JP5216578B2 - 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 - Google Patents
顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5216578B2 JP5216578B2 JP2008510900A JP2008510900A JP5216578B2 JP 5216578 B2 JP5216578 B2 JP 5216578B2 JP 2008510900 A JP2008510900 A JP 2008510900A JP 2008510900 A JP2008510900 A JP 2008510900A JP 5216578 B2 JP5216578 B2 JP 5216578B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dentin
- enamel
- tooth
- cutting
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09B—EDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
- G09B23/00—Models for scientific, medical, or mathematical purposes, e.g. full-sized devices for demonstration purposes
- G09B23/28—Models for scientific, medical, or mathematical purposes, e.g. full-sized devices for demonstration purposes for medicine
- G09B23/283—Models for scientific, medical, or mathematical purposes, e.g. full-sized devices for demonstration purposes for medicine for dentistry or oral hygiene
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/08—Artificial teeth; Making same
- A61C13/083—Porcelain or ceramic teeth
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/08—Artificial teeth; Making same
- A61C13/09—Composite teeth, e.g. front and back section; Multilayer teeth
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Algebra (AREA)
- Mathematical Analysis (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Public Health (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Computational Mathematics (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mathematical Optimization (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Pure & Applied Mathematics (AREA)
- Business, Economics & Management (AREA)
- Educational Administration (AREA)
- Educational Technology (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
Description
そのため、天然歯牙を用いずに歯牙の切削感を体験する方法が求められていた。
しかし、エポキシ樹脂、メラミン樹脂で作製された顎歯模型用歯牙は、天然歯形態をしているものの、天然歯とは切削感が異なることから支台歯形成や窩洞形成の練習をしても、実際の口腔内での作業をした場合では異なる切削感、作業性から当惑する事が多かった。
具体的には、エポキシ樹脂やメラミン樹脂は軟らかいため、多く切削する傾向にあり、このような模型歯牙で治療練習をしても、硬い天然歯は思った様に切削できない傾向にあった。
すなわち、顎歯模型用の歯牙のエナメル部分からデンチン部分への移行部において、天然歯と同様に切削感が変ることが求められており、当然にして、エナメル部分はエナメル質の切削感、デンチン部分はデンチン質の切削感を再現することが重要である。
また更に、接着層にて象牙質層を形成するとの記載がある。エナメル層部分と歯根層部分を形成して、接着することが示されている。厚みのある接着材層にて象牙質層として認識するものである。
構成として歯牙模型は、歯冠部の少なくとも表面がヌープ硬度70以上を有し、歯根部の少なくとも表面がヌープ硬度10〜40を有するものである。主要構成成分として、無機物粉体と架橋型樹脂とを、重量比で20%対80%乃至70%対30%の割合で含有している。
本文中に「歯牙模型の作製法及び経済的な観点から如何なる硬度の素材、例えば金属、セラミクス、樹脂で形成されていてもよく、更には空洞であってもよい。」との記載があるが、エナメル部分とデンチン部分の切削性の違いを示せる歯牙模型ではなかった。
明細書中には、「本発明の模型歯の歯冠部表面を構成する材料としては、一般的に公知のものを用いることが可能であり、例えば、セラミックス等の磁器あるいはアクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリルスチレンブタジエン共重合体(ABS)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂材料や、メラミン、ユリア、不飽和ポリエステル、フェノール、エポキシ等の熱硬化性樹脂材料、さらには、これらの主原料にガラス繊維、カーボン繊維、パルプ、合成樹脂繊維等の有機、無機の各種強化繊維、タルク、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ等の各種充填材、顔料や染料等の着色剤、あるいは耐候剤や帯電防止剤等の各種添加剤を添加したものを用いることが出来る。」との記載があるが、好ましい材質の記載がなく、切削感を解決するものでは無かった。
このような天然歯独特の粘り気のある切削感を表現する為には、数々の方法が試されてきたが、樹脂やコンポジット等々では十分な切削感を得ることができず、従来の顎歯模型用歯牙では注水しながらで有ってもこのような感覚を得られることは無かった。エナメル質であっても同様な現象から無機材料の切削感よりも粘性を感じる切削感覚が求められている。
歯髄の治療として、根管治療練習用のものもあるが、ボックス状のアクリルに小さな穴があいており、それを用いて根管治療の練習(根管清掃、根管拡張など)を行なっている。しかし、顎への装着ができないことや、デンチンの硬さの違い等があり、十分な練習ができていない現状にある。
これらの体験を容易に行える顎歯模型用歯牙が望まれている。特に根管清掃時に、根尖孔まで完全に髄が取り除かれているか、手の感覚で覚えるものであり、初級者には難しい。したがって、天然歯における歯髄が再現された顎歯模型用歯牙を用いて練習することが必要である。
前記デンチン部分は、使用目的に応じて、無機粉末の焼成体、樹脂、コンポジット、セメント材またはセッコウにより形成される。
エナメル部分を無機粉末の焼成体により形成することによって、切削感が天然歯に近似し、デンチン部分の組成等を変化させて、エナメル部分と異なる切削感を付与することができる。
前記エナメル部分と前記デンチン部分とを異なる組成で成形する場合、2つの部分は直接接合されていてもよいし、前記エナメル部分と前記デンチン部分とが接着層を介して接合されていてもよい。
本発明の顎歯模型用歯牙には、例えば、アクリル系や尿素樹脂などの熱可塑性または熱硬化性樹脂を用いることができる。
本発明の顎歯模型用歯牙には、上記の樹脂に無機または有機粉末を混合したコンポジットを用いることができる。
本発明の顎歯模型用歯牙には、ポリアクリル酸とアルミノシリケートを主成分とし、粉液混合により硬化が開始するセメント材を用いることができる。
本発明の顎歯模型用歯牙には、セッコウを用いることができる。
また、接着材としてガラスを用いる場合、CIM技術を用いてエナメル部分とデンチン部分をそれぞれ射出成形し、これらの射出体をガラスの粉末を介在させて積層した後、脱脂、焼成の工程を経てデンチン部分およびエナメル部分が接着された焼成体を得ることを特徴とする顎歯模型用歯牙の製造方法も提供する。
本発明はデンチン部分、エナメル部分両方に用いることができるが、特にデンチン部分に用いることが好ましい。
2・・・デンチン部分
3・・・接着層
4・・・歯髄部分
5・・・疑似齲蝕部分
10・・・無機粉末の焼成体
11・・・無機粉末
12・・・空隙
図1に、エナメル部分1およびデンチン部分2の双方が無機粉末の焼成体により形成され、エナメル部分1とデンチン部分2とが接着層3を介して接合された顎歯模型用歯牙を示す。接着層3は、有機性樹脂組成物、セラミック接着材またはガラスなどの接着材で構成される。
エナメル部分1を無機粉末の焼成体により形成し、デンチン部分2を樹脂、コンポジット、セメントまたはセッコウにより形成する場合には、接着層は不要である(図2)。
デンチン部分2の内部に歯髄部分4を形成するためには、エポキシ樹脂等の燃焼性材料を用いて所望する歯髄形状の型を成形する。この歯髄形状の型を金型に設置して、無機粉末でデンチン部分2を形成し、これを焼成することによって、歯髄形状の型を焼失させて、歯髄形状の空間を内部に有するデンチン部分2の焼成体を得る。得られたデンチン部分2内部の歯髄形状の空間に、樹脂、シリコーンゴム、ワックスまたは水溶性材料を満たすことによって、歯髄部分4を形成する。
疑似齲蝕部分5は、無機粉末の焼成体、樹脂またはコンポジットで形成される。疑似齲蝕部分5を樹脂またはコンポジットで形成した場合、無機粉末の焼成体、樹脂またはコンポジットに着色剤、蛍光材またはX線造影材を添加して、齲蝕部分除去の程度を視覚により確認できるようにすることができる。
アルミナ系、ジルコニア系とはアルミナまたはジルコニアが焼成体組成の60%〜100%、好ましくは80%〜100%、更に好ましくは95%〜100%であることである。特にアルミナの組成が50%〜100%、好ましくは70%〜100%、更に好ましくは90%〜100%であることである。
無機粉末として、アルミナ系のセラミックスを用いることが好ましい。
焼成温度に関しては組成によって異なるが、シリカ等のガラス成分が多い場合は焼成温度が800〜1200℃、アルミナの場合は1200〜1600℃の焼成温度、好ましくは1400〜1550℃の焼成温度となる。
エナメル部分を一次粒子径0.1〜1.0μmのAl2O3粉末から焼成することが好ましく、一次粒子径0.2〜0.5μmのAl2O3粉末から焼成することがより好ましい。
デンチン部分の組成が一次粒子径1.0〜8.0μmのAl2O3粉末からすることが好ましく、一次粒子径2.0〜5.0μmのAl2O3粉末から焼成することがより好ましく、一次粒子径2.0〜3.0μmのAl2O3粉末から焼成することがさらに好ましい。
エナメル部分の好ましい焼成温度は1400〜1600度であり、デンチン部分の好ましい焼成温度は1300〜1500℃である。焼成温度は切削感と密接な関係があり、粒度や原材料ロットによって、調整しなければならない。同様に焼成温度での係留時間も切削感と密接な関係があり、粒度や原材料ロットによって、調整しなければならない。
エナメル部分およびデンチン部分のビッカース硬度が300〜1000であることが好ましく、300〜600であることがより好ましい。
なお、歯牙組成にアルミナ焼成体の切削感を損なわない程度にシリカを代表とする金属酸化物を添加することは妨げない。
CIM技術とは、無機粉末を成型する技術であり、次の工程を含む。
(1)アルミナをバインダ(1000℃ぐらいまでに熱で分解するもの)で練和し、ペレットを作製する。
(2)一定の形状の射出成形用の金型を作製し、(1)で作製したペレットを射出成型する。
(3)成型後、バインダを脱脂(温度を上げて、バインダ成分を分解すること)する。
(4)次に、その脱脂体を所定温度で焼成し、所望の焼成体を得る。
したがって、エナメル部分とデンチン部分を積層構造とする焼成体を形成する場合、十分な接着を達成するためには、収縮率を考慮して金型を作製することが必要となるが、簡便ではない。
一方、ペレット作製時のバインダ量を変える、焼成温度を変える、係留時間を変える等々の方法により、収縮率を調節することができ、エナメル部分とデンチン部分とを異なる粒度の無機粉末で形成した場合でも、2つの部分の収縮率を適合させて、十分な接着を達成することができる。最も適した方法は、バインダ量を変えることである。
本発明の接着に用いられる熱可塑性樹脂は、具体的にはアクリル系、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、ポリアセタール系、不飽和ポリエステル系、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテルなどを含む。
また、ポリスルホン系、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなども適宜使用できる。特に、アクリル系、が好ましい。
本発明の接着に用いられる熱硬化性樹脂は、加工後は溶媒に溶けず再加熱しても軟化しないため、熱可塑性樹脂よりも熱硬化性樹脂の方が好ましい。
尿素樹脂・メラミン樹脂・フェノール樹脂、エポキシ樹脂などが代表的に使用でき、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂が好ましい。
本発明の顎歯模型用歯牙において、接着材の厚みが1〜500μmであることが好ましい。より好ましくは1〜300μmであり、更に好ましくは、1〜200μmである。また更に、1〜100μmであることが好ましい。
接着厚みを薄くすることで、エナメル部分からデンチン部分に容易に切削が移り、天然歯牙との切削感が近似する。
本発明のデンチン部分を形成するために用いることができる熱可塑性樹脂は、具体的にはアクリル系、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、ポリアセタール系、飽和ポリエステル系、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテルなどを含む。特に、アクリル系、スチレン系、ウレタン系、ポリアミド系樹脂が好ましい。
これらの熱可塑性樹脂に架橋剤を混合することにより、熱硬化性樹脂の様に好ましい態様となる。即ち、切削時に発生する熱により溶解しないで、歯牙切削の練習をすることができる。
硬化後は溶媒に溶けず再加熱しても軟化しないため、熱可塑性樹脂よりも熱硬化性樹脂の方が好ましい。
本発明のデンチン部分を形成するために用いることができる熱硬化性樹脂は、尿素樹脂・メラミン樹脂・フェノール樹脂、エポキシ樹脂などを含み、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂が好ましい。最も好ましいのはエポキシ樹脂である。
無機粉末とは、セラミック、ガラスを中心とした平均粒子径1.0〜100μmのものであり、特に組成は限定されない。好ましい平均粒径は1.0〜30μmである。また、微粒子フィラーを混合することができる。
具体的な無機粉末は石英、無定形シリカ、クレー、酸化アルミニウム、タルク、雲母、カオリン、ガラス、硫酸バリウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化チタン、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化カルシウム、ヒドロキシアパタイト、リン酸カルシウム等の無機物、具体的な有機粉末はポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ナイロン等の高分子またはオリゴマー等の有機物;および有機−無機の複合物等が好適に使用できる。
これらの粉末は単独または2種以上を使用しても何等問題はない。またこれらの粉末は、公知として用いられているチタネートカップリング剤、アルミネートカップリング剤やシランカップリング剤で表面処理したものを使用するのがより好ましい。混合割合は、必要に応じて適宜選択でき、例えば1〜95%の割合となる範囲から選べばよい。好ましくは60〜90%である。
これら無機粉末、有機粉末の平均粒子径は、0.1〜30μm、好ましくは1.0〜10μm、更に好ましくは1.0〜5.0μmである。
デンチン部分にX線造影性を持たせることにより、X線撮影で窩洞形状の状態を後で確認することができる。切削後の評価に良いものである。エナメル部分とデンチン部分のX線造影力を配合金属により変えることにより、エナメル及びデンチンを切削した折に切削状況を掴むことができる。
水溶性材料を含浸させた場合、注水や水を予め含浸させることにより効果を発揮する。
熱溶解性材料を含浸透させた場合、切削時に発生する摩擦熱で溶解することにより効果を発揮する。ワックス系としては水を利用しなくとも、多糖類やたんぱく質と同じ様な効果を示すものであり、注水設備が無いところでも簡単に歯牙研削練習を行なうことができる。
界面活性剤は水溶性材料として用いることもできる。
陰イオン系としては、脂肪酸塩(セッケン) C11H23COONa、アルファスルホ脂肪酸エステル塩(α-SFE) C10H21-CH(SO33Na)COOCH3、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ABS) C12H25-(C6H4)SO3Na、アルキル硫酸塩(AS)[高級アルコール系] C12H25-OSO3Na、アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES) C12H25-O(CH2CH2O)3SO3Na、アルキル硫酸トリエタノールアミン C12H25-OSO3 -・+NH(CH2CH2OH)3等が用いられる。
非イオン系としては、脂肪酸ジエタノールアミド C11H23-CON(CH2CH2OH)2、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE) C12H25-O(CH2CH2O)8H、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(APE) C9H19-(C6H4)O(CH2CH2O)8H等が用いられる。
陽イオン系としてはアルキルトリメチルアンモニウム塩 C12H25-N+(CH3)3・Cl-、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド C12H25-N+(C8H17)(CH3)2・Cl-、アルキルピリジニウムクロリド C12H25-(N+C5H5)・Cl-等が用いられる。
両性イオン系としては、アルキルカルボキシベタイン[ベタイン系] C12H25-N+(CH3)2・CH2COO-等が用いられる。
含浸させる水溶性材料または熱溶解性材料をビーカーに入れ、適当な温度になるように加温して、粘度を下げる。適度の界面活性剤を入れる。粘度が下がった所で、セラミック焼成体を投入し、真空デシケータ中に設置する。真空デシケータ中の空気を抜いていき、セラミック焼成体中の空気を外へ出していく、減圧が進むにつれて、焼成体表面に空気に泡が出てきて内部の空気が抜けた事が分かる。様子を見て、空気が出たところでデシケータに空気を静かに戻すことで含浸する。
(1)燃焼性材料を用いて歯髄形状の型を成形する燃焼性歯髄型作製工程、
(2)歯牙金型中の所定の位置に燃焼性歯髄型を設置する金型設置工程、
(3)無機粉末とバインダを歯牙金型中に射出し無焼成射出体を得る射出工程、
(4)無焼成射出体を焼成して、内部に歯髄形状の空間を有する焼成体を得る焼成工程、および
(5)焼成体内部の歯髄形状の空間に、樹脂、シリコーンゴム、ワックスまたは水溶性材料を充填する歯髄作製工程。
無機材料で作製される歯牙は焼成工程を経る為、焼成時に燃焼材料で空間を設け、後に歯髄に適した材料で埋めることで歯牙を完成させる。その為の歯髄形状作製工程である。
本発明において、歯牙は、エナメル部分とデンチン部分とに別れているので、デンチン部分のみを形成するが、本発明を応用して、歯牙を一体成型する場合にもこの工程を適用できる。
化学重合性樹脂とは、本来熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂に含まれる樹脂であっても、化学触媒を用いて、重合する樹脂のことである。特に架橋材を含み熱可塑性がないものが好ましい。
水溶性材料として親水性ポリマーも好ましい。例えば、天然由来の半合成のカルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)等のセルロース誘導体から、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)等の合成系の水溶性高分子を利用することができる。
タンパク系としては約20種類の L-α-アミノ酸からなるポリペプチドを主体とする高分子化合物であればよい。組成の上から、アミノ酸だけからなる単純タンパク質と、核酸・リン酸・脂質・糖・金属などを含む複合タンパク質を用いることが好ましい。更に好ましいのはデンプン、ゼラチン、寒天系、コラーゲンとエラスチンである。また更に好ましくはゼラチン、寒天系である。水にどんどん溶けるのでなく、歯髄形状を保つ必要があるからである。
歯冠は、エナメル質で形成されているが、咬合面の小窩裂溝は完全に清掃することが困難であり、また、エナメル質が薄い箇所があるので、デンチン質へ齲蝕が進行し易い。
歯頸部において、デンチン質はエナメル質から露出しているため、齲蝕が進行し易い。
例えば、疑似齲蝕部分を咬合面に設ける場合、エナメル部分よりもデンチン部分に大きく形成することが好ましい。この場合、小窩裂溝齲蝕の再現となる。
また、擬似齲蝕部分を歯頸部に設ける場合、歯牙表面のエナメル部分とデンチン部分の移行部分周辺のデンチン部分側に設けることが好ましい。この場合は歯根部の根面齲蝕の再現となる。
具体的な組合せとしては、エナメル部分及びデンチン部分が無機焼成体で擬似齲蝕部分が樹脂またはコンポジット、エナメル部分が無機焼成体でデンチン部分がコンポジットで擬似齲蝕部分が樹脂またはデンチン部分より切削しやすいコンポジット、エナメル部分がコンポジットでデンチン部分がエナメル部分より切削しやすいコンポジットで擬似齲蝕部分が樹脂またはデンチンより切削しやすいコンポジットである。
着色材は、蛍光剤またはX線造影材を組み合わせることも好ましい。
蛍光材としては大手メーカのARBROWN CO., LTD.社などが販売している蛍光材が使用できる。
また、シンロイヒ株式会社が販売している蛍光顔料など、母材の樹脂などに分散し蛍光を発するものであれば特に限定することなく利用できる。
UV励起型蛍光材の種類としては、UV励起タイプの有機系蛍光顔料または無機系蛍光顔料を利用することができる。
擬似齲蝕部分にX線造影性を持たせることにより、齲蝕除去状態を治療練習後にX線撮影にて確認することができる。切削後の評価に良いものである。
擬似齲蝕部分にX線造影材を付与することは好ましい、X線造影材はSrO、BaO、ZnO、ZrO2、La2O3および他の重金属元素酸化物等のX線造影材を含有させることにより達成することができる。好ましくはSrO、BaO、ZnO、ZrO2、La2O3、更に好ましくはZnO、ZrO2である。
擬似齲蝕部分をエナメル部分およびデンチン部分と異なる組成を用いる場合であっても、切削感で見分ける練習の為に、デンチン色やエナメル色とほぼ同じ色として、蛍光剤またはX線造影材を用いることも好ましい。
擬似齲蝕部分がデンチン部分やエナメル部分と異なる材質で作製されている場合であって、擬似齲蝕部分に蛍光剤またはX線造影材を組み合わせることにより材質の異なる感覚を中心に歯牙を切削し、齲蝕部分を取り除く練習が可能である。後にブラックライトやX線撮影を利用して、齲蝕が完全に除去できているかどうかを確認することができる。
エナメル部分1またはデンチン部分2に、着色材料、蛍光材料、X線造影材料の何れか一つ以上を含む齲蝕部再現材を塗布もしくは含浸させる事により、齲蝕部分を再現することができる。例えば、着色剤や蛍光材、X線造影材などを溶媒に分散させ、デンチンに含浸させ、擬似齲蝕部分とすることができる。この方法は容易に擬似齲蝕部分を作製することができて好ましい。
(エナメル部分が無機粉末焼成体、デンチン部分がコンポジットの場合)
エナメル部分形状に成型したAl2O3(平均粒子径0.5μm)粉末焼成体のデンチン側の一部に、コンポジット(カーボンブラック5%、酸化亜鉛10%、UV励起タイプの無機系蛍光顔料30%、エポキシ55%、触媒少量)の齲蝕部再現材を塗りつけ硬化させ、歯牙形態金型に設置し、コンポジット(酸化チタン5%、シリカ粉末(5μm)70%、エポキシ25%、触媒少量)のデンチン部分を押し込み顎歯模型用歯牙を作製した。
コンポジット(酸化チタン5%、シリカ粉末(5μm)70%、エポキシ25%、触媒少量)をエナメル形状に成型し、デンチン側の一部に、コンポジット(カーボンブラック5%、酸化亜鉛10%、UV励起タイプの無機系蛍光顔料30%、エポキシ55%、触媒少量)の齲蝕部再現材を塗りつけ硬化させ、歯牙形態金型に設置し、コンポジット(酸化チタン5%、シリカ粉末(5μm)70%、エポキシ25%、触媒少量)のデンチン部分を押し込み、顎歯模型用歯牙を作製した。
エナメル部分の成型やデンチン部分の成型は射出成形で行うことが好ましい。
デンチン部分形状及びエナメル部分形状に成型したAl2O3(平均粒子径5μm)粉末焼成体を作製し、デンチン部分のエナメル歯冠の中に入る一部に、コンポジット(カーボンブラック5%、酸化亜鉛10%、UV励起タイプの無機系蛍光顔料30%、エポキシ55%、触媒少量)の齲蝕部再現材を塗りつけ硬化させ、デンチン部分及びエナメル部分をエポキシ樹脂で接着させて、形状顎歯模型用歯牙を作製した。
エナメル部分とデンチン部分を一体成型もしくは一体となした後に、擬似齲蝕部分を設けるときは、擬似齲蝕部分に空洞を設け齲蝕部分まで孔を開けた歯牙を作製し齲蝕部再現材を注入して作製することができる。エナメル部分からデンチン部分までの厚みが薄い部分に小さな穴を開け、齲蝕部再現材を注入する孔としても良い。この薄い部分は天然歯では窩と呼ばれ、齲蝕の発現部分となりやすく、より再現性の取れた歯牙となり好ましい。この孔は歯間部分で有っても好ましい。前歯などでは隣接歯との間で齲蝕が発生しやすく、再現性の取れた歯牙となり好ましいからである。
エナメル部分、デンチン部分、擬似齲蝕部分の組合せ表として、表1に示す。
組合せ1ではエナメル部分、デンチン部分、擬似齲蝕部分のすべてが無機粉末焼成体で作製されている。また、上で示した様にエナメル部分、デンチン部分、擬似齲蝕部分という順に軟かくなる(切削しやすい)ことが好ましい。例えばアルミナ粉末で作製する場合はエナメル部分の組成が一次粒子0.1μm、歯牙デンチン部分の組成が一次粒子径2μm、擬似齲蝕部分の組成が一次粒子径5μmと粗くすることで焼成体は切削しやすく構成でき、切削過程で齲蝕を検知することができる。
組合せ3は、組合せ2の擬似齲蝕部分が熱硬化性樹脂または架橋剤入り熱可塑性樹脂で作製されている。組合せ2、組合せ3共に好ましい組合せである。
他の組合せも同様に、無機粉末焼成体、コンポジット、"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"、熱可塑性樹脂、デンチン部分に含浸(*)から、エナメル部分、デンチン部分、擬似齲蝕部分の好ましい材質を選んだ。
擬似齲蝕部分がエナメル部分、デンチン部分より軟かくなる(切削しやすい)ことが好ましい。エナメル部分、デンチン部分、擬似齲蝕部分という順に軟かくなる(切削しやすい)ことが好ましい。齲蝕切削を研削材の感覚で判断する練習になるからである。
また、エナメル部分は無機粉末焼成体、コンポジット、"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"が好ましく、更に無機粉末焼成体、コンポジットが好ましく、また更に無機粉末焼成体が好ましい。エナメル質と切削感覚が近似している硬質であることが好ましい。
デンチン部分は無機粉末焼成体、コンポジット、"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"、熱可塑性樹脂が好ましく、更に無機粉末焼成体、コンポジット、"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"が好ましく、更に無機粉末焼成体、コンポジットが好ましく、また更に無機粉末焼成体が好ましい。デンチン質と感覚が似ているからである。熱可塑性樹脂は一応使用に耐える程度である。切削時に軟化することも少なくない。
擬似齲蝕部分は"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"、熱可塑性樹脂、”デンチン部分に含浸”等が実施でき、"熱硬化性樹脂、架橋剤入り熱可塑性樹脂"、熱可塑性樹脂、が好ましい。含浸させただけでは、切削感覚が変わらないので、切削感覚を異にする練習に用いる事ができない。
(実施例1)
エナメル部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径0.25μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製されたエナメル部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1300度、係留時間10分)として焼成体1−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径3.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製されたデンチン部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1000度、係留時間10分)として焼成体1−2を得た。
作製されたエナメル部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1550度、係留時間10分)として焼成体2−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が68%、SiO2が2%、平均粒径5.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製されたデンチン部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1400度、係留時間15分)として焼成体2−2を得た。
触媒を添加したエポキシ樹脂を作製したエナメル部分とデンチン部分の界面に塗り接着した。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
セラミック接着材を作製したエナメル部分とデンチン部分の界面に塗り接着した。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
粉液混練タイプのセメントで、イオン性ポリマーとガラスを反応させて硬化するタイプのセメント材料を用いた。エナメル部分とデンチン部分の界面に塗り接着した。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
登録商標アロンアルファーとして売られている接着材で、エナメル部分とデンチン部分の界面に塗り接着した。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
切削に関しては両者良好な状況であった。セメント材料やα接着剤はチッピングが見られたものの、天然歯牙と同様な切削感を得られた。
歯牙形体のエナメル部分とデンチン部分のメス型の金型を掘出し、目的形状を作製した。
比較例1では二層構造にできる射出成形金型を作製し、デンチン部分とエナメル部分を成形した成形体を得られる様にした。
エナメル部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径0.25μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形した。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径3.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、エナメル部分に続いて歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製された歯牙の形をした射出体を、脱脂、焼成(1100度、係留時間10分)として焼成体3を得た。焼成体は30個作製し試験を行なった。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が68%、SiO2が2%、平均粒径5.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、エナメル部分に続いて歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製された歯牙の形をした射出体を、脱脂、焼成(1500度、係留時間15分)として焼成体4を得た。焼成体は30個作製し試験を行なった。
ペレット作製時のバインダ量が焼成体の収縮率に与える影響を見るために、ステアリン酸の量を18%とする以外は、比較例1と同様にして、焼成体5および6を作製した。
焼成体5および6は、エナメル部分とデンチン部分とが十分に接着されていて、デンチン部分及びエナメル部分双方とも天然歯牙の切削感と近かった。
実施例1と同じ様に作製して得られた焼成体1−1、1−2、2−1、2−2のエナメル部分とデンチン部分とを低融点ガラス粉末を用いて焼成して接合して切削感を確認した。
ガラス粉末にヘラウス社製のIP9021(低融点ガラス、575℃焼成)を用いた場合を焼成体7、IP9049(低融点ガラス、610℃焼成)を用いた場合を焼成体8とした。
焼成体7、8は焼成により、ガラス質が溶け、デンチン部分とエナメル部分が接着されたが、切削時に界面のガラス部分に亀裂が入り、ガラス質の接着層から剥離やチッピングが発生した。
実施例1の様に接着性やチッピングなどに課題を残すものの、切削感については多大な効果があった。
実施例1と同じ様に作製して得られた焼成体1−1、1−2、2−1、2−2のエナメル部分とデンチン部分をエポキシ樹脂、セラミック接着材、セメント材料、α接着材を用いて接合して切削感を確認した。但し、膜厚を制御する為に700μm、400μm、350μm、250μm、150μm、50μm、20μmのアルミナ粉末を各接着材3%混合してエナメル部分とデンチン部分膜厚を制限した。
接着層の厚みを規定した歯牙を作製した後、切断して接着層を顕微鏡で測定した。各接着層の厚みの規定の為の用いたアルミナ粉末よりも数十ミクロン厚く作製されていることを確認した。
一次粒子径3.0μmのAl2O3粉末700gとステアリン酸300g(30%)を加温混練し、デンチン形状の金型に射出した。射出した成形体を600℃3時間にて脱脂し、1400℃で焼成した。焼成温度での係留時間は15分とした。自然放冷した結果、デンチン部分が完成した。
一次粒子径0.3μmのAl2O3粉末700gとステアリン酸300g(30%)を加温混練し、エナメル形状の金型に射出した。射出した成形体を600℃3時間にて脱脂し、1500℃で焼成した。焼成温度での係留時間は15分とした。自然放冷した結果、エナメル部分が完成した。
完成したエナメル部分とデンチン部分とをエポキシ樹脂で接着して完成とした。試験結果を表6に示す。試験には歯科用ダイヤモンドバーを用いた。
実施例5に倣い、実施例6〜10、比較例2〜6を行なった。実施例5と異なる点を表5に示し、試験結果を表6に示す。
比較例2は、焼成温度が低い為に十分な焼成が行なわれず、全体として柔らかな切削感となった。
比較例3は、焼成温度が高い為に過剰な焼成が行なわれ、全体として硬い切削感となった。切削時に小さなチッピング(割れ)が見られた。
比較例4は、エナメル部分が軟かく、デンチン部分が硬くなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例5は、エナメル部分デンチン部分共に柔らかくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例6は、エナメル部分デンチン部分共に比較例5よりは硬くなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
デンチン部分およびエナメル部分を同一組成で実施した実施例および比較例を以下で示す。成形方法は実施例5に従い表7の条件で実施した。金型は歯牙の金型を用いた。試験結果を表8に示す。
実施例11〜15は、成形性、切削性、支台歯形成性、窩洞形成性、共に良好に作製できた。
デンチンエナメル移行性については一体成形であるため見られないが、口腔内の治療の練習として十分に耐え得るものであった。
比較例7は、焼成温度が低い為に十分な焼成が行なわれず、全体として柔らかな切削感となった。
比較例8は、焼成温度が高い為に過剰な焼成が行なわれ、全体として硬い切削感となった。切削時に小さなチッピング(割れ)が見られた。
比較例9は、軟かくなった。天然歯の切削感とかけ離れた。
比較例10は、比較例9よりも柔らかくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例11は、比較例10よりは硬くなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
歯牙形体のエナメル部分とデンチン部分のメス型の金型を掘出し、目的形状を射出成形できる金型を作製した。エナメル部分もデンチン部分も成形後、脱脂、焼成により収縮が発生する為、その部分を事前に大きく計算して金型を作製した。材料ごとに金型を調整して実施した。エナメルの収縮は約10%であり、デンチンの収縮は約5%程度であった。
エナメル部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径0.25μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体7−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径3.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体7−2を得た。
作製されたデンチン部分の上にエナメル部分を下記のガラス粉末を介在させて、脱脂、焼成(1200度、係留時間10分)として焼成体9を得た。
エナメル部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が100%、平均粒径0.3μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体8−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が68%、SiO2が2%、平均粒径5.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体8−2を得た。
作製されたデンチン部分の上にエナメル部分を下記のガラス粉末を介在させて、脱脂、焼成(1400度、係留時間15分)として焼成体10を得た。
ガラス粉末には、平均粒子系0.5μm最大粒系2.0μmの溶融シリカを用いた。
上記と同じ様に作製して得られた焼成体9−1、9−2、10−1、10−2のエナメル部分とデンチン部分を石英ガラス粉末を介在させて焼成して焼成体11、12を得た。
切削試験では、焼成体9〜12全てにおいて、良好な切削感であることが確認できた。
接着状態試験は焼成体9〜12を約5ミリ間隔でダイヤモンドディスクを用いてスライスして、接着状態を確認した。焼成体9〜12全てにおいて、良好な接着状態であることが確認できた。
(実施例17)
一次粒子径0.3μmのAl2O3粉末700gとステアリン酸300g(30%)を加温混練し、エナメル形状の金型に射出した。射出した成形体を600℃3時間にて脱脂し、1500℃で焼成した。焼成温度での係留時間は15分とした。自然放冷した結果、エナメル部分が完成した。
完成したエナメル部分を歯牙形状の金型に納め、残りのデンチン部分にエポキシ樹脂を射出して完成とした。試験結果を表10に示す。試験には歯科用ダイヤモンドバーを用いた。
実施例17に倣い、実施例18〜22、比較例12〜16を行なった。実施例17と異なる点を表9に示し、試験結果を表10に示す。
Aは天然歯牙と近似している場合の評価であり、Cは、天然歯牙と掛け離れており、硬すぎるかまたは軟らかすぎる場合に評価し、市販の樹脂歯牙程度の使用感である場合の評価とした。Bはその中間あたりの評価とした。
デンチンエナメル移行性とは、デンチン層とエナメル層の界面を研削材は移行する折に切削感が天然歯に近似しているかどうかを確認した。
比較例12は、エナメルの焼成温度が低い為に十分な焼成が行なわれず、全体として柔らかな切削感となった。
比較例13は、エナメルの焼成温度が高い為に過剰な焼成が行なわれ、全体として硬い切削感となった。切削時に小さなチッピング(割れ)が見られた。
比較例14は、エナメル層が軟かくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例15は、エナメル層が柔らかくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例16は、エナメル層が比較例15よりは硬くなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
エナメル部分を実施例18〜22、比較例12〜16と同一組成で実施し、デンチン部分にアルミナ粉末75%、エポキシ樹脂25%を混合したコンポジットを用いた実施例および比較例を以下で示す。成形方法は実施例17に従い実施した。金型は歯牙の金型を用いた。試験結果を表11に示す。
デンチンエナメル移行性については一体成形であるため見られないが、口腔内の治療の練習として十分に耐え得るものであった。デンチンの切削性が実施例17〜22に比べて良くなった。
比較例17は、焼成温度が低い為に十分な焼成が行なわれず、全体として柔らかな切削感となった。
比較例18は、焼成温度が高い為にエナメル部分の過剰焼成が行なわれ、全体として硬い切削感となった。切削時に小さなチッピング(割れ)が見られた。
比較例19は、エナメル部分が軟かくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例20は、エナメル部分が柔らかくなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
比較例21は、比較例20よりもエナメル部分が硬くなった。天然歯の切削感と大きくかけ離れた。
デンチン部分がアルミナのコンポジットとなったことから、デンチンの切削性は向上したと共に、エナメル部分からデンチン部分への移行性も向上した。
エナメル部分を実施例17と同一組成で実施し、デンチン部分にコンポジットを用いた実施例を作製した。
コンポジットは、アルミナ粉末55%、酸化亜鉛20%、エポキシ樹脂25%を混合して作製した。エナメル部分の成形方法は実施例1に従い実施した。金型は歯牙の金型を用いた。試験として、窩洞形成し、歯牙模型を歯科用レントゲンで撮影したところ、デンチン形状が容易に撮影することができた。
エナメル部分を実施例17と同一組成で実施し、デンチン部分にセメントを用いた実施例を作製した。
セメントは、アルミノシリケートガラス93.5%および酒石酸6.5%からなる粉剤2.6gと、ポリアクリル酸45%およびトリカルボン酸55%からなる液剤1.0gを混練して作製した。エナメル部分の成形方法は実施例1に従い実施した。金型は歯牙の金型を用いた。試験として、窩洞形成し、歯牙模型を歯科用レントゲンで撮影したところ、デンチン形状が容易に撮影することができた。
一次粒子径3.0μmのジルコニア(ZrO2)粉末500g、シリカ(SiO2)粉末200gとステアリン酸300g(30%)を加温混練し、エナメル形状の金型に射出した。射出した成形体を600℃3時間にて脱脂し、1300℃で焼成した。焼成温度での係留時間は2時間とした。自然放冷した結果、エナメル部分が完成した。他は実施例17と同様に歯牙を作製した。
アルミナを主成分とする歯牙に比べると、切削感が劣る部分もある。しかし、樹脂やコンポジットのエナメル歯牙に比べると、容易に削れ過ぎることも無く、軟かくなく、天然歯牙に近い切削感であった。また、ガラス質に比べると、チッピングを起こすことも無く、天然歯牙に近い切削感であった。デンチンへの移行部分も今までの歯牙模型には無い、エナメル質と象牙質の移行感覚であり、天然歯牙を利用しなくても治療の練習をすることができた。
(実施例31〜49、比較例22〜25)
(歯牙の焼成体作製)
歯牙形体の形状を射出成形できる金型を作製した。歯牙の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径3.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製された歯牙部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1300℃、係留時間10分)として焼成体13を得た。
歯牙形体のエナメル部分とデンチン部分の形状を射出成形できる金型を作製した。エナメル部分もデンチン部分も成型後、脱脂、焼成により収縮が発生する為、その部分を事前に大きく計算して金型を作製した。材料ごとに金型を調整して実施した。
作製されたエナメル部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1550℃、係留時間10分)として焼成体14−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が68%、SiO2が2%、平均粒径5.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製されたデンチン部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1400℃、係留時間15分)として焼成体14−2を得た。
得られた焼成体13、14−1、14−2を以下の各含浸材料中に包埋し、真空容器に入れ、真空にすることで焼成体の空隙部分に十分に含浸したことを確認し、焼成体14−1、14−2は接合し、エポキシ樹脂の接着材で接着させた。
作製された歯牙の切削感を確認した。焼成体はそれぞれ30個作製し試験を行なった。
パラフィンワックス(日本精株式会社、パラフィンワックス 標準品):焼成体の包埋前に十分に加熱し、液化していることを確認した。
蜜蝋(みざらし密ロウワックス):焼成体の包埋前に十分に加熱し、液化していることを確認した。
セルロース(信越化学工業株式会社、SM-8000):触媒を添加したシリコーン樹脂を用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
コンニャクマンナン(伊那食品工業):適当な硬さになるようにお湯で溶かし、加熱した。デシケータに入れる前に凝固剤を投入した。
寒天(伊那食品工業):適当な硬さになるようにお湯で溶かし、加熱した。
ゼラチン(新田ゼラチン):適当な硬さになるようにお湯で溶かし、加熱した。
エポキシ樹脂(低粘度エポキシレジン Z-2/H-07):触媒を添加したエポキシ樹脂を用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
アクリル樹脂(クラレ製、MMAモノマー):化学重合触媒を添加したアクリル樹脂を用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
シリコーン樹脂(RTVシリコーン樹脂 M8017:旭化成):触媒を添加したシリコーン樹脂を用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
比較例22〜25は含浸させていない焼成体を用いた。
B(切削感):デンチンとエナメルとが十分に表現できていなかった。エナメル部分が柔らかかったが、天然歯と同様な粘り気を感じた。
B(切削ネバさ):粘り気というより、若干の弾性感があった。
C(切削ネバさ):天然歯に比べ、粘り気が軟かく感じた。
A(生体的ウエット感):天然歯同様に生体のウエット感があり、肉質を感じるウエット感がある。良好な結果であった。
B(生体的ウエット感):天然歯同様に生体のウエット感があったが、肉質感はあるもののAに比べてやや劣る。
C(生体的ウエット感):天然歯に比べ、生体のウエット感が異なる様に感じた。
D:切削時の粘りが感じられず、粉塵が大きく飛散した。
実施例33、39は比較例22、23と比べて粘りが感じられ天然歯牙に近い切削感が得られた。
注水によりセルロースの溶出が見られたが、問題なく試験を終えた。切削された粉塵も比較例22と比べて少なく、飛散も少なかった。しかし、生体のウエット感が異なる様に感じた。
実施例34、35、36、40、41、42は実施例33、39と比べて粘りが感じられ天然歯牙と同様な切削感が得られた。象牙細管からの体液の感じも近似していた。切削された粉塵も比較例22と比べて少なく、飛散も少なかった。注水下でも、容易に切削体験が行なえた。
注水下という実際の臨床使用環境にて容易に歯牙切削練習をできることを確認した。また、天然歯同様に生体のウエット感があり、良好な結果であった。
含浸材料として、ヘット(牛脂)を用いて焼成体13、14を包埋して歯牙を作製した。焼成体の包埋前に十分に加熱し、液化していることを確認した。24時間冷却後、切削した結果、切削感や切削ネバさ、生体っぽいウエット感も良かった。特に生体っぽいウエット感については他の材料に比べて優れていた。切削時の滑る感じや強く切削し過ぎた場合の臭いまでも近かった。
B(切削感):デンチンとエナメルとが十分に表現できていなかった。
B(切削ネバさ):粘り気というより、若干の弾性感があった。
D:切削時の粘りが感じられず、粉塵が大きく飛散した。
A(切削粉砕感):切削時における粉砕感がほとんど無く、生体歯牙を削る感覚であった。
B(切削粉砕感):切削時における粉砕感が感じられ、若干異なるものの生体歯牙を削る感覚であった。
D:切削時の粘りが感じられず、粉塵が大きく飛散した。
実施例46は比較例24と比べて粘り気が感じられ天然歯牙と同様な切削感が得られた。切削された粉塵も比較例24と比べて少なく、飛散も少なかった。実施例44、45に比べると飛散量が多かった。切削感も天然歯に近似している。実施例44、45に比べると天然歯が持つ切削時の抵抗の感じが若干劣るように思われる。実施例44、45よりは劣るものの、天然歯牙の状態が再現できていた。
実施例47、48は比較例25と比べて粘り気が感じられ天然歯牙と同様な切削感が得られた。切削された粉塵も比較例25と比べて少なく、飛散も少なかった。エナメル部分からデンチン部分へ移層時においても、粘り気を感じる天然歯同様の切削感であった。切削時におけるセラミックス独特の粉砕感がほとんど無く、生体歯牙を削る感覚に近かった。
実施例49は比較例25と比べて粘り気が感じられ天然歯牙と同様な切削感が得られた。切削された粉塵も比較例25と比べて少なく、飛散も少なかった。実施例47、48に比べると飛散量が多かった。切削感も天然歯に近似している。
エナメル部分からデンチン部分へ移層時においても、粘り気を感じる天然歯同様の切削感であったが、実施例47、48に比べると天然歯と異なる抵抗の感じが若干劣るように思われる。実施例47、48よりは劣るものの、天然歯牙の状態が再現できていた。
(実施例50〜55)
(燃焼性歯髄型の作製)
目的の歯の歯髄形状にしたワックスをシリコーンゴムにて型を取り、シリコーンゴムの中にエポキシ樹脂を流し込み燃焼性歯髄型を得た。
歯牙形体の目的形状を射出成形できる金型を作製した。この金型に燃焼性歯髄型を設置できるように止め部を設けた。歯牙の原料としてのCIM用アルミナペレット(Al2O3が26%、SiO2が44%、平均粒径0.3μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、燃焼性歯髄型を設置した歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製された歯牙部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1300℃、係留時間10分)として焼成体15を得た。
歯牙形体のエナメル部分とデンチン部分の目的形状を射出成形できる金型を作製した。この金型に燃焼性歯髄型を設置できるように止め部を設けた。エナメル部分もデンチン部分も成型後、脱脂、焼成により収縮が発生する為、その部分を事前に大きく計算して金型を作製した。材料ごとに金型を調整して実施した。
作製されたエナメル部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1550℃、係留時間10分)として焼成体16−1を得た。
デンチン部分の原料としてのCIM用アルミナ ペレット(Al2O3が68%、SiO2が2%、平均粒径5.0μm、ステアリン酸30%)1kgを用いて、燃焼性歯髄型を設置した歯牙形体の金型に、射出成形し射出体を得た。
作製されたデンチン部分の形をした射出体を、脱脂、焼成(1400℃、係留時間15分)として焼成体16−2を得た。焼成体16−1、16−2は接合し、樹脂性接着材で接着し、焼成体16とした。
得られた焼成体15、16の歯髄の空間中に以下の各材料を注射器で注入した。
作製された歯牙の切削感を確認した。焼成体はそれぞれ30個作製し試験を行なった。
ポリビニルアルコール:ポリビニルアルコールを充填し乾燥した。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
ウレタンゴム硬度30:化学重合触媒を添加したウレタンゴムを用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
シリコーンゴム(RTVシリコーンゴム樹脂 M8017:旭化成):触媒を添加したシリコーンゴム樹脂を用いた。72時間放置後、ダイヤモンドバーで切削感を確認した。
比較例としてエナメルデンチン部分をエポキシで作製したもの(比較例26〜28)と、メラミン樹脂で作製したもの(比較例29〜31)を用い、歯髄部分に実施例と同じ樹脂を注入した。
実施例50〜55及び比較例26〜31のサンプルを10人の歯科医に以下の試験項目の評価を依頼した。各サンプルは3本ずつ、切削してもらった。以下の表14には最も多かった評価結果を示している。
露髄感覚とは、歯髄治療の為に咬合面からエナメル層、デンチン層と削っていき、髄の部分に達した時の切削感覚を評価して貰った。
根管清掃とは、根管にリーマという細い切削工具を入れ、根管内の髄をかき出し清掃することをいう。清掃性の評価結果を示している。
根管拡大とは、根管充填材を充填し易いように、清掃された根管内を拡張することをいう。拡張性の評価結果を示している。
B:デンチンと髄の切削感が異なり十分に表現できていなかったが、練習には十分に耐えられるものであった。
C:デンチンと髄との界面の切削感覚が異なり、天然歯と異なるものであった。
D:歯牙の切削感が全く異なり、露髄時の粘り気が感じられず、根管清掃、根管拡大時も感覚が異なった。
実施例51、52、54、55は実施例50、53に比べても、良好な露髄体験ができ、根管清掃や根管拡大などの根管治療の体験を十分に感じることができた。髄とデンチンとの界面の感覚が似ていた。根管清掃時の髄の取り出す感覚も近似していた。
比較例26、28はエポキシやメラミン樹脂のデンチンとポリビニルアルコール、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の界面状態が異なり、天然歯と近似の切削感を再現することができなかった。露髄感覚は、露髄する時の感覚が大きく異なっていた。根管清掃ではエポキシやメラミン樹脂と摺れる為、天然歯牙とは異なるものであった。根管拡大は、デンチンを削り拡大する感覚が、大きく異なった。
(実施例56)
一次粒子径0.3μmのAl2O3粉末700gとステアリン酸300g(30%)を加温し混練し、エナメル形状の金型に射出した。射出した成形体を600℃3時間にて脱脂し、1500℃で焼成した。焼成温度での係留時間は15分とした。自然放冷した結果、エナメル部分が完成した。エナメル形状のデンチンが接する部分にUV励起タイプの無機系蛍光顔料を10%とカーボンブラック0.2%を混合したエポキシ樹脂を少量付け、擬似齲蝕部分とした。
次に、エナメル部分を歯牙形状の金型に納め、残りのデンチン部分にアイボリー色にしたエポキシ樹脂を射出して完成とした。試験には歯科用ダイヤモンドバーを用いた。
実施例56に倣い、実施例57〜61を行なった。実施例56と異なる点を表15に示す。
齲蝕部分では黒い部分を削除し、ブラックライトで齲蝕部分を正確に取り除けていることを確認できた。
エナメル部分を実施例56〜61のアルミナ粉末焼成体とし、デンチン部分にアルミナ粉末75%とエポキシ樹脂25%を混合したコンポジットを用い、擬似齲蝕部分にエナメル形状部分のデンチンが接する部分にUV励起タイプの無機系蛍光顔料を10%を混合したエポキシ樹脂を少量付け擬似齲蝕部分とした。擬似齲蝕部分、デンチン部分共にアイボリー色を着色した。
成形方法は実施例56に従い実施した。金型は歯牙の金型を用いた。
切削性、支台歯成形性、窩洞成形性の評価は、天然歯との近似性で行ったが、どれも良好な結果であった。特にデンチンエナメル移行性とは、デンチン層とエナメル層の界面を研削材は移行する折に切削感が天然歯に近似しているかどうかを確認し、良好であった。
齲蝕部分の切削感が異なり、ブラックライトで齲蝕部分を正確に取り除けていることを確認できた。熟練者は容易に齲蝕部分の感覚を探ることができたが、初級者では練習を重ねるにつれて、齲蝕部分を切削することができる様になった。
このことから齲蝕部分の切削を体験することが容易なことが確認された。
エナメル部分及びデンチン部分を実施例62と同一組成で実施し、擬似齲蝕部分に酸化亜鉛20%、エポキシ樹脂80%を混合したコンポジットを用いた歯牙を作製した。成形方法は実施例56に従い実施した。金型は歯牙の金型を用いた。試験として、齲蝕除去し、歯牙模型を歯科用レントゲンで撮影したところ、齲蝕除去状況が容易に撮影することができた。
Claims (7)
- エナメル部分およびデンチン部分を含む、エナメル部分からデンチン部分へ切削する治療練習用の顎歯模型用の歯牙の製造方法であって、
無機粉末をバインダで練和し、ペレットを作製する工程、
一定の形状の射出成形用の金型を用いて、前記ペレットを射出成型して、所望の形状のエナメル部分およびデンチン部分の射出体をそれぞれ成形する工程、
エナメル部分およびデンチン部分の射出体の間に、700℃〜900℃に融点を有するガラスの粉末を介在させて積層した状態で、熱処理して、バインダを脱脂する工程、および
脱脂された射出体を所定温度で焼成し、エナメル部分およびデンチン部分からなる焼成体を形成する工程
を含み、
ここに、前記エナメル部分が、一次粒子径0.1〜1.0μmのAl 2 O 3 粉末の焼成体で形成され、前記デンチン部分が一次粒子径1.0〜8μmのAl 2 O 3 粉末の焼成体で形成されていることを特徴とする顎歯模型用の歯牙の製造方法。 - 前記デンチン部分を射出成形する工程において、前記デンチン部分の射出体の内部に、燃焼性材料を用いて歯髄形状に成形した燃焼性歯髄型を設置し、前記デンチン部分の射出体を焼成する工程において、前記燃焼性歯髄型を焼失させることによって、前記デンチン部分の焼成体の内部に歯髄形状の空間を形成し、さらに、
前記デンチン部分の焼成体内部に形成された歯髄形状の空間に、樹脂、シリコーンゴム、ワックスまたは水溶性材料を注入する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の顎歯模型用の歯牙の製造方法。 - 焼成後の前記ガラスの厚みが1〜500μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記エナメル部分または前記デンチン部分のいずれか一方または双方に、SrO、BaO、ZnO、ZrO 2 およびLa 2 O 3 よりなる群から選択される重金属元素酸化物を含有させ、X線造影性を付与することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の製造方法。
- 前記エナメル部分と前記デンチン部分の間もしくはその辺縁または前記エナメル部分と前記デンチン部分の移行部分周辺のデンチン側に疑似齲蝕部分を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記疑似齲蝕部分に、SrO、BaO、ZnO、ZrO 2 およびLa 2 O 3 よりなる群から選択される重金属元素酸化物を含有させ、X線造影性を付与することを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 請求項1〜6いずれかに記載の製造方法により得られた、エナメル部分からデンチン部分へ切削する治療練習用の顎歯模型用歯牙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008510900A JP5216578B2 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (16)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006113082 | 2006-04-17 | ||
JP2006113082 | 2006-04-17 | ||
JP2006115048 | 2006-04-18 | ||
JP2006115048 | 2006-04-18 | ||
JP2006128171 | 2006-05-02 | ||
JP2006128170 | 2006-05-02 | ||
JP2006128172 | 2006-05-02 | ||
JP2006128172 | 2006-05-02 | ||
JP2006128170 | 2006-05-02 | ||
JP2006128171 | 2006-05-02 | ||
JP2006130907 | 2006-05-10 | ||
JP2006130907 | 2006-05-10 | ||
JP2006142878 | 2006-05-23 | ||
JP2006142878 | 2006-05-23 | ||
PCT/JP2007/057146 WO2007119616A1 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
JP2008510900A JP5216578B2 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2007119616A1 JPWO2007119616A1 (ja) | 2009-08-27 |
JP5216578B2 true JP5216578B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=38609384
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008510900A Expired - Fee Related JP5216578B2 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
JP2008510901A Expired - Fee Related JP5276978B2 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008510901A Expired - Fee Related JP5276978B2 (ja) | 2006-04-17 | 2007-03-30 | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US20090305211A1 (ja) |
EP (2) | EP2011451B1 (ja) |
JP (2) | JP5216578B2 (ja) |
WO (2) | WO2007119617A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016080281A1 (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 株式会社ニッシン | 歯科実習用模型歯及びその製造方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200454623Y1 (ko) | 2009-10-07 | 2011-07-15 | 이태경 | 발치실습용 장치 |
EP2544165B1 (de) * | 2011-07-07 | 2015-06-10 | Franz Sachs GmbH & Co. KG | Lehrmodell zum Erlernen der Kariesbehandlung |
RU2486601C1 (ru) * | 2011-12-29 | 2013-06-27 | Ирина Владимировна Пяткова | Способ визуализации корневого канала удаленного зуба |
EP2796110B1 (en) | 2013-04-23 | 2017-06-07 | Credentis AG | Artificial tooth suitable as a caries model |
US9659507B2 (en) * | 2014-06-20 | 2017-05-23 | Craig Barrington | Process for clearing a tooth and illustrating the internal structure |
JP5859157B1 (ja) * | 2015-04-01 | 2016-02-10 | 株式会社松風 | 圧縮成型歯牙 |
FR3036836B1 (fr) | 2015-05-27 | 2017-06-09 | Inserm (Institut Nat De La Sante Et De La Rech Medicale) | Simulateur canalaire endodontique artificiel a base d'hydroxyapatite |
WO2017010190A1 (ja) | 2015-07-10 | 2017-01-19 | 株式会社寿技研 | 模擬動物器官の製造方法、模擬動物器官 |
GB201515722D0 (en) | 2015-09-04 | 2015-10-21 | Mars Inc | Animal dentistry apparatus |
AU367733S (en) * | 2015-09-04 | 2016-03-16 | Mars Inc | Tooth sectioning model |
CN109887391A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-06-14 | 四川大学 | 颜色分区式牙体预备训练模型 |
ES2786849B2 (es) * | 2019-04-12 | 2021-06-01 | Fundacion Univ San Antonio | Modelo para docencia en disciplinas odontologicas |
JP2021165222A (ja) * | 2020-04-01 | 2021-10-14 | 株式会社松風 | 沈殿剤を用いた歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法 |
CN111449780B (zh) * | 2020-05-18 | 2022-03-29 | 东莞市爱嘉义齿有限公司 | 一种拼接式金属义齿及制作方法 |
BE1027555B1 (fr) * | 2020-07-03 | 2021-04-06 | Univ Sichuan | Modèle de formation à la préparation de dents de type à partition de couleur |
EP3977959A1 (de) * | 2020-09-30 | 2022-04-06 | Ivoclar Vivadent AG | Verfahren zur herstellung eines dentalen formkörpers |
KR102286271B1 (ko) * | 2020-10-27 | 2021-08-05 | 주식회사 하스 | 치아 보철수복을 위한 기성 크라운 제조방법 |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6289983A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-24 | 日本電気硝子株式会社 | 歯牙模型 |
JPS62113190A (ja) * | 1985-11-13 | 1987-05-25 | 株式会社ニッシン | 歯髄腔を有する歯牙模型の製造法 |
JPS62103081U (ja) * | 1985-12-16 | 1987-07-01 | ||
JPS62286467A (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-12 | 三井化学株式会社 | セラミックスの接着方法 |
JPH05105502A (ja) * | 1991-10-18 | 1993-04-27 | Chichibu Cement Co Ltd | 射出成形材料 |
JPH05216394A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-08-27 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH05241498A (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-21 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH05241500A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH08332618A (ja) * | 1995-06-06 | 1996-12-17 | Ngk Insulators Ltd | 棒状セラミック体の製造方法 |
JP2003010209A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-14 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 人工歯牙 |
JP2003515429A (ja) * | 1999-12-07 | 2003-05-07 | イノツェルミック ゲセルシャフト フュール イノヴァティーヴェ ケラミック エムベーハー | セラミック製の入れ歯の製造法並びにこの方法に従って製造された非常に丈夫なセラミック製の入れ歯 |
JP2004513709A (ja) * | 2000-11-15 | 2004-05-13 | ボストン サイエンティフィック リミテッド | 放射線不透過性の外科器具 |
JP2005234250A (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-02 | Nisshin:Kk | 歯科実習用多層模型歯 |
Family Cites Families (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2750670A (en) * | 1952-10-13 | 1956-06-19 | Vigg John | Dental model |
US3367027A (en) * | 1964-04-24 | 1968-02-06 | Kato Kazuo | Porcelain teeth having a new holding structure and method for manufacturing same |
US3971754A (en) * | 1973-12-10 | 1976-07-27 | Pennwalt Corporation | X-ray opaque, enamel-matching dental filling composition |
EP0240643A1 (fr) * | 1986-04-11 | 1987-10-14 | Tyszblat Sadoun, Michèle | Procédé de fabrication de prothèses dentaires |
EP0252603A3 (en) | 1986-06-06 | 1989-04-12 | Mitsui Sekiyu Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Adhesives for ceramics and processes for the bonding of ceramics using same |
JPS6490068A (en) | 1987-08-14 | 1989-04-05 | Montedison Spa | Metal base plate coated with liquid crystal polymer and method for manufacture thereof |
JPH064371Y2 (ja) * | 1987-12-09 | 1994-02-02 | オリンパス光学工業株式会社 | 歯牙模型 |
US4902232A (en) * | 1988-09-19 | 1990-02-20 | Irving Neustadter | Dental training model with artificial teeth set |
US5284695A (en) * | 1989-09-05 | 1994-02-08 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Method of producing high-temperature parts by way of low-temperature sintering |
US5120229A (en) * | 1990-09-10 | 1992-06-09 | The Curators Of The University Of Missouri | Dental teaching model |
JPH05216395A (ja) | 1992-02-06 | 1993-08-27 | Kanebo Ltd | 歯牙模型及びその製造方法 |
JPH05241499A (ja) | 1992-02-26 | 1993-09-21 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH07110804B2 (ja) * | 1992-03-16 | 1995-11-29 | 山八歯材工業株式会社 | コンポジットレジン歯及びその製造法 |
US6159417A (en) * | 1994-09-19 | 2000-12-12 | Trustees Of Boston University | Method for fabricating ceramic network material |
EP0803241B1 (en) | 1996-04-27 | 2006-06-14 | GC Dental Products Corporation | Dental material |
JP4636514B2 (ja) | 1996-04-27 | 2011-02-23 | 株式会社ジーシーデンタルプロダクツ | 歯科用材料の製造方法 |
US7655586B1 (en) * | 2003-05-29 | 2010-02-02 | Pentron Ceramics, Inc. | Dental restorations using nanocrystalline materials and methods of manufacture |
DE19853949C2 (de) * | 1998-11-23 | 2003-01-09 | Ivoclar Vivadent Ag | Keramische Zahnrestauration |
EP1101484B1 (en) * | 1999-11-17 | 2007-01-10 | Kabushiki Kaisha Shofu | Dental fillers |
US6524105B2 (en) * | 2000-05-16 | 2003-02-25 | Ivoclar Vivadent Ag | Dental model |
US6988894B2 (en) * | 2001-05-03 | 2006-01-24 | Lee Charles Q | Dental training device |
SE0200007D0 (sv) * | 2002-01-03 | 2002-01-03 | Sandvik Ab | Method for making ceramic artificial dental bridges |
JP2004094049A (ja) | 2002-09-02 | 2004-03-25 | Nisshin:Kk | 歯科実習用模型歯 |
JP2004300066A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Mitsui Chemicals Inc | 歯科用材料および歯科用組成物 |
US20060024651A1 (en) * | 2004-08-02 | 2006-02-02 | Davis Antonio M | Sneeks |
US20100015588A1 (en) * | 2005-07-20 | 2010-01-21 | Satoru Funakoshi | Multilayered model tooth for dental training |
KR101244911B1 (ko) | 2005-10-11 | 2013-03-18 | 삼성전자주식회사 | 카메라 파라미터를 이용한 다시점 동영상 부호화 및 복호화장치 및 방법과 이를 수행하기 위한 프로그램이 기록된기록매체 |
US7537455B2 (en) * | 2006-01-19 | 2009-05-26 | Under Dog Media, L.P. | Apparatus for teaching, demonstration, or simulation, of orthodontic temporary anchorage device placement and the use thereof |
JP5090650B2 (ja) | 2006-02-28 | 2012-12-05 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベータの戸開閉異常監視装置 |
JP2007323052A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-12-13 | Shiyoufuu:Kk | 顎歯模型用複合歯牙及びその製造方法とその応用 |
JP5154126B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-02-27 | 株式会社ジーシー | 支台歯築造用コンポジットレジン |
JP5216394B2 (ja) | 2008-04-11 | 2013-06-19 | 株式会社アマダ | 帯鋸盤における切粉除去装置 |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2008510900A patent/JP5216578B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2007-03-30 EP EP07740584.3A patent/EP2011451B1/en not_active Not-in-force
- 2007-03-30 EP EP07740582A patent/EP2011450B1/en not_active Not-in-force
- 2007-03-30 US US12/226,452 patent/US20090305211A1/en not_active Abandoned
- 2007-03-30 WO PCT/JP2007/057148 patent/WO2007119617A1/ja active Application Filing
- 2007-03-30 WO PCT/JP2007/057146 patent/WO2007119616A1/ja active Application Filing
- 2007-03-30 US US12/226,451 patent/US8267695B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-03-30 JP JP2008510901A patent/JP5276978B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2013
- 2013-10-04 US US14/046,178 patent/US8784112B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6289983A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-24 | 日本電気硝子株式会社 | 歯牙模型 |
JPS62113190A (ja) * | 1985-11-13 | 1987-05-25 | 株式会社ニッシン | 歯髄腔を有する歯牙模型の製造法 |
JPS62103081U (ja) * | 1985-12-16 | 1987-07-01 | ||
JPS62286467A (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-12 | 三井化学株式会社 | セラミックスの接着方法 |
JPH05105502A (ja) * | 1991-10-18 | 1993-04-27 | Chichibu Cement Co Ltd | 射出成形材料 |
JPH05216394A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-08-27 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH05241498A (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-21 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH05241500A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Kanebo Ltd | 歯牙模型 |
JPH08332618A (ja) * | 1995-06-06 | 1996-12-17 | Ngk Insulators Ltd | 棒状セラミック体の製造方法 |
JP2003515429A (ja) * | 1999-12-07 | 2003-05-07 | イノツェルミック ゲセルシャフト フュール イノヴァティーヴェ ケラミック エムベーハー | セラミック製の入れ歯の製造法並びにこの方法に従って製造された非常に丈夫なセラミック製の入れ歯 |
JP2004513709A (ja) * | 2000-11-15 | 2004-05-13 | ボストン サイエンティフィック リミテッド | 放射線不透過性の外科器具 |
JP2003010209A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-14 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 人工歯牙 |
JP2005234250A (ja) * | 2004-02-20 | 2005-09-02 | Nisshin:Kk | 歯科実習用多層模型歯 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016080281A1 (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 株式会社ニッシン | 歯科実習用模型歯及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20090317780A1 (en) | 2009-12-24 |
WO2007119617A1 (ja) | 2007-10-25 |
US20090305211A1 (en) | 2009-12-10 |
EP2011451A1 (en) | 2009-01-07 |
JPWO2007119617A1 (ja) | 2009-08-27 |
JPWO2007119616A1 (ja) | 2009-08-27 |
EP2011450A1 (en) | 2009-01-07 |
US8784112B2 (en) | 2014-07-22 |
JP5276978B2 (ja) | 2013-08-28 |
EP2011450B1 (en) | 2012-09-12 |
EP2011450A4 (en) | 2010-12-01 |
EP2011451B1 (en) | 2013-06-05 |
US8267695B2 (en) | 2012-09-18 |
US20140030685A1 (en) | 2014-01-30 |
EP2011451A4 (en) | 2010-11-24 |
WO2007119616A1 (ja) | 2007-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5216578B2 (ja) | 顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 | |
CN101466326B (zh) | 齿弓模型用牙齿及其制造方法 | |
JP5230262B2 (ja) | 樹脂または低融点ガラス含浸エナメル部分を有する歯牙模型用の歯牙の製造方法 | |
JP5308154B2 (ja) | 顎歯模型用歯牙およびその製造方法 | |
JP2004255201A (ja) | 歯形および歯科用充填物を製造するための注入セラミック網状構造物を製造する方法 | |
US8221128B2 (en) | Tooth for tooth model, comprising enamel portion impregnated with resin or low melting point glass, and method for producing the same | |
JPS63135159A (ja) | 熱硬化・熱可塑成形部品および口外歯科修復法 | |
JP5173240B2 (ja) | 顎歯模型用軟質再現歯牙 | |
JP5173241B2 (ja) | 顎歯模型用歯髄付き歯牙の製造方法 | |
JPS63139542A (ja) | 口外歯科修復方法 | |
JP5173242B2 (ja) | 顎歯模型用齲蝕付き歯牙 | |
JP2007323052A (ja) | 顎歯模型用複合歯牙及びその製造方法とその応用 | |
JP5191140B2 (ja) | デンチン層とエナメル層の間の空隙に樹脂を充填した歯牙 | |
JP5236204B2 (ja) | 顎歯模型用の歯牙及びその製造方法 | |
JP4514231B2 (ja) | ガラス組成で接着されたデンチンセラミックスとアルミナセラミックスの歯牙 | |
JP2007312840A (ja) | 象牙質層を先に成型する顎歯模型用の歯牙およびその製造方法 | |
JP5236202B2 (ja) | 顎歯模型用の歯牙 | |
JP2007310373A (ja) | 顎歯模型用のアルミナ歯牙とその応用 | |
JP5173243B2 (ja) | X線造影性を有する顎歯模型用歯牙 | |
JP2006163331A (ja) | 顎歯模型用の歯牙形状 | |
Ironside | An in vitro analysis of the behaviour of an alumina based dental all-ceramic restorative system subjected to occlusal loads | |
Tawde | Cyclic testing of porcelain laminiate veneers on superficial enamel and dentin: Pressed vs. conventional layered porcelain |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090910 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5216578 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |