JP4821551B2 - 電子部品圧着方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品圧着方法及び装置に関し、 特に圧着ツールにてシートを介して電子部品を基板に圧着する方式において、圧着時の温度立ち上がりを早くできて信頼性の高い圧着状態を確保できる電子部品圧着方法及び装置に関するものである。
例えば、液晶パネルやプラズマディスプレイパネルなどのフラットディスプレイパネルの製造工程において、基板としてのパネルにTCP(Tape Carrier Package)やFPC(Flexible Printed Circuit)やCOG(Chip On Glass)などの電子部品を圧着して実装したり、プリント回路基板にパネルに実装されたTCPやFPCを圧着することでパネルにプリント回路基板を実装したりする工程があり、その圧着工程に電子部品圧着装置が用いられている。
電子部品圧着装置で基板に電子部品を圧着する際には、図11(a)に示すように、予め基板41に接合部材としての異方性導電材42を貼り付け、この異方性導電材42を介して電子部品43を基板41に仮圧着して電子部品圧着装置に供給される。電子部品圧着装置では、基板41をバックアップステージ44で支持した状態で圧着ツール45にて電子部品43を加圧して基板41に電子部品43を本圧着している。なお、異方性導電材42は、図11(b)に示すように、熱硬化性樹脂42a中に樹脂粒子の表面にNi被膜を形成した導電性粒子42bを分散させて構成され、基板41と電子部品43の間で、導電性を得るべき部位を選択的に圧縮させることで、導電性粒子42b同士が相互に接触してその部位で導電性を確保した状態で基板41と電子部品43を接合するものである。
ところで、上記本圧着工程において、はみ出した異方性導電材42が圧着ツール45の圧着面に付着することがあり、その場合後続する本圧着工程に悪影響を与えることになる。そこで、図11(a)に示すように、圧着ツール45と電子部品43の間に付着防止用のシート46を介して圧着することが知られている。また、基板の平面度や電子部品の厚さ寸法の微小なばらつきを吸収して均一な圧着状態を確保するために緩衝用のシートを介して圧着することも知られている。さらに、これら付着防止用のシートや緩衝用のシートが圧着ツールの熱で損傷するのを防止するため、これらシートと圧着ツールの間に耐熱性シートを介して圧着することも知られている。また、これらのシートの何れかを複合したシートを介して圧着することも知られている。
このように圧着ツールと電子部品の間に付着防止用のシートを介して圧着する方法において、供給ロールから繰り出したシートを、電子部品と圧着ツールの間を通して巻取ロールにて巻き取るように構成し、圧着ツールによる圧着動作に先立って、そのシートを繰り出してたるませることで電子部品上にシートを広げた状態とし、その状態で圧着ツールで圧着することで圧着時にシートにしわがよって圧着不良が発生するのを防止するようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、この特許文献1に記載された圧着方法においては、圧着が完了するとシートを巻取って供給ロールからシートを繰り出し、圧着した部分を巻取側に移動させて新しい部分が圧着ツールに接するようにする。その巻取りに際して、シートが圧着ツールに接した状態となるが、そのまま長時間接触すると熱的変形を生じる恐れがあるので、巻取ロールを少し逆転させてシートが圧着ツールの下方にたるんだ状態で待機するように構成されている。
また、サポートテープ上に異方性導電材を担持させたテープを圧着ツールでパネルに加圧することで、パネルにテープ状の異方性導電材を貼付けるテープ圧着装置において、パネルと圧着ツールの間にテープを供給するテープ供給手段に、圧着ツールとパネルの間にテープを通すとともにそのテープの上下位置を任意に位置決めするテープ位置決め部を設け、テープ位置決め部を、圧着ツールとパネルの間の空間の両側に、昇降動作及び位置決め可能でかつテープのガイドローラとチャックを有する昇降体を配置して構成し、テープ位置決め部によって張力の作用しない状態でテープをパネルに当接させ、その状態で圧着ツールにて加圧するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−184847号公報 特開平7−270742号公報
ところで、近年、フラットディスプレイパネルの増産や価格低下のために、基板に電子部品を圧着する圧着工程のタクトの短縮とともに、歩留まりを向上するために圧着による接合品質の向上に対する要請が高まっている。
しかし、上記のように基板41上の電子部品43と圧着ツール45の間にシート46を介在させて圧着を行った場合、圧着ツール45の熱がシート46を通して逃げてしまい、電子部品43と基板41の間の異方性導電材42が配置された接合部(圧着部)の温度が所定の温度に上昇するのに時間を要し、圧着工程のタクトを短縮することが不可能であるという問題がある。
また、圧着時に異方性導電材42の温度の立ち上がりが遅いと、図12(a)、(b)に示すように、異方性導電材42中の熱硬化性樹脂42aの流動性が低いために、電子部品43と基板41の電極が十分に電気的に接合されるための圧縮厚さtに比べて十分に圧縮されてない状態で熱硬化性樹脂42aが硬化してしまい、その結果、図12(c)に示すように、異方性導電材42中の導電性粒子42b同士が相互に十分に接触し合わず、導電接合が十分に確保されない接合状態となり、圧着接合の信頼性が確保されないという問題がある。
なお、特許文献1に記載された構成では、シートの巻取り時に圧着ツールにシートが接した状態となるが、シートの熱的変形を防止するためシートを直ちに圧着ツールの下方にたるんだ状態にして待機するようにしているので、再度シートを電子部品上に広げた状態にした時には温度が低下してしまっており、上記問題を解消する手段を開示したり、示唆したりするものではない。
また、特許文献2には、圧着ツールとパネルの間にテープを供給するテープ供給手段にテープの上下位置を任意に位置決めするテープ位置決め部を設けた構成が開示されているだけで、上記問題の解消手段を開示したり、示唆したりするものではない。
本発明は、上記従来の問題に鑑み、圧着ツールにてシートを介して電子部品を基板に圧着する方式において、圧着時の温度立ち上がりを早くできて圧着工程のタクトを短縮でき、また信頼性の高い圧着状態を確保できる電子部品圧着方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の電子部品圧着方法は、電子部品を接合材を介して基板上に配置し、この基板をバックアップステージにて支持し、圧着ツールにてシートを介して電子部品を加熱・加圧して基板に電子部品を圧着する電子部品圧着方法において、電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シートと加熱手段の少なくとも一方を予熱位置に移動させてシートを予熱し、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、その予熱直後に、予熱されたシートを介して圧着ツールによる加圧動作を行うものである。
この構成によれば、圧着動作に先だってその直前にシートを予熱しておき、予熱後直ちに圧着動作を行うので、圧着時に圧着ツールと電子部品の間に介在したシートへの熱の逃げを抑制することができ、接合材による接合に必要な温度に上昇する時間を短縮できて圧着工程のタクトを短縮することができる。また、シートの予熱によって圧着時の温度上昇時間が短縮されることから、例えばポリテトラフルオルエチレンのように熱伝導率の小さい材質でかつ所要のクッション性が得られる厚さの単一のシートを用いても、所望のタクトを実現することが可能となる。なお、シートの予熱温度は、シートの耐熱温度以下で、できるだけ高い温度とするのが好ましい。その理由は、圧着ツールの温度は接合材による接合に必要な温度(例えば、200〜250℃)より50〜100℃程度高い温度(例えば、250〜350℃)に設定する必要があるため、その温度は一般にシートの耐熱温度(例えば、260℃)よりかなり高い温度になってしまうが、圧着時にはその圧着時間が短時間であるためシートはその温度に十分耐えることができる一方、シートの予熱に際してはその耐熱温度以下にする必要があることによる。
また、接合材が異方性導電材であると、基板と電子部品の間の異方性導電材の温度立ちあがりを早くできることで、異方性導電材中の熱硬化性接着剤が硬化する前の流動性を十分に確保できて、異方性導電材が確実に圧縮された状態で硬化し、その結果導電接合が十分に確保されて接合され、圧着接合の信頼性を向上することができるので、特に効果が顕著である。
また、圧着ツールが加熱手段であり、シートと圧着ツールとを接触させ又は近接させて予熱すると、圧着ツールをシートの加熱手段として兼用することで、加熱手段を別に設ける必要がなく、コスト低下を図ることができる。
また、シートと圧着ツールとは別に設けた加熱手段とを接触させ又は近接させて予熱すると、シートの加熱温度を安定して精度良く制御することができ、圧着時間の短縮と接合信頼性の両立を安定的に図ることができる。
また、本発明の電子部品圧着装置は、電子部品を接合材を介して配置した基板を支持するバックアップステージと、電子部品を加熱・加圧して基板に電子部品を圧着する圧着ツールと、圧着ツールと電子部品の間に介在するようにシート供給するシート供給手段とを備えた電子部品圧着装置において、シート供給手段は圧着ツールと電子部品の間でシートを位置決めするシート位置決め部を有し、圧着ツールによる電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シート位置決め部と圧着ツールの少なくとも一方を移動させて、シートを圧着ツールに接触又は近接した予熱位置に位置させ、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、加圧開始時にシートを電子部品に接触又は近接した位置に移動させる制御部を設けたものであり、上記圧着方法を実施してその作用効果を奏することができる。
また、圧着ツールとは別に加熱手段を設け、シート供給手段は圧着ツールと電子部品の間でシートを位置決めするシート位置決め部を有し、圧着ツールによる電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シート位置決め部と加熱手段の少なくとも一方を移動させて、シートを加熱手段に接触又は近接した予熱位置に位置させ、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、加圧開始時にシートを電子部品に接触又は近接した位置に移動させる制御部を設けても、同様の作用効果が得られる。
本発明の電子部品圧着方法及び装置によれば、圧着動作に先だってシートを予熱して圧着動作を行うので、圧着時に圧着ツールと電子部品の間に介在したシートへの熱の逃げを抑制することができ、接合材による接合に必要な温度に上昇する時間を短縮できて圧着工程のタクトを短縮することができる。
以下、本発明の電子部品圧着方法及び装置の各実施形態について、図1〜図10を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態は、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイ(FPD)におけるパネルにTCPやFPCなどの電子部品を本圧着するものである。
図1〜図3において、電子部品圧着装置1は、基板の一例であるパネル2にTCPなどの電子部品3が仮圧着された状態で供給され、その電子部品3を加熱・加圧してパネル2に本圧着する装置である。具体的には、パネル2は、その側端部に接合材としての異方性導電材(ACF)22(図3参照)を介して電子部品3が仮圧着された状態で供給され、電子部品3を加熱・加圧することで、異方性導電材22にて電子部品3の電極とパネル2の電極が電気的に接続された状態で電子部品3がパネル2に接合される。
電子部品圧着装置1は、パネル2を本圧着を行う所定位置に搬入し、本圧着後搬出するパネル移載装置(図示せず)と、パネル2の圧着部位を下方から支持するバックアップステージ4と、バックアップステージ4と協働してパネル2と電子部品3を本圧着する圧着装置5と、圧着装置5の圧着ヘッド6とバックアップステージ4上の電子部品3との間にテープ状のシート7を供給するシート供給装置8と、これらパネル移載装置(図示せず)と圧着装置5とシート供給装置8の動作を制御する制御部40とを備えている。
シート7は、圧着時にはみ出した異方性導電材22が付着し難い材料としてポリテトラフルオルエチレンのシートが好適であり、またパネル2や電子部品3の寸法ばらつきを吸収して均一な圧着状態を確保するためのクッション性を有する材料としてはシリコンゴムのシートが好適であり、圧着ヘッド6の熱による物性の劣化を抑制する材料としては耐熱温度が非常に高いポリイミドのシートが好適である。そこで、圧着条件によって必要とされる特性に応じて、これらのシートの何れかのシート又は複数のシートを併用し、それら重ねた状態で使用され、あるいは予めこれらのシートの何れかを積層した複合シートが使用される。また、圧着ヘッド6から電子部品3への熱伝導性を向上するためには金属箔を積層したり、コーティング層を形成しても良い。
シート7の厚さは、0.05〜0.3mm程度のものが好適に用いられるが、その中でポリテトラフルオルエチレンは、熱伝導率が0.245W/(m・K)と低いので、厚いと熱伝達が悪くなるため、0.05〜0.1mm程度の薄いシートが用いられる。一方、シリコンゴムは、熱伝導率が0.42W/(m・K)と比較的高いので、ある程度厚くても熱伝達を確保できるとともに、より高いクッション性を得るように0.2〜0.3mm程度の厚いシートが用いられる。
バックアップステージ4は、石英やセラミックスからなるステージ部材4aを台部4b上に設置して構成され、圧着工程で、ステージ部材4aの上面にパネル2の側端部を載置し、圧着ヘッド6との間でパネル2の側端部と電子部品3を挟み、加熱加圧して圧着するものである。
圧着装置5は、その圧着ヘッド6がバックアップステージ4の直上に対向するように配設され、この圧着ヘッド6を門型のフレーム9に設置されたヘッド駆動部10にて上下移動及び加圧するように構成されている。圧着ヘッド6は、その下端にシート7を介して電子部品3の圧着部位を押圧する圧着ツール11が装着され、かつこの圧着ツール11を加熱するヒータ(図示せず)が内蔵されている。
シート供給装置8は、圧着装置5の一側に配置したシート供給部12と、圧着装置5の他側に配置したシート回収部13と、圧着ツール11とパネル2に仮圧着された電子部品3との間にシート7を通すとともにそのシート7の上下位置を任意に位置決め可能なシート位置決め部14とを備えている。
シート供給部12は、シート7を巻回した供給ロール16を回転させてシート7を所定量づつ繰り出す繰り出し手段15と、シート位置決め部14の動作に伴うシート7の出し入れを吸収するとともに、シート7に弛みを生じないように所定の張力を付与するテンション部17とを備えている。テンション部17は、一対のガイドローラ17a、17bと、それらの間に上下移動自在にかつ所定力にて下方に移動付勢されたテンションローラ17cにて構成されている。シート回収部13は、シート7を弛まない程度の吸引力で吸引して排出する吸引排出手段18にて構成されている。
シート位置決め部14は、圧着ツール11とパネル2上の電子部品3との間の空間の両側に、昇降動作及び位置決め可能に配設された左右一対の昇降体19a、19bを備え、これら昇降体19a、19bにガイドローラ20とチャック21を設け、チャック21でシート7を挟持した状態で、昇降体19a、19bを昇降させて所定位置に位置決めすることで、ガイドローラ20、20間に張り渡されたシート7の高さ位置を任意に位置決め可能なように構成されている。なお、このシート7の高さ位置変化に伴うシート供給部12とシート回収部13におけるシート7の出し入れは、テンション部17と吸引排出手段18にて無理なく行われる。
シート位置決め部14によるシート7の位置決め位置は、具体的には、圧着時にシート7をパネル2上の電子部品3上に接触又は近接して沿わせる第1の位置と、圧着後パネル2を搬出するため上方に退避して圧着ヘッド6の下方に適当間隔あけた位置で待機する第2の位置と、圧着動作の前に圧着ツール11に接触又は近接させて圧着ツール11の熱でシート7を予熱する第3の位置の3つの位置である。なお、シート7を予熱する第3の位置は、シート位置決め部14による位置決めとしているが、圧着ツール11の移動による位置決めであっても良い。この場合、第3の位置は第2の位置と略同じ位置であっても良い。
次に、 以上の構成の電子部品圧着装置1にてパネル2に電子部品3を圧着する圧着工程を、主として図4の動作フロー図を参照して説明する。
図4において、まず電子部品3が仮圧着されたパネル2を電子部品圧着装置1に搬入し、電子部品3が仮圧着されたパネル2の側端部をバックアップステージ4上に配置して支持させるパネル搬入動作を行う(ステップS1)。このパネル2の搬入動作を開始した後、その搬入動作中に予熱を開始すべき時間になったか否かの判定を行い、予熱開始時間になるのを待って(ステップS2)、次にシート位置決め部14を動作させてシート7を予熱位置に移動させる(ステップS3)。予熱開始時間は、圧着ツール11による電子部品3の加圧動作開始時点から逆算してシート7の予熱に要する時間だけ前に設定されている。次に、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると(ステップS4)、加圧動作を開始できるようにパネル2の搬入動作も完了しているので、直ちに圧着動作に入る。
圧着動作においては、まずシート位置決め部14を動作させてシート7をパネル2上の電子部品3の圧着部位の上に沿うように下降させ(ステップS5)、続いてヘッド駆動部10を動作させて圧着ツール11を下降させ(ステップS6)、圧着ツール11にて電子部品3の圧着部位を加圧・加熱する本圧着動作を行う(ステップS7)。本圧着が終わると、圧着ツール11を上昇させ(ステップS8)、シート7を待機位置まで上昇させた後(ステップS9)、パネル2を電子部品圧着装置1から搬出する(ステップS10)。その後、ステップS1にリターンして次のパネル2の搬入動作を開始し、上記動作を繰り返すことで、パネル2に対する電子部品3の本圧着動作を順次行う。
以上の実施形態によれば、ステップS5〜S7の圧着ツール11による本圧着動作に先だって、その直前のステップS2〜S4でシート7を予熱し、その予熱直後に、図6(a)、(b)に示すように、電子部品3が仮圧着されたパネル2の側端部をバックアップステージ4にて支持した状態で、その電子部品3の圧着部位をシート7を介して圧着ツール11にて加熱・加圧して本圧着するので、圧着時における圧着ツール11からシート7への熱の逃出を抑制することができる。その結果、図5に実線で示すように、異方性導電材22が接合に必要な温度(Ts−δT)まで上昇する時間t1を、従来例のシート7の予熱を行わない場合(破線で示した)に必要とする時間t2に比して大幅に短縮することができ、本圧着工程のタクトを短縮することができる。なお、Tsは異方性導電材22の規定接合温度で、接合時に最終的に到達する温度であり、(Ts−δT)は接合作用が実効的に開始される温度である。
また、上記のように異方性導電材22の温度立ちあがりを早くできるので、図7(a)、(b)に示すように、異方性導電材22中の熱硬化性樹脂22aの流動性が高い内に、確実に電子部品3の電極とパネル2の電極が十分に電気的に接合されるための圧縮厚さtに圧縮され、その状態で熱硬化性樹脂22aが硬化することになる。その結果、異方性導電材22が十分に加熱・加圧されて圧縮硬化されるため、図6(c)に示したように、異方性導電材22中の導電性粒子22bが熱硬化性樹脂22a中でばらばらに離間して分散した圧着前の状態から、図7(c)に示すように、電子部品3の電極とパネル2の電極が電気的に接合されるように、導電性粒子22bが相互に確実に接触し、導電状態が十分に確保された状態で接合することができ、従来例の図12(c)に示した状態に比較して、圧着接合の信頼性を向上することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図8、図9を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明では、先行する実施形態と共通する構成要素について、同一の参照符号を付して説明を省略し、主として相違点についてのみ説明する。
上記実施形態の電子部品圧着装置1では、本圧着部位の幅寸法に略対応した幅寸法のテープ状のシート7を、パネル2の側端部の長手方向に沿って供給するように構成した例を示したが、本実施形態では、図8、図9に示すように、パネル2の側端部の略全長にわたる幅の帯状のシート7を、パネル2の側端側から中央側に向けて供給するシート供給装置23が配設されている。
シート供給装置23は、圧着装置5の後部(図8の左側)に配設されたシート供給部24と、圧着装置5の前部(図8の右側)に配設されたシート回収部25と、圧着ツール11とパネル2に仮圧着された電子部品3との間にシート7を通すとともにそのシート7の上下位置を任意に位置決めするシート位置決め部26とを備えている。
シート供給部24は、シート7を巻回した供給ロール27とテンション部28(図9のみに図示)を備えている。供給ロール27は、回転自在に支持されるとともに、所要時に回転制動する制動手段(図示せず)を備えている。テンション部28は一対のガイドローラ28a、28bとそれらの間にこれらローラに対して遠近方向に移動可能にかつ離間する方向に移動付勢されたテンションローラ28cにて構成されている。シート回収部25は、シート7を巻き取る巻取ロール29と巻取ロール29を回転駆動するモータ30とテンション部31(図9のみに図示)を備えている。テンション部31は、テンション部28と同様に一対のガイドローラ31a、31bとテンションローラ31cにて構成されている。
シート位置決め部26は、圧着ツール11の前後両側位置で、シート7に上方から当接する一対の昇降ローラ32a、32bにて構成され、シート供給部24のテンション部28とシート回収部25のテンション部31にてシート7に作用している張力によってシート7がこれら昇降ローラ32a、32b間に平面状に張設されている。これら昇降ローラ32a、32bの上下移動と位置決めによって、シート7はパネル2上の電子部品3上に接触又は近接して沿った圧着時の第1の位置と、パネル2を搬出するため上方に退避し、圧着ヘッド6の下方に適当間隔あけた位置で待機する第2の位置と、圧着動作の前に圧着ツール11とシート7とを接触又は近接させて圧着ツール11の熱でシート7を予熱する予熱時の第3の位置の3つの位置に位置決めされる。なお、シート7を予熱する第3の位置は、シート位置決め部26による位置決めとしているが、圧着ツール11の移動による位置決めであっても良い。この場合、第3の位置は第2の位置と略同じ位置であっても良い。
なお、図8において、33はパネル2を搬入・搬出するパネル移載装置であり、Xテーブル33aと、Yテーブル33bと、Zテーブル33cにて構成されている。また、シート供給装置23は、フレーム9の上下方向中間部に取付けられた前後方向の取付フレーム34に設置されている。
本実施形態における圧着工程も、シート7の幅と供給方向が異なるだけで、図4を参照して説明した上記第1の実施形態の動作と同様であり、同様の作用効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の本実施形態について、図10を参照して説明する。
上記第2の実施形態では、シート7を予熱する手段として、圧着ツール11を兼用し、シート7とこの圧着ツール11とを近接又は接触させて予熱するようにした例を示したが、本実施形態では、圧着ツール11より若干下方の前後両側位置に加熱手段35を配設した構成としている。本実施形態における圧着工程も、第1の実施形態の動作と同様であり、同様の作用効果が得られるとともに、加熱手段35とシート7の少なくとも一方の移動により所定温度に加熱制御された加熱手段35とシート7とを直接接触させて加熱することで、シート7を精度良く、所望の温度に予熱することができる。
以上の実施形態の説明では、パネル2に異方性導電材22を介して仮圧着されたTCPなどの電子部品3を本圧着するようにした例についてのみ説明したが、本発明は、任意の基板に異方性導電材22や非導電性接合材などの各種接合材を介して仮固定された電子部品を加熱加圧して接合する電子部品圧着装置にも適用することができる。
本発明の電子部品圧着方法及び装置によれば、圧着動作に先だってシートを予熱して圧着動作を行うので、圧着時に圧着ツールと電子部品の間に介在したシートへの熱の逃出を抑制することができ、接合材による接合に必要な温度に上昇する時間を短縮できて圧着工程のタクトを短縮することができるので、各種基板に電子部品を圧着する電子部品圧着装置に好適に利用することができる。
本発明の電子部品圧着装置の第1の実施形態の全体斜視図。 同実施形態の正面図。 同実施形態の側面図。 同実施形態の動作フロー図。 圧着時の接合材の温度変化の特性図。 同実施形態の圧着開始時の状態を示し、(a)は圧着部の側面図、(b)は同要部拡大図、(c)はパネル下面から接合材を顕微鏡で見た状態の模式図。 同実施形態の圧着時の状態を示し、(a)は圧着部の側面図、(b)は同要部拡大図、(c)はパネル下面から接合材を顕微鏡で見た状態の模式図。 本発明の電子部品圧着装置の第2の実施形態の全体斜視図。 同実施形態の正面図。 本発明の電子部品圧着装置の第3の実施形態の全体正面図。 従来例の電子部品圧着装置における圧着部の構成を示し、(a)は側面図、(b)は異方性導電材の組成説明図。 従来例における圧着時の状態を示し、(a)は圧着部の側面図、(b)は同要部拡大図、(c)はパネル下面から接合材を顕微鏡で見た状態の模式図。
符号の説明
1 電子部品圧着装置
2 パネル(基板)
3 電子部品
4 バックアップステージ
7 シート
8 シート供給装置
11 圧着ツール
14 シート位置決め部
22 異方性導電材(接合材)
23 シート供給装置
26 シート位置決め部
35 加熱手段
40 制御部

Claims (6)

  1. 電子部品を接合材を介して基板上に配置し、この基板をバックアップステージにて支持し、圧着ツールにてシートを介して電子部品を加熱・加圧して基板に電子部品を圧着する電子部品圧着方法において、電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シートと加熱手段の少なくとも一方を予熱位置に移動させてシートを予熱し、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、その予熱直後に、予熱されたシートを介して圧着ツールによる加圧動作を行うことを特徴とする電子部品圧着方法。
  2. 接合材が異方性導電材であることを特徴とする請求項1記載の電子部品圧着方法。
  3. 圧着ツールが加熱手段であり、シートと圧着ツールとを接触させ又は近接させて予熱することを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品圧着方法。
  4. シートと圧着ツールとは別に設けた加熱手段とを接触させ又は近接させて予熱することを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品圧着方法。
  5. 電子部品を接合材を介して配置した基板を支持するバックアップステージと、電子部品を加熱・加圧して基板に電子部品を圧着する圧着ツールと、圧着ツールと電子部品の間に介在するようにシートを供給するシート供給手段とを備えた電子部品圧着装置において、シート供給手段は圧着ツールと電子部品の間でシートを位置決めするシート位置決め部を有し、圧着ツールによる電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シート位置決め部と圧着ツールの少なくとも一方を移動させて、シートを圧着ツールに接触又は近接した予熱位置に位置させ、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、加圧開始時にシートを電子部品に接触又は近接した位置に移動させる制御部を設けたことを特徴とする電子部品圧着装置。
  6. 電子部品を接合材を介して配置した基板を支持するバックアップステージと、電子部品を加熱・加圧して基板に電子部品を圧着する圧着ツールと、圧着ツールと電子部品の間に介在するようにシートを供給するシート供給手段とを備えた電子部品圧着装置において、圧着ツールとは別に加熱手段を設け、シート供給手段は圧着ツールと電子部品の間でシートを位置決めするシート位置決め部を有し、圧着ツールによる電子部品の加圧開始時点から逆算してシートの予熱に要する時間だけ前に、シート位置決め部と加熱手段の少なくとも一方を移動させて、シートを加熱手段に接触又は近接した予熱位置に位置させ、予熱開始後予熱に要する所定時間が経過したか否かの判定を行い、予熱時間が満了すると、加圧開始時にシートを電子部品に接触又は近接した位置に移動させる制御部を設けたことを特徴とする電子部品圧着装置。
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