JP5213458B2 - アモルファス酸化物及び電界効果型トランジスタ - Google Patents

アモルファス酸化物及び電界効果型トランジスタ Download PDF

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Description

本発明は、アモルファス(非晶質ともいう)酸化物、又はアモルファス酸化物を活性層に用いた電界効果型トランジスタに関する。また、当該トランジスタを用いた有機ELや無機ELを発光素子に利用した表示装置や、液晶を利用した表示装置に関する。
近年、アモルファス酸化物系半導体薄膜を用いた半導体素子が注目されている。該半導体薄膜は、低温で製膜でき、かつ光学バンドギャップが大きく可視光に対して光透過性がある等の特徴を有しているので、プラスチック基板やフィルムなどの基板上にフレキシブルな透明薄膜トランジスタ(TFT)等を形成することが可能である。
一例として、特許文献1には、Zn−Oを主成分とした酸化物膜を活性層に利用したTFTに関する技術が開示されている。
また、非特許文献1には、室温で形成されたインジウムと亜鉛とガリウムを含む非晶質酸化物膜を活性層に利用したTFTに関する技術が開示されている。このTFTは、S値が約2V/decadeと比較的大きいものの、電界効果移動度が6〜9cm/Vsと高く、液晶やエレクトロルミネッセンス等を用いた平面ディスプレイ装置に望まれているアクティブマトリクスへの応用が期待されている。
また、非特許文献2には、室温で形成された酸化インジウムを主成分として用いた酸化物薄膜をTFTのチャネル層(活性層)に用いることが開示されている。このTFTでは、ゲート絶縁膜材料に依存して、電界効果移動度が10〜140cm/Vs、S値が0.09〜5.6V/decadeの値を示している。
また、特許文献2には、室温で形成されたインジウムと亜鉛とガリウムを含むアモルファス酸化物膜を活性層に利用したTFTにおいて、活性層にLi、Na、Mn、Ni、Pd、Cu、Cd、C、N、P等の不純物を添加することに関する技術が開示されている。このように、活性層中に不純物元素を添加することにより、キャリア密度が制御され、結果、電流オン・オフ比の大きなTFTが得られるとされている。
特開2002−76356号公報 特開2006−165529号公報 Nature VOL432、25 November 2004(488−492) Journal of Non−Crystalline Solids 352(2006)2311
しかしながら、本発明者らの知見によれば、非特許文献1のTFTでは、活性層に用いた非晶質酸化物膜の主要構成金属元素の原子組成比率によってTFT特性が大きく変わるという問題がある。
また、特許文献2のTFTでは、主要構成金属元素の原子組成比率を変えたときの不純物添加の効果が明らかにされていない。
また、非特許文献2に関して、本発明者らの知見によれば、室温で形成されたIn−O膜は、対環境安定性が低く、大気中に放置すると抵抗率が大きく変化してしまう。例えば、気温20℃、湿度50%の大気中に1ヶ月放置した場合、1桁〜2桁の抵抗率の減少が観測される。さらに、上記抵抗率の減少は、特許文献1に記載のZn−Oを主成分として用いた酸化物半導体においても、同様に観測される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電界効果移動度やS値などのトランジスタ特性及び対環境安定性に優れ、かつ原子組成率マージン(設計自由度)の大きなアモルファス酸化物及び電界効果型TFTを提供することを目的とする。
本発明は、アモルファス酸化物であって、In、Zn及びSnのうち少なくとも一つの元素と、Moと、を少なくとも含み、前記アモルファス酸化物中の全金属原子数に対するMoの原子組成比率が0.1原子%以上5原子%以下であることを特徴とする。
また、本発明は、ドレイン電極、ソース電極、ゲート電極、活性層、ゲート絶縁膜より少なくともなる電界効果型トランジスタであって、前記活性層が前記アモルファス酸化物であることを特徴とする。
また、本発明は、表示素子の電極に、前記電界効果型トランジスタのソース電極又はドレイン電極が接続されてなることを特徴とする表示装置である。
本発明の実施形態によれば、半導体特性に優れたアモルファス酸化物を得ることができる。また、電界効果移動度やS値などのトランジスタ特性に優れ、かつ対環境安定性に優れた電界効果トランジスタを提供することができる。さらには、構成原子(特に金属原子)の原子組成比率に依るトランジスタ特性の変化が少ない、原子組成比率マージン(設計自由度)の大きな電界効果型トランジスタを提供することができる。
まず、本発明者らが得た本発明に関する知見について説明する。
非特許文献1には、In:Ga:Zn=1.1:1.1:0.9(原子%)の原子組成比率を有するアモルファス酸化物をTFTの活性層に用いる技術が記載されている。
そこで本発明者らがスパッタリング法によりIn−Ga−Zn−O膜を室温で形成し、そのトランジスタ特性を評価したところ、Gaの原子組成比率を小さくすることで、初期特性に優れたトランジスタを得ることができることがわかった。特に、酸化物薄膜にGaが含まれない場合、電界効果移動度が大きく、かつS値の小さなトランジスタを得ることができることがわかった。ここで、本発明において上記S値とは、ドレイン電圧一定で、ドレイン電流を1桁変化させるサブスレショルド領域でのゲート電圧値を意味する。
一方、Gaの原子組成比率を小さくすることで、InとZnの原子組成比率の設計範囲(トランジスタに適用しうる原子組成比率範囲)が小さくなるという問題もわかった。例えば、InとGaとZnに対するGaの原子組成比率Ga/(In+Ga+Zn)が30原子%のときには、InとZnに対するInの原子組成比率In/(In+Zn)が15原子%以上65原子%以下の範囲で、良好なトランジスタ動作を示す。一方、Gaが0原子%のときには、良好なトランジスタ動作を示したInとZnに対するInの原子組成比率の範囲は30原子%以上55原子%以下となり、範囲が狭くなる。なお、上記以外の原子組成比率の範囲では、負ゲートバイアス印加時においても比較的大きな電流が流れてしまうといった現象が生じ、10以上の電流オン/オフ比は得られない。
また、Ga原子組成比率によって、酸化膜自体の耐環境安定性が変化する。酸化膜を大気中に静置したときの抵抗率の経時変化は、膜中の前記Ga原子組成比率が大きくなるに伴って小さくなる。すなわち、TFT特性に関しては、Ga原子組成比率が少ないほうが好ましいが、環境安定性に関してはGa原子組成比率が大きいほうが好ましい。
そこで、本発明者らは、良好な特性と環境安定性を両立した酸化物半導体を実現するために、In−Zn−O膜に各種元素を添加し、そのトランジスタ特性及び抵抗率の経時変化の測定を行った。その結果、Moを特定の原子組成比率となるように添加することで、In−Zn−Oと同程度のトランジスタ特性を維持したまま、耐環境安定性が向上することを見出した。
図1はIn−Zn−O膜を、気温20℃、湿度50%の大気中に放置した場合の抵抗率の経時変化を示したグラフである。Moを添加していないIn−Zn−Oでは成膜直後より抵抗率の減少が観測される。特に、In原子組成比率が、55原子%以上、及び30原子%以下の原子組成比率の範囲では、耐環境安定性が低く、その原子組成比率によっては抵抗率が約1桁から3桁減少する。この原因は明らかではないが、膜の抵抗率が大きく減少していることから、膜中に過剰なキャリアが生成されているものと考えられる。
一方、Moを微量添加したIn−Zn−O膜ではその原子組成比率に依らず、1ヶ月放置した後も抵抗率の変化は殆ど観測されない。図2は1ヶ月静置後における抵抗率を異なる原子組成比率に対しプロットしたものである。
また、微量のMoを添加することで、InとZnの原子組成比率に対してのトランジスタの設計範囲(トランジスタに適用しうる原子組成比率範囲)が大きくなることもわかった。特に、InとZnに対するInの原子組成比率が30原子%以上80原子%以下の範囲で、良好なトランジスタ動作を示すことがわかった。
本発明者の検討により、酸化物半導体の抵抗率が高い程、オフ電流が低く、ゲート電圧非印加時には電流が流れない、いわゆる「ノーマリーオフ特性」を示すことがわかっている。したがって、上述のMo添加による組成設計範囲の拡大は、耐環境安定性の低かったIn−rich領域(In:55原子%以上)での抵抗経時変化(低抵抗化)が抑制されたことが原因の一つと考えられる。
また、本発明者らの実験によると、In、Zn又はSnの少なくとも一つの元素を含むアモルファス酸化物は、比較的高いキャリア移動度が得られる一方、抵抗の経時変化が大きいことがわかっている。そこで、上述の知見を基に、In、Zn又はSnのうち少なくとも一つの元素を含むアモルファス酸化物薄膜にMoを添加する実験を行った。結果、微量のMoを添加することで、比較的高いキャリア移動度を維持したまま、抵抗の経時変化を抑制できることがわかった。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3に本実施形態のTFT素子構造の模式図を示す。該TFTはゲート電極15上にゲート絶縁膜14を設け、ゲート絶縁膜14上にソース電極12、ドレイン電極13を設けることにより構成される。ゲート電極15はリンドープSiのように、基板を兼ねたものでもよく、ガラス等の基板上に形成されていてもよい。
本実施形態に適用できる半導体素子の構成は、このような逆スタガ型(ボトムゲート型)構造のTFTに限らず、図4に示すように、例えば活性層の上にゲート絶縁膜とゲート電極を順に備えるスタガ構造(トップゲート型)のTFTでもよい。
TFTの活性層(チャネル層)11には、前述したように、In、Zn及びSnのうち少なくとも一つの元素を含み、かつ微量のMoを含むアモルファス酸化物を適用する。特に、アモルファス酸化物中の全金属原子数に対するMoの原子組成比率が0.1原子%以上のとき、アモルファス酸化物の抵抗率の経時変化が抑制されるので、該酸化物をTFTの活性層に用いることによって経時安定性に優れたTFTを得ることができる。
図5は、膜中Mo原子組成比率を変えて、抵抗率の変化の大きさをプロットしたグラフである。具体的には、異なるMo原子組成比率で形成したアモルファス酸化物の成膜直後の抵抗率を、大気中に1ヶ月静置した後の抵抗率で除した値を示している。図5より、Mo原子組成比率が0.1原子%以上のアモルファス酸化物からなる膜では、抵抗率の変化が殆どないことがわかる。
一方、本発明者らの検討によると、全金属原子数に対するMoの原子組成比率が大きすぎる場合、高いキャリア移動度を有する膜を得ることが困難になり、結果として良好なTFT特性が得られなくなることがわかった。具体的には、全金属原子数に対するMoの原子組成比率が3原子%を超えると、電流オン/オフ比が5桁未満、さらに5原子%を超えると電流オン/オフ比が3桁未満となる。このため、全金属原子数に対するMoの原子組成比率の範囲は、好ましくは0.1原子%以上5原子%以下、より好ましくは0.1原子%以上3原子%以下である。
ここで、電流オン/オフ比はトランスファ特性における、最も大きなソース・ドレイン電極間の電流(Id)と、最も小さなIdの値の比から求めることができる。また、トランスファ特性の結果から、√Id―Vgのグラフを作製し、この傾きから電界効果移動度を導いている。
また、上記アモルファス酸化物がIn及びZnを含んでいる場合、電界効果移動度が大きく、またサブスレショルド領域の立ち上がり特性に優れたS値の小さなTFTを得ることができる。本発明者らの検討によると、特にInを多く含んだ膜では高電界効果移動度、Znを多く含んだ膜ではS値の小さなTFTを得ることができることがわかっており、任意の組成を選択することで、所望の特性を有したトランジスタを得ることができる。しかし、全金属原子数に対するZnの原子組成比率が70原子%より大きくなると、膜は多結晶となってしまい、膜の表面粗さが大きくなる。このような酸化物薄膜をTFT活性層に用いた場合、界面特性が低下するため、電界効果移動度が低下し、S値も大きくなってしまう。したがって、全金属原子数に対するZn原子組成比率は、70原子%以下が好ましい。Zn原子組成比率の下限値については、本発明の効果が得られる限り特に制限はないが、本発明者らの知見によれば70原子%が好ましい。
なお、上記酸化物材料は、他の特性に悪影響を与えない範囲でGaを含有していてもよい。Gaが含まれている場合、Gaの組成比によって膜の光学特性を制御することができるというメリットがある。具体的には、Gaを膜中に導入することで禁制帯エネルギー幅が大きくなるため、可視光に対して透明性の高いアモルファス酸化物を得ることができる。
また、上記酸化物には、Ga以外にも、キャリア移動度、キャリア濃度、禁制帯エネルギー幅といった膜特性に実質的に影響を及ぼさない程度の不純物を含んでもよい。
ソース電極12、ドレイン電極13及びゲート電極の材料は、良好な電気伝導性とチャネル層への電気接続を可能とするものであれば特に制限はない。例えば、リンドープされたシリコン基板のように、ゲート電極と基板を兼ねたものでもよい。また、錫ドープされた酸化インジウム膜、酸化亜鉛などの透明導電膜や、金、プラチナ、アルミ、ニッケル、モリブデンなどの金属膜を用いることもできる。本発明者らの検討によると、モリブデンをソース・ドレイン電極に用いた場合、特に良好なTFT特性が得られることがわかった。これは活性層と電極に同じ元素が用いられているため、密着性及び電気コンタクト性が向上したことによるものと考えられる。また、活性層と電極との間、及びゲート電極とゲート絶縁膜との間に配置されている、密着性向上のためのチタン、ニッケル、クロム等からなる密着層16はあってもなくてもよい。
ゲート絶縁膜14としては、一般的に用いられているシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化の他に、誘電率の高いアルミナやイットリア、あるいはこれらを積層した膜のいずれを用いてもよい。
上記の各膜が形成される基板10としては、熱処理条件等にもよるが、ガラス基板、金属基板、プラスチック基板、プラスチックフィルムなどを用いることができる。
本発明のTFT活性層の作成方法としては、まず、ガラス基板、プラスチック基板、PETフィルム、Si基板等の基板を用意する。次いで、スパッタ法、パルスレーザー蒸着法、及び電子ビーム蒸着法の気相法、若しくはそれらの組み合わせなどにより酸化物半導体を形成する。このとき、所望の電気抵抗率に応じて、気相中にOなどを導入する。
また、本発明者らの検討によると、酸化物半導体薄膜を活性層に適用したTFTにおいては、電気抵抗率が約1Ωcm〜100kΩcmの半絶縁性の酸化膜を適用すると、特に良好なTFT特性が得られることがわかった。例えば、電気抵抗率にして1Ωcm以下の場合、TFTの電流オン・オフ比を大きくすることができない。極端な場合には、ゲート電圧の印加によっても、ソース・ドレイン電極間の電流がオン・オフせず、トランジスタ動作を示さない。一方で、電気抵抗率にして100kΩcm以上となると、オン電流を大きくすることができなくなる。極端な場合には、ゲート電圧の印加によっても、ソース・ドレイン電極間の電流がオン・オフせず、トランジスタ動作を示さない。
通常、酸化物の電気抵抗率や電子キャリア濃度を制御するためには、成膜時の酸素分圧を制御することで行う。すなわち、酸素分圧を制御することで、主として薄膜中の酸素欠損量を制御し、これにより電子キャリア濃度を制御する。スパッタリング法により成膜した場合、典型的には0.001Paから0.01Pa程度の導入酸素分圧で成膜することで、半絶縁性の薄膜を得ることができる。
また、上記工程後、作製された酸化物に対して熱処理を行うことも好ましい。熱処理温度の上限は適宜設定できるが、基板の熱変形が生じるガラス転移温度よりも低いことが好ましい。例えば、ガラス基板では450℃以下、プラスチック基板の場合では200℃以下で熱処理することが好ましい。これにより、酸化膜の電気的特性が安定し、さらに信頼性の高い半導体素子を実現することができる。効果的に熱処理を行うには、酸素、窒素、水蒸気、二酸化炭素、オゾン、窒素酸化物のいずれかを含む雰囲気中の温度を150℃以上(温度の上限は使用する基板によって前記範囲に調整する)として熱処理を行うのがよい。これにより、TFTのオフ電流をさらに小さく出来、また界面特性が向上するため、S値を小さくできるという効果がある。
これより、本発明の実施形態のTFT特性について説明する。
まず、トランジスタ動作特性の評価指標について説明する。図6に本実施形態の薄膜トランジスタの典型的な特性を示す。ソース・ドレイン電極間に、6V程度の電圧Vdを印加したとき、ゲート電圧Vgを−3V〜10Vの間でスイッチすることで、ソース・ドレイン電極間の電流Idを制御する(オン・オフする)ことができる。
トランジスタ特性の評価項目としては、さまざまなものがあるが、例えば、電界効果移動度、電流オン/オフ比などが上げられる。電界効果移動度は、線形領域や飽和領域の特性から求めることができる。例えば、トランスファ特性の結果から、√Id―Vgのグラフを作製し、この傾きから電界効果移動度を導く方法が挙げられる。本明細書では特に説明のない限り、この手法で評価している。電流オン/オフ比は、トランスファ特性における、最も大きなIdと、最も小さなIdの値の比から求めることができる。
本実施形態のTFTでは、従来のIn−Ga−Zn−Oを活性層に用いたTFT(電界移動度:約6〜9cm/Vs、S値:約2V/decade)と比較して、電界効果移動度が高く、S値が小さいことがわかる。また、金属元素の原子組成比率の設計範囲(トランジスタに適用しうる原子組成比率範囲)が大きい。具体的には、図8に示すように、Mo添加In−Zn−Oを活性層に用いたTFTの場合、In/(In+Zn)で表されるInの原子組成比率が30原子%以上80原子%以下の範囲で、10以上の電流オン/オフ比が得られる。本発明者らの知見によれば、酸化物半導体の抵抗率が高い程、オフ電流が低くなる。したがって、上述のMo添加による組成設計範囲の拡大は、耐環境安定性の低かったIn−rich領域(In:45原子%以上)及びZn−rich領域(In:35原子%以下)での抵抗経時変化(低抵抗化)が抑制されたことが原因の一つと考えられる。また、Inが30原子%以下の組成では、オン電流が大きく低下することが観測されており、結果、電流オン/オフ比が小さくなっている。このとき、膜が多結晶化していることから、上記オン電流の低下は界面特性の低下に起因する電界効果移動度の低下が原因と考えられる。
一方、従来のIn−Oを用いたTFTでは、移動度が高いものの、対環境安定性が低いという特徴があったが、本実施形態のTFTでは作製直後と1ヶ月間大気中に静置した後とでTFT特性の変化は小さく、常に安定して優れた特性を示す。
本実施形態の電界効果型トランジスタの出力端子であるドレイン電極に、有機又は無機のエレクトロルミネッセンス(EL)素子、液晶素子等の表示素子の電極に接続することで表示装置を構成することができる。以下に、表示装置の断面図を用いて具体的な表示装置構成の例を説明する。
例えば、図10に示すように、基体111上に、活性層(チャネル層)112と、ソース電極113と、ドレイン電極114とゲート絶縁膜115と、ゲート電極116から構成される電界効果型トランジスタを形成する。そして、ドレイン電極114に、層間絶縁層117を介して電極118が接続されており、電極118は発光層119と接し、さらに発光層119が電極120と接している。かかる構成により、発光層119に注入する電流を、ソース電極113からドレイン電極114に活性層112に形成されるチャネルを介して流れる電流値によって制御することが可能となる。したがって、これを電界効果型トランジスタのゲート電極116の電圧によって制御することができる。ここで、電極118、発光層119、電極120は無機若しくは有機のエレクトロルミネッセンス素子を構成する。
あるいは、図11に示すように、ドレイン電極114が延長されて電極118を兼ねており、これを高抵抗膜121、122に挟まれた液晶セルや電気泳動型粒子セル123へ電圧を印加する電極118とする構成を取ることもできる。液晶セルや電気泳動型粒子セル123、高抵抗層121及び122、電極118、電極120は表示素子を構成する。これら表示素子に印加する電圧を、ソース電極113からドレイン電極114に活性層112に形成されるチャネルを介して流れる電流値によって制御することが可能となる。したがって、これをTFTのゲート電極116の電圧によって制御することができる。ここで表示素子の表示媒体が流体と粒子を絶縁性被膜中に封止したカプセルであるなら、高抵抗膜121、122は不要である。
上述の2例において薄膜トランジスタとしては、スタガ構造(トップゲート型)の構成で代表させたが、本発明は必ずしも本構成に限定されるものではない。例えば、薄膜トランジスタの出力端子であるドレイン電極と表示素子の接続が位相幾何的に同一であれば、コプレナー型等他の構成も可能である。
また、上述の2例においては、表示素子を駆動する一対の電極が、基体と平行に設けられた例を図示したが、本実施形態は必ずしも本構成に限定されるものではない。例えば、薄膜トランジスタの出力端子であるドレイン電極と表示素子の接続が位相幾何的に同一であれば、いずれかの電極若しくは両電極が基体と垂直に設けられていてもよい。
ここで、表示素子を駆動する一対の電極が、基体と平行に設けられた場合、表示素子がEL素子若しくは反射型液晶素子等の反射型表示素子ならば、いずれかの電極が発光波長若しくは反射光の波長に対して透明であることが求められる。あるいは、透過型液晶素子等の透過型表示素子ならば、両電極とも透過光に対して透明であることが求められる。
さらに、本実施形態の薄膜トランジスタでは、全ての構成体を透明にすることも可能であり、これにより、透明な表示素子を形成することもできる。また、軽量可撓で透明な樹脂製プラスチック基板など低耐熱性基体の上にも、かかる表示素子を設けることができる。
次に、EL素子(ここでは有機EL素子)と電界効果型トランジスタを含む画素を二次元状に複数配置した表示装置について図12を用いて説明する。
図12において、有機EL層204を駆動するトランジスタ201、及び画素を選択するトランジスタ202が示されている。また、コンデンサ203は選択された状態を保持するためのものであり、共通電極線207とトランジスタ202のソース部分との間に電荷を蓄え、トランジスタ201のゲートの信号を保持している。画素選択は走査電極線205と信号電極線206により決定される。
より具体的に説明すると、画像信号がドライバ回路(不図示)から走査電極205を通してゲート電極へパルス信号で印加される。それと同時に、別のドライバ回路(不図示)から信号電極206を通してやはりパスル信号でトランジスタ202へと印加されて画素が選択される。そのときトランジスタ202がONとなり信号電極線206とトランジスタ202のソースの間にあるコンデンサ203に電荷が蓄積される。これによりトランジスタ201のゲート電圧が所望の電圧に保持されトランジスタ201はONになる。この状態は次の信号を受け取るまで保持される。トランジスタ201がONである状態の間、有機EL層204には電圧、電流が供給され続け発光が維持されることになる。
この図12の例では1画素にトランジスタ2ヶコンデンサー1ヶの構成であるが、性能を向上させるためにさらに多くのトランジスタ等を組み込んでもよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
(実施例1)
本発明に係わるTFT素子の第1の実施例を、図4を用いて説明する。
本実施例ではゲート電極15としてITOを用い、ゲート絶縁膜14には約150nmのシリコン酸化膜を用いていた。また、基板にはガラス基板を用い、このガラス基板上に活性層11として、Mo添加したIn−Zn−O膜を形成した。
なお、本実施例においては、活性層の原子組成比率依存性を検討するために、成膜にコンビナトリアル法を用いた。すなわち、スパッタ法により様々な組成を有する酸化物の薄膜を一度に一枚の基板上に作製する手法を用いて検討した。ただし、この手法を必ずしも用いる必要はない。所定の組成の材料源(ターゲット)を用意してアモルファス酸化物からなる薄膜を形成してもよいし、複数のターゲットのそれぞれへの投入パワーを制御することで、所望の組成の薄膜を形成してもよい。
Mo添加In−Zn−O膜の製膜は、3元斜入射スパッタ装置を用いて行った。ターゲットは基板に対し斜め方向に配置されており、基板面上の膜の組成がターゲットからの距離の差により変化するため、基板面内にわたり3元系元素の広い組成分布がついた薄膜を得ることができる。ターゲット(材料源)としては、ZnO組成を有する2インチ焼結体、In組成を有する2インチ焼結体、及びMoO組成を有する2インチ焼結体(それぞれ純度99.9%)を用いた。投入RFパワーは、それぞれZnOが45W、Inが35W、MoOが11Wであった。なお、ターゲットと基板との距離は約7〜12cm、成膜時の基板温度は25℃とした。Mo添加In−Zn−O膜は、4×10−1Paのアルゴン酸素混合ガス雰囲気中で成膜され、導入酸素分圧は6×10−3Paとした。
その後、スパッタリング法を用いて、酸化物半導体活性層に近い側から、約150nmの膜厚を有するITO層を成膜し、フォトリソグラフィ法とリフトオフ法により、ソース電極12及びドレイン電極13を形成した。最後に、ゲート絶縁膜14として用いるSiO膜をRFスパッタリング法により約200nmの膜厚となるまで成膜し、その上に約150nmの厚みを有するITOを成膜し、フォトリソグラフィ法とリフトオフ法によりゲート電極15を形成した。チャネル長は10μmで、チャネル幅は150μmであった。
次に、上記方法で作製されたTFTに対し、300℃の大気雰囲気中で1時間熱処理を行った。最終的に得られたMo添加In−Zn−O膜酸化膜について段差計で測定を行ったところ、膜厚は約25nmであった。また、蛍光X線分析によりInとZnの総原子数に対するInの原子組成比率In/(Zn+In)は15〜80原子%で、ICP発光分光分析により全金属原子数に対するMoの原子組成比率Mo/(In+Zn+Mo)は約0.1〜7原子%であることがわかった。
また、膜面に入射角0.5度の条件でX線回折を測定したところ、Zn原子組成比率(Zn/(In+Zn+Mo))が70原子%以下のとき、明瞭な回折ピークは検出されず、作製した膜はアモルファスであることが確認された。一方、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn+Mo)が70原子%以上では、ZnInk+3の回折ピークが検出され、作製した膜は結晶化していることが確認された。
(比較例1)
活性層を除いては上記実施例1と同様の構成とした。本比較例では活性層11として、Mo添加していないIn−Zn−O膜を形成した。なお、本比較例においても、活性層の材料の原子組成比率依存性を検討するために、成膜にコンビナトリアル法を用いた。
In−Zn−O膜は4×10−1Paのアルゴン酸素混合ガス雰囲気中で成膜され、導入酸素分圧は6×10−3Paとした。その他の成膜条件は、上記実施例1と同様とした。最終的に得られた酸化膜について段差計で測定を行ったところ、膜厚は約25nmであった。また、蛍光X線分析を行ったところ、Inの原子組成比率In/(Zn+In)は15〜80原子%であった。膜中のMo量に関しては、ICP発光分光分析を用いて評価を行ったところ、検出限界以下であることがわかった。
また、膜面に入射角0.5度の条件でX線回折を測定したところ、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn)が70原子%以上のとき、明瞭な回折ピークは検出されなかったので、作製した膜はアモルファスであることが確認された。一方、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn)が70原子%以下では、ZnInk+3の回折ピークが検出され、作製した膜は結晶化していることが確認された。
(比較例2)
活性層を除いては上記実施例1と同様の構成とした。本比較例では活性層11として、Mo添加したIn−Zn−O膜を形成したが、全金属元素数に対するMoの原子組成比率を0.01〜0.05原子%とした。なお、本比較例においても、活性層の材料の原子組成比率依存性を検討するために、成膜にコンビナトリアル法を用いた。
ターゲット(材料源)としては、ZnO組成を有する2インチ焼結体、In組成を有する2インチ焼結体、及びMoO組成を有する2インチ焼結体(それぞれ純度99.9%)を用いた。投入RFパワーは、それぞれZnOが80W、Inが60W、MoOが5Wとした。なお、ターゲットと基板との距離は約7〜12cm、成膜時の基板温度は25℃とした。Mo添加In−Zn−O膜は、4×10−1Paのアルゴン酸素混合ガス雰囲気中で成膜され、導入酸素分圧は6×10−3Paとした。その他の成膜条件は、上記実施例1と同様とした。最終的に得られた酸化膜について段差計で測定を行ったところ、膜厚は25nmであった。また、蛍光X線分析を行ったところ、Inの原子組成比率In/(Zn+In)は15〜80原子%であった。膜中のMo量に関しては、ICP発光分光分析を用いて評価を行ったところ、全金属原子数に対するMoの原子組成比率Mo/(In+Zn+Mo)が、約0.01〜0.05原子%であることがわかった。
また、膜面に入射角0.5度の条件でX線回折を測定したところ、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn)が70原子%以上のとき、明瞭な回折ピークは検出されず、作製した膜はアモルファスであることが確認された。一方、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn)が70原子%以下では、ZnInk+3の回折ピークが検出され、作製した膜は結晶化していることが確認された。
(実施例1と、比較例1及び2の比較評価)
実施例1で得られたMo添加In−Zn−O活性層について、光吸収スペクトルの解析を行った。すると、上記Mo添加酸化膜の禁制帯エネルギー幅は、Inの原子組成比率に依存して約2.7〜2.9eVの値を示しており、比較例1のIn−Zn−O膜及び比較例2のMo添加In−Zn−O膜とほぼ同程度の値を示していた。
次に、Mo添加したIn−Zn−O膜の経時安定性を調べるため、実施例1及び比較例1、2で作製した酸化膜を気温20℃、湿度50%の大気中に静置し、抵抗率の時間変化を測定した。比較例1及び2の酸化膜では、1ヶ月静置後にはInとZn原子組成比率に依存して、約1〜2桁の抵抗率の低下が観測されたが、実施例1のMo添加In−Zn−O膜では抵抗率の変化は観測されず、耐環境安定性に優れていることがわかった。図7は実施例1及び比較例1、2で得られた酸化膜について、Inの原子組成比率In/(Zn+In)が50原子%における、抵抗率の経時変化を示したものである。
以上のように、適切な量のMoをIn−Zn−O膜に添加することにより、耐環境安定性を有した半導体を実現することができる。
また、実施例1において、良好なトランジスタ特性が得られたのは、全金属組成比に対するMoの原子組成比率が5原子%以下のときであった。図9に、Inの原子組成比率In/(Zn+In)が50原子%のときの、異なるMo組成比に対するTFTの電流オン/オフ比を示す。全金属組成比に対するMoの原子組成比率が5原子%以下の場合、In及びZnの組成比に依らず、電流オン/オフ比で3桁以上の値を得ることができた。また、最も良好なトランジスタ特性が得られたのは、全金属原子数に対するMoの原子組成比率が約0.1〜3原子%で、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約30〜80原子%のときであった。このとき、図8に示すように、10以上の電流オン/オフ比が得られている。一方、Inが30原子%以下の組成では、オン電流が大きく低下することが観測されており、結果、電流オン/オフ比が小さくなっている。このとき、膜が多結晶化していることから、上記オン電流の低下は界面特性の低下に起因する電界効果移動度の低下が原因と考えられる。図6は、全金属原子数に対するMoの原子組成比率が約0.1〜3原子%、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約30〜80原子%の組成範囲で得られたTFT素子を室温下で測定した実験結果である。そこでは、Vd=6VにおけるId−Vg特性(トランスファ特性)が示されている。上記組成範囲内では金属組成比に依存せず、ほぼ同様の特性が得られ、例えばオン電流は、Vg=10VにおいてId=5×10−4A程度の大きな電流が流れていることがわかった。オフ電流はId=8×10−13A程度でしきい電圧は1.5V程度であった。出力特性から電界効果移動度を算出したところ、飽和領域において15cm/Vs程度の値が得られた。また、S値は0.3V/dec程度であった。
一方、比較例1及び2で作製したTFT素子の特性は、酸化膜中のInとZnの組成比によって大きく変化することがわかった。最も良好なトランジスタ特性が得られたのは比較例1、2ともにIn/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約40原子%のときであった。そのとき、移動度及びS値は、それぞれ約16cm/Vsと17cm/Vs、約0.16V/decと−0.2V/decの値を示していた。しかし、In原子組成比率の増加にともなうオフ電流の増加が観測され、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が55原子%を超えたあたりで、電流オン/オフ比が3桁未満になってしまうことがわかった。このように、比較例1及び2のTFTではInとZnの原子組成比率に対しての原子組成比率の設計範囲(トランジスタに適用しうる原子組成比率範囲)が小さいことがわかった。図8は実施例1及び比較例1について、TFT電流オン・オフ比をプロットしたものである。なお、図8の実施例1のグラフは全金属組成比に対するMoの組成比が0.1原子%のときに得られたデータを用いている。この図からも明らかなように、実施例1の電流オン・オフ比は、比較例1と比較して、非常に安定している。
次に、TFT素子の経時安定性を調べるため、気温20℃、湿度50%の大気中に静置し、TFT特性の時間変化を測定した。結果、実施例1で作製したTFTでは、1ヶ月静置した後も特性の変化は見られず、耐環境安定性に優れていることがわかった。一方、比較例1及び2で作製したTFTでは、InとZnの原子組成比率に依存して、しきい電圧が0.5Vから2V程度負側へ変化した。さらに、In−richの領域ではオフ電流の増加も観測され、結果として、電流オン・オフ比が1〜2桁減少低下することがわかった。
以上のように、適切な量のMoを添加したIn−Zn−O膜を活性層に用いることにより、移動度やS値等のトランジスタ特性及び耐環境安定性に優れ、かつ原子組成比率マージン(設計自由度)の大きいTFT素子を実現することができる。
(実施例2)
本発明に係わるTFT素子の第2の実施例を、図4を用いて説明する。本実施例では、活性層をIn−Zn−Ga−O膜とした。
本実施例ではゲート電極15としてMoを用い、ゲート絶縁膜14には約150nmのシリコン酸化膜を用いた。また、基板にはガラス基板を用い、このガラス基板上に活性層11として、Mo添加したIn−Zn−Ga−O膜を形成した。
In−Zn−Ga−O膜の製膜は、3元斜入射スパッタ装置を用いて行った。本実施例では、In、ZnO、Gaの3元で製膜を行っているため、一枚の基板面内でGa比1原子%以上10原子%以下の原子組成比率の分布を持つIn−Zn−Ga−O薄膜を得ることができる。また、このときIn−Znの組成傾斜と直交する方向にGa濃度分布が形成されるようになっている。
ターゲット(材料源)としては、ZnO組成を有する2インチ焼結体、In組成を有する2インチ焼結体及びGa組成を有する2インチ焼結体(それぞれ純度99.9%)を用いた。投入RFパワーは、それぞれZnOが50W、Inが30W、Gaが10Wであった。In−Zn−Ga−O膜は、4×10−1Paのアルゴン酸素混合ガス雰囲気中で成膜され、導入酸素分圧は1×10−3Paとした。また、In−Zn−Ga−O製膜後、Moイオンを注入することによりMo添加を行った。
その後、スパッタリング法を用いて、アモルファス酸化物からなる半導体活性層に近い側から、約150nmの膜厚を有するITO層を成膜した。次いで、フォトリソグラフィ法とリフトオフ法により、ソース電極12及びドレイン電極13を形成した。最後にゲート絶縁膜14として用いるSiO膜をRFスパッタリング法により約200nmの膜厚となるまで成膜した。その上に約150nmの厚みを有するITOを成膜し、フォトリソグラフィ法とリフトオフ法によりゲート電極15を形成した。チャネル長は10μmで、チャネル幅は150μmであった。
次に、上記方法で作製されたTFTに対し、300℃の大気雰囲気中で1時間熱処理を行った。最終的に得られたIn−Zn−Ga−O膜について段差計で測定を行ったところ、膜厚は約25nmであった。また、蛍光X線分析、及びICP発光分光分析によりInの原子組成比率In/(In+Zn)は15〜80原子%で、全金属原子数に対するMoの原子組成比率は0.1原子%であった。また、全原子に対するGaの原子組成比率は、約1〜10原子%であることがわかった。
また、膜面に入射角0.5度の条件でX線回折を測定したところ、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn+Ga)が約70原子%以下のとき、明瞭な回折ピークは検出されず、作製した膜はアモルファスであることが確認された。一方、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn+Ga)が約70原子%以上では、InGaZnk+3の回折ピークが検出され、作製した膜は結晶化していることが確認された。
(比較例3)
活性層を除いては上記実施例2と同様の構成とした。本比較例では活性層11として、Mo添加していないIn−Zn−Ga−O膜を形成した。本比較例においても、活性層の材料の原子組成比依存性を検討するために、成膜にコンビナトリアル法を用いている。
In−Zn−Ga−O膜は4×10−1Paのアルゴン酸素混合ガス雰囲気中で成膜され、導入酸素分圧は1.5×10−3Paとした。なお、本比較例では、イオン注入による酸化膜へのMoの導入は行っていない。その他の成膜条件は、上記実施例1と同様とした。最終的に得られた酸化膜について段差計で測定を行ったところ、膜厚は約25nmであった。また、蛍光X線分析を行ったところ、Inの原子組成比率In/(Zn+In)は15〜80原子%で、また全元素に対するGaの原子組成比率は約1〜10原子%であることがわかった。膜中のMo量に関しては、ICP発光分光分析を用いて評価を行ったところ、検出限界以下であることがわかった。
また、膜面に入射角0.5度の条件でX線回折を測定したところ、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn+Ga)が約70原子%以下のとき、明瞭な回折ピークは検出されず、作製した膜はアモルファスであることが確認された。一方、Znの原子組成比率Zn/(In+Zn+Ga)が約70原子%以上では、InGaZnk+3の回折ピークが検出され、作製した膜は結晶化していることが確認された。
(実施例2と比較例3の比較評価)
実施例2で得られたMo添加In−Zn−Ga−O活性層について、光吸収スペクトルの解析を行ったところ、上記Mo添加酸化膜の禁制帯エネルギー幅は金属の原子組成比率に依存して約3e〜3.2eVの値を示していた。これは、実施例1のMo添加In−Zn−O膜よりも高い値、また比較例3のIn−Zn―Ga−O膜と同程度の値である。
次に、In−Zn−Ga−O膜の経時安定性を調べるため、実施例2で作成したMo添加酸化膜及び比較例3で作製した酸化膜を、気温20℃、湿度50%の大気中に静置し、抵抗率の時間変化を測定した。結果、本実施例2のMo添加In−Zn−Ga−O膜では抵抗率の変化は観測されず、耐環境安定性に優れていることがわかった。一方、比較例3のIn−Zn−Ga−O膜も、比較例1のIn−Zn−O膜に比べると、経時変化量は少なく、膜中へのGaの導入が、耐環境安定性向上に効果があることが確認された。しかし、Gaの原子組成比率に依存して約1/2から1桁の抵抗率の減少が観測され、耐環境安定性に関しては、本実施例2のMo添加酸化膜の方が優れていることがわかった。
このように、Mo添加In−Ga−Zn−O膜を用いることにより、可視光に対する透明性に優れ、かつ耐環境安定性の高い半導体を実現することができる。
また、実施例2において、最も良好なトランジスタ特性が得られたのは、Gaの原子組成比率Ga/(In+Ga+Zn)が1原子%で、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約30〜80原子%のときであった。上記組成範囲内では金属組成比に依存せず、ほぼ同様の特性が得られ、例えばオン電流は、Vg=10VにおいてId=3.5×10−4A程度の大きな電流が流れていることがわかった。オフ電流はId=1×10−14A程度で、しきい電圧は1.8V程度であった。出力特性から電界効果移動度を算出したところ、飽和領域において13cm/Vs程度の値が得られた。また、S値は0.4V/dec程度であった。
また、Gaの原子組成比率の増加に伴い、電界効果移動度の減少、及びS値増大が観測された。しかし、Gaの原子組成比率Ga/(In+Ga+Zn)が10原子%のときにおいても電界効果移動度が10cm/Vs、S値が0.8V/secと比較的良好な値を示していた。また、このとき、良好なトランジスタ動作を示すIn/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率は、約26原子%以上83原子%以下と広いことがわかった。
一方、比較例3で作製したTFT素子について、最も良好なトランジスタ特性が得られたのはIn/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約40原子%のときであった。そのとき、移動度及びS値はGa原子組成比率に依存して、それぞれ約11〜13cm/Vs、約0.2〜0.6V/decの値を示していた。しかし、In原子組成比率の増加とともなうオフ電流の増加が観測された。例えば、Ga/(In+Ga+Zn)で表されるGaの原子組成比率が10原子%のとき、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約63原子%を超えたあたりで、電流オン/オフ比が3桁未満になってしまうことがわかった。このように、比較例3のTFTではIn:Znの原子組成比率の設計範囲(トランジスタに適用しうる原子組成比率範囲)が実施例2に比べ、小さいことがわかった。
次に、TFT素子の経時安定性を調べるため、気温20℃、湿度50%の大気中に静置し、TFT特性の時間変化を測定した。結果、本実施例2で作製したTFTでは、異なる金属原子組成比率を有するTFTについて、1ヶ月静置した後も特性の変化は見られず、耐環境安定性に優れていることがわかった。
一方、比較例3で作製したTFTも、比較例1のIn−Zn−Oを活性層に用いたTFTに比べると経時変化量は少なく、耐環境安定性に優れていることがわかった。しかし、Ga原子組成比率に依存して、しきい電圧が0.3Vから1V程度負側へ変化した。さらに、In−richの領域ではオフ電流の増加も観測され、結果、電流オン・オフ比が1桁程度減少することがわかった。
また、実施例1及び2で作製したTFT素子に対し、蛍光灯の光を照射したときのTFT特性の変化を調べたところ、実施例1のTFTでは若干オフ電流が増加してしまい、結果、電流オン・オフ比が小さくなってしまうことがわかった。一方、実施例2のTFTでは蛍光灯照射による特性の変化が少なく、特に、膜中のGaの原子組成比率が大きいところでは、殆ど特性が変化しないことがわかった。
このように、適切な量のMoを添加したIn−Ga−Zn−O膜を活性層に用いることにより、移動度やS値等のトランジスタ特性及び耐環境安定性に優れ、かつ原子組成比率マージン(設計自由度)の大きいTFT素子を実現することができる。また、適切な膜中Ga濃度を選ぶことによって、可視光に対して透明性の高いTFT素子を実現することができる。
(実施例3)
電極を除いては上記実施例2と同様のTFT素子を作製した。本実施例では、ゲート電極15、ソース電極12、ドレイン電極13として、電子ビーム蒸着法により形成された、膜厚が約100nmのMo電極を用いた。
本実施例において、最も良好なトランジスタ特性が得られたのは、Gaの原子組成比率Ga/(In+Ga+Zn)が1原子%で、In/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率が約30〜80原子%のときであった。上記組成範囲内では金属組成比に依存せず、ほぼ同様の特性が得られ、例えばオン電流は、Vg=10VにおいてId=4×10−4A程度と、実施例2のMo添加In−Ga−Zn−Oを活性層に用いたTFTと比べても大きな値を示していた。これは、本実施例では電極にMoを用いていることから、活性層と電極間の電気コンタクト性が向上したためと考えられる。また、オフ電流はId=1×10−14A程度で、しきい電圧は1.8V程度であった。出力特性から電界効果移動度を算出したところ、飽和領域において14cm/Vs程度の得られた。また、S値は0.4V/dec程度であった。
また、Gaの原子組成比率の増加に伴い、電界効果移動度の減少、及びS値増大が観測された。しかし、Gaの原子組成比率Ga/(In+Ga+Zn)が10原子%のときにおいても電界効果移動度が12cm/Vsで、S値が0.8V/secと比較的良好な値を示していた。また、このとき、良好なトランジスタ動作を示すIn/(Zn+In)で表されるInの原子組成比率は約26原子%以上83原子%以下と広いことがわかった。
このように、適切な量のMoを添加したIn−Zn―Ga−O膜を活性層に用い、かつ電極にMoを用いることにより、活性層と電極の電気コンタクト性に優れ、そのため移動度等のトランジスタ特性に優れたTFT素子を実現することができる。
本発明の実施形態に係る酸化物膜を、気温20℃、湿度50%の大気中に放置した場合の抵抗率の経時変化を示したグラフである。 本発明の実施形態に係る酸化物膜について、経時変化後の抵抗率を異なる金属組成に対しプロットしたグラフである。 本発明の一実施形態としての薄膜トランジスタの構造例を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態としての薄膜トランジスタの構造例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る酸化物膜について、抵抗率の変化の大きさをプロットしたグラフである。 本発明の一実施形態としての薄膜トランジスタの典型的なTFT特性を示すグラフである。 実施例1で作製された酸化物膜を、気温20℃、湿度50%の大気中に放置した場合の抵抗率の経時変化を示したグラフである。 実施例1で作製されたTFTを、気温20℃、湿度50%の大気中に半年間静置した後の、電流オン・オフ比をプロットしたグラフである。 Inの原子組成比率In/(Zn+In)が50原子%のときの、異なるMo組成比に対するTFTの電流オン/オフ比をプロットしたグラフである。 本発明に係る一実施形態としての表示装置の概略的な断面図である。 本発明に係る一実施形態としての表示装置の概略的な断面図である。 有機EL素子と薄膜トランジスタを含む画素を二次元状に配列した表示装置の構成を概略的に示した図である。
符号の説明
10 基板
11 活性層(チャネル層)
12 ソース電極
13 ドレイン電極
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
16 密着層
111 基体
112 活性層(チャネル層)
113 ソース電極
114 ドレイン電極
115 ゲート絶縁膜
116 ゲート電極
117 層間絶縁層
118 電極
119 発光層
120 電極
121 高抵抗膜
122 高抵抗膜
123 電気泳動型粒子セル
201 トランジスタ
202 トランジスタ
203 コンデンサ
204 有機EL層
205 走査電極線
206 信号電極線
207 共通電極線

Claims (9)

  1. アモルファス酸化物であって、Inと、Znと、Moと、を少なくとも含み、前記アモルファス酸化物中の全金属原子数に対するMoの原子組成比率が0.1原子%以上原子%以下であることを特徴とするアモルファス酸化物。
  2. 前記アモルファス酸化物におけるInとZnの和に対するInの原子組成比率In/(In+Zn)が、30原子%以上80原子%以下であることを特徴とする請求項に記載のアモルファス酸化物。
  3. 前記アモルファス酸化物中の全金属原子数に対するZnの原子組成比率が、70原子%以下であることを特徴とする請求項又はに記載のアモルファス酸化物。
  4. 前記アモルファス酸化物は、Gaを有していることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアモルファス酸化物。
  5. ドレイン電極、ソース電極、ゲート電極、活性層、ゲート絶縁膜より少なくともなる電界効果型トランジスタであって、
    前記活性層が請求項1からのいずれか1項に記載のアモルファス酸化物であることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  6. 前記ソース電極及びドレイン電極が、Moを含むことを特徴とする請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  7. 表示素子の電極に、請求項又はに記載の電界効果型トランジスタのソース電極又はドレイン電極が接続されてなることを特徴とする表示装置。
  8. 前記表示素子は、エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  9. 前記表示素子は、液晶セルであることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
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