JP5322965B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサ及びその製造方法に関する。
従来より、限界電流式の厚膜積層型ガスセンサとして、NOxセンサが知られている。NOxセンサは、被測定ガス中のNOxの濃度を検出するセンサ素子と、このセンサ素子に隣接するヒーターとを備えている。センサ素子は、酸素イオン伝導性の固体電解質層からなる基体の内外に内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極が配設され、内側ポンプ電極が露出している第1室に被測定ガスを導入して該被測定ガス中の酸素を内側ポンプ電極から外側ポンプ電極へ汲み出す。そして、酸素を汲み出した後の被測定ガスを第2室に導入し該被測定ガス中のNOxを還元して酸素を発生させ、該酸素を検出することによりNOx濃度を検出する。ヒーターは、センサ素子を加熱して保温する温度調整の役割を担う。
こうしたNOxセンサにおいて、外側ポンプ電極を覆うようにアルミナ等からなる多孔質保護層を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。このNOxセンサによれば、多孔質保護層により、被測定ガスに含まれるオイル成分等が外側ポンプ電極に付着しないようにすることができる。
また、NOxセンサにおいて、ポンプセルの一対の電極のうちの少なくとも一方の表面上に、電極保護層として、連通気孔の平均気孔径が500〜1100Åで、気孔率が6〜16%の多孔質のアルミナ焼結体が形成されたものが提案されている(特許文献2参照)。このNOxセンサによれば、長期間使用しても、検出時における被測定ガスの出力の低下を防止することが可能であるとともに、安定した被測定ガスの出力を図ることが可能である。更に、類似の技術は特許文献3,4にも記載されている。
特開2008−164411号公報 特開2005−156471号公報 特開2005−195516号公報 特開2006−343297号公報
ところで、NOxセンサでは、センサ素子の温度が下がったときにはヒーターがセンサ素子を加熱して所定温度になるように調整するが、被測定ガスの流速が急増したときのようにセンサ素子の周囲の温度が急に下がったときには、ヒーターによる温度調整が間に合わず、内側ポンプ電極と外側ポンプ電極との間のインピーダンスが増大し、測定精度が低下するという問題があった。こうした問題は、上述した特許文献1〜4のように外側ポンプ電極を多孔質保護層で覆うことにより改善されるかと思われた。
しかしながら、特許文献1のように外側ポンプ電極を単に多孔質保護層で覆うだけでは、センサ素子の表面が急冷したときの対策として不十分なことがわかった。また、センサの駆動を開始してからセンサ信号が安定するまでの時間(ライトオフ(Light off)時間)が製品間で一定しないという別の問題が生じることが判明した。なお、特許文献3,4では、一旦焼成した積層体の先端の周囲全体にペーストを印刷し、再度焼成することで多孔質保護層を製造しているが、こうした方法では最初の焼成時に積層体に反りが発生しその後の印刷パターンが積層体の表面にならわないため、多孔質保護層の厚みばらつきが大きくなりすぎるという問題もある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、周囲の温度が急に下がったときでも測定精度を高く維持でき、しかも、ライトオフ時間が長期化したり製品間でばらついたりするのを防止できるガスセンサを提供することを主目的とする。
本発明のガスセンサは、酸素イオン伝導性の固体電解質層からなる基体の内外に内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極が配設され、内側ポンプ電極が露出しているガス室に被測定ガスを導入して該ガス室中の酸素を内側ポンプ電極から外側ポンプ電極を介して外部へ汲み出す動作を伴って前記被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子に隣接し該センサ素子を加熱可能なヒーターとを備えたガスセンサであって、
前記外側ポンプ電極を被覆し、厚みが10〜200μm、厚みバラツキが20%以下の多孔質体からなる特性安定化層を備えたものである。
ここで、「特定ガス」としては、例えばNOx、O2、NH3、CO2、H2Oなどが挙げられる。NOx濃度を検出する場合、酸素イオン伝導性の固体電解質層からなる基体の内外に内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極が配設され、内側ポンプ電極が露出している第1室に被測定ガスを導入して該被測定ガス中の酸素を内側ポンプ電極から外側ポンプ電極へ汲み出し、酸素を汲み出した後の被測定ガスを第2室に導入し該被測定ガス中のNOxガスを還元して酸素を発生させ、該酸素を検出することによりNOx濃度を検出する。O2、CO2、H2Oも同様の原理で濃度を検出可能である。NH3については、一旦酸化してNOxを生成したあとそのNOx濃度を同様の原理で検出し、それをNH3濃度に変換する。
このガスセンサでは、外側ポンプ電極が適正な厚み、適正な厚みばらつきの特性安定化層で被覆されている。このため、センサ素子の周囲の温度が急に下がったときでも測定精度を高く維持でき、しかも、ライトオフ時間が長期化したり製品間でばらついたりするのを防止できる。
具体的には、特性安定化層の厚みが10μm未満では、熱容量が小さいため周囲の温度が急に下がるとそれに伴って外側ポンプ電極の温度も下がり、測定精度が低くなる。これに対して、特性安定化層の厚みが10μm以上であれば、熱容量が十分大きいため周囲の温度が急に下がったとしても外側ポンプ電極の温度はそれほど下がらず、測定精度は高く維持される。また、特性安定化層の厚みが200μmを超えると、外側ポンプ電極に汲み出された酸素が抜けにくくなるため、ライトオフ時間が長期化する。これに対して、特性安定化層の厚みが200μm以下であれば、外側ポンプ電極に汲み出された酸素の抜けやすさは汲み出される酸素量に対して十分であるため、ライトオフ時間が長期化することはない。更に、特性安定化層の厚みばらつきが20%を超えると、外側ポンプ電極に汲み出された酸素の抜けが不均一になるため、製品間でのライトオフ時間のばらつきが急激に大きくなる。これに対して、厚みばらつきが20%以下であれば、そうした製品間でのライトオフ時間のばらつきを小さく抑えることができる。
本発明のガスセンサにおいて、前記特性安定化層は、厚みが10〜100μmであることが好ましい。こうすれば、外側ポンプ電極に汲み出された酸素の抜けがより均一になりやすいため、ライトオフ時間を短くすることができる。
本発明のガスセンサは、前記センサ素子のうち前記特性安定化層が設けられた面とは反対側の面に焼成歪み防止層を備えていてもよい。セラミックスは粉末とバインダーの混合物または粉末を成型し、焼成することにより作製されるが、バインダーの揮発および粉末粒子の焼結により、焼成中は必ず焼成収縮が発生するため、焼成後は焼成前より小さくなる。セラミックスの複数の材質、形状のものを組み合わせて成型したものは、おのおのの焼成収縮挙動が異なるため、焼成中の収縮がアンバランスになり、焼成歪み(反りやねじれ)が発生しやすくなる。通常複数の材質、形状のものを組み合わせて成型したものでは、当該材質・形状を試行錯誤で設計変更し、該焼成歪み(反りやねじれ)の発生を防止するが、本発明のガスセンサでは、特性安定化層が設けられた面とは反対側の面に、適宜 焼成歪み防止層を備えていてもよい。この焼成歪み防止層は前記特性安定化層と同等の材質、形状、厚みであることが好ましい。こうすれば、特性安定化層が設けられた面とその反対側の面とで焼成収縮が同様になるため、ガスセンサ製造時に焼成工程を経たとしてもその焼成工程で反りが発生するのを防止することができる。この場合、焼成歪み防止層は、特性安定化層と相対する位置に設けることが好ましい。さらに、この焼成歪み防止層を両側面に設けてもよい。こうすれば4面の焼成収縮が同等になり、ねじれも防止することができる。
本発明のガスセンサは、前記センサ素子のうち前記第1室に被測定ガスを導入するガス導入口が設けられた面に保温層を備えていてもよい。こうすれば、更に保温効果が高くなるため、ヒーターの消費電力を一層低減化することができる。前記保温層は、前記ガス導入口を塞がないように設けるか、ガスを導入できる多孔質であれば形態的には前記ガス導入口を塞ぐものであってもよい。
本発明のガスセンサ製造方法は、上述したガスセンサを製造する方法であって、
(a)前記センサ素子及び前記ヒーターを作製するための複数の未焼成グリーンシートを用意する工程と、
(b)前記複数の未焼成グリーンシートを重ね合わせて積層体とし、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷する工程(「積層−印刷工程」という)と、
(c)前記工程(b)で得られた積層体を焼成する工程と、
を含むもの、あるいは、
(a)前記センサ素子及び前記ヒーターを作製するための複数の未焼成グリーンシートを用意する工程と、
(b)前記複数の未焼成グリーンシートのうち前記外側ポンプ電極となる部分が設けられているものにつき、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷し、その後、前記複数の未焼成グリーンシートを積層して積層体とする工程(「印刷−積層工程」という)と、
(c)前記工程(b)で得られた積層体を焼成する工程と、
を含むものである。
これらのガスセンサ製造方法では、未焼成の段階で特性安定化層を作製するための原料であるスラリーをスクリーン印刷したあと焼成する。このため、焼成時に固体電解質層からなる基体に反りが発生したとしても、外側ポンプ電極や特性安定化層もそれに伴って反ることになる。その結果、特性安定化層は基体や外側ポンプ電極の形状にならうことになり、厚みのばらつきが生じにくい。したがって、得られたガスセンサの厚みを10〜200μmとすることはもちろん、厚みばらつきを20%以下にすることも容易になし得る。
本発明のガスセンサ製造方法において、上述した焼成歪み防止層を備えたガスセンサを製造する場合、前記積層−印刷工程では、前記複数の未焼成グリーンシートを重ね合わせて積層体とし、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷すると共に、前記焼成歪み防止層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記焼成歪み防止層となる部分を被覆するようにスクリーン印刷することが好ましい。また、前記印刷−積層工程では、前記複数の未焼成グリーンシートのうち前記外側ポンプ電極となる部分が設けられているものにつき、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷すると共に、前記焼成歪み防止層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記焼成歪み防止層を作製すべき面にスクリーン印刷し、その後、前記複数の未焼成グリーンシートを積層して積層体とすることが好ましい。
本発明のガスセンサ製造方法において、上述した保温層を備えたガスセンサを製造する場合、前記工程(c)では、前記工程(b)で得られた積層体を個別のガスセンサに対応した形状に切り出す前又は切り出した後に、前記ガス室に被測定ガスを導入するガス導入口が設けられた面に前記ガス導入口を塞がないように前記スラリーを用いてスクリーン印刷して前記保温層を形成し、その後焼成することが好ましい。
NOxセンサ100の主要部を示す縦断面図である。 NOxセンサ100の変形例の主要部を示す断面図である。 NOxセンサ100の変形例の斜視図である。 NOxセンサ100の変形例の主要部を示す断面図である。 NOxセンサ100の変形例の斜視図である。 特性安定化層の厚みとNOx感度比との関係を示すグラフである。 特性安定化層の厚みと素子温度安定指標との関係を示すグラフである。 特性安定化層の厚みばらつきと信号安定時間のばらつきとの関係を示すグラフである。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はNOxセンサ100の主要部を表す縦断面図である。
NOxセンサ100は、被測定ガス中のNOxの濃度を検出するセンサ素子110と、このセンサ素子110に隣接するヒーター70とを備えている。このNOxセンサ100は、それぞれがジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性固体電解質層からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図1で下側からこの順に積層された構造を有する。また、これら6つの層を形成する固体電界質は緻密なものである。このようなNOxセンサ100の構造や作動原理は公知である(例えば特開2008−164411号公報参照)。
センサ素子110は、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6とを積層して形成されている。このセンサ素子110のうち、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に先端(図1にて左端)から奥へ連通するように形成されている。ガス導入口10と、緩衝空間12と、第1内部空所20と、第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いて設けられた空間に形成されている。この空間は、上部が第2固体電解質層6の下面で区画され、下部が第1固体電解質層4の上面で区画され、側部がスペーサ層5のくり抜かれた空間の壁面で区画されている。第1拡散律速部11と、第2拡散律速部13と、第3拡散律速部30とは、いずれも、2本の横長の(図面に垂直な方向が開口の長手方向と一致する)スリットとして設けられている。なお、ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位をガス流通部とも称する。
また、ガス流通部よりも先端から遠い位置には、基準ガス導入空間43が設けられている。この基準ガス導入空間43は、第1固体電解質層4をくり抜いて設けられた空間であり、上部がスペーサ層5の下面で区画され、下部が第3基板層3の上面で区画され、側部が第1固体電解質層4のくり抜かれた空間の壁面で区画されている。また、基準ガス導入空間43には、NOx濃度の測定を行う際の基準ガスとして、例えば大気が導入される。大気導入層48は、第1固体電解質層4と第3基板層3との間に設けられた多孔質アルミナからなる層である。この大気導入層48には、基準ガス導入空間43を通じて基準ガスが導入されるようになっている。また、大気導入層48は、基準電極42を被覆するように形成されている。基準電極42は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4の下面との間にに形成された電極であり、上述のように、その周囲には、基準ガス導入空間43につながる大気導入層48が設けられている。また、後述するように、基準電極42を用いて第1内部空所20内や第2内部空所40内の酸素濃度(酸素分圧)を測定することが可能となっている。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられている。この酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。主ポンプセル21は、第1内部空所20内にてトンネル状に形成された内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6のうち内側ポンプ電極22と反対側の面に設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極22,23に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成されてなる電気化学的ポンプセルである。内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2とのサーメット電極)として形成される。
外側ポンプ電極23は、特性安定化層24により被覆されている。特性安定化層24は、厚みが10〜200μm、好ましくは10〜100μmであり、厚みばらつきは20%以下の多孔質体からなる。この特性安定化層24は、多孔質体であれば特に限定されないが、例えばアルミナ多孔質体、ジルコニア多孔質体(ジルコニアは部分安定化ジルコニアでもよいし完全安定化ジルコニアでもよい)、スピネル多孔質体、コージェライト多孔質体などが挙げられる。これらには、適宜、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、シリコンなどを添加してもよい。また、特性安定化層24は、気孔率が10〜65%であることが好ましく、10〜50%であることがより好ましい。気孔率が10%未満だと外側ポンプ電極に汲み出された酸素が抜けにくくなるため好ましくなく、65%を超えると特性安定化層の強度が十分得られないことがあるため好ましくない。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に所望のポンプ電圧Vp0を印加して、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip0を流すことにより、第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所20に汲み入れることが可能となっている。
また、第1内部空所20における雰囲気中の酸素濃度(酸素分圧)を検出するために、内側ポンプ電極22と、第2固体電解質6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、基準電極42によって、電気化学的なセンサセル、すなわち、主ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル80が構成されている。この酸素分圧検出センサセル80における起電力V0を測定することで第1内部空所20内の酸素濃度(酸素分圧)がわかるようになっている。さらに、起電力V0が一定となるように可変電源25(電圧Vp0)をフィードバック制御することでポンプ電流Ip0が制御されている。これによって、第1内部空所内20内の酸素濃度を所定の一定値に保つことができる。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガス中のNOx濃度の測定に係る処理を行うための空間である。第3拡散律速部30は、第1内部空所20で主ポンプセル21の動作により酸素濃度(酸素分圧)が制御された被測定ガスに所定の拡散抵抗を付与して、該被測定ガスを第2内部空所40に導く部位である。
第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素濃度(酸素分圧)が調整された後、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、第2内部空所40内の酸素濃度を高精度に一定に保つことができるため、精度の高いNOx濃度測定が可能となる。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40内にてトンネル状に形成された補助ポンプ電極51と、外側ポンプ電極23と、第2固体電解質層6とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と外側ポンプ電極23との間に所望の電圧Vp1を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間から第2内部空所40内に汲み入れることが可能となっている。
また、第2内部空所40内における雰囲気中の酸素分圧を制御するために、補助ポンプ電極51と、基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、補助ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル81が構成されている。この酸素分圧検出センサセル81は、補助ポンプ電極51と基準電極42との間の起電力V1を検出する。補助ポンプセル50は、この起電力V1に基づいて電圧制御される可変電源52(電圧Vp1)によってポンピングを行う。これにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素分圧は、NOxの測定に実質的に影響がない低い分圧にまで制御されるようになっている。また、これと共に、補助ポンプセル50のポンプ電流Ip1が、主ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル80の起電力V0の制御に用いられるようになっている。これにより、第3拡散律速部30から第2内部空所40内に導入される被測定ガス中の酸素分圧の勾配が常に一定となるように制御されている。
測定用ポンプセル41は、第2内部空所40内において、被測定ガス中のNOx濃度の測定を行う。測定用ポンプセル41は、測定電極44と、外側ポンプ電極23と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。測定電極44は、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって第3拡散律速部30から離間した位置に設けられている。この測定電極44は、平面視ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極である。また、測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されている。第4拡散律速部45は、アルミナ(Al23)を主成分とする多孔体にて構成される膜である。第4拡散律速部45は、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担うとともに、測定電極44の保護膜としても機能する。
この測定用ポンプセル41は、測定電極44の周囲の雰囲気中におけるNOxの分解によって生じた酸素を汲み出して、その発生量を測定電極44と外側ポンプ電極23との間を流れるポンプ電流Ip2として検出することができる。
また、測定電極44の周囲の酸素分圧を検出するために、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、第3基板層3と、測定電極44と、基準電極42とによって電気化学的なセンサセル、すなわち、測定用ポンプ制御用の酸素分圧検出センサセル82が構成されている。測定用ポンプセル41の可変電源46(電圧Vp2)は、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82によって検出された起電力V2に基づいて制御される。
第2内部空所40内に導かれた被測定ガスは、酸素分圧が制御された状況下で第4拡散律速部45を通じて測定電極44に到達することとなる。測定電極44の周囲の被測定ガス中のNOxは還元されて酸素を発生する(2NO→N2+O2)。そして、この発生した酸素は測定用ポンプセル41によってポンピングされることとなるが、その際、測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル82にて検出された起電力V2が一定となるように可変電源46の電圧Vp2が制御される。測定電極44の周囲において発生する酸素の量は、被測定ガス中のNOxの濃度に比例するものであるから、測定用ポンプセル41におけるポンプ電流Ip2を用いて被測定ガス中のNOx濃度が算出されることとなる。ここで、NOx濃度を導出する具体的な手順は以下のとおりである。すなわち、予めNOxを含まないサンプルガスを流したときのポンプ電流Ip2をオフセット電流とし、実際の被測定ガスを流したときのポンプ電流Ip2からオフセット電流を差し引いたポンプ電流差分ΔIp2を求め、このポンプ電流差分ΔIp2に対応する酸素量からNOx濃度を算出する。
このような構成を有するNOxセンサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定用ポンプセル41に与えられる。したがって、被測定ガス中のNOxの濃度に略比例してNOxの還元によって発生する酸素が測定用ポンプセル41より汲み出され、それによって流れるポンプ電流Ip2に基づいて、被測定ガス中のNOx濃度を知ることができるようになっている。
ヒーター70は、第2基板層2と第3基板層3との間に挟まれるようにして形成されている。このヒーター70は、各層の固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子110を加熱して保温する温度調整の役割を担うものである。また、ヒーター70は、ヒーター電極71と、抵抗発熱体72と、ヒーター絶縁層74とを備えている。ヒーター電極71は、第1基板層1の下面に接するように形成されている。このヒーター電極71は、図示しない外部電源と接続されることによって、外部から抵抗発熱体72へ給電するようになっている。抵抗発熱体72は、ヒーター電極71と接続されている。この抵抗発熱体72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、NOxセンサ100の全体を上記固体電解質が活性化する温度に調整することが可能となっている。ヒーター絶縁層74は、抵抗発熱体72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されている。
こうしたNOxセンサ100の製造方法の一例を以下に説明する。まず、6枚の未焼成のセラミックスグリーンシートを用意する。そして、第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6のそれぞれに対応して、各セラミックスグリーンシートに電極や絶縁層、抵抗発熱体等のパターンを印刷し乾燥する。その後、それらを積層して積層体とする。こうして得られた積層体は、複数個のNOxセンサ100を包含したものである。その積層体を切断してNOxセンサ100の大きさに切り分ける。切り分けた積層体の上面には、外側ポンプ電極23となる部分が露出しているため、その部分を被覆するように所定のスラリーでスクリーン印刷する。このスラリーは、特性安定化層24を作製するための原料を有機溶媒に分散させたものである。原料としては、上述したように、アルミナ多孔質体、ジルコニア多孔質体、スピネル多孔質体、コージェライト多孔質体などが挙げられ、これらに、適宜、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、シリコンなどを添加してもよい。そして、スクリーン印刷した後の積層体を所定の焼成温度で焼成し、NOxセンサ100を得る。
以上詳述した本実施形態のNOxセンサ100によれば、外側ポンプ電極23が多孔質体からなる特性安定化層24で被覆されているため、センサ素子110の周囲の温度が急に下がったときでも測定精度を高く維持でき、しかも、ライトオフ時間が長期化したり製品間でばらついたりするのを防止できる。具体的には、特性安定化層24の厚みが10μm以上であり熱容量が十分大きいため、周囲の温度が急に下がったとしても外側ポンプ電極23の温度はそれほど下がらず、測定精度は高く維持される。また、特性安定化層24の厚みが200μm以下であり外側ポンプ電極23に汲み出された酸素の抜けが均一になるため、ライトオフ時間が長期化することはない。更に、特性安定化層24の厚みばらつきは、20%を境にしてそれより大きくなると、製品間でのライトオフ時間のばらつきが急に大きくなるが、20%以下であれば、そうしたばらつきを小さく抑えることができる。
また、NOxセンサ100の製造工程では、未焼成のセラミックスグリーンシートを積層して積層体とし、その積層体のうち外側ポンプ電極23となる部分を被覆するように所定のスラリーでスクリーン印刷し、その後、焼成する。このため、焼成時に各層1〜6に反りが発生したとしても、外側ポンプ電極23や特性安定化層24もそれに伴って反る。つまり、特性安定化層24は、第2固体電解質層6や外側ポンプ電極23の形状にならうことになる。このため、特性安定化層24は厚みのばらつきが生じにくい。したがって、特性安定化層24の厚みを10〜200μmとすることはもちろん、厚みばらつきを20%以下にすることも容易になし得る。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、特性安定化層24は外側ポンプ電極23のみを被覆するように形成したが、NOxセンサ100の上面全体を被覆するように形成したり、NOxセンサ100の上面全体と側面全体(但しガス導入口10を除く)を被覆するように形成したり、NOxセンサ100の上面全体と側面全体(但しガス導入口10を除く)と下面全体を被覆するように形成したりしてもよい。特性安定化層24で被覆する部分が多いほど、周囲の温度が急に下がったときでも測定精度を高く維持しやすくなる。
上述した実施形態では、外側ポンプ電極23を被覆する特性安定化層24を備えたNOxセンサ100について説明したが、図2に示すように、この特性安定化層24に加えて、その特性安定化層24が設けられた面F1とは反対側の面F2に特性安定化層24と同じ材質・形状・厚さの焼成歪み防止層90を備えるようにしてもよい。こうすれば、特性安定化層24が設けられた面F1とその反対側の面F2とで焼成収縮が同様になるため、NOxセンサ製造時に焼成工程を経たとしてもその焼成工程で反りが発生するのを防止することができる。この焼成歪み防止層90は、特性安定化層24を面F2に投影したときの投影像と一致するように、つまり特性安定化層24と相対する位置になるように形成することが好ましい。なお、焼成歪み防止層90を作製するには、上述したNOxセンサ100の製造方法の一例において、所定のスラリーでスクリーン印刷する際に、外側ポンプ電極23となる部分に加えて外側ポンプ電極23が設けられる面F1とは反対側の面F2にもスクリーン印刷すればよい。こうした焼成歪み防止層90は、特性安定化層が設けられた面F1とは反対側の面F2のみならず、他のすべての側面にも設けることが好ましい(図3参照)。こうすれば4面の焼成収縮が更に同等になり、ねじれも防止することができる。なお、このような焼成歪み防止層90は、特性安定化層24を形成したことにより焼成中の収縮がアンバランスになって生じる焼成歪み(反りやねじれ)を防止する機能を有するものであれば、特性安定化層24と材質・形状・厚さの少なくとも一つが異なっていてもよい。更に、焼成歪み防止層90に加えて、図4に示すように、先端面F3(ガス導入口10が設けられた面)のガス導入口10以外の部分を被覆する保温層92を形成してもよい。こうすれば、保温効果が高くなるため、ヒーター70の消費電力を一層低減化することができる。なお、保温層92は、例えば特性安定化層24と同じ材質で作製することができる。図5に、焼成歪み防止層90を特性安定化層24が設けられた面とは反対側の面及び両側面に形成し、保温層92を先端面に形成したときの一例を示す。図5の保温層92は、ガスを導入できる多孔質からなるものであり、そのため、ガス導入口10を塞いで形成されていても支障がない。こうした保温層92は、セラミックスグリーンシートの積層体を個別のセンサに対応した形状に切り出す前又は切り出した後に、スラリーを用いてスクリーン印刷し、その後焼成することにより形成することができる(切り出す前にスクリーン印刷した場合は焼成前に切り出す工程を実施する)。
上述した実施形態では、NOxセンサ100を製造する際に、各セラミックスグリーンシートに種々のパターンを印刷し乾燥した後、それらを積層して積層体とし、その積層体を切り分けたあと、外側ポンプ電極23となる部分を被覆するようにスクリーン印刷し、スクリーン印刷した後の積層体を焼成したが、以下のようにしてもよい。すなわち、各セラミックスグリーンシートに種々のパターンを印刷し乾燥した後、外側ポンプ電極23となる部分を持つセラミックスグリーンシートにつき、その部分を被覆するように所定のスラリーでスクリーン印刷する。次に、各セラミックスグリーンシートを積層して積層体とし、NOxセンサ100の大きさに切断して切り分け、切り分けたあとの積層体を所定の焼成温度で焼成し、NOxセンサ100を得る。また、焼成歪み防止層90についても、セラミックスグリーンシートを積層する前の段階で、外側ポンプ電極23の反対側になる部分を被覆するようにスクリーン印刷しておいてもよい。
[試験例1〜12]
試験例1〜9のNOxセンサ100は、以下の基本手順にしたがって作製した。まず、安定化剤のイットリアを4mol%添加したジルコニア粉末をテープ状に成形してグリーンシートを6枚作製した。そして、上述したNOxセンサ100の第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6のそれぞれに対応して、電極や絶縁層、抵抗発熱体等のパターンをスクリーン印刷により形成した。その後、それらを積層し一体化して積層体とした。その積層体を切断してNOxセンサ100の大きさに切り分けた。切り分けた積層体の上面には、外側ポンプ電極23となる部分が露出しているため、その部分を被覆するように所定のスラリーでスクリーン印刷した。ここで使用したスラリーは、アルミナ粉末とバインダーと有機溶剤とを、ポットミルを用いて分散させることにより調製した。このようにして調製したスラリーの粘度は30[Pa・s]であった。そして、スクリーン印刷後の積層体を大気雰囲気下、1400℃で焼成し、NOxセンサ100を得た。また、試験例10〜12では、切り分けた積層体の外側ポンプ電極23となる部分をスクリーン印刷する際、外側ポンプ電極23となる部分とは反対側の面やその他の側面のほか、先端面(但しガス導入口を除く)もスクリーン印刷した。
試験例1では、特性安定化層24を作製しなかった(つまり特性安定化層24の厚みは0μm)。また、試験例2〜9では、特性安定化層24の厚みが5μm,10μm,20μm,50μm,100μm,120μm,200μm,300μmとなるようにスクリーン印刷を行った。試験例10〜12では、特性安定化層24の厚みは焼成歪み防止層や保温層の厚みと同じとし、その厚みが10μm,100μm,200μmとなるようにスクリーン印刷を行った。厚みが5〜20μmの場合にはスクリーン印刷のマスクの厚みを調整し、厚みが50μm以上の場合にはスクリーン印刷の繰り返し回数を調整した。得られた特性安定化層24の厚みばらつきは約10%、気孔率は25〜35%であった。なお、試験例3〜8,10〜12が本発明の実施例に相当し、試験例1,2,9が比較例に相当する。
・NOx感度比
試験例1〜12のNOxセンサ100を用いてNOx感度比を求めた。具体的には、予めNOx濃度を所定濃度に調整した被測定ガスを無風時(0.1m/sec以下)で測定したときの測定値をX0とし、その後同じ被測定ガスを流速15m/secで流し始めてから3分後に測定したときの測定値をX1とし、NOx感度比をX1/X0として求めた。その結果を図6に示す。図6のグラフから明らかなように、特性安定化層24の厚みが10μm以上では、高流速時においても無風時と同等の感度が得られた。その理由は、特性安定化層24の厚みが10μm以上だと、熱容量が十分大きいため周囲の温度が高流速の風により急に下がったとしても外側ポンプ電極23の温度はそれほど下がらないためと考えられる。なお、試験例10〜12では、それぞれ試験例3,6,8に比べてNOx感度比が上昇したが、これは焼成歪み防止層や保温層を設けたことによって一層保温効果が高まったためと考えられる。
・素子温度安定指標
試験例1〜12のNOxセンサ100を用いて素子温度安定指標を求めた。具体的には、一定のヒーター昇温パターン(ここでは、約40秒で設定温度に到達させるというパターン)で各NOxセンサ100を昇温したときの外側ポンプ電極23と内側ポンプ電極22との間のインピーダンスが安定するまでの信号安定時間を測定し、試験例1の測定時間に対する試験例2〜12のそれぞれの測定時間の比を素子温度安定指標とした。その結果を図7に示す。図7のグラフから明らかなように、特性安定化層24の厚みが200μm以下では素子温度安定指標は1.25以下(特に100μm以下では1.2以下)であったが、厚みが200μmを超えると急激に素子温度安定指標の値が上昇した。その理由は、特性安定化層24の厚みが200μm以下だと外側ポンプ電極23に汲み出された酸素の抜けが均一になり、インピーダンスが安定化するのに長時間を要しないのに対し、厚みが200μmを超えると外側ポンプ電極23に汲み出された酸素の抜けが不均一になり、インピーダンスが安定化するのに長時間を要したためと考えられる。なお、インピーダンスが安定化するまでの時間はライトオフ時間と同一視することができる。
[試験例13〜17]
試験例13〜17では、上述した基本手順に準じて、特性安定化層24の厚みの平均値が50μmになるように、積層体の焼成前、スクリーン印刷法により形成した。このときも印刷回数及びスラリー粘度等適宜調整し、厚みばらつきが5%,10%,20%のものを作成した。また、積層体の焼成後のものに、同様に厚みばらつきが5%,10%,20%,の特性安定化層の作成を試みたが、30%未満のものは得られず、印刷回数及びスラリー粘度等を調整しても厚みばらつきが30%以上のものしか得られなかった。これは、積層体焼成後では、反りや凹み等により被印刷表面が均一と成らず、一方で印刷法のスラリーは、流動性があるため均一な上面が得られるため、厚みばらつきが大きくなったと思われる。この厚みばらつきが30%のものを試験例16とした。更に、焼成後の積層体をスラリーにディッピングし(特性安定化層形成部位以外の表面には、テーピングでスラリー付着を防いだ)、厚みばらつきを5%〜50%の特性安定化層の形成を試みたが、スラリー粘度調整や、ディッピング後の乾燥方法を種々変更しても、50%未満の特性安定化層は得られなかった。これは、スラリーの流動性のため、ディッピング後の静置の方向やハンドリング方法により容易に特性安定化層上面が変動したためと思われる。この厚みばらつきが50%のものを試験例17とした。なお、厚みばらつきは、外側ポンプ電極の両端部および中央部での素子長手方向の断面をSEMにて観察したときの、各々の断面での外側ポンプ電極の両端部および中央部における特性安定化層の表面と、外側ポンプ電極と特性安定化層の界面との間の厚みを5点測定し、最大厚みと最小厚みとの差Rと、平均値Avを求め、差Rを平均値Avで除した値の百分率とした(下式参照)。
厚みばらつき(%)=R/Av ×100
ここで厚みは、各測定箇所において幅100umを視野とし、視野内の特性安定化層表面および、外側ポンプ電極と特性安定化層の界面の曲線を画像解析により抽出し、特性安定化層表面の曲線の最小二乗法による近似直線から、外側ポンプ電極と特性安定化層の界面の曲線まで下ろした任意の垂線の距離、と定義する。
・信号安定時間のばらつき
1つの試験例につき5本のNOxセンサ100を作製し、大気中にて一定のヒーター昇温パターン(ここでは、約40秒で設定温度に到達させるというパターン)で昇温した後、各ポンプ電極が駆動して出力信号が安定するまでの時間を計測した。そして、下記式により各試験例の信号安定時間のばらつきを求めた。式中、Tmax,Tmin,Tavrは、同一試験例の5本のNOxセンサ100の信号安定時間の最大値、最小値及び平均値である。試験例13〜17の結果を図8に示す。なお、試験例13〜15が本発明の実施例に相当し、試験例16,17が比較例に相当する。
信号安定時間のばらつき(%)=(Tmax−Tmin)/Tavr ×100
図8のグラフから明らかなように、特性安定化層24の厚みばらつきが20%以下の場合には信号安定時間のばらつきは10〜15%と低い値だったのに対して、厚みばらつきが20%を超えると信号安定時間のばらつきが急激に増加した。信号安定時間はライトオフ時間と同一視することができるため、特性安定化層24の厚みばらつきが20%以下であればライトオフ時間の製品間のばらつきを低く抑えることができることがわかった。
また、NOxセンサ100の製造方法についていえば、特性安定化層24をディッピングで形成すると、スクリーン印刷に比べてスラリーの厚さが一様になりにくいため、特性安定化層24の厚みばらつきが大きくなりすぎる。また、特性安定化層24を焼成後の積層体にスクリーン印刷で形成すると、焼成時に積層体に反りが発生して印刷パターンが積層体の表面にならわないため、特性安定化層24の厚みばらつきが大きくなりすぎる。これに対して、特性安定化層24を焼成前の積層体にスクリーン印刷で形成すると、焼成時に積層体に反りが発生したとしても、外側ポンプ電極23や特性安定化層24もそれに伴って反るため、特性安定化層24は厚みのばらつきが生じにくい。焼成歪み防止層90や保温層92を設けるときも、これと同様、焼成前にスクリーン印刷しておくことが好ましい。
なお、本発明を主にNOxセンサを用いて説明してきたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。即ち、固体電解質から構成される電気化学セルを持ち、ガスを検出する電極(内側ポンプ電極)と異なる部位に設置される電極(外側ポンプ電極)が構造上必要であるガスセンサに適応される。たとえば、O2センサは、内側ポンプ電極においてNOxのかわりにO2が分解されるのみであり、内側ポンプ電極から外側ポンプ電極を介して酸素を汲み出すという検出原理は同一である。また、NH3センサにおいて、いったんNH3を酸化させてNOxを生成し、そのNOxを分解したときの酸素を汲み出すことによって検出する方式をとるものは、NOxセンサと同一の原理を利用している。ゆえに、これらのガスを検出するその外部ポンプ電極に特性安定化層をコーティングすることは、本発明の説明に用いたNOxセンサにおける目的、構成、効果の点で同一である。同様に、CO2、H2Oなどの酸素原子を有するガス種においても同様の効果が得られる。
1 第1基板層、2 第2基板層、3 第3基板層、4 第1固体電解質層、5 スペーサ層、6 第2固体電界質層、10 ガス導入口、11 第1拡散律速部、12 緩衝空間、13 第2拡散律速部、20 第1内部空所、21 主ポンプセル、22 内側ポンプ電極、22a 天井電極部、22b 底部電極部、22c 側壁電極部、23 外側ポンプ電極、24 特性安定化層、30 第3拡散律速部、40 第2内部空所、41 測定用ポンプセル、42 基準電極、43 基準ガス導入空間、44 測定電極、45 第4拡散律速部、46 可変電源、48 大気導入層、50 補助ポンプセル、51 補助ポンプ電極、51a 天井電極部、51b 底部電極部、51c 側壁電極部、52 可変電源、70 ヒーター、71 ヒーター電極、72 抵抗発熱体、73 スルーホール、74 ヒーター絶縁層、75 圧力放散孔、80 主ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、81 補助ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、82 測定用ポンプ制御用酸素分圧検出センサセル、90 焼成歪み防止層、92 保温層、100 NOxセンサ、110 センサ素子。

Claims (9)

  1. 酸素イオン伝導性の固体電解質層からなる基体の内外に内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極が配設され、内側ポンプ電極が露出しているガス室に被測定ガスを導入して該ガス室中の酸素を内側ポンプ電極から外側ポンプ電極を介して外部へ汲み出す動作を伴って前記被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子に隣接し該センサ素子を加熱可能なヒーターとを備えたガスセンサであって、
    前記外側ポンプ電極を被覆し、厚みが10〜200μm、厚みバラツキが20%以下、気孔率が10〜65%の多孔質体からなる特性安定化層
    を備え
    前記センサ素子のうち前記ガス室に被測定ガスを導入するガス導入口が設けられた面に多孔質体からなる保温層を備えない
    ガスセンサ。
  2. 前記特定ガスがNOxである、
    請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記特性安定化層は、厚みが10〜100μmである、
    請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサであって、
    前記センサ素子のうち前記特性安定化層が設けられた面とは反対側の面に焼成歪み防止層を備えたガスセンサ。
  5. 請求項4記載に記載のガスセンサであって、
    前記焼成歪み防止層は、前記センサ素子のうち前記特性安定化層が設けられた面とその反対側の面とに挟まれた両側面にも形成されている、
    ガスセンサ。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサを製造する方法であって、
    (a)前記センサ素子及び前記ヒーターを作製するための複数の未焼成グリーンシートを用意する工程と、
    (b)前記複数の未焼成グリーンシートを重ね合わせて積層体とし、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷する工程と、
    (c)前記工程(b)で得られた積層体を焼成する工程と、
    を含むガスセンサ製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサを製造する方法であって、
    (a)前記センサ素子及び前記ヒーターを作製するための複数の未焼成グリーンシートを用意する工程と、
    (b)前記複数の未焼成グリーンシートのうち前記外側ポンプ電極となる部分が設けられているものにつき、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷し、その後、前記複数の未焼成グリーンシートを積層して積層体とする工程と、
    (c)前記工程(b)で得られた積層体を焼成する工程と、
    を含むガスセンサ製造方法。
  8. 請求項4又は5に記載のガスセンサを製造する、請求項7に記載のガスセンサ製造方法であって、
    前記工程(b)では、前記複数の未焼成グリーンシートを重ね合わせて積層体とし、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷すると共に、前記焼成歪み防止層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記積層体のうち前記焼成歪み防止層となる部分を被覆するようにスクリーン印刷する、
    ガスセンサ製造方法。
  9. 請求項4又は5に記載のガスセンサを製造する、請求項8に記載のガスセンサ製造方法であって、
    前記工程(b)では、前記複数の未焼成グリーンシートのうち前記外側ポンプ電極となる部分が設けられているものにつき、前記特性安定化層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記外側ポンプ電極となる部分を被覆するようにスクリーン印刷すると共に、前記焼成歪み防止層を作製するための原料であるスラリーを用いて前記焼成歪み防止層を作製すべき面にスクリーン印刷し、その後、前記複数の未焼成グリーンシートを積層して積層体とする、
    ガスセンサ製造方法。
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