JPH064371Y2 - 歯牙模型 - Google Patents

歯牙模型

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JPH064371Y2
JPH064371Y2 JP1987187590U JP18759087U JPH064371Y2 JP H064371 Y2 JPH064371 Y2 JP H064371Y2 JP 1987187590 U JP1987187590 U JP 1987187590U JP 18759087 U JP18759087 U JP 18759087U JP H064371 Y2 JPH064371 Y2 JP H064371Y2
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dentin
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康治 袴塚
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、歯科医療技術の研究や教育実習用として用い
られる歯牙模型に関する。
〔従来の技術〕
従来、歯科系大学,歯科医療技術者養成所等に於ける歯
科医療技術の研究や、歯科系医学生等に対する教育実習
等において使用する歯牙としては、主として自然歯すな
わち抜歯した人間の歯牙が用いられてきた。しかるに近
年はその自然歯の入手が困難となりつつあり、仮に入手
し得たとしても、完全な原型を保有している自然歯は極
端に少なく、実用には供し得ないという実状にある。そ
の結果、最近は自然歯の代替品として歯牙模型が使用さ
れるに至っている。この種の歯牙模型としてはエポキシ
レジン,ユリヤレジン,メラミンレジン等の高分子材料
系にて形成した歯牙模型や、歯冠部のエナメル質部をセ
ラミックスで形成し、象牙質部をセラミックスと合成樹
脂とで形成した二体構造の歯牙模型等がある。なお公知
技術として実開昭57−25366号公報等に記載され
たものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の高分子材にて形成された歯牙模型は、自然歯に比
較すると硬度が低い。しかも決定的な欠点として、歯牙
模型の組織のすべてが均一なものであるため、自然歯に
於けるようにエナメル質部と象牙質部とより成る歯牙自
体の組織上の区別がなく、切削技術の研修の際等におけ
る切削感が自然歯とは大きく異なるという欠点がある。
また、エナメル質部と象牙質部の二体からなる人工歯
は、エナメル質部材と象牙質部材の膨脹係数が異なるた
め、一体成形がしにくいという製作上の欠点や、エナメ
ル質部のセラミックスが自然歯部よりも硬いため、自然
歯に近い切削感が得られないという欠点があった。
そこで本考案の目的は、自然歯に近い硬さおよび構造を
有し、切削技術の研修の際等において自然歯に近い切削
感が得られ、歯科医療技術の教育実習用および研究用の
歯牙として極めて好適な歯牙模型を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点を解決し、目的を達成するために次
のような手段を講じた。すなわち、少なくとも外表面に
エナメル質層が形成された歯冠部と、上記エナメル質層
よりも柔らかい象牙質の歯根層からなる歯根部と、上記
歯冠部及び歯根部とは異なる硬さ及び異なる色を有し、
上記歯根部と歯冠部とを接合する象牙質認識層とからな
ることを特徴とする歯牙模型としたものである。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、次のような作用を
呈する。すなわちエナメル質層の切削時には、自然歯と
同等の切削感が得られる。そして切削位置が象牙質認識
層に至ると、歯冠部と象牙質認識層の硬さの違いによる
切削感の違いを認識でき、かつ、それぞれの色の違いに
より実際に削った深さを容易に目で確認できるというよ
うに、触覚及び視覚の両面から、象牙質認識層の存在を
認識できる。さらに、この象牙質認識層から歯根部へと
切削が進むと、再び、切削感及び色の違いにより、象牙
質認識層から歯根部へ切削段階が変化したことを触覚及
び視覚の両面から認識させることができる。つまり自然
歯の切削感とほぼ同様の切削感が得られる。なお、象牙
質認識層として接着性レジンを用いた場合にはエナメル
質層と象牙質認識層との熱膨脹係数の差による離脱現象
が防止され、安定性が増す。
〔実施例〕
第1図(a)(b)および第2図(a)(b)は本考案
の一実施例の歯牙模型を示す図で、第1図(a)(b)
は前歯の側面図および断面図、第2図(a)(b)は臼
歯の側面図および断面図である。図中の1は歯冠部、2
は歯根部であり、3はエナメル質層、4は象牙質層を認
識させる象牙質認識層、5は歯根層である。
エナメル質層3は、金雲母結晶[NaMg(Si
lO10)F]およびリチア・アルミナ・シリカ系結
晶(LiO・Al・2SiO,LiO・A
・4SiO)が同時に析出したビッカース硬
さ350〜450に制御されたガラス・セラミックスか
ら構成されている。エナメル質層3の表面は、遠心バレ
ル研磨により滑たくな面に仕上げられている。一方、歯
根層5はポリオール(主剤)に白色・赤色および黄色の
着色剤を加え、さらにイソシアネートプレポリマー(硬
化剤)を混入してシリコーンゴム母型に真空下で注入し
て、常温で硬化させて得たものである。上記、エナメル
質層3と歯根層5との間に介在し、両者を合着している
象牙質認識層4はオペーク色を呈した接着性レジンで形
成されている。かくして三層構造を有するものとなって
いる。
このようにして作製した歯牙模型と自然歯とをエアータ
ービンエンジン付きハンドピースで切削した結果、ほぼ
同じ切削感が得られた。すなわち切削加工をエナメル質
層3より開始すると、エナメル質層3では自然歯と同等
の切削感が得られる。そして切削刃の先端が象牙質認識
層4に到達すると、実施者は、オペーク色を施された接
着性レジンにより視覚および切削感によって、それまで
と異なった層に至ったことを認識し得ることになる。さ
らに切削が進むと切削感がさらに別のものとなるので歯
根層に至ったことを認識できる。従って、エナメル質層
3及び歯根層5を上述した硬度,材質で形成し、かつ両
者を接着性レジンで接着したことから、自然歯を切削加
工する場合と同様の切削感が得られ、歯科実習効果を高
めることができる。
また象牙質認識層4が実習者に与える視覚及び切削感か
ら切削工程がエナメル質層3から歯根層5へ移行するこ
とを、歯根層5の切削を開始する以前に知ることができ
る。このため、実習者は切削作業の工程変化に適切に対
応することができ、歯冠部の切削作業の進行の際、歯根
部まで削ってしまうことがなく、その後の歯根部の切削
作業に備えることができる。
また切削工程の変化を切削作業の中で認識することがで
きるので、経験の浅い実習者にとっては、単に自然歯に
近似した模型を使う以上に高い実習効果を得ることがで
きる。
第3図および第4図は、本考案の第2実施例を示す図で
ある。本実施例は第1図、第2図に示したものに、さら
に歯髄に類似した層6を付加した例である。なお第3図
は前歯、第4図は臼歯の歯牙模型の断面図である。エナ
メル質層3、象牙質認識層4、歯根層5は第1実施例と
同様の材質で形成されている。そして歯根層5内の埋設
した歯髄層6は軟質レジンまたはラバー系材料、例え
ば、シリコン・ラバー,SBR等でできている。そして
神経繊維を知覚させるために、歯髄層6の中には有機あ
るいは無機質繊維状材料が内蔵されている。
本実施例によれば、実施者はエナメル質層3を切削し、
象牙質認識層4に至ると、象牙質を知覚する。さらに切
削を続けると、歯髄層6に至ったことが知覚できる。そ
の際、実施者は抜髄処置および根管治療の実習に移行で
きる。また内蔵した繊維状材料により、実施者はより自
然歯に近い感覚で実習を行なえる。このように第3図、
第4図に示した構成の人工歯牙模型によれば、第1実施
例同様の作用効果を奏する上、自然歯と同様の切削感を
体験しつつ、さらに高度な治療の実習を併行して行なう
ことが可能となる。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本
考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である
のは勿論である。
〔考案の効果〕
本考案の歯牙模型によれば、従来品に比べ、より自然歯
に近い硬さおよび構造を持っているため、切削技術研修
等を行なう際、自然歯に近い切削感を覚えることができ
る。しかも、エナメル質層と歯根層との間に、切削工程
の変化を予め視覚及び触覚にて認識させる象牙質認識層
を設けたので、切削工程がエナメル質層から歯根層へ移
行することを、実際に歯根層を切削する以前に、切削作
業の中で認識することができ、単に自然歯に近似した模
型を使う以上の高い実習効果を得ることができる。
よって、本考案によれば、歯科医療技術の教育実習用及
び研究用として極めて有用な歯牙模型を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)および第2図(a)(b)は本考案
の第1実施例を示す図で、第1図(a)(b)は前歯の
側面図および断面図、第2図(a)(b)は臼歯の側面
図および断面図である。第3図および第4図は本考案の
第2実施例を示す図で、第3図は前歯の断面図、第4図
は臼歯の断面図である。 1…歯冠部、2…歯根部、3……エナメル質層、4…象
牙質認識層、5…歯根層、6…歯髄層。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも外表面にエナメル質層が形成さ
    れた歯冠部と、 上記エナメル質層よりも柔らかい象牙質の歯根層からな
    る歯根部と、 上記歯冠部及び歯根部とは異なる硬さ及び異なる色を有
    し、上記歯根部と歯冠部とを接合する象牙質認識層とか
    らなることを特徴とする歯牙模型。
  2. 【請求項2】上記エナメル質層はビッカース硬度340
    〜450を示すガラスセラミックスで、上記歯根層は硬
    質の高分子材料で形成されていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の歯牙模型。
  3. 【請求項3】歯根層は有機あるいは無機繊維を配した歯
    髄部構造を有していることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の歯牙模型。
JP1987187590U 1987-12-09 1987-12-09 歯牙模型 Expired - Lifetime JPH064371Y2 (ja)

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