JP2982610B2 - 液晶セルのtab圧着装置 - Google Patents

液晶セルのtab圧着装置

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JP2982610B2
JP2982610B2 JP6109220A JP10922094A JP2982610B2 JP 2982610 B2 JP2982610 B2 JP 2982610B2 JP 6109220 A JP6109220 A JP 6109220A JP 10922094 A JP10922094 A JP 10922094A JP 2982610 B2 JP2982610 B2 JP 2982610B2
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寛 梅津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶セルにACFを介
して貼り付けたTABを熱圧着することにより固定する
ために用いられる液晶セルのTAB圧着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ装置における液晶パネ
ルは、一対のガラス板間に液晶材を封入してなる液晶セ
ルにドライバICを搭載したTCP(Tape Carrier Pac
kage)からなるTAB(Tape Automated Bonding)を実
装するが、このTABの実装は、図1に示したように、
ACF(Anisotropic Conductive Film )を用いて行わ
れる。
【0003】まず、図1に示したように、液晶セル1を
構成する2枚のガラス板1a,1bのうちの一方のガラ
ス板1bの周縁部に形成したITO(酸化錫・インジウ
ム)電極上にACF2を貼り付けておき、この液晶セル
1を位置決めステーションS1 において、XY方向及び
回転方向(θ方向)の位置決めが行われる。液晶セル1
の位置決めが行われると、真空吸着手段等によって、こ
の液晶セル1を位置決めステーションS1 から取り出し
て、TAB仮圧着ステーションS2 に配設したXYステ
ージ3にセットされる。
【0004】TAB仮圧着ステーションS2 において
は、TCPテープ4からTAB5が切断されて、真空吸
着手段によりTAB位置決め部6に送り込まれる。そし
て、このTAB位置決め部6により位置決めされたTA
B5が真空吸着手段により取り出されて、液晶セル1及
びTAB5のそれぞれに設けたアライメントマークを基
準にして画像認識手段により厳格な位置合わせを行った
状態で、TAB5を順次液晶セル1の所定の箇所に接合
させて、ACF2の粘着力を利用して仮圧着される。
【0005】液晶セル1に所要枚数のTAB5が仮圧着
された後に、この液晶セル1は真空吸着手段によって、
TAB本圧着ステーションS3 に送り込まれる。そし
て、このTAB本圧着ステーションS3 においては、T
AB5が仮圧着されている部位の下側に受け部材を当接
させて、加熱した加圧ヘッド6により熱圧着させること
によって、ACF2を熱硬化させる。
【0006】而して、図2に示したように、液晶セル1
には、そのガラス板1bにおけるITO電極7の上にA
CF2が貼着されているが、このACF2はエポキシ系
の熱硬化樹脂2a内に結合粒子2bを分散させてなるも
のであり、この液晶セル1に実装されるTAB5には出
力リード5aが形成されており、ACF2はこの出力リ
ード5aをITO電極7に電気的に接続するためのもの
である。液晶セル1にTAB5を接合させた状態で、T
AB本圧着ステーションS3 において、両者を加熱下で
加圧すると、まず熱硬化樹脂2aが流動化して、図3に
示したように、TAB5の出力リード5aが液晶セル1
側のITO電極7とACF2の結合粒子2bを介して電
気的に接続された状態となり、さらに温度を上昇させ
て、熱硬化樹脂2aを熱硬化させる。ACFの材質等に
もよるが、一般的には、本圧着工程では、加圧ヘッド6
によって、ACF2を150℃〜180℃程度の温度
で、20kg/cm2 乃至50kg/cm2 程度の加圧
力を加えるようにする。
【0007】ここで、本圧着は、液晶セル1に複数枚貼
り付けられているTAB5を個別的に熱圧着するのでは
なく、それぞれの辺に設けられている全てのTAB5を
同時に熱圧着する。従って、加圧ヘッド6及びその受け
部材は液晶セル1の全長より長いものを用いなければな
らない。近年における液晶ディスプレイは大画面化の傾
向にあり、液晶セル1の寸法は数cm乃至十数cmとい
うように、かなり長尺なものとなる。しかも、加圧ヘッ
ド6により圧着する部位の幅は非常に狭いものであり、
このために加圧ヘッド6における接触部分は極めて細長
い形状となる。このような構造の加圧ヘッドを用いて熱
圧着するが、この加圧ヘッドの全長にわたって均一な加
圧力を及ぼすようにしなければ、液晶セル1とTAB5
との間において、部分的に電気的接続不良が生じること
になる。
【0008】以上の要請から、液晶セルとTABとを挾
持して加圧する部材である加圧ヘッド及び受け部材は、
共に厳格に平行度を保たせる必要がある。このために、
加圧ヘッド及び受け部材は、厳格な仕上げ加工が行われ
るのは当然として、それらの材質も外力や熱により変形
しにくい部材を用いるようにしている。加圧ヘッドは加
熱されることから、この要件に加えて、熱伝導性の良好
な部材でなければならないので、硬質の金属材から構成
される。一方、受け部材側は、変形防止という観点から
考えて、その材質としてはセラミックが一般に用いられ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加圧ヘッド
による熱圧着時には、ACFを150℃〜180℃程度
に加熱させることから、加圧ヘッド自体は300℃前後
にまで加熱する必要がある。しかも、加圧ヘッドによる
TABの押圧部分の幅はかなり狭いものであり、かつ液
晶セルの全長にわたって一度に加圧することから、その
全長は極めて長くなっていることから、加圧ヘッドの接
触部分が長期間のうちには熱変形する。そして、この熱
変形は、材質や形状等に応じて反ったり湾曲したりする
ことになり、たとえ僅かな変形があっても、熱圧着時に
液晶セルとTABとの間の全長にわたって均一な圧着力
が加わらず、ACF2の結合粒子2bを介して行われる
ITO電極7とACF2の結合粒子2bとの間の電気的
接続不良を来す等の問題点が生じる。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、加圧ヘッドが熱変形
しても、液晶セルとTABとの間に均一な加圧力を作用
させて熱圧着できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、液晶セルにACFを介してTABを
貼り付けた状態で受け部材上にセットして、上方から加
熱した加圧ヘッドを下降させることによりTABを液晶
セルに熱圧着させるものであって、この受け部材を軟質
の鋼材から形成すると共に、この受け部材を弾性部材上
に装着することによって、加圧ヘッドの作動時に、受け
部材が加圧ヘッドに倣うようにして液晶セルにTABを
圧着させる構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】液晶セルにTABを貼り合わせた状態にして受
け台上にセットして、上方から加熱した加圧ヘッドを下
降させて熱圧着する。これによって、間にACFが介装
されている液晶セルとTABとが、受け部材と加圧ヘッ
ドとの間に挾持されて、その間に所定の加圧力が作用し
て、熱圧着が行われる。加圧ヘッドが熱変形すると、弾
性部材上に装着されており、しかも軟性の鋼材で形成さ
れている受け部材は、押圧力によって、この加圧ヘッド
の変形に追従するように変形するようになる。従って、
液晶セル及びTABには、その全体にほぼ均一な加圧力
が作用することになって、液晶セル側の電極とTABの
出力リードとの間が確実に電気的に接続した状態に実装
される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。而して、前述したように、TAB仮圧着ス
テーションS2 で液晶セル1のガラス板1bのACF2
上にTAB5が貼り付けられるが(ここで、以下の説明
においては、液晶セル1にTAB5が貼り付けられた状
態のものをワークWと呼ぶ)、このワークWはTAB本
圧着ステーションS3 に移行して、所定の位置に位置決
めした状態にして、上下から加熱下で加圧力を作用させ
ることにより熱圧着される。このために、TAB本圧着
ステーションS3 では、ワークWは、ワーク載置台10
上において真空吸着により固定的に支承される。
【0014】ワークWの熱圧着を行うために、図4乃至
図6に示した装置が用いられる。図中において、11は
装置本体のフレームであって、このフレーム11は左右
一対の側板11a,11aと、これら側板11a,11
aの上部に設けた天板11bとを備えている。天板11
bにはスライドガイド12が垂設されており、このスラ
イドガイド12の表裏両面にガイドレール12a,12
bが設けられている。表面側のガイドレール12aに
は、加圧ユニット13が昇降可能に装着されており、ま
た裏面側のガイドレール12bにはテープ走行ユニット
14が昇降可能に装着されている。また、加圧ユニット
13及びテープ走行ユニット14は、それぞれガイドレ
ール12a,12bに沿って昇降する昇降ブロック1
5,16を備えている。
【0015】加圧ユニット13側の昇降ブロック15は
フレーム11の天板11bに設けた昇降駆動手段として
のエアシリンダ17に連結されており、このエアシリン
ダ17によって昇降駆動されるようになっている。ま
た、テープ走行ユニット14の昇降ブロック16は、昇
降ブロック15と連動して昇降せしめられるものであっ
て、このために昇降ブロック15には連結杆18が固定
して設けられており、この連結杆18はスライドガイド
12の厚み方向に貫通し、上下方向に長手となったガイ
ド孔19内に挿通され、さらに昇降ブロック16に穿設
した挿通孔20に挿通されている。この挿通孔20は、
上下方向に向けた長孔となっており、従って、昇降ブロ
ック15が下降すると、昇降ブロック16もこれに連動
して下降するが、この昇降ブロック16が途中で停止し
ても、さらに昇降ブロック15が単独で下降できるよう
に構成されている。
【0016】加圧ユニット13における昇降ブロック1
5の下端部には加圧ヘッド21が取り付けられている。
この加圧ヘッド21は、図7に示したように、内部にロ
ッドヒータ22が装着された本体部21aの下端部に幅
の細い接触部21bが延設されており、ワークWに当接
するのはこの接触部21bである。
【0017】加圧ヘッド21は、ヒータ22により加熱
した状態に保持されて、エアシリンダ17により昇降ブ
ロック15により下降させることによって、その接触部
21bがワークWの圧着すべき部位に当接して、上方か
ら押圧するが、このワークWを下方から受けるために、
受け台23を備えている。この受け台23は、図7から
も明らかなように、フレーム11の側板11a,11a
間に架設した取付板24上に両端がボルト25,25で
固定されたベースプレート26を有し、このベースプレ
ート26には上側が開口した枠部材27が固着して設け
られている。そして、枠部材27内には、所定の厚みを
有する弾性部材としてのゴムシート28が貼り付けられ
ており、このゴムシート28上には台板29が貼り付け
られており、この台板29上に受け部材30が装着され
ており、この受け部材30にもロッドヒータ31が内蔵
されている。これら台板29及び受け部材30は、例え
ばSUSの焼き入れ鋼等のように比較的軟質の鋼材から
構成されている。
【0018】受け台23における受け部材30の上面は
平坦面となった受け面30aとなっており、ワークWは
この受け面30aに当接するようになっている。そし
て、このようにしてセットされたワークWは、上方から
加圧ヘッド21を当接させて、所定の荷重で加圧した時
に、この加圧力が受け部材30及び台板29を介してゴ
ムシート28に作用して、このゴムシート28が弾性変
形するが、台板29は、その側面部が枠部材27の側部
27aにガイドされるようになっており、これによって
ゴムシート28の弾性変形により受け部材30は枠部材
27内で浮き沈みする方向にのみ変位せしめられること
になる。また、この受け部材30の枠部材27から突出
する方向の動きを規制するために、枠部材27には先端
折り曲げ部27b,27bが形成されており、受け部材
30はこの先端折り曲げ部27b,27b間の部位から
上方に突出するようになっている。
【0019】また、受け台23のベースプレート26
は、取付板24にその両端だけが固着されており、中間
部分は非固定状態となっている。そして、取付板24の
下方にはその両端側の部位と、中央部とに3本の調整ボ
ルト32が螺挿されており、これら各ボルト32はベー
スプレート26の下面に当接している。従って、これら
の調整ボルト32を螺回することによって、ベースプレ
ート26をその長手方向に反らせたり、湾曲させたりす
ることができ、これによって受け台23の受け面30a
の平面度の調整を行えるようになっている。
【0020】スライドガイド12にガイドされて昇降す
るもう一つの部材としてのテープ走行ユニット14は、
昇降ブロック16に固定して設けた連結板33の両端に
サイドプレート34,34を設けてなり、このサイドプ
レート34,34間には加圧ユニット13の位置より前
方側に供給リール35が、またスライドガイド12の裏
面側に巻き取りリール36が架設されており、供給リー
ル35からは加圧ヘッド21がワークWに当接する際
に、ACF2を構成する粘着性のある熱硬化樹脂2a
や、塵埃等が直接付着しないように保護するために、加
圧ヘッド21の全長より広い幅を有する保護テープ37
が供給されるようになっている。そして、この保護テー
プ37は、サイドプレート34,34間に設けたガイド
ローラ38,39によって、加圧ヘッド21の下部位置
にガイドされ、さらにガイドローラ40を介して巻き取
りリール36までガイドされるようになっている。そし
て、図示は省略するが、巻き取りリール36には、モー
タ等の巻き取り手段が装着されており、これによって保
護テープ37が走行せしめられるようになる。
【0021】サイドプレート34,34間における前方
部位には、ワーク押え部材41が設けられている。この
ワーク押え部材41は、杆部材41aに所定のピッチ間
隔をもって多数の弾性リング41bが装着されており、
ワークWの熱圧着を行う際に、加圧ヘッド21を下降さ
せた時に、まずこのワーク押え部材41の弾性リング4
1bがワークWにおける液晶セル1の上面に当接して、
テープ送りユニット14の全体の荷重を液晶セル1上に
作用させることにより、ワークWに反りや湾曲が生じて
いる場合に、その矯正を行うことができるようになって
いる。
【0022】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次に図8乃至図10に基づいてその作用につい
て説明する。まず、エアシリンダ17を縮小状態とし
て、図8に示したように、加圧ユニット13及びテープ
走行ユニット14を上昇させた状態に保持して、ワーク
載置台10の上にワークWをセットして、その位置決め
を行う。ここで、ワークWが正確に位置決めされると、
このワークWにおけるTAB5が液晶セル1に熱圧着さ
れる部位の下部には、受け台23を構成する受け部材3
0の受け面30aが当接する状態となる。ここで、受け
部材30にはロッドヒータ31が内蔵されているので、
このロッドヒータ31を作動させることによって、ワー
クWを予熱する。なお、このワークWに対する予熱は、
ACF2の熱硬化樹脂2aが軟化しない程度の比較的低
い状態、例えば60℃程度とする。なお、予熱を必要と
しない場合には、受け部材30側にはロッドヒータ31
を設けなくとも良い。これと共に、加圧ヘッド21に装
着されているロッドヒータ22も作動させて、この加圧
ヘッド21を加熱しておくが、この加圧ヘッド21の温
度は、後述する如く、受け部材30よりかなり高いもの
となる。
【0023】そこで、エアシリンダ17を伸長する方向
に作動させることによって、昇降ブロック15を下降さ
せる。この昇降ブロック15には連結杆18が設けられ
ており、この連結杆18は昇降ブロック16にも連結さ
れているから、エアシリンダ17が作動することによっ
て、加圧ユニット13及びテープ走行ユニット14が連
動して下降する。そして、図9に示したように、この下
降ストロークの途中において、まずテープ走行ユニット
14に設けたワーク押え部材41における弾性リング4
1bがワークWの液晶セル1の上に当接して、この位置
でテープ走行ユニット14が停止する。この状態になる
と、液晶セル1にはテープ走行ユニット14全体の荷重
が作用することになるから、ワークWは熱圧着されるラ
インに沿う方向における変形が矯正されて、少なくとも
この方向では、ワークW全体が実質的に平坦になる。
【0024】図9の状態からさらにエアシリンダ17の
伸長を継続すると、昇降ブロック15が単独で下降する
ことになり、図10に示したように、この昇降ブロック
15に装着した加圧ユニット13の加圧ヘッド21がワ
ークWの上面に当接する。ここで、加圧ヘッド21の下
方には、ガイドローラ38,39間に保護テープ37が
走行しているために、加圧ヘッド21は保護テープ37
を下方に繰り出されるようにして、この加圧ヘッド21
は保護テープ37を介してワークWに圧接される。これ
によって、加圧ヘッド21の接触部21bはACF2等
と直接接触することにより汚損されるのを防止できる。
【0025】エアシリンダ17による押し付け力が作用
することによって、ワークWは加圧ヘッド21の接触部
21bと固定側の受け台23の受け部材30における受
け面30aとの間に挾持されて、加圧ヘッド21の熱が
ワークWの液晶セル1とTAB5との間に介装されてい
るACF2に及ぶようになり、このACF2の熱硬化樹
脂2aが流動化する。そして、上下からの挾持力によっ
て、結合粒子2bが液晶セル1のITO電極7とTAB
5の出力リード5aとの間に介在することになって、I
TO電極7と出力リード5aとが電気的に導通する状態
となる。ACF2の温度がさらに上昇すると、熱硬化樹
脂2aの硬化が開始する。従って、所定時間だけ加圧ヘ
ッド21に押圧力を作用させることによって、TAB5
は液晶セル1に熱圧着によって固着することになる。そ
して、この熱圧着が終了すると、エアシリンダ17を縮
小させることによって、まず加圧ユニット13が所定の
高さ位置まで上昇した後に、この加圧ユニット13と共
にテープ走行ユニット14が連動して上昇し、図7の状
態に復帰する。そして、巻き取りリール36によって保
護テープ37を所定量巻き取ることにより、次のワーク
Wの熱圧着の準備が完了する。
【0026】ところで、加圧ユニット13の加圧ヘッド
21には、ロッドヒータ22が装着されて、この加圧ヘ
ッド21が加熱されるようになっている。ここで、加圧
ヘッド21を加熱するのは、熱圧着時にACF2におけ
る熱硬化樹脂2aを流動化させ、さらにはその硬化温度
にまで加熱するためのものであり、一般に加熱温度は少
なくとも150℃〜180℃程度にする必要があるとさ
れている。加圧ヘッド21からの熱は、その接触部21
bから保護テープ37及びワークWにおけるTAB5を
介して伝達されるものであり、また迅速な硬化反応を起
こさせるためには、迅速に加熱温度にまで上昇しなけれ
ばならないことから、加圧ヘッド21は300℃乃至そ
れ以上の温度にまで加熱されることになる。接触部21
bは幅が狭く、しかも液晶セル1の全長に及ばなければ
ならないことから、長さは極めて長くなっている。従っ
て、加圧ヘッド21における接触部21bが熱の影響で
変形するおそれがある。勿論、この熱変形は極めて僅か
ではあるが、たとえ僅かでも変形すると、ワークWに対
して均一な加圧力を及ぼすことができず、結果として、
ITO電極7とTAB5の出力リード5aとが接触不良
を生じさせる原因となる。
【0027】本発明においては、加圧ヘッド21が熱変
形するのをやむを得ないものとして、この加圧ヘッド2
1の接触部21bが熱変形した時に、受け台23側でこ
の変形に追従させることによって、この熱変形を受け台
23側で吸収させる。即ち、加圧ヘッド21の接触部2
1bと共にワークWが挾持される相手方の部材としての
受け台23の受け部材30は、枠部材27内において、
ゴムシート28に支承されており、加圧ヘッド21から
作用する加圧方向以外には枠部材27によって固定され
ているが、加圧方向においては、このゴムシート28が
弾性変形する分だけ変位可能となっている。しかも、受
け部材30はセラミック等のような硬質の部材で形成さ
れるのではなく、比較的軟質な鋼材から構成されている
ので、加圧ヘッド21から及ぶ加圧力が全体に均一とな
っていない場合には、受け部材30がこの加圧力の分布
に応じて、加圧ヘッド21の接触部21bに倣うように
変形することになる。この結果、ワークWには、その熱
圧着ラインに沿ってほぼ均等な加圧力が加わるようにな
り、その全長にわたって全てのITO電極7が、複数貼
着したTAB5の各出力リード5aと確実に接続される
ようになる。
【0028】ここで、加圧ヘッド21の加圧力によっ
て、受け部材30の受け面30aが倣うように変形する
といっても、その変形量は極僅かなものである。従っ
て、受け部材30は、僅かに変形するだけである。ただ
し、この加圧ヘッド21を長期間作動させると、熱によ
る影響の累積によって、加圧ヘッド21の加圧力による
受け部材30の受け部材30の倣いだけでは補正しきれ
ない程度にまで変形することになる。この場合には、取
付板24に螺挿されている3本の調整ボルト32のうち
の適宜のものを螺回して、その先端により受け台23の
ベースプレート26を押圧して、強制的に撓めるように
して、加圧ヘッド21の変形に追従させるように調整す
る。
【0029】以上のように、加圧ヘッド21に熱変形が
生じた時に、受け台23側をこれに倣わせるようにな
し、しかもこの倣いのうち、粗い倣いは調整ボルト32
を螺回することによって、受け部材30を強制的に撓め
るようになし、加圧ヘッド21で押圧された時に、受け
部材30を弾性的に撓むことができるように構成するこ
とによって、細かい倣いを可能ならしめるようにしてい
るので、より正確な倣いを行わせることができるように
なる。また、調整ボルト32を用いて行う受け台23の
倣い補正を行う頻度を少なくでき、かつこの補正もあま
り厳格に行う必要がないことから、強制的な倣いを容易
に行うことができる。また、このような倣い機構を持た
せることによって、加圧ヘッド21がかなり熱変形して
も、その交換を行う必要がなくなるので、加圧ヘッド2
1の寿命が長くなり、その交換頻度を少なくできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、受け部
材を軟質の鋼材から形成すると共に、この受け部材を弾
性部材上に装着する構成となし、加圧ヘッドの作動時
に、受け部材が加圧ヘッドに倣うようにして液晶セルに
TABを圧着させるようにしたので、加圧ヘッドが熱変
形しても、液晶セルとTABとの間に均一な加圧力を作
用させて、それらに設けた電極が確実に電気的に接続さ
れる状態にして熱圧着できるようになる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶パネルを構成する液晶セルにTABを実装
する工程を示す工程説明図である。
【図2】液晶セルとTABとを貼り合わせた状態を示す
拡大断面図である。
【図3】液晶セルとTABとを熱圧着した状態を示す拡
大断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す液晶セルのTAB圧着
装置の構成の正面図である。
【図5】図5のX−X方向から見た図である。
【図6】液晶セルのTAB圧着装置における作動部材を
示す斜視図である。
【図7】加圧ヘッド及び受け部材の断面図である。
【図8】熱圧着動作前の状態における各作動部材の状態
を示す作用説明図である。
【図9】熱圧着を行う前段階における各作動部材の状態
を示す作用説明図である。
【図10】熱圧着時における各作動部材の状態を示す作
用説明図である。
【符号の説明】
1 液晶セル 2 ACF 5 TAB 10 ワーク載置台 12 スライドガイド 13 加圧ユニット 14 テープ走行ユニット 15,16 昇降ブロック 17 エアシリンダ 21 加圧ヘッド 21b 接触部 22 ロッドヒータ 23 受け台 24 取付板 26 ベースプレート 27 枠部材 28 ゴムシート 29 台板 30 受け部材 30a 受け面 32 調整ボルト 34 サイドプレート 41 ワーク押え部材 41a 杆部材 41b 弾性リング W ワーク
フロントページの続き (72)発明者 梅津 寛 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 佐々木 博之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立電子エンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1345

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶セルにACFを介してTABを貼り
    付けた状態で受け部材上にセットして、上方から加熱し
    た加圧ヘッドを下降させることによりTABを液晶セル
    に熱圧着させるものにおいて、前記受け部材を軟質の鋼
    材から形成すると共に、この受け部材を弾性部材上に装
    着することによって、加圧ヘッドの作動時に、受け部材
    が加圧ヘッドに倣うようにして液晶セルにTABを圧着
    させる構成としたことを特徴とする液晶セルのTAB圧
    着装置。
  2. 【請求項2】 前記受け部材は、液晶セルの下面が当接
    する受け面を備えた受け部材をゴムシートを介して枠部
    材に装着することによって、前記加圧ヘッドの加圧力が
    作用する方向に変位可能な構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の液晶セルのTAB圧着装置。
  3. 【請求項3】 前記受け部材は、その両端を取付部材に
    固定し、中間部には取付部材に螺挿した調整ボルトによ
    って強制的に撓めることができる状態に装着する構成と
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の液
    晶セルのTAB圧着装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧ヘッドによる加圧時に、液晶セ
    ルを上方から押圧して、その熱圧着ラインに沿う方向へ
    の変形を吸収する押え部材を備える構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の液晶セルのTAB圧着装置。
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