JP5172929B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
図6に示すように、上記従来の電気加熱調理器9は、加熱操作部P1の加熱指示操作に連動して天板(図示しない)の表面に載置された鍋やフライパン等の調理器具を加熱する電気ヒータ91と、電気ヒータ91の上域且つ天板裏面の温度に応じてオンオフするサーモスタット92と、後述する高温検知信号が入力された際に点灯する高温注意表示用の発光素子93と、上記電気ヒータ91の加熱動作を制御する加熱制御手段94と、上記サーモスタット92がオン状態である場合に高温検知信号を出力する温度検知手段95と、上記高温検知信号が入力された時点で上記発光素子93の点灯時間Sを設定する点灯時間設定手段96と、電気ヒータ91がオフにされてから上記点灯時間Sが経過した時点で高温検知信号の出力を停止させるタイマ97とを備えている。
そして、サーモスタット92の検知温度が電気ヒータ91の熱によって所定値(ここでは、90℃)に到達してオン状態になれば、温度検知手段95から高温検知信号が出力されて、発光素子93を点灯させる(ST901〜903)。また、上記高温検知信号を受けた点灯時間設定手段96は、上記点灯時間Sを予め記憶された基準時間Aに設定する(ST904)。
そして、上記経過時間が点灯時間Sに到達した後、サーモスタット92の検知温度が所定値(ここでは、80℃)以下になってオフ状態になれば、温度検知手段95からの高温検知信号の出力が停止され、発光素子93を消灯させる(ST907〜910)。
これにより、加熱調理中もしくは加熱調理後に天板の表面温度が所定値より高くなれば、発光素子93の点灯によって、天板の表面が高温であることを使用者へ注意喚起することが可能である。
意喚起するといった目的を十分に達成できなかった。
本発明は係る点に鑑みてなされたもので、ガスコンロにおいて、使用者に対する高温注意の喚起を的確に行うことを課題とする。
ガスの燃焼熱を生成するガスバーナと、ガスバーナを収容する本体ケースと、本体ケースの上端のケース開口部を覆う天板と、天板に臨むガスバーナ上方に載置された調理容器が高温状態であることを報知する報知手段と、ガスバーナの点消火動作や前記報知手段による報知動作を制御する制御手段と、天板上方に載置される調理器具の底面と接触し且つ前記底面の温度を検知する鍋温度センサと、天板の温度を検知する庫内温度センサとを備え、
前記制御手段は、庫内温度センサの検知温度が第1の基準温度より低く、鍋温度センサの検知温度が第2の基準温度以上である場合に前記報知を実行させるものである。
このものでは、天板の上方に載置される調理器具の底面と接触する鍋温度センサによって調理器具の底面温度を直接的に検知し、この検知温度が基準温度以上である場合にガスコンロ本体の周辺が高温状態であることを報知させるから、例えば、加熱開始の指示がなされていない状態において、他の加熱手段によって加熱された高温の調理器具を天板の上方に載置した際に、その調理器具に対する高温注意を報知できる。
図1は、本発明の実施の形態に係るガスコンロ1の概略構成図であり、図2は、そのガスコンロ1に組み込まれた制御回路50のブロック図である。以下、各部の詳細を説明する。
図1に示すように、ガスコンロ1は、システムキッチンのカウンタトップKに埋設される形式、所謂、ビルトイン式のガスコンロであり、カウンタトップKの上面に開設されたカウンタ孔K1へ落とし込み状態で装着される本体ケース10Aと、その本体ケース10A上端のケース開口部100を覆う天板10Bとで構成されている。
また、本体ケース10Aの正面側には、右バーナ11の点火および消火を行うための右点消火ボタンP1と、左バーナ12の点火および消火を行うための左点消火ボタンP2と、グリルバーナ13の点火および消火を行うためのグリル点消火ボタンP3とが設けられている。
さらに、天板10Bの正面側には、後述する右ランプ41および左ランプ42が臨む二つの透光窓104が設けられており、この透光窓104から透過する右ランプ41および左ランプ42の光によって、上記各バーナ11,12,13が燃焼中であることや天板10Bの表面が高温状態であること等が報知される。
また、上記バーナヘッド110の炎孔近傍には、右バーナ11から放出される燃焼炎の熱によって起電力を変化させる炎検知センサ(以下、「右炎センサ」という)21が設けられており、この右炎センサ21の起電力に基づいて検知される温度変化から右バーナ11の点消火状態が監視される。
左バーナ12も上記右バーナ11と同様の構成であり、バーナヘッド120の炎孔に形成される燃焼炎は、バーナ用開口部102から天板10Bの表面側へ放出される。
尚、上記「右バーナ11」、「左バーナ12」、「グリルバーナ13」が「ガスバーナ」に対応する。
尚、上記「右ランプ41」および「左ランプ42」が「報知手段」に対応する。
尚、上記「制御回路50」が「制御手段」に対応する。
次に、上記制御回路50による高温報知動作を図3から図5の作動フローチャートに従って詳述する。
まず、右バーナ11の点消火動作に伴う右ランプ41の点消灯動作について、図3に従って説明する。
図示しない電源ボタンが押されて制御回路50に電力が供給されると、制御回路50に組み込まれた図示しないメモリ内に記憶された後述する右報知時間S1および左報知時間S2を「0」にリセットするとともに、庫内温度センサ33の検知温度TH3が予め設定された第1の基準温度(ここでは、62℃)より低いか否か、右温度センサ31の検知温度TH1が予め設定された第2の基準温度(ここでは、55℃)より低いか否か、および、右バーナ11の点火操作がなされたか否かを監視する(ST1〜4)。
基準温度(ここでは、55℃)より低い条件下において、右報知カウンタの計測時間L1が上記右報知時間S1に到達すれば、上記右報知カウンタを停止させるとともに、温度検知手段52から出力されていた高温検知信号を停止し、表示制御手段53によって、右ランプ41を消灯させる(ST23,ST25,ST27〜31)。
この場合も、上述の右バーナ11の点消火動作に伴う右ランプ41の点消灯動作と同様、図示しない電源ボタンが押されて制御回路50に電力が供給されると、メモリ内に記憶された右報知時間S1および左報知時間S2を「0」にリセットするとともに、庫内温度センサ33の検知温度TH3が上記第1の基準温度より低いか否か、左温度センサ32の検知温度TH2が上記第2の基準温度より低いか否か、左バーナ12の点火操作がなされたか否かを監視する(ST41〜44)。
そして、左バーナ12が点火し、左炎センサ22が上記バーナヘッド120から放出される燃焼炎を検知すれば、左ランプ42を点灯するとともに、左バーナ12の燃焼時間N2を計測するタイマ55の図示しないカウンタ(以下、「左燃焼カウンタ」という)を作動させ、左バーナ12の燃焼時間の計測を開始する(ST45〜47)。
左バーナ12の消火後の経過時間の計測開始後、再び左バーナ12の点火操作がなされた場合は、上記左報知カウンタを停止させて上記ステップST45以降の動作を実行し、グリル点消火ボタンP3が押されてグリルバーナ13の点火操作がなされた場合は、上記左報知カウンタを停止させて後述するステップST84以降の動作を実行する(ST63〜66)。
せるとともに高温検知信号の出力を停止し、左ランプ42を消灯させる(ST63,ST65,ST67〜71)。
図示しない電源ボタンが押されて制御回路50に電力が供給されると、メモリ内に記憶された右報知時間S1および左報知時間S2を「0」にリセットするとともに、庫内温度センサ33の検知温度TH3が上記第1の基準温度より低いか否か、グリルバーナ13の点火操作がなされたか否かを監視する(ST81〜83)。
また、グリルバーナ13の点火を示す高温検知信号を受けたタイマ55は、グリルバーナ13の燃焼時間N3を計測する図示しないカウンタ(以下、「グリル燃焼カウンタ」という)を作動させ、グリルバーナ13の燃焼時間の計測を開始する(ST86)。
グリルバーナ13の消火後の経過時間の計測開始後、再びグリルバーナ13の点火操作がなされた場合は、上記右報知カウンタおよび左報知カウンタを停止させて上記ステップST84以降の動作を実行する。また、右バーナ11の点火操作がなされた場合は、右報知カウンタを停止させて上述のステップST5以降の動作を実行し、左バーナ12の点火
操作がなされた場合は、左報知カウンタを停止させて上述のステップST45以降の動作を実行する(ST94〜99)。
上記ガスコンロ1によれば、各バーナ11,12,13を点火した時点で、ガスコンロ1の周辺が高温状態であることを右ランプ41や左ランプ42の点灯によって報知させるから、それら各バーナ11,12,13からバーナ用開口部101,102もしくはグリル用開口部103の上方へ放出されている炎や燃焼熱に対する高温注意を報知できる。従って、炎や燃焼熱による火傷や袖口火災、および、その燃焼熱の発生に付随して高温になる天板10Bやグリル扉132に対する高温の注意喚起を使用者へ的確に行うことが可能である。
尚、上記実施の形態では、炎検知センサが燃焼炎を検知した時点で報知動作を実行するものを説明したが、点消火ボタンによってガスバーナの点火動作が指示された時点で報知動作を実行するものであっても良い。
具体的には、上記ステップST4にて、右点消火ボタンP1が押されて右バーナ11の
点火操作がなされた場合は、上述した開閉電磁弁V1の開放動作および点火電極E1への高電圧印加動作を実行するとともに、表示制御手段53によって右ランプ41が点灯される。一方、左点消火ボタンP2が押されて左バーナ12の点火操作がなされた場合も同様、上述した開閉電磁弁V2の開放動作および点火電極E2への高電圧印加動作を実行するとともに、表示制御手段53によって左ランプ42が点灯される。
この場合、上記「右点消火ボタンP1」および「左点消火ボタンP2」が「点火操作部」に対応する。
さらに、上記実施の形態における報知手段は、ガスバーナが点火されていることや天板が高温状態であること等を、発光素子の点灯によって報知するものを説明したが、画像や文字、音声等の出力によって報知するものであっても良い。
また、上記実施の形態では、ビルトイン式のガスコンロとして説明したが、キッチンのコンロ台に載置して使用される据置式のガスコンロであっても良い。
10A 本体ケース
10B 天板
11 右バーナ(ガスバーナ)
12 左バーナ(ガスバーナ)
13 グリルバーナ(ガスバーナ)
31 右温度センサ(鍋温度センサ)
32 左温度センサ(鍋温度センサ)
41 右ランプ(報知手段)
42 左ランプ(報知手段)
50 制御回路(制御手段)
100 ケース開口部
Claims (1)
- ガスの燃焼熱を生成するガスバーナと、ガスバーナを収容する本体ケースと、本体ケースの上端のケース開口部を覆う天板と、天板に臨むガスバーナ上方に載置された調理容器が高温状態であることを報知する報知手段と、ガスバーナの点消火動作や前記報知手段による報知動作を制御する制御手段と、天板上方に載置される調理器具の底面と接触し且つ前記底面の温度を検知する鍋温度センサと、天板の温度を検知する庫内温度センサとを備え、
前記制御手段は、庫内温度センサの検知温度が第1の基準温度より低く、鍋温度センサの検知温度が第2の基準温度以上である場合に前記報知を実行させる、ガスコンロ。
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