JP5311784B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、書換え可能な不揮発性の記憶素子におけるリテンション特性の改善、更には記憶情報の性質や読出し速度や電力消費などのシステムの要求等に応じた読出し形態に関し、例えば、書換え可能な2個の記憶素子を1ビットのツインセルとして用いる不揮発性メモリを搭載したマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
特許文献1にはメモリセルのペアに相補的なデータを書込み、メモリセルのペアから読出されたビット線ペアの電位差を差動センスアンプで増幅して読出しデータを判定する半導体不揮発性メモリにおいて、ベリファイのために判定基準を通常の読出しよりも厳しくする技術について記載される。特許文献2には一対の不揮発性メモリセルのペアセルに4値以上のデータを保持される多値記憶技術について記載される。
特開平1−263997号公報 特開2004−319007号公報
本発明者は電気的に書換え可能な不揮発性のメモリセルにおけるリテンション特性について解析した。例えば雰囲気温度のリテンション特性への影響についてである。具体的には、選択ゲートとメモリゲートを分けたスプリットゲート構造のフラッシュメモリセルにおいて、例えば160°Cのような温度下ではデータ“0”を保持するメモリセル(高閾値電圧のメモリセル)は時間と共に閾値電圧が下がり、データ“1”を保持するメモリセルの閾値電圧はさほど変化しない。一方、常温下ではデータ“1”を保持するメモリセル(低い閾値電圧のメモリセル)は時間と共に閾値電圧が上がり、データ“0”を保持するメモリセルの閾値電圧はさほど変化しない。この傾向はスタックゲート構造のフラッシュメモリセルの場合も同じである。
上記現象を検討して以下の結果を得ることができた。第1に、現状では1つのメモリセルで1ビットのデータを記憶する方法で問題はないが、更なる高温での使用や、更なるメモリセル等の微細化が進んだ場合に、データリテンション性能についての保証が将来的には難しくなる傾向にあると予想される。2個のメモリセルで1ビットのデータを記憶させるツインセル方式を採用することで、それを保証できると考えられる。ツインセル方式としては2個のメモリセルに同じデータを保持される形態と、2個のメモリセルに異なるデータを保持させる形態が考えられる。例えば、高温で使用する場合、前者の形態ではデータ“0”の特性が悪くなる。常温で使用する場合にはデータ“1”の特性が悪くなる。これに比べ、後者の形態では、いずれの場合でも特性の悪化は少ないことが解った。
また、フラッシュメモリはビット若しくはバイト単位でランダムにデータのライトアクセスを行うことができない。消去単位で不揮発性メモリセルの閾値電圧を低く揃えて初期化する消去を行った後、書込みデータに従って選択的に閾値電圧を高くして情報の書込みを行う。したがって、ツインセルに対する情報の書込みにおいては、書込みデータの論理値1、0の如何に係わらず、ツインセルの双方のメモリセルに対する消去と、ツインセルの一方のメモリセルに対する選択的な書き込みの双方を行わなければならない。これにより、データの書込みコマンドに応答するときは、従来のフラッシュメモリにおける消去動作の動作時間を待たなければ書込みコマンドに応答する処理を完了することができず、データの書込み動作に要する時間が見掛け上長くなる。
更に、ツインセルの利用形態は、リテンション特性の改善にとどまらず、記憶情報の機密性、読出し速度や電力消費などのシステムの要求等に応じた読出し形態を実現する上においても有用であることが本発明者によって見出された。
本発明の目的は、電気的に書換え可能な不揮発性のメモリセルにおけるリテンション性能を向上させることにある。
本発明の別の目的は、書換え可能な2個の記憶素子を1ビットのツインセルとして用いる不揮発性メモリに対する見掛け上のデータ書込み時間を短縮することにある。
本発明の更に別の目的は、不揮発性メモリに対する動作電流の観測による記憶情報の推定を困難にする利用形態への対応が可能な半導体装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、不揮発性メモリに対する読出し速度や電力消費などのシステムの要求等に応じた読出し形態を選択できる半導体装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕本発明に係る半導体装置は、閾値電圧の相違によって2値データを保持し且つ保持する2値データの相違によってリテンション特性が相違される夫々電気的に書換え可能な第1記憶素子(MC1)と第2記憶素子(MC2)とを1ビットのツインセルとして複数個備えたメモリアレイ(19)と、読出し選択されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子から出力される相補データを差動増幅してツインセルの記憶情報を判定する読出し回路(SA)と、制御回路(7)と、を含む不揮発性メモリを有する。前記制御回路は、初期化単位毎に前記ツインセルの第1記憶素子及び第2記憶素子の閾値電圧を初期化レベルに揃える初期化制御と、選択されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子の何れか一方の閾値電圧を前記初期化レベルから変更して当該ツインセルに相補データを書き込む書き込み制御とを行う。
上記より、メモリセルの特性として2値データの相違によってリテンション特性が相違されるが、ツインセルを構成する2個のメモリセルに異なるデータを保持させるので、一方のメモリセルのリテンション性能が劣化しても、2個のメモリセルが保持するデータの相違は維持される結果、その差を差動増幅することによって正規の記憶情報を取得することができる。
本発明の一つの具体的な形態として、前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から供給される初期化コマンド(ICMD)に応答して初期化アドレスで指定される初期化単位に対して前記初期化制御を行い、前記不揮発性メモリに外部から供給される書込みコマンド(PCMD)に応答して書込みアドレスで指定されるツインセルに書込みデータが指定する相補データを書込む前記書き込み制御を行う。ツインセルの第1及び第2メモリセルの閾値電圧が初期化レベルに揃えられる初期化状態(イニシャル状態)においてツインセルの記憶情報は不定である。この制御形態は、記憶情報が不定の状態をユーザに公開する(その状態をユーザに指示させる)意義を有する。したがって、データの書込み制御には初期化制御が含まれず、見掛け上、データ書込み時間の短縮が実現される。
前記イニシャル状態においてツインセルの記憶情報は不定であるから、論理値“1”又は“0”の何れもリードできる可能性がある。このとき、前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から供給される初期化チェックコマンド(BCMD)に応答してチェックアドレスで指定される初期化単位の前記ツインセルが初期化状態であるか否かの判定結果をコマンド応答として返すチェック制御を行う。これにより、外部からイニシャル状態であるか否かを確認することができる。
本発明の別の具体的な形態として、前記イニシャル状態を非公開とする制御形態を採用することも可能である。すなわち、前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から供給される書込みコマンド(PECMD)に応答して、書込みアドレスで指定される初期化単位のツインセルに対して前記初期化制御を行ってから、当該書込みアドレスで指定されるツインセルに書込みデータが指定する相補データを書込む前記書き込み制御を行う。この制御形態を採用すれば、ツインセルの記憶情報が不定となる状態はユーザには見えない。
〔2〕イニシャル状態の公開に特化した別の観点による半導体集積回路は、夫々書換え可能な不揮発性の第1記憶素子と第2記憶素子とを1ビットのツインセルとして複数個備えるメモリアレイと、読出し選択されたツインセルから出力される相補データを差動増幅する読出し回路と、制御回路と、を含む不揮発性メモリを有する。前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から与えられる初期化の指示に応答して初期化アドレスで指定されたツインセルの第1記憶素子及び第2記憶素子が夫々保持するデータを等しくする初期化動作と、前記不揮発性メモリの外部から与えられる書込みの指示に応答して書込みアドレスで指定されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子の何れか一方が保持するデータを変更して当該ツインセルに相補データを書き込む書き込み動作とを制御する。
上記より、ツインセルを構成する2個のメモリセルに異なるデータを保持させるので、一方のメモリセルのリテンション性能が劣化しても、2個のメモリセルが保持するデータの相違は維持される結果、その差を差動増幅することによって正規の記憶情報を取得することができる。ツインセルの第1及び第2メモリセルが夫々保持するデータが揃えられる初期化状態(イニシャル状態)においてツインセルの記憶情報は不定であるが、この記憶情報が不定の状態はユーザに公開される。その結果、データの書込み制御には初期化制御が含まれず、見掛け上、データ書込み時間の短縮が実現される。
前記イニシャル状態においてツインセルの記憶情報は不定であるから、論理値“1”又は“0”の何れもリードできる可能性がある。このとき、前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から供給される初期化チェックコマンドに応答してチェックアドレスで指定される初期化単位の前記ツインセルの第1記憶素子及び第2記憶素子が等しいデータを保持するか否かの判定結果をコマンド応答として返すチェック制御を行う。これにより、外部からイニシャル状態であるか否かを確認することができる。
更に具体的な形態として、前記ツインセルに書込む相補データの保持に利用される書込みデータラッチ回路と、前記ツインセルから読み出されたデータと前記データラッチ回路の保持データとを比較判定するベリファイ回路とを更に有する。前記制御回路によるチェック制御は、前記初期化チェックの指示に応答して前記書き込みデータラッチ回路に同一データを保持させ、チェックアドレスで指定される初期化単位の前記ツインセルから読み出されたデータと前記データラッチ回路の保持データとが一致するか否かの前記ベリファイ回路による比較判定結果を前記識別情報とする制御である。イニシャル状態か否かを判定するための回路規模の増大を抑えることができる。
〔3〕イニシャル状態の非公開に特化した更に別の観点による半導体集積回路は、夫々書換え可能な不揮発性の第1記憶素子と第2記憶素子とを1ビットのツインセルとして複数個備えるメモリアレイと、読出し選択されたツインセルから出力される相補データを差動増幅する読出し回路と、制御回路と、を含む不揮発性メモリを有する。前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から与えられる書込みの指示に応答して、書込みアドレスで指定されたツインセルに対しその第1記憶素子及び第2記憶素子が夫々保持するデータを等しくしてから、書込みデータに従って当該第1記憶素子と第2記憶素子の何れか一方が保持するデータを変更して当該ツインセルに前記書き込みデータに応ずる相補データを書き込む書き込み動作を制御する。
上記より、ツインセルを構成する2個のメモリセルに異なるデータを保持させるので、一方のメモリセルのリテンション性能が劣化しても、2個のメモリセルが保持するデータの相違は維持される結果、その差を差動増幅することによって正規の記憶情報を取得することができる。ツインセルの記憶情報が不定となる状態はユーザには見えない。
〔4〕本発明の更に具体的な形態として、前記第1記憶素子及び第2記憶素子は、閾値電圧の相違によって2値データの保持を行うフラッシュメモリセルであり、保持する2値データの相違によってリテンション特性が相違される。
ツインセルを構成する第1記憶素子が接続するビット線と第2記憶素子が接続するビット線との間に他のツインセルの第1記憶素子又は第2記憶素子が接続する別のビット線が配置される。当該別のビット線はこれを挟んで動作するビット線の相補的なレベル変化に対して容量性カップリングの影響を緩和するシールド配線として機能する。
ツインセルを構成する第1記憶素子と第2記憶素子の選択端子が共通のワード線(WL)に接続される。ツインセルの選択が容易である。
前記不揮発性メモリの外部から供給される書込みデータをラッチする第1データラッチ回路(LTP)と、前記書込みデータの反転データをラッチする第2データラッチ回路(LTN)と、前記第1ラッチ回路が保持するデータに従って第1記憶素子の閾値電圧を変化させるための書込み電流を第1ビット線に供給する第1電流スイッチと、前記第2ラッチ回路が保持するデータに従って第2記憶素子の閾値電圧を変化させるための書込み電流を第2ビット線に供給する第2電流スイッチとを有する。比較的簡単に相補データを書込むことが可能になる。
前記第1記憶素子から第1ビット線に出力されるデータを前記第1ラッチ回路の保持データと比較する第1比較回路(EXOR_P)と、選択された第2記憶素子から第2ビット線に出力されるデータを前記第2ラッチ回路の保持データと比較する第2比較回路(EXOR_N)と、第1比較回路による比較結果と第2比較回路による比較結果が共に一致であるかを判別する判別回路(AND)と、を有する。比較的簡単に書込みベリファイ等を行うことが可能になる。
〔5〕記憶情報のセキュリティ対策に着目した半導体装置(1A)は、中央処理装置(2)と、前記中央処理装置によるアクセス対象にされる書換え可能な不揮発性メモリ(6,7)とを有する。前記不揮発性メモリは、選択端子が選択制御線に接続されデータ端子がデータ線に接続されていて電気的に書き換え可能な不揮発性の記憶素子(MC1,MC2)を複数個有し選択制御線を共有する一対の記憶素子をツインセルとすることが可能なメモリアレイ(19)と、選択制御線で選択されたツインセルの一対の記憶素子から夫々異なるデータ線に読み出された相補データを差動増幅する第1読出し回路(SA)と、前記選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータを増幅する第2読出し回路(VSA,VS_P,VSA_N)と、書込み制御回路(7)と、外部インタフェース回路(HACSP,LACSP)と、を含む。前記書き込み制御回路は、1ビットの書込みデータに対してその非反転データと反転データを選択されたツインセルの一対の記憶素子に保持させる書き込みモードを有する。前記外部インタフェース回路は、選択されたツインセルの一対の記憶素子から読み出された非反転データと反転データが前記第1読出し回路で差動増幅されて得られるデータを外部に出力する第1読出しモードと、選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータが前記第2読出し回路で増幅されて得られるデータを外部に出力する第2読出しモードと、を有する。これにより、第1読出しモードでは、読出しデータの値に拘わらず動作電流が同じになるから、電流観測によるデータ推定を困難にすることができる。
具体的な形態として、前記外部インタフェース回路は、前記第1読出しモードで読出し動作を行う第1外部インタフェース回路(HACSP)と、前記第2読出しモードで読出し動作を行う第2外部インタフェース回路(LACSP)とを別々に備えてよい。第1読出しモードによる差動増幅により高速読出しが可能であり、第2読出しモードによるシングルエンド増幅により低速であっても低消費電力読出しが可能である。このとき、第1及び第2外部インタフェース回路を個別化することは、その読出し動作の違いに即したバスを個別接続するのに好適である。
更に具体的な形態として、前記第1外部インタフェース回路に接続する第1バス(HBUS)と、前記第2外部インタフェース回路に接続する第2バス(PBUS)と、前記第1バス及び第2バスに接続するバスインタフェース回路(4A)とを有する。前記第1バスは前記中央処理装置に接続される。前記バスインタフェース回路は、中央処理装置からの読出しアクセスの要求に応答するとき、そのアクセス対象アドレスに応じて、第1外部インタフェース回路に第1読出しモード又は第2外部インタフェース回路に第2読出しモードを指定する。これにより、個別化した第1及び第2外部インタフェース回路に対するアクセスを切り換える制御を比較的簡単に実現することができる。
更に具体的な形態として、前記バスインタフェース回路は、中央処理装置からの読出しアクセスの要求に応答するとき、モードレジスタ(50)が第1状態のときそのアクセス対象アドレスに応じて、第1外部インタフェース回路に第1読出しモード又は第2外部インタフェース回路に第2読出しモードを指定し、モードレジスタが第2状態のときそのアクセス対象アドレスに拘わらず第1外部インタフェース回路に第1読出しモードを指定する。セキュリティー強化の制御をバスインタフェース回路を用いて比較的簡単に実現することができる。
記憶情報のセキュリティ対策に着目した別の観点による半導体装置は、上記同様に中央処理装置と不揮発性メモリとを有し、前記不揮発性メモリは、メモリアレイと、第1読出し回路と、第2読出し回路と、書込み制御回路と、外部インタフェース回路と、を含む。このとき、前記外部インタフェース回路は、選択されたツインセルの一対の記憶素子から読み出された非反転データと反転データが前記第1読出し回路で差動増幅されて得られるデータを外部に出力するセキュア読出しモードと、選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータが前記第2読出し回路で増幅されて得られるデータを外部に出力する非セキュア読出しモードとを有する。
〔6〕読出し動作の選択的高速化に着目した半導体装置(1B)は、中央処理装置(2)と、電気的に書換え可能であって前記中央処理装置によってアクセス可能にされる不揮発性メモリ(6A,7)とを有する。前記不揮発性メモリは、選択端子が選択制御線に接続されデータ端子がデータ線に接続されていて電気的に書き換え可能な不揮発性の記憶素子(MC1,MC2)を複数個有し選択制御線を共有する一対の記憶素子をツインセルとするメモリアレイ(19)と、アドレス信号に基づいて前記選択制御線の選択動作を行う選択制御線選択回路(24A,25A)と、アドレス信号に基づいてデータ線を選択するデータ線選択回路(30,22)と、選択制御線選択回路で選択され且つデータ線選択回路で選択されたツインセルの一対の記憶素子から夫々異なるデータ線に読み出された相補データを差動増幅する第1読出し回路(SA)と、書込み制御回路と、選択制御回路と、を含む。前記書き込み制御回路は、1ビットの書込みデータに対してその非反転データと反転データを選択されたツインセルの一対の記憶素子に保持させる書き込みモードを有する。前記選択制御回路は、データ線選択回路で選択されるデータ線を共有する記憶素子に対して1ライン分の選択制御線を選択するのか複数ライン分の選択制御線を選択するのかを制御する。これにより、データ線を共有する記憶素子に対して複数ライン分の選択制御線を選択する場合には、1ライン分の選択制御線を選択する場合に比べて、データに供給される信号量が増えるから、その分だけ読出し動作を高速化することができる。
具体的な一つの形態として、前記第1読出し回路は、前記選択制御線で選択されたツインセルの一対の記憶素子から選択された一対のデータ線に読み出された非反転データと反転データを差動増幅して出力する第1読出し動作、又は、複数の前記選択制御線で選択され且つ一対のデータ線を共有する複数個のツインセルの夫々における一対の記憶素子から当該一対のデータ線に読み出された非反転データと反転データを差動増幅して出力する第2読出し動作を行う。
更に具体的な形態として、前記選択制御回路は、前記選択制御線の1ライン分選択又は複数ライン分選択を決定するモードレジスタ(51)を有する。第1読出し動作と第2読出し動作の切換えを簡単に行うことができる。
更に具体的な形態として、前記選択制御回路は、前記選択制御線の複数ライン分選択を行うアドレスを判定するアドレス判定回路(53,54)を更に有し、前記モードレジスタによって前記選択制御線の複数ライン分選択が指示されているときは、アドレス判定回路で判別されたアドレス範囲に対してのみ、前記選択制御線の複数ライン分選択を行う。特定のアドレス範囲に対して第2読出し動作を選択可能に制御することができる。
更に具体的な形態として、前記アドレス判定回路は、前記選択制御線の複数ライン分選択を行うアドレス範囲が書換え可能に設定されるアドレスレジスタ(53)を更に有する。前記第2読出し動作を選択可能なアドレス範囲が可変になる。
更に具体的な形態として、前記選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータを増幅して出力する第3読出し動作を行う第2読出し回路(VSA,VSA_P,VSA_N)を更に有する。読出し動作は遅くても電力消費を低減したい用途にも応えることが可能になる。
更に具体的な形態として、前記第1読出し動作及び第2読出し動作によって得られるデータを外部に出力する第1外部インタフェース回路(HACSP)と、前記第3読出し動作によって得られるデータを外部に出力する第2外部インタフェース回路(LACSP)とを更に有する。差動増幅の第1読出し動作又は第2読出し動作による高速読出しが可能であり、シングルエンド増幅の第3読出し動作による低速であっても低消費電力読出しが可能である。このとき、第1及び第2外部インタフェース回路を個別化することは、その読出し動作の違いに即したバスを個別接続するのに好適である。
更に具体的な形態として、前記第1外部インタフェース回路に接続する第1バス(HBUS)と、前記第2外部インタフェース回路に接続する第2バス(PBUS)と、前記第1バス及び第2バスに接続するバスインタフェース回路とを有する。前記第1バスは前記中央処理装置に接続される。前記バスインタフェース回路は、中央処理装置からの読出しアクセスの要求に応答するとき、そのアクセス対象アドレスに応じて、第1外部インタフェース回路又は第2外部インタフェース回路に読出し動作を指示する。これにより、個別化した第1及び第2外部インタフェース回路に対するアクセスを切り換える制御を比較的簡単に実現することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、半導体装置の不揮発性メモリにおいて、電気的に書換え可能な不揮発性メモリセルにおけるリテンション性能を向上させることができる。
書換え可能な2個の記憶素子を1ビットのツインセルとして用いる不揮発性メモリに対する見掛け上のデータ書込み時間を短縮することができる。
不揮発性メモリに対する動作電流の観測による記憶情報の推定を困難にする利用形態への対応が可能になる。
不揮発性メモリに対する読出し速度や電力消費などのシステムの要求等に応じた読出し形態を選択できる。
《第1のマイクロコンピュータ》
図2には本発明の一例に係るマイクロコンピュータ(MCU)1が示される。同図に示されるマイクロコンピュータ1は例えば相補型MOS集積回路製造技術等により単結晶シリコンのような1個の半導体チップに形成される。
マイクロコンピュータ1は、特に制限されないが、高速バスHBUSと周辺バスPBUSの2バス構成を有する。高速バスHBUSと周辺バスPBUSは特に制限されないが夫々データバス、アドレスバス及びコントロールバスを有する。バスを2バス構成に分離することにより、共通バスに全ての回路を共通接続する場合に比べてバスの負荷を軽くし、高速アクセス動作を保証しようとするものである。
高速バスHBUSには、命令制御部と実行部を備えて命令を実行する中央処理装置(CPU)2、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)3、高速バスHBUSと周辺バスPBUSとのバスインタフェース制御若しくはバスブリッジ制御を行うバスインタフェース回路(BIF)4、中央処理装置2のワーク領域等に利用されるランダムアクセスメモリ(RAM)5、及びデータやプログラムを格納する不揮発性メモリモジュールとしてのフラッシュメモリモジュール(FMDL)6が接続される。
周辺バスPBUSには、フラッシュメモリモジュール(FMDL)6に対するコマンドアクセス制御を行うフラッシュシーケンサ(FSQC)7、外部入出力ポート(PRT)8,9、タイマ(TMR)10、及びマイクロコンピュータの内部クロック信号を生成するクロックパルスジェネレータ(CPG)11が接続される。XTAL/EXTALに発振子が接続され或いは外部クロック信号が供給されるクロック端子、STBはスタンバイ状態を指示する外部ハードウェアスタンバイ端子、RESはリセットを指示する外部リセット端子、Vccは外部電源端子、Vssは外部グランド端子である。
ここではロジック回路としてのフラッシュシーケンサ7は論理合成により設計され、アレイ構成のフラッシュメモリモジュール6はCADツールを用いて設計されているため、便宜上別々の回路ブロックとして図示されているが、双方併せて一つのフラッシュメモリを構成する。フラッシュメモリモジュール6は読出し専用の高速アクセスポート(HACSP)を介して高速バスHBUSに接続される。CPU又はDMACは高速バスHBUSから高速アクセスポートを介してフラッシュメモリモジュール6をリードアクセスすることができる。CPU2又はDMAC3はフラッシュメモリモジュール6に対して書込み及び初期化のアクセスを行うときは、バスインタフェース4を介して周辺バスPBUS経由でフラッシュシーケンサ7にコマンドを発行し、これによってフラッシュシーケンサ7が周辺バスPBUSから低速アクセスポート(LACSP)を通じてフラッシュメモリモジュールの初期化や書込み動作の制御を行う。
《フラッシュメモリモジュール》
図1にはフラッシュメモリモジュール6の構成が例示される。フラッシュメモリモジュール6は1ビットの情報記憶を2個の不揮発性メモリセルを用いて行う。即ちメモリアレイ(MARY)19は、夫々書換え可能な2個の不揮発性メモリセルMC1,MC2を1ビットのツインセルとして複数個備える。図1には代表的に1対だけ図示されている。不揮発性メモリセルMC1,MC2は、例えば図3の(A)に例示されるスプリットゲート型フラッシュメモリ素子とされる。このメモリ素子は、ソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上にゲート絶縁膜を介して配置されたコントロールゲート(CG)とメモリゲート(MG)を有し、メモリゲートとゲート絶縁膜の間にはシリコンナイトライド等の電荷トラップ領域(SiN)が配置されて構成される。選択ゲート側のソース又はドレイン領域はビット線(BL)に接続され、メモリゲート側のソース又はドレイン領域はソース線(SL)に接続される。メモリセルの閾値電圧(Vth)を下げるにはBL=Hi−Z(高インピーダンス状態)、CG=1.5V、MG=−10V、SL=6、WELL=0Vとし、ウェル領域(WELL)とメモリゲートMG間の高電界によって電荷トラップ領域(SiN)からウェル領域(WELL)に電子が引き抜かれる。この処理単位はメモリゲートを共有する複数メモリセルとされる。メモリセルの閾値電圧(Vth)を上げるにはBL=0V、CG=1.5V、MG=10V、SL=6、WELL=0Vとし、ソース線SLからビット線に書込み電流を流し、それによってコントロールゲートとメモリゲートの境界部分で発生するホットエレクトロンが電荷トラップ領域(SiN)に注入される。電子の注入はビット線電流を流すか否かによって決まるからこの処理はビット単位で制御される。読出しはBL=1.5V、CG=1.5V,MG=0V、SL=0V、WELL=0Vで行われる。メモリセルの閾値電圧が低ければメモリセルはオン状態にされ、閾値電圧が高ければオフ状態にされる。メモリ素子はスプリットゲート型フラッシュメモリ素子に限定されず、図3の(B),(C)に例示されるスタックド・ゲート型フラッシュメモリ素子であってよい。このメモリ素子はソース・ドレイン領域の間のチャネル形成領域の上にゲート絶縁膜を介してフローティングゲート(FG)とコントロールゲート(WL)がスタックされて構成される。図3の(B)はホットキャリア書込み方式によって閾値電圧を上げ、ウェル領域(WELL)への電子の放出によって閾値電圧を下げる。図3の(C)はFNトンネル書込み方式によって閾値電圧を上げ、ビット線(BL)への電子の放出によって閾値電圧を下げる。
不揮発性メモリセルMC1,MC2から成る一つのツインセルによる情報記憶は図4の閾値電圧分布に例示されるように、不揮発性メモリセルMC1,MC2に相補データを格納することによって行う。即ち、メモリセルMC1,MC2の夫々はセルデータ“1”(低閾値電圧状態)又はセルデータ“0”(高閾値電圧状態)を保持することができる。このとき、ツインセルの一方のメモリセルMCをポジセル、他方のメモリセルMC2をネガセルとすると、ツインセルデータ“1”はポジセルMC1がセルデータ“1”、ネガセルがセルデータ“0”を保持する状態であり、ツインセルデータ“0”はポジセルMC1がセルデータ“0”、ネガセルがセルデータ“1”を保持する状態である。ツインセルのポジセルMC1及びネガセルMC2が共にセルデータ“1”を保持する状態はイニシャライズ状態であり、ツインセルデータは不定になる。
図1に代表的に示されたツインセルのメモリセルMC1,MC2において、メモリゲートMGは共通のメモリゲート選択線MGLに接続され、コントロールゲートCGは共通のワード線WLに接続される。実際には多数のツインセルがマトリクス配置され、行方向の配列単位で対応するメモリゲート選択線MGL及びワード線WLに接続される。メモリセルMC1,MC2は列単位で副ビット線SBLに接続され、副ビット線セレクタ20を介して書込み系主ビット線WMBLに接続する。夫々の書込み系主ビット線WMBLには複数の副ビット線SBLが副ビット線セレクタ20によって階層化されて接続されている。副ビット線SBLに階層化された単位をメモリマットと称する。ソース線SLはグランドVssに接続される。メモリセルMC1の副ビット線SBLはメモリマット毎に読出し列セレクタ22を介して階層センスアンプSAの一方の差動入力端子に接続され、メモリセルMC2の副ビット線SBLはメモリマット毎に読出し列セレクタ22を介して階層センスアンプSAの他方の差動入力端子に接続される。ワード線WLは第1行デコーダ(RDEC1)24によって選択され、メモリゲート線MGL及び副ビット線セレクタ20は第2行デコーダ(RDEC2)25によって選択される。第1行デコーダ24及び第2行デコーダ25による選択動作は、読出しアクセスではHACSPに供給されるアドレス情報等に従い、データの書込み動作及び初期化動作ではLACSPに供給されるアドレス情報等に従う。階層センスアンプSAの出力は読出し系の主ビット線RMBLに接続され、出力バッファ(OBUF)26を介して高速バスHBUSのデータバスHBUS_Dに接続される。読出し系の主ビット線RMBLは例えば出力バッファ26の並列データ入出力ビット数に応ずる本数が設けられる。書込み系主ビット線WMBLは書込みデータラッチ回路27のラッチデータに従って選択的に書込み電流が流れるようにされる。書込みデータラッチ回路27は書換え列セレクタ28で選択され、また、書換え列セレクタ28で選択された書き換え系主ビット線WMBLはベリファイセンスアンプVSAに接続される。ベリファイセンスアンプVSAの出力及び書込みデータラッチ回路27は、周辺バスPBUSのデータバス(PBUS_D)にインタフェースされる入出力回路(IOBUS)29に接続する。書換え列セレクタ28は列デコーダ(CDEC)30によって選択される。列デコーダ30の選択動作はLACSPに供給されるアドレス情報等に従う。電源回路(VPG)31は読出し、書込み、初期化に必要な各種動作電源を生成する。タイミングジェネレータ(TMG)32はCPU2等からHACSPに供給されるアクセスストローブ信号、FSQC7からLACSPに供給されるアクセスコマンド等に従って、内部動作タイミングを規定する内部制御信号を生成する。フラッシュメモリの制御部はFSQC7とタイミングジェネレータ32によって構成される。
《ツインセルデータの読出し》
図5にはデータの読出し系及び書込み系の詳細な回路構成が例示される。書込み系主ビット線としてWMBL_0P〜WMBL_3P、WMBL_0N〜WMBL_3Nの8本が例示され、そこに接続するメモリマットとして1個のメモリマットが例示される。特に制限されないが、副ビット線としてSBL_0P〜SBL_7P、SBL_0N〜SBL_7Nが配置され、1本の書込み系主ビット線に対して2本の副ビット線が割り当てられる。メモリセルMC1,MC2については図示を省略してある副ビット線に付された参照符号における数字のサフィックスはツインセルの列番号を意味する。アルファベットのサフィックスPはツインセルの一方のメモリセルMC1(ポジセル)に接続する副ビット線であることを意味し、サフィックスNはツインセルの他方のメモリセルMC2(ネガセル)に接続する副ビット線であることを意味する。書込み主ビット線に付された参照符号におけるアルファベットのサフィックスPはツインセルのポジセルに接続する書込み主ビット線であることを意味し、サフィックスNはツインセルのネガセルに接続する書込み主ビット線であることを意味し、数字のサフィックスは対応するツインセルの列番号のうち若い方の列番号を意味する。
読出し系セレクタ22をスイッチ制御する選択信号YR0N〜YR7Nはツインセルの列番号が等しい一対の副ビット線を選択し、選択したポジセル側の副ビット線とネガセル側の副ビット線とをセンスアンプSAの差動入力端子に接続する。センスアンプSAは差動入力端子に夫々電流源トランジスタ(図示せず)を有し、読出し動作において電流源トランジスタが活性化される。読出し動作においてワード線によってツインセルが選択されると、選択されたツインセルのポジセルとネガセルは記憶しているツインセルデータに従って相補的にスイッチ動作し、其れによってセンスアンプSAの差動入力端子に電位差が形成される。この電位差をセンスアンプSAが増幅することによって読出し系主ビット線RMBLにそのツインセルのツインセルデータを出力する。
上記ツインセルの列番号配置と読出し系セレクタ22による副ビット線の選択形態により、読出し系セレクタ22で選択される一対の副ビット線の間にはそのとき非選択にされる別の副ビット線が配置されるようになっている。例えばSBL_0PとSBL_0Nが選択されるとき、その間にはSBL_4P,SBL_1P,SBL_5Pが配置されている。読出し系ディスチャージ回路40はディスチャージ信号DCR0、DCR1によって副ビット線SBLを選択的にグランド電位Vssに接続する回路であり、副ビット線セレクタ20により非選択とされる副ビット線をグランド電位に接続する。例えば読出し動作においてSBL_0PとSBL_0Nが選択されるとき、その間に配置されたSBL_4P,SBL_5Pがグランド電位Vssに接続される。読出し選択とされる副ビット線の間でグランド電位に接続される別の副ビット線は、当該読出し選択の副ビット線に読み出される相補データに対するグランドシールドとして機能し、不所望な容量カップリングによる誤動作を防止することができる。
読出し動作ではツインセルは保持する相補データに応ずる差動信号を増幅するので、前記電流源トランジスタから副ビット線に供給される電流に誤差があっても、差動信号の中間の電流信号を参照電流としてセンス増幅を行う場合よりも差動増幅動作への影響は小さい。
《ツインセルデータの書込み》
ツインセルのリテンション特性は、例えば160°Cのような動作保証上限側の温度下では図6の(A)に例示されるように、セルデータ“0”を保持するメモリセル(高閾値電圧のメモリセル)は時間と共に閾値電圧が下がり、セルデータ“1”を保持するメモリセルの閾値電圧はさほど変化しない。一方、常温下では図6の(B)に例示されるように、セルデータ“1”を保持するメモリセル(低い閾値電圧のメモリセル)は時間と共に閾値電圧が上がり、セルデータ“0”を保持するメモリセルの閾値電圧はさほど変化しない。ツインセルデータが書込まれた後のツインセルの経年的な閾値電圧の変化に対して、読出し動作は上述のようにツインセルが保持する相補データに従って形成される差動信号を差動増幅するから、差動信号によって電位差が形成される限り、ツインセルデータのセンス増幅を行うことができる。差動信号の中間の電流信号を参照電流としてセンス増幅を行う場合には参照電流のばらつき範囲FLCとの関係により、時間T1で寿命が尽きることになる。ツインセルに相補データを保持する記憶形態では、高温下では時間T2まで延命させることができ、常温下ではそれ以上延命させることができる。V_WLはそのときのワード線選択レベルである。
書込みデータラッチ回路27は、信号BLKCIによるリセット機能を有するスタティックラッチLTP,LTNと、書込みパルスWPLSのパルス幅に応じて書込み電流を流すための電流スイッチPSWP,PSWNと、スタティックラッチLTの反転記憶ノードの値にしたがって主ビット線と電流スイッチPSWP,PSWNとを選択的に接続する書込み選択スイッチSSWを有する。ポジセルに割り当てられる主ビット線に対応するスタティックラッチLTPにはデータバスPBUS_Dから非反転信号線PSLに供給された書込みデータが書換え列セレクタ28で選択されて供給される。ネガセルに割り当てられる主ビット線に対応するスタティックラッチLTNにはデータバスPBUS_Dから反転信号線NSLに供給された反転書込みデータが書換え列セレクタ28で選択されて供給される。ENDTは信号線PSL,NSLへの書込みデータの入力ゲート信号である。ポジセルに割り当てられる主ビット線は書換え列セレクタ28を介して非反転ベリファイ信号線PVSLに共通接続される。ネガセルに割り当てられる主ビット線は書換え列セレクタ28を介して反転ベリファイ信号線NVSLに共通接続される。書換え系の列セレクタ28をスイッチ制御する選択信号YW0〜YW3はツインセルの列番号が等しい一対の主ビット線を信号線PSL,NSLに接続し、また、それに対応するスタティックラッチLTP,LTNを信号線PSL,NSLに接続する。書込み動作においてデータバスPBUS_Dから入力された書込みデータは相補データとして信号線PSL,NSLに入力され、書換え系の列セレクタ28で選択される一対のスタティックラッチLTP,LTNにラッチされる。スタティックラッチLTP,LTNの一方はデータ“1”、他方はデータ“0”をラッチする。ラッチデータ“1”に対応する主ビット線にはソース線からの書込み電流が流れず、ラッチデータ“0”に対応する主ビット線にはソース線からの書込み電流が流れ、これによって、選択されたツインセルの一方のメモリセルにはセルデータ“1”が書込まれ、他方のメモリセルにはセルデータ“0”が書込まれる。書込みベリファイにおいては、書込み動作が選択されたツインセルの記憶情報を対応する一対の主ビット線に読出して書換え列セレクタ28でベリファイ信号線PVSL,NVSLに伝達し、シングルエンドで反転増幅出力を得るベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nで増幅する。また、書込み動作において書込みデータが格納されたスタティックラッチLTP,LTNの保持データを同じく書換え系の列セレクタ28で信号線PSDL,NSLに伝達する。ベリファイセンスアンプVSA_Pの出力と信号線PSLの非反転書込みデータの一致を排他的論理和ゲートEXOR_Pで調べることによってポジセルのデータ書込み状態を検証することができ、同様に、ベリファイセンスアンプVSA_Nの出力と信号線NSLの反転書込みデータの一致を排他的論理和ゲートEXOR_Nで調べることによってネガセルのデータ書込み状態を検証することができる。排他的論理和ゲートEXPR_P,EXOR_Nの出力に対してアンドゲートANDで論理積を採り、その論理積の結果が1ビットの書込みデータに対する書込みベリファイ結果VRSLTになる。書込みデータが複数ビットの場合には複数ビット分の排他的論理和ゲートの全ての出力に対して論理積を採ってベリファイ結果を得ることになる。ベリファイ結果VRSLTはフラッシュシーケンサ7に供給される。
また、ベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nの出力はセレクタSELを介して選択的に周辺データバスPBUS_Dに出力可能になっている。この読出し経路は、ツインセルに記憶されたネガセルの記憶情又はポジセルの記憶情報をシングルエンド増幅して周辺データバスPBUS_Dに出力する読出し経路になる。特に制限されないが、セレクタSELからPBUS_Dへのリードデータの出力動作ではセレクタSELの入力が選択される側の一方のベリファイセンスアンプVSA_P又はVSA_Nが活性化される。すなわち、セレクタSELがベリファイセンスアンプVSA_Pの出力を選択するときにはベリファイセンスアンプVSA_Pが活性化され、セレクタSELがベリファイセンスアンプVSA_Nの出力を選択するときにはベリファイセンスアンプVSA_Nが活性化される。ベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nはその性質上センスアンプSAのような高速動作を要しないから、回路構成並びに回路を構成するMOSトランジスタの相互コンダクタンスは比較的小さくされる。したがって、センスアンプSAを用いる読出し動作に比べてベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nを用いる読出し動作は電力消費が少なくされる。
書込み系ディスチャージ回路41はディスチャージ信号DCW0、DCW1によって書込み用主ビット線WMBLを選択的にグランド電位Vssに接続する回路であり、書換え列セレクタ28により非選択とされる書込み用主ビット線WBMLをグランド電位Vssに接続する。例えば書き換え後のベリファイ動作においてWMBL_0PとWMBL_0Nが選択されるとき、その間に配置されたWMBL_1Pがグランド電位Vssに接続される。書き換え後のベリファイ動作で選択とされる差動の書込み用主ビット線の間でグランド電位に接続される別の主ビット線は、当該書き換え後のベリファイ動作で選択される主ビット線上に現れる差動信号に対するグランドシールドとして機能し、不所望な容量カップリングによる誤動作を防止することができる。
《動作モード》
図7にはツインセルのデータ状態と動作モードの関係が示される。ツインセルのデータ状態はフラッシュメモリの外部から認識できる状態、即ち、CPU2で認識できる状態を意味する。ツインセルのデータ状態はイニシャル状態(初期状態)、ツインセルデータ“1”状態、及びツインセルデータ“0”状態の3状態である。ツインセルデータ“1”状態とツインセルデータ“0”状態との間を直接遷移することはできない。イニシャル状態はツインセルの一対のメモリセルMC1,MC2がセルデータ“1”を保持する状態であり、センスアンプSAを用いた差動読出しの結果としての記憶情報は不定となる。フラッシュシーケンサ7は、CPU2等から与えられる初期化の指示に応答して初期化アドレスで指定されたツインセルの一対のメモリセルMC1,MC2が夫々保持するデータをセルデータ“1”で揃えて初期化する初期化動作を制御することによってイニシャル状態を実現する。また、フラッシュシーケンサ7は、CPU2等から与えられる書込みの指示に応答して書込みアドレスで指定されたツインセルのメモリセルMC1,MC2の何れか一方が保持するセルデータ“1”をセルデータ“0”に変更して当該ツインセルに相補データを書き込む書き込み動作を制御することによって、ツインセルデータ“1”状態又はツインセルデータ“0”状態を実現する。フラッシュメモリは一括消去を行うという性格上、ランダムアクセスによってビット毎に初期化状態を得ることはできない。上記書込み動作の対象とするツインセルの数は、複数のツインセルを初期化状態とする単位に等しくされ、或いは、上記初期化状態とする単位の整数分の一にされる。したがって、CPU2は初期化動作を行うとき初期化状態にされるツインセルの記憶情報を予めRAM等に退避させることが必要な場合がある。退避したデータの一部を書き戻さなければならないような場合である。
イニシャル状態のツインセルデータはセンスアンプSAを用いて読み出した結果は不定であるから、センスアンプSAでのリードデータによってその状態を判別することはできない。フラッシュシーケンサ7は、イニシャル状態をツインセルデータ“1”状態又はツインセルデータ“0”状態と区別するためのチェック動作の制御を行う。例えば図8に例示されるように、フラッシュシーケンサ7は、CPU2等から与えられる初期化チェックの指示(ブランクチェックコマンド)に応答してチェックアドレスで指定されたツインセルがイニシャル状態にあるか否かの識別情報をフラッシュメモリモジュール6に出力させるチェック制御を行う。具体的には、チェックアドレスで指定されたツインセルに対応するスタティックラッチ回路LTP,LTNを信号BLCCIでリセットしてデータ“1”を保持させ、また、チェックアドレスで指定されたツインセルから一対の主ビット線にメモリセルMC1,MC2のデータを出力させ、書込みベリファイ動作と同様に夫々のメモリセルMC1,MC2からの出力データと対応するスタティックラッチ回路LTP,LTNの保持データ“1”とが一致することを排他的論理和ゲートEXOR_P,EXOR_Nで判別し、その判別結果の論理積を信号VRSLTにより出力させる。フラッシュシーケンサ7は信号VRSLTの“1”によってイニシャル状態であることを識別し、その結果を初期化チェックの指示に対する応答としてCPU2に返す。
図9にはツインセルのデータ状態と動作モードの別の関係を示す。図9においてツインセルのデータ状態はツインセルデータ“1”状態及びツインセルデータ“0”状態の2状態である。ツインセルデータ“1”状態とツインセルデータ“0”状態との間を直接遷移することができる。但し、フラッシュメモリの性質上、ランダムアクセスによってツインセルデータ“1”状態とツインセルデータ“0”状態を得ることはできない。セルデータ“0”を書込むにはメモリセルに対して一括消去を行って予めセルデータ“1”の所謂消去状態にしなければならない。要するに、ツインセルデータ“1”状態とツインセルデータ“0”状態との間を遷移するにはその間で前記イニシャル状態と同じ中間状態を経なければならない。この意味で、CPU2等に対して非公開(若しくはユーザ非公開)のイニシャル状態が存在することになる。フラッシュシーケンサ7は、前記CPU2等から与えられる書込み指示に応答して、書込みアドレスで指定されたツインセルに対しそのメモリセルMC1,MC2が夫々保持するデータをセルデータ“1”に揃えてから、書込みデータに従って当該メモリセルMC1,MC2の何れか一方が保持するデータをセルデータ“0”に変更して当該ツインセルに前記書き込みデータに応ずる相補データを書き込む書き込み動作を制御する。イニシャル状態と同じ中間状態を経るとき、所謂消去対象とされるメモリセルの記憶情報は所謂消去の前にシーケンサ内のRAMに退避される。シーケンサ内のRAMに退避されたデータは外部から供給される書込みデータによって全部又は一部が上書きされ、その後、スタティックラッチLTP,LTNに転送されるデータによって、所謂消去対象とされたメモリセルに対して書込みが行われる。
図9の場合、ユーザに公開されるデータ状態はツインセルデータ“1”状態及びツインセルデータ“0”状態の2状態であり、CPU2等によって不定状態が参照されることはない。但し、書込みの指示に応答するとき必ず前記イニシャル状態と同じ中間状態を経なければならないから、書込み指示に対する応答の完了までの時間が見掛け上長くなる。
《コマンド》
図10の(A)には図7のデータ状態を制御する場合のコマンドが例示される。イニシャライズコマンド(ICMD)によりイニシャル状態を設定し、書込みコマンド(PCMD)によりツインセルデータ“1”状態及びツインセルデータ“0”状態を設定し、ブランクチェックコマンド(BCMD)によりイニシャル状態を確認する。上記コマンドは所定のアドレスとデータを指定した2回のライトアクセスを発行することによって指示される。例えば、イニシャライズコマンド(ICMD)は特定のアドレス(フラッシュアドレス)にデータ20Hをライトし、且つイニシャル状態とすべきフラッシュメモリアドレス(イニシャライズブロックアドレス)にデータD0Hをライトするアクセス動作をCPUが発行することによってフラッシュシーケンサ7に指示される。これに応答してフラッシュシーケンサ7はそのイニシャライブロックアドレスに対して上記初期化動作を制御する。書込みコマンド(PCMD)は、特定のアドレス(フラッシュアドレス)にデータE8Hをライトし、且つ書込みを行うべきフラッシュメモリアドレス(書込みアドレス)に書込みデータをライトするアクセス動作をCPUが発行することによってフラッシュシーケンサ7に指示される。これに応答してフラッシュシーケンサ7はその書込みアドレスのツインセルに書込みデータを書込む書込み制御を行う。ブランクチェックコマンド(BCMD)は、特定のアドレス(フラッシュアドレス)にデータ71Hをライトし、且つチェックすべきイニシャライズブロックアドレスにデータD0Hをライトするアクセス動作をCPUが発行することによってフラッシュシーケンサ7に指示される。これに応答してフラッシュシーケンサ7はそのブランクチェックアドレスに対して前記ブランクチェックの制御を行う。
図10の(B)には図9のデータ状態を制御する場合のコマンドが例示される。書込みコマンド(PECMD)によりツインセルデータ“1”状態及びツインセルデータ“0”状態を設定する。このコマンド(PECMD)は所定のアドレスとデータを指定した2回のライトアクセスを発行することによって指示される。書込みコマンド(PECMD)は、特定のアドレス(フラッシュアドレス)にデータE8Hをライトし、且つ書込みを行うべきフラッシュメモリアドレス(書込みアドレス)に書込みデータをライトするアクセス動作をCPU2が発行することによってフラッシュシーケンサ7に指示される。これに応答してフラッシュシーケンサ7は、その書込みアドレスを含む消去ブロックアドレスのツインセルデータをシーケンサ内のRAMに退避してから当該消去ブロックアドレスのツインセルをセルデータ“1”に初期化し、退避されたデータを書込みデータによって更新し、更新後にスタティックラッチLTP,LTNにデータを転送してツインセルに書き込む書込み制御を行う。
以上説明したフラッシュメモリモジュール6及びフラッシュシーケンサ7を備えたフラッシュメモリによれば以下の作用効果がある。
差動センスアンプSAのリファレンス電位を作るための参照電圧や参照電流が不要のため、参照電圧や参照電流のばらつきマージンを見込む必要が無く、回路を簡略化できる。
差動センスアンプSAの入力ペアにはどちらもメモリが繋がるため、メモリ電流の電源電圧Vcc依存性をキャンセルできる。
ワード線電圧およびメモリセルMC1、MC2の閾値電圧(Vth)の設定を、低Vth側メモリセルのドレイン電流の温度交点よりワード線電圧が低くなるように設定しておけば、相補データを保持する一対のメモリセルMC1,MC2のメモリ電流の温度依存性をキャンセルできる。即ち、メモリセルのコントロールゲート電圧とドレイン・ソース間電流との関係を示す特性線は、一般的なMOSトランジスタと同様の温度依存性を有し、ある一点で交わるが、低Vth側メモリおよび高Vth側メモリの両方とも同じ方向の温度依存性を持つようにワード線電圧を設定することにより、相補的に閾値電圧が設定される一対のセルMC1,MC2の温度依存性を揃えることができ、温度依存性によって読出し信号差が小さくなることをキャンセルすることができる。
ポジ側メモリセルのデータ転送経路に対し、ネガ側メモリセルのデータ転送経路にその反転データを転送するから、ユーザプログラムはポジ側メモリへの書込みデータだけを転送すれば良くなり、データ転送時間も半分になる。
同様に、ベリファイSAをポジ側メモリセルとネガ側メモリセルに対しそれぞれ専用に用意し、ポジ側/ネガ側両方のベリファイ結果をパス/フェイル(Pass/Fail)の1ビットで返す機能を有するので、ユーザプログラムはポジ側アドレスのみでベリファイすれば良くなり、ベリファイ時間が実質的に半分になる。
相補データを読み出す方式では、イニシャル状態を高速リードした時のリード結果が不定であるため、何らかのブランクチェック機能が必須となるが、フラッシュシーケンサ7によるコマンド制御機能を用いてベリファイリード動作と同じ動作でブランクチェックを行うので、高速リードのためのセンスアンプSAの入力ノードにブランクチェックのための回路を結合することを要せず、センスアンプSAによる高速読出しを保証することができる。特に図示はしないが、その他のブランクチェック機能として、フラッシュメモリモジュール6がブランクチェック用のリード機能を搭載してもよい。例えば、ブランクチェック動作が指示されると、フラッシュメモリモジュールの高速リード用の階層センスアンプSAの差動入力の一方をリファレンス側として一定電圧にするセレクタを設ける。階層センスアンプSAのリファレンスを一定電圧にすると、読み出し速度が遅くなるので、ブランクチェックモードでは2倍または複数倍の読み出し時間を費やしてリードするように、タイミングジェネレータやIO回路の動作を切り換えることが必要になる。高速リード用のセンスアンプSAにブランクチェック機能を追加すれば、上記ブランクチェックモードを用いる場合のようにベリファイモードに遷移する必要は無い。
《第2のマイクロコンピュータ》
図11には本発明に係る第2のマイクロコンピュータ(MCU)1Aが示される。ここでは、ツインセルの記憶情報を差動のセンスアンプSAで差動増幅して高速データHBUSに読み出す読出し動作と、ツインセルの記憶情報をシングルエンドのベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nでシングルエンド増幅して低速の周辺バスPBUSに読み出す読出し動作との詳細について説明する。図1との相違点はバスインタフェース回路4Aの機能であり、それ以外の点は図1と同じであるからのその詳細な説明は省略する。
図5に示されるセンスアンプSAは、ワード線WLで選択されたツインセルの一対の記憶素子から夫々異なるサブビット線に読み出された相補データを差動増幅する第1読出し回路を構成する。ベリファイセンスアンプVSA_P,VSA_Nは前記選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータを増幅する第2読出し回路を構成する。フラッシュシーケンサ7は1ビットの書込みデータに対してその非反転データと反転データを選択されたツインセルの一対の記憶素子に保持させる書き込みモードを有する書き込み制御回路を構成する。高速アクセスポートHACSPは、選択されたツインセルの一対の記憶素子から読み出された非反転データと反転データがセンスアンプSAで差動増幅されて得られるデータを外部に出力する第1読出しモードによる出力動作を行う。低速アクセスポートLVCSPは選択されたツインセルの一方の記憶素子から読み出されたデータを前記ベリファイセンスアンプVSA_P又はVSA_Nで増幅して得られるデータを外部に出力する第2読出しモードによる出力動作を行う。
第1読出しモードによる出力動作では、図12に例示されるように、データ0のリードでも、データ1のリードでも、共に一方のサブビット線に電流が流れる。これにより、第1読出しモードによる出力動作では、読出しデータの値に拘わらずフラッシュメモリで消費される動作電流が同じになるから、電流観測によるデータ推定を困難にすることができる。第2読出しモードによる出力動作の場合にはベリファイセンスアンプに流れる電流がデータ0のリードとデータ1のリードで相違を生ずる。この動作電流の相違はデータの相違に相関を有することになり、第1読出しモードによる出力動作に比べてデータ推定を可能にしてしまう。
センスアンプSAによる差動増幅動作はベリファイセンスアンプVSA_P又はVSA_Nによるシングルエンド入力による増幅動作に比べて早いタイミングで出力を確定させることとができる。第1読出しモードによる差動増幅により高速読出しが可能であり、第2読出しモードによるシングルエンド増幅により低速であっても低消費電力読出しが可能である。このとき、高速アクセスポートHACSP及び低速アクセスポートLACSPを個別化することは、その読出し動作の違いに即したバスHBUS,PBUSを個別接続することができる。
バスインタフェース回路4Aは中央処理装置2からの読出しアクセスの要求に応答するとき、そのアクセス対象アドレスに応じて、高速アクセスポートHACSPに第1読出しモード又は低速アクセスポートLACSPに第2読出しモードを指定する。これにより、個別化した高速アクセスポートHACSP及び低速アクセスポートLACSPに対するアクセスを切り換える制御をバスインタフェース回路4Aを用いて比較的簡単に実現することができる。ここまでの構成は図1と変わり無い。特に、図11の構成では、セキュアモードレジスタ(SMR)50を有し、前記バスインタフェース回路4Aは、中央処理装置2からの読出しアクセスの要求に応答するとき、モードレジスタ50が第1状態(非セキュア読出しモード)のときは、上述のようにそのアクセス対象アドレスに応じて、高速アクセスポートHACSPに第1読出しモード又は低速アクセスポートLACSPに第2読出しモードを指定する。モードレジスタが第2状態(セキュア読出しモード)のときは、そのアクセス対象アドレスに拘わらず高速アクセスポートHACSPに第1読出しモードを指定する。したがて、セキュアモードではフラッシュメモリに対する全ての読出し動作において差動増幅による第1読出しモードでリードデータの出力動作が行われる。図13の(A)にはCPU2による非セキュア読出しモードでのリードデータの伝達経路が示され、図13の(B)にはCPU2によるセキュア読出しモードでのリードデータの伝達経路が示される。セキュリティ強化の制御をモードレジスタ50の設定に従ってバスインタフェース回路4Aを用いて比較的簡単に実現することができる。セキュアモードレジスタ50はCPU2のアドレス空間にマッピングされ、例えばCP2によって値が設定される。尚、図13ではセキュアモードレジスタ50を便宜上バスインタフェース回路4Aの外に図示していが、これはセキュアモードレジスタ50とバスインタフェース回路4Aとの物理的配置は離れていてもよいことを意味する。
図14にはバスインタフェース回路による上記動作形態が例示される。非セキュアモードでは、例えばフラッシュメモリのアドレス空間の前半にプログラムを格納し、後半にそのプログラムで使用するデータを格納するようにする。中央処理装置2がプログラム命令のフェッチをする場合には中央処理の動作速度にあわせて読出動作を行う必要があることから、差動読出し(相補読出し)を行うことで高速に命令を読出して高速バスHBISに出力するよう構成する。一方で中央処理装置2の動作速度にあわせてアクセス可能であることが必要とされないデータについては、アドレス空間の後半に格納し、周辺バスPBUSを介してアクセスを行うように構成することで、アドレス空間の前半へのアクセスに比べて消費電力を低減することができる。ここではセキュアモードレジスタ50の値0で非セキュアモードが指定され、セキュアモードレジスタ50の値1でセキュアモードが指定されるものとする。
データのライト動作においては、通常ライトを行う場合はCPU2から周辺バスPBUSを介して供給されたデータに対して、相補関係となるデータを再生成しラッチLTに設定し、ラッチLTにビット線MBLiP/MBLiNを介して接続されるメモリセルに書込を行う。図5の例では1本のデータ転送イネーブル信号ENDTによって書込みデータの非反転及び反転の相補データをラッチLTに転送するように構成したが、例えば図示を省略するが、書込みデータの非反転及び反転の相補データの夫々の経路をデータ転送イネーブル信号により別々に制御し、一方のビット線に接続されるラッチLTにだけデータを転送してメモリセルへの書込を行うようにすれば、書込み動作時の消費電力を低減することが可能になる。
セキュアライト動作では、中央処理装置2から周辺バスPBUSを介して供給されたデータは、ラッチLTに相補データとして設定され、ラッチLTにビット線MBLiP/MBLiNを介して接続されるメモリセルに書込まれる。セキュアライト動作では必ず相補データによる書込みを行わなければならない。図5ではCPU2からPBUS_Dを経て供給される書込みデータをインバータにより反転することで、非反転及び反転の相補データをラッチLTに設定するように構成されるが、CPU2が相補データを構成する非反転データ及び反転データの双方を出力してPBUS_Dに供給する場合には、CPU2からのデータをビット単位でラッチLTに設定するようにPBUS_DからLTP,LATMへのデータ経路を構成してもよい。そうすると、第1読出しモードだけで読出し対象にされるアドレス領域に対して1個のメモリセル毎に1ビットのデータを書き込むことが可能になる。
セキュア読出しモードでは書込/読出しのどちらにおいてもビット線を流れる電流が相補関係となるため、全体としての電流量が書き込む/読み出すデータのビットパターンに依存しない一定の電流量となり、電流解析によるデータのビットパターン抽出を困難にすることができる。
《第3のマイクロコンピュータ》
図15には本発明に係る第3のマイクロコンピュータ(MCU)1Bが示される。ここでは、1ビットの記憶情報に用いるツインセルの数を可変とする不揮発性メモリを用いた構成について説明する。図1との相違点はフラッシュメモリモジュール6Aの機能であり、それ以外の点は図1と同じであるからのその詳細な説明は省略する。フラッシュメモリモジュール6Aは1ビットの記憶情報に複数のツインセルを用いるか、1個のツインセルを用いるかを指示するツインセルモードレジスタ(TCMR)51を有する。ツインセルモードレジスタ51はCPU2のアドレス空間にマッピングされ、例えばCP2によって値が設定される。
図16にはフラッシュメモリモジュール6Aの構成が例示される。PBUS、HBUSに付されたサフィックスDはデータバス、Aはアドレスバス、Cはコントロールバスを意味する。タイミングジェネレータTMG)32AはCPU2等からHACSPに供給されるアクセスストローブ信号、FSQC7からLACSPに供給されるアクセスコマンド等に従って、内部動作タイミングを規定する内部制御信号を生成する。特にタイミングジェネレータTMG)32Aはツインセルモードレジスタ(TCMR)51の設定値に従って1ビットの記憶情報に複数のツインセルを用いるか、1個のツインセルを用いるかを制御するツインセルモード制御回路(TCMCNT)52を有する。第1行デコーダ(RDEC1)24Aはワード線WLの選択動作を行う。第2行デコーダ(RDEC2)25Aはメモリゲート線MGL及び副ビット線セレクタ20の選択動作を行う。第1行デコーダ24A及び第2行デコーダ25Aによる選択動作は、読出し動作では高速アクセスポートHACSPから供給されるアドレス情報等に従い、データの書込み動作及び初期化動作では低速アクセスポートLACSPから供給されるアドレス情報等に従う。
図17にはフラッシュメモリモジュール6Aにおけるデータの読出し系及び書込み系の詳細な回路構成が例示される。図5との相違点は、ワード線WLに出力が接続された3入力アンドゲートANDw、メモリゲート線MGLの配置された高電圧ドライバDRVp及び高電圧ドライバDRVpに出力が接続された3入力アンドゲートANDmが図示されている点である。
図18にはフラッシュメモリモジュール6Aにおけるツインセルモード制御回路(TCMCNT)52、第1行デコーダ(RDEC1)24A及び第2行デコーダ(RDEC2)25Aの一例が示される。
図においてADRは高速バスHBUS_A又は低速バスPBUS_Aから供給されるアドレス信号を総称する。アドレス信号ADRをデコードする第1行デコーダ(RDEC1)24AにおいてアンドゲートANDw、オアゲートORw1、ORw2はアドレス信号ADRのデコード段の最終段を形成し、WADECはその前段を構成する。オアゲートORw1、ORw2はアドレス信号の最下位ビットの相補信号Wft,Wfbを出力し、相補信号Wft、Wfbは行単位で交互にアンドゲートANDwに入力される。信号Wst、Wsbはアドレス信号の最下位よりも1ビット手前のアドレスビットの相補信号であり、2行単位でアンドゲートANDwに交互に入力される。Wu0〜Wumはアドレス信号の最上位ビットから最下位手前2ビットまでのアドレス情報のデコード信号であり、8行単位で順位アンドゲートANDwに供給される。従ってモード選択信号56が論理値0(L:ローレベル)であれば、アドレス信号ADRの値に従って1本のワード線WLが選択レベルにされる。モード選択信号56が論理値1(H:ハイレベル)であれば、アドレス信号ADRの値に従って2本のワード線WLが選択レベルにされる。第2行デコーダ(RDEC2)25AについてもMGADEC、オアゲートORm1、ORm2、アンドゲートANDmにより選択信号Mft,Mfb、Mst,Msb、及びMu0〜Mumを同様に生成する。従ってモード選択信号56が論理値0(L:ローレベル)であれば、アドレス信号ADRの値に従って1本のメモリゲート線MGLが選択レベルにされ、モード選択信号56が論理値1(H:ハイレベル)であれば、アドレス信号ADRの値に従って2本のメモリゲート線MGLが選択レベルにされる。
ツインセルモード制御回路52は、アドレス信号ADRがアドレス範囲設定レジスタ(ABREG)53に設定されたアドレス範囲に含まれるか否かを判定するアドレスコンパレータ(ACOMP)54を有し、含まれると判定したとき論理値1をアンドゲート55に出力する。アンドゲート55はその他にツインセルモードレジスタ51の設定値を入力してモード選択信号56を生成する。ツインセルモードレジスタ51の設定値は、論理値1でダブルツインセルモード(4メモリセル/ビット)を指示する。
ツインセルモードレジスタ51に論理値1が設定されていると、アドレス範囲設定レジスタ(ABREG)53に設定されたアドレス範囲のアドレスに対して読出し動作が行われるときにはアドレス信号ADRに対して2本のワード線が選択され、選択されたワード線に接続されていてカラムデコーダ30で選択されたサブビット線SBL_iP,SBL_iNに共通接続された2組のツインセルから記憶情報がサブビット線SBL_iP,SBL_iNに読み出される。ツインセルモードレジスタ51に論理値0が設定されている場合モード信号56が論理値0になるので、アドレス信号ADRに応じて1本のワード線が選択される。読出し動作においてダブルツインセルモードが選択されているときはメモリセルからの読出し信号量が倍になるからデータの読出し速度を高速化することができる。ダブルツインセルモードに比べてシングルツインセルモードは読出し速度が遅いが消費電力を低く抑えることができる。書込み動作においてもワード線WLと同様に、ダブルツインセルモードではアドレス信号に対応する2本のメモリゲート線MGLが書込みレベルに駆動され、前記アドレス範囲設定レジスタ(ABREG)53に設定されたアドレス範囲のメモリセルに対しては読出しと同様にダブルツインセル単位で同じ論理値のデータを書き込むことができる。尚、ダブルツインセル単位の書込み動作では複数のツインセルに対して並行に書込み電流を供給しなければならない。小さな書込み電流供給能力で対応する場合には、ダブルツインセルに対する書込みをメモリゲート線単位で2群に分けて行えばよい。アンドゲート55にリード信号を入力して対処すればよい。
図18の例はダブルツインセルモード(4メモリセル/ビット)とツインセルモード(2メモリセル/ビット)を切換える場合を一例としているが、図19に例示されるように、更に8メモリセル/ビットを可能する動作モードを加えることも可能である。例えば選択信号Wst,Wsbについてもツインセルモード制御回路(TCMCNT)52と同様の回路構成を追加すればよい。一部の記憶領域に対して更に高速の読出しを必要とする用途に好適である。更に、図20に例示されるように、一部の記憶領域には1メモリセル/1ビットの領域を割り当てて、低速アクセスポートLACSPからアクセスされるようにしてもよい。この場合にもアドレス範囲によるポートLACSP又はHACSPの選択制御は前記説明と同様にバスインタフェース回路4が行えば良い。
図21にはアドレス範囲設定レジスタ(ABREG)53に対する初期設定のための構成が概略的に例示される。アドレス範囲設定レジスタ53に設定するアドレス範囲情報はフラッシュメモリモジュールの特定領域にアドレスを記憶しておく。マイクロコンピュータ1Bに供給されるリセット信号RESによるリセット指示が解除されたとき、これに応答してアドレス範囲情報が読み出されてアドレス範囲設定レジスタ53に初期設定される。図22にはアドレス範囲情報はフラッシュメモリモジュールの特定にアドレスに記憶させるときの書込み制御フローが例示される。通常の書込み・ベリファイ動作を経て行われる。図23にはアドレス範囲情報のリセット転送制御フローが例示される。マイクロコンピュータ1Bに供給されるリセット信号RESによるリセット指示が解除されたとき、リセットフラグRESETが1にセットされるとことにより、アドレス範囲情報が読み出されてアドレス範囲設定レジスタ53に初期設定され、最後にリセットフラグRESETがクリアされる。アドレス範囲を変更したい場合はフラッシュメモリモジュールの特定にアドレスを別のアドレス範囲情報に書き換えればよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、ビット線は主・副ビット線構造に限定されない。メモリアレイの構成は図5に限定されず適宜変更可能である。セルの閾値電圧を変更するための電圧条件は図3に限定されない。本発明は、フラッシュメモリを搭載したマイクロコンピュータに限定されず、通信用コントローラ、画像処理用アクセラレータ等のデータ処理LSI、更には単体のフラッシュメモリのようなメモリLSI、フラッシュメモリとデータ処理LSIを1個のパッケージに搭載したマルチチップモジュール等の半導体装置に広く適用することができる。
フラッシュメモリモジュールの構成を例示するブロック図である。 本発明の一例に係るマイクロコンピュータを例示するブロック図である。 メモリセルの構造と動作電圧条件を例示する説明図である。 不揮発性メモリセルから成る一つのツインセルによる情報記憶形態を示す説明図である。 データの読出し系及び書込み系の詳細な回路構成を例示する回路図である。 ツインセルのリテンション特性を例示する特性図である。 ツインセルのデータ状態と動作モードの関係を示す遷移図である。 イニシャル状態を識別するためのブランクチェックコマンドに応答するフラッシュシーケンサよる制御形態を例示するブロック図である。 ツインセルのデータ状態と動作モードの別の関係を示す遷移図である。 図7及び図9のデータ状態を制御する場合のコマンドを夫々例示するコマンド説明図である。 図11には本発明に係る第2のマイクロコンピュータ(MCU)1Aが示される。 セキュアモードによるデータ0リード及びデータ1リードの詠む出し形態を示す概略回路図である。 セキュアモードと非セキュアモードのそれぞれにおけるリードデータの伝達系を示すブロック図である。 図14にはバスインタフェース回路によるフラッシュメモリのアクセス形態を例示する説明図である。 図15には本発明に係る第3のマイクロコンピュータ(MCU)1Bが示される。 図16にはフラッシュメモリモジュール6Aの構成が例示される。 図17にはフラッシュメモリモジュール6Aにおけるデータの読出し系及び書込み系の詳細な回路構成が例示される。 図18にはフラッシュメモリモジュール6Aにおけるツインセルモード制御回路(TCMCNT)52、第1行デコーダ(RDEC1)24A及び第2行デコーダ(RDEC2)25Aの一例が示される。 図18の例はダブルツインセルモード(4メモリセル/ビット)とツインセルモード(2メモリセル/ビット)を切換える場合を一例といしているが、図19に例示されるように、更に8メモリセル/ビットを可能する動作モードを加えることも可能である。 図20に例示されるように、一部の記憶領域には1メモリセル/1ビットの領域を割り当てて、低速アクセスポートLACSPからアクセスされるようにしてもよい。 図21にはアドレス範囲設定レジスタ(ABREG)53に対する初期設定のための構成が概略的に例示される。 図22にはアドレス範囲情報はフラッシュメモリモジュールの特定にアドレスに記憶させるときの書込み制御フローが例示される。 図23にはアドレス範囲情報のリセット転送制御フローが例示される。
符号の説明
1,1A,1B マイクロコンピュータ
HBUS 高速バス
HBUS_D 高速データバス
PBUS 周辺バス
PBUS_D 周辺データバス
2 中央処理装置(CPU)
4 バスインタフェース回路(BIF)
6、6A フラッシュメモリモジュール(FMDL)
7 フラッシュシーケンサ(FSQC)7
19 メモリアレイ(MARY)
HACSP 高速アクセスポート
LACSP 低速アクセスポート
SA 階層センスアンプ
LTP,LTN スタティックラッチ回路
MC1,MC2 不揮発性メモリセル
WMBL 書込み用の主ビット線
WMBL_0P〜WMBL_3P ポジセル側の主ビット線
WMBL_0N〜WMBL_3N ネガセル側の主ビット線
SBL 副ビット線
SBL_0P〜SBL_7P ポジセル側の副ビット線
SBL_0N〜SBL_7N ネガセル側の副ビット線
RMBL 読出し用の主ビット線
WL ワード線
MGL メモリゲート線
20 副ビット線セレクタ
22 読出し列セレクタ
24,24A 第1行デコーダ(RDEC1)
25,25A 第2行デコーダ(RDEC2)
27 書込みデータラッチ回路
28 書換え列セレクタ
32,32A タイミングジェネレータ
40 読出し系ディスチャージ回路
41 書込み系ディスチャージ回路
VSA_P,VSA_N ベリファイセンスアンプ
PVSL,NVSL ベリファイ信号線
PSL,NSL 信号線
VRSLT ベリファイ結果信号
50 セキュアモードレジスタ(SMR)
51 ツインセルモードレジスタ(TCMR)
52 ツインセルモード制御回路(TCMCNT)
53 アドレス範囲設定レジスタ(ABREG)
54 アドレスコンパレータ(ACOMP)
55 アンドゲート
56 モード選択信号

Claims (4)

  1. 閾値電圧の相違によって2値データを保持し且つ保持する2値データの相違によってリテンション特性が相違される夫々電気的に書換え可能な第1記憶素子と第2記憶素子とを1ビットのツインセルとして複数個備えたメモリアレイと、
    読出し選択されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子から出力される相補データを差動増幅してツインセルの記憶情報を判定する読出し回路と、
    制御回路と、を含む電気的に書込みおよび消去が可能な不揮発性メモリを有し、
    前記制御回路は、初期化単位毎に前記ツインセルの第1記憶素子及び第2記憶素子の閾値電圧を一括して初期化レベルに揃える初期化制御と、書込み選択されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子の何れか一方の閾値電圧を前記初期化レベルから変更して当該ツインセルに相補データを書き込む書き込み制御とを行い、
    前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から供給される初期化コマンドに応答して初期化アドレスで指定される初期化単位に対して前記初期化制御を行い、前記不揮発性メモリに外部から供給される書込みコマンドに応答して書込みアドレスで指定されるツインセルに書込みデータが指定する相補データを書込む前記書き込み制御を行い、
    前記不揮発性メモリの外部から供給される初期化チェックコマンドに応答してチェックアドレスで指定される初期化単位の前記ツインセルが初期化状態であるか否かの判定結果をコマンド応答として返すチェック制御を行う半導体装置。
  2. 前記判定結果は、チェックアドレスで指定される前記ツインセルの前記第1記憶素子と第2記憶素子が初期化状態であるか否かの識別情報である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記判定結果は、前記チェックアドレスで指定された前記ツインセルの前記第1記憶素子及び前記第2記憶素子が等しいデータを保持するか否かの識別情報である請求項1記載の半導体装置。
  4. 夫々書換え可能な不揮発性の第1記憶素子と第2記憶素子とを1ビットのツインセルとして複数個備えるメモリアレイと、
    読出し選択されたツインセルから出力される相補データを差動増幅する読出し回路と、
    制御回路と、を含む電気的に書込みおよび消去が可能な不揮発性メモリを有し、
    前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から与えられる初期化の指示に応答して初期化アドレスで指定されたツインセルの第1記憶素子及び第2記憶素子が夫々保持するデータを等しくする初期化動作と、前記不揮発性メモリの外部から与えられる書込みの指示に応答して書込みアドレスで指定されたツインセルの第1記憶素子と第2記憶素子の何れか一方が保持するデータを変更して当該ツインセルに相補データを書き込む書き込み動作とを制御し、
    前記制御回路は、前記不揮発性メモリの外部から与えられる初期化チェックの指示に応答してチェックアドレスで指定されたツインセルの前記第1記憶素子及び前記第2記憶素子が等しいデータを保持するか否かの識別情報を出力させるチェック制御を行う、半導体装置。
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