JPH11185494A - 半導体記憶装置及びデータ処理装置 - Google Patents

半導体記憶装置及びデータ処理装置

Info

Publication number
JPH11185494A
JPH11185494A JP35461397A JP35461397A JPH11185494A JP H11185494 A JPH11185494 A JP H11185494A JP 35461397 A JP35461397 A JP 35461397A JP 35461397 A JP35461397 A JP 35461397A JP H11185494 A JPH11185494 A JP H11185494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
memory
memory cell
memory device
semiconductor memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35461397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Shinagawa
裕 品川
Kazufumi Suzukawa
一文 鈴川
Masamichi Fujito
正道 藤戸
Toshihiro Tanaka
利広 田中
Takafumi Oshima
隆文 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP35461397A priority Critical patent/JPH11185494A/ja
Publication of JPH11185494A publication Critical patent/JPH11185494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 救済を施した場合でも読み出し動作の高速化
を図る。 【解決手段】 欠陥を含むメモリブロックを救済するた
めの冗長ブロック(SPA)と、救済情報を保持する救
済情報保持手段(REG)と、上記救済情報保持手段の
保持情報に基づいて、欠陥を有するメモリブロックに代
えて上記冗長ブロックを選択して回路動作に関与させる
選択手段(WSEL,RSEL)とを設け、欠陥を有す
るメモリセルアレイに代えて上記冗長ブロックを選択し
て回路動作に関与させる。それにより、アドレス信号が
入力される毎に当該入力アドレスと冗長アドレスとの比
較を不要とし、メモリアクセスの高速化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書込み可
能な半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの欠陥救
済技術、さらには基板実装後に発生した欠陥を冗長用の
記憶素子で救済可能にする技術、そして、基板実装後に
発生したメモリセルアレイの欠陥を修復可能なデータ処
理装置に関し、例えば電気的に書き換え可能なフラッシ
ュメモリを内蔵したシングルチップマイクロコンピュー
タに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者はEEPROMやフラッシュメ
モリのような不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレ
イにおける欠陥救済について検討した。メモリセルアレ
イの欠陥を冗長記憶素子で救済する公知の技術におい
て、救済されるべき記憶素子のアドレスは例えばヒュー
ズの選択的な溶断によってプログラム可能にされる。こ
の技術は製造段階で検出されるような初期不良に対して
適用できるが、完成品として回路基板に実装された後に
発生する不良の救済には適用し難い。電気的に書き換え
可能な不揮発性記憶装置は、書き換え回数が増大する程
記憶素子の特性が劣化していくから、製造段階で検出さ
れるような初期不良を救済することに加えて実装後の経
時的に発生する欠陥を救済できることも必要性であるこ
とを本発明者は見い出した。信頼性向上という点におい
てECCのようなエラー検出訂正機能を備えた半導体記
憶装置もあるが、そのためにはエラーチェックビットの
ために通常よりも大きな記憶容量が必要になり、救済可
能な事象も制限され、実使用段階で発生する欠陥の救済
に対する有効な手段とはなり得ない。
【0003】特開昭62−107500には、不揮発性
記憶素子に記憶された不良アドレス情報をパワーオンリ
セット時にデコーダ内のラッチに転送し、不良アドレス
が選択された場合にデコーダの切り換えを行う技術が記
載される。また、特開平2−118999号公報に記載
の技術は、EEPROM内蔵マイクロコンピュータにお
いて当該EEPROMの不良アドレスを特定領域に記憶
しておき、EEPROMアクセス時にはCPUがその不
良アドレスをチェックし、一致した場合には代替領域を
使うようにするものである。特開平3−162798号
公報には、救済すべき不良アドレス情報をメモリセルア
レイの特定の記憶素子に記憶させ、読み出しアドレスに
よって当該記憶素子から読み出される情報に従って冗長
記憶素子へのアクセス切り換えを行うようにすることが
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭62−107500号公報に記載の技術において救
済されるべきアドレスなどの救済情報はメモリセルアレ
イとは別の場所に配置された不揮発性記憶素子が保持す
るため、書き換えのための周辺回路をそれ専用に設けな
ければならない。
【0005】特開平3−162798号公報に記載の技
術は救済情報をメモリセルアレイに含まれる不揮発性記
憶素子に保持させるが、その救済情報はアクセスの度に
そのアクセスアドレスによって読み出されるため、デー
タの読み出し動作は比較的遅くなると予想される。特開
平2−118999号公報に記載の技術においても不良
箇所アドレスのような救済情報は不揮発性記憶素子に保
持させるので上記同様にデータ読み出し動作は比較的遅
くなると予想される。
【0006】また、特開平2−118999号公報に記
載の技術においてEEPROMをデータ領域として利用
する場合には救済は比較的容易であるが、そのEEPR
OMをプログラム領域として利用する場合を想定する
と、不良の領域を避けるにはジャンプ命令などを用いて
その領域の利用を回避しなければならない。そのために
はプログラムのコンパイル(アッセンブル)やリンクか
らやり直す必要があると考えられる。したがって、不揮
発性半導体記憶装置若しくはそれをオンチップで内蔵す
るデータ処理装置を回路基板に実装したまま(所謂オン
ボードの状態)で、プログラムが格納された不揮発性記
憶素子の欠陥救済を行うことは難しいと考えられる。
【0007】本発明の目的は、救済を施した場合でも読
み出し動作の高速化を図ることができる半導体記憶装
置、そしてそのような半導体記憶装置を搭載したデータ
処理装置を提供することにある。
【0008】本発明の上記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、複数の不揮発性記憶素子がマト
リクス配置されたメモリブロックが複数設けられ、上記
不揮発性記憶素子に対して電気的な書込みを可能とする
半導体記憶装置において、欠陥を含むメモリブロックを
救済するための冗長ブロック(SPA)と、救済情報を
保持する救済情報保持手段(REG)と、上記救済情報
保持手段の保持情報に基づいて、欠陥を有するメモリブ
ロックに代えて上記冗長ブロックを選択して回路動作に
関与させる選択手段(WSEL,RSEL)とを設ける
ことができる。
【0011】上記した手段によれば、選択手段は、上記
救済情報保持手段の保持情報に基づいて、欠陥を有する
メモリブロックに代えて上記冗長ブロックを選択して回
路動作に関与させる。このことが、アドレス信号が入力
される毎に当該入力アドレスと冗長アドレスとの比較を
不要とし、メモリアクセスの高速化を達成する。
【0012】このとき、不使用とされるメモリブロック
に不所望な書き込みが行われないように、上記救済情報
保持手段からの救済情報に基づいて不使用とされるメモ
リブロックにおけるデータ線の論理レベルを強制的に固
定するための素子(110)を設けることができる。
【0013】また、電流消費の低減を図るため、救済情
報保持手段からの救済情報に基づいて不使用とされるメ
モリブロックに含まれる回路への電流供給を停止させる
ための論理ゲート(111)を設けることができる。
【0014】さらに、上記構成の半導体記憶装置を同一
半導体基板に含み、当該不揮発性半導体記憶装置をアク
セス制御可能な中央処理装置を備えてデータ処理装置
(10)を構成することができる。
【0015】さらに、上記半導体記憶装置をアクセス制
御可能であって、上記救済情報格納用の不揮発性記憶素
子に救済情報を書込む第1の制御モードと、内部初期化
動作において上記救済情報格納用の不揮発性記憶素子か
ら救済情報保持手段に救済情報を読み出させる第2の制
御モードとを有する中央処理装置とを含んでデータ処理
装置を構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図8には、本発明にかかるデータ
処理装置の一例であるシングルチップマイクロコンピュ
ータが示される。同図に示されるシングルチップマイク
ロコンピュータ10は、フラッシュメモリFMRY、C
PU12、DMAC13、バスコントローラ(BSC)
14、ROM15、RAM16、タイマ17、シリアル
コミュニケーションインタフェース(SCI)18、第
1乃至第9入出力ポートIOP1〜IOP9、クロック
発振器(CPG)19の機能ブロック乃至はモジュール
から構成され、公知の半導体製造技術により1つの半導
体基板上に半導体集積回路として形成される。
【0017】上記シングルチップマイクロコンピュータ
10は、電源端子として、グランドレベル端子Vss、
電源電圧レベル端子Vcc、フラッシュメモリFMRY
の書き込み消去用高電圧端子Vpp、その他専用制御端
子として、リセット端子RES、スタンバイ端子STB
Y、モード制御端子MODE、クロック入力端子EXT
AL、XTALを有する。それらは外部端子である。
【0018】フラッシュメモリFMRYの書き込み消去
用高電圧を電源電圧レベル端子Vccから供給される5
Vのような電圧から内部昇圧で得る場合には当該高電圧
専用の外部端子Vppを省略できる。クロック入力端子
EXTAL、XTALに接続される、図示はされない水
晶振動子に基づいて、クロック発振器9が生成するシス
テムクロックに同期して、シングルチップマイクロコン
ピュータ10は動作する。あるいは外部クロックをEX
TAL端子に入力してもよい。システムクロックの1周
期を1ステートと呼ぶ。
【0019】上記機能ブロックは、内部バスによって相
互に接続される。内部バスはアドレスバス・データバス
の他、リード信号、ライト信号、さらにバスサイズ信
号、そしてシステムクロックなどを含む制御バスなどに
よって構成される。内部アドレスバスには、IAB、P
ABが存在し、内部データバスにはIDB、PDBが存
在する。IAB、IDBはフラッシュメモリFMRY、
CPU12、ROM15、RAM16、バスコントロー
ラ14、入出力ポートIOP1〜IOP9の一部に接続
される。PAB、PDBはバスコントローラ14、タイ
マ17、SCI18、入出力ポートIOP1〜9に接続
される。IABとPAB、IDBとPDBは、それぞれ
バスコントローラ14でインタフェースされる。特に制
限されないが、PABとPDBはそれが接続されている
機能ブロック内のレジスタアクセスに専ら用いられる。
【0020】入出力ポートIOP1〜IOP9は、外部
バス信号と、入出力回路の入出力信号との入出力に兼用
とされている。これらは、動作モードあるいはソフトウ
エアの設定により、機能を選択されて、使用される。外
部アドレス、外部データは、それぞれ、これらの入出力
ポートに含まれる図示しないバッファ回路を介してIA
B、IDBと接続されている。PAB、PDBは入出力
ポートやバスコントローラ14などの内蔵レジスタをリ
ード/ライトするために使用され、外部バスとは直接の
関係はない。
【0021】上記リセット端子RESにシステムリセッ
ト信号が加えられると、モード制御端子MODEで与え
られる動作モードを取り込み、シングルチップマイクロ
コンピュータ(以下単にマイクロコンピュータとも記
す)10はリセット状態にされる。動作モードは、特に
制限はされないものの、内蔵ROM15の有効/無効、
アドレス空間を16Mバイトまたは1Mバイト、データ
バス幅の初期値を8ビットまたは16ビット、32ビッ
トの何れにするかなどを決定する。必要に応じてモード
制御端子MODEは複数端子とされ、これらの端子への
入力状態の組合せで動作モードが決定される。
【0022】リセット状態を解除すると、CPU12
は、スタートアドレスをリードして、このスタートアド
レスから命令のリードを開始するリセット例外処理を行
なう。上記スタートアドレスは、特に制限はされないも
のの0番地から始まる領域に格納されているものとす
る。その後、CPU12は上記スタートアドレスから順
次命令を実行する。
【0023】このマイクロコンピュータ10においてフ
ラッシュメモリFMRYはユーザプログラム、チューニ
ング情報、データテーブルなどを適宜格納する。ROM
15は、特に制限されないが、OSのようなシステムプ
ログラムが格納される。
【0024】ここで、CPU12によるフラッシュメモ
リFMRYの動作制御について説明する。フラッシュメ
モリFMRYは内部バスIAB,IDBに結合され、C
PU12などによってアクセス可能にされる。すなわ
ち、CPU12は、書き込み/消去制御レジスタWER
EGに対する制御情報の設定、メモリセルMCからデー
タを読み出すための読み出し動作を指示するときの上記
制御信号READの供給、アドレス信号の供給、書き込
みデータの供給を制御する。消去ベリファイ及び書き込
みベリファイのためのリード動作の指示はCPU12が
行い、読み込んだデータをCPU12がベリファイす
る。
【0025】リセット端子RESへのリセットの指示は
システム上に配置されたリセット回路から与えられる。
当該図示しないリセット回路は、パワーオンリセット又
は図示しないシステム上に配置されたリセットボタンの
押下操作、あるいはマイクロコンピュータ10からの指
示に基づいて、リセット端子RESへのリセットを指示
する。
【0026】特に制限されないが、マイクロコンピュー
タ10は、複数ビットから成るモード信号MODEが所
定の値にされるとフラッシュメモリFMRYに対する外
部からの直接アクセスを可能にする動作モードが設定さ
れる。この動作モードにおいて、CPU12は外部に対
する実質的な制御動作が停止若しくはCPU12と内部
バスIDB,IABとの接続が切り離され、フラッシュ
メモリFMRYは例えば入出力ポートIOP1及びIO
P2を介して外部から直接アクセス可能にされる。この
動作モードにおいてマイクロコンピュータは見掛けフラ
ッシュメモリFMRYの単体チップと等価にされる。し
たがって、フラッシュメモリFMRYに対する上記全て
のアクセス制御情報は図示しない外部のデータ処理装置
などから供給されることになる。
【0027】したがって、マイクロコンピュータ10に
内蔵されたフラッシュメモリFMRYに対してプログラ
ムやデータを最初に書込む動作は、EPROMライタの
ような書き込み装置を用いて能率的に行ったり、あるい
は内蔵CPU12の制御で行ったりすることができる。
後者にあってはマイクロコンピュータが回路基板に実装
された状態(オンボード状態)でも書き換えが可能であ
ることを意味する。
【0028】ここで、上記フラッシュメモリFMRYの
原理について説明する。
【0029】図12にはフラッシュメモリの原理が示さ
れる。同図(A)に例示的に示されたメモリセルは、2
層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによ
り構成されている。同図において、1はP型シリコン基
板、2は上記シリコン基板1に形成されたP型半導体領
域、3,4はN型半導体領域である。5はトンネル絶縁
膜としての薄い酸化膜6(例えば厚さ10nm)を介し
て上記P型シリコン基板1上に形成されたフローティン
グゲート、7は酸化膜8を介して上記フローティングゲ
ート5上に形成されたコントロールゲートである。ソー
スは4によって構成され、ドレインは3,2によって構
成される。このメモリセルに記憶される情報は、実質的
にしきい値電圧の変化としてトランジスタに保持され
る。以下、特に述べないかぎり、メモリセルにおいて、
情報を記憶するトランジスタ(以下メモリセルトランジ
スタとも記す)がNチャンネル型の場合について述べ
る。
【0030】メモリセルへの情報の書込み動作は、例え
ばコントロールゲート7及びドレインに高圧を印加し
て、アバランシェ注入によりドレイン側からフローティ
ングゲート5に電子を注入することで実現される。この
書込み動作により記憶トランジスタは、図10の(B)
に示されるように、そのコントロールゲート7からみた
しきい値電圧が、書込み動作を行わなかった消去状態の
記憶トランジスタに比べて高くなる。
【0031】一方消去動作は、例えばソースに高圧を印
加して、トンネル現象によりフローティングゲート5か
らソース側に電子を引き抜くことによって実現される。
図12の(B)に示されるように消去動作により記憶ト
ランジスタはそのコントロールゲート7からみたしきい
値電圧が低くされる。図12の(B)では、書込み並び
に消去状態の何れにおいてもメモリセルトランジスタの
しきい値は正の電圧レベルにされる。すなわちワード線
からコントロールゲート7に与えられるワード線選択レ
ベルに対して、書込み状態のしきい値電圧は高くされ、
消去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしきい値
電圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持つこ
とによって、選択トランジスタを採用することなく1個
のトランジスタでメモリセルを構成することができる。
記憶情報を電気的に消去する場合においては、フローテ
ィングゲート5に蓄積された電子をソース電極に引く抜
くことにより、記憶情報の消去が行われるため、比較的
長い時間、消去動作を続けると、書込み動作の際にフロ
ーティングゲート5に注入した電子の量よりも多くの電
子が引く抜かれることになる。そのため、電気的消去を
比較的長い時間続けるような過消去を行うと、メモリセ
ルトランジスタのしきい値電圧は例えば負のレベルにな
って、ワード線の非選択レベルにおいても選択されるよ
うな不都合を生ずる。尚、書込みも消去と同様トンネル
電流を利用して行うこともできる。
【0032】読み出し動作においては、上記メモリセル
に対して弱い書込み、すなわち、フローティングゲート
5に対して不所望なキャリアの注入が行われないよう
に、ドレイン及びコントロールゲート7に印加される電
圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度の低
電圧がドレインに印加されるとともに、コントロールゲ
ート7に5V程度の低電圧が印加される。これらの印加
電圧によってメモリセルトランジスタを流れるチャンネ
ル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記憶
されている情報の論理値“0”、“1”を判定すること
ができる。
【0033】図13は上記メモリセルトランジスタを用
いたメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表
的に4個のメモリセルトランジスタQ1乃至Q4が示さ
れる。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルに
おいて、同じ行に配置されたメモリセルトランジスタQ
1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリ
セルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL
1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トラ
ンジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メ
モリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ
線DL1(DL2)に接続されている。上記記憶トラン
ジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソー
ス線SL1(SL2)に結合される。
【0034】図14にはメモリセルに対する消去動作及
び書込み動作のための電圧条件の一例が示される。同図
においてメモリ素子はメモリセルトランジスタを意味
し、ゲートはメモリセルトランジスタの選択ゲートとし
てのコントロールゲートを意味する。同図において負電
圧方式の消去はコントロールゲートに例えば−10Vの
ような負電圧を印加することによって消去に必要な高電
界を形成する。同図に例示される電圧条件から明らかな
ように、正電圧方式の消去にあっては少なくともソース
が共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うこ
とができる。したがって図13の構成においてソース線
SL1,SL2が接続されていれば、4個のメモリセル
Q1乃至Q4は一括消去可能にされる。ソース線分割方
式には図13に代表的に示されるようなデータ線を単位
とする場合(共通ソース線をデータ線方向に延在させ
る)の他にワード線を単位とする場合(共通ソース線を
ワード線方向に延在させる)がある。一方、負電圧方式
の消去にあっては、コントロールゲートが共通接続され
たメモリセルに対して一括消去を行うことができる。
【0035】図9には上記原理に則ったフラッシュメモ
リFMRYの具体的な構成例が示される。同図に示され
るフラッシュメモリFMRYは、8ビットのデータ入出
力端子D0〜D7を有し、各データ入出力端子毎にメモ
リセルアレイARY0〜ARY7を備える。各メモリセ
ルアレイARY0〜ARY7は同じ様に構成され、それ
らによって一つのメモリセルアレイを成す。
【0036】それぞれのメモリセルアレイARY0〜A
RY7にはそれぞれ2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界
効果トランジスタによって構成されたメモリセルがマト
リクス配置されて成るメモリセル群SMを有する。
【0037】同図においてW11〜Wij全てのメモリ
セルアレイARY0〜ARY7に共通のワード線であ
る。同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲー
トは、それぞれ対応するワード線に接続される。
【0038】上記ソース線SLにはインバータ回路のよ
うな電圧出力回路VOUTから消去に利用される高電圧
Vppが供給される。電圧出力回路VOUTの出力動作
は、消去制御回路ECONTから出力される消去信号E
RASE*(信号*は信号反転もしくはローイネーブル
を示す)によって制御される。すなわち、消去信号ER
ASE*のローレベル期間に、電圧出力回路VOUTは
高電圧Vppをソース線SLに供給して全てのメモリセ
ルMCのソース領域に消去に必要な高電圧を供給する。
これによって、フラッシュメモリFMRYは全体が一括
消去可能にされる。
【0039】上記ワード線W11〜Wijの選択は、X
アドレスラッチXALATを介して取り込まれるXアド
レス信号AXをXデコーダXADECが解読することに
よって行われる。ワードドライバWDRVはXデコーダ
XADECから出力される選択信号に基づいてワード線
を駆動する。データ読み出し動作においてワードドライ
バWDRVは、電圧選択回路VSELから供給される電
圧Vccと接地電位とを電源として動作され、選択され
るべきワード線を電圧Vccによって選択レベルに駆動
し、非選択とされるべきワード線を接地電位のような非
選択レベルに維持させる。データの書き込み動作におい
てワードドライバWDRVは、高電圧Vppと接地電位
とを電源として動作され、選択されるべきワード線を所
定の書き込み用高電圧レベルに駆動する。
【0040】それぞれのメモリセルアレイARY0〜A
RY7において上記データ線DL0〜DL7はY選択ス
イッチYS0〜YS7を介して共通データ線CDに共通
接続される。Y選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ
制御は、YアドレスラッチYALATを介して取り込ま
れるYアドレス信号AYをYデコーダYADECが解読
することによって行われる。YデコーダYADECの出
力選択信号は、後段のカラムドライバYDRVを介して
全てのメモリセルアレイARY0〜ARY7に共通に供
給される。したがって、カラムドライバYDRVの出力
選択信号のうちの何れか一つが選択レベルにされること
により、各メモリセルアレイARY0〜ARY7の共通
データ線CDには1本のデータ線が接続される。
【0041】メモリセルMCから共通データ線CDに読
み出されたデータは選択スイッチRSを介してセンスア
ンプSAに与えられ、ここで増幅されて、データ出力バ
ッファDOBを介してデータバスに出力される。上記選
択スイッチRSは読み出し信号READによってスイッ
チ制御される。
【0042】外部から供給される書き込みデータはデー
タ入力バッファDIBを介してデータ入力ラッチDIL
に保持される。データ入力ラッチDILに保持されたデ
ータが”0”のとき、書き込み回路WRは選択スイッチ
WSを介して共通データ線CDに書き込み用の高電圧を
供給する。この書き込み用高電圧はY選択スイッチYS
0〜YS7によって選択された何れかのデータ線を通し
て、ワード線によってコントロールゲートに高電圧が印
加されるメモリセルのドレインに供給され、これによっ
て当該メモリセルが書き込みされる。上記選択スイッチ
WSは制御信号WRITEによってスイッチ制御され
る。書き込みの各種タイミングや電圧の選択制御のよう
な書き込み動作手順は書き込み制御回路WCONTが制
御する。この書き込み制御回路WCONTに対する書き
込み動作の指示や書き込みベリファイ動作の指示、そし
て上記消去制御回路ECONTに対する消去動作の指示
や消去ベリファイ動作の指示は、書き込み/消去用の制
御レジスタWEREGが与える。この制御レジスタWE
REGはデータバスに接続可能にされ、外部から制御デ
ータの書き込みが可能にされる。
【0043】上記制御レジスタWEREGは、Vppビ
ット、PVビット、Pビット、及びEビットを有する。
Pビットは書き込み動作の指示ビットとされる。Eビッ
トは消去動作の指示ビットとされる。Vppビット及び
Eビットが設定されることによって、これを参照する消
去制御回路ECONTが所定の手順に従って消去のため
の内部動作を制御する。また、Vppビット及びPビッ
トが設定されることにより、これを参照する書き込み制
御回路WCONTが所定の手順に従って書き込みのため
の内部動作を制御する。消去及び書き込みのための内部
動作は所定レベルの電圧を形成することによって行われ
る。消去ベリファイ動作は消去されたメモリセルに対し
て読み出し動作を行って消去が完了したか否かを検証す
る動作とされ、書き込みベリファイ動作は書き込みされ
たメモリセルから当該書き込みデータを読み出してこれ
を書き込みデータと比較することによって書き込みが完
了したか否かを検証する動作とされる。これらベリファ
イ動作は外部のCPU又はデータ処理装置がフラッシュ
メモリに対するリードサイクルを起動して行われる。
【0044】冗長救済について説明する。
【0045】救済情報を保持するための救済情報レジス
タREGが設けられる。この救済情報レジスタREG
は、特に制限されないが、揮発性であり、マイクロコン
ピュータ10に電源が投入される毎に実行されるパワー
オンリセット又はリセットスタートにより、不揮発性記
憶エリアから救済情報が転送される。不揮発性記憶エリ
アは、このフラッシュメモリFMRYのメモリセル群S
Mの一部を利用することができ、メモリセル群SMの一
部に予め書き込まれていた救済情報が、パワーオンリセ
ット動作により、読み出されて救済情報レジスタREG
にセットされる。
【0046】また、メモリセルアレイARY0〜ARY
7では、データ入力バッファDIBとデータ入力ラッチ
DILとの間に書き込み系セレクタWSELが設けら
れ、データ出力バッファDOBとセンスアンプSAとの
間に読み出し系セレクタRSELが設けられている。こ
こで、メモリセルアレイARY0〜ARY7のそれそれ
において、データ入力バッファDIB、データ出力バッ
ファDOB、書き込み系セレクタWSEL、読み出し系
セレクタRSELとを除いた部分を「メモリブロック」
と称して、メモリアレイと区別する。
【0047】書き込み系セレクタWSELは、正規書き
込み系に欠陥がある場合に、それに代えて冗長ブロック
SPA内の冗長書込み系を選択する機能を有する。ま
た、読み出し系セレクタRSELは、正規読み出し系に
欠陥がある場合に、それに代えて冗長ブロックSPA内
の冗長読み出し系を選択する機能を有する。書き込み系
セレクタWSEL及び読み出し系セレクタRSELの選
択は、救済情報レジスタREGのセット情報に従って行
われる。
【0048】図1には、カラム系直接周辺回路付近の構
成が示される。
【0049】上記冗長救済のための冗長ブロックSPA
は、基本的にはメモリセルアレイARY0,ARY1,
ARY2,…において、データ入力バッファDIB、デ
ータ出力バッファDOB、書き込み系セレクタWSE
L、読み出し系セレクタRSELを除いた部分(メモリ
ブロックと称する)と同等の構成とされる。また、冗長
ブロックSPAによって救済されるか否かにかかわず、
冗長ブロックSPA内のY選択スイッチやセンスアンプ
SAなどは、他のメモリセルアレイARY0,ARY
1,ARY2,…内のそれと同様に動いている。ただ
し、冗長ブロックSPAがメモリブロックの代替として
選択されるか否かは救済レジスタREGの記憶情報によ
る。例えば、冗長ブロックSPA内に欠陥(×印で示さ
れる)があり、当該メモリブロックを使用しないことが
救済情報レジスタREGにセットされているものとする
と、そのような情報がセットされている限り、メモリセ
ルアレイARY0における書き込み系セレクタWSEL
により冗長ブロックSPA内の書き込み系が選択され、
メモリセルアレイARY0における読み出し系セレクタ
RSELにより冗長ブロックSPA内の読み出し系が選
択される。
【0050】ここで、一般的な冗長救済では、救済すべ
きアドレス情報をレジスタなどの記憶手段に記憶させて
おき、フラッシュメモリアクセスのために入力されたア
ドレスが救済アドレスと一致するか否かの判別を行い、
その判別において、救済アドレスと一致する判断された
場合に、正規データ線に代えて救済データ線が選択され
るようになっているが、図1に示される構成では、その
ようなアドレス比較が行われない。つまり、救済レジス
タREGに書き込まれた救済情報に従って書き込み系セ
レクタWSEL及び読み出し系セレクタRSELの選択
動作が決定されてしまい、所定のメモリブロックが救済
されている場合には、そのメモリブロックに代えて冗長
ブロックSPAがリード・ライト動作に関与されるた
め、アドレス信号が入力される毎にアドレス判別を行う
必要が無い。そのように、冗長救済されているにもかか
わらず、アドレス判定が不要とされることで、フラッシ
ュメモリアクセスの高速化が達成される。
【0051】図2には、メモリセルアレイARY0に対
応する上記書き込み系セレクタWSEL及び読み出し系
セレクタRSELの構成例が示される。
【0052】書き込み系セレクタWSELは、特に制限
されないが、次のように構成される。
【0053】pチャンネル型MOSトランジスタ204
とnチャンネル型MOSトランジスタ205とが並列接
続され、nチャンネル型MOSトランジスタ207とp
チャンネル型MOSトランジスタ208とが並列接続さ
れる。また、pチャンネル型MOSトランジスタ304
とnチャンネル型MOSトランジスタ305とが並列接
続され、nチャンネル型MOSトランジスタ307とp
チャンネル型MOSトランジスタ308とが並列接続さ
れる。
【0054】インバータ206,209が設けられ、デ
ータ入力バッファDIBの出力端子がこのインバータ2
06、及びMOSトランジスタ204,205の並列回
路を介してインバータ209に接続される。このインバ
ータ209の出力端子は、図9に示される選択スイッチ
WSに結合される。
【0055】インバータ309,306が設けられ、図
9に示される選択スイッチRSの一端がインバータ30
9、及びMOSトランジスタ304,305の並列回路
を介してインバータ306に伝達される。このインバー
タ306の出力端子はデータ出力バッファDOBに結合
される。
【0056】また、上記インバータ206の出力端子
は、MOSトランジスタ207,208の並列回路を介
して冗長ブロックSPAの書き込み系に結合される。さ
らに、この冗長ブロックSPAの読み出し系は、MOS
トランジスタ307,308、及びインバータ306を
介してデータ出力バッファDOBに結合される。
【0057】そして、救済情報をデコードするためのナ
ンドゲート201、このナンドゲート201の出力信号
を反転するためのインバータ202が設けられ、このイ
ンバータ202の出力信号によって、pチャンネル型M
OSトランジスタ204,304,nチャンネル型MO
Sトランジスタ207,307の動作が制御される。ま
た、上記ナンドゲート201の出力信号によって、nチ
ャンネル型MOSトランジスタ205,305,20
8,308の動作が制御される。
【0058】上記の構成において、救済情報によりメモ
リセルアレイARY0が指定されていない場合には、ナ
ンドゲート201の出力信号がハイレベル、インバータ
202の出力信号がローレベルとされる。これにより、
pチャンネル型MOSトランジスタ204,304、n
チャンネル型MOSトランジスタ205,305がオン
されて、読み出し書き込みは、メモリセルアレイARY
0に対して行われる。
【0059】それに対して、救済情報によりメモリセル
アレイARY0が指定されている場合には、ナンドゲー
ト201の出力信号がローレベル、インバータ202の
出力信号がハイレベルとされる。これにより、nチャン
ネル型MOSトランジスタ207,307、pチャンネ
ル型MOSトランジスタ208,308がオンされて、
冗長ブロックSPAが選択される。つまり、欠陥を有す
るメモリセルアレイARY0に代えて、冗長ブロックS
PAが使用される。
【0060】尚、他のメモリセルアレイARY1〜AR
Y7に対応する書き込み系セレクタWSEL及び読み出
し系セレクタRSELも同様に構成される。
【0061】図10にはオンボード状態での欠陥救済手
順の一例が示される。同図の手順は上記フラッシュメモ
リFMRYの構成に対応されるものであり、説明を明瞭
にするために冗長ブロックが1個の場合を想定し、その
制御主体をマイクロコンピュータ内蔵のCPU12とす
る。
【0062】先ずCPU12がメモリセルMCに対する
消去書込みを行い(ステップS1)、それに対するベリ
ファイで異常があるかを検証し(ステップS2)、異常
がなければ救済不要とされる。異常がある場合にはCP
U12によって不良メモリブロックがチェックされ(ス
テップS3)、CPU12が救済モード信号にてフラッ
シュメモリFMRYに救済プログラムモードを設定する
(ステップS5)。この動作モードを設定した後、CP
U12はフラッシュメモリFMRYの書込み/消去制御
レジスタWEREGにVppビットとPビットをセット
して書込みモードを設定し、当該不良メモリセルを含む
メモリセルアレイを指定する救済情報を書込みデータと
してフラッシュメモリFMRYに供給して、所定の記憶
エリアに書き込む(ステップS6)。その後CPU12
は、通常モードに戻され(ステップS7)、所定の入出
力ポートを介して外部のリセット回路にシステムリセッ
ト信号出力を指示する。このとき、上記書込みに供され
るデータ又はプログラムは、マイクロコンピュータ10
のリセット状態によっても失われないように図示しない
2次記憶装置などに退避される。これによってマイクロ
コンピュータ10はリセットされ、それと共にマイクロ
コンピュータ内部のリセット信号MD2がアクティブレ
ベルにされてフラッシュメモリFMRYに救済情報ラッ
チモードが設定される(ステップS8)。ステップS8
のリセットスタートにより、ステップS6で書込まれた
救済情報が救済情報レジスタREGにロードされ、当該
救済情報による欠陥救済が可能な状態にされる。その
後、外部からの割込みなどにより、冗長ブロックSPA
のメモリセルに不良がないかを更に検証するため再度消
去、書込みが行われ(ステップS9)、それに対してベ
リファイが行われ(ステップS10)、異常がなければ
処理を終了し、異常があれば冗長ブロックSPAに欠陥
があることなり、当該フラッシュメモリFMRYは不良
とされる。
【0063】上記制御手順は単体チップとしてのフラッ
シュメモリFMRYに対しても外部のCPU又はデータ
処理装置が同様に行うことができる。
【0064】図11には上記処理手順による書込むべき
データ又はプログラムを外部のホスト装置から受る場合
のシステム構成例が示される。特に制限されないがホス
ト装置(パーソナルコンピュータ,ワークステーション
など)20は実装基板上のマイクロコンピュータ10の
SCI18とインタフェースされ、書込みデータ又はプ
ログラムはCPU12を介してフラッシュメモリFMR
Yに与えられる。図11において23はリセット回路を
含むTTL回路である。22は図10のステップS8で
行われるリセットスタートのためのシステムリセット信
号であり、21はリセット回路にシステムリセット信号
22を出力させるための指示信号とされる。図11のよ
うな場合には、上記ステップS8のリセットスタートの
直前において書込み対象データやプログラムの退避は不
要である。また、ステップS9を開始するための指示
は、ホスト装置20がCPU12に与えればよい。以上
のような書き換えはマイクロコンピュータ10のユーザ
が行うことができる。ユーザによる書込みは実装基板に
実装状態でのみ許容することに限定されず、汎用PRO
Mライタのような書込み装置にソケットアダプタを介し
てマイクロコンピュータ10を装着して行えるようにす
ることも可能である。
【0065】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0066】(1)救済情報レジスタREGに書き込ま
れた救済情報に従って書き込み系セレクタ及び読み出し
系セレクタの選択動作が決定されてしまうので、アドレ
ス信号が入力される毎に当該アドレスが冗長救済にかか
るものか否かのアドレス判別を行う必要が無い。そのよ
うにアドレス信号が入力される毎にアドレス判定を行う
必要がないので、フラッシュメモリアクセスの高速化が
達成される。
【0067】(2)また、オンボード書き換えが可能と
されるから、経時的なフラッシュメモリセルの特性劣化
による欠陥をも簡単に救済することができる。
【0068】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0069】例えば、図3に示されるように、書込み時
のみアサートされる書き込み状態信号Sig1によって
制御されるトライステートバッファ309、及び読み出
し時のみアサートされる読み出し制御信号Sig2によ
って動作制御されるトライステートバッファ308を設
けることにより、MOSトランジスタ204,205の
並列回路、及びMOSトランジスタ304,305の並
列回路を、読み出し時と書込み時とで共用することがで
きる。尚、この場合、冗長ブロックにおいても、上記書
き込み状態信号Sigによって動作制御されるトライス
テートバッファ109を設ける。
【0070】また、図4に示されるように、インバータ
202の出力信号に基づいて動作制御されるnチャンネ
ル型MOSトランジスタ110を設けることができる。
救済情報に基づいてナンドゲート201の出力信号がロ
ーレベルにされ、インバータ202の出力信号がハイレ
ベルにされた場合にnチャンネル型MOSトランジスタ
110がオンされて、インバータ209の入力端子がグ
ランド(低電位側電源Vss)レベルに固定される。つ
まり、冗長救済によって使用されなくなったメモリブロ
ックについては、それに含まれる全てのデータ線の電位
がグランドレベルなどに固定することができる。それに
より、冗長救済によって使用されなくなったブロックに
ついてのデータ線に、書き込み動作毎に所定の書き込み
電圧が印加されて、さらに深い書き込みが行われてしき
い値がデプリートされるのが排除される。
【0071】書き込み系セレクタWSELや読み出し系
セレクタRSELの選択数を増加させることができる。
例えば、読み出し系に着目した場合の構成例が図5に示
されるように、読み出しブロック32個に対して冗長ブ
ロックが2個設けられ、全ての読み出し系セレクタRS
ELに冗長ブロックSPA1,SPA2が結合されるこ
とにより、図5に示される全ての読み出しブロックのう
ちの2つまでの救済が可能となる。また、図5では救済
する範囲を限定し、読み出し系ブロック16個毎に1個
の割合で冗長ブロックSP1,SP2が配置される。こ
の場合、1個の読み出し系セレクタRSELには冗長ブ
ロックSPA1又はSPA2が結合される。
【0072】また、冗長救済によって使用されなくなっ
たセンスアンプ等を非活性状態とすることで、消費電力
の低減を図るようにしても良い。例えば図7に示される
ように、センスアンプ活性信号と、インバータ202の
出力信号とのノア論理を得るノアゲート111を設け、
このノアゲート111の出力信号によってセンスアンプ
SAの活性状態、及び非活性状態の切り換えを行うよう
にすれば、救済情報によってナンドゲート201の出力
信号がローレベルとされ、インバータ202の出力信号
がハイレベルとされた場合に、当該メモリセルアレイA
RY0に属するセンスアンプSA等は上記ナンドゲート
111の出力論理によって非活性状態に固定され、セン
スアンプSA等での電流消費を回避することができる。
このことは、フラッシュメモリの消費電流を低減してマ
イクロコンピュータ10の消費電流の低減を図る上で有
効とされる。
【0073】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリに適用した場合について説明したが、本発明
はそれに限定されるものではなく、EEPROMやEP
ROMなどの半導体記憶装置及びそれを含むデータ処理
装置に広く適用することができる。
【0074】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0075】すなわち、欠陥を含むメモリブロックを救
済するための冗長ブロックと、救済情報を保持する救済
情報保持手段と、この救済情報保持手段の保持情報に基
づいて、欠陥を有するメモリセルアレイに代えて上記冗
長ブロックを選択して回路動作に関与させる選択手段と
を設けることにより、欠陥を有するメモリセルアレイに
代えて上記冗長ブロックを選択して回路動作に関与させ
ることができ、それにより、アドレス信号が入力される
毎に当該入力アドレスと冗長アドレスとの比較が不要と
されるので、メモリアクセスの高速化を図ることができ
る。
【0076】上記救済情報保持手段からの救済情報に基
づいて不使用とされるメモリセルアレイにおけるデータ
線の論理レベルを強制的に固定するための素子を設ける
ことにより、不使用とされるメモリセルアレイに不所望
な書き込みを排除することができる。不使用とされるメ
モリブロックに含まれる回路への電流供給を停止させる
ための論理回路を設けることにより、半導体記憶装置、
さらにはそれを含むデータ処理装置における消費電流の
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体記憶装置の一例であるフ
ラッシュメモリにおける主要部の構成例ブロック図であ
る。
【図2】図1に示されるフラッシュメモリにおける主要
部の詳細な回路図である。
【図3】上記フラッシュメモリにおける主要部の別の構
成例回路図である。
【図4】上記フラッシュメモリにおける主要部の別の構
成例回路図である。
【図5】上記フラッシュメモリにおける主要部の別の構
成例ブロック図である。
【図6】上記フラッシュメモリにおける主要部の別の構
成例ブロック図である。
【図7】上記フラッシュメモリにおける主要部の別の構
成例回路図である。
【図8】上記フラッシュメモリを含むマイクロコンピュ
ータの構成例ブロック図である。
【図9】上記フラッシュメモリの全体的な構成例ブロッ
ク図である。
【図10】オンボード状態でのフラッシュメモリに対す
る欠陥救済手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】オンボード状態でのフラッシュメモリ書き換
えのための一例システムブロック図である。
【図12】フラッシュメモリの原理説明図である。
【図13】フラッシュメモリにおけるメモリセルアレイ
の原理的な回路図である。
【図14】フラッシュメモリのメモリセルに対する消
去、書込み動作のための電圧条件の一例説明図である。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ 12 CPU 13 DMAC 14 BSC 15 ROM 16 RAM 17 タイマ 18 SCI 19 CPG FMRY フラッシュメモリ REG 救済情報レジスタ SPA 冗長ブロック DIB データ入力バッファ DOB データ出力バッファ SA センスアンプ YDRV カラムドライバ YADEC Yデコーダ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 鈴川 一文 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 藤戸 正道 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 田中 利広 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 大島 隆文 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の不揮発性記憶素子がマトリクス配
    置されたメモリブロックが複数設けられ、上記不揮発性
    記憶素子に対して電気的な書込みを可能とする半導体記
    憶装置において、 欠陥を含む上記メモリブロックの代替としての冗長ブロ
    ックと、 救済情報を保持する救済情報保持手段と、 上記救済情報保持手段の保持情報に基づいて、欠陥を有
    するメモリブロックに代えて上記冗長ブロックを選択し
    て回路動作に関与させる選択手段と、 を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記救済情報保持手段からの救済情報に
    基づいて不使用とされるメモリブロックにおけるデータ
    線の論理レベルを強制的に固定するための素子を含む請
    求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記救済情報保持手段からの救済情報に
    基づいて不使用とされるメモリブロックに含まれる回路
    への電流供給を停止させるための論理ゲートを含む請求
    項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1項記載の半導
    体記憶装置を同一半導体基板に含み、当該不揮発性半導
    体記憶装置をアクセス制御可能な中央処理装置を備えて
    成るデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の半
    導体記憶装置と、 上記半導体記憶装置をアクセス制御可能であって、不揮
    発性記憶素子に救済情報を書込む第1の制御モードと、
    内部初期化動作において上記不揮発性記憶素子から上記
    救済情報保持手段に救済情報を転送する第2の制御モー
    ドとを有する中央処理装置と、 を含んで1個の半導体基板に形成されて成るデータ処理
    装置。
JP35461397A 1997-12-24 1997-12-24 半導体記憶装置及びデータ処理装置 Pending JPH11185494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35461397A JPH11185494A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 半導体記憶装置及びデータ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35461397A JPH11185494A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 半導体記憶装置及びデータ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11185494A true JPH11185494A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18438749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35461397A Pending JPH11185494A (ja) 1997-12-24 1997-12-24 半導体記憶装置及びデータ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11185494A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619921B2 (en) 1999-12-10 2009-11-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor memory

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619921B2 (en) 1999-12-10 2009-11-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor memory

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5561627A (en) Nonvolatile semiconductor memory device and data processor
US7440337B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory apparatus having buffer memory for storing a program and buffering work data
US20160260486A1 (en) Semiconductor device, pre-write program, and restoration program
US20070153618A1 (en) Semiconductor device
JP2008117510A (ja) 半導体装置
JP2002150789A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH05266219A (ja) マイクロコンピュータ
JPH06274656A (ja) マイクロコンピュータ
JP2004342187A (ja) 半導体集積回路及びマイクロコンピュータ
JP2801879B2 (ja) 不揮発性半導体メモリの共通ソース線駆動回路
JPH097364A (ja) 半導体記憶装置
JP3489845B2 (ja) フラッシュメモリ、及びデータプロセッサ
JP4080043B2 (ja) 昇圧回路、半導体記憶装置、及びデータ処理装置
JP3830258B2 (ja) 半導体記憶装置及びデータ処理装置
JPH11185494A (ja) 半導体記憶装置及びデータ処理装置
JP4082513B2 (ja) 半導体処理装置
JPH11162199A (ja) 半導体記憶装置
KR100353346B1 (ko) 불휘발성반도체기억장치및데이타프로세서
US20080031070A1 (en) Power on sequence for a flash memory device
JP2002032996A (ja) マイクロコンピュータシステム
JP2006331584A (ja) 半導体集積回路及びマイクロコンピュータ
JPH09213913A (ja) 半導体記憶装置、及びデータ処理装置
JPH11185485A (ja) 半導体記憶装置及びデータ処理装置
JP2000173283A (ja) 半導体記憶装置及びデータ処理装置
JPH11144493A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060704