JP5268995B2 - エレベータ機器の点検作業台 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降路内においてエレベータ機器の保守点検作業に用いられる点検作業台に係り、特に、点検対象となるエレベータ機器に装備されて非使用時に折り畳んだ状態で収納可能な点検作業台に関する。
エレベータの昇降路内において最下階ピットの床面から高くて手が届かない位置に設置されているエレベータ機器には、その保守点検作業を効率良く行うために、予め付属品として点検作業台を装備しておくことがある。この種の点検作業台を使用してエレベータ機器の保守点検作業を行う際には、点検作業台を昇降路の内方へせり出した状態に設置しておく必要があるが、エレベータの乗りかごを運行させる際には、点検作業台を乗りかご等の他機器と接触しない場所に退避させておかねばならない。そこで、非使用時には折り畳んでおくことができて使用時には昇降路の内方へ設置できるように構成された点検作業台が、従来より採用されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、保守点検作業を行うときだけ点検作業台を所要の大きさに組み立てることとし、乗りかごが運行される通常時には点検作業台をコンパクトに折り畳んだ状態にしておけば、この点検作業台を乗りかご等の他機器と接触する虞のない場所に収納することが容易となる。
ところで、エレベータの昇降路の平面寸法は、乗りかごを運行させるスペースの周囲に主要なエレベータ機器が配設できる必要最小限の大きさに設定されることが多いため、エレベータ機器の付属品である点検作業台の収納場所も自ずと限定されてしまう。具体的には、エレベータ機器の鉛直方向真下(直下)のスペースを利用して、折畳み状態の点検作業台を収納することになる。その際、点検作業台の一部が、これを保持しているエレベータ機器よりも昇降路の内方へはみ出していると、乗りかご等の他機器と接触する危険性が高まるため、例えば昇降路を拡幅するなどの危険回避策が求められることになり、結果として点検作業台の商品価値が著しく低下してしまう。
特開2005−187087号公報
前述したように折り畳んで収納可能な点検作業台がエレベータ機器に装備されていると、保守点検作業を効率良く行うことができるが、コンパクトに折り畳めてスペースファクタが良好な従来の点検作業台は三方全てに手摺りが用意されているわけではないので、保守点検作業中の安全確保が十分に行えないという問題があった。例えば、特許文献1に開示されている従来技術の場合、点検作業台(点検台)の背面側に設ける手摺りについては配設方法や収納方法について考慮されているものの、左右両側の手摺りについては考慮されていない。すなわち、点検作業台に乗ってエレベータ機器の保守点検を行う作業者の安全を確保するためには、点検作業台の背面側だけでなく左右両側にも手摺りが設けられている必要があり、かかる背面側および左右両側の三方に手摺りを設けることが規格等の要請によって義務付けられることもある。したがって、エレベータ機器の付属品として点検作業台を設計する場合、使用時には三方に手摺りが配設でき、かつ非使用時にはこれら手摺りが邪魔にならないように収納できる構成になっていることが望まれる。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、非使用時にはコンパクトに折り畳めて収納性に優れ、かつ使用時には三方に手摺りが配設できて作業者の安全が確保しやすい、エレベータ機器の点検作業台を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、エレベータ機器に装備されて折り畳んだ状態で収納可能であると共に、所要の大きさに設置可能で前記エレベータ機器の保守点検作業に用いられる点検作業台において、前記エレベータ機器に取着されて鉛直姿勢と水平姿勢との間で回動可能な踏み台と、前記エレベータ機器に取着されて前記踏み台を水平姿勢に保持可能な支柱と、前記踏み台の一側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な右手摺りと、前記踏み台の他側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能であると共に前記右手摺りとは幅寸法が異なる左手摺りと、これら右手摺りと左手摺りの少なくとも一方に回動可能に取着されて前記エレベータ機器から遠い側で該両手摺りが連結可能な背面手摺りとを備え、設置時には前記踏み台を水平姿勢に保持して該踏み台に対し前記右手摺りおよび左手摺りを起立させておき、かつ、収納時には前記踏み台を鉛直姿勢に吊持して該踏み台に対し前記右手摺りおよび左手摺りを折り畳んでおくようにした。
このように構成された点検作業台を保守点検作業時の足場として設置する際には、上向きに回転させた踏み台を支柱によって水平姿勢に保持すると共に、踏み台の両側部に右手摺りと左手摺りを起立させて該両手摺りを背面手摺りで連結する。こうして所要の大きさに設置された点検作業台は、踏み台に乗ってエレベータ機器と向き合う作業者の背面側および左右両側に手摺りが存するため、これら三方の手摺りによって保守点検作業時の安全を確保することができる。また、この点検作業台を収納する際には、三方の手摺りを踏み台に対して折り畳むと共に、支柱による水平保持を解除して踏み台の先端部を下向きに回転させれば、踏み台は自重で鉛直姿勢となるためエレベータ機器の直下に吊持することができる。その際、背面手摺りは右手摺りや左手摺りに折り畳むことができ、かつ、右手摺りと左手摺りは互いの幅寸法が異なり両者を干渉させずに折り畳むことができるため、点検作業台をコンパクトに折り畳んだ状態にして邪魔にならない場所に収納することができる。
上記の構成の点検作業台において、右手摺りと左手摺りがいずれも、踏み台の側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な下段手摺りと、この下段手摺りに取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な上段手摺りとを有する二段構造になっていると、上段手摺りを下段手摺り上に起立させることによって右手摺りや左手摺りの高さ寸法を大幅に増大できるため、保守点検作業時の安全性をさらに高めることができる。しかも、収納時には、上段手摺りを折り畳んだ状態で下段手摺りを踏み台に対して折り畳むことができるため、右手摺りや左手摺りを二段構造にしても点検作業台の収納スペースが増大することはない。
また、上記の構成の点検作業台において、支柱の一端部がエレベータ機器に回動可能に取着されていると共に、支柱の他端部と係脱可能な第1掛止部および第2掛止部が踏み台に設けられており、第1掛止部を支柱の他端部に掛止させることによって踏み台が水平姿勢に保持され、かつ、第2掛止部を支柱の他端部に掛止させることによって踏み台を鉛直姿勢に吊持できるようにしてあると、踏み台の保持構造が簡素化できるため、点検作業台を設置する際や収納する際の作業性が向上させやすい。
また、上記の構成の点検作業台において、右手摺りおよび/または左手摺りと係合して該手摺りの踏み台に対する移動を阻止するためのストッパを備え、このストッパが該手摺りと係脱可能であると、同じストッパを用いて、起立姿勢の該手摺りの傾倒が防止できると共に折畳み姿勢の該手摺りの浮き上がりが防止できるようになる。すなわち、点検作業台が設置状態のときに、起立姿勢の右手摺りや左手摺りが水平姿勢の踏み台に対して不用意に傾かないようにストッパで拘持できれば、保守点検作業時の安全性をさらに高めることができる。また、点検作業台が収納状態のときに、折畳み姿勢の右手摺りや左手摺りが踏み台に対して不用意に浮き上がらないようにストッパで拘持できれば、点検作業台が乗りかご等の他機器と接触する危険性を確実に回避することができる。
本発明のエレベータ機器の点検作業台によれば、これを保守点検作業時の足場として設置する際に、踏み台を水平姿勢に保持して右手摺りおよび左手摺りを起立させることができると共に、これら左右両手摺りを背面手摺りで連結することができるため、踏み台に乗ってエレベータ機器と向き合う作業者にとって、左右両側および背面の三方に手摺りが配設されることになる。また、この点検作業台を収納する場合は、三方の手摺りを折り畳んだ踏み台を自重で鉛直姿勢となしてエレベータ機器で吊持することができる。その際、背面手摺りは右手摺りや左手摺りに折り畳むことができ、かつ、右手摺りと左手摺りは互いの幅寸法が異なり両者を干渉させずに折り畳むことができるため、点検作業台を邪魔にならない場所に収納することは容易である。すなわち、この点検作業台は、コンパクトに折り畳めて収納性に優れているのみならず、三方の手摺りによって保守点検作業時の安全が確保しやすいという顕著な効果を奏する。
本発明の第1実施形態例に係る点検作業台の設置状態をエレベータ機器と共に示す全体斜視図である。 図1の要部詳細図である。 第1実施形態例に係る点検作業台の収納状態をエレベータ機器と共に示す全体斜視図である。 図1の点検作業台を支柱を省略して示す斜視図である。 図4の点検作業台の背面手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図5の点検作業台の左手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図6の点検作業台の右手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図7のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態例に係る点検作業台の設置状態を支柱を省略して示す斜視図である。 図9の点検作業台の背面手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図10の点検作業台の上段手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図11の点検作業台の下段手摺りを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図12のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態例に係る点検作業台に用いられるストッパの斜視図である。 第3実施形態例に係る点検作業台の設置状態を支柱を省略して示す斜視図である。 図15の点検作業台の収納状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態例に係るエレベータ機器の点検作業台について説明する。まず、第1実施形態例に係る点検作業台について、図1〜図8を参照しつつ説明する。これらの図に示す点検作業台21は、点検対象となるエレベータ機器1に装備されて、保守点検作業時に作業者の足場として使用されるものである。この点検作業台21は、通常時(非使用時)は図3に示すように、大部分がエレベータ機器1の直下に折り畳んで収納されている。そして、点検作業台21を足場として設置する際には、図1に示すようにエレベータ機器1と対向する側の空間に所要の大きさに組み立てる。
この点検作業台21は、エレベータ機器1の下部に固定された2個の下部支持材2と、下部支持材2の丸孔に挿通されて水平方向に延在する支持棒3と、支持棒3を回転軸として回動可能な踏み台4と、エレベータ機器1の上部に固定された上部支持材5と、上部支持材5に取り付けられたボルト6と、ボルト6を回転軸として回動可能な支柱7と、踏み台4の左右両側部に回動可能に取り付けられた左手摺り8および右手摺り9とによって主に構成されており、左手摺り8と右手摺り9にはそれぞれ背面手摺り8a,9aが回動可能に取り付けられている。
踏み台4は、保守点検作業時には水平に保持されて作業者が乗り込めるようになっている。この踏み台4には、回転中心(支持棒3)から遠い先端部の左右両側に引っ掛けボルト41が固定されていると共に、回転中心に近い基端部の左右両側に引っ掛けボルト42が固定されている。一方の引っ掛けボルト41は第1掛止部であって、踏み台4を水平姿勢に保持する際に支柱7を引っ掛けるためのものである。他方の引っ掛けボルト42は第2掛止部であって、踏み台4を鉛直姿勢に吊持する際に支柱7を引っ掛けるためのものである。
支柱7の回転中心(ボルト6)から遠い先端部には、引っ掛けボルト41,42と選択的に係合可能なだるま孔71が開設されている。図2に示すように、だるま孔71の大径部71aは引っ掛けボルト41の頭部よりも大きく、だるま孔71の小径部71bは該頭部よりも小さく設定されている。そのため、点検作業台21をエレベータ機器1と対向する側の空間に設置する際には、引っ掛けボルト41の頭部を大径部71aに挿入した後、踏み台4の自重で引っ掛けボルト41の頭部を小径部71bへスライド移動させる。こうすることにより、引っ掛けボルト41が支柱7に掛止されるため、図1に示すように踏み台4を水平姿勢に保持することができる。
同様に、点検作業台21を収納する際には、引っ掛けボルト42の頭部を大径部71aに挿入した後、踏み台4の自重で引っ掛けボルト42の頭部を小径部71bへスライド移動させる。こうすることにより、引っ掛けボルト42が支柱7に掛止されるため、図3に示すように踏み台4は自重で鉛直姿勢となってエレベータ機器1の直下に吊持される。
左手摺り8は、エレベータ機器1に向かって踏み台4の左側部に回動可能に取着されており、踏み台4に対して起立させたり折り畳んだりすることができる。図4〜図6に示すように、この左手摺り8は、略平行な2本の縦柱8bと、両縦柱8bの上端部どうしを橋絡している横柱8cと、両縦柱8bの下端部どうしを橋絡しているトーガード8dとによって矩形枠状に形成されており、縦柱8bの下端部は踏み台4の左側の手摺り支持部43に回動可能に取着されている。なお、左手摺り8を踏み台4に対して折り畳むと、図7に示すように横柱8cは両縦柱8bの上側に位置する。背面側の縦柱8bの上端部には背面手摺り8aが回動可能に取着されており、この背面手摺り8aは該縦柱8bの内側に沿って配置させることができる。また、この背面手摺り8aは右手摺り9側へ略水平に突出させることもできる。
右手摺り9は、左手摺り8と左右対称な位置関係にあり、やや幅広である点を除いて左手摺り8と同等の構造になっている。すなわち、右手摺り9は、略平行な2本の縦柱9bと、両縦柱9bの上端部どうしを橋絡している横柱9cと、両縦柱9bの下端部どうしを橋絡しているトーガード9dとによって形成されており、縦柱9bの下端部は踏み台4の右側の手摺り支持部43に回動可能に取着されている。また、背面側の縦柱9bの上端部に軸着されている背面手摺り9aは該縦柱8bの内側に沿って配置させることができ、この背面手摺り9aを左手摺り8側へ略水平に突出させることもできる。そして、図4に示すように、左手摺り8および右手摺り9を踏み台4に対して起立させた状態で、略水平に突出させた背面手摺り8a,9aの先端部どうしを連結ボルト10にて連結することにより、これら左右両手摺り8,9と背面手摺り8a,9aとからなる三方の手摺りが踏み台4の上方に配設されるようになっている。
次に、図1や図4に示す設置状態の点検作業台21を折り畳んで収納する際の作業手順について説明する。まず、図5に示すように、連結ボルト10を外して背面手摺り8a,9aをそれぞれ縦柱8b,9bの内側に沿って配置させる。これらの背面手摺り8a,9aはそれぞれ縦柱8b,9bの上端部に軸着されているので、連結ボルト10を外せば各背面手摺り8a,9aは自ずと鉛直方向に吊持された状態になる。
この後、まず左手摺り8を90度回転させて図6に示すように踏み台4上へ折り畳み、次いで、右手摺り9を逆向きに90度回転させて図7に示すように踏み台4上へ折り畳む。図4に示すように、右手摺り9の幅方向の内のり9wは、左手摺り8の幅方向の外のり(幅寸法)8wに背面手摺り9aの太さを加えた寸法よりも若干大きく設定されているため、左手摺り8と右手摺り9を踏み台4上へ順次折り畳むと、左手摺り8の幅方向外側に右手摺り9の縦柱9bや背面手摺り9aを配置させることができる。その際、左手摺り8の縦柱8bと一緒に回転する背面手摺り8aの先端部はトーガード8dと踏み台4との間に配置され、右手摺り9の縦柱9bと一緒に回転する背面手摺り9aの先端部はトーガード9dと踏み台4との間に配置される。また、左手摺り8の横柱8cは右手摺り9の横柱9cとトーガード9dとの間に位置し、右手摺り9の横柱9cは左手摺り8の横柱8cとトーガード8dとの間に位置するため、それぞれ互いに干渉することなく折り畳むことができる。すなわち、図7や図8に示すように、左右両手摺り8,9および背面手摺り8a,9aは全て踏み台4上に水平に折り畳まれることになり、踏み台4の周囲へはみ出すこともないため、これらの手摺り8,9,8a,9aを踏み台4用の収納スペースに一緒に収納することができる。
そして、このように左右両手摺り8,9および背面手摺り8a,9aを踏み台4上に折り畳んだ後、踏み台4を少し持ち上げて引っ掛けボルト41を支柱7のだるま孔71から外せば、踏み台4および手摺り8,9,8a,9aは自重で下向きに回転する。そのため、引っ掛けボルト42を支柱7のだるま孔71に挿入して掛止させることにより、図3に示すように鉛直姿勢の踏み台4をエレベータ機器1の直下に吊持して収納することができ、手摺り8,9,8a,9aもエレベータ機器1の直下に収納することができる。
また、図3や図7に示す収納状態の点検作業台21をエレベータ機器1と対向する側の空間に設置する際には、踏み台4を上向きに回転させて引っ掛けボルト41を支柱7のだるま孔71に挿入して掛止させることにより、踏み台4を水平姿勢に保持した後、右手摺り9と左手摺り8を順次起立させてから背面手摺り8a,9aどうしを連結ボルト10にて連結する。ただし、かかる設置時の作業手順は、前述した収納時の作業手順を逆に行うだけなので、その詳しい説明については省略する。
以上説明したように、本実施形態例に係る点検作業台21を保守点検作業時の足場として設置する際には、踏み台4を水平姿勢に保持して右手摺り9および左手摺り8を起立させると共に、左右両手摺り8,9を背面手摺り8a,9aで連結すれば良い。こうすることにより、踏み台4に乗ってエレベータ機器1と向き合う作業者にとって、左右両側と背面の三方に手摺り8,9,8a,9aが配設されることになるため、保守点検作業時の安全を確保するうえで効果的である。また、この点検作業台21を収納する場合は、三方の手摺り8,9,8a,9aを折り畳んだ踏み台4を自重で鉛直姿勢となして、これをエレベータ機器1が吊持するようにしておく。その際、背面手摺り8a,9aは左手摺り8や右手摺り9に折り畳むことができ、かつ、左手摺り8と右手摺り9は互いの幅寸法が異なるため、両者8,9を干渉させずに折り畳むことができる。そのため、折畳み状態の三方の手摺りと踏み台4を支柱7を介してエレベータ機器1の直下に吊り下げることができ、非使用時の点検作業台21を邪魔にならない場所に容易に収納できる。
次に、本発明の第2実施形態例に係る点検作業台について、図9〜図13を参照しつつ説明する。ただし、これらの図において、前述した第1実施形態例と対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
第2実施形態例に係る点検作業台22は、左手摺りと右手摺りがいずれも二段構造になっている点が第1実施形態例と大きく異なっている。すなわち、点検作業台22の左手摺りは、踏み台4の左側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な左下段手摺り8と、この左下段手摺り8に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な左上段手摺り11とを備えた二段構造になっている。また、点検作業台22の右手摺りは、踏み台4の右側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な右下段手摺り9と、この右下段手摺り9に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な右上段手摺り12とを備えた二段構造になっている。
左下段手摺り8は第1実施形態例における左手摺りと同じものであり、2本の縦柱8bと横柱8cとトーガード8dとを有する。また、背面側の縦柱8bの上端部には背面手摺り8aが回動可能に取着されている。左上段手摺り11は、2本の縦柱11bと、両縦柱11bの上端部どうしを橋絡している横柱11cとを有し、左上段手摺り11の背面側の隅部に背面手摺り11aが回動可能に取着されている。なお、図9に示すように、横柱11cは両縦柱11bの内側に位置する。各縦柱11bの下端部は各縦柱8bの上端部に回動可能に取着されており、これら縦柱11bはそれぞれ下方の縦柱8bの内側に沿って配置させることができると共に、上方へ起立させることができる。また、背面手摺り11aは、図10に示すように横柱11cの内側に沿って配置させることができると共に、図9に示すように右上段手摺り12側へ略水平に突出させることができる。
右下段手摺り9は第1実施形態例における右手摺りと同じものであり、2本の縦柱9bと横柱9cとトーガード9dとを有する。また、背面側の縦柱9bの上端部には背面手摺り9aが回動可能に取着されており、図9に示すように、背面手摺り8a,9aの先端部どうしを連結ボルト10にて連結することができる。右上段手摺り12は、左上段手摺り11と左右対称な位置関係にあり、やや幅広である点を除いて左上段手摺り11と同等の構造になっている。すなわち、この右上段手摺り12は、2本の縦柱12bと、両縦柱12bの上端部どうしを橋絡している横柱12cとを有し、右上段手摺り12の背面側の隅部に背面手摺り12aが回動可能に取着されている。各縦柱12bの下端部は各縦柱9bの上端部に回動可能に取着されており、これら縦柱12bはそれぞれ下方の縦柱9bの内側に沿って配置可能かつ上方へ起立可能である。また、背面手摺り12aは横柱12cの内側に沿って配置可能かつ左上段手摺り11側へ略水平に突出可能である。図9に示すように、背面手摺り11a,12aの先端部どうしも連結ボルト10にて連結することができる。
図9は第2実施形態例に係る点検作業台22を足場として設置した状態を示している。この点検作業台22を折り畳んで収納する際の作業手順について説明すると、まず、図10に示すように、上下の連結ボルト10を外して、背面手摺り11a,12aをそれぞれ横柱11c,12cの内側に沿って配置させると共に、背面手摺り8a,9aをそれぞれ縦柱8b,9bの内側に沿って配置させる。この後、図11に示すように、左上段手摺り11を180度回転させて左下段手摺り8の内側へ折り畳むと共に、右上段手摺り12を逆向きに180度回転させて右下段手摺り9の内側へ折り畳む。この段階で、点検作業台22の左右両手摺りの高さ寸法は、第1実施形態例における左右両手摺りの高さ寸法と同じになる。その後の作業手順は第1実施形態例とほぼ同様であり、まず左下段手摺り8を左上段手摺り11と一緒に90度回転させて踏み台4上へ折り畳み、次いで、右下段手摺り9を右上段手摺り12と一緒に逆向きに90度回転させて踏み台4上へ折り畳む。その結果、図12や図13に示すように、二つ折りされた左手摺り(左下段手摺り8および左上段手摺り11)と、同じく二つ折りされた右手摺り(右下段手摺り9および右上段手摺り12)と、背面手摺り8a,9aと、背面手摺り11a,12aは、全て踏み台4上に水平に折り畳まれることになり、これらの手摺りが踏み台4の周囲へはみ出すこともない。なお、こうして折畳み作業が完了すると、背面手摺り11aおよび横柱11cはトーガード8dと踏み台4との間に配置され、背面手摺り12aおよび横柱12cはトーガード9dと踏み台4との間に配置される。
このように第2実施形態例では、点検作業台22の右手摺りと左手摺りがいずれも二段構造になっており、左右の上段手摺り11,12をそれぞれ左右の下段手摺り8,9上に起立させることによって、右手摺りや左手摺りの高さ寸法を大幅に増大できるため、保守点検作業時の安全性をさらに高めることができる。しかも、収納時には、左右の上段手摺り11,12を折り畳んだ状態で左右の下段手摺り8,9を踏み台4に対して折り畳むことができるため、右手摺りや左手摺りを二段構造にしても点検作業台22の収納スペースが増大することはない。
次に、本発明の第3実施形態例に係る点検作業台について、図14〜図16を参照しつつ説明する。ただし、これらの図において、前述した第2実施形態例と対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
第3実施形態例に係る点検作業台23は、図14に示すストッパ13を併用している点に特徴があり、それ以外の構成は第2実施形態例と同じである。このストッパ13は、右手摺りや左手摺りの不所望な移動を阻止するために用いられるものである。ストッパ13の長手方向の一端側はL字状端部13bとなっており、このL字状端部13bには切れ込み13aが形成されている。この切れ込み13a付きのL字状端部13bは右手摺りや左手摺りに対して係脱可能である。また、ストッパ13の長手方向の他端側はU字状端部13cとなっており、このU字状端部13cは踏み台4上に搭載したり踏み台4の外壁部を嵌め込むのに適した形状に形成されている。
そして、点検作業台23を足場として設置するために踏み台4上に左右両手摺りを起立させたときには、図15に示すように、2個のストッパ13を使用して左下段手摺り8と右下段手摺り9がそれぞれ内方へ傾倒しないように拘持する。すなわち、一方のストッパ13のU字状端部13cを踏み台4上に搭載して切れ込み13aに左下段手摺り8の縦柱8bを嵌入させると共に、他方のストッパ13のU字状端部13cを踏み台4上に搭載して切れ込み13aに右下段手摺り9の縦柱9bを嵌入させる。こうすることによって、点検作業台23は起立姿勢の左右両手摺りの内方への傾倒がストッパ13によって阻止された状態になるため、これらの手摺りが水平姿勢の踏み台4に対して不用意に傾く虞がなくなる。それゆえ、点検作業台23を使用してエレベータ機器の保守点検作業を行う際の安全性をさらに高めることができる。
また、点検作業台23を収納する際には、踏み台4上へ左右両手摺りを折り畳んだ後、ストッパ13のL字状端部13bを左上段手摺り11の縦柱11bの内側で踏み台4上に搭載してから、U字状端部13cに踏み台4の外壁部を嵌め込むようにストッパ13をスライド移動させる。こうすることによって、図16に示すように、踏み台4に固定されたストッパ13が右手摺りの縦柱9b,12b上および左手摺りの縦柱8b,11b上を横切ることになり、左右両手摺りはストッパ13に拘持された状態になるため、これらの手摺りが踏み台4に対して不用意に浮き上がる虞がなくなる。それゆえ、収納状態の点検作業台23が乗りかご等の他機器と接触する危険性を確実に回避することができる。
1 エレベータ機器
3 支持棒
4 踏み台
7 支柱
8 左手摺り(左下段手摺り)
8a 背面手摺り
9 右手摺り(右下段手摺り)
9a 背面手摺り
10 連結ボルト
11 左上段手摺り
11a 背面手摺り
12 右上段手摺り
12a 背面手摺り
13 ストッパ
41 引っ掛けボルト(第1掛止部)
42 引っ掛けボルト(第2掛止部)

Claims (4)

  1. エレベータ機器に装備されて折り畳んだ状態で収納可能であると共に、所要の大きさに設置可能で前記エレベータ機器の保守点検作業に用いられる点検作業台において、
    前記エレベータ機器に取着されて鉛直姿勢と水平姿勢との間で回動可能な踏み台と、前記エレベータ機器に取着されて前記踏み台を水平姿勢に保持可能な支柱と、前記踏み台の一側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な右手摺りと、前記踏み台の他側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能であると共に前記右手摺りとは幅寸法が異なる左手摺りと、これら右手摺りと左手摺りの少なくとも一方に回動可能に取着されて前記エレベータ機器から遠い側で該両手摺りが連結可能な背面手摺りとを備え、設置時には前記踏み台を水平姿勢に保持して該踏み台に対し前記右手摺りおよび左手摺りを起立させておき、かつ、収納時には前記踏み台を鉛直姿勢に吊持して該踏み台に対し前記右手摺りおよび左手摺りを折り畳んでおくようにしたことを特徴とするエレベータ機器の点検作業台。
  2. 請求項1の記載において、前記右手摺りと前記左手摺りがいずれも、前記踏み台の側部に取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な下段手摺りと、この下段手摺りに取着されて起立姿勢と折畳み姿勢との間で回動可能な上段手摺りとを有する二段構造になっていることを特徴とするエレベータ機器の点検作業台。
  3. 請求項1または2の記載において、前記支柱の一端部が前記エレベータ機器に回動可能に取着されていると共に、この支柱の他端部と係脱可能な第1掛止部および第2掛止部が前記踏み台に設けられており、前記第1掛止部を前記支柱の他端部に掛止させることによって前記踏み台が水平姿勢に保持され、かつ、前記第2掛止部を前記支柱の他端部に掛止させることによって前記踏み台が鉛直姿勢に吊持されるようにしてあることを特徴とするエレベータ機器の点検作業台。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記右手摺りおよび/または前記左手摺りと係合して該手摺りの前記踏み台に対する移動を阻止するためのストッパを備え、このストッパが該手摺りと係脱可能であることを特徴とするエレベータ機器の点検作業台。
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