JP5245763B2 - 非接触icカードの製造方法、および非接触icカードの製造装置 - Google Patents

非接触icカードの製造方法、および非接触icカードの製造装置 Download PDF

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本発明は、ICチップがアンテナとして機能する導電体に接続されて構成されるインレットシートを有する非接触ICカードの厚みを均一に製造することができる非接触ICカードの製造方法および非接触ICカードの製造装置に関する。
近年、リーダ・ライタ等の外部装置と非接触で通信する非接触ICカードが普及しつつある。非接触ICカードの需要は、今後、急速な勢いで拡大していくものと予想されており、これにともなって、高品質の非接触ICカードを低コストで製造することが強く望まれている。
非接触ICカード41は、図7(a)に示すように、第1基材43と、第1基材43の一方の面に設けられた第1接着剤層44とを含む表面側基材42と、第2基材46と、第2基材46の一方の面に設けられた第2接着剤層47とを含む裏面側基材45とを備えている。また、表面側基材42と裏面側基材45との間に、インレット用基材49と、インレット用基材49に設けられたICチップ51と、ICチップ51に対応して設けられたアンテナ50とを含むインレットシート48が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成からなる非接触ICカード41を製造する場合、まず、表面側基材42の一方の面に接着剤が塗布されて第1接着剤層44が形成されるとともに、裏面側基材45の一方の面に接着剤が塗布されて第2接着剤層47が形成される。次に、表面側基材42とインレットシート48と裏面側基材45とを積層してICカード積層体52が作製され、一対の加熱ローラ53により第1接着剤層44および第2接着剤層47を溶融して、表面側基材42とインレットシート48およびインレットシート48と裏面側基材45とが接着される。その後、ICカード積層体52は一対の冷却ブロック(図示せず)により冷却加圧され、表面側基材42の第1接着剤層44および裏面側基材45の第2接着剤層47が硬化される。
特開2003−162697号公報
ここで、ICカード積層体52は、一対の加熱ローラ53間を通過することにより、その厚みが均一になるように平坦状に強制される。しかしながら、一対の加熱ローラ53間を通過した後、第1接着剤層44および第2接着剤層47を形成する接着剤の弾性性質により、ICカード積層体52は加熱ローラ間を通過する前の形状に戻ろうとし、その表面および裏面に凹凸が形成される場合がある。
この凹凸が形成される場合について詳細に述べる。図7(a)に示すように、第1接着剤層44および第2接着剤層47の厚みは、インレットシート48のICチップ51に対応する領域とその周囲の領域とにおいて異なっている。すなわち、第1接着剤層44および第2接着剤層47のうちICチップ領域部分44a、47aの厚みは、その周囲領域部分44b、47bの厚みよりも薄くなっている。このことにより、第1接着剤層44および第2接着剤層47のうち周囲領域部分44b、47bでは、ICチップ領域部分44a、47aよりも接着剤の弾性性質の影響を強く受ける。このため、ICカード積層体52が一対の加熱ローラを通過した後、第1接着剤層44および第2接着剤層47のうち周囲領域部分44b、47bの厚みの増加量は、ICチップ領域部分44a、47aの厚みの増加量よりも大きくなる。このため、図7(b)に示すように、ICカード積層体52の表面および裏面のうちICチップ51に対応する部分が凹部状に形成される。
そして、このICカード積層体52は、一対の冷却ブロック54により冷却加圧されるまでに徐々に冷却される。このことにより、ICカード積層体52の表面および裏面に凹部が形成された状態で、第1接着剤層44および第2接着剤層47は徐々に硬化される。
その後、図7(c)に示すように、ICカード積層体52は、一対の冷却ブロック54により急速(図8参照)に冷却されて加圧され、第1接着剤層44および第2接着剤層47が急速に硬化する。このため、一対の冷却ブロック54によりICカード積層体52を加圧してもICカード積層体52を平坦状に強制することは困難となり、凹部が形成された状態で第1接着剤層44および第2接着剤層47が完全に硬化する。この結果、ICカード積層体52の表面および裏面に凹部が残り、ICカード積層体52を平坦状に形成することが困難になる。
このような問題を解決する方法として、一対の冷却ブロックを予め加熱して温めておき、この温められた各冷却ブロックによりICカード積層体を加圧して平坦状に強制し、その後各冷却ブロックを冷却して第1接着剤層および第2接着剤層を硬化させる方法が考えられる。しかしながら、各冷却ブロックはICカード積層体を確実に冷却するために熱容量が大きくなるように形成されているため、図9に示すように、高温の冷却ブロックを所望の温度まで冷却するために多くの時間が費やされ、生産効率の低下を招くという問題がある。
また、ICカード積層体の表面および裏面を平坦にするために、各冷却ブロックとICカード積層体との間に断熱シートを介在させてICカード積層体を冷却加圧し、第1接着剤層および第2接着剤層を冷却する速度を鈍化させ、第1接着剤層および第2接着剤層が硬化する前にICカード積層体を加圧して平坦状に強制し、その後冷却して第1接着剤層および第2接着剤層を硬化させる方法も考えられる。しかしながら、この場合に、冷却ブロックとICカード積層体との間に断熱シートが介在されているため、図9に示すように、ICカード積層体を所望の温度まで冷却するために多くの時間が費やされる。このため、この場合においても、生産効率を低下させるという問題がある。
さらに、ICカード積層体の表面および裏面を平坦にするために、圧力をより一層高くして冷却加圧する方法も考えられる。しかしながら、この場合、ゴミなどの異物を挟み込むと、表面および裏面に顕著な凹凸が形成されるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、表面および裏面が平坦となる高品質の非接触ICカードを製造することができる非接触ICカードの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、非接触ICカードの製造方法において、第1基材と、第1基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第1ホットメルト層とを含む表面側基材を準備する工程と、第2基材と、第2基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第2ホットメルト層とを含む裏面側基材を準備する工程と、インレット用基材と、インレット用基材上に設けられたICチップと、ICチップに対応して設けられたアンテナとを含むインレットシートを準備する工程と、表面側基材と裏面側基材間にインレットシートを介在させたICカード積層体を作製する工程と、一対の加熱ローラ間において、ICカード積層体を搬送させて、第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を溶融させて、表面側基材とインレットシートとを接着させるとともに、裏面側基材とインレットシートとを接着させる工程と、ICカード積層体を、一対の冷却ブロックの内側に設けられた一対のラバーヒータ内に、各々が内側を向く平坦面を有する一対の介在板を介して配置する工程と、一対のラバーヒータによりICカード積層体を加熱または保温して加圧し、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平滑化する工程と、ICカード積層体を一対の冷却ブロックにより冷却加圧して、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平坦に維持した状態で第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を硬化する工程と、を備えたことを特徴とする非接触ICカードの製造方法である。
本発明は、ICカード積層体を一対の冷却ブロック内に配置する際、各ラバーヒータは、対応する各冷却ブロックから離間していることを特徴とする非接触ICカードの製造方法である。
本発明は、一対の加熱ローラにより表面側基材とインレットシートとを接着させるとともに裏面側基材とインレットシートとを接着させる工程と、ICカード積層体を一対の冷却ブロック内に配置する工程との間に、ICカード積層体を保温する工程が設けられたことを特徴とする非接触ICカードの製造方法である。
本発明は、ICカード積層体を一対の冷却ブロック内に配置する際、各ラバーヒータはON状態になっているとともに、ICカード積層体を一対の冷却ブロック内に配置する工程と、一対のラバーヒータによりICカード積層体を加熱または保温して加圧し、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平滑化する工程との間に、各ラバーヒータをON状態からOFF状態に切り換える工程が設けられたことを特徴とする非接触ICカードの製造方法である。
本発明は、第1基材と、第1基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第1ホットメルト層とを含む表面側基材と、第2基材と、第2基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第2ホットメルト層とを含む裏面側基材と、この表面側基材と裏面側基材との間に介在されたインレットシートとを有するICカード積層体を冷却加圧することにより、非接触ICカードを製造する非接触ICカードの製造装置において、ICカード積層体を押圧自在に設けられ、ICカード積層体を冷却加圧して第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を硬化させる一対の冷却ブロックと、各冷却ブロックの内側に弾性手段を介して連結され、ICカード積層体を加熱または保温する一対のラバーヒータと、各ラバーヒータの内側に設けられ、各々が内側を向く平坦面を有する一対の介在板と、各冷却ブロックのうちの一方の冷却ブロックに連結され、当該一方の冷却ブロックを他方の冷却ブロックに押圧する駆動部と、を備えたことを特徴とする非接触ICカードの製造装置である。
本発明によれば、一対の加熱ローラにより加熱されて一対の冷却ブロック内に配置されたICカード積層体は、まず、一対の冷却ブロック内に設けられたラバーヒータにより加熱または保温されて加圧され、第1ホットメルト層および第2ホットメルト層の表面が平滑化され、その後、一対の冷却ブロックにより冷却加圧される。このことにより、第1ホットメルト層および第2ホットメルト層の表面を平坦に維持した状態で第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を硬化させることができる。このため、表面および裏面が平坦となる高品質の非接触ICカードを製造することができる。
発明の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図6は、本発明による非接触ICカードの製造方法、または非接触ICカードの製造装置の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、本発明の実施の形態における非接触ICカードの断面構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態における非接触ICカードのインレットシートの一例を示す斜視図である。また、図3は、本発明の実施の形態における非接触ICカードの製造装置を示す概略図であり、図4は、本発明の実施の形態におけるICカード積層体を示す斜視図である。また、図5(a)は、本発明の実施の形態において、一対の冷却ブロック内にICカード積層体が搬入される状態を示す図であり、図5(b)は、一対の冷却ブロック内にICカード積層体が配置された状態を示す図であり、図5(c)は、ICカード積層体が一対の冷却ブロックにより加圧された状態を示す図であり、図5(d)は、冷却加圧されたICカード積層体が搬出される状態を示す図である。さらに、図6は、本発明の実施の形態において、加圧されるICカード積層体の温度変化を示す図である。
まず、図1および図2により、本発明における非接触ICカードの製造方法または非接触ICカードの製造装置によって製造される非接触ICカードについて説明する。ここで、非接触ICカードは、リーダ・ライタ等の外部装置と非接触で通信することができるものである。
図1に示すように、非接触ICカード1は、第1基材3と、第1基材3の一方の面に流動性ホットメルト14(図3参照)を塗布して形成された第1ホットメルト層4とを含む表面側基材2と、第2基材6と、第2基材6の一方の面に流動性ホットメルト14を塗布して形成された第2ホットメルト層7とを含む裏面側基材5とを備えている。また、図1、図2、および図4に示すように、表面側基材2と裏面側基材5間に、インレット用基材9と、インレット用基材9上に設けられた複数のICチップ11と、各ICチップ11に対応して設けられたアンテナ10とを含むインレットシート8が設けられている。
図2に示すように、ICチップ11は直方体状に形成され、ICチップ11の厚さは、例えば150μmから300μmとなっている。また、ICチップ11は、情報を記録するためのメモリを含み、外部装置(リーダ・ライタ等)により、アンテナ10を介してICチップ11に記録された情報を読み出したり、アンテナ10を介してICチップ11に新たな情報を書き込んだりすることができるようになっている。そして、非接触ICカード1のこのような機能を発現するための回路配線がICチップ11に書き込まれている。
また、図2に示すように、アンテナ10は、インレット用基材9上で略コイル状に形成され、ICチップ11と電気的に接続されている。なお、本実施の形態においては、アンテナ10が略コイル状に形成された例を示したが、これに限定されるものではない。
また、アンテナ10は、例えば、スクリーン印刷機を用いて導電性インキをインレット用基材9上に塗布することにより、あるいはインレット用基材9上に銅やアルミニウム等からなる導電性箔を打ち抜き転写することにより、あるいはインレット用基材9上に積層された銅やアルミニウム等からなる導電性箔にエッチングを施して所望の形状にパターニングすること等により、インレット用基材9上に形成することができる。
また、表面側基材2の第1基材3、裏面側基材5の第2基材6、およびインレットシート8のインレット用基材9は、PETフィルムや紙等からなっている。
また、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7は、いずれもインレットシート8のICチップ11の厚さよりも各々厚く形成されている。また、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を各々形成する流動性ホットメルト14は、湿気硬化型ウレタン樹脂からなっている。
次に、図3により、非接触ICカード1の製造装置20について説明する。非接触ICカード1の製造装置20は、表面側基材2の第1基材3の一方の面に、流動性ホットメルト14を塗布する第1接着剤塗布手段21と、裏面側基材5の第2基材6の一方の面に、流動性ホットメルト14を塗布する第2接着剤塗布手段22とを有している。また、非接触ICカード1の製造装置20は、第1接着剤塗布手段21と第2接着剤塗布手段22の下流側に配置され、表面側基材2と裏面側基材5間にインレットシート8を介在させたICカード積層体12を作製する積層手段23と、積層手段23の下流側に配置され第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を部分的に接合させてICカード積層体12を仮接合する仮接合手段24とを有している。このうち、仮接合手段24は、超音波ウェルダー25からなっているが、超音波ウェルダー25に限らず、熱圧着機、接着材塗布機、または粘着材塗布機を用いても良い。また、非接触ICカード1の製造装置20は、仮接合手段24の下流側に配置されるとともに、ICカード積層体12を溶融させて表面側基材2とインレットシート8とを接着させ、裏面側基材5とインレットシート8とを接着させる接着手段26を有している。このうち、接着手段26は、ICカード積層体12に対して表側および裏側に配置される一対または複数対の加熱ローラ27からなっている。また、この接着手段26の下流側に、接着されたICカード積層体12を冷却加圧する冷却加圧手段29が設けられている。さらに、冷却加圧手段29の下流側に、接着されたICカード積層体12をICチップ11およびアンテナ10毎に断裁する断裁手段28が設けられている。
このうち冷却加圧手段29について、詳しく説明する。図3に示すように、冷却加圧手段29は、ICカード積層体12を押圧自在に設けられ、ICカード積層体12を冷却加圧して溶融された第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を硬化させる一対の冷却ブロック30と、各冷却ブロック30の内側(ICカード積層体12側)にばね(弾性手段)32を介して連結され、ICカード積層体12を加熱または保温する一対のラバーヒータ31とを備えている。
このうち、各ラバーヒータ31は、電力が供給されて発熱する発熱体(図示せず)と、この発熱体を覆うとともにICカード積層体12に対応する大きさからなるシート状に形成されたラバー部(図示せず)とを有している。またラバーヒータ31のラバー部は、シリコンゴムからなっていることが好ましく、このことにより、ラバーヒータ31の耐熱性を確保することができる。さらに、ラバーヒータ31は、その熱容量が少なくとも冷却ブロック30よりも小さいことが好ましい。
また、各ラバーヒータ31は、対応する冷却ブロック30に対して4つのばね32を介して連結されており、各ばね32の一端は、各冷却ブロック30に形成された図示しないザグリ穴(ばね32の一部が挿入可能に形成された凹部)に一部が挿入されて冷却ブロック30に連結されている。このようにして、各ラバーヒータ31とこれに対応する冷却ブロック30との隙間は、冷却ブロック30が待機位置にある場合、0.1〜10mmに設定されている。
また、各ラバーヒータ31の内側に、各々が内側を向く平坦面34aを有する一対の介在板34が設けられている。各介在板34は、1mmの厚みを有し、ラバーヒータ31の大きさよりも若干大きく形成されていることが好ましく、さらに、比較的硬い材料(例えば、ステンレスなどの金属材料)からなり、介在板34の平坦面34aが鏡面に仕上げられていることが好適である。このことにより、ICカード積層体12を加圧する際、ICカード積層体12の表面および裏面を確実に平滑化することができる。
また、各冷却ブロック30のうち上方の冷却ブロック30に、この上方の冷却ブロック30を下方の冷却ブロック30に押圧する駆動部35(図5(a)参照)が連結されている。さらに、各冷却ブロック30の間にICカード積層体12を搬出入するためのワーク搬送アーム33が設けられている。
さらに、各ラバーヒータ31のラバー部に、このラバー部の温度を計測する温度計測部が設けられ、この温度計測部(図示せず)に、温度計測部から送られてくる温度信号に基づいて各ラバーヒータ31を制御する温度調節器(図示せず)が接続され、各ラバーヒータ31が所望の温度(30℃〜90℃)に設定されるように構成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち非接触ICカード1の製造方法について説明する。
まず、図1および図3に示すように、第1基材3と、第1基材3の一方の面に流動性ホットメルト14を塗布して形成された第1ホットメルト層4とを含む表面側基材2を準備する。この場合、まず図4に示すように、多列で多段の非接触ICカード1を作製することができる大きさの第1基材3を準備する。なお、図4において、第1基材3は、3列×3段=9枚の非接触ICカード1を作製することが可能な大きさを持つ。本実施の形態においては、基材を巻いた巻取コアが回転して、1枚の帯状に延びるシート状の基材を連続的に供給する方法ではなく、所謂枚葉状の第1基材3を準備する。このことにより、小ロットの非接触ICカード1を容易に製造することができる。なお、1枚の表面側基材2に対して作製することができる非接触ICカード1の枚数は9枚に限定されるものではない。
次に、第1接着剤塗布手段21により、第1基材3の裏面に湿気硬化型ウレタン樹脂からなる流動性ホットメルト14を塗布する。この場合、流動性ホットメルト14を塗布して形成される第1ホットメルト層4の厚さは、ICチップ11の厚さよりも厚くなるようにする。このことにより、インレットシート8が有する凹凸形状により第1ホットメルト層4の表面が凹凸状に形成されることをある程度抑制することができる。
次に、図1および図3に示すように、第2基材6と、第2基材6の一方の面に流動性ホットメルト14を塗布して形成された第2ホットメルト層7とを含む裏面側基材5を準備する。この場合、まず表面側基材2と同様にして、図4に示すように、多列で多段の非接触ICカード1を作製することが可能な大きさをもつ第1基材3と略同一の大きさの第2基材6を準備する。次に、第2接着剤塗布手段22により、第2基材6の表面に湿気硬化型ウレタン樹脂からなる流動性ホットメルト14を塗布する。この場合、第1ホットメルト層4と同様に、流動性ホットメルト14を塗布して形成される第2ホットメルト層の厚さは、ICチップ11の厚さよりも厚くなるようにする。このことにより、インレットシート8が有する凹凸形状により第2ホットメルト層7の表面が凹凸状に形成されることをある程度抑制することができる。
次に、図2および図3に示すように、インレット用基材9と、インレット用基材9上に設けられた複数のICチップ11と、各ICチップ11に対応して設けられたアンテナ10とを含むインレットシート8を準備する。この場合、まず第1基材3および第2基材6に対応した大きさのインレット用基材9を準備する。次に、図2に示すように、インレット用基材9上にアンテナ10を形成する。この際、9枚の非接触ICカード1を作製することができるよう、インレット用基材9上にはアンテナ10が9箇所に形成される。インレット用基材9上にアンテナ10を形成する手段としては、導電性インキをインレット用基材9上に塗布するスクリーン印刷機、あるいはインレット用基材9上に銅やアルミニウム等からなる導電性箔を転写する転写装置、あるいはインレット用基材9上に積層された銅やアルミニウム等からなる導電性箔にエッチングを施して所望の形状にパターニングするエッチング装置等を用いることができる。これらのアンテナを形成する手段を用いれば、コイル状のアンテナを有するインレットシート8だけでなく、種々の形状を有するアンテナをインレットシート8に形成することができる。その後、インレット用基材9上に形成された各アンテナ10に対応してICチップ11を取り付け、これによりインレット用基材9上にはアンテナ10が9箇所に形成され、かつ9個のICチップ11が設けられる。
次に、図3に示すように、表面側基材2の第1ホットメルト層4と、裏面側基材5の第2ホットメルト層7を冷却固化する。ところで、湿気硬化型ウレタン樹脂からなる流動性ホットメルト14は、常温における気中環境下に曝すもしくは急冷した場合、数秒〜数十秒でタック性が喪失されて固化する。このことにより、第1ホットメルト層4と第2ホットメルト層7を気中環境下に数秒〜数十秒曝すもしくは冷却し、第1ホットメルト層4と第2ホットメルト層7とがタック性が喪失されるまで固化させる。
次に、図3に示すように、積層手段23により、表面側基材2と裏面側基材5間にインレットシート8を介在させたICカード積層体12を作製する。この場合、表面側基材2と、裏面側基材5と、インレットシート8とを位置合わせする。この間、表面側基材2の第1ホットメルト層4はタック性が喪失されているため、表面側基材2とインレットシート8とが接触しても接合されない。このことにより、表面側基材2とインレットシート8とを位置合わせしながら容易かつ精確にICカード積層体12を作製することができる。同様に、裏面側基材5の第2ホットメルト層7もタック性が喪失されているため、裏面側基材5とインレットシート8とが接触しても接合されない。このことにより、裏面側基材5とインレットシート8とを位置合わせしながら容易かつ精確にICカード積層体12を作製することができる。ところで、図1に示すように、インレット用基材9上に配置されたICチップ11およびアンテナ10は、表面側基材2側に向いているが、裏面側基材5側に向けても良い。
次に、図3に示すように、ICカード積層体12に対して仮接合手段24を施して第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を部分的に接合させて、ICカード積層体12を仮接合する。本実施の形態においては、仮接合手段24は超音波ウェルダー25からなっている。この場合、超音波ウェルダー25は、表面側基材2および裏面側基材5のうち断裁されて得られる非接触ICカード1以外の領域であって、ICカード積層体12の前方に施される。このことにより、ICカード積層体に仮接合部(図示せず)が形成される。このため、断裁されて得られる非接触ICカード1の領域となる表面および裏面に仮接合により生じる凹凸を残すことはなく、ICカード積層体12を仮接合することができる。
次に、図3に示すように、接着手段26を構成する約80℃に加熱されている一対または複数対の加熱ローラ27間において、仮接合されたICカード積層体12を搬送させて、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を溶融させて、表面側基材2とインレットシート8とを接着させるとともに、裏面側基材5とインレットシート8とを接着させる。本実施の形態においては、前述したように、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7は、タック性が喪失された状態にある。このため、ICカード積層体12が一対または複数対の加熱ローラ27により加熱されるまでは、表面側基材2および裏面側基材5とインレットシート8が粘着されることはない。このことにより、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7は、ICカード積層体12の前方に施された仮接合部分から後方に向けて順次溶融され、表面側基材2および裏面側基材5とインレットシート8とは順次接着されていく。この間、表面側基材2および裏面側基材5と、インレットシート8との間に介在する空気は、後方に抜けていく。このため、表面側基材2および裏面側基材5と、インレットシート8との間に、空気層が形成されることを確実に防止することができる。
次に、ICカード積層体12が、冷却加圧手段29の一対の冷却ブロック30の内側に設けられた一対のラバーヒータ31内に一対の介在板34を介して配置される。この場合、ICカード積層体12がワーク搬送アーム33により把持されて一対の冷却ブロック30間に搬送され(図5(a))、下方の介在板34の平坦面34a上に載置される(図5(b))。
なお、ICカード積層体12が各冷却ブロック30内に配置される前に、各ラバーヒータ31の発熱体(図示せず)に電力を供給して各ラバーヒータ31をON状態にし、各ラバーヒータ31のラバー部(図示せず)が予め所望の温度(30〜90℃)となるように温度計測部(図示せず)および温度調節器(図示せず)を用いて加熱しておく。すなわち、ラバー部に設けられた温度計測部により各ラバーヒータ31のラバー部の温度が計測され、この温度計測部から送られてくる温度信号に基づいて温度調節器によりラバー部の温度が所望の温度となるようにラバーヒータ31が制御される。この場合、各冷却ブロック30は対応する各ラバーヒータ31に当接することなく離間しているため、各ラバーヒータ31が各冷却ブロック30によって冷却されることを抑制して各ラバーヒータ31を所望の温度に維持することができる。このことにより、一対の冷却ブロック30内に配置されたICカード積層体12の第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が硬化することを防止することができる。
次に、各ラバーヒータ31によりICカード積層体12が加熱または保温されて加圧され、第1ホットメルト層4の表面および第2ホットメルト層7の表面が平滑化される。この場合、まず、一対の冷却ブロック30のうち上方の冷却ブロック30が、駆動部35が駆動されることにより下降を開始する。これと同時に、各ラバーヒータ31の発熱体に供給される電力を遮断して各ラバーヒータ31をOFF状態にする。このとき、各ラバーヒータ31をOFF状態にしても、各ラバーヒータ31は、各冷却ブロック30に対して離間しているため上述した所望の温度に近い比較的高い温度に維持されている(図6参照)。
次に、上方のラバーヒータ31が介在板34を介してICカード積層体12の上面に当接する。次に、上方の冷却ブロック30が各ばね32を圧縮しながらICカード積層体12、各ラバーヒータ31、および各介在板34とともに下降し、上方の冷却ブロック30が上方のラバーヒータ31に当接するとともに下方のラバーヒータ31が下方の冷却ブロック30に当接する(図5(c))。この場合、ICカード積層体12の上面は、上方の介在板34の平坦面34aに当接するとともに、ICカード12の下面は、下方の介在板34の平坦面34aに当接している。このようにして一対の冷却ブロック30によりICカード積層体12が加圧(プレス)される。
この間、図6に示すように、各ラバーヒータ31のラバー部は、各冷却ブロック30に対して離間しているため、所望の温度に近い比較的高い温度に維持されており、一対の冷却ブロック30に当接された場合においても、その直後では比較的高い温度を有している。このことにより、一対の冷却ブロック30により当接された直後は、ICカード積層体12は、比較的高い温度に維持された状態で一対の冷却ブロック30により加圧される。この場合、ICカード積層体12は一対の冷却ブロック30により約200〜3000g/cmの圧力で加圧される。このことにより、第1ホットメルト層4の表面および第2ホットメルト層7の表面を平滑化することができる。
次に、ICカード積層体12が一対の冷却ブロック30により冷却加圧されて、第1ホットメルト層4の表面および第2ホットメルト層7の表面が平坦に維持された状態で第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が硬化する。すなわち、各ラバーヒータ31は熱容量が比較的小さく、すでにOFF状態になっているため、その後直ちに冷却ブロック30により急速に冷却される(図6参照)。このことにより、ICカード積層体12の第1ホットメルト層4の表面および第2ホットメルト層7の表面を平坦に維持した状態で第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を確実に硬化させることができる。なお、ICカード積層体12は、20℃の温度に冷却されている一対の冷却ブロック30により約200〜3000g/cmの圧力で冷却加圧され、ラバーヒータ31をOFF状態にしてから約15秒〜2分間行われることが好ましい。
次に、図5(d)に示すように、上方の冷却ブロック30が上方のラバーヒータ31および上方の介在板34とともに上昇し、冷却加圧されたICカード積層体12は、ワーク搬送アーム33により把持されて一対の冷却ブロック30内から搬出される。
その後、この搬出されたICカード積層体12は気中環境下に2日間程度放置される。この場合、湿気硬化型ウレタン樹脂からなる流動性ホットメルト14は、溶融した後、気中の湿気を吸収することにより架橋反応して硬化する。このことにより、ICカード積層体12を気中環境下に2日間程度放置して、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を確実に硬化させることができる。このため、非接触ICカード1の使用中に、非接触ICカードを高温状態においても、非接触ICカード1が軟化することがない。
次に、図3に示すように、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が完全に硬化した後、ICカード積層体12をICチップ11およびアンテナ10毎に断裁手段28により断裁する。以上のようにして、個々の非接触ICカード1を得ることができる。
このように本実施の形態によれば、一対の加熱ローラ27により加熱されて一対の冷却ブロック30内に配置されたICカード積層体12は、まず、一対の冷却ブロック30内に設けられたラバーヒータ31により加熱または保温されて加圧され、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7の表面が平滑化され、その後、一対の冷却ブロック30により冷却加圧される。すなわち、一対の冷却ブロック30によりICカード積層体12を加圧する際、加圧され始めた直後においては、各冷却ブロック30とICカード積層体12との間に介在している各ラバーヒータ31により、ICカード積層体12は加熱または保温された状態で加圧される。このことにより、ICカード積層体12の第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が硬化される前にその表面を平滑化することができる。その後ICカード積層体12が各冷却ブロック30により各ラバーヒータ31とともに冷却されて第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が硬化される。このことにより、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7の表面を平坦に維持した状態で第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を硬化させることができる。このため、表面および裏面が平坦となる高品質の非接触ICカードを製造することができる。
また本実施の形態によれば、各冷却ブロック30とICカード積層体12との間に介在しているラバーヒータ31の熱容量が小さいため、ICカード積層体12を冷却する速度が鈍化することを防止して、ICカード積層体12を迅速に冷却することができる。このため、生産効率が低下することを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、一対の冷却ブロック30によりICカード積層体12を加圧する圧力を特別に高くする必要がない。このため、ICカード積層体12と各介在板34との間にごみなどの異物を挟み込んだ場合においても、ICカード積層体12の表面および裏面に凹凸が形成されることを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、上方の冷却ブロック30が下降を開始すると同時にラバーヒータ31の発熱体に供給される電力を遮断してラバーヒータ31をOFF状態にしている。しかしながらこのことに限られることはなく、上方の冷却ブロック30が下降を開始してから所望の時間(0〜30秒)経過した後にラバーヒータ31をOFF状態にしても良い。
また、本実施の形態においては、弾性手段がばね32からなっている例について述べたが、このことに限られることはなく、例えば弾性手段がエアシリンダーからなっていても良い。
本発明の変形例
次に、本発明の変形例について説明する。本変形例は、一対の加熱ローラにより表面側基材とインレットシートとを接着させるとともに裏面側基材とインレットシートとを接着させる工程と、ICカード積層体を一対の冷却ブロック内に配置する工程との間に、第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を保温する工程が設けられたものであり、他の構成は図1乃至図6に示す本発明の実施の形態と略同一である。
本変形例によれば、一対の加熱ローラ27により表面側基材2とインレットシート8とを接着させるとともに裏面側基材5とインレットシート8とを接着させる工程と、ICカード積層体12を一対の冷却ブロック30内に配置する工程との間に、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7を約40〜80℃に保温する工程が設けられている。すなわち、非接触ICカード製造装置20(図3参照)の接着手段26と冷却加圧手段29との間に、ICカード積層体12を保温する保温手段(図示せず)が設けられている。
このように本変形例によれば、一対の加熱ローラ27により加熱されたICカード積層体12が一対の冷却ブロック30内に配置されるまでの間、ICカード積層体12を保温することができる。このことにより、ICカード積層体12の第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が硬化することを防止するとともに、第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7が溶融された状態を維持して、ICカード積層体12を一対の冷却金型30内に搬入させることができる。このため、一対の冷却ブロック30により第1ホットメルト層4および第2ホットメルト層7の表面を確実に平滑化することができる。
図1は、本発明の実施の形態における非接触ICカードの断面構成を示す図。 図2は、本発明の実施の形態における非接触ICカードのインレットシートの一例を示す斜視図。 図3は、本発明の実施の形態における非接触ICカードの製造装置を示す概略図。 図4は、本発明の実施の形態におけるICカード積層体を示す斜視図。 図5(a)は、本発明の実施の形態において、一対の冷却ブロック内にICカード積層体が搬入される状態を示す図。図5(b)は、一対の冷却ブロック内にICカード積層体が配置された状態を示す図。図5(c)は、ICカード積層体が一対の冷却ブロックにより加圧された状態を示す図。図5(d)は、冷却加圧されたICカード積層体が搬出される状態を示す図。 図6は、本発明の実施の形態において、加圧されるICカード積層体の温度変化を示す図。 図7(a)は、従来の非接触ICカードの製造方法において、加熱ローラ間を通過したICカード積層体を示す図。図7(b)は、ICカード積層体に凹部が形成された状態を示す図。図7(b)は、凹部が形成されたICカード積層体を冷却ブロックにより冷却加圧される状態を示す図。 図8は、従来の非接触ICカードの製造方法において、冷却加圧されるICカード積層体の温度変化を示す図。 図9は、従来の非接触ICカードの製造方法において、冷却加圧されるICカード積層体の温度変化を示す図。
符号の説明
1 非接触ICカード
2 表面側基材
3 第1基材
4 第1ホットメルト層
5 裏面側基材
6 第2基材
7 第2ホットメルト層
8 インレットシート
9 インレット用基材
10 アンテナ
11 ICチップ
12 ICカード積層体
20 製造装置
21 第1接着剤塗布手段
22 第2接着剤塗布手段
23 積層手段
24 仮接合手段
25 超音波ウェルダー
26 接着手段
27 加熱ローラ
28 断裁手段
29 冷却加圧手段
30 冷却ブロック
31 ラバーヒータ
32 ばね
33 ワーク搬送アーム
34 介在板
34a 平坦面
35 駆動部
41 非接触ICカード
42 表面側基材
43 第1基材
44 第1接着剤層
44a ICチップ領域部分
44b 周囲領域部分
45 裏面側基材
46 第2基材
47 第2接着剤層
47a ICチップ領域部分
47b 周囲領域部分
48 インレットシート
49 インレット用基材
50 アンテナ
51 ICチップ
52 ICカード積層体
53 加熱ローラ
54 冷却ブロック

Claims (4)

  1. 非接触ICカードの製造方法において、
    第1基材と、第1基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第1ホットメルト層とを含む表面側基材を準備する工程と、
    第2基材と、第2基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第2ホットメルト層とを含む裏面側基材を準備する工程と、
    インレット用基材と、インレット用基材上に設けられたICチップと、ICチップに対応して設けられたアンテナとを含むインレットシートを準備する工程と、
    表面側基材と裏面側基材間にインレットシートを介在させたICカード積層体を作製する工程と、
    一対の加熱ローラ間において、ICカード積層体を搬送させて、第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を溶融させて、表面側基材とインレットシートとを接着させるとともに、裏面側基材とインレットシートとを接着させる工程と、
    ICカード積層体を、一対の冷却ブロックの内側に弾性手段を介して連結された一対のラバーヒータであって、対応する冷却ブロックより熱容量が小さい一対のラバーヒータ間に、各々が内側を向く平坦面を有する一対の介在板を介して配置する工程と、
    一対のラバーヒータをICカード積層体に介在板を介して当接させ、一対のラバーヒータによりICカード積層体を加熱または保温して加圧し、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平滑化する工程と、
    加熱または保温して加圧されたICカード積層体を一対の冷却ブロックにより冷却加圧して、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平坦に維持した状態で第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を硬化する工程と、を備え、
    ICカード積層体を一対の冷却ブロック間に配置する際、各ラバーヒータは、対応する各冷却ブロックから離間するとともに、ON状態になっており、
    ICカード積層体を一対の冷却ブロックにより冷却加圧する際、各冷却ブロックは、対応するラバーヒータに当接するとともに、各ラバーヒータは、OFF状態になっていることを特徴とする非接触ICカードの製造方法。
  2. 一対の加熱ローラにより表面側基材とインレットシートとを接着させるとともに裏面側基材とインレットシートとを接着させる工程と、ICカード積層体を一対の冷却ブロックに配置する工程との間に、ICカード積層体を保温する工程が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードの製造方法。
  3. ICカード積層体を一対の冷却ブロックに配置する工程と、一対のラバーヒータによりICカード積層体を加熱または保温して加圧し、第1ホットメルト層の表面および第2ホットメルト層の表面を平滑化する工程との間に、各ラバーヒータをON状態からOFF状態に切り換える工程が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触ICカードの製造方法。
  4. 第1基材と、第1基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第1ホットメルト層とを含む表面側基材と、第2基材と、第2基材の一方の面に流動性ホットメルトを塗布して形成された第2ホットメルト層とを含む裏面側基材と、この表面側基材と裏面側基材との間に介在されたインレットシートとを有するICカード積層体を冷却加圧することにより、非接触ICカードを製造する非接触ICカードの製造装置において、
    ICカード積層体を押圧自在に設けられ、ICカード積層体を冷却加圧して第1ホットメルト層および第2ホットメルト層を硬化させる一対の冷却ブロックと、
    各冷却ブロックの内側に弾性手段を介して連結され、ICカード積層体を加熱または保温する一対のラバーヒータであって、対応する冷却ブロックより熱容量が小さい一対のラバーヒータと、
    各ラバーヒータの内側に設けられ、各々が内側を向く平坦面を有する一対の介在板と、
    各冷却ブロックのうちの一方の冷却ブロックに連結され、当該一方の冷却ブロックを他方の冷却ブロックに押圧する駆動部と、を備え
    ICカード積層体を一対の冷却ブロック間に配置する際、各ラバーヒータは、対応する各冷却ブロックから離間するとともに、ON状態になり、
    ICカード積層体が一対の冷却ブロック間に配置された後、一対のラバーヒータは、ICカード積層体に介在板を介して当接し、これにより、一対のラバーヒータは、ICカード積層体を加熱または保温して加圧し、
    ICカード積層体を一対の冷却ブロックにより冷却加圧する際、各冷却ブロックは、対応するラバーヒータに当接するとともに、各ラバーヒータは、OFF状態になっていることを特徴とする非接触ICカードの製造装置。
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