JPH11177470A - 非線形歪補償装置 - Google Patents

非線形歪補償装置

Info

Publication number
JPH11177470A
JPH11177470A JP9339676A JP33967697A JPH11177470A JP H11177470 A JPH11177470 A JP H11177470A JP 9339676 A JP9339676 A JP 9339676A JP 33967697 A JP33967697 A JP 33967697A JP H11177470 A JPH11177470 A JP H11177470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonlinear distortion
quadrature
coefficient
transmission
compensation coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9339676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3171157B2 (ja
Inventor
Akihiko Matsuoka
昭彦 松岡
Masayuki Orihashi
雅之 折橋
Morikazu Sagawa
守一 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP33967697A priority Critical patent/JP3171157B2/ja
Priority to EP98123292A priority patent/EP0923213B1/en
Priority to DE69830970T priority patent/DE69830970T2/de
Priority to US09/208,043 priority patent/US6400774B1/en
Priority to CN98125551.5A priority patent/CN1118148C/zh
Publication of JPH11177470A publication Critical patent/JPH11177470A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3171157B2 publication Critical patent/JP3171157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/366Arrangements for compensating undesirable properties of the transmission path between the modulator and the demodulator
    • H04L27/367Arrangements for compensating undesirable properties of the transmission path between the modulator and the demodulator using predistortion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信システムの通信機において、直交変
調部などの線形性が低下した場合にも、送信系で発生す
る非線形歪を高精度に補償する手段を提供することを目
的とする。 【解決手段】 パワー計算部102、直交変調部の非線
形歪補償用の第1の参照テーブル104、増幅器の非線
形歪補償用の第2の参照テーブル106、補償係数計算
部108、非線形歪補償部110を設け、送信直交ベー
スバンド信号101の振幅値103により第1及び第2
の参照テーブル104と106を参照し、補償係数計算
部108で非線形歪補償係数105と107を合成し、
送信直交ベースバンド信号101と、合成で得た非線形
歪補償係数109との複素積を非線形歪補償部110で
行うことで、直交変調部112の線形性が確保できない
場合においても高精度な送信系の非線形歪補償を実現す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システムの
通信機に利用されるもので、送信系の増幅器等で発生す
る非線形歪を補償する非線形歪補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送信系の非線形歪を補償する方法
としては、特開平4−290321号に記載されたもの
が知られている。以下に、従来の非線形補償装置の簡単
な説明を示す。
【0003】図30は従来の非線形歪補償装置の構成ブ
ロック図を示す。図30において、1は入力されるディ
ジタル信号、2はROMを付加したディジタルフィル
タ、3は変調波を生成する変調部でD/A変換器と変調
器を有し、4は変調波の周波数を送信周波数に変換する
送信部、5は送信周波数に変調された変調波を増幅して
送出する高周波電力増幅器である。
【0004】このような構成においては、高周波電力増
幅器5で非線形歪成分が発生するため、それを補償する
ための歪をディジタル信号1にあらかじめ与えること
で、非線形歪の発生を抑圧する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この非線形歪補償装置
においては、送信系全体の非線形歪成分を一括して補償
する補償係数を用いている。しかしながら、送信系に発
生する非線形歪成分は、増幅器だけではなく、直交変調
部などにも存在する。このため、直交変調部などの線形
性が低下すると送信系全体の入出力特性は複雑な変化を
持つようになり、有限な参照テーブルでは高精度な非線
形歪補償が困難になる。
【0006】本発明は、無線通信システムの通信機にお
いて、直交変調部などの線形性が低下した場合にも、送
信系で発生する非線形歪を高精度に補償する手段を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、送信直交ベースバンド信号から、送信信号
のパワーを計算により求め、計算したパワー値を用いて
送信系の直交変調部の非線形歪補償用の係数を求め、送
信系の最終段の増幅器の非線形歪補償用の係数を求め、
上記2つの係数から送信系の非線形歪補償用の係数を計
算し、計算された非線形歪補償係数を用いて直交ベース
バンド信号の非線形歪補償を行うようにすることで、送
信信号のパワー値を用いて、直交変調部と増幅器の非線
形歪を補償する係数を独立に参照し、求められた係数の
複素積を用いたディジタル演算によって非線形歪を補償
する構成を有している。
【0008】これにより、直交変調部と増幅器の非線形
歪を個別に補償するのと同じ結果を得ることができるの
で、直交変調部の線形性が確保できずに送信系全体の入
出力特性が複雑な変化を持つような送信系においても、
高精度な送信系の非線形歪補償が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、無線通信システムの通信機に備えられ、送信直交ベ
ースバンド信号から、送信信号のパワー値を計算により
求めるパワー計算部と、前記パワー値を用いて送信系の
直交変調部の非線形歪補償係数を決定する直交変調部補
償係数決定手段と、前記パワー値を用いて送信系の最終
段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する増幅器補償係
数決定手段と、前記直交変調部の非線形歪補償係数と前
記増幅器の非線形歪補償係数とから送信系の非線形歪補
償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の非線形
歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の非
線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償
を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変調
部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する増幅器
とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置であ
り、直交変調部の線形性が確保できないような送信系に
おいても、高精度な非線形歪補償を実現するという作用
を有する。
【0010】また、請求項2に記載の発明のように、直
交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテー
ブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する第
1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段が、
あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであるこ
とを特徴とする請求項1記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0011】あるいは、請求項3に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であるこ
とを特徴とする請求項1記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0012】請求項4に記載の発明は、無線通信システ
ムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記増幅し
た変調信号を分配する分配器と、前記分配した変調信号
の一方を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
する直交復調部と、前記直交復調した直交ベースバンド
信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を
算出し、前記誤差に基づいて前記増幅器補償係数決定手
段の係数データを更新する係数更新部とを具備すること
を特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部の線
形性が確保できないような送信系においても、増幅器の
非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実
現するという作用を有する。
【0013】また、請求項5に記載の発明のように、直
交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテー
ブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する第
1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段が、
あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであるこ
とを特徴とする請求項4記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0014】あるいは、請求項6に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であるこ
とを特徴とする請求項4記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0015】請求項7に記載の発明は、無線通信システ
ムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信系の特性変動補償係数を求める近似計算部と、前記
直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪
補償係数と前記送信系の特性変動補償係数との3つの補
償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める補償係数
計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用いて前記
送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非線形
歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベースバン
ド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調を行
った変調信号を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信
号を分配する分配器と、前記分配した変調信号の一方を
直交復調した直交ベースバンド信号として出力する直交
復調部と、前記直交復調した直交ベースバンド信号と前
記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、
前記誤差に基づいて前記近似計算部の係数データを更新
する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪
補償装置であり、直交変調部の線形性が確保できないよ
うな送信系においても、増幅器の非線形歪補償を適応的
に行う高精度な非線形歪補償を実現するという作用を有
する。
【0016】請求項8に記載の発明は、無線通信システ
ムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信変調系の非線形歪補償
係数を決定する送信変調系補償係数決定手段と、前記送
信変調系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベー
スバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、
前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交
変調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号
を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する
分配器と、前記分配した変調信号の一方を直交復調した
直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前
記パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係数
を決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交復
調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交
ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前
記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベー
スバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づ
いて前記送信変調系補償係数決定手段の係数データを更
新する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形
歪補償装置であり、直交復調部の線形性が確保できない
ような送信系においても、増幅器の非線形歪補償を適応
的に行う高精度な非線形歪補償を実現するという作用を
有する。
【0017】また、請求項9に記載の発明のように、送
信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテー
ブルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する第
1の参照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより直交復調部の非
線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブルであるこ
とを特徴とする請求項8記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0018】あるいは、請求項10に記載の発明のよう
に、送信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により送信変調系の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、直交復調系補正係数決定手
段が、あらかじめ用意した近似式により直交復調部の非
線形歪補正係数を決定する第2の近似計算部であること
を特徴とする請求項8記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0019】請求項11に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する第1
の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用
意した近似式により送信変調系の特性変動補償係数を求
める近似計算部と、前記送信変調系の非線形歪補償係数
と前記送信変調系の特性変動補償係数とから送信系の非
線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系
の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド
信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線
形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する
直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅す
る増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する分配器
と、前記分配した変調信号の一方を直交復調した直交ベ
ースバンド信号として出力する直交復調部と、前記パワ
ー値を用いてあらかじめ用意したテーブルにより直交復
調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブル
と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直
交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信
号補正部と、前記歪補正した直交ベースバンド信号と前
記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、
前記誤差に基づいて前記近似計算部の係数データを更新
する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪
補償装置であり、直交復調部の線形性が確保できないよ
うな送信系においても、増幅器の非線形歪補償を適応的
に行う高精度な非線形歪補償を実現するという作用を有
する。
【0020】請求項12に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記増幅し
た変調信号を分配する分配器と、前記分配した変調信号
の一方を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
する直交復調部と、前記パワー値を用いて前記直交復調
部の非線形歪補正係数を決定する直交復調系補正係数決
定手段と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用いて
前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を行う
復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバンド信
号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算
出し、前記誤差に基づいて前記増幅器補償係数決定手段
の係数データを更新する係数更新部とを具備することを
特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部および
直交復調部の線形性が確保できないような送信系におい
ても、増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非
線形歪補償を実現するという作用を有する。
【0021】また、請求項13に記載の発明のように、
直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであ
り、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意し
たテーブルにより直交復調部の非線形歪補正係数を決定
する第3の参照テーブルであることを特徴とする請求項
12記載の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈
する。
【0022】あるいは、請求項14に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であり、
直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意した近
似式により直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第
3の近似計算部であることを特徴とする請求項12記載
の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈する。
【0023】請求項15に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信変調系の特性変動補償係数を求める近似計算部と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数と前記送信変調系の特性変動補償係数との
3つの補償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記増幅し
た変調信号を分配する分配器と、前記分配した変調信号
の一方を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
する直交復調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用
意したテーブルにより前記直交復調部の非線形歪補正係
数を決定する第3の参照テーブルと、前記直交復調部の
非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベース
バンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補
正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバン
ド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて前
記近似計算部の係数データを更新する係数更新部とを具
備することを特徴とする非線形歪補償装置であり、直交
変調部および直交復調部の線形性が確保できないような
送信系においても、増幅器の非線形歪補償を適応的に行
う高精度な非線形歪補償を実現するという作用を有す
る。
【0024】請求項16に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を分配する第1の分配器と、前記
第1の分配器で分配した変調信号の一方を増幅する増幅
器と、前記増幅した変調信号を分配する第2の分配器
と、前記第2の分配器で分配した変調信号の一方と前記
第1の分配器で分配した変調信号の他方とを入力してい
ずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択され
た変調信号を直交復調した直交ベースバンド信号として
出力する直交復調部と、前記直交復調した直交ベースバ
ンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤
差を算出し、前記誤差に基づいて、前記直交変調部補償
係数決定手段の係数データまたは前記増幅器補償係数決
定手段の係数データを更新する係数更新部とを具備する
ことを特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部
の線形性が確保できないような送信系においても、直交
変調部および増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精
度な非線形歪補償を実現するという作用を有する。
【0025】また、請求項17に記載の発明のように、
直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであ
ることを特徴とする請求項16記載の非線形歪補償装置
としても、同様の作用を呈する。
【0026】あるいは、請求項18に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であるこ
とを特徴とする請求項16記載の非線形歪補償装置とし
ても、同様の作用を呈する。
【0027】請求項19に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信系の直交変調部の特性変動補償係数を決定する第1
の近似計算部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意
した近似式により送信系の最終段の増幅器の特性変動補
償係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交変調部
の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と
前記直交変調部の特性変動補償係数と前記増幅器の特性
変動補償係数との4つの補償係数から送信系の非線形歪
補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の非線
形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の
非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補
償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変
調部と、前記直交変調を行った変調信号を分配する第1
の分配器と、前記第1の分配器で分配した変調信号の一
方を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配す
る第2の分配器と、前記第2の分配器で分配した変調信
号の一方と前記第1の分配器で分配した変調信号の他方
とを入力していずれかの変調信号を選択するスイッチ
と、前記選択された変調信号を直交復調した直交ベース
バンド信号として出力する直交復調部と、前記直交復調
した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド
信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前
記第1の近似計算部の係数データまたは前記第2の近似
計算部の係数データを更新する係数更新部とを具備する
ことを特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部
の線形性が確保できないような送信系においても、直交
変調部および増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精
度な非線形歪補償を実現するという作用を有する。
【0028】請求項20に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を分配する第1の分配器と、前記
第1の分配器で分配した変調信号の一方を増幅する増幅
器と、前記増幅した変調信号を分配する第2の分配器
と、前記第2の分配器で分配した変調信号の一方と前記
第1の分配器で分配した変調信号の他方とを入力してい
ずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択され
た変調信号を直交復調した直交ベースバンド信号として
出力する直交復調部と、前記パワー値を用いて前記直交
復調部の非線形歪補正係数を決定する直交復調系補正係
数決定手段と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用
いて前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を
行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバン
ド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差
を算出し、前記誤差に基づいて、前記直交変調部補償係
数決定手段の係数データまたは前記増幅器補償係数決定
手段の係数データを更新する係数更新部とを具備するこ
とを特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部お
よび直交復調部の線形性が確保できないような送信系に
おいても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を適
応的に行う高精度な非線形歪補償を実現するという作用
を有する。
【0029】また、請求項21に記載の発明のように、
直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであ
り、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意し
たテーブルにより直交復調部の非線形歪補正係数を決定
する第3の参照テーブルであることを特徴とする請求項
20記載の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈
する。
【0030】あるいは、請求項22に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であり、
直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意した近
似式により直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第
3の近似計算部であることを特徴とする請求項20記載
の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈する。
【0031】請求項23に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信系の直交変調部の特性変動補償係数を決定する第1
の近似計算部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意
した近似式により送信系の最終段の増幅器の特性変動補
償係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交変調部
の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と
前記直交変調部の特性変動補償係数と前記増幅器の特性
変動補償係数との4つの補償係数から送信系の非線形歪
補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の非線
形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の
非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補
償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変
調部と、前記直交変調を行った変調信号を分配する第1
の分配器と、前記第1の分配器で分配した変調信号の一
方を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配す
る第2の分配器と、前記第2の分配器で分配した変調信
号の一方と前記第1の分配器で分配した変調信号の他方
とを入力していずれかの変調信号を選択するスイッチ
と、前記選択された変調信号を直交復調した直交ベース
バンド信号として出力する直交復調部と、前記パワー値
を用いてあらかじめ用意したテーブルにより前記直交復
調部の非線形歪補正係数を決定する第3の参照テーブル
と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直
交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信
号補正部と、前記歪補正した直交ベースバンド信号と前
記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、
前記誤差に基づいて、前記第1の近似計算部の係数デー
タまたは前記第2の近似計算部の係数データを更新する
係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補償
装置であり、直交変調部および直交復調部の線形性が確
保できないような送信系においても、直交変調部および
増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪
補償を実現するという作用を有する。
【0032】請求項24に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信変調系の非線形歪補償
係数を決定する送信変調系補償係数決定手段と、前記送
信変調系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベー
スバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、
前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交
変調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号
を分配する第1の分配器と、前記第1の分配器で分配し
た変調信号の一方を増幅する増幅器と、前記増幅した変
調信号を分配する第2の分配器と、前記第2の分配器で
分配した変調信号の一方と前記第1の分配器で分配した
変調信号の他方とを入力していずれかの変調信号を選択
するスイッチと、前記選択された変調信号を直交復調し
た直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、
前記パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係
数を決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交
復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直
交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、
前記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベ
ースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基
づいて、前記送信変調系補償係数決定手段の係数データ
または前記直交復調系補正係数決定手段の係数データを
更新する係数更新部とを具備することを特徴とする非線
形歪補償装置であり、直交復調部の線形性が確保できな
いような送信系においても、直交復調部および増幅器の
非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実
現するという作用を有する。
【0033】また、請求項25に記載の発明のように、
送信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手
段が、あらかじめ用意したテーブルにより直交復調部の
非線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブルである
ことを特徴とする請求項24記載の非線形歪補償装置と
しても、同様の作用を呈する。
【0034】あるいは、請求項26に記載の発明のよう
に、送信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により送信変調系の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、直交復調系補正係数決定手
段が、あらかじめ用意した近似式により直交復調部の非
線形歪補正係数を決定する第2の近似計算部であること
を特徴とする請求項24記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0035】請求項27に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する第1
の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用
意した近似式により送信変調系の特性変動補償係数を決
定する第1の近似計算部と、前記送信変調系の非線形歪
補償係数と前記送信変調系の特性変動補償係数とから送
信変調系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部
と、前記送信変調系の非線形歪補償係数を用いて前記送
信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪
補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド
信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調を行っ
た変調信号を分配する第1の分配器と、前記第1の分配
器で分配した変調信号の一方を増幅する増幅器と、前記
増幅した変調信号を分配する第2の分配器と、前記第2
の分配器で分配した変調信号の一方と前記第1の分配器
で分配した変調信号の他方とを入力していずれかの変調
信号を選択するスイッチと、前記選択された変調信号を
直交復調した直交ベースバンド信号として出力する直交
復調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテ
ーブルにより前記直交復調部の非線形歪補正係数を決定
する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意した近似式により前記直交復調部の特性変動
補正係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交復調
部の非線形歪補正係数と前記直交復調部の特性変動補正
係数とから前記直交復調部の非線形歪補正係数を求める
補正係数計算部と、前記直交復調部の非線形歪補正係数
を用いて前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補
正を行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベース
バンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して
誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前記第1の近似計
算部の係数データまたは前記第2の近似計算部の係数デ
ータを更新する係数更新部とを具備することを特徴とす
る非線形歪補償装置であり、直交復調部の線形性が確保
できないような送信系においても、直交復調部および増
幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補
償を実現するという作用を有する。
【0036】請求項28に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記直交変
調を行った変調信号と前記増幅した変調信号とを入力し
ていずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択
された変調信号を分配する分配器と、前記分配した変調
信号の一方を直交復調した直交ベースバンド信号として
出力する直交復調部と、前記直交復調した直交ベースバ
ンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤
差を算出し、前記誤差に基づいて、前記直交変調部補償
係数決定手段の係数データまたは前記増幅器補償係数決
定手段の係数データを更新する係数更新部とを具備する
ことを特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部
の線形性が確保できないような送信系においても、直交
変調部および増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精
度な非線形歪補償を実現するという作用を有する。
【0037】また、請求項29に記載の発明のように、
直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであ
ることを特徴とする請求項28記載の非線形歪補償装置
としても、同様の作用を呈する。
【0038】あるいは、請求項30に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であるこ
とを特徴とする請求項28記載の非線形歪補償装置とし
ても、同様の作用を呈する。
【0039】請求項31に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信系の直交変調部の特性変動補償係数を決定する第1
の近似計算部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意
した近似式により送信系の最終段の増幅器の特性変動補
償係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交変調部
の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と
前記直交変調部の特性変動補償係数と前記増幅器の特性
変動補償係数との4つの補償係数から送信系の非線形歪
補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の非線
形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の
非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補
償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変
調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する増幅
器と、前記直交変調を行った変調信号と前記増幅した変
調信号とを入力していずれかの変調信号を選択するスイ
ッチと、前記選択された変調信号を分配する分配器と、
前記分配された変調信号を直交復調した直交ベースバン
ド信号として出力する直交復調部と、前記直交復調した
直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド信号
を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前記第
1の近似計算部の係数データまたは前記第2の近似計算
部の係数データを更新する係数更新部とを具備すること
を特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部の線
形性が確保できないような送信系においても、直交変調
部および増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な
非線形歪補償を実現するという作用を有する。
【0040】請求項32に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信系の直交変調部の非線
形歪補償係数を決定する直交変調部補償係数決定手段
と、前記パワー値を用いて送信系の最終段の増幅器の非
線形歪補償係数を決定する増幅器補償係数決定手段と、
前記直交変調部の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線
形歪補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求める
補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用
いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行
う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベ
ースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交
変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記直交変
調を行った変調信号と前記増幅した変調信号とを入力し
ていずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択
された変調信号を分配する分配器と、前記分配された変
調信号を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
する直交復調部と、前記パワー値を用いて前記直交復調
部の非線形歪補正係数を決定する直交復調系補正係数決
定手段と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用いて
前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を行う
復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバンド信
号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算
出し、前記誤差に基づいて、前記直交変調部補償係数決
定手段の係数データまたは前記増幅器補償係数決定手段
の係数データを更新する係数更新部とを具備することを
特徴とする非線形歪補償装置であり、直交変調部および
直交復調部の線形性が確保できないような送信系におい
ても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を適応的
に行う高精度な非線形歪補償を実現するという作用を有
する。
【0041】また、請求項33に記載の発明のように、
直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより直交変調部の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意したテーブルにより最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルであ
り、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意し
たテーブルにより直交復調部の非線形歪補正係数を決定
する第3の参照テーブルであることを特徴とする請求項
32記載の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈
する。
【0042】あるいは、請求項34に記載の発明のよう
に、直交変調部補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、増幅器補償係数決定手段
が、あらかじめ用意した近似式により最終段の増幅器の
非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部であり、
直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ用意した近
似式により直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第
3の近似計算部であることを特徴とする請求項32記載
の非線形歪補償装置としても、同様の作用を呈する。
【0043】請求項35に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定
する第1の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあら
かじめ用意したテーブルにより送信系の最終段の増幅器
の非線形歪補償係数を決定する第2の参照テーブルと、
前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により
送信系の直交変調部の特性変動補償係数を決定する第1
の近似計算部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意
した近似式により送信系の最終段の増幅器の特性変動補
償係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交変調部
の非線形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と
前記直交変調部の特性変動補償係数と前記増幅器の特性
変動補償係数との4つの補償係数から送信系の非線形歪
補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の非線
形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の
非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補
償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変
調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する増幅
器と、前記直交変調を行った変調信号と前記増幅した変
調信号とを入力していずれかの変調信号を選択するスイ
ッチと、前記選択された変調信号を分配する分配器と、
前記分配された変調信号を直交復調した直交ベースバン
ド信号として出力する直交復調部と、前記パワー値を用
いてあらかじめ用意したテーブルにより前記直交復調部
の非線形歪補正係数を決定する第3の参照テーブルと、
前記直交復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復
調した直交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補
正部と、前記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送
信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記
誤差に基づいて、前記第1の近似計算部の係数データま
たは前記第2の近似計算部の係数データを更新する係数
更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置
であり、直交変調部および直交復調部の線形性が確保で
きないような送信系においても、直交変調部および増幅
器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償
を実現するという作用を有する。
【0044】請求項36に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いて送信変調系の非線形歪補償
係数を決定する送信変調系補償係数決定手段と、前記送
信変調系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベー
スバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、
前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交
変調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号
を増幅する増幅器と、前記直交変調を行った変調信号と
前記増幅した変調信号とを入力していずれかの変調信号
を選択するスイッチと、前記選択された変調信号を分配
する分配器と、前記分配された変調信号を直交復調した
直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前
記パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係数
を決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交復
調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交
ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前
記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベー
スバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づ
いて、前記送信変調系補償係数決定手段の係数データま
たは前記直交復調系補正係数決定手段の係数データを更
新する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形
歪補償装置であり、直交復調部の線形性が確保できない
ような送信系においても、直交復調部および増幅器の非
線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現
するという作用を有する。
【0045】また、請求項37に記載の発明のように、
送信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意したテ
ーブルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する
第1の参照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手
段が、あらかじめ用意したテーブルにより直交復調部の
非線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブルである
ことを特徴とする請求項36記載の非線形歪補償装置と
しても、同様の作用を呈する。
【0046】あるいは、請求項38に記載の発明のよう
に、送信変調系補償係数決定手段が、あらかじめ用意し
た近似式により送信変調系の非線形歪補償係数を決定す
る第1の近似計算部であり、直交復調系補正係数決定手
段が、あらかじめ用意した近似式により直交復調部の非
線形歪補正係数を決定する第2の近似計算部であること
を特徴とする請求項36記載の非線形歪補償装置として
も、同様の作用を呈する。
【0047】請求項39に記載の発明は、無線通信シス
テムの通信機に備えられ、送信直交ベースバンド信号か
ら、送信信号のパワー値を計算により求めるパワー計算
部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
ルにより送信変調系の非線形歪補償係数を決定する第1
の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用
意した近似式により送信変調系の特性変動補償係数を決
定する第1の近似計算部と、前記送信変調系の非線形歪
補償係数と前記送信変調系の特性変動補償係数とから送
信変調系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部
と、前記送信変調系の非線形歪補償係数を用いて前記送
信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪
補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド
信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調を行っ
た変調信号を増幅する増幅器と、前記直交変調を行った
変調信号と前記増幅した変調信号とを入力していずれか
の変調信号を選択するスイッチと、前記選択された変調
信号を分配する分配器と、前記分配された変調信号を直
交復調した直交ベースバンド信号として出力する直交復
調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテー
ブルにより前記直交復調部の非線形歪補正係数を決定す
る第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあらか
じめ用意した近似式により前記直交復調部の特性変動補
正係数を決定する第2の近似計算部と、前記直交復調部
の非線形歪補正係数と前記直交復調部の特性変動補正係
数とから前記直交復調部の非線形歪補正係数を求める補
正係数計算部と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を
用いて前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正
を行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバ
ンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤
差を算出し、前記誤差に基づいて、前記第1の近似計算
部の係数データまたは前記第2の近似計算部の係数デー
タを更新する係数更新部とを具備することを特徴とする
非線形歪補償装置であり、直交復調部の線形性が確保で
きないような送信系においても、直交復調部および増幅
器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償
を実現するという作用を有する。
【0048】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図29を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態における非線形
歪補償装置の構成ブロック図を示す。図1において、1
01は送信直交ベースバンド信号、102はパワー計算
部、103はパワー計算部102で計算した振幅値、1
04は直交変調部補償係数決定手段である第1の参照テ
ーブル、105は直交変調部の非線形歪補償係数、10
6は増幅器補償係数決定手段である第2の参照テーブ
ル、107は増幅器の非線形歪補償係数、108は補償
係数計算部、109は送信系全体の非線形歪補償係数、
110は非線形歪補償部、111は非線形歪補償された
直交ベースバンド信号、112は直交変調部、113は
直交変調器、114は直交変調信号、115は直交変調
部の増幅回路、116は増幅直交変調信号、117は送
信系の増幅器、118は増幅した送信変調信号である。
【0049】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図1を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部102において、入力された送信直交ベース
バンド信号101から、送信信号の振幅値103を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値103をアド
レスとして、直交変調部112の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル104、および増幅器117の非線
形歪補償用である第2の参照テーブル106を参照し、
それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を
持つ非線形歪補償係数105および107を得る。補償
係数計算部108では、2つの非線形歪補償係数105
と107の複素積を求めることにより、送信系全体の非
線形歪補償係数109を得る。非線形歪補償部110で
は、送信直交ベースバンド信号101と送信系全体の非
線形歪補償係数109との複素積を行い、非線形歪補償
された直交ベースバンド信号111を出力する。非線形
歪補償された直交ベースバンド信号111を直交変調部
112に入力し、直交変調器113で直交変調して直交
変調信号114とし、増幅回路115で増幅直交変調信
号116とした後、送信系の増幅器117で送信に必要
な大きさに増幅して送信変調信号118を出力する。
【0050】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部102、直交変調部112の非線形歪補償用である第
1の参照テーブル104、増幅器117の非線形歪補償
用である第2の参照テーブル106、補償係数計算部1
08、非線形歪補償部110を設け、送信直交ベースバ
ンド信号101の振幅値103によって、第1の参照テ
ーブル104および第2の参照テーブル106を参照
し、補償係数計算部108で2つの非線形歪補償係数1
05と107を合成して非線形歪補償係数109とした
後、送信直交ベースバンド信号101と非線形歪補償係
数109の複素積を非線形歪補償部110で行うことに
よって、増幅器117の非線形歪補償に加え、直交変調
部112の線形性が確保できない場合においても、高精
度な送信系の非線形歪補償を実現することができる。
【0051】また、上記においては、直交変調部補償係
数決定手段として第1の参照テーブル104を、増幅器
補償係数決定手段として第2の参照テーブル106を用
いたが、図2に示すように、これらに代えて、直交変調
部補償係数決定手段として第1の近似計算部119を、
増幅器補償係数決定手段として第2の近似計算部120
を配置しても良い。すなわち、計算した送信信号の振幅
値103を入力として、第1の近似計算部119および
第2の近似計算部120において、あらかじめ用意した
近似式を用いて直交変調部の非線形歪補償係数105お
よび増幅器の非線形歪補償係数107を計算により得
て、補償係数計算部108に入力しても良い。このよう
な構成としても、図1の場合と同様に、増幅器117の
非線形歪補償に加え、直交変調部112の線形性が確保
できない場合においても、高精度な送信系の非線形歪補
償を実現することができる。
【0052】(実施の形態2)図3は、本実施の形態に
おける非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図3
において、201は送信直交ベースバンド信号、202
はパワー計算部、203はパワー計算部202で計算し
た振幅値、204は直交変調部補償係数決定手段である
第1の参照テーブル、205は直交変調部の非線形歪補
償係数、206は増幅器補償係数決定手段である第2の
参照テーブル、207は増幅器の非線形歪補償係数、2
08は補償係数計算部、209は送信変調系の非線形歪
補償係数、210は非線形歪補償部、211は非線形歪
補償された直交ベースバンド信号、212は直交変調
部、213は直交変調器、214は直交変調信号、21
5は直交変調部の増幅回路、216は増幅直交変調信
号、217は送信系の増幅器、218は増幅した送信変
調信号、219は分配器、220は分配された送信変調
信号、221は直交復調部、222は直交復調した直交
ベースバンド信号、223は係数更新部、224は増幅
器217の非線形歪補償用の係数データである。
【0053】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図3を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部202において、入力された送信直交ベース
バンド信号201から、送信信号の振幅値203を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値203をアド
レスとして、直交変調部212の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル204、および増幅器217の非線
形歪補償用である第2の参照テーブル206を参照し、
それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を
持つ非線形歪補償係数205および207を得る。補償
係数計算部208では、2つの非線形歪補償係数205
と207の複素積を求めることにより、送信変調系の非
線形歪補償係数209を得る。非線形歪補償部210で
は、送信直交ベースバンド信号201と送信変調系の非
線形歪補償係数209との複素積を行い、非線形歪補償
された直交ベースバンド信号211を出力する。非線形
歪補償された直交ベースバンド信号211を直交変調部
212に入力し、直交変調器213で直交変調して直交
変調信号214とし、増幅回路215で増幅直交変調信
号116とした後、送信系の増幅器217で送信に必要
な大きさに増幅して送信変調信号218を出力する。
【0054】このとき、分配器219で送信変調信号2
18を分配する。分配した送信変調信号220を直交復
調部221で直交復調し、直交ベースバンド信号222
を得る。係数更新部223で、送信直交ベースバンド信
号201と直交復調した直交ベースバンド信号222か
ら求められる誤差に基づいて、振幅値203をアドレス
として参照される増幅器217の非線形歪補償用の係数
データ224を更新する。
【0055】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部202、第1の参照テーブル204、第2の参照テー
ブル206、補償係数計算部208、非線形歪補償部2
10、分配器219、直交復調部221、係数更新部2
23を設け、送信直交ベースバンド信号201の振幅値
203によって第1の参照テーブル204および第2の
参照テーブル206を参照し、補償係数計算部208で
2つの非線形歪補償係数205と207を合成して非線
形歪補償係数209とした後、送信直交ベースバンド信
号201と非線形歪補償係数209の複素積を非線形歪
補償部210で行い、直交変調して増幅した信号を分配
器219で分配し、直交復調部221で直交復調して得
られる直交ベースバンド信号222と、直交ベースバン
ド信号201に基づいて、係数更新部223で、第2の
参照テーブル206の内容を更新することによって、直
交変調部212の線形性が確保できないような送信系に
おいても、増幅器217の非線形歪補償を適応的に行う
高精度な非線形歪補償を実現することができる。
【0056】また、上記においては、直交変調部補償係
数決定手段として第1の参照テーブル204を、増幅器
補償係数決定手段として第2の参照テーブル206を用
いたが、図4に示すように、これらに代えて、直交変調
部補償係数決定手段として第1の近似計算部225を、
増幅器補償係数決定手段として第2の近似計算部226
を配置しても良い。すなわち、計算した送信信号の振幅
値203を入力として、第1の近似計算部225および
第2の近似計算部226において、あらかじめ用意した
近似式を用いて直交変調部の非線形歪補償係数205お
よび増幅器の非線形歪補償係数207を計算により得
て、補償係数計算部208に入力して非線形歪補償係数
209を得るとともに、係数更新部227において、送
信直交ベースバンド信号201と直交復調した直交ベー
スバンド信号222に基づいて、第2の近似計算部22
6で適用される近似式の係数データ228を更新しても
良い。このような構成としても、図3の場合と同様に、
直交変調部212の線形性が確保できないような送信系
においても、増幅器217の非線形歪補償を適応的に行
う高精度な非線形歪補償を実現することができる。
【0057】(実施の形態3)図5は、本実施の形態に
おける非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図5
において、301は送信直交ベースバンド信号、302
はパワー計算部、303はパワー計算部302で計算し
た振幅値、304は直交変調部の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル、305は直交変調部の非線形歪補
償係数、306は増幅器の非線形歪補償用である第2の
参照テーブル、307は増幅器の非線形歪補償係数、3
08は増幅器の特性変化補償用である近似計算部、30
9は増幅器の特性変化補償用係数、310は補償係数計
算部、311は送信変調系の非線形歪補償係数、312
は非線形歪補償部、313は非線形歪補償された直交ベ
ースバンド信号、314は直交変調部、315は直交変
調器、316は直交変調信号、317は直交変調部の増
幅回路、318は増幅直交変調信号、319は送信系の
増幅器、320は増幅した送信変調信号、321は分配
器、322は分配された送信変調信号、323は直交復
調部、324は直交復調した直交ベースバンド信号、3
25は係数更新部、326は増幅器319の特性変化を
補償するための近似式の係数データである。
【0058】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図5を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部302において、入力された送信直交ベース
バンド信号301から、送信信号の振幅値303を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値303をアド
レスとして、直交変調部314の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル304、および増幅器319の非線
形歪補償用である第2の参照テーブル306を参照し、
それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を
持つ非線形歪補償係数305および307を得る。ま
た、振幅値303を入力として、近似計算部308にお
いて、あらかじめ用意した近似式を用いて増幅器319
の特性変化補償用係数309を計算により得る。補償係
数計算部310では、2つの非線形歪補償係数305と
307、及び増幅器の特性変化補償用係数309の複素
積を求めることにより、送信変調系の非線形歪補償係数
311を得る。非線形歪補償部312では、送信直交ベ
ースバンド信号301と送信変調系の非線形歪補償係数
311との複素積を行い、非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号313を出力する。非線形歪補償された直
交ベースバンド信号313を直交変調部314に入力
し、直交変調器315で直交変調して直交変調信号31
6とし、増幅回路317で増幅直交変調信号318とし
た後、送信系の増幅器319で送信に必要な大きさに増
幅して送信変調信号320を出力する。
【0059】このとき、分配器321で送信変調信号3
20を分配する。分配した送信変調信号522を直交復
調部323で直交復調し、直交ベースバンド信号324
を得る。係数更新部325で、送信直交ベースバンド信
号301と直交復調した直交ベースバンド信号324か
ら求められる誤差に基づいて、近似計算部308で適用
される近似式の係数データ326を更新する。
【0060】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部302、第1の参照テーブル304、第2の参照テー
ブル306、近似計算部308、補償係数計算部31
0、非線形歪補償部312、分配器321、直交復調部
323、係数更新部325を設け、送信直交ベースバン
ド信号301の振幅値303によって第1の参照テーブ
ル304および第2の参照テーブル306を参照し、同
時に増幅器の特性変化補償用の近似計算部308で補償
係数を計算し、補償係数計算部310で3つの補償係数
を合成して非線形歪補償係数311とした後、送信直交
ベースバンド信号301と非線形歪補償係数311の複
素積を非線形歪補償部312で行い、直交変調して増幅
した信号を分配器321で分配し、直交復調部323で
直交復調して得られる直交ベースバンド信号324と、
直交ベースバンド信号301に基づいて、係数更新部3
25で、近似計算部308で適用される近似式の係数デ
ータを更新することによって、直交変調部314の線形
性が確保できないような送信系においても、増幅器31
9の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償
を実現することができる。
【0061】(実施の形態4)図6は、本実施の形態に
おける非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図6
において、401は送信直交ベースバンド信号、402
はパワー計算部、403はパワー計算部402で計算し
た振幅値、404は送信変調系補償係数決定手段である
第1の参照テーブル、405は送信変調系の非線形歪補
償係数、406は非線形歪補償部、407は非線形歪補
償された直交ベースバンド信号、408は直交変調部、
409は直交変調信号、410は送信系の増幅器、41
1は増幅した送信変調信号、412は分配器、413は
分配された送信変調信号、414は直交復調部、415
は直交復調した直交ベースバンド信号、416は直交復
調系補正係数決定手段である第2の参照テーブル、41
7は直交復調系の非線形歪補正係数、418は復調信号
補正部、419は補正直交ベースバンド信号、420は
係数更新部、421は送信系の非線形歪補償用の係数デ
ータである。
【0062】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図6を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部402において、入力された送信直交ベース
バンド信号401から、送信信号の振幅値403を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値403をアド
レスとして、送信変調系の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル404を参照し、あらかじめ用意した非線
形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数405を得
る。非線形歪補償部406では、送信直交ベースバンド
信号401と送信変調系の非線形歪補償係数405の複
素積を行い、非線形歪補償された直交ベースバンド信号
407を出力する。非線形歪補償された直交ベースバン
ド信号407を直交変調部408で直交変調して直交変
調信号409とした後、送信系の増幅器410で送信に
必要な大きさに増幅して送信変調信号411を出力す
る。
【0063】このとき、分配器412で送信変調信号4
11を分配する。分配した送信変調信号413を直交復
調部414で直交復調し、直交ベースバンド信号415
を得る。送信信号の振幅値403をアドレスとして、直
交復調部414の非線形歪補正用である第2の参照テー
ブル416を参照し、あらかじめ用意した非線形歪特性
の逆特性を持つ非線形歪補正係数417を得る。復調信
号補正部418では、直交復調した直交ベースバンド信
号415と直交復調系の非線形歪補正係数417との複
素積を行い、補正直交ベースバンド信号419を出力す
る。係数更新部420で、送信直交ベースバンド信号4
01と補正直交ベースバンド信号419から求められる
誤差に基づいて、振幅値403をアドレスとして参照さ
れる送信系の非線形歪補償用の係数データ421を更新
する。
【0064】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部402、第1の参照テーブル404、非線形歪補償部
406、分配器412、直交復調部414、第2の参照
テーブル416、復調信号補正部418、係数更新部4
20を設け、送信直交ベースバンド信号401の振幅値
403によって第1の参照テーブル404を参照し、送
信直交ベースバンド信号401と参照した非線形歪補償
係数405の複素積を非線形歪補償部406で行い、直
交変調して増幅した信号を分配器412で分配し、直交
復調部414で直交復調して得られる直交ベースバンド
信号415を、振幅値403をアドレスとして参照され
る直交復調部の非線形歪補正係数417を用いて復調信
号補正部418で補正し、補正直交ベースバンド信号4
19と送信直交ベースバンド信号401に基づいて、係
数更新部420で、第1の参照テーブル404の内容を
更新することによって、直交復調部414の線形性が確
保できないような送信系においても、送信変調系の非線
形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現す
ることができる。
【0065】また、上記においては、送信変調系補償係
数決定手段として第1の参照テーブル404を、直交復
調系補正係数決定手段として第2の参照テーブル416
を用いたが、図7に示すように、これらに代えて、送信
変調系補償係数決定手段として第1の近似計算部422
を、直交復調系補正係数決定手段として第2の近似計算
部423を配置しても良い。すなわち、計算した送信信
号の振幅値403を入力として、第1の近似計算部42
2において、あらかじめ用意した近似式を用いて、非線
形歪特性の逆特性を持つ、送信変調系の非線形歪補償係
数4054を計算により得るとともに、送信信号の振幅
値403を入力として、第2の近似計算部423におい
て、あらかじめ用意した近似式を用いて、非線形歪特性
の逆特性を持つ、直交復調系の非線形歪補正係数424
を計算により求め、復調信号補正部418で、直交復調
した直交ベースバンド信号415と直交復調系の非線形
歪補正係数424との複素積を行い、補正直交ベースバ
ンド信号419を出力する。そして係数更新部420
で、送信直交ベースバンド信号401と補正直交ベース
バンド信号419から求められる誤差に基づいて、第1
の近似計算部422で用いられる送信変調系の非線形歪
補償用近似式の係数データ425を更新しても良い。こ
のような構成としても、図6の場合と同様に、直交復調
部414の線形性が確保できないような送信系において
も、送信変調系の非線形歪補償を適応的に行う高精度な
非線形歪補償を実現することができる。
【0066】(実施の形態5)図8は、本実施の形態に
おける非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図8
において、501は送信直交ベースバンド信号、502
はパワー計算部、503はパワー計算部502で計算し
た振幅値、504は送信変調系の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル、505は送信変調系の非線形歪補
償係数、506は送信変調系の特性変化補償用である近
似計算部、507は送信変調系の特性変化補償用係数、
508は補償係数計算部、509は合成した送信変調系
の非線形歪補償係数、510は非線形歪補償部、511
は非線形歪補償された直交ベースバンド信号、512は
直交変調部、513は直交変調信号、514は送信系の
増幅器、515は増幅した送信変調信号、516は分配
器、517は分配された送信変調信号、518は直交復
調部、519は直交復調した直交ベースバンド信号、5
20は直交復調系の非線形歪補正用である第2の参照テ
ーブル、521は直交復調系の非線形歪補正係数、52
2は復調信号補正部、523は補正直交ベースバンド信
号、524は係数更新部、525は送信系の特性変化を
補償するための近似式の係数データである。
【0067】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図8を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部502において、入力された送信直交ベース
バンド信号501から、送信信号の振幅値503を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値503をアド
レスとして、送信変調部512の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル504を参照し、あらかじめ用意し
た非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数505
を得る。また、振幅値503を入力として、近似計算部
506において、あらかじめ用意した近似式を用いて、
送信変調系の特性変化補償用係数507を計算により得
る。補償係数計算部508では、2つの補償係数505
と507の複素積を求めることにより、送信変調系の非
線形歪補償係数509を得る。非線形歪補償部510で
は、送信直交ベースバンド信号501と送信変調系の非
線形歪補償係数509との複素積を行い、非線形歪補償
された直交ベースバンド信号511を出力する。非線形
歪補償された直交ベースバンド信号511を直交変調部
512で直交変調して変調信号513とした後、送信系
の増幅器514で送信に必要な大きさに増幅して送信変
調信号515を出力する。
【0068】このとき、分配器516で送信変調信号5
15を分配する。分配した送信変調信号517を直交復
調部518で直交復調し、直交ベースバンド信号519
を得る。送信信号の振幅値503をアドレスとして、直
交復調部518の非線形歪補正用である第2の参照テー
ブル520を参照し、あらかじめ用意した非線形歪特性
の逆特性を持つ非線形歪補正係数521を得る。復調信
号補正部522では、直交復調した直交ベースバンド信
号519と直交復調系の非線形歪補正係数521との複
素積を行い、補正直交ベースバンド信号523を出力す
る。係数更新部524で、送信直交ベースバンド信号5
01と補正直交ベースバンド信号523から求められる
誤差に基づいて、近似計算部506で用いられる送信変
調系の非線形歪補償用近似式の係数データ525を更新
する。
【0069】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部502、第1の参照テーブル504、近似計算部50
6、補償係数計算部508、非線形歪補償部510、分
配器516、直交復調部518、第2の参照テーブル5
20、復調信号補正部522、係数更新部524を設
け、送信直交ベースバンド信号501の振幅値503に
よって第1の参照テーブル504を参照し、同時に送信
系の特性変化補償用の近似計算部506で補償係数を計
算し、補償係数計算部508で2つの補償係数を合成し
て非線形歪補償係数509とした後、送信直交ベースバ
ンド信号501と非線形歪補償係数509の複素積を非
線形歪補償部510で行い、直交変調して増幅した信号
を分配器516で分配し、直交復調部518で直交復調
して得られる直交ベースバンド信号519を、振幅値5
03をアドレスとして参照される直交復調部518の非
線形歪補正係数521を用いて復調信号補正部522で
補正し、補正直交ベースバンド信号523と送信直交ベ
ースバンド信号501に基づいて、係数更新部524
で、近似計算部506で用いられる近似式の係数データ
525を更新することによって、直交復調部518の線
形性が確保できないような送信系においても、送信変調
系の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償
を実現することができる。
【0070】(実施の形態6)図9は、本実施の形態に
おける非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図9
において、601は送信直交ベースバンド信号、602
はパワー計算部、603はパワー計算部602で計算し
た振幅値、604は送信直交変調系補償係数決定手段で
ある第1の参照テーブル、605は送信直交変調系の非
線形歪補償係数、606は増幅器補償係数決定手段であ
る第2の参照テーブル、607は増幅器の非線形歪補償
係数、608は補償係数計算部、609は送信変調系の
非線形歪補償係数、610は非線形歪補償部、611は
非線形歪補償された直交ベースバンド信号、612は直
交変調部、613は直交変調器、614は直交変調信
号、615は直交変調部の増幅回路、616は増幅直交
変調信号、617は送信系の増幅器、618は増幅した
送信変調信号、619は分配器、620は分配された送
信変調信号、621は直交復調部、622は直交復調し
た直交ベースバンド信号、623は直交復調系補正係数
決定手段である第3の参照テーブル、624は直交復調
系の非線形歪補正係数、625は復調信号補正部、62
6は補正直交ベースバンド信号、627は係数更新部、
628は増幅器617の非線形歪補償用の係数データで
ある。
【0071】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図9を用いてその動作を説明する。まず、パ
ワー計算部602において、入力された送信直交ベース
バンド信号601から、送信信号の振幅値603を計算
する。つぎに、計算した送信信号の振幅値603をアド
レスとして、直交変調部612の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル604、および増幅器617の非線
形歪補償用である第2の参照テーブル606を参照し、
それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を
持つ非線形歪補償係数605および607を得る。補償
係数計算部608では、2つの非線形歪補償係数605
と607の複素積を求めることにより、送信変調系の非
線形歪補償係数609を得る。非線形歪補償部610で
は、送信直交ベースバンド信号601と送信変調系の非
線形歪補償係数609との複素積を行い、非線形歪補償
された直交ベースバンド信号611を出力する。非線形
歪補償された直交ベースバンド信号611を直交変調部
612に入力し、直交変調器613で直交変調して直交
変調信号614とし、増幅回路615で増幅直交変調信
号616とした後、送信系の増幅器617で送信に必要
な大きさに増幅して送信変調信号618を出力する。
【0072】このとき、分配器619で送信変調信号6
18を分配する。分配した送信変調信号620を直交復
調部621で直交復調し、直交ベースバンド信号622
を得る。送信信号の振幅値603をアドレスとして、直
交復調部621の非線形歪補正用である第3の参照テー
ブル623を参照し、あらかじめ用意した非線形歪特性
の逆特性を持つ非線形歪補正係数624を得る。復調信
号補正部625では、直交復調した直交ベースバンド信
号622と直交復調系の非線形歪補正係数624との複
素積を行い、補正直交ベースバンド信号626を出力す
る。係数更新部627で、送信直交ベースバンド信号6
01と補正直交ベースバンド信号626から求められる
誤差に基づいて、振幅値603をアドレスとして参照さ
れる増幅器617の非線形歪補償用の係数データ628
を更新する。
【0073】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部602、第1の参照テーブル604、第2の参照テー
ブル606、補償係数計算部608、非線形歪補償部6
10、分配器619、直交復調部621、第3の参照テ
ーブル623、復調信号補正部626、係数更新部62
7を設け、送信直交ベースバンド信号601の振幅値6
03によって第1の参照テーブル604および第2の参
照テーブル606を参照し、補償係数計算部608で2
つの非線形歪補償係数を合成して非線形歪補償係数60
9とした後、送信直交ベースバンド信号601と非線形
歪補償係数609の複素積を非線形歪補償部610で行
い、直交変調して増幅した信号を分配器619で分配
し、直交復調部621で直交復調して得られる直交ベー
スバンド信号622を、振幅値603をアドレスとして
参照される直交復調部の非線形歪補正係数624を用い
て復調信号補正部625で補正し、補正直交ベースバン
ド信号626と送信直交ベースバンド信号601に基づ
いて、係数更新部627で、第2の参照テーブル606
の内容を更新することによって、直交変調部および直交
復調部の線形性が確保できないような送信系において
も、送信変調系の非線形歪補償を適応的に行う高精度な
非線形歪補償を実現することができる。
【0074】また、上記においては、送信直交変調系補
償係数決定手段として第1の参照テーブル604を、増
幅器補償係数決定手段として第2の参照テーブル606
を、直交復調系補正係数決定手段として第3の参照テー
ブル623を用いたが、図10に示すように、これらに
代えて、送信直交変調系補償係数決定手段として第1の
近似計算部629を、増幅器補償係数決定手段として第
2の近似計算部630を、直交復調系補正係数決定手段
として第3の近似計算部631を配置しても良い。すな
わち、計算した送信信号の振幅値603を入力として、
第1の近似計算部629および第2の近似計算部630
において、あらかじめ用意した近似式を用いて、送信直
交変調系の非線形歪補償係数605および増幅器の非線
形歪補償係数607を計算により得て、補償係数計算部
608に入力して非線形歪補償係数609を得るととも
に、送信信号の振幅値603を入力として、第3の近似
計算部631において、あらかじめ用意した近似式を用
いて、直交復調系の非線形歪補正係数632を計算によ
り求め、復調信号補正部625で、直交復調した直交ベ
ースバンド信号622と直交復調系の非線形歪補正係数
632との複素積を行い、補正直交ベースバンド信号6
26を出力する。そして係数更新部627で、送信直交
ベースバンド信号601と補正直交ベースバンド信号6
26から求められる誤差に基づいて、第2の近似計算部
630で適用される近似式の係数データ633を更新し
ても良い。このような構成としても、図9の場合と同様
に、直交変調部および直交復調部の線形性が確保できな
いような送信系においても、送信変調系の非線形歪補償
を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することが
できる。
【0075】(実施の形態7)図11は、本実施の形態
における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図
11において、701は送信直交ベースバンド信号、7
02はパワー計算部、703はパワー計算部702で計
算した振幅値、704は直交変調部の非線形歪補償用で
ある第1の参照テーブル、705は直交変調部の非線形
歪補償係数、706は増幅器の非線形歪補償用である第
2の参照テーブル、707は増幅器の非線形歪補償係
数、708は増幅器の特性変化補償用の近似計算部、7
09は増幅器の特性変化補償用係数、710は補償係数
計算部、711は送信変調系の非線形歪補償係数、71
2は非線形歪補償部、713は非線形歪補償された直交
ベースバンド信号、714は直交変調部、715は直交
変調器、716は直交変調信号、717は直交変調部の
増幅回路、718は増幅直交変調信号、719は送信系
の増幅器、720は増幅した送信変調信号、721は分
配器、722は分配された送信変調信号、723は直交
復調部、724は直交復調した直交ベースバンド信号、
725は直交復調部の非線形歪補正用である第3の参照
テーブル、726は直交復調部の非線形歪補正係数、7
27は復調信号補正部、728は補正直交ベースバンド
信号、729は係数更新部、730は増幅器719の特
性変化を補償するための近似式の係数データである。
【0076】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図11を用いてその動作を説明する。まず、
パワー計算部702において、入力された送信直交ベー
スバンド信号701から、送信信号の振幅値703を計
算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値703をア
ドレスとして、直交変調部714の非線形歪補償用であ
る第1の参照テーブル704および増幅器719の非線
形歪補償用である第2参照テーブル706を参照し、そ
れぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を持
つ非線形歪補償係数705および707を得る。また、
振幅値703を入力として、増幅器719の特性変化補
償用係数709を、近似計算部708で近似式を用いて
求める。補償係数計算部710では2つの非線形歪補償
係数705、707と増幅器719の特性変化補償用係
数709の複素積を求めることにより、送信変調系の非
線形歪補償係数711を得る。非線形歪補償部712で
は送信直交ベースバンド信号701と送信変調系の非線
形歪補償係数711の複素積を行い、非線形歪補償され
た直交ベースバンド信号713を出力する。非線形歪補
償された直交ベースバンド信号713を直交変調部71
4に入力し、直交変調器715で直交変調して直交変調
信号716とし、増幅回路717で増幅直交変調信号7
18とした後、送信系の増幅器719で送信に必要な大
きさに増幅して送信変調信号720を出力する。
【0077】このとき、分配器721で送信変調信号7
20を分配する。分配した送信変調信号722を直交復
調部723で直交復調し、直交ベースバンド信号724
を得る。送信信号の振幅値703をアドレスとして、直
交復調部723の非線形歪補正用である第3の参照テー
ブル725で補正係数726を参照し、復調信号補正部
727で、参照した非線形歪補正係数726を用いて複
素積により補正直交ベースバンド信号728を求める。
係数更新部729で、送信直交ベースバンド信号701
と補正直交ベースバンド信号728から求められる誤差
に基づいて、増幅器719の特性変化補償係数を算出す
る近似計算部708で適用される近似式の係数データ7
30を更新する。
【0078】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部702、第1の参照テーブル704、第2の参照テー
ブル706、近似計算部708、補償係数計算部71
0、非線形歪補償部712、分配器721、直交復調部
723、第3の参照テーブル725、復調信号補正部7
27、係数更新部729を設け、送信直交ベースバンド
信号701の振幅値703を入力として第1の参照テー
ブル704および第2の参照テーブル706においてそ
れぞれの補償係数を参照し、同時に増幅器の特性変化補
償用の近似計算部708で補償係数を計算し、補償係数
計算部710で3つの補償係数を合成した後、送信直交
ベースバンド信号701と非線形歪補償データ711の
複素積を非線形歪補償部712で行い、直交変調して増
幅した信号を分配器721で分配し、直交復調部723
で直交復調して得られる直交ベースバンド信号724
を、振幅値703を入力として参照される直交復調部7
23の非線形歪補正用係数726を用いて復調信号補正
部727で補正し、補正直交ベースバンド信号728と
送信直交ベースバンド信号701に基づいて、係数更新
部729で、増幅器の特性変化補償用の近似計算部70
8で適用される近似式の係数データを更新することによ
って、直交変調部および直交復調部の線形性が確保でき
ないような送信系においても、増幅器の非線形歪補償を
適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することがで
きる。
【0079】(実施の形態8)図12は、本実施の形態
における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図
12において、801は送信直交ベースバンド信号、8
02はパワー計算部、803はパワー計算部802で計
算した振幅値、804は送信直交変調系補償係数決定手
段である第1の参照テーブル、805は直交変調部の非
線形歪補償係数、806は増幅器補償係数決定手段であ
る第2の参照テーブル、807は増幅器の非線形歪補償
係数、808は補償係数計算部、809は送信変調系の
非線形歪補償係数、810は非線形歪補償部、811は
非線形歪補償された直交ベースバンド信号、812は直
交変調部、813は直交変調器、814は直交変調信
号、815は直交変調部の増幅回路、816は増幅直交
変調信号、817は送信系の増幅器、818は増幅した
送信変調信号、819は第1の分配器、820は第2の
分配器、821は第1の分配変調信号、822は第2の
分配変調信号、823は分配された変調信号を選択する
スイッチ、824は選択した変調信号、825は直交復
調部、826は直交復調した直交ベースバンド信号、8
27は係数更新部、828は第1の参照テーブルの非線
形歪補償用の係数データ、829は第2の参照テーブル
の非線形歪補償用の係数データである。
【0080】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図12を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部802において、送信直交ベースバ
ンド信号801から、送信信号の振幅値803を計算す
る。つぎに、計算した送信信号の振幅値803をアドレ
スとして、直交変調部812の非線形歪補償用である第
1の参照テーブル804および増幅器817の非線形歪
補償用である第2の参照テーブル806を参照し、それ
ぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を持つ
非線形歪補償係数805および807を得る。補償係数
計算部808では2つの非線形歪補償係数805と80
7の複素積を求めることにより、送信変調系の非線形歪
補償係数809を得る。非線形歪補償部810では送信
直交ベースバンド信号801と送信変調系の非線形歪補
償係数809の複素積を行い、非線形歪補償された直交
ベースバンド信号811を出力する。非線形歪補償され
た直交ベースバンド信号811を直交変調部812に入
力し、直交変調器813で直交変調して直交変調信号8
14として、増幅回路815で増幅直交変調信号816
とした後、送信系の増幅器817で送信に必要な大きさ
に増幅して送信変調信号818を出力する。
【0081】このとき、分配器819で変調信号816
を、分配器820で送信変調信号818を分配する。分
配した2つの変調信号821と822をスイッチ823
で選択した後、直交復調部825で直交復調し、直交ベ
ースバンド信号826を得る。係数更新部827で、送
信直交ベースバンド信号801と直交復調した直交ベー
スバンド信号826から求められる誤差に基づいて、振
幅値803をアドレスとして参照される2つの非線形歪
補償用の係数データ828と829を更新する。このと
き、スイッチ823で、増幅器817に入力前の変調信
号821を選択した場合には、直交変調部812の非線
形歪補償用である第1の参照テーブル804の係数デー
タ828が更新され、スイッチ823で、増幅器817
通過後の変調信号822を選択した場合には、増幅器8
17の非線形歪補償用である第2の参照テーブル806
の係数データ829が更新される。
【0082】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部802、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参
照テーブル804、増幅器の非線形歪補償用である第2
の参照テーブル806、補償係数計算部808、非線形
歪補償部810、分配器819と820、スイッチ82
3、直交復調部825、係数更新部827を設け、送信
直交ベースバンド信号801の振幅値803によって直
交変調部の非線形歪補償用である第1の参照テーブル8
04および増幅器の非線形歪補償用である第2の参照テ
ーブル806を参照し、補償係数計算部808で2つの
補償係数を合成した後、送信直交ベースバンド信号80
1と非線形歪補償係数809の複素積を非線形歪補償部
810で行い、直交変調した信号を分配器819で分配
し、増幅した送信変調信号を分配器820で分配し、ス
イッチ823で選択した後、直交復調部825で直交復
調して得られる直交ベースバンド信号826と、直交ベ
ースバンド信号801に基づいて、係数更新部827
で、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参照テー
ブル804の内容と、増幅器の非線形歪補償用である第
2の参照テーブル806の内容を更新することによっ
て、直交変調部の線形性が確保できないような送信系に
おいても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を適
応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することができ
る。
【0083】また、上記においては、送信直交変調系補
償係数決定手段として第1の参照テーブル804を、増
幅器補償係数決定手段として第2の参照テーブル806
を用いたが、図13に示すように、これらに代えて、送
信直交変調系補償係数決定手段として第1の近似計算部
830を、増幅器補償係数決定手段として第2の近似計
算部831を配置しても良い。すなわち、計算した送信
信号の振幅値803を入力として、第1の近似計算部8
30および第2の近似計算部831において、あらかじ
め用意した近似式を用いて、送信直交変調系の非線形歪
補償係数805および増幅器の非線形歪補償係数807
を計算により得て、補償係数計算部808に入力して非
線形歪補償係数809を得るとともに、係数更新部83
2において、送信直交ベースバンド信号801と直交復
調した直交ベースバンド信号826から求められる誤差
に基づいて、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
近似計算部830と増幅器の非線形歪補償用である第2
の近似計算部831で適用される近似式の係数データ8
33と834を更新し、このとき、スイッチ823で、
増幅器817に入力前の変調信号821を選択した場合
には、第1の近似計算部830の近似式の係数データ8
33を更新し、スイッチ823で、増幅器817を通過
後の変調信号822を選択した場合には、第2の近似計
算部831の近似式の係数データ834を更新するよう
にしても良い。このような構成としても、図12の場合
と同様に、直交変調部の線形性が確保できないような送
信系においても、直交変調部および増幅器の非線形歪補
償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現すること
ができる。
【0084】(実施の形態9)図14は、本実施の形態
における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。図
14において、901は送信直交ベースバンド信号、9
02はパワー計算部、903はパワー計算部902で計
算した振幅値、904は直交変調部の非線形歪補償用で
ある第1の参照テーブル、905は直交変調部の非線形
歪補償係数、906は直交変調部の特性変化補償用であ
る第1の近似計算部、907は直交変調部の特性変化補
償用係数、908は増幅器の非線形歪補償用である第2
の参照テーブル、909は増幅器の非線形歪補償係数、
910は増幅器の特性変化補償用である第2の近似計算
部、911は増幅器の特性変化補償用係数、912は補
償係数計算部、913は送信変調系の非線形歪補償係
数、914は非線形歪補償部、915は非線形歪補償さ
れた直交ベースバンド信号、916は直交変調部、91
7は直交変調器、918は直交変調信号、919は直交
変調部の増幅回路、920は増幅直交変調信号、921
は送信系の増幅器、922は増幅した送信変調信号、9
23と924は分配器、925と926は分配された変
調信号、927は分配された変調信号を選択するスイッ
チ、928は選択した変調信号、929は直交復調部、
930は直交復調した直交ベースバンド信号、931は
係数更新部、932と933は特性変化補償用の近似計
算部の近似式の係数データである。
【0085】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図14を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部902において、送信直交ベースバ
ンド信号901から、送信信号の振幅値903を計算す
る。つぎに、計算した送信信号の振幅値903をアドレ
スとして直交変調部912の非線形歪補償用である第1
の参照テーブル904、および増幅器921の非線形歪
補償用である第2の参照テーブル908を参照し、それ
ぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性の逆特性を持つ
非線形歪補償係数905および909を得る。また、振
幅値903を入力として、直交変調部912の特性変化
補償用係数907と、増幅器921の特性変化補償用係
数911を、それぞれ近似計算部906と910で近似
式を用いて求める。補償係数計算部912では4つの補
償係数905、907、909、911の複素積を求め
ることにより、送信変調系の非線形歪補償係数913を
得る。非線形歪補償部914では送信直交ベースバンド
信号901と送信変調系の非線形歪補償係数913の複
素積を行い、非線形歪補償された直交ベースバンド信号
915を出力する。非線形歪補償された直交ベースバン
ド信号915を直交変調部916に入力し、直交変調器
917で直交変調して直交変調信号918として、増幅
回路815で増幅直交変調信号920とした後、送信系
の増幅器921で送信に必要な大きさに増幅して送信変
調信号922を出力する。
【0086】このとき、分配器923で変調信号920
を、分配器924で送信変調信号922を分配する。分
配した2つの変調信号925と926をスイッチ927
で選択した後、直交復調部929で直交復調し、直交ベ
ースバンド信号930を得る。係数更新部931で、送
信直交ベースバンド信号901と直交復調した直交ベー
スバンド信号930から求められる誤差に基づいて、直
交変調部の特性変化補償用である第1の近似計算部90
6と増幅器の特性変化補償用である第2の近似計算部9
10で適用される近似式の係数データ932と933を
更新する。このとき、スイッチ927で、増幅器921
に入力前の変調信号925を選択した場合には、直交変
調部916の特性変化補償用である第1の近似計算部9
06の近似式の係数データ932が更新され、スイッチ
927で、増幅器921通過後の変調信号926を選択
した場合には、増幅器921の特性変化補償用である第
2の近似計算部910の近似式の係数データ933が更
新される。
【0087】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部902、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参
照テーブル904、直交変調部の特性変化補償用である
第1の近似計算部906、増幅器の非線形歪補償用であ
る第2の参照テーブル908、増幅器の特性変化補償用
である第2の近似計算部910、補償係数計算部91
2、非線形歪補償部914、分配器923と924、ス
イッチ927、直交復調部929、係数更新部931を
設け、送信直交ベースバンド信号901の振幅値903
によって直交変調部の非線形歪補償用である第1の参照
テーブル904および増幅器の非線形歪補償用である第
2の参照テーブル908を参照し、同時に直交変調器の
特性変化補償用である第1の近似計算部906と増幅器
の特性変化補償用である第2の近似計算部910で補償
係数を計算し、補償係数計算部912で4つの補償係数
を合成した後、送信直交ベースバンド信号901と非線
形歪補償係数913の複素積を非線形歪補償部914で
行い、直交変調した信号を分配器923で分配し、増幅
した送信変調信号を分配器924で分配し、スイッチ9
27で選択した後、直交復調部929で直交復調して得
られる直交ベースバンド信号930と、直交ベースバン
ド信号901に基づいて、係数更新部931で、直交変
調部の特性変化補償用である第1の近似計算部906の
内容と、増幅器の特性変化補償用である第2の近似計算
部910の内容を更新することによって、直交変調部の
線形性が確保できないような送信系においても、直交変
調部および増幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度
な非線形歪補償を実現することができる。
【0088】(実施の形態10)図15は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図15において、1001は送信直交ベースバンド信
号、1002はパワー計算部、1003はパワー計算部
1002で計算した振幅値、1004は送信直交変調部
補償係数決定手段である第1の参照テーブル、1005
は直交変調部の非線形歪補償係数、1006は増幅器補
償係数決定手段である第2の参照テーブル、1007は
増幅器の非線形歪補償係数、1008は補償係数計算
部、1009は送信変調系の非線形歪補償係数、101
0は非線形歪補償部、1011は非線形歪補償された直
交ベースバンド信号、1012は直交変調部、1013
は直交変調器、1014は直交変調信号、1015は直
交変調部の増幅回路、1016は増幅直交変調信号、1
017は送信系の増幅器、1018は増幅した送信変調
信号、1019と1020は分配器、1021と102
2は分配された変調信号、1023は分配された変調信
号を選択するスイッチ、1024は選択した変調信号、
1025は直交復調部、1026は直交復調した直交ベ
ースバンド信号、1027は直交復調部補正係数決定手
段である第3の参照テーブル、1028は直交復調部の
非線形歪補正係数、1029は復調信号補正部、103
0は補正直交ベースバンド信号、1031は係数更新
部、1032と1033は直交変調部と増幅器の非線形
歪補償用の係数データである。
【0089】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図15を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1002において、送信直交ベース
バンド信号1001から、送信信号の振幅値1003を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1003
をアドレスとして、直交変調部1012の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1004および増幅器10
17の非線形歪補償用である第2の参照テーブル100
6を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特
性の逆特性を持つ非線形歪補償係数1005および10
07を得る。補償係数計算部1008では2つの非線形
歪補償係数1005と1007の複素積を求めることに
より、送信変調系の非線形歪補償係数1009を得る。
非線形歪補償部1010では送信直交ベースバンド信号
1001と送信変調系の非線形歪補償係数1009の複
素積を行い、非線形歪補償された直交ベースバンド信号
1011を出力する。非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号1011を直交変調部1012に入力し、直交
変調器1013で直交変調して直交変調信号1014と
して、増幅回路1015で増幅変調信号1016とした
後、送信系の増幅器1017で送信に必要な大きさに増
幅して送信変調信号1018を出力する。
【0090】このとき、分配器1019で変調信号10
16を、分配器1020で送信変調信号1018を分配
する。分配した2つの変調信号1021と1022をス
イッチ1023で選択した後、直交復調部1025で直
交復調し、直交ベースバンド信号1026を得る。送信
信号の振幅値1003をアドレスとして直交復調部10
25の非線形歪補正用である第3の参照テーブル102
7で補正係数1028を参照し、復調信号補正部102
9で、参照した非線形歪補正係数1028を用いて複素
積により補正直交ベースバンド信号1030を求める。
係数更新部1031で、送信直交ベースバンド信号10
01と補正直交ベースバンド信号1030から求められ
る誤差に基づいて、振幅値1003をアドレスとして参
照される2つの非線形歪補償用の係数データ1032と
1033を更新する。このとき、スイッチ1023で、
増幅器1017に入力前の変調信号1021を選択した
場合には、直交変調部1012の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1004の係数データ1032が更
新され、スイッチ1023で、増幅器1017通過後の
変調信号1022を選択した場合には、増幅器1017
の非線形歪補償用である第2の参照テーブル1006の
係数データ1033が更新される。
【0091】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1002、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1004、増幅器の非線形歪補償用である
第2の参照テーブル1006、補償係数計算部100
8、非線形歪補償部1010、分配器1019と102
0、スイッチ1023、直交復調部1025、直交復調
部の非線形歪補正用である第3の参照テーブル102
7、復調信号補正部1029、係数更新部1031を設
け、送信直交ベースバンド信号1001の振幅値100
3によって直交変調部の非線形歪補償用である第1の参
照テーブル1004および増幅器の非線形歪補償用であ
る第2の参照テーブル1006を参照し、補償係数計算
部1008で2つの補償係数を合成した後、送信直交ベ
ースバンド信号1001と合成した非線形歪補償係数1
009の複素積を非線形歪補償部1010で行い、直交
変調した信号を分配器1019で分配し、増幅した送信
変調信号を分配器1020で分配し、スイッチ1023
で選択した後、直交復調部1025で直交復調して得ら
れる直交ベースバンド信号1026を、振幅値1003
をアドレスとして参照される直交復調部の非線形歪補正
用係数1028を用いて復調信号補正部1027で補正
し、補正直交ベースバンド信号1030と送信直交ベー
スバンド信号1001に基づいて、係数更新部1031
で、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参照テー
ブル1004の内容と、増幅器の非線形歪補償用である
第2の参照テーブル1006の内容を更新することによ
って、直交変調部および直交復調部の線形性が確保でき
ないような送信系においても、直交変調部および増幅器
の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を
実現することができる。
【0092】また、上記においては、送信直交変調部補
償係数決定手段として第1の参照テーブル1004を、
増幅器補償係数決定手段として第2の参照テーブル10
06を、直交復調部補正係数決定手段として第3の参照
テーブル1027を用いたが、図16に示すように、こ
れらに代えて、送信直交変調部補償係数決定手段として
第1の近似計算部1034を、増幅器補償係数決定手段
として第2の近似計算部1035を、直交復調部補正係
数決定手段として第3の近似計算部1036を配置して
も良い。すなわち、計算した送信信号の振幅値1003
を入力として、直交変調部1012の非線形歪補償係数
1005および増幅器1017の非線形歪補償係数10
07を、それぞれ近似計算部1004と1006で、あ
らかじめ用意した非線形歪補償係数を計算するための近
似式を用いて求め、補償係数計算部1008で2つの非
線形歪補償係数1005と1007の複素積を求めるこ
とにより、送信変調系の非線形歪補償係数1009を得
るとともに、送信信号の振幅値1003を入力として直
交復調部1025の非線形歪補正用である第3の近似計
算部1036で補正係数1037を計算し、復調信号補
正部1029で、計算した非線形歪補正係数1037を
用いて複素積により補正直交ベースバンド信号1030
を求め、係数更新部1039において、送信直交ベース
バンド信号1001と補正直交ベースバンド信号103
0から求められる誤差に基づいて、直交変調部1012
の非線形歪補償用である第1の近似計算部1034で適
用される近似式の係数データ1040と増幅器1017
の非線形歪補償用である第2の近似計算部1035で適
用される近似式の係数データ1041を更新し、このと
き、スイッチ1023で、増幅器1017に入力前の変
調信号1021を選択した場合には、直交変調部101
2の非線形歪補償用である第2の近似計算部1035で
適用される近似式の係数データ1040を更新し、スイ
ッチ1023で、増幅器1017通過後の変調信号10
22を選択した場合には、増幅器1017の非線形歪補
償用である第2の近似計算部1035で適用される近似
式の係数データ1041を更新するようにしても良い。
このような構成としても、図15の場合と同様に、直交
変調部および直交復調部の線形性が確保できないような
送信系においても、直交変調部および増幅器の非線形歪
補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現するこ
とができる。
【0093】(実施の形態11)図17は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図17において、1101は送信直交ベースバンド信
号、1102はパワー計算部、1103はパワー計算部
1102で計算した振幅値、1104は直交変調部の非
線形歪補償用である第1の参照テーブル、1105は直
交変調部の非線形歪補償係数、1106は直交変調部の
特性変化補償用である第1の近似計算部、1107は直
交変調部の特性変化補償用係数、1108は増幅器の非
線形歪補償用である第2の参照テーブル、1109は増
幅器の非線形歪補償係数、1110は増幅器の特性変化
補償用である第2の近似計算部、1111は増幅器の特
性変化補償用係数、1112は補償係数計算部、111
3は送信変調系の非線形歪補償係数、1114は非線形
歪補償部、1115は非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号、1116は直交変調部、1117は直交変調
器、1118は直交変調信号、1119は直交変調部の
増幅回路、1120は増幅した直交変調信号、1121
は送信系の増幅器、1122は増幅した送信変調信号、
1123と1124は分配器、1125と1126は分
配された変調信号、1127は分配された変調信号を選
択するスイッチ、1128は選択した変調信号、112
9は直交復調部、1130は直交復調した直交ベースバ
ンド信号、1131は直交復調部の非線形歪補正用であ
る第3の参照テーブル、1132は直交復調部の非線形
歪補正係数、1133は復調信号補正部、1134は補
正直交ベースバンド信号、1135は係数更新部、11
36は直交変調部1116の特性変化を補償するための
近似式の係数データ、1137は増幅器1121の特性
変化を補償するための近似式の係数データである。
【0094】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図17を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1102において、送信直交ベース
バンド信号1101から、送信信号の振幅値1103を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1103
をアドレスとして、直交変調部1116の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1104および増幅器11
21の非線形歪補償用である第2の参照テーブル110
8を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特
性の逆特性を持つ非線形歪補償係数1105および11
09を得る。また、振幅値1103を入力として、直交
変調部1116の特性変化補償用係数1107および増
幅器1121の特性変化補償用係数1111を、それぞ
れ、第1及び第2の近似計算部1106と1108で近
似式を用いて求める。補償係数計算部1112では4つ
の補償係数1105、1107、1109、1111の
複素積を求めることにより、送信変調系の非線形歪補償
係数1113を得る。非線形歪補償部1114では送信
直交ベースバンド信号1101と送信変調系の非線形歪
補償係数1113の複素積を行い、非線形歪補償された
直交ベースバンド信号1115を出力する。非線形歪補
償された直交ベースバンド信号1115を直交変調部1
116に入力し、直交変調器1117で直交変調して直
交変調信号1118として、増幅回路1119で増幅直
交変調信号1120にした後、送信系の増幅器1121
で送信に必要な大きさに増幅して送信変調信号1122
を出力する。
【0095】このとき、分配器1123で変調信号11
20を、分配器1124で送信変調信号1122を分配
する。分配した2つの変調信号1125と1126をス
イッチ1127で選択した後、直交復調部1129で直
交復調し、直交ベースバンド信号1130を得る。送信
信号の振幅値1103をアドレスとして直交復調部11
29の非線形歪補正用である第3の参照テーブル113
1で補正係数1132を参照し、復調信号補正部113
3で、参照した非線形歪補正係数1132を用いて複素
積により補正直交ベースバンド信号1134を求める。
係数更新部1135で、送信直交ベースバンド信号11
01と補正直交ベースバンド信号1134から求められ
る誤差に基づいて、直交変調部1116の特性変化補償
係数を算出する第1の近似計算部1106で適用される
近似式の係数データ1136と増幅器1121の特性変
化補償係数を算出する第2の近似計算部1110で適用
される近似式の係数データ1137を更新する。このと
き、スイッチ1127で、増幅器1121に入力前の変
調信号1125を選択した場合には、直交変調部111
6の特性変化補償用である第1の近似計算部1106で
適用される近似式の係数データ1136が更新され、ス
イッチ1127で、増幅器1121通過後の変調信号1
126を選択した場合には、増幅器1121の非線形歪
補償用である第2の近似計算部1110で適用される近
似式の係数データ1137が更新される。
【0096】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1102、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1104、直交変調部の特性変化補償用で
ある第1の近似計算部1106、増幅器の非線形歪補償
用である第2の参照テーブル1108、増幅器の特性変
化補償用である第2の近似計算部1110、補償係数計
算部1112、非線形歪補償部1114、分配器112
3と1124、スイッチ1127、直交復調部112
9、直交復調部の非線形歪補正用である第3の参照テー
ブル1131、復調信号補正部1133、係数更新部1
135を設け、送信直交ベースバンド信号1101の振
幅値1103を入力として直交変調部の非線形歪補償用
である第1の参照テーブル1104および増幅器の非線
形歪補償用である第2の参照テーブル1108において
それぞれの補償係数を参照し、同時に直交変調部の特性
変化補償用である第1の近似計算部1106および増幅
器の特性変化補償用である第2の近似計算部1110で
補償係数を計算し、補償係数計算部1112で4つの補
償係数を合成した後、送信直交ベースバンド信号110
1と合成した非線形歪補償データ1113の複素積を非
線形歪補償部1114で行い、直交変調した信号を分配
器1123で分配し、増幅した送信変調信号を分配器1
124で分配し、スイッチ1127で選択した後、直交
復調部1129で直交復調して得られる直交ベースバン
ド信号1130を、振幅値1103を入力として参照さ
れる直交復調部1129の非線形歪補正用係数1132
を用いて復調信号補正部1133で補正し、補正直交ベ
ースバンド信号1134と送信直交ベースバンド信号1
101に基づいて、係数更新部1135で、直交変調部
の特性変化補償用である第1の近似計算部1106で適
用される近似式の係数データと、増幅器の特性変化補償
用である第2の近似計算部1110で適用される近似式
の係数データを更新することによって、直交変調部およ
び直交復調部の線形性が確保できないような送信系にお
いても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を適応
的に行う高精度な非線形歪補償を実現することができ
る。
【0097】(実施の形態12)図18は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図18において、1201は送信直交ベースバンド信
号、1202はパワー計算部、1203はパワー計算部
1202で計算した振幅値、1204は送信変調系補償
係数決定手段である第1の参照テーブル、1205は送
信変調系の非線形歪補償係数、1206は非線形歪補償
部、1207は非線形歪補償された直交ベースバンド信
号、1208は直交変調部、1209は直交変調信号、
1210は送信系の増幅器、1211は増幅送信変調信
号、1212と1213は分配器、1214と1215
は分配された変調信号、1216は分配された変調信号
を選択するスイッチ、1217は選択した変調信号、1
218は直交復調部、1219は直交復調した直交ベー
スバンド信号、1220は直交復調部補正係数決定手段
である第2の参照テーブル、1221は直交復調部の非
線形歪補正係数、1222は復調信号補正部、1223
は補正直交ベースバンド信号、1224は係数更新部、
1225と1226は非線形歪補償用の係数データであ
る。
【0098】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図18を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1202において、送信直交ベース
バンド信号1201から、送信信号の振幅値1203を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1203
をアドレスとして、送信変調系の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1204を参照し、あらかじめ用意
した非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数12
05を得る。非線形歪補償部1206では送信直交ベー
スバンド信号1201と送信変調系の非線形歪補償係数
1205の複素積を行い、非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号1207を出力する。非線形歪補償された
直交ベースバンド信号1207を直交変調部1208で
直交変調して変調信号1209にした後、送信系の増幅
器1210で送信に必要な大きさに増幅して送信変調信
号1211を出力する。
【0099】このとき、分配器1212で変調信号12
09を、分配器1213で送信変調信号1211を分配
する。分配した2つの変調信号1214と1215をス
イッチ1216で選択した後、直交復調部1218で直
交復調し、直交ベースバンド信号1219を得る。送信
信号の振幅値1203をアドレスとして直交復調部12
18の非線形歪補正用である第2の参照テーブル122
0で補正係数1221を参照し、復調信号補正部122
2で、参照した非線形歪補正係数1221を用いて複素
積により補正直交ベースバンド信号1223を求める。
係数更新部1224で、送信直交ベースバンド信号12
01と補正直交ベースバンド信号1223から求められ
る誤差に基づいて、振幅値1203をアドレスとして参
照される2つの非線形歪補償用の係数データ1225と
1226を更新する。このとき、スイッチ1216で、
増幅器1210に入力前の変調信号1214を選択した
場合には、直交復調部1218の非線形歪補正用である
第2の参照テーブル1220の係数データ1226が更
新され、スイッチ1216で、増幅器1210通過後の
変調信号1215を選択した場合には、送信変調系の非
線形歪補償用である第1の参照テーブル1204の係数
データ1225が更新される。
【0100】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1202、送信変調系の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1204、非線形歪補償部1206、分配
器1212と1213、スイッチ1216、直交復調部
1218、直交復調部の非線形歪補正用である第2の参
照テーブル1220、復調信号補正部1222、係数更
新部1224を設け、送信直交ベースバンド信号120
1の振幅値1203によって送信変調系の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1204を参照し、送信直
交ベースバンド信号1201と参照した非線形歪補償係
数1205の複素積を非線形歪補償部1206で行い、
直交変調した信号を分配器1212で分配し、増幅した
送信変調信号を分配器1213で分配し、スイッチ12
16で選択した後、直交復調部1218で直交復調して
得られる直交ベースバンド信号1219を、振幅値12
03をアドレスとして参照される直交復調部の非線形歪
補正用係数1221を用いて復調信号補正部1222で
補正し、補正直交ベースバンド信号1223と送信直交
ベースバンド信号1201に基づいて、係数更新部12
24で、送信変調系の非線形歪補償用である第1の参照
テーブル1204の内容と、直交復調部の非線形歪補正
用である第2の参照テーブル1220の内容を更新する
ことによって、直交変調部および直交復調部の線形性が
確保できないような送信系においても、送信変調系およ
び直交復調部の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非
線形歪補償を実現することができる。
【0101】また、上記においては、送信変調系補償係
数決定手段として第1の参照テーブル1204を、直交
復調部補正係数決定手段として第2の参照テーブル12
20を用いたが、図19に示すように、これらに代え
て、送信変調系補償係数決定手段として第1の近似計算
部1227を、直交復調部補正係数決定手段として第2
の近似計算部1228を配置しても良い。すなわち、計
算した送信信号の振幅値1203を入力として、送信変
調系の非線形歪補償係数1205を、第1の近似計算部
1227で、あらかじめ用意した非線形歪補償係数を計
算するための近似式を用いて求めるとともに、送信信号
の振幅値1203を入力として直交復調部1218の非
線形歪補正用である第2の近似計算部1228で補正係
数1229を計算し、復調信号補正部1230で、計算
した非線形歪補正係数1229を用いて複素積により補
正直交ベースバンド信号1223を求め、係数更新部1
231で、送信直交ベースバンド信号1201と補正直
交ベースバンド信号1223から求められる誤差に基づ
いて、送信変調系の非線形歪補償用である第1の近似計
算部1227で適用される近似式の係数データ1232
と直交復調部1218の非線形歪補正用である第2の近
似計算部1228で適用される近似式の係数データ12
33を更新し、このとき、スイッチ1216で、増幅器
1210に入力前の変調信号1214を選択した場合に
は、直交復調部1218の非線形歪補正用である第2の
近似計算部1228で適用される近似式の係数データ1
233を更新し、スイッチ1216で、増幅器1210
通過後の変調信号1215を選択した場合には、送信変
調系の非線形歪補償用である第1の近似計算部1227
で適用される近似式の係数データ1232を更新するよ
うにしても良い。このような構成として、図18の場合
と同様に、直交変調部および直交復調部の線形性が確保
できないような送信系においても、送信変調系および直
交復調部の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形
歪補償を実現することができる。
【0102】(実施の形態13)図20は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図20において、1301は送信直交ベースバンド信
号、1302はパワー計算部、1303はパワー計算部
1302で計算した振幅値、1304は送信変調系の特
性変化補償用である第1の近似計算部、1305は送信
変調系の特性変化補償用係数、1306は送信変調系の
非線形歪補償用である第1の参照テーブル、1307は
送信変調系の非線形歪補償係数、1308は補償係数計
算部、1309は合成した送信変調系の非線形歪補償係
数、1310は非線形歪補償部、1311は非線形歪補
償された直交ベースバンド信号、1312は直交変調
部、1313は直交変調信号、1314は送信系の増幅
器、1315は増幅した送信変調信号、1316と13
17は分配器、1318と1319は分配された変調信
号、1320は分配された変調信号を選択するスイッ
チ、1321は選択した変調信号、1322は直交復調
部、1323は直交復調した直交ベースバンド信号、1
324は直交復調部の特性変化補正用である第2の近似
計算部、1325は直交復調部の特性変化補正係数、1
326は直交復調部の非線形歪補正用である第2の参照
テーブル、1327は直交復調部の非線形歪補正係数、
1328は補正係数計算部、1329は合成した直交復
調部の非線形歪補正係数、1330は復調信号補正部、
1331は補正直交ベースバンド信号、1332は係数
更新部、1333と1334は特性変化補償用の近似式
の係数データである。
【0103】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図20を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1302において、送信直交ベース
バンド信号1301から、送信信号の振幅値1303を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1303
をアドレスとして、送信変調系の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1306を参照し、あらかじめ用意
した非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数13
07を得る。また、振幅値1303を入力として、送信
変調系の特性変化補償用係数1305を、第1の近似計
算部1304で近似式を用いて求める。補償係数計算部
1308では2つの補償係数1305と1307の複素
積を求めることにより、合成した送信変調系の非線形歪
補償係数1309を得る。非線形歪補償部1310では
送信直交ベースバンド信号1301と送信変調系の非線
形歪補償係数1309の複素積を行い、非線形歪補償さ
れた直交ベースバンド信号1311を出力する。非線形
歪補償された直交ベースバンド信号1311を直交変調
部1312で直交変調して変調信号1313にした後、
送信系の増幅器1314で送信に必要な大きさに増幅し
て送信変調信号1315を出力する。
【0104】このとき、分配器1316で変調信号13
13を、分配器1317で送信変調信号1315を分配
する。分配した2つの変調信号1318と1319をス
イッチ1320で選択した後、直交復調部1322で直
交復調し、直交ベースバンド信号1323を得る。送信
信号の振幅値1303をアドレスとして直交復調部13
22の非線形歪補正用である第2の参照テーブル132
6で補正係数1327を参照する。また、振幅値130
3を入力として、直交復調部1322の特性変化補償用
係数1325を、第2の近似計算部1324で近似式を
用いて求める。補正係数計算部1328で2つの補正係
数1325と1327の複素積を求め、復調信号補正部
1330で、合成した非線形歪補正係数1329を用い
て複素積により補正直交ベースバンド信号1331を求
める。係数更新部1332で、送信直交ベースバンド信
号1301と補正直交ベースバンド信号1331から求
められる誤差に基づいて、送信変調系の特性変化補償用
である第1の近似計算部1304で適用される近似式の
係数データ1333と直交復調部1322の特性変化補
正用である第2の近似計算部1324で適用される近似
式の係数データ1334を更新する。このとき、スイッ
チ1320で、増幅器1314に入力前の変調信号13
18を選択した場合には、直交復調部1322の特性変
化補正用である第2の近似計算部1324で適用される
近似式の係数データ1334が更新され、スイッチ13
30で、増幅器1314通過後の変調信号1319を選
択した場合には、送信変調系の特性変化補償用である第
1の近似計算部1304で適用される近似式の係数デー
タ1333が更新される。
【0105】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1302、送信変調系の特性変化補償用である第1の
近似計算部1304、送信変調系の非線形歪補償用であ
る第1の参照テーブル1306、補償係数計算部130
8、非線形歪補償部1310、分配器1316と131
7、スイッチ1320、直交復調部1322、直交復調
部の特性変化補正用である第2の近似計算部1324、
直交復調部の非線形歪補正用である第2の参照テーブル
1326、補正係数計算部1328、復調信号補正部1
330、係数更新部1332を設け、送信直交ベースバ
ンド信号1301の振幅値1303を入力として送信変
調系の非線形歪補償用である第1の参照テーブル130
6で補償係数を参照し、同時に送信変調系の特性変化補
償用である第1の近似計算部1304で補償係数を計算
し、補償係数計算部1308で2つの補償係数を合成し
た後、送信直交ベースバンド信号1301と非線形歪補
償係数1309の複素積を非線形歪補償部1310で行
い、直交変調した信号を分配器1316で分配し、増幅
した送信変調信号を分配器1317で分配し、スイッチ
1320で選択した後、直交復調部1322で直交復調
して得られる直交ベースバンド信号1323を、振幅値
1303を入力として求められる直交復調部の非線形歪
補正用係数と直交復調部の特性変化補正用係数を補正係
数計算部1328で合成した係数1329を用いて、復
調信号補正部1330で補正し、補正直交ベースバンド
信号1331と送信直交ベースバンド信号1301に基
づいて、係数更新部1332で、送信変調系の特性変化
補償用である第1の近似計算部1304で適用される近
似式の係数データと、直交復調部の特性変化補正用であ
る第2の近似計算部1324で適用される近似式の係数
データを更新することによって、直交変調部および直交
復調部の線形性が確保できないような送信系において
も、送信変調系および直交復調部の非線形歪補償を適応
的に行う高精度な非線形歪補償を実現することができ
る。
【0106】(実施の形態14)図21は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図21において、1401は送信直交ベースバンド信
号、1402はパワー計算部、1403はパワー計算部
1402で計算した振幅値、1404は直交変調部補償
係数決定手段である第1の参照テーブル、1405は直
交変調部の非線形歪補償係数、1406は増幅器補償係
数決定手段である第2の参照テーブル、1407は増幅
器の非線形歪補償係数、1408は補償係数計算部、1
409は送信変調系の非線形歪補償係数、1410は非
線形歪補償部、1411は非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号、1412は直交変調部、1413は直交
変調器、1414は直交変調信号、1415は直交変調
部の増幅回路、1416は増幅直交変調信号、1417
は送信系の増幅器、1418は増幅した送信変調信号、
1419はスイッチ、1420は選択された変調信号、
1421は分配器、1422は分配された変調信号、1
423は直交復調部、1424は直交復調した直交ベー
スバンド信号、1425は係数更新部、1426と14
27は非線形歪補償用の係数データである。
【0107】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図21を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1402において、送信直交ベース
バンド信号1401から、送信信号の振幅値1403を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1403
をアドレスとして、直交変調部1412の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1404および増幅器14
17の非線形歪補償用である第2の参照テーブル140
6を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特
性の逆特性を持つ非線形歪補償係数1405および14
07を得る。補償係数計算部1408では2つの非線形
歪補償係数1405と1407の複素積を求めることに
より、送信変調系の非線形歪補償係数1409を得る。
非線形歪補償部1410では送信直交ベースバンド信号
1401と送信変調系の非線形歪補償係数1409の複
素積を行い、非線形歪補償された直交ベースバンド信号
1411を出力する。非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号1411を直交変調部1412に入力し、直交
変調器1413で直交変調して直交変調信号1414と
して、増幅回路1415で増幅直交変調信号1416と
した後、送信系の増幅器1417で送信に必要な大きさ
に増幅して送信変調信号1418を出力する。
【0108】ここで、スイッチ1419において直交変
調信号1416と送信変調信号1418のいずれかを選
択し、分配器1421で、選択した変調信号1420を
分配する。分配した変調信号1422を直交復調部14
23で直交復調し、直交ベースバンド信号1424を得
る。係数更新部1425で、送信直交ベースバンド信号
1401と直交復調した直交ベースバンド信号1424
から求められる誤差に基づいて、振幅値1403をアド
レスとして参照される2つの非線形歪補償用の係数デー
タ1426と1427を更新する。このとき、スイッチ
1419で、増幅器1417に入力前の変調信号141
6を選択した場合には、直交変調部1412の非線形歪
補償用である第1の参照テーブル1404の係数データ
1426が更新され、スイッチ1419で、増幅器14
17通過後の変調信号1418を選択した場合には、増
幅器1417の非線形歪補償用である第2の参照テーブ
ル1406の係数データ1427が更新される。
【0109】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1402、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1404、増幅器の非線形歪補償用である
第2の参照テーブル1406、補償係数計算部140
8、非線形歪補償部1410、スイッチ1419、分配
器1421、直交復調部1423、係数更新部1425
を設け、送信直交ベースバンド信号1401の振幅値1
403によって直交変調部の非線形歪補償用である第1
の参照テーブル1404および増幅器の非線形歪補償用
である第2の参照テーブル1406を参照し、補償係数
計算部1408で2つの補償係数を合成した後、送信直
交ベースバンド信号1401と非線形歪補償係数140
9の複素積を非線形歪補償部1410で行い、増幅器1
417で増幅前の信号1416と増幅後の信号1418
をスイッチ1419で選択し、選択した変調信号を分配
器1421で分配した後、直交復調部1423で直交復
調して得られる直交ベースバンド信号1424と、直交
ベースバンド信号1401に基づいて、係数更新部14
25で、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参照
テーブル1404の内容と、増幅器の非線形歪補償用で
ある第2の参照テーブル1406の内容を更新すること
によって、直交変調部の線形性が確保できないような送
信系においても、直交変調部および増幅器の非線形歪補
償を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現すること
ができる。
【0110】また、上記においては、直交変調部補償係
数決定手段として第1の参照テーブル1404を、増幅
器補償係数決定手段として第2の参照テーブル1406
を用いたが、図22に示すように、これらに代えて、直
交変調部補償係数決定手段として第1の近似計算部14
28を、増幅器補償係数決定手段として第2の近似計算
部1429を配置しても良い。すなわち、計算した送信
信号の振幅値1403を入力として、直交変調部141
2の非線形歪補償係数1405および増幅器1417の
非線形歪補償係数1407を、それぞれ第1及び第2の
近似計算部1428と1429で、あらかじめ用意した
非線形歪補償係数を計算するための近似式を用いて求
め、補償係数計算部1408で2つの非線形歪補償係数
1405と1407の複素積を求めることにより、送信
変調系の非線形歪補償係数1409を得るとともに、係
数更新部1430で、送信直交ベースバンド信号140
1と直交復調した直交ベースバンド信号1424から求
められる誤差に基づいて、直交変調部の非線形歪補償用
である第1の近似計算部1428と増幅器の非線形歪補
償用である第2の近似計算部1429で適用される近似
式の係数データ1431と1432を更新し、このと
き、スイッチ1419で、増幅器1417に入力前の変
調信号1416を選択した場合には、直交変調部141
2の非線形歪補償用である第1の近似計算部1428の
近似式の係数データ1431を更新し、スイッチ141
9で、増幅器1417通過後の変調信号1418を選択
した場合には、増幅器1417の非線形歪補償用である
第2の近似計算部1429の近似式の係数データ143
2を更新するようにしても良い。このような構成として
も、図21の場合と同様に、直交変調部の線形性が確保
できないような送信系においても、直交変調部および増
幅器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補
償を実現することができる。
【0111】(実施の形態15)図23は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図23において、1501は送信直交ベースバンド信
号、1502はパワー計算部、1503はパワー計算部
1502で計算した振幅値、1504は直交変調部の非
線形歪補償用である第1の参照テーブル、1505は直
交変調部の非線形歪補償係数、1506は直交変調部の
特性変化補償用である第1の近似計算部、1507は直
交変調部の特性変化補償用係数、1508は増幅器の非
線形歪補償用である第2の参照テーブル、1509は増
幅器の非線形歪補償係数、1510は増幅器の特性変化
補償用である第2の近似計算部、1511は増幅器の特
性変化補償用係数、1512は補償係数計算部、151
3は送信変調系の非線形歪補償係数、1514は非線形
歪補償部、1515は非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号、1516は直交変調部、1517は直交変調
器、1518は直交変調信号、1519は直交変調部の
増幅回路、1520は増幅直交変調信号、1521は送
信系の増幅器、1522は増幅した送信変調信号、15
23はスイッチ、1524は選択された変調信号、15
25は分配器、1526は分配された変調信号、152
7は直交復調部、1528は直交復調した直交ベースバ
ンド信号、1529は係数更新部、1530と1531
は特性変化補償用の近似計算部の近似式の係数データで
ある。
【0112】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図23を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1502において送信直交ベースバ
ンド信号1501から、送信信号の振幅値1503を計
算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1503を
アドレスとして、直交変調部1512の非線形歪補償用
である第1の参照テーブル1504および増幅器151
7の非線形歪補償用である第2の参照テーブル1508
を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特性
の逆特性を持つ非線形歪補償係数1505および150
9を得る。また、振幅値1503を入力として、直交変
調部1512の特性変化補償用係数1507と増幅器1
521の特性変化補償用係数1511を、それぞれ第1
及び第2の近似計算部1506と1508で近似式を用
いて求める。補償係数計算部1512では4つの補償係
数1505、1507、1509、1511の複素積を
求めることにより、送信変調系の非線形歪補償係数15
13を得る。非線形歪補償部1514では送信直交ベー
スバンド信号1501と送信変調系の非線形歪補償係数
1513の複素積を行い、非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号1515を出力する。非線形歪補償された
直交ベースバンド信号1515を直交変調部1516へ
入力し、直交変調器1517で直交変調して直交変調信
号1518として、増幅回路1519で増幅直交変調信
号1520にした後、送信系の増幅器1521で送信に
必要な大きさに増幅して送信変調信号1520を出力す
る。
【0113】ここで、スイッチ1523で変調信号15
20と送信変調信号1522のいずれかを選択し、分配
器1525で選択した変調信号1524を分配する。分
配した変調信号1526を直交復調部1527で直交復
調し、直交ベースバンド信号1528を得る。係数更新
部1529で、送信直交ベースバンド信号1501と直
交復調した直交ベースバンド信号1528から求められ
る誤差に基づいて、直交変調部の特性変化補償用である
第1の近似計算部1506と増幅器の特性変化補償用で
ある第2の近似計算部1510で適用される近似式の係
数データ1530と1531を更新する。このとき、ス
イッチ1523で、増幅器1521に入力前の変調信号
1520を選択した場合には、直交変調部1516の特
性変化補償用である第1の近似計算部1506の近似式
の係数データ1530が更新され、スイッチ1523
で、増幅器1521通過後の変調信号1522を選択し
た場合には、増幅器1521の特性変化補償用である第
2の近似計算部1510の近似式の係数データ1531
が更新される。
【0114】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1502、直交変調部の非線形歪補償用第1の参照テ
ーブル1504、直交変調部の特性変化補償用である第
1の近似計算部1506、増幅器の非線形歪補償用であ
る第2の参照テーブル1508、増幅器の特性変化補償
用である第2の近似計算部1510、補償係数計算部1
512、非線形歪補償部1514、スイッチ1523、
分配器1525、直交復調部1527、係数更新部15
29を設け、送信直交ベースバンド信号1501の振幅
値1503によって直交変調部の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1504および増幅器の非線形歪補
償用である第2の参照テーブル1508を参照し、同時
に直交変調器の特性変化補償用である第1の近似計算部
1506と増幅器の特性変化補償用である第2の近似計
算部1510で補償係数を計算し、補償係数計算部15
12で4つの補償係数を合成した後、送信直交ベースバ
ンド信号1501と非線形歪補償係数1513の複素積
を非線形歪補償部1514で行い、増幅器1521で増
幅前の信号1520と増幅後の信号1522をスイッチ
1523で選択し、選択した変調信号を分配器1525
で分配した後、直交復調部1527で直交復調して得ら
れる直交ベースバンド信号1528と、直交ベースバン
ド信号1501に基づいて、係数更新部1529で、直
交変調部の特性変化補償用である第1の近似計算部15
06の内容と、増幅器の特性変化補償用である第2の近
似計算部1510の内容を更新することによって、直交
変調部の線形性が確保できないような送信系において
も、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を適応的に
行う高精度な非線形歪補償を実現することができる。
【0115】(実施の形態16)図24は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図24において、1601は送信直交ベースバンド信
号、1602はパワー計算部、1603はパワー計算部
1602で計算した振幅値、1604は直交変調部補償
係数決定手段である第1の参照テーブル、1605は直
交変調部の非線形歪補償係数、1606は増幅器補償係
数決定手段である第2の参照テーブル、1607は増幅
器の非線形歪補償係数、1608は補償係数計算部、1
609は送信変調系の非線形歪補償係数、1610は非
線形歪補償部、1611は非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号、1612は直交変調部、1613は直交
変調器、1614は直交変調信号、1615は直交変調
部の増幅回路、1616は増幅直交変調信号、1617
は送信系の増幅器、1618は増幅した送信変調信号、
1619はスイッチ、1620は選択された変調信号、
1621は分配器、1622は分配された変調信号、1
623は直交復調部、1624は直交復調した直交ベー
スバンド信号、1625は直交復調部補正係数決定手段
である第3の参照テーブル、1626は直交復調部の非
線形歪補正係数、1627は復調信号補正部、1628
は補正直交ベースバンド信号、1629は係数更新部、
1630と1631は非線形歪補償用の係数データであ
る。
【0116】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図24を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1602において、送信直交ベース
バンド信号1601から、送信信号の振幅値1603を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1603
をアドレスとして、直交変調部1612の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1604および増幅器16
17の非線形歪補償用である第2の参照テーブル160
6を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特
性の逆特性を持つ非線形歪補償係数1605および16
07を得る。補償係数計算部1608では2つの非線形
歪補償係数1605と1607の複素積を求めることに
より、送信変調系の非線形歪補償係数1609を得る。
非線形歪補償部1610では送信直交ベースバンド信号
1601と送信変調系の非線形歪補償係数1609の複
素積を行い、非線形歪補償された直交ベースバンド信号
1611を出力する。非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号1611を直交変調部1612へ入力し、直交
変調器1613で直交変調して直交変調信号1614と
して、増幅回路1615で増幅直交変調信号1616に
した後、送信系の増幅器1617で送信に必要な大きさ
に増幅して送信変調信号1618を出力する。
【0117】ここで、スイッチ1619で変調信号16
16と送信変調信号1618のいずれかを選択し、分配
器1621で選択した変調信号1620を分配する。分
配した変調信号1622を直交復調部1623で直交復
調し、直交ベースバンド信号1624を得る。送信信号
の振幅値1603をアドレスとして直交復調部1623
の非線形歪補正用である第3の参照テーブル1625で
補正係数1626を参照し、復調信号補正部1627
で、参照した非線形歪補正係数1626を用いて複素積
により補正直交ベースバンド信号1628を求める。係
数更新部1629で、送信直交ベースバンド信号160
1と補正直交ベースバンド信号1628から求められる
誤差に基づいて、振幅値1603をアドレスとして参照
される2つの非線形歪補償用の係数データ1630と1
631を更新する。このとき、スイッチ1619で、増
幅器1617に入力前の変調信号1616を選択した場
合には、直交変調部1612の非線形歪補償用である第
1の参照テーブル1604の係数データ1630が更新
され、スイッチ1619で、増幅器1617通過後の変
調信号1618を選択した場合には、増幅器1617の
非線形歪補償用である第2の参照テーブル1606の係
数データ1631が更新される。
【0118】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1602、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1604、増幅器の非線形歪補償用である
第2の参照テーブル1606、補償係数計算部160
8、非線形歪補償部1610、スイッチ1619、分配
器1621、直交復調部1623、直交復調部の非線形
歪補正用である第3の参照テーブル1625、復調信号
補正部1627、係数更新部1629を設け、送信直交
ベースバンド信号1601の振幅値1603によって直
交変調部の非線形歪補償用である第1の参照テーブル1
604および増幅器の非線形歪補償用である第2の参照
テーブル1606を参照し、補償係数計算部1608で
2つの補償係数を合成した後、送信直交ベースバンド信
号1601と合成した非線形歪補償係数1609の複素
積を非線形歪補償部1610で行い、増幅器1617で
増幅前の信号1616と増幅後の信号1618をスイッ
チ1619で選択し、選択した変調信号を分配器162
1で分配した後、直交復調部1623で直交復調して得
られる直交ベースバンド信号1616を、振幅値160
3をアドレスとして参照される直交復調部の非線形歪補
正用係数1626を用いて復調信号補正部1625で補
正し、補正直交ベースバンド信号1628と送信直交ベ
ースバンド信号1601に基づいて、係数更新部162
9で、直交変調部の非線形歪補償用である第1の参照テ
ーブル1604の内容と、増幅器の非線形歪補償用であ
る第2の参照テーブル1606の内容を更新することに
よって、直交変調部および直交復調部の線形性が確保で
きないような送信系においても、直交変調部および増幅
器の非線形歪補償を適応的に行う高精度な非線形歪補償
を実現することができる。
【0119】また、上記においては、直交変調部補償係
数決定手段として第1の参照テーブル1604を、増幅
器補償係数決定手段として第2の参照テーブル1606
を、直交復調部補正係数決定手段として第3の参照テー
ブル1625を用いたが、図25に示すように、これら
に代えて、直交変調部補償係数決定手段として第1の近
似計算部1632を、増幅器補償係数決定手段として第
2の近似計算部1633を、直交復調部補正係数決定手
段として第3の近似計算部を配置しても良い。すなわ
ち、計算した送信信号の振幅値1603を入力として、
直交変調部1612の非線形歪補償係数1605および
増幅器1617の非線形歪補償係数1607を、それぞ
れ第1及び第2の近似計算部1632と1633で、あ
らかじめ用意した非線形歪補償係数を計算するための近
似式を用いて求め、補償係数計算部1608では2つの
非線形歪補償係数1605と1607の複素積を求める
ことにより、送信変調系の非線形歪補償係数1609を
得るとともに、送信信号の振幅値1603を入力として
直交復調部1623の非線形歪補正用である第3の近似
計算部1634で補正係数1635を計算し、復調信号
補正部1636で、計算した非線形歪補正係数1635
を用いて複素積により補正直交ベースバンド信号162
8を求め、係数更新部1637で、送信直交ベースバン
ド信号1601と補正直交ベースバンド信号1628か
ら求められる誤差に基づいて、直交変調部1612の非
線形歪補償用である第1の近似計算部2532で適用さ
れる近似式の係数データ1638と増幅器1617の非
線形歪補償用である第2の近似計算部1633で適用さ
れる近似式の係数データ1639を更新し、このとき、
スイッチ1619で、増幅器1617に入力前の変調信
号1616を選択した場合には、直交変調部1612の
非線形歪補償用である第1の近似計算部1632で適用
される近似式の係数データ1637を更新し、スイッチ
1619で、増幅器1617通過後の変調信号1618
を選択した場合には、増幅器2517の非線形歪補償用
である第2の近似計算部1633で適用される近似式の
係数データ1639を更新するようにしても良い。この
ような構成としても、図24の場合と同様に、直交変調
部および直交復調部の線形性が確保できないような送信
系においても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償
を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することが
できる。
【0120】(実施の形態17)図26は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図26において、1701は送信直交ベースバンド信
号、1702はパワー計算部、1703はパワー計算部
1702で計算した振幅値、1704は直交変調部の非
線形歪補償用である第1の参照テーブル、1705は直
交変調部の非線形歪補償係数、1706は直交変調部の
特性変化補償用である第1の近似計算部、1707は直
交変調部の特性変化補償用係数、1708は増幅器の非
線形歪補償用である第2の参照テーブル、1709は増
幅器の非線形歪補償係数、1710は増幅器の特性変化
補償用である第2の近似計算部、1711は増幅器の特
性変化補償用係数、1712は補償係数計算部、171
3は送信変調系の非線形歪補償係数、1714は非線形
歪補償部、1715は非線形歪補償された直交ベースバ
ンド信号、1716は直交変調部、1717は直交変調
器、1718は直交変調信号、1719は直交変調部の
増幅回路、1720は増幅直交変調信号、1721は送
信系の増幅器、1722は増幅した送信変調信号、17
23はスイッチ、1724は選択された変調信号、17
25は分配器、1726は分配された変調信号、172
7は直交復調部、1728は直交復調した直交ベースバ
ンド信号、1729は直交復調部の非線形歪補正用であ
る第3の参照テーブル、1730は直交復調部の非線形
歪補正係数、1731は復調信号補正部、1732は補
正直交ベースバンド信号、1733は係数更新部、17
34は直交変調部1716の特性変化を補償するための
近似式の係数データ、1735は増幅器1721の特性
変化を補償するための近似式の係数データである。
【0121】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図26を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1702において、送信直交ベース
バンド信号1701から、送信信号の振幅値1703を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1703
をアドレスとして、直交変調部1716の非線形歪補償
用である第1の参照テーブル1704および増幅器17
21の非線形歪補償用である第2の参照テーブル170
8を参照し、それぞれ、あらかじめ用意した非線形歪特
性の逆特性を持つ非線形歪補償係数1705および17
09を得る。また、振幅値1703を入力として、直交
変調部1716の特性変化補償用係数1707および増
幅器1721の特性変化補償用係数1711を、それぞ
れ、第1及び第2の近似計算部1706と1708で近
似式を用いて求める。補償係数計算部1712では4つ
の補償係数1705、1707、1709、1711の
複素積を求めることにより、送信変調系の非線形歪補償
係数1713を得る。非線形歪補償部1714では送信
直交ベースバンド信号1701と送信変調系の非線形歪
補償係数1713の複素積を行い、非線形歪補償された
直交ベースバンド信号1715を出力する。非線形歪補
償された直交ベースバンド信号1715を直交変調部1
716に入力し、直交変調器1717で直交変調して直
交変調信号1718として、増幅回路1719で増幅直
交変調信号1720にした後、送信系の増幅器1721
で送信に必要な大きさに増幅して送信変調信号1722
を出力する。
【0122】ここで、スイッチ1723で変調信号17
20と送信変調信号1722のいずれかを選択し、分配
器1725で選択した変調信号1724を分配する。分
配した変調信号1726を直交復調部1727で直交復
調し、直交ベースバンド信号1728を得る。送信信号
の振幅値1703をアドレスとして直交復調部1727
の非線形歪補正用である第3の参照テーブル1729で
補正係数1730を参照し、復調信号補正部1731
で、参照した非線形歪補正係数1730を用いて複素積
により補正直交ベースバンド信号1732を求める。係
数更新部1733で、送信直交ベースバンド信号170
1と補正直交ベースバンド信号1732から求められる
誤差に基づいて、直交変調部1716の特性変化補償係
数を算出する第1の近似計算部1706で適用される近
似式の係数データ1734と増幅器1721の特性変化
補償係数を算出する第2の近似計算部1710で適用さ
れる近似式の係数データ1735を更新する。このと
き、スイッチ1723で、増幅器1721に入力前の変
調信号1720を選択した場合には、直交変調部171
6の特性変化補償用である第1の近似計算部1706で
適用される近似式の係数データ1734が更新され、ス
イッチ1723で、増幅器1721通過後の変調信号1
722を選択した場合には、増幅器1721の非線形歪
補償用である第2の近似計算部1710で適用される近
似式の係数データ1735が更新される。
【0123】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1702、直交変調部の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1704、直交変調部の特性変化補償用で
ある第1の近似計算部1706、増幅器の非線形歪補償
用である第2の参照テーブル1708、増幅器の特性変
化補償用である第2の近似計算部1710、補償係数計
算部1712、非線形歪補償部1714、スイッチ17
23、分配器1725、直交復調部1727、直交復調
部の非線形歪補正用である第3の参照テーブル172
9、復調信号補正部1731、係数更新部1733を設
け、送信直交ベースバンド信号1701の振幅値170
3を入力として直交変調部の非線形歪補償用である第1
の参照テーブル1704および増幅器の非線形歪補償用
である第2の参照テーブル1708においてそれぞれの
補償係数を参照し、同時に直交変調部の特性変化補償用
である第1の近似計算部1706および増幅器の特性変
化補償用である第2の近似計算部1710で補償係数を
計算し、補償係数計算部1712で4つの補償係数を合
成した後、送信直交ベースバンド信号1701と合成し
た非線形歪補償データ1713の複素積を非線形歪補償
部1714で行い、増幅器1721で増幅前の信号17
20と増幅後の信号1722をスイッチ1721で選択
し、選択した変調信号を分配器1725で分配した後、
直交復調部1727で直交復調して得られる直交ベース
バンド信号1728を、振幅値1703を入力として参
照される直交復調部1727の非線形歪補正用係数17
30を用いて復調信号補正部1731で補正し、補正直
交ベースバンド信号1732と送信直交ベースバンド信
号1701に基づいて、係数更新部1733で、直交変
調部の特性変化補償用である第1の近似計算部1706
で適用される近似式の係数データと、増幅器の特性変化
補償用である第2の近似計算部1710で適用される近
似式の係数データを更新することによって、直交変調部
および直交復調部の線形性が確保できないような送信系
においても、直交変調部および増幅器の非線形歪補償を
適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することがで
きる。
【0124】(実施の形態18)図27は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図27において、1801は送信直交ベースバンド信
号、1802はパワー計算部、1803はパワー計算部
1802で計算した振幅値、1804は送信変調系補償
係数決定手段である第1の参照テーブル、1805は送
信変調系の非線形歪補償係数、1806は非線形歪補償
部、1807は非線形歪補償された直交ベースバンド信
号、1808は直交変調部、1809は直交変調信号、
1810は送信系の増幅器、1811は増幅した送信変
調信号、1812はスイッチ、1813は選択された変
調信号、1814は分配器、1815は分配された変調
信号、1816は直交復調部、1817は直交復調した
直交ベースバンド信号、1818は直交復調部補正係数
決定手段である第2の参照テーブル、1819は直交復
調部の非線形歪補正係数、1820は復調信号補正部、
1821は補正直交ベースバンド信号、1822は係数
更新部、1823と1824は非線形歪補償用の係数デ
ータである。
【0125】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図27を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1802において、送信直交ベース
バンド信号1801から、送信信号の振幅値1803を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1803
をアドレスとして、送信変調系の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1804を参照し、あらかじめ用意
した非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数18
05を得る。非線形歪補償部1806では送信直交ベー
スバンド信号1801と送信変調系の非線形歪補償係数
1805の複素積を行い、非線形歪補償された直交ベー
スバンド信号1807を出力する。非線形歪補償された
直交ベースバンド信号1807を直交変調部1808で
直交変調して変調信号1809にした後、送信系の増幅
器1810で送信に必要な大きさに増幅して送信変調信
号1811を出力する。
【0126】ここで、スイッチ1812で変調信号18
09と送信変調信号1811のいずれかを選択し、分配
器1814で選択した変調信号1813を分配する。分
配した変調信号1815を直交復調部1816で直交復
調し、直交ベースバンド信号1817を得る。送信信号
の振幅値1803をアドレスとして直交復調部1816
の非線形歪補正用である第2の参照テーブル1818で
補正係数1819を参照し、復調信号補正部1820
で、参照した非線形歪補正係数1819を用いて複素積
により補正直交ベースバンド信号1821を求める。係
数更新部1822で、送信直交ベースバンド信号180
1と補正直交ベースバンド信号1821から求められる
誤差に基づいて、振幅値1803をアドレスとして参照
される2つの非線形歪補償用の係数データ1823と1
824を更新する。このとき、スイッチ1812で、増
幅器1810に入力前の変調信号1809を選択した場
合には、直交復調部1816の非線形歪補正用である第
2の参照テーブル1818の係数データ1824が更新
され、スイッチ1812で、増幅器1810通過後の変
調信号1811を選択した場合には、送信変調系の非線
形歪補償用である第1の参照テーブル1804の係数デ
ータ1823が更新される。
【0127】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1802、送信変調系の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1804、非線形歪補償部1806、スイ
ッチ1812、分配器1814、直交復調部1816、
直交復調部の非線形歪補正用である第2の参照テーブル
1818、復調信号補正部1820、係数更新部182
2を設け、送信直交ベースバンド信号1801の振幅値
1803によって送信変調系の非線形歪補償用である第
1の参照テーブル1804を参照し、送信直交ベースバ
ンド信号1801と参照した非線形歪補償係数1805
の複素積を非線形歪補償部1806で行い、増幅器18
10で増幅前の信号1809と増幅後の信号1811を
スイッチ1812で選択し、選択した変調信号を分配器
1814で分配した後、直交復調部1816で直交復調
して得られる直交ベースバンド信号1817を、振幅値
1803をアドレスとして参照される直交復調部の非線
形歪補正用係数1819を用いて復調信号補正部182
0で補正し、補正直交ベースバンド信号1821と送信
直交ベースバンド信号1801に基づいて、係数更新部
1822で、送信変調系の非線形歪補償用である第1の
参照テーブル1804の内容と、直交復調部の非線形歪
補正用である第2の参照テーブル1818の内容を更新
することによって、直交変調部および直交復調部の線形
性が確保できないような送信系においても、送信変調系
および直交復調部の非線形歪補償を適応的に行う高精度
な非線形歪補償を実現することができる。
【0128】また、上記においては、送信変調系補償係
数決定手段として第1の参照テーブル1804を、直交
復調部補正係数決定手段として第2の参照テーブル18
18を用いたが、図28に示すように、これらに代え
て、送信変調系補償係数決定手段として第1の近似計算
部1825を、直交復調部補正係数決定手段として第2
の近似計算部1826を配置しても良い。すなわち、計
算した送信信号の振幅値1803を入力として、送信変
調系の非線形歪補償係数1805を、第1の近似計算部
1825で、あらかじめ用意した非線形歪補償係数を計
算するための近似式を用いて求めるとともに、送信信号
の振幅値1803を入力として直交復調部1816の非
線形歪補正用である第2の近似計算部1826で補正係
数1827を計算し、復調信号補正部1828で、計算
した非線形歪補正係数1827を用いて複素積により補
正直交ベースバンド信号1821を求め、係数更新部1
822で、送信直交ベースバンド信号1801と補正直
交ベースバンド信号1821から求められる誤差に基づ
いて、送信変調系の非線形歪補償用である第1の近似計
算部1825で適用される近似式の係数データ1830
と直交復調部1816の非線形歪補正用である第2の近
似計算部1826で適用される近似式の係数データ18
31を更新し、このとき、スイッチ1812で、増幅器
1810に入力前の変調信号1809を選択した場合に
は、直交復調部1816の非線形歪補正用である第2の
近似計算部1826で適用される近似式の係数データ1
831を更新し、スイッチ1812で、増幅器1810
通過後の変調信号1811を選択した場合には、送信変
調系の非線形歪補償用である第1の近似計算部1825
で適用される近似式の係数データ1830を更新するよ
うにしても良い。このような構成としても、直交変調部
および直交復調部の線形性が確保できないような送信系
において、送信変調系および直交復調部の非線形歪補償
を適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することが
できる。
【0129】(実施の形態19)図29は、本実施の形
態における非線形歪補償装置の構成ブロック図を示す。
図29において、1901は送信直交ベースバンド信
号、1902はパワー計算部、1903はパワー計算部
1902で計算した振幅値、1904は送信変調系の特
性変化補償用である第1の近似計算部、1905は送信
変調系の特性変化補償用係数、1906は送信変調系の
非線形歪補償用である第1の参照テーブル、1907は
送信変調系の非線形歪補償係数、1908は補償係数計
算部、1909は合成した送信変調系の非線形歪補償係
数、1910は非線形歪補償部、1911は非線形歪補
償された直交ベースバンド信号、1912は直交変調
部、1913は直交変調信号、1914は送信系の増幅
器、1915は増幅した送信変調信号、1916はスイ
ッチ、1917は選択された変調信号、1918は分配
器、1919は分配された変調信号、1920は直交復
調部、1921は直交復調した直交ベースバンド信号、
1922は直交復調部の特性変化補正用である第2の近
似計算部、1923は直交復調部の特性変化補正係数、
1924は直交復調部の非線形歪補正用である第2の参
照テーブル、1925は直交復調部の非線形歪補正係
数、1926は補正係数計算部、1927は合成した直
交復調部の非線形歪補正係数、1928は復調信号補正
部、1929は補正直交ベースバンド信号、1930は
係数更新部、1931と1932は特性変化補償用の近
似式の係数データである。
【0130】以上のように構成された非線形歪補償装置
について、図29を用いてその動作について説明する。
まず、パワー計算部1902において、送信直交ベース
バンド信号1901から、送信信号の振幅値1903を
計算する。つぎに、計算した送信信号の振幅値1903
をアドレスとして、送信変調系の非線形歪補償用である
第1の参照テーブル1906を参照し、あらかじめ用意
した非線形歪特性の逆特性を持つ非線形歪補償係数19
07を得る。また、振幅値1903を入力として、送信
変調系の特性変化補償用係数1905を、第1の近似計
算部1904で近似式を用いて求める。補償係数計算部
1908では2つの補償係数1905と1907の複素
積を求めることにより、合成した送信変調系の非線形歪
補償係数1909を得る。非線形歪補償部1910では
送信直交ベースバンド信号1901と合成した送信変調
系の非線形歪補償係数1909の複素積を行い、非線形
歪補償された直交ベースバンド信号1911を出力す
る。非線形歪補償された直交ベースバンド信号1911
を直交変調部1912で直交変調して変調信号1913
にした後、送信系の増幅器1914で送信に必要な大き
さに増幅して送信変調信号1915を出力する。
【0131】ここで、スイッチ1916で変調信号19
13と送信変調信号1915とのいずれかを選択し、分
配器1918で選択した変調信号1917を分配する。
分配した変調信号1919を直交復調部1920で直交
復調し、直交ベースバンド信号1921を得る。送信信
号の振幅値1903をアドレスとして直交復調部192
0の非線形歪補正用である第2の参照テーブル1924
で補正係数1925を参照する。また、振幅値1903
を入力として、直交復調部1920の特性変化補償用係
数1923を、第2の近似計算部1922で近似式を用
いて求める。補正係数計算部1926で2つの補正係数
1923と1925の複素積を求め、復調信号補正部1
928で、合成した非線形歪補正係数1927を用いて
複素積により補正直交ベースバンド信号1929を求め
る。係数更新部1930で、送信直交ベースバンド信号
1901と補正直交ベースバンド信号1929から求め
られる誤差に基づいて、送信変調系の特性変化補償用で
ある第1の近似計算部1904で適用される近似式の係
数データ1931と直交復調部1920の特性変化補正
用である第2の近似計算部1922で適用される近似式
の係数データ1932を更新する。このとき、スイッチ
1916で、増幅器1914に入力前の変調信号191
3を選択した場合には、直交復調部1920の特性変化
補正用である第2の近似計算部1922で適用される近
似式の係数データ1932が更新され、スイッチ191
6で、増幅器1914通過後の変調信号1915を選択
した場合には、送信変調系の特性変化補償用である第1
の近似計算部1904で適用される近似式の係数データ
1931が更新される。
【0132】以上、本実施の形態によれば、パワー計算
部1902、送信変調系の特性変化補償用である第1の
近似計算部1904、送信変調系の非線形歪補償用であ
る第1の参照テーブル1906、補償係数計算部190
8、非線形歪補償部1910、スイッチ1916、分配
器1918、直交復調部1920、直交復調部の特性変
化補正用である第2の近似計算部1922、直交復調部
の非線形歪補正用である第2の参照テーブル1924、
補正係数計算部1926、復調信号補正部1928、係
数更新部1930を設け、送信直交ベースバンド信号1
901の振幅値1903を入力として送信変調系の非線
形歪補償用である第1の参照テーブル1906で補償係
数を参照し、同時に送信変調系の特性変化補償用である
第1の近似計算部1904で補償係数を計算し、補償係
数計算部1908で2つの補償係数を合成した後、送信
直交ベースバンド信号1901と非線形歪補償係数19
09の複素積を非線形歪補償部1910で行い、増幅器
1914で増幅前の信号1913と増幅後の信号191
5をスイッチ1916で選択し、選択した変調信号を分
配器1918で分配した後、直交復調部1920で直交
復調して得られる直交ベースバンド信号1921を、振
幅値1903を入力として求められる直交復調部の非線
形歪補正用係数と直交復調部の特性変化補正用係数を補
正係数計算部1926で合成した係数1927を用い
て、復調信号補正部1928で補正し、補正直交ベース
バンド信号1929と送信直交ベースバンド信号190
1に基づいて、係数更新部1930で、送信変調系の特
性変化補償用である第1の近似計算部1904で適用さ
れる近似式の係数データと、直交復調部の特性変化補正
用である第2の近似計算部1922で適用される近似式
の係数データを更新することによって、直交変調部およ
び直交復調部の線形性が確保できないような送信系にお
いても、送信変調系および直交復調部の非線形歪補償を
適応的に行う高精度な非線形歪補償を実現することがで
きる。
【0133】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送信信号
のパワーの値を用いて、直交変調部と増幅器の非線形歪
を補償する係数を独立に参照し、求められた係数の複素
積を用いたディジタル演算によって非線形歪を補償する
構成とすることによって、直交変調部と増幅器の非線形
歪を個別に補償するのと同じ結果を得ることができるの
で、直交変調部の線形性が確保できず、送信系全体の入
出力特性が複雑な変化を持つような送信系においても、
高精度な送信系の非線形歪補償が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図2】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図3】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図4】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図5】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図6】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図7】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図8】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図9】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装置
の構成ブロック図
【図10】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図11】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図12】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図13】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図14】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図15】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図16】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図17】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図18】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図19】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図20】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図21】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図22】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図23】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図24】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図25】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図26】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図27】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図28】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図29】本発明の一実施の形態による非線形歪補償装
置の構成ブロック図
【図30】従来の非線形歪補償装置における構成ブロッ
ク図
【符号の説明】
101、201、301、401、501、601、7
01、801、901、1001、1101、120
1、1301、1401、1501、1601、170
1、1801、1901 送信直交ベースバンド信号 102、202、302、402、502、602、7
02、802、902、1002、1102、120
2、1302、1402、1502、1602、170
2、1802、1902 パワー計算部 103、203、303、403、503、603、7
03、803、903、1003、1103、120
3、1303、1403、1503、1603、170
3、1803、1903 振幅値 104、204、304、404、504、604、7
04、804、904、1004、1104、120
4、1306、1404、1504、1604、170
4、1804、1906 第1の参照テーブル 106、206、306、416、520、606、7
06、806、908、1006、1108、122
0、1326、1406、1508、1606、170
8、1818、1924 第2の参照テーブル 108、208、310、508、608、710、8
08、912、1008、1112、1308、132
8、1408、1512、1608、1712、190
8、1926 補償係数計算部 110、210、312、406、510、610、7
12、810、914、1010、1114、120
6、1310、1410、1514、1610、171
4、1806、1910 非線形歪補償部 112、212、314、408、512、612、7
14、812、916、1012、1116、120
8、1312、1412、1516、1612、171
6、1808、1912 直交変調部 117、217、319、410、514、617、7
19、817、921、1017、1121、121
0、1314、1417、1521、1617、172
1、1810、1914 送信系の増幅器 119、225、422、629、830、906、1
034、1106、1227、1304、1428、1
506、1632、1706、1825、1904 第
1の近似計算部 120、226、423、630、831、910、1
035、1110、1228、1324、1429、1
510、1633、1710、1826、1922 第
2の近似計算部 219、321、412、516、619、721、8
19、920、923、924、1019、1020、
1123、1124、1212、1213、1316、
1317、1421、1525、1621、1725、
1814、1918 分配器 221、323、414、518、621、723、8
25、929、1025、1129、1218、132
2、1423、1527、1623、1727、181
6、1920 直交復調部 223、227、325、420、524、627、7
29、827、832、931、1031、1039、
1135、1224、1231、1332、1425、
1430、1529、1629、1637、1733、
1822、1829、1930 係数更新部 308、506、708 近似計算部 418、522、625、727、1029、103
8、1133、1222、1230、1330、162
7、1636、1731、1820、1828、192
8 復調信号補正部 623、725、1027、1131、1625、17
29 第3の参照テーブル 631、1036、1634 第3の近似計算部 823、927、1023、1127、1216、13
20、1419、1523、1619、1723、18
12、1916 スイッチ

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信システムの通信機に備えられ、
    送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー値を
    計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を用い
    て送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定する直
    交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用いて送
    信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する増
    幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形歪補
    償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信系の
    非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信
    系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバン
    ド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非
    線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調す
    る直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅
    する増幅器とを具備することを特徴とする非線形歪補償
    装置。
  2. 【請求項2】 直交変調部補償係数決定手段が、あらか
    じめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補償
    係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより最
    終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参照
    テーブルであることを特徴とする請求項1記載の非線形
    歪補償装置。
  3. 【請求項3】 直交変調部補償係数決定手段が、あらか
    じめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償係
    数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係数
    決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段の
    増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部
    であることを特徴とする請求項1記載の非線形歪補償装
    置。
  4. 【請求項4】 無線通信システムの通信機に備えられ、
    送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー値を
    計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を用い
    て送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定する直
    交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用いて送
    信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する増
    幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形歪補
    償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信系の
    非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信
    系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバン
    ド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非
    線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調す
    る直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅
    する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する分配器
    と、前記分配した変調信号の一方を直交復調した直交ベ
    ースバンド信号として出力する直交復調部と、前記直交
    復調した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバ
    ンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて
    前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更新する係
    数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補償装
    置。
  5. 【請求項5】 直交変調部補償係数決定手段が、あらか
    じめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補償
    係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより最
    終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参照
    テーブルであることを特徴とする請求項4記載の非線形
    歪補償装置。
  6. 【請求項6】 直交変調部補償係数決定手段が、あらか
    じめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償係
    数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係数
    決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段の
    増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算部
    であることを特徴とする請求項4記載の非線形歪補償装
    置。
  7. 【請求項7】 無線通信システムの通信機に備えられ、
    送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー値を
    計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を用い
    てあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交変調
    部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブル
    と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブル
    により送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決
    定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いてあ
    らかじめ用意した近似式により送信系の特性変動補償係
    数を求める近似計算部と、前記直交変調部の非線形歪補
    償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と前記送信系の
    特性変動補償係数との3つの補償係数から送信系の非線
    形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記送信系の
    非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信
    号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形
    歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直
    交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する
    増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する分配器と、
    前記分配した変調信号の一方を直交復調した直交ベース
    バンド信号として出力する直交復調部と、前記直交復調
    した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド
    信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて前記
    近似計算部の係数データを更新する係数更新部とを具備
    することを特徴とする非線形歪補償装置。
  8. 【請求項8】 無線通信システムの通信機に備えられ、
    送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー値を
    計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を用い
    て送信変調系の非線形歪補償係数を決定する送信変調系
    補償係数決定手段と、前記送信変調系の非線形歪補償係
    数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補
    償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った
    直交ベースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前
    記直交変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記
    増幅した変調信号を分配する分配器と、前記分配した変
    調信号の一方を直交復調した直交ベースバンド信号とし
    て出力する直交復調部と、前記パワー値を用いて前記直
    交復調部の非線形歪補正係数を決定する直交復調系補正
    係数決定手段と、前記直交復調部の非線形歪補正係数を
    用いて前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正
    を行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバ
    ンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤
    差を算出し、前記誤差に基づいて前記送信変調系補償係
    数決定手段の係数データを更新する係数更新部とを具備
    することを特徴とする非線形歪補償装置。
  9. 【請求項9】 送信変調系補償係数決定手段が、あらか
    じめ用意したテーブルにより送信変調系の非線形歪補償
    係数を決定する第1の参照テーブルであり、直交復調系
    補正係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルによ
    り直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参照
    テーブルであることを特徴とする請求項8記載の非線形
    歪補償装置。
  10. 【請求項10】 送信変調系補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により送信変調系の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、直交復調系補
    正係数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により直
    交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の近似計算
    部であることを特徴とする請求項8記載の非線形歪補償
    装置。
  11. 【請求項11】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信変調系の
    非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブルと、前
    記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送
    信変調系の特性変動補償係数を求める近似計算部と、前
    記送信変調系の非線形歪補償係数と前記送信変調系の特
    性変動補償係数とから送信系の非線形歪補償係数を求め
    る補償係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を
    用いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を
    行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交
    ベースバンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直
    交変調を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記増幅
    した変調信号を分配する分配器と、前記分配した変調信
    号の一方を直交復調した直交ベースバンド信号として出
    力する直交復調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ
    用意したテーブルにより直交復調部の非線形歪補正係数
    を決定する第2の参照テーブルと、前記直交復調部の非
    線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベースバ
    ンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補正
    した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド
    信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて前記
    近似計算部の係数データを更新する係数更新部とを具備
    することを特徴とする非線形歪補償装置。
  12. 【請求項12】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
    る直交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用い
    て送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定す
    る増幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形
    歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信
    系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記
    送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベース
    バンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前
    記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変
    調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を
    増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する分
    配器と、前記分配した変調信号の一方を直交復調した直
    交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前記
    パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交復調
    部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベ
    ースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記
    歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベース
    バンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づい
    て前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更新する
    係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補償
    装置。
  13. 【請求項13】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補
    償係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより
    最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参
    照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手段が、あ
    らかじめ用意したテーブルにより直交復調部の非線形歪
    補正係数を決定する第3の参照テーブルであることを特
    徴とする請求項12記載の非線形歪補償装置。
  14. 【請求項14】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係
    数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段
    の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算
    部であり、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ
    用意した近似式により直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する第3の近似計算部であることを特徴とする請求
    項12記載の非線形歪補償装置。
  15. 【請求項15】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交
    変調部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブ
    ルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
    ルにより送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を
    決定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いて
    あらかじめ用意した近似式により送信変調系の特性変動
    補償係数を求める近似計算部と、前記直交変調部の非線
    形歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数と前記送
    信変調系の特性変動補償係数との3つの補償係数から送
    信系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前
    記送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベー
    スバンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、
    前記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交
    変調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号
    を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する
    分配器と、前記分配した変調信号の一方を直交復調した
    直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前
    記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブルにより
    前記直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第3の参
    照テーブルと、前記直交復調部の非線形歪補正係数を用
    いて前記直交復調した直交ベースバンド信号の歪補正を
    行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交ベースバン
    ド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差
    を算出し、前記誤差に基づいて前記近似計算部の係数デ
    ータを更新する係数更新部とを具備することを特徴とす
    る非線形歪補償装置。
  16. 【請求項16】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
    る直交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用い
    て送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定す
    る増幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形
    歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信
    系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記
    送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベース
    バンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前
    記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変
    調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を
    分配する第1の分配器と、前記第1の分配器で分配した
    変調信号の一方を増幅する増幅器と、前記増幅した変調
    信号を分配する第2の分配器と、前記第2の分配器で分
    配した変調信号の一方と前記第1の分配器で分配した変
    調信号の他方とを入力していずれかの変調信号を選択す
    るスイッチと、前記選択された変調信号を直交復調した
    直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前
    記直交復調した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベ
    ースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基
    づいて、前記直交変調部補償係数決定手段の係数データ
    または前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更新
    する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪
    補償装置。
  17. 【請求項17】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補
    償係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより
    最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参
    照テーブルであることを特徴とする請求項16記載の非
    線形歪補償装置。
  18. 【請求項18】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係
    数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段
    の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算
    部であることを特徴とする請求項16記載の非線形歪補
    償装置。
  19. 【請求項19】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交
    変調部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブ
    ルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
    ルにより送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を
    決定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いて
    あらかじめ用意した近似式により送信系の直交変調部の
    特性変動補償係数を決定する第1の近似計算部と、前記
    パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送信
    系の最終段の増幅器の特性変動補償係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交変調部の非線形歪補償係数と
    前記増幅器の非線形歪補償係数と前記直交変調部の特性
    変動補償係数と前記増幅器の特性変動補償係数との4つ
    の補償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める補償
    係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用いて
    前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非
    線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベース
    バンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調
    を行った変調信号を分配する第1の分配器と、前記第1
    の分配器で分配した変調信号の一方を増幅する増幅器
    と、前記増幅した変調信号を分配する第2の分配器と、
    前記第2の分配器で分配した変調信号の一方と前記第1
    の分配器で分配した変調信号の他方とを入力していずれ
    かの変調信号を選択するスイッチと、前記選択された変
    調信号を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
    する直交復調部と、前記直交復調した直交ベースバンド
    信号と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を
    算出し、前記誤差に基づいて、前記第1の近似計算部の
    係数データまたは前記第2の近似計算部の係数データを
    更新する係数更新部とを具備することを特徴とする非線
    形歪補償装置。
  20. 【請求項20】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
    る直交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用い
    て送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定す
    る増幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形
    歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信
    系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記
    送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベース
    バンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前
    記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変
    調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を
    分配する第1の分配器と、前記第1の分配器で分配した
    変調信号の一方を増幅する増幅器と、前記増幅した変調
    信号を分配する第2の分配器と、前記第2の分配器で分
    配した変調信号の一方と前記第1の分配器で分配した変
    調信号の他方とを入力していずれかの変調信号を選択す
    るスイッチと、前記選択された変調信号を直交復調した
    直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前
    記パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係数
    を決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交復
    調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交
    ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前
    記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベー
    スバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づ
    いて、前記直交変調部補償係数決定手段の係数データま
    たは前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更新す
    る係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補
    償装置。
  21. 【請求項21】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補
    償係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより
    最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参
    照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手段が、あ
    らかじめ用意したテーブルにより直交復調部の非線形歪
    補正係数を決定する第3の参照テーブルであることを特
    徴とする請求項20記載の非線形歪補償装置。
  22. 【請求項22】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係
    数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段
    の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算
    部であり、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ
    用意した近似式により直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する第3の近似計算部であることを特徴とする請求
    項20記載の非線形歪補償装置。
  23. 【請求項23】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交
    変調部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブ
    ルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
    ルにより送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を
    決定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いて
    あらかじめ用意した近似式により送信系の直交変調部の
    特性変動補償係数を決定する第1の近似計算部と、前記
    パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送信
    系の最終段の増幅器の特性変動補償係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交変調部の非線形歪補償係数と
    前記増幅器の非線形歪補償係数と前記直交変調部の特性
    変動補償係数と前記増幅器の特性変動補償係数との4つ
    の補償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める補償
    係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用いて
    前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非
    線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベース
    バンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調
    を行った変調信号を分配する第1の分配器と、前記第1
    の分配器で分配した変調信号の一方を増幅する増幅器
    と、前記増幅した変調信号を分配する第2の分配器と、
    前記第2の分配器で分配した変調信号の一方と前記第1
    の分配器で分配した変調信号の他方とを入力していずれ
    かの変調信号を選択するスイッチと、前記選択された変
    調信号を直交復調した直交ベースバンド信号として出力
    する直交復調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用
    意したテーブルにより前記直交復調部の非線形歪補正係
    数を決定する第3の参照テーブルと、前記直交復調部の
    非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベース
    バンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補
    正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバン
    ド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、
    前記第1の近似計算部の係数データまたは前記第2の近
    似計算部の係数データを更新する係数更新部とを具備す
    ることを特徴とする非線形歪補償装置。
  24. 【請求項24】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信変調系の非線形歪補償係数を決定する送信変
    調系補償係数決定手段と、前記送信変調系の非線形歪補
    償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形
    歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行
    った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変調部
    と、前記直交変調を行った変調信号を分配する第1の分
    配器と、前記第1の分配器で分配した変調信号の一方を
    増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配する第
    2の分配器と、前記第2の分配器で分配した変調信号の
    一方と前記第1の分配器で分配した変調信号の他方とを
    入力していずれかの変調信号を選択するスイッチと、前
    記選択された変調信号を直交復調した直交ベースバンド
    信号として出力する直交復調部と、前記パワー値を用い
    て前記直交復調部の非線形歪補正係数を決定する直交復
    調系補正係数決定手段と、前記直交復調部の非線形歪補
    正係数を用いて前記直交復調した直交ベースバンド信号
    の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交
    ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比
    較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前記送信変
    調系補償係数決定手段の係数データまたは前記直交復調
    系補正係数決定手段の係数データを更新する係数更新部
    とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置。
  25. 【請求項25】 送信変調系補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより送信変調系の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、直交復調
    系補正係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルに
    より直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参
    照テーブルであることを特徴とする請求項24記載の非
    線形歪補償装置。
  26. 【請求項26】 送信変調系補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により送信変調系の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、直交復調系補
    正係数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により直
    交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の近似計算
    部であることを特徴とする請求項24記載の非線形歪補
    償装置。
  27. 【請求項27】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信変調系の
    非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブルと、前
    記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送
    信変調系の特性変動補償係数を決定する第1の近似計算
    部と、前記送信変調系の非線形歪補償係数と前記送信変
    調系の特性変動補償係数とから送信変調系の非線形歪補
    償係数を求める補償係数計算部と、前記送信変調系の非
    線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号
    の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪
    補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交
    変調部と、前記直交変調を行った変調信号を分配する第
    1の分配器と、前記第1の分配器で分配した変調信号の
    一方を増幅する増幅器と、前記増幅した変調信号を分配
    する第2の分配器と、前記第2の分配器で分配した変調
    信号の一方と前記第1の分配器で分配した変調信号の他
    方とを入力していずれかの変調信号を選択するスイッチ
    と、前記選択された変調信号を直交復調した直交ベース
    バンド信号として出力する直交復調部と、前記パワー値
    を用いてあらかじめ用意したテーブルにより前記直交復
    調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブル
    と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式に
    より前記直交復調部の特性変動補正係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交復調部の非線形歪補正係数と
    前記直交復調部の特性変動補正係数とから前記直交復調
    部の非線形歪補正係数を求める補正係数計算部と、前記
    直交復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調し
    た直交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部
    と、前記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直
    交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差
    に基づいて、前記第1の近似計算部の係数データまたは
    前記第2の近似計算部の係数データを更新する係数更新
    部とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置。
  28. 【請求項28】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
    る直交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用い
    て送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定す
    る増幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形
    歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信
    系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記
    送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベース
    バンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前
    記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変
    調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を
    増幅する増幅器と、前記直交変調を行った変調信号と前
    記増幅した変調信号とを入力していずれかの変調信号を
    選択するスイッチと、前記選択された変調信号を分配す
    る分配器と、前記分配した変調信号の一方を直交復調し
    た直交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、
    前記直交復調した直交ベースバンド信号と前記送信直交
    ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に
    基づいて、前記直交変調部補償係数決定手段の係数デー
    タまたは前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更
    新する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形
    歪補償装置。
  29. 【請求項29】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補
    償係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより
    最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参
    照テーブルであることを特徴とする請求項28記載の非
    線形歪補償装置。
  30. 【請求項30】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係
    数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段
    の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算
    部であることを特徴とする請求項28記載の非線形歪補
    償装置。
  31. 【請求項31】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交
    変調部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブ
    ルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
    ルにより送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を
    決定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いて
    あらかじめ用意した近似式により送信系の直交変調部の
    特性変動補償係数を決定する第1の近似計算部と、前記
    パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送信
    系の最終段の増幅器の特性変動補償係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交変調部の非線形歪補償係数と
    前記増幅器の非線形歪補償係数と前記直交変調部の特性
    変動補償係数と前記増幅器の特性変動補償係数との4つ
    の補償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める補償
    係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用いて
    前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非
    線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベース
    バンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調
    を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記直交変調を
    行った変調信号と前記増幅した変調信号とを入力してい
    ずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択され
    た変調信号を分配する分配器と、前記分配された変調信
    号を直交復調した直交ベースバンド信号として出力する
    直交復調部と、前記直交復調した直交ベースバンド信号
    と前記送信直交ベースバンド信号を比較して誤差を算出
    し、前記誤差に基づいて、前記第1の近似計算部の係数
    データまたは前記第2の近似計算部の係数データを更新
    する係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪
    補償装置。
  32. 【請求項32】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信系の直交変調部の非線形歪補償係数を決定す
    る直交変調部補償係数決定手段と、前記パワー値を用い
    て送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定す
    る増幅器補償係数決定手段と、前記直交変調部の非線形
    歪補償係数と前記増幅器の非線形歪補償係数とから送信
    系の非線形歪補償係数を求める補償係数計算部と、前記
    送信系の非線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベース
    バンド信号の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前
    記非線形歪補償を行った直交ベースバンド信号を直交変
    調する直交変調部と、前記直交変調を行った変調信号を
    増幅する増幅器と、前記直交変調を行った変調信号と前
    記増幅した変調信号とを入力していずれかの変調信号を
    選択するスイッチと、前記選択された変調信号を分配す
    る分配器と、前記分配された変調信号を直交復調した直
    交ベースバンド信号として出力する直交復調部と、前記
    パワー値を用いて前記直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する直交復調系補正係数決定手段と、前記直交復調
    部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベ
    ースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記
    歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直交ベース
    バンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づい
    て、前記直交変調部補償係数決定手段の係数データまた
    は前記増幅器補償係数決定手段の係数データを更新する
    係数更新部とを具備することを特徴とする非線形歪補償
    装置。
  33. 【請求項33】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより直交変調部の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、増幅器補
    償係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルにより
    最終段の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の参
    照テーブルであり、直交復調系補正係数決定手段が、あ
    らかじめ用意したテーブルにより直交復調部の非線形歪
    補正係数を決定する第3の参照テーブルであることを特
    徴とする請求項32記載の非線形歪補償装置。
  34. 【請求項34】 直交変調部補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により直交変調部の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、増幅器補償係
    数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により最終段
    の増幅器の非線形歪補償係数を決定する第2の近似計算
    部であり、直交復調系補正係数決定手段が、あらかじめ
    用意した近似式により直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する第3の近似計算部であることを特徴とする請求
    項32記載の非線形歪補償装置。
  35. 【請求項35】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信系の直交
    変調部の非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブ
    ルと、前記パワー値を用いてあらかじめ用意したテーブ
    ルにより送信系の最終段の増幅器の非線形歪補償係数を
    決定する第2の参照テーブルと、前記パワー値を用いて
    あらかじめ用意した近似式により送信系の直交変調部の
    特性変動補償係数を決定する第1の近似計算部と、前記
    パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送信
    系の最終段の増幅器の特性変動補償係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交変調部の非線形歪補償係数と
    前記増幅器の非線形歪補償係数と前記直交変調部の特性
    変動補償係数と前記増幅器の特性変動補償係数との4つ
    の補償係数から送信系の非線形歪補償係数を求める補償
    係数計算部と、前記送信系の非線形歪補償係数を用いて
    前記送信直交ベースバンド信号の非線形歪補償を行う非
    線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行った直交ベース
    バンド信号を直交変調する直交変調部と、前記直交変調
    を行った変調信号を増幅する増幅器と、前記直交変調を
    行った変調信号と前記増幅した変調信号とを入力してい
    ずれかの変調信号を選択するスイッチと、前記選択され
    た変調信号を分配する分配器と、前記分配された変調信
    号を直交復調した直交ベースバンド信号として出力する
    直交復調部と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意し
    たテーブルにより前記直交復調部の非線形歪補正係数を
    決定する第3の参照テーブルと、前記直交復調部の非線
    形歪補正係数を用いて前記直交復調した直交ベースバン
    ド信号の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補正し
    た直交ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド信
    号を比較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前記
    第1の近似計算部の係数データまたは前記第2の近似計
    算部の係数データを更新する係数更新部とを具備するこ
    とを特徴とする非線形歪補償装置。
  36. 【請求項36】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いて送信変調系の非線形歪補償係数を決定する送信変
    調系補償係数決定手段と、前記送信変調系の非線形歪補
    償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号の非線形
    歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪補償を行
    った直交ベースバンド信号を直交変調する直交変調部
    と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する増幅器
    と、前記直交変調を行った変調信号と前記増幅した変調
    信号とを入力していずれかの変調信号を選択するスイッ
    チと、前記選択された変調信号を分配する分配器と、前
    記分配された変調信号を直交復調した直交ベースバンド
    信号として出力する直交復調部と、前記パワー値を用い
    て前記直交復調部の非線形歪補正係数を決定する直交復
    調系補正係数決定手段と、前記直交復調部の非線形歪補
    正係数を用いて前記直交復調した直交ベースバンド信号
    の歪補正を行う復調信号補正部と、前記歪補正した直交
    ベースバンド信号と前記送信直交ベースバンド信号を比
    較して誤差を算出し、前記誤差に基づいて、前記送信変
    調系補償係数決定手段の係数データまたは前記直交復調
    系補正係数決定手段の係数データを更新する係数更新部
    とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置。
  37. 【請求項37】 送信変調系補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意したテーブルにより送信変調系の非線形歪補
    償係数を決定する第1の参照テーブルであり、直交復調
    系補正係数決定手段が、あらかじめ用意したテーブルに
    より直交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参
    照テーブルであることを特徴とする請求項36記載の非
    線形歪補償装置。
  38. 【請求項38】 送信変調系補償係数決定手段が、あら
    かじめ用意した近似式により送信変調系の非線形歪補償
    係数を決定する第1の近似計算部であり、直交復調系補
    正係数決定手段が、あらかじめ用意した近似式により直
    交復調部の非線形歪補正係数を決定する第2の近似計算
    部であることを特徴とする請求項36記載の非線形歪補
    償装置。
  39. 【請求項39】 無線通信システムの通信機に備えら
    れ、送信直交ベースバンド信号から、送信信号のパワー
    値を計算により求めるパワー計算部と、前記パワー値を
    用いてあらかじめ用意したテーブルにより送信変調系の
    非線形歪補償係数を決定する第1の参照テーブルと、前
    記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式により送
    信変調系の特性変動補償係数を決定する第1の近似計算
    部と、前記送信変調系の非線形歪補償係数と前記送信変
    調系の特性変動補償係数とから送信変調系の非線形歪補
    償係数を求める補償係数計算部と、前記送信変調系の非
    線形歪補償係数を用いて前記送信直交ベースバンド信号
    の非線形歪補償を行う非線形歪補償部と、前記非線形歪
    補償を行った直交ベースバンド信号を直交変調する直交
    変調部と、前記直交変調を行った変調信号を増幅する増
    幅器と、前記直交変調を行った変調信号と前記増幅した
    変調信号とを入力していずれかの変調信号を選択するス
    イッチと、前記選択された変調信号を分配する分配器
    と、前記分配された変調信号を直交復調した直交ベース
    バンド信号として出力する直交復調部と、前記パワー値
    を用いてあらかじめ用意したテーブルにより前記直交復
    調部の非線形歪補正係数を決定する第2の参照テーブル
    と、前記パワー値を用いてあらかじめ用意した近似式に
    より前記直交復調部の特性変動補正係数を決定する第2
    の近似計算部と、前記直交復調部の非線形歪補正係数と
    前記直交復調部の特性変動補正係数とから前記直交復調
    部の非線形歪補正係数を求める補正係数計算部と、前記
    直交復調部の非線形歪補正係数を用いて前記直交復調し
    た直交ベースバンド信号の歪補正を行う復調信号補正部
    と、前記歪補正した直交ベースバンド信号と前記送信直
    交ベースバンド信号を比較して誤差を算出し、前記誤差
    に基づいて、前記第1の近似計算部の係数データまたは
    前記第2の近似計算部の係数データを更新する係数更新
    部とを具備することを特徴とする非線形歪補償装置。
JP33967697A 1997-12-10 1997-12-10 非線形歪補償装置 Expired - Lifetime JP3171157B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33967697A JP3171157B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 非線形歪補償装置
EP98123292A EP0923213B1 (en) 1997-12-10 1998-12-07 Compensation of nonlinearlities in transmitters using quadrature modulation
DE69830970T DE69830970T2 (de) 1997-12-10 1998-12-07 Ausgleich von Nichlinearitäten in quadraturmodulationbenutzenden Sendern
US09/208,043 US6400774B1 (en) 1997-12-10 1998-12-09 Nonlinearity-caused distortion compensating system
CN98125551.5A CN1118148C (zh) 1997-12-10 1998-12-10 非线性引起的失真补偿系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33967697A JP3171157B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 非線形歪補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11177470A true JPH11177470A (ja) 1999-07-02
JP3171157B2 JP3171157B2 (ja) 2001-05-28

Family

ID=18329753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33967697A Expired - Lifetime JP3171157B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 非線形歪補償装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6400774B1 (ja)
EP (1) EP0923213B1 (ja)
JP (1) JP3171157B2 (ja)
CN (1) CN1118148C (ja)
DE (1) DE69830970T2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002026665A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Sony Corp 歪補償装置および歪補償方法
KR100448892B1 (ko) * 2002-06-04 2004-09-18 한국전자통신연구원 고전력 증폭기의 비선형 왜곡 보상을 위한 전치 왜곡 장치및 그 방법
US6928272B2 (en) 2001-12-04 2005-08-09 Nec Corporation Distortion compensating circuit for compensating distortion occurring in power amplifier
JP2007243549A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Hitachi Kokusai Electric Inc プリディストータ
JP2014225750A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 日本電気株式会社 通信装置、通信方法、送信装置、及び受信装置
WO2015083296A1 (ja) * 2013-12-06 2015-06-11 富士通株式会社 電力調整方法、電力調整プログラム、電力調整装置及び半導体集積回路

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1142104B1 (en) * 1998-12-24 2005-08-17 Nokia Corporation Multi-frequency transmitter using predistortion and a method of transmitting
JP3834166B2 (ja) * 1999-07-07 2006-10-18 日本電気株式会社 振幅計算回路
WO2001008320A1 (fr) * 1999-07-28 2001-02-01 Fujitsu Limited Procede et appareil pour compensation de distorsion de dispositif radio
JP2001111438A (ja) * 1999-10-13 2001-04-20 Nec Corp 送信機及びそれに用いる歪み補償方法
JP4183364B2 (ja) * 1999-12-28 2008-11-19 富士通株式会社 歪補償装置
US6526264B2 (en) * 2000-11-03 2003-02-25 Cognio, Inc. Wideband multi-protocol wireless radio transceiver system
DE10140580A1 (de) * 2000-12-16 2002-06-20 Stabilus Gmbh Kolben-Zylinderaggregat mit einer geschwindigkeitsabhängigen Dämpfkraft
US6853246B2 (en) * 2002-04-18 2005-02-08 Agere Systems Inc. Adaptive predistortion system and a method of adaptively predistorting a signal
US8472897B1 (en) 2006-12-22 2013-06-25 Dali Systems Co. Ltd. Power amplifier predistortion methods and apparatus
US6985704B2 (en) 2002-05-01 2006-01-10 Dali Yang System and method for digital memorized predistortion for wireless communication
US8064850B2 (en) 2002-05-01 2011-11-22 Dali Systems Co., Ltd. High efficiency linearization power amplifier for wireless communication
US8811917B2 (en) * 2002-05-01 2014-08-19 Dali Systems Co. Ltd. Digital hybrid mode power amplifier system
US8380143B2 (en) 2002-05-01 2013-02-19 Dali Systems Co. Ltd Power amplifier time-delay invariant predistortion methods and apparatus
JP4230272B2 (ja) * 2002-06-05 2009-02-25 パナソニック株式会社 歪補償装置
US6784817B2 (en) * 2002-06-13 2004-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Data generating method, data generator, and transmitter using the same
JP4142384B2 (ja) * 2002-10-01 2008-09-03 松下電器産業株式会社 送信装置
FI20040393A0 (fi) * 2004-03-12 2004-03-12 Nokia Corp Esivääristysmenetelmä, mittausjärjestely, esivääristinrakenne, lähetin, vastaanotin ja kytkentälaite
EP1751943A1 (en) * 2004-06-01 2007-02-14 Nokia Corporation A transmitter and a method of operating a transmitter
CN101099296A (zh) * 2005-01-04 2008-01-02 富士通株式会社 Dc偏移补偿方法及dc偏移补偿装置
WO2008078195A2 (en) 2006-12-26 2008-07-03 Dali Systems Co., Ltd. Method and system for baseband predistortion linearization in multi-channel wideband communication systems
US9026067B2 (en) * 2007-04-23 2015-05-05 Dali Systems Co. Ltd. Remotely reconfigurable power amplifier system and method
US8274332B2 (en) 2007-04-23 2012-09-25 Dali Systems Co. Ltd. N-way Doherty distributed power amplifier with power tracking
US8224266B2 (en) * 2007-08-30 2012-07-17 Dali Systems Co., Ltd. Power amplifier predistortion methods and apparatus using envelope and phase detector
KR101669173B1 (ko) * 2007-12-07 2016-10-25 달리 시스템즈 씨오. 엘티디. 베이스밴드-도출형 광대역 rf 디지털 전치 왜곡 시스템
JP5126364B2 (ja) * 2008-08-05 2013-01-23 富士通株式会社 送信装置および調整値測定方法
JP5205182B2 (ja) * 2008-09-09 2013-06-05 株式会社日立国際電気 歪補償増幅装置
JP5228723B2 (ja) * 2008-09-10 2013-07-03 富士通株式会社 歪補償装置及び方法
CN105141513B (zh) 2010-09-14 2018-12-14 大力系统有限公司 操作分布式天线系统的方法和在该系统中进行通信的方法
WO2016058181A1 (en) * 2014-10-17 2016-04-21 Texas Instruments Incorporated Compensation parameter and predistortion signal
CN104618023B (zh) * 2014-12-30 2017-04-19 北京邮电大学 一种光链路线性化方法
WO2017125139A1 (en) 2016-01-19 2017-07-27 Huawei Technologies Co., Ltd. Error-compensated direct digital modulation device
CN110212997B (zh) * 2019-06-04 2022-02-22 成都德芯数字科技股份有限公司 一种调制误码率的获取方法及装置
US20230184889A1 (en) * 2021-12-14 2023-06-15 Infineon Technologies Ag Receiver down-converter architecture including an hybrid coupler, a quadrature down-converter and a baseband signal linear combiner

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4291277A (en) * 1979-05-16 1981-09-22 Harris Corporation Adaptive predistortion technique for linearizing a power amplifier for digital data systems
US4700151A (en) * 1985-03-20 1987-10-13 Nec Corporation Modulation system capable of improving a transmission system
JP2513289B2 (ja) * 1989-01-06 1996-07-03 日本電気株式会社 変調装置
JPH04290321A (ja) 1991-03-19 1992-10-14 Fujitsu Ltd 非線形歪補償方法
US5513215A (en) * 1993-09-20 1996-04-30 Glenayre Electronics, Inc. High speed simulcast data system using adaptive compensation
EP0716520B1 (en) * 1994-06-23 2004-05-12 NTT DoCoMo, Inc. Cdma demodulation circuit and demodulating method
JP3198864B2 (ja) * 1995-03-09 2001-08-13 松下電器産業株式会社 送信装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002026665A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Sony Corp 歪補償装置および歪補償方法
US6928272B2 (en) 2001-12-04 2005-08-09 Nec Corporation Distortion compensating circuit for compensating distortion occurring in power amplifier
KR100448892B1 (ko) * 2002-06-04 2004-09-18 한국전자통신연구원 고전력 증폭기의 비선형 왜곡 보상을 위한 전치 왜곡 장치및 그 방법
US7068980B2 (en) 2002-06-04 2006-06-27 Electronics And Telecommunications Research Institute Pre-distortion apparatus and method for recovering nonlinear distortion of high power amplifier
JP2007243549A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Hitachi Kokusai Electric Inc プリディストータ
JP4704936B2 (ja) * 2006-03-08 2011-06-22 株式会社日立国際電気 プリディストータ
JP2014225750A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 日本電気株式会社 通信装置、通信方法、送信装置、及び受信装置
WO2015083296A1 (ja) * 2013-12-06 2015-06-11 富士通株式会社 電力調整方法、電力調整プログラム、電力調整装置及び半導体集積回路
JPWO2015083296A1 (ja) * 2013-12-06 2017-03-16 富士通株式会社 電力調整方法、電力調整プログラム、電力調整装置及び半導体集積回路
US9872260B2 (en) 2013-12-06 2018-01-16 Fujitsu Limited Power adjustment method, computer-readable recording medium and power adjustment apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6400774B1 (en) 2002-06-04
CN1223506A (zh) 1999-07-21
EP0923213A2 (en) 1999-06-16
DE69830970D1 (de) 2005-09-01
EP0923213B1 (en) 2005-07-27
DE69830970T2 (de) 2006-04-20
CN1118148C (zh) 2003-08-13
EP0923213A3 (en) 2002-01-02
JP3171157B2 (ja) 2001-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3171157B2 (ja) 非線形歪補償装置
KR100681727B1 (ko) 병렬 경로 좌표 변환을 사용하는 가산 디지털 전치왜곡시스템
KR100959032B1 (ko) 통신 네트워크들에서의 스퓨리어스 방사들을 감소시키기위한 주파수 의존적 크기 전치 왜곡
CN100566133C (zh) 用于放大具有输入信号功率的输入信号的设备和方法
KR100408043B1 (ko) 디지탈 아이에프 기술을 적용한 전치 왜곡 방식의 디지털선형화기
KR101024829B1 (ko) 비대칭 특성을 갖는 전력 증폭기의 선형화를 위한 디지털전치 왜곡
US20020105378A1 (en) Linearisation and modulation device
US20040166813A1 (en) Cartesian loop systems with digital processing
JPH09512692A (ja) 適応型前置補償器においてベースバンド・デジタル誤差信号を与える装置および方法
WO2001080471A2 (en) Transmitter linearization using fast predistortion
US7003051B2 (en) Time delay estimation in a transmitter
JPH03145356A (ja) 伝送チェインにおける非線形性を補正するディジタル方法及び該方法を実施するための装置
JP3268135B2 (ja) 無線機
JP4356384B2 (ja) 非線形補償回路と送信装置並びに非線形補償方法
JPH11154880A (ja) 信号補正方法及び装置、歪補償装置、歪補償データ作成装置及び送信機
JP2002135349A (ja) プリディストーション型歪補償回路
JP2002084146A (ja) プリディストーション型歪補償電力増幅器
JP3198864B2 (ja) 送信装置
JP3732824B2 (ja) 通信装置
JP3221326B2 (ja) 送信装置
JP2001053627A (ja) 非線形歪補償装置
KR100939882B1 (ko) 왜곡 보상 장치
WO2018173407A1 (ja) 増幅装置、及び増幅方法
JP3436250B2 (ja) 送信装置
JPH114124A (ja) 電力増幅器補償方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080323

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140323

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term