JPH1079693A - 送信装置 - Google Patents

送信装置

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JPH1079693A
JPH1079693A JP8232731A JP23273196A JPH1079693A JP H1079693 A JPH1079693 A JP H1079693A JP 8232731 A JP8232731 A JP 8232731A JP 23273196 A JP23273196 A JP 23273196A JP H1079693 A JPH1079693 A JP H1079693A
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Akihiko Matsuoka
昭彦 松岡
Masayuki Orihashi
雅之 折橋
Kenichi Takahashi
憲一 高橋
Kimihide Misaizu
公英 美細津
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル変調方式を用いた無線通信システ
ムの通信機に備えられ、DCオフセットを自動的に補償
し、精度の高い送信系非線形歪補償をする手段を備えた
送信装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 送信系非線形歪補償部102、補償信号
生成部104、デジタル加算器106、126、減衰器
118、DCオフセット推定部128を設け、直交検波
部120の入力信号を遮断し、直交ベースバンド信号1
27が0になるようにDCオフセット補償データ130
を更新し、次に直交検波部120の入力信号を有効に
し、直交ベースバンド信号127に基づいてDCオフセ
ット補償データ130を更新することによって、変調系
と復調系のDCオフセットを独立に検出することが可能
になり、簡単なデジタル演算でDCオフセットを自動補
償し、精度の高い送信系非線形歪補償をする手段を備え
た送信装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル変調方式
を用いた無線通信システムの通信機に利用されるもの
で、送信系で発生する非線形歪を自動的に補償する非線
形歪補償回路を備えた送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送信装置は、無線端末の省電力化
をはかるために送信系の増幅器の効率を高めると、送信
系の非線形歪が多く発生しやすくなる。このため、非線
形歪の補償を何らかの方法で行う必要があるが、1つの
手段として、送信ベースバンド信号の値を用いて歪補償
テーブルを参照し、振幅と位相の非線形歪補償を行う方
法が知られている。
【0003】図8に従来の送信装置のブロック結線図を
示す。801は送信ディジタル直交ベースバンド信号で
ある。802は非線形歪補償用の参照テーブルで、80
3は振幅歪補償データ、804は位相歪補償データであ
る。805はディジタルデータをアナログ値に変換する
D/A変換部、806は変換されたアナログ直交ベース
バンド信号である。807は送信信号の帯域制限をする
ための低域通過フィルタ、808は帯域制限された直交
ベースバンド信号である。809は直交変調部、810
は変調信号である。811は振幅歪補償用の利得制御増
幅器、812は振幅歪補償された変調信号、813は位
相歪補償用の移相器、814は振幅および移相歪補償さ
れた変調信号で、815は送信系の増幅器、816は送
信変調信号である。
【0004】以上のように構成された送信装置につい
て、以下にその動作について説明する。まず、送信ディ
ジタル直交ベースバンド信号801はD/A変換部80
5でアナログ値に変換され、低域通過フィルタ807で
帯域制限された後、直交変調部809で直交変調されて
変調信号810となる。同時に、送信ディジタル直交ベ
ースバンド信号801の値をアドレスとして参照テーブ
ル802を参照し、振幅歪補償データ803と位相歪補
償データ804を得る。つぎに、利得制御増幅器811
で振幅歪補償データ803を用いて振幅歪補償を行い、
移相器813で位相歪補償データ804を用いて位相歪
補償を行って、振幅および位相歪補償された変調信号8
14を得る。最後に、振幅および位相歪補償された変調
信号814を送信系の増幅器815で増幅し、送信変調
信号816を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この送信装置において
は、D/A変換部や直交変調部で発生するDCオフセッ
トによる非線形歪補償特性の劣化を防ぐため、手動によ
るDCオフセットの補償が要求されている。
【0006】本発明は、ディジタル変調方式を用いた無
線通信システムの通信機において、DCオフセットを自
動的に補償し、精度の高い送信系非線形歪補償をする手
段を備えた送信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、分配した変調信号の振幅を制限する減衰器
と、変調系で発生するDCオフセットを補償するための
参照信号を発生させる参照信号生成部と、DCオフセッ
トの補償を行うデジタルの加算器と、DCオフセットを
推定するDCオフセット推定部を具備する構成としたも
のである。
【0008】これにより、ディジタル変調方式を用いた
無線通信システムの通信機において、DCオフセットを
自動的に補償し、精度の高い送信系非線形歪補償をする
手段を備えた送信装置が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディジタル変調方式を用いた無線通信システムの通
信機に備えられ、ディジタル変調された送信直交ベース
バンド信号を、復調系DCオフセット補償された直交検
波信号を用いて非線形歪補償する非線形歪補償部と、前
記直交検波信号により変調系と復調系のDCオフセット
をそれぞれ推定して変調系DCオフセット補償信号と復
調系DCオフセット補償信号を出力し、かつ減衰器制御
信号と参照信号生成制御信号を出力するDCオフセット
推定部と、前記参照信号生成制御信号と前記非線形歪補
償部の出力とを入力して変調系DCオフセット補償の参
照信号を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成
部の出力と前記変調系DCオフセット補償信号とを加減
算する変調系加算器と、前記変調系加算器の出力をアナ
ログ変換するD/A変換部と、前記D/A変換部の出力
を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部の出力を
分配する分配器と、前記減衰器制御信号により前記分配
器の出力の一方の振幅を制限する減衰器と、前記減衰器
の出力を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部の
出力をディジタル変換するA/D変換部と、前記A/D
変換部の出力と前記復調系DCオフセット補償信号とを
加減算して前記直交検波信号を出力する復調系加算器と
を具備する送信系非線形歪補償回路を備えた送信装置で
あり、減衰器の減衰量を十分に大きくすることによって
送信変調系と送信復調系の回路を分離し、送信変調系と
送信復調系のDCオフセットを独立に自動補償すること
で精度の高い送信系非線形歪補償をするという作用を有
する。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、ディジタル変調された送信直交ベースバンド信号
を、復調系DCオフセット補償された直交検波信号を用
いて非線形歪補償する非線形歪補償部と、前記直交検波
信号により変調系と復調系のDCオフセットをそれぞれ
推定して変調系DCオフセット補償信号と復調系DCオ
フセット補償信号を出力し、かつスイッチ制御信号と参
照信号生成制御信号を出力するDCオフセット推定部
と、前記参照信号生成制御信号と前記非線形歪補償部の
出力とを入力して変調系DCオフセット補償の参照信号
を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成部の出
力と前記変調系DCオフセット補償信号とを加減算する
変調系加算器と、前記変調系加算器の出力をアナログ変
換するD/A変換部と、前記D/A変換部の出力を直交
変調する直交変調部と、前記直交変調部の出力を分配す
る分配器と、前記スイッチ制御信号により前記分配器の
出力の一方の接続を制御するスイッチと、前記スイッチ
の出力を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部の
出力をディジタル変換するA/D変換部と、前記A/D
変換部の出力と前記復調系DCオフセット補償信号とを
加減算して前記直交検波信号を出力する復調系加算器と
を具備する送信系非線形歪補償回路を備えた送信装置で
あり、スイッチを開閉することによって送信変調系と送
信復調系の回路を分離・接続し、送信変調系と送信復調
系のDCオフセットを独立に自動補償することで精度の
高い送信系非線形歪補償をするという作用を有する。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、ディジタル変調された送信直交ベースバンド信号の
パワーを計算により求めるパワー計算部と、前記パワー
計算部の出力に一定の係数を掛ける乗算器と、前記乗算
器の出力を用いてあらかじめ用意された非線形歪補償テ
ーブルを参照するテーブル参照部と、前記送信直交ベー
スバンド信号を、前記テーブル参照部の出力を用いて非
線形歪補償する非線形歪補償部と、前記非線形歪補償部
の出力をアナログ変換するD/A変換部と、前記D/A
変換部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変
調部の出力を減衰させる減衰器とを具備する送信系非線
形歪補償回路を備えた送信装置であり、乗算器と減衰器
の係数を等しくすることによってD/A変換部の量子化
雑音を増大させることなく送信電力の制御を行うという
作用を有する。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、ディジタル変調された送信直交ベースバンド信号
を、復調系DCオフセット補償された直交検波信号を用
いて非線形歪補償する非線形歪補償部と、前記直交検波
信号により変調系と復調系のDCオフセットをそれぞれ
推定して変調系DCオフセット補償信号と復調系DCオ
フセット補償信号を出力し、かつ変調系スイッチ制御信
号、復調系スイッチ制御信号、送信信号制御信号を出力
するDCオフセット推定部と、前記送信信号制御信号と
前記非線形歪補償部の出力とを入力して送信信号の出力
を制御する信号制御部と、前記信号制御部の出力と前記
変調系DCオフセット補償信号とを加減算する変調系加
算器と、前記変調系加算器の出力をアナログ変換するD
/A変換部と、前記D/A変換部の出力の経路を、前記
変調系スイッチ制御信号により切り換える変調系スイッ
チと、前記変調系スイッチを介して入力される前記D/
A変換部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調部の出力を分配する分配器と、前記分配器の出力の
一方を直交検波する直交検波部と、前記変調系スイッチ
を介して入力される前記D/A変換器の出力と前記直交
検波部の出力との2つの入力信号のうち、前記復調系ス
イッチ制御信号により、出力する信号を選択する復調系
スイッチと、前記復調系スイッチの出力をディジタル変
換するA/D変換部と、前記A/D変換部の出力と前記
復調系DCオフセット補償信号とを加減算して前記直交
検波信号を出力する復調系加算器とを具備する送信系非
線形歪補償回路を備えた送信装置であり、スイッチを制
御することによって変調系と送信復調系の接続を搬送波
帯とベースバンド帯で切り替え、ベースバンド帯で送信
変調系のD/A変換部と送信復調系のA/D変換部のD
Cオフセットを補償することで、容易にDCオフセット
の自動補償を行うという作用を有する。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、復調系直交ベースバンド信号により変調系と復調系
のDCオフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセ
ット補償信号と復調系DCオフセット補償信号を出力
し、かつ変調系周波数制御信号、復調系周波数制御信
号、参照信号生成制御信号を出力するDCオフセット推
定部と、変調系直交ベースバンド信号と前記参照信号生
成制御信号とを入力して変調系DCオフセット補償の参
照信号を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成
部の出力と前記変調系DCオフセット補償信号とを加減
算する変調系加算器と、前記変調系加算器の出力をアナ
ログ変換するD/A変換部と、前記変調系周波数制御信
号を用いて変調系変換周波数の差分を発生する変調系発
振器と、前記変調系発振器の出力を用いて、前記D/A
変換部の出力を直交変調し、搬送周波数に変換する直交
変調部と、前記直交変調部の出力を分配する分配器と、
前記復調系周波数制御信号を用いて復調系変換周波数の
差分を発生する復調系発振器と、前記復調系発振器の出
力により前記分配器の出力の一方を直交検波する直交検
波部と、前記直交検波部の出力をディジタル変換するA
/D変換部と、前記A/D変換部の出力と前記復調系D
Cオフセット補償信号とを加減算して前記復調系直交ベ
ースバンド信号を出力する復調系加算器とを具備する送
信系非線形歪補償回路を備えた送信装置としたものであ
り、直交変調部の変換周波数の差分を発生する発振器
と、直交検波部の変換周波数の差分を発生させる発振器
とを、互いに異なる周波数に設定することで、変調系と
復調系のDCオフセットを分離し、各々のDCオフセッ
トを高精度に補償するという作用を有している。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、復調系直交ベースバンド信号により変調系と復調系
のDCオフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセ
ット補償信号と復調系DCオフセット補償信号を出力
し、かつ変調系タイマ制御信号、復調系タイマ制御信
号、参照信号生成制御信号を出力するDCオフセット推
定部と、変調系直交ベースバンド信号と前記参照信号生
成制御信号とを入力して変調系DCオフセット補償の参
照信号を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成
部の出力と前記変調系DCオフセット補償信号とを加減
算する変調系加算器と、前記変調系タイマ制御信号を用
いてD/A変換制御信号を発生する変調系タイマ部と、
前記変調系加算器の出力を、前記D/A変換制御信号に
よりアナログ変換するD/A変換部と、前記D/A変換
部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変調部
の出力を分配する分配器と、前記分配器の出力の一方を
直交検波する直交検波部と、前記復調系タイマ制御信号
を用いてA/D変換制御信号を発生する復調系タイマ部
と、前記直交検波部の出力を、前記A/D変換制御信号
によりディジタル変換するA/D変換部と、前記A/D
変換部の出力と前記復調系DCオフセット補償信号とを
加減算して前記復調系直交ベースバンド信号を出力する
復調系加算器とを具備する送信系非線形歪補償回路を備
えた送信装置としたものであり、D/A変換部の変換周
期を制御するタイマ部と、A/D変換部の変換周期を制
御するタイマ部とを、互いに異なる周期に設定すること
で、変調系と復調系のDCオフセットを分離し、各々の
DCオフセットを高精度に補償するという作用を有して
いる。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、ディジタ
ル変調方式を用いた無線通信システムの通信機に備えら
れ、復調系直交ベースバンド信号により変調系と復調系
のDCオフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセ
ット補償信号と復調系DCオフセット補償信号、及び参
照信号生成制御信号を出力するDCオフセット推定部
と、変調系直交ベースバンド信号と前記参照信号生成制
御信号とを入力して変調系DCオフセット補償の参照信
号を生成する参照信号生成部と、前記参照信号生成部の
出力と前記変調系DCオフセット補償信号とを加減算す
る変調系加算器と、前記変調系加算器の出力をアナログ
変換するD/A変換部と、前記D/A変換部の出力を直
交変調する直交変調部と、前記直交変調部の出力を分配
する分配器と、前記分配器の出力の一方を直交検波する
直交検波部と、前記直交検波部の出力をディジタル変換
するA/D変換部と、前記A/D変換部の出力と前記復
調系DCオフセット補償信号とを加減算して前記復調系
直交ベースバンド信号を出力する復調系加算器とを具備
する送信系非線形歪補償回路を備えた送信装置としたも
のであり、参照信号による復調結果の平均値と決められ
たベクトルとを加算した参照信号による復調結果から、
高精度に変調系のDCオフセットを補償するという作用
を有している。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態における送
信装置のブロック結線図を示す。101は送信ディジタ
ル直交ベースバンド信号、102は送信系非線形歪補償
部、103は非線形歪補償された直交ベースバンド信
号、104はDCオフセット補償用の信号を生成する補
償信号生成部、105は送信直交ベースバンド信号また
はDCオフセット補償用信号、106と126はデジタ
ル加算器、107と127はDCオフセット補償された
直交ベースバンド信号、108はD/A変換部、109
はアナログ直交ベースバンド信号、110と122は帯
域制限用の低域通過フィルタ、111と123は帯域制
限されたアナログ直交ベースバンド信号、112は直交
変調器、113は変調信号、114は送信系の増幅器、
115は増幅した送信変調信号、116は分配器、11
7は分配された送信変調信号、118は減衰器、119
は減衰された送信変調信号、120は直交検波部、12
1は直交検波した直交ベースバンド信号、124はA/
D変換部、125はディジタル直交ベースバンド信号、
128はDCオフセット推定部、129は送信変調系の
DCオフセット補償信号、130は送信復調系のDCオ
フセット補償信号、131は補償信号部を制御する制御
信号、132は減衰器を制御する制御信号である。
【0017】以上のように構成された送信装置につい
て、図1を用いてその動作について説明する。まず、非
線形歪補償部102で送信ディジタル直交ベースバンド
信号101の非線形歪補償を行い、非線形歪補償された
直交ベースバンド信号103を出力する。補償信号生成
部104では、DCオフセット推定部128からの制御
信号131に対応して、非線形歪補償された直交ベース
バンド信号103をそのまま出力するかDCオフセット
補償用の信号を生成して出力するかを選択する。選択出
力された信号105は、デジタル加算器106でDCオ
フセット補償データ129が加算され、送信変調系のD
Cオフセットを補償する。DCオフセット補償された直
交ベースバンド信号107をD/A変換部108でアナ
ログ信号に変換し、低域通過フィルタ110によって帯
域制限を行い、アナログ直交ベースバンド信号111を
得る。そして、直交変調器112で直交変調を行い、変
調信号113にした後、送信系の増幅器114で、必要
な大きさに増幅して送信変調信号115を出力する。こ
のとき、分配器116で送信変調信号115を分配す
る。
【0018】分配した送信変調信号117を減衰器11
8で減衰した後、直交検波部120で直交検波し、帯域
制限用の低域通過フィルタ122を通した後、A/D変
換部124でディジタル信号に変換し、ディジタル直交
ベースバンド信号125を得る。デジタル加算器126
で、DCオフセット補償データ130を加算して送信復
調系のDCオフセットを補償する。
【0019】一方、DCオフセット推定部128では、
送信変調系と送信復調系のDCオフセットを独立に推定
する。まず、制御信号132によって減衰器118の減
衰量を十分に大きくし、直交検波部120の入力信号を
遮断する。このときの送信復調系のDCオフセット補償
された直交ベースバンド信号127が0になるようにD
Cオフセット補償データ130を更新する。次に、制御
信号132によって減衰器118の減衰量を小さくし、
直交検波部120の入力信号を有効にした後、制御信号
131によって補償信号生成部104からDCオフセッ
ト補償用の信号を出力する。このときの送信復調系のD
Cオフセット補償された直交ベースバンド信号127に
基づいてDCオフセット補償データ130を更新する。
【0020】ここで、送信変調系のDCオフセットの推
定方法を以下に説明する。補償信号生成部104から信
【0021】
【数1】
【0022】を出力したときの送信直交ベースバンド信
号は、送信変調系のDCオフセット
【0023】
【数2】
【0024】の影響を受けるため、
【0025】
【数3】
【0026】となる。直交変調器112から直交検波部
120までの経路の振幅および位相特性を複素表示で、
【0027】
【数4】
【0028】とすると、直交復調したベースバンド信号
【0029】
【数5】
【0030】は、
【0031】
【数6】
【0032】となる。同様にして信号
【0033】
【数7】
【0034】を出力したときの直交復調したベースバン
ド信号
【0035】
【数8】
【0036】は、
【0037】
【数9】
【0038】となる。以上の2つの信号のそれぞれの自
乗は、
【0039】
【数10】
【0040】であり、各信号に対する直交変調器112
から直交検波部120までの経路の振幅および位相特性
がほぼ等しいと見なして、
【0041】
【数11】
【0042】と置き換えると、2つの自乗値の差は、
【0043】
【数12】
【0044】となり、DCオフセットの同相成分が得ら
れる。また、送信ベースバンド信号として
【0045】
【数13】
【0046】と
【0047】
【数14】
【0048】を用いることにより、
【0049】
【数15】
【0050】の形で直交成分が得られる。上記の方法に
よって、直交変調器112から直交検波部120までの
経路の位相特性の影響を受けずに送信変調部のDCオフ
セットを推定することができる。
【0051】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、送信系非線形歪補償部102、補償信号生成部10
4、デジタル加算器106、126、減衰器118、D
Cオフセット推定部128を設け、制御信号132によ
って減衰器118の減衰量を十分に大きくして直交検波
部120の入力信号を遮断し、このときの送信復調系の
DCオフセット補償された直交ベースバンド信号127
が0になるようにDCオフセット補償データ130を更
新し、次に制御信号132によって減衰器118の減衰
量を小さくして直交検波部120の入力信号を有効に
し、制御信号131によって補償信号生成部104から
DCオフセット補償用の信号を出力して、このときの送
信復調系のDCオフセット補償された直交ベースバンド
信号127に基づいてDCオフセット補償データ130
を更新することによって、送信変調系と送信復調系のD
Cオフセットを、送信復調系の直交ベースバンド信号を
A/D変換したデジタルデータとして独立に検出するこ
とが可能になり、簡単なデジタル演算でDCオフセット
を自動補償し、精度の高い送信系非線形歪補償をするこ
とができる。
【0052】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態における送信装置のブロック結線図を示す。201は
送信ディジタル直交ベースバンド信号、202は送信系
非線形歪補償部、203は非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号、204はDCオフセット補償用の信号を
生成する補償信号生成部、205は送信直交ベースバン
ド信号またはDCオフセット補償用信号、206と22
6はデジタル加算器、207と227はDCオフセット
補償された直交ベースバンド信号、208はD/A変換
部、209はアナログ直交ベースバンド信号、210と
222は帯域制限用の低域通過フィルタ、211と22
3は帯域制限されたアナログ直交ベースバンド信号、2
12は直交変調器、213は変調信号、214は送信系
の増幅器、215は増幅した送信変調信号、216は分
配器、217は分配された送信変調信号、218は接続
スイッチ、219はスイッチを通過した送信変調信号、
220は直交検波部、221は直交検波した直交ベース
バンド信号、224はA/D変換部、225はディジタ
ル直交ベースバンド信号、228はDCオフセット推定
部、229は送信変調系のDCオフセット補償信号、2
30は送信復調系のDCオフセット補償信号、231は
補償信号部を制御する制御信号、232はスイッチを制
御する制御信号である。
【0053】以上のように構成された送信装置につい
て、図2を用いてその動作について説明する。まず、非
線形歪補償部202で送信ディジタル直交ベースバンド
信号201の非線形歪補償を行い、非線形歪補償された
直交ベースバンド信号203を出力する。補償信号生成
部204では、DCオフセット推定部228からの制御
信号231に対応して、非線形歪補償された直交ベース
バンド信号203をそのまま出力するかDCオフセット
補償用の信号を生成して出力するかを選択する。選択出
力された信号205は、デジタル加算器206でDCオ
フセット補償データ229が加算され、送信変調系のD
Cオフセットを補償する。DCオフセット補償された直
交ベースバンド信号207をD/A変換部208でアナ
ログ信号に変換し、低域通過フィルタ210によって帯
域制限を行い、アナログ直交ベースバンド信号211を
得る。そして、直交変調器212で直交変調を行い、変
調信号213とした後、送信系の増幅器214で、必要
な大きさに増幅して送信変調信号215を出力する。こ
のとき、分配器216で送信変調信号215を分配す
る。
【0054】分配した送信変調信号217を接続スイッ
チ218に通した後、直交検波部220で直交検波し、
帯域制限用の低域通過フィルタ222を通した後、A/
D変換部224でディジタル信号に変換し、ディジタル
直交ベースバンド信号225を得る。デジタル加算器2
26で、DCオフセット補償データ230を加算して送
信復調系のDCオフセットを補償する。
【0055】一方、DCオフセット推定部228では、
送信変調系と送信復調系のDCオフセットを独立に推定
する。まず、制御信号232によって接続スイッチ21
8を開き、直交検波部220への入力信号を遮断する。
このときの送信復調系のDCオフセット補償された直交
ベースバンド信号227が0になるようにDCオフセッ
ト補償データ230を更新する。次に、制御信号232
によって接続スイッチ218を閉じ、直交検波部220
への入力信号を有効にした後、制御信号231によって
補償信号生成部204からDCオフセット補償用の信号
を出力する。このときの送信復調系のDCオフセット補
償された直交ベースバンド信号227に基づいてDCオ
フセット補償データ230を更新する。
【0056】送信変調系のDCオフセットの推定方法
は、実施の形態1と同様である。以上のように本発明の
実施の形態によれば、送信系非線形歪補償部202、補
償信号生成部204、デジタル加算器206、226、
接続スイッチ218、DCオフセット推定部228を設
け、制御信号232によって接続スイッチ218を開い
て直交検波部220の入力信号を遮断し、このときの送
信復調系のDCオフセット補償された直交ベースバンド
信号227が0になるようにDCオフセット補償データ
230を更新し、次に制御信号232によって接続スイ
ッチ218を閉じて直交検波部120の入力信号を有効
にし、制御信号231によって補償信号生成部204か
らDCオフセット補償用の信号を出力して、このときの
送信復調系のDCオフセット補償された直交ベースバン
ド信号227に基づいてDCオフセット補償データ23
0を更新することによって、送信変調系と送信復調系の
DCオフセットを、送信復調系の直交ベースバンド信号
をA/D変換したデジタルデータとして独立に検出する
ことが可能になり、簡単なデジタル演算でDCオフセッ
トを自動補償し、精度の高い送信系非線形歪補償をする
ことができる。
【0057】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態における送信装置のブロック結線図を示す。301は
送信ディジタル直交ベースバンド信号、302はパワー
計算部、303はパワー計算部302で計算した振幅
値、304はデジタル乗算器、305は補正された振幅
値、306は非線形歪補償用の参照テーブル、307は
直交化した非線形歪補償データ、308は非線形歪補償
部、309は非線形歪補償された直交ベースバンド信
号、310はD/A変換部、311はアナログ直交ベー
スバンド信号、312は帯域制限用の低域通過フィル
タ、313は帯域制限されたアナログ直交ベースバンド
信号、314は直交変調器、315は変調信号、316
は減衰器、317は減衰された変調信号、318は送信
系の増幅器、319は増幅した送信変調信号である。
【0058】以上のように構成された送信装置につい
て、図3を用いてその動作について説明する。まず、パ
ワー計算部302において、送信ディジタル直交ベース
バンド信号301を用いて送信信号の振幅値303を計
算する。次に、計算した送信信号の振幅値303を、デ
ジタル乗算器304で一定の係数を乗算して減衰する。
減衰した振幅値305をアドレスとして、非線形歪補償
用の参照テーブル306を参照し、あらかじめ計算した
送信系の非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償デー
タを直交化した非線形歪補償データ307を得る。
【0059】非線形歪補償部308では、送信ディジタ
ル直交ベースバンド信号301と、直交化した非線形歪
補償データ307との複素積を行い、非線形歪補償され
た直交ベースバンド信号309を出力する。
【0060】非線形歪補償された直交ベースバンド信号
309をD/A変換部310でアナログ信号に変換し、
低域通過フィルタ312によって帯域制限を行い、アナ
ログ直交ベースバンド信号313を得る。そして、直交
変調器314で直交変調を行い、変調信号315にした
後、減衰器316で、乗算器304で用いた係数と同じ
比率で減衰してから、送信系の増幅器318で増幅して
送信変調信号319を出力する。
【0061】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、デジタル乗算器304と減衰器316を設け、乗算
器と減衰器の係数を等しくすることによって、D/A変
換部の量子化雑音を増大させることなく送信電力の制御
を行うことができる。
【0062】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態における送信装置のブロック結線図を示す。401は
送信ディジタル直交ベースバンド信号、402は送信系
非線形歪補償部、403は非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号、404は直交ベースバンド信号を制御す
る信号制御部、405は送信直交ベースバンド信号また
はDCオフセット補償用信号、406と428はデジタ
ル加算器、407と429はDCオフセット補償された
直交ベースバンド信号、408はD/A変換部、40
9、411と433はアナログ直交ベースバンド信号、
410と424はアナログベースバンド信号の経路を制
御する切換スイッチ、412と422は帯域制限用の低
域通過フィルタ、413と423は帯域制限されたアナ
ログ直交ベースバンド信号、414は直交変調器、41
5は変調信号、416は送信系の増幅器、417は増幅
した送信変調信号、418は分配器、419は分配され
た送信変調信号、420は直交検波部、421は直交検
波した直交ベースバンド信号、425は切換スイッチで
選択されたアナログ直交ベースバンド信号、426はA
/D変換部、427はディジタル直交ベースバンド信
号、430はDCオフセット推定部、431は送信変調
系のDCオフセット補償信号、432は送信復調系のD
Cオフセット補償信号、434は信号制御部を制御する
制御信号、435と436は切換スイッチを制御する制
御信号である。
【0063】以上のように構成された送信装置につい
て、図4を用いてその動作について説明する。まず、非
線形歪補償部402で送信ディジタル直交ベースバンド
信号401の非線形歪補償を行い、非線形歪補償された
直交ベースバンド信号403を出力する。信号制御部4
04では、DCオフセット推定部430からの制御信号
434に対応して、非線形歪補償された直交ベースバン
ド信号403をそのまま出力するか、同相成分と直交成
分が共に0であるデジタル信号を出力するかを選択す
る。選択出力された信号405は、デジタル加算器40
6でDCオフセット補償データ431が加算され、送信
変調系のDCオフセットを補償する。DCオフセット補
償された直交ベースバンド信号407をD/A変換部4
08でアナログ信号に変換したあと、制御信号435で
切換スイッチ410を切り換えて、信号の経路を制御す
る。変調信号送信時には、低域通過フィルタ412によ
って帯域制限を行い、直交変調器414で直交変調を行
って変調信号415にした後、送信系の増幅器416
で、必要な大きさに増幅して送信変調信号417を出力
する。このとき、分配器418で送信変調信号417を
分配する。
【0064】分配した送信変調信号419を直交検波部
420で直交検波し、帯域制限用の低域通過フィルタ4
22を通した後、切換スイッチ424に入力する。DC
オフセット推定時には、切換スイッチ410から直接切
換スイッチ424に入力する。切換スイッチ424に入
力した信号をA/D変換部426でディジタル信号に変
換し、ディジタル直交ベースバンド信号427を得る。
デジタル加算器428で、DCオフセット補償データ4
32を加算して、送信復調系のDCオフセットを補償す
る。
【0065】一方、DCオフセット推定部430では、
送信変調系と送信復調系のDCオフセットを独立に推定
する。まず、制御信号436によって切換スイッチ42
4を開き、A/D変換部426の入力信号を遮断する。
このとき、DCオフセット補償された直交ベースバンド
信号429が0になるように、DCオフセット補償デー
タ432を更新する。次に、制御信号436によって切
換スイッチ424を閉じてA/D変換部426の入力信
号を有効にし、制御信号435によって切換スイッチ4
10を制御して、アナログ直交ベースバンド信号409
を直接切換スイッチ424に入力するようにした後、制
御信号434によって、信号制御部404から同相成分
と直交成分が共に0であるデジタル信号を出力する。こ
のとき直交ベースバンド信号429が0になるように、
DCオフセット補償データ431を更新する。
【0066】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、送信系非線形歪補償部402、信号制御部404、
デジタル加算器406、428、切換スイッチ410、
424、DCオフセット推定部430を設け、制御信号
436によって切換スイッチ424を開いてA/D変換
部426の入力信号を遮断し、このときのDCオフセッ
ト補償された直交ベースバンド信号429が0になるよ
うにDCオフセット補償データ432を更新し、次に、
制御信号435と436によって切換スイッチ410と
424を制御して、アナログ直交ベースバンド信号40
9をベースバンド信号のままA/D変換部426に入力
するようにし、制御信号434によって、信号制御部4
04から、同相成分と直交成分が共に0であるデジタル
信号を出力したとき、直交ベースバンド信号429が0
になるようにDCオフセット補償データ431を更新す
ることによって、送信変調系と送信復調系のアナログ−
デジタル変換部のDCオフセットを、送信復調系の直交
ベースバンド信号をA/D変換したデジタルデータとし
て独立に検出することが可能になり、簡単なデジタル演
算でDCオフセットを自動補償し、精度の高い送信系非
線形歪補償をすることができる。
【0067】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における送信装置のブロック結線図を示す。501
は変調系ベースバンド信号、502は信号生成部、50
3は変調系ディジタル直交ベースバンド信号、504は
変調系ベクトル加算器、505はオフセット補償された
変調系ディジタル直交ベースバンド信号、506はD/
A変換部、507は変調系アナログ直交ベースバンド信
号、508は変調系帯域制限フィルタ、509は帯域制
限された変調系アナログ直交ベースバンド信号、510
は直交変調部、511は変調信号、512は増幅器、5
13は増幅した変調信号、514は分配器、515は送
信変調信号、516は帰還変調信号、517は直交復調
部、518は復調系アナログ直交ベースバンド信号、5
19は復調系帯域制限フィルタ、520は帯域制限され
た復調系アナログベースバンド信号、521はA/D変
換部、522は復調系ディジタル直交ベースバンド信
号、523は復調系ベクトル加算器、524は復調系ベ
ースバンド信号、525はDCオフセット推定部、52
6は参照信号出力制御信号、527は変調系DCオフセ
ット推定値、528は復調系DCオフセット推定値、5
29は変換周波数制御信号、530は変調系発振器、5
31は復調系発振器、532は変調系周波数変換信号、
533は復調系周波数変換信号である。
【0068】以上のように構成された送信装置につい
て、図5を用いてその動作について説明する。復調系D
Cオフセット推定動作時、DCオフセット推定部525
は、参照信号出力制御信号526を通じて、信号生成部
502から参照信号を出力するように制御し、変調系D
Cオフセット推定値527、復調系DCオフセット推定
値528は共に0を出力する。参照信号は、変調信号5
11に於いて一定周波数、一定振幅であるような信号と
する。また、変換周波数制御信号529を通じて、復調
系発振器531の周波数を、変調系発振器530に一定
の周波数(以下、差分周波数と呼ぶ)だけ大きな周波数
を発生させるように制御する。
【0069】信号生成部502から出力される参照信号
503は、変調系DCオフセット推定値527が0であ
るためそのままD/A変換部506に入力され、変調系
アナログ直交ベースバンド信号507となる。変調系ア
ナログベースバンド信号507は、帯域制限フィルタ5
08によって帯域制限され、直交変調部510で、変調
系周波数変換信号532によって搬送周波数帯の変調信
号511に変換される。増幅器512は変調信号511
を増幅し、分配器514により、増幅した変調信号51
3の一部が帰還変調信号516となる。
【0070】直交復調部517は、復調系周波数変換信
号533によって、帰還変調信号516を復調系アナロ
グ直交ベースバンド信号518に変換し、この信号は復
調系帯域制限フィルタ519によって帯域制限される。
帯域制限された復調系アナログベースバンド信号520
は、A/D変換部521によって復調系ディジタル直交
ベースバンド信号522に変換され、復調系DCオフセ
ット推定値528が0であるので、そのまま復調系ベー
スバンド信号524として出力される。
【0071】変調系と復調系の変換周波数が異なるた
め、復調系ベースバンド信号524として、変調系での
信号を一次変換したものに、更に差分周波数で回転させ
た信号が出力される。この回転の中心ベクトルは、復調
系のDCオフセットに他ならず、DCオフセット推定部
525は、復調系ベースバンド信号524の回転の中心
を求めることにより、復調系のDCオフセットを推定す
る。
【0072】DCオフセット推定部525は、復調系の
DCオフセットを推定した後、復調系DCオフセット推
定値528を出力し、変換周波数制御信号529を通じ
て差分周波数を0にし、参照信号が一定周波数、平均0
であるような信号を出す。差分周波数が0である場合、
復調系ディジタル直交ベースバンド信号522は、参照
信号を一次変換して復調系のDCオフセットを加えたも
のと見なすことができるが、復調系ベクトル加算器52
3によって復調系のDCオフセット成分が除去されるた
め、復調系ベースバンド信号524には、参照信号を一
次変換したものが出力される。参照信号は一定周波数、
平均0であるため、その回転の中心が原点よりずれてい
れば、中心ベクトルは変調系のDCオフセットを一次変
換したものであり、DCオフセット推定部525は、変
調系DCオフセット推定値527の信号を出力しなが
ら、復調系ベースバンド信号524の中心が原点に来る
ように順次更新することで、送信系DCオフセットを推
定することが可能となる。
【0073】ここで、復調系発振器531は、変調系発
振器530よりも大きな周波数としたが、互いの周波数
が異なっていれば同様の効果が得られるため、変調系発
振器530の周波数と復調系発振器531の周波数の大
小は問わず、また、変調系発振器531を制御してもよ
い。
【0074】また、参照信号は変調信号511において
一定振幅であると述べたが、変調系から復調系にかけ
て、特に増幅器512が振幅の変動に対して十分に線形
な特性を有するものであれば、振幅が一定である必要は
ない。
【0075】また、DCオフセット補償するための参照
信号を、振幅が一定であると述べてきたが、これは出力
が無信号状態の場合も含まれることはいうまでもない。
参照信号を無信号とした場合、出力しない状態でのDC
オフセット補償を行うことにより、参照信号が外部に漏
洩するのを防ぐなどの特別な回路などを付加しなくても
他の機器に影響を与えるおそれがない等、優れた特徴を
有している。
【0076】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、中心点は平均化して求められるため、計算が簡単で
あるだけでなく、外来ノイズや変換誤差を吸収するなど
の特徴に加え、直交ずれやI−Qのゲインバランスにも
影響されない。このため、高精度にDCオフセットを求
めることが可能である。また、変調系と復調系の変換周
波数を制御するだけの構成ですむため、従来の構成をほ
とんど変更せずに、高精度にDCオフセットを求めるこ
とができる。
【0077】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態における送信装置のブロック結線図を示す。601は
変調系ベースバンド信号、602は信号生成部、603
は変調系ディジタル直交ベースバンド信号、604は変
調系ベクトル加算器、605はオフセット補償された変
調系ディジタル直交ベースバンド信号、606はD/A
変換部、607は変調系アナログ直交ベースバンド信
号、608は変調系帯域制限フィルタ、609は帯域制
限された変調系アナログ直交ベースバンド信号、610
は直交変調部、611は変調信号、612は増幅器、6
13は増幅した変調信号、614は分配器、615は送
信変調信号、616は帰還変調信号、617は直交復調
部、618は復調系アナログ直交ベースバンド信号、6
19は復調系帯域制限フィルタ、620は帯域制限され
た復調系アナログベースバンド信号、621はA/D変
換部、622は復調系ディジタル直交ベースバンド信
号、623は復調系ベクトル加算器、624は復調系ベ
ースバンド信号、625はDCオフセット推定部、62
6は参照信号出力制御信号、627は変調系DCオフセ
ット推定値、628は復調系DCオフセット推定値、6
29はサンプリングタイマ制御信号、630は変調系タ
イマ部、631は復調系タイマ部、632はD/A変換
信号、633はA/D変換信号である。
【0078】以上のように構成された送信装置につい
て、図6を用いてその動作について説明する。復調系D
Cオフセット推定動作時、DCオフセット推定部625
は、参照信号出力制御信号626を通じて、信号生成部
602から参照信号を出力するように制御し、変調系D
Cオフセット推定値627、復調系DCオフセット推定
値628は共に0を出力する。参照信号は、変調信号6
11に於いて一定周波数、一定振幅であるような信号と
する。また、サンプリングタイマ制御信号629を通じ
て、復調系タイマ部631の変換周期を、変調系タイマ
部630に一定値(以下、差分周期と呼ぶ)だけ大きな
変換周期を発生させるように制御する。
【0079】信号生成部602から出力される参照信号
603は、変調系DCオフセット推定値627が0であ
るため、そのままD/A変換部606に入力される。D
/A変換部606は、変調系タイマ部630からのD/
A変換信号632に応じてディジタル−アナログ変換を
行い、変調系アナログ直交ベースバンド信号607を出
力する。変調系アナログベースバンド信号607は、帯
域制限フィルタ608によって帯域制限され、直交変調
部610で、搬送周波数帯の変調信号611に変換され
る。増幅器612は変調信号611を増幅し、分配器6
14により、増幅した変調信号613の一部が帰還変調
信号616となる。
【0080】直交復調部617は、帰還変調信号616
を復調系アナログ直交ベースバンド信号618に変換
し、この信号は復調系帯域制限フィルタ619によって
帯域制限される。A/D変換部621は、復調系タイマ
部631からのA/D変換信号633に応じて、帯域制
限された復調系アナログベースバンド信号620をアナ
ログ−ディジタル変換し、復調系ディジタル直交ベース
バンド信号622を出力する。復調系ベクトル加算器6
23は、復調系ディジタル直交ベースバンド信号622
に復調系DCオフセット推定値628を加算して復調系
ベースバンド信号624を出力するが、復調系DCオフ
セット推定値628が0であるので、復調系ベースバン
ド信号624には、復調系ディジタル直交ベースバンド
信号622がそのまま出力される。
【0081】変調系のD/A変換と復調系のA/D変換
の変換周期が異なるため、復調系ベースバンド信号62
4として、変調系での信号を一次変換したものに、更に
差分周期で回転された信号が出力される。この回転の中
心ベクトルが復調系のDCオフセットに他ならず、DC
オフセット推定部625は、復調系ベースバンド信号6
24の回転の中心を求めることにより、復調系のDCオ
フセットを推定する。
【0082】DCオフセット推定部625は、復調系の
DCオフセットを推定した後、復調系DCオフセット推
定値628を出力し、サンプリング制御信号629を通
じて差分周期を0にし、参照信号が一定周波数、平均0
であるような信号を出す。差分周期が0である場合、復
調系ディジタル直交ベースバンド信号622は、参照信
号を一次変換して復調系のDCオフセットを加えたもの
と見なすことができるが、復調系ベクトル加算器623
によって復調系のDCオフセット成分が除去されるた
め、復調系ベースバンド信号624には、参照信号を一
次変換したものが出力される。参照信号は一定周波数、
平均0であるため、その回転の中心が原点よりずれてい
れば、中心ベクトルは変調系のDCオフセットを一次変
換したものであり、DCオフセット推定部625は、変
調系DCオフセット推定値627の信号を出力しなが
ら、復調系ベースバンド信号624の中心が原点に来る
ように順次更新することで、送信系DCオフセットを推
定することが可能となる。
【0083】ここで、復調系タイマ部631は、変調系
タイマ部630よりも大きな変換周期としたが、互いの
変換周期が異なっていれば同様の効果が得られるため、
変調系タイマ部630の周波数と復調系タイマ部631
の変換周期の大小は問わず、また、変調系タイマ部63
1を制御してもよい。
【0084】また、参照信号は変調信号611において
一定振幅であると述べたが、変調系から復調系にかけ
て、特に増幅器612が振幅の変動に対して十分に線形
な特性を有するものであれば、振幅が一定である必要は
ない。
【0085】また、DCオフセット補償するための参照
信号を、振幅が一定であると述べてきたが、これは出力
が無信号状態の場合も含まれることはいうまでもない。
参照信号を無信号とした場合、出力しない状態でのDC
オフセット補償を行うことにより、参照信号が外部に漏
洩するのを防ぐなどの特別な回路などを付加しなくても
他の機器に影響を与えるおそれがない等、優れた特徴を
有している。
【0086】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、中心点は平均化して求められるため、計算が簡単で
あるだけでなく、外来ノイズや変換誤差を吸収するなど
の特徴に加え、直交ずれやI−Qのゲインバランスにも
影響されない。このため、高精度にDCオフセットを求
めることが可能である。また、D/A変換部とA/D変
換部の変換周期を制御するだけの構成ですむため、従来
の構成をほとんど変更せずに、高精度にDCオフセット
を求めることができる。
【0087】(実施の形態7)図7は本発明の実施の形
態における送信装置のブロック結線図を示す。701は
変調系ディジタル直交ベースバンド信号、702は信号
生成部、703は変調系ディジタル直交ベースバンド信
号、704は変調系ベクトル加算器、705はオフセッ
ト補償された変調系ディジタル直交ベースバンド信号、
706はD/A変換部、707は変調系アナログ直交ベ
ースバンド信号、708は変調系帯域制限フィルタ、7
09は帯域制限された変調系アナログ直交ベースバンド
信号、710は直交変調部、711は変調信号、712
は増幅器、713は増幅した変調信号、714は分配
器、715は送信変調信号、716は帰還変調信号、7
17は直交復調部、718は復調系アナログ直交ベース
バンド信号、719は復調系帯域制限フィルタ、720
は帯域制限された復調系アナログベースバンド信号、7
21はA/D変換部、722は復調系ベースバンド信
号、723は復調系ベクトル加算器、724は復調系ベ
ースバンド信号、725はDCオフセット推定部、72
6は参照信号出力制御信号、727は変調系DCオフセ
ット推定値、728は復調系DCオフセット推定値であ
る。
【0088】以上のように構成された送信装置につい
て、図7を用いてその動作について説明する。変調系D
Cオフセット推定動作時、DCオフセット推定部725
は、参照信号出力制御信号726を通じて、信号生成部
702から参照信号を出力するように制御し、変調系D
Cオフセット推定値727に0を出力する。参照信号
は、変調信号711に於いて一定周波数、一定振幅であ
り、変調系ディジタル直交ベースバンド信号703にお
いて平均0であるような信号とする。
【0089】信号生成部702から、参照信号として変
調系ディジタル直交ベースバンド信号703が出力され
るが、変調系DCオフセット推定値727が0であるた
め、参照信号がそのままD/A変換部706の入力とな
り、変調系アナログ直交ベースバンド信号707とな
る。変調系アナログベースバンド信号707は、帯域制
限フィルタ708によって帯域制限され、直交変調部7
10で、搬送周波数帯の変調信号711に変換される。
増幅器712は変調信号711を増幅し、分配器714
により、増幅した変調信号713の一部が帰還変調信号
716となる。
【0090】直交復調部717は、帰還変調信号716
を復調系アナログ直交ベースバンド信号718に変換
し、この信号は復調系帯域制限フィルタ719によって
帯域制限される。帯域制限された復調系アナログベース
バンド信号720は、A/D変換部721によって、復
調系ベースバンド信号722に変換される。復調系ベー
スバンド信号722は、参照信号を一次変換したものと
見なすことができる。参照信号は一定周波数、一定振幅
であるため、復調系ベースバンド信号722は、I−Q
平面上で円或いは定点を描くが、その回転の中心或いは
定点のベクトル(以下中心ベクトル1と呼ぶ)は、変調
信号711の平均を一次変換したものであり、変調系デ
ィジタル直交ベースバンド信号703において平均0で
あるので、D/A変換部706以降の変調系で生じたD
Cオフセットベクトルを一次変換したものと一致する。
【0091】次に、変調系DCオフセット推定部725
は、変調系DCオフセット推定値727として特定ベク
トルを出力する。すると復調系ベースバンド信号722
は、前回と同様に、I−Q平面上で円或いは定点を描く
が、その回転の中心或いは定点のベクトル(以下、中心
ベクトル2と呼ぶ)は、D/A変換部706以降の変調
系で生じたDCオフセットベクトルに、変調系DCオフ
セット推定値727として出力されている特定ベクトル
の和を一次変換したものとなる。
【0092】中心ベクトル1と中心ベクトル2と特定ベ
クトルから変換関数が求められるため、D/A変換部7
06以降の変調系で生じたDCオフセットベクトルを算
出することが可能となる。このようにしてDCオフセッ
ト推定部725は変調系DCオフセットを推定する。
【0093】ここで、参照信号は変調信号711におい
て一定振幅であると述べたが、変調系から復調系にかけ
て、特に増幅器712が振幅の変動に対して十分に線形
な特性を有するものであれば、振幅が一定である必要は
ない。
【0094】また、DCオフセット補償するための参照
信号を、振幅が一定であると述べてきたが、これは出力
が無信号状態の場合も含まれることはいうまでもない。
参照信号を無信号とした場合、出力しない状態でのDC
オフセット補償を行った場合、参照信号が外部に漏洩す
るのを防ぐなどの特別な回路などを付加しなくても他の
機器に影響を与えるおそれがない等、優れた特徴を有し
ている。
【0095】また、特定ベクトルに関しては、線形性が
保たれている範囲であれば、その大きさ、方向を制限さ
れるものではないが、大きさが1、方向が軸方向であれ
ば、変換関数を求める場合、加減算器のみで構成が可能
となるなどの特徴を有する。
【0096】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、中心点は平均化して求められるため、計算が簡単で
あるだけでなく、外来ノイズや変換誤差を吸収するなど
の特徴がある。このため、高精度にDCオフセットを求
めることが可能である。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分配した
変調信号の振幅を制限する減衰器と、変調系で発生する
DCオフセットを補償するための参照信号を発生させる
参照信号生成部と、DCオフセットの補償を行うデジタ
ルの加算器と、DCオフセットを推定するDCオフセッ
ト推定部を設けることにより、ディジタル変調方式を用
いた無線通信システムの通信機において、DCオフセッ
トを自動的に補償し、精度の高い送信系非線形歪補償を
する手段を備えた優れた送信装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図2】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図3】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図4】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図5】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図6】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図7】本発明の一実施の形態における送信装置のブロ
ック結線図
【図8】従来の送信装置のブロック結線図
【符号の説明】
102 送信系非線形歪補償部 104 補償信号生成部 106 デジタル加算器 108 D/A変換部 110 低域通過フィルタ 112 直交変調器 114 送信系の増幅器 116 分配器 118 減衰器 120 直交検波部 122 低域通過フィルタ 124 A/D変換部 126 デジタル加算器 128 DCオフセット推定部 202 送信系非線形歪補償部 204 補償信号生成部 206 デジタル加算器 208 D/A変換部 210 低域通過フィルタ 212 直交変調器 214 送信系の増幅器 216 分配器 218 接続スイッチ 220 直交検波部 222 低域通過フィルタ 224 A/D変換部 226 デジタル加算器 228 DCオフセット推定部 302 パワー計算部 304 デジタル乗算器 306 非線形歪補償用の参照テーブル 308 非線形歪補償部 310 D/A変換部 312 低域通過フィルタ 314 直交変調器 316 減衰器 318 送信系の増幅器 402 送信系非線形歪補償部 404 直交ベースバンド信号を制御する信号制御部 406 デジタル加算器 408 D/A変換部 410 切換スイッチ 412 低域通過フィルタ 414 直交変調器 416 送信系の増幅器 418 分配器 420 直交検波部 422 低域通過フィルタ 424 切換スイッチ 426 A/D変換部 428 デジタル加算器 430 DCオフセット推定部 502 補償信号生成部 504 デジタル加算器 506 D/A変換部 508 低域通過フィルタ 510 直交変調器 512 送信系の増幅器 514 分配器 517 直交検波部 519 低域通過フィルタ 521 A/D変換部 523 デジタル加算器 525 DCオフセット推定部 530 変調系発振器 531 復調系発振器 602 補償信号生成部 604 デジタル加算器 606 D/A変換部 608 低域通過フィルタ 610 直交変調器 612 送信系の増幅器 614 分配器 617 直交検波部 619 低域通過フィルタ 621 A/D変換部 623 デジタル加算器 625 DCオフセット推定部 630 変調系タイマ部 631 復調系タイマ部 702 補償信号生成部 704 デジタル加算器 706 D/A変換部 708 低域通過フィルタ 710 直交変調器 712 送信系の増幅器 714 分配器 717 直交検波部 719 低域通過フィルタ 721 A/D変換部 723 デジタル加算器 725 DCオフセット推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美細津 公英 神奈川県横浜市港北区綱島4丁目3番1号 松下通信工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、ディジタル変調された送信
    直交ベースバンド信号を、復調系DCオフセット補償さ
    れた直交検波信号を用いて非線形歪補償する非線形歪補
    償部と、前記直交検波信号により変調系と復調系のDC
    オフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセット補
    償信号と復調系DCオフセット補償信号を出力し、かつ
    減衰器制御信号と参照信号生成制御信号を出力するDC
    オフセット推定部と、前記参照信号生成制御信号と前記
    非線形歪補償部の出力とを入力して変調系DCオフセッ
    ト補償の参照信号を生成する参照信号生成部と、前記参
    照信号生成部の出力と前記変調系DCオフセット補償信
    号とを加減算する変調系加算器と、前記変調系加算器の
    出力をアナログ変換するD/A変換部と、前記D/A変
    換部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変調
    部の出力を分配する分配器と、前記減衰器制御信号によ
    り前記分配器の出力の一方の振幅を制限する減衰器と、
    前記減衰器の出力を直交検波する直交検波部と、前記直
    交検波部の出力をディジタル変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部の出力と前記復調系DCオフセット補
    償信号とを加減算して前記直交検波信号を出力する復調
    系加算器とを具備する送信系非線形歪補償回路を備えた
    送信装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、ディジタル変調された送信
    直交ベースバンド信号を、復調系DCオフセット補償さ
    れた直交検波信号を用いて非線形歪補償する非線形歪補
    償部と、前記直交検波信号により変調系と復調系のDC
    オフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセット補
    償信号と復調系DCオフセット補償信号を出力し、かつ
    スイッチ制御信号と参照信号生成制御信号を出力するD
    Cオフセット推定部と、前記参照信号生成制御信号と前
    記非線形歪補償部の出力とを入力して変調系DCオフセ
    ット補償の参照信号を生成する参照信号生成部と、前記
    参照信号生成部の出力と前記変調系DCオフセット補償
    信号とを加減算する変調系加算器と、前記変調系加算器
    の出力をアナログ変換するD/A変換部と、前記D/A
    変換部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直交変
    調部の出力を分配する分配器と、前記スイッチ制御信号
    により前記分配器の出力の一方の接続を制御するスイッ
    チと、前記スイッチの出力を直交検波する直交検波部
    と、前記直交検波部の出力をディジタル変換するA/D
    変換部と、前記A/D変換部の出力と前記復調系DCオ
    フセット補償信号とを加減算して前記直交検波信号を出
    力する復調系加算器とを具備する送信系非線形歪補償回
    路を備えた送信装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、ディジタル変調された送信
    直交ベースバンド信号のパワーを計算により求めるパワ
    ー計算部と、前記パワー計算部の出力に一定の係数を掛
    ける乗算器と、前記乗算器の出力を用いてあらかじめ用
    意された非線形歪補償テーブルを参照するテーブル参照
    部と、前記送信直交ベースバンド信号を、前記テーブル
    参照部の出力を用いて非線形歪補償する非線形歪補償部
    と、前記非線形歪補償部の出力をアナログ変換するD/
    A変換部と、前記D/A変換部の出力を直交変調する直
    交変調部と、前記直交変調部の出力を減衰させる減衰器
    とを具備する送信系非線形歪補償回路を備えた送信装
    置。
  4. 【請求項4】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、ディジタル変調された送信
    直交ベースバンド信号を、復調系DCオフセット補償さ
    れた直交検波信号を用いて非線形歪補償する非線形歪補
    償部と、前記直交検波信号により変調系と復調系のDC
    オフセットをそれぞれ推定して変調系DCオフセット補
    償信号と復調系DCオフセット補償信号を出力し、かつ
    変調系スイッチ制御信号、復調系スイッチ制御信号、送
    信信号制御信号を出力するDCオフセット推定部と、前
    記送信信号制御信号と前記非線形歪補償部の出力とを入
    力して送信信号の出力を制御する信号制御部と、前記信
    号制御部の出力と前記変調系DCオフセット補償信号と
    を加減算する変調系加算器と、前記変調系加算器の出力
    をアナログ変換するD/A変換部と、前記D/A変換部
    の出力の経路を、前記変調系スイッチ制御信号により切
    り換える変調系スイッチと、前記変調系スイッチを介し
    て入力される前記D/A変換部の出力を直交変調する直
    交変調部と、前記直交変調部の出力を分配する分配器
    と、前記分配器の出力の一方を直交検波する直交検波部
    と、前記変調系スイッチを介して入力される前記D/A
    変換器の出力と前記直交検波部の出力との2つの入力信
    号のうち、前記復調系スイッチ制御信号により、出力す
    る信号を選択する復調系スイッチと、前記復調系スイッ
    チの出力をディジタル変換するA/D変換部と、前記A
    /D変換部の出力と前記復調系DCオフセット補償信号
    とを加減算して前記直交検波信号を出力する復調系加算
    器とを具備する送信系非線形歪補償回路を備えた送信装
    置。
  5. 【請求項5】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、復調系直交ベースバンド信
    号により変調系と復調系のDCオフセットをそれぞれ推
    定して変調系DCオフセット補償信号と復調系DCオフ
    セット補償信号を出力し、かつ変調系周波数制御信号、
    復調系周波数制御信号、参照信号生成制御信号を出力す
    るDCオフセット推定部と、変調系直交ベースバンド信
    号と前記参照信号生成制御信号とを入力して変調系DC
    オフセット補償の参照信号を生成する参照信号生成部
    と、前記参照信号生成部の出力と前記変調系DCオフセ
    ット補償信号とを加減算する変調系加算器と、前記変調
    系加算器の出力をアナログ変換するD/A変換部と、前
    記変調系周波数制御信号を用いて変調系変換周波数の差
    分を発生する変調系発振器と、前記変調系発振器の出力
    を用いて、前記D/A変換部の出力を直交変調し、搬送
    周波数に変換する直交変調部と、前記直交変調部の出力
    を分配する分配器と、前記復調系周波数制御信号を用い
    て復調系変換周波数の差分を発生する復調系発振器と、
    前記復調系発振器の出力により前記分配器の出力の一方
    を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部の出力を
    ディジタル変換するA/D変換部と、前記A/D変換部
    の出力と前記復調系DCオフセット補償信号とを加減算
    して前記復調系直交ベースバンド信号を出力する復調系
    加算器とを具備する送信系非線形歪補償回路を備えた送
    信装置。
  6. 【請求項6】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、復調系直交ベースバンド信
    号により変調系と復調系のDCオフセットをそれぞれ推
    定して変調系DCオフセット補償信号と復調系DCオフ
    セット補償信号を出力し、かつ変調系タイマ制御信号、
    復調系タイマ制御信号、参照信号生成制御信号を出力す
    るDCオフセット推定部と、変調系直交ベースバンド信
    号と前記参照信号生成制御信号とを入力して変調系DC
    オフセット補償の参照信号を生成する参照信号生成部
    と、前記参照信号生成部の出力と前記変調系DCオフセ
    ット補償信号とを加減算する変調系加算器と、前記変調
    系タイマ制御信号を用いてD/A変換制御信号を発生す
    る変調系タイマ部と、前記変調系加算器の出力を、前記
    D/A変換制御信号によりアナログ変換するD/A変換
    部と、前記D/A変換部の出力を直交変調する直交変調
    部と、前記直交変調部の出力を分配する分配器と、前記
    分配器の出力の一方を直交検波する直交検波部と、前記
    復調系タイマ制御信号を用いてA/D変換制御信号を発
    生する復調系タイマ部と、前記直交検波部の出力を、前
    記A/D変換制御信号によりディジタル変換するA/D
    変換部と、前記A/D変換部の出力と前記復調系DCオ
    フセット補償信号とを加減算して前記復調系直交ベース
    バンド信号を出力する復調系加算器とを具備する送信系
    非線形歪補償回路を備えた送信装置。
  7. 【請求項7】 ディジタル変調方式を用いた無線通信シ
    ステムの通信機に備えられ、復調系直交ベースバンド信
    号により変調系と復調系のDCオフセットをそれぞれ推
    定して変調系DCオフセット補償信号と復調系DCオフ
    セット補償信号、及び参照信号生成制御信号を出力する
    DCオフセット推定部と、変調系直交ベースバンド信号
    と前記参照信号生成制御信号とを入力して変調系DCオ
    フセット補償の参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記参照信号生成部の出力と前記変調系DCオフセット
    補償信号とを加減算する変調系加算器と、前記変調系加
    算器の出力をアナログ変換するD/A変換部と、前記D
    /A変換部の出力を直交変調する直交変調部と、前記直
    交変調部の出力を分配する分配器と、前記分配器の出力
    の一方を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部の
    出力をディジタル変換するA/D変換部と、前記A/D
    変換部の出力と前記復調系DCオフセット補償信号とを
    加減算して前記復調系直交ベースバンド信号を出力する
    復調系加算器とを具備する送信系非線形歪補償回路を備
    えた送信装置。
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