JP5287521B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
これらの無線通信技術はキャリア通信方式を用いて実現している。また、無線に限らず、従来からの有線の通信方式、たとえばADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などにおいてもキャリア通信方式を使用している。
キャリア通信方式では有線/無線ともに直交変換器を使った方式によるものが多い。特に多ビット変調のものはほとんどすべてにおいて直交変換を行っている。
たとえば802.11系無線LANなどはディジタル変調方式の一つであるOFDM(直交波周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を採用している。
OFDM変調ではベースバンド信号で複数のサブキャリアを持った一次変調波を作る。
さらに、ベースバンドのI/Q信号は、基準発振器からのローカル信号として0度(同相)成分と90度(直交)成分を形成する直交変換器を介してRF(Radio Frequency)帯にアップコンバートされた後、増幅器/アンテナ等を介して電波として出力される。
また、受信においてもその逆の手順で1次復調される。たとえばアンテナから受信されたRF帯の信号はフィルタで帯域制限された後、LNA(Low Noise Amp)を介して増幅された、基準発振器からの直交ローカル信号(0度/90度位相)と混合され、直交成分であるI/Q信号のベースバンドを出力することで実現される。
これらの回路は直接RF帯からベースバンドへ変換するものの他に、一旦IF(Intermediate Frequency)帯への変換を介する方式もあるが、どちらにしても基本的にベースバンド帯域からアップコンバートする機能と直交変換する機能が含まれている。
直交変換機能がディジタル回路で構成されている場合は、温度や製造ばらつきによる誤差は無いが、アナログ回路で構成されている場合は、温度等によりばらつきが生じ、相対誤差(IQ直交誤差)を生じることになる。例えば、振幅誤差、位相誤差、DCオフセット等である。これらは直交変換器で生じる以外に、I/Qそれぞれのベースバンド用フィルタを通過させた時に伝達遅延時間によっても位相誤差が生じる。これらの誤差は通信において通信エラーを引き起こす要因のひとつとなっているので補正する必要があることが既に知られている。
アナログ部の直交変換系の補正技術は、アナログ回路で行う方法とディジタル回路側で補正を行う方法がある。
近年の半導体の微細化技術によりディジタル回路で補正した方がトータルのシステムコストを抑えることができるので、現在はディジタル回路で補正を行う方が主流となっているため、アナログ回路による補正方法についてはここでは述べない。
特に、図7は、送信側の補正の場合、図8は受信側の補正の場合を示している。
I成分/Q成分のIQ利得/位相/DCオフセットの補正回路は図7、8のような回路で実現できる。すなわち、図7において、ベースバンドディジタル回路100において、90度位相をずらした基準信号を生成し、I信号、Q信号として出力し、補正回路101において、IQそれぞれの信号に利得補正用Gainを乗算し、それぞれの信号に位相補正用Gainを乗算したものを、たすき掛けして加算し(I信号に位相補正用Gainを乗算してQ信号に加算し、Q信号に位相補正用Gainを乗算したものをI信号に加算する)、さらにDC成分を加算するというものである。そして、補正されたIQ信号は、電波として送信されるためにDAC104でアナログ変換される。
また、図8においては、アンテナから受信され、途中の経路でI信号、Q信号として出力された信号は、ADC104において、ディジタル変換され、I信号、Q信号は、補正回路103でDC成分を付加され、利得補正用Gainを乗算され、それぞれの信号に位相補正用Gainを乗算したものを、たすき掛けして加算され(I信号に位相補正用Gainを乗算してQ信号に加算し、Q信号に位相補正用Gainを乗算したものをI信号に加算する)て直交変換誤差を補正された上で、ベースバンドディジタル回路100に至る。
この方式では、送信側で生成した基準信号(単一トーン(f1))に対してアナログ部の送信IQ直交誤差成分(IQ利得誤差/IQ位相誤差/IQ DCオフセット)が加わると、パワーエンベロープ信号に基準信号と同じ周波数のトーン1(f1)と2倍の周波数のトーン2(f2)が出現する。IQ直交誤差としてDCオフセット成分があるとf1、IQ利得誤差/IQ位相誤差があるとf2の周波数成分のパワーが大きくなる。つまり、これらの2つの周波数成分のパワーを検出して最小になるようにディジタル側の補正回路の定数を決定すればよい。
ただし、特許文献1の記載は、RFブロックの構成と補正原理に関するもので、ベースバンド側での処理に関しては、DSP処理により実現すると述べられているのみで、具体的な実現方法に関しては述べられていない。特に送信側補正に関してループバックエンベロープ信号からf1とf2のパワーを算出する手法が必要であるが、記述されていない。
近年の無線通信で用いられている変調方式のOFDM方式は、FFT(高速フーリエ変換)/iFFT(逆高速フーリエ変換)処理により時間周波数変換を行う。そのためベースバンド内部にFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)回路を搭載している。
近年のOFDM変復調方式を採用したシステムは、ベースバンド変復調回路内にFFT回路を搭載しているので、FFTとサンプリング周波数の関係から求まる周波数ビンと同じ周波数の単一トーンのパワーを算出するのは容易である。そのため、従来技術は受信側のIQ直交誤差補正しか述べられていないが、前述の基準送信信号を使ってRFパワーエンベロープ信号をループバックさせて補正を行う送信側IQ直交誤差補正においても、基準周波数をFFTの周波数ビンに割り当てて、基準周波数ビンとその2倍の周波数ビンのパワーを算出して最小になる補正値を探すことは可能である。
しかし、本来変復調回路に搭載されているFFT回路は、OFDM変調方式での二次変調の方式によって、その演算精度が決定される。過度に高精度な演算精度を持たせることは回路規模増大となり、コスト・消費電力の面でメリットがない。そのため二次変調で必要とするSNRをもとに量子化ノイズ量を求めてFFT回路が必要とする最適な演算精度で構成する。一方、IQ補正のために必要な演算精度、つまりIQ直交誤差によって生じるイメージ信号のパワーを算出するための演算精度は、本来送受信で必要となる演算精度より10dB程度は多めに必要である。そのため、ベースバンド変復調回路内部のFFT回路を使用する方法では十分なIQ直交誤差補量を見積もることができない。このように変復調回路の演算精度とアナログ補正のための演算精度を切り分けて考えるべきであるが、別々に回路を搭載する場合、回路規模が増大するため、工夫が必要である。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の通信装置において、前記アナログ部での歪みを検出するために、ループバックされた前記パワーエンベロープ信号のトータルパワーを算出するトータルパワー算出部と、前記部分フーリエ変換回路の乗算器に与える定数を可変にすることで、トーン検出する周波数ビンの周波数値を変更する周波数ビン変更手段と、を有し、前記周波数変更手段によって各周波数ビンでの周波数パワーを、前記部分フーリエ変換回路を用いて算出し、前記トータルパワーと各周波数ビンのパワー比から、前記アナログ部で発生した高調波歪み状態を検出する通信装置を特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の通信装置において、前記アナログ部の受信側の直交誤差を補正するために、前記アナログ部の受信側に、前記送信側アナログ部における直交誤差の補正を反映した補正後基準信号を前記受信側直交変換器に入力するための第2のループバック経路を有し、前記補正計算部は、前記アナログ部の受信側及び前記A/D変換器を通過した前記補正後基準信号のI成分/Q成分のパワーを計算するI/Qパワー計算部と、IQ積和平均を計算するIQ積和平均計算部と、I/Q平均を計算するIQ平均計算部と、を有し、計算された値に基づいて前記補正パラメータを制御することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の通信装置において、前記I/Qパワー計算部の乗算器と前記部分フーリエ変換回路の乗算器を併用することを特徴とする。
図1は、本実施形態の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の無線通信装置は、ベースバンド部として、通信時に送受信データからベースバンド信号を変復調するベースバンド変復調部(変復調部)1、本実施例にかかる無線通信装置のIQ直交誤差補正を行うための基準信号を生成する基準信号生成部2を有している。
本無線装置で用いられる変調方式がOFDMの場合、ベースバンド変復調部1は、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)回路をからなるOFDM変復調回路を内部に搭載する。
加えて、送信ベースバンド信号のIQ直交誤差補正を行うための送信I/Q補正回路3、補正後の信号をアナログ変換するD/A変換器(DAC)4、受信ベースバンド信号をディジタル変換するためのA/D変換器16、受信信号のIQ直交誤差補正を行うための受信I/Q補正回路17を有しており、以上をベースバンド部とする。
さらに、送信側のアナログ部として、LPF(Law-Pass Filter)5、90度の位相差を持つローカル発振信号を生成し、I、Q両系統の送信ベースバンド信号を、ローカル発振信号を用いて直交変換し、RF帯の周波数にアップコンバートするVCO(Voltage Controlled Oscillator)/Mixer6、RF信号を増幅するPA(Power Amp:電力増幅器)7、BPF(Band-Pass Filter)8、電波としてRF信号を空気中に出力するためのアンテナ9を備えている。
なお、無線通信装置の構成は、これに限ったものではなく、例えば、アンテナは一つののみとして、スイッチにより、送信経路と受信経路とアンテナへの入出力を適宜切り替えるように構成してもよい。
さらに、変調波信号をアンテナによって送受信するのではなく、適宜な周波数の搬送波にのせて、コネクタを介した通信ケーブルによって送受信する構成とすることで、有線通信にも適用可能である。
IQ直交誤差補正を行うために送信側及び受信側に設けた送信I/Q補正回路3、受信I/Q補正回路17の構成は、背景技術の説明で述べたものと同様の構成であり、また、無線通信システムの場合、送信と受信を同時に処理することは少ないので、図1のようにI/Q補正回路を送信側/受信側で別々に回路を持たせるのではなく、乗算係数を切替て、同じ回路を併用することも可能である。
本発明の目的はこのIQ直交誤差補正回路3、17における補正パラメータを決めることであり、このとき、IQ誤差が最小になるように補正パラメータを決定する必要がある。
この補正パラメータを決定する構成として、本実施形態の無線通信装置は、補正計算処理部(補正計算部)20を有している。
まず、送信側のアナログ部(アナログ部の送信側)直交誤差補正について説明する。
上記したように、ベースバンド送信器側(送信経路)に基準信号生成部2を設けている。
IQ直交誤差の補正を行う場合、スイッチSW1を切り替えて、ベースバンド変復調器1ではなく、基準信号生成部2と補正回路3を接続する。
この基準信号生成部2からはI側に余弦波、Q側に正弦波の単一トーンを出力する。これらの単一トーンの周波数は同じ周波数で、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)周波数ビンの何れかに相当する周波数を選択する。サンプリング周波数が40MHzで64ポイントのFFTを行う場合、周波数ビンは最低周波数が0.625MHzとなる。たとえば4番目の周波数ビン(0.625×4=2.5MHz)を単一トーンの基準周波数に決める。基準信号生成部2では、たとえばテーブル参照形式で信号を生成してもよい。
次に、パワーディテクタ18により、アップコンバートされたRF信号のパワーエンベロープを抽出し、その信号は、直接受信経路のADC16のIまたはQの何れかに入力してサンプリングをし、受信I/Q補正回路17を介して補正計算部20に入力される。
このとき、スイッチSW3は、パワーディテクタ18と、ADC16を接続するように切り替わり、ループバック経路LB1を形成する。
このとき受信I/Q補正回路17はまだなにもすることはないので、単にスルーするだけである。
ここで、受信I/Q補正回路17に入力されるエンベロープ信号(IもしくはQのどちらかを介して入力される)は、送信側のアナログ部のIQ直交誤差の影響を受ける。たとえば送信側DCオフセット成分が含まれている場合は、基準周波数と同じ2.5MHzの周波数が現れる。また、IQ利得/位相誤差成分が含まれている場合は、基準周波数の2倍の周波数(5MHzの周波数)のトーンが現れる。
これらのトーンが消えるように送信I/Q補正回路3で、IQ直交誤差補正を行えばよいことになる。すなわち、図7で示したように、I信号、Q信号のそれぞれについて乗算する利得補正用Gain、位相補正用Gain、及びDC成分を調整する。
図3は、送信側の補正を行うのに必要な補正計算部20の構成を示す図である。
図3において、補正計算部20は、Goertzelアルゴリズムを用いてDFTのいくつかの周波数ビンだけを算出する、部分フーリエ変換回路からなるTone Power計算部21を備えている。
上述のように、補正計算部20は、パワーエンベロープ信号を受信I/Q補正回路17のI又はQから入力される。Iから入力される場合、Qから入力される場合でスイッチSW4を適宜切り替えるものとする。
補正計算部20は、送信I/Q補正回路3において基準信号のI成分、Q成分に乗算することで2.5MHzのトーンパワーが最小となるようなDC成分の値を決定して送信I/Q補正回路3に与え、次に、部分フーリエ変換回路の定数を5MHz用に変更して、IQ利得/位相誤差が最小となるような(5MHzのトーンパワーが最小となるような)補正値を求めて送信I/Q補正回路に与える。
部分フーリエ変換回路は図4に示すような伝達関数と回路で表される。
図5は、部分フーリエ変換回路で計算した周波数パワー特性を示す図である。
部分フーリエ変換回路は、各周波数ビン同士で直交の関係があるため、2.5MHzのパワー計算を行うときには5MHzの周波数成分は、パワー算出結果に現れない。これは、たとえば入力信号が歪んで高調波成分が発生し、基準周波数の整数倍の周波数が現れても、求める周波数ビンのパワー計算には影響しないことを意味している。もちろん歪むことによって、パワーが分散されていることは、1つの周波数ビンのパワー計算をするだけでは判断できない。ループバックされた信号のトータルパワーを算出するトータルパワー算出部(図示せず)を備え、部分フーリエ変換回路の乗算器に与える定数を可変にすることで、トーン検出する周波数ビンを周波数値の変更を行えるようにして各DFTビンでの周波数パワーを、部分フーリエ変換回路を用いて算出することで、トータルパワーと、各周波数ビンのトーンパワーの比により、入力信号の歪みによってアナログ部で発生した高調波成分によるSNRの劣化を判断することができる。
補正を行う場合は、入力信号が大きく歪んでいないかを確認した上で補正量を求める必要があるので、このようなやり方で歪み状況を確認し。歪んでいる場合は、アナログ部のループバック系LB1に図示しないアッテネータを加える必要がある。
本実施形態においては、ベースバンド部のベースバンド変復調部1にOFDM変復調回路のFFT回路(内部FFT回路)有している場合においても、内部FFT回路を用いずに1周波数ビン用の部分DFTを補正計算処理部20に搭載する。
上述したように、ベースバンド変復調回路1に搭載されている内部FFT回路は、OFDM変調方式での二次変調の方式によって、その演算精度が決定されが、過度に高精度な演算精度を持たせることは回路規模増大となり、コスト・消費電力の面でメリットがないので、内部FFT回路が必要とする最適な演算精度で構成する。
以上が本実施形態における送信側のIQ直交誤差補正の流れである。一旦補正をしたら補正パラメータを送信I/Q補正回路に設定して、以後送信側のIQ直交誤差を最小に維持する。
図6は、受信側の補正を行うのに必要な補正計算部20の構成を示す図である。
図1及び図6に従って、受信側アナログ部の直交誤差補正を説明する。
送信側アナログ部の直交誤差補正が終わると、そのあと、受信側アナログ部のIQ直交誤差補正を行う。
この場合、図1のスイッチSW2は、受信経路と送信経路を接続するように切り替えられ、SW3は、パワーディテクタ18とADC16を切り離すように切り替えられる(第2のループバック経路LB2)。これにより、IQ誤差が補正された基準信号を受信側のアナログ部にループバックして、受信側アナログ部(VCO/Mixer13、LPF14、VGA15)の直交誤差を補正するための補正パラメータを算出することが出来る。
受信側の補正方法は、I/Q信号の平均値を計算することでDCオフセット量を求めることができ、I/Qそれぞれのパワーを計算して両者のパワーが同じになるようにI/Q利得誤差を補正し、I/Qの積和平均演算を行うことでIQ位相誤差を補正できる。
詳しくは、図6に示すように補正計算部20に設けたI/Q Power計算部によって、受信IQ利得誤差を補正するために、I成分/Q成分の二乗パワーが同じになるようにIQ利得補正Gainを調整する。
補正計算部20は、調整したこれらの乗算パラメータを受信補正回路17に与え、以降、受信補正回路は、この乗算パラメータによって補正を行う。
ところで、受信補正でも、パワー計算等で乗算器を用いるが、送信側IQ直交誤差補正と受信側IQ直交誤差補正は同時に行う必要がないので、送信側の補正で用いた部分フーリエ変換回路で使用する乗算器と受信側のパワー計算用乗算器を併用できるように構成することで回路規模の増大を抑制できる。
Claims (6)
- 送受信ベースバンド信号を変復調する変復調部を含むベースバンド部と、
受信ベースバンド信号をディジタル変換するA/D変換器及び送信ベースバンド信号をアナログ変換するD/A変換器を介して前記ベースバンド部に接続され、前記送信ベースバンド信号を直交変換する送信側直交変換器及び前記受信ベースバンド信号を直交変換によって生成する受信側直交変換器を有するアナログ部と、
前記ベースバンド部に設けた、前記アナログ部の直交誤差を補正するための補正回路と、
該補正回路のパラメータを制御する補正計算部と、
を有する通信装置において、
同一周波数で90度位相差をもった単一トーンのI/Q信号を基準信号として前記補正回路に供給する基準信号生成部と、
前記送信側直交変換器によって直交変換されアップコンバートされた前記基準信号からパワーエンベロープ信号を抽出するパワーディテクタと、
前記パワーエンベロープ信号を、前記A/D変換器を介して、前記ベースバンド部に取り込むループバック経路と、を有し、
前記補正計算部は、
前記アナログ部の送信側の直交誤差を補正するために、前記A/D変換器を介して取り込まれた前記パワーエンベロープ信号から前記基準信号と同じ周波数の信号成分のパワーと、前記基準信号の2倍の周波数のパワーを部分フーリエ変換回路によって算出するトーンパワー算出部を有し、算出された各パワーが最小となるように前記補正パラメータを制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、前記変復調部は、高速フーリエ変換回路で構成されたOFDM変復調回路を有しており、
前記部分フーリエ変換回路の周波数解析精度は、前記OFDM変復調回路に求められる周波数解析変換精度よりも高精度に設定可能であることを特徴とした通信装置。 - 請求項1又は2に記載の通信装置において、
前記アナログ部での歪みを検出するために、ループバックされた前記パワーエンベロープ信号のトータルパワーを算出するトータルパワー算出部と、
前記部分フーリエ変換回路の乗算器に与える定数を可変にすることで、トーン検出する周波数ビンの周波数値を変更する周波数ビン変更手段と、を有し、
前記周波数変更手段によって各周波数ビンでの周波数パワーを、前記部分フーリエ変換回路を用いて算出し、前記トータルパワーと各周波数ビンのパワー比から、前記アナログ部で発生した高調波歪み状態を検出することを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の通信装置において、
前記A/D変換器から前記ベースバンド部へ入力された入力信号を前記補正回路に入力する前にスケーリングを行うための振幅調整用回路を有していることを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の通信装置において、
前記アナログ部の受信側の直交誤差を補正するために、
前記アナログ部の受信側に、前記送信側アナログ部における直交誤差の補正を反映した補正後基準信号を前記受信側直交変換器に入力するための第2のループバック経路を有し、
前記補正計算部は、前記アナログ部の受信側及び前記A/D変換器を通過した前記補正後基準信号のI成分/Q成分のパワーを計算するI/Qパワー計算部と、IQ積和平均を計算するIQ積和平均計算部と、I/Q平均を計算するIQ平均計算部と、を有し、計算された値に基づいて前記補正パラメータを制御することを特徴とする通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置において、前記I/Qパワー計算部の乗算器と前記部分フーリエ変換回路の乗算器を併用することを特徴とする通信装置。
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