JP2003133152A - 積層体の製造方法と製造装置 - Google Patents

積層体の製造方法と製造装置

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JP2003133152A
JP2003133152A JP2001330391A JP2001330391A JP2003133152A JP 2003133152 A JP2003133152 A JP 2003133152A JP 2001330391 A JP2001330391 A JP 2001330391A JP 2001330391 A JP2001330391 A JP 2001330391A JP 2003133152 A JP2003133152 A JP 2003133152A
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induction heating
heating device
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JP2001330391A
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Mitsuhiro Iseri
充博 井芹
Hideho Ariyoshi
秀穂 有吉
Shuichi Hamada
修一 浜田
Nobuhiro Okada
伸浩 岡田
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0206Manufacturing of magnetic cores by mechanical means
    • H01F41/0233Manufacturing of magnetic circuits made from sheets

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性薄板から連続作業で単板を打抜き、積
層、接着し、高速で積層ブロックを得ることができ、ま
た、積層した単板の接着が確実にできている積層体の製
造方法と製造装置を提供する。 【解決手段】 感熱性接着剤が塗布された薄板鋼板8を
所定の大きさの単板10に打抜き、打抜いた単板10を
背圧ブロック13内に順次積層し、その背圧ブロック1
3内において、積層された単板10を加圧し、放熱温度
計17で計測した単板10の温度測定点19の測定結果
に基づき、誘導加熱装置16の発熱量をコントロールし
て単板10を誘導加熱し、その上の感熱性接着剤を溶融
し、単板10を相互に接着して単板10の積層ブロック
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪素鋼板から打抜
いた単板を積層して構成するモータやトランスの積層鉄
心等の積層体の製造方法と製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータやトランス等の積層鉄
心を製造する場合、作業の効率化を図るために、プレス
によって薄板鋼板から所定形状の単板を打抜く工程と、
打抜いた単板を積層する工程と、積層した所定枚数の積
層単板をブロック化する工程とに連続性を持たせること
が考えられてきた。
【0003】図6は従来の積層鉄心の製造装置の概略構
成図であり、片面又は両面に感熱性接着剤を塗布した薄
板鋼板1をポンチ2とダイ3よりなるプレスによって所
定形状に連続的に打抜き、打抜かれた単板4を、ブロッ
ク化するまでの間、プレスの下方に設けられたマガジン
5内に次々と積層し、積層が所定の枚数に達すると、紙
や合成樹脂等のスペーサ6を単板4の間に挿入積層し、
積層した単板4を固定するためのマガジン5内で、マガ
ジン5の外周に設けられたヒータ7により積層した単板
4を加熱して単板4上の感熱性接着剤を溶融し、スペー
サ6で分離された枚数毎の単板4のブロック化を行うこ
とにより、単板の積層、加熱を同一工程内で行い作業性
の改善を図ることが考えられている(特開昭54−50
919号参照)。
【0004】また、薄板鋼板1から所定形状に打抜いた
単板4を積層接合させるためには、上記の例のように、
単板4上の感熱性接着剤によって接合する方法以外に、
単板4間を溶接によって接合させる方法等があり、ま
た、積層接合した単板4を所定枚数の単板毎に分離させ
るためには、上記の例のように、スペーサ6を挟む方法
以外に、分離する部分の単板4間のみ溶接を行わない方
法、接着剤を塗布しない方法、全ての単板4を積層接合
した後、所定枚数で切断する方法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
積層体の製造方法と製造装置によると、プレスによって
打抜いた単板をプレスの下方のマガジン内に順次積層し
て、そのマガジン内で所定の枚数毎の積層ブロックを得
るものであるため、同一工程内で積層、加熱等の作業を
連続して行え、作業性が向上するが、マガジン内に積層
した単板をブロック化するのに、単板上の感熱性接着剤
を、単板を積層したマガジン外部のヒータにより加熱溶
融して単板を相互に接着するものであるため、マガジン
外部のヒータから単板の中央部まで充分に熱が届かず、
感熱性接着剤による接着が不完全になるおそれがあり、
しかも、単板中央部が昇温するのに時間がかかり、ま
た、積層される単板は単に積み重ねられただけで、積層
される単板の間に充分な圧力を加える手段がないため、
積層された単板の間が緩い状態になり、その状態で接着
された積層ブロックは接着が不完全になるおそれがあっ
た。
【0006】本発明は上記の課題を解決するもので、導
電性薄板から打抜いた単板を同一工程内で作業性よく積
層接合し、積層した単板の接着が確実に行える積層体の
製造方法と製造装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、表面に感熱性接着剤の塗布された導電
性薄板を所定の大きさの単板に打抜き、打抜いた単板を
背圧ブロック内に落下させて順次積層し、その背圧ブロ
ック内において、積層された単板を加圧し、単板を誘導
加熱装置によって誘導加熱し、単板上の感熱性接着剤を
溶融し、単板を相互に接着して単板の積層ブロックを得
る積層体の製造方法において、非接触型温度計によって
測定された積層単板の表面温度を誘導加熱装置にフィー
ドバックし、誘導加熱装置の電源の電流をコントロール
し、積層単板の温度を一定に保つ積層体の製造方法であ
り、導電性薄板から打抜いた単板を同一工程内で作業性
よく積層接合し、積層した単板の接着が確実に行えるも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表面に感熱性接着剤の塗布された導電性薄板を所定
の大きさの単板に打抜き、打抜いた単板を背圧ブロック
内に落下させて順次積層し、その背圧ブロック内におい
て、積層された単板を加圧し、単板を誘導加熱装置によ
って誘導加熱し、単板上の感熱性接着剤を溶融し、単板
を相互に接着して単板の積層ブロックを得る積層体の製
造方法において、非接触型温度計によって測定された積
層単板の表面温度を誘導加熱装置にフィードバックし、
誘導加熱装置の電源の電流をコントロールし、積層単板
の温度を一定に保つ積層体の製造方法であり、打抜いた
単板を背圧ブロック内に落下させて順次積層し、その背
圧ブロック内において、そのまま積層単板の加圧、誘導
加熱をすることにより、打抜作業と接着作業が連続する
という作用を有するとともに、積層単板の表面温度を誘
導加熱装置にフィードバックし、誘導加熱装置の電源の
電流をコントロールすることにより、積層作業中の積層
単板の温度を一定に保つことができるという作用を有す
る。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、表面に
感熱性接着剤の塗布された導電性薄板を所定の大きさの
単板に打抜くポンチとダイよりなるプレスと、前記ダイ
の下方に、打抜かれた単板が落下してそのままその中に
順次積層され、積層された単板を周囲から加圧する背圧
ブロックと、その積層された単板の外周に設けられ、積
層された単板を誘導加熱し、単板の表面の感熱性接着剤
を溶融する誘導加熱装置と、積層単板の表面温度を測定
し、その測定結果を誘導加熱装置にフィードバックする
非接触型温度計とを備えた積層体の製造装置であり、背
圧ブロックと誘導加熱装置により、背圧ブロックの中に
順次積層された単板を加圧、加熱するという作用を有す
るとともに、積層単板の表面温度を測定し、その測定結
果を誘導加熱装置にフィードバックする非接触型温度計
により、誘導加熱装置の電源の電流をコントロールし、
積層作業中の積層単板の温度を一定に保つことができる
という作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、表面に
感熱性接着剤の塗布された導電性薄板を所定の大きさの
単板に打抜き、打抜いた単板を背圧ブロック内に落下さ
せて順次積層し、その背圧ブロック内において、積層さ
れた単板を加圧し、単板を誘導加熱装置によって誘導加
熱し、単板上の感熱性接着剤を溶融し、単板を相互に接
着して単板の積層ブロックを得る積層体の製造方法にお
いて、積層単板の体積に応じて、誘導加熱装置の電源の
電流をコントロールし、積層単板の温度を一定に保つ積
層体の製造方法であり、打抜いた単板を背圧ブロック内
に落下させて順次積層し、その背圧ブロック内におい
て、そのまま積層単板の加圧、誘導加熱をすることによ
り、打抜作業と接着作業が連続するという作用を有する
とともに、積層単板の体積に応じて、誘導加熱装置の電
源の電流をコントロールすることにより、積層作業中の
積層単板の温度を一定に保つことができるという作用を
有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、表面に
感熱性接着剤の塗布された導電性薄板を所定の大きさの
単板に打抜くポンチとダイよりなるプレスと、前記ダイ
の下方に、打抜かれた単板が落下してそのままその中に
順次積層され、積層された単板を周囲から加圧する背圧
ブロックと、その積層された単板の外周に設けられ、積
層された単板を誘導加熱し、単板の表面の感熱性接着剤
を溶融する誘導加熱装置とを備え、前記プレスと前記誘
導加熱装置とをプレスの回転数に比例した信号を伝える
信号線で接続した積層体の製造装置であり、背圧ブロッ
クと誘導加熱装置により、背圧ブロックの中に順次積層
された単板を加圧、加熱するという作用を有するととも
に、プレスと誘導加熱装置とを接続する信号線により、
プレスの回転数に比例した信号を誘導加熱装置に伝える
ことにより、プレスで打抜かれた単板の積層体積に応じ
て、誘導加熱装置の電源の電流をコントロールし、積層
作業中の積層単板の温度を一定に保つことができるとい
う作用を有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、表面に
感熱性接着剤の塗布された導電性薄板を所定の大きさの
単板に打抜くポンチとダイよりなるプレスと、前記ダイ
の下方に、打抜かれた単板が落下してそのままその中に
順次積層され、積層された単板を周囲から加圧する背圧
ブロックと、前記ダイの外周に、そのダイを通過する積
層単板を誘導加熱し、単板の表面の感熱性接着剤を溶融
する誘導加熱装置とを備えた積層体の製造装置であり、
ダイの外周に設けられた誘導加熱装置により、積層単板
がダイを通過する途中で加熱され、表面の感熱性接着剤
が溶融するとともに、次の背圧ブロックにより、積層単
板の積層状態がしっかりと固められて確実に接着固定す
るという作用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、背圧ブ
ロックおよび誘導加熱装置を保持する保持部材が非磁性
材料又は絶縁材料で作られている請求項2又は請求項4
に記載の積層体の製造装置であり、背圧ブロックおよび
誘導加熱装置を保持する保持部材が非磁性材料又は絶縁
材料で作られていることにより、背圧ブロックおよび誘
導加熱装置を保持する保持部材は誘導加熱によって加熱
されないという作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0015】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における積層体の製造装置の概略構成図、図2は本
発明の実施の形態1における積層体の製造装置で積層さ
れた積層単板の断面図であり、8は片面又は両面に感熱
性接着剤を塗布した薄板鋼板、9は前記薄板鋼板8を所
定形状の単板10に打抜くポンチ11とダイ12よりな
るプレス、13はダイ12の下方に設けられ、打抜かれ
た単板10がダイ12の中を通って落下し、その中に整
列積層される背圧ブロック、14は背圧ブロック13内
に整列積層された単板10を、背圧ブロック13内にお
いて背圧ピース15を介して周囲から加圧するウレタン
やシリコンでできた弾性体のパッド、16は背圧ブロッ
ク13の外周に設けられ、積層された単板10を誘導加
熱し、単板10上の感熱性接着剤を溶融する誘導加熱装
置、17は計測端が計測用開口部18を通って、背圧ブ
ロック13内に積層された単板10の温度測定点19に
到達する放熱温度計、20は放熱温度計17の計測結果
によって発熱量がコントロールされる誘導加熱装置16
の電源部であり、背圧ブロック13内に積層される単板
10は、所定枚数毎に表面に突起21が形成された単板
22が挿入されている。
【0016】上記構成の積層体の製造装置により所定枚
数の単板10の積層ブロックを得るには、まず、薄板鋼
板8をポンチ11とダイ12よりなるプレス9に間欠的
に送り、所定形状の単板10に打抜き、打抜いた単板1
0をダイ12の中を通ってダイ12下方の背圧ブロック
13の中に落下させ、整列積層する。この場合、背圧ブ
ロック13の中に整列積層された単板10は、弾性体の
パッド14により背圧ピース15を介して周囲から加圧
されるが、ポンチ11の圧力によって背圧ブロック13
の中に送り込まれる単板10の下方向に働く圧力が強い
ため、背圧ブロック13の中に積層された単板10は徐
々に下方へ移動し、背圧ピース15の圧力とポンチ11
の圧力とにより、下方に移動しながら積層された単板1
0同士は緩みなく密着することになる。
【0017】次に、背圧ブロック13の外周に設けられ
た誘導加熱装置16で、背圧ブロック13の中に密着積
層された単板10を誘導加熱することにより、単板10
の中央部まで加熱が行き届き、単板10の中央部上の感
熱性接着剤まで充分に、しかも、短時間で溶融し、積層
された単板10間の接着が確実に行えるものである。
【0018】この場合、積層接合された単板10に、図
2の単板の積層断面図に示すように、所定枚数毎に表面
に突起21が形成された単板22を挿入することによ
り、単板22の部分で接合が行われず、所定枚数の単板
10の積層ブロックを分離して得られるものである。
【0019】また、背圧ブロック13の中で密着積層さ
れた単板10を誘導加熱する誘導加熱装置16の発熱量
を、放熱温度計17で計測した背圧ブロック13中の単
板10の温度測定点19の測定結果に基づき、常にコン
トロールしていることにより、ある一定時間後、背圧ブ
ロック13から外に出た所定枚数の単板10の積層ブロ
ックを作業者が直接温度計測し、温度調整用ボリューム
を操作する場合のように、温度調整の時間遅れが生じ、
実際に制御をしなければならない背圧ブロック13中の
単板10の温度調整ができないという問題がなく、背圧
ブロック13内を通過している単板10に対して速やか
に温度制御できるものである。
【0020】以上のように、本実施の形態1における積
層体の製造装置によれば、プレス9により打抜いた単板
10を、順次積層する背圧ブロック13内において、積
層された単板10をポンチ11の圧力と背圧ピース15
の圧力により緩みなく密着させ、さらに、誘導加熱によ
り積層した単板10の中央部まで短時間で充分に加熱が
行えるので、中央部上の感熱性接着剤も充分に溶融し、
単板10の積層接合が確実になり、背圧ブロック13内
において、加圧、加熱の作業が連続して行えるという効
果があり、また、所定枚数の単板10の積層ブロック
も、積層する単板に突起21を設けた単板22を挟むこ
とで、別工程を要することなく容易に得られる。
【0021】また、放熱温度計17で計測した背圧ブロ
ック13中の単板10の温度測定点19の測定結果に基
づき、誘導加熱装置16の発熱量をコントロールしてい
るので、加熱する単板10の温度制御を必要な箇所で速
やかに行え、必要とする温度への加熱が的確にでき、作
業者の習熟度の違いにより、積層単板の接着むらや接着
不良が生じることがなくなるという効果が得られる。
【0022】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における積層体の製造装置の概略構成図であり、基
本的には前記実施の形態1を示す図1と同じであるが、
図1では放熱温度計17で計測した背圧ブロック13中
の単板10の温度測定点19の測定結果に基づき、誘導
加熱装置16の発熱量をコントロールしているのに対
し、図3ではポンチ11とダイ12よりなるプレス9で
打抜かれる単板10の量をコントロールしているプレス
制御盤23の出力を、誘導加熱装置16の発熱量をコン
トロールする誘導加熱装置16の電源部24に入力し、
プレス9の回転数、すなわち、打抜かれた単板10の量
に比例した信号で、誘導加熱装置16の発熱量をコント
ロールしている点が異なるだけであり、その他の点は図
1と同じであるので、図1と同じ符号を付し説明は省略
する。
【0023】上記構成の積層体の製造装置により所定枚
数の単板10の積層ブロックを得るには、基本的には、
前記実施の形態1の場合と同じ工程で得られるものであ
るが、実施の形態1の場合と異なるのは、実施の形態1
の場合は誘導加熱装置16の発熱量のコントロールを、
放熱温度計17で計測した背圧ブロック13中の単板1
0の温度測定点19の測定結果に基づいているのに対
し、本実施の形態2の場合は、打抜かれた単板10の量
に比例するプレス9の回転数に基いている点である。
【0024】このことは、例えば、背圧ブロック13お
よび誘導加熱装置16を保持する保持部材等の誘導加熱
装置16の周りの部材を非磁性材料又は絶縁材料で作る
ことにより、誘導加熱装置16の加熱対象となるのはプ
レス9によって打抜かれた単板10のみとなり、熱が他
には逃げないので、積層された単板10の体積、すなわ
ち、プレス9の回転数によって誘導加熱装置16の電源
部24をコントロールし、誘導加熱装置16の発熱量を
コントロールすれば、積層された単板10の温度測定を
することなく、積層された単板10の量に応じた加熱温
度に制御できることを意味する。
【0025】以上のように、本実施の形態2における積
層体の製造装置によれば、実施の形態1の場合と同様、
プレス9により打抜いた単板10を、順次積層する背圧
ブロック13内において、積層された単板10をポンチ
11の圧力と背圧ピース15の圧力により緩みなく密着
させ、さらに、誘導加熱により積層した単板10の中央
部まで短時間で充分に加熱が行えるので、中央部上の感
熱性接着剤も充分に溶融し、単板10の積層接合が確実
になり、背圧ブロック13内において、加圧、加熱の作
業が連続して行えるという効果があるとともに、プレス
9の回転数によって誘導加熱装置16の電源部24をコ
ントロールしているので、積層された単板10の温度測
定をすることなく、積層された単板10の量に応じた加
熱温度に制御できるという効果が得られる。
【0026】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3における積層体の製造装置の概略構成図であり、基
本的には前記実施の形態1および実施の形態2を示す図
1、図3と同じであるが、異なる点は、図1、図3では
誘導加熱装置16が背圧ブロック13の外周に重なって
設けられているのに対し、図4では、誘導加熱装置16
がプレス9を構成するダイ12の外周に重なって設けら
れている点だけであり、その他の点は図1、図3と同じ
であるので、図1、図3と同じ符号を付し説明は省略す
る。
【0027】上記構成の積層体の製造装置により所定枚
数の単板10の積層ブロックを得るには、基本的には、
前記実施の形態1および実施の形態2の場合と同じ工程
で得られるものであるが、一般に背圧ブロック13は背
圧量を調整するために、単板10の所定形状により、複
数の背圧ピース15が必要になり、背圧ブロック13の
サイズが大きくならざるを得ず、従って、実施の形態1
および実施の形態2の場合のように、背圧ブロック13
の外周に、さらに、誘導加熱装置16を設けると、1個
の単板10が占める面積が非常に大きなものとなり、薄
板鋼板8から単板10を多数個取りする場合の材料効率
が悪くなり、また、誘導加熱装置16から単板10まで
の距離が遠くなり単板10の昇温効果が低下するという
問題点を、本実施の形態3では誘導加熱装置16を、背
圧ブロック13の外周ではなく、プレス9を構成するダ
イ12の外周に設けることで解決しているのである。
【0028】以上のように、本実施の形態3における積
層体の製造装置によれば、実施の形態1および実施の形
態2の場合と同様、単板10の積層接合が確実になり、
背圧ブロック13内において、加圧、加熱の作業が連続
して行えるという効果があるとともに、誘導加熱装置1
6をプレス9を構成するダイ12の外周に設けることに
より、薄板鋼板8から単板10を打抜く材料効率が向上
し、単板10に対する昇温効果を低下させることがなく
なるという効果が得られる。
【0029】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4における積層体の製造装置の一部断面構成図であ
り、基本的には前記実施の形態1および実施の形態2と
構成は同じであるが、セラミック、樹脂、ゴム、石材等
の非磁性材料又は絶縁材料で作られた柱状保持部材25
に、プレスによって打抜かれた単板10が積層される積
層孔26と、前記積層孔26の側部割溝27と連通した
側部割溝28を有する背圧ブロック挿入孔29とを設
け、前記背圧ブロック挿入孔29内に、前記側部割溝2
7、28を通って、前記積層孔26内に積層された単板
10を横方向から押圧する非磁性材料又は絶縁材料で作
られた弾性体のパッド14、背圧ピース15よりなる背
圧ブロック13を設け、前記柱状保持部材25の外周に
誘導加熱装置16を設けている点に特徴がある。
【0030】上記構成の積層体の製造装置により所定枚
数の単板10の積層ブロックを得るには、基本的には、
前記実施の形態1および実施の形態2の場合と同じ工程
で得られるものであるが、背圧ブロック13および誘導
加熱装置16等が非磁性材料又は絶縁材料で作られてい
る柱状保持部材25で保持され、背圧ブロック13自身
も非磁性材料又は絶縁材料で作られているので、背圧ブ
ロック13および柱状保持部材25が金属材料で作られ
ている場合のように、誘導加熱装置16で加熱されるの
が単板10だけではなく、背圧ブロック13および柱状
保持部材25も加熱されることにより、単板10の加熱
効率が悪くなるという問題が解決されるものである。
【0031】以上のように、本実施の形態4における積
層体の製造装置によれば、実施の形態1および実施の形
態2の場合と同様、単板10の積層接合が確実になり、
背圧ブロック13内において、加圧、加熱の作業が連続
して行えるという効果があるとともに、背圧ブロック1
3および柱状保持部材25が非磁性材料又は絶縁材料で
作られているので、柱状保持部材25の積層孔26内に
積層された単板10の誘導加熱装置16による加熱効率
が向上し、単板10に対する昇温効果を低下させること
がなくなるという効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の積層体の製造方
法と製造装置によれば、感熱性接着剤を塗布した導電性
薄板から単板を打抜く作業、打抜いた単板を積層して加
圧する作業、積層した単板の加熱作業が連続工程で高速
に作業が行えるので、作業性が向上し、誘導加熱装置を
プレスの位置に重ねて設けることにより、単板の多数個
取りに際し、導電性薄板の材料効率が向上し、また、積
層した単板の温度あるいは単板の量に比例した制御を誘
導加熱装置に加えることにより、積層作業中の積層単板
の温度を所定の温度に的確に保つことができ、単板間の
接着が確実になり、背圧ブロックや誘導加熱装置を保持
する部材を非磁性材料又は絶縁材料で作ることにより、
誘導加熱装置による加熱効率が向上するという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における積層体の製造装
置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1における積層体の製造装
置で積層された積層単板の断面図
【図3】本発明の実施の形態2における積層体の製造装
置の概略構成図
【図4】本発明の実施の形態3における積層体の製造装
置の概略構成図
【図5】本発明の実施の形態4における積層体の製造装
置の一部断面構成図
【図6】従来の積層鉄心の製造装置の概略構成図
【符号の説明】
1,8 薄板鋼板 2,11 ポンチ 3,12 ダイ 4,10,22 単板 5 マガジン 6 スペーサ 7 ヒータ 9 プレス 13 背圧ブロック 14 弾性体のパッド 15 背圧ピース 16 誘導加熱装置 17 放熱温度計 18 計測用開口部 19 温度測定点 20,24 電源部 21 突起 23 プレス制御盤 25 柱状保持部材 26 積層孔 27,28 側部割溝 29 背圧ブロック挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 修一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡田 伸浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E062 AC06 AC11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感熱性接着剤の塗布された導電性
    薄板を所定の大きさの単板に打抜き、打抜いた単板を背
    圧ブロック内に落下させて順次積層し、その背圧ブロッ
    ク内において、積層された単板を加圧し、単板を誘導加
    熱装置によって誘導加熱し、単板上の感熱性接着剤を溶
    融し、単板を相互に接着して単板の積層ブロックを得る
    積層体の製造方法において、非接触型温度計によって測
    定された積層単板の表面温度を誘導加熱装置にフィード
    バックし、誘導加熱装置の電源の電流をコントロール
    し、積層単板の温度を一定に保つ積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面に感熱性接着剤の塗布された導電性
    薄板を所定の大きさの単板に打抜くポンチとダイよりな
    るプレスと、前記ダイの下方に、打抜かれた単板が落下
    してそのままその中に順次積層され、積層された単板を
    周囲から加圧する背圧ブロックと、その積層された単板
    の外周に設けられ、積層された単板を誘導加熱し、単板
    の表面の感熱性接着剤を溶融する誘導加熱装置と、積層
    単板の表面温度を測定し、その測定結果を誘導加熱装置
    にフィードバックする非接触型温度計とを備えた積層体
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 表面に感熱性接着剤の塗布された導電性
    薄板を所定の大きさの単板に打抜き、打抜いた単板を背
    圧ブロック内に落下させて順次積層し、その背圧ブロッ
    ク内において、積層された単板を加圧し、単板を誘導加
    熱装置によって誘導加熱し、単板上の感熱性接着剤を溶
    融し、単板を相互に接着して単板の積層ブロックを得る
    積層体の製造方法において、積層単板の体積に応じて、
    誘導加熱装置の電源の電流をコントロールし、積層単板
    の温度を一定に保つ積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 表面に感熱性接着剤の塗布された導電性
    薄板を所定の大きさの単板に打抜くポンチとダイよりな
    るプレスと、前記ダイの下方に、打抜かれた単板が落下
    してそのままその中に順次積層され、積層された単板を
    周囲から加圧する背圧ブロックと、その積層された単板
    の外周に設けられ、積層された単板を誘導加熱し、単板
    の表面の感熱性接着剤を溶融する誘導加熱装置とを備
    え、前記プレスと前記誘導加熱装置とをプレスの回転数
    に比例した信号を伝える信号線で接続した積層体の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 表面に感熱性接着剤の塗布された導電性
    薄板を所定の大きさの単板に打抜くポンチとダイよりな
    るプレスと、前記ダイの下方に、打抜かれた単板が落下
    してそのままその中に順次積層され、積層された単板を
    周囲から加圧する背圧ブロックと、前記ダイの外周に、
    そのダイを通過する積層単板を誘導加熱し、単板の表面
    の感熱性接着剤を溶融する誘導加熱装置とを備えた積層
    体の製造装置。
  6. 【請求項6】 背圧ブロックおよび誘導加熱装置を保持
    する保持部材が非磁性材料又は絶縁材料で作られている
    請求項2又は請求項4に記載の積層体の製造装置。
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