JPH06274656A - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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Publication number
JPH06274656A
JPH06274656A JP5085328A JP8532893A JPH06274656A JP H06274656 A JPH06274656 A JP H06274656A JP 5085328 A JP5085328 A JP 5085328A JP 8532893 A JP8532893 A JP 8532893A JP H06274656 A JPH06274656 A JP H06274656A
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JP
Japan
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microcomputer
flash memory
write
test mode
erase
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Withdrawn
Application number
JP5085328A
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English (en)
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Kiyoshi Matsubara
清 松原
Narihisa Satou
斉尚 佐藤
Eiichi Ishikawa
栄一 石川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/52Protection of memory contents; Detection of errors in memory contents
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/76Architectures of general purpose stored program computers
    • G06F15/78Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit
    • G06F15/7807System on chip, i.e. computer system on a single chip; System in package, i.e. computer system on one or more chips in a single package
    • G06F15/7814Specially adapted for real time processing, e.g. comprising hardware timers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/04Detection or location of defective memory elements, e.g. cell constructio details, timing of test signals
    • G11C29/08Functional testing, e.g. testing during refresh, power-on self testing [POST] or distributed testing
    • G11C29/12Built-in arrangements for testing, e.g. built-in self testing [BIST] or interconnection details
    • G11C29/46Test trigger logic

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザ仕様がワン・タイム・プログラム(O
TP)化されたオンチップフラッシュメモリのチップ占
有面積を小さくでき、OTP化されたEPROMを内蔵
するマイクロコンピュータに比べてテストモード時の使
い勝手が良好なマイクロコンピュータを得ることであ
る。 【構成】 電気的に消去及び書込み可能な不揮発性記憶
素子がマトリクス配置され、外部端子10よりテストモ
ードが指示されたときだけ記憶素子に対する消去及び書
込みが可能にされ、外部端子より指示される非テストモ
ード(マイクロコンピュータのユーザが利用する公開さ
れた動作モード)においては書込みだけが可能なOTP
形式とされるフラッシュメモリを内蔵するワンチップ型
マイクロコンピュータとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に消去及び書込
み可能な不揮発性記憶素子を有するフラッシュメモリを
内蔵した1チップ型のマイクロコンピュータ、特にその
フラッシュメモリに対するユーザ仕様をワン・タイム・
プログラム化(一旦書き込んだ情報は消去できないとい
うこと)したマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−289997号には一括消去
型EEPROMについて記載されている。この一括消去
型EEPROMは本明細書におけるフラッシュメモリと
同意義に把握することができる。フラッシュメモリは、
電気的な消去・書込みによって情報を書換え可能であっ
て、EPROMと同様にそのメモリセルを1個のトラン
ジスタで構成することができ、MNOSを記憶トランジ
スタとするようなEEPROM(エレクトリカリ・イレ
ーザブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・
メモリ)に比べて記憶素子のトランジスタ数が少なく、
メモリセルの全てを一括して、またはメモリセルのブロ
ックを一括して電気的に消去する機能を持つ。このよう
なフラッシュメモリは、システムに実装された状態でそ
れの記憶情報を何回でも書換えることができる。
【0003】特開平1−161469号には、プログラ
ム可能な不揮発性メモリとしてEPROM(イレーザブ
ル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・メモ
リ)を単一の半導体チップに搭載したマイクロコンピュ
ータについて記載されている。そのようなマイクロコン
ピュータにオン・チップされたEPROMは紫外線照射
によって記憶情報が消去可能にされる。したがって、そ
のようなマイクロコンピュータチップがパッケージに封
止されて紫外線照射不可能な状態にされた後では記憶情
報の消去を行うことができない。このような意味におい
て当該マイクロコンピュータはワン・タイム・プログラ
ム(以下単にOTPとも記す)化されたマイクロコンピ
ュータと言うことができる。斯るマイクロコンピュータ
に対して、そのユーザは、当該マイクロコンピュータを
回路基板に実装する前にソケットアダプタでオンチップ
EPROMをEPROMライタのような書込み装置に接
続して書込みを行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EPR
OMを内蔵したマイクロコンピュータにあっては、当該
EPROMの書込みテストはマイクロコンピュータチッ
プを封止する前でなければ一切行うことができない。ま
た、ウェーハ状態での書込みテストにおいてもこれを複
数回行おうとすると、その度に紫外線消去の工程を経な
ければならず、電気的に数回の書き換えを行って能率的
に且つ高い信頼性を以って書き込みテストを行うことが
できなかった。
【0005】そこで、本発明者はEPROMに代えてフ
ラッシュメモリをオンチップしたマイクロコンピュータ
について検討した。これによれば、マイクロコンピュー
タに内蔵されたフラッシュメモリは、記憶情報を電気的
に何回でも書換えることができるが、その反面、以下の
問題点の有ることが明らかにされた。
【0006】フラッシュメモリの消去を行う場合には、
フラッシュメモリ特有の問題である過消去(消去を行い
過ぎるとメモリセルトランジスタのしきい値電圧が小さ
く成り過ぎ、さらには負になって、正常な読み出しがで
きなくなる現象)を避けるため、消去前に書込みレベル
を均一化するためのプレライトを行ったり、ベリファイ
を行いながら少しずつ消去を行うといった消去手法が必
要になり、その手順を制御するための手段が特別に必要
になる。斯る制御はマイクロコンピュータがシステムに
実装された状態で利用される時も必要になるので、マイ
クロコンピュータの外部に委ねることは実質的に不可能
である。したがって、その様な制御手段が少なからずマ
イクロコンピュータチップを占有することになる。しか
も、斯るマイクロコンピュータがOTPマイクロコンピ
ュータに代替されるマイクロコンピュータであれば、一
旦書込みが行われた後2度と利用されない消去制御回路
の存在は実質的に無駄である。
【0007】また、フラッシュメモリにおいては、例え
ば、書込みにおいてワード線非選択及びデータ線選択状
態にされるメモリセルではソース・ドレイン間の電界が
大きくなり、これによりホットホールがドレインからフ
ローティングゲートに注入されて、メモリセルトランジ
スタのしきい値を低くしようとする現象であるデータ線
ディスターブを受け、データが不所望に反転される虞が
有る。斯るデータ線ディスターブはそのような電圧印加
状態にさらされる時間(書き換え回数)に比例して顕在
化される。したがって、数千〜数万回の書換回数を保証
するためにはそのようなデータ線ディスターブを対策す
る回路構成も必要になる。しかしながら、OTPマイク
ロコンピュータに代替されるマイクロコンピュータであ
れば、一旦書込みが行われた後2度と書込みが行われな
いため、その様なデータ線ディスターブ対策のための回
路も実質的に無駄である。
【0008】本発明の目的は、ユーザ仕様がワン・タイ
ム・プログラム化されたオンチップのフラッシュメモリ
が占有するチップ面積を小さくできるマイクロコンピュ
ータを提供することにある。本発明の別の目的は、ワン
・タイム・プログラム化されたEPROMを内蔵しマイ
クロコンピュータに比べてテストモード時の使い勝手が
良好なフラッシュメモリ内蔵のワン・タイム・プログラ
ム化されたマイクロコンピュータを提供することにあ
る。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】(1)電気的に消去及び書込み可能な複数
個の不揮発性記憶素子がマトリクス配置され、外部端子
よりテストモード(マイクロコンピュータのメーカが利
用する非公開の動作モード)が指示されたときだけ前記
記憶素子に対する消去及び書込みによる書き換えが可能
にされ、外部端子より指示される非テストモード(マイ
クロコンピュータのユーザが利用する公開された動作モ
ード)においては書込みだけが可能なワン・タイム・プ
ログラム形式とされるフラッシュメモリと、前記フラッ
シュメモリをアクセス可能な中央処理装置と、を含んで
1チップ型のマイクロコンピュータを構成する。 (2)テストモードにおいてのみ必要な消去に対して
は、不揮発性記憶素子を消去するための消去電圧印加時
間を所定の外部端子に供給される信号の一定状態期間に
比例して制御する論理手段を設け、消去のための電圧印
加の一連の手順は外部で制御するようにして、回路規模
を縮小する。 (3)電気的に消去及び書込み可能な複数個の不揮発性
記憶素子がマトリクス配置され、外部端子よりテストモ
ードが指示されたときだけ全ての前記記憶素子に対する
消去及び書込みによる書き換えが可能にされ、外部端子
より指示される非テストモード時において一部の前記記
憶素子は書込みだけが可能とされるワン・タイム・プロ
グラム領域化されたフラッシュメモリと、前記フラッシ
ュメモリをアクセス可能な中央処理装置とを、含んで1
チップ型のマイクロコンピュータを構成する。 (4)前記フラッシュメモリは、テストモード時及び非
テストモード時の双方において必要な書込みのためには
書込み電圧印加の一連の書込み動作手順を制御する書込
み制御手段を備える。非テストモード時にも利用される
書込みの使い勝手を向上させるために、前記書込み制御
手段に書込み動作を指示する制御レジスタを前記中央処
理装置がアクセス可能に設ける。 (5)不揮発性記憶素子に対する書き換えはテストモー
ド時に数回行えば済むから、データ線ディスターブを対
策する回路構成は不要である。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、テストモードにおいて
電気的な消去及び書込みを保証することは、フラッシュ
メモリに対する複数回の書き込みテストを電気的に可能
し、紫外線消去だけが許容されるワン・タイム・プログ
ラム化されたEPROMを内蔵しマイクロコンピュータ
に比べてテストモード時の使い勝手を良好にし、且つ、
マイクロコンピュータチップをパッケージに封止した後
の書き込みテストも可能に作用する。非テストモード時
においては書込みのみを許容することは、テストモード
を含めて数回の書込みを保証すればよいように作用し、
データ線ディスターブ対策のための回路構成を省くこと
ができる。テストモードにおいてのみ必要な消去に対し
ては、ユーザによる使い勝手を一切考慮する必要はない
ので、不揮発性記憶素子の消去のための消去電圧印加時
間を所定の外部端子に供給される信号の一定状態期間に
比例して制御し、一連の消去手順を外部で制御するよう
にすることは、テストモードでのみ利用される消去のた
めの回路規模を縮小する。また、消去に負電圧を用いる
方式の場合、直接外部から負電圧を入力すれば良いた
め、内部に負電圧発生回路を設ける必要がない。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を以下の項目にしたがって説
明する。 〔1〕OTPマイクロコンピュータの概要 〔2〕OTPマイクロコンピュータの詳細 〔3〕フラッシュメモリの原理 〔4〕内蔵フラッシュメモリその1 〔5〕消去制御その1 〔6〕書込み制御 〔7〕内蔵フラッシュメモリその2 〔8〕消去制御その2
【0014】〔1〕OTPマイクロコンピュータの概要
【0015】図1には本発明に係るOTP化されたマイ
クロコンピュータの概略ブロック図が示される。同図に
示されるマイクロコンピュータMCUは、単一の半導体
基板に中央処理装置CPU、フラッシュメモリ、及び周
辺入出力回路I/Oなどを備え、特に制限されないが、
ウェーハ状態でのデバイステスト終了後はピンピッチが
0.5mm以下のようなファインピッチ化された面実装
型のフラットパッケージに封止されている。フラッシュ
メモリFMRYについてはその詳細を後述するが、電気
的に消去及び書込み可能な複数個の不揮発性記憶素子が
マトリクス配置され、外部端子よりテストモード(マイ
クロコンピュータのメーカが利用する非公開の動作モー
ド)が指示されたときだけ前記記憶素子に対する消去及
び書込みによる書き換えが可能にされ、外部端子より指
示される非テストモード(マイクロコンピュータのユー
ザが利用する公開された動作モード)においては書込み
だけが可能なワン・タイム・プログラム形式とされる。
中央処理装置CPUはフラッシュメモリFMRYなどを
利用して所定のデータ処理を行う。
【0016】図1において10はマイクロコンピュータ
MCUの動作モードを指示する複数ビットの信号を入力
する外部端子であり、そのモード信号が所定の論理手段
11に共有されるこれによって各部に動作モードに応じ
た制御信号を出力する。12はフラッシュメモリFMR
Yに供給される12Vのような高電圧の入力端子であ
る。外部端子10によって設定されるテストモードと
は、所定の内部回路モジュールを直接外部からアクセス
してテストできるようにする動作モード、或は中央処理
装置CPUの制御を介さずに所定の内蔵回路モジュール
を動作させてテストできる動作モードである。
【0017】ウェーハ状態又はパッケージに封止された
状態において(図1にはパッケージされた状態が一例と
して示されるが、ウェーハ状態においてはパッケージの
ピンはボンディングパットのような接続電極に対応され
る)、マイクロコンピュータMCUのメーカがフラッシ
ュメモリFMRYに書込みテストを行う場合、マイクロ
コンピュータMCUは図示しないテスタに接続され、前
記外部端子から供給されるモード信号のレベルの組み合
わせにてテストモードが設定される。そして例えば、書
込みを指示する信号若しくは情報、及び書込みデータが
所定の外部端子から供給される。例えば、書込み電圧印
加時間や書込みベリファイなどの動作手順をソフトウェ
アで制御するようになっている場合には、中央処理装置
CPUが書込みコマンドを端子13から受け取ることに
より、書込み制御プログラムにしたがって中央処理装置
CPUが書込み動作の手順を順次制御して、書込みデー
タをフラッシュメモリFMRYに書き込む。そのような
動作手順を専用のハードウェアで制御する場合には、当
該制御回路(図1においてはフラッシュメモリFMRY
の回路ブロック中に有る)に外部端子14から直接、或
は設定された動作モードに従って論理手段から、若しく
は中央処理装置CPUを介して書き込み動作の指示が与
えられ、その制御回路の論理に従って書込み動作の手順
が順次制御されて、書込みデータがフラッシュメモリF
MRYに書き込まれる。書込み後、テスタは書き込んだ
データをフラッシュメモリFMRYから読出して、その
正否を判定する。書き込んだデータの消去は、例えば、
外部端子10によってテストモードにおける消去の動作
が指示されると、消去の高電圧印加時間が所定の外部端
子15からの入力信号の一定レベル状態の時間で制御さ
れ、換言すれば、消去の手順をテスタで制御して、記憶
素子の全部を一括して消去する。必要に応じて斯る動作
が繰り返されることにより、フラッシュメモリFMRY
に対する書き込みテストが完了される。
【0018】斯る消去のための動作モードの態様、消去
コマンドの仕様又は消去時間を制御するための端子12
の所在並びに該端子に供給すべき信号タイミングの仕様
など、消去に関する仕様は一切ユーザには公開されな
い。したがって、フラッシュメモリFMRYは、ユーザ
仕様としては、ワン・タイム・プログラムとされる。
【0019】マイクロコンピュータMCUのユーザによ
るフラッシュメモリFMRYの書込みは、特に制限され
ないが、図2に示されるように、パッケージされたマイ
クロコンピュータMCUが回路基板16に実装固定され
た状態で可能にされる。マイクロコンピュータMCUは
その回路基板16上において外部端子10を介して所定
の非テストモードが設定され、外部端子12から高電圧
が印加される。例えば、書込み電圧印加時間や書込みベ
リファイなどの動作手順をソフトウェアで制御するよう
になっている場合には、ユーザの書き込みに利用される
コンピュータ装置(ワークステーション、パーソナルコ
ンピュータなど)17から所定の入出力回路I/Oを介
して中央処理装置CPUに書込みコマンドが与えられる
ことにより、書込み制御プログラムにしたがって中央処
理装置CPUが書込み動作の手順を順次制御して、書込
みデータをフラッシュメモリFMRYに書き込む。その
ような動作手順を専用のハードウェアで制御する場合に
は、当該制御回路に外部から直接、或は中央処理装置C
PUを介して書き込み動作の指示が与えられ、その制御
回路の論理に従って書込み動作の手順が順次制御され
て、書込みデータがフラッシュメモリFMRYに書き込
まれる。
【0020】ユーザによる書込みは上記回路基板16に
実装状態でのみ許容することに限定されず、汎用PRO
Mライタのような書込み装置にソケットアダプタを介し
てマイクロコンピュータMCUを装着して行えるように
することも可能である。この場合には、非テストモード
においてPROMライタ書込みモードをサポートすれば
よい。具体的には図1で説明したように、端子13又は
14を介して書込みできる動作モードを非テストモード
においても設定できるようにしておけばよい。但し、
0.5mm以下のようなファインピッチ化されたパッケ
ージにマイクロコンピュータが封止されているような場
合には、ソケットアダプタへ装着するときにピン曲がり
の虞があるので、そのような非テストモードにおけるP
ROMライタ書込みモードは、ユーザとっては実質的に
利用されない場合も有る。逆に、ピン曲がりの虞がなけ
れば、PROMライタ書込みモードにてマイクロコンピ
ュータ単体でフラッシュメモリの書込みを行ったほうが
ユーザにとっては有利とも考えられる。書込み不良があ
っても回路基板16ごと廃棄しなくても済むからであ
る。
【0021】フラッシュメモリFMRYを内蔵し、これ
対するユーザ仕様をOTPとすることにより、 (1)テストモードにおいては電気的な消去及び書込み
が保証されるので、フラッシュメモリFMRYに対する
複数回の書き込みテストを電気的に可能し、紫外線消去
だけが許容されるワン・タイム・プログラム化されたE
PROMを内蔵したマイクロコンピュータに比べてテス
トモード時の使い勝手が良好になり、しかもマイクロコ
ンピュータチップをパッケージに封止した後の書き込み
テストも可能になる。 (2)非テストモード時においては書込みのみが許容さ
れるので、テストモードを含めて数回の書込みを保証す
ればよく、データ線ディスターブ対策のための回路構成
を省くことができる。 (3)テストモードにおいてのみ必要な消去に対して
は、ユーザによる使い勝手を一切考慮する必要はないの
で、不揮発性記憶素子の消去のための消去電圧印加時間
を外部端子12に供給される信号の一定状態期間に比例
して制御する論理手段11を設け、消去のための電圧印
加の一連の手順は外部で制御するようにでき、テストモ
ードでのみ利用される消去のための回路規模を縮小する
ことができる。
【0022】〔2〕OTPマイクロコンピュータの詳細
【0023】図3には本発明の一実施例に係るマイクロ
コンピュータのブロック図が示される。同図に示される
マイクロコンピュータMCUは、中央処理装置CPU、
フラッシュメモリFMRY、シリアル・コミュニケーシ
ョン・インタフェースSCI、制御回路CONT、及び
ランダム・アクセス・メモリRAM、16ビット・イン
テグレーテッド・タイマ・パルスユニットIPU、ウォ
ッチドッグタイマWDTMR、ポートPORT1乃至P
ORT12、クロック発振器CPG、割り込みコントロ
ーラIRCONT、アナログ・ディジタル変換器AD
C、及びウェートステートコントローラWSCONTを
備え、それらの回路モジュールは、特に制限されない
が、公知の半導体集積回路製造技術によって、シリコン
のような1個の半導体基板に形成されている。前記中央
処理装置CPU、フラッシュメモリFMRY、ランダム
・アクセス・メモリRAM、及び16ビット・インテグ
レーテッド・タイマ・パルスユニットIPUは、アドレ
スバスABUS、下位データバスLDBUS(例えば8
ビット)、及び上位データバスHDBUS(例えば8ビ
ット)に接続される。シリアル・コミュニケーション・
インタフェースSCI、ウォッチドッグタイマWDTM
R、割り込みコントローラIRCONT、アナログ・デ
ィジタル変換器ADC、ウェートステートコントローラ
WSCONT、及びポートPORT1乃至PORT12
は、アドレスバスABUS、及び上位データバスHDB
USに接続される。なお、図面の複雑さをさけるため、
図示されないが、図3のマイクロコンピュータは、さら
に、CPUから出力されるリード信号やライト信号など
の制御信号を各モジュール(FMRY,RAM,IP
U,SCI,WDTMR,IRCONT,ADC,WS
CONT)などに供給する為の制御バスを有している。
【0024】図3において、Vppはフラッシュメモリ
FMRYの書換え用高電圧である。EXTAL及びXT
ALはマイクロコンピュータMCUのチップに外付けさ
れる図示しない振動子から前記クロック発振器CPGに
与えられる信号である。φはクロック発振器CPGから
外部に出力される同期クロック信号である。RES*
(記号*はこれが付された信号がローイネーブル信号で
あることを意味する)はリセット信号、STBY*はス
タンバイ信号であり、中央処理装置CPU並びにその他
の回路ブロックに供給される。NMIはノン・マスカブ
ル・インタラプト信号であり、マスク不可能な割り込み
を前記割り込みコントローラIRCONTに与える。図
示しないその他の割り込み信号はポートPORT8,P
ORT9を介して割り込みコントローラIRCONTに
与えられる。AS*は外部に出力されるアドレス信号の
有効性を示すアドレスストローブ信号、RD*はリード
サイクルであることを外部に通知するリード信号、HW
R*は上位8ビットのライトサイクルであることを外部
に通知するアッパーバイト・ライト信号、LWR*は下
位8ビットのライトサイクルであることを外部に通知す
るロアーバイト・ライト信号であり、それらはマイクロ
コンピュータMCUの外部に対するアクセス制御信号と
される。
【0025】MD0乃至MD2はマイクロコンピュータ
MCU3の動作モードを設定するために制御回路CON
Tに供給されるモード信号である。これによって設定さ
れる動作モードは、テストモードと非テストモードに大
別される。非テストモードは、特に制限されないが、マ
クシマムモードやミニマムモードというようなCPUが
管理可能なアドレス空間に関する動作モード(以下単に
通常モードとも記す)、PROMライタによる内蔵フラ
ッシュメモリFMRY2への情報書込みを可能にする動
作モード(以下単にPROMライタ書込みモードとも記
す)などとされる。斯るPROMライタ書込みモードに
対して、前記マクシマムモードやミニマムモードは、C
PU10がマイクロコンピュータMCU3のオンボード
状態で内蔵フラッシュメモリFMRY2を書換え可能に
する動作モードとして把握することができる。
【0026】通常モードにおいて、マイクロコンピュー
タMCUが外部をアクセスするためのデータBD0乃至
BD15の入出力には、特に制限されないが、前記ポー
トPORT1,PORT2が割当てられる。このときの
アドレス信号BA0乃至BA19の出力には、特に制限
されないが、前記ポートPORT3乃至PORT5が割
当てられる。
【0027】一方、マイクロコンピュータMCUに前記
PROMライタ書換えモードが設定されたとき、そのフ
ラッシュメモリFMRYを書換え制御するPROMライ
タとの接続には、特に制限されないが、前記ポートPO
RT2乃至PORT5及びPORT8が割当てられる。
すなわち、コマンド書込み、そして書込み並びにベリフ
ァイのためのデータED0乃至ED7の入出力には前記
ポートPORT2が割当てられ、アドレス信号EA0な
いしEA16の入力並びにアクセス制御信号CE*(チ
ップイネーブル信号),OE*(アウトプットイネーブ
ル信号),WE*(ライトイネーブル信号)の入力には
前記ポートPORT3乃至PORT5及びPORT8が
割当てられる。前記チップイネーブル信号CE*はPR
OMライタからのチップ選択信号であり、アウトプット
イネーブル信号OE*はマイクロコンピュータMCUに
対する出力動作の指示信号であり、ライトイネーブル信
号WE*はマイクロコンピュータMCUに対する書込み
動作の指示信号である。尚、アドレス信号EA0ないし
EA16のうちの1ビットEA9の入力には前記信号N
MIの入力端子が割当てられる。この様にして割当てら
れたポートの外部端子、並びに高電圧Vppの印加端子
などのその他必要な外部端子は、ピン配置変換用のソケ
ットとしての図示しないソケットアダプタを介してPR
OMライタに接続される。上記PROMライタ書換えモ
ードにおいてPROMライタとの接続に割当てられるマ
イクロコンピュータMCUの外部端子群は、その他の動
作モードでは他の機能が割当てられることになる。
【0028】図4には図3のマイクロコンピュータMC
Uを、例えば、樹脂によって封止することによって得ら
れた4方向に外部端子を有するフラットパッケージの上
面を示す。図4に示された信号は図3と共通である。信
号名の示されていない外部端子(ピン)は、ウェート信
号の入力ピン、バスリクエスト信号の入力ピン、バスア
クノレッジ信号の出力ピン、シリアル・コミュニケーシ
ョン・インタフェースSCIなどの周辺回路と外部との
信号入出力ピンなどに利用される。
【0029】図4に示されるパッケージFPにおいて、
上記パッケージFPから導出される各端子(ピン)の間
隔は、0.5mm以下とされても良い。すなわち、マイ
クロコンピュータMCUのユーザが上記マイクロコンピ
ュータMCU内のフラッシュメモリFMRYを変換ソケ
ットを介してPROMライタに接続し、上記フラッシュ
メモリFMRYにデータを書き込む場合、パッケージF
Pの各端子間隔(ピンピッチ)PPが0.5mm以下と
されると、上記変換ソケットSOCKETへ、上記パッ
ケージFPを挿入する時に、変換ソケットと上記パッケ
ージFPの外部端子との不所望な接触に起因するピン曲
りが発生しやすくなる。この様なピン曲りが発生する
と、上記マイクロコンピュータMCUをハンダ付けにて
プリント基板に実装する場合に接続不良が発生し易くな
る。
【0030】この点に関し本実施例においては、中央処
理装置CPUがフラッシュメモリFMRYにデータを書
込み可能とされているので、ユーザは、上記フラッシュ
メモリFMRYへのデータ書込みに外部PROMライタ
を使用せず、上記マイクロコンピュータMCUのパッケ
ージを実装基板(プリント基板)に実装した後、中央処
理装置CPUで上記フラッシュメモリFMRYにデータ
を書き込むようにすれば、上記マイクロコンピュータM
CUが、ピンピッチPPが0.5mm以下のパッケージ
に封止されても、ユーザはパッケージから導出される外
部端子のリード曲りを防止できる。尚、半導体メーカー
は、自動ハンドラーを有しているので、0.5mm以下
のピンピッチを有するパッケージに上記マイクロコンピ
ュータMCUが封止されても、上記マイクロコンピュー
タMCUのテストをピン曲りを発生させないで確実に実
行できる。
【0031】〔3〕フラッシュメモリの原理
【0032】図5にはフラッシュメモリの原理が示され
る。同図(A)に例示的に示されたメモリセルは、2層
ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより
構成されている。同図において、1はP型シリコン基
板、2は上記シリコン基板1に形成されたP型半導体領
域、3,4はN型半導体領域である。5はトンネル絶縁
膜としての薄い酸化膜6(例えば厚さ10nm)を介し
て上記P型シリコン基板1上に形成されたフローティン
グゲート、7は酸化膜8を介して上記フローティングゲ
ート5上に形成されたコントロールゲートである。ソー
スは4によって構成され、ドレインは3,2によって構
成される。このメモリセルに記憶される情報は、実質的
にしきい値電圧の変化としてトランジスタに保持され
る。以下、特に述べないかぎり、メモリセルにおいて、
情報を記憶するトランジスタ(以下メモリセルトランジ
スタとも記す)がNチャンネル型の場合について述べ
る。
【0033】メモリセルへの情報の書込み動作は、例え
ばコントロールゲート7及びドレインに高圧を印加し
て、アバランシェ注入によりドレイン側からフローティ
ングゲート5に電子を注入することで実現される。この
書込み動作により記憶トランジスタは、図5の(B)に
示されるように、そのコントロールゲート7からみたし
きい値電圧が、書込み動作を行わなかった消去状態の記
憶トランジスタに比べて高くなる。
【0034】一方消去動作は、例えばソースに高圧を印
加して、トンネル現象によりフローティングゲート5か
らソース側に電子を引き抜くことによって実現される。
図5の(B)に示されるように、消去動作により記憶ト
ランジスタはそのコントロールゲート7からみたしきい
値電圧が低くされる。図5の(B)では、書込み並びに
消去状態の何れにおいてもメモリセルトランジスタのし
きい値は正の電圧レベルにされる。すなわちワード線か
らコントロールゲート7に与えられるワード線選択レベ
ルに対して、書込み状態のしきい値電圧は高くされ、消
去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしきい値電
圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持つこと
によって、選択トランジスタを採用することなく1個の
トランジスタでメモリセルを構成することができる。記
憶情報を電気的に消去する場合においては、フローティ
ングゲート5に蓄積された電子をソース電極に引く抜く
ことにより、記憶情報の消去が行われるため、比較的長
い時間、消去動作を続けると、書込み動作の際にフロー
ティングゲート5に注入した電子の量よりも多くの電子
が引く抜かれることになる。そのため、電気的消去を比
較的長い時間続けるような過消去を行うと、メモリセル
トランジスタのしきい値電圧は例えば負のレベルになっ
て、ワード線の非選択レベルにおいても選択されるよう
な不都合を生ずる。尚、書込みも消去と同様トンネル電
流を利用して行うこともできる。
【0035】読み出し動作においては、上記メモリセル
に対して弱い書込み、すなわち、フローティングゲート
5に対して不所望なキャリアの注入が行われないよう
に、ドレイン及びコントロールゲート7に印加される電
圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度の低
電圧がドレインに印加されるとともに、コントロールゲ
ート7に5V程度の低電圧が印加される。これらの印加
電圧によってメモリセルトランジスタを流れるチャンネ
ル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記憶
されている情報の論理値“0”、“1”を判定すること
ができる。
【0036】図6は前記メモリセルトランジスタを用い
たメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表的
に4個のメモリセルトランジスタQ1乃至Q4が示され
る。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルにお
いて、同じ行に配置されたメモリセルトランジスタQ
1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリ
セルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL
1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トラ
ンジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メ
モリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ
線DL1(DL2)に接続されている。上記記憶トラン
ジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソー
ス線SL1(SL2)に結合される。
【0037】図7にはメモリセルに対する消去動作及び
書込み動作のための電圧条件の一例が示される。同図に
おいてメモリ素子はメモリセルトランジスタを意味し、
ゲートはメモリセルトランジスタの選択ゲートとしての
コントロールゲートを意味する。同図において負電圧方
式の消去はコントロールゲートに例えば−10Vのよう
な負電圧を印加することによって消去に必要な高電界を
形成する。同図に例示される電圧条件から明らかなよう
に、正電圧方式の消去にあっては少なくともソースが共
通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うことが
できる。したがって図6の構成においてソース線SL
1,SL2が接続されていれば、4個のメモリセルQ1
乃至Q4は一括消去可能にされる。ソース線分割方式に
は図6に代表的に示されるようなデータ線を単位とする
場合(共通ソース線をデータ線方向に延在させる)の他
にワード線を単位とする場合(共通ソース線をワード線
方向に延在させる)がある。一方、負電圧方式の消去に
あっては、コントロールゲートが共通接続されたメモリ
セルに対して一括消去を行うことができる。
【0038】〔4〕内蔵フラッシュメモリその1
【0039】図8には前記フラッシュメモリFMRYの
一例回路図が示される。同図に示されるフラッシュメモ
リFMRY1は、8ビットのデータ入出力端子D0〜D
7を有し、各データ入出力端子毎にメモリアレイARY
0〜ARY7を備える。各メモリアレイARY0〜AR
Y7は、同様に構成されている。
【0040】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
は前記図5で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型電
界効果トランジスタによって構成されたメモリセルMC
がマトリクス配置されている。同図においてWL0〜W
Lnは全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通の
ワード線である。同一行に配置されたメモリセルのコン
トロールゲートは、それぞれ対応するワード線に接続さ
れる。夫々のメモリアレイARY0〜ARY7におい
て、同一列に配置されたメモリセルMCのドレイン領域
は、それぞれ対応するデータ線DL0〜DL7に接続さ
れている。メモリセルMCのソース領域はソース線SL
に共通接続される。
【0041】前記ソース線SLにはクロックドインバー
タ回路のような電圧出力回路VOUTから消去に利用さ
れる高電圧Vppが供給される。電圧出力回路VOUT
の出力動作は、消去信号ERASEによって制御され
る。すなわち、消去信号ERASEのハイレベル期間
に、電圧出力回路VOUTは高電圧Vppをソース線S
L供給して全てのメモリセルMCのソース領域に消去に
必要な高電圧を供給する。これによって、フラッシュメ
モリFMRYは全体が一括消去可能にされる。
【0042】前記ワード線WL0〜WLnの選択は、X
アドレスラッチXALATを介して取り込まれるXアド
レス信号AXをXアドレスデコーダXADECが解読す
ることによって行われる。ワードドライバWDRVはX
アドレスデコーダXADECから出力される選択信号に
基づいてワード線を駆動する。データ読出し動作におい
てワードドライバWDRVは、電圧選択回路VSELか
ら供給される5Vのような電圧Vccと0Vのような接
地電位とを電源として動作され、選択されるべきワード
線を電圧Vccによって選択レベルに駆動し、非選択と
されるべきワード線を接地電位のような非選択レベルに
維持させる。データの書き込み動作においてワードドラ
イバWDRVは、電圧選択回路VSELから供給される
12Vのような電圧Vppと0Vのような接地電位とを
電源として動作され、選択されるべきワード線を12V
のような書き込み用高電圧レベルに駆動する。データの
消去動作においてワードドライバWDRVの出力は0V
のような低い電圧レベルにされる。
【0043】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
おいて前記データ線DL0〜DL7はY選択スイッチY
S0〜YS7を介して共通データ線CDに共通接続され
る。Y選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ制御は、
YアドレスラッチYALATを介して取り込まれるYア
ドレス信号AYをYアドレスデコーダYADECが解読
することによって行われる。YアドレスデコーダYAD
ECの出力選択信号は全てのメモリアレイARY0〜A
RY7に共通に供給される。したがって、Yアドレスデ
コーダYADECの出力選択信号のうちの何れか一つが
選択レベルにされることにより、各メモリアレイARY
0〜ARY7において共通データ線CDには1本のデー
タ線が接続される。
【0044】メモリセルMCから共通データ線CDに読
出されたデータは選択スイッチRSを介してセンスアン
プSAに与えられ、ここで増幅されて、データ出力バッ
ファDOBを介してデータバスに出力される。前記選択
スイッチRSは読出し動作に同期して選択レベルにされ
る。外部から供給される書き込みデータはデータ入力バ
ッファDIBを介してデータ入力ラッチDILに保持さ
れる。データ入力ラッチDILに保持されたデータが”
0”のとき、書き込み回路WRは選択スイッチWSを介
して共通データ線CDに書き込み用の高電圧を供給す
る。この書き込み用高電圧はYアドレス信号AYによっ
て選択されたデータ線を通して、Xアドレス信号AXで
コントロールゲートに高電圧が印加されるメモリセルの
ドレインに供給され、これによって当該メモリセルが書
き込みされる。前記選択スイッチWSは書き込み動作に
同期して選択レベルにされる。書き込みの各種タイミン
グや電圧の選択制御のよな書込み動作手順は書込み制御
回路WCONTが制御する。この書込み制御回路WCO
NTに対する書込み動作の指示や書込みベリファイ動作
の指示は書込み制御レジスタWREGが与える。
【0045】〔5〕消去制御その1
【0046】図8のフラッシュメモリFMRYにおける
消去制御はテストモードにおいて図示しない外部のテス
ターが行う。図9には前記消去信号ERASE生成の論
理例が示される。モード信号MD0〜MD2が全て0に
されてテストモードが設定されると、フラッシュメモリ
は外部から直接アクセスされる状態にされる。このと
き、ユーザには非公開の所定の外部端子、例えば、入出
力ポートPORT12の端子I/O1からハイレベルの
信号が供給されると、その信号がハイレベルの期間に相
当する期間において消去信号ERASEがハイレベルに
される。特に制限されないが、モード信号MD0〜MD
2の全てが0にされる状態は、テストモードにおいてフ
ラッシュメモリFMRYを消去する動作モードの指定と
される。なお、図9においては消去信号ERASEの生
成論理だけが示されているが、モード信号MD0〜MD
2は各種動作モードを制御するための図示しない信号生
成論理にも供給される。この論理については特に本実施
例とは関係無いので図示を省略する。
【0047】図10には消去動作の手順の一例が示され
る。斯る手順は図示しないテスタが直接制御する。まず
テスタは、モード信号MD0〜MD2の全てを0にし
て、テストモードにおいてフラッシュメモリFMRYを
消去する動作モードの指定を行う。次に、消去を行うに
当たりその内蔵カウンタnに1をセットする(ステップ
S11)。テスタは、消去対象の全アドレスに対してプ
レライトを行う(ステップS12)。すなわち、消去対
象アドレスのメモリセルに対してデータ”0”を書込
む。このプレライトの制御手順は後述する書込み制御手
順を流用することができる。このプレライトの処理は、
消去前のフローティングゲート内の電荷量を全ビット均
一にして、消去状態を均一化するために行われる。
【0048】次に、テスタは図9の端子I/O1に信号
を供給して、消去信号ERASEを一定時間例えば10
msecアクティブ(ハイレベル)にして、メモリセル
MCのソースラインSLに高電圧Vppを印加して、全
てのメモリセルを一括消去する(ステップS13)。
【0049】その後、テスタは消去状態を確認するため
に、メモリセルの先頭アドレスをベリファイすべきアド
レスとして内部にセット(ステップ14)し、ベリファ
イを行う(ステップS15)。すなわち、ベリファイす
べきアドレスに対してメモリライトを行い、次いで、そ
のアドレスで選択されるべきワード線に消去ベリファイ
用電圧を印加して、前記消去されたメモリセルのデータ
を読出す。ここで前記消去ベリファイ用電圧は、充分な
消去レベルを保証するため、例えば5Vのような電源電
圧Vccよりもレベルの低い3.5Vのような電圧レベ
ルとされる。そしてテスタはそれによって読出されたデ
ータが消去完結状態のデータに一致するかをベリファイ
する。テスタ10は、ベリファイによって一致を確認す
ると、今回のベリファイアドレスが消去したメモリアド
レスの最終アドレスか否かを判定し(ステップS1
6)、最終アドレスであれば一連の消去動作を終了す
る。最終アドレスに至っていないと判定されたときは、
ベリファイアドレスを1だけインクリメントして(ステ
ップS17)、再びステップS15からの処理を繰返し
ていく。テスタがステップS15のベリファイによって
不一致を確認すると、前記カウンタnの値が、漸次消去
上限回数Nに到達しているかの判定を行う(ステップS
18)。この結果、漸次消去上限回数Nに到達している
場合には消去不良として処理が終了される。漸次消去上
限回数Nに到達していない場合には、テスタは、カウン
タnの値を1だけインクリメントして(ステップS1
9)、前記ステップS13から処理を繰返していく。消
去し過ぎによってメモリセルのしきい値電圧が負の値に
なってしまうような過消去を防止するために、1回毎に
ベリファイを行いながら10msecというような短時
間づつ徐々に消去がくり返し行われていく。
【0050】ここで、上記3.5Vのような消去ベリフ
ァイ電圧は5Vのような電源電圧を降圧する消去ベリフ
ァイ用電源回路で得ることができる。但し、消去はメー
カによるデバイステストのためのテストモードで行われ
るだけであるから、本実施例においては、テストモード
において特定の外部端子に消去ベリファイ用電圧の入力
機能が割当てられ、これによって、マイクロコンピュー
タチップには消去ベリファイ用電源回路が不要とされて
いる。あるいは、マイクロコンピュータチップの電源電
圧を消去ベリファイ時には3.5Vとすることによって
消去ベリファイ用電圧入力機能も不要とすることができ
る。
【0051】〔6〕書込み制御
【0052】テストモード及び非テストモードにおける
書込み制御手順は書込み制御回路WCONTによって同
一に制御され、その制御に際しては前記書込み制御レジ
スタWREGが参照される。制御レジスタWREGは、
図11に示されるように、Vppビット、PVビット、
及びPビットを有する。Vppビットは書換え用高電圧
印加に応じて”1”にされる高電圧印加フラグである。
Pビットは書込み動作(プログラム動作)の指示ビット
とされ、PVビットは書込みにおけるベリファイ動作の
指示ビットとされる。それらのビットが設定されること
によって、これを参照する書込み制御回路WCONTが
所定の手順に従って書込み、及び書込みベリファイの動
作手順を制御する。テストモードにおいて当該書込み制
御レジスタWREGは所定の外部端子を介してテスタに
よってアクセスされ、非テストモードにおいては内蔵中
央処理装置、又は外部装置17によってアクセスされ
る。これらを以下書込み制御主体とも記す。
【0053】図12及び図13には書込み制御手順の詳
細な一例が示される。例えばバイト単位でのデータ書込
みの最初のステップでは、書込み制御主体は内蔵カウン
タnに1をセットする(ステップS1)。次に、書込み
制御主体は、フラッシュメモリFMRYに書込むべきデ
ータを図8のデータ入力ラッチDILにセットすると共
に、書込みアドレスをアドレスラッチXALAT,YA
LATにセットする(ステップS2)。そして書込み制
御レジスタWREG(コントロールレジスタとも記す)
に対するライトサイクルを発行して、プログラムビット
Pをセットする(ステップ3)。これにより書込み制御
回路WCONTは、前記ステップS2でセットされたデ
ータ及びアドレスに基づいて、そのアドレスで指定され
るメモリセルのコントロールゲートとドレインとに高圧
を印加して書込みを行う。このフラッシュメモリ側での
書込み処理時間として(x)μsec待ち(ステップS
4)、次いでプログラムビットPをクリアする(ステッ
プS5)。ここで(x)μsecの時間はメモリセルの
特性に合わせて決定され、例えば、10μsecのよう
な時間とされる。
【0054】その後、書込み制御主体は、書込み状態を
確認するために、書込み制御レジスタWREGに対する
ライトサイクルを発行し、プログラムベリファイビット
PVをセットする(ステップ6)。これにより書込み制
御回路WCONTは、前記ステップS2でセットされた
アドレスを利用して、そのアドレスで選択されるべきワ
ード線にベリファイ用電圧を印加して、前記書込みを行
ったメモリセルのデータを読出す。読出しのために
(y)μsec待つ(ステップS7)。ここで前記ベリ
ファイ用電圧は、充分な書込みレベルを保証するため、
例えば5Vのような電源電圧Vccよりもレベルの高い
7Vのような電圧レベルとされる。(y)secはその
ようなベリファイ用電源の立上がり特性によって決ま
り、例えば2μsec以下とされる。それによって読出
されたデータは書込みに利用したデータとの一致が書込
み制御主体によって確かめられる(ステップS8)。ベ
リファイによって一致が確認されると、プログラムベリ
ファイビットPVをクリアし(ステップS9)、これに
より当該1バイトデータの書込みが完了される。ここで
7Vのような書込みベリファイ電圧は5Vのような電源
電圧を昇圧して又は12Vのような高電圧を降圧して形
成できる。但し、電源電圧の許容上限レベルが7Vであ
れば、その様な書込みベリファイ電圧発生回路をマイク
ロコンピュータチップに設けておく必要はなく、書込み
ベリファイ時に電源電圧を7Vにすればよい。
【0055】一方、書込み制御主体は、ステップS8の
ベリファイによって不一致を確認すると、ステップS1
0でプログラムベリファイビットPVをクリアした後、
前記カウンタnの値が、書込みリトライ上限回数Nに到
達しているかの判定を行う(ステップS11)。この結
果、書込みリトライ上限回数Nに到達している場合には
書込み不良として処理が終了される。書込みリトライ上
限回数Nに到達していない場合には、書込み制御主体
は、カウンタnの値を1だけインクリメントして(ステ
ップS12)、前記ステップS3から処理を繰返してい
く。
【0056】〔7〕内蔵フラッシュメモリその2
【0057】図14には前記フラッシュメモリFMRY
の他の一例回路図が示される。図8に示されるものとの
相違点は、消去の手順を制御する消去制御回路ECON
Tを設け、消去信号ERASEのような信号の発生タイ
ミングを内部で生成するようにした点と、斯る消去制御
回路ECONTの動作指示を与えるための制御ビットを
有する書込み/消去制御レジスタWEREGを採用した
点である。その他の構成は図8と同様であるので説明を
省略する。
【0058】〔8〕消去制御その2
【0059】図14のフラッシュメモリFMRYにおい
て、マイクロコンピュータMCUのテストモードにおけ
る消去制御手順は消去制御回路ECONTによって制御
され、その制御に際しては前記書込み/消去制御レジス
タWEREGが参照される。制御レジスタWEREG
は、図15に示されるように、Vppビット、PVビッ
ト、及びPビットの他にEビットを有する。Eビットは
消去動作の指示ビットとされる。Vppビット及びEビ
ットが設定されることによって、これを参照する消去制
御回路ECONTが所定の手順に従って消去、及び消去
ベリファイの動作手順を制御する。非テストモードにお
いて前記Eビットは強制的にマスクされ、イネーブルレ
ベルへのセットが不可能にされている。当該Eビットは
テストモードにおいてのみ外部から設定可能になってい
る。
【0060】図16には消去制御回路ECONTによる
制御手順の詳細な一例が示される。斯る手順は図示しな
いテスタが直接制御する。まずテスタは、モード信号M
D0〜MD2の全てを0にして、テストモードにおいて
フラッシュメモリFMRYの書込み/消去制御レジスタ
WEREGをテスタで直接又は中央処理装置CPUを介
してアクセスできる動作モードの指定を行う。次に、消
去を行うに当たり中央処理装置CPU又はテスタの内蔵
カウンタnに1をセットする(ステップS21)。次い
で、消去対象の全アドレスに対してプレライトを行う
(ステップS22)。すなわち、消去対象アドレスのメ
モリセルに対してデータ”0”を書込む。このプレライ
トの制御手順は書込み制御手順を流用することができ
る。このプレライトの処理は、消去前のフローティング
ゲート内の電荷量を全ビット均一にして、消去状態を均
一化するために行われる。
【0061】次に、消去制御回路ECONTは消去信号
ERASEを一定時間例えば10msecアクティブ
(ハイレベル)にして、メモリセルMCのソースライン
SLに高電圧Vppを印加して、全てのメモリセルを一
括消去する(ステップS23)。
【0062】その後、テスタは消去状態を確認するため
に、メモリセルの先頭アドレスをベリファイすべきアド
レスとして内部にセット(ステップ24)し、ベリファ
イを行う(ステップS25)。すなわち、ベリファイす
べきアドレスに対してメモリライトを行い、次いで、そ
のアドレスで選択されるべきワード線に消去ベリファイ
用電圧を印加して、前記消去されたメモリセルのデータ
を読出す。ここで前記消去ベリファイ用電圧は、充分な
消去レベルを保証するため、例えば5Vのような電源電
圧Vccよりもレベルの低い3.5Vのような電圧レベ
ルとされる。そしてテスタはそれによって読出されたデ
ータが消去完結状態のデータに一致するかをベリファイ
する。テスタ10は、ベリファイによって一致を確認す
ると、今回のベリファイアドレスが消去したメモリアド
レスの最終アドレスか否かを判定し(ステップS2
6)、最終アドレスであれば一連の消去動作を終了す
る。最終アドレスに至っていないと判定されたときは、
ベリファイアドレスを1だけインクリメントして(ステ
ップS27)、再びステップS25からの処理を繰返し
ていく。テスタがステップS25のベリファイによって
不一致を確認すると、前記カウンタnの値が、漸次消去
上限回数Nに到達しているかの判定を行う(ステップS
28)。この結果、漸次消去上限回数Nに到達している
場合には消去不良として処理が終了される。漸次消去上
限回数Nに到達していない場合には、テスタは、カウン
タnの値を1だけインクリメントして(ステップS2
9)、前記ステップS23から処理を繰返していく。消
去し過ぎによってメモリセルのしきい値電圧が負の値に
なってしまうような過消去を防止するために、1回毎に
ベリファイを行いながら10msecというような短時
間づつ徐々に消去がくり返し行われていく。
【0063】なお、図14のフラッシュメモリに対する
テストモード及び非テストモードにおける書込み制御手
順は図12及び図13で説明したのと同様に行われる。
【0064】上記実施例によれば以下の作用効果を得る
ことができる。 (1)フラッシュメモリFMRYを内蔵し、これ対する
ユーザ仕様をOTPとすることにより、テストモードに
おいては電気的な消去及び書込みが保証されるので、フ
ラッシュメモリFMRYに対する複数回の書き込みテス
トを電気的に可能し、紫外線消去だけが許容されるワン
・タイム・プログラム化されたEPROMを内蔵したマ
イクロコンピュータに比べてテストモード時の使い勝手
が良好になり、しかもマイクロコンピュータチップをパ
ッケージに封止した後の書き込みテストも可能になる。 (2)非テストモード時においては書込みだけが許容さ
れるので、テストモードを含めて数回の書込みを保証す
ればよく、データ線ディスターブ対策のための回路構成
を省くことができる。さらに、フラッシュメモリに対し
ては選別時のスクリーニング若しくは加速試験も不要に
できる。 (3)テストモードにおいてのみ必要な消去に対して
は、ユーザによる使い勝手を一切考慮する必要はないの
で、図8及び図9に基づいて説明したように、不揮発性
記憶素子の消去のための消去電圧印加を外部端子I/O
1に供給される信号の一定状態期間に比例して制御する
論理手段を設け、消去のための電圧印加の一連の手順は
外部で制御するようにでき、テストモードでのみ利用さ
れる消去のための回路規模を縮小することができる。 (4)図8及び図14に示した何れの構成においても、
高電圧Vppから消去ベリファイ用の電圧(消去ベリフ
ァイ時にメモリセルのデータをリードするためのワード
線選択レベルとされる3.5V程度の電位)を生成する
電源回路を不要とすることができる。消去はメーカのデ
バイステストで行われるだけであるから、テストモード
においてその様な電圧の入力端子を適当に割り当ててお
くか、又は電源電圧Vccを下げれば済むからである。 (5)書込みベリファイ時にメモリセルのデータをリー
ドするためのワード線選択レベルとされる7V程度の電
圧に対しても、これを直接外部電源端子から与えること
ができるようにすれば、書込みベリファイ用電源回路の
内蔵も不要になる。例えば、電源電圧が5Vとされると
き、その許容上限電位を当該7Vにできるような耐圧を
回路素子に持たせておけばよい。 (6)上記(3)乃至(5)により、OTPの用途に供
される内蔵不揮発性メモリとして何回でも自由に書き換
えできるフラッシュメモリを利用するのに比べて、内蔵
フラッシュメモリの回路規模の縮小を実現することがで
きる。
【0065】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
上記実施例ではフラッシュメモリの全体をOTP仕様と
したが、メモリアレイの一部だけをOTP仕様とするこ
ともできる。すなわち、ソース線を共通とするメモリブ
ロックを複数個形成し、その一部だけを上記実施例のよ
うに構成する。例えば、OTP仕様部分を図8のように
構成し、何回でも書き換え可能な部分を図14のように
構成し且つそのとき非テストモードにおいてEビットを
マスクしないようにすればよい。
【0066】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるピンピ
ッチが0.5mm以下のようなファインピッチ化された
面実装型のフラットパッケージに封止されたマイクロコ
ンピュータに適用した場合について説明したが、本発明
はそれに限定されるものではなく、適宜のパッケージに
封止したマイクロコンピュータに適用できる。
【0067】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0068】(1)テストモードにおいては電気的な消
去及び書込みが保証されるので、フラッシュメモリに対
する複数回の書き込みテストを電気的に行うことがで
き、紫外線消去だけが許容されるワン・タイム・プログ
ラム化されたEPROMを内蔵しマイクロコンピュータ
に比べてテストモード時の使い勝手が良好になり、しか
もマイクロコンピュータチップをパッケージに封止した
後の書き込みテストも可能になる。 (2)非テストモード時においては書込みのみが許容さ
れるので、テストモードを含めて数回の書込みを保証す
ればよく、データ線ディスターブ対策のための回路構成
を省くことができる。 (3)テストモードにおいてのみ必要な消去に対して
は、ユーザによる使い勝手を一切考慮する必要はないの
で、不揮発性記憶素子の消去のための消去電圧印加時間
を外部端子に供給される信号の一定状態期間に比例して
制御する論理手段を設け、消去のための電圧印加の一連
の手順は外部で制御するようにでき、テストモードでの
み利用される消去のための回路規模を縮小することがで
きる。 (4)上記(2),(3)により、ユーザ仕様がワン・
タイム・プログラム化されたオンチップのフラッシュメ
モリが占有するチップ面積を小さくできる。したがっ
て、フラッシュメモリを内蔵するマイクロコンピュータ
のチップ面積が縮小されるので、マイクロコンピュータ
のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワン・タイム・プログラム化され
たマイクロコンピュータの概略ブロック図である。
【図2】ユーザによるフラッシュメモリの書込み態様の
一例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係るマイクロコンピュータ
の詳細ブロック図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータを樹脂によって封
止することによって得られたフラットパッケージの上面
図である。
【図5】フラッシュメモリの原理説明図である。
【図6】図5のトランジスタを用いたメモリセルアレイ
の構成原理である。
【図7】メモリセルに対する消去動作及び書込み動作の
ための電圧条件の一例を示す説明図である。
【図8】フラッシュメモリの一例回路図である。
【図9】図8のフラッシュメモリにおける消去信号ER
ASEを生成する論理の一例を示す論理図である。
【図10】図8のフラッシュメモリに対する消去動作手
順の一例を示すフローチャートである。
【図11】書込み制御レジスタの説明図である。
【図12】図8のフラッシュメモリに対する書込み制御
手順の一例を図13と共に示すフローチャートである。
【図13】図8のフラッシュメモリに対する書込み制御
手順の一例を図12と共に示すフローチャートである。
【図14】フラッシュメモリの他の一例回路図である。
【図15】書込み/消去制御レジスタの説明図である。
【図16】消去制御回路による消去制御手順の一例を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
MCU マイクロコンピュータ CPU 中央処理装置 FMRY フラッシュメモリ 10 動作モード設定用の外部端子 11 論理手段 MD0〜MD2 モード信号 ERESE 消去信号 WCONT 書込み制御回路 WREG 書込み制御レジスタ ECONT 消去制御回路 WEREG 書込み/消去制御レジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テストモードの指示が可能な外部端子
    と、 電気的に消去及び書込み可能な複数個の不揮発性記憶素
    子がマトリクス配置され、前記外部端子よりテストモー
    ドが指示されたときだけ前記記憶素子に対する消去及び
    書込みによる書き換えが可能にされ、外部端子より指示
    される非テストモード時においては書込みだけが可能な
    ワン・タイム・プログラム形式とされるフラッシュメモ
    リと、 前記フラッシュメモリをアクセス可能な中央処理装置
    と、を含んで成るものであることを特徴とする1チップ
    型のマイクロコンピュータ。
  2. 【請求項2】 所定の外部端子に供給される信号の一定
    状態期間に比例して、前記不揮発性記憶素子を消去する
    ための消去電圧印加時間を制御する論理手段を備えて成
    るものであることを特徴とする請求項1記載のマイクロ
    コンピュータ。
  3. 【請求項3】 テストモードの指示が可能な外部端子
    と、 電気的に消去及び書込み可能な複数個の不揮発性記憶素
    子がマトリクス配置され、前記外部端子よりテストモー
    ドが指示されたときだけ全ての前記記憶素子に対する消
    去及び書込みによる書き換えが可能にされ、外部端子よ
    り指示される非テストモード時において一部の前記記憶
    素子は書込みだけが可能とされるワン・タイム・プログ
    ラム領域化されたフラッシュメモリと、 前記フラッシュメモリをアクセス可能な中央処理装置と
    を、含んで成るものであることを特徴とする1チップ型
    のマイクロコンピュータ。
  4. 【請求項4】 前記フラッシュメモリは、前記不揮発性
    記憶素子に対する書込みのための一連の動作手順を制御
    する書込み制御手段と、 前記書込み制御手段に書込みのための動作を指示する書
    込み制御レジスタと、を有して成るものであることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のマイクロコ
    ンピュータ。
  5. 【請求項5】 前記フラッシュメモリの不揮発性記憶素
    子は、ワード線に結合されたコントロールゲートと、デ
    ータ線に結合されたドレインと、ソース線に結合された
    ソースとを有し、 不揮発性記憶素子の書込みにおいて、ワード線非選択及
    びデータ線選択状態にされるものは、ソース・ドレイン
    間に比較的大きな電界が作用されて、ホットホールがド
    レインからフローティングゲートに注入されるデータ線
    ディスターブをを受けるものであることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れか1項記載のマイクロコンピュー
    タ。
  6. 【請求項6】 複数の外部端子を有するパッケージに封
    止されたマイクロコンピュータであって、上記マイクロ
    コンピュータは、 中央処理装置と、 上記中央処理装置に結合され、かつ、上記中央処理装置
    が実行すべきプログラムを格納するプログラムメモリと
    を含み、 上記複数の外部端子の間隔は、0.5ミリメートル以下
    とされ、 上記プログラムメモリは、電気的に消去及び書き込み可
    能な不揮発性メモリセルを含むフラッシュメモリとさ
    れ、 上記プログラムメモリは、上記マイクロコンピュータが
    通常の動作モードとされるとき、データの書き込みのみ
    が可能とされるワン・タイム・プログラム型とされるこ
    とを特徴とするマイクロコンピュータ。
JP5085328A 1993-03-20 1993-03-20 マイクロコンピュータ Withdrawn JPH06274656A (ja)

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JP5085328A JPH06274656A (ja) 1993-03-20 1993-03-20 マイクロコンピュータ
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