JP6436303B2 - 無線通信装置及び故障判定方法 - Google Patents

無線通信装置及び故障判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6436303B2
JP6436303B2 JP2015061214A JP2015061214A JP6436303B2 JP 6436303 B2 JP6436303 B2 JP 6436303B2 JP 2015061214 A JP2015061214 A JP 2015061214A JP 2015061214 A JP2015061214 A JP 2015061214A JP 6436303 B2 JP6436303 B2 JP 6436303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
correction value
value
correction
modulation signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015061214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016181817A (ja
Inventor
典昭 齊藤
典昭 齊藤
宮長 健二
健二 宮長
重紀 中村
重紀 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015061214A priority Critical patent/JP6436303B2/ja
Priority to CN201610011886.9A priority patent/CN106027453B/zh
Priority to US15/018,864 priority patent/US9525581B2/en
Publication of JP2016181817A publication Critical patent/JP2016181817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436303B2 publication Critical patent/JP6436303B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3845Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier
    • H04L27/3854Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier using a non - coherent carrier, including systems with baseband correction for phase or frequency offset
    • H04L27/3863Compensation for quadrature error in the received signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/362Modulation using more than one carrier, e.g. with quadrature carriers, separately amplitude modulated
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/362Modulation using more than one carrier, e.g. with quadrature carriers, separately amplitude modulated
    • H04L27/364Arrangements for overcoming imperfections in the modulator, e.g. quadrature error or unbalanced I and Q levels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2032Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner
    • H04L27/2053Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner using more than one carrier, e.g. carriers with different phases
    • H04L27/206Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner using more than one carrier, e.g. carriers with different phases using a pair of orthogonal carriers, e.g. quadrature carriers

Description

本開示は、信号を直交変調する際に生じる直交誤差を補正する無線通信装置及び故障判定方法に関する。
近年、CMOSプロセスの微細化に伴い、60GHz帯を用いたミリ波通信及び77GHz乃至81GHz帯を用いたミリ波レーダ等の技術において、直交変調を用いた無線通信装置の開発が急速に進んでいる。かかる無線通信装置では、信号を直交変調する場合に、差動及び直交誤差にそれぞれ応じてキャリアリーク及びイメージリークが生じる。ミリ波信号は、従来のマイクロ波帯の信号よりも、プロセス製造のバラツキに対する感度が高く、また、大きな差動及び直交誤差を持つことから、このバラツキを調整せずにキャリアリーク及びイメージリークを抑圧することは、従来の無線通信装置では困難である。
特許文献1は、マイクロ波帯の信号を送受信する通信装置において、送信波のパワーエンベロープ信号をADC(Analog Digital Converter)にて量子化し、その周波数成分をFFT(Fast Fourier Transform)にて検出する構成を開示している。上記の無線通信装置におけるキャリアリーク及びイメージリークを抑圧する手段としては、特許文献1の構成を適用することが考えられる。
特開2010−283589号公報
しかしながら、特許文献1においては、ADCの検知限界以下のレベルの信号を検出することが困難であるため、直交誤差の適正な補正により直交誤差のレベルが検知限界以下のレベルになった場合と、直交誤差を補正するパワーディテクタ及びその周辺回路が故障しているために直交誤差を検知しない場合と、を区別することが困難である。
本開示は、直交誤差を補正する機能の故障が検知できるため、直交誤差の適正な補正により直交誤差の出力レベルが低い場合と、直交誤差を補正する機能の故障により直交誤差を検出しない場合と、を区別することができる無線通信装置及び故障判定方法を提供する。
本開示に係る無線通信装置は、変調信号の補正値を出力する補正部と、搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成する信号生成部と、前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するDA変換部と、前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成する直交変調部と、前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する検波部と、前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するAD変換部と、前記直交誤差のレベルを前記デジタル信号より検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて前記検波部及び前記AD変換部の故障の有無を判定する故障判定部と、を具備し、前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値である、構成を採る。
本開示に係る故障判定方法は、変調信号の補正値を出力するステップと、搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成するステップと、前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するステップと、前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成するステップと、前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップと、前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するステップと、前記直交誤差のレベルを前記デジタル信号より検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて、前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップ及びデジタル信号を生成するステップの故障の有無を判定するステップと、を有し、前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値である。
本開示によれば、直交誤差を補正する機能の故障を検知できるため、直交誤差の適正な補正により直交誤差の出力レベルが低い場合と、直交誤差を補正する機能の故障により直交誤差を検出しない場合と、を区別することができる。
本開示の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1に係る無線通信装置の動作を示すフロー図 キャリアリーク及びイメージリークのADCの入力レベルが「0」である状態を示す図 キャリアリーク及びイメージリークのADCの入力レベルが最大である状態を示す図 キャリアリーク及びイメージリークのADCの入力レベルがP0以下である状態を示す図 キャリアリーク及びイメージリークのADCの入力レベルが閾値Bより小さい状態を示す図 キャリアリーク及びイメージリークのADCの入力レベルが閾値B以上である状態を示す図 本開示の実施の形態2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態2に係る無線通信装置の動作を示すフロー図
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。
(実施の形態1)
<無線通信装置の構成>
本開示の実施の形態1に係る無線通信装置100の構成について、図1を参照しながら、以下に詳細に説明する。
本実施の形態において、無線通信装置100は、キャリアリーク及びイメージリークを補正する補正機能の故障を判定する故障判定処理を起動時に実行し、故障判定処理において故障を生じていない判定結果を得た場合に、続いてキャリアリーク及びイメージリークを抑制する補正を行うキャリブレーション処理を実行する。無線通信装置100は、典型的にはミリ波信号を送受信する装置である。ここで、キャリアリーク及びイメージリークは、それぞれ差動誤差及び直交誤差により発生する望ましくない信号成分である。
無線通信装置100は、デジタル変調信号発生器101と、DAC(Digital Analog Converter)102、103と、増幅器104、105と、発振器106と、移相器107と、直交変調器108と、増幅器109と、カプラ110と、アンテナ111と、検波器112と、増幅器113と、ADC(Analog Digital Converter)114と、FFT(Fast Fourier Transform)部115と、切替制御部116と、スイッチ117と、故障判定部118と、補正量計算部119と、異常補正値記憶部120と、正規補正値記憶部121と、スイッチ122と、補正回路123と、を有している。FFT部115、故障判定部118および補正量計算部119は、補正計算処理部150を構成している。補正計算処理部150は、キャリアリーク及びイメージリークを検出して故障を判定し、キャリアリーク及びイメージリークを補正するための補正量を算出する。
デジタル変調信号発生器101は、搬送波を周波数fmの連続波CWを用いてデジタル変調して変調信号(トーン信号)を生成する。また、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123による補正値を用いてキャリアリーク及びイメージリークのADC114への入力レベルを補正する。
なお、故障判定処理の実行時では、補正後の変調信号によるキャリアリーク及びイメージリークは、正常動作時に期待されるADC114の出力レベルを超過する。また、キャリブレーション処理の実行時では、補正後の変調信号は、キャリアリーク及びイメージリークが抑圧された変調信号となる。
デジタル変調信号発生器101は、生成した変調信号のI成分をDAC102に出力し、生成した変調信号のQ成分をDAC103に出力する。
DAC102は、デジタル変調信号発生器101から入力した変調信号のI成分をデジタル/アナログ変換(以下、「DA変換」と記載する)してI成分のアナログ信号を生成する。DAC102は、生成したI成分のアナログ信号を増幅器104に出力する。
DAC103は、デジタル変調信号発生器101から入力した変調信号のQ成分をDA変換してQ成分のアナログ信号を生成する。DAC103は、生成したQ成分のアナログ信号を増幅器105に出力する。
増幅器104は、DAC102から入力したI成分のアナログ信号を増幅して直交変調器108に出力する。増幅器105は、DAC103から入力したQ成分のアナログ信号を増幅して直交変調器108に出力する。
発振器106は、所定の周波数の発振信号を生成して移相器107に出力する。移相器107は、発振器106から入力した発振信号の位相を90度ずつシフトさせて直交変調器108に出力する。
直交変調器108は、増幅器104から入力した変調信号のI成分及び増幅器105から入力した変調信号のQ成分を、移相器107から入力した90度位相の異なる発振信号を用いて直交変調して直交変調信号を生成する。直交変調器108は、生成した直交変調信号を増幅器109に出力する。
増幅器109は、直交変調器108から入力した直交変調信号を増幅してカプラ110に出力する。
カプラ110は、増幅器109から入力した直交変調信号を分岐させ、分岐させた一方の直交変調信号をアンテナ111から無線送信し、分岐させた他方の直交変調信号を検波器112に出力する。
検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得し、取得した振幅変動成分を増幅器113に出力する。検波器112は、典型的にはエンベロープ検波を行うエンベロープ検波器である。
増幅器113は、検波器112から入力した振幅変動成分を増幅してADC114に出力する。
ADC114は、増幅器113から入力した振幅変動成分をアナログ/デジタル変換(以下、「AD変換」と記載する)してFFT部115に出力する。
FFT部115は、ADC114から入力したデジタル信号を高速フーリエ変換処理(FFT処理)して時間領域信号を周波数領域信号に変換する。FFT部115が取得した周波数領域信号は、増幅器113からADC114に入力する振幅変動成分の周波数毎の入力レベルを示すものである。FFT部115は、取得した周波数領域信号を、スイッチ117を介して故障判定部118又は補正量計算部119に出力する。
切替制御部116は、起動した際に故障判定処理の実行を開始して、FFT部115と故障判定部118とを接続するようにスイッチ117を制御し、異常補正値記憶部120と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を制御する。また、切替制御部116は、故障判定部118から故障を生じていない故障判定結果が入力した際にキャリブレーション処理の実行を開始して、FFT部115と補正量計算部119とを接続するようにスイッチ117を切り替え、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える。
スイッチ117は、切替制御部116の制御により、FFT部115と故障判定部118とが接続した状態と、FFT部115と補正量計算部119とが接続した状態と、を切り替える。
故障判定部118は、故障判定処理の実行時において、スイッチ117を介してFFT部115と接続した際に、FFT部115から入力した周波数領域信号のキャリアリーク及びイメージリークを検出する。そして、故障判定部118は、検出したキャリアリーク及びイメージリークのADC114の入力レベルに基づいて、検波器112からFFT部115までの検波器112から後段の回路の故障を判定する。
故障判定部118は、故障している判定結果を得た場合に、故障判定結果を外部に出力する。故障判定部118は、故障を生じていない判定結果を得た場合に、故障を生じていない故障判定結果を切替制御部116に出力する。
補正量計算部119は、キャリブレーション処理の実行時において、スイッチ117を介してFFT部115と接続した際に、FFT部115から入力した周波数領域信号のキャリアリーク及びイメージリークに基づいて補正量を算出し、算出結果を補正回路123に出力する。
異常補正値記憶部120は、故障判定処理の実行時に使用する異常補正値を予め記憶している。ここで、異常補正値とは、補正後の変調信号によるキャリアリーク及びイメージリークをADC114に入力した場合、ADC114の出力レベルが正常動作時に期待されるレベルを超過する補正値であり、例えばI成分とQ成分との差動信号間のDCオフセット量を所望AC振幅以上としてI成分とQ成分との振幅差を2倍にするなどが考えられる。
正規補正値記憶部121は、キャリブレーション処理の実行時に使用する正規補正値と、補正量と、を対応付けたテーブルを予め記憶している。正規補正値記憶部121は、補正初期値を予め記憶している。
スイッチ122は、切替制御部116の制御により、異常補正値記憶部120と補正回路123とが接続した状態と、正規補正値記憶部121と補正回路123とが接続した状態と、を切り替える。
補正回路123は、スイッチ122を介して異常補正値記憶部120に接続した際に、異常補正値記憶部120に記憶している異常補正値を読み出す。補正回路123は、読み出した異常補正値を用いて、デジタル変調信号発生器101で生成する変調信号にキャリアリーク及びイメージリークを生じさせて、故障判定処理を開始させる。
補正回路123は、スイッチ122を介して正規補正値記憶部121に接続した際に、正規補正値記憶部121のテーブルを参照して、補正量計算部119から入力した算出結果の補正量に対応付けられている正規補正値を読み出す。そして、補正回路123は、読み出した正規補正値を用いてデジタル変調信号発生器101で生成する変調信号のキャリアリーク及びイメージリークを抑制する補正を行うキャリブレーション処理を実行する。
なお、無線通信装置100は、図示を省略しているが、受信信号を受信して所定の受信処理を行う受信信号処理回路を有しており、受信信号処理回路において受信信号のキャリアリーク及びイメージリークを補正する。
<無線通信装置の動作>
次に、本実施の形態に係る無線通信装置100の動作について、図2乃至図6を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図4乃至図6において、P0は、ADC114で検知可能な振幅変動成分の入力レベルの閾値である。
まず、図示しない電源より電力が供給されることにより装置全体が起動し、故障判定処理の実行が開始される。このとき、切替制御部116は、FFT部115と故障判定部118とを接続するようにスイッチ117を制御し、異常補正値記憶部120と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を制御する。
補正回路123は、スイッチ122を介して異常補正値記憶部120と接続することにより、異常補正値記憶部120に記憶している異常補正値を読み出して、読み出した異常補正値を補正値として設定する(S201)。
次に、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した異常補正値を用いて、変調信号を補正する。つまり、デジタル変調信号発生器101は、補正後の変調信号によるキャリアリーク及びイメージリークをADC114に入力した場合、ADC114の出力レベルが正常動作時に期待されるレベルを超過する変調信号を生成する(S202)。
次に、検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する(S203)。
次に、ADC114は、検波器112で検波することにより取得した振幅変動成分をAD変換してデジタル信号を取得する(S204)。
次に、FFT部115は、ADC114で取得したデジタル信号を高速フーリエ変換処理して周波数fmのキャリアリークの出力レベルPfm及び周波数2fmのイメージリークの出力レベルP2fmを記録する(S205)。
次に、故障判定部118は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Aより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Aより小さいか否かを判定する(S206)。
故障判定部118は、検出したキャリアリークの出力レベルPfmが閾値Aより小さく、かつ、検出したイメージリークの出力レベルP2fmが閾値Aより小さい場合(S206:YES)、故障判定結果を外部に出力する。
検波器112等が故障している場合、図3に示すように、キャリアリークのADC114の入力レベルPfm及びイメージリークのADC114の入力レベルP2fmは「0」となる。
故障判定部118から出力された故障判定結果は、図示しない外部表示装置に出力され、その外部表示装置において無線通信装置100に故障を生じていることを報知する処理を行って異常を警告し(S207)、その後処理を終了する。
一方、故障判定部118は、検出したキャリアリークの出力レベルPfmが閾値A以上、または、検出したイメージリークの出力レベルP2fmが閾値A以上の場合(S206:NO)、故障を生じていない故障判定結果を切替制御部116に出力する。
この場合、図4に示すように、キャリアリークのADC114の入力レベルPfm及びイメージリークのADC114の入力レベルP2fmは、最大となる。
なお、異常補正値を用いて補正した変調信号によるキャリアリーク及びイメージリークを、ADC114に入力することにより、ST206において、故障を判定することができる。
切替制御部116は、故障を生じていない故障判定結果が入力することにより、キャリブレーション処理の実行を開始して、FFT部115と補正量計算部119とを接続するようにスイッチ117を切り替え、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える制御を行う。
補正回路123は、スイッチ122を介して正規補正値記憶部121に接続することにより、正規補正値記憶部121から補正初期値を読み出して、読み出した補正初期値を補正値として設定する(S208)。
次に、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した正規補正値で補正されることにより、キャリアリーク及びイメージリークを補正された変調信号を生成して出力する(S209)。
次に、検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する(S210)。
次に、ADC114は、検波器112で検波することにより取得した振幅変動成分をAD変換してデジタル信号を取得する(S211)。
次に、FFT部115は、ADC114で取得したデジタル信号を高速フーリエ変換処理して周波数fmのキャリアリークの出力レベルPfm及び周波数2fmのイメージリークの出力レベルP2fmを記録する(S212)。
補正量計算部119は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Bより小さいか否かを判定する(S213)。
補正量計算部119は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Bより小さい場合(S213:YES)、キャリブレーション処理によるキャリアリーク及びイメージリークの適正な補正が実行されたと判断して、補正量「0」を示す算出結果を補正回路123に出力する。これにより、補正回路123は、キャリブレーション処理の実行を終了する。
この場合、図5又は図6に示すように、キャリアリークのADC114の入力レベルPfm及びイメージリークのADC114の入力レベルP2fmは、いずれも閾値Bより小さくなる。
一方、補正量計算部119は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値B以上、または、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値B以上の場合(S213:NO)、出力レベルPfm及び出力レベルP2fmを閾値Bより小さくするための補正量を算出する。そして、補正量計算部119は、算出した補正量を示す算出結果を補正回路123に出力する。
この場合、図7に示すように、キャリアリークのADC114の入力レベルPfm及びイメージリークのADC114の入力レベルP2fmは、少なくとも一方が閾値B以上となる。
補正回路123は、正規補正値記憶部121に記憶しているテーブルを参照して、補正量計算部119から入力した算出結果が示す補正量に対応付けられている正規補正値を読み出し、読み出した正規補正値を補正値として設定する(S214)。その後、無線通信装置100は、S209の処理に進む。
上記より、無線通信装置100は、キャリアリーク及びイメージリークの適正な補正が実行されたためにキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが低い状態である図5又は図6の場合と、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障によりキャリアリーク及びイメージリークを検出困難な状態である図3の場合と、を区別することができる。
このように、本実施の形態では、故障判定処理において、異常補正値を出力し、キャリブレーション処理において、正規補正値を出力する補正回路123と、デジタル信号より故障判定処理におけるキャリアリーク及びイメージリークのレベルを検出し、検出したレベルに基づいて検波器112から後段の回路の故障を判定する故障判定部118と、を有する。これにより、本実施の形態によれば、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障を検知することを可能にして、キャリアリーク及びイメージリークの適正な補正の実行によりキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが低い場合と、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障によりキャリアリーク及びイメージリークを検出困難な場合と、を区別することができる。
また、本実施の形態によれば、補正回路123は、起動時に故障判定処理を開始することにより、起動する毎にキャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障を判定することができる。
また、本実施の形態によれば、補正回路123は、故障判定処理において故障判定部118により故障を生じていない判定結果を得られた場合に、キャリブレーション処理を開始することにより、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能が故障していないことを確認してからキャリブレーション処理を実行することができる。
なお、本実施の形態において、起動時に故障判定処理を実行したが、起動時以外の所定のタイミングで故障判定処理を実行するようにしてもよい。
(実施の形態2)
<無線通信装置の構成>
本開示の実施の形態2に係る無線通信装置800の構成について、図8を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図8に示す無線通信装置800において、図1に示した無線通信装置100と共通する構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態において、無線通信装置800は、キャリアリーク及びイメージリークを補正するキャリブレーション処理を起動時に実行し、キャリブレーション処理においてキャリアリーク及びイメージリークのADC114の入力レベルが目標値より抑制された場合に、続いてキャリアリーク及びイメージリークを補正する補正機能の故障を判定する故障判定処理を実行する。
図8に示す無線通信装置800は、図1に示した無線通信装置100の切替制御部116および補正量計算部119の代わりに、切替制御部802および補正量計算部801を有する。FFT部115、スイッチ117、故障判定部118および補正量計算部801は、補正計算処理部850を構成している。補正計算処理部850は、キャリアリーク及びイメージリークを検出して故障を判定し、キャリアリーク及びイメージリークを補正するための補正量を算出する。
補正量計算部801は、キャリブレーション処理の初回の実行時において、周波数領域信号のキャリアリーク及びイメージリークのADC114の入力レベルが目標値より抑制されている場合に、故障判定処理の実行を指示する切替信号を切替制御部802に出力する。また、補正量計算部801は、キャリブレーション処理の初回以外の実行時において、スイッチ117を介してFFT部115から入力した周波数領域信号の、キャリアリーク及びイメージリークのADC114の入力レベルに基づいて補正量を算出し、算出結果を補正回路123に出力する。
切替制御部802は、起動した際又は故障判定部118から故障を生じていない判定結果が入力した際に、キャリブレーション処理の実行を開始して、FFT部115と補正量計算部801とを接続するようにスイッチ117を制御し、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を制御する。
また、切替制御部802は、補正量計算部801から切替信号が入力した際に故障判定処理の実行を開始して、FFT部115と故障判定部118とを接続するようにスイッチ117を切り替え、異常補正値記憶部120と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える制御を行う。
また、切替制御部802は、故障判定部118から故障を生じていない判定結果が入力した際にキャリブレーション処理の実行を開始して、FFT部115と補正量計算部119とを接続するようにスイッチ117を切り替え、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える制御を行う。
スイッチ117は、切替制御部802の制御により、FFT部115と故障判定部118とが接続した状態と、FFT部115と補正量計算部801とが接続した状態と、を切り替える。
故障判定部118は、故障を生じていない判定結果を得た場合に、故障を生じていない故障判定結果を切替制御部802に出力する。なお、故障判定部118の上記以外の機能は、実施の形態1と同一である。
スイッチ122は、切替制御部802の制御により、異常補正値記憶部120と補正回路123とが接続した状態と、正規補正値記憶部121と補正回路123とが接続した状態と、を切り替える。
補正回路123は、スイッチ122を介して正規補正値記憶部121に接続した場合に、正規補正値記憶部121のテーブルを参照して、補正量計算部801から入力した算出結果の補正量に対応付けられている正規補正値を読み出す。補正回路123は、読み出した正規補正値を用いてデジタル変調信号発生器101で生成する変調信号のキャリアリーク及びイメージリークを抑制する補正を行うキャリブレーション処理を実行する。なお、補正回路123の上記以外の機能は、実施の形態1と同一である。
<無線通信装置の動作>
次に、本実施の形態に係る無線通信装置800の動作について、図9を参照しながら、以下に詳細に説明する。
まず、図示しない電源より電力を供給されることにより装置全体が起動し、キャリブレーション処理の実行が開始される。このとき、切替制御部802は、FFT部115と補正量計算部801とを接続するようにスイッチ117を制御し、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を制御する。
補正回路123は、スイッチ122を介して正規補正値記憶部121と接続することにより、正規補正値記憶部121から補正初期値を読み出して、読み出した補正初期値を補正値として設定する(S901)。
次に、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した補正初期値で補正されることにより、キャリアリーク及びイメージリークを補正した変調信号を生成して出力する(S902)。
次に、検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する(S903)。
次に、ADC114は、検波器112で検波することにより取得した振幅変動成分をAD変換してデジタル信号を取得する(S904)。
次に、FFT部115は、ADC114で取得したデジタル信号を高速フーリエ変換処理して周波数fmのキャリアリークの出力レベルPfm及び周波数2fmのイメージリークの出力レベルP2fmを記録する(S905)。
次に、補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが目標値である閾値Bより小さいか否かを判定する(S906)。
補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Bより小さい場合(S906:YES)、切替信号を切替制御部802に出力する。
これにより、切替制御部802は、FFT部115と故障判定部118とを接続するようにスイッチ117を切り替え、異常補正値記憶部120と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える制御を行う。
補正回路123は、スイッチ122を介して異常補正値記憶部120に接続することにより、異常補正値記憶部120に記憶している異常補正値を読み出して、読み出した異常補正値を補正値として設定する(S907)。
次に、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した異常補正値を用いて、変調信号を補正する。つまり、デジタル変調信号発生器101は、補正後の変調信号によるキャリアリーク及びイメージリークをADC114に入力した場合、ADC114の出力レベルが正常動作時に期待されるレベルを超過する変調信号を生成する(S908)。
次に、検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する。また、ADC114は、検波器112で検波することにより取得した振幅変動成分をAD変換してデジタル信号を取得する(S909)。
次に、FFT部115は、ADC114で取得したデジタル信号を高速フーリエ変換処理して周波数fmのキャリアリークの出力レベルPfm及び周波数2fmのイメージリークの出力レベルP2fmを記録する(S910)。
次に、故障判定部118は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Aより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Aより小さいか否かを判定する(S911)。
故障判定部118は、検出したキャリアリークの出力レベルPfmが閾値Aより小さく、かつ、検出したイメージリークの出力レベルP2fmが閾値Aより小さい場合(S911:YES)、故障判定結果を外部に出力する。
故障判定部118から出力された故障判定結果は、図示しない外部表示装置に出力されて、その外部表示装置において無線通信装置100に故障を生じていることを報知する処理を行って異常を警告し(S912)、その後処理を終了する。
一方、故障判定部118は、検出したキャリアリークの出力レベルPfmが閾値以上、または、検出したイメージリークの出力レベルP2fmが閾値A以上の場合(S911:NO)、故障を生じていない故障判定結果を切替制御部802に出力する。
切替制御部802は、故障を生じていない故障判定結果が入力することにより、キャリブレーション処理の実行を再び開始して、FFT部115と補正量計算部801とを接続するようにスイッチ117を切り替え、正規補正値記憶部121と補正回路123とを接続するようにスイッチ122を切り替える制御を行う。
補正回路123は、スイッチ122を介して正規補正値記憶部121と接続することにより、正規補正値記憶部121から補正初期値を読み出して、読み出した補正初期値を補正値として設定する(S913)。
次に、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した補正初期値で補正されることにより、キャリアリーク及びイメージリークを補正された変調信号を生成して出力する。そして、検波器112は、カプラ110から入力した直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する(S914)。
次に、ADC114は、検波器112で検波することにより取得した振幅変動成分をAD変換してデジタル信号を取得する(S915)。
次に、FFT部115は、ADC114で取得したデジタル信号を高速フーリエ変換処理して周波数fmのキャリアリークの出力レベルPfm及び周波数2fmのイメージリークの出力レベルP2fmを記録する(S916)。
補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値Bより小さいか否かを判定する(S917)。
補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルfmが閾値Bより小さく、かつ、イメージリークの出力レベル2fmが閾値Bより小さい場合(S917:YES)、キャリブレーション処理によるキャリアリーク及びイメージリークを抑制する適正な補正の実行によると判断して、補正量「0」を示す算出結果を補正回路123に出力する。これにより、補正回路123は、キャリブレーション処理の実行を終了する。
一方、補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値B以上、または、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値B以上の場合、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値B以上の場合(S917:NO)、出力レベルPfm及び出力レベルP2fmを閾値Bより小さくするための補正量を算出する。そして、補正量計算部801は、算出した補正量を示す算出結果を補正回路123に出力する。
補正回路123は、正規補正値記憶部121に記憶しているテーブルを参照して、補正量計算部801から入力した算出結果が示す補正量に対応付けられている正規補正値を読み出し、読み出した正規補正値を補正値として設定する(S918)。その後、デジタル変調信号発生器101は、補正回路123で設定した正規補正値で補正されることにより、キャリアリーク及びイメージリークを補正された変調信号を生成して出力する。そして、無線通信装置800は、S914の処理に進む。
また、補正量計算部801は、キャリアリークの出力レベルPfmが閾値B以上、または、イメージリークの出力レベルP2fmが閾値B以上の場合(S906:NO)、スイッチ122を切り替えずに、正規補正値記憶部121と補正回路123とが接続した状態を維持する。そして、無線通信装置800は、S907乃至S912の処理をスキップしてS913の処理に進む。
このように、本実施の形態では、故障判定処理において、異常補正値を出力し、キャリブレーション処理において、正規補正値を出力する補正回路123と、デジタル信号より故障判定処理におけるキャリアリーク及びイメージリークのレベルを検出し、検出したレベルに基づいて検波器112から後段の回路の故障を判定する故障判定部118と、を有する。これにより、本実施の形態によれば、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障を検知することを可能にして、キャリアリーク及びイメージリークの適正な補正によりキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが低い場合と、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障によりキャリアリーク及びイメージリークを検出困難な場合と、を区別することができる。
また、本実施の形態によれば、補正回路123は、起動時にキャリブレーション処理を行い、キャリブレーション処理においてキャリアリーク及びイメージリークが目標値以下に抑制された場合に、故障判定処理を開始することにより、キャリアリーク及びイメージリークの適正な補正によりキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが低い場合と、キャリアリーク及びイメージリークを補正する機能の故障によりキャリアリーク及びイメージリークを検出困難な場合と、をキャリアリーク及びイメージリークの抑圧後に区別することができる。
また、本実施の形態によれば、故障判定処理の実行を一回行って、故障していない判定結果を得た後に、キャリブレーション処理を再び実行し、その後は故障判定処理を行わないので、故障判定処理の実行に伴うキャリブレーション処理の処理遅延を最小限にすることができる。
また、本実施の形態によれば、初回のキャリブレーション処理においてキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが閾値Bより低い場合に故障判定処理を実行し、その後のキャリブレーション処理においてキャリアリーク及びイメージリークの出力レベルが閾値Bより低い場合であっても故障判定処理を実行しないので、キャリブレーション処理の適正な実行がなされた状態であって故障していない場合に、故障判定処理を実行してしまう可能性を低くすることができる。
なお、本開示は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、開示の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
具体的には、上記各実施の形態では、異常補正値により補正した際のキャリアリーク及びイメージリークの入力レベルと比較する閾値と、正規補正値により補正した際のキャリアリーク及びイメージリークの入力レベルと比較する閾値と、を異なる値にしたが、本開示では、これらの閾値を同一の値にしてもよい。
また、上記各実施の形態では、キャリブレーション処理において故障判定処理を実行する場合について説明したが、本開示はこれに限られず、複数の送信ブランチ間の位相を調整する場合、振幅調整によるビーム合成時のアンテナサイドローブを最適化する場合、送信用VGA利得の調整による送信自動出力調整(APC)の場合、送信LPFのカットオフ調整により送信帯域外不要輻射を調整する場合、受信DCオフセットを調整する場合、複数の受信ブランチ間の利得を調整する場合、又は、複数の受信ブランチ間の位相を調整する場合にも、故障判定処理を実行することができる。
また、上記各実施の形態では、ミリ波帯の信号を送受信する場合について説明したが、本開示はこれに限られず、ミリ波帯以外のマイクロ波帯の信号等を送受信する場合にも適用することができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記各実施形態では、本開示はハードウェアを用いて構成する例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル プロセッサ(Reconfigurable Processor)を利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、信号を直交変調する際に生じる直交誤差を補正する無線通信装置に用いるに好適である。
100、800 無線通信装置
101 デジタル変調信号発生器
102、103 DAC
104、105、109、113 増幅器
106 発振器
107 移相器
108 直交変調器
110 カプラ
111 アンテナ
112 検波器
114 ADC
115 FFT部
116、802 切替制御部
117 スイッチ
118 故障判定部
119、801 補正量計算部
120 異常補正値記憶部
121 正規補正値記憶部
122 スイッチ
123 補正回路
150、850 補正計算処理部

Claims (7)

  1. 無線通信装置であって、
    変調信号の補正値を出力する補正部と、
    搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成する信号生成部と、
    前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するDA変換部と、
    前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成する直交変調部と、
    前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する検波部と、
    前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するAD変換部と、
    前記デジタル信号から直交誤差のレベルを検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて前記検波部及び前記AD変換部の故障の有無を判定する故障判定部と、
    を具備し、
    前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値であ
    前記補正部は、
    前記無線通信装置の起動時には、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値を補正値として出力する、
    無線通信装置
  2. 前記補正部は、
    前記故障判定部により前記故障が無いと判定された場合に、
    前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値を補正値として出力する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 無線通信装置であって、
    変調信号の補正値を出力する補正部と、
    搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成する信号生成部と、
    前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するDA変換部と、
    前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成する直交変調部と、
    前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得する検波部と、
    前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するAD変換部と、
    前記デジタル信号から直交誤差のレベルを検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて前記検波部及び前記AD変換部の故障の有無を判定する故障判定部と、
    を具備し、
    前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値であり、
    前記補正部は、
    前記無線通信装置の起動時には、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値を補正値として出力し、
    前記直交誤差のレベルが所定値以下に抑制された後に、前記変調信号に前記直交誤差を生じさせる値を補正値として出力する、
    線通信装置。
  4. 変調信号の補正値を出力するステップと、
    搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成するステップと、
    前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するステップと、
    前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成するステップと、
    前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップと、
    前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号から直交誤差のレベルを検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて、前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップ及びデジタル信号を生成するステップの故障の有無を判定するステップと、
    無線通信装置において有し、
    前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値であ
    前記補正値を出力するステップは、
    前記無線通信装置の起動時には、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値を補正値として出力する、
    故障判定方法。
  5. 変調信号の補正値を出力するステップと、
    搬送波をデジタル変調し、前記補正値を用いて補正した変調信号を生成するステップと、
    前記補正後の変調信号をデジタル/アナログ変換してアナログ信号を生成するステップと、
    前記アナログ信号を直交変調して直交変調信号を生成するステップと、
    前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップと、
    前記振幅変動成分をアナログ/デジタル変換してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号から直交誤差のレベルを検出し、前記直交誤差のレベルに基づいて、前記直交変調信号を検波して振幅変動成分を取得するステップ及びデジタル信号を生成するステップの故障の有無を判定するステップと、
    を無線通信装置において有し、
    前記補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値、又は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値であり、
    前記補正値を出力するステップは、
    前記無線通信装置の起動時には、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値を補正値として出力し、
    前記直交誤差のレベルが所定値以下に抑制された後に、前記変調信号に前記直交誤差を生じさせる値を補正値として出力する、
    故障判定方法。
  6. 変調信号を生成する信号生成部と、
    前記変調信号を直交変調する直交変調部と、
    前記直交変調部の出力を検波する検波部と、
    前記検波部の出力から直交誤差を検出し、検出した前記直交誤差のレベルに基づいて異常の有無を判定する判定部と、
    前記信号生成部において生成される前記変調信号を補正する制御部と、を備え、
    前記制御部は、第1の補正値及び第2の補正値をそれぞれ異なるタイミングで前記信号生成部に出力し、
    前記第1の補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値であり、前記第2の補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値である、
    無線通信装置。
  7. 変調信号を生成し、
    前記変調信号を直交変調し、
    前記直交変調された信号を検波し、
    前記検波された信号から直交誤差を検出し、検出した前記直交誤差のレベルに基づいて異常の有無を判定し、
    前記変調信号を補正する制御を行い、
    前記制御は、第1の補正値及び第2の補正値をそれぞれ異なるタイミングで前記信号生成部に出力することを含み、
    前記第1の補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を抑制する値であり、前記第2の補正値は、前記変調信号に対して前記直交誤差を生じさせる値である、
    故障判定方法。
JP2015061214A 2015-03-24 2015-03-24 無線通信装置及び故障判定方法 Expired - Fee Related JP6436303B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061214A JP6436303B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 無線通信装置及び故障判定方法
CN201610011886.9A CN106027453B (zh) 2015-03-24 2016-01-08 无线通信装置及故障判定方法
US15/018,864 US9525581B2 (en) 2015-03-24 2016-02-08 Wireless communication device and malfunction determining method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061214A JP6436303B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 無線通信装置及び故障判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016181817A JP2016181817A (ja) 2016-10-13
JP6436303B2 true JP6436303B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=56976038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015061214A Expired - Fee Related JP6436303B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 無線通信装置及び故障判定方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9525581B2 (ja)
JP (1) JP6436303B2 (ja)
CN (1) CN106027453B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017195466A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 富士通株式会社 無線通信装置及び異常検出方法
KR20210039650A (ko) * 2019-10-02 2021-04-12 삼성전자주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 통신 회로 제어 방법
JP6775718B1 (ja) * 2020-03-17 2020-10-28 三菱電機株式会社 アナログ入力装置及びアナログ入力装置の制御方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09186729A (ja) * 1996-01-08 1997-07-15 Hitachi Denshi Ltd 直交変調器および直交復調器の振幅誤差制御方法
EP1228617A1 (de) * 1999-11-09 2002-08-07 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und testgerät zur ermittlung und korrektur eines gleichspannungsversatzes an einem modulator
WO2003101061A1 (fr) * 2002-05-24 2003-12-04 Anritsu Corporation Procede de detection d'erreur de quadrature de porteuse de modulateur en quadrature et dispositif de modulation en quadrature
JP4492264B2 (ja) * 2004-09-13 2010-06-30 株式会社日立製作所 直交検出器ならびにそれを用いた直交復調器およびサンプリング直交復調器
WO2007029328A1 (ja) * 2005-09-08 2007-03-15 Fujitsu Limited 送信装置
WO2007088938A1 (ja) * 2006-02-03 2007-08-09 Anritsu Corporation 位相制御装置及びそれを用いるパルスパターンジェネレータ並びにエラーディテクタ
JP4241765B2 (ja) * 2006-03-01 2009-03-18 株式会社日立国際電気 送信機及びキャリアリーク検出方法
JP4172805B2 (ja) * 2006-07-12 2008-10-29 株式会社東芝 通信装置、直交誤差補償の設定値算出方法および直交誤差補償プログラム
US7881681B2 (en) * 2006-08-28 2011-02-01 Mediatek Inc. Self-calibrating direct conversion transmitter with converting/steering device
US8285508B2 (en) * 2007-07-10 2012-10-09 Nec Corporation Signal processing apparatus and signal processing method
CN101610090B (zh) * 2008-06-20 2012-10-10 大唐移动通信设备有限公司 一种零中频发射机和校准零中频发射信号的方法
JP2010258597A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ltd 電力増幅器の歪補償装置、電力増幅器の歪補償装置における故障検出方法
JP5287521B2 (ja) * 2009-06-04 2013-09-11 株式会社リコー 通信装置
CN102299707A (zh) * 2011-04-27 2011-12-28 广州润芯信息技术有限公司 一种带有正交相位误差校准的二分频器
WO2012153373A1 (ja) * 2011-05-10 2012-11-15 パナソニック株式会社 振幅・直交度誤差補償装置
JP2013090003A (ja) 2011-10-13 2013-05-13 Hitachi Ltd 無線通信装置、イメージ成分分離方法及びインバランス補正方法
JP5933464B2 (ja) * 2013-02-08 2016-06-08 パナソニック株式会社 無線通信装置及び送信電力制御方法
JP5932689B2 (ja) * 2013-03-15 2016-06-08 パナソニック株式会社 送信装置
US9537520B2 (en) * 2014-05-14 2017-01-03 Samsung Electronics Co., Ltd Method and apparatus for calibrating distortion of signals

Also Published As

Publication number Publication date
CN106027453B (zh) 2020-03-03
JP2016181817A (ja) 2016-10-13
CN106027453A (zh) 2016-10-12
US9525581B2 (en) 2016-12-20
US20160285669A1 (en) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6436303B2 (ja) 無線通信装置及び故障判定方法
JP6663115B2 (ja) Fmcwレーダー
WO2012164905A1 (ja) Vswr測定回路、無線通信装置、vswr測定方法およびvswr測定プログラムが格納された記録媒体
JP6295011B2 (ja) 送信器、送信方法、位相調整装置、位相調整方法
JP7002257B2 (ja) 受信機試験
JP2017183881A (ja) フェーズドアレイ送信装置及びキャリアリーク補正方法
JP2005072874A (ja) 広帯域変調pll、広帯域変調pllのタイミング誤差補正システム、変調タイミング誤差補正方法および広帯域変調pllを備えた無線通信装置の調整方法
US10505770B2 (en) Reception signal processing device, radar, and object detection method
JP5592577B1 (ja) 信号処理装置、及び、レーダ装置
JP2019186653A (ja) 受信機および受信方法
JP2015154464A (ja) 無線通信装置
JP4487671B2 (ja) 直交変調器のキャリアリーク調整装置およびキャリアリーク調整方法
JP6448021B2 (ja) 携帯電話端末
JP6659642B2 (ja) アレイアンテナ装置およびキャリブレーション方法
JP6207365B2 (ja) フェーズドアレーアンテナ装置及び通信システム
JP2014115095A (ja) 送受信装置、送受信方法及び送受信プログラム
JP5825175B2 (ja) 無線通信機
JP2011191119A (ja) 位相差方探受信装置
JP2016099312A (ja) レーダ装置およびレーダ出力調整システム
JP2003243995A (ja) 電力制御方法及び送信機
JP2019165385A (ja) 受信装置、受信方法
US9281988B2 (en) Receiving device, receiving method, and non-transitory computer-readable storage medium storing program
JP2018056631A (ja) 校正回路、校正方法及びプログラム
JP2010233058A (ja) 狭帯域デジタル無線通信システム及び無線機
JP2015192420A (ja) 無線装置及び無線アクセスシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181030

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6436303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees