JPH09213913A - 半導体記憶装置、及びデータ処理装置 - Google Patents

半導体記憶装置、及びデータ処理装置

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JPH09213913A
JPH09213913A JP8044179A JP4417996A JPH09213913A JP H09213913 A JPH09213913 A JP H09213913A JP 8044179 A JP8044179 A JP 8044179A JP 4417996 A JP4417996 A JP 4417996A JP H09213913 A JPH09213913 A JP H09213913A
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JP
Japan
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potential
side power
memory cell
substrate
low
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JP8044179A
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Eiji Asada
英司 浅田
Yasuhiro Nakamura
靖宏 中村
Akira Nara
旭 奈良
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、消去動作により、しきい値
電圧が負になっても正常書込みを可能とするための技術
を提供することにある。 【解決手段】 消去時以外の動作モードにおいて基板電
位切換部24によりメモリセルアレイ10の基板に負電
位を供給することによって、過剰消去にかかるセルのし
きい値を負から正に変更する。それにより、過消去が生
じたのにもかかわらず、そのような過剰消去が起らなか
った場合と等価な状態として、データ書込み、及びデー
タ読出しの正常化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置、
さらにはフローティングゲートを備えたメモリセルが複
数配列されて成るメモリセルアレイを含み、高電位側電
源、及び低電位側電源を動作電源として、上記メモリセ
ルアレイの電気的な消去及び書込みによって記憶情報の
書換えを可能とするフラッシュメモリに関し、例えば携
帯用パーソナルコンピュータシステムに適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−289997号には一括消去
型EEPROM(エレクトリカリ・イレーザブル・アン
ド・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)につい
て記載されている。この一括消去型EEPROMは、本
明細書におけるフラッシュメモリと同意義に把握するこ
とができる。フラッシュメモリは、電気的な消去・書込
みによって情報を書換え可能であって、EPROM(エ
レクトリカリ・プログラマブル・リード・オンリ・メモ
リ)と同様に、そのメモリセルを1個のトランジスタで
構成することができ、メモリセルの全てを一括して、ま
たはメモリセルのブロックを一括して電気的に消去する
機能を持つ。したがって、フラッシュメモリは、システ
ムに実装された状態でそれの記憶情報を書換えることが
できると共に、その一括消去機能により書換え時間の短
縮を図ることができ、さらに、チップ占有面積の低減に
も寄与する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュメモリのメ
モリセルは、フローティングゲートとコントロールゲー
トの2層構造を持ち、EPROMとほぼ同じ1トランジ
スタ型セルとされる。書込みは、EPROMと同様にコ
ントロールゲート、ドレインに高電圧を印加して、ドレ
イン接合付近で発生したホットエレクトロンをフローテ
ィングゲートに注入することによって行われる。また、
消去は、ソースに高電圧を印加するとともに、コントロ
ールゲートを0Vに接地し、トンネル現象により、フロ
ーティングゲート内の電子をソースに引き抜くことで実
現される。この電子引抜きが過剰であった場合、いわゆ
る過消去(デプリート)状態に陥る。そのようなセルへ
のホットエレクトロンの注入は時間がかかり、なかなか
目的のメモリセル状態に達しないから、書込み動作、及
びベリファイ動作が何度も繰返されることになる。
【0004】一般に、電気的な消去動作を長時間続ける
と、過消去によりメモリセル(フローティングゲートを
備えたトランジスタ)のしきい値電圧は負の値となり得
る。従って、半導体チップに形成されたメモリセルの全
て、又はあるひとまとまりのセル群を一括して消去する
場合、その中の一部のメモリセルのしきい値電圧が負と
なることが有り得る。その場合には、他の多くのメモリ
セルが正しく消去されていても、正常な書込み動作が不
可能となる。
【0005】そこで、消去動作後も全てのメモリセルの
しきい値電圧を正に保つため、メモリセルのしきい値電
圧が低下する速度のプロセスばらつきを可能な限り小さ
くしたり、全てのメモリセルのしきい値電圧が負になら
ない範囲で、消去動作を終了するように制御する必要が
ある。しかしながら、半導体記憶装置の低電圧化によ
り、動作用として外部から供給された電源電圧が低くな
ると、全てのメモリセルのしきい値電圧が負にならない
範囲で消去動作を行うのが困難になり、どうしても一部
のメモリセルのしきい値が負になってしまい、かかる場
合には正常な書込み動作が不可能となる。このことは、
フラッシュメモリを備えるデータ処理装置においては、
そのフラッシュメモリとの間でデータのやり取りを行う
場合にデータエラーを生じて、データ処理の信頼性を著
しく低下させる。
【0006】本発明の目的は、消去動作により、しきい
値電圧が負になっても正常書込みを可能とするための技
術を提供することにある。
【0007】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0009】すなわち、消去時には低電位側電源電圧を
メモリセルの基板に供給し、消去以外の動作モード時に
は上記低電位側電源電圧に代えて、上記低電位側電源電
圧よりも低い電位をメモリセルの基板に供給するための
手段(24)を設ける。
【0010】また、低電位側電源電圧よりも低い電位を
発生するための負電位発生回路(242)と、消去時に
は低電位側電源電圧をメモリセルの基板に供給し、消去
以外の動作モード時には上記低電位側電源電圧に代えて
上記負電位発生回路の発生電位をメモリセルの基板に供
給するためのスイッチ(241)とを設ける。
【0011】上記した手段によれば、消去時には低電位
側電源電圧がメモリセルの基板に供給され、記憶情報の
消去以外の動作モード時には上記低電位側電源電圧に代
えて、上記低電位側電源電圧よりも低い電位がメモリセ
ルの基板に供給されるため、例え過消去により、しきい
値が負となったメモリセルが存在しても、そのメモリセ
ルのしきい値が正とされ、このことが、消去動作によ
り、しきい値電圧が負になっても正常書込みを可能とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図7には本発明にかかるデータ処
理装置の一例である携帯用パーソナルコンピュータシス
テムが示される。
【0013】図7に示されるこの携帯用パーソナルコン
ピュータシステムは、システムバスBUSを介して、C
PU(中央処理装置)31、SRAM(スタティック・
ランダム・アクセス・メモリ)33、ROM(リード・
オンリ・メモリ)34、周辺装置制御部35、表示系3
6などが、互いに信号のやり取り可能に結合され、予め
定められたプログラムに従って所定のデータ処理を行う
ことができる。上記CPU30は、本システムの論理的
中核とされ、主として、アドレス指定、情報の読出しと
書込み、データの演算、命令のシーケンス、割り込の受
付け、記憶装置と入出力装置との情報交換の起動等の機
能を有し、演算制御部や、バス制御部、メモリアクセス
制御部などから構成される。上記SRAM33、及びR
OM34は内部記憶装置として位置付けられている。S
RAM33には、CPU31での計算や制御に必要なプ
ログラムやデータがロードされる。周辺装置制御部35
によって、記憶装置38の動作制御や、キーボード39
などからの情報入力制御が行われる。記憶装置38は、
一般的にはハードディスク装置等の補助記憶装置が適用
されるが、本実施例では携帯用パーソナルコンピュータ
システムとしての小型化、及び耐衝撃性の向上のため、
カード状に形成されたフラッシュメモリとされる。この
フラッシュメモリは、本実施例システム本体に着脱自在
に装着された状態で、上記CPU31によってリードラ
イト可能とされ、特に制限されないが、CPU31で実
行されるアップリケーション・プログラムや、各種デー
タなどが記憶される。
【0014】図1には上記記憶装置38として適用され
るフラッシュメモリが示される。
【0015】図1に示されるフラッシュメモリ381
は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技
術により、単結晶シリコンなどの一つの半導体基板に形
成される。
【0016】図1において、10は複数のメモリセルM
Cがマトリクス状に配列されて成るメモリセルアレイで
あり、このメモリセルアレイ10は、電気的な消去・書
込みによって情報を書換え可能であって、EPROMな
どと同様に一つのメモリセルが1個のトランジスタによ
って構成される。また、複数のメモリセルMCを一括、
又はブロック単位で電気的に消去する機能を持有する。
X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルMCにお
いて、同じ行に配置されたメモリセルのコントロールゲ
ート(メモリセルの選択ゲート)は、それぞれ対応する
ワード線W0〜W3に接続され、同じ列に配置されたメ
モリセルのドレイン領域(メモリセルの入出力ノード)
は、それぞれ対応するデータ線D11〜D14に接続さ
れている。上記メモリセルを構成するメモリセルのソー
ス領域は、対応するソース線S11〜S14に結合され
る。この複数のデータ線D11〜D14及びソース線S
11〜D14は、対応するカラム選択スイッチ16〜2
3を介して、それぞれコモンデータ線D、コモンソース
線Sに結合されている。カラム選択スイッチ16〜23
は、後述するアドレスデコーダ11からのカラム制御信
号D0〜D3によって、その動作が制御されるようにな
っている。すなわち、カラム制御信号D0〜D3のいず
れかが、選択的にハイレベルになることによって、デー
タ線D11〜D14、ソース線S11〜S14のうち、
一組のデータ線及びソース線が選択的にコモンデータ線
D及びコモンソース線Sに結合されるようになってい
る。
【0017】11は入力されるアドレス信号A0〜A3
をデコードするためのアドレスデコーダであり、このア
ドレスデコーダ11は、ワード線W0〜W3の選択のた
めのロウデコーダ、及びカラム選択スイッチ16〜23
のスイッチ制御のためのカラムデコーダを含む。特に制
限されないが、アドレス信号A0,A1はローアドレス
として取扱われ、それがデコードされることによって、
ワード線選択信号が生成される。また、アドレス信号A
2,A3はカラムアドレスとして取扱われ、それがデコ
ードされることによって、カラム選択スイッチ16〜2
3の選択信号(D0〜D3)が生成される。
【0018】12はデータ書込み/消去回路であり、こ
のデータ書込み/消去回路12は、コモンデータ線D、
コモンソース線Sを介して、上記複数のメモリセルMC
へのデータ書込み、及び書込みデータの消去を行う。こ
のデータ書込み/消去回路12には、書込み/消去実行
命令信号WES、書込み/消去選択信号W/E*(*は
ローアクティブ又は信号反転を示す)が入力されるよう
になっている。書込み/消去選択信号W/E*がハイレ
ベルの場合には、書込み動作が選択され、書込み/消去
選択信号W/E*がローレベルの場合には消去動作が選
択される。また、書込み動作や消去動作は、メモリセル
MCに所定の電圧が印加されることによって可能とさ
れ、そのような電圧の印加タイミングが、書込み/消去
実行命令信号WESによって制御されるようになってい
る。
【0019】13はデータ読出し回路であり、このデー
タ読出し回路13は、コモンデータ線D、コモンソース
線Sを介して上記メモリセルの出力データを取込み、そ
れを増幅するためのセンスアンプを含む。このデータ読
出し回路13によって読出されたデータはDRとして、
データ比較回路14に伝達されるとともに、バッファ回
路等を介して外部出力可能とされる。
【0020】上記データ比較回路14は、メモリセルア
レイ10へのデータ書込みにおいて、正しく書込まれた
か否かをチェックするため、メモリセルアレイ10へ書
込むべきデータDWと、読出しデータDRとの比較を行
う。ここで読出しデータDRは、その読出し直前にメモ
リセルへ書込まれたデータであり、正しく書込まれてい
る場合には、書込みデータDWと、読出しデータDRと
が一致する。このデータ比較回路14の比較結果は、制
御回路15へ伝達されるようになっている。
【0021】上記制御回路15は、上記データ比較回路
14の比較結果に基づいて、アドレスデコーダ11、デ
ータ書込み/消去回路12、及びデータ読出し回路1
3、及び後述する基板電位切換部24のの動作を制御す
る。本実施例メモリの外部からは、書込み命令信号WR
S*、クロックCLK,読出し命令信号RDS*が入力
されるようになっており、そのような各種制御信号に基
づいて、各部の動作制御が行われる。
【0022】上記基板電位切換部24は、このフラッシ
ュメモリの動作用電源を高電位側電源Vcc、及び低電
位側電源Vssとするとき、メモリの基板電位を低電位
側電源Vssレベルと、この低電位側電源Vssレベル
よりも低い電位(負電位と称する)とに切換える機能を
有し、その電位切換動作は上記制御回路15によって制
御される。特に制限されないが、上記制御回路15の制
御により、メモリセルアレイ10全体の基板には、消去
時においては低電位側電源Vssが供給され、書込みや
読出しなどの消去以外の動作モードにおいては低電位側
電源Vssレベルよりも低い負電位が供給される。
【0023】図2には上記メモリセルアレイ10に含ま
れる複数のメモリセルのうちの一つが代表的に示され
る。
【0024】図2に示されるように、メモリセルMC
は、層間酸化膜を介して対向配置されたフローティング
ゲートとコントロールゲートの2層構造を持ち、EPR
OMとほぼ同じ1トランジスタ型セルである。書込み
は、EPROMと同様にコントロールゲート、ドレイン
に高電圧を印加して、ドレイン接合付近で発生したホッ
トエレクトロンをフローティングゲートに注入すること
によって行われる。また、消去は、図3に示されるよう
に、ソース電極に高電圧Vppを印加するとともに、コ
ントロールゲートを0V(通常は低レベル側電源Vss
に相当)に接地し、トンネル現象により、フローティン
グゲート内の電子をソースに引き抜くことで実現され
る。フローティングゲートから電子が引き抜かれると、
コントロールゲートから見たしきい値Vthが低くな
る。そしてこの電子引き抜きが過剰に行われた場合、し
きい値Vthは負電位になる。本実施例において、消去
時の基板電位は低電位側電源Vssレベルとされるが、
この消去以外の動作モード、例えば読出しや、書込みの
各動作モードにおいては、上記低電位側電源Vssに代
えて、基板に負電位が供給されるようになっている。そ
のように負電位が供給されることによって、過消去に係
るメモリセルの負のしきい値を正のしきい値に変更する
ようにしている。本実施例において、メモリセルアレイ
10に含まれる全てのメモリセルの基板は、半導体チッ
プのシリコン基板とは異なるもので、特に制限されない
が、このシリコン基板上に設けられたウェル領域によっ
て形成される。そして、メモリセルアレイ10に含まれ
る全てのメモリセルの基板は共通化されているため、基
板電位切換部24による上記基板電位切換えにより、メ
モリセルアレイ10に含まれる全てのメモリセルの基板
電位が同時に変更される。
【0025】図4には、上記基板電位切換部24の構成
例が示される。
【0026】図4に示されるように、上記基板電位切換
部24は、負電位−Voを発生するための負電位発生回
路242と、制御回路15によって動作制御されるスイ
ッチ241とを含む。このスイッチ241は、負電位発
生回路242の出力端子と低電位側電源Vss端子とを
選択的にメモリセルアレイ10の基板に結合させる機能
を有する。上記スイッチ241により負電位発生回路2
42の出力端子が選択された場合には基板電位は負電位
(−Vo)とされ、低電位側電源Vss端子が選択され
た場合には基板電位は低電位側電源Vssレベルとされ
る。
【0027】図5には上記負電位発生回路242の構成
例が示される。
【0028】図5に示されるように負電位発生回路24
2は、特に制限されないが、クロックCLKに基づいて
負電位−Voを生成するためのチャージポンプ回路とさ
れ、特に制限されないが、ダイオード接続されたpチャ
ンネル型MOSトランジスタ54,55,56,57、
インバータ51、及びキャパシタ52,53,58が結
合されて成る。MOSトランジスタ54,57は互いに
直列接続される。MOSトランジスタ54の一端と低電
位側電源Vssとの間にMOSトランジスタ55が設け
られ、MOSトランジスタ54の他端と低電位側電源V
ssとの間にMOSトランジスタ56が設けられてい
る。また、MOSトランジスタ54の一端には、キャパ
シタ53が結合され、他端にはキャパシタ52が結合さ
れている。キャパシタ53の他端には、制御回路15か
ら供給されたクロックCLKが、また、キャパシタ52
の他端には、上記クロックCLKがインバータ51を介
して供給される。上記クロックCLKの供給により、端
子59には、低電位側電源Vssよりも低い負電位−V
oが現れる。
【0029】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0030】(1)メモリセルの消去動作では、過消去
により、図6において曲線61で示されるように、しき
い値が負電位となるメモリセルが現れることがあるが、
そのような場合においても、消去時以外の動作モードに
おいて基板電位切換部24によりメモリセルアレイ10
の基板が負電位とされることによって、上記過消去にか
かるセルのしきい値を負から正に変更することができ、
結果的に図6における曲線61は、曲線62で示される
ように改善される。つまり、過消去によってしきい値が
負電位となった全てのセルを正のしきい値とすることが
できるので、過消去が生じたのにもかかわらず、そのよ
うな過消去が起らなかった場合と等価な状態とされる。
それによって、フラッシュメモリへのデータ書込み、及
びデータ読出しを正常に行うことができる。
【0031】(2)上記フラッシュメモリ381を記憶
装置38として備える携帯用パーソナルコンピュータシ
ステムにおいては、記憶装置38とのデータのやり取り
において過消去に起因するデータエラーを回避すること
ができるから、データ処理の信頼性の向上を図ることが
できる。
【0032】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0033】例えば、上記実施例ではメモリセルアレイ
10の全てのメモリセルの基板電位を同時に切換えるよ
うにしたが、同一ワード線に結合されたメモリセル毎に
基板を共通化することによって、ワード線単位に基板電
圧切換を行うことができる。例えば図1において、ワー
ド線W0〜W3毎に異なる基板を使用してメモリセルを
形成する。ワード線単位で消去、読出しが行われる場
合、消去時に選択されたワード線に対応する全てのメモ
リセルの基板が低電位側電源Vssレベルとされる。こ
のとき、上記非選択のワード線に対応する全てのメモリ
セルの基板には負電位を供給する。このように、ワード
線単位で、基板を共通化することにより、基板電位の切
換をワード線単位で行うようにしても上記実施例の場合
と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】また、複数のメモリマットを含む場合に
は、このメモリマット単位で上記の基板電位の切換を行
うようにしてもよい。
【0035】さらに上記実施例においては、消去以外の
動作モードにおいて基板に負電位を供給するようにした
が、逆に書込みモード、又は読出しモード時において基
板に負電位を供給し、書込みモード及び読出しモード以
外の動作モードにおいて基板に低電位側電源Vssを供
給するようにしてもよい。
【0036】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である携帯用
パーソナルコンピュータシステムに適用した場合につい
て説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、フラッシュメモリ内蔵のマイクロコンピュータや、
マイクロコンピュータ応用にかかる各種データ処理装置
に広く適用することができる。
【0037】本発明は少なくともメモリセルを含むこと
を条件に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0039】すなわち、メモリセルの過消去により、し
きい値が負電位となるメモリセルが現れた場合でも、消
去時以外の動作モードにおいて基板が負電位とされるこ
とによって、上記過消去にかかるセルのしきい値を負か
ら正に変更することができ、過消去によってしきい値が
負電位となった全てのセルを正のしきい値とすることが
できるので、過消去が生じたのにもかかわらず、そのよ
うな過消去が起らなかった場合と等価とされ、フラッシ
ュメモリへのデータ書込み、及びデータ読出しを正常に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるフラッシュメモリの
全体的な構成ブロック図である。
【図2】上記フラッシュメモリにおけるメモリセルの構
成例説明図である。
【図3】上記メモリセルの消去動作の説明図である。
【図4】上記フラッシュメモリにおける基板電位切換部
の構成例ブロック図である。
【図5】上記基板電位切換部に含まれる負電位発生回路
の構成例回路図である。
【図6】消去後におけるメモリセルのしきい値分布の特
性図である。
【図7】上記フラッシュメモリを含む携帯用パーソナル
コンピュータシステムの構成例ブロック図である。
【符号の説明】
10 メモリセルアレイ 11 アドレスデコーダ 12 データ書込み/消去回路 13 データ読出し回路 14 データ比較回路 15 制御回路 16〜23 カラム選択スイッチ 24 基板電位切換部 241 スイッチ 242 負電位発生回路 31 CPU 33 SRAM 34 ROM 35 周辺装置制御部 36 表示系 38 記憶装置 381 フラッシュメモリ 39 キーボード MC メモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 旭 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲートを備えたメモリセ
    ルが複数配列されて成るメモリセルアレイを含み、高電
    位側電源、及び低電位側電源を動作電源として、上記メ
    モリセルアレイの電気的な消去及び書込みによって記憶
    情報の書換えを可能とする半導体記憶装置において、 消去時には低電位側電源電圧を上記メモリセルの基板に
    供給し、消去以外の動作モード時には上記低電位側電源
    電圧に代えて上記低電位側電源電圧よりも低い電位を上
    記メモリセルの基板に供給するための手段を含むことを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 フローティングゲートを備えたメモリセ
    ルが複数配列されて成るメモリセルアレイを含み、高電
    位側電源、及び低電位側電源を動作電源として、上記メ
    モリセルアレイの電気的な消去及び書込みによって記憶
    情報の書換えを可能とする半導体記憶装置において、 低電位側電源電圧よりも低い電位を発生するための負電
    位発生回路と、 記憶情報の消去時には低電位側電源電圧を上記メモリセ
    ルの基板に供給し、消去以外の動作モード時には上記低
    電位側電源電圧に代えて上記負電位発生回路の発生電位
    を上記メモリセルの基板に供給するためのスイッチとを
    含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置
    と、それをアクセス可能な中央処理装置とを含むデータ
    処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6303422B1 (en) 1998-06-15 2001-10-16 Nec Corporation Semiconductor memory and manufacturing method thereof
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