JPH11136302A - 歪補償回路 - Google Patents

歪補償回路

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JPH11136302A
JPH11136302A JP9297297A JP29729797A JPH11136302A JP H11136302 A JPH11136302 A JP H11136302A JP 9297297 A JP9297297 A JP 9297297A JP 29729797 A JP29729797 A JP 29729797A JP H11136302 A JPH11136302 A JP H11136302A
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distortion
distortion compensation
quadrature
signal
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JP9297297A
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Masashi Shimose
正史 下瀬
Okiyuki Takada
興志 高田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は歪補償回路に関し、各種誤差を補正
することができる歪補償回路提供することを目的として
いる。 【解決手段】 送出されるディジタル信号と帰還信号の
振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前記
送出信号をプリディストーション処理して歪補償するエ
ンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回路
において、歪補償の劣化要因となる直交変調器のゲイン
偏差をベースバンドでI,Q軸上の4点のデータを直交
変調器で変調し、その出力レベルを直線検波器で読み取
り、演算処理して検出補償するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信装置の歪補
償回路に関する。近年、周波数の有効利用の観点から無
線通信においてディジタル化による高能率伝送が多く用
いられるようになってきた。無線通信に多値振幅変調方
式を適用する場合、送信側の電力増幅器の非線形特性の
ためにスペクトラムが広がり妨害波となる問題がある。
この問題を解決するために、さまざまな歪補償方式が提
案、採用されている。この歪補償方式の一つに送出され
るディジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増
幅器の歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディスト
ーション処理して歪補償するエンベロープ検出型リニア
ライザ方式がある。本発明はこのエンベロープ検出型リ
ニアライザ方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この方式は、送出信号を帰還検波してそ
の送出信号と帰還信号の振幅をディジタル変換して比較
するという原理であり、且つ入力信号のエンベロープを
検出し、このエンベロープにより歪補償量を決定する方
式である。このため、歪み補償用テーブルが電力をパラ
メータにして振幅誤差、位相誤差で表されるので補償用
のメモリを他の方式に比べ大幅に削減できるメリットが
ある反面、送信側の直交変調器及び受信側の直交変調器
にオフセット、ゲイン偏差、直交度誤差があれば、振幅
の量に誤差を生じ、歪補償が正常に行われなくなるとい
う本質的な問題がある。
【0003】(原点(オフセット)ずれのある場合)図
20は原点ずれコンスタレーションの説明図である。コ
ンスタレーションとは、I軸とQ軸のデータの軌跡を複
素平面に表したものである。図に示すように、送信信号
(実線)と受信信号(破線)間にオフセット誤差がある
と、Q軸上とQ´軸上の点(ポイント)の誤差を求める
場合に実線の矢印と破線の矢印の長さ(振幅)と角度
(位相)のずれを計算することになる。
【0004】しかしながら、実際にはI´、Q´の交わ
ったところが受信信号の原点であり、求めた誤差が正し
くないことが分かる。また、矢印の角度により誤差の変
化が異なり、図の例では、第1象限では受信信号の振幅
が送信信号と比べて大きく見えるので、リニアライザの
歪補償用テーブルには出力振幅が小さくなるような値が
書き込まれ、また第3象限では受信信号の振幅が送信信
号と比べて小さく見えるので、歪補償用テーブルには出
力振幅を大きくするような値が書き込まれるため、歪補
償用のテーブルの値が収束できずに振動するため、歪補
償特性が劣化する。
【0005】また、この劣化量は、テーブルの振動が大
きければ増大することになる。また、送信のオフセット
の誤差があると同一出力レベルをDSP(ディジタルシ
グナルプロセッサ)より出力しても、位相に依存する出
力レベルの変化として現れるため、電力増幅器の非線形
特性による歪みの受け方が位相により変化することにな
り、歪み補償テーブルが十分収束できずに歪補償特性が
劣化する。
【0006】(ゲイン偏差がある場合)図21はゲイン
ずれコンスタレーションの説明図である。図のように送
信信号(実線)と受信信号(破線)間のゲイン偏差があ
る(図ではI信号のみにゲイン偏差がある場合を示
す)、読み取る位相によって長さ(振幅)と角度(位
相)の計算値が異なることになる。このため、歪補償テ
ーブルが収束できずに歪補償の劣化を招くことになる。
【0007】また、直交度誤差がある場合には、図の破
線が45度傾いた形になるため、見かけ上ゲイン偏差と
して現れるため、同様に歪み補償特性が劣化する。ま
た、送信側にゲイン偏差若しくは直交度誤差が存在する
と、コンスタレーション上同一出力レベルの点を送出し
ても、位相により直交変調器出力レベルに変化が生じ、
電力増幅器により受ける歪みが異なり、歪み補償用テー
ブルが収束できずに歪補償特性が劣化する。このような
問題を解決するため、以下のような方法が提案されてい
る。
【0008】1.送信オフセット(キャリアリーク)改
善 直交変調器の入力信号I,Qの何れか一方の値を増減さ
せ(片側は固定)、直交変調器の出力レベルが最小にな
る点を探し、その値に固定する。次に、もう一方の信号
を増減させ、直交変調器の出力レベルが最小になる点を
探し、その値に固定する。
【0009】前述の操作を繰り返し行なうことで、送信
オフセットが最小となるI,Qの値が求まり、その値を
基に補正値を求め直交変調器に入力するI,Qに補正値
を付加することにより、送信オフセットの誤差により発
生するキャリアリークを最小にすることができる。改善
精度は、検波出力レベルを読み込むA/D変換器(A/
Dコンバータ)の性能と、各種回路のノイズによって決
定されるため、完全に除去することは不可能である。
【0010】2.送信ゲイン偏差改善 図22に示すように(I,Q)=(1,0)及び(0,
1)の互いに直交する2つのテスト信号の出力レベル0
a、0bを検波回路で読み取った電圧をVa、Vbとす
ると、送信オフセットが存在しない場合VaはQ成分の
みの出力レベルであり、VbはI成分のみの出力レベル
である。従って、Va、Vbに適切な演算処理を施すこ
とでゲイン偏差を求めることが可能となる。ここで求め
た値を基に補正をかけることによりゲイン偏差を改善す
ることが可能となる。
【0011】3.送信直交度改善 直交度誤差が直交変調器に存在し、且つ送信オフセット
及び送信ゲイン偏差が存在しない場合、I,Q軸からそ
れぞれ45゜ずれたところ(ベースバンド)に出力レベ
ルの最大値、最小値が現れることを利用して直交度の誤
差を検出することが可能となる。
【0012】方法としては、(I,Q)=(1/√2,
1/√2)及び(1/√2,−1/√2)の互いに直交
するテスト信号の出力レベルを検波回路により読み取
り、その値に適切な演算処理を行なうことにより、直交
度誤差を求めることが可能となる。この求めた値を基に
補正をかけることにより、ゲイン偏差を改善することが
可能となる。
【0013】4.受信オフセット、受信ゲイン改善 送信側の誤差を改善した後、円コンスタレーションを描
くテスト信号を出力し、帰還されてきた信号の復調信号
I,Qのそれぞれの最大値、最小値を求め演算を行なう
ことで、受信オフセット、ゲイン偏差を求めることによ
り誤差を改善することが可能である。
【0014】5.受信直交度誤差改善 前記1.〜4.の改善を行なった後、円コンスタレーシ
ョンを描くテスト信号を出力し、帰還されてきた信号の
復調信号I,Qにある値で補正演算した後、大きさI2
+Q2の最大値、最小値を求め、その差が最小になるよ
うに補正演算パラメータの値を変化させていくことによ
り、受信直交度誤差を改善することが可能である。補正
パラメータの符号は、最大値、最小値がどの象限にある
かで決定される。
【0015】6.軸回転量(遅延量)検出 テスト信号として(I,Q)=(1,0)等のデータを
DSPより出力し、帰還系を通り戻ってきた波を直交復
調器で受信し、その受信信号に含まれる(I,Q)によ
り軸回転量を検出することが可能となる。例えば、受信
信号が(I,Q)=(0,1)である場合、+90゜軸
が回転していることが分かる。この軸回転量を予め補正
することにより、リニアライザの収束を早めることが可
能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】送出されるディジタル
信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを
演算推定し、前記送出信号をプリディストーション処理
して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式の
送信オフセット、受信オフセット、直交変復調器のゲイ
ン偏差等の問題点を改善する従来技術では以下に示すよ
うな問題がある。
【0017】送信ゲイン偏差を検出する際、送信オフ
セットが存在すると(I,Q)=(1,0),(0,
1)の点の出力レベルにオフセット成分が重畳されるこ
とになり、ゲイン偏差により発生したレベルの変化とオ
フセット成分により発生したレベル変化との区別ができ
ないため、検出結果に誤差を生じる。その結果、同一出
力レベル時でも、位相によって出力レベルが異なり、歪
補償用テーブルの値が収束できず歪補償特性が劣化す
る。
【0018】直交変復調器のI,Q直交軸の誤差を検
出する際、オフセット成分が存在すると(I,Q)=
(1/√2,1/√2),(1/√2,−1/√2)の
点の出力レベルにオフセット成分が重畳されることにな
り、ゲイン偏差により発生したレベル変化との区別がで
きないため、検出結果に誤差を生じる。
【0019】また、送信ゲイン偏差の改善が十分でない
と更に誤差が大きくなる。その結果、同一レベル出力時
でも位相によって出力レベルが異なり、歪補償用テーブ
ルの値が収束できずに歪補償特性が劣化する。また、直
交復調器の直交度誤差検出においても上記と同様にオフ
セットの影響により誤検出を起こす。
【0020】送信オフセット等が温度等の影響により
変化すると計算上の原点がずれる。又はコンスタレーシ
ョン上の同一出力レベルの点にも拘らず出力レベルが変
化し、歪補償用テーブルの値が収束できず歪補償特性が
劣化する。
【0021】不要輻射をなくすため、若しくは電力増
幅器の非線形誤差による検出誤差をなくすために復調器
の補償パラメータ(オフセットゲイン偏差、直交度誤
差)を検出する際、電力増幅器の手前でループ(内部ル
ープ)を作り帰還系にテスト信号を返す場合がある。
【0022】この時、直交変調器の出力に誤差が存在す
ると、回路的な遅延要素により軸回転量が異なり実運用
時のループ(外部ループ)では、検出したパラメータが
変化して見え歪補償特性が劣化する。図23は、遅延要
素により90゜コンスタレーションが回転した場合で、
I,Qのゲイン偏差が逆転していることが分かる。
(a)はループ時受信コンスタレーション、(b)は実
運用時コンスタレーションである。実際には、オフセッ
ト、直交度誤差等がこれに加わり更に複雑になる。
【0023】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、各種誤差を補正することができる歪補償
回路提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理ブロック図である。図では、
送出されるデータを生成するデータ生成部は割愛してい
る。図において、1はデータ生成部より送出されたデー
タをI,Q信号に分け、必要なフィルタリング処理を施
す制御/演算部で、例えばDSPが用いられる。2は制
御/演算部1から出力されるベースバンド信号をアナロ
グ信号に変換するD/A変換器、3は該D/A変換器2
の出力を受けて直交変調を行なう直交変調器である。
【0025】直交変調器3には同時に基準搬送波が入力
されており、この搬送波はベースバンド信号で直交変調
される。8はこの変調波出力を所要電力まで増幅する電
力増幅器である。該電力増幅器8は空中線10を介して
送出される。
【0026】9は送信信号を検出する方向性結合器、4
は該方向性結合器9の出力を受けて直交復調を行なう直
交復調器である。直交復調器4には、前述の基準搬送波
が入力されているので、送信したベースバンド信号を再
生する。5は該直交復調器4の出力をディジタル信号に
変換するA/D変換器である。
【0027】6は直交変調器3の出力を読み取る検波
器、7は該検波器6の出力をディジタル信号に変換する
A/D変換器で、その出力は制御/演算部1に入力され
ている。
【0028】この発明の構成によれば、送信ベースバン
ド信号の振幅、位相と帰還ベースバンド信号の振幅、位
相を比較し、それが同じになるまで送信ベースバンド信
号をプリディストーション処理する動作を繰り返すの
で、最終的には直交変調器3、電力増幅器8の非線形性
により生じる送信オフセットによる誤検出を低減して歪
補償の劣化を改善することができる。
【0029】(2)この場合において、前記直交変調器
の出力レベルの検出手段がRSSIである場合、RSS
Iの増分を求めるテスト信号を追加し、演算処理するこ
とを特徴としている。
【0030】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減し、歪補償の劣化を改善することが
できる。 (3)また、前記直交変調器のゲイン偏差を検出補償す
る機能として摂動原理を用いることを特徴としている。
【0031】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減して歪補償の劣化を改善することが
できる。 (4)また、前記直交変調器の出力レベルの検出手段が
非線形である場合、直交変調器のゲイン偏差を検出補償
する機能に摂動原理を用いることを特徴としている。
【0032】この発明の構成によれば、送信オフセット
による影響を全く受けずに直交変調器のゲイン偏差を検
出補償することが可能となる。 (5) 第2の発明は、送出されるディジタル信号と帰
還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定
し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪補
償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪
補償回路において、歪補償の劣化要因となる直交変調器
の直交度誤差を直交変調器のゲイン偏差の検出補償を行
なった後、ベースバンドでI,Q軸と45゜の傾きをも
つ4点のデータを直交変調器で変調し、その出力レベル
を直線検波器で読み取り、演算処理し検出補償すること
を特徴としている。
【0033】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減し、歪補償の劣化を改善することが
できる。 (6)この場合において、前記直交変調器の直交度誤差
を検出する際、アークtanの計算をせずに、読み取っ
た信号の比を基に予め用意しておいたテーブルを参照す
ることを特徴としている。
【0034】この発明の構成によれば、計算時間の短縮
が可能となる。 (7)また、前記直交変調器の出力レベルの検出手段が
RSSIである場合、RSSIの増分を求めるテスト信
号を追加し演算処理することを特徴としている。
【0035】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減して歪補償の劣化を改善することが
できる。 (8)また、前記直交変調器の直交度誤差を検出する
際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の差
分を基に予め用意しておいたテーブルを参照することを
特徴としている。
【0036】この発明の構成によれば、計算時間を短縮
することができる。 (9)また、前記直交変調器の直交度誤差を検出する
際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の差
分を基に近似式を用いて計算することを特徴としてい
る。
【0037】この発明の構成によれば、計算時間を短縮
することができる。 (10)また、前記直交変調器の直交度誤差を検出補償
する機能として摂動原理を用いることを特徴としてい
る。
【0038】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減して歪補償の劣化を改善することが
できる。 (11)また、前記直交変調器の出力レベルの検出手段
が非線形である場合、直交変調器の直交度誤差を検出補
償する機能として摂動原理を用いることを特徴としてい
る。
【0039】この発明の構成によれば、送信オフセット
による影響を全く受けずに直交変調器の直交度誤差を検
出補償することが可能になる。 (12) 第3の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定して前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた
歪補償回路において、歪補償の劣化要因となる直交復調
器の直交度誤差を送信系の誤差を検出補償し且つ受信オ
フセット、ゲイン偏差を検出補償した後、円コンスタレ
ーションを出力し各象限の原点からの距離の最大値、最
小値を求め、その結果を基に直交変調器の直交度誤差を
検出することを特徴としている。
【0040】この発明の構成によれば、送信オフセット
による誤検出を低減し、歪補償の劣化を改善することが
できる。 (13)この場合において、前記直交変調器の直交度誤
差を検出する際、アークtanの計算をせずに、読み取
った信号の比を基に予め用意しておいたテーブルを参照
することを特徴としている。
【0041】この発明の構成によれば、計算時間を短縮
することができる。 (14) 第4の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた
歪補償回路において、直交復調器をDSPで構成するこ
とを特徴としている。
【0042】この発明の構成によれば、送信系の誤差を
受信で検出することができる。 (15)この場合において、通信中でも誤差データの最
大値、最小値を求め、誤差オフセットを検出することを
特徴としている。
【0043】この発明の構成によれば、送信オフセット
を削減することができる。 (16)また、通信中に、歪補償テーブル更新を時間で
区切り、歪補償テーブル更新を行なわない期間に帰還さ
れた信号を基に送信変調器のゲイン偏差及び直交度誤差
を検出し、送信変調器の誤差補償を行なうことを特徴と
している。
【0044】この発明の構成によれば、送信変調器の誤
差補償が可能となる。 (17)また、前記補償演算処理後の直交変調器誤差が
一定の範囲内にある場合、直交変調器誤差検出、補償動
作期間を短縮し、歪補償テーブル更新期間を延長するこ
とを特徴としている。
【0045】この発明の構成によれば、歪補償テーブル
の収束時間を短縮することができる。 (18)また、補償開始前に直交変調器の誤差パラメー
タを検出、補償するためのテスト信号を出力してその結
果を出発点として前記直交変調器の誤差検出、補償を行
なうことを特徴としている。
【0046】この発明の構成によれば、誤差検出時間の
短縮が可能となる。 (19)また、歪補償テーブル更新を行なわない期間に
帰還された信号を基に送信変調器のゲイン偏差及び直交
度誤差を検出する場合において、直交変調器の誤差検出
用テスト信号を省略することを特徴としている。
【0047】この発明の構成によれば、誤差検出用テス
ト信号を省略することが可能となる。 (20)また、前記直交変調器の誤差パラメータを予め
記憶手段に書き込んでおき、そのパラメータを出発点と
して直交変調器の誤差検出、補償を行なうことを特徴と
している。
【0048】この発明の構成によれば、誤差検出時間の
短縮が可能となる。 (21) 第5の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザを用いた歪補
償回路において、直交変調器をDSPで構成し、歪補償
テーブルの更新期間と直交変調器の誤差検出期間を時分
割することを特徴としている。
【0049】この発明の構成によれば、通信中に直交復
調器の誤差の検出、補償することが可能となる。 (22)この場合において、前記補償演算処理後の直交
復調器誤差が一定の範囲内にある場合、直交復調器誤差
検出、補償動作期間を短縮し、歪補償テーブル更新期間
を延長することを特徴としている。
【0050】この発明の構成によれば、歪補償テーブル
の収束時間を短縮することが可能となる。 (23)また、前記補償開始前に直交復調器の誤差パラ
メータを検出し、補償するためのテスト信号を送出し、
その結果を出発点として直交復調器の誤差検出、補償を
行なうことを特徴としている。
【0051】この発明の構成によれば、誤差検出時間の
短縮が可能となる。 (24)また、前記直交復調器の誤差検出用テスト信号
を省略することを特徴としている。
【0052】この発明の構成によれば、直交復調器の誤
差検出用テスト信号を省略することができ、回路の簡素
化が図れる。 (25)また、前記直交復調器の誤差パラメータを予め
記憶手段に書き込んでおき、そのパラメータを出発点と
して直交復調器の誤差検出、補償を行なうことを特徴と
している。
【0053】この発明の構成によれば、誤差検出時間の
短縮が可能となる。 (26) 第6の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた
歪補償回路において、歪み補償用の電力テーブルをn個
持ち、角度で使い分けることを特徴としている。
【0054】この発明の構成によれば、直交変復調器の
誤差による歪補償特性劣化を改善することができる。 (27)この場合において、前記歪補償用の電力テーブ
ルの参照時に、角度による重み付け若しくは補間公式で
補間し、更新時には参照と逆の操作を行なうことを特徴
としている。
【0055】この発明の構成によれば、直交変復調器の
誤差による歪補償特性劣化を改善することができる。 (28)また、前記歪補償動作開始直後はn=1の場合
と同等に歪補償テーブルの更新を行ない、一定時間経過
後、それぞれ対応するテーブルを更新することを特徴と
する特徴としている。
【0056】この発明の構成によれば、歪補償テーブル
の収束時間を短縮することができる。 (29) 第7の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた
歪補償回路において、直交変復調器の誤差パラメータ検
出の際と実運用時に異なるループを使用する場合、ルー
プによる遅延量を検出し、その遅延量に応じてローカル
出力に挿入した電圧可変位相シフタの電圧を変化させる
ことを特徴としている。
【0057】この発明の構成によれば、遅延量による誤
差パラメータの変化による歪補償特性の劣化を改善する
ことができる。 (30)この場合において、前記位相差を吸収する位相
器を帰還ループ内に配置することを特徴としている。
【0058】この発明の構成によれば、遅延量の誤差に
より発生する誤差パラメータ変化での歪補償特性劣化を
改善することができる。 (31)また、前記位相器に印加する電圧を決定するた
めに必要な位相器のデータを自動取得することを特徴と
している。
【0059】この発明の構成によれば、位相器のデータ
を自動取得することにより、操作性を向上させることが
できる。 (32) 第8の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
み補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式で且つ
帰還信号の復調にディジタル受信器を使用する歪補償回
路において、直交変調器の誤差補償の不完全性により発
生する誤差を直交復調器の誤差として検出補償する場合
において、直交復調器の誤差パラメータ検出ループの違
いによる遅延量を検出し、その遅延量に応じて一度復調
器内部で前記遅延量を補正した後、誤差の補償を行なう
ことを特徴としている。
【0060】この発明の構成によれば、遅延量の違いに
よる誤差パラメータ変化での歪補償特性劣化を改善する
ことができる。 (33) 第9の発明は、送出されるディジタル信号と
帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推
定し、前記送出信号をプリディストーション処理して歪
補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式で且つ帰
還信号の復調にディジタル受信器を使用する歪補償回路
において、直交復調器の誤差補償の不完全性により発生
する誤差を直交復調器の誤差として検出補償する場合
に、直交復調器の誤差パラメータ検出ループの遅延量を
測定した後、誤差検出用のテスト信号を送出し、受信し
たテスト信号に軸回転補償を行なった後の誤差パラメー
タを検出し、実運用状態での軸回転量を検出し、実運用
状態では受信データに新たに求めた軸回転量を基に軸回
転補償を行なった後、先に求めた誤差パラメータを適用
することを特徴としている。
【0061】この発明の構成によれば、遅延量の違いに
よる誤差パラメータ変化での歪補償特性劣化を改善する
ことができる。 (34)この場合において、前記実運用時のループの遅
延検出期間は時分割多重方式の自己割り当てスロットに
前置されるプリアンブル期間内であることを特徴として
いる。
【0062】この発明の構成によれば、プリアンブル期
間を利用して、外部ループの軸回転量を求めることがで
きる。 (35)また、周波数に対応した位相差のテーブルを持
ち、周波数データをCPUから貰い、そのデータに対応
する位相差をテーブルから求めることを特徴としてい
る。
【0063】この発明の構成によれば、外部に不要輻射
を出さないようにすることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。 先ず、本発明の動作原理について説明する。本発明
は、前述した課題を解決するために以下のような手段を
設けている。 (a)テスト信号として(I,Q)=a(1,0),b
(0,1),c(−1,0),d(0,−1)の4点の
データを用い、その直交変調器出力レベルを利用して送
信ゲイン偏差の検出補償を行なう。
【0065】変調波をS(t)、キャリア角周波数を
ω、ベースバンド信号I,Q、送信直交度誤差ΔφTと
すると、変調波S(t)は次式で表される。 S(t)=Icosωt−Qsin(ωt+ΔT) (1) 上記式よりI若しくはQが0の時の変調波出力レベルは
直交度誤差に無関係であることが分かる。
【0066】また、a〜dは図2に示すような位置とな
り、0a、0b、0c、0dを原点0からの距離とし、
a〜dが原点0を中心とした円周上にある場合、円内部
の任意の点kからの距離には以下の関係が成り立つ。
【0067】 ka2+kc2=kb2+kd2 (2) k=0の時、ka2+kc2=kb2+kd2は最小値とな
る。また、ここで、k(0,0)を0点オフセットの影
響によりずれた点と考えれば、a,cの交変調器出力レ
ベルの和と、b,dの交変調出力レベルの和はゲイン偏
差がない場合に等しくなることが分かる。よって、0a
+0cと0b+0dが等しくなるようにI,Qどちらか
に係数をかけて出力する制御を行なうことで、送信オフ
セットに影響されずにゲイン偏差を検出補償可能とな
る。
【0068】また、計算によりゲイン偏差を求めること
とも可能であるが、計算で求める場合にはオフセット成
分により検出誤差が生じる。しかしながら、この誤差は
摂動原理(繰り返すこと)を用いることで除去すること
が可能である。
【0069】テスト信号として(I,Q)=a(1/
√2,1/√2j),b(−1/√2,1/√2j),
c(−1/√2,−1/√2j),d(1/√2,−1
/√2j)を用い、その直交変調器出力レベルを利用
し、直交変調器の直交度誤差(送信直交度誤差)の検出
補償を行なう。変調波の式S(t)は次式で表される。
【0070】S(t)=Icosωt−Qsin(ωt
+ΔφT)は以下のように変形できる。 S(t)=(I−QsinΔφT)cosωt−QcosΔφTsinωt (3) 上記の式より直交変調器内部の位相器で発生する送信直
交度誤差はベースバンド信号に影響を与えることが分か
る。逆にベースバンド信号に適切な演算処理を行なうこ
とにより、直交変調器の直交度誤差を補償することが可
能となることが分かる。
【0071】a〜dは図3のようになる。このa〜dに
おいてもと同様の関係がある。即ち、送信ゲイン偏
差、送信直交度誤差が無い場合、a,cの直交変調器出
力レベルの和とb,dの直交変調器出力レベルの和が等
しくなる。よってを用いて送信ゲイン偏差を検出補償
した後、本関係を用い、且つ0a+0c=0b+0dと
なるようにベースバンド信号に演算処理を行なう際のパ
ラメータを制御することにより、オフセットに影響され
ずに送信直交度誤差を検出補償することが可能となる。
また、計算により直交度誤差を求めることも可能である
が、計算で求める場合にはオフセット成分により検出誤
差が生じる。しかしながら、この誤差は摂動原理を用い
ることで除去することが可能である。
【0072】直交復調器の直交度誤差(受信直交度誤
差)を求める際、送信側の誤差及び受信側のオフセット
誤差、ゲイン偏差がない場合、I,Q軸間の45゜の点
にコンスタレーションの最大値、最小値が現れる。即
ち、I2+Q2の最大値、最小値を求め、その差が最小に
なるようにすれば、検出補償が可能となることが分か
る。また、オフセットの影響を除去するには、に示し
た条件を適用するために、各象限における最大値、最小
値を求め、それを演算処理し、且つ摂動原理を用いるこ
とが必要である。
【0073】−1DSPを使用したディジタル受信器
を用いて、その復調成分に含まれる誤差等を利用し、歪
み補償特性の劣化を改善する。受信器をディジタル化
し、且つ遅延要素をキャンセルした場合、復調波形に含
まれる誤差は送信オフセット、送信ゲイン偏差、電力増
幅器の非線形誤差のみである。よって、送信信号と受信
信号の差分をとることで送信系の誤差のみを取り出すこ
とが可能となる。
【0074】オフセットに関しては、送信信号と受信信
号の差分の誤差オフセットとして現れる。この誤差オフ
セットが0になりように、送信オフセットを制御するこ
とでキャリアリークをを改善することが可能となる。
【0075】前記した技術により送信オフセットを除去
し、且つ電力増幅器の非線形誤差を無視すると、受信さ
れるI’,Q’は以下の式で表される。 I’=ki・I−kq・QsinΔφT (4) Q’=kq・QcosΔφT (5) ここで、I,Qは送信データ、I’,Q’は受信デー
タ、kiはIのゲイン誤差、kqはQのゲイン誤差、Δ
φTは直交変調器の直交度誤差である。
【0076】上記式より、ゲイン偏差、直交度誤差は送
信データI=0時と、Q=0時の誤差を基に演算処理を
行なうことで求めることができることが分かる。求めた
ゲイン偏差、直交度誤差を基に送信するベースバンド信
号に演算処理を加えることにより、前述の誤差の改善が
可能となる。
【0077】上記の処理と歪補償動作を組み合わせるこ
とによって、運用時にも直交変調器等で発生する誤差を
改善しながら歪補償が可能となるので、温度変化、経年
変化等による歪補償特性の劣化を改善することができ
る。
【0078】−2DSPで直接変調波を出力するディ
ジタル変調器を用いて変調し帰還されてきた信号の復調
データ等を利用し歪補償特性の劣化を改善する。直交変
調器をディジタル化した場合、DSPに取り込まれる受
信信号は直交復調器のオフセット、ゲイン偏差、直交度
誤差、電力増幅器の非線形誤差のみである。よって、送
信信号と受信信号の差分をとることで、電力増幅器の非
線形誤差信号と受信系の誤差のみ取り出すことが可能と
なる。
【0079】オフセットに関しては、送信信号と受信信
号の差分の誤差オフセットとして現れる。この誤差オフ
セットが0になるように演算処理することにより、受信
オフセットの影響を改善することが可能となる。前記の
技術により、送信オフセットを除去し、且つ電力増幅器
の非線形誤差を無視すると、受信されるI’,Q’は以
下の式で表される。
【0080】 I’=ki・I (6) Q’=kq・QcosΔφR−kq・IsinΔφR (7) ここで、I,Qは送信データ、I’,Q’は受信デー
タ、kiはIのゲイン偏差、kqはQのゲイン偏差、Δ
φRは直交復調器の直交度誤差である。
【0081】上記の式よりゲイン偏差、直交度誤差は送
信データI=0時とQ=0時の誤差を基に演算処理する
ことで求めることができることが分かる。求めたゲイン
偏差、直交度誤差を基に送出するベースバンド信号に演
算処理を加えることで前述の誤差が改善可能となる。
【0082】上記の処理と歪補償動作を組み合わせるこ
とで、運用時にも直交復調器等で発生する誤差を改善し
ながら歪補償が可能となるので、温度変化、経年変化等
による歪補償特性の劣化を改善することができる。
【0083】−3歪補償用テーブルをn個持ち、それ
を角度により使い分けることにより、各種誤差による歪
補償特性の劣化を低減する。オフセット、ゲイン偏差、
直交度誤差が存在する場合、位相角度により出力レベル
の変化及び演算結果の誤差を生じるため歪補償テーブル
の値が大きく変化し、歪補償特性の劣化を招く。しかし
ながら、歪補償テーブルを複数持ち、位相角により使い
分けることにより、それぞれの歪補償テーブルの値の変
化が歪補償テーブルを一つで行なう場合より小さくな
る。即ち、本来の歪補償すべき値に近い歪補償テーブル
の構築が可能となる。
【0084】よって、各種誤差が発生した場合において
も、歪補償特性の劣化を小さく抑制することが可能であ
る。 内部ループ、外部ループにおける軸回転量を検出し、
キャンセルする手段を用いて補正を行なう。
【0085】電力増幅器の手前で折り返す内部ループを
用いて、直交変復調器等で発生する誤差を求めた後、内
部ループの軸回転量を既存技術を用いて検出する。次
に、外部ループに切り替えた際に外部ループ軸回転量を
検出し、内部ループと外部ループで軸回転量が等しくな
るように電圧可変位相器等を用いて制御することにより
上記の問題を解決可能である。
【0086】また、直交復調器がディジタルで構成され
たディジタル受信器を用いる場合、受信系の誤差が生じ
ないために、DSP内部で軸回転量を補正することで、
内部ループ、外部ループの軸回転量をキャンセルする方
法でも上記問題を解決可能である。DSP内部で軸回転
量を補正するためには、数学の座標回転の式を用いるこ
とで容易に実現可能である。
【0087】(実施例1 TXゲイン偏差検出補償)次
に、図1に示す回路について説明する。図1において
は、送出データを生成する部分は省略してある。データ
生成部より送出されたデータは、制御/演算部1により
I,Q信号に分けられ、必要なフィルタリング処理を施
された後、D/A変換器2によりアナログベースバンド
信号となる。アナログベースバンド信号となったデータ
は、直交変調器3に入力される。同時に、直交変調器3
には基準搬送波が入力されており、この搬送波は該ベー
スバンド信号で直交変調される。この変調波出力は、続
く電力増幅器8で所要電力まで増幅されて空中線10を
通して送出される。
【0088】一方、方向性結合器9を介して分岐した送
信波は直交復調器4に入力される。直交復調器4には前
述の基準搬送波が入力されているので、送信したベース
バンド信号を再現することができる。直交復調器4で復
調されたベースバンド信号は、続くA/D変換器5によ
りディジタル信号に変換され、制御/演算部1に入力さ
れる。
【0089】制御/演算部1では、送信ベースバンド信
号の振幅、位相と、帰還ベースバンド信号の振幅、位相
を比較してそれが同じになるまで送信ベースバンド信号
をプリディストーションする動作を繰り返す。従って、
最終的には直交変調器3及び電力増幅器8の非線形性に
より生じる歪みを補償することができる。
【0090】本発明の実施の形態例では、前述の歪み補
償動作に先立ち、送信オフセット、送信ゲイン偏差、送
信直交度誤差を改善する。前述の誤差を検出補償するた
めにテスト信号を用いる。制御/演算部1により生成さ
れたテスト信号はD/A変換器2の出力でベースバンド
信号となり、直交変調器3の出力で変調波となる。
【0091】この変調波を検波器6で読み取り、その出
力をA/D変換器7でディジタル信号に変換した後、制
御/演算部1に入力して該制御/演算部1で適切な演算
処理を行なうことで、前述の誤差の補償量を求め、それ
を実運用時に制御/演算部1で生成されるI,Q信号に
付加すると、補償することが可能となる。
【0092】以下に、送信ゲイン偏差補償の詳細を示
す。なお、送信オフセット補償については既存技術であ
るので、説明は省略する。 1−(1) 係数をかけ合わせゲイン偏差を補償する場
合 制御/演算部1より(I,Q)=a(1,0),b
(0,1),c(−1,0),d(0,−1)のテスト
信号を送出する。a〜dの直交変調器3の出力レベル
は、電圧振幅の2乗に比例する。ここで、a〜dの変調
波を検波器6で読み取った値をそれぞれVa〜Vdとす
ると、送信ゲイン偏差が存在していなければ送信オフセ
ットに関係なく以下の式が成り立つ。
【0093】 Va+Vc=Vb+Vd (8) よって、検波器6で読み取った値をA/D変換器7によ
りディジタル信号に変換したデータを制御/演算部1に
入力してVa+VcとVb+Vdが等しくなるように
(閾値内に納まる)ようにI若しくはQに係数kをかけ
て出力することにより、オフセットに影響されずにゲイ
ン偏差を補償することができる。
【0094】図4は本発明の第1の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。先ず制御/演算部1がテ
スト信号a,kb,c,kdを出力する。ここでは、Q
軸に存在する点b,dについてk倍している。制御/演
算部1は、検波器6で読み取った値Va〜Vdを得て、
Va+Vc、Vb+Vdを演算する(S2)。そして、
Va+Vc=Vb+Vdであるかどうかチェックする
(S3)。Va+Vc=Vb+Vdであれば、処理は終
了する。
【0095】Va+Vc=Vb+Vdでなかった場合、
制御/演算部1はVa+Vc<Vb+Vdであるかどう
かチェックする(S4)。Va+Vc<Vb+Vdであ
る場合には図2のコンスタレーションより明らかなよう
に、kが大きい場合であるので、k=k−S(Sはステ
ップサイズ)として(S6)、ステップS1に戻る。逆
にVa+Vc>Vb+Vdである場合には、kが小さい
場合であるので、k=k+Sとし(S7)、ステップS
1に戻る。このような操作を行なうことにより、検波器
6が非線形の場合、オフセットの影響による誤検出を既
存方法に比べ低減可能である。
【0096】1−(2) 検波器が直線検波器で且つ計
算で求める場合 収束時間等に制限がある場合は、計算で求めることが必
要となる。この場合、演算処理することにより、従来よ
り誤差の影響を小さく抑えることが可能となる。
【0097】直線検波器6は、変調波の出力レベルを電
圧にリニアに変換するものであり、且つ変調波の出力レ
ベルは直交変調器3に入力さるベースバンド信号の2乗
に比例するので、計算式は以下のようになる。
【0098】 I/Q=√{(Va+Vc)/(Vb+Vd)} (9) 上記手法を使用することで、オフセットの影響による誤
検出を既存方法と比べ低減可能であり、上記手法で求め
た値を制御/演算部1より出力するベースバンドのQ信
号に掛け合わせることにより、ゲイン偏差を補償するこ
とが可能となる。
【0099】また、送信オフセットが存在すると、この
方式でも若干の誤差が出てしまうが、本方式ではオフセ
ット誤差が存在する場合は、実際のゲイン偏差より小さ
い値が算出されるため、前回の検出結果を有効にしつつ
本操作を繰り返すことで真値に近づけることが可能とな
る。よって、本方式を用いることで、真値に近づけるこ
とができる。
【0100】図5は本発明の第2の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。先ず、制御/演算部1が
テスト信号a,kb,c,kdを出力する。ここでは、
Q軸に存在する点b,dについてk倍している(点a〜
dについてはコンスタレーション図を参照)。制御/演
算部1は、検波器6で読み取った値Va〜Vdを得て、
Va+Vc、Vb+Vdを演算する(S2)。そして、
Va+Vc=Vb+Vdであるかどうかチェックする
(S3)。Va+Vc=Vb+Vdであれば、処理は終
了する。
【0101】Va+Vc=Vb+Vdでなかった場合、
制御/演算部1は(9)式を演算する(S4)。次に、
k=k×(I/Q)を演算する(S5)。kは係数であ
り、その初期値は1である。k=k×(I/Q)の演算
が終了したら、ステップS1に戻り、同じ動作を繰り返
す。このような操作を繰り返し行なうことにより、出力
データを真値に近づけることが可能となる。
【0102】この実施の形態例によれば、直交変調器の
出力レベルの検出手段が線形である場合に、直交変調器
のゲイン偏差を検出補償する機能に摂動原理を用いるこ
とで、送信オフセットによる影響を全く受けずに直交変
調器のゲイン偏差を検出補償することが可能となる。
【0103】1−(3)検波器がRSSI(対数検波)
で且つ計算で求める場合 RSSIは、変調波の出力レベルの対数を電圧に変換す
るものであるので、電圧の差を求めることにより比を計
算することが可能になる。しかしながら、RSSI出力
の1dB当たりの変化の割合が分からない場合には、計
算結果の誤差が大きくなる。
【0104】そこで、RSSIの傾きを求めるテスト信
号e(0.5,0)を実施例1−(1)、1−(2)で
使用するテスト信号に加えて出力する。この時の検波器
6での読み取り結果をVeとすると、1dB当たりの変
化量はaとeが2倍(6dB)の差があることから、以
下の式で示される。 (Va−Ve)/6 (10) よって、I,Qの比は次式で表される。 6(Va+Vc−Vb−Vd)/{2×(Va−Ve)}(dB) (11) しかしながら、補償係数を求めるためには、実数に変換
する必要があるため、以下の計算を行なう。 Viq=6(Va+Vc−Vb−Vd)/{2×(Va−Ve)}/20 (12) I/Q=10^Viq (13) ここで(^)はべき乗を示し、例えば10^3は103
を示す。上記手法を使うことで、オフセットの影響によ
る誤検出を既存方法と比べ低減可能であり、上記手法で
求めた値を制御/演算部1から出力するベースバンドの
Q信号に掛け合わせることでゲイン偏差を補償すること
が可能となる。
【0105】図6は本発明の第3の実施の形態例を示す
フローチャートである。先ず、送信オフセットを改善す
るために送信オフセットを検出し補償を行なう(S
1)。次に、制御/演算部1はテスト信号a〜eを出力
する(S2)。a〜eの関係は右図の座標に示す通りで
ある。
【0106】制御/演算部1は、検波器6で検出した信
号を基にVa+VcとVb+Vdを演算する(S3)。
次に、求めた値を基にして(12)式を演算し(S
4)、次に、(15)式のべき乗演算をする(S5)。
【0107】しかしながら、この方式の場合、完全にオ
フセットの影響をなくすことができない。オフセットの
影響をなくすためには、Va〜Vdを基に前述の方法を
用いて個別に対数を実数に変換し、比をとり、且つ摂動
原理を用いる必要がある。以下に式を示す。ここで、V
ja〜VjdはVa〜Vdを実数に変換した場合の値で
ある。
【0108】 Vja=10^[{6Va/(Va−Ve)}/10] (14) Vjb=10^[{6Vb/(Va−Ve)}/10] (15) Vjc=10^[{6Vc/(Va−Ve)}/10] (16) Vjd=10^[{6Vd/(Va−Ve)}/10] (17) よって、ゲイン偏差補正値I/Qは次式のようになる。
【0109】 I/Q=√{(Vja+Vjc)/(Vjb+Vjd)} (18) よって本操作を実施例1−(2)と同様に繰り返すこと
により、オフセットの影響を受けずにゲイン偏差を改善
可能である。なお、本操作を1回しか行なわない場合に
は、(12)、(13)式を使用する方が計算時間を短
かくすることが可能であるため有利である。
【0110】この実施の形態例によれば、直交変調器の
出力レベルの検出手段がRSSIである場合に、RSS
Iの増分を求めるテスト信号を追加し、演算処理するこ
とにより、送信オフセットによる誤検出を低減し、歪補
償の劣化を改善することができる。
【0111】(実施例2 直交度誤差検出補償)図1に
示す歪補償回路を用いて送信直交度誤差補償の詳細を説
明する。 2−(1)係数を変化させ直交変調器の直交度誤差を検
出補償する場合 直交変調器3にゲイン偏差が存在せず、直交度誤差のみ
存在すると変調波に含まれるベースバンド信号I,Qは
以下のようになる。ここで、i,qは変調波を理想的な
直交復調器で復調した場合の復調信号とする。i,qは
次式で表される。
【0112】 i=I−QsinΔφT (19) q=QcosΔφT (20) これらの式より以下の補正式が導かれる。
【0113】 I´=I+QtanΔφT (21) Q´=Q/cosΔφT (22) ここで、I´,Q´は補償後のI,Q、ΔφTは直交変
調器3の直交度誤差である。よって、制御/演算部1よ
りI,Q信号を出力する際に、(21),(22)式の
演算処理をI,Qに施した後のI´,Q´を直交変調器
3に入力し、変調をかけると送信直交度誤差を補償する
ことが可能となる。
【0114】また、直交度の誤差は(I,Q)=(1/
√2,1/√2j),(−1/√2,1/√2j),
(−1/√2,−1/√2j),(1/√2,−1/√
2j)に変化のピークが現れる。そこで、制御/演算部
1より(I,Q)=a(1/√2,1/√2j),b
(−1/√2,1/√2j),c(−1/√2,−1/
√2j),d(1/√2,−1/√2j)のテスト信号
を出力する。
【0115】a〜dの変調器出力レベルは、電圧振幅の
2乗に比例する。ここで、a〜dの変調波を検波器6で
読み取った値をそれぞれVa〜Vdとすると、送信ゲイ
ン偏差、送信直交度誤差が存在していなければ送信オフ
セットに関係なく以下の関係が成り立つ。
【0116】Va+Vc=Vb+Vd 従って、検波器6で読み取った値をA/D変換器7でデ
ィジタル信号に変換したデータを制御/演算部1に入力
し、Va+VcとVb+Vdが等しくなるように(閾値
内に納まるように)(21)、(22)式のΔφTを変
化させることにより、オフセット誤差に影響されず変調
器3の直交度誤差を検出補償することが可能になる。Δ
φTのステップ方向はVa+VcとVb+Vdの大小に
より決定する。
【0117】図7は本発明の第4の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。先ず、送信ゲイン補償を
行なう(S1)。この送信ゲイン補償は、送信ゲイン偏
差を改善するための処理をいう。その詳細は、実施例1
で説明した通りである。ここで、用いるデータa〜dは
ベースバンドでI、Q軸と45゜の傾きを持つ点であ
る。次に、制御/演算部1は直交度補償演算を(2
1)、(22)式に従って行なう(S2)。ステップS
2により直交度補償演算を行なった後、テスト信号a〜
dを出力する(S3)。
【0118】そして、検波器6で検出した信号Va〜V
dを基にVa+Vc,Vb+Vd演算を行なう(S
4)。次に、Va+Vc=Vb+Vdであるかどうかチ
ェックする(S5)。Va+Vc=Vb+Vdならば、
歪補償は完了しているので処理を終了する。Va+Vc
≠Vb+Vdならば、Va+Vc<Vb+Vdであるか
どうかチェックする(S6)。
【0119】Va+Vc<Vb+Vdの場合には、Δφ
T=ΔφT−SP演算を行ない(S8)、ステップS2
に戻る。ここで、ΔφTの初期値は0、SPは直交度ス
テップサイズである。Va+Vc>Vb+Vdの場合に
は、ΔφT=ΔφT+SP演算を行ない(S7)、ステ
ップS2に戻る。
【0120】2−(2)検波器が直線検波器で且つ計算
で直交変調器の直交度誤差を求める場合 収束時間等に制限がある場合は計算で求めることが必要
になる。この場合、以下の式を用いることにより従来よ
り誤差の影響を小さく抑えることが可能となる。
【0121】検波器6で検出されたテスト信号a〜dの
変調波を制御/演算部1で読み取った値をそれぞれV
a,Vb,Vc,Vdとすると、幾何学的な観点から以
下の式で送信直交度誤差を求めることができる。
【0122】 ΔφT=atan{(Vb+Vd)/(Va+Vc)}−45 (23) ここで、atanはアークtanの意味である。また、
atanの計算を苦手とする制御/演算部(DSP)を
用いる場合、実際の直交変調器3の誤差は±3゜程度で
あるので、(Vb+Vd)/(Va+Vc)をパラメー
タにしたテーブルを使用することで対処可能である。
【0123】更に、(23)式は以下のように変形可能
である。
【0124】
【数1】
【0125】−5゜≦ΔφT≦5゜程度の範囲であれ
ば、tanのグラフは直線近似が可能なので、atan
の値は以下の近似式で求めることが可能となる。 ΔφT=A×(Vb+Vd)/(Va+Vc) (25) ここで、Aは固定定数で57.1程度になる。上記手法
を使用することでオフセットの影響による誤検出を既存
方法と比べて低減可能であり、上記手法で求めたΔφT
を(21)、(22)式に使用することにより、直交度
誤差の補償が可能となる。また、オフセットが存在する
場合、本方式で求めたΔφTは、実際より小さく算出さ
れるので、最初に求めたΔφTを有効にしつつ本操作を
繰り返すことで、オフセットによる誤差に影響されずに
直交度誤差の検出補償が可能である。
【0126】図8は本発明の第5の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。先ず、送信ゲイン補償を
行なう(S1)。送信ゲイン補償は、送信ゲイン偏差を
改善するための処理であり、実施例1で説明したもので
ある。次に、制御/演算部1は直交度補償演算を(2
1)、(22)式により行なう(S2)。次に、テスト
信号a〜dを出力する(S3)。a〜dの位置は、図に
示すような配置である。
【0127】テスト信号を出力して検波器6で検波した
信号からVaとVbとVcとVdを求め、Va+Vc=
Vb+Vdであるかどうかチェックする(S4)。Va
+Vc=Vb+Vdの場合には、歪補正が完了している
ので、処理を終了する。Va+Vc≠Vb+Vdの場合
には、制御/演算部1は(23)又は(25)式を用い
てΔφnの算出演算を行なう(S5)。この算出演算
は、テーブル使用の場合にはテーブルの参照処理とな
る。
【0128】次に、ΔφT=ΔφT+Δφnを演算して
ステップS2に戻り、直交度補償演算処理を続行する。
この実施の形態例によれば、送信オフセットによる誤検
出を排除し、歪補償の劣化を改善することができる。 2−(3)検波器がRSSI(対数検波)で且つ計算で
求める場合 RSSIを使用する場合、2−(1)、2−(2)で用
いるテスト信号に加え、RSSIの傾きを求めるテスト
信号e(0.5,0)、f(1,0)を出力する。そし
て、検波器6での読み取り結果をそれぞれVe,Vfと
すると、以下の式で直交度を求めることが可能である。
【0129】 Vφ=6×(Vb+Vd−Va−Vc)/(Vf−Ve) (26) ΔφT=atan{10^(Vφ/20)}−45 (27) ここで、(26)式は、Vb+VdとVa+Vcの比率
(dB)を求めているものである。(27)式でべき乗
計算を行なうのは、対数を実数に変換するためである。
また、atanの計算を苦手としているDSPを用いる
場合、実際の直交変調器3の誤差は±3゜程度であるの
で、Vφをパラメータにしたテーブルを使用して対処す
ることができる。また、ΔφTとVφの関係は−5゜≦
ΔφT≦5゜程度の範囲であれば、直線近似が可能とな
るので以下の近似式を用いることでも対処可能である。
【0130】 ΔφT=B×Vφ (28) ここで、Bは固定定数で3.33程度になる。上記手法
を用いることで、オフセットの影響による誤検出を既存
方法と比べ低減可能であり、上記手法で求めたΔφTを
式(21)、(22)式に使用することにより、直交度
誤差の補償が可能てなる。また、実施例1−(3)と同
様に、Va〜Vdを個別に実数に変換した後に実施例2
−(2)と同様に摂動原理を用いることでオフセットの
影響を排除することが可能である。
【0131】図9は本発明の第6の実施の形態例の動作
を示すフローチャートである。先ず送信ゲイン補償を行
なう(S1)。ここでの送信ゲイン補償は、実施例1で
説明した方法で行なう。次に、a〜fのテスト信号を制
御/演算部1から出力する(S2)。次に、Vφを(2
3)式により求める(S3)。次に、ΔφTを(24)
式か又は(25)式を用いて求める(S4)。
【0132】この実施の形態例によれば、直交変調器の
直交度誤差を検出する際、アークtanの計算をせず
に、読み取った信号の差分を基に予め用意しておいたテ
ーブルを参照することにより、計算時間を短縮すること
ができる。また、アークtanの計算をせずに、読み取
った信号の差分を基に近似式を用いて計算することによ
り、計算時間を短縮することもできる。
【0133】2−(4)計算により直交復調器の直交度
誤差を検出補償する場合 制御/演算部1により信号(円コンスタレーション)を
出力し、方向性結合器9を通り帰還された変調波を直交
復調器4によりベースバンド信号I,Qに復調した後、
A/D変換器5でディジタル信号に変換し、制御/演算
部1に入力する。該制御/演算部1では、入力された
I,Qを基にI2+Q2を求める。その第1象限における
最大値をR1max、最小値をR1min、第h象限に
おける最大値をRhmax、最小値をRhmin(h=
1,2,3,4)とし、R1max+R3maxとR2
max+R4maxの大小を比較し、R1max+R3
max>R2max+R4maxの場合には、R2mi
n+R4minを、R1max+R3max<R2ma
x+R4maxの場合には、R1minとR3minを
求めて以下の式(R1max+R3max>R2max
+R4max時の例)により直交度誤差を求めること
で、オフセット誤差の影響を低減できる。ここで、Δφ
Rを直交復調器4の直交度誤差として次式が成り立つ。
【0134】
【数2】
【0135】符号は、R1max+R3max>R2m
ax+R4max時−符号 R1max+R3max<R2max+R4max時+
符号 また、atanの計算を苦手とするDSPを用いる場合
には、R1max+R3max/R2min+R4mi
n若しくはR2max+R4max/R1min+R3
minをパラメータとしたテーブルを使用することで対
処可能である。また、式(25)と同じ理由により近似
式を用いることも可能である。
【0136】また、誤差の存在しない変調波を受信直交
度誤差のみ存在する直交復調器で復調した場合、変調波
のベースバンド信号をi,q、復調信号をI,Q、受信
直交度誤差をΔφRとすると以下のように表される。
【0137】 I=i (30) Q=qcosΔφR−isinΔφR (31) 上記の式より以下の補正式が導き出される。
【0138】 I’=I Q’=Q/(cosΔφR+ItanΔφR) (32) ここで、I’Q’は補償後のI,Qである。よって、前
述の操作により求めたΔφRを上記の式に適用し受信デ
ータを演算処理することにより受信直交度誤差の影響を
補償することができる。また、実施例2−(2)、2−
(3)と同様に摂動原理を用いることでオフセットに影
響されることなく、受信直交度を検出補償可能である。
【0139】この実施の形態例によれば、送信オフセッ
トによる誤検出を低減し、歪補償の劣化を改善すること
ができる。この場合において、直交変調器の直交度誤差
を検出する再、アークtanの計算をせずに、読み取っ
た信号を比を基に予め用意しておいたテーブルを用いる
ことにより、計算時間を短縮することができる。
【0140】図10は本発明の第7の実施の形態例の動
作を示すフローチャートである。先ず、送信誤差補償を
行なう(S1)。ここで、送信誤差補償とは、直交変調
器等で発生する送信オフセット、送信ゲイン、偏差、送
信直交度誤差を改善する処理であり、実施例(1)及び
(2)で説明したものである。次に、受信ゲイン偏差オ
フセット補償を行なう(S2)。ここで、受信ゲイン偏
差オフセット補償は、受信ゲイン偏差、受信オフセット
を既存技術で改善する処理である。
【0141】次に、制御/演算部1は円コンスタレーシ
ョンを出力する(S3)。図には、ΔφR<0の時の受
信コンスタレーションを示す。その受信信号を直交復調
器4で復調した値であるRhmax、Rhminを検出
する(S4)。次に、制御/演算部1はR1max+R
3maxと、R2max+R4maxの大小比較を行な
う(S5)。次に、ΔφT演算を(29)式を用いて行
ない、+符号処理を行なう(S6)。ここでテーブル使
用の場合には、ステップS6はテーブル参照処理とな
る。
【0142】(実施例3 各種誤差による歪み補償特性
の低減) 3−(1)ディジタル受信器を用いた場合1 図11は本発明の他の実施の形態例を示すブロック図で
ある。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。
図において、11は演算/制御に加えて復調を行なう演
算/制御/復調部で、例えばDSPが用いられる。12
は方向性結合器9からの帰還信号を混合する復調器(ダ
ウンコンバータ)である。その出力は、A/D変換器5
に入っている。このように構成された回路の動作を説明
すれば、以下の通りである。
【0143】歪み補償の動作については、実施例1と同
じであるが、直交復調器12がダウンコンバータとなっ
ている。このダウンコンバータ12は、A/D変換器5
が高い周波数レベルを正確にディジタル信号に変換でき
ない時に必要となる。以下にその部分についての補足説
明を行なう。
【0144】本発明は、復調器12でRF(ラジオ周波
数)→IF(中間周波数)変換を行ない、A/D変換器
5でIF信号をディジタル信号に変換した後、制御/演
算/復調部11(以下単にDSPと略す)に取り込み、
演算処理によりI,Q信号に復調するものである。DS
Pにより復調することで、直交復調器のアナログ的な誤
差を完全に取り去ることが可能となる。即ち、DSPに
より復調されたI,Q信号によ含まれる誤差は送信オフ
セット、送信ゲイン偏差、送信直交度誤差、電力増幅器
の非線形性による誤差のみである。
【0145】ここで、送信ゲイン偏差及び送信直交度誤
差を実施例1、実施例2の手法を用いて補償したとする
と、残るのは送信オフセット誤差と電力増幅器の非線形
誤差のみとなる。ここで送出したI,Qと受信した
I’,Q’の差分I−I’、Q−Q’をとると、演算結
果には図12に示すようにDC誤差が現れる。この誤差
をMAX、MIN値を一定時間平均し{(MAX−MI
N)/2}+MINの点が0になるように送信オフセッ
トを変化させることで送信オフセットを改善することが
できる。よって、本操作を用いることで、運用中に且つ
適応プリディストーション処理中にも送信オフセットの
改善が可能となり、歪補償特性の劣化を改善することが
可能になる。
【0146】この実施の形態例によれば、直交復調器を
DSPで構成することにより、送信系の誤差を受信で検
出することができる。 3−(2)ディジタル受信器を用いた場合2 前述した技術により送信オフセットを除去し、且つ電力
増幅器の非線形誤差を無視すると、受信される信号
I’,Q’は次式で表される。
【0147】 I’=ki・I−kq・QsinΔφT (33) Q’=kq・QcosΔφT (34) ここで、I,Qは送信データ、I’,Q’は受信デー
タ、kiはIのゲイン誤差、kqはQのゲイン誤差、Δ
φTは直交変調器の直交度誤差である。(34)式より
Q’とQの比をとることで、Q’に含まれる誤差kq・
cosΔφTを求めることができることが分かる。
【0148】また、(33)式よりQ=0時にI’とI
との比をとればkiを求めることができ、I=0時に
I’とQの比をとれば−kq・sinΔφTを求めるこ
とができる。この結果、式(33)−kq・sinΔφ
Tと式(34)より求まるkq・cosΔφTの比をと
ると、−tanΔφTとなりΔφTを求めることができ
る。更に、ΔφTが求められればkqを求めることが可
能となる。
【0149】以上のようにして求めたki,kq,Δφ
Tを用いて送信ベースバンド信号に補償演算を行なうこ
とで、直交変調器3等の補償が運用中に可能となる。但
し、プリディストーション処理と本操作を同時に行なう
とプリディストーションした結果を本操作に適用し、本
操作により補償演算した結果を基にプリディストーショ
ンを行なうために歪補償テーブルの収束の妨げになるた
め、2つの操作を時分割で行なう必要がある。よって、
本処理とプリディストーション値の更新を時分割で行な
うことにより、直交変調器3の誤差が変化した場合の歪
み補償劣化を改善することが可能となる。
【0150】図13は本発明の第8の実施の形態例の動
作を示すフローチャートである。先ず、カウンタ値Xを
設定する(S1)。次に、歪補償テーブルを更新し、オ
フセットの除去を行なう(S2)。次に、X=X−1を
求め(S3)、X=0になったかどうかチェックする
(S4)。X=0にならない場合には、ステップS1に
戻る。X=0になった場合には、誤差オフセットが0で
あるかどうかチェックする(S5)。誤差オフセットが
0でない場合には、ステップS1に戻る。
【0151】誤差オフセットが0の場合には、カウンタ
値Yを設定する(S6)。次に、Q’/Qを検出し(S
7)、I=0になったかどうかチェックする(S9)。
I=0になったら、I’/Qを計算し(S8)、ステッ
プS6に戻る。I=0でない場合には、Q=0になった
かどうかチェックする(S10)。
【0152】Q=0の場合には、I’/Iを演算し(S
13)、ステップS6に戻る。ステップS10において
Q=0でない場合には、Y=Y−1を演算し(S1
1)、次にY=0になったかどうかチェックする(S1
2)。Y=0でない場合には、ステップS6に戻る。Y
=0の場合には、ステップS1に戻る。
【0153】前述の誤差が一定範囲内にある場合には、
本操作に用いる時間を短縮して歪補償にあてる時間を長
くすることで、歪補償テーブルの収束を早めることがで
きる。また、前述の誤差をROM等のメモリに記憶して
おくか、若しくは実施例1,2を使用して送信系の誤差
を予め検出して補償することにより、本動作の収束を早
め、且つ歪補償処理に使用する時間を運用開始直後は多
くすることは、妨害波を出さないという観点からみて重
要である。
【0154】ここで、式(29)、(30)を変形し、
補正項を付加すると、以下のように表される。 I’=ki・I−kq・QsinΔφT−k1・I−k2・Q (35) Q’=kq・QcosΔφT−k3・Q (36) k1はQ=0時のI側(I’−I)の誤差が最小になる
ように、k2はI=0の時のI側の誤差が最小になるよ
うに、k3はQ側(Q’−Q)の誤差が最小になるよう
にLMSアルゴリズム等を用いて係数を更新し、式(3
5)、(36)を用いて送信ベースバンド信号に演算処
理を行なうことで、直交変調器の誤差が変化した場合の
歪補償劣化を改善することが可能である。 3−(3)ディジタル変調器を用いた場合 図14は本発明の他の実施の形態例を示すブロック図で
ある。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。
歪補償の動作については、前述の実施例1と同じである
が、直交変調器3としてミキサを用いている点が異な
る。これは、DSPの演算能力では十分に高い周波数の
変調波を生成することができないために、アップコンバ
ージョンする必要があるためである。
【0155】ディジタル変調器を用いた場合は、送信系
の誤差は全くなく、受信出力に現れるのは、直交復調器
系のアナログ誤差と電力増幅器8の非線形誤差のみであ
る。ここで、非線形誤差を無視すると、受信される
I’,Q’は以下のようになる(軸回転補償後)。
【0156】 I’=ki・I+k01 (37) Q’=kq・cosΔφR−kq・IsinΔφR+k02 (38) ここで、I,Qは送信データ、I’,Q’は受信デー
タ、kiはIのゲイン偏差、kqはQのゲイン偏差、k
01はI’のオフセット誤差、k02はQ’のオフセッ
ト誤差、ΔφRは直交復調器4の直交度誤差である。
【0157】(37)、(38)式からオフセット成分
を除去するために実施例3−1−(1)に説明した方法
を用いて誤差オフセットを検出し、受信ベースバンド信
号に対してオフセット補償を行なうと(37)、(3
8)式からオフセットの項を削除できる。オフセット項
を削除した後、式(37)、(38)に誤差成分を打ち
消すための係数を付加すると、以下のように表わすこと
ができる。
【0158】 I’=ki−k1・I (39) Q’=kq・QcosΔφR−kq・IsinΔφR−k2・Q−k3・I (40) (39)式において、I’の誤差成分(I’−I)が0
になるようにk1を変化させることにより、I’の誤差
を消去できる。また、(40)式において、Q=0時に
Q’の誤差成分(Q’−Q)が0になるようにk3を変
化させ、I=0時にQ’の誤差成分が0になるように変
化させることにより、Q’の誤差を消去することができ
る。
【0159】前述の方法は、実施例3−1−(2)と同
じ理由により歪補償動作と本操作時に行えないため歪補
償動作と本操作を時分割で行なう必要がある。よって本
操作と歪補償動作を時分割で行なうことにより、運用時
に直交変調器が誤差が変化した場合にも歪補償特性の劣
化を改善するすことが可能となる。
【0160】図15は本発明の第9の実施の形態例の動
作を示すフローチャートである。先ず、カウンタ値Xを
設定する(S1)。この値は、歪補償動作及び受信オフ
セット補償動作の期間を決定するカウンタ値である。次
に、歪補償テーブルを更新し、適応をとり、オフセット
除去を行なう(S2)。次に、X=X−1を演算する
(S3)。カウンタはダウンカウントを行なうダウンカ
ウンタである。
【0161】次に、X=0になったかどうかチェックす
る(S4)。X≠0の場合には、ステップS1に戻る。
X=0になった場合には、今度は誤差オフセットが0で
あるかどうかチェックする(S5)。誤差オフセットが
0でない場合には、ステップS1に戻る。誤差オフセッ
トが0の場合には、カウンタ値Yを設定する(S6)。
このカウンタ値Yは、直交変調器等の送信ゲイン偏差、
送信直交度誤差補償の期間を決定するものである。
【0162】カウンタ値Yを設定したら、k1を変更、
設定する(S8)。次に、I=0になったかどうかチェ
ックする(S8)。I=0の場合には、k2を変更、設
定して(S9)、ステップS6に戻る。I=0でない場
合には、今度はQ=0であるかどうかチェックする(S
10)。Q=0の場合には、k3を変更、設定して(S
11)、ステップS6に戻る。
【0163】Q=0でない場合には、Y=Y−1とし
(S12)、次にY=0であるかどうかチェックする
(S13)。Y=0の場合にはステップS6に戻り、Y
=0でない場合にはステップS1に戻る。
【0164】前述の誤差が一定範囲内にある場合には、
本操作に用いる時間を短縮し歪補償に当てる時間を長く
することで歪補償テーブルの収束を早めることが可能と
なる。また、前述の誤差をROM等のメモリに記憶して
おくか、若しくは実施例1、実施例2を使用して受信系
の誤差を予め検出し、補償することにより本動作の収束
を早め、且つ歪補償処理に使用する時間を運用開始直後
は多くすることは、妨害波を出さない点から重要であ
る。
【0165】3−(4)歪補償テーブルをn個持つ場合
1 図1を用いて説明する。歪補償の動作については実施例
1と同じである。歪補償用テーブルをn個持つことで、
オフセット誤差等の影響による劣化を低減できる例とし
て、n=4の場合を例にとって説明する。複素平面上の
点を(I,Q)と表した場合、(1,0),(0,
1),(−1,0),(0,−1)のそれぞれの点から
±22.5゜の範囲を1つのテーブルとし、その点を通
過する場合にその対応するテーブルを使用し更新する場
合も同様に行なう。
【0166】図16はI,Q平面を示す図である。それ
ぞれのテーブルを図に示すようにhp1〜hp4とす
る。hpテーブルは、原点からの距離の誤差Δhと、本
来のポイントからかの位相誤差Δpより構成される。リ
ニアライザは、帰還されてきたI,Qの誤差が最小にな
る値をΔh,Δpに書き込む動作を行なっている。
【0167】オフセット誤差のある場合、このテーブル
にはその誤差に応じたデータが入力される。テーブルを
1つしか持っていない場合には、Δh,Δpは通過ポイ
ントにより大きく変動するため、歪補償用テーブルの変
化が大きくなるため、歪補償特性が劣化する。しかしな
がら、テーブルを4個使用する場合、1つの歪補償用テ
ーブルの変化を小さく抑えることができるため歪補償特
性の劣化をテーブルが1つの時と比べて小さく抑えるこ
とが可能となる。
【0168】また、ゲイン偏差等が存在する場合も、同
様の理由により歪補償特性の劣化を低減することができ
る。しかしながら、本方式は歪補償テーブルを複数持っ
ているため、歪補償テーブルの収束時間が1つの場合と
比べ、n倍長くなる欠点がある。この欠点は、運用開始
直後にはn=1の処理(角度による分割をなくす)を行
ない、n個のテーブル全てに同じ歪補償値Δh,Δpに
書き込み、ある条件を満たした後、n個に分割すること
で回避可能である。
【0169】この実施の形態例によれば、歪補償用のテ
ーブルをn個持ち、角度で使い分けることにより、直交
復調器の誤差による歪補償特性劣化を改善することがで
きる。
【0170】また、歪補償動作開始直後はn=1の場合
と同等に歪補償テーブルの更新を行ない、一定時間経過
後、それぞれ対応するテーブルを更新することにより、
歪補償テーブルの収束時間を短縮することができる。
【0171】3−(5)歪補償テーブルをn個持つ場合
2 例として、n=4の場合を示す。複素平面上の点を
(I,Q)と表した場合、(1,0),(0,1),
(−1,0),(0,−1)のそれぞれの点から±2
2.5゜の範囲を1つのテーブルとし、第1象限の点を
通過する際にはhp1,hp2テーブルに角度により重
み付けしたものを使用し、テーブルを更新する際も使用
時と逆の重み付けをして更新する。以上のようにするこ
とで、テーブル切り換え時の不連続を防ぐことができ、
DSPの処理は増えるが、前述の3−(3)の場合と比
べ、オフセット誤差等による影響を更に低減可能とな
る。この方式も、実施の形態例3−(3)と同じ問題が
あるが、実施の形態例3−(3)と同様な方法で回避可
能である。
【0172】この実施の形態例によれば、歪補償用テー
ブルの参照時に、角度による重み付け若しくは補間公式
で補間し、更新時には参照時と逆の操作を行なうことに
より、直交変復調器の誤差による歪補償特性劣化を改善
することができる。
【0173】(実施例4 内部ループ、外部ループ切り
換え時の歪補償特性劣化の低減) 4−(1)アナログの直交復調器を用いる場合 図17は本発明の他の実施の形態例を示すブロック図で
ある。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。
コンスタレーションの軸回転は、基準搬送波の遅延量に
より変更可能となるので、この実施の形態例では、遅延
量を変更する位相器18、及び制御/演算部1より送出
される制御データをアナログ電圧に変換するD/A変換
器15が追加されている。更に、内部ループ、外部ルー
プを切り換えるためのスイッチ16,17も併せて追加
されている。このように構成された回路の動作を説明す
れば、以下の通りである。
【0174】本回路は、各種誤差を検出補償する際のテ
スト信号を内部ループ(直交変調器3→スイッチ16→
スイッチ17→直交復調器4)で折り返し、運用時には
外部ループ(直交変調器3→スイッチ16→方向性結合
器9→スイッチ17→直交復調器4)へ切り換えるもの
である。これにより、テスト信号送出時の不要輻射を防
ぐことができ、またテスト信号が電力増幅器8を通過し
ないので、該電力増幅器8の非線形誤差の影響を排除す
ることができる。
【0175】しかしながら、本方式を使用する場合、直
交変調器等の誤差が完全に補償されていないと、内部ル
ープと外部ループの遅延要素によりコンスタレーション
の軸回転量が異なるために内部ループで検出したパラメ
ータを適用すると歪補償特性が劣化する。この問題を解
決するため、軸回転量を補正する電圧可変位相器18、
該電圧可変位相器18をコントロールするデータをアナ
ログ電圧に変換するD/A変換器15が必要となる。
【0176】電圧可変位相器18のコントロール信号は
以下のように決定される。直交変復調器等の誤差を検出
するための内部ループで直交変調器3の誤差を検出補償
した後、直交復調器4の誤差を検出補償し、更にその後
内部ループの軸回転量Δφiを既存技術を使用して求
め、その後、外部ループに切り換え、プリアンブル等の
時間を利用し、外部ループの軸回転量Δφ0を求める。
各種パラメータ検出時及び軸回転量検出時の電圧可変位
相器18の位相回転量は固定とする。
【0177】次に、内部ループ、外部ループの軸回転量
のずれΔφ0−Δiを求め、制御/演算部1内部若しく
は外部に持っている電圧可変位相器18の特性データを
基に電圧可変位相器18に印加する電圧を求め、D/A
変換器15で電圧に変換し、電圧可変位相器18の位相
を変化させることにより、内部ループ、外部ループに軸
回転量の差を打ち消すことが可能となる。
【0178】電圧可変位相器18の特性データは、以下
の方法で自動取得可能である。D/A変換器2より
(I,Q)=(1,0)を出力した後直交復調器4で復
調した場合の点が図18の点にある時、位相回転量は0
゜である。ここで、電圧可変位相器18のコントロール
電圧を制御/演算部1により変化させると、(1,0)
の点は円周上を移動する。また、点の回転量は既存技術
で検出可能なので、位相器の特性データを取得すること
が可能なことが分かる。従って、上記の操作を行なうこ
とにより、内部ループで求めた各種誤差パラメータが外
部ループに適応可能となるので、歪補償特性の劣化を防
ぐことが可能となる。
【0179】電圧可変位相器18の挿入場所は、直交変
調器3と基準搬送波、直交変調器3とスイッチ16、方
向性結合器9とスイッチ17、スイッチ17と直交復調
器4でも同様に適用することが可能である。また、予め
周波数での位相差のデータを内部に持っておき、周波数
情報をもらうことによりテスト信号を必要とせずに同様
に補正可能である。
【0180】この実施の形態例によれば、位相差を吸収
するための位相器を帰還ループ内に配置することによ
り、遅延量の誤差により発生する誤差パラメータ変化で
の歪補償特性劣化を改善することができる。
【0181】また、位相器に印加する電圧を決定するた
めに必要な位相器のデータを自動取得することにより、
位相器の操作性を向上させることができる。 4−(2)復調器にディジタル受信器を用いる場合1 図19は本発明の他の実施の形態例を示すブロック図で
ある。図14、図17と同一のものは、同一の符号を付
して示す。この回路の歪補償動作は、実施例1、実施例
3の3−(1)と同様である。
【0182】復調器をディジタル受信器とした場合に
は、復調器の誤差が存在しないため、DSP11内部の
演算処理により、位相器が構成可能となるので、以下の
方法を用いることが可能となる。
【0183】不要輻射を防ぐ、又はテスト信号に非線形
誤差を含ませない目的で、直交復調器4の各種誤差を検
出補償するためのテスト信号を内部ループ(直交変調器
3→スイッチ16→スイッチ17→直交復調器4)を使
用し帰還をかける場合がある。この時、送信系の誤差が
テスト信号に含まれていると、実運用時に外部ループ
(直交変調器3→スイッチ16→方向性結合器9→スイ
ッチ17→直交復調器4)を使用すると、歪補償特性の
劣化を招く。
【0184】これは、内部ループと外部ループの遅延要
素によりコンスタレーションの軸回転が異なるためであ
る。そこで、内部ループを用いて各種パラメータの検出
をした後、内部ループの軸回転量Δφiを既存技術を使
用して求め、その後、外部ループに切り換えプリアンブ
ル等の時間を利用し、外部ループの軸回転量Δφ0を求
める。
【0185】次に、内部ループ、外部ループの軸回転量
のずれΔφ0−Δφiを求める。外部ループに切り換え
た際は、受信器内部でΔφ0−Δφi軸を回転させるこ
とにより、内部ループ、外部ループの遅延要素により発
生する軸回転量を補正することが可能となる。
【0186】この結果、実施例4−(1)に比べ、部品
点数が削減でき、且つ内部ループで求めた誤差パラメー
タを外部ループ時に適応可能となるので、内部ループで
検出した誤差を外部ループに使用する際に起こる歪補償
特性の劣化を改善することが可能となる。
【0187】また、予め周波数での位相差のデータを内
部に持っておき、周波数情報をもらうことにより、テス
ト信号を必要とせずに補正可能であり、外部に不要輻射
を出さないようにすることができる。
【0188】また、この実施の形態例によれば、プリア
ンブル期間を利用して外部ループの軸回転量を求めるこ
とができる。 4−(3)復調器にディジタル受信器を用いる場合2 不要輻射を防ぐ、又はテスト信号に非線形誤差を含ませ
ない目的で、直交復調器4の各種誤差を検出補償するた
めのテスト信号を内部ループ(直交変調器3→スイッチ
16→スイッチ17→直交復調器4)を使用し帰還をか
ける場合がある。この時の送信系の誤差がテスト信号に
含まれていると、実運用時に外部ループ(直交変調器3
→スイッチ16→方向性結合器9→スイッチ17→直交
復調器4)を使用すると、歪補償特性の劣化を招く。
【0189】これは内部ループと外部ループの遅延要素
によりコンスタレーションの軸回転が異なるためであ
る。そこで、内部ループを用いて各種パラメータの検出
の際に、先に内部ループの軸回転量Δφiを既存技術を
用いて求め、テスト信号の軸回転量Δφiを受信器内部
で補正したテスト信号の誤差パラメータを検出し、次に
内部ループの軸回転量のずれΔφ0を求める。
【0190】外部ループにおいて誤差補償を行なう場合
には、軸回転量Δφ0を受信器内部で補正することで、
誤差パラメータ検出時の軸回転量と同じになるため、内
部ループで検出したパラメータを利用可能となる。よっ
て、本操作を行なうことで、内部ループで求めた誤差パ
ラメータを外部ループ時に適応可能となるので、内部ル
ープで検出した誤差を外部ループに使用する際に起こる
歪補償特性の劣化を改善することが可能となる。
【0191】
【発明の効果】以上、説明したように、 (1)第1の発明によれば、送出されるディジタル信号
と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算
推定し、前記送出信号をプリディストーション処理して
歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ方式を用い
た歪補償回路において、歪補償の劣化要因となる直交変
調器のゲイン偏差をベースバンドでI,Q軸上の4点の
データを直交変調器で変調し、その出力レベルを直線検
波器で読み取り、演算処理して検出補償することによ
り、送信オフセットによる誤検出を低減して歪補償の劣
化を改善することができる。
【0192】(2)この場合において、前記直交変調器
の出力レベルの検出手段がRSSIである場合、RSS
Iの増分を求めるテスト信号を追加し、演算処理するこ
とにより、送信オフセットによる誤検出を低減し、歪補
償の劣化を改善することができる。
【0193】(3)また、前記直交変調器のゲイン偏差
を検出補償する機能として摂動原理を用いることによ
り、送信オフセットによる誤検出を低減して歪補償の劣
化を改善することができる。
【0194】(4)また、前記直交変調器の出力レベル
の検出手段が非線形である場合、直交変調器のゲイン偏
差を検出補償する機能に摂動原理を用いることにより、
送信オフセットによる誤検出を低減して歪補償の劣化を
改善することができる。
【0195】(5) 第2の発明は、送出されるディジ
タル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の歪
みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーション
処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ方
式を用いたた歪補償回路において、歪補償の劣化要因と
なる直交変調器の直交度誤差を直交変調器のゲイン偏差
の検出補償を行なった後、ベースバンドでI,Q軸と4
5゜の傾きをもつ4点のデータを直交変調器で変調し、
その出力レベルを直線検波器で読み取り、演算処理し検
出補償することにより、送信オフセットによる誤検出を
低減し、歪補償の劣化を改善することができる。
【0196】(6)この場合において、前記直交変調器
の直交度誤差を検出する際、アークtanの計算をせず
に、読み取った信号の比を基に予め用意しておいたテー
ブルを参照することにより、計算時間の短縮が可能とな
る。
【0197】(7)また、前記直交変調器の出力レベル
の検出手段がRSSIである場合、RSSIの増分を求
めるテスト信号を追加し演算処理することにより、送信
オフセットによる誤検出を低減して歪補償の劣化を改善
することができる。
【0198】(8)また、前記直交変調器の直交度誤差
を検出する際、アークtanの計算をせずに、読み取っ
た信号の差分を基に予め用意しておいたテーブルを参照
することにより、計算時間を短縮することができる。
【0199】(9)また、前記直交変調器の直交度誤差
を検出する際、アークtanの計算をせずに、読み取っ
た信号の差分を基に近似式を用いて計算することによ
り、計算時間を短縮することができる。
【0200】(10)また、前記直交変調器の直交度誤
差を検出補償する機能として摂動原理を用いることによ
り、送信オフセットによる影響を全く受けずに直交変換
器のゲイン偏差を検出補償することができる。
【0201】(11)また、前記直交変調器の出力レベ
ルの検出手段が非線形である場合、直交変調器の直交度
誤差を検出補償する機能として摂動原理を用いることに
より、送信オフセットによる影響を全く受けずに直交変
調器の直交度誤差を検出補償することが可能になる。
【0202】(12) 第3の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定して前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
方式を用いた歪補償回路において、歪補償の劣化要因と
なる直交復調器の直交度誤差を送信系の誤差を検出補償
し且つ受信オフセット、ゲイン偏差を検出補償した後、
円コンスタレーションを出力し各象限の原点からの距離
の最大値、最小値を求め、その結果を基に直交変調器の
直交度誤差を検出することにより、送信オフセットによ
る誤検出を低減し、歪補償の劣化を改善することができ
る。
【0203】(13)この場合において、前記直交変調
器の直交度誤差を検出する際、アークtanの計算をせ
ずに、読み取った信号の比を基に予め用意しておいたテ
ーブルを参照することにより、計算時間を短縮すること
ができる。
【0204】(14) 第4の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
方式を用いた歪補償回路において、直交復調器をDSP
で構成することにより、送信系の誤差を受信で検出する
ことができる。
【0205】(15)この場合において、通信中でも誤
差データの最大値、最小値を求め、誤差オフセットを検
出することにより、送信オフセットを削減することがで
きる。
【0206】(16)また、通信中に、歪補償テーブル
更新を時間で区切り、歪補償テーブル更新を行なわない
期間に帰還された信号を基に送信変調器のゲイン偏差及
び直交度誤差を検出し、送信変調器の誤差補償を行なう
ことにより、送信変調器の誤差補償が可能となる。
【0207】(17)また、前記補償演算処理後の直交
変調器誤差が一定の範囲内にある場合、直交変調器誤差
検出、補償動作期間を短縮し、歪補償テーブル更新期間
を延長することにより、歪補償テーブルの収束時間を短
縮することができる。
【0208】(18)また、補償開始前に直交変調器の
誤差パラメータを検出、補償するためのテスト信号を出
力してその結果を出発点として前記直交変調器の誤差検
出、補償を行なうことにより、誤差検出時間の短縮が可
能となる。
【0209】(19)また、歪補償テーブル更新を行な
わない期間に帰還された信号を基に送信変調器のゲイン
偏差及び直交度誤差を検出する場合において、直交変調
器の誤差検出用テスト信号を省略することにより、誤差
検出用テスト信号を省略することが可能となる。
【0210】(20)また、前記直交変調器の誤差パラ
メータを予め記憶手段に書き込んでおき、そのパラメー
タを出発点として直交変調器の誤差検出、補償を行なう
ことにより、誤差検出時間の短縮が可能となる。
【0211】(21) 第5の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
を用いた歪補償回路において、直交変調器をDSPで構
成し、歪補償テーブルの更新期間と直交変調器の誤差検
出期間を時分割することにより、通信中に直交復調器の
誤差の検出、補償することが可能となる。
【0212】(22)この場合において、前記補償演算
処理後の直交復調器誤差が一定の範囲内にある場合、直
交復調器誤差検出、補償動作期間を短縮し、歪補償テー
ブル更新期間を延長することにより、歪補償テーブルの
収束時間を短縮することが可能となる。
【0213】(23)また、前記補償開始前に直交復調
器の誤差パラメータを検出し、補償するためのテスト信
号を送出し、その結果を出発点として直交復調器の誤差
検出、補償を行なうことにより、誤差検出時間の短縮が
可能となる。
【0214】(24)また、前記直交復調器の誤差検出
用テスト信号を省略することにより、 直交復調器の誤
差検出用テスト信号を省略することができ、回路の簡素
化が図れる。
【0215】(25)また、前記直交復調器の誤差パラ
メータを予め記憶手段に書き込んでおき、そのパラメー
タを出発点として直交復調器の誤差検出、補償を行なう
ことにより、誤差検出時間の短縮が可能となる。
【0216】(26) 第6の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
方式を用いた歪補償回路において、歪み補償用の電力テ
ーブルをn個持ち、角度で使い分けることにより、直交
変復調器の誤差による歪補償特性劣化を改善することが
できる。
【0217】(27)この場合において、前記歪補償用
の電力テーブルの参照時に、角度による重み付け若しく
は補間公式で補間し、更新時には参照と逆の操作を行な
うことにより、直交変復調器の誤差による歪補償特性劣
化を改善することができる。
【0218】(28)また、前記歪補償動作開始直後は
n=1の場合と同等に歪補償テーブルの更新を行ない、
一定時間経過後、それぞれ対応するテーブルを更新する
ことにより、歪補償テーブルの収束時間を短縮すること
ができる。
【0219】(29) 第7の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
方式を用いた歪補償回路において、直交変復調器の誤差
パラメータ検出の際と実運用時に異なるループを使用す
る場合、ループによる遅延量を検出し、その遅延量に応
じてローカル出力に挿入した電圧可変位相シフタの電圧
を変化させることにより、遅延量による誤差パラメータ
の変化による歪補償特性の劣化を改善することができ
る。
【0220】(30)この場合において、前記位相差を
吸収する位相器を帰還ループ内に配置することにより、
遅延量の誤差により発生する誤差パラメータ変化での歪
補償特性劣化を改善することができる。
【0221】(31)また、前記位相器に印加する電圧
を決定するために必要な位相器のデータを自動取得する
ことにより、位相器のデータを自動取得して、操作性を
向上させることができる。
【0222】(32) 第8の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪み補償するエンベロープ検出型リニアライ
ザ方式で且つ帰還信号の復調にディジタル受信器を使用
する歪補償回路において、直交変調器の誤差補償の不完
全性により発生する誤差を直交復調器の誤差として検出
補償する場合において、直交復調器の誤差パラメータ検
出ループの違いによる遅延量を検出し、その遅延量に応
じて一度復調器内部で前記遅延量を補正した後、誤差の
補償を行なうことにより、遅延量の違いによる誤差パラ
メータ変化での歪補償特性劣化を改善することができ
る。
【0223】(33) 第9の発明は、送出されるディ
ジタル信号と帰還信号の振幅、位相を比較して増幅器の
歪みを演算推定し、前記送出信号をプリディストーショ
ン処理して歪補償するエンベロープ検出型リニアライザ
方式で且つ帰還信号の復調にディジタル受信器を使用す
る歪補償回路において、直交変調器の誤差補償の不完全
性により発生する誤差を直交復調器の誤差として検出補
償する場合に、直交復調器の誤差パラメータ検出ループ
の遅延量を測定した後、誤差検出用のテスト信号を送出
し、受信したテスト信号に軸回転補償を行なった後の誤
差パラメータを検出し、実運用状態での軸回転量を検出
し、実運用状態では受信データに新たに求めた軸回転量
を基に軸回転補償を行なった後、先に求めた誤差パラメ
ータを適用することにより、遅延量の違いによる誤差パ
ラメータ変化での歪補償特性劣化を改善することができ
る。
【0224】(34)この場合において、前記実運用時
のループの遅延検出期間は時分割多重方式の自己割り当
てスロットに前置されるプリアンブル期間内であること
により、プリアンブル期間を利用して、外部ループの軸
回転量を求めることができる。
【0225】(35)また、周波数に対応した位相差の
テーブルを持ち、周波数データをCPUから貰い、その
データに対応する位相差をテーブルから求めることによ
り、外部に不要輻射を出さないようにすることができ
る。
【0226】このように、本発明によれば、各種誤差を
補正することができる歪補償回路提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】4点の位置関係を示す図である。
【図3】4点の他の位置関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第5の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の第6の実施の形態例の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明の第7の実施の形態例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の他の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図12】誤差の説明図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】本発明の他の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図15】本発明の第9の実施の形態例の動作を示すフ
ローチャートである。
【図16】I,Q平面を示す図である。
【図17】本発明の他の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図18】I,Q平面を示す図である。
【図19】本発明の他の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図20】原点ずれコンスタレーションの説明図であ
る。
【図21】ゲインずれコンスタレーションの説明図であ
る。
【図22】ゲイン偏差説明図である。
【図23】コンスタレーションの説明図である。
【符号の説明】
1 制御/演算部 2 D/A変換器 3 直交変調器 4 直交復調器 5 A/D変換器 6 検波器 7 A/D変換器 8 電力増幅器 9 方向性結合器 10 空中線

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送出されるディジタル信号と帰還信号の
    振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前記
    送出信号をプリディストーション処理して歪補償するエ
    ンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回路
    において、 歪補償の劣化要因となる直交変調器のゲイン偏差をベー
    スバンドでI,Q軸上の4点のデータを直交変調器で変
    調し、その出力レベルを直線検波器で読み取り、演算処
    理して検出補償することを特徴とする歪補償回路。
  2. 【請求項2】 前記直交変調器の出力レベルの検出手段
    がRSSIである場合、RSSIの増分を求めるテスト
    信号を追加し、演算処理することを特徴とする請求項1
    記載の歪補償回路。
  3. 【請求項3】 前記直交変調器のゲイン偏差を検出補償
    する機能として摂動原理を用いることを特徴とする請求
    項1又は2の何れかに記載の歪補償回路。
  4. 【請求項4】 前記直交変調器の出力レベルの検出手段
    が非線形である場合、直交変調器のゲイン偏差を検出補
    償する機能に摂動原理を用いることを特徴とする請求項
    1記載の歪補償回路。
  5. 【請求項5】 送出されるディジタル信号と帰還信号の
    振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前記
    送出信号をプリディストーション処理して歪補償するエ
    ンベロープ検出型リニアライザ方式を用いたた歪補償回
    路において、 歪補償の劣化要因となる直交変調器の直交度誤差を直交
    変調器のゲイン偏差の検出補償を行なった後、ベースバ
    ンドでI,Q軸と45゜の傾きをもつ4点のデータを直
    交変調器で変調し、その出力レベルを直線検波器で読み
    取り、演算処理し検出補償することを特徴とする歪補償
    回路。
  6. 【請求項6】 前記直交変調器の直交度誤差を検出する
    際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の比
    を基に予め用意しておいたテーブルを参照することを特
    徴とする請求項5記載の歪補償回路。
  7. 【請求項7】 前記直交変調器の出力レベルの検出手段
    がRSSIである場合、RSSIの増分を求めるテスト
    信号を追加し演算処理することを特徴とする請求項5記
    載の歪補償回路。
  8. 【請求項8】 前記直交変調器の直交度誤差を検出する
    際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の差
    分を基に予め用意しておいたテーブルを参照することを
    特徴とする請求項7記載の歪補償回路。
  9. 【請求項9】 前記直交変調器の直交度誤差を検出する
    際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の差
    分を基に近似式を用いて計算することを特徴とする請求
    項5又は7の何れかに記載の歪補償回路。
  10. 【請求項10】 前記直交変調器の直交度誤差を検出補
    償する機能として摂動原理を用いることを特徴とする請
    求項5又は7の何れかに記載の歪補償回路。
  11. 【請求項11】 前記直交変調器の出力レベルの検出手
    段が非線形である場合、直交変調器の直交度誤差を検出
    補償する機能として摂動原理を用いることを特徴とする
    請求項5記載の歪補償回路。
  12. 【請求項12】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定して前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回
    路において、 歪補償の劣化要因となる直交復調器の直交度誤差を送信
    系の誤差を検出補償し且つ受信オフセット、ゲイン偏差
    を検出補償した後、円コンスタレーションを出力し各象
    限の原点からの距離の最大値、最小値を求め、その結果
    を基に直交変調器の直交度誤差を検出することを特徴と
    する歪補償回路。
  13. 【請求項13】 前記直交変調器の直交度誤差を検出す
    る際、アークtanの計算をせずに、読み取った信号の
    比を基に予め用意しておいたテーブルを参照することを
    特徴とする請求項12記載の歪補償回路。
  14. 【請求項14】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回
    路において、 直交復調器をDSPで構成することを特徴とする歪補償
    回路。
  15. 【請求項15】 通信中でも誤差データの最大値、最小
    値を求め、誤差オフセットを検出することを特徴とする
    請求項14記載の歪補償回路。
  16. 【請求項16】 通信中に、歪補償テーブル更新を時間
    で区切り、歪補償テーブル更新を行なわない期間に帰還
    された信号を基に送信変調器のゲイン偏差及び直交度誤
    差を検出し、送信変調器の誤差補償を行なうことを特徴
    とする請求項15記載の歪補償回路。
  17. 【請求項17】 前記補償演算処理後の直交変調器誤差
    が一定の範囲内にある場合、直交変調器誤差検出、補償
    動作期間を短縮し、歪補償テーブル更新期間を延長する
    ことを特徴とする請求項16記載の歪補償回路。
  18. 【請求項18】 補償開始前に直交変調器の誤差パラメ
    ータを検出、補償するためのテスト信号を出力してその
    結果を出発点として前記直交変調器の誤差検出、補償を
    行なうことを特徴とする請求項16記載の歪補償回路。
  19. 【請求項19】 歪補償テーブル更新を行なわない期間
    に帰還された信号を基に送信変調器のゲイン偏差及び直
    交度誤差を検出する場合において、直交変調器の誤差検
    出用テスト信号を省略することを特徴とする請求項16
    に記載の歪補償回路。
  20. 【請求項20】 前記直交変調器の誤差パラメータを予
    め記憶手段に書き込んでおき、そのパラメータを出発点
    として直交変調器の誤差検出、補償を行なうことを特徴
    とする請求項16又は19の何れかに記載の歪補償回
    路。
  21. 【請求項21】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザを用いた歪補償回路に
    おいて、 直交変調器をDSPで構成し、歪補償テーブルの更新期
    間と直交変調器の誤差検出期間を時分割することを特徴
    とする歪補償回路。
  22. 【請求項22】 前記補償演算処理後の直交復調器誤差
    が一定の範囲内にある場合、直交復調器誤差検出、補償
    動作期間を短縮し、歪補償テーブル更新期間を延長する
    ことを特徴とする請求項21記載の歪補償回路。
  23. 【請求項23】 前記補償開始前に直交復調器の誤差パ
    ラメータを検出し、補償するためのテスト信号を送出
    し、その結果を出発点として直交復調器の誤差検出、補
    償を行なうことを特徴とする請求項21記載の歪補償回
    路。
  24. 【請求項24】 前記直交復調器の誤差検出用テスト信
    号を省略することを特徴とする請求項21記載の歪補償
    回路。
  25. 【請求項25】 前記直交復調器の誤差パラメータを予
    め記憶手段に書き込んでおき、そのパラメータを出発点
    として直交復調器の誤差検出、補償を行なうことを特徴
    とする請求項21又は24の何れかに記載の歪補償回
    路。
  26. 【請求項26】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回
    路において、 歪み補償用の電力テーブルをn個持ち、角度で使い分け
    ることを特徴とする歪補償回路。
  27. 【請求項27】 前記歪補償用の電力テーブルの参照時
    に、角度による重み付け若しくは補間公式で補間し、更
    新時には参照と逆の操作を行なうことを特徴とする請求
    項26記載の歪補償回路。
  28. 【請求項28】 前記歪補償動作開始直後はn=1の場
    合と同等に歪補償テーブルの更新を行ない、一定時間経
    過後、それぞれ対応するテーブルを更新することを特徴
    とする特徴とする請求項26又は27の何れかに記載の
    歪補償回路。
  29. 【請求項29】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザ方式を用いた歪補償回
    路において、 直交変復調器の誤差パラメータ検出の際と実運用時に異
    なるループを使用する場合、ループによる遅延量を検出
    し、その遅延量に応じてローカル出力に挿入した電圧可
    変位相シフタの電圧を変化させることを特徴とする歪補
    償回路。
  30. 【請求項30】 前記位相差を吸収する位相器を帰還ル
    ープ内に配置することを特徴とする請求項29記載の歪
    補償回路。
  31. 【請求項31】 前記位相器に印加する電圧を決定する
    ために必要な位相器のデータを自動取得することを特徴
    とする請求項29又は30の何れかに記載の歪補償回
    路。
  32. 【請求項32】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪み補償す
    るエンベロープ検出型リニアライザ方式で且つ帰還信号
    の復調にディジタル受信器を使用する歪補償回路におい
    て、 直交変調器の誤差補償の不完全性により発生する誤差を
    直交復調器の誤差として検出補償する場合において、直
    交復調器の誤差パラメータ検出ループの違いによる遅延
    量を検出し、その遅延量に応じて一度復調器内部で前記
    遅延量を補正した後、誤差の補償を行なうことを特徴と
    する歪補償回路。
  33. 【請求項33】 送出されるディジタル信号と帰還信号
    の振幅、位相を比較して増幅器の歪みを演算推定し、前
    記送出信号をプリディストーション処理して歪補償する
    エンベロープ検出型リニアライザ方式で且つ帰還信号の
    復調にディジタル受信器を使用する歪補償回路におい
    て、 直交変調器の誤差補償の不完全性により発生する誤差を
    直交復調器の誤差として検出補償する場合に、直交復調
    器の誤差パラメータ検出ループの遅延量を測定した後、
    誤差検出用のテスト信号を送出し、受信したテスト信号
    に軸回転補償を行なった後の誤差パラメータを検出し、
    実運用状態での軸回転量を検出し、実運用状態では受信
    データに新たに求めた軸回転量を基に軸回転補償を行な
    った後、先に求めた誤差パラメータを適用することを特
    徴とする歪補償回路。
  34. 【請求項34】 前記実運用時のループの遅延検出期間
    は時分割多重方式の自己割り当てスロットに前置される
    プリアンブル期間内であることを特徴とする請求項29
    又は32の何れかに記載の歪補償回路。
  35. 【請求項35】 周波数に対応した位相差のテーブルを
    持ち、周波数データをCPUから貰い、そのデータに対
    応する位相差をテーブルから求めることを特徴とする請
    求項29又は32又は33の何れかに記載の歪補償回
    路。
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