JP4082513B2 - 半導体処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的に書込み可能な不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの欠陥救済技術、さらには基板実装後に発生した欠陥を冗長用の記憶素子で救済可能にする技術、そして、基板実装後に発生したメモリセルアレイの欠陥を修復可能なデータプロセッサに関し、例えば電気的に書換え可能なフラッシュメモリを内蔵したシングルチップマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
本発明者はEEPROMやフラッシュメモリのような不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイにおける欠陥救済について検討した。メモリセルアレイの欠陥を冗長記憶素子で救済する公知の技術において、救済されるべき記憶素子のアドレスは例えばヒューズの選択的な溶断によってプログラム可能にされる。この技術は製造段階で検出されるような初期不良に対して適用できるが、完成品として回路基板に実装された後に発生する不良の救済には適用し難い。電気的に書換え可能な不揮発性記憶装置は、書換え回数が増大する程記憶素子の特性が劣化していくから、実装後の経時的に発生する欠陥を救済できることが必要性であることを本発明者は見い出した。信頼性向上という点においてECCのようなエラー検出訂正機能を備えた半導体記憶装置もあるが、そのためにはエラーチェックビットのために通常よりも大きな記憶容量が必要になり、救済可能な事象も制限され、実使用段階で発生する欠陥の救済に対する有効な手段とはなり得ない。
特開平3−1398号公報には、EPROMを内蔵した1チップマイクロコンピュータにおいて当該EPROMが不良であった場合、補助EPROMに切換える回路を内蔵する技術が記載される。特開昭62−107500には、不揮発性記憶素子に記憶された不良アドレス情報をパワーオン時にデコーダ内のラッチに転送し、不良アドレスが選択された場合にデコーダの切換えを行う技術が記載される。また、特開平2−118999号公報に記載の技術は、EEPROM内蔵マイクロコンピュータにおいて当該EEPROMの不良アドレスを特定領域に記憶しておき、EEPROMアクセス時にはCPUがその不良アドレスをチェックし、一致した場合には代替領域を使うようにするものである。特開平3−162798号公報には、救済すべき不良アドレス情報をメモリセルアレイの特定の記憶素子に記憶させ、読出しアドレスによって当該記憶素子から読出される情報に従って冗長記憶素子へのアクセス切換えを行うようにすることが記載されている。
特開平3−1398号公報 特開平2−118999号公報 特開平3−162798号公報
しかしながら、上記特開平3−1398、特開昭62−107500の各号公報に記載の技術において救済されるべきアドレスなどの救済情報はメモリセルアレイとは別の場所に配置された不揮発性記憶素子が保持するため、書換えのための周辺回路をそれ専用に設けなければならない。
特開平3−162798号公報に記載の技術は救済情報をメモリセルアレイに含まれる不揮発性記憶素子に保持させるが、その救済情報はアクセスの度にそのアクセスアドレスによって読出されるため、データの読出し動作は比較的遅くなると予想される。特開平2−118999号公報に記載の技術においても不良箇所アドレスのような救済情報は不揮発性記憶素子に保持させるので上記同様にデータ読出し動作は比較的遅くなると予想される。
また、特開平2−118999号公報に記載の技術においてEEPROMをデータ領域として利用する場合には救済は比較的容易であるが、そのEEPROMをプログラム領域として利用する場合を想定すると、不良の領域を避けるにはジャンプ命令などを用いてその領域の利用を回避しなければならない。そのためにはプログラムのコンパイル(アッセンブル)やリンクからやり直す必要があると考えられる。したがって、不揮発性半導体記憶装置若しくはそれをオンチップで内蔵するデータプロセッサを回路基板に実装したまま(所謂オンボードの状態)で、プログラムが格納された不揮発性記憶素子の欠陥救済を行うことは難しいと考えられる。
本発明の目的は、救済を施した場合でも読出し動作の高速化を図ることができる不揮発性半導体記憶装置そして当該半導体記憶装置を搭載したデータプロセッサを提供することにある。
本発明の別の目的は、プログラム情報とデータ情報の区別なく共にオンボードの状態でメモリセルアレイの欠陥を救済できる不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、プログラム情報とデータ情報の区別なく共にオンボードの状態で内蔵不揮発性記憶措置の欠陥を内蔵中央処理装置によって救済できるデータプロセッサを提供することにある。
更に別の目的は、ヒューズ方式等に比らべて救済の為に必要な回路規模を最少にし、かつ特別な製造工程を必要としない不揮発性半導体記憶装置、そして当該不揮発性半導体記憶装置を搭載したデータプロセッサを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
(1)不揮発性半導体記憶装置(FMRY)は、選択端子がワード線に結合され且つデータ端子がデータ線に結合された複数の不揮発性記憶素子がマトリクス配置されたメモリセルアレイ(ARY0〜ARY7)を備え、上記不揮発性記憶素子に対して電気的な書込みが可能とされ、上記メモリセルアレイは、救済されるべき不揮発性記憶素子を代替するための冗長用の不揮発性記憶素子(MC−R)と、該冗長用の不揮発性記憶素子によって代替すべき不揮発性記憶素子を指定するための救済情報格納用の不揮発性記憶素子(MC−C)とを含み、外部から供給されるアドレス情報に基づいてメモリセルアレイから不揮発性記憶素子を選択する第1の選択手段(XADEC,YADEC)と、上記救済情報を書込むための指示に応答して救済情報格納用の不揮発性記憶素子を選択し、上記救済情報を読出すための指示に応答して救済情報格納用の不揮発性記憶素子を選択する第2の選択手段(RSEL)と、第2の選択手段にて選択された救済情報格納用の不揮発性記憶素子から読出された救済情報を保持するラッチ手段(CLAT)と、上記ラッチ手段の出力と外部から供給されるアドレス情報とに基づいて、救済されるべき不揮発性記憶素子に対するアクセスを検出することにより当該救済されるべき不揮発性記憶素子の選択に代えて冗長用の不揮発性記憶素子を選択する第3の選択手段(ACMP)とを備える。
(2)上記冗長用の不揮発性記憶素子のデータ端子を予備データ線に結合することができる。
(3)上記ラッチ手段は、救済されるべき不揮発性記憶素子のアドレス情報を保持する第1の領域と、該第1の領域の値の有効性を第3の選択手段に与えるための情報(RE)を保持する第2の領域とを備え、上記第3の選択手段は第2の領域の情報が有効を意味する場合に第1の領域の値の基づく冗長用の不揮発性記憶素子の選択動作が可能にされるようにすることができる。
(4)データプロセッサは、上記不揮発性半導体記憶装置を同一半導体基板に含み、当該不揮発性半導体記憶装置をアクセス制御可能な中央処理装置を備えて構成できる。
(5)上記救済情報を読出すための指示を、データプロセッサ内部のリセット信号によって与えるようにできる。救済情報の読出しは、中央処理装置が不揮発性半導体記憶装置をその第1の選択手段を介してアクセスする期間以外の期間に行なわれる。
(6)上記中央処理装置は、不揮発性半導体記憶装置に対する書込み動作におけるベリファイによって書込み異常を検出したとき、当該書込み異常を生じたアクセスアドレスを書込みデータとして出力すると共に、上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子を上記第2の選択手段に選択させる指示を与え、当該書込み動作の完了後に、上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子を上記第2の選択手段に選択させて、当該救済情報格納用の不揮発性記憶素子から上記ラッチ手段に救済情報を読出すようにできる。
(7)本発明に係るデータプロセッサの別の観点によれば、不揮発性記憶装置は、選択端子がワード線に結合され且つデータ端子がデータ線に結合された複数の不揮発性記憶素子がマトリクス配置されたメモリセルアレイを備え、該メモリセルアレイは、救済されるべき不揮発性記憶素子を代替するための冗長用の不揮発性記憶素子と、該冗長用の不揮発性記憶素子によって代替すべき不揮発性記憶素子を指定するための救済情報格納用の不揮発性記憶素子とを含み、上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子から読出された救済情報を保持するラッチ手段と、上記ラッチ手段の出力と外部から供給されるアドレス情報とに基づいて、救済されるべき不揮発性記憶素子へのアクセスに対しては当該救済されるべき不揮発性記憶素子の選択に代えて冗長用の不揮発性記憶素子を選択し、救済を要しない不揮発性記憶素子へのアクセスに対しては当該救済を要しない不揮発性記憶素子を選択する選択手段とを含んで、上記不揮発性記憶素子への電気的な書換えが可能にされて成り、中央処理装置は、上記不揮発性半導体記憶装置をアクセス制御可能であって、上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子に救済情報を書込む第1の制御モードと、内部初期化動作において上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子からラッチ手段に救済情報を読出させる第2の制御モードとを有するものであり、上記不揮発性記憶装置及び中央処理装置は1個の半導体基板に形成されて成る。
上記手段(1)によれば、救済情報格納用の不揮発性記憶素子がメモリセルアレイに設けられることは、書込みのための高電圧発生回路などを救済情報の書込みなどにも流用可能にして物理的な回路規模の増大を最小限とする。第3の選択手段に与えられる救済情報はラッチ手段から与えられるので、アクセスの度に救済情報格納用の不揮発性記憶素子をリードするアクセスを必要とせず、冗長による救済が可能であってもアクセススピードが低下する事態を抑える。救済されるべき不揮発性記憶素子に対するアクセスの検出とそのとき置き換えられる冗長用の不揮発性記憶素子の選択とを第3の選択手段が行うことは、外部に負担をかけることなく不良を冗長に置き換え可能にする。換言すれば、格納される情報がデータであってもプログラムであっても同様にメモリセルアレイの欠陥を救済できる。
上記手段(2)によれば、特定のデータ線にデータ端子が結合する少数の不揮発性記憶素子がノーマリー・オンの態様で欠陥を有する場合には当該データ線を共有する何れの記憶素子もその欠陥の影響を受けることになり、予備データ線はその様な態様の欠陥を救済可能にする。少数の予備ワード線ではそのような態様の欠陥を効率的に救済し難い。
上記手段(3)によれば、第1の領域の値の有効性を示すための第2の領域の情報は救済イネーブル情報とされ、救済すべきアドレス情報及び救済イネーブル情報の双方共にヒューズ溶断によるプログラムを必要としない。
上記手段(4)によれば、上記不揮発性半導体記憶装置をアクセス制御可能な中央処理装置を備えたデータプロセッサは、オンボードの状態で上記不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの欠陥を救済可能にする。別の観点による手段(7)によれば、救済情報格納用の不揮発性記憶素子に救済情報を書込む第1の制御モードと、内部初期化動作において上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子からラッチ手段に救済情報を読出させる第2の制御モードとを有して上記不揮発性半導体記憶装置をアクセス制御可能な中央処理装置を備えたデータプロセッサは、オンボードの状態で当該不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの欠陥を救済可能にする。
上記手段(5)によれば、上記救済情報の読出し指示をデータプロセッサ内部のリセット信号によって与えることは、ラッチ手段に対する救済情報の初期ロードを簡単化する。
上記手段(6)によれば、中央処理装置による不揮発性半導体記憶装置に対する書換え動作の一環として救済情報の格納と当該救済情報のラッチ手段への初期ロードとを実現することは、欠陥救済のための制御手順を容易化する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、面積の大幅な増加やアクセスタイムの増加を伴なわず、またプログラムとデータの区別なく共に、オンボードの状態で、不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの欠陥を救済できる。換言すれば、特別な工程や装置を要さず、且つ、機器に込んだ後で発生する記憶素子の特性劣化に対しても、メモリセルアレイの欠陥を救済できる。
中央処理装置と共にオンチップで不揮発性半導体記憶装置が内蔵される場合には、中央処理装置がセルフテストを行い、その結果に応じて冗長用の記憶素子で欠陥を自己修復することもできる。
本発明の実施例を以下の項目
〔1〕フラッシュメモリの情報記憶原理
〔2〕予備データ線を持つフラッシュメモリ
〔3〕予備ワード線を持つフラッシュメモリ
〔4〕マイクロコンピュータ
〔5〕オンボード状態での欠陥救済手順、に従って説明する。
〔1〕フラッシュメモリの情報記憶原理
図10にはフラッシュメモリの原理が示される。同図(A)に例示的に示されたメモリセルは、2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成されている。同図において、1はP型シリコン基板、2は上記シリコン基板1に形成されたP型半導体領域、3,4はN型半導体領域である。5はトンネル絶縁膜としての薄い酸化膜6(例えば厚さ10nm)を介して上記P型シリコン基板1上に形成されたフローティングゲート、7は酸化膜8を介して上記フローティングゲート5上に形成されたコントロールゲートである。ソースは4によって構成され、ドレインは3,2によって構成される。このメモリセルに記憶される情報は、実質的にしきい値電圧の変化としてトランジスタに保持される。以下、特に述べないかぎり、メモリセルにおいて、情報を記憶するトランジスタ(以下メモリセルトランジスタとも記す)がNチャンネル型の場合について述べる。
メモリセルへの情報の書込み動作は、例えばコントロールゲート7及びドレインに高圧を印加して、アバランシェ注入によりドレイン側からフローティングゲート5に電子を注入することで実現される。この書込み動作により記憶トランジスタは、図10の(B)に示されるように、そのコントロールゲート7からみたしきい値電圧が、書込み動作を行わなかった消去状態の記憶トランジスタに比べて高くなる。
一方消去動作は、例えばソースに高圧を印加して、トンネル現象によりフローティングゲート5からソース側に電子を引き抜くことによって実現される。図10の(B)に示されるように消去動作により記憶トランジスタはそのコントロールゲート7からみたしきい値電圧が低くされる。図10の(B)では、書込み並びに消去状態の何れにおいてもメモリセルトランジスタのしきい値は正の電圧レベルにされる。すなわちワード線からコントロールゲート7に与えられるワード線選択レベルに対して、書込み状態のしきい値電圧は高くされ、消去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしきい値電圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持つことによって、選択トランジスタを採用することなく1個のトランジスタでメモリセルを構成することができる。記憶情報を電気的に消去する場合においては、フローティングゲート5に蓄積された電子をソース電極に引く抜くことにより、記憶情報の消去が行われるため、比較的長い時間、消去動作を続けると、書込み動作の際にフローティングゲート5に注入した電子の量よりも多くの電子が引く抜かれることになる。そのため、電気的消去を比較的長い時間続けるような過消去を行うと、メモリセルトランジスタのしきい値電圧は例えば負のレベルになって、ワード線の非選択レベルにおいても選択されるような不都合を生ずる。尚、書込みも消去と同様トンネル電流を利用して行うこともできる。
読み出し動作においては、上記メモリセルに対して弱い書込み、すなわち、フローティングゲート5に対して不所望なキャリアの注入が行われないように、ドレイン及びコントロールゲート7に印加される電圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度の低電圧がドレインに印加されるとともに、コントロールゲート7に5V程度の低電圧が印加される。これらの印加電圧によってメモリセルトランジスタを流れるチャンネル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記憶されている情報の論理値“0”、“1”を判定することができる。
図11は前記メモリセルトランジスタを用いたメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表的に4個のメモリセルトランジスタQ1乃至Q4が示される。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルにおいて、同じ行に配置されたメモリセルトランジスタQ1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリセルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トランジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メモリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ線DL1(DL2)に接続されている。上記記憶トランジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソース線SL1(SL2)に結合される。
図12にはメモリセルに対する消去動作及び書込み動作のための電圧条件の一例が示される。同図においてメモリ素子はメモリセルトランジスタを意味し、ゲートはメモリセルトランジスタの選択ゲートとしてのコントロールゲートを意味する。同図において負電圧方式の消去はコントロールゲートに例えば−10Vのような負電圧を印加することによって消去に必要な高電界を形成する。同図に例示される電圧条件から明らかなように、正電圧方式の消去にあっては少なくともソースが共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うことができる。したがって図11の構成においてソース線SL1,SL2が接続されていれば、4個のメモリセルQ1乃至Q4は一括消去可能にされる。ソース線分割方式には図11に代表的に示されるようなデータ線を単位とする場合(共通ソース線をデータ線方向に延在させる)の他にワード線を単位とする場合(共通ソース線をワード線方向に延在させる)がある。一方、負電圧方式の消去にあっては、コントロールゲートが共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うことができる。
〔2〕予備データ線を持つフラッシュメモリ
図1には本発明の一実施例に係るフラッシュメモリFMRYの一例回路図が示される。同図に示されるフラッシュメモリFMRYは、8ビットのデータ入出力端子D0〜D7を有し、各データ入出力端子毎にメモリアレイARY0〜ARY7を備える。各メモリアレイARY0〜ARY7は同じ様に構成され、それらによって一つのメモリセルアレイを成す。
夫々のメモリアレイARY0〜ARY7には前記図10で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって構成されたメモリセルMC,MC−R,MC−Cがマトリクス配置されている。メモリセルMCは欠陥がある場合に救済可能にされる被救済用のメモリセルであり、メモリセルMC−Rは救済されるべきメモリセルMCを代替するための冗長用のメモリセルであり、MC−CはメモリセルMC−Rによって代替すべきメモリセルMCを指定するための救済情報を格納する救済情報格納用のメモリセルである。各メモリセルMC,MC−R,MC−Cの配置は全てのメモリアレイARY0〜ARY7で共通とされる。従って、メモリセルMC−Rは各メモリアレイに一列配置され、MC−Cは全部のメモリアレイで合計8個(8ビット分)設けられている。
同図においてWL0〜WLn、WL−Cは全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通のワード線である。同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲートは、それぞれ対応するワード線に接続される。ワード線WL−CはメモリセルMC−Cに専用化されたワード線である。夫々のメモリアレイARY0〜ARY7において、同一列に配置されたメモリセルMC,MC−R,MC−Cのドレイン領域は、それぞれ対応するデータ線DL0〜DL7,DL−Rに接続されている。データ線DL−RはメモリセルMC−R,MC−Cに専用化された予備データ線である。メモリセルMC,MC−Rのソース領域はソース線SLに共通接続される。メモリセルMC−Cのソース領域は接地(本実施例に従えば0V)されている。
前記ソース線SLにはインバータ回路のような電圧出力回路VOUTから消去に利用される高電圧Vppが供給される。電圧出力回路VOUTの出力動作は、消去制御回路ECONTから出力される消去信号ERASE*(信号*はこれが付された信号がローイネーブルの信号であることを意味する)によって制御される。すなわち、消去信号ERASE*のローレベル期間に、電圧出力回路VOUTは高電圧Vppをソース線SLに供給して全てのメモリセルMC及びMC−Rのソース領域に消去に必要な高電圧を供給する。これによって、フラッシュメモリFMRYは全体が一括消去可能にされる。メモリセルMC−Cは斯る全面消去の対象から除外されている。
前記ワード線WL0〜WLnの選択は、XアドレスラッチXALATを介して取り込まれるXアドレス信号AXをXアドレスデコーダXADECが解読することによって行われる。ワードドライバWDRVはXアドレスデコーダXADECから出力される選択信号に基づいてワード線を駆動する。データ読出し動作においてワードドライバWDRVは、電圧選択回路VSELから供給される5Vのような電圧Vccと0Vのような接地電位とを電源として動作され、選択されるべきワード線を電圧Vccによって選択レベルに駆動し、非選択とされるべきワード線を接地電位のような非選択レベルに維持させる。データの書き込み動作においてワードドライバWDRVは、電圧選択回路VSELから供給される12Vのような電圧Vppと0Vのような接地電位とを電源として動作され、選択されるべきワード線を12Vのような書き込み用高電圧レベルに駆動する。データの消去動作においてワードドライバWDRVの出力は0Vのような低い電圧レベルにされる。
ワード線WL−Cは救済ビット選択回路RSELの出力を受けるワードドライバWDRV−Cによって駆動される。駆動電圧はワードドライバWDRVと同様に電圧選択回路VSELによって与えられる。
夫々のメモリアレイARY0〜ARY7において前記データ線DL0〜DL7,DL−RはY選択スイッチYS0〜YS7,YS−Rを介して共通データ線CDに共通接続される。Y選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ制御は、YアドレスラッチYALATを介して取り込まれるYアドレス信号AYをYアドレスデコーダYADECが解読することによって行われる。YアドレスデコーダYADECの出力選択信号は全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通に供給される。したがって、YアドレスデコーダYADECの出力選択信号のうちの何れか一つが選択レベルにされることにより、各メモリアレイARY0〜ARY7の共通データ線CDには1本のデータ線が接続される。予備データ線DL−Rに専用化されたY選択スイッチYS−Rはアドレス比較回路ACMPの出力に基づいて選択される。
メモリセルMCから共通データ線CDに読出されたデータは選択スイッチRSを介してセンスアンプSAに与えられ、ここで増幅されて、データ出力バッファDOBを介してデータバスに出力される。前記選択スイッチRSは読出し信号READによってスイッチ制御される。CLATはメモリセルMC−Cから読出された救済情報を格納する救済情報ラッチである。全てのメモリアレイARY0〜ARY7において救済情報ラッチCLATは全部で8ビット分存在する。
外部から供給される書き込みデータはデータ入力バッファDIBを介してデータ入力ラッチDILに保持される。データ入力ラッチDILに保持されたデータが”0”のとき、書き込み回路WRは選択スイッチWSを介して共通データ線CDに書き込み用の高電圧を供給する。この書き込み用高電圧はY選択スイッチYS0〜YS7,YS−Rによって選択された何れかのデータ線を通して、ワード線によってコントロールゲートに高電圧が印加されるメモリセルのドレインに供給され、これによって当該メモリセルが書き込みされる。前記選択スイッチWSは制御信号WRITEによってスイッチ制御される。書き込みの各種タイミングや電圧の選択制御のような書込み動作手順は書込み制御回路WCONTが制御する。この書込み制御回路WCONTに対する書込み動作の指示や書込みベリファイ動作の指示、そして上記消去制御回路ECONTに対する消去動作の指示や消去ベリファイ動作の指示は、書込み/消去用の制御レジスタWEREGが与える。この制御レジスタWEREGはデータバスに接続可能にされ、外部から制御データの書込みが可能にされる。
上記制御レジスタWEREGは、図2に示されるように、Vppビット、PVビット、Pビット、及びEビットを有する。Pビットは書込み動作の指示ビットとされる。Eビットは消去動作の指示ビットとされる。Vppビット及びEビットが設定されることによって、これを参照する消去制御回路ECONTが所定の手順に従って消去のための内部動作を制御する。また、Vppビット及びPビットが設定されることにより、これを参照する書込み制御回路WCONTが所定の手順に従って書込みのための内部動作を制御する。消去及び書込みのための内部動作は上記図12で説明した電圧を形成することによって行われる。消去ベリファイ動作は消去されたメモリセルに対して読出し動作を行って消去が完了したか否かを検証する動作とされ、書込みベリファイ動作は書込みされたメモリセルから当該書込みデータを読出してこれを書込みデータと比較することによって書込みが完了したか否かを検証する動作とされる。これらベリファイ動作は外部のCPU又はデータプロセッサがフラッシュメモリに対するリードサイクルを起動して行われる。
ここで図1のフラッシュメモリFMRYにおける欠陥救済のための構成を詳細に説明する。
先ず、8ビット分の救済情報ラッチCLATは図3の(A)に示されるように、最下位から3ビットは欠陥アドレスA2〜A0が格納され、4ビット目には救済イネーブルビットRE*が格納される。図1に従えば、各メモリアレイARY0〜ARY7には夫々8本のデータ線DL0〜DL7と1本の予備データ線DL−Rを有するから、アドレス信号の下位3ビットによって欠陥アドレスを特定できる。救済イネーブルビットRE*はそのローレベルによって救済情報ラッチCLATの下位3ビットの値が有効であることを示す。即ち、救済イネーブルビットRE*がローレベルである場合に初めて救済情報ラッチCLATの下位3ビットは欠陥アドレスとみなされる。
概略的には上記救済ビット選択回路RSELは救済情報格納用のメモリセルMC−Cの選択を制御し、アドレス比較回路ACMPは予備データ線DL−R選択のための制御を行う。救済ビット選択回路RSELには救済モード信号MD1とリセット信号MD2が供給される。アドレス比較回路ACMPには救済ビット選択回路RSELの出力、YアドレスラッチYLATの出力及び救済情報ラッチCLATから出力される救済情報が供給される。フラッシュメモリFMRYは、救済モード信号MD1がアクティブレベルのときは救済プログラムモードとされ、リセット信号MD2がアクティブレベルのときは救済情報ラッチモードとされ、救済モード信号MD1及びリセット信号MD2がインアクティブレベルのときは通常モードとされる。救済プログラムモード及び救済情報ラッチモードにおいて救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φを出力する。
救済モード信号MD1がアクティブレベルにされて上記救済プログラムモードが設定されると、救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φによってXアドレスデコーダXADECによるワード線選択動作を禁止し、それに代えて救済情報格納用のメモリセルMC−Cに専用化されたワード線WL−Cを選択制御する。そしてアドレス比較回路ACMPにはYアドレスデコーダYADECによるY選択スイッチYS0〜YS7の選択動作を禁止させ、それに代えて予備データ線DL−Rに専用化されたY選択スイッチYS−Rをアドレス比較回路ACMPに選択させる。このとき、書込み/消去制御レジスタWEREGに対してVppビットとPビットがセットされて書込み動作が指示されると、メモリアレイARY0〜ARY7のデータラッチDILに外部から供給された救済情報がメモリセルMC−Cに書込まれる。これによって書込まれる救済情報は、図3の(A)に対応され、救済されるべき欠陥アドレスA2〜A0と、ローレベルのようなアクティブレベルにされた救済イネーブルビットRE*とされる。
リセット信号MD2がアクティブレベルにされて上記救済情報ラッチモードが設定されると、救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φによってXアドレスデコーダXADECによるワード線選択動作を禁止し、それに代えて救済情報格納用のメモリセルMC−Cに専用化されたワード線WL−Cを選択制御する。そしてアドレス比較回路ACMPにはYアドレスデコーダYADECによるY選択スイッチYS0〜YS7の選択動作を禁止させ、それに代えて予備データ線DL−Rに専用化されたY選択スイッチYS−Rをアドレス比較回路ACMPに選択させる。さらに、救済ビット選択回路RSELは制御信号READを選択レベルにすると共に、センスアンプSAを活性化し、且つ救済情報ラッチCLATをラッチ動作させる。これにより、メモリセルMC−Cに格納された救済情報が救済情報ラッチCLATに内部転送される。内部転送された救済情報はアドレス比較回路ACMPに向けて出力される。リセット信号MD2は、特に制限されないが、フラッシュメモリFMRYが適用されるシステムのパワーオンリセット信号又はフラッシュメモリFMRYに対するリセット信号とされる。したがって、不揮発的にメモリセルMC−Cに保持されている救済情報は電源投入と共に救済情報ラッチCLATにロードされる。したがって、読出し又は書込みアクセス毎に、予じめメモリセルMC−Cから救済情報を読出すことを要せず、その分アクセスの高速化を図ることができる。また、救済情報をメモリセルMC−Cにプログラムした直後においてはリセット信号MD2にて救済情報ラッチモードを設定することにより、救済情報の初期ロードを行うことができる。
上記通常モードにおいてアドレス比較回路ACMPはYアドレスラッチYALATから出力されるアドレス信号と救済情報ラッチCLATから出力される欠陥アドレスとを比較する。その比較結果が一致である場合、換言すれば欠陥を有する被救済用のメモリセルMCがアクセスされる場合には、YアドレスデコーダYADECによるY選択スイッチYS0〜YS7の選択動作を禁止させ、それに代えて予備データ線DL−Rに専用化されたY選択スイッチYS−Rを選択する。これにより、欠陥アドレスA2〜A0と同じ下位アドレスを含むアドレス信号による読出し又は書込みアクセスでは予備データ線DL−Rが選択される。尚、アドレス比較回路ACMPによる一致出力は上記救済イネーブルビットRE*がローレベルのようなアクティブレベルにされている場合に限られる。
アドレス比較回路ACMPの一例は図4に示される。即ち、排他的負論理和ゲートEXNORで各アドレスビットA0,A1,A2の一致検出を行い、全ビットが一致で且つ救済イネーブルビットRE*がローレベルの場合にのみ論理積ゲートANDの出力がハイレベルにされる。論理積ゲートANDの出力と救済ビット選択回路RSELの出力信号φの反転信号とは負論理和ゲートNORに供給され、その出力を受けるドライバ回路DRVの出力によって予備データ線選択信号が形成される。上記信号φは救済プログラムモード及び救済情報ラッチモードにおいてローレベルにされる。
〔3〕予備ワード線を持つフラッシュメモリ
図5には本発明の別の実施例として予備ワード線を持つフラッシュメモリFMRYが示される。図1との相違点は、予備データ線DL−Rの代わりに一行分の予備ワードWL−R線を備え、それに伴ってY選択スイッチYS−Rが廃止され、それらの変更点に対応する機能が救済ビット選択回路RSEL及びアドレス比較回路ACMPに与えられたことである。その他の構成は図1で説明したのと同じである。図1と同一機能を有する回路ブロック及び回路記号には同一符合を付してその詳細な説明を省略する。図1との相違点を以下に詳述する。
先ず、8ビット分の救済情報ラッチCLATは図6に示されるように、最下位から7ビットは欠陥アドレスA3〜A9が格納され、最上位ビットには救済イネーブルビットRE*が格納される。この欠陥アドレスのビット数は図5においてワード線WL0〜WLnの本数が128本ある場合を想定している。救済イネーブルビットRE*はそのローレベルによって救済情報ラッチCLATの下位7ビットの値が有効であることを示す。即ち、救済イネーブルビットRE*がローレベルである場合に初めて救済情報ラッチCLATの下位7ビットは欠陥アドレスとみなされる。
概略的には上記救済ビット選択回路RSELは救済情報格納用のメモリセルMC−Cの選択を制御し、アドレス比較回路ACMPは予備ワード線WL−R選択のための制御を行う。救済ビット選択回路RSELには救済モード信号MD1とリセット信号MD2が供給される。アドレス比較回路ACMPにはXアドレスラッチXLATの出力と、全部のメモリアレイの救済情報ラッチCLATから出力される救済情報が供給される。フラッシュメモリFMRYは、救済モード信号MD1がアクティブレベルのときは救済プログラムモードとされ、リセット信号MD2がアクティブレベルのときは救済情報ラッチモードとされ、救済モード信号MD1及びリセット信号MD2がインアクティブレベルのときは通常モードとされる。救済プログラムモード及び救済情報ラッチモードにおいて救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φを出力する。
救済モード信号MD1がアクティブレベルにされて上記救済プログラムモードが設定されると、救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φによってXアドレスデコーダXADECによるワード線選択動作を禁止し、それに代えて救済情報格納用のメモリセルMC−Cに専用化されたワード線WL−Cを選択制御する。更にYアドレスデコーダYADECにはY選択スイッチYS7を選択させる。このとき、書込み/消去制御レジスタWEREGに対してVppビットとPビットがセットされて書込み動作が指示されると、メモリアレイARY0〜ARY7のデータラッチDILに外部から供給された救済情報がメモリセルMC−Cに書込まれる。これによって書込まれる救済情報は、図6に対応され、救済されるべき欠陥アドレスA9〜A3と、ローレベルのようなアクティブレベルにされた救済イネーブルビットRE*とされる。
リセット信号MD2がアクティブレベルにされて上記救済情報ラッチモードが設定されると、救済ビット選択回路RSELはローレベルの制御信号φによってXアドレスデコーダXADECによるワード線選択動作を禁止し、それに代えて救済情報格納用のメモリセルMC−Cに専用化されたワード線WL−Cを選択制御する。更にYアドレスデコーダYADECにはY選択スイッチYS7を選択させる。そして、救済ビット選択回路RSELは制御信号READを選択レベルにすると共に、センスアンプSAを活性化し、且つ救済情報ラッチCLATをラッチ動作させる。これにより、メモリセルMC−Cに格納された救済情報が救済情報ラッチCLATにラッチされる。ラッチされた救済情報はアドレス比較回路ACMPに向けて出力される。
上記通常モードにおいてアドレス比較回路ACMPはXアドレスラッチXALATから出力されるアドレス信号と救済情報ラッチCLATから出力される欠陥アドレスA9〜A3とを比較する。その比較結果が一致である場合、換言すれば欠陥を有する被救済用のメモリセルMCがアクセスされる場合には、XアドレスデコーダXADECによるワード線WL0〜WLnの選択動作を禁止させ、それに代えて予備ワード線WL−Rを選択する。これにより、欠陥アドレスA9〜A3と同じ上位アドレスを含むアドレス信号による読出し又は書込みアクセスでは予備ワード線WL−Rが選択される。尚、アドレス比較回路ACMPによる一致出力は上記救済イネーブルビットRE*がローレベルのようなアクティブレベルにされている場合に限られる。この場合のアドレス比較回路ACMPの一例は、図4において負論理和ゲートNORを、論理積ゲートANDの出力を反転して出力するインバータに変更して得られる回路によって構成できる。
〔4〕マイクロコンピュータ
図7には上記フラッシュメモリFMRYを内蔵した本発明の一実施例に係るシングルチップマイクロコンピュータが示される。同図に示されるシングルチップマイクロコンピュータ10は、フラッシュメモリFMRY、CPU12、DMAC13、バスコントローラ(BSC)14、ROM15、RAM16、タイマ17、シリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)18、第1乃至第9入出力ポートIOP1〜IOP9、クロック発振器(CPG)19の機能ブロック乃至はモジュールから構成され、公知の半導体製造技術により1つの半導体基板上に半導体集積回路として形成される。
上記シングルチップマイクロコンピュータ10は、電源端子として、グランドレベル端子Vss、電源電圧レベル端子Vcc、フラッシュメモリFMRYの書込み消去用高電圧端子Vpp、その他専用制御端子として、リセット端子RES、スタンバイ端子STBY、モード制御端子MODE、クロック入力端子EXTAL、XTALを有する。それらは外部端子である。フラッシュメモリFMRYの書込み消去用高電圧を電源電圧レベル端子Vccから供給される5Vのような電圧を内部昇圧で得る場合には当該高電圧専用の外部端子を省略できる。クロック入力端子EXTAL、XTALに接続される、図示はされない水晶振動子に基づいて、クロック発振器9が生成するシステムクロックに同期して、シングルチップマイクロコンピュータ10は動作する。或は外部クロックをEXTAL端子に入力してもよい。システムクロックの1周期を1ステートと呼ぶ。システムクロックはノン・オーバーラップの2相クロックとされる。
上記機能ブロックは、内部バスによって相互に接続される。内部バスはアドレスバス・データバスの他、リード信号、ライト信号、さらにバスサイズ信号、そしてシステムクロックなどを含む制御バスなどによって構成される。内部アドレスバスには、IAB、PABが存在し、内部データバスにはIDB、PDBが存在する。IAB、IDBはフラッシュメモリFMRY、CPU12、ROM15、RAM16、バスコントローラ14、入出力ポートIOP1〜IOP9の一部に接続される。PAB、PDBはバスコントローラ14、タイマ17、SCI18、入出力ポートIOP1〜9に接続される。IABとPAB、IDBとPDBは、それぞれバスコントローラ14でインタフェースされる。特に制限されないが、PABとPDBはそれが接続されている機能ブロック内のレジスタアクセスに専ら用いられる。
入出力ポートIOP1〜IOP9は、外部バス信号と、入出力回路の入出力信号との入出力に兼用とされている。これらは、動作モードあるいはソフトウエアの設定により、機能を選択されて、使用される。外部アドレス、外部データは、それぞれ、これらの入出力ポートに含まれる図示しないバッファ回路を介してIAB、IDBと接続されている。PAB、PDBは入出力ポートやバスコントローラ14などの内蔵レジスタをリード/ライトするために使用され、外部バスとは直接の関係はない。
内部バス及び外部バス共に16ビットバス幅とされ、バイトサイズ(8ビット)及びワードサイズ(16ビット)のリード/ライトが行われるようになっている。なお、外部バスは8ビット幅とすることもできる。
上記リセット端子RESにシステムリセット信号が加えられると、モード制御端子MODEで与えられる動作モードを取り込み、シングルチップマイクロコンピュータ(以下単にマイクロコンピュータとも記す)10はリセット状態にされる。動作モードは、特に制限はされないものの、内蔵ROM15の有効/無効、アドレス空間を16Mバイトまたは1Mバイト、データバス幅の初期値を8ビットまたは16ビットの何れにするかなどを決定する。必要に応じてモード制御端子MODEは複数端子とされ、これらの端子への入力状態の組合せで動作モードが決定される。
リセット状態を解除すると、CPU12は、スタートアドレスをリードして、このスタートアドレスから命令のリードを開始するリセット例外処理を行なう。前記スタートアドレスは、特に制限はされないものの0番地から始まる領域に格納されているものとする。その後、CPU12は前記スタートアドレスから順次命令を実行する。
DMAC13は、CPU12の制御に基づいてデータの転送を行なう。CPU12とDMAC13は互いに排他的に内部バス・外部バスを使用してリード/ライト動作を行なう。CPU12またはDMAC13のいずれが動作するかの調停はバスコントローラ14が行なう。
バスコントローラ14はCPU12またはDMAC13の動作に呼応して、バスサイクルを構成する。即ち、CPU12またはDMAC13の出力するアドレス、リード信号、ライト信号、バスサイズ信号に基づき、バスサイクルを形成する。例えば、RAM16に相当するアドレスをCPU12が内部アドレスバスIABに出力した場合、バスサイクルは1ステートとされ、バイト/ワードサイズに拘らず、1ステートでリード/ライトが行われるようになっている。タイマ17、SCI18、入出力ポートIOP1〜IOP9に相当するアドレスをCPU12が内部アドレスバスIABに出力した場合、バスサイクルは3ステートとされ、内部アドレスバスIABの内容が内部アドレスバスPABに出力され、バイト/ワードサイズに拘らず、3ステートでリード/ライト動作を行なうようになっている。この制御はバスコントローラ14が行う。
本実施例のマイクロコンピュータ10においてフラッシュメモリFMRYはユーザプログラム、チューニング情報、データテーブルなどを適宜格納する。ROM15は、特に制限されないが、OSのようなシステムプログラムが格納される。
ここで、CPU12によるフラッシュメモリFMRYの動作制御について説明する。フラッシュメモリFMRYは内部バスIAB,IDBに結合され、CPU12などによってアクセス可能にされる。即ち、CPU12は、書込み/消去制御レジスタWEREGに対する制御情報の設定、メモリセルMCからデータを読出すための読出し動作を指示するときの上記制御信号READの供給、アドレス信号の供給、書込みデータの供給、救済モード信号MD1の供給を制御する。そして外部のリセット回路などに対してリセット端子RESへのシステムリセット信号入力を制御してリセット信号MD2を生成させる所謂ソフトウェアリセットのような処理を制御する。これについては詳細を後述する。消去ベリファイ及び書込みベリファイのためのリード動作の指示はCPU12が行い、読み込んだデータをCPU12がベリファイする。
フラッシュメモリFMRYに対する上記救済情報ラッチモードは、マイクロコンピュータのリセット端子RESに所定レベルのシステムリセット信号が加えられることでマイクロコンピュータの内部が初期化されるとき、リセット信号MD2にて設定される。リセット端子RESへのリセットの指示はシステム上に配置されたリセット回路から与えられる。当該図示しないリセット回路は、パワーオンリセット又は図示しないシステム上に配置されたリセットボタンの押下操作、或はマイクロコンピュータ10からに指示に基づいて、リセット端子RESへのリセットを指示する。したがって、不揮発的に上記メモリセルに格納されている救済情報は電源投入及びシステムの初期化毎に自ずから救済情報ラッチCLATにロードされて利用可能にされる。
上記マイクロコンピュータ10からの指示に基づくリセットは、CPU12がフラッシュメモリFMRYに対する書換えのようなデータ処理の途上で救済情報プログラムモードを設定して救済情報を書込んだ後にフラッシュメモリFMRYに救済情報ラッチモードを設定したりするときに利用する。即ち、書換えにおけるベリファイによってメモリセルMCの欠陥を検出したとき、救済情報をメモリセルMC−Cに書込んで、その救済情報を利用した欠陥救済を可能にするために行われる。リセット回路に対するシステムリセット信号出力指示は、所定の入出力ポートから所定のタイミングでリセット回路に与えればよい。救済情報それ自体の書込みは、例えばCPU12がフラッシュメモリFMRYに対する書換えを行っているとき消去ベリファイ又は書込みベリファイによりメモリセルMCの欠陥を検出した場合、CPU12が救済モード信号MD1をフラッシュメモリFMRYに供給し、救済プログラムモードにすることによって行う。
特に制限されないが、本実施例のマイクロコンピュータは、複数ビットから成るモード信号MODEが所定の値にされるとフラッシュメモリFMRYに対する外部からの直接アクセスを可能にする動作モードが設定される。この動作モードにおいて、CPU12は外部に対する実質的な制御動作が停止若しくはCPU12と内部バスIDB,IABとの接続が切り離され、フラッシュメモリFMRYは例えば入出力ポートIOP1及びIOP2を介して外部から直接アクセス可能にされる。この動作モードにおいてマイクロコンピュータは見掛けフラッシュメモリFMRYの単体チップと等価にされる。したがって、フラッシュメモリFMRYに対する上記全てのアクセス制御情報は図示しない外部のデータプロセッサなどから供給されることになる。
したがって、本実施例のマイクロコンピュータに内蔵されたフラッシュメモリFMRYに対してプログラムやデータを最初に書込む動作は、EPROMライタのような書込み装置を用いて能率的に行ったり、或は内蔵CPU12の制御で行ったりすることができる。後者にあってはマイクロコンピュータが回路基板に実装された状態(オンボード状態)でも書換えが可能であることを意味する。例えばオンボード状態でチューニング情報を書換えるような場合に適用される。特に、メモリセルMCの欠陥に対してはオンボード状態或はチップ状態の何れの場合においても救済情報ビットをメモリセルMC−Cに書込むことによって対処する。したがって、当初欠陥が無くても、メモリセルMCの特性が経時的に劣化して欠陥が後から発生した場合にも、その欠陥に対応する救済情報をオンボード状態でプログラムすることによって救済可能になる。フラッシュメモリFMRYに格納される情報がプログラム情報であっても、回路構造的には欠陥メモリセルMCを冗長用のメモリセルMC−Rに置き換えてその欠陥を救済できる。欠陥メモリセルを冗長メモリセルに置き換える制御は、アドレス比較回路ACMPが救済情報に従って行うから、当該置き換えのための処理によってCPUなどに負荷がかかることはない。
〔5〕オンボード状態での欠陥救済
図8にはオンボード状態での欠陥救済手順の一例が示される。同図の手順は図1のフラッシュメモリFMRYの構成に対応されるものであり、説明を明瞭にするために予備データ線DL−Rが1本の場合を想定し、その制御主体をマイクロコンピュータ内蔵のCPU12とする。
先ずCPU12がメモリセルMCに対する消去書込みを行い(ステップS1)、それに対するベリファイで異常があるかを検証し(ステップS2)、異常がなければ救済不要とされる。異常がある場合にはCPU12によって不良アドレスがチェックされ(ステップS3)、データ線1本のみの不良か否かが判定され(ステップS4)、複数本に亘る不良の場合には救済不可能とされる。データ線1本のみの不良である場合にはCPU12が救済モード信号MD1にてフラッシュメモリFMRYに救済プログラムモードを設定する(ステップS5)。この動作モードを設定した後、CPU12はフラッシュメモリFMRYの書込み/消去制御レジスタWEREGにVppビットとPビットをセットして書込みモードを設定し、当該不良メモリセルMCが結合された1本のデータ線を指定する不良アドレスA2〜A0とローレベルの救済イネーブルビットRE*とを含む救済情報を書込みデータとしてフラッシュメモリFMRYに供給して、当該救済情報をメモリセルMC−Cに書込む(ステップS6)。その後CPU12は、通常モードに戻され(ステップS7)、所定の入出力ポートを介して外部のリセット回路にシステムリセット信号出力を指示する。このとき、上記書込みに供されるデータ又はプログラムは、マイクロコンピュータ10のリセット状態によっても失われないように図示しない2次記憶装置などに退避される。これによってマイクロコンピュータ10はリセットされ、それと共にマイクロコンピュータ内部のリセット信号MD2がアクティブレベルにされてフラッシュメモリFMRYに救済情報ラッチモードが設定される(ステップS8)。ステップS8のリセットスタートにより、ステップS6でメモリセルMC−Cに書込まれた救済情報が救済情報ラッチCLATにロードされ、当該救済情報による欠陥救済が可能な状態にされる。その後、外部からの割込みなどにより、予備データ線DL−Rのメモリセルに不良がないかを更に検証するため再度消去、書込みが行われる(ステップS9)。この時、上記不良データ線のメモリセルは予備データ線DL−RのメモリセルMC−Rに代替された書込みが行われる。それに対してベリファイが行われ(ステップS10)、異常がなければ処理を終了し、異常があれば冗長用のメモリセルMC−Rなどに欠陥があることなり、当該フラッシュメモリFMRYは不良とされる。
上記制御手順は単体チップとしてのフラッシュメモリFMRYに対しても外部のCPU又はデータプロセッサが同様に行うことができる。
図9には上記処理手順による書込むべきデータ又はプログラムを外部のホスト装置から受ける場合のシステム構成例が示される。特に制限されないがホスト装置(パーソナルコンピュータ,ワークステーションなど)20は実装基板上のマイクロコンピュータ10のSCI18とインタフェースされ、書込みデータ又はプログラムはCPU12を介してフラッシュメモリFMRYに与えられる。図9において23はリセット回路を含むTTL回路である。22は図8のステップS8で行われるリセットスタートのためのシステムリセット信号であり、21はリセット回路にシステムリセット信号22を出力させるための指示信号とされる。図9のような場合には、上記ステップS8のリセットスタートの直前において書込み対象データやプログラムの退避は不要である。また、ステップS9を開始するための指示は、ホスト装置20がCPU12に与えればよい。以上のような書換えはマイクロコンピュータ10のユーザが行うことができる。ユーザによる書込みは実装基板に実装状態でのみ許容することに限定されず、汎用PROMライタのような書込み装置にソケットアダプタを介してマイクロコンピュータ10を装着して行えるようにすることも可能である。
上記実施例によれば以下の作用効果を得ることができる。
(1)救済情報格納用のメモリセルMC−Cをメモリセルアレイに設けることにより、書込みのための高電圧発生回路などを救済情報の書込みなどにも流用可能にしてフラッシュメモリFMRYの物理的な回路規模の増大を最小限とすることができる。
(2)救済情報を書込むときのメモリセルMC−Cの選択を救済モード信号MD1のような特定の信号を用いて簡単行うことができる。
(3)救済イネーブル情報RE*を含む救済情報をメモリセルMC−Cに格納することにより、ヒューズ溶断による救済プログラムを一切必要としない。
(4)アドレス比較回路ACMPに与えられる救済情報は救済情報ラッチCLATから与えられるので、アクセスの度に救済情報格納用のメモリセルMC−Rをリードするアクセスを必要とせず、冗長による救済が可能であってもアクセススピードが低下することを防止できる。
(5)救済されるべきメモリセルMCに対するアクセスの検出とそのとき置き換えられる冗長用のメモリセルMC−Rの選択とをアドレス比較回路ACMPが行うので、外部に負担をかけることなく不良を冗長に置き換えできる。
(6)上記により、格納される情報がデータであってもプログラムであっても同様にメモリセルアレイの欠陥を救済できる。さらに、上記により、経時的なメモリセルMCの特性劣化による欠陥をも簡単に、換言すればオンボード状態で救済できる。
(7)特定のデータ線にデータ端子が結合する少数の不揮発性記憶素子がノーマリー・オンの態様で欠陥を有する場合には当該データ線を共有する何れの記憶素子もその欠陥の影響を受けることになり、予備データ線DL−Rはその様な態様の欠陥を容易に救済可能にできる。
(8)上記フラッシュメモリFMRYをアクセス制御可能なCPU12を備えたマイクロコンピュータ10は、オンボードの状態で上記フラッシュメモリFMRYにおけるメモリセルアレイの欠陥を簡単に救済できる。
(9)上記救済情報の読出し指示をマイクロコンピュータ10内部のリセット信号MD2によって与えることにより、電源投入時と救済情報書込み直後との双方において区別なく救済情報ラッチCLATへの救済情報のロードを簡単に行うことができる。
(10)CPU12によるフラッシュメモリFMRYに対する書換え動作の一環としてメモリセルMC−Cへの救済情報の格納と救済情報ラッチCLATへの当該救済情報の初期ロードとを実現することにより、欠陥救済のための制御手順を容易化できる。
(11)情報書換に際して、或は定期的に、消去及び書込みベリファイのようなセルフテストをCPU12が行い、その結果に応じて冗長用のメモリセルMC−Rで欠陥を自己修復することができる。上記実施例のフラッシュメモリにおいてはメモリセルアレイ全面が一括消去されるので、修復に利用される書込みデータ或はプログラム情報を外部から受け取って書換えに供することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、救済情報格納用のメモリセル(MC−C)からラッチ手段(CLAT)への救済情報のロードの指示はリセット信号(MD2)を用いることに限定されず、それ専用の制御信号を割り当ててもよい。不揮発性半導体記憶装置がデータプロセッサに内蔵されるものであり場合には、内蔵CPUが書換え動作の一環としてその制御信号を出力するようにしてもよい。あるいはCPUが第1の選択手段を介してフラッシュメモリをアクセスしていない期間に救済情報を読み出す様にしても良い。何れにしても、救済情報の読出しタイミングはデータ処理上支障のない範囲で任意に決定することができる。少なくともCPUによるフラッシュメモリのアクセス動作と競合しないタイミングをソフトウェア的に又はハードウェア的に形成すればよい。
また、不揮発性半導体記憶装置は全面一括消去型のフラッシュメモリに限定されず、ブロック単位での消去可能なフラッシュメモリであってもよい。例えば消去単位ブロック毎にメモリセルのソース線を共通化しておき、消去対象ブロックアドレスを外部から指定可能にしておけばよい。また不揮発性半導体記憶装置はMNOSかたのトランジスタを用いたEEPROMであってもよい。あるいは紫外線消去型のEPROMであっても良い。また、マイクロコンピュータはROM15を持たず、それをフラッシュメモリのような不揮発性半導体記憶装置だけで実現してもよい。また、フラッシュメモリのような不揮発性半導体記憶装置に格納される情報は、プログラム情報又はデータ情報の何れか一方だけにしてもよい。
本発明の一実施例に係る予備データ線を持つフラッシュメモリの回路図である。 書込み/消去制御レジスタの一例説明図である。 図1のフラッシュメモリにおける救済情報とそれを用いる救済手順の一例説明図である。 アドレス比較回路の一例論理回路図である。 本発明の他の実施例に係る予備ワード線を持つフラッシュメモリの回路図である。 図5のフラッシュメモリにおける救済情報とそれを用いる救済手順の一例説明図である。 本発明に斯るデータプロセッサの一実施例であるシングルチップマイクロコンピュータのブロック図である。 オンボード状態でのフラッシュメモリに対する欠陥救済手順の一例を示すフローチャートである。 オンボード状態でのフラッシュメモリ書換えのための一例システムブロック図である。 フラッシュメモリの原理説明図である。 フラッシュメモリにおけるメモリセルアレイの原理的な回路図である。 フラッシュメモリのメモリセルに対する消去、書込み動作のための電圧条件の一例説明図である。
符号の説明
FMRY フラッシュメモリ
WL0〜WLn ワード線
DL0〜DL7 データ線
WL−R 予備ワード線
DL−R 予備データ線
MC メモリセル
MC−R 冗長用のメモリセル
MC−C 救済情報格納用のメモリセル
XADEC Xアドレスデコーダ
YADEC Yアドレスデコーダ
RSEL 救済ビット選択回路
ACMP アドレス比較回路
CLAT 救済情報ラッチ
ECONT 消去制御回路
WCONT 書込み制御回路
WEREG 書込み/消去制御レジスタ
RE 救済イネーブルビット
10 シングルチップマイクロコンピュータ
12 CPU

Claims (4)

  1. CPUと、
    複数のワード線と、複数のデータ線と、おのおのが上記複数のワード線内の1本のワード線及び複数のデータ線内の1本のデータ線とに結合された複数の不揮発性記憶素子と、を含む不揮発性メモリアレイと、
    上記複数のデータ線の選択されたデータ線に結合されるセンスアンプと、
    上記CPUから供給されるアドレス情報に応じて、上記複数のワード線のうち1のワード線を選択する第1アドレスデコーダと、上記複数のデータ線の内上記センスアンプに結合させる1のデータ線を選択する第2アドレスデコーダと、
    上記センスアンプの出力に結合され、上記不揮発性メモリアレイの動作を制御する情報を保持するラッチ手段と、
    上記ラッチ手段に格納された上記情報に応答して、上記不揮発性メモリアレイの動作を制御する制御部と、を具備し、
    上記不揮発性メモリアレイ内の上記複数の不揮発性記憶素子は、共通のソース線に結合されることで消去ブロックを構成し前記CPUにより実行されるプログラムが格納される複数の第1不揮発性記憶素子と、上記複数の第1不揮発性記憶素子とは異なるワード線及びソース線に接続され上記情報を格納する第2不揮発性記憶素子とを含み、
    リセット端子に所定の信号が印加されることで行われる内部初期動作において、上記第2不揮発性記憶素子内に格納された上記情報は上記CPUからの指示を不要として上記第2不揮発性記憶素子から上記センスアンプを介して上記ラッチ手段に読出され、前記内部初期動作状態の解除に応じて前記CPUは所定のアドレスからプログラムの読出しを開始し、
    上記情報を格納する上記第2不揮発性記憶素子は上記不揮発性メモリアレイの一括消去の対象から除外され、
    上記制御回路は上記CPUの出力するアドレス情報と前記ラッチ手段に格納された上記情報とを比較し、一致しない場合は上記CPUの出力するアドレス情報に応じて上記第1アドレスデコーダと第2アドレスデコーダとが各々1のワード線と1のデータ線とを選択し、一致する場合は上記第1アドレスデコーダが選択する1のワード線又は第2アドレスデコーダが選択する1のビット線に代えて別の1のワード線又は別の1のデータ線を選択させる比較回路を有する、ことを特徴とする半導体基板上形成された半導体処理装置。
  2. 上記不揮発性メモリアレイ内の上記複数の第1不揮発性記憶素子は、欠陥がある場合に救済可能にされる被救済用の記憶素子と、上記被救済用の記憶素子を代替するための冗長用の記憶素子と、を含み、
    上記不揮発性メモリアレイ内の上記第2不揮発性記憶素子に格納される上記情報は、上記被救済用の記憶素子を指定するための情報であることを特徴とする請求項1記載の半導体処理装置。
  3. 上記複数のデータ線内の所望のデータ線に結合された不揮発性記憶素子は、上記複数の第1不揮発性記憶素子の一部の記憶素子と、上記第2不揮発性記憶素子の一部の記憶素子と、を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体処理装置。
  4. CPUと、
    複数のワード線と、複数のデータ線と、おのおのが上記複数のワード線内の1本のワード線及び複数のデータ線内の1本のデータ線とに結合された複数の不揮発性記憶素子と、を含む不揮発性メモリアレイと、
    上記複数のデータ線から選択されたデータ線に結合されるセンスアンプと、
    上記CPUから供給されるアドレス情報に応じて、上記複数のワード線の内1のワード線を選択する第1アドレスデコーダと、上記複数のデータ線のうち上記センスアンプに結合させる1のデータ線を選択する第2アドレスデコーダと、
    上記センスアンプの出力に結合され、上記不揮発性メモリアレイの動作を制御する情報を保持するラッチ手段と、
    上記ラッチ手段に格納された上記情報に応答して、上記不揮発性メモリアレイの動作を制御する制御部と、を具備し、
    上記不揮発性メモリアレイ内の上記複数の不揮発性記憶素子は、共通のソース線に結合されることで消去ブロックを構成し上記CPUで実行されるプログラムを格納する複数の第1不揮発性記憶素子と、上記複数の第1不揮発性記憶素子とは異なるワード線及びソース線に接続され上記情報を格納する第2不揮発性記憶素子とを含み、
    リセット端子に所定の信号が印加されることにより行われる内部初期動作において、上記CPUからの指示を要することなく上記第2不揮発性記憶素子内に格納された上記情報は上記センスアンプを介して上記ラッチ手段に読出され、上記内部初期動作の解除に応じて前記CPUは所定のアドレスからプログラムの読み出しを開始し、
    上記情報を格納する上記第2不揮発性記憶素子は上記不揮発性メモリアレイの一括消去の対象から除外され、
    上記複数のデータ線内の所望のデータ線に結合された不揮発性記憶素子は、上記第1不揮発性記憶素子の一部の記憶素子と上記第2不揮発性記憶素子の一部の記憶素子とを含み、
    上記制御回路は上記CPUの出力するアドレス情報と前記ラッチ手段に格納された上記情報とを比較し、一致しない場合は上記CPUの出力するアドレス情報に応じて上記第1アドレスデコーダと第2アドレスデコーダとが各々1のワード線と1のデータ線とを選択し、一致する場合は上記第1アドレスデコーダが選択する1のワード線又は第2アドレスデコーダが選択する1のビット線に代えて別の1のワード線又は別の1のデータ線を選択させる比較回路を含むことを特徴とする半導体基板に形成された半導体処理装置。
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