JP2019002575A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作していた加熱部の消火後に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る技術を提供する。
【解決手段】加熱調理器は、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、前記加熱部が高温であることを報知する報知動作を行う報知部と、制御部と、を備える。前記制御部は、動作していた前記加熱部の消火後、特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の周囲の第1検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる。
【選択図】図6

Description

本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
特許文献1には、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
特開2015−230148号公報
特許文献1の技術では、動作していた加熱部の消火後のことについては考慮されていない。しかしながら、動作していた加熱部の消火後であっても、しばらくの間は加熱部自身の高温状態が継続する場合がある。その間に加熱部に人体等の物体が触れると、火傷や引火等が起こるおそれがある。
本明細書では、動作していた加熱部の消火後に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る技術を提供する。
本明細書が開示する加熱調理器は、加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、前記加熱部が高温であることを報知する報知動作を行う報知部と、制御部と、を備える。前記制御部は、動作していた前記加熱部の加熱停止後、特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の周囲の第1検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる。
この構成によると、加熱調理器は、動作していた加熱部の加熱停止後、加熱部が依然高温状態である間に、物体(例えば人体や着衣等)が第1検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザに加熱部が高温であることを知らせることができる。従って、上記の加熱調理器によると、動作していた加熱部の加熱停止後に、例えば火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
前記特定の条件は、前記加熱部が加熱停止してから一定期間が経過することを含んでもよい。
動作していた加熱部の加熱停止後の一定期間は、加熱部の高温状態が継続している可能性がある。この構成によると、動作していた加熱部の消火後、一定期間が経過するまでの間に、例えば火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
前記制御部は、前記加熱部が加熱停止前に動作していた期間と、前記加熱部が加熱停止前に動作していた間の火力と、のうちの少なくとも一方に基づいて、前記一定期間を特定してもよい。
加熱部の加熱停止後に加熱部の高温状態が継続する期間は、加熱部が加熱停止前に動作していた期間、及び、加熱部が加熱停止前に動作していた火力に応じて変化する。この構成によると、加熱部の加熱停止前の状況に応じて、一定期間を適切に特定することができる。
前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であってもよい。前記加熱調理器は、前記載置部に載置される前記加熱対象物の温度を検知する対象物温度検出部をさらに備えていてもよい。前記制御部は、前記加熱部の加熱停止後に前記加熱部に載置されている前記加熱対象物の温度に基づいて、前記一定期間を特定してもよい。
加熱部の加熱停止後に加熱部に加熱対象物が載置されている場合、加熱対象物からの輻射熱によって加熱部やその周辺の高温状態が継続される場合がある。そして、加熱対象物の温度は、加熱対象物に対して行った調理内容によって異なる場合がある。例えば、揚げ物の調理後の鍋は、煮物の調理後の鍋よりも高温である傾向がある。即ち、加熱停止後に加熱部に載置されている加熱対象物の温度によって、加熱部やその周辺の高温状態が継続される期間が変化し得る。上記の構成によると、加熱部の加熱停止後に加熱部に載置されている加熱対象物の温度に応じて、一定期間を適切に特定することができる。
前記加熱部の温度を検出する加熱部温度検出部をさらに備えてもよい。前記特定の条件は、前記加熱部の温度が特定温度を下回ることを含んでもよい。
この構成によると、動作していた加熱部の加熱停止後、加熱部が特定温度を下回るまでの間に、物体が第1検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザ等に加熱部が高温であることを知らせることができる。特定温度を、例えば火傷や引火等が起こる可能性が低い温度に適切に設定しておくことにより、動作していた加熱部の加熱停止後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであってもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞ってもよい。前記第1検知範囲は前記第2検知範囲よりも大きくてもよい。
動作中の加熱部では燃料の燃焼による炎が形成されるため、ユーザは炎を見れば、加熱部に手などを近づけると危険であることを直感的に把握することができる。一方、消火後(加熱停止後)の加熱部には炎が形成されないため、ユーザが、加熱部の見た目から、加熱部が高温状態であるか否かを判別することは難しい場合がある。そのため、ユーザが、手などを高温状態の加熱部に無警戒に近づけてしまうおそれがある。この点、上記の構成によると、消火後の加熱部に適用する第1検知範囲が、動作中の加熱部に適用する第2検知範囲よりも大きいため、ユーザが、消火後の高温状態の加熱部に手などを無警戒に近づけた場合であっても、早い段階で加熱調理器が報知動作を行うことができる。従って、加熱部の消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
あるいは、前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであってもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞ってもよい。前記第2検知範囲は前記第1検知範囲よりも大きくてもよい。
動作中の加熱部では燃料の燃焼による炎が形成されるため、炎が形成されていない消火後(加熱停止後)の加熱部にくらべて、不意に物体が加熱部に近づいた際に引火や火傷等が起こる可能性が高くなる。上記の構成によると、動作中の加熱部に適用する第2検知範囲が、消火後の加熱部に適用する第1検知範囲よりも大きいため、動作中に不意に物体が加熱部に近づいた際に引火や火傷等が起こる事態を適切に抑制し得る。
前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であってもよい。前記制御部は、動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されておらず、かつ、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される前記特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせ、動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されていると判断される場合には、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入するか否かに関わらず、前記報知部に前記報知動作を行わせなくてもよい。
加熱部の加熱停止後であっても、加熱部に加熱対象物(たとえば鍋等)が載置されていれば、ユーザは、その加熱対象物を視認可能であるため、高温状態の加熱部に敢えて手などを近づけるような事態は起こり難い。一方、加熱停止後の加熱部に加熱対象物が載置されていない場合には、ユーザが、加熱停止後の加熱部が高温状態か否かを見た目から判別することは難しく、手などを高温状態の加熱部に無警戒に近づけてしまうおそれがある。上記の構成によると、加熱調理器は、加熱部の加熱停止後であっても、加熱部に加熱対象物が載置されていれば報知動作を行わず、加熱部の加熱停止後、特定の条件が満たされるまでの間に、加熱部に加熱対象物が載置されておらず、かつ、第1検知範囲内に物体が侵入した場合に、報知動作を行うことができる。従って、報知動作を、火傷や引火等が起こる可能性が比較的高い状況に限って行うことができる。
加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 第1実施例の火力調整処理を示すフローチャート。 第1実施例のコンロバーナ点火中の検知範囲及び消火後の検知範囲を示す説明図。 第1実施例の消火後処理を示すフローチャート。 第2実施例の消火後処理を示すフローチャート。 第3実施例のコンロバーナ点火中の検知範囲及び消火後の検知範囲を示す説明図。
(第1実施例)
(加熱調理器2の構成)
図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
図1に示すように、天板6の下方であって、本体4の手前寄りの位置には、音声を出力するためのスピーカ88が内蔵されている。
各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
また、五徳8a、8b、8cの近傍には、五徳8a、8b、8c及びコンロバーナ10a、10b、10cに対応してコンロ温度センサ86a、86b、86cが設けられている。コンロ温度センサ86a、86b、86cのそれぞれは、対応する五徳8a、8b、8c及びコンロバーナ10a、10b、10cの温度を検出する。以下では、五徳8a、8b、8cとコンロバーナ10a、10b、10cとをまとめて「コンロバーナ10a、10b、10c等」と呼ぶ場合がある。
コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52b、52c、及び、コンロ温度センサ86b、86cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の火力調整処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
(火力調整処理)
続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する火力調整処理について説明する。火力調整処理は、ユーザの着衣や手等の加熱対象物以外の物体が動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの所定の検知範囲内に侵入したこと(即ち、物体への引火等の危険性が高いこと)を検知し、コンロバーナ10a、10b、10cの火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。加熱量操作部42a、42b、42cのいずれかにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10a、10b、10cのいずれか点火されると、制御部110は、点火されたコンロバーナの火力を調整するために図4の処理を開始する。即ち、制御部110は、点火されたコンロバーナのそれぞれに対して図4の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが点火され、制御部110がコンロバーナ10aの火力を調整するために図4の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが点火された場合にも、制御部110は同様の処理を実行する。
S10では、制御部110は、コンロバーナ10aの動作中における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、その範囲内に加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある所定の領域である。本実施例では、S10で設定されるべき検知範囲の大きさは予め定められている。本実施例では、図5に示すように、コンロバーナ10aの動作中には、比較的小さい検知範囲130が設定される。コンロバーナ10aの動作中には、ユーザが炎を視認等することで、コンロバーナ10aが動作していることを認識しやすく、コンロバーナ10aの近傍に不意に手等を近づける事態が起こる可能性が高くないためである。
続くS12では、制御部110は、S10で設定された検知範囲に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S12では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定された検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲130内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S12でYESと判断し、S14に進む。
S14では、制御部110は、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。コンロバーナ10aの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS14でYESと判断してS16に進む。一方、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力である場合には、制御部110はS14でNOと判断してS18に進む。
S16では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S10に戻り、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定し、S12の監視を行なう。
一方、S18では、制御部110は、コンロバーナ10aを消火させる。この場合、制御部110は、図4の処理を終了させる。
以上、コンロバーナ10aが点火された場合に制御部110が実行する火力調整処理の内容を説明した。なお、図4には示していないが、図4の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて消火操作が行われ、コンロバーナ10aが消火された場合、制御部110は、S10〜S18のどの段階の処理を実行中であっても、図4の処理を強制的に終了させる。
(消火後処理)
続いて、図6を参照して、制御部110が実行する消火後処理について説明する。消火後処理は、動作していたコンロバーナ10a、10b、10cの消火後、当該コンロバーナ10a、10b、10cや五徳8a、8b、8c(即ちコンロバーナ10a、10b、10c等)が依然として高温状態である間に、物体が所定の検知範囲内に侵入したこと(即ち、火傷や物体への引火等が起こる危険性があること)を検知し、所定の報知動作をしてユーザに注意を促すための処理である。いずれかのコンロバーナが動作している間に上記の図4のS18の処理が実行され、又は、動作しているコンロバーナの消火操作が行われることにより、動作していたコンロバーナが消火されると、制御部110は、消火後のコンロバーナ等のために図6の処理を開始する。即ち、制御部110は、消火後のコンロバーナ等のそれぞれに対して図6の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが動作していた後消火された場合に、消火後のコンロバーナ10a等(即ちコンロバーナ10a及び五徳8a)のために図6の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが動作していた後消火された場合にも、制御部110は、消火後のコンロバーナ10b、10c等のために同様の処理を実行する。
S30では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況を特定する。具体的には、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの火力、動作時間等を特定する。さらに、制御部110は、センサ12aの検出温度を特定することにより、消火時にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度を特定する。
続くS32では、制御部110は、S30で特定された消火前のコンロバーナ10aの動作状況、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する。報知期間とは、コンロバーナ10a等が高温状態であることをユーザに報知するための報知動作が実行されるべき期間のことである。即ち、報知期間とは、コンロバーナ10a等の消火後に当該コンロバーナ10a等の高温状態が継続すると推測される期間であると言い換えてもよい。即ち、報知期間は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況(火力、動作期間等)に応じて変化する。S32では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの火力が大きく、動作期間が長いほど、長い報知期間を特定する。また、報知期間は、消火時の加熱対象物の温度(即ち、加熱対象物に対して行った調理内容)によっても変化する。例えば、揚げ物の調理後の鍋は、煮物の調理後の鍋よりも高温である傾向がある。S32では、制御部110は、加熱対象物の温度が高いほど、長い報知期間を特定する。このように、S32では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火前の状況を反映させた報知期間を特定することができる。
続くS34では、制御部110は、タイマをスタートさせる。
S36では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。本実施例では、S36で設定されるべき検知範囲の大きさも予め定められている。本実施例では、図5に示すように、コンロバーナ10aの消火後には、比較的大きい検知範囲150が設定される。このとき、消火後の検知範囲150は、動作中の検知範囲130よりも大きい。コンロバーナ10aの消火後には、コンロバーナ10aには炎が形成されないため、ユーザが、コンロバーナ10aの見た目から高温状態であるか否かを判別することが難しい。そのため、ユーザが手などを無警戒に近づけてしまうおそれがあるためである。
続くS38では、制御部110は、S34でタイマをスタートさせてから、S32で特定された報知期間が経過したか否かを判断する。この時点で報知期間が経過している場合、制御部110は、S38でYESと判断し、図6の処理を終了する。報知期間が未経過の場合、制御部110は、S38でNOと判断し、S40に進む。
S40では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出している場合にはS40でYESと判断し、S38に戻る。一方、制御部110は、センサ12が加熱対象物を検出していない場合には、S40でNOと判断し、S42に進む。
S42では、制御部110は、S36で設定された検知範囲に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲150内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S42でYESと判断し、S44に進む。一方、カメラ80が、検知範囲150内に物体が侵入していない様子の画像を撮影している場合、制御部110は、S42でNOと判断し、S38に戻る。
S44では、制御部110は、スピーカ88及び表示部84に所定の報知動作を行わせる。具体的には、制御部110は、スピーカ88に警告音声を出力させるとともに、表示部84に、コンロバーナ10a等がまだ高温であることを警告するためのメッセージを表示させる。制御部110は、S44を終えると、S38に戻る。
このように、制御部110は、S38でYESと判断されるまで、S38〜S44の各処理を繰り返し実行する。
以上、動作していたコンロバーナ10aが消火された場合に制御部110が実行する消火後処理の内容を説明した。なお、図6には示していないが、図6の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10aが再点火された場合、制御部110は、S30〜S44のどの段階の処理を実行中であっても、図6の消火後処理を強制的に終了させ、図4の火力調整処理を開始する。
以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、図6の消火後処理を実行する。そのため、本実施例の加熱調理器2は、動作していたコンロバーナ10aの消火後、コンロバーナ10a等が依然高温状態である間に、物体(例えば人体や着衣等)が検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザにコンロバーナ10a等が高温であることを知らせることができる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、動作していたコンロバーナ10aの消火後に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
また、本実施例では、制御部110は、報知期間が経過するまでの間に検知範囲に物体が侵入する場合に、スピーカ88等に報知動作を行わせる(図6のS38〜S44参照)。動作していたコンロバーナ10aの消火後の一定期間(即ち報知期間)は、コンロバーナ10a等の高温状態が継続している可能性がある。本実施例では、動作していたコンロバーナ10aの消火後、一定期間が経過するまでの間に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
また、本実施例では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する(図6のS32)。コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a等の高温状態が継続する期間は、コンロバーナ10aが消火前に動作していた期間及び火力に応じて変化する。制御部110は、コンロバーナ10aの消火前の状況に応じて、報知期間を適切に特定することができる。また、コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合、加熱対象物からの輻射熱によってコンロバーナ10a等の高温状態が継続される場合がある。そして、加熱対象物の温度は、加熱対象物に対して行った調理内容によって異なる場合がある。即ち、消火後にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度によって、コンロバーナ10a等の高温状態が継続される期間が変化し得る。そのため、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度に応じて、報知期間を適切に特定することができる。このように、本実施例によると、消火前の状況に応じて報知期間を適切に特定することができる。
また、図5に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの消火後の検知範囲150が、コンロバーナ10aの動作中の検知範囲130よりも大きい。動作中のコンロバーナ10aでは炎が形成されるため、ユーザは炎を見れば、コンロバーナ10aに手などを近づけると危険であることを直感的に把握することができる。一方、消火後のコンロバーナ10aには炎が形成されないため、ユーザが、コンロバーナ10a等の見た目から、コンロバーナ10a等が高温状態であるか否かを判別することは難しい場合がある。そのため、ユーザが、手などを高温状態のコンロバーナ10a等に無警戒に近づけてしまうおそれがある。この点、本実施例によると、消火後のコンロバーナ10aに設定する検知範囲150が、動作中のコンロバーナ10aに設定する検知範囲130よりも大きいため、ユーザが、消火後の高温状態のコンロバーナ10a等に手などを無警戒に近づけた場合であっても、手などが実際にコンロバーナ10a等に触れる前に、報知動作が行われる。従って、コンロバーナ10aの消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
また、本実施例では、制御部110は、報知期間中において加熱対象物が検出されていない間に(図6のS40でNO)、検知範囲に物体が侵入している場合(S42でYES)に、スピーカ88等に報知動作を行わせる(S44)。一方、制御部110は、報知期間中において加熱対象物が検出されている間は(S40でYES)、検知範囲に物体が侵入するか否かに関わらず、スピーカ88等に報知動作を行わせない。コンロバーナ10aの消火後であっても、コンロバーナ10a上に加熱対象物(たとえば鍋等)が載置されていれば、ユーザは、その加熱対象物を視認可能であるため、高温状態のコンロバーナ10aに敢えて手などを近づけるような事態は起こり難い。一方、消火後のコンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されていない場合には、ユーザが、消火後のコンロバーナ10a等が高温状態か否かを見た目から判別することは難しく、手などを高温状態のコンロバーナ10a等に無警戒に近づけてしまうおそれがある。本実施例によると、加熱調理器2は、コンロバーナ10aの消火後であっても、コンロバーナ10aに加熱対象物が載置されていれば報知動作を行わず、コンロバーナ10aの消火後、報知期間が経過するまでの間に、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されておらず、かつ、検知範囲内に物体が侵入した場合に、報知動作を行うことができる。従って、報知動作を、火傷や引火等が起こる可能性が比較的高い状況に限って行うことができる。
コンロバーナ10a、10b、10cが「加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。スピーカ88及び表示部84が「報知部」の一例である。センサ12a、12b、12cが「対象物温度検出部」の一例である。図5の検知範囲150が「第1検知範囲」の一例であり、検知範囲130が「第2検知範囲」の一例である。図6のS42でYESと判断される場合が「特定の場合」の一例である。
(第2実施例)
図7を参照して、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の加熱調理器2も、基本的な構成は第1実施例と共通する。本実施例は、制御部110が実行する消火後処理の内容が第1実施例とは異なる。
(消火後処理)
図7を参照して、本実施例の制御部110が実行する消火後処理について説明する。以下でも、動作していたコンロバーナ10aが消火された場合に制御部110が図7の処理を実行する例を説明する。S50では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。S50の処理の内容は、図6のS36と同様であるため詳しい説明を省略する。
続くS52では、制御部110は、コンロ温度センサ86aによって検出されるコンロバーナ10a及び五徳8aの温度(以下ではこれらを「コンロ温度」と呼ぶ場合がある)が、所定の閾値温度より低いか否かを判断する。閾値温度は、消火後のコンロバーナ10aに触れた場合であってもユーザが火傷等を負う可能性が低い温度である。この時点でコンロ温度が閾値温度よりも低い場合、制御部110は、S52でYESと判断し、図7の処理を終了する。コンロ温度が閾値温度以上である場合、制御部110は、S52でNOと判断し、S54に進む。
S54では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。S54の判断手法は図6のS40と同様である。制御部110がS40でYESと判断する場合、S52に戻る。一方、制御部110がS40でNOと判断する場合、S56に進む。
S56では、制御部110は、S50で設定された検知範囲に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。S56の判断手法は図6のS42と同様である。検知範囲に物体が侵入している場合には、制御部110は、S56でYESと判断し、S58に進む。一方、検知範囲に物体が侵入していない場合には、制御部110は、S56でNOと判断し、S52に戻る。
S58では、制御部110は、スピーカ88及び表示部84に所定の報知動作を行わせる。制御部110は、S58を終えると、S52に戻る。
このように、制御部110は、S52でYESと判断されるまで、S52〜S58の各処理を繰り返し実行する。なお、本実施例でも、図7の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10aが再点火された場合、制御部110は、S50〜S58のどの段階の処理を実行中であっても、図7の消火後処理を強制的に終了させ、図4の火力調整処理を開始する。
以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、図7の消火後処理を実行する。そのため、加熱調理器2は、動作していたコンロバーナ10aの消火後、コンロ温度が閾値温度を下回る(S52でYES)までの間に、物体が検知範囲に侵入する場合に報知動作を行い、ユーザにコンロバーナ10a等が高温であることを知らせることができる。閾値温度を、火傷や引火等が起こる可能性が低い温度に適切に設定しておくことにより、動作していたコンロバーナ10aの消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
コンロ温度センサ86a、86b、86cが「加熱部温度検出部」の一例である。閾値温度が「特定温度」の一例である。
(第3実施例)
図8を参照して第3実施例について説明する。第3実施例の加熱調理器2も、基本的な構成及び処理内容は第1実施例と共通する。ただし、本実施例では、図8に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの動作中の検知範囲230が、コンロバーナ10aの消火後の検知範囲250よりも大きい点が、第1実施例とは異なる。
動作中のコンロバーナ10aでは炎が形成されるため、炎が形成されていない消火後のコンロバーナ10aにくらべて、不意に物体がコンロバーナ10aに近づいた際に引火や火傷等が起こる可能性が高くなる。本実施例によると、動作中のコンロバーナ10aに設定される検知範囲230が、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250よりも大きいため、不意に物体がコンロバーナ10aに近づいた際に引火や火傷等が起こる事態を適切に抑制することができる。また、例えば、コンロバーナ10aが消火され、コンロバーナ10b又はコンロバーナ10cが依然動作中であるような場合(即ち、ユーザがコンロバーナ10b、10cを用いて調理を継続している場合)には、ユーザの意志で手や着衣が加熱調理器2の上方(特に、消火後のコンロバーナ10aの近傍)に侵入する可能性が高い。そのような場合に、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250が過度に大きいと、頻繁に報知動作が行われ、ユーザが煩わしさを感じる可能性がある。この点、本実施例では、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250が、コンロバーナ10aの動作中に設定される検知範囲230よりも小さい。そのため、コンロバーナ10aの消火後にユーザの手等がコンロバーナ10aに近づいた場合であっても、報知動作が過度に頻繁に行われることが抑制され、ユーザが煩わしさを感じる頻度を低減させることができる。図8の検知範囲250が「第1検知範囲」の一例であり、検知範囲230が「第2検知範囲」の一例である。なお、第3実施例の検知範囲230、250を、第2実施例おける各検知範囲に適用してもよい。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)上記の各実施例では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合には、検知範囲に物体が侵入しているか否かに関わらず、スピーカ88等に報知動作を行わせない(図6のS40でNO、図7のS54でNO)。これに限られず、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合であっても、検知範囲に物体が侵入している場合には、スピーカ88等に報知動作を行わせてもよい。
(変形例2)上記の第1実施例では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況(即ち動作期間、火力)、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する(図6のS32)。これに限られず、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作期間、消火前のコンロバーナ10aの火力、消火時の加熱対象物の温度、のうちの少なくとも1つに基づいて報知期間を特定してもよい。
(変形例3)上記の各実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断している(図4のS12、図6のS42、図7のS56)。しかしながら、コンロバーナ10aの周囲の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体が検知範囲に侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサも「状態検出部」の一例である。
(変形例4)上記の各実施例では、コンロ温度センサ86a、86b、86cによって、コンロバーナ10a、10b、10c等の温度を検出している。これに限られず、他の温度検出手段(例えば、赤外線センサ等)を用いて、コンロバーナ10a、10b、10c等の温度を検出するようにしてもよい。
(変形例5)制御部110は、上記の各実施例で説明した消火後処理(図6、図7参照)を、グリルバーナ20aの消火後に高温状態が持続する排気口についても実行してもよい。この場合、制御部110は、グリルバーナ20aの消火後、排気口の近傍に検知範囲を設定し、物体の侵入が検知される場合に、スピーカ88及び表示部84に報知動作を行わせるようにしてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :加熱調理器
4 :本体
4a :前面
6 :天板
8a :五徳
8b :五徳
8c :五徳
10a :コンロバーナ
10b :コンロバーナ
10c :コンロバーナ
12 :センサ
12a :センサ
12b :センサ
12c :センサ
20 :グリル庫
20a :グリルバーナ
22 :グリル扉
24 :コンロ操作部
26 :グリル操作部
40 :電源スイッチ
42a :加熱量操作部
42b :加熱量操作部
42c :加熱量操作部
43a :LED発光部
43b :LED発光部
43c :LED発光部
44 :パネル操作部
46 :表示部
48a :加熱温度操作部
48b :加熱温度操作部
50a :自動調理選択操作部
50b :自動調理選択操作部
52a :加熱時間操作部
52b :加熱時間操作部
52c :加熱時間操作部
54 :レシピ選択操作部
56 :調理状態操作部
60 :加熱量操作部
61 :LED発光部
62 :パネル操作部
64 :表示部
66 :自動調理選択操作部
68 :レシピ選択操作部
70 :調理状態操作部
80 :カメラ
84 :表示部
86a :コンロ温度センサ
86b :コンロ温度センサ
86c :コンロ温度センサ
88 :スピーカ
90 :透過窓
110 :制御部
120 :メモリ
130 :検知範囲
140 :物体
150 :検知範囲
230 :検知範囲
250 :検知範囲

Claims (8)

  1. 加熱調理器であって、
    加熱対象物を加熱する加熱部と、
    前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、
    前記加熱部が高温であることを報知する報知動作を行う報知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    動作していた前記加熱部の加熱停止後、特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の周囲の第1検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる、
    加熱調理器。
  2. 前記特定の条件は、前記加熱部が加熱停止してから一定期間が経過することを含む、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御部は、前記加熱部が加熱停止前に動作していた期間と、前記加熱部が加熱停止前に動作していた間の火力と、のうちの少なくとも一方に基づいて、前記一定期間を特定する、請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であって、
    前記加熱調理器は、前記載置部に載置される前記加熱対象物の温度を検知する対象物温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記加熱部の加熱停止後に前記加熱部に載置されている前記加熱対象物の温度に基づいて、前記一定期間を特定する、請求項2又は3に記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱部の温度を検出する加熱部温度検出部をさらに備え、
    前記特定の条件は、前記加熱部の温度が特定温度を下回ることを含む、請求項1に記載の加熱調理器。
  6. 前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであり、
    前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞り、
    前記第1検知範囲は前記第2検知範囲よりも大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであり、
    前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞り、
    前記第2検知範囲は前記第1検知範囲よりも大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であって、
    前記制御部は、
    動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されておらず、かつ、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される前記特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせ、
    動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されていると判断される場合には、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入するか否かに関わらず、前記報知部に前記報知動作を行わせない、請求項1から7のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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