JP3480201B2 - インターリーブ方式スイッチングコンバータ - Google Patents

インターリーブ方式スイッチングコンバータ

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JP3480201B2
JP3480201B2 JP29349996A JP29349996A JP3480201B2 JP 3480201 B2 JP3480201 B2 JP 3480201B2 JP 29349996 A JP29349996 A JP 29349996A JP 29349996 A JP29349996 A JP 29349996A JP 3480201 B2 JP3480201 B2 JP 3480201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
されるスイッチングコンバータを並列接続し、各スイッ
チングコンバータのスイッチング手段を順次オンオフす
るインターリーブ方式スイッチングコンバータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インターリーブ方式スイッチングコンバ
ータは、例えば特開昭61−288780号や特開平1
−231661号、特開平1−270769号の各公報
等に開示されているように、2台のスイッチングコンバ
ータであれば180度,N台であれば360/N度の位
相差をもって各スイッチングコンバータのスイッチング
手段をオンオフさせることにより、入出力電流のリップ
ルを軽減させるものである。このような従来のインター
リーブ方式スイッチングコンバータとして、3台の昇圧
型スイッチングコンバータ(以後、昇圧コンバータと略
称する)で構成したインターリーブ方式スイッチングコ
ンバータの回路構成を図12に示し、その各部動作波形
を図13に示す。図12において、1は入力直流電源、
2は出力コンデンサ、3は負荷である。10は第1のス
イッチングコンバータであり、第1のチョーク11、第
1のスイッチング手段12、第1のダイオード13、第
1の電流検出回路15、第1のPWM回路16から構成
される。20は第2のスイッチングコンバータで、第2
のチョーク21、第2のスイッチング手段22、第2の
ダイオード23、第2の電流検出回路25、第2のPW
M回路26から構成される。30は第3のスイッチング
コンバータで、第3のチョーク31、第3のスイッチン
グ手段32、第3のダイオード33、第3の電流検出回
路35、第3のPWM回路36から構成される。40は
電圧検出回路、70はクロック回路、71は分周回路で
ある。入力直流電源1の入力直流電圧は第1のスイッチ
ング手段12がオンの時に第1のチョーク11に印加さ
れ、第2のスイッチング手段22がオンの時に第2のチ
ョーク21に印加され、第3のスイッチング手段32が
オンの時に第3のチョーク31に印加され、各チョーク
に励磁電流が流れる。第1のスイッチング手段12がオ
フすると入力直流電源1から第1のチョーク11、第1
のダイオード13を通して電流が流れ、第1のチョーク
11を消磁する。第2のスイッチング手段22がオフす
ると入力直流電源1から第2のチョーク21、第2のダ
イオード23を通して電流が流れ、第2のチョーク21
を消磁する。第3のスイッチング手段32がオフすると
入力直流電源1から第3のチョーク31、第3のダイオ
ード33を通して電流が流れ、第3のチョーク31を消
磁する。電圧検出回路40は出力コンデンサ2から負荷
3へ供給される出力直流電圧を検出しており、電圧信号
Veを第1、第2及び第3のPWM回路16、26、36
へ出力する。クロック回路70からのクロック信号Vck
を受電する分周回路71は、図13(a)〜(d)に示
すようにこれを分周して第1、第2及び第3のクロック
信号Vck1、Vck2,Vck3をそれぞれ第1、第2及び第3の
PWM回路16、26、36へ出力する。第1、第2及
び第3のPWM回路16、26、36はそれぞれクロッ
ク信号Vck1、Vck2、Vck3を受電すると、図13(e)〜
(g)のようにそれぞれ第1、第2及び第3の駆動信号
Vdr1、Vdr2、Vdr3を立ち上げ、スイッチング手段12、
22、32をオンする。第1、第2及び第3の電流検出
回路15、25、35はそれぞれ第1、第2及び第3の
スイッチング手段12、22、32の電流を検出して、
図13(h)〜(j)に示すように第1、第2及び第3
の電流信号Vi1、Vi2、Vi3を出力する。第1、第2及び
第3のPWM回路16、26、36は、それぞれ電圧信
号Veと各電流信号Vi1、Vi2、Vi3を比較して、電流信号
が電圧信号に達すると各駆動信号Vdr1、Vdr2、Vdr3を立
ち下げ、各スイッチング手段12、22、32をオフす
る。電圧信号Veは出力直流電圧が上昇すると低下し、低
下すると上昇するので、出力直流電圧が安定化するよう
に各スイッチング手段のデューティ比が制御される。以
上のような動作により、各昇圧コンバータへの入力電流
Ii1、Ii2、Ii3及び入力電流Ii=Ii1+Ii2+Ii3は図13
(k)、(l)のようになり、各昇圧コンバータのダイ
オード電流Id1、Id2、Id3及び出力コンデンサ2への充
電電流Ic=Id1+Id2+Id3は図6(m)、(n)のように
なり、その脈流成分は1台のスイッチングコンバータで
まかなう場合の約1/3で済む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインターリ
ーブ方式スイッチングコンバータの問題点として、各ス
イッチングコンバータ間の制御回路が複雑化すること
と、位相を適切にずらせるにはスイッチング周波数が固
定でなくてはならないといった制約がある。
【0004】本発明は、簡易な制御方式によって任意の
位相差を有し、さらにスイッチング周波数の変動するよ
うなスイッチングコンバータにも適用できるインターリ
ーブ方式スイッチングコンバータの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に、本発明のインターリーブ方式スイッチングコンバー
タは、それぞれスイッチング手段と前記スイッチング手
段を駆動する制御駆動回路を有し、並列接続されるN台
のスイッチングコンバータと、第K番目(K<N)のス
イッチングコンバータと第K+1番目のスイッチングコ
ンバータとの間にそれぞれ設けられる第1のコンデンサ
と、第2のコンデンサと、充放電回路とを有し、前記充
放電回路は、前記第K番目のスイッチングコンバータの
制御駆動回路が出力する駆動信号の立ち上がりに同期し
て前記第1のコンデンサを繰り返し充放電するととも
に、前記第1のコンデンサを充電する時は前記第2のコ
ンデンサを放電し、前記第1のコンデンサを放電する時
は前記第2のコンデンサを充電する機能を有し、前記第
K+1番目のスイッチングコンバータのスイッチング手
段を駆動する制御駆動回路は、前記第K番目のスイッチ
ングコンバータと前記第K+1番目のスイッチングコン
バータとの間に設置される第1及び第2のコンデンサの
電圧を比較し、両電圧差の反転に同期して前記第K+1
番目のスイッチングコンバータのスイッチング手段を駆
動する駆動信号を出力する機能を有するものである。
た、本発明のインターリーブ方式スイッチングコンバー
タは、交流入力電圧を整流して入力され、直流出力電圧
を負荷回路に供給する、N台の並列接続されたスイッチ
ングコンバータにおいて、第1番目のスイッチングコン
バータは少なくとも、第1のスイッチング手段と、前記
第1のスイッチング手段に流れる電流を検出して第1の
電流信号を出力する第1の電流検出回路と、出力電圧を
検出して電圧信号を出力する電圧検出回路と、所定のデ
ューティ比の第1の駆動信号を出力して前記第1のスイ
ッチング手段を駆動する第1の制御駆動回路を有し、前
記第1の制御駆動回路は、入力電圧を検出して前記電圧
信号と演算して基準電流信号を出力し、前記第1の電流
信号と前記基準電流信号を比較して、前記第1の駆動信
号のデューティ比を決定する機能を有し、第K番目(1
<K≦N)のスイッチングコンバータは少なくとも、第
Kのスイッチング手段と、前記第Kのスイッチング手段
に流れる電流を検出して第Kの電流信号を出力する第K
の電流検出回路と、前記第Kのスイッチング手段を駆動
する第Kの駆動信号を出力する第Kの制御駆動回路を有
し、前記第Kの制御駆動回路は、第1及び第2のコンデ
ンサを有し、第K−1番目のスイッチングコンバータの
有する第K−1の制御駆動回路の出力する第K−1の駆
動信号を検出して、第K−1の駆動信号の立ち上がりに
同期して前記第1のコンデンサを繰り返し充放電すると
ともに、前記第1のコンデンサを充電する時は前記第2
のコンデンサを放電し、前記第1のコンデンサを放電す
る時は前記第2のコンデンサを充電し、前記第1及び第
2のコンデンサの電圧を比較し、両電圧差の反転に同期
して前記第Kの駆動信号を立ち上げて前記第Kのスイッ
チング手段をオンし、前記第Kの電流信号と前記基準電
流信号を比較して前記第Kのスイッチング手段のオン期
間を決定する機能を有するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図4を用いて説明する。
【0007】(実施の形態1)図1は本発明のインター
リーブ方式スイッチングコンバータの回路構成であり、
3台の昇圧コンバータで構成した例である。その各部動
作波形を図2に示す。図1において、1は入力直流電
源、2は出力コンデンサ、3は負荷である。10は第1
の昇圧コンバータであり、第1のチョーク11、第1の
スイッチング手段12、第1のダイオード13、第1の
制御駆動回路14、第1の電流検出回路15から構成さ
れる。第1の電流検出回路15は、第1のスイッチング
手段12に流れる電流を検出して、第1の制御駆動回路
14へ第1の電流信号Vi1を出力する。20は第2のス
イッチングコンバータであり、第2のチョーク21、第
2のスイッチング手段22、第2のダイオード23、第
2の制御駆動回路24、第2の電流検出回路25から構
成される。第2の電流検出回路25は、第2のスイッチ
ング手段22に流れる電流を検出して、第2の制御駆動
回路24へ第2の電流信号Vi2を出力する。30は第3
のスイッチングコンバータであり、第3のチョーク3
1、第3のスイッチング手段32、第3のダイオード3
3、第3の制御駆動回路34、第3の電流検出回路35
から構成される。第3の電流検出回路35は、第3のス
イッチング手段32に流れる電流を検出して、第3の制
御駆動回路34へ第3の電流信号Vi3を出力する。40
は電圧検出回路であり、出力コンデンサ2から負荷3へ
供給される出力直流電圧を検出し、第1、第2及び第3
の制御駆動回路14、24、34へ電圧信号Veを出力す
る。第1の制御駆動回路14は、第1の電流信号Vi1と
電圧信号Veを比較してスイッチングコンバータの出力電
圧を安定化すべく所定のデューティ比の第1の駆動信号
Vdr1を出力する。第1のスイッチング手段12はVdr1を
受電してオンオフする。50は第1の充放電回路であ
り、第1の制御駆動回路14から出力される駆動信号の
立ち上がりに同期して、第1のコンデンサ51及び第2
のコンデンサ52を充放電する。第2の制御駆動回路2
4は、第1のコンデンサ51の電圧Vc1と第2のコンデ
ンサ52の電圧Vc2を受電して、Vc1とVc2が交差する時
点で立ち上がり、Vi2とVeとの比較により決定されるオ
ン期間を有する第2の駆動信号Vdr2を出力する。第2の
スイッチング手段22はVdr2を受電してオンオフする。
60は第2の充放電回路であり、第2の制御駆動回路2
4から出力される駆動信号の立ち上がりに同期して、第
3のコンデンサ61及び第4のコンデンサ62を充放電
する。第3の制御駆動回路34は、第3のコンデンサ6
1の電圧Vc3と第4のコンデンサ62の電圧Vc4を受電し
て、Vc3とVc4が交差する時点で立ち上がり、Vi3とVeと
の比較により決定されるオン期間を有する第3の駆動信
号Vdr3を出力する。第3のスイッチング手段32はVdr3
を受電してオンオフする。
【0008】以上のように構成されたインターリーブ方
式スイッチングコンバータについて、図2を用いて以下
にその動作を述べる。図2は本実施の形態の各部動作波
形図を示す。図2(a)は第1の駆動信号Vdr1である。
時刻t0においてVdr1が立ち上がると第1のスイッチン
グ手段12がオンし、入力直流電源1の入力直流電圧は
第1のチョーク11に印加され、励磁電流が流れる。こ
の電流を検出した第1の電流検出回路15からの出力Vi
1は図2(f)のように電圧信号Veと比較される。時刻
t1において、Vi1がVeに達すると第1の駆動信号Vdr1
は立ち下がり、第1のスイッチング手段12がオフして
入力直流電源1から第1のチョーク11、第1のダイオ
ード13を通して電流が流れ、第1のチョーク11を消
磁する。一方、時刻t0で第1の駆動信号Vdr1の立ち上
がりを検出した第1の充放電回路50は、図2(b)の
実線ように第1のコンデンサ51を充電、破線のように
第2のコンデンサ52を放電する。第1及び第2のコン
デンサ51、52の静電容量は等しいものとし、放電電
流は充電電流の2倍であるとすると、両コンデンサの電
圧Vc1とVc2が交差するのはスイッチング周期の約1/3
の時間後t2である。時刻t2でコンデンサ電圧差の反
転を検出した第2の制御駆動回路24は、図2(c)の
ように第2のスイッチング手段22をオンする駆動信号
Vdr2を出力する。第2のスイッチング手段22がオンす
ると、入力直流電源1の入力直流電圧は第2のチョーク
21に印加され、励磁電流が流れる。この電流を検出し
た第2の電流検出回路25からの出力Vi2は図2(g)
のように電圧信号Veと比較される。時刻t3において、
Vi2がVeに達すると第2の駆動信号Vdr2は立ち下がり、
第2のスイッチング手段22がオフして入力直流電源1
から第2のチョーク21、第2のダイオード23を通し
て電流が流れ、第2のチョーク21を消磁する。さら
に、時刻t2で第2の駆動信号Vdr2の立ち上がりを検出
した第2の充放電回路60は、図2(d)の実線ように
第3のコンデンサ61を充電、破線のように第4のコン
デンサ62を放電する。第1及び第2のコンデンサ6
1、62の静電容量は等しいものとし、放電電流は充電
電流の2倍であるとすると、両コンデンサの電圧Vc3とV
c4が交差するのはスイッチング周期の約1/3の時間後
t4である。時刻t4でコンデンサ電圧差の反転を検出
した第3の制御駆動回路34は、図2(e)のように第
3のスイッチング手段32をオンする駆動信号Vdr3を出
力する。第3のスイッチング手段32がオンすると、入
力直流電源1の入力直流電圧は第3のチョーク31に印
加され、励磁電流が流れる。この電流を検出した第3の
電流検出回路35からの出力Vi3は図2(h)のように
電圧信号Veと比較される。時刻t5において、Vi3がVe
に達すると第3の駆動信号Vdr3は立ち下がり、第3のス
イッチング手段32がオフして入力直流電源1から第3
のチョーク31、第3のダイオード33を通して電流が
流れ、第3のチョーク31を消磁する。電圧信号Veは出
力直流電圧が上昇すると低下し、低下すると上昇するの
で、出力直流電圧が安定化するように各スイッチング手
段のデューティ比が制御される。以上のような動作によ
り、各昇圧コンバータ10、20、30の入力電流Ii
1、Ii2、Ii3は図2(i)のようになり、入力電流Ii=I
i1+Ii2+Ii3は図2(j)のようになる。また、各昇圧コ
ンバータ10、20、30の出力コンデンサへの充電電
流Id1、Id2、Id3は図2(k)のようになり、Ic=Id1+I
d2+Id3は図2(l)のようになり、これらの脈流成分は
1台のスイッチングコンバータでまかなう場合の約1/
3で済む。
【0009】図3は充放電回路50と第2の制御駆動回
路24のより具体的な回路構成例を示す。図3におい
て、500は制御回路用バイアス電源であり、通常チョ
ークなどに別巻線を設けてコンバータ動作中に発生する
電圧を整流平滑して得る。501はD形フリップフロッ
プ、502〜505は抵抗、506〜511はダイオー
ド、512〜515はトランジスタ、516,517は
抵抗であり、以上の部品で充放電回路50を構成する。
241はコンパレータ、242はインバータ、243は
EX−OR回路で、その出力を反転している。244は
コンパレータ、245はRSフリップフロップで、以上
の部品で第2の制御駆動回路24を構成している。その
要部波形を図4に示し、図3の回路の動作を図4を用い
て以下に説明する。なお、充放電回路60と第3の制御
駆動回路34も同様の構成と動作であるので説明は省略
する。
【0010】図4(a)は第1の駆動信号Vdr1である。
これをCK端子で受電したD形フリップフロップ501
は、図4(b)及び図4(c)のようにVdr1の立ち上が
りに同期して反転する信号V1及びV2を出力する。図4
(d)はトランジスタ512〜515のオンオフの状態
を示す。V1:H、V2:Lの時、PNPトランジスタ51
2とNPNトランジスタ515はオフ、NPNトランジ
スタ513とPNPトランジスタ514がオンしている
ので、第1のコンデンサ51は放電、第2のコンデンサ
52は充電され、逆にV1:L、V2:Hの時は第1のコン
デンサ51は充電、第2のコンデンサ52は放電され
る。図4(e)はこの充放電の様子を示す。抵抗516
の抵抗値をR1、517の抵抗値をR2、ダイオード506
〜511の順方向電圧降下とトランジスタ512〜51
5のベース・エミッタ電圧が等しくVdであるとすると、
充電電流はVd/R1、放電電流はVd/R2の定電流となる。
コンパレータ241は第1及び第2のコンデンサ51、
52の電圧Vc1、Vc2を入力され、図4(f)のように両
電圧の交差時点で反転する信号V3を出力する。インバー
タ242とEX−OR回路243は信号V3を入力され、
図4(g)のようにV3の反転に同期したワンショットパ
ルスV4を出力する。RSフリップフロップ245はワン
ショットパルスV4をリセット端子に入力され、これに同
期してその出力即ち第2の駆動信号Vdr2を立ち上げる。
ここで第1及び第2のコンデンサ51、52のキャパシ
タンスをC、スイッチング周期をTs、充電電流をIchと
すると、充電時の第1のコンデンサ電圧Vc1は、Vc1=Ic
h・t/C、充電終了時の電圧Vchは、Vch=Ich・Ts/Cで
表される。一方、放電電流をA・Ich(A=R1/R2 >1)
とすると、放電時の第2のコンデンサの電圧Vc2は、Vc2
=Ich・Ts/C−A・Ich・t/C=(Ts−A・t)・Ich/Cとな
る。交差時点は、Vc1=Vc2より、t=Ts/(1+A)となる。
即ち、遅れ時間Tdをスイッチング周期Tsの1/(1+A)にで
きる。本実施例の場合、A=2である。一方、セット端子
には、図4(h),(i)のように第2の電流信号Vi2
と電圧信号Veとを比較したコンパレータ244の出力V5
が入力され、Vdr2をV5に同期して立ち下げる。
【0011】以上のように第1及び第2のコンデンサへ
の充放電電流を調整することで、任意の遅れ時間Tdで次
段のスイッチングコンバータのスイッチング手段を駆動
することができる。本実施の形態の場合、N=3である
から、A=2として遅れ時間をスイッチング周期の1/
3としたが、N=4であれば、A=3として遅れ時間を
スイッチング周期の1/4にできる。さらにN=5であ
れば、A=4として遅れ時間をスイッチング周期の1/
5にしても良いし、A=1.5として遅れ時間をスイッ
チング周期の2/5にしても良い。これを一般化する
と、A=N/n−1(nはN/2以下の自然数)とする
ことにより本発明のインターリーブ方式の効果は得られ
る。
【0012】(実施の形態2)図5は本発明のインター
リーブ方式スイッチングコンバータの回路構成であり、
実施の形態1同様3台の昇圧コンバータで構成した例で
ある。その各部動作波形を図6及び図7に示す。図5に
おいて図1の構成と異なるのは、第1のチョーク11に
リセット検出巻線111を施している点である。また、
第1の制御駆動回路14は、第1のダイオード13がオ
フしてリセット検出巻線111の電圧が反転するのを検
出すると第1の駆動信号Vdr1を立ち上げる機能を有す
る。即ち、第1の昇圧コンバータ10は、臨界モード動
作をする。通常臨界モード動作をするスイッチングコン
バータは、ダイオードがゼロ電流ターンオフするのでリ
カバリーノイズが発生しないが、入力電圧が高いほど、
また出力電流が小さいほど、スイッチング周期が短くな
る。以下に図6及び図7を用いて、臨界モード動作のよ
うにスイッチング周期の変動するスイッチングコンバー
タに対しても、本発明によればスイッチング周期の所定
の割合の遅れ時間で次段のスイッチングコンバータのス
イッチング手段を駆動することができることを説明す
る。
【0013】図6(a)に示すような第1駆動信号Vdr1
で、時刻t0において第1のスイッチング手段12がオ
ンすると、入力直流電源1の入力直流電圧が第1のチョ
ーク11に印加され、ゼロから直線的に増加する励磁電
流が流れる。この電流を第1の電流検出手段15が検出
し、第1の制御駆動回路14によって電圧信号Veと比較
される。時刻t1においてVi1がVeに達するとVdr1は立
ち下がり、第1のスイッチング手段12はオフする。第
1のチョーク11に蓄えられたエネルギーは出力へ放出
され、消磁電流Id1が第1のダイオード13を流れる。
この消磁電流が流れ終わって第1のチョーク11及びリ
セット検出巻線111の電圧が反転すると、再び第1の
駆動信号Vdr1が立ち上がり、上記動作を繰り返す。第1
の充放電回路50によって、図6(b)のように第1の
駆動信号Vdr1の立ち上がりに同期して第1及び第2のコ
ンデンサ51、52が充放電され、図6(c)のように
スイッチング周期の約1/3の遅れ時間で第2の昇圧コ
ンバータ20のスイッチング手段22が駆動されるこ
と、さらに図6(d)のように第2の充放電回路60に
よって第2の駆動信号Vdr2の立ち上がりに同期して第3
及び第4のコンデンサ61、62が充放電され、図6
(e)のようにスイッチング周期の約1/3の遅れ時間
で第3の昇圧コンバータ30のスイッチング手段32が
駆動されることは図1と同様である。以上の動作から各
昇圧コンバータの入力電流Ii1、Ii2、Ii3は図6(f)
のようになり、このコンバータの入力電流Ii=Ii1+Ii2+
Ii3は図6(g)のようになる。また、各昇圧コンバー
タのダイオード電流Id1、Id2、Id3は図6(h)のよう
になり、出力コンデンサ2への充電電流はIc=Id1+Id2+
Id3は図6(i)のようになる。
【0014】次に図7は図6の動作から出力電流が小さ
くなった条件での各部動作波形を示す。スイッチング周
期が短くなるが、図7(b)、(d)のように第1及び
第2のコンデンサ51、52、第3及び第4のコンデン
サ61、62の充放電電圧Vc1,Vc2,Vc3,Vc4の振幅が小
さくなり、それらの交差時点はやはりスイッチング周期
の1/3に落ち着いている。即ち本発明は、臨界モード
のようにスイッチング周期の変動するようなスイッチン
グコンバータに対しても、そのスイッチング周期の所定
の割合の時間だけ遅れて次段のスイッチングコンバータ
が動作できる。
【0015】なお、以上の実施の形態では本発明を昇圧
コンバータに適用してきたが、他のスイッチングコンバ
ータにも適用できることは言うまでもあるまい。
【0016】また、充放電回路を各スイッチングコンバ
ータから独立して説明してきたが、第1の制御駆動回路
14は従来のスイッチング電源用制御ICを使用し、第
2以降の制御駆動回路に充放電回路等を組み入れて集積
化すれば安価で汎用性のあるインターリーブ方式スイッ
チングコンバータが構築できる。
【0017】(実施の形態3)図8は本発明のインター
リーブ方式スイッチングコンバータの回路構成であり、
2つの昇圧コンバータを用いて力率改善コンバータに適
用したものである。図8において、100は入力交流電
源、101は入力フィルター、102はブリッジダイオ
ード、2は出力コンデンサ、3は負荷である。40は電
圧検出回路であり、出力コンデンサ2から負荷3へ供給
される出力直流電圧を検出し、基準電圧と比較増幅した
電圧信号Veを出力する。10は第1の昇圧コンバータで
あり、第1のチョーク11、第1のスイッチング手段1
2、第1のダイオード13、第1の制御駆動回路14
0、第1の電流検出回路15から構成される。第1のチ
ョーク11にはリセット検出巻線111が施され、第1
の制御駆動回路140へ接続される。第1の電流検出回
路15は、第1のスイッチング手段12に流れる電流を
検出し、第1の電流信号Vi1を第1の制御駆動回路14
0へ出力する。第1の制御駆動回路140は、第1の駆
動信号Vdr1を出力して第1のスイッチング手段12をオ
ンオフするとともに、後述の基準電流信号Viiを出力す
る。20は第2の昇圧コンバータであり、第2のチョー
ク21、第2のスイッチング手段22、第2のダイオー
ド23、第2の制御駆動回路240、第2の電流検出回
路25から構成される。第2の電流検出回路25は、第
2のスイッチング手段22に流れる電流を検出し、第2
の電流信号Vi2を第2の制御駆動回路240へ出力す
る。第2の制御駆動回路240は、第2の駆動信号Vdr2
を出力して第2のスイッチング手段22をオンオフす
る。図9は第1の制御駆動回路140及び第2の制御駆
動回路240の構成を示す。図10及び図11は本実施
の形態における各部動作波形を示す。
【0018】まず第1の昇圧コンバータ10の動作を図
9と図10を用いて説明する。図9に示すように第1の
制御駆動回路140は、乗算回路141、コンパレータ
142、抵抗143、電圧源144、コンパレータ14
5、インバータ146、NOR回路147、RSフリッ
プフロップ148を有する。ブリッジダイオード102
の出力即ち入力整流電圧をViとする。図10(a)は第
1の駆動信号Vdr1である。Vdr1が立ち上がると、第1の
スイッチング手段12がオンし、第1のチョーク11に
入力整流電圧Viが印加され、ゼロから直線的に増加する
励磁電流が流れる。この励磁電流は第1の電流検出回路
15によって検出され、第1の電流信号Vi1が出力され
る。入力整流電圧Viと電圧信号Veは、乗算回路141に
よって乗算され、基準電流信号Viiとして出力される。
コンパレータ142は、図10(d)、(e)のように
第1の電流信号Vi1と基準電流信号Viiを比較し、Vi1がV
iiを越えると、Hとなる信号Vfを出力する。VfがHとな
ると、リセット端子に受電したRSフリップフロップ1
48はその出力Vdr1を立ち下げる。Vdr1が立ち下がる
と、第1のスイッチング手段12はオフし、第1のチョ
ーク11の電圧は反転し、蓄えられた励磁エネルギーは
第1のダイオード13を介して出力コンデンサ2へ放出
される。リセット検出巻線111には図10(b)のよ
うな電圧が発生しており、抵抗143を介してコンパレ
ータ145によって、電圧源144の電圧と比較され
る。第1のチョーク11に蓄えられた励磁エネルギーが
放出し終わり、第1のダイオード13がオフすると、第
1のチョーク11及びリセット検出巻線の電圧は反転
し、コンパレータ145の出力はHからLになる。図1
0(c)のように、この立ち下がりをインバータ146
とNOR回路147で検出してワンショットパルスVck
を出力する。ワンショットパルスVckをセット端子に受
電したRSフリップフロップ148は、その出力である
駆動信号Vdr1を立ち上げる。以上の動作を繰り返す第1
の昇圧コンバータ10のスイッチング周期は入力交流電
源100の周期より十分短く、1スイッチング周期での
入力整流電圧Viの変動は無視できるものである。時間軸
を拡げて入力整流電圧Viの様子を図10(f)に示す。
一方、電圧検出回路40は、その応答周波数を入力交流
周波数より十分低く設定しておけば電圧信号Veは入力交
流電圧の1周期内において変動しない直流値であるか
ら、ViとVeの積であるViiはViに比例する。入力電流Ii1
のピーク値はViiに比例するのであるから、その動作波
形は図10(g)のようにピーク値がViに比例したもの
となる。Ii1の平均値もViに比例する。即ち、第1の昇
圧コンバータ10は、それ単独で臨界モード型力率改善
コンバータを構成している。臨界モード型力率改善コン
バータはダイオードリカバリーノイズが無いという長所
はあるが、入力電流のピーク値とリップル電流が大き
く、単独では大電力に不向きという短所がある。
【0019】次に第2の昇圧コンバータ20の動作を図
9及び図11を用いて説明する。図9に示すように第2
の制御駆動回路240は、コンパレータ241、インバ
ータ242、出力を反転されたEX−OR回路243、
コンパレータ244、RSフリップフロップ245、D
形フリップフロップ246、抵抗247〜250、トラ
ンジスタ251〜254、定電流源255,256、第
1及び第2のコンデンサ257,258、AND回路2
59、NOR回路260、抵抗261,262、トラン
ジスタ263,264を有する。コンパレータ241か
らRSフリップフロップ245の部品で構成される部分
は実施の形態1の図3の第2の制御駆動回路24に相当
し、D形フリップフロップ246から定電流源255,
256の部品で構成される部分は実施の形態1の図3の
充放電回路50に相当する。図11(a)は第1の駆動
信号Vdr1で、図11(b)はVdr1の立ち上がりに同期し
て反転するD形フリップフロップ246の出力信号V1で
ある。信号V1とこれの反転した信号V2によってトランジ
スタ251〜254はオンオフし、図11(c)のよう
に第1及び第2のコンデンサ257,258を充放電す
る。コンパレータ241はVc1とVc2とを比較し、図11
(d)のように交差時点で反転する出力信号V3を出力す
る。AND回路259とNOR回路260は信号V1とV3
を入力され、図11(e)、(f)のようにそれぞれ信
号V6,V7を出力する。信号V6,V7によってオンオフされ
るトランジスタ263,264は、それぞれ第1及び第
2のコンデンサ257,258を、各放電期間内におけ
るVc1とVc2の交差時点以後にゼロ電圧まで急速放電す
る。従って充電は必ずゼロ電圧から開始され、定電流源
255,256の電流が等しいものとすると、第1及び
第2のコンデンサ257,258の電圧Vc1とVc2が交差
するのは、1位相前のスイッチング周期の1/2の時点
となる。インバータ242、出力を反転されたEX−O
R回路243は、信号V3を受電して、図11(g)のよ
うにV3の反転に同期したワンショットパルスV4を出力す
る。ワンショットパルスV4をセット端子で受電したRS
フリップフロップ245はその出力である第2の駆動信
号Vdr2を立ち上げ、第2のスイッチング手段22をオン
する。第2のスイッチング手段22がオンすると、第2
のチョーク21に入力整流電圧Viが印加され、ゼロから
直線的に増加する励磁電流が流れる。この励磁電流は第
2の電流検出回路25によって検出され、第2の電流信
号Vi2が出力される。第2の電流信号Vi2は、図11
(h),(i)のようにコンパレータ244によって基
準電流信号Viiと比較され、Vi2がViiを越えるとコンパ
レータ244の出力信号V5はHとなる。信号V5がHとな
ると、リセット端子に受電したRSフリップフロップ2
45はその出力Vdr2を立ち下げる。図11(j)は第2
の駆動信号Vdr2を示す。Vdr2が立ち下がると、第2のス
イッチング手段22はオフし、第2のチョーク21の電
圧は反転し、蓄えられた励磁エネルギーは第2のダイオ
ード23を介して出力コンデンサ2へ放出される。前述
のようにスイッチング周期は入力交流周期よりも十分短
いので、1スイッチング周期における入力電圧Viの変動
は無視できる。第2のチョーク21のインダクタンスが
第1のチョーク11と等しいものとすると、励磁電流も
同じ基準電流信号Viiに追従させているので、第1のチ
ョーク11と第2のチョーク21の励磁エネルギーも等
しくなる。従って、Vdr1が立ち上がって上記動作が繰り
返され、再びVdr2が立ち上がる時には、第2のチョーク
22の励磁エネルギーは放出し終わり、第2のチョーク
22の励磁電流はゼロから直線的に増加する。第2の昇
圧コンバータは、第1の昇圧コンバータと同じスイッチ
ング周期とデューティ比で、半スイッチング周期だけ遅
れて動作する。以上より、時間軸を拡大した第1及び第
2の昇圧コンバータの入力電流Ii1,Ii2は図11(k)
のようになり、ブリッジダイオード102を流れる入力
電流Ii=Ii1+Ii2は図11(l)のようなリップル成分
の少ない電流波形となる。
【0020】なお、本実施の形態では2台の昇圧コンバ
ータによるインターリーブ方式スイッチングコンバータ
を、力率改善コンバータに適用した例を説明してきたの
で、第1及び第2のコンデンサ257,258への充放
電電流は等しいとしたが、一般にN台の場合において
は、放電電流を充電電流のN/n−1倍(nはN/2以
下の自然数)とすればよいことは、実施の形態1の説明
で述べた通りである。
【0021】またスイッチングコンバータとして昇圧コ
ンバータ以外のものを適用しても同様の効果が得られる
ことも同様である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡易な制
御方式によって任意の位相差を有し、さらにスイッチン
グ周期の変動するようなスイッチングコンバータにも適
用できるインターリーブ方式スイッチングコンバータが
実現できる。特に臨界モード動作するスイッチングコン
バータに本発明を適用すれば、ダイオードリカバリーノ
イズが無いという臨界モード動作の長所を活かしなが
ら、入出力電流リップルが大きくて大電力に不向きでっ
たという短所も克服できるという有利な効果が得られ
る。このような本発明の効果は力率改善コンバータにも
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるインターリーブ方
式スイッチングコンバータの回路構成図
【図2】(a)〜(l)は図1の各部動作波形図
【図3】図1の充放電回路及び第2の制御駆動回路の回
路構成図
【図4】(a)〜(j)は図2の各部動作波形図
【図5】本発明の実施の形態2によるインターリーブ方
式スイッチングコンバータの回路構成図
【図6】(a)〜(i)は図5の各部動作波形図
【図7】(a)〜(i)は図5の各部動作波形図
【図8】本発明の実施の形態3によるインターリーブ方
式スイッチングコンバータの回路構成図
【図9】図8の第1及び第2の制御駆動回路の回路構成
【図10】(a)〜(g)は図8の各部動作波形図
【図11】(a)〜(l)は図8の各部動作波形図
【図12】従来のインターリーブ方式スイッチングコン
バータの回路構成図
【図13】(a)〜(n)は図12の各部動作波形図
【符号の説明】
1 入力直流電源 2 出力コンデンサ 3 負荷 10 第1のスイッチングコンバータ 11 第1のチョーク 12 第1のスイッチング手段 13 第1のダイオード 14 第1の制御駆動回路 15 第1の電流検出手段 20 第2のスイッチングコンバータ 21 第2のチョーク 22 第2のスイッチング手段 23 第2のダイオード 24 第2の制御駆動回路 25 第2の電流検出手段 30 第3のスイッチングコンバータ 31 第3のチョーク 32 第3のスイッチング手段 33 第3のダイオード 34 第3の制御駆動回路 35 第3の電流検出手段 40 電圧検出回路 50 充放電回路 51 第1のコンデンサ 52 第2のコンデンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−127049(JP,A) 特開 平1−270769(JP,A) 特開 昭63−186555(JP,A) 特開 平9−238470(JP,A) 特開 平4−168975(JP,A) 実開 平4−80284(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155 H02M 7/217

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれスイッチング手段と前記スイッ
    チング手段を駆動する制御駆動回路を有し、並列接続さ
    れるN台のスイッチングコンバータと、第K番目(K<
    N)のスイッチングコンバータと第K+1番目のスイッ
    チングコンバータとの間にそれぞれ設けられる第1のコ
    ンデンサと、第2のコンデンサと、充放電回路とを有
    し、 前記充放電回路は、前記第K番目のスイッチングコンバ
    ータの制御駆動回路が出力する駆動信号の立ち上がりに
    同期して前記第1のコンデンサを繰り返し充放電すると
    ともに、前記第1のコンデンサを充電する時は前記第2
    のコンデンサを放電し、前記第1のコンデンサを放電す
    る時は前記第2のコンデンサを充電する機能を有し、 前記第K+1番目のスイッチングコンバータのスイッチ
    ング手段を駆動する制御駆動回路は、前記第K番目のス
    イッチングコンバータと前記第K+1番目のスイッチン
    グコンバータとの間に設置される第1及び第2のコンデ
    ンサの電圧を比較し、両電圧差の反転に同期して前記第
    K+1番目のスイッチングコンバータのスイッチング手
    段を駆動する駆動信号を出力する機能を有するインター
    リーブ方式スイッチングコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記充放電回路は、少なくとも前記第1
    及び第2のコンデンサの電圧差が反転するまでの期間に
    おいて、放電電流を充電電流の約N/n−1倍(nはN
    /2以下の自然数)とした請求項1記載のインターリー
    ブ方式スイッチングコンバータ。
  3. 【請求項3】 交流入力電圧を整流して入力され、直流
    出力電圧を負荷回路に供給する、N台の並列接続された
    スイッチングコンバータにおいて、 第1番目のスイッチングコンバータは少なくとも、第1
    のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手段に
    流れる電流を検出して第1の電流信号を出力する第1の
    電流検出回路と、出力電圧を検出して電圧信号を出力す
    る電圧検出回路と、所定のデューティ比の第1の駆動信
    号を出力して前記第1のスイッチング手段を駆動する第
    1の制御駆動回路を有し、 前記第1の制御駆動回路は、入力電圧を検出して前記電
    圧信号と演算して基準電流信号を出力し、前記第1の電
    流信号と前記基準電流信号を比較して、前記第1の駆動
    信号のデューティ比を決定する機能を有し、 第K番目(1<K≦N)のスイッチングコンバータは少
    なくとも、第Kのスイッチング手段と、前記第Kのスイ
    ッチング手段に流れる電流を検出して第Kの電流信号を
    出力する第Kの電流検出回路と、前記第Kのスイッチン
    グ手段を駆動する第Kの駆動信号を出力する第Kの制御
    駆動回路を有し、 前記第Kの制御駆動回路は、第1及び第2のコンデンサ
    を有し、第K−1番目のスイッチングコンバータの有す
    る第K−1の制御駆動回路の出力する第K−1の駆動信
    号を検出して、第K−1の駆動信号の立ち上がりに同期
    して前記第1のコンデンサを繰り返し充放電するととも
    に、前記第1のコンデンサを充電する時は前記第2のコ
    ンデンサを放電し、前記第1のコンデンサを放電する時
    は前記第2のコンデンサを充電し、前記第1及び第2の
    コンデンサの電圧を比較し、両電圧差の反転に同期して
    前記第Kの駆動信号を立ち上げて前記第Kのスイッチン
    グ手段をオンし、前記第Kの電流信号と前記基準電流信
    号を比較して前記第Kのスイッチング手段のオン期間を
    決定する機能を有するインターリーブ方式スイッチング
    コンバータ。
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