JP2010158758A - 裁断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】裁断対象であるシート材を真空吸引しつつ搬送する際、シート材を覆う密閉シートがコンベアテーブルと搬出側テーブルとの隙間に引き込まれないようにした裁断機を提供する。
【解決手段】コンベアテーブル1に備わるブラシ取付台20のガイドブロック21に溝部21Gを設け、この溝部21G内に先端が配置されるようにした爪部7を有するアタッチメント7Aを搬出側テーブル3に固定する。爪部7は、その先端が溝部21G内に配されたときに、搬出側テーブル3とガイドブロック21との隙間を遮蔽する遮蔽部として機能する。このような構成を備える裁断機でコンベアテーブル1から搬出側テーブル3にシート材を搬送する際、このシート材を覆うと共に、ガイドブロック21に密着する密閉シートは、爪部7によりすくい上げられ、前記隙間に引き込まれない。
【選択図】図3

Description

本発明は、編地や織地などのシート材を自動で搬送しつつ所望の形状に裁断する裁断機に関する。
例えば、特許文献1に記載のような、編地や織地などのシート材の裁断に使用する裁断機100が知られている(図1を参照)。裁断機100は、積層したシート材を搬入側テーブル2からコンベアテーブル1に搬入し、コンベアテーブル1のブラシ面1s上でシート材を裁断機構4により裁断した後、裁断後のシート材をコンベアテーブル1から搬出側テーブル3に搬出するといった一連の動作を自動で行う装置である。
裁断機100の構成のうち、コンベアテーブル1は、無限軌道で走行される複数のブラシ取付台と、各ブラシ取付台上に保持されて、裁断時にシート材を載置する面であるブラシ面1sを形成するブラシブロックと、各ブラシ取付台の両端部に固定されてブラシブロックの側面を支持するガイドブロックとを有し、ブラシ面1sが搬送方向(図中X−Y方向)に移動するようになっている。このブラシ面1sの下側には、吸引室が設けられており、ブラシ面1sの表面から空気を吸い込んでシート材をブラシ面1sに吸着できるように構成されている。また、シート材を吸引する際は、その吸引力が大きくなるように、シート材の表面を密閉シート5,6で覆う。
特許第2816780号公報
上記特許文献1の裁断機では、ブラシ面1sのみから真空吸引する構成であるため、その構造上、コンベアテーブル1を動作させてブラシ面1sを移動させるには、吸引室の吸引を停止する必要がある。そこで、本出願人は、シート材を吸引しながら搬送することができる構成として、コンベアテーブル1のブラシ面1sと、このブラシ面1sに隣接するガイドブロックの上面を外部に露出した状態でコンベアテーブル1を吸引室内に配置し、コンベアテーブル1を全体的に真空吸引する構成を検討した。ここで、ガイドブロックの上面とは、ブラシ面1sに隣接する状態のガイドブロックにおけるブラシ面1s側の面のことである。
しかし、コンベアテーブル1を全体的に真空吸引する構成として、シート材を吸引しながら搬出側テーブル3に搬出すると、搬出側テーブル3とコンベアテーブル1との境界部分にある隙間に密閉シート5が引き込まれ易いという問題が生じる。特に、前記境界部分のうちでも、ブラシ取付台の長手方向両端部に設けられ、ブラシブロックの脱落を防止するガイドブロックの位置(図中、太矢印で示す位置)で密閉シート5の引き込みが顕著である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主目的は、裁断対象であるシート材を真空吸引しつつ搬送する際、シート材を覆う密閉シートがコンベアテーブルと搬出側テーブルとの隙間に引き込まれないようにした裁断機を提供することにある。
本発明は、搬入側テーブルと、コンベアテーブルと、搬入側テーブルと、裁断機構と、吸引室とを備える裁断機に係る。搬入側テーブルは、裁断前のシート材が搬入されるテーブルである。コンベアテーブルは、裁断時のシート材が載置される面であるブラシ面を形成するブラシブロック群、及びこのブラシブロック群の両側を支持してブラシブロック群と共に無限軌道で走行される複数のガイドブロックを有し、搬入側テーブルから搬入されたシート材をブラシ面と密閉シートとの間で挟み込んで搬送する。搬出側テーブルは、コンベアテーブルから裁断後のシート材が搬出されるテーブルである。裁断機構は、ブラシ面上のシート材を裁断する。また、吸引室は、コンベアテーブルのブラシ面と、このブラシ面に隣接するガイドブロックの上面を外部に露出した状態でコンベアテーブルを収納して、裁断時にブラシ面からシート材の吸引を行う。そして、本発明の裁断機は、無限軌道の走行方向に一連となるように各ガイドブロックの上面に設けられた溝部と、搬出側テーブルから前記溝部内に至り、前記ガイドブロックの上面と搬出側テーブルとの隙間を遮蔽する遮蔽部とを備えることを特徴とする。
本発明裁断機は、一端が前記搬出側テーブルに固定され、前記溝部内に向かって伸びる第1長尺材を備える構成とすることができる。この場合、第1長尺材の一部を遮蔽部とすることができる。
本発明裁断機は、搬出側テーブルに固定される根元部と、前記溝部内に達する先端部とを有する爪部を備える構成とすることができる。この場合、爪部を遮蔽部とすることができる。
爪部を有する本発明裁断機は、爪部の先端部から溝部内に沿って伸びる第2長尺材を備えていても良い。
本発明裁断機は、ブラシ取付台のガイドブロックの上面に、溝部よりもコンベアテーブルの幅方向の外側に設けられる吸引孔を備えることが好ましい。吸引孔から吸引室に向かって空気を吸引することで、密閉シートをガイドブロックの上面に吸いつけて、溝部を跨ぎ越すように密閉シートを張られた状態にすることができる。
本発明の裁断機によれば、密閉シートで封止したシート材を搬出する際、ガイドブロックの上面と搬出側テーブルとの隙間の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部によりコンベアテーブルと搬出側テーブルとの隙間に密閉シートが入り込むことを防止することができる。
第1長尺材、または爪部を備える構成とすることで、密閉シートをガイドブロック上面からすくい上げることができるので、シート材がガイドブロックの上面と搬出側テーブルとの隙間に入り込むことを効果的に防止することができる。また、爪部と第2長尺材との組合せにより、より確実に密閉シートをガイドブロック上面からすくい上げることができる。
また、ガイドブロックの上面に吸引孔を備える本発明裁断機によれば、吸引孔から吸引室に向かって空気を吸引することで、ブラシ面からはみ出て、ガイドブロックの溝部を跨ぎ越す密閉シートの端部をガイドブロックの上面に吸着させることができる。その結果、密閉シートが溝部の内壁にぴったりと密着することを防止できるので、密閉シートを爪部ですくい上げ易くなる。
裁断機の概略構成を示す斜視図である。 裁断機の概略縦断面図である。 第1実施形態に係る裁断機におけるガイドブロック近傍の概略上面図である。 第1実施形態に係る裁断機におけるブラシ取付台の長手方向の端部の部分断面図である。 爪部を備えるアタッチメントの三面図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 第2実施形態に係る裁断機におけるガイドブロック近傍の概略上面図である。 第3実施形態に係る裁断機のアタッチメントの三面図であって、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 第3実施形態に係る裁断機におけるガイドブロック近傍の概略上面図である。 第3実施形態に係る裁断機におけるブラシ取付台の長手方向の端部の部分断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。これらの図において、搬入側の方向をX、搬出側の方向をY、搬入側から見た状態を正面とする裁断機の左側面方向をZで示す。
<全体構成>
本実施形態に示す裁断機100は、従来の裁断機とほぼ同様の外観を有し、シート材を搬入側から搬出側に搬送しつつ、所望の形状に裁断する装置である。この裁断機100は、搬入側と搬出側に設けられるテーブル2,3と、両テーブル2,3の間でシート材を搬入側から搬出側に搬送するコンベアテーブル1と、コンベアテーブル1の上面であって、シート材を支持するブラシ面1s上でシート材を裁断する裁断機構4とを備える。
裁断機100のコンベアテーブル1は、図2に示すように、搬入側から搬出側に延び、裁断機100の両側面に一つずつ配置される無限軌道10と、両無限軌道10を繋ぐように架けわたされるブラシ取付台20と、ブラシ取付台20に配列されるブラシブロック30とを備える。このような構成を備えることにより、裁断機100の上面に露出するブラシブロック30の剛毛32がブラシ面1sを構成し、無限軌道10を動かすことでブラシ面1sを搬入側から搬出側、あるいは、搬出側から搬入側に移動させることができる。コンベアテーブル1は、図2、図4に示すように、ブラシ面1sと、このブラシ面1sに隣接するガイドブロック21を外部に露出した状態で吸引室9に収納されている。そのため、吸引室9の圧力を下げれば、コンベアテーブル1における吸引室9から露出する部分のあらゆる隙間(ブラシ面1sや、ブラシ面1sと同じ上面側にあるガイドブロック21近傍の隙間など)から空気が吸引され、表面を密閉シート5で覆われるシート材がブラシ面1s上に密着されて、シート材が安定して保持される。
また、搬入側テーブル2と搬出側テーブル3の上面は、ブラシ面1sよりも高い位置に配置されており、コンベアテーブル1と各テーブル2,3との間には、シート材の移動を円滑にするためのコーム2C,3Cが配置されている。コーム2C,3Cの先端部は、テーブル2,3からブラシ面1sに向かって下がるように傾斜してブラシ面1sに突き刺さり、剛毛32の隙間にコーム2C,3Cの歯の先端が配置された状態にある。なお、テーブル2,3の上面に複数の空気吹き出し口を形成し、この吹き出し口から吹き出される空気によりシート材を浮かせる構成とすると、シート材とテーブル2,3との摩擦が小さくなるので、シート材の搬送が容易になる。
上述した構成を備える裁断機100により積層されたシート材を裁断するには、まず搬入側テーブル2からコンベアテーブル1にシート材を送り出す。シート材は、搬入側テーブル2とコンベアテーブル1との境界部近傍に設けられるロールから供給される可撓性の密閉シート5により表面を覆われた状態で、コンベアテーブル1に供給される。
コンベアテーブル1の中央部に搬送されたシート材は、裁断機構4により所望の形状に裁断される。裁断機構4は、搬送方向(X−Y方向)に移動するビーム41と、ビーム41上を移動する裁断ヘッド42とを備え、裁断ヘッド42からブラシ面1sに垂直に上下動するカッターにより密閉シート5ごとシート材を裁断する。
裁断後のシート材は、ビーム41よりも搬出側にあるロールから供給されるシート状の密閉シート6で表面を覆われる。この密閉シート6で、カッターにより破れた密閉シート5の密閉を補い、ブラシ面1sにシート材を密着させる吸引力の低下を防止することができる。
最後に、コンベアテーブル1から搬出側テーブル3にシート材が移動し、裁断されたシート材が搬出される。ここで、既に述べたように、図1の太矢印の位置で密閉シート5がコンベアテーブル1と搬出側テーブル3との隙間に引き込まれる虞がある。そこで、本実施形態の裁断機1では、当該部分での密閉シート5の引き込みを防止する構成を設けた。以下、裁断機100の各構成について、主として図2〜4を参照しつつ詳細に説明する。なお、図3,4では裁断機100の左側面側Zの一部のみを示す。
≪無限軌道≫
コンベアテーブル1の無限軌道10は、搬入側と搬出側に配置される一対のスプロケット12,13と、スプロケット12,13に架けわたされる無端状のチェーン11とからなる。チェーン11は、複数のリンク110を互いに屈曲自在に連結して形成されている。また、チェーン11は、コンベアテーブル1の内側に向かって屈曲する固定部を有しており、この固定部を介してブラシ取付台20をリンク110に固定することができるようになっている。ここで、図2では、裁断機100の左側面側Zにある無限軌道10のみ示されているが、実際は、裁断機100の右側面側にも1つ設けられている。
無限軌道10のチェーン11は、図2に示すように、コーム2C(搬入側端部)の近傍で上下一対のガイドレール27に、コーム3C(搬出側端部)の近傍で上下一対のガイドレール29に挟み込まれることで、水平状態に保たれる。また、前述の下側のガイドレール27とスプロケット12との間には、チェーン11をガイドレール27に円滑に案内するガイドカム28が配置されている。
≪ブラシ取付台≫
ブラシ取付台20は、2つの無限軌道10に架けわたされるようにチェーン11の延伸方向と直交する方向に伸びる長尺の略板状の部材であり、その一方の面にブラシブロック30を配置できるようになっている(図3、図4を参照)。また、ブラシ取付台20は、その長手方向両端部におけるブラシブロック30の配置面側に突出するガイドブロック21を有しており、このガイドブロック21の位置でリンク110の固定部に固定される。ガイドブロック21は、ブラシ取付台20に配置されるブラシブロック30がブラシ取付台20の端部から外れることを防止するためのものである。ガイドブロック21を含むブラシ取付台20は、容易に撓まないような剛性を備える金属などの材料で構成されている。また、ブラシ取付台20は、その下面に案内ローラ25を有しており、スプロケット12、13の軸心をつなぐ線よりも上側にあるときは案内レール15の上を、下側にあるときは下支えレール19上を走行する構成である(図2、図4を参照)。
≪ブラシブロック≫
ブラシブロック30は、矩形板材31の一面から延びる複数の剛毛32を有する(図3、図4を参照)。各剛毛32は、その先端部の位置が揃っており、ブラシブロック30をブラシ取付台20に取り付けたときに平坦なブラシ面1sを形成する。また、矩形板材31の他面には係合部39が形成されており、この係合部39とブラシ取付台20の係合部26との係合により、ブラシブロック30がブラシ取付台20に取り付けられる。このブラシブロック30をブラシ取付台20に配列する際は、図4に示すように、ブラシブロック30と、ガイドブロック21との間に弾性材24を挟み込み、並列される各ブラシブロック30の位置決めを行い、各ブラシブロック30がぐらつかないようにする。
≪密閉シートの引き込み防止のための構成≫
本実施形態では、各ガイドブロック21の上面に、シート材の搬送方向(無限軌道10の走行方向)に延びる溝部21Gが形成されている。溝部21Gは、ガイドブロック21の一端から他端まで一様な深さで形成されている。但し、溝部21Gの深さは一様でなくても良い。各ガイドブロック21の溝部21Gは、ガイドブロック21を備える複数のブラシ取付台20が搬送方向に並んだときに、搬送方向に一連となる。
また、本実施形態では、図5の三面図に示すような概略矩形板状のアタッチメント7Aが搬出側テーブル3に取り付けられている(図1の太矢印で示す位置)。アタッチメント7Aは、図3に示すように、搬出側テーブル3とフレーム8に固定される。このアタッチメント7Aには、ブラシ面1sの幅方向の端部と裁断機100のフレーム8との隙間を覆うベルト22を固定するためのベルト固定具23が固定されている。但し、図3においては、アタッチメント7Aの取り付け状態をわかり易くするために、搬出側テーブル3の一部の構成を省略している。
アタッチメント7Aは、搬出側テーブル3に取り付けたときに、コンベアテーブル1側に伸び、かつ、その先端部が鉛直下方に下がり、ガイドブロック21の溝部21G内に配置される爪部7を有する。また、爪部7は段差のない傾斜面71を有している。このような構成を備える爪部7は、その根元部と先端部との間でガイドブロック21の上面と搬出側テーブル3との隙間を部分的に遮蔽する遮蔽部として機能する。これら溝部21Gと爪部7により、コンベアテーブル1からシート材を搬出する際、シート材を覆い、かつガイドブロック21に密着する密閉シート5をガイドブロック21からすくい上げて、密閉シート5を搬出側テーブル3に円滑に案内することができる。その結果、密閉シート5が、コンベアテーブル1と搬出側テーブル3との隙間に引き込まれることを防ぐことができる。
なお、爪部7の先端部は、図5(A)に示すように爪部7を上面視したときに、根元部から先端部にかけて一様な幅に形成しても良いが、後述する第3実施形態に示すように、先端部に向かうに従って幅が狭くなるようにしても良い。爪部7を先細りの形状にすると、爪部7の先端部から傾斜面71に向かって円滑に密閉シート5をすくい上げることができる。また、ブラシ面1sを搬出側に向かって動かしたときに、振動などによって搬送方向に隣接するガイドブロック21同士が裁断機の幅方向(図1のビーム41の延伸方向)にズレたとしても、このズレた部分に爪部7の先端部が引っ掛かることがない。
また、上述したガイドブロック21には、ブラシ取付台20の長手方向に溝部21Gよりも外側に設けられ、吸引室9に連通する吸引孔21Hが設けられている。本実施形態のように、コンベアテーブル1の大半が吸引室9内に配される構成では、コンベアテーブル1における吸引室9から露出する部分のあらゆる隙間(ブラシ面1sを含む)から空気が吸い込まれるため、密閉シート5が吸引されて溝部21Gに落ち込む虞もある。しかし、吸引孔21Hがあれば、密閉シート5の側縁部をガイドブロック21の上面に吸いつけて、密閉シート5が溝部21Gの内壁にぴったりと密着することを防止できる。その結果、爪部7により密閉シート5をすくい上げることが容易になる。
以上説明した本発明裁断機100によれば、シート材を吸引した状態で搬出する際、シート材を覆う密閉シート5が、コンベアテーブル1と搬出側テーブル3との隙間(図1の太矢印の位置)に引き込まれることを防ぐことができるので、非常に効率的に積層されたシート材を裁断することができる。
<裁断機のその他の構成>
搬出側テーブル3の上方には、密閉シート5を搬出方向に送り出すための搬出ローラ(図示せず)が設けられている。搬出ローラは、単数であっても複数であっても良い。搬出ローラを単数とする場合、搬出ローラの軸方向長さがブラシ面1sの幅に近い長さを有するように構成すると良い。その場合、搬出ローラは、搬出されるシート材の厚さに応じて、垂直方向に上下動できる構成とすることが好ましい。一方、搬出ローラを複数とする場合、ブラシ面1sの幅方向に所定の間隔を空けて配置すると良い。この場合も、シート材の厚さに応じて垂直方向に上下動できる構成とすることが好ましい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態で使用した図5に示すアタッチメント7Aの代わりにワイヤ(第1長尺材)を使用することで、搬出側テーブルとガイドブロックの上面との隙間を遮蔽する構成を説明する。第2実施形態の裁断機におけるワイヤ以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図6は、ワイヤ70を取り付けた裁断機におけるガイドブロック21近傍の概略上面図である。図6に示すように、本実施形態の裁断機は、一端が搬出側テーブル3に、他端が図示しない搬入側テーブルに固定されるワイヤ70を備える。ワイヤ70の端部の固定は、図示するようにワイヤ70端部に丸端子のような接続部材を取り付け、この接続部材をテーブルにねじ留めすることで行えば良い。その他、ワイヤ端部の固定は、搬出側テーブル3又は搬入側テーブル上に配したワイヤ70の端部を適宜なプレートで押さえ、そのプレートをねじ留めなどで各テーブルに固定することで行っても良い。
上記ワイヤ70は、強い張力をかけて弛み無く張られているわけではなく、ある程度の張力をかけられた状態で張られており、その端部が固定されている搬出側テーブル3と搬入側テーブルの端部の位置で屈曲して溝部21G内に落ち込んでいる。このワイヤ70のうち、搬出側テーブル3から屈曲されて溝部21G内に至る部分が、遮蔽部として搬出側テーブル3とガイドブロック21の上面との隙間を遮蔽し、第1実施形態の爪部と同様に、密閉シートをすくい上げる。
(第3実施形態)
本実施形態3では、第1実施形態で使用した図5に示すアタッチメント7Aに代えて、図7に示すアタッチメント7Bと、このアタッチメント7Bに取り付けたワイヤ70(第2長尺材)を使用することで、搬出側テーブル3とガイドブロック21との隙間を遮蔽する構成を説明する。第3実施形態の裁断機におけるアタッチメント7Bとワイヤ70以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図7は、本実施形態で使用するアタッチメント7Bの三面図である。また、図8は、アタッチメント7Bを取り付けた裁断機におけるガイドブロック近傍の概略上面図、図9は、裁断機におけるブラシ取付台20の長手方向の端部の部分断面図である。
アタッチメント7Bは、第1実施形態のアタッチメント7Aと同様に、段差の無い傾斜面71を有する爪部7を備え、爪部7の根元部と先端部との間でガイドブロック21の上面と搬出側テーブル3との隙間を部分的に遮蔽する。このアタッチメント7Bの爪部7は、図7(A)に示すようにアタッチメント7Bを上面から見たときに、先端部に向かって細くなるように形成されている。さらに、爪部7は、図7(B)に示すようにアタッチメント7Bを側面から見たときに(爪部7の軸方向側から見たときに)、アタッチメント7Bの上面側から下面側に向かって幅がせまくなるように形成されている。また、爪部7の傾斜面71には、爪部7を水平方向に貫通する孔部72が形成されている。傾斜面71における孔部72は、アタッチメント7Bを搬出側テーブル3に取り付けたときに、孔部72の開口部が溝部21G内に配されるように設けられている(図9を参照)。
上記孔部72の奥側では、図8に示すように、ワイヤ70の一端がカシメにより固定されている。孔部72に固定されたワイヤ70は、溝部21G内で溝部21Gに沿って伸び、図示しない搬入側テーブルに固定されている。なお、ワイヤ70は、カシメの他に、ロウ付けや接着などにより爪部7の孔部72に固定されていても良いし、孔部72を貫通して搬出側テーブル3に固定されていても良い。
以上の構成を備える裁断機を使用してコンベアテーブル1を搬出側に向かって動かすと、溝部21Gに沿って伸びるワイヤ70により、溝部21Gを跨ぐ密閉シート5は、常に溝部21Gの底面から浮いた状態になる。そして、搬出側テーブル3とコンベアテーブル1の境界部近傍において、実際に密閉シート5をすくい上げるとき、ワイヤ70よりも溝部21Gの底面側に位置する爪部7の先端部が、ワイヤ70により溝部21Gの底面から浮いた状態にある密閉シート5の下に差し込まれる。その結果、密閉シート5を確実にガイドブロック21からすくい上げることができる。
100 裁断機
1 コンベアテーブル 1s ブラシ面
10 無限軌道 11 チェーン 110 リンク
12,13 スプロケット
15 案内レール 19 下支えレール
20 ブラシ取付台 21 ガイドブロック
22 ベルト 23 ベルト固定具 24 弾性材
25 案内ローラ 26 係合部
27,29 ガイドレール 28 ガイドカム
30 ブラシブロック 31 矩形板材 32 剛毛 39 係合部
2 搬入側テーブル 2C コーム
3 搬出側テーブル 3C コーム
4 裁断機構 41 ビーム 42 裁断ヘッド
5,6 密閉シート
8 フレーム 9 吸引室
7A,7B アタッチメント
7 爪部(遮蔽部) 71 傾斜面 72 孔部
70 ワイヤ(第1長尺材、第2長尺材)
21G 溝部 21H 吸引孔

Claims (5)

  1. 裁断前のシート材が搬入される搬入側テーブルと、
    裁断時のシート材が載置される面であるブラシ面を形成するブラシブロック群、及びこのブラシブロック群の両側を支持してブラシブロック群と共に無限軌道で走行される複数のガイドブロックを有し、搬入側テーブルから搬入されたシート材をブラシ面と密閉シートとの間で挟み込んで搬送するコンベアテーブルと、
    コンベアテーブルから裁断後のシート材が搬出される搬出側テーブルと、
    ブラシ面上のシート材を裁断する裁断機構と、
    ブラシ面と、このブラシ面に隣接するガイドブロックの上面を外部に露出した状態でコンベアテーブルを収納し、シート材の裁断時にブラシ面からシート材の吸引を行う吸引室とを備える裁断機であって、
    無限軌道の走行方向に一連となるように各ガイドブロックの上面に設けられた溝部と、
    搬出側テーブルから前記溝部内に至り、前記ガイドブロックの上面と搬出側テーブルとの隙間を遮蔽する遮蔽部とを備えることを特徴とする裁断機。
  2. 前記遮蔽部は、一端が前記搬出側テーブルに固定され、前記溝部内に向かって伸びる第1長尺材を備えることを特徴とする請求項1に記載の裁断機。
  3. 前記遮蔽部は、搬出側テーブルに固定される根元部と、前記溝部内に達する先端部とを有する爪部を備えることを特徴とする請求項1に記載の裁断機。
  4. さらに、前記爪部の先端部から前記溝部内に沿って伸びる第2長尺材を備えることを特徴とする請求項3に記載の裁断機。
  5. 前記ガイドブロックの上面に、前記溝部よりもコンベアテーブルの幅方向の外側に設けられ、吸引室に向かって空気を吸引することで密閉シートをガイドブロックの上面に吸いつけて、前記溝部を跨ぎ越すように前記密閉シートを張られた状態にする吸引孔を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の裁断機。
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