JP5282333B2 - 被搬送物の搬送装置 - Google Patents

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    • B65G21/2036Suction retaining means for retaining the load on the load-carrying surface

Description

本発明は、被搬送物の搬送装置に係り、より詳細には、被搬送物をベルト部材により上流から下流へ供給する搬送装置に関する。
従来、特許文献1に記載されたようなベルトコンベア装置が知られている。このようなベルトコンベア装置では、タイミングベルトが、吸引ダクトの吸着スリットの開口面上を摺動するようになっている。
実開平04−072918号公報
しかしながら、上述したベルトコンベア装置では、タイミングベルト自身が吸引力により開口面に強く圧接されて強い摩擦が生じるので、摩耗が進みやすく且つ大きな駆動力を必要とするものであった。
一方、連続して供給される被搬送物を切断するには、被搬送物のコンベア上の位置が規定の位置に正確に配置されると共に正確に搬送される必要がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、摩耗が少なく且つ小さな駆動力で被搬送物を正確に搬送することが出来る搬送装置を提供することを目的とする。また、簡易な構成でより効果的な吸引力が得られる搬送装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために第1の発明は、被搬送物を搬送する搬送装置であって、真空吸引機構と、この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引開口を備え、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、上記複数の吸引開口と上記真空吸引機構とを連通する連通機構と、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を下方から支持するベルト支持部材と、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を含み、上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記連通機構を介して上記複数の吸引開口から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持部材から上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする。
第1の発明において、吸引開口は、被搬送物を吸引することができるものであればよい。吸引開口は、吸引孔であっても、被搬送物と対向するベルトの溝部の開口であってもよい。ベルト部材は、コンベアベルト単体であっても、コンベアベルトと、シールベルトなどの他のベルトとの組み合わせたものであってもよい。ベルト支持部材は、ベルト部材を下方から支持するものであれば良い。ベルト支持部材は、板状の支持プレートであっても、表面が凹凸の部材であってもよい。被搬送物支持部材は、被搬送物を支持するものであればよい。被搬送物支持部材は、被搬送物を2点で支持する一対の部材であってもよく、また、3点以上で被搬送物を支持する部材であってもよい。第1の発明において、ベルト部材がベルト支持部材から上昇した状態は、ベルト部材とベルト支持部材との間の摩擦力がほとんど働かない状態までベルト部材がベルト支持部材から離れた状態を意味する。
上記の目的を達成するために第2の発明は、被搬送物を搬送する搬送装置であって、真空吸引機構と、この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引孔を有する複数の空隙が形成され、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、上記複数の空隙と上記真空吸引機構とをそれぞれ連通する複数の吸引通路を有する連通機構と、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を上下動可能に下方から支持するベルト支持部材と、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を含み、上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記複数の空隙および複数の吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持部材から上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする。
第2の発明において、複数の吸引通路は、複数の空隙を介して上記間隙の空気を吸引することができるのであれば、いずれの場所に設けられても良い。例えば、複数の吸引通路は、ベルト支持部材に設けられても、被搬送物支持部材に設けられてもよい。
上記の目的を達成するために第3の発明は、所定の搬送経路に沿って被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、真空吸引機構と、この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引孔を有する複数の空隙が上記所定の搬送経路を横切る方向に延びて形成され、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を上下動可能に下方から支持するベルト支持プレートと、上記ベルト部材の両側に配置され、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する一対の被搬送物支持部材と、上記横切る方向において上記複数の空隙と連通するために上記一対の被搬送物支持部材に設けられた複数の吸引通路を有し、上記真空吸引機構と上記複数の空隙とを連通する連通機構と、を含み、上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記複数の空隙および複数の吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持プレートから上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする。
上記の目的を達成するために第4の発明は、被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、真空吸引機構と、この真空吸引機構を作動させることにより被搬送物を吸着させる複数の吸引孔を備え吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、このベルト部材を真空吸引機構の非作動時に下方から支持すると共に真空吸引機構とベルト部材の吸引孔とを連通する複数の吸引通路を有するベルト支持部材と、ベルト部材の両側に配置され、真空吸引機構の非作動時にコンベアベルトの上面と被搬送物の下面との間に間隙が出来るようにベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置に設けられ被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を有し、真空吸引機構を作動させるとベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が吸引通路を介して複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、ベルト部材が上昇して被搬送物に吸着すると共に被搬送物を搬送するようになっていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が複数の吸引孔から吸引され、それにより、ベルト部材が上昇して被搬送物に吸着すると共に被搬送物を搬送するので、ベルト部材とベルト支持部材間に摩擦力が働かず、被搬送物の荷重がベルト部材に大きく作用することがないので、従来より少ない駆動力で正確に被搬送物を搬送することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材は、その内周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられて駆動ロールに係合する歯部及びこれらの歯部の間の溝部を備えたタイミングベルトであり、複数の吸引孔は、溝部に形成され、真空吸引機構が作動すると、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部及び吸引通路を通って吸引されるようになっている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材の内周部には幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた複数の溝部が形成されているので、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、複数の吸引孔を介してその溝部を通って吸引され易くなる。そして、空気が、ベルト部材の溝部に形成された複数の吸引孔、ベルト部材の溝部及び真空吸引機構とベルト部材の吸引孔とを連通する複数の吸引通路を通って吸引されることにより、被搬送物を保持するために加える吸引力を効果的に得ることが出来る。さらに、駆動ロールと係合するベルト部材を使用することにより、モータによる駆動と同期させることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、ベルト支持部材とベルト部材との間に設けられベルト部材と共に上昇してベルト部材の溝部をシールするシールベルトを有し、ベルト支持部材には、このベルト支持部材とシールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔が形成されている。
このように構成された本発明においては、シールベルトが、ベルト部材と共に上昇してベルト部材の溝部をシールするので、吸引空気が漏れることがなく、それにより、吸引力を低下させることが無い。一方、ベルト支持部材とシールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔がベルト支持部材に形成されているので、シールベルトが吸引されて上昇するとき、ベルト支持部材とシールベルトとの間に負圧を生じることが無く、それにより、シールベルトの上昇が容易に行われる。これらにより、より効果的により高い吸引力を維持することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、被搬送物支持部材には、シールベルトとほぼ同じ厚さを有すると共に搬送方向に延びる溝部が形成され、シールベルトがこの溝部に受け入れられるようになっている。
このように構成された本発明においては、シールベルトが、シールベルトとほぼ同じ厚さを有すると共に搬送方向に延びる溝部に受け入れられるので、吸引空気が漏れることを効果的に防止することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる空気誘導バーを有し、この空気誘導バーには、その幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成され、吸引通路は、ベルト支持部材の幅方向の中間部で第2の通路の下方に形成され、第1の通路がベルト部材の溝部に連通し且つ第2の通路が吸引通路に連通することにより、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路及び第2の通路、及び、吸引通路を通って吸引されるようになっている。
このように構成された本発明においては、ベルト支持部材の幅方向の中間部に設けられた空気誘導バーが、ベルト支持部材の吸引通路に接続するように下方に開口した上下方向の第2の通路及びこの第2の通路と連通してベルト支持部材の幅方向に延びる第1の通路を有し、第1の通路がベルト部材の溝部に連通するので、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、より効果的に、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路、空気誘導バーの第2の通路、及び、ベルト支持部材の吸引通路を通って吸引される。また、空気誘導バーをベルト支持部材の幅方向の中間部に設けることにより、被搬送物支持部材がある両サイドから空気を吸引する場合に比べて、空気の漏れが少なくなり、それにより、吸引力を効果的に得ることが出来る。さらに、被搬送物支持部材がある両サイドから空気を吸引する場合に比べて、製作コストが低く抑えられる。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材の外周部には、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部が形成され、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、外周溝部、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部及び吸引通路を通って吸引されるようになっている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材の外周部に幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた外周溝部が形成されているので、被搬送物と吸引空気との接触面積が大きくなり、被搬送物を吸引する吸引力が効果的に得られると共に被搬送物をより確実に搬送することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる空気誘導バーを有し、この空気誘導バーには、その幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成され、吸引通路は、ベルト支持部材の幅方向の中間部で第2の通路の下方に形成され、ベルト部材の外周部には、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部が形成され、これらの外周溝部が内周部に設けられた複数の吸引孔に連通し、ベルト部材の溝部が第1の通路に連通し、且つ、第2の通路が吸引通路に連通することにより、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、外周溝部、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路及び第2の通路、及び、吸引通路を通って吸引されるようになっている。
このように構成された本発明においては、ベルト支持部材の幅方向の中間部に設けられた空気誘導バーが、ベルト支持部材の吸引通路に接続するように下方に開口した上下方向の第2の通路及びこの第2の通路と連通してベルト支持部材の幅方向に延びる第1の通路を有し、第1の通路がベルト部材の溝部に連通する。さらに、ベルト部材の外周部に、内周部に設けられた複数の吸引孔に連通する外周溝部が形成されている。これらのことにより、被搬送物と吸引空気との接触面積が大きくなり、被搬送物を吸引する吸引力が効果的に得られると共に、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、より効果的に、外周溝部、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路、空気誘導バーの第2の通路、及び、ベルト支持部材の吸引通路を通って吸引される。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材の外周部が、被搬送物を搬送可能に平らに形成されている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材の外周部が被搬送物を搬送可能に平らに形成されているので、被搬送物との接触面積を大きくとることが出来、被搬送物をより確実に搬送することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、シールベルトが空気誘導バーの両側に設けられている。
このように構成された本発明においては、空気誘導バーによる効果的な空気の吸引と、その両側のシールベルトによる高い吸引力の維持を両立させることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、空気誘導バーは、ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる溝部に取り付けられている。
このように構成された本発明においては、溝部により空気誘導バーの取付位置を規定して、低コストで、より精度良く、空気誘導バーをベルト支持部材の吸引通路に連通させると共にベルト部材の溝部に連通させることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、空気誘導バーとベルト部材との間に設けられ空気誘導バーを上方からシールするシールプレートが設けられ、空気誘導バーはその幅方向に延びる溝部を有し、この溝部とシールプレートにより第1の通路が形成されるようになっている。
このように構成された本発明においては、空気誘導バーの溝部とシールプレートにより簡易な構造で第1の通路を設けることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材は、両側の被搬送物支持部材の間でその幅方向に一体に形成され、その中間部且つ下方にシールプレートと空気誘導バーの少なくとも一部を受け入れる凹部が形成されている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材が幅方向に一体に形成され、さらに、ベルト部材の中間部且つ下方にシールプレートと空気誘導バーの少なくとも一部を受け入れる凹部が形成されているので、より空気のシール性の高い搬送装置を得る
ことが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材は、シールプレートの両側に第1のベルト部材及び第2のベルト部材の2つのベルト部材を有し、それらの第1及び第2のベルト部材がほぼ同じ高さに設けられ、且つ、それらの第1及び第2のベルト部材の側面がシールプレート及び被搬送物支持部材でシールされている。
このように構成された本発明においては、ほぼ同じ高さに設けられた2つのベルト部材により、より確実に被搬送物を支持し且つ搬送することが出来る。また、2つのベルト部材を設けても、それぞれ第1及び第2のベルト部材の側面がシールプレート及び被搬送物支持部材でシールされているので、吸引力を保持することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト支持部材の吸引通路は、ベルト支持部材を貫通して上下に延びる孔部であり、その孔部の下方に真空吸引機構の吸引ボックスが設けられている。
このように構成された本発明においては、ベルト支持部材を上下に貫通する吸引通路と、その下に設けられた吸引ボックスとにより、効率良く、空気を吸引することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト支持部材の複数の吸引通路は、それぞれ、ベルト支持部材の上方に開口するように上下方向に延びる第1の吸引通路と、この第1の吸引通路に連通し第1の吸引通路の下方でベルト支持部材の幅方向に延びる第2の吸引通路と、この第2の吸引通路に連通しベルト支持部材の下方に開口した第3の吸引通路と、を有し、この第3の吸引通路は、第2の吸引通路毎に幅方向で異なる箇所に形成され、真空吸引手段の吸引ボックスが、第3の吸引通路の箇所に対応して幅方向に並べて設けられている。
このように構成された本発明においては、ベルト支持部材の上方に開口するように上下方向に延びる第1の吸引通路と、この第1の吸引通路に連通し第1の吸引通路の下方でベルト支持部材の幅方向に延びる第2の吸引通路とを有する。そして、第3の吸引通路が、第2の吸引通路毎に幅方向で異なる箇所に形成され、真空吸引機構の吸引ボックスが、第3の吸引通路の箇所に対応して幅方向に並べて設けられているので、幅方向に異なる位置に形成された複数の第3の吸引通路に応じてそれぞれ設けられた複数の吸引ボックスにより大きな吸引力を得ることが出来る。また、幅方向に並べられた吸引ボックスをそれぞれ個別に作動させることで、吸引力を調整したり、ベルト部材上の吸引力が得られる範囲を変更したりすることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置は、複数の異なる大きさの被搬送物を連続して搬送するようになっており、ベルト部材は、或る所定の位置に被搬送物の先端が配置されるようになっており、記複数の吸引孔は、或る所定の位置から下流に向けて最大の長さを有する被搬送物の範囲において、或る所定位置から下流に向けて最小の長さを有する被搬送物の範囲にのみ設けられている。
このように構成された本発明においては、異なる大きさの被搬送物を連続して搬送する場合において、最小の長さの被搬送物を搬送する際に、被搬送物が積載されていない部分に吸引孔が設けられて空気を無駄に吸引することを防ぐと共に、最大の長さの被搬送物をも、被搬送物の最小の長さの範囲にわたって設けられた吸引孔で吸引して搬送することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、空気誘導バーの上記第1の通路は、平面視で第2の通路に向かうにつれて幅が狭くなるようになっている。
このように構成された本発明によれば、空気の吸引をより効率良く行うことが出来る。
また、上記の目的を達成するために第5の発明は、被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、真空吸引機構と、上流側から下流側へ移動するベルト部材であって、その内周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の溝部を備え、真空吸引機構を作動させることにより被搬送物を吸着させるような複数の吸引孔が溝部に形成されたベルト部材と、真空吸引機構とベルト部材の吸引孔とを連通する複数の吸引通路を有するベルト支持部材と、ベルト支持部材上の幅方向の中間部で搬送方向に延び複数の吸引孔を介してベルト部材の溝部から空気を吸引する空気誘導バーであって、ベルト部材の溝部に連通しその幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し吸引通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成された空気誘導バーと、を有し、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路及び第2の通路、及び、吸引通路を通って吸引されるようになっており、さらに、ベルト部材の両側に配置され、真空吸引機構の非作動時にベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が出来るようにベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置に設けられ被搬送物を支持する被搬送物支持部材を有し、真空吸引機構を作動させるとベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記吸引通路を介して複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、ベルト部材が上昇して被搬送物に吸着すると共に被搬送物を搬送するようになっており、さらに、ベルト支持部材とベルト部材との間に設けられベルト部材と共に上昇してベルト部材の溝部をシールするシールベルトを有し、ベルト支持部材には、このベルト支持部材とシールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔が形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材の吸引孔と、ベルト部材の溝部と、この溝部に連通した空気誘導バーに形成された第1及び第2の通路と、これらの通路に連通したベルト支持部材の吸引通路とにより、簡易な構成で、より確実且つ効果的に、被搬送物を保持し且つ搬送するための空気の吸引力を得ることが出来る。
さらに、このように構成された本発明においては、シールベルトが、ベルト部材と共に上昇してベルト部材の溝部をシールするので、吸引空気が漏れることがなく、それにより、吸引力を低下させることが無い。一方、ベルト支持部材とシールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔がベルト支持部材に形成されているので、シールベルトが吸引されて上昇するとき、ベルト支持部材とシールベルトとの間に負圧を生じることが無く、それにより、シールベルトの上昇が容易に行われる。これらにより、より効果的により高い吸引力を維持することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、ベルト部材の外周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部を備え、この外周溝部に複数の吸引孔が形成され、ベルト部材と被搬送物との間の間隙の空気が、外周溝部、複数の吸引孔、ベルト部材の溝部、空気誘導バーの第1の通路及び第2の通路、及び、吸引通路を通って吸引されるようになっている。
このように構成された本発明においては、ベルト部材の外周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた外周溝部が形成されているので、被搬送物と吸引空気との接触面積が大きくなり、被搬送物を吸引する吸引力が効果的に得られると共に被搬送物をより確実に搬送することが出来る。
また、本発明において、好ましくは、搬送装置は、複数の異なる大きさの被搬送物を連続して搬送するようになっており、ベルト部材は、或る所定の位置に被搬送物の先端が配置されるようになっており、複数の吸引孔は、或る所定の位置から下流に向けて最大の長さを有する被搬送物の範囲において、或る所定位置から下流に向けて最小の長さを有する被搬送物の範囲にのみ設けられている。
このように構成された本発明においては、異なる大きさの被搬送物を連続して搬送する場合において、最小の長さの被搬送物を搬送する際に、被搬送物が積載されていない部分に吸引孔が設けられて空気を無駄に吸引することを防ぐと共に、最大の長さの被搬送物をも、被搬送物の最小の長さの範囲にわたって設けられた吸引孔で吸引して搬送することが出来る。
摩耗が少なく且つ小さな駆動力で被搬送物を正確に搬送することが出来、また、簡易な
構成でより効果的な吸引力が得られる。
本発明の実施形態における被搬送物を搬送する搬送装置を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下では、被搬送物が段ボールシートである場合を好適な例として説明するが段ボールシートの他に、プラスチック製の段ボールシート(プラ段)、厚紙、樹脂材料のシート、鉄板、その他シート状の搬送物などにも適用が可能である。
先ず、図1及び図2により本発明の第1実施形態による搬送装置1の概要構成を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による搬送装置の一部破断斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態による搬送装置の図1のII-II線に沿って見た断面図である。
先ず、図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による搬送装置1は、トッププレート部2として、トッププレート本体4と、その下方で延びる一対のトッププレートベース部6を有する。一対のトッププレートベース部6には、その内方に、搬送方向に延びる内溝6aが形成されており、この内溝6aには、板状のベルト支持部材8が嵌め込まれ且つ固定されている。
このベルト支持部材8及びトッププレートベース部6には、支持板10を介して真空吸引装置の一部をなす真空吸引ボックス12が固定されており、この真空吸引ボックス4には、吸引管14を介して真空吸引装置本体16に接続され、この真空吸引装置本体16により、真空吸引ボックス12内の空気が吸引される。図2に示すように、真空ボックス12は、その上面が、ベルト支持部材8の下面に密接するように取り付けられている。
ベルト支持部材8には、その幅方向の中間部に搬送方向に延びる矩形溝8aが形成されている。この矩形溝8aには、空気誘導バー20が嵌合されている。この空気誘導バー20は、幅方向に延びる溝部20a及び歯部20bを有し、この空気誘導バー20の歯部20bの上面には、シールプレート22が密接するように設けられている。このシールプレート22及び空気誘導バー20の一部は、後述するコンベアベルト30に形成された凹部30dに受け入れられるようになっている。
また、空気誘導バー20の両側且つトッププレート部2の内方には、2つのシールベルト24が、それぞれ上下方向に移動可能に、ベルト支持部材8の上面に乗るように設けられている。これらのシールベルト24は、後述するように、コンベアベルト30と共に上昇可能となっている。
シールプレート22及びシールベルト24の上面には、コンベアベルト30が設けられている。図1に示すように、コンベアベルト30は、その内周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた溝部30a及びこれらの溝部30aを形成するようになっている歯部30bを有し、各歯部30bの間に溝部30aが形成されている。
これらの歯部30bが、駆動ロール(図13の符号306参照)及び上流側と下流側の従動ロール(図13の符号302参照)に係合して、コンベアベルト30が搬送方向に移動するようになっている。このようにコンベアベルト30は、タイミングベルトとして機能する。なお、駆動ロール及び従動ロールは、図13に示す以外の方式を用いても良い。
上述したシールベルト24は、コンベアベルト30とともに搬送方向に移動するようになっている。また、シールプレート22及び空気誘導バー20は、ベルト支持部材8に対して相対移動しないようになっている。
次に、図1及び図2により本発明の第1実施形態による搬送装置1の各構成を詳細に説明する。
先ず、図2に示すように、トッププレート本体4の上面が、コンベアベルト30の上面よりも高くなるように形成されている。即ち、コンベアベルト30は、その上面が平らに形成され、その両側のトッププレート本体4の上面の高さよりも若干低い位置に設けられるようになっており、例えば、コンベアの幅によって位置の高低差は異なるが、例えば0.1mm〜1mm程度の値が考えられ、好ましくは、0.1mm〜0.5mである。従って、それらの上方に乗せられた段ボールシートDと、コンベアベルト30の上面部との間には、隙間Sが形成されるようになっている。そして、主にトッププレート本体4の上面で、被搬送物である段ボールシートを支持するようになっている。
次に、図1及び図2に示すように、コンベアベルト30には、空気を吸引するための複数の吸引孔30cが形成されている。これらの吸引孔30cは、コンベアベルト30の溝部30aに形成されている。従って、吸引孔30cから吸引された隙間Sの空気は、先ず、溝部30aに流入する。
次に、空気誘導バー20は、上述したように幅方向に延びる溝部20aを複数有しており、これらの溝部20aの中間部には、上下方向に貫通する孔部(吸引通路)20cが各々形成されている。溝部20aは、コンベアベルト30の溝部30aと連通するように形成されており、吸引孔30cから吸引された隙間Sの空気は、コンベアベルト30の溝部30aを経由して、空気誘導バー20の溝部20aに流入する。
ここで、空気誘導バー20の溝部20aとコンベアベルト30との間に設けられたシールプレート22は、空気誘導バー20の溝部20aをシールするようになっており、この溝部20aとシールプレート22とにより、ベルト支持部材8の幅方向に延びる第1の通路が形成されている。また、孔部20cが、この第1の通路と後述する孔部(吸引通路)8cとを連通するように下方に開口した上下方向に延びる第2の通路として形成されている。そして、図2に示すように、第1の通路である溝部20aが、コンベアベルト30の溝部30aに連通すると共に孔部(第2の通路)20cに連通し、空気は、溝部30a、溝部20a及び孔部20cに吸引されるようになっている。
次に、ベルト支持部材8の溝部8aの底部には、上述した空気誘導バー20の孔部20cに対応した位置に複数の孔部(吸引通路)8cが形成されている。これらの孔部8cは、ベルト支持部材8を貫通して上下に延び、その下方に上述した真空吸引ボックス12が設けられている。そして、真空吸引ボックス12の上面には、ベルト支持部材8の孔部8cに対応した位置に孔部(吸引通路)12cが形成されている。従って、吸気誘導バー20の第1及び第2の通路20a、20cに流入した空気は、孔部8c及び孔部12cを経由して真空吸引ボックス12により吸引される。
次に、ベルト支持部材8には、上下方向に貫通する複数の通気孔8dが形成されており、これらの通気孔8dの下部は、大気に連通している。これらの通気孔8dは、後述するように、シールベルト24が負圧によってコンベアベルト30と共に上昇するときに、シールベルト24とベルト支持部材8との間に空気が入り込むことにより負圧が生じないようにして、シールベルト24のそのような上昇を妨げないようにするためのものである。
次に、図3により、コンベアベルト30に形成される吸引孔30cの配置を説明する。
図3は、本発明の第1実施形態によるコンベアベルトを上方から見た平面図であり、コンベアベルトのみを示すものである。
先ず、段ボールシートDは、搬送方向に対する長さが異なる様々な大きさのものがある。ここでは、その搬送方向に対する長さLの最小値がLmin、最大値がLmaxであるとする。図3に示すように、段ボールシートDを搬送する際のシート先端位置を符号Tで示し、本実施形態においては、その先端位置Tから最小値であるLminの範囲に吸引孔30cを設け、Lmin以降、次の先端位置T(前の先端位置Tから最大値Lmax隔てた位置)までは、吸引孔30cを設けないようにしている。これにより、例えば最小の長さ(Lmin)の段ボールシートDを搬送する際に、複数の吸引孔30cが、段ボールシートDが積載されていない部分(Lmin以降、次の先端位置Tまでの間)に設けられていないので、空気を無駄に吸引することを防ぐことが出来る。さらに、最大の長さ(Lmax)の搬送物をも、最小長さLminの間に設けた複数の吸引孔30cで吸引して搬送することが出来る。
次に、図4乃至図6により、本発明の第1実施形態による空気誘導バー20の形状、及び、変形例による空気誘導バーの形状を説明する。図4は、本発明の第1実施形態による空気誘導バーの形状を示す斜視図であり、図5は、第1変形例による空気誘導バーの形状を示す斜視図であり、図6は、第2変形例による空気誘導バーの形状を示す斜視図である。
図4に示すように、第1実施形態による空気誘導バー20は、溝部(第1の通路)20a及び歯部20bが、それぞれ、幅方向に直線状に延びるように形成されている。そして、溝部20aは、側方から見て矩形状に切り欠かれ、また、上方から見て矩形状に形成されている。この溝部20aの底部は平らであり、その底部に、孔部(第2の通路)20cが形成されている。
一方、図5に示すように、第1変形例による空気誘導バー120は、溝部(第1の通路)120aが、上方から見て幅方向の両側から斜めに延びる直線状に切り欠かれ、中央部に向かう程、その搬送方向の幅が狭くなるようになっている。逆に、歯部120bは、上方から見て、中央部に向かう程その搬送方向の幅が広くなるようになっている。孔部(第2の通路)120cは、溝部120aの最も搬送方向の幅が狭くなったほぼ中央部に形成されている。
次に、図6に示すように、第2変形例による空気誘導バー220は、溝部(第1の通路)220aが、上方から見て矩形状に形成され、側方から見て半円状に形成されている。歯部220bは、上方からみて矩形状に形成されており、側方から見ると、上面部が平らでその裾野部が円弧を描いて形成されている。孔部(第2の通路)220cは、溝部220aの幅方向のほぼ中央部に形成されている。
次に、本発明の第1実施形態による搬送装置の作用効果を説明する。
以上のような構成により、図2に矢印で示すように、真空吸引装置本体16が作動すると、真空吸引ボックス12、ベルト支持部材8の孔部8c、空気誘導バー20の孔部(第2の通路)20c、空気誘導バー20の溝部(第1の通路)20a、コンベアベルト30の溝部30a、コンベアベルト30の吸引孔30cを介して、上述した段ボールシートDとコンベアベルト30の上面部との間の隙間Sの空気が吸引される。
隙間Sの空気が吸引されると、負圧が生じ、それにより、コンベアベルト30が上方に移動して、段ボールシートDと接触する。さらに、コンベアベルト30の溝部30aに負圧が生じることにより、上述したシールベルト24が上方に移動して、コンベアベルト30の歯部30bと接触してシールするようになっている。そして、コンベアベルト30が搬送方向に移動すると、被搬送物である段ボールシートDも、トッププレート本体4に支持されつつ、搬送方向に移動する。
また、上述したように、空気誘導バー20、孔部(吸引通路)8c、孔部(吸引通路)
12c及び真空吸引ボックス12が、ベルト支持部材8の幅方向の中間部に設けられているので、簡易な構成で吸引経路を得ることが出来る。
さらに、本発明の第1実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
先ず、コンベアベルト30と段ボールシートDとの間の間隙Sの空気が複数の吸引孔30cから吸引され、それにより、コンベアベルト30が上昇して段ボールシートに吸着すると共に段ボールシートDを搬送するので、コンベアベルト30とベルト支持部材8の間の摩擦力が働かず、段ボールシートDの荷重がコンベアベルト30に大きく作用することがないので、従来より、より少ない駆動力で段ボールシートを搬送することが出来る。
次に、コンベアベルト30の内周部には、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた複数の溝部30aが形成されているので、コンベアベルト30と段ボールシートDとの間の間隙Sの空気が、その溝部30aを通って吸引され易くなる。そして、空気が、コンベアベルト(タイミングベルト)30の溝部30aに形成された複数の吸引孔30c、溝部30a及び複数の吸引通路8c(真空吸引装置12、16とコンベアベルト30の吸引孔30cとを連通する)を通って吸引されることにより、段ボールシートを保持するために加える吸引力を効果的に得ることが出来る。さらに、駆動ロール(図13符号306参照)と係合するタイミングベルト30を使用することにより、モータ(図示せず)による駆動と同期させることが出来る。
次に、シールベルト24が、コンベアベルト30と共に上昇してコンベアベルト30の溝部30aをシールするので、吸引空気が漏れることがなく、それにより、吸引力を低下させることが無い。一方、ベルト支持部材8とシールベルト24との間に空気が出入り可能な通気孔8dがベルト支持部材8に形成されているので、シールベルト24が吸引されて上昇するとき、ベルト支持部材8とシールベルト24との間に負圧を生じることが無く、それにより、シールベルト24の上昇が容易に行われる。これらにより、より効果的により高い吸引力を維持することが出来る。
次に、ベルト支持部材8の幅方向の中間部に設けられた空気誘導バー20が、支持プレート8の吸引通路8cに接続するように下方に開口した上下方向の第2の通路20c及びこの第2の通路20cと連通してベルト支持部材の幅方向に延びる第1の通路20aを有する。第1の通路20aは、コンベアベルト30の溝部30aに連通するので、コンベアベルト30と段ボールシートDとの間の間隙Sの空気が、より効果的に、複数の吸引孔30c、コンベアベルト30の溝部30a、空気誘導バー20の第1の通路20a、空気誘導バーの第2の通路20c、及び、ベルト支持部材8の吸引通路8cを通って吸引される。また、空気誘導バー20をベルト支持部材8の幅方向の中間部に設けることにより、トッププレート部2がある両サイドから空気を吸引する場合に比べて、空気の漏れが少なくなり、それにより、吸引力を効果的に得ることが出来る。さらに、トッププレート部2がある両サイドから空気を吸引する場合に比べて、製作コストが低く抑えられる。
次に、コンベアベルト30の外周部が段ボールシートDを搬送可能に平らに形成されているので、段ボールシートDとの接触面積を大きくとることが出来、段ボールシートをより確実に搬送することが出来る。
次に、シールベルト24は空気誘導バー20の両側に設けられているので、空気誘導バー20による効果的な空気の吸引と、その両側のシールベルト24による高い吸引力の維持を両立させることが出来る。
次に、空気誘導バー20は、ベルト支持部材8の幅方向の中間部で搬送方向に延びる溝8aに嵌合されているので、溝8aにより空気誘導バーの取付位置を規定して、低コストで、より精度良く、空気誘導バー20をベルト支持部材8の吸引通路8cに連通させると共にコンベアベルト30の溝部30aにも連通させることが出来る。
次に、空気誘導バー22とコンベアベルト30との間には、空気誘導バー20をシールするシールプレート22が設けられ、空気誘導バー20には幅方向に延びる溝20aが形成され、この溝20aとシールプレート22により第1の通路20aが形成されるようになっている。従って、空気誘導バー20の溝20aとシールプレート22による簡易な構造で第1の通路20aを設けることが出来る。
次に、コンベアベルト30は、両側のトッププレート部2の間でその幅方向に一体に形成され、さらに、コンベアベルト30の中間部且つ下方にシールプレート22と空気誘導バー20の少なくとも一部を受け入れる凹部30dが形成されているので、より空気のシール性の高い搬送装置を得ることが出来る。
次に、ベルト支持部材8の吸引通路8cは、ベルト支持部材8を貫通して上下に延び、その下方に真空吸引装置16の吸引ボックス12が設けられているので、ベルト支持部材8を上下に貫通する吸引通路と8c、その下に設けられた吸引ボックス12とにより、効率良く、空気を吸引することが出来る。
次に、段ボールシートDを載置する先端位置T(図3参照)から最小値であるLminの範囲に吸引孔30cを設け、Lmin以降、次の先端位置T(前の先端位置からLmax隔てた位置)までは、吸引孔30cを設けないようにしているので、例えば最小の長さ(Lmin)の段ボールシートDを搬送する際に、複数の吸引孔30cが、段ボールシートDが積載されていない部分(Lmin以降、次の先端位置Tまでの間)に設けられて、空気を無駄に吸引することを防ぐことが出来る。さらに、最大の長さ(Lmax)の搬送物をも、最小長さLminの間に設けた複数の吸引孔30cで吸引孔で吸引して搬送することが出来る。
次に、タイミングベルト30の吸引孔30cと、タイミングベルト30の溝部30aと、この溝部30aに連通した、ベルト支持部材8上の幅方向の中間部で搬送方向に延びる空気誘導バー20に形成された第1の通路20a及び第2の通路20cと、これらの通路20a、20cに連通したベルト支持部材8の吸引通路8cとにより、簡易な構成で、より確実且つ効果的に、段ボールシートDを保持し且つ搬送するための空気の吸引力を得ることが出来る。
次に、シールベルト24が、コンベアベルト30と共に上昇してコンベアベルト30の溝部30aをシールするので、吸引空気が漏れることがなく、それにより、吸引力を低下させることが無い。一方、ベルト支持部材8とシールベルト24との間に空気が出入り可能な通気孔8dがベルト支持部材8に形成されているので、シールベルト24が吸引されて上昇するとき、ベルト支持部材8とシールベルト24との間に負圧を生じることが無く、それにより、シールベルト24の上昇が容易に行われる。これらにより、より効果的により高い吸引力を維持することが出来る。
次に、図7及び図8により本発明の第2実施形態による搬送装置1の構成を説明する。
図7は、本発明の第2実施形態による搬送装置の一部破断斜視図であり、図8は、本発明の第2実施形態による搬送装置の図7のVIII-VIII線に沿って見た断面図である。
この第2実施形態は、シールベルト122及びコンベアベルト130、131の形態が第1実施形態と異なり、他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
本発明の第2実施形態による搬送装置1は、トッププレート部2(トッププレート本体4、トッププレートベース部6)を有し、一対のトッププレートベース部6には、支持プレート8が嵌め込まれ且つ固定される内溝6aが形成されている。このベルト支持部材8及びトッププレートベース部6には、真空吸引ボックス12が固定され、吸引管14を介して真空吸引装置本体16に接続され、真空吸引ボックス12内の空気が吸引される。
ベルト支持部材8には、その幅方向の中間部に搬送方向に延びる矩形溝8aが形成されている。このベルト支持部材8の溝部8aの底部には、後述する空気誘導バー20の孔部20cに対応した位置に孔部(吸引通路)8cが形成されている。これらの孔部8cは、支持プレート8を貫通して上下に延び、その下方に上述した真空吸引ボックス12が設けられている。そして、真空吸引ボックス12の上面には、ベルト支持部材8の孔部8cに対応した位置に孔部(吸引通路)12cが形成されている。
また、ベルト支持部材8には、上下方向に貫通する複数の通気孔8dが形成されており、これらの通気孔8dの下部は、大気に連通している。これらの通気孔8dは、後述するように、シールベルト24が負圧によってコンベアベルト130、131と共に上昇するときに、シールベルト24とベルト支持部材8との間に空気が入り込むことによって負圧が生じないようにして、シールベルト24のそのような上昇を妨げないようにするためのものである。
ベルト支持部材8の矩形溝8aには、空気誘導バー20が嵌合される。空気誘導バー20は、幅方向に延びる溝部20a及び歯部20bを有し、歯部20bの上面にはシールプレート122が密接するように設けられている。空気誘導バー20の両側且つトッププレート部2の内方には、2つのシールベルト24が、コンベアベルト130、131と共にそれぞれ上下方向に移動可能に、ベルト支持部材8の上面に乗るように設けられている。
空気誘導バー20は、幅方向に延びる溝部20aを複数有しており、これらの溝部20aの中間部には、上下方向に貫通する孔部(吸引通路)20cが各々形成されている。溝部20aは、後述するコンベアベルト130、131の溝部130a、131aと連通するように形成されており、吸引孔131cから吸引された空気は、コンベアベルト130の溝部130aを経由して、空気誘導バー20の溝部20aに流入する。そして、吸気誘導バー20の溝部20a及び孔部20cに流入した空気は、孔部8c及び孔部12cを経由して真空吸引ボックス12により吸引される。
ここで、シールプレート122は、空気誘導バー20の溝部20aをシールするようになっており、この溝部20aとシールプレート122とにより、ベルト支持部材8の幅方向に延びる第1の通路が形成されている。また、孔部20cが、この第1の通路と後述する孔部(吸引通路)8cとを連通するように下方に開口した上下方向に延びる第2の通路として形成されている。そして、図8に示すように、第1の通路である溝部20aが、コンベアベルト130、131の溝部130a、131aに連通すると共に孔部(第2の通路)20cに連通し、空気は、溝部130a、131a、溝部20a及び20cに吸引されるようになっている。
次に、シールプレート122及びシールベルト24の上面には、シールプレート122の両側に、コンベアベルト130、131が設けられている。図7に示すように、コンベアベルト130、131は、それぞれ、その内周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた溝部130a、131a及びこれらの溝部130a、131aを形成するようになっている歯部130b、131bを有し、各歯部130b、131bの間に溝部130a、131aが形成されている。
これらの歯部130b、131bが、駆動ロール(図13の符号306参照)及び上流側と下流側の従動ロール(図13の符号302参照)に係合して、コンベアベルト130、131が搬送方向に移動するようになっている。このようにコンベアベルト130、131は、タイミングベルトとして機能する。
次に、図7及び図8に示すように、コンベアベルト130、131には、空気を吸引するための複数の吸引孔130c、131cが形成されている。これらの吸引孔130c、131cは、コンベアベルト130、131の溝部130a、131aに形成されている。従って、吸引孔130c、131cから吸引された空気は、先ず、溝部130a、131aに流入する。
上述したシールベルト24は、コンベアベルト30とともに搬送方向に移動するようになっている。また、シールプレート122及び空気誘導バー20は、ベルト支持部材8に対して相対移動しないようになっている。
図8に示すように、シールプレート122の両側にコンベアベルト130、131が設けられている。コンベアベルト130、131のそれぞれの両側の側面部は、シールプレート122及びトッププレート部2によりシールされるようになっている。
図8に示すように、シールプレート122の上面はトッププレート本体4の上面とほぼ同じ高さに位置している。後述するように、図8では、各コンベアベルト130、131が吸引力により上昇していない位置を示しており、シールプレート122及びトッププレート本体4の上面の高さは、コンベアベルト130、131の上面の高さより若干高い位置に設けられている。そして、コンベアベルト130、131が吸引力により上昇したときに、シールプレート122及びトッププレート本体4とコンベアベルト130、131との高さがほぼ一緒になるようになっている。
ここで、図8に示すように、トッププレート本体4の上面は、コンベアベルト130、
131の上面よりも高くなるように形成されている。即ち、コンベアベルト130、131は、その上面が平らに形成され、その両側のトッププレート本体4の上面の高さよりも若干低い位置に設けられるようになっており、例えば、コンベアの幅によって位置の高低差は異なるが、例えば0.1mm〜1mm程度の値が考えられ、好ましくは、0.1mm〜0.5mである。従って、それらの上方に乗せられた段ボールシートDと、コンベアベルト130、131の上面部との間には、隙間Sが形成されるようになっている。そして、主にトッププレート本体4の上面で、被搬送物である段ボールシートを支持するようになっている。
次に、本発明の第2実施形態による搬送装置の作用効果を説明する。
第2実施形態の作用効果は、第1実施形態と同様の構成については、上述した第1実施形態の作用効果と同様であるので、ここではその説明を省略する(第1実施形態の作用効果を参照)。
第2実施形態では、以上のような構成により、図8に矢印で示すように、真空吸引装置本体16が作動すると、真空吸引ボックス12、ベルト支持部材8の孔部8c、空気誘導バー20の孔部(第2の通路)20c、空気誘導バー20の溝部(第1の通路)20a、コンベアベルト130、131の溝部130a、131a、コンベアベルト130、131の吸引孔130c、131cを介して、上述した段ボールシートDとコンベアベルト130、131の上面部との間の隙間Sの空気が吸引される。
隙間Sの空気が吸引されると、負圧が生じ、それにより、コンベアベルト130、131が共に上方に移動して、段ボールシートDと接触する。さらに、コンベアベルト130、131の溝部130a、131aに負圧が生じることにより、上述したシールベルト24が上方に移動して、コンベアベルト130、131の歯部130b、131bと接触してシールするようになっている。そして、コンベアベルト130、131が搬送方向に移動すると、被搬送物である段ボールシートDも、トッププレート本体4及びシールプレート122に支持されつつ、搬送方向に移動する。
第2実施形態では、第1実施形態と異なり、2つのコンベアベルト130、131が、
シールプレート122の両側に設けられており、シールプレート122の厚さも大きくなっている。そして、第1及び第2のコンベアベルトがほぼ同じ高さに設けられ、コンベアベルト130、131のそれぞれの両側の側面部は、シールプレート122及びトッププレート部2によりシールされるようになっている。
従って、ほぼ同じ高さに設けられた2つのコンベアベルト130、131により、より確実に段ボールシートDを支持し且つ搬送することが出来る。また、2つのコンベアベルト130、131を設けても、それぞれ第1及び第2のコンベアベルト130、131の側面がシールプレート122及びトッププレート部2でシールされているので、吸引力を保持することが出来る。
次に、図9及び図10により本発明の第3実施形態による搬送装置1の構成を説明する。図9は、本発明の第3実施形態による搬送装置の各構成を分解して示す斜視図であり、図10は、本発明の第3実施形態による搬送装置の断面図である。
この第3実施形態は、ベルト支持部材108、空気誘導バー220及び真空ボックス112、113、114の形態が第1実施形態と異なり、他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
本発明の第3実施形態による搬送装置1は、トッププレート部2(トッププレート本体4、トッププレートベース部6)を有し、一対のトッププレートベース部6には、支持プレート108が嵌め込まれ且つ固定される内溝6aが形成されている。
ベルト支持部材108の下面部には、3つの真空吸引ボックス112、113、114が固定され、これらの真空吸引ボックス112、113、114は、真空吸引装置本体16に接続され、真空吸引ボックス112、113、114内の空気が吸引される。
ベルト支持部材108には、その幅方向の中間部に搬送方向に延びる矩形溝108aが形成されている。このベルト支持部材108の溝部108aの底部には、後述する空気誘導バー220の孔部220cに対応した位置に上部孔部(吸引通路)108cが形成されている。これらの上部孔部108cの下方には、ベルト支持部材108を幅方向に貫通して延びる断面円形の空洞孔(横孔)(吸引通路)108eがそれぞれ形成されている。これらの空洞孔108eの開放した両側部は、トッププレート部2によりシールされる。
これらの空洞孔108eには、それぞれ1つづつ、下部孔部(吸引通路)108f、108g、108hのいずれかが形成されている。これらの孔部108f、108g、108hは、正面(搬送方向上流側)から見て、左側のトッププレート部2に近い位置(108f)、中央位置(108g)、及び、右側のトッププレート部2に近い位置(108h)の3箇所のいずれかに設けられている。
そして、真空吸引ボックス112、113、114の上面には、それぞれ、支持プレート108の各下部孔部108f、108g、108hに対応した位置に孔部(吸引通路)112c、113c、114cが形成されている。
また、ベルト支持部材108には、上下方向に貫通する複数の通気孔108dが形成されており、これらの通気孔108dの下部は、大気に連通している。これらの通気孔108dは、後述するように、シールベルト24が負圧によってコンベアベルト30と共に上昇するときに、シールベルト24とベルト支持部材108との間に空気が入り込み、シールベルト24のそのような上昇を妨げないようにするためのものである。
ベルト支持部材108の矩形溝108aには、空気誘導バー220が嵌合される。この空気誘導バー220は、上述した図6で説明したものと同様の構成のものである。この空気誘導バー220は、幅方向に延びる溝部220a及び歯部220bを有し、歯部220bの上面にはシールプレート22が密接するように設けられている。このシールプレート22は、コンベアベルト30に形成された凹部30dに受け入れられるようになっている。空気誘導バー220の両側且つトッププレート部2の内方には、2つのシールベルト24が、コンベアベルト30と共にそれぞれ上下方向に移動可能に、ベルト支持部材108の上面に乗るように設けられている。
空気誘導バー220は、幅方向に延びる溝部220aを複数有しており、これらの溝部220aの中間部には、上下方向に貫通する孔部(吸引通路)220cが各々形成されている。溝部220aは、コンベアベルト30の溝部30aと連通するように形成されており、吸引孔30cから吸引された空気は、コンベアベルト30の溝部30aを経由して、空気誘導バー20の溝部220aに流入する。そして、吸気誘導バー220の第1及び第2の通路220a、220cに流入した空気は、孔部108f、108g、108h及び孔部112c、113c、114cを経由して真空吸引ボックス112、113、114により吸引される。
ここで、空気誘導バー220の溝部220aとコンベアベルト30との間に設けられたシールプレート22は、空気誘導バー220の溝部220aをシールするようになっており、この溝部220aとシールプレート22とにより、空気が流れるようにベルト支持部材108の幅方向に延びる第1の通路が形成されている。また、孔部220cが、この第1の通路と孔部(吸引通路)108cとを接続するように下方に開口した上下方向に延びる第2の通路として形成されている。そして、図10に示すように、第1の通路である溝部220aが、コンベアベルト30の溝部30aに連通すると共に孔部(第2の通路)220cに連通し、空気は、溝部30a、溝部220a及び孔部220cに吸引されるようになっている。
次に、シールプレート22及びシールベルト24の上面には、コンベアベルト30が設けられている。図10に示すように、コンベアベルト30は、それぞれ、その内周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた溝部30a及びこれらの溝部30aを形成するようになっている歯部30bを有し、各歯部30bの間に溝部30aが形成されている。
これらの歯部30bが、駆動ロール(図13の符号306参照)及び上流側と下流側の従動ロール(図13の符号302参照)に係合して、コンベアベルト30が搬送方向に移動するようになっている。このようにコンベアベルト30は、タイミングベルトとして機能する。
次に、図9及び図10に示すように、コンベアベルト30には、空気を吸引するための複数の吸引孔30cが形成されている。これらの吸引孔30cは、コンベアベルト30の溝部30aに形成されている。従って、吸引孔30cから吸引された空気は、先ず、溝部30aに流入する。
上述したシールベルト24は、コンベアベルト30とともに搬送方向に移動するようになっている。また、シールプレート22及び空気誘導バー220は、ベルト支持部材108に対して相対移動しないようになっている。
ここで、図10に示すように、トッププレート本体4の上面は、コンベアベルト30の上面よりも高くなるように形成されている。即ち、コンベアベルト30は、その上面が平らに形成され、その両側のトッププレート本体4の上面の高さよりも若干低い位置に設けられるようになっており、例えば、コンベアの幅によって位置の高低差は異なるが、例えば0.1mm〜1mm程度の値が考えられ、好ましくは、0.1mm〜0.5mである。従って、それらの上方に乗せられた段ボールシートDと、コンベアベルト30の上面部との間には、隙間Sが形成されるようになっている。そして、主にトッププレート本体4の上面で、被搬送物である段ボールシートを支持するようになっている。
次に、本発明の第3実施形態による搬送装置の作用効果を説明する。
第3実施形態の作用効果は、第1実施形態と同様の構成については、上述した第1実施形態の作用効果と同様であるので、ここではその説明を省略する(第1実施形態の作用効果を参照)。
第3実施形態では、以上のような構成により、図9及び図10に矢印で示すように、真空吸引装置本体16が作動すると、真空吸引ボックス112、113、114、支持プレート108の下部孔部108f、108g、108h、ベルト支持部材108の空洞孔108e、ベルト支持部材108の上部孔部108c、空気誘導バー220の孔部(第2の通路)220c、空気誘導バー220の溝部(第1の通路)220a、コンベアベルト30の溝部30a、コンベアベルト30の吸引孔30cを介して、上述した段ボールシートDとコンベアベルト30上面部との間の隙間Sの空気が吸引される。
隙間Sの空気が吸引されると、負圧が生じ、それにより、コンベアベルト30が共に上方に移動して、段ボールシートDと接触する。さらに、コンベアベルト30の溝部30aに負圧が生じることにより、上述したシールベルト24が上方に移動して、コンベアベルト30の歯部30bと接触してシールするようになっている。そして、コンベアベルト30が搬送方向に移動すると、被搬送物である段ボールシートDも、トッププレート本体4に支持されつつ、搬送方向に移動する。
また、この第3実施形態では、ベルト支持部材108の上面側に形成され上下方向に延びる複数の上部孔部(第1の吸引通路)108cと、これらの上部孔部108cの下方で支持プレート108の幅方向に延びる複数の空洞孔(第2の吸引通路)108eと、これらの空洞孔108eに接続され、ベルト支持部材108の下方に開口した下部孔部(第3の吸引通路)108f、108g、108hと、を有している。
このように、下部孔部108f、108g、108hは、各々の空洞孔108eにおいて幅方向に異なる箇所に形成され、これらの下部孔部108f、108g、108hの下方には、それぞれの箇所毎に吸引ボックス112、113、114がそれぞれ設けられている。従って、複数の吸引ボックス112、113、114により、より大きな吸引力を得ることが出来る。
また、真空吸引ボックス112、113、114をそれぞれ個別に作動させることで、
吸引力を調整したり、コンベアベルト30上の吸引力が得られる範囲を変更したりすることが出来る。
次に、図11及び図12により本発明の第4実施形態による搬送装置1の構成を説明する。図11は、本発明の第4実施形態による搬送装置の一部破断斜視図であり、図12は、本発明の第4実施形態による搬送装置断面図である。
この第4実施形態は、ベルト支持部材208、空気誘導バー220、シールベルト224及びコンベアベルト230の形態が第1実施形態と異なり、他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
本発明の第4実施形態による搬送装置1は、トッププレート部2(トッププレート本体4、トッププレートベース部6)を有し、一対のトッププレートベース部6の内方の側面には、ベルト支持部材208が固定されている。このベルト支持部材208及びトッププレートベース部6には、真空吸引ボックス12が固定され、吸引管14を介して真空吸引装置本体16に接続され、真空吸引ボックス12内の空気が吸引される。
ベルト支持部材208には、その幅方向の中間部に搬送方向に延びる矩形溝208aが形成されている。このベルト支持部材208の溝部208aの底部には、後述する空気誘導バー220の孔部220cに対応した位置に孔部(吸引通路)208cが形成されている。これらの孔部208cは、ベルト支持部材208を貫通して上下に延び、その下方に上述した真空吸引ボックス12が設けられている。そして、真空吸引ボックス12の上面には、ベルト支持部材208の孔部208cに対応した位置に孔部(吸引通路)12cが形成されている。
また、ベルト支持部材208には、上下方向に貫通する複数の通気孔208dが形成されており、これらの通気孔208dの下部は、大気に連通している。これらの通気孔8dは、後述するように、シールベルト224が負圧によってコンベアベルト230と共に上昇するときに、シールベルト224とベルト支持部材208との間に空気が入り込み、シールベルト224のそのような上昇を妨げないようにするためのものである。
ベルト支持部材208の矩形溝208aには、空気誘導バー220が嵌合される。空気誘導バー220は、幅方向に延びる溝部220a及び歯部220bを有し、歯部220bの上面にはシールプレート22が密接するように設けられている。空気誘導バー220の両側且つトッププレート部2の内方には、2つのシールベルト224が、コンベアベルト230と共にそれぞれ上下方向に移動可能に、ベルト支持部材208の上面に乗るように設けられている。上述したトッププレート部2は、シートベルト224とほぼ同じ厚さを有すると共に搬送方向に延びる溝6bを有し、シールベルト224がこの溝6bに受け入れられるようになっている。
空気誘導バー220は、幅方向に延びる溝部220aを複数有しており、これらの溝部220aの中間部には、上下方向に貫通する孔部(吸引通路)220cが各々形成されている。ここで、空気誘導バー220の溝部220aとコンベアベルト230との間に設けられたシールプレート22は、空気誘導バー220の溝部220aをシールするようになっており、この溝部220aとシールプレート22とにより、空気が流れるように支持プレート208の幅方向に延びる第1の通路が形成されている。また、孔部220cが、この第1の通路と後述する孔部(吸引通路)208cとを接続するように下方に開口した上下方向に延びる第2の通路として形成されている。そして、図11及び図12に示すように、第1の通路である溝部220aが、コンベアベルト230の内周溝部230aに連通すると共に孔部(第2の通路)220cに連通し、空気は、内周溝部230a、溝部220a及び孔部220cに吸引されるようになっている。
次に、シールプレート22及びシールベルト224の上面には、コンベアベルト230が設けられている。図11に示すように、コンベアベルト230は、それぞれ、その内周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた内周溝部230a及びこれらの内周溝部230aを形成するようになっている歯部230bを有し、各歯部230bの間に内周溝部230aが形成されている。
これらの歯部230bが、駆動ロール(図13の符号306参照)及び上流側と下流側の従動ロール(図13の符号302参照)に係合して、コンベアベルト230が搬送方向に移動するようになっている。このようにコンベアベルト230は、タイミングベルトとして機能する。
また、コンベアベルト230は、その外周部に、幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた外周溝部230e及びこれらの外周溝部230eを形成するようになっている歯部230fを有し、各歯部230fの間に外周溝部230eが形成されている。
溝部220aは、後述するコンベアベルト230の内周溝部230aと連通するように形成され、内周溝部230aは、吸引孔230cを介して外周溝部230eと連通している。従って、外周溝部230eから吸引孔230cを経由して吸引された空気は、コンベアベルト230の内周溝部230aを経由して、空気誘導バー220の溝部220aに流入する。そして、吸気誘導バー220の溝部220a及び孔部220cに流入した空気は、孔部208c及び孔部12cを経由して真空吸引ボックス12により吸引される。
次に、図11及び図12に示すように、コンベアベルト230には、空気を吸引するための複数の吸引孔230cが形成されている。これらの吸引孔230cは、コンベアベルト230の内周溝部230a及び外周溝部230eに形成されている。従って、先ず、外周溝部230eの空気が、吸引孔230c及び内周溝部230aを介して、真空吸引ボックス12で吸引される。
上述したシールベルト224は、コンベアベルト30とともに搬送方向に移動するようになっている。また、シールプレート22及び空気誘導バー220は、ベルト支持部材208に対して相対移動しないようになっている。
ここで、図12に示すように、トッププレート本体4の上面は、コンベアベルト30の歯部230fの上面よりも高くなるように形成されている。即ち、コンベアベルト30は、その上面が平らに形成され、その両側のトッププレート本体4の上面の高さよりも若干低い位置に設けられるようになっており、例えば、コンベアの幅によって位置の高低差は異なるが、例えば0.1mm〜1mm程度の値が考えられ、好ましくは、0.1mm〜0.5mである。従って、それらの上方に乗せられた段ボールシートDと、コンベアベルト30の歯部230f及び外周溝部230eとの間には、隙間Sが形成されるようになっている。そして、主にトッププレート本体4の上面で、被搬送物である段ボールシートを支持するようになっている。
なお、第4実施形態による内周溝部230a及び外周溝部230eを有するコンベアベルト230を第1乃至第3実施形態に適用しても良い。
次に、本発明の第4実施形態による搬送装置の作用効果を説明する。
第4実施形態の作用効果は、第1実施形態と同様の構成については、上述した第1実施形態の作用効果と同様であるので、ここではその説明を省略する(第1実施形態の作用効果を参照)。
第4実施形態では、以上のような構成により、図11及び図12に矢印で示すように、
真空吸引装置本体16が作動すると、真空吸引ボックス12、ベルト支持部材208の孔部208c、空気誘導バー220の孔部(第2の通路)220c、空気誘導バー220の溝部(第1の通路)220a、コンベアベルト230の内周溝部230a、コンベアベルト230の吸引孔230c及びコンベアベルト230の外周溝部230eを介して、上述した段ボールシートDとコンベアベルト230の上面部との間の隙間Sの空気が吸引される。
隙間Sの空気が吸引されると、負圧が生じ、それにより、コンベアベルト230が共に上方に移動して、コンベアベルト230の歯部230fが段ボールシートDと接触する。さらに、コンベアベルト230の外周溝部230eに負圧が生じることにより、上述したシールベルト224が上方に移動して、コンベアベルト230の歯部230bと接触してシールするようになっている。そして、コンベアベルト230が搬送方向に移動すると、被搬送物である段ボールシートDも、トッププレート本体4に支持されつつ、搬送方向に移動する。
また、第4実施形態では、トッププレート部2は、シートベルト224とほぼ同じ厚さを有すると共に搬送方向に延びる溝6bを有し、シールベルト224がこの溝6bに受け入れられるようになっているので、吸引空気がシールベルト224から漏れることを効果的に防止することが出来る。
また、第4実施形態では、コンベアベルト230の外周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部230f及びそれらの歯の間の外周溝部230eを備え、コンベアベルト230と段ボールシートDとの間の間隙Sの空気が、外周溝部230e、複数の吸引孔230c、コンベアベルト230の内周溝部230a、空気誘導バー220の溝部220及び孔部22cを通って吸引されるようになっている。このように、コンベアベルト230の外周部に、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた外周溝部230eが形成されているので、段ボールシートDと吸引空気との接触面積が大きくなり、段ボールシートDを吸引する吸引力が効果的に得られると共に、コンベアベルト230と段ボールシートDとの間の間隙Sの空気が、より効果的に、コンベアベルト230の外周溝部230e、吸引孔230c、内周溝部230a、空気誘導バーの溝部(第1の通路)220a、孔部(第2の通路)220c、及び、ベルト支持部材208の吸引孔208cを通って吸引される。これにより、段ボールシートDをより確実に搬送することが出来る。
次に、図13及び図14により、上述した第1乃至第4実施形態による搬送装置が適用されるサクション方式の給紙装置を説明する。図13は、第1乃至第4実施形態による搬送装置が適用されるサクション方式の給紙装置を示す斜視図であり、図14は、第1乃至第4実施形態による搬送装置が適用されるサクション方式の給紙装置の平面図である。
図13及び図14に示すように、第1乃至第4実施形態による搬送装置1は、フレーム300の間に設けられ、搬送装置1の従動ロール302の支軸304がフレーム300で支持されて、搬送装置1がフレーム300で支持される。
搬送装置1のコンベアベルト(タイミングベルト)30(130、131、230)は、駆動ロール306により駆動される。搬送装置1からは、上述した通気孔8d(108d、208d)へ空気を導く通気管308が側方に向けて延びている。
図13及び図14に示すように、各フレーム300は、一対のボールねじ310で支持されており、これらのボールねじ310を回転させることで、図14に示すように、幅方向に移動させることが出来る。また、図14に示すように、本発明の各実施形態では、搬送装置1を複数設けている。
図13に示すように、上述した駆動ロール306には、歯車軸312が取り付けられている。図14に示すように、この歯車軸312には、被駆動ローラ歯車314が取り付けられ、この被駆動ローラ歯車314は、駆動ローラ歯車316により駆動されるベルト318により駆動される。駆動ローラ歯車316は、モータ320により回転される。
図13に示すように、搬送装置1により搬送された段ボールシートDは、フィードロール330により、さらに下流側へ搬送されるようになっている。
第1乃至第4の実施形態では、孔部8c、208cがベルト支持部材8,108,208の中央部分に設けられている。一方、図15及び図16に示す変形例のように、孔部7cが、ベルト支持部材の左右両側に複数個設けられても良い。この場合、図16に示すように、孔部7cから吸引された空気が、通路9から吸い出される。なお、図15では、コンベアベルト30の図示を省略している。また、第1乃至第4の実施形態では、孔部8c、208cがベルト支持部材に設けられているが、これに代えて、孔部がトッププレートベース部6に設けられ、コンベアベルト30の溝部30aに連通する構成であっても良い。
本発明の第1実施形態による搬送装置の一部破断斜視図である。 本発明の第1実施形態による搬送装置の図1のII-II線に沿って見た断面図である。 本発明の第1実施形態によるコンベアベルトを上方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態による空気誘導バーの形状を示す斜視図である。 第1変形例による空気誘導バーの形状を示す斜視図である。 第2変形例による空気誘導バーの形状を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による搬送装置の一部破断斜視図である。 本発明の第2実施形態による搬送装置の図7のVIII-VIII線に沿って見た断面図である。 本発明の第3実施形態による搬送装置の各構成を分解して示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による搬送装置の断面図である。 本発明の第4実施形態による搬送装置の一部破断斜視図である。 本発明の第4実施形態による搬送装置断面図である。 第1乃至第4実施形態による搬送装置が適用されるサクション方式の給紙装置を示す斜視図である。 第1乃至第4実施形態による搬送装置が適用されるサクション方式の給紙装置の平面図である。 本発明の変形例による搬送装置の一部破断斜視図である。 本発明の変形例による搬送装置の図15のVI-VI線に沿って見た断面図である。
符号の説明
1 搬送装置
2 トッププレート部
8、108、208 ベルト支持部材
8c、208c 孔部
108c 上部孔部
8d、108d、208d 通気孔
108e 空洞孔(横孔)
108f、108g、108h 下部孔部
12、112、113、114 真空吸引ボックス
12c、112c、113c、114c 孔部
20、220 空気誘導バー
20a、220a 溝部(第1通路)
20c、220c 孔部(第2通路)
22 シールプレート
24 シールベルト
30、130、131、230 コンベアベルト(タイミングベルト)
30a、130a、131a 溝部
230a 内周溝部
230e 外周溝部
30c、130c、131c、230c 吸引孔

Claims (23)

  1. 被搬送物を搬送する搬送装置であって、
    真空吸引機構と、
    この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引開口を備え、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、
    上記複数の吸引開口と上記真空吸引機構とを連通する連通機構と、
    上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を下方から支持するベルト支持部材と、 上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を含み、
    上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記連通機構を介して上記複数の吸引開口から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持部材から上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする搬送装置。
  2. 被搬送物を搬送する搬送装置であって、
    真空吸引機構と、
    この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引孔を有する複数の空隙が形成され、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、
    上記複数の空隙と上記真空吸引機構とをそれぞれ連通する複数の吸引通路を有する連通機構と、
    上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を上下動可能に下方から支持するベルト支持部材と、
    上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を含み、
    上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記複数の空隙および複数の吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持部材から上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする搬送装置。
  3. 所定の搬送経路に沿って被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、
    真空吸引機構と、
    この真空吸引機構が作動した時に被搬送物を吸着するための複数の吸引孔を有する複数の空隙が上記所定の搬送経路を横切る方向に延びて形成され、吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、
    上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材を上下動可能に下方から支持するベルト支持プレートと、
    上記ベルト部材の両側に配置され、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が形成されるように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置で被搬送物を支持する一対の被搬送物支持部材と、
    上記横切る方向において上記複数の空隙と連通するために上記一対の被搬送物支持部材に設けられた複数の吸引通路を有し、上記真空吸引機構と上記複数の空隙とを連通する連通機構と、を含み、
    上記真空吸引機構が作動した時に上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記複数の空隙および複数の吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上記ベルト支持プレートから上昇し、上記被搬送物と吸着した状態で上記被搬送物を搬送することを特徴とする搬送装置。
  4. 被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、
    真空吸引機構と、
    この真空吸引機構を作動させることにより被搬送物を吸着させる複数の吸引孔を備え吸着された被搬送物を搬送するベルト部材と、
    このベルト部材を上記真空吸引機構の非作動時に下方から支持すると共に上記真空吸引機構と上記ベルト部材の吸引孔とを連通する複数の吸引通路を有するベルト支持部材と、 上記ベルト部材の両側に配置され、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が出来るように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置に設けられ被搬送物を支持する被搬送物支持部材と、を有し、
    上記真空吸引機構を作動させると上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上昇して上記被搬送物に吸着すると共に上記被搬送物を搬送するようになっていることを特徴とする搬送装置。
  5. 上記ベルト部材は、その内周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられて駆動ロールに係合する歯部及びこれらの歯部の間の溝部を備えたタイミングベルトであり、
    上記複数の吸引孔は、上記溝部に形成され、上記真空吸引機構が作動すると、上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部及び上記吸引通路を通って吸引されるようになっている請求項4に記載の搬送装置。
  6. さらに、上記ベルト支持部材と上記ベルト部材との間に設けられ上記ベルト部材と共に上昇して上記ベルト部材の溝部をシールするシールベルトを有し、
    上記ベルト支持部材には、このベルト支持部材と上記シールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔が形成されている請求項4又は請求項5に記載の搬送装置。
  7. 上記被搬送物支持部材には、上記シールベルトとほぼ同じ厚さを有すると共に搬送方向に延びる溝部が形成され、上記シールベルトがこの溝部に受け入れられるようになっている請求項6に記載の搬送装置。
  8. さらに、上記ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる空気誘導バーを有し、この空気誘導バーには、その幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成され、
    上記吸引通路は、上記ベルト支持部材の幅方向の中間部で上記第2の通路の下方に形成され、
    上記第1の通路が上記ベルト部材の溝部に連通し且つ上記第2の通路が上記吸引通路に連通することにより、上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部、上記空気誘導バーの上記第1の通路及び上記第2の通路、及び、上記吸引通路を通って吸引されるようになっている請求項6又は請求項7に記載の搬送装置。
  9. 上記ベルト部材の外周部には、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部が形成され、
    上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記外周溝部、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部及び上記吸引通路を通って吸引されるようになっている請求項5乃至7のいずれか1項に記載の搬送装置。
  10. さらに、上記ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる空気誘導バーを有し、この空気誘導バーには、その幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成され、
    上記吸引通路は、上記ベルト支持部材の幅方向の中間部で上記第2の通路の下方に形成され、
    上記ベルト部材の外周部には、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部が形成され、
    これらの外周溝部が上記内周部に設けられた複数の吸引孔に連通し、上記ベルト部材の溝部が上記第1の通路に連通し、且つ、上記第2の通路が上記吸引通路に連通することにより、上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記外周溝部、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部、上記空気誘導バーの上記第1の通路及び上記第2の通路、及び、上記吸引通路を通って吸引されるようになっている請求項6又は請求項7に記載の搬送装置。
  11. 上記ベルト部材の外周部が、上記被搬送物を搬送可能に平らに形成されている請求項4乃至8のいずれか1項に記載の搬送装置。
  12. 上記シールベルトが上記空気誘導バーの両側に設けられている請求項8又は請求項10に記載の搬送装置。
  13. 上記空気誘導バーは、上記ベルト支持部材の幅方向の中間部で搬送方向に延びる溝部に取り付けられている請求項8又は請求項10に記載の搬送装置。
  14. さらに、上記空気誘導バーと上記ベルト部材との間に設けられ上記空気誘導バーを上方からシールするシールプレートが設けられ、
    上記空気誘導バーはその幅方向に延びる溝部を有し、この溝部と上記シールプレートにより上記第1の通路が形成されるようになっている請求項8又は請求項10に記載の搬送装置。
  15. 上記ベルト部材は、一対の上記被搬送物支持部材の間でその幅方向に一体に形成され、その中間部且つ下方に上記シールプレートと上記空気誘導バーの少なくとも一部を受け入れる凹部が形成されている請求項4乃至14のいずれか1項に記載の搬送装置。
  16. 上記ベルト部材は、上記シールプレートの両側に第1のベルト部材及び第2のベルト部材の2つのベルト部材を有し、それらの第1及び第2のベルト部材がほぼ同じ高さに設けられ、且つ、それらの第1及び第2のベルト部材の側面が上記シールプレート及び上記被搬送物支持部材でシールされている請求項4乃至14のいずれか1項に記載の搬送装置。
  17. 上記ベルト支持部材の上記吸引通路は、上記ベルト支持部材を貫通して上下に延びる孔部であり、その孔部の下方に上記真空吸引機構の吸引ボックスが設けられている請求項4乃至16のいずれか1項に記載の搬送装置。
  18. 上記ベルト支持部材の上記複数の吸引通路は、それぞれ、上記ベルト支持部材の上方に開口するように上下方向に延びる第1の吸引通路と、この第1の吸引通路に連通し上記第1の吸引通路の下方で上記ベルト支持部材の幅方向に延びる第2の吸引通路と、この第2の吸引通路に連通し上記ベルト支持部材の下方に開口した第3の吸引通路と、を有し、
    この第3の吸引通路は、第2の吸引通路毎に幅方向で異なる箇所に形成され、
    上記真空吸引機構の吸引ボックスが、上記第3の吸引通路の箇所に対応して幅方向に並べて設けられている請求項4乃至16のいずれか1項に記載の搬送装置。
  19. 上記搬送装置は、複数の異なる大きさの被搬送物を連続して搬送するようになっており、
    上記ベルト部材は、或る所定の位置に被搬送物の先端が配置されるようになっており、 上記複数の吸引孔は、上記或る所定の位置から下流に向けて最大の長さを有する被搬送物の範囲において、上記或る所定位置から下流に向けて最小の長さを有する被搬送物の範囲にのみ設けられている請求項4乃至18のいずれか1項に記載の搬送装置。
  20. 上記空気誘導バーの上記第1の通路は、平面視で上記第2の通路に向かうにつれて幅が狭くなるようになっている請求項8に記載の搬送装置。
  21. 被搬送物を上流から下流へ供給する被搬送物の搬送装置であって、
    真空吸引機構と、
    上流側から下流側へ移動するベルト部材であって、その内周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の溝部を備え、上記真空吸引機構を作動させることにより被搬送物を吸着させるような複数の吸引孔が上記溝部に形成されたベルト部材と、
    上記真空吸引機構と上記ベルト部材の吸引孔とを連通する複数の吸引通路を有するベルト支持部材と、
    上記ベルト支持部材上の幅方向の中間部で搬送方向に延び上記複数の吸引孔を介して上記ベルト部材の溝部から空気を吸引する空気誘導バーであって、上記ベルト部材の溝部に連通しその幅方向に延びる第1の通路と、この第1の通路と連通し上記吸引通路と連通し且つ下方に開口するように上下方向に延びる第2の通路と、が形成された空気誘導バーと、を有し、
    上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部、上記空気誘導バーの上記第1の通路及び上記第2の通路、及び、上記吸引通路を通って吸引されるようになっており、
    さらに、上記ベルト部材の両側に配置され、上記真空吸引機構の非作動時に上記ベルト部材の上面と被搬送物の下面との間に間隙が出来るように上記ベルト部材の上面の高さよりも所定距離高い位置に設けられ被搬送物を支持する被搬送物支持部材を有し、
    上記真空吸引機構を作動させると上記ベルト部材と被搬送物との間の上記間隙の空気が上記吸引通路を介して上記複数の吸引孔から吸引され、その吸引力により、上記ベルト部材が上昇して上記被搬送物に吸着すると共に上記被搬送物を搬送するようになっており、
    さらに、上記ベルト支持部材と上記ベルト部材との間に設けられ上記ベルト部材と共に上昇して上記ベルト部材の溝部をシールするシールベルトを有し、
    上記ベルト支持部材には、このベルト支持部材と上記シールベルトとの間に空気が出入り可能な通気孔が形成されていることを特徴とする搬送装置
  22. 上記ベルト部材の外周部が、その幅方向に延びると共に搬送方向に複数並べられた歯部及びそれらの歯部の間の外周溝部を備え、
    この外周溝部に上記複数の吸引孔が形成され、
    上記ベルト部材と上記被搬送物との間の上記間隙の空気が、上記外周溝部、上記複数の吸引孔、上記ベルト部材の溝部、上記空気誘導バーの上記第1の通路及び上記第2の通路、及び、上記吸引通路を通って吸引されるようになっている請求項19又は請求項21に記載の搬送装置。
  23. 上記搬送装置は、複数の異なる大きさの被搬送物を連続して搬送するようになっており、
    上記ベルト部材は、或る所定の位置に被搬送物の先端が配置されるようになっており、 上記複数の吸引孔は、上記或る所定の位置から下流に向けて最大の長さを有する被搬送物の範囲において、上記或る所定位置から下流に向けて最小の長さを有する被搬送物の範囲にのみ設けられている請求項21又は請求項22に記載の搬送装置。
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