JP2006287190A - フィルム配線基板の再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性膜が付着したフィルム配線基板を効率的に再生することができるフィルム配線基板の再生装置を提供する。
【解決手段】フィルム配線基板の再生装置Aは、接着性部材19aを介して被着体18にフィルム配線基板20の接続端子部20aを圧着し、その後、フィルム配線基板20の接続端子部20aを被着体18から剥離する装置で、被着体18は、リール1で供給されると共にリール2で巻き取って回収される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム配線基板の再生装置に関する。より詳しくは、フィルム配線基板を基板に接続してモジュールを構成し、このモジュールについて性能検査したとき不良が検出されるが、このような不良検出時に用いられていたフィルム配線基板などの一旦基板などに接着されたフィルム配線基板を再生するために、フィルム配線基板から導電性膜を取り除くための再生装置に関する。
フィルム配線基板を用いて製品を形成するものの代表例として表示装置がある。一言で表示装置といっても多様であり、液晶表示装置、EL(Electro-luminescence)表示装置、PDP(Plasma-Display-Panel)表示装置などが実用化されている。このうち、たとえば、液晶表示装置は、液晶パネルと外部駆動装置とがフィルム配線基板を介して接続され形成されている。このように、液晶表示装置において、液晶パネルへ各種電気信号を入力するために、一般的にはフィルム配線基板が用いられる。フィルム配線基板の接続端子部は導電性膜(導電性接着剤)を介して電気的及び機械的に液晶パネルに接続されている。
液晶パネルへのフィルム配線基板接続方法は、まず、フィルム配線基板の接続端子部に導電性を有する導電性膜(導電性接着剤)を加熱しながら仮圧着した後、上記フィルム配線基板の接続端子部を液晶パネルの端子部に加熱しながら圧着する。
次に、フィルム配線基板が圧着された液晶パネルを検査用治具に接続して、点灯検査を行なう。不良品と判断された場合には、液晶パネルはフィルム配線基板とともに廃棄されることとなる。
このような表示装置の組立工程において、特許文献1には、液晶パネルの再生方法が開示されている。具体的には、不良品のフィルム配線基板を良品の液晶パネルから剥離した後、液晶パネルの端子部を有機洗浄剤で洗浄し、更に、溶剤を塗布して拭き取る技術が開示されている。その後、液晶パネルの端子部に、再度、導電性膜を塗布し新たなフィルム配線基板を圧着する液晶パネルのフィルム配線基板修復方法が開示されている。
一方で、フィルム配線基板が良品である場合、良品の液晶パネルから引き剥がしたフィルム配線基板の再生を行うことが考えられる。しかし、導電性膜の基材には、一般的に熱硬化性のエポキシ樹脂が使用されるため、溶剤を用いて清掃をおこなっても、フィルム配線基板の接続端子間に付着した導電性膜まで十分に除去することができず、フィルム配線基板の再生が困難であった。
このため、特許文献2においては、液晶パネルから剥離したフィルム配線基板を、接着性部材を介して一旦、被着体に圧着し、その後、被着体から剥離してフィルム配線基板に付着した導電性膜を除去するフィルム配線基板の再生方法が開示されている。
特許文献2に開示されているフィルム配線基板の再生方法について説明する。図18にフィルム配線基板の概略平面図を、図19に概略側面図を示す。フィルム配線基板20は、銅箔で形成された回路をポリイミドなどの絶縁材料で両面を挟み込んだものであって、屈曲性を有する。フィルム配線基板20の配線が延びる側の両端には、一方の面だけが絶縁材料で覆われ銅箔が露出した接続端子部20aが形成されている。
特許文献2に示された、接続端子部20aに付着した導電性膜21を除去してフィルム配線基板を再生する方法では、初めにフィルム配線基板を液晶パネルから剥離する(ステップ1)。次に、図20に示すように、導電性膜21が付着したフィルム配線基板の接続端子部20aに接着性部材(転写用接着剤)22を介して被着体18を圧着し(ステップ2)、その後、フィルム配線基板の接続端子部20aを加熱しながら被着体18から剥離する(ステップ3)。この方法により、ステップ1の剥離後にフィルム配線基板20の接続端子部20aに残る導電性膜21が、ステップ2及びステップ3にてフィルム配線基板の接続端子部20a側から接着性部材22側に転写除去され、フィルム配線基板が再生される。
特開平10−153789号公報(1998年6月9日公開) 特開2002−170846号公報(2002年6月14日公開)
液晶表示装置の組立工程において、部材コストを抑えるためには、良品のフィルム配線基板を液晶パネルから剥離して再生することが望まれる。そのためには、剥離したフィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜を効率的に除去しなければならない。
しかし、フィルム配線基板に付着した導電性膜を除去しようとすると、接着性部材を被着体に仮圧着する仮圧着工程と、接着性部材が仮圧着されている被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着する圧着工程と、被着体に圧着されているフィルム配線基板を被着体から剥離する剥離工程とが必要となるため、作業が複雑となり、効率的にフィルム配線基板を再生することができないといった問題があった。
さらに、導電性膜により被着体に接続されたフィルム配線基板を再利用を目的として被着体から剥離する場合には、フィルム配線基板の接続端子部の破壊が発生することがあるという問題がある。これは、特許文献2の再生方法においては上記ステップ1及びステップ3において発生する問題点である。具体的に説明すると、フィルム配線基板の種類、導電性膜の種類、転写用接着剤の種類、被着体の種類によっては、被着体から剥離することによりフィルム配線基板の接続端子部が破壊される。破壊事例としては、位置合わせ用マークの欠落、端子の欠落、フィルムの変形等がある。その中でも位置合わせ用マークの欠落はマーク形状によっては回避困難な問題点となる。位置合わせ用マークは銅箔をエッジングすることにより端子と同時に形成されるものであるが、電気的役割を持たないため、接続端子部のみに独立して存在することが多い。そのため、接続されていない部分から連続して引き出されている端子に比べフィルムから剥れやすい。さらに位置合わせ用マークは、位置合わせ精度を向上させる目的で一般的には接続端子部の端部付近に複数配置されている。そのため、応力特異性の影響により剥離終端部側に配置された位置合わせ用マークは特に欠落しやすい。
ここで、応力特異性について説明する。図21に示すように、フィルム配線基板を被着体から剥離する場合、フィルム配線基板の引き上げ荷重が小さい間は、フィルムの変形・伸びのみが発生する。フィルム配線基板の引き上げ荷重が増加するにつれ、接着部の剥離開始のコーナー(図21では左下コーナー)から剥れ出し、さらに接着部の幅の全てが剥れ出す。それ以降は荷重は一定となり、剥離は進行して剥離終端のコーナー(図21では右上コーナー)で完了する。剥離完了までフィルム配線基板の変形・伸びは変わらず、完了直前での荷重低下はない。荷重と剥離幅とのタイムチャートを図22に示す。ここで、剥離幅の単位長さあたりでは、剥離完了直前がもっとも大きな荷重となり、フィルム配線基板の破壊がもっとも発生しやすくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、導電性膜が付着したフィルム配線基板を効率的に再生することができるフィルム配線基板の再生装置を提供することを目的とする。さらに、フィルム配線基板の接続端子部での破壊を発生させることなく、フィルム配線基板を再生することができるフィルム配線基板の再生装置を提供することを目的とする。
本発明のフィルム配線基板の再生装置は、接着性部材を被着体に仮圧着する仮圧着手段と、上記接着性部材が仮圧着されている上記被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着する圧着手段と、上記被着体に圧着されている上記フィルム配線基板の接続端子部を上記被着体から剥離する剥離手段とを備えている。この構成を採用することにより、フィルム配線基板をフィルム配線基板の再生装置に配置するだけで、仮圧着工程、圧着工程及び剥離工程が行なわれるので、作業の繁雑性が解消され、効率的にフィルム配線基板を再生することができる。
また、本発明のフィルム配線基板の再生装置は、加熱および加圧を行なう加熱圧着ヘッドと上記加熱圧着ヘッドと対向して配置される加熱圧着ヘッド受け台を有し、上記加熱圧着ヘッドと上記加熱圧着ヘッド受け台の間に接着性部材と被着体とを挟み込んで加熱および加圧する仮圧着工程と、上記加熱圧着ヘッドと上記加熱圧着ヘッド受け台の間にフィルム配線基板の接続端子部と上記接着性部材が仮圧着されている上記被着体とを挟み込んで加熱および加圧する圧着工程と、に対応して上記加熱圧着ヘッドを駆動する機構と、前記被着体に圧着されている前記フィルム配線基板の接続端子部を前記被着体から剥離する剥離手段とを備えている。また、上記加熱圧着ヘッド及び上記加熱圧着ヘッド受け台が兼用して使用されるように形成してもよい。この構成を採用することで、仮圧着工程及び圧着工程の夫々に対応して加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台を設ける必要が無いので、装置を小型化することができると共に、装置のコストを下げることができる。
上記発明において好ましくは、上記接着性部材を上記被着体に仮圧着するときに、上記加熱圧着ヘッドと上記接着性部材との間に配置される第1の緩衝材と、上記フィルム配線基板の接続端子部を、上記接着性部材が仮圧着されている上記被着体に圧着するときに、上記加熱圧着ヘッドと上記フィルム配線基板の接続端子部との間に配置される第2の緩衝材と、上記第1の緩衝材と上記第2の緩衝材とを、上記加熱圧着ヘッドと上記加熱圧着ヘッド受け台との間へ選択的に移動するための移動手段とを備えている。この構成を採用することで、上記加熱圧着ヘッドの温度を変更することなく、上記接着性部材を加熱する温度と上記フィルム配線基板を加熱する温度とを容易に切り換えることができる。
上記発明において好ましくは、前記接着性部材を前記被着体に仮圧着するときに、前記接着性部材を前記被着体に供給する被着体供給手段と、前記被着体供給手段の配置位置を、前記加熱圧着ヘッドと前記加熱圧着ヘッド受け台との間の位置と、其の他の位置とに移動するための移動手段を備えている。この構成を採用することで、上記接着性部材を上記被着体に仮圧着する作業と上記接着性部材が仮圧着させた上記被着体に上記フィルム配線基板の接続端子部を圧着する作業とを容易に切り換えることができる。
上記被着体を供給する供給リールと、上記被着体を回収する回収リールとを備え、上記被着体が、上記供給リールから上記回収リールへ巻き取られるように形成されている。この構成を採用することにより、上記被着体の供給及び回収を容易に行なうことができる。
本発明のフィルム配線基板の再生装置では、上記剥離手段は、上記被着体と上記フィルム配線基板の接続端子部とが圧着している圧着領域に対して、異なる複数方向から剥離を行ってもよい。
フィルム配線基板を再生するとき、導電性膜を取り除く際に、特に、位置合わせ用マークは、接続端子部に独立して存在しており、かつ、剥離の終了部に存在していることが多く、従来の剥離方法では欠落が発生することが多い。
しかし、本発明の上記構成によると、被着体とフィルム配線基板の接続端子部との圧着領域に対して、さまざまな方向から剥離を行うことができるため、剥離を終了する位置を任意の位置に設定できる。よって、破損しやすい、例えば位置合わせ用マーク部分での剥離の終了を、回避することができる。つまり、異常な応力がかかりやすい剥離を終了する位置を、剥れやすい位置合わせ用マーク等の位置からずらすことによって、フィルム配線基板を導電性膜が張り付いた被着体から引き剥がす際に、フィルム配線基板の接続端子部の破壊を防止することができる。
例えば、圧着領域の左側から剥がして圧着領域の途中まで剥離し、次に右側からの剥がして圧着領域の左側から剥がした領域まで達して剥離を完了してもよい。左右から剥がす場合は、右側から初めてもかまわない。もちろん、剥離方向は、左右に限定されるものでもなく、さらに2方向に限定されるものではなく、3以上の複数方向から剥離してもよい。
本発明のフィルム配線基板の再生装置では、上記フィルム配線基板がパネルと導電性膜で接着されおり、当該フィルム配線基板を当該パネルから剥離する場合には、当該フィルム配線基板と当該パネルとが接着している領域に対して、異なる複数方向から剥離を行うフィルムパネル間剥離手段を備えていてもよい。
上記構成によると、パネルに接着されたフィルム配線基板をパネルから引き剥がす際にも、異なる複数方向から剥離が行われる。そのため、剥離を終了する位置を任意の位置に設定できるので、破損しやすい部分、例えば位置合わせ用マーク部分での剥離の終了を、回避することができる。つまり、異常な応力がかかりやすい剥離を終了する位置を、剥れやすいマーク等の位置からずらすことによって、フィルム配線基板をパネルから引き剥がす際に、フィルム配線基板の接続端子部の破壊を防止することができる。
本発明によれば、導電性膜が付着したフィルム配線基板を効率的に再生できるフィルム配線基板の再生装置を提供することができる。さらに、フィルム配線基板の接続端子部での破壊の発生を防いで、フィルム配線基板を再生することができるフィルム配線基板の再生装置を提供することができる。
〔実施の形態1〕
(構成)
図1から図19を参照して、本発明に基づく実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Aについて説明する。
本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Aは、接着性部材を介して被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着し、その後、該フィルム配線基板の接続端子部を被着体から剥離してフィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜(導電性接着剤)を除去する装置である。
図18,図19に示すように、フィルム配線基板20は、銅箔で形成された回路をポリイミドなどの絶縁材料で両面を挟み込んだものであって、屈曲性を有する。フィルム配線基板20の配線が延びる側の両端には、一方の面だけが絶縁材料で覆われ銅箔が露出した接続端子部20aが形成されている。本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Aは、導電性膜21が付着したフィルム配線基板の接続端子部20aに接着性部材22を介して被着体18を圧着し、その後、フィルム配線基板の接続端子部20aを被着体18から剥離する方法を用いて、フィルム配線基板の接続端子部20aに付着した導電性膜21を除去する装置である。
図1に、本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Aの概略側面図を、図2に、概略平面図を示す。本実施の形態に示すフィルム配線基板の再生装置Aは、一方から他方に向かって流れ作業的に装置を運転してフィルム配線基板の再生を行なうものであり、便宜上、一方側を上流側、他方側を下流側として説明を行なう。
本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Aは、装置下側の上流部にテープ状に形成された被着体18が巻き付けられたリール1が備えられている。また、リール1の下流側にはリール2が備えられ、リール2はリール1から延びる被着体18を巻き取るように形成されている。リール1とリール2は、図示しない被着体リール回転手段に連結されていて同期して回転し、被着体18が、リール1からリール2に後述する接着性フィルムとの被着面を上にして移動するように形成されている。リール1とリール2は、図1において共に紙面と垂直な方向を軸として左回転するように形成されている。リール1とリール2は、フィルム配線基板の再生装置Aを上部あるいは下部から平面視したときに上記軸と直交する単一の直線上に位置するように形成されている。リール1の上方にはローラ5が備えられ、リール2の上方にはローラ6が備えられている。ローラ5とローラ6は、被着体18が一定の張力をもつ程度に被着体18の裏面と接して回転するように形成されている。ローラ5とローラ6は、フィルム配線基板の再生装置Aを上部あるいは下部から平面視したときにリール1とリール2を結ぶ直線上に配置され、被着体18が上記直線上を移動するように形成されている。ローラ5とローラ6は、略同じ高さに配置され、被着体18が、ローラ5からローラ6の間を水平に移動するように形成されている。また、ローラ6は、リール2よりも下流側に配置され、被着体18の進行方向がローラ6をコーナーとして装置下流方向から装置上流方向へ反転するように形成されている。
フィルム配線基板の再生装置A上側の上流部には、セパレータ19bの表面に接着性フィルム19aが貼り付けて成るテープ19が巻き付けられたリール3が備えられている。テープ19の横幅は、フィルム配線基板の接続端子部の配線が延びる側の幅と略同等に形成されている。本実施の形態においては、テープ19の横幅は被着体18の横幅よりも6mm程度細く形成されている。このように、テープ19の横幅を被着体18の横幅よりも細く形成することで、接着性フィルム19aが仮圧着されている被着体18にフィルム配線基板20の接続端子部20aを圧着するとき、接着性フィルム19aが被着体18から食み出して後述する圧着ヘッド受け台10に付着することを防止できる(図13,図14を参照)。また、リール3の下流側にはリール4が備えられ、テープ19のセパレータ19bを巻き取るように形成されている。リール3とリール4は、図示しないテープリール回転手段に連結されていて同期して回転し、接着性フィルム19aが、リール3からリール4に上記被着体との被着面を下にして移動するように形成されている。リール3とリール4は、図1において共に紙面と垂直な方向を軸として右回転するように形成されている。リール3とリール4は、フィルム配線基板の再生装置Aを上部あるいは下部から平面視したときに上記軸と直交する単一の直線上に位置するように形成されている。リール3の下方にはローラ7が備えられ、リール4の下方にはローラ8が備えられている。ローラ7とローラ8は、ローラ5およびローラ6よりも上方に配置されている。ローラ7とローラ8は、フィルム19aが一定の張力をもつ程度にセパレータ19bの裏面と接して回転するように形成されている。ローラ7とローラ8は、フィルム配線基板の再生装置Aを上部あるいは下部から平面視したときにリール3とリール4を結ぶ直線上に配置され、セパレータ19bが上記直線上を移動するように形成されている。ローラ7とローラ8は、略同じ高さに配置され、セパレータ19bが、ローラ7からローラ8の間を水平に移動するように形成されている。
リール3,4とローラ7,8は、共に回転する芯部に孔が形成されている。リール3,4とローラ7,8の上記芯部には、上記孔を通る図1において紙面と垂直な方向を軸とする支持棒23a、23b、24a、24bが備えられている。また、リール3,4とローラ7,8は、図示しないテープリール移動手段に連結されていて、支持棒23a,23b,24a,24b上を平行移動するように形成されている。テープリール移動手段は、例えばモータとギアを組み合わせて形成されるもので、リール3,4とローラ7,8を紙面と垂直な方向に平行に移動するものである。また、テープリール移動手段は、リール3,4とローラ7,8を、フィルム配線基板の再生装置Aを平面視したときにリール1とリール2を結ぶ直線上にセパレータ19bが重なる位置(図2参照)と、リール1とリール2とを結ぶ直線上にセパレータ19bが重ならない位置(図3参照)とに移動できるように形成される。なお、テープリール移動手段は、周知の技術を用いて形成可能であるため詳細な構成の説明を省略する。図3に、リール3,4およびローラ7,8が装置側面側に移動されてリール1とリール2とを結ぶ直線上にセパレータ19bが重ならない位置に達したときのフィルム配線基板の再生装置Aを上から見た概略平面図を示す。すなわち、リール3,4とローラ7,8は、テープリール移動手段により、リール3,4およびローラ7,8の回転軸方向に移動されるようになっており装置側面側に配置可能である。
図1および図2において、被着体18はローラ5とローラ6の間を移動し、その被着体18の移動方向の下方には加熱圧着ヘッド受け台10が備えられている。本実施の形態においては、加熱圧着ヘッド受け台10は、ガラスで形成されている。もちろんガラス以外で形成されていてもかまわない。セパレータ19bはローラ7とローラ8の間を移動し、そのセパレータ19bの移動方向の上方には加熱圧着ヘッド9が備えられている。本実施の形態においては、加熱圧着ヘッド9は、鋼鉄で形成されている。加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10は、被着体18とセパレータ19bを挟み込むように配置されている。加熱圧着ヘッド受け台10は、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の下方に被着体18の裏面と接するような状態で配置されている。加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10は、共に直方体に形成されていて、互いに向き合う面の長辺が、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10の間に位置する被着体18及びセパレータ19bの側辺と平行となるように配置されている。加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10は、共に、互いに向き合う面が平坦に形成されていて、この互いに向き合う面(以後、表面と称する)が、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10の間に位置する被着体18及びセパレータ19bの表面および裏面と平行になるように配置されている。加熱圧着ヘッド9は、加熱圧着ヘッド9の表面が後述するフィルム配線基板の接続端子部を全て覆う程度に大きく形成されている。加熱圧着ヘッド受け台10は、フィルム配線基板の再生装置Aを上部から平面視したときに加熱圧着ヘッド受け台10の表面が加熱圧着ヘッド9の表面を全て覆う程度に大きく形成されている。加熱圧着ヘッド9は、図示しない加熱圧着ヘッド駆動手段に連結されていて、上下に移動するように形成されている。加熱圧着ヘッド受け台10は、加熱圧着ヘッド9が下降したとき、被着体18を受け止めるように形成されている。加熱圧着ヘッド9は、図示しない加熱圧着ヘッド加圧手段に連結されていて、加熱圧着ヘッド9を下降したとき、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10に挟まれた部材(被着体18とテープ19、または、被着体18と接着性フィルム19aとフィルム配線基板の接続端子部)に一定の圧力が加わるように形成されている。加熱圧着ヘッド9は、図示しない加熱手段により高温に加熱できるようになっている。この加熱手段には、たとえば、シーズヒータやニクロム線等が使用できる。なお、加熱圧着ヘッド受け台10が上下に移動するように形成されていてもかまわない。
加熱圧着ヘッド9の下流側には、テープ剥離棒13を備える。テープ剥離棒13は、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18と、ローラ7とローラ8の間を移動するセパレータ19bの間に水平に配置されている。テープ剥離棒13の長軸は、セパレータ19bの進行方向と直交するように配置されている。テープ剥離棒13は、図示しないテープ剥離棒駆動手段に連結されていて、ローラ7とローラ8の間を移動するセパレータ19bの進行方向に平行して移動するように形成されている。
加熱圧着ヘッド9の上流側には、刃物12と刃物受け台11を備える。刃物12と刃物受け台11は、ローラ7とローラ8の間を移動するテープ19を挟み込むように配置されている。刃物受け台11は、ローラ7とローラ8の間を移動するテープ19の上方にセパレータ19bの裏面と接するような状態で配置されている。刃物12は、ローラ7とローラ8の間を移動するテープ19の下方に刃物12の刃先が接着性フィルム19aの表面と向き合うように配置されている。刃物受け台11と刃物12は、ローラ7とローラ8の間を移動するテープ19の進行方向に対し直交するように配置されている。刃物受け台11は、テープ19と向き合う面が平坦であって、テープ19の表面および裏面と平行になるように形成されている。刃物12は、刃物12の刃先がテープ19の表面および裏面と平行になるように形成されている。刃物12は、図示しない刃物駆動手段に連結されていて、上下に移動するように形成されている。刃物受け台11は、刃物12が上昇したとき、テープ19を受け止めるように形成されている。刃物駆動手段は、テープ19の接着性フィルム19aが切断される程度に刃物12が上昇するように形成されている。
図2〜4に示すように、加熱圧着ヘッド受け台10の側方には、導電性膜を除去する必要のあるフィルム配線基板を配置するためのステージ16を備える。ステージ16は、表面が平坦であって、加熱圧着ヘッド受け台10の表面よりも被着体18の厚み分ほど高くなるように形成されている。ステージ16は、図1において加熱圧着ヘッド受け台10の紙面側とは反対側の側方に接触して配置されている。ステージ16は、フィルム配線基板をステージ16に配置したとき、フィルム配線基板の接続端子部が被着体18の表面に載って安定する程度に大きく形成されている。
加熱圧着ヘッド9の下方には、熱の伝達を軽減する緩衝材17aと緩衝材17bを備える。緩衝材17aと緩衝材17bは、被着体18及びセパレータ19bの側辺と平行な両辺を図示しない狭持体により狭持されて固定されている。緩衝材17aと緩衝材17bは、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の上方で、且つローラ5とローラ6との間を移動する被着体18の進行方向に平行して配置されている。緩衝材17aと緩衝材17bは、シート状に形成されている。本実施の形態においては、緩衝材17aと緩衝材17bは、ゴムシートとテフロン(登録商標)シートを重ね合わせて形成されている。緩衝材17aは、緩衝材17bよりもゴムシートの厚みが厚く、緩衝材17aが緩衝材17bよりも更に熱の伝達が低くなるように形成されている。緩衝材17aと緩衝材17bは、図示しない緩衝材駆動手段に連結されていて、被着体18の進行方向に平行して移動するように形成されている。緩衝材17aは、緩衝材駆動手段により加熱圧着ヘッド9の直下に配置される。図4に、装置下流側に位置する緩衝材17bが加熱圧着ヘッド9の直下に移動したときのフィルム配線基板の再生装置Aを上から見た概略平面図を示す。緩衝材17bは、緩衝材駆動手段により装置上流側に移動し、加熱圧着ヘッド9の直下に配置される。
図1および図2において、装置の下流部にスポットヒーター14を備える。スポットヒーター14は、ローラ6の直上に配置されている。スポットヒーター14は、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の下流部を加熱するように形成されている。スポットヒーター14は、被着体18の表面に接着したフィルム配線基板の接続端子部が、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の下流部に移動したとき、フィルム配線基板の接続端子部を加熱するように形成されている。スポットヒーター14は、被着体18の進行方向がローラ6をコーナーとして装置下流方向から装置上流方向へ反転するとき、フィルム配線基板の弾性力によって、被着体18からフィルム配線基板の接続端子部が剥離する程度に加熱されるように形成されている。
ローラ6の下流には、ガイド15を備える。ガイド15は、平板状に形成され、表面が水平となるように形成されている。ガイド15は、ガイド15の表面がローラ5とローラ6の間を水平移動する被着体18の裏面と略同じ高さに配置されている。ガイド15は、ローラ6をコーナーとして装置下流方向から装置上流方向へ反転する被着体18との隙間が1mm程度となるように配置されている。ガイド15は、被着体18から剥離して装置下流側に押し出されるフィルム配線基板の接続端子部を受け止めるように形成されている。
(作用・効果)
テープリール移動手段により、リール3,4およびローラ7,8は、フィルム配線基板の再生装置Aを平面視したときリール1とリール2を結ぶ直線上に配置されている。緩衝材駆動手段により、緩衝材17aは加熱圧着ヘッド9の直下に配置されている。
テープ19のセパレータ19bを、テープリール回転手段により、一定量、リール4に巻き取る。リール3およびリール4の回転が停止したのち、刃物駆動手段により刃物12を上昇させ、テープ19の接着性フィルム19aを切断する。図5に、接着性フィルム19aを切断したときの刃物12と刃物受け台11の付近を拡大した概略側面図を示す。切断された接着性フィルム19aは、表面が矩形に形成されている。切断された接着性フィルム19aは、長さが加熱圧着ヘッド表面の長辺の長さと略同等となる。
刃物駆動手段により、刃物12を降下する。再度、テープリール回転手段により、テープ19のセパレータ19bを一定量、リール4に巻き取り、切断した接着性フィルム19aを加熱圧着ヘッド9の直下に配置する。図6に、切断した接着性フィルム19aを加熱圧着ヘッド9の直下に配置したときの加熱圧着ヘッド9及び加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を、図7に、ステージ16が見える側の概略側面図を示す。切断された接着性フィルム19aは、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10の間に挟まれている。緩衝材17aは、加熱圧着ヘッド9と切断された接着性フィルム19aの間に挟まれている。被着体18は、切断された接着性フィルム19aと加熱圧着ヘッド受け台10の間に挟まれている。このとき、加熱圧着ヘッド9を平面視したときの加熱圧着ヘッド9の中心と、切断された接着性フィルム19aを平面視したときの中心とが重なるように配置される。すなわち、加熱圧着ヘッド9と切断された接着性フィルム19aの双方の、接着性フィルム19aの進行方向に平行な中心線と、進行方向に対して垂直な方向に平行な中心線が、いずれも合致するように配置される。また、切断された接着性フィルム19aと被着体18とは、接着性フィルム19aの進行方向に平行な中心線が合致するように配置される。
加熱圧着ヘッド駆動手段により加熱圧着ヘッド9を下降させる。図8に、加熱圧着ヘッド9を下降させたときの加熱圧着ヘッド9及び加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を、図9に、ステージ16が見える側の概略側面図を示す。テープ19と被着体18は、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10に挟まれ、密着している。このとき、加熱圧着ヘッド加圧手段により、被着体18とテープ19を、例えば0.5秒間、1MPaで加圧する。また、加熱圧着ヘッド9には加熱手段が設けられており、加熱手段を駆動して切断された接着性フィルム19aを、緩衝材17aを介して、例えば85度まで加熱する。
加熱圧着ヘッド9を上昇させ、続いてテープ剥離棒13を装置上流側に移動する。図10に、加熱圧着ヘッド9を上昇させ、テープ剥離棒13を装置上流側に移動するときの加熱圧着ヘッド9及び加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を示す。テープ19のセパレータ19bは、テープ剥離棒13の装置上流側への移動に伴い、上方に更に引っ張られ、切断された接着性フィルム19aから剥離する。
図3に示すように、テープリール移動手段によりリール3,4およびローラ7,8を装置側面側に配置する。更に、図4に示すように、緩衝材駆動手段により、緩衝材17bを加熱圧着ヘッド9の直下に配置する。
フィルム配線基板の接続端子部が、被着体18に仮圧着されている接着性フィルム19aの表面に対向するように、フィルム配線基板をステージ16に配置固定する。たとえば、人がフィルム配線基板をステージ16に配置し固定してもよいし、フィルム配線基板をステージ16に配置し固定にする手段が設けられていてもよい。図11に、フィルム配線基板20をステージ16に配置したときの加熱圧着ヘッド9及び加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を、図12に、概略後面図を示す。フィルム配線基板20の接続端子部20aは、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10に挟まれている。緩衝材17bは、加熱圧着ヘッド9とフィルム配線基板20の接続端子部20aの間に挟まれている。接着性フィルム19aが仮圧着されている被着体18は、フィルム配線基板20の接続端子部20aと加熱圧着ヘッド受け台10の間に挟まれている。このとき、接続端子部20aと切断された接着性フィルム19aとは双方の中心が重なるように配置される。すなわち、接続端子部20aと切断された接着性フィルム19aの双方の、接着性フィルム19aの進行方向に平行な中心線と、進行方向に対して垂直な方向に平行な中心線が、いずれも合致するように配置される。
加熱圧着ヘッド駆動手段により加熱圧着ヘッド9を下降する。図13に、加熱圧着ヘッド9を下降させたときの加熱圧着ヘッド9及び加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を、図14に、ステージ16が見える側の概略側面図を示す。フィルム配線基板20の接続端子部20aと接着性フィルム19aが仮圧着されている被着体18は、加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10に挟まれ、密着している。このとき、加熱圧着ヘッド加圧手段により、フィルム配線基板20の接続端子部20aと接着性フィルム19aが仮圧着されている被着体18を、例えば15秒間、2MPaで加圧する。また、加熱手段により加熱された加熱圧着ヘッド9によって、フィルム配線基板20の接続端子部20aを、緩衝材17bを介して、例えば200度まで加熱する。
加熱圧着ヘッド駆動手段により加熱圧着ヘッド5を上昇する。図15に、加熱圧着ヘッド9を上昇させたときの加熱圧着ヘッド9と加熱圧着ヘッド受け台10の付近を拡大した概略側面図を、図16に、ステージ16が見える側の概略側面図を示す。加熱圧着ヘッド9を上昇させたとき、接着性フィルム19aが仮圧着されていた被着体18の表面にはフィルム配線基板20の接続端子部20aが圧着されている。
被着体リール回転手段により、被着体18を装置下流側に移動する。フィルム配線基板は、被着体18に圧着された状態で装置下流側に移動する。図17は、被着体18に圧着されたフィルム配線基板20が装置の下流部に移動したときのローラ6及びガイド15の付近を拡大した概略側面図を示す。ローラ6上に移動したフィルム配線基板の接続配線部20aを、スポットヒーター14により、例えば200度に加熱する。このとき、フィルム配線基板の接続端子部20aとフィルム配線基板の接続端子部20aに付着した導電性膜と接着性フィルム19aとの間で温度勾配が発生する。この温度勾配により、ローラ6をコーナーとして被着体の進行方向が反転したとき、フィルム配線基板の接続端子部20aに付着した導電性膜とフィルム配線基板の接続端子部20aとの界面で剥離が発生し、上記導電性膜が接着性フィルム19aに転写される。被着体18から剥離したフィルム配線基板は、ガイド15に押し出されて回収される。本実施の形態における被着体18は、粗化銅箔であって、フィルム配線基板の接続端子部20aよりも熱伝導率が高く、温度勾配を向上させる。被着体18は、フィルム配線基板の接続端子部20aよりも熱伝導率が高く、温度勾配を向上させるものであれば、他の材料から形成されていてもよい。
本実施の形態においては、接着性フィルム19aは、ゴム系材料を含まないエポキシ樹脂であって、ゴム系材料を含む導電性膜に比べ、加熱剥離時、凝集破壊し難い。もちろん、接着性フィルム19aは、他の材料から形成されていてもよい。
このように、本実施形態では、接着性フィルムを被着体に仮圧着する作業と接着性フィルムが仮圧着されている被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着する作業と被着体に圧着されているフィルム配線基板の接続端子部を被着体から剥離する作業を一台の装置で行なうことができる。この結果、フィルム配線基板をフィルム配線基板の再生装置に配置するだけで、フィルム配線基板の再生が可能となるので、複数の装置を用いて各工程を実施する場合に比べて、作業の繁雑性を解消することができる。
また、接着性フィルムを被着体に仮圧着する作業と接着性フィルムが仮圧着されている被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着する作業とを同一の加熱圧着ヘッドを用いて行うと、装置の小型化及び装置のコストダウンを図ることができる。
また、熱伝達率が異なる2種類の緩衝材を選択的に加熱圧着ヘッドと加熱圧着ヘッド受け台の間に配置するようにすると、加熱圧着ヘッドの温度を変更することなく、接着性部材(接着性フィルム)を加熱する温度とフィルム配線基板の接続端子部を加熱する温度を容易に切り換えることができる。すなわち、熱伝達率が異なる緩衝材を、加熱圧着ヘッドと加熱圧着ヘッド受け台の間に選択的に配置すれば、加熱圧着ヘッドの温度を変更せずに加熱する部材(接着性フィルム、または、フィルム配線基板の接続端子部)に対して異なる温度条件を与えることができる。その結果、仮圧着時と圧着時とで加熱圧着ヘッドを兼用しても、異なる温度条件を瞬時に実現でき、動作時間の短縮化を実現することができる。
また、リールで供給される接着性フィルムを加熱圧着ヘッドの直下および側方に移動できるようにすると、接着性フィルムを被着体に仮圧着する作業とフィルム配線基板の接続端子部を接着性フィルムが仮圧着されている被着体に圧着する作業とを容易に切り換えることができる。
更に、被着体をリールで供給すると共にリールで回収するようにすれば、被着体の供給及び回収を容易に行なうことができる。
本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置を製造し、使用済みのフィルム配線基板の再生を行なったところ、フィルム配線基板の端子部に付着していた導電性膜を端子上および端子間から除去することができた。
本実施の形態においては、接着性フィルムを被着体に仮圧着するための加熱圧着ヘッドとフィルム配線基板の接続端子部を接着性フィルムが仮圧着されている被着体に圧着するための加熱圧着ヘッドとが同一であるが、この形態に限られず、接着性フィルムを被着体に仮圧着するための加熱圧着ヘッドとフィルム配線基板の接続端子部を接着性フィルムが仮圧着されている被着体に圧着するための加熱圧着ヘッドとが、別々に設けてあっても構わない。ただし、この場合は、加熱圧着ヘッドを仮圧着時と圧着時とに兼用する場合の効果は失われる。
本実施の形態においては、熱伝達率が異なる2種類の緩衝材を選択的に加熱圧着ヘッド
と加熱圧着ヘッド受け台の間に配置するように形成されているが、この形態に限られず、温度条件を三つ以上必要とする場合は、熱伝達率が異なる複種類の緩衝材を選択的に加熱圧着ヘッドと加熱圧着ヘッド受け台の間に配置するように形成されていても構わない。
本実施の形態においては、接着性フィルムを供給するために設けられているリール及びローラが、支持棒上を移動するように形成されているが、この形態に限られず、上記リール及びローラが、支持棒と共に移動するように形成されたものであっても構わない。
本発明のフィルム配線の基板再生装置は、基板から剥離したフィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜を剥離する装置であって、再生するフィルム配線基板は、液晶パネルと外部駆動装置とを接続するフィルム配線基板に限定されない。たとえば、表面に配線が施されたプリント基板間を接続するフィルム配線基板にも用いることができる。
フィルム配線基板は、FPC(Flexible Printed Circuit Board)に限らず、TCP(Tape Carrier Package)やCOF(Chip on Flexible Printed Circuit Board)にも、本発明を用いることができる。また、TCPやCOFは、FPCに比べ価格が高いので、再生して利用することによるコスト抑制効果はFPCを再生する場合に比べて大きい。
〔実施の形態2〕
図23から図25を参照して、本発明に基づく実施の他の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Bについて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて図1〜19を用いて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置Bは、接着性部材(接着性フィルム)を介して被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着し、その後、該フィルム配線基板の接続端子部を被着体から剥離してフィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜(導電性接着剤)を除去する装置である。ここで、本実施の形態のフィルム配線基板の再生装置Bでは、フィルム配線基板を被着体から剥離する際に、以下で説明する両側剥離を実現することができる。なお、両側剥離を実現する構成は以下に説明するものに限定されるものではない。
フィルム配線基板の再生装置Bは、フィルム配線基板を移動させて被着体18からフィルム配線基板を剥離し、最終的にガイド15がある装置の一方の端で、フィルム配線基板を回収する構成になっている。そのため、便宜上、ガイド15がある側を下流側(図23〜25において右側)、他方側を上流側(図23〜25において左側)として説明を行なう。
図23に示すように、フィルム配線基板の再生装置Bは、フィルム配線基板の再生装置Aと同様の構成に加え、装置上流側にスポットヒーター25を備えている。
スポットヒーター25は、スポットヒーター14と同じ機能を有している。図24に示すように、スポットヒーター25は、ローラ5の直上に配置されている。スポットヒーター25は、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の上流部を加熱するように形成されている。スポットヒーター25は、被着体18の表面に接着したフィルム配線基板の接続端子部が、ローラ5とローラ6の間を移動する被着体18の上流部に移動したとき、フィルム配線基板の接続端子部を加熱するように形成されている。スポットヒーター25は、被着体18の進行方向がローラ6をコーナーとして装置上流方向から装置下流方向へ反転するとき、フィルム配線基板の弾性力によって、被着体18からフィルム配線基板の接続端子部が剥離する程度に加熱されるように形成されている。
被着体リール回転手段により被着体18を装置上流側に移動すると、図25(a)に示すように、接着性フィルム19aを介して被着体18に圧着されたフィルム配線基板20は、被着体18に圧着された状態で装置下流側に移動する。このことにより、図25(b)に示すように、フィルム配線基板20の接続端子部20aの一端(図では左端)がローラ5の上に配置される。このときスポットヒーター25によりフィルム配線基板20の接続部が、例えば200℃に加熱され、フィルム配線基板はさらに装置上流側へ移動され、フィルム配線基板20の接続端子部20aが左端から剥離されはじめ、接続部中央付近まで剥離される。
次に、被着体リール回転手段により被着体18を装置下流側に移動すると、図25(c)に示すように、フィルム配線基板20は被着体リール回転手段により、装置下流側へ移動される。このことにより、フィルム配線基板20の接続端子部の右端がローラ6の上に配置される。このときスポットヒーター14によりフィルム配線基板20の接続部が、例えば200℃に加熱され、さらに装置下流側へ移動されることにより、フィルム配線基板20の接続部が右端から剥離されはじめ、前述で左端から剥離した部分まで剥離が進行し、剥離が完了する。このとき、剥離が完了したフィルム配線基板20はガイド15に押し出されて回収される。
このように、本実施形態のフィルム配線基板の再生装置Bでは、はじめにフィルム配線基板の片側の端から剥離を開始し、接続端子部において途中まで剥離し、次にもう片側の端から剥離を開始し接続端子部を被着体から完全に剥がす、両側剥離、を実現する機能が備わっている。よって、剥離終了部を任意の位置に設定できるため、位置合わせ用マーク部分で剥離が終了することを回避することができる。それにより、従来の剥離方法では回避し得なかった、フィルム配線基板の接続端子部での破壊を防止することができる。つまり、異常な応力がかかりやすい剥離終了部の位置を、剥れやすい位置あわせ用マーク等の位置からずらすことによって、フィルム配線基板の接続端子部の破壊を防止して、フィルム配線基板を再生することができる。
ここで、本実施形態では、被着体18をフィルム配線基板20から引き剥がすことで、フィルム配線基板20を被着体18から剥離しているが、フィルム配線基板20を被着体18から引き剥がすことで、フィルム配線基板20を被着体18から剥離してもかまわない。つまり、フィルム配線基板20と被着体18とについて、どちらからどちらを引き剥がす場合でも、フィルム配線基板の接続端子部の破壊を防止して、フィルム配線基板を再生することができるという、効果は同様である。
なお、フィルム配線基板の再生装置Bに、液晶パネルに接着したフィルム配線基板20に非接触で熱を加えることができるスポットヒーターを用いて、接続端子部を加熱しながら、フィルム配線基板20を液晶パネル30から剥離するフィルムパネル間剥離手段が設けられていてもよい。このとき、フィルムパネル間剥離手段は、異なる複数方向から剥離を行うようになっていることが好ましい。
(発明の実施例)
本発明の実施例として、図26に示すような、液晶パネル30に接着されたフィルム配線基板20を、上記実施の形態1および2に記載したフィルム配線基板の再生装置の原理を用いて再生した。
フィルム配線基板20は、FPC(フレキシブルプリント配線基板)であり、ソニーケミカル(株)製3層片面基材であり、ベースフィルムがPI(ポリイミド)で厚み25μm、接着剤がエポキシ系で厚み13μm、導体が圧延銅箔で厚み18μmとなっている。さらに端子表面処理として厚み0.4μm以上の電解Auメッキが施されている。さらに接続端子部以外には、フィルムカバーレイが施されており、カバーフィルムがPI(ポリイミド)で厚み12.5μm、接着剤がエポキシ系で厚み25μm、の構成となっている。接続端子部は端子34のピッチ0.13mm、端子数は105本で、その両端に1辺0.56mmの正方形の導体(1辺0.4mmの正方形の抜き)で形成された位置わせ用マーク31が配置されている。なお、端子および位置合わせ用マークは、液晶パネルと面する面に配置されている。
液晶パネル20は、厚み0.4mmの大きさの違う2枚のソーダガラスを貼り合わせた構成で、大きいほうのガラスがはみでたところが接続端子部となっている。液晶パネル20の接続端子部の導体としてはITOが用いられており、導体間にはSi膜が露出する。液晶パネル20の接続端子部には、液晶駆動用ICチップ32とフィルム配線基板20とが、それぞれACFを介して接続されている。
フィルム配線基板20と液晶パネル30は、導電性膜21として日立化成工業(株)製ACF:AC−7246により接続端子部同士が幅1.1mm、長さ16.425mm(FPC外形)の領域で接続されている。AC−7246は、エポキシ系接着剤にΦ5μmの導電粒子(プラスチックビーズにNiメッキとAuメッキを施したもの)を混入させたものであり、200℃、2MPa、15秒の条件により硬化している。
(実施例1)
はじめに、フィルム配線基板20を液晶パネル30から剥離した。図27に示すように、フィルム配線基板20に非接触で熱を加えることができるスポットヒーターを用いて、接続端子部を加熱しながら、液晶パネル30からフィルム配線基板20を剥離した。このとき、スポットヒーターからの熱風温度を変えることにより接続端子部の温度を180〜210℃の範囲で10℃単位で変化させ、片側剥離と両側剥離との比較を行った。
ここで、片側剥離とは、フィルム配線基板の片側の端から(図27では、左端)剥離し、剥離の進行方向を変えずに、もう片側の端まで剥離を完了するものである。つまり、片側剥離は1方向の(図27では左から右への)剥離である。
両側剥離とは、はじめにフィルム配線基板の片側の端から(図27では、左端)剥離を開始し、接続端子部において中央付近まで剥離し、次にもう片側の端から(図27では、右端)剥離を開始し接続端子部を完全に剥がすものである。つまり、両側剥離は2方向(図27では左からおよび右から)の剥離である。なお、剥離を右端からはじめてもかまわない。
(実施例2)
次に、フィルム配線基板と被着体18とを、接着性フィルム19aを介して圧着させた。ここでは、被着体18として、厚さ35μmの電解銅箔の片面を酸により粗化した粗化銅箔を準備し、粗化面に、接着性フィルム19aとしてACF:AC−7246を、80℃、1MPa、3秒の条件にて貼り付けた。さらに実施例1において接続端子部の温度200℃にして両側剥離を実施したフィルム配線基板20を、粗化銅箔に貼り付けたACF上に、接続端子部が全て接触するように配置した。そして、200℃、2MPa、15秒の条件によりACFを硬化させた。この状態を図28に示す。
そして、フィルム配線基板20を被着体18から剥離した。図29に示すように、フィルム配線基板20に非接触で熱を加えることができるスポットヒーターを用いて接続端子部を加熱しながら、被着体18である粗化銅箔からフィルム配線基板20を剥離した。このとき、スポットヒーターからの熱風温度を変えることにより接続部分の温度を180〜240℃の範囲で10℃単位で変化させ、一方向に(図29では左側から右側へ)剥離する片側剥離と、はじめにフィルム配線基板の片側の端から(図29では左端)剥離を開始し、次にもう片側の端から(図29では右端)剥離を行う両側剥離との比較を行った。なお、図1および図23の装置を用いると図29のフィルム配線基板に対しては、右端から剥離が行われる。
実施例1及び実施例2を実施した後のフィルム配線基板20の外観確認結果を以下の表1に示す。図30に示す左側位置合わせ用マーク31a・右側位置合わせ用マーク31bの有無、及び接続端子部のACF(導電性膜22)残渣の有無を確認項目とした。
Figure 2006287190
表1に示すように実施例1では、片側剥離の場合は、左側位置合わせ用マークの欠落は剥離時の接続部温度190℃以上で防止できた。しかし、右側位置合わせ用マークの欠落はいずれの温度でも防止できなかった。両側剥離の場合は、左右いずれの位置合わせ用マークの欠落も剥離時の接続部温度190℃以上で防止できた。なお、実施例1においてはいずれの場合も接続端子部にACF残渣はあった。
実施例2では、片側剥離の場合は、左側位置合わせ用マークの欠落は剥離時の接続部温度210℃以上で防止できたが、右側位置合わせ用マークの欠落はいずれの温度でも防止できなかった。両側剥離の場合は、左右いずれの位置合わせ用マークの欠落も剥離時の接続部温度210℃以上で防止できた。なお、実施例2においてはいずれの場合も接続端子部にACF残渣はのこらなかった。
このように、一方向からだけの剥離を行う再生方法では、剥離時の接続端子部の温度に関わらず位置合わせ用マークの欠落が発生してしまい、フィルム配線基板を再生することが困難となる場合がある。
よって、フィルム配線基板を液晶パネルから剥離する工程、およびフィルム配線基板を被着体から剥離する工程で、本実施の形態のように、両側からの剥離を実施することによって、位置合わせ用マークの欠落が防止でき、フィルム配線基板を良好に再生することができることがわかる。上記した両側剥離では剥離方向は2方向であるが、この2方向に限定されるものではなく、3つ以上の複数の方向から剥離してもよい。
なお、開示した上記各実施の形態および各実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のフィルム配線基板の再生装置は、フィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜を剥離することができ、例えば、液晶パネルと外部駆動装置とを接続するフィルム配線基板や、表面に配線が施されたプリント基板間を接続するフィルム配線基板等に利用することができる。フィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜を剥離されたフィルム配線基板は、再利用することができる。
本発明の実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の概略側面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の概略平面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の、リールとローラとが装置側面側に配置された際の、概略平面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の、図3とは別の緩衝材が加熱圧着ヘッド下に配置された、概略平面図である。 本発明の実施の形態における刃物と刃物受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した、図6とは別の側面からの概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した、図8とは別の側面からの概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した、図11とは別の側面からの概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した、図13とは別の側面からの概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した概略側面図である。 本発明の実施の形態における加熱圧着ヘッド及び加熱圧着ヘッド受け台の付近を拡大した、図15とは別の側面からの概略側面図である。 本発明の実施の形態におけるローラ及びガイドの付近を拡大した概略側面図である。 本発明の再生装置で再生されるフィルム配線基板の概略平面図である。 本発明の再生装置で再生されるフィルム配線基板の概略側面図である。 従来の技術に基づくフィルム配線基板に付着した導電性膜を除去する方法を示す図である。 従来の技術に基づく被着体からフィルム配線基板を剥離する方法を示す図である。 フィルム配線基板の引き上げ荷重とフィルム配線基板の剥離幅とのタイムチャートを示す図である。 本発明の実施の他の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の概略側面図である。 本発明の実施の他の形態におけるフィルム配線基板の再生装置の、スポットヒーター付近を拡大した概略側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の他の形態におけるフィルム配線基板の再生装置を用いて、フィルム配線基板を被着体から両面剥離する工程を示す図である。 液晶パネルに接着されたフィルム配線基板を示す図である。 液晶パネルから剥離しているフィルム配線基板を示す図である。 圧着されたフィルム配線基板を示す図である。 被着体から剥離しているフィルム配線基板を示す図である。 被着体から剥離し終えたフィルム配線基板を示す図である。
符号の説明
A,B フィルム配線基板の再生装置
1,2 リール(剥離手段)
3,4 リール(被着体供給手段)
5,6 ローラ
7,8 ローラ
9 加熱圧着ヘッド(仮圧着手段、圧着手段)
10 加熱圧着ヘッド受け台(仮圧着手段、圧着手段)
11 刃物受け台
12 刃物
13 テープ剥離棒
14 スポットヒーター
15 ガイド
16 ステージ
17a 緩衝材(第1の緩衝材)
17b 緩衝材(第2の緩衝材)
18 被着体
19 テープ
19a 接着性フィルム(接着性部材)
19b セパレータ
20 フィルム配線基板
20a 接続端子部
21 導電性膜
22 接着性部材
23a,23b,24a,24b 支持棒

Claims (8)

  1. フィルム配線基板の接続端子部に付着した導電性膜を除去して前記フィルム配線基板を再生するフィルム配線基板の再生装置であって、
    接着性部材を被着体に仮圧着する仮圧着手段と、
    前記接着性部材が仮圧着されている前記被着体にフィルム配線基板の接続端子部を圧着する圧着手段と、
    前記被着体に圧着されている前記フィルム配線基板の接続端子部を前記被着体から剥離する剥離手段と
    を備える、フィルム配線基板の再生装置。
  2. 加熱および加圧を行なう加熱圧着ヘッドと、前記加熱圧着ヘッドと対向して配置される加熱圧着ヘッド受け台と、
    前記加熱圧着ヘッドと前記加熱圧着ヘッド受け台の間に接着性部材と被着体とを挟み込んで加熱および加圧する仮圧着工程と、前記加熱圧着ヘッドと前記加熱圧着ヘッド受け台の間にフィルム配線基板の接続端子部と前記接着性部材が仮圧着されている前記被着体とを挟み込んで加熱および加圧する圧着工程と、に対応して前記加熱圧着ヘッドを駆動する機構と、
    前記被着体に圧着されている前記フィルム配線基板の接続端子部を前記被着体から剥離する剥離手段と、
    を備えたことを特徴とするフィルム配線基板の再生装置。
  3. 前記加熱圧着ヘッド及び前記加熱圧着ヘッド受け台は、前記仮圧着工程と前記圧着工程とにおいて兼用して使用されることを特徴とする請求項2に記載のフィルム配線基板の再生装置。
  4. 前記接着性部材を前記被着体に仮圧着するときに、前記加熱圧着ヘッドと前記接着性部材との間に配置される第1の緩衝材と、
    前記フィルム配線基板の接続端子部を、前記接着性部材が仮圧着されている前記被着体に圧着するときに、前記加熱圧着ヘッドと前記フィルム配線基板の接続端子部との間に配置される第2の緩衝材と、
    前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材とを、前記加熱圧着ヘッドと前記加熱圧着ヘッド受け台との間へ選択的に移動するための移動手段と
    を備えた、請求項2または3に記載のフィルム配線基板の再生装置。
  5. 前記接着性部材を前記被着体に仮圧着するときに、前記接着性部材を前記被着体に供給する被着体供給手段と、
    前記被着体供給手段の配置位置を、前記加熱圧着ヘッドと前記加熱圧着ヘッド受け台との間の位置と、其の他の位置とに移動するための移動手段を備えた、請求項2〜4のいずれかに記載のフィルム配線基板の再生装置。
  6. 前記被着体を供給する供給リールと、
    前記被着体を回収する回収リールと
    を備え、
    前記被着体が、前記供給リールから前記回収リールへ巻き取られるように形成された、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルム配線基板の再生装置。
  7. 前記剥離手段は、前記被着体と前記フィルム配線基板の接続端子部とが圧着している圧着領域に対して、異なる複数方向から剥離を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィルム配線基板の再生装置。
  8. 前記フィルム配線基板がパネルと導電性膜で接着されており、当該フィルム配線基板を当該パネルから剥離する場合には、当該フィルム配線基板と当該パネルとが接着している領域に対して、異なる複数方向から剥離を行うフィルムパネル間剥離手段を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィルム配線基板の再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101530927B1 (ko) * 2015-02-12 2015-06-25 주식회사 가산기업 점성 물질이 코팅된 폐 pet 필름 재생용 박피장치

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