQ位相誤差、振幅誤差は全くない場合を仮定する。図21のPが第1のテスト信号を入力したときの、Pが第2のテスト信号を入力したときの点である。原点からP迄の距離と、原点からP迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ振幅誤差の存在しない条件を求める。図21に示す例では、この手法は明らかに正しく機能する。しかしながら、直交変調器11には、直流オフセット補償を行った場合でも、必ず入力換算の直流オフセットが残留する。図22は、この直流オフセットが存在する場合の様子を示したものである。このとき、IQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図21の例と異なる点は、I側、Q側には正の直流オフセットが発生しており、このため直交変調器11への入力がない場合でも、図の0’として示した点に相当するキャリアリークが発生していることである。この直流オフセットのため、図22に示すキャリブレーションに用いる2点であるP、Pは、それぞれ振幅が大きくなる方向のP’、 P’にシフトする。この手法では、原点からP’迄の距離と、原点からP’迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ振幅誤差の存在しない条件を求めることになる。しかしながら、図22に示した例によれば、IQ振幅誤差はないにも関わらず、明らかに原点からP’迄の距離の方が、原点からP’迄の距離よりも長くなっている。即ち、直交変調器11に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた誤差を生じている。
そこで、同じ直流オフセットが存在する時に、テスト信号の極性を変えて調整値を決定する場合を考える。図23は、テスト信号の極性を変えた場合の様子を示したものである。このときもIQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図22の例と異なる点は、直流オフセットのため、図22に示すキャリブレーションに用いる2点であるP、Pは、それぞれ振幅が小さくなる方向のP’、 P’にシフトする。このとき、原点からP’迄の距離と、原点からP’迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ位相誤差の存在しない条件を求めることになる。図23に示した例によれば、原点からP’迄の距離の方が、原点からP’迄の距離よりも長くなっている。即ち、直交変調器11に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた図22の場合とは逆の誤差を生じている。このように、テスト信号の極性を変えることで、誤差が現れる方向を変えることができる。以上のようにテスト信号の極性を変えて求めた調整値を、第2の調整値とする。以上のことについて以下、式を用いて説明する。
テスト信号を入力したときの直交変調器11の出力のベクトルを、前述のように同相成分(I)側のテスト信号をx、Q側のテスト信号をxと表したとき、振幅ミスマッチを補償するということは、

||x||=k||x||

となるkを求めることである。極性が異なるテスト信号の組み合わせは4組あり、ここでその極性が異なる次の4組のテスト信号を、

第一 第二
(1)(VTST,0)(0,VTST
(2)(VTST,0)(0,−VTST
(3)(−VTST,0)(0,VTST
(4)(−VTST,0)(0,−VTST

として、これらを用いて収束させた値をそれぞれk、k、k、kとすると、それらは、

||x+x||=||k +x||
||x+x||=||−k +x||
||−x+x||=||k +x||
||−x+x||=||−k +x||

の関係を満たすことになる。これらの式より、

k=(k+k+k+k)/4

が得られる。つまりテスト信号の符号・順序を変えて調整値の決定を行い、保持されたそれぞれの調整値の平均を補償値導出部16で計算した値が直流オフセットによる誤差を抑えたI・Qの振幅ミスマッチの調整量を表している。
さらに、これら4組のIQ振幅ミスマッチ補償に用いたテスト信号の入力順序を逆にした、

第一 第二
(5)(0,VTST)(VTST,0)
(6)(0,−VTST)(VTST,0)
(7)(0,VTST)(−VTST,0)
(8)(0,−VTST)(−VTST,0)

を用い、計8組のテスト信号を用いたときの調整値の平均を用いることで、前述の直流オフセット補償と同様に、比較部22のオフセットによる誤差も抑えた補償値を導くことができる。
以上の動作は、実施例1と同様に図17、図18のシーケンスで行われる。
なお、実施例1と同様、図19に示すように、調整値保持部15に全ての調整値を保持した後に補償値を導出するのではなく、調整値が導出されるごとに、保持された調整値をその都度更新していってもよい。
(実施例3)
本発明の信号処理装置の第3の実施例として、IQ位相ミスマッチを補償する場合を、図3を参照しながら説明する。
テスト信号生成部10から、直流電圧値をVTSTとして、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(VTST、VTST)である第1のテスト信号を生成し、該第1のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果をサンプルホールド回路21に保持する。次に、テスト信号生成部10から、同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ(VTST、−VTST)である第2のテスト信号を生成し、該第2のテスト信号を直交変調器11により直交変調した出力の包絡線を検波器12で検波し、その検波結果と、サンプルホールド回路21に保持された第1のテスト信号に対応する検波結果とを比較部22により比較する。
次に、比較部22による大小関係の情報から、同相成分(I)側の直流レベルを上げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのか、直流レベルを下げる方向に補償値を調整した方が両者の強度が釣り合うのかを、制御部14で判定する。この判定結果を基に、制御部14は第1の補償部19の補償量を調整し、次の比較動作に移る。制御部14は、補償量を漸減しつつ、以上の比較動作を複数回繰り返すことにより、第1のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅と、第2のテスト信号を入力したときの直交変調器11の出力振幅の差を、ある予め想定した誤差範囲に収め、最終的な第1の調整値を求める。該第1の調整値を調整値保持部15に保持する。
以上のように第1の調整値を求めた場合、直交変調器11のベースバンド入力換算での直流オフセット、即ち直交変調器11の出力換算でのキャリアリークが充分低く抑圧されていなければならない。その理由を以下、説明する。図24に、キャリブレーションする2点を示す。ここで、IQ位相誤差、振幅誤差は全くない場合を仮定する。図24のPが第1のテスト信号を入力したときの、P10が第2のテスト信号を入力したときの点である。原点からP迄の距離と、原点からP10迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ位相誤差の存在しない条件を求める。図24に示す例では、ここ迄の手法は明らかに正しく機能する。しかしながら、直交変調器11には、直流オフセット補償を行った場合でも、必ず入力換算の直流オフセットが残留する。図25は直流オフセットが存在する場合の様子を示したものである。このとき、IQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図24の例と異なる点は、I側には正の、Q側には負の直流オフセットが発生しており、このため直交変調器11への入力がない場合でも、図の0’として示した点に相当するキャリアリークが発生していることである。この直流オフセットのため、図25に示すキャリブレーションに用いる点であるPは振幅が大きくなる方向、P10は振幅が小さくなる方向のP’、 P10’にシフトする。この手法では、原点からP’迄の距離と、原点からP10’迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ位相誤差の存在しない条件を求めることになる。しかしながら図25に示した例によれば、IQ位相誤差はないにも関わらず、明らかに原点からP’迄の距離の方が、原点からP10’迄の距離よりも長くなっている。即ち、直交変調器11に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた誤差を生じている。
そこで、同じオフセットが存在する時に、テスト信号の極性を変えて調整値を決定する場合を考える。図26は、テスト信号の極性を変えた場合の様子を示したものである。このときもIQ位相誤差、振幅誤差は全くないと仮定している。図25の例と異なる点は、直流オフセットのため、図25に示すキャリブレーションに用いる点であるP11は振幅が小さくなる方向、P12は振幅が大きくなる方向のP11’、 P12’にシフトする。このとき、原点からP11’迄の距離と、原点からP12’迄の距離を、直交変調器11の出力の包絡線を検波することにより求め、これらが等しい距離になる条件をもってIQ位相誤差の存在しない条件を求めることになる。図26に示した例によれば、原点からP11’迄の距離の方が、原点からP12’迄の距離よりも長くなっている。即ち、直交変調器11に直流オフセットが存在する場合、直流オフセットの大きさに応じた図25の場合とは逆の誤差を生じている。このように、テスト信号の極性を変えることで、誤差が現れる方向を変えることができる。以上のようにテスト信号の極性を変えて求めた調整値を、第2の調整値とする。以上のことについて以下、式を用いて説明する。
テスト信号を入力したときの直交変調器11の出力のベクトルを前述のように表したとき、振幅ミスマッチを補償するということは、行列

|cos θ sin θ |
A = | |
|sin θ cos θ |

としたとき

(A)・x = 0

となるA(もしくはθ、sin θ)を求めることである。ここで極性が異なる次の4組のテスト信号を、

第一 第二
(1)(VTST,VTST)(VTST,−VTST
(2)(VTST,VTST)(−VTST,VTST
(3)(−VTST,−VTST)(VTST,−VTST
(4)(−VTST,−VTST)(−VTST,VTST

として、これらを用いて収束させた値をそれぞれA、A、A、Aとすると、

A=(A+A+A+A)/4

が得られる。つまりテスト信号の符号・順序を変えて調整値の決定を行い、保持されたそれぞれの調整値の平均を補償値導出部16で計算した値が、直流オフセットによる誤差を抑えたI・Qの位相ミスマッチの補償値を表している。
さらに、これら4組のIQ位相ミスマッチ補償に用いたテスト信号の入力順序を逆にした

第一 第二
(5)(VTST,VTST)(VTST,VTST
(6)(VTST,VTST)(−VTST,VTST
(7)(−VTST,VTST)(VTST,VTST
(8)(−VTST,−VTST)(−VTST,VTST

を用い、計8組のテスト信号を用いたときの調整値の平均を用いることで、前述の直流オフセット補償と同様に、比較部22のオフセットによる誤差も抑えた調整値を導くことができる。
以上のようにテスト信号の符号・順序を変えて調整値の決定を行うと、直流オフセットおよび比較部22のオフセットによる調整値がばらつく。そのため調整値保持部15に保持された調整値の平均を補償値導出部16で計算し、この補償値を送信ベースバンド信号にも用いることでI側とQ側の直流オフセットおよび振幅・位相ミスマッチを解消し、変調精度の改善をはかることができる。
以上の動作は、実施例1、2と同様に図17、図18のシーケンスで行われる。
なお、実施例1、2と同様、図19に示すように、調整値保持部15に全ての調整値を保持した後に補償値を導出するのではなく、調整値が導出されるごとに、保持された調整値をその都度更新していってもよい。
(実施例4)
本発明の信号処理装置、及び信号処理方法の信号補償動作は、典型的には図8のシーケンスで行う。即ち、直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチそれぞれの信号補償工程において、図27に示すような、ばらついた各調整値を調整値保持部15にて保持し、保持された全ての調整値から補償値導出部により補償値を導出する。しかしながら、直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチそれぞれの信号補償動作を、必ずしも図8のシーケンスで行う必要はなく、それぞれの信号補償動作の順序が、適宜入れ替わっていてもよい。一例を挙げると、残留直流オフセットの影響を抑えるため、直流オフセットの補償工程を行う前に、IQ位相ミスマッチの補償工程と、IQ振幅ミスマッチの補償工程と、を行うことも可能である。
また、図8に示す直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチそれぞれの信号補償動作のうち、1つ、または2つの信号補償動作を除いて実施することも可能である。一例を挙げると、装置を適用しようとしている通信方式が、直流オフセットに関して緩い規格値を定めている場合、特段の直流オフセット補償を行うことなく、規格値を達成することが出来る。本発明によるIQ振幅ミスマッチの信号補償動作は、残留直流オフセットの影響を受けないため、直流オフセットの信号補償動作を行うことなく、IQ振幅ミスマッチ、またはIQ位相ミスマッチの補償を行うことが可能である。また他の例としては、装置の構成上、無調整でもIQ振幅ミスマッチが無視できるくらい小さい場合が考えられる。そのような場合は、IQ振幅ミスマッチ補償を行わずにIQ位相ミスマッチ補償を行うことが出来る。さらに他の例としては、装置を適用しようとしている通信方式が、IQ位相ミスマッチに関して無調整で規格値を達成できるような状況の場合、IQ位相ミスマッチ補償を省略することが出来る。
さらに、本発明の信号処理装置、及び信号処理方法の信号補償動作は、典型的にはテスト信号生成部10におけるテスト信号の符号、順序を、図9に示すように変化させて行うが、IQ振幅ミスマッチ、及びIQ位相ミスマッチの信号補償動作においては、実施例2及び3にそれぞれ示した8つのテスト信号のセットのうち、複数のセットから導出した補償値が想定した誤差範囲に収まっていれば、8つのテスト信号のセットの全てについて調整値を求め、補償値を導出しなくてもよい。
なお、本発明の信号処理装置はテスト信号が矩形波に単純化されているため、テスト信号生成の回路を単純にすることができ、余分にハードウェアを増加させる必要がない。また、検波器の出力値の取り込み・比較は単純なコンパレータで実現することができるため、高精度なAD変換器を用いることなく、単純なハードウェアで実現することが可能である。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

Claims (45)

  1. 直交変調器テスト用の信号として、所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第1のテスト信号セットと、前記第1のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号とそれぞれ所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第2のテスト信号セットと、を直交変調器に入力する手段と、
    前記第1のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の入力に対する前記直交変調器からの出力の検波結果と、前記第2のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の入力に対する前記直交変調器からの出力の検波結果とからそれぞれ調整値を導出し、前記第1、第2のテスト信号セットに対してそれぞれ求めた前記調整値の平均値を求めることにより、前記直交変調器の直流オフセットとIQミスマッチの少なくとも1方を補償するための補償値を導出する手段と、
    を備えている、信号処理装置。
  2. 同相成分と直交成分よりなるテスト信号を生成し前記直交変調器の入力に供給するテスト信号生成部と、
    前記直交変調器の出力を受け包絡線検波を行う検波器と、
    を備え、
    前記テスト信号生成部は、互いに所定の位相関係の前記第1、第2のテスト信号を含む第1のテスト信号セットを生成して前記第1、第2のテスト信号の順に前記直交変調器に入力し、
    同相成分、直交成分が前記第1セットの前記第1、第2のテスト信号の同相成分、直交成分とそれぞれ所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第2のテスト信号セットを生成して前記第1、第2のテスト信号の順に前記直交変調器に入力し、
    前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の前記検波器による検波結果を比較する比較手段を備え、
    前記第1のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、
    前記第2のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果に基づき、調整値を求め、
    前記第1、第2のテスト信号セットに対してそれぞれ求めた前記調整値から、前記直交変調器の直流オフセット、IQ振幅ミスマッチ、IQ位相ミスマッチの少なくとも1つを補償するための補償値を導出する手段を備えている、請求項記載の信号処理装置。
  3. 前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号は、互いに直交するか又は逆相の関係にあり、
    前記第1のテスト信号セットと第2のテスト信号セット間で、前記第1及び第2のテスト信号について少なくとも一方は、同相成分及び/又は直交成分について、値及び/又は極性が異なる、請求項記載の信号処理装置。
  4. 前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果が等しくなるように、前記直交変調器への入力のオフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することで、前記調整値を求める、請求項又は記載の信号処理装置。
  5. 前記比較手段は、前記第1のテスト信号の直交変調出力の検波結果を保持するサンプル・ホールド回路と、前記サンプル・ホールド回路に保持された値と、前記第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果を比較する比較部と、を備えている、請求項乃至のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記比較手段は、前記第1のテスト信号の直交変調出力の検波信号をAD変換した結果を保持する記憶部と、前記記憶部に保持された値と、前記第2のテスト信号の直交変調出力の検波信号をAD変換した結果を比較する判定部と、を備えている、請求項乃至のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. テスト信号を生成するテスト信号生成部と、
    前記テスト信号を直交変調器により直交変調した出力の包絡線検波を行う検波器と、
    前記検波器により検波した検波信号を比較判定する比較判定部と、
    前記比較判定部による比較判定結果から、調整値を導出する制御部と、
    前記制御部により導出された前記調整値を保持する調整値保持部と、
    前記調整値保持部に保持された前記調整値から、補償値を導出する補償値導出部と、
    を備え、
    前記テスト信号生成部は、前記第1のテスト信号(I、Q)と、前記第1のテスト信号と所定の関係にある前記第2のテスト信号(I、Q)と、を生成して前記直交変調器に与え、
    前記検波器は、前記直交変調器により変調された前記第1のテスト信号の包絡線と、前記第2のテスト信号の包絡線を検波し、
    前記比較判定部は、前記検波部により検波された、前記第1のテスト信号に対応する第1の検波信号と、前記第2のテスト信号に対応する第2の検波信号と、を比較判定し、
    前記制御部は、比較判定部による比較判定結果から第1の調整値を導出し、
    前記調整値保持部は、前記第1の調整値を保持し、
    前記テスト信号生成部は、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号とよりなるテスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)が所定の関係にあるテスト信号の第2セットを生成して前記直交変調器に与え、
    前記検波器は、前記第2セットの前記第1のテスト信号に対応する前記直交変調器の出力の包絡線と、前記第2セットの前記第2のテスト信号に対応する前記直交変調器の出力の包絡線と、を検波し、
    前記比較判定部は、前記検波部により検波された、前記第2セットの前記第1のテスト信号に対応する前記第1の検波信号と、前記第2セットの前記第2のテスト信号に対応する前記第2の検波信号と、を比較判定し、
    前記制御部は、前記比較判定部による比較判定結果から第2の調整値を導出し、
    前記調整値保持部は、前記第2の調整値を保持し、
    前記補償値導出部は、前記調整値保持部に保持された、前記第1の調整値と、前記第2の調整値と、から補償値を導出し、
    前記補償値により、前記直交変調器の直流オフセット及びIQミスマッチを推定する手段をさらに備えた請求項記載の信号処理装置。
  8. 送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部と、
    前記送信ベースバンド信号生成部により生成された送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を前記直交変調器に与える第1の補償部と、
    をさらに備え、
    前記第1のテスト信号と、前記第2のテスト信号と、は、直接形態にて前記直交変調器に与えられ、
    前記第1の補償部は、前記補償値導出部にて導出された前記補償値を受け、前記送信ベースバンド信号を補償する、ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  9. 送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部と、
    前記送信ベースバンド信号生成部により生成された送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を前記直交変調器に与える第1の補償部と、
    をさらに備え、
    前記第1のテスト信号と、前記第2のテスト信号と、は、間接形態にて、前記直交変調器に与えられ、
    前記第1の補償部は、前記補償値導出部にて導出された前記補償値を受け、前記送信ベースバンド信号を補償する、ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  10. 前記第1の補償部の出力をアナログ信号に変換する第3及び第4のデジタルアナログコンバータと、
    前記テスト信号を、アナログ信号に変換する第5及び第6のデジタルアナログコンバータと、
    を備え、
    前記第3のデジタルアナログコンバータの出力と、第5のデジタルアナログコンバータの出力と、を入力して、前記第3のデジタルアナログコンバータの出力と、第5のデジタルアナログコンバータの出力と、のいずれかを、前記直交変調器の同相成分入力へ出力する第2のスイッチ手段と、
    前記第4のデジタルアナログコンバータの出力と、第6のデジタルアナログコンバータの出力と、を入力して、前記第4のデジタルアナログコンバータの出力と、第6のデジタルアナログコンバータの出力と、のいずれかを、前記直交変調器の直交成分入力へ出力する第3のスイッチ手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  11. 送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部と、
    前記送信ベースバンド信号生成部により生成された送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を前記直交変調器に与える第1の補償部と、
    をさらに備え、
    前記第1のテスト信号と、前記第2のテスト信号と、は、前記第1の補償部を介した間接形態にて、前記直交変調器に与えられ、
    前記第1の補償部は、前記補償値導出部にて導出された前記補償値を受け、前記送信ベースバンド信号を補償する、ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  12. 前記送信ベースバンド信号と、前記テスト信号と、を入力して、前記送信ベースバンド信号と、前記テスト信号と、のいずれかを前記第1の補償部へ出力する第1のスイッチ手段と、
    前記第1の補償部からの同相成分(I)をアナログ信号に変換して前記直交変調器へ出力する第1のデジタルアナログコンバータと、
    前記第1の補償部からの直交成分(Q)をアナログ信号に変換して前記直交変調器へ出力する第2のデジタルアナログコンバータと、
    を備えている、ことを特徴とする請求項11に記載の信号処理装置。
  13. 送信信号からIチャネル及びQチャネルごとの信号成分を生成する送信ベースバンド信号生成部と、
    前記送信ベースバンド信号生成部により生成された送信ベースバンド信号を入力して補償し、該補償した信号を前記直交変調器に与える第1の補償部と、
    前記第1のテスト信号と、前記第2のテスト信号と、を入力して補償し、該補償した前記第1のテスト信号と、前記第2のテスト信号と、を前記直交変調器に与える第2の補償部と、
    をさらに備え、
    前記第1の補償部は、前記補償値導出部にて導出された前記補償値を受け、前記送信ベースバンド信号を補償する、ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  14. 前記第1の補償部の出力をアナログ信号に変換する第3及び第4のデジタルアナログコンバータと、
    前記第2の補償部を介した前記テスト信号を、アナログ信号に変換する第5及び第6のデジタルアナログコンバータと、
    を備え、
    前記第3のデジタルアナログコンバータの出力と、第5のデジタルアナログコンバータの出力と、を入力して、前記第3のデジタルアナログコンバータの出力と、第5のデジタルアナログコンバータの出力と、のいずれかを、前記直交変調器の同相成分入力へ出力する第2のスイッチ手段と、
    前記第4のデジタルアナログコンバータの出力と、第6のデジタルアナログコンバータの出力と、を入力して、前記第4のデジタルアナログコンバータの出力と、第6のデジタルアナログコンバータの出力と、のいずれかを、前記直交変調器の直交成分入力へ出力する第3のスイッチ手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理装置。
  15. 前記第2のテスト信号(I、Q)は、前記第1のテスト信号(I、Q)と直交する、または前記第1のテスト信号(I、Q)の逆相である、ことを特徴とする請求項から14のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  16. 前記制御部は、前記検波器により検波された、テスト信号の前記第1セットに対応する、前記第1の検波信号と、前記第2の検波信号と、が等しくなるように、前記直交変調器への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより前記第1の調整値を導出し、テスト信号の前記第2セットに対応する、前記第1の検波信号と、前記第2の検波信号と、が等しくなるように、前記直交変調器への入力の直流オフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することにより前記第2の調整値を導出する、ことを特徴とする請求項から15のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  17. テスト信号の前記第2セットは、テスト信号の前記第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものである、ことを特徴とする請求項から16のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  18. 前記比較判定部は、前記検波部により検波された前記第1の検波信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記検波部により検波された前記第2の検波信号と、前記サンプルホールド回路に保持された前記第1の検波信号と、を比較する比較部と、
    を含む、ことを特徴とする請求項から17のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  19. 前記比較部は、前記第1の検波信号の電圧値と、前記第2の検波信号の電圧値と、を時系列的に比較し、いずれのレベルが高いかを判定するコンパレータ回路である、ことを特徴とする請求項18に記載の信号処理装置。
  20. 前記比較判定部は、前記検波部により検波された前記第1の検波信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    前記アナログデジタル変換部によりデジタル信号に変換された前記第1の検波信号を記憶する記憶部と、
    前記アナログデジタル変換部によりデジタル信号に変換された前記第2の検波信号と、前記記憶部に記憶された前記第1の検波信号と、を比較する判定部と、
    を含む、ことを特徴とする請求項から17のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  21. 前記第1のテスト信号(I、Q)と、前記第1のテスト信号と所定の関係にある前記第2のテスト信号(I、Q)とを順次、前記直交変調器に与える第1の回路と、
    前記直交変調器の出力を検波し、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号とにそれぞれ対応する、第1の検波信号と第2の検波信号との第1のセットを比較する第2の回路と、
    を備え、
    前記第1の回路は、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号とよりなる、テスト信号の第1セットに対して、同相成分、直交成分の値及び極性の少なくとも一方を可変させた、テスト信号の第2セットを前記直交変調器に与え、
    前記第2の回路は、前記直交変調器の出力を検波し、前記テスト信号の第2セットに対応する、第1の検波信号と第2の検波信号との第2のセットを比較し、
    前記第1のセットの前記第1の検波信号と前記第2の検波信号とから、前記直交変調器用の第1の補正値を導出し、前記第2のセットの前記第1の検波信号と前記第2の検波信号とから、前記直交変調器用の第2の補正値を導出し、前記第1の補正値と前記第2の補正値とから、第3の補正値を導出する第3の回路と、
    前記第3の補正値を用いて、前記直交変調器の直流オフセット、振幅ミスマッチ、位相ミスマッチの少なくとも1つを補正する第4の回路と、
    を備えた請求項記載の信号処理装置。
  22. 前記第2のテスト信号(I、Q)は、前記第1のテスト信号(I、Q)と直交する、または前記第1のテスト信号(I、Q)の逆相である、ことを特徴とする請求項21に記載の信号処理装置。
  23. テスト信号の前記第2セットは、テスト信号の前記第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものである、ことを特徴とする請求項21または22に記載の信号処理装置。
  24. 前記第1のテスト信号の同相成分(I)と、前記第2のテスト信号の同相成分(I)と、は絶対値が等しく符号が逆であり、
    前記第1のテスト信号の直交成分(Q)と、前記第2のテスト信号の直交成分(Q)と、は等しい、テスト信号により、同相成分(I)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項から23のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  25. 前記第1セット、及び前記第2セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号の同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、0)、(−VTST、0)
    第2セット:(−VTST、0)、(VTST、0)
    であり、
    前記第1セットと前記第2セットにより、同相成分(I)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項24に記載の信号処理装置。
  26. 前記第1のテスト信号の直交成分(Q)と、前記第2のテスト信号の直交成分(Q)と、は絶対値が等しく符号が逆であり、
    前記第1のテスト信号の同相成分(I)と、前記第2のテスト信号の同相成分(I)と、は等しい、テスト信号により、同相成分(I)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項から23のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  27. 前記第1セット、及び前記第2セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(0、VTST)、(0、−VTST
    第2セット:(0、−VTST)、(0、VTST
    であり、
    前記第1セットと前記第2セットにより、直交成分(Q)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項26に記載の信号処理装置。
  28. 前記第1のテスト信号の同相成分(I)と、前記第2のテスト信号の直交成分(Q)と、は絶対値が等しく、
    前記第1のテスト信号の直交成分(Q)と、前記第2のテスト信号の同相成分(I)と、は絶対値が等しい、テスト信号により、振幅ミスマッチ及び直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項から23のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  29. 前記第1セット、前記第2セット、及び第3セットから第8セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、0)、(0、VTST
    第2セット:(VTST、0)、(0、−VTST
    第3セット:(−VTST、0)、(0、VTST
    第4セット:(−VTST、0)、(0、−VTST
    第5セット:(0、VTST)、(VTST、0)
    第6セット:(0、−VTST)、(VTST、0)
    第7セット:(0、VTST)、(−VTST、0)
    第8セット:(0、−VTST)、(−VTST、0)
    であり、
    前記第1セットから前記第8セットの中から選択される複数のセットにより、振幅ミスマッチ、または振幅ミスマッチと直流オフセットと、を補償する、ことを特徴とする請求項28に記載の信号処理装置。
  30. 前記第1のテスト信号の同相成分(I)と、前記第1のテスト信号の直交成分(Q)と、は絶対値が等しく、
    前記第2のテスト信号の同相成分(Q)と、前記第2のテスト信号の同相成分(I)と、は絶対値が等しい、テスト信号により、振幅ミスマッチ及び直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項から23のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  31. 前記第1セット、前記第2セット、及び第3セットから第8セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、VTST)、(VTST、−VTST
    第2セット:(VTST、VTST)、(−VTST、VTST
    第3セット:(−VTST、−VTST)、(VTST、−VTST
    第4セット:(−VTST、−VTST)、(−VTST、VTST
    第5セット:(VTST、VTST)、(VTST、−VTST
    第6セット:(VTST、VTST)、(−VTST、VTST
    第7セット:(−VTST、−VTST)、(VTST、−VTST
    第8セット:(−VTST、−VTST)、(−VTST、VTST
    であり、
    前記第1セットから前記第8セットの中から選択される複数のセットにより、位相ミスマッチ、または位相ミスマッチと直流オフセットと、を補償する、ことを特徴とする請求項30に記載の信号処理装置。
  32. 請求項から請求項31のいずれか1項に記載の信号処理装置を備えた送信装置。
  33. 直交変調器テスト用の信号として、所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第1のテスト信号セットと、前記第1のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号とそれぞれ所定の関係にある第1、第2のテスト信号を含む第2のテスト信号セットと、を直交変調器に入力し、
    前記第1のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の入力に対する前記直交変調器からの出力の検波結果と、前記第2のテスト信号セットの前記第1、第2のテスト信号の入力に対する前記直交変調器からの出力の検波結果とからそれぞれ調整値を求め、前記第1、第2のテスト信号セットに対してそれぞれ求めた前記調整値の平均値を求めることにより、前記直交変調器の直流オフセットとIQミスマッチの少なくとも1方を補償するための補償値を導出する、信号処理方法。
  34. 前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号は、互いに直交するか又は逆相の関係にあり、
    前記第1のテスト信号セットと第2のテスト信号セット間で、前記第1及び第2のテスト信号について少なくとも一方は、同相成分及び/又は直交成分について、値及び/又は極性が異なる、請求項33記載の信号処理方法。
  35. 前記第1、第2のテスト信号の直交変調出力の検波結果の比較結果が等しくなるように、前記直交変調器への入力のオフセット、振幅、位相の少なくとも1つを調整することで、前記調整値を求める、請求項33又は34記載の信号処理方法。
  36. 前記第1のテスト信号(I、Q)と、前記第1のテスト信号と所定の関係にある前記第2のテスト信号(I、Q)と、を生成して、順次、直交変調器に与える工程と、
    前記直交変調器により変調された前記第1のテスト信号の包絡線と、前記第2のテスト信号の包絡線を検波する工程と、
    前記検波する工程により検波された、前記第1のテスト信号に対応する第1の検波信号と、前記第2のテスト信号に対応する第2の検波信号と、を比較判定する工程と、
    前記比較判定する工程による比較判定結果から第1の調整値を導出する工程と、
    前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号とよりなるテスト信号の第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)が所定の関係にあるテスト信号の第2セットを生成して前記直交変調器に与える工程と、
    前記第2セットの前記第1のテスト信号に対応する前記直交変調器の出力の包絡線と、前記第2セットの前記第2のテスト信号に対応する前記直交変調器の出力の包絡線と、を検波する工程と、
    前記検波する工程により検波された、前記第2セットの前記第1のテスト信号に対応する前記第1の検波信号と、前記第2セットの前記第2のテスト信号に対応する前記第2の検波信号と、を比較判定する工程と、
    前記比較判定する工程による比較判定結果から第2の調整値を導出する工程と、
    前記第1の調整値と、前記第2の調整値と、から補償値を導出する工程と、
    前記補償値により、前記直交変調器の直流オフセット及びIQミスマッチを推定する工程と、を含む請求項33記載の信号処理方法。
  37. 前記第2のテスト信号(I、Q)は、前記第1のテスト信号(I、Q)と直交する、または前記第1のテスト信号(I、Q)の逆相である、ことを特徴とする請求項36に記載の信号処理方法。
  38. テスト信号の前記第2セットは、テスト信号の前記第1セットに対して、同相成分(I)、直交成分(Q)の値及び極性の少なくとも一方を可変させたものである、ことを特徴とする請求項36または37に記載の信号処理方法。
  39. 前記第1セット、及び前記第2セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号の同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、0)、(−VTST、0)
    第2セット:(−VTST、0)、(VTST、0)
    であり、
    前記第1セットと前記第2セットにより、同相成分(I)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項36から38のいずれか1項に記載の信号処理方法。
  40. 前記第1セット、及び前記第2セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(0、VTST)、(0、−VTST
    第2セット:(0、−VTST)、(0、VTST
    であり、
    前記第1セットと前記第2セットにより、直交成分(Q)の直流オフセットを補償する、ことを特徴とする請求項36から38のいずれか1項に記載の信号処理方法。
  41. 前記第1セット、前記第2セット、及び第3セットから第8セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、0)、(0、VTST
    第2セット:(VTST、0)、(0、−VTST
    第3セット:(−VTST、0)、(0、VTST
    第4セット:(−VTST、0)、(0、−VTST
    第5セット:(0、VTST)、(VTST、0)
    第6セット:(0、−VTST)、(VTST、0)
    第7セット:(0、VTST)、(−VTST、0)
    第8セット:(0、−VTST)、(−VTST、0)
    であり、
    前記第1セットから前記第8セットの中から選択される複数のセットにより、振幅ミスマッチ、または振幅ミスマッチと直流オフセットと、を補償する、ことを特徴とする請求項36から38のいずれか1項に記載の信号処理方法。
  42. 前記第1セット、前記第2セット、及び第3セットから第8セットは、直流電圧値をVTSTとして、前記第1のテスト信号と前記第2のテスト信号との同相成分(I)、直交成分(Q)が、それぞれ
    第1セット:(VTST、VTST)、(VTST、−VTST
    第2セット:(VTST、VTST)、(−VTST、VTST
    第3セット:(−VTST、−VTST)、(VTST、−VTST
    第4セット:(−VTST、−VTST)、(−VTST、VTST
    第5セット:(VTST、VTST)、(VTST、−VTST
    第6セット:(VTST、VTST)、(−VTST、VTST
    第7セット:(−VTST、−VTST)、(VTST、−VTST
    第8セット:(−VTST、−VTST)、(−VTST、VTST
    であり、
    前記第1セットから前記第8セットの中から選択される複数のセットにより、位相ミスマッチ、または位相ミスマッチと直流オフセットと、を補償する、ことを特徴とする請求項36から38のいずれか1項に記載の信号処理方法。
  43. 請求項39に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項40に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項41に記載の信号処理方法により振幅ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    請求項42に記載の信号処理方法により位相ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    から選択される、少なくとも複数の工程を順次為す、信号処理方法。
  44. 請求項39に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項40に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項41に記載の信号処理方法により振幅ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    請求項42に記載の信号処理方法により位相ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    を含む、信号処理方法。
  45. 請求項39に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項40に記載の信号処理方法により直流オフセットを補償する工程と、
    請求項41に記載の信号処理方法により振幅ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    請求項42に記載の信号処理方法により位相ミスマッチ及び直流オフセットを補償する工程と、
    を順次為す、信号処理方法。
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