JP5354086B2 - 電動車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電動車両およびその制御方法に関し、より特定的には、走行用電動機を搭載した電動車両のアクセルオフ時における電動機制御に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車などの電動車両が注目されている。このような電動車両は、二次電池などからなる蓄電装置と、当該蓄電装置からの電力を受けて駆動力を発生可能な走行用電動機としてのモータジェネレータとを備えている。モータジェネレータは、加速時に車両駆動力を発生する一方で、制動時などの減速時において車両の運動エネルギを電気エネルギに変換する回生発電を行う。電動車両では、モータジェネレータからの回生電力を、蓄電装置への充電により回収することによって、エネルギ効率の向上が図られる。
一方で、モータジェネレータからの回生電力が過剰になると、過電圧の発生や蓄電装置の過充電といった部品保護上の問題が発生する可能性がある。したがって、モータジェネレータからの回生電力が過剰にならないように制御する必要がある。
たとえば、特開2009−219189号公報(特許文献1)には、前後輪の一方をエンジンで駆動し、他方をモータで駆動可能とした四輪駆動車両において、エンジンで駆動される発電機の交流電圧を整流し、それをインバータで変換してモータに交流電圧を付与する場合に、過電圧によるインバータスイッチング素子の損傷を抑制防止するための構成が記載されている。
具体的には、車両駆動用電動機のロールバック状態が検出されると、トルク発生に寄与しないd軸電流が流れるように目標電機子電流を設定することにより、走行用電動機の回生による発電電力を消費することが記載されている。これにより、走行用電動機からの回生電力が過剰となることによるインバータの直流リンク電圧の増大を抑制できるので、インバータを構成するスイッチング素子の損傷を防止することができる。
特開2009−219189号公報
電動車両がモータジェネレータの出力によって走行している場面では、アクセルペダルのオフ時に、いわゆるエンジンブレーキ相当の減速度を実現するためには、モータジェネレータが減速トルクを発生する必要がある。しかしながら、モータジェネレータによる減速トルクの発生は回生発電を伴うので、蓄電装置の充電が禁止・制限されている場合には、蓄電装置の過充電が発生しないように考慮する必要がある。
たとえば、特許文献1の技術によれば、d軸電流の増大によってモータジェネレータの消費電力を増大することができるため、減速トルクを発生させつつ、モータジェネレータからの回生電力を抑制することが期待される。
しかしながら、一般に知られているように、d−q軸変換に基づく電動機制御(ベクトル制御)では、直流成分であるd軸電流を発生させるために、モータジェネレータのロータ回転角を用いた2相−3相変換によって、モータジェネレータへの交流印加電圧が制御される。このため、回転角センサに誤差が生じている場合には、誤差の影響によって、意図したd軸電流を発生できなかったり、意図しない減速トルクを生じさせることによって、モータジェネレータからの回生電力が過剰となる虞がある。
また、蓄電装置への充電が禁止されている場面では、モータジェネレータからの回生電力が発生しないように制御する必要がある。この場合には、モータジェネレータの出力トルクが零になるような回転磁界がステータに発生するように、モータジェネレータへの交流印加電圧を制御する必要がある。しかしながら、回転角センサに誤差が生じていると、制御誤差によって減速トルクが生じてしまうことにより、回生電力が生じてしまう虞がある。
以上のように、電動車両では、蓄電装置の充電が制限あるいは禁止された状態におけるアクセルオフ時において、走行用電動機(モータジェネレータ)を慎重に制御する必要があることが理解される。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、走行用電動機(モータジェネレータ)を搭載した電動車両において、蓄電装置の過充電を防止するように、アクセルオフ時に車両走行用電動機(モータジェネレータ)を適切に制御することである。
この発明のある局面では、電動車両は、モータジェネレータと、蓄電装置を含む直流電源と、モータ制御部とを備える。モータジェネレータは、駆動輪と連結された駆動軸との間でトルクを相互に伝達可能に構成される。インバータは、直流電源とモータジェネレータとの間で双方向の直流/交流電力変換を行うように構成される。モータ制御部は、モータジェネレータのトルク指令値および状態値に従って、インバータを構成する複数の電力用半導体スイッチング素子を制御するように構成される。モータ制御部は、アクセルペダルのオフ時に、蓄電装置の充電状態に応じて、モータジェネレータの各相交流電流に直流電流成分を重畳するようにインバータを制御するための直流オフセット生成部を含む。
好ましくは、電動車両は、充放電監視部と、車両制御部とをさらに備える。充放電監視部は、蓄電装置の充電状態に基づいて、蓄電装置の充電電力上限値を設定するように構成される。車両制御部は、車両状態と充放電監視部によって設定された充電電力上限値とに基づいて、トルク指令値を設定するように構成される。車両制御部は、判定部を含む。判定部は、アクセルペダルのオフ時に所定の減速度を確保するために必要な減速トルクをモータジェネレータが出力することによる回生発電電力に相当する第1の電力が、充電電力上限値を超えるか否かを判定するように構成される。そして、直流オフセット生成部は、アクセルペダルのオフ時に、第1の電力が充電電力上限値を超えると判定されたときに、各相交流電流に直流電流成分を重畳するようにインバータを制御する。
さらに好ましくは、車両制御部は、モータジェネレータによる回生発電電力が充電電力上限値を超えない範囲内に制限して、トルク指令値を設定するためのトルク指令値設定部をさらに含む、そして、直流オフセット生成部およびトルク指令値設定部は、第1の電力が充電電力上限値を超える充電制限時におけるアクセルペダルのオフ時には、直流電流成分によって生じる引き摺りトルクと、トルク指令値との和によって、必要な減速トルクを確保するように、直流電流成分の電流量およびトルク指令値を設定する。
さらに好ましくは、トルク指令値設定部は、充電電力上限値が零に設定される充電禁止時には、トルク指令値を零に設定する。直流オフセット生成部は、充電禁止時には、直流電流成分の電流量を所定値に設定する。
好ましくは、電動車両は、充放電監視部と、車両制御部とをさらに備える。充放電監視部は、蓄電装置の充電状態に基づいて、蓄電装置の充電電力上限値を設定するように構成される。車両制御部は、車両状態と充電電力上限値とに基づいてトルク指令値を設定するように構成される。車両制御部は、充電電力上限値が零に設定される充電禁止時には、トルク指令値を零に設定し、直流オフセット生成部は、充電禁止時には、直流電流成分の電流量を所定値に設定する。
また好ましくは、モータ制御部は、制御指令生成部と、加算部と、搬送波制御部と、変調部とを含む。制御指令生成部は、トルク指令値および状態値に基づいて、モータジェネレータへの印加電圧の電圧指令値を生成するように構成される。加算部は、直流オフセット生成部が直流電流成分の重畳を実行するときに、直流電流成分に応じたオフセット電圧を電圧指令値に加算するように構成される。搬送波制御部は、搬送波の周波数を制御する。変調部は、加算部によって処理された電圧指令値と搬送波との比較に基づいて、複数の電力用半導体スイッチング素子のオンオフ制御信号を生成するように構成される。そして、搬送波制御部は、直流電流成分の重畳が実行されるときには、直流電流成分の重畳が非実行のときと比較して、搬送波の周波数を上昇させる。
また好ましくは、モータ制御部は、モータジェネレータの減磁率を推定するための減磁率推定部をさらに含む。そして、直流オフセット生成部は、減磁率の推定値に応じて、各相交流電流に直流電流成分を重畳する期間を制限する。あるいは、直流オフセット生成部は、減磁率の推定値に応じて、各相交流電流に重畳する直流電流成分の電流量を可変に設定する。
この発明の他の局面では、電動車両の制御方法であって、電動車両は、駆動輪と連結された駆動軸との間でトルクを相互に伝達可能に構成されたモータジェネレータと、蓄電装置を含む直流電源と、直流電源とモータジェネレータとの間で双方向の直流/交流電力変換を行うためのインバータとを備える。制御方法は、アクセルペダルがオフされていることを検知するステップと、アクセルペダルのオフ時に、蓄電装置の充電状態に応じて、モータジェネレータの各相交流電流に直流電流成分を重畳するようにインバータを制御するステップとを備える。
好ましくは、制御方法は、アクセルペダルのオフ時に所定の減速度を確保するために必要な減速トルクをモータジェネレータが出力することによる回生発電電力に相当する第1の電力を算出するステップと、第1の電力と、蓄電装置の充電状態に基づいて設定された充電電力上限値とを比較するステップとをさらに備える。そして、制御するステップは、第1の電力が充電電力上限値を超えるときに、各相交流電流に直流電流成分を重畳する。
さらに好ましくは、制御方法は、第1の電力が充電電力上限値を超える充電制限時におけるアクセルペダルのオフ時に、モータジェネレータによる回生発電電力が充電電力上限値を超えない範囲内に制限してモータジェネレータのトルク指令値を設定するとともに、直流電流成分によって生じる引き摺りトルクとトルク指令値との和によって必要な減速トルクを確保するように、直流電流成分の電流量を設定するステップをさらに備える。
あるいは、さらに好ましくは、制御方法は、第1の電力が充電電力上限値を超えるときに、充電電力上限値が零に設定される充電禁止時であるか否かを判定するステップと、充電禁止時に、モータジェネレータのトルク指令値を零に設定するとともに、直流電流成分の電流量を所定値に設定するステップと、充電電力上限値が零でないときに、モータジェネレータによる回生発電電力が充電電力上限値を超えない範囲内に制限してトルク指令値を設定するとともに、直流電流成分によって生じる引き摺りトルクとトルク指令値との和によって必要な減速トルクを確保するように、直流電流成分の電流量を設定するステップとをさらに備える。
好ましくは、制御方法は、蓄電装置の充電電力上限値が零に設定される充電禁止時におけるアクセルペダルのオフ時には、モータジェネレータのトルク指令値を零に設定するとともに、直流電流成分の電流量を所定値に設定するステップをさらに備える。
また好ましくは、インバータを構成する複数の電力用半導体スイッチング素子のオンオフは、モータジェネレータへの印加電圧の電圧指令値と、搬送波との比較に従って制御される。そして、制御するステップが直流電流成分の重畳を実行するときに、電圧指令値には直流電流成分に応じたオフセット電圧が加算される。制御方法は、制御するステップにより直流電流成分の重畳が実行されるか否かを判定するステップと、直流電流成分の重畳が非実行のときに、搬送波の周波数を第1の周波数に設定するステップと、直流電流成分の重畳が実行されるときに、搬送波の周波数を第1の周波数よりも高い第2の周波数に設定するステップとをさらに備える。
あるいは好ましくは、制御方法は、モータジェネレータの減磁率を推定するステップと、減磁率の推定値に応じて、各相交流電流に直流電流成分を重畳する期間を制限するステップとをさらに備える。あるいは、制御方法は、モータジェネレータの減磁率を推定するステップと、減磁率の推定値に応じて、各相交流電流に重畳する直流電流成分の大きさを可変に設定するステップとをさらに備える。
この発明によれば、車両走行用電動機(モータジェネレータ)を搭載した電動車両において、蓄電装置の過充電を防止するように、アクセルオフ時に車両走行用電動機(モータジェネレータ)を適切に制御することができる。
本発明の実施の形態1による電動車両の概略構成を説明するブロック図である。 電動車両のアクセルオフ時におけるバッテリの過充電防止のためのトルク指令値の設定態様の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態1による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御を説明するためのブロック図である。 モータジェネレータの各相電流への直流電流の重畳を説明する波形図である。 本実施の形態1による電動車両におけるモータジェネレータの制御構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御処理手順を示すフローチャートである。 電動車両のアクセルオフ時におけるバッテリ充電制限に伴うトルク指令値の設定を説明するグラフである。 本発明の実施の形態2による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御でのオフセット電流の設定を説明するグラフである。 本発明の実施の形態2による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態2による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による電動車両における搬送波制御部の機能を説明するブロック図である。 図11に示した搬送波制御部による制御を説明するのためのフローチャートである。 図12に示した搬送波制御によるモータジェネレータの各相電流の変化を説明する概念図である。 本発明の実施の形態3の変形例による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御を説明するためのブロック図である。 オフセット電流の可変設定を説明する概念図である。 オフセット電流の重畳期間の定義を説明する概念図である。 オフセット電流の重畳期間の可変設定を説明する概念図である。 本発明の実施の形態3の変形例による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1による電動車両100の概略構成を説明するブロック図である。なお、電動車両100は、ハイブリッド自動車、電気自動車や燃料電池車等の電気エネルギによって車両駆動力を発生する自動車を包括するものである。すなわち、電動車両100には、駆動力源として、少なくとも車両駆動力を発生するように構成されたモータジェネレータMGを備える。電動車両100がハイブリッド自動車であるときには、駆動力源として、モータジェネレータMGに加えて、図示しないエンジンがさらに搭載される。
図1を参照して、電動車両100は、直流電源部10♯と、平滑コンデンサC0と、インバータ14と、モータジェネレータMGと、制御装置30と、アクセルペダル51と、ブレーキペダル55と、駆動軸60と、ディファレンシャルギア70と、駆動輪80とを備える。
直流電源部10♯は、蓄電装置Bと、システムリレーSR1,SR2と、平滑コンデンサC1と、コンバータ12とを含む。
蓄電装置Bは、代表的には、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池によって構成されるため、以下では、蓄電装置BについてバッテリBとも表記する。ただし、「蓄電装置」については、バッテリのみならず、電気二重層キャパシタ等についても適用することが可能である点について、確認的に記載する。
バッテリBに対して、センサ群を含む監視ユニット10が配置される。監視ユニット10は、蓄電装置の出力電圧Vb、出力電流Ibおよび温度Tbを検出するとともに、その異常値の発生を監視するように構成される。なお、出力電流Ibについては、蓄電装置Bの放電時を正値(Ib>0)で示す一方で、充電時を負値(Ib<0)で示すものとする。監視ユニット10による検出値は、制御装置30へ出力される。
システムリレーSR1は、バッテリBの正極端子および電力線6の間に接続され、システムリレーSR1は、バッテリBの負極端子およびアース線5の間に接続される。システムリレーSR1,SR2は、制御信号SEによりオン/オフされる。
平滑コンデンサC1は、電力線6およびアース線5の間に接続される。電圧センサ11は、平滑コンデンサC1の両端の電圧、すなわち、電力線6の直流電圧VLを検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。
コンバータ12は、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2とを含む。電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2は、電力線7およびアース線5の間に直列に接続される。電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2のオン・オフは、スイッチング制御信号SG1およびSG2によって制御される。
この発明の実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」と称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。リアクトルL1は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電力線6の間に接続される。
平滑コンデンサC0は、電力線7およびアース線5の間に接続される。電圧センサ13は、平滑コンデンサC0の両端の電圧、すなわち、電力線7の直流電圧VHを検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。以下では、インバータ14の直流側電圧に相当する直流電圧VHをシステム電圧VHとも称する。
コンバータ12は、スイッチング素子Q1および/またはQ2のオンオフ制御により、直流電圧VLおよびVHの間で双方向の直流電圧変換を実行する。コンバータ12による電圧変換比(VH/VL)は、スイッチング素子Q1,Q2のデューティ比に応じて制御される。具体的には、モータジェネレータMGの状態に応じて電圧指令値VHrが設定されるとともに、コンバータ12におけるデューティ比が、直流電圧VH,VLの検出値に基づいて制御される。なお、直流電圧VHを直流電圧VLから昇圧する必要がない場合には、スイッチング素子Q1およびQ2をオンおよびオフにそれぞれ固定することにより、VH=VL(電圧変換比=1.0)とすることもできる。
コンバータ12では、基本的には、各スイッチング周期内でスイッチング素子Q1およびQ2が相補的かつ交互にオンオフするように制御される。このようにすると、コンバータ12の電流方向に応じて特に制御動作を切換えることなく、バッテリBの充電および放電のいずれにも対応して、直流電圧VHを電圧指令値VHrに制御することができる。
インバータ14は、電力線7およびアース線5の間に並列に設けられる、U相上下アーム15と、V相上下アーム16と、W相上下アーム17とから成る。各相上下アームは、電力線7およびアース線5の間に直列接続されたスイッチング素子から構成される。たとえば、U相上下アーム15は、スイッチング素子Q3,Q4から成り、V相上下アーム16は、スイッチング素子Q5,Q6から成り、W相上下アーム17は、スイッチング素子Q7,Q8から成る。また、スイッチング素子Q3〜Q8に対して、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q3〜Q8のオンオフは、制御装置30からのスイッチング制御信号SG3〜SG8によって制御される。
モータジェネレータMGは、代表的には、3相の永久磁石型同期電動機で構成され、図示しないステータに巻回されたU,V,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続される。さらに、各相コイルの他端は、各相上下アーム15〜17のスイッチング素子の中間点と接続されている。
モータジェネレータMGは、インバータ14から供給される三相交流電力に応じて駆動力を発生し、機械的に連結された駆動軸60およびディファレンシャルギア70を介して駆動輪80を回転駆動する。すなわち、モータジェネレータMGは、駆動輪80と連結された駆動軸60との間でトルクを相互に伝達可能に構成されている。
なお、電動車両100が、図示しないエンジンをさらに搭載するハイブリッド車両である場合には、この図示しないエンジンからの出力による駆動輪80の回転駆動を可能にするために、モータジェネレータMGからの駆動力伝達経路上に、遊星歯車機構などを用いた動力分割機構などを介装し、モータジェネレータMGおよびエンジンが発生する駆動力を適切に分配するように構成してもよい。
電流センサ24は、モータジェネレータMGに流れる電流(相電流)を検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。なお、三相電流Iu,Iv,Iwの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように2相分のモータ電流(たとえば、V相電流IvおよびW相電流Iw)を検出するように配置してもよい。
回転角センサ(レゾルバ)25は、モータジェネレータMGのロータ回転角θを検出し、その検出した回転角θを制御装置30へ送出する。制御装置30では、回転角θに基づきモータジェネレータMGの回転速度および回転周波数ωeを算出できる。なお、回転角センサ25については、回転角θを制御装置30にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置を省略してもよい。
制御装置30は、単一あるいは複数の電子制御ユニット(ECU)により構成される。ECUは、予め記憶されたプログラムを図示しないCPU(Central Processing Unit)で実行することによるソフトウェア処理および/または専用の電子回路によるハードウェア処理により、所定の制御動作を実行する。
図1の構成例では、制御装置30は、MG−ECU35と、バッテリECU40と、HV−ECU50とを含むように構成される。ただし、これらのECUの一部または全部の機能を統合したECUを設けることも可能である。
バッテリECU40は、監視ユニット10によって検出された、バッテリB(蓄電装置)の状態値(出力電圧Vb、出力電流Ibおよび温度Tb)に基づいて、バッテリB(蓄電装置)の現在の充電状態(SOC)を推定する。SOCは、通常、満充電状態(100%)に対する現在の充電量の比率を百分率で示したものである。
さらに、バッテリECU40は、バッテリBの充放電を制御するために、少なくともSOCに基づいて、バッテリBの充電電力上限値Winおよび放電電力上限値Woutを設定する。バッテリBの入出力電力についても、放電電力を正値、充電電力を負値で示すものとする。したがって、Win≦0であり、Wout≧0である。バッテリECU40は「充放電監視部」に対応する。
HV−ECU50は、アクセルペダル51の操作量AC、ブレーキペダル55の操作量BKおよび、図示しないセンサからの車両状況を示す情報に基づいて、電動車両100の走行を制御する。たとえば、HV−ECU50は、ユーザのアクセル操作(AC)およびブレーキ操作(BK)に応じてユーザが所望する加速度または減速度が実現されるように、電動車両100の走行を制御する。HV−ECU50は「車両制御部」に対応する。
この走行制御の一環として、車両走行用のモータジェネレータMGのトルク指令値Trqcomが設定される。電動車両100の加速時には、モータジェネレータMGのトルク指令値が正(Trqcom>0)に設定される。
HV−ECU50は、ブレーキペダル55の操作時には、ブレーキ操作量BKと図示しない車速センサによって検出される車速に基づいて、車両全体で必要なトータル制動力を算出するとともに、このトータル制動力を、油圧ブレーキ(図示せず)による油圧制動力と、モータジェネレータMGによる回生制動力とに分配する協調制御を行う。この際に、モータジェネレータMGで回生制動力を発生するためのトルク指令値(Trqcom<0)は、モータジェネレータMGがトルク指令値相当の減速トルクを出力することによる発電電力が、充電電力上限値Winの範囲内に収まるように設定される。なお、モータジェネレータMGによる回生制動力が制限される場合でも、油圧ブレーキによる制動力を確保することによって、トータル制動力は常に確保することが可能である。
また、内燃機関を駆動源とする従来の車両では、アクセルペダルのオフ時には、いわゆるエンジンブレーキ相当の減速度が自動的に発生される。したがって、HV−ECU50は、アクセルペダル51のオフ時には、上記エンジンブレーキ相当の所定の減速度を確保するために、トルク指令値Trqcomが所定値(負値)に設定される。
ただし、常に、トルク指令値Trqcomは、モータジェネレータが当該トルクを出力した際の消費電力あるいは発電電力に伴うバッテリBの充放電電力がWin〜Woutの範囲内となるように制限した上で設定される。
MG−ECU35は、HV−ECU50によるトルク指令値Trqcomに従って、モータジェネレータMGが動作するように、インバータ14およびコンバータ12を制御する。MG−ECU35には、トルク指令値Trqcom、電圧センサ11によって検出された直流電圧VL、電圧センサ13によって検出されたシステム電圧VH、電流センサ24によって検出されるモータ電流Iv,Iw、および回転角センサ25からの回転角θが入力される。MG−ECU35は、これらの入力信号に基づいて、コンバータ12による直流電圧変換を制御するためのスイッチング制御信号SG1,SG2と、インバータ14による直流/交流電圧変換を制御するためのスイッチング制御信号SG3〜SG8を生成する。すなわち、MG−ECU35は「モータ制御部」に対応する。
電動車両100の加速時には、インバータ14が、正のトルク指令値(Trqcom>0)に従って制御されるように、スイッチング制御信号SG3〜SG8が生成される。これにより、モータジェネレータMGのステータに正トルクを発生させるための回転磁界を生じされるための交流電圧が、インバータ14からモータジェネレータMGへ印加される。これにより、モータジェネレータMGは、バッテリBからの電力線7の直流電力を源に、電動車両100を加速するための駆動力を発生することができる。
モータジェネレータMGは、電動車両100の減速時には、駆動輪80の回転力によって駆動されることによって発電機として動作する。なお、ここで言う「減速時」とは、ブレーキペダル55が操作された場合の回生発電を伴う制動時に加えて、ブレーキペダル55を操作しないもののアクセルペダル51をオフすることによる加速中止時を含む。
基本的には、電動車両100の減速時には、モータジェネレータMGのトルク指令値Trqcomは負に設定される(Trqcom<0)。そして、インバータ14が、負トルクの出力によりモータジェネレータMGでの発電された電力を、直流電力に変換して電力線7へ出力する。この回生された直流電力は、平滑コンデンサC0およびコンバータ12を介して、バッテリBを充電する。
また、トルク指令値Trqcom=0に設定された場合には、モータジェネレータMGの出力トルクを零とするような回転磁界をステータに生じさせるための交流電圧がインバータ14から出力されるように、スイッチング制御信号SG3〜SG8が生成される。
上述のように、バッテリBの過充電が懸念されるSOC上昇時には、バッテリBへの充電が制限あるいは禁止される。このときには、充電電力上限値Win(Win<0に設定)の絶対値が低下される。そして、充電禁止時にはWin=0となる。バッテリBの充電が制限あるいは禁止されている場合には、アクセルペダル51のオフ時(以下、単に「アクセルオフ時」とも称する)において、バッテリBの過充電を防止するために、モータジェネレータMGによる回生電力を抑制する必要がある。
図2には、電動車両100のアクセルオフ時におけるバッテリの過充電防止のためのトルク指令値の設定態様の一例が示される。図2では、長距離の継続的な降坂走行が想定されている。
図2を参照して、トルク値−Trbは、エンジンブレーキ相当の減速度を確保するための減速トルクに対応する。なお、この減速トルク−Trbについては、一定値であるとは限らず、車両状況(車速や路面勾配等)に応じて可変の値に設定されてもよい。
時刻t1までの間は、充電電力上限値|Win|が、減速トルク−Trb発生時のモータジェネレータMGの発電電力よりも大きいため、トルク指令値Trqcom=−Trbに設定可能な状態であることを示している。この間、減速トルクの発生に伴うモータジェネレータMGからの回生電力によって、SOCは徐々に上昇する。
そして、時刻t1では、SOCの上昇に応じて充電電力上限値|Win|が抑制されることにより、設定可能なトルク指令値Trqcom>−Trbとなり、減速トルクの発生が制限される。すなわち、アクセルオフ時のバッテリBへの充電が制限された状態となる。
時刻t1以降では、充電電力上限値|Win|の範囲内に制限して、トルク指令値Trqcomが設定されるため、モータジェネレータMGによる減速トルクが減少するが、SOCの上昇度合は緩やかになる。
そして、制限された減速トルクの発生がさらに継続することにより、時刻t2では、バッテリBの充電が禁止される制御上限値Smaxまで、SOCが上昇する。これにより、充電電力上限値Win=0に設定される。この場合には、モータジェネレータMGによる回生発電が禁止されるため、トルク指令値Trqcom=0に設定される。
上述のように、トルク指令値Trqcom=0の状態では、モータジェネレータMGの出力トルクを零とするような回転磁界を生じさせるように、インバータ14が制御される。しかしながら、回転角センサ25の誤差等の影響によって、モータジェネレータMGからの意図しない回生電力が発生すると、図2に点線で示すように、時刻t2以降もSOCが上昇してしまい、バッテリBが過充電される可能性がある。
また、バッテリBの充電が制限あるいは禁止されている場面では、特許文献1に記載されたように、d軸電流を積極的に流すことによって、モータジェネレータMGからの回生電力を抑制したり、SOCの低下を図ることも可能である。しかしながら、この場合にも、回転角センサ25の誤差等に起因する制御誤差によって、意図しない回生発電が実行されてしまう虞がある。
したがって、本実施の形態による電動車両100では、以下に説明するようなアクセルオフ時の減速制御を実行する。
図3は、本発明の実施の形態による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御を説明するためのブロック図である。
なお、図3を始めとする各ブロック図に示された各機能ブロックについては、当該ブロックに相当する機能を有する電子回路(ハードウェア)をECU内に構成してもよいし、予め設定されたプログラムに従ってECUがソフトウェア処理を実行することにより実現してもよい。
図3を参照して、SOC推定部42は、監視ユニット10によって検出された、バッテリB(蓄電装置)の状態値(電圧、電流、温度等)に基づいて、バッテリBのSOCを推定する。簡略的には、バッテリ電流Ibの積算値および/または開放電圧等に基づいて、SOCを推定する手法が知られている。
充放電制限設定部44は、SOC推定部42によって推定されたSOCに応じて、充電電力上限値Winおよび放電電力上限値Woutを設定する。なお、バッテリ温度Tbを考慮して、バッテリBの内部抵抗が上昇する低温あるいは高温時には、充放電が通常温度時よりも制限されるように、Win,Woutが設定されてもよい。
SOC推定部42および充放電制限設定部44は、図1の構成では、バッテリECU40によって実現される機能ブロックに相当する。
トルク指令値設定部54は、アクセル操作量ACおよびブレーキ操作量BKおよび電動車両100の車両状況に応じて、ユーザが所望する加速度または減速度が実現されるように、トルク指令値Trqcomを設定する。ただし、上述のように、トルク指令値Trqcomは、モータジェネレータMGがTrqcom相当のトルクを出力したときの発電電力または消費電力がWin〜Woutの範囲内となるように設定される。
判定部52は、アクセル操作量ACと、電動車両100の車速(あるいは、モータジェネレータMGの回転速度)と、充電電力上限値Winとを受ける。そして、判定部52は、アクセルオフ時に、エンジンブレーキ相当の所定の減速度を得るために必要な減速トルク−Trbおよび、当該減速トルク−TrbをモータジェネレータMGが出力することによる回生発電電力Wrb♯を推定する。
さらに、判定部52は、推定した回生発電電力Wrb♯と、充電電力上限値Winを比較する。そして、回生発電電力Wrb♯が充電電力上限値Winの範囲内(すなわち、|Wrb♯|≦|Win|)であるときには、判定フラグSOFをオフする一方で、回生発電電力Wrb♯が充電電力上限値Winを超えるとき(すなわち、|Wrb♯|>|Win|)には判定フラグSOFをオンする。
このように、判定部52は、アクセルオフ時に、バッテリBの充電状態に応じて、判定フラグSOFを設定する。判定フラグSOFは、バッテリBの充放電制限・禁止により、現在の充電電力上限値Winの範囲内では、アクセルオフ時に所定の減速度(エンジンブレーキ相当)を確保することができない状態が生じているか否かを示している。なお、判定フラグSOFは、トルク指令値設定部54におけるトルク指令値Trqcomの設定にさらに反映されてもよい。
判定部52およびトルク指令値設定部54は、図1の構成では、HV−ECU50によって実現される機能ブロックに相当する。
判定フラグSOFのオン時には、図4に示されるように、モータジェネレータMGの各相交流電流に直流電流を重畳するようにインバータ14が制御される。
図4を参照して、モータジェネレータMGの各相電流Iu,Iv,Iwは、インバータ14が出力する交流電圧に応じて発生する。インバータ14は、モータジェネレータMGの出力トルクがトルク指令値Trqcomと一致するように、出力電圧の位相および/または振幅を制御する。この際に、通常の電動機制御によれば、モータジェネレータMGの各相電流については、オフセットが極力生じないように、インバータ14を制御することが一般的である。
これに対して、本実施の形態による電動車両100では、判定フラグSOFのオン時には、モータジェネレータMGの各相電流に直流成分を重畳することにより、各相電流に意図的にオフセット電流Ifを発生させる。なお、オフセット電流Ifは、正、負のいずれであってもよい。
このようなオフセットが生じると、モータジェネレータMGのステータにオフセット電流Ifに依存する非回転磁界が生じることとなる。この非回転磁界は、ロータ回転力に対して、一定の減速トルクとして作用する。以下では、かかるオフセット電流によって生じる減速トルクを、「引き摺りトルク」とも称することとする。また、オフセット電流Ifの発生は、ロータ渦電流の増加につながるので、この引き摺りトルクの発生によって、モータジェネレータMGの発電量が増加することはない。
このように、本実施の形態による電動車両100では、アクセルオフ時に判定フラグSOFがオンされると、モータジェネレータMGの各相電流に直流電流を重畳させることにより、モータジェネレータMGに引き摺りトルクを発生させる。
図5には、本実施の形態の電動車両におけるモータジェネレータの制御構成が示される。図5には、代表的な制御構成として、パルス幅変調(PWM)制御の構成が示される。
図5を参照して、MG−ECU35は、モータジェネレータMGの出力トルクを制御するためのPWM制御部200を含む。
PWM制御部200は、電流指令生成部210と、座標変換部220,250と、電圧指令生成部240と、加算部251〜253と、PWM変調部280と、搬送波制御部270とを含む。
電流指令生成部210は、予め作成されたテーブル等に従って、モータジェネレータMGのトルク指令値Trqcomに応じて、d軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomを生成する。
座標変換部220は、電流センサ24による検出値をサンプリングすることによって、各相のモータ電流を取得する。さらに、座標変換部220は、取得した三相電流(Iu,Iv,Iw)を、回転角センサ25によって検出される回転角θを用いて座標変換(3相→2相)することによって、d軸電流Idおよびq軸電流Iqを算出する。
電圧指令生成部240には、d軸電流の指令値に対する偏差ΔId(ΔId=Idcom−Id)およびq軸電流の指令値に対する偏差ΔIq(ΔIq=Iqcom−Iq)が入力される。電圧指令生成部240は、d軸電流偏差ΔIdおよびq軸電流偏差ΔIqのそれぞれについて、所定ゲインによるPI(比例積分)演算を行なって制御偏差を求め、この制御偏差に応じたd軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯を生成する。
座標変換部250は、モータジェネレータMGの回転角θを用いた座標変換(2相→3相)によって、d軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯をU相、V相、W相の各相電圧指令に変換する。この段階の各相電圧指令は、オフセットを含まない正弦波電圧で与えられる。このように、電流指令生成部210と、座標変換部220,250と、電圧指令生成部240とによって、「制御指令生成部」が構成される。
直流オフセット生成部260は、判定部52(図3)によって判定フラグSOFがオンされると、オフセット電圧Vfを所定値に設定する(|Vf|>0)。一方で、判定フラグSOFのオフ時には、直流オフセット生成部260は、オフセット電圧Vf=0に設定する。
加算部251〜253は、座標変換部250によって変換された各相電圧指令と、直流オフセット生成部260によって設定されたオフセット電圧Vfとを加算する。加算部251〜253による加算結果に従って、各相電圧指令Vu,Vv,Vwが設定される。
このようにして、各相の電圧指令Vu,Vv,Vwにオフセット成分(Vf)を重畳することによって、モータジェネレータMGの各相電流に、オフセット電流If(図4)を発生させることができる。
搬送波制御部270は、搬送波周波数fcを設定する。たとえば、搬送波周波数fcは、電磁騒音がユーザに検知され難く、かつ、インバータ14でのスイッチング損失が顕著とならないような所定周波数に設定される。
PWM変調部280は、搬送波制御部270によって設定された搬送波周波数fcを有する搬送波と、座標変換部250からの各相電圧指令Vu,Vv,Vwとの電圧比較に従って、インバータ14のスイッチング制御信号SG3〜SG8を生成する。搬送波は、一般的に、三角波やのこぎり波が用いられる。
スイッチング制御信号SG3〜SG8に従って、インバータ14の各相上下アーム素子のオンオフを制御することによって、モータジェネレータMGの各相に、パルス幅が変調されたパルス電圧の集合で構成される疑似正弦波電圧が印加される。
なお、PWM変調における搬送波の振幅は、インバータ14の直流側電圧(システム電圧VH)に相当する。各相電圧指令Vu,Vv,Vwの振幅について、Vd♯,Vq♯に基づく本来の振幅値をシステム電圧VHで除算したものに変換すれば、PWM変調部280で用いる搬送波の振幅を固定できる。
このような制御構成により、モータ電流のフィードバック制御によって、トルク指令値Trqcomに従ってモータジェネレータMGの出力トルクを制御するとともに、判定フラグSOFのオン時には、モータジェネレータMGの各相電流に、引き摺りトルクを発生させるためのオフセット電流を発生させることが可能となる。一方で、判定フラグSOFのオフ時には、オフセット電流を生じさせないように、モータジェネレータMGが制御される。
図6には本発明の実施の形態による電動車両における、アクセルオフ時の減速制御の制御処理手順が示される。図6を始めとする以下のフローチャートの各ステップは、基本的には、制御装置30(ECU)によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
図6を参照して、制御装置30は、ステップS100では、アクセル操作量ACに基づいて、アクセルペダル51がオフされているか否かを判定する。アクセルペダル51のオン時には、アクセルオフ時の減速度を制御するための、以降のステップS110〜S130はスキップされる。
制御装置30は、アクセルオフ時(S100のYES判定時)には、ステップS110により、所定の減速度(エンジンブレーキ相当)確保のために必要な減速トルク−Trbを設定する。さらに、ステップS110では、当該減速トルク−TrbをモータジェネレータMGが発生する際の回生発電電力Wrb♯(Wrb♯<0)が算出される。
そして、制御装置30は、ステップS120により、ステップS110で算出した回生発電電力Wrb♯と、現在のSOCに基づく充電電力上限値Winを比較する。そして、制御装置30は、回生発電電力Wrb♯が充電電力上限値Winを超えるとき(|Wrb♯|>|Win|)、すなわち、アクセルオフ時の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限・禁止されている場合(S120のYES判定時)には、ステップS130に処理を進める。制御装置30は、ステップS130では、直流電流成分の重畳をオンするために、判定フラグSOFをオンする。
一方、制御装置30は、回生発電電力Wrb♯が充電電力上限値Winの範囲内であるとき(|Wrb♯|≦|Win|)には(S120のNO判定時)、ステップS140に処理を進めて、直流電流成分の重畳をオフするために判定フラグSOFをオフする。
この結果、判定フラグSOFのオン時には、図4に示したようにオフセット電流Ifが重畳された交流電流がモータジェネレータMGの各相に流される。一方で、バッテリBの充電電力上限値Winに余裕があるときには(判定フラグSOFのオフ時)には、モータジェネレータMGの各相にオフセット成分のない(If=0)交流電流が流れるように、インバータ14が制御される。
なお、ステップS120における、直流電流の重畳をオンするか否かの判定については、単純にSOCのみに基づいて判定してもよい。あるいは、バッテリBへの充電が禁止されるとき(Win=0あるいは、Trqcom=0)のみに限定して、直流電流成分の重畳をオンすることとしてもよい。
このように、本発明の実施の形態1による電動車両およびその制御方法によれば、アクセルペダルのオフ時に、バッテリBの充電状態に応じて、各相電流に直流電流を重畳することによって、モータジェネレータMGに引き摺りトルクを発生させることができる。これにより、アクセルオフ時の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限・禁止されている場合にも、引き摺りトルクの発生により、モータジェネレータMGでの電力消費を発生させることなく、電動車両100の減速度を確保できる。すなわち、バッテリB(蓄電装置)の過充電を防止しながら、アクセルオフ時に減速度が自動的に確保されるように、モータジェネレータMGを適切に制御することができる。
特に、特許文献1のようにd軸電流の発生によってモータジェネレータMGの銅損を発生させる場合と比較して、回転角センサ25の検出精度に依存せず確実に電力消費を発生させることができる点で有利である。また、モータジェネレータMGのコイル巻線抵抗は小さいため、銅損による電力消費を大きくすることには限界があるが、意図的なオフセット電流の発生による引き摺りトルクの発生によれば、より効果的に、回生電力を抑制しつつ減速トルクを発生させることが可能である。
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1に示した電動車両において、引き摺りトルク発生のためのオフセット電流If(図4)の好ましい設定について説明する。すなわち、電動車両100の構成や基本的な制御は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と共通する部分については説明を繰返さない。
図7でも、図2と同様に、長距離の継続的な降坂走行が想定されている。図7を参照して、図2でも説明したように、時刻t1において、所定の減速度確保のための減速トルク−Trbを発生するための回生発電電力Wrb♯が、充電電力上限値Winを超えることになる。すなわち、アクセルオフ時の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限される。
このため、時刻t1以降では、トルク指令値Trqcomが制限されて、−Trb<Trqcom<0に設定される。この結果、所定の減速度確保のための減速トルク−Trbに対する不足トルクΔTbが発生することになる。
図8は、本発明の実施の形態2による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御でのオフセット電流の設定を説明するグラフである。
図8を参照して、時刻t1までは、Trqcom=−Trbと設定できるため、不足トルクΔTb=0である。このため、オフセット電流を発生させることなく(If=0)、モータジェネレータMGのトルクが制御される。
時刻t1からは、アクセルオフ時の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限されるために発生した、減速トルク−Trbに対する不足トルクΔTbに応じて、オフセット電流Ifは設定される。したがって、図7に示すように、時刻t1以降では不足トルクΔTbが増大するのに応じて、オフセット電流Ifも大きく設定される。
このようにすると、バッテリBの充電制限が開始される時刻t1の前後で、モータジェネレータMGの減速トルクを同程度確保できる。これにより、アクセルオフ時の減速度が確保できるので、電動車両100の運転性が向上する。
そして、バッテリBの充電が禁止(Win=0)されることにより、トルク指令値Trqcom=0となる時刻t2以降では、オフセット電流If=I1に設定される。
オフセット電流If=I1のときに生じる引き摺りトルクが、所定の減速トルク−Trbに相当することが好ましい。ただし、後述するように、オフセット電流を発生させることによって、モータジェネレータMGの動作上のデメリットも存在するので、電流I1の大きさについては適宜設計することができる。
なお、引き摺りトルクの活用によって確保される減速度が、いわゆるエンジンブレーキに対して不足する場合にも、ユーザによるブレーキ操作に応答して油圧ブレーキが作動することによって、電動車両100の減速度そのものは確実に確保できる点について、確認的に記載する。
図9には、本発明の実施の形態2による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御構成が示される。
図9を参照して、判定部52は、図3に示したのと同様に判定フラグSOFのオンオフを制御する。そして、オフセット量設定部56は、トルク指令値Trqcomと、所定の減速度を確保するための減速トルク−Trbと、判定フラグSOFとを受ける。上述のように、トルク指令値Trqcomは、トルク指令値設定部54によって、充電電力上限値Winの範囲内で設定されている。
オフセット量設定部56は、判定フラグSOFのオン時には、減速トルク−Trbに対するトルク指令値Trqcomの不足トルクΔTbに応じて、オフセット電流Ifの指令値Ifcomを生成する(|Ifcom|>0)。一方、オフセット量設定部56は、判定フラグSOFのオフ時には、Ifcom=0に設定する。
オフセット電流指令値Ifcomは、判定フラグSOFとともに、直流オフセット生成部260へ入力される。
直流オフセット生成部260は、判定フラグSOFのオン時には、オフセット電流指令値Ifcomに応じて、オフセット電圧Vfを設定する。一方、判定フラグSOFのオフ時には、既に説明したように、オフセット電流指令値Ifcom=0であるからVf=0に設定される。
図10は、図7〜図9に示したオフセット電流の可変設定を加えた、実施の形態2の電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御処理手順が示される。
図10を参照して、制御装置30は、アクセルペダル51がオフされているとき(S100のNO判定時)には、図6と同様のステップS110〜S140を実施する。
そして、制御装置30は、必要減速トルク−Trbを充電電力上限値Winの範囲内で発生することができるとき(S120のNO判定時)には、ステップS140に加えて、ステップS145により、必要な減速度に応じてトルク指令値Trqcomを設定する。すなわちTrqcom=−Trbに設定される。
一方、ステップS120のYES判定時、すなわち、アクセルオフ時の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限・禁止されている場合には、ステップS110で算出された減速トルク−Trbを、トルク指令値Trqcomにそのまま設定すると、回生発電電力が充電電力上限値Winを超えてしまうことになる。
このため、制御装置30は、直流電流成分の重畳をオンするために判定フラグSOFをオンする(ステップS130)とともに、ステップS150に処理を進めて、Win=0であるか否か、すなわちバッテリBへの充電が禁止されている状態であるか否かを判定する。
制御装置30は、Win=0のとき(S150のYES判定時)には、ステップS155により、トルク指令値Trqcom=0に設定して、回生発電電力が生じないようにする。さらに、モータジェネレータMGの各相電流に重畳されるオフセット電流IfをI1に設定する。
これにより、出力トルクを零に制御するとともにオフセット電流による電力消費を発生させることによって、モータジェネレータMGからの回生電力の発生をより確実に回避できるので、バッテリBの過充電をより確実に防止できる。また、モータジェネレータMGが引き摺りトルクを発生することによって、電動車両100の減速度も確保できる。
一方、Win<0のとき(S150のNO判定時)には、制御装置30は、ステップS160に処理を進めて、トルク制御に従う減速トルクと、直流電流の重畳による引き摺りトルクとの合計によって、必要な減速トルク−Trbを確保するようにトルク配分を制御する。具体的には、充電電力上限値Winの範囲内でトルク指令値Trqcomを設定するとともに(−Trb<Trqcom<0)、減速トルク−Trbに対する不足トルクΔTrbに応じて、オフセット電流Ifが設定される。
このように、実施の形態2による電動車両では、アクセルオフ時に、エンジンブレーキ相当の減速トルク確保に対してバッテリBの充電が制限されている場合には、通常のトルク制御による減速トルクと、オフセット電流の発生による引き摺りトルクとの和によって、アクセルオフ時の所定の減速度を確保するように、モータジェネレータMGを制御できる。これにより、蓄電装置(バッテリ)Bの充電制限時にも、アクセルオフ時に所定の減速度を確保して、電動車両100の運転性を向上することができる。
さらに、バッテリBの充電禁止時には、トルク指令値Trqcom=0に設定するとともに、引き摺りトルクの発生に伴いモータジェネレータMGでの消費電力を発生することができるので、バッテリBの過充電を確実に防止できる。なお、過充電防止を優先する観点から、バッテリBの充電禁止時のみに限定して、オフセット電流の発生による引き摺りトルクを発生させることとしてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態1および2では、電動車両100のアクセルオフ時に、バッテリBの充電状態に応じて、モータジェネレータMGの引き摺りトルクを意図的に発生させる減速制御を説明した。
ただし、引き摺りトルク発生のためのオフセット電流の発生により、モータジェネレータMGでは、鉄損の上昇により磁石温度が上昇し、減磁が発生するおそれがある。したがって、実施の形態3では、実施の形態1,2に示したアクセルオフ時の減速制御について、モータジェネレータMGの保護性能を高めるための制御構成について説明する。
すなわち、実施の形態3においても、電動車両100の構成および基本的な制御構成については実施の形態1,2と同様である。したがって、実施の形態3についても、実施の形態1,2との相違点のみを説明することとし、特に説明していない点については実施の形態1および2と同様の構成であることを確認的に記載しておく。
図11は、本発明の実施の形態3による電動車両における搬送波制御部270の機能を説明するブロック図である。
図11を参照して、実施の形態3による電動車両では、図5に示した搬送波制御部270は、搬送波周波数fcを固定周波数とするのではなく、判定フラグSOFに応じて変化させる。
図12は、図11に示した搬送波制御部270による制御を説明するためのフローチャートである。
図12を参照して、搬送波制御部270は、ステップS200により、判定フラグSOFに基づいて、直流電流の重畳によるオフセット電流の発生がオンされているかどうかを判定する。そして、直流電流が重畳されていないとき(ステップS200のNO判定時)には、ステップS210により、搬送波周波数fcを通常値f1に設定する。
上述のように、搬送波周波数fcについては、高周波化することによってスイッチング損失の増大が懸念される一方で、低周波化すると電磁騒音の発生が懸念される。したがって、通常値f1は、これらのトレードオフの関係を考慮した上で、定常的に運転するときの適正値となるように設定される。
一方、直流電流の重畳がオンされているとき(S200のYES判定時)には、搬送波制御部270は、ステップS220により、搬送波周波数fcをf2へ上昇させる(f2>f1)。
図13には、図12に示した搬送周波数の制御に伴う、モータジェネレータMGの各相電流の変化が示される。
図13を参照して、直流電流の重畳がオフされている場合には、通常の搬送波周波数(f1)によるPWM制御に従って、インバータ14からモータジェネレータMGへの出力電圧が制御される。この際には、オフセット電流を生じさせないようにインバータ14が制御されるので、モータジェネレータMGの各相電流は、オフセット電流If=0の正負対称の波形となる。相電流の基本周波数は、モータジェネレータMGの回転周波数に相当する。相電流は、この基本波成分に対して、インバータ14でのスイッチング周波数、すなわち搬送波周波数fc=f1に起因するリップル電流相当の高周波成分が重畳した形となる。
これに対して、直流電流の重畳がオンされると、図5に示した直流オフセット生成部260によって、オフセット電圧Vfが各相電圧指令に重畳される。これにより、相電流には、オフセット電流If(|If|=Ifcom)が発生し、その波形は正負が非対称となる。さらに、搬送波周波数fcがf2に上昇することにより、基本波成分に重畳されるリップル電流(高周波成分)の振幅が小さくなる。
ここで、モータジェネレータMGに発生する鉄損は、オフセット成分と、基本波成分に重畳された高周波成分のリップルの大きさとの両方に依存することが知られている。このため、オフセット電流が発生する直流電流の重畳時には、高周波成分の振幅を抑制することにより、鉄損の上昇、すなわちモータジェネレータMGでの磁石温度上昇を抑制することができる。
これにより、搬送波周波数を固定する場合と比較して、減速度制御のための引き摺りトルク発生時におけるモータジェネレータMGの温度上昇(減磁発生)を防止することができる。
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3の変形例では、直流電流の重畳をオンする際における、モータジェネレータMGの減磁の状態に応じて、オフセット電流の大きさあるいはその重畳期間を可変に定する。
図14を参照して、実施の形態3の変形例による電動車両では、減磁率推定部58がさらに設けられる。減磁率推定部58は、モータジェネレータMGの状態値に基づいて、モータジェネレータMGの減磁率を推定する。オフセット量設定部56は、減磁率推定部58による減磁率推定値Ddmに基づいて、オフセット電流の指令値Ifcomを設定する。
実施の形態2で説明したように、オフセット量設定部によって設定された指令値Ifcomに基づいて、直流オフセット生成部260(図5)によるオフセット電圧Vfの大きさが制御されるので、オフセット電流Ifは、指令値Ifcomに応じたものとなる。
減磁率推定部58は、モータジェネレータMGの磁石温度を取得可能である場合には、取得した磁石温度に応じて減磁率推定値Ddmを算出することができる。一般に、ロータに装着された永久磁石の温度を測定することは困難であるので、モータジェネレータMGの状態値や、冷却油の温度等に基づいて磁石温度を推定することが行なわれている。
あるいは、減磁率推定部58は、モータジェネレータMGの電圧方程式に基づいて、以下に示すように減磁率推定値Ddmを求めることも可能である。
d−q軸変換を用いて永久磁石モータ(モータジェネレータMG)を制御するときのq軸の電圧方程式は、下記(1)式で示されることが知られている。
Vq=ωLdId+RIq+ωΦ・・・(1)
ただし、ω:回転角速度、Φ:永久磁石による電機子鎖交磁束、Ld:q軸のインダクタンス、R:電機子抵抗である。
したがって、PWM制御部200によりフィードバック制御によって設定されたq軸電圧指令値Vq♯と、現在のd軸電流Idおよびq軸電流Iqと、現在のモータジェネレータMGの回転角速度ωを式(1)に代入することにより、現在の電機子鎖交磁束の推定値Φ1を算出することができる。
そして、減磁の非発生時(永久磁石の常温状態)における電機子鎖交磁束Φmを予め求めておくことにより、推定値Φ1を用いて、下記(2)式により減磁率推定値Ddmを求めることができる。
Ddm==(Φm−Φ1)/Φm・・・(2)
このように、減磁率推定部58は、d−q軸変換を用いてモータジェネレータMGを制御する場合のq軸電圧指令値に基づいて減磁率を推定演算することができる。なお、本実施の形態において、減磁率推定値Ddmの算出手法については特に限定されるものではない。
オフセット量設定部56は、たとえば、図15に示す特性に従って、減磁率推定値Ddmに応じてオフセット電流の指令値Ifcomを可変に設定する。
図15を参照して、オフセット量設定部56は、減磁率推定値Ddmが大きくなるほど、オフセット電流指令値|Ifcom|を小さくするように、引き摺りトルクを発生させる。これにより、減磁が進んでいる場合にはオフセット電流の電流量を抑制するので、さらに減磁が進行することを防止できる。
また、オフセット電流を重畳する期間についても減磁率推定値Ddmに応じて可変に設定することができる。
図16を参照して、時刻t1から直流電流の重畳がオンされて、オフセット電流の指令値Ifcomが|Ifcom|>0に設定される。この際に、オフセット電流の発生は、重畳が開始される時刻t1から、重畳期間Tfが経過した時刻t3までの期間に制限される。すなわち、時刻t3以降では、オフセット量設定部56は、オフセット電流指令値Ifcom=0に復帰させるので、オフセット電流は非発生とされる。
オフセット量設定部56は、たとえば、図17に示す特性に従って、減磁率推定値Ddmに応じてオフセット電流の重畳期間Tfを可変に設定する。
図17を参照して、オフセット量設定部56は、減磁率推定値Ddmが大きくなるほど、重畳期間Tfが短くなるように制限して、引き摺りトルクを発生させる。これにより、減磁が進んでいる場合にはオフセット電流の発生期間を抑制するので、さらに減磁が進行することを防止できる。
図18には、本発明の実施の形態3の変形例による電動車両におけるアクセルオフ時の減速制御の制御処理手順を説明するためのフローチャートが示される。
図18を参照して、制御装置30は、ステップS250により、判定フラグSOFに基づいて、直流電流の重畳によるオフセット電流の発生がオンされているかどうかを判定する。そして、制御装置30は、直流電流が重畳されているとき(S250のYES判定時)には、ステップS260により、モータジェネレータMGの減磁率推定値Ddmを算出する。
制御装置30は、ステップS270により、減磁率推定値Ddmに応じて、オフセット電流の量および/またはその重畳期間を可変に設定する。すなわち、オフセット電流指令値Ifcomおよび/または重畳期間Tfが、図15および/または図17に示した特性に従って設定される。
以上説明したように、実施の形態1,2によるアクセルペダルオフ時の減速制御に、実施の形態3およびその変形例を組合せることにより、オフセット電流による引き摺りトルクの発生時にオフセット電流の量および/または重畳期間を可変に設定することによって、モータジェネレータMGの減磁を防止することが可能となる。
なお、本実施の形態では、モータジェネレータMGとして三相電動機を例示したが、三相以外の交流電動機全般に対しても本発明による減速制御を適用することができる。
また、図1では、好ましい構成例として、インバータ14への入力電圧(システム電圧VH)を可変制御可能なように、直流電源部10♯がコンバータ12を含む構成を示したが、直流電源部10♯は本実施の形態に例示した構成には限定されない。すなわち、インバータ入力電圧が可変であることは必須ではなく、蓄電装置Bの出力電圧がそのままインバータ14へ入力される構成(たとえば、コンバータ12の配置を省略した構成)に対しても本発明を適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、駆動輪と連結された駆動軸との間で動力を相互に伝達可能に構成されたモータジェネレータを車両走行用モータとして搭載した電動車両に適用することができる。
5 アース線、6,7 電力線、10 監視ユニット、10♯ 直流電源部、11,13 電圧センサ、12 コンバータ、14 インバータ、15〜17 各相上下アーム、24 電流センサ、25 回転角センサ、30 制御装置、35 MG−ECU、40 バッテリECU、42 SOC推定部、44 充放電制限設定部、50 HV−ECU、51 アクセルペダル、52 判定部、54 トルク指令値設定部、55 ブレーキペダル、56 オフセット量設定部、58 減磁率推定部、60 駆動軸、70 ディファレンシャルギア、80 駆動輪、100 電動車両、200 制御部、210 電流指令生成部、220,250 座標変換部、240 電圧指令生成部、251〜253 加算部、260 直流オフセット生成部、270 搬送波制御部、280 変調部、AC アクセル操作量、B バッテリ(蓄電装置)、BK ブレーキ操作量、C0,C1 平滑コンデンサ、D1〜D8 逆並列ダイオード、Ddm 減磁率推定値、Iu,Iv,Iw モータ電流(相電流)、Ib 出力電流(蓄電装置)、Id d軸電流、Idcom d軸電流指令値、If オフセット電流、Ifcom オフセット電流指令値、Iq q軸電流、Iqcom q軸電流指令値、L1 リアクトル、MG モータジェネレータ、Q1〜Q8 電力用半導体スイッチング素子、SE 制御信号、SG1〜SG8 スイッチング制御信号、SOF 判定フラグ(直流電流重畳オンオフ)、SR1,SR2 システムリレー、Smax 制御上限値、Tb 温度(蓄電装置)、Tf オフセット電流重畳期間、Trqcom トルク指令値、VH 直流電圧(システム電圧)、VL 直流電圧、VHr 電圧指令値、Vb 出力電圧、Vf オフセット電圧、Vu,Vv,Vw 各相電圧指令、Win 充電電力上限値、Wout 放電電力上限値、Wrb♯ 回生発電電力、fc 搬送波周波数。

Claims (16)

  1. 駆動輪(80)と連結された駆動軸(60)との間でトルクを相互に伝達可能に構成されたモータジェネレータ(MG)と、
    蓄電装置(B)を含む直流電源(10♯)と、
    前記直流電源と前記モータジェネレータとの間で双方向の直流/交流電力変換を行うためのインバータ(14)と、
    前記モータジェネレータのトルク指令値(Trqcom)および状態値に従って、前記インバータを構成する複数の電力用半導体スイッチング素子(Q3−Q8)を制御するためのモータ制御部(35)とを備え、
    前記モータ制御部は、
    アクセルペダル(51)のオフ時に、前記蓄電装置の充電状態に応じて、前記モータジェネレータの各相交流電流に直流電流成分(If)を重畳するように前記インバータを制御するための直流オフセット生成部(260)を含む、電動車両。
  2. 前記蓄電装置(B)の充電状態に基づいて、前記蓄電装置の充電電力上限値(Win)を設定するための充放電監視部(40)と、
    車両状態と前記充放電監視部によって設定された前記充電電力上限値とに基づいて、前記トルク指令値を設定するための車両制御部(50)とをさらに備え、
    前記車両制御部は、
    前記アクセルペダル(51)のオフ時に所定の減速度を確保するために必要な減速トルク(−Trb)を前記モータジェネレータ(MG)が出力することによる回生発電電力に相当する第1の電力(−Wrb♯)が、前記充電電力上限値を超えるか否かを判定するための判定部(52)を含み、
    前記直流オフセット生成部(260)は、前記アクセルペダル(51)のオフ時に、前記第1の電力が前記充電電力上限値を超えると判定されたときに、前記各相交流電流に前記直流電流成分(If)を重畳するように前記インバータ(14)を制御する、請求の範囲第1項に記載の電動車両。
  3. 前記車両制御部(50)は、
    前記モータジェネレータ(MG)による回生発電電力が前記充電電力上限値(Win)を超えない範囲内に制限して、前記トルク指令値(Trqcom)を設定するためのトルク指令値設定部(54)をさらに含み、
    前記直流オフセット生成部(260)および前記トルク指令値設定部は、前記第1の電力(−Wrb♯)が前記充電電力上限値を超える充電制限時における前記アクセルペダル(51)のオフ時には、前記直流電流成分(If)によって生じる引き摺りトルクと、前記トルク指令値との和によって、前記必要な減速トルクを確保するように、前記直流電流成分の電流量および前記トルク指令値を設定する、請求の範囲第2項に記載の電動車両。
  4. 前記トルク指令値設定部(54)は、前記充電電力上限値(Win)が零に設定される充電禁止時には、前記トルク指令値(Trqcom)を零に設定し、
    前記直流オフセット生成部(260)は、前記充電禁止時には、前記直流電流成分(If)の電流量を所定値(I1)に設定する、請求の範囲第3項に記載の電動車両。
  5. 前記蓄電装置(B)の充電状態に基づいて、前記蓄電装置の充電電力上限値(Win)を設定するための充放電監視部(40)と、
    車両状態と前記充放電監視部によって設定された前記充電電力上限値とに基づいて、前記トルク指令値(Trqcom)を設定するための車両制御部(50)とをさらに備え、
    前記車両制御部は、前記充電電力上限値が零に設定される充電禁止時には、前記トルク指令値を零に設定し、
    前記直流オフセット生成部(260)は、前記充電禁止時には、前記直流電流成分(If)の電流量を所定値(I1)に設定する、請求の範囲第1項に記載の電動車両。
  6. 前記モータ制御部(35)は、
    前記トルク指令値(Trqcom)および前記状態値に基づいて、前記モータジェネレータ(MG)への印加電圧の電圧指令値(Vu,Vv,Vw)を生成するための制御指令生成部(210,220,240,250)と、
    前記直流オフセット生成部(260)が前記直流電流成分(If)の重畳を実行するときに、前記直流電流成分に応じたオフセット電圧(Vf)を前記電圧指令値に加算するための加算部(251−253)と、
    搬送波の周波数(fc)を制御するための搬送波制御部(270)と
    前記加算部によって処理された前記電圧指令値と前記搬送波との比較に基づいて、前記複数の電力用半導体スイッチング素子(Q3−Q8)のオンオフ制御信号(SG3−SG8)を生成するための変調部(280)とを含み、
    前記搬送波制御部は、前記直流電流成分の重畳が実行されるときには、前記直流電流成分の重畳が非実行のときと比較して、前記搬送波の周波数を上昇させる、請求の範囲第1項から第5項のいずれか1項に記載の電動車両。
  7. 前記モータ制御部(35)は、
    前記モータジェネレータ(MG)の減磁率を推定するための減磁率推定部(58)をさらに含み、
    前記直流オフセット生成部(260)は、前記減磁率の推定値(Ddm)に応じて、前記各相交流電流に直流電流成分(If)を重畳する期間(Tf)を制限する、請求の範囲第1項または第5項に記載の電動車両。
  8. 前記モータ制御部(35)は、
    前記モータジェネレータ(MG)の減磁率を推定するための減磁率推定部(58)をさらに含み、
    前記直流オフセット生成部(260)は、前記減磁率の推定値(Ddm)に応じて、前記各相交流電流に重畳する直流電流成分(If)の電流量を可変に設定する、請求の範囲第1項または第5項に記載の電動車両。
  9. 駆動輪(80)と連結された駆動軸(60)との間でトルクを相互に伝達可能に構成されたモータジェネレータ(MG)と、蓄電装置(B)を含む直流電源(10♯)と、前記直流電源と前記モータジェネレータとの間で双方向の直流/交流電力変換を行うためのインバータ(14)とを備える電動車両の制御方法であって、
    アクセルペダル(51)がオフされていることを検知するステップ(S100)と、
    前記アクセルペダルのオフ時に、前記蓄電装置の充電状態に応じて、前記モータジェネレータの各相交流電流に直流電流成分(If)を重畳するように前記インバータを制御するステップ(S130)とを備える、電動車両の制御方法。
  10. 前記アクセルペダル(51)のオフ時に所定の減速度を確保するために必要な減速トルク(−Trb)を前記モータジェネレータ(MG)が出力することによる回生発電電力に相当する第1の電力(−Wrb♯)を算出するステップ(S110)と、
    前記第1の電力と、前記蓄電装置の充電状態に基づいて設定された充電電力上限値(Win)とを比較するステップ(S120)とをさらに備え、
    前記制御するステップ(S130)は、前記第1の電力が前記充電電力上限値を超えるときに、前記各相交流電流に前記直流電流成分(If)を重畳する、請求の範囲第9項に記載の電動車両の制御方法。
  11. 前記第1の電力(−Wrb♯)が前記充電電力上限値(Win)を超える充電制限時における前記アクセルペダル(51)のオフ時に、前記モータジェネレータ(MG)による回生発電電力が前記充電電力上限値を超えない範囲内に制限して前記モータジェネレータのトルク指令値(Trqcom)を設定するとともに、前記直流電流成分(If)によって生じる引き摺りトルクと前記トルク指令値との和によって前記必要な減速トルク(−Trb)を確保するように、前記直流電流成分の電流量を設定するステップ(S160)をさらに備える、請求の範囲第10項に記載の電動車両の制御方法。
  12. 前記第1の電力(−Wrb♯)が前記充電電力上限値(Win)を超えるときに、前記充電電力上限値が零に設定される充電禁止時であるか否かを判定するステップ(S150)と、
    前記充電禁止時に、前記モータジェネレータ(MG)のトルク指令値(Trqcom)を零に設定するとともに、前記直流電流成分(If)の電流量を所定値に設定するステップ(S155)と、
    前記充電電力上限値が零でないときに、前記モータジェネレータによる回生発電電力が前記充電電力上限値を超えない範囲内に制限して前記トルク指令値を設定するとともに、前記直流電流成分によって生じる引き摺りトルクと前記トルク指令値との和によって前記必要な減速トルク(−Trb)を確保するように、前記直流電流成分の電流量を設定するステップ(S160)とをさらに備える、請求の範囲第10項に記載の電動車両の制御方法。
  13. 前記蓄電装置(B)の充電電力上限値(Win)が零に設定される充電禁止時における前記アクセルペダル(51)のオフ時には、前記モータジェネレータ(MG)のトルク指令値(Trqcom)を零に設定するとともに、前記直流電流成分(If)の電流量を所定値(I1)に設定するステップ(S155)をさらに備える、請求の範囲第9項に記載の電動車両の制御方法。
  14. 前記インバータ(14)を構成する複数の電力用半導体スイッチング素子(Q3−Q8)のオンオフは、前記モータジェネレータ(MG)への印加電圧の電圧指令値(Vu,Vv,Vw)と、搬送波との比較に従って制御され、
    前記制御するステップ(S130)が前記直流電流成分(If)の重畳を実行するときに、前記電圧指令値には前記直流電流成分に応じたオフセット電圧(Vf)が加算され、
    前記制御方法は、
    前記制御するステップにより前記直流電流成分の重畳が実行されるか否かを判定するステップ(S200)と、
    前記直流電流成分の重畳が非実行のときに、前記搬送波の周波数(fc)を第1の周波数(f1)に設定するステップ(S210)と、
    前記直流電流成分の重畳が実行されるときに、前記搬送波の周波数を前記第1の周波数よりも高い第2の周波数(f2)に設定するステップ(S220)とをさらに備える、請求の範囲第9項から第13項のいずれか1項に記載の電動車両の制御方法。
  15. 前記モータジェネレータ(MG)の減磁率を推定するステップ(S260)と、
    前記減磁率の推定値(Ddm)に応じて、前記各相交流電流に前記直流電流成分(If)を重畳する期間を制限するステップ(S270)とをさらに備える、請求の範囲第9項または第13項に記載の電動車両の制御方法。
  16. 前記モータジェネレータ(MG)の減磁率を推定するステップ(S260)と、
    前記減磁率の推定値(Ddm)に応じて、前記各相交流電流に重畳する前記直流電流成分(If)の大きさを可変に設定するステップ(S270)とをさらに備える、請求の範囲第9項または第13項に記載の電動車両の制御方法。
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