JP6934328B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
特許文献1には、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
特開2015−230148号公報
特許文献1の技術では、物体の動作(例えばジェスチャー)を抽出し、物体の動作に基づいて加熱部に関係する処理(例えば点火、消火、火力増減等)を実行することについては考慮されていない。
本明細書では、物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体の動作に基づく加熱部に関係する処理を実行することができる技術を提供する。
本明細書が開示する加熱調理器は、本体と、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第1加熱部と、前記第1加熱部の周囲の所定範囲の状態を検出する状態検出部であって、前記所定範囲は、前記第1加熱部の近傍の第1範囲と、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲である第2範囲と、を含む、前記状態検出部と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第1加熱部の動作中に、前記第1範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第1加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、複数の所定の処理のうち、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第1加熱部に対して実行する。前記複数の所定の処理は、点火、消火、火力増加および火力減少を含む。
この構成によると、加熱調理器は、第1加熱部の動作中に第1範囲内に物体(人体、着衣等)が侵入する場合に、動作中の第1加熱部の火力を絞ることにより、物体に炎が引火する事態が発生することを抑制することができる。そして、加熱調理器は、第2範囲内に物体が侵入する場合に、第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーを抽出し、抽出された第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーが複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、点火、消火、火力増加および火力減少が含まれる複数の所定の処理のうち、第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーに一致する複数の所定のジェスチャーのうちの一つに対応するものを第1加熱部に対して実行することができる。また、第2範囲は、第1範囲よりも第1加熱部から離れた範囲であるため、第1加熱部に関係する物体の動作は、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。従って、上記の構成によると、物体に第1加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーに対応して、第1加熱部に対する点火、消火、火力増加および火力減少を含む複数の所定の処理のうちの一つを実行することができる。
前記第2範囲は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部よりも前記手前側寄りの範囲に設けられてもよい。
この構成によると、第2範囲が手前側寄りの範囲に設けられるため、加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザにとって、第2範囲内で物体を動作させ易く、第1加熱部に関係する処理を実行させ易くなる。
前記加熱調理器は、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備えてもよい。前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられていてもよい。前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲をさらに含んでいてもよい。前記第2範囲は、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲であるとともに前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲であり、かつ、前記本体を前記手前側から見る場合において、前記第1加熱部と前記第2加熱部との間の範囲に設けられていてもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが前記複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、前記複数の所定の処理のうち、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第1加熱部および前記第2加熱部に対して実行してもよい。
この構成による場合、加熱調理器が、第1及び第2加熱部の2つの加熱部を備える場合においても、物体に両加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーに対応して、第1加熱部及び第2加熱部に対して点火、消火、火力増加および火力減少を含む複数の所定の処理のうちの一つを実行することができる。
あるいは、前記加熱調理器は、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備えてもよい。前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられていてもよい。前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲と、前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲である第4範囲と、をさらに含んでいてもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第4範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが前記複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、前記複数の所定の処理のうち、前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第2加熱部に対して実行してもよい。
この構成によると、加熱調理器が、第1及び第2加熱部の2つの加熱部を備える場合においても、物体に両加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができる。また、第2範囲内に侵入した物体のジェスチャーに対応して、第1加熱部に対して点火、消火、火力増加および火力減少を含む複数の所定の処理のうちの一つを実行し、第4範囲内に侵入した物体のジェスチャーに対応して、第2加熱部に対して点火、消火、火力増加および火力減少を含む複数の所定の処理のうちの一つを実行することができるため、第1加熱部に対する処理と第2加熱部に対する処理とを異なる範囲内に侵入する物体のジェスチャーによって行わせることができる。
加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 制御部110が実行する調理器制御処理を示すフローチャート。 第1実施例の侵入検知範囲130a、130b、130b及びジェスチャー検知範囲140を示す斜視説明図。 ジェスチャーリストの内容を説明する説明図。 第2実施例の侵入検知範囲130a、130b、130b及びジェスチャー検知範囲240a、240b、240cを示す斜視説明図。
(第1実施例)
(加熱調理器2の構成)
図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、天板6の上方全体、及び、本体4の手前側を広範囲に亘って撮像する。カメラ80の撮像範囲には、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲も含まれる。また、カメラ80は、上記の撮像範囲を継続的に撮像している。
カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、加熱時間操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の調理器制御処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。メモリ120には、後述のジェスチャーリスト(図6参照)が記憶されている。
(調理器制御処理)
続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する調理器制御処理について説明する。調理器制御処理は、動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの近傍の所定の侵入検知範囲に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣等)が侵入した場合に、火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。また、調理器制御処理は、天板6の上方近傍であって、上記の侵入検知範囲とは異なる所定のジェスチャー検知範囲内に物体が存在する場合に、その物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出し、抽出されたジェスチャーに基づいてコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理(点火、消火、火力増減等)を行うための処理でもある。加熱調理器2の電源スイッチ40が操作されて加熱調理器2の電源がオンされると、制御部110は図4の処理を開始する。
S10では、制御部110は、図5に示すような所定の侵入検知範囲130a、130b、130c、及び、所定のジェスチャー検知範囲140を設定する。侵入検知範囲130a、130b、130cは、コンロバーナ10a、10b、10cのそれぞれの周囲に設けられる所定の領域であり、コンロバーナ10a、10b、10cが動作している間にその範囲内に加熱対象物(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある領域である。ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cとは異なる領域であって、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられる領域である。図5の例では、ジェスチャー検知範囲140は、天板6の上方のうち、侵入検知範囲130a、130b、130cの間及び手前側の範囲に設けられる。ジェスチャー検知範囲140の一部は、天板6の外側のユーザ寄りの範囲に達している。ジェスチャー検知範囲140は、内部に存在する物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出するための範囲である。S10で設定される侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140の設定位置及び大きさは、予め定められている。侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140は、いずれも、カメラ80の撮像範囲に含まれている。図4のS10を終えると、制御部110は、S12及びS20の監視を開始する。
S12では、制御部110は、ジェスチャー検知範囲140に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S12では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定されたジェスチャー検知範囲140内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。カメラ80が、ジェスチャー検知範囲140内にユーザの着衣などの物体が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S12でYESと判断し、S14に進む。
S14では、制御部110は、ジェスチャー検知範囲140に侵入した物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出する。具体的に言うと、S14では、制御部110は、カメラ80によって継続的に撮影される画像に基づいて、ジェスチャー検知範囲140内の物体のジェスチャーを抽出する。
続くS16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーに応じた処理(例えば、いずれかのコンロバーナの点火、動作中のコンロバーナの消火、火力増減など)を実行する。具体的には、S16では、まず、制御部110は、予めメモリ120に記憶されたジェスチャーリスト(図6参照)を参照し、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内に含まれる複数のジェスチャーのうちのいずれかと一致するか否かを判断する。そして、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内に含まれる複数のジェスチャーのうちのいずれかと一致すると判断すると、当該一致するジェスチャーに対応する処理(コンロバーナの点火、消火等)を実行する。一方、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内のジェスチャーのうちのいずれとも一致しないと判断する場合には何も処理を行わない。制御部110は、S16を終えると、S12、S20の監視に戻る。
図6を参照して、メモリ120に記憶されているジェスチャーリストについて説明しておく。本実施例では、ジェスチャーリストには、5個のジェスチャーと、各ジェスチャーに対応する処理とが含まれている。図6中の各ジェスチャーは、ジェスチャー検知範囲140内におけるユーザの手の動作を平面視した様子を示す。
手を前後動させるジェスチャーはコンロバーナの「点火」に対応する。ジェスチャーによって点火されるべきコンロバーナは、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナである。以下では、ジェスチャーに対応する処理が行われるべき対象のコンロバーナ(即ち、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナ)のことを「対象コンロバーナ」と呼ぶ場合がある。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を前後動させるジェスチャーであった場合、対象コンロバーナを点火する。ただし、対象コンロバーナが既に動作中(即ち点火済み)である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの動作状態を維持する。
手を左右に振るジェスチャーは、対象コンロバーナの「消火」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を左右に振るジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナを消火する。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。
手を時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力増加」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を時計回りに回転させるジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナの火力を増加させる。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。また、対象コンロバーナの火力が既に最大の場合には、対象コンロバーナの火力を最大に維持する。
手を反時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力減少」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を反時計回りに回転させるジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナの火力を減少させる。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。また、対象コンロバーナの火力が既に最小の場合には、対象コンロバーナの火力を最小に維持する。
手を握ったり開いたりする動作を繰り返すジェスチャーは、「全消火」に対応する。「全消火」は、対象コンロバーナを含む動作中の全コンロバーナ10a、10b、10cを消火させることである。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を握ったり開いたりする動作を繰り返すジェスチャーであった場合、全コンロバーナ10a、10b、10cを消火させる。ただし、未動作のコンロバーナについては、未動作状態を維持する。
図4のS20では、制御部110は、侵入検知範囲130a、130b、130cのうちのいずれかに加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S20では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定された侵入検知範囲130a、130b、130cのうちのいずれかにユーザの着衣などの物体が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S20でYESと判断し、S22に進む。なお、以下では、侵入検知範囲130a、130b、130cのうち、物体が侵入した侵入検知範囲のことを「特定侵入検知範囲」と呼び、コンロバーナ10a、10b、10cのうち、特定侵入検知範囲に対応するコンロバーナ(例えば、特定侵入検知範囲が図5の符号130aである場合におけるコンロバーナ10a)のことを「特定コンロバーナ」と呼ぶ場合がある。
S22では、制御部110は、特定コンロバーナが動作中であるか否かを判断する。この時点で特定コンロバーナが動作していない場合には、制御部110は、S22でNOと判断してS12、S20の監視に戻る。一方、この時点で特定コンロバーナが動作中である場合には、制御部110は、S22でYESと判断してS24に進む。
S24では、制御部110は、この時点における特定コンロバーナの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。特定コンロバーナの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。この時点における特定コンロバーナの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS24でYESと判断してS26に進む。一方、この時点における特定コンロバーナの火力が最小火力である場合には、制御部110はS24でNOと判断してS28に進む。
S26では、制御部110は、特定コンロバーナの火力を減少させる。その後、制御部110は、S12、S20の監視に戻る。
S28では、制御部110は、特定コンロバーナを消火させる。この場合、制御部110は、S12、S20の監視に戻る。
制御部110は、加熱調理器2の電源がオフされるまで、上記のS12〜S28の各処理を繰り返し実行する。
以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、加熱調理器2は、特定コンロバーナの動作中に、特定侵入検知範囲内に物体(人体、着衣等)が侵入する場合に(図4のS20、S22でYES)、動作中の特定コンロバーナの火力を絞ることにより、物体に炎が引火する事態が発生することを抑制することができる(S26、S28)。そして、加熱調理器2は、ジェスチャー検知範囲140内に物体が侵入する場合に(S12でYES)、物体のジェスチャーを抽出し(S14)、抽出されたジェスチャーに基づいてコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理(例えば、点火、消火、火力の増減等)を実行することができる(S16)。また、ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられるため、コンロバーナ10a、10b、10cに関係するジェスチャーは、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、物体にコンロバーナ10a、10b、10cの炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体のジェスチャーに基づくコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理を適切に実行することができる。
また、本実施例では、ジェスチャー検知範囲140は、本体4の手前側寄りの範囲に設けられるため、加熱調理器2を用いて調理を行う際のユーザにとって、ジェスチャー検知範囲140内で物体(手など)を動作させ易く、コンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理を実行させ易い。
また、本実施例では、ジェスチャー検知範囲140は、コンロバーナ10a、10b、10cの間の領域に設けられているとも言える。ユーザが1個のジェスチャー検知範囲140内でジェスチャーを行うことにより、3個のコンロバーナ10a、10b、10cのすべてに関係する処理を実行することができる。
コンロバーナ10aが「第1加熱部」の一例であり、コンロバーナ10bが「第2加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。カメラ80の撮像範囲が「所定範囲」の一例である。侵入検知範囲130aが「第1範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲140が「第2範囲」の一例であり、侵入検知範囲130bが「第3範囲」の一例である。
(第2実施例)
第2実施例について、図7を参照して、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の加熱調理器2も、基本的な構成及び制御部110による処理内容(図6参照)は第1実施例とほぼ共通する。本実施例は、図6のS10で設定されるジェスチャー検知範囲の位置及び数が、第1実施例とは異なる。
図7に示すように、本実施例では、侵入検知範囲130a、130b、130cのそれぞれの手前側の領域に、ジェスチャー検知範囲240a、240b、240cが設けられている。ジェスチャー検知範囲240aは、コンロバーナ10aに対応する。ジェスチャー検知範囲240a内でジェスチャーが行われると、ジェスチャーに対応する処理が、コンロバーナ10aに対してのみ行われる。ジェスチャー検知範囲240bとコンロバーナ10bとの関係、及び、ジェスチャー検知範囲240cとコンロバーナ10cとの関係も同様である。
本実施例によると、加熱調理器2は、例えば、ジェスチャー検知範囲240a内の物体のジェスチャーに基づいてコンロバーナ10aに関係する処理を実行し、ジェスチャー検知範囲240b内の物体のジェスチャーに基づいてコンロバーナ10bに関係する処理を実行することができる。そのため、コンロバーナ10aに関係する処理とコンロバーナ10bに関係する処理とを異なる範囲内における物体のジェスチャーによって行わせることができる。
侵入検知範囲130aが「第1範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲240aが「第2範囲」の一例であり、侵入検知範囲130bが「第3範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲240bが「第4範囲」の一例である。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)上記の各実施例では、1台のカメラ80によって、侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)を含む範囲を撮影している。これに限られず、複数台のカメラ80を用いて侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)を含む範囲を撮影するようにしてもよい。
(変形例2)上記の各実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かを判断している。しかしながら、天板6上の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサも「状態検出部」の一例である。
(変形例3)上記の例では、図6のジェスチャーリストには、5個のジェスチャーと対応する処理が含まれる。しかしながら、図6のジェスチャーリストに含まれる各ジェスチャー及び対応する処理は一例に過ぎず、これら以外のジェスチャー及び対応する処理が含まれていてもよい。また、ジェスチャーと対応する処理との関係も一例に過ぎず、任意のジェスチャーが任意の処理に対応していてもよい。
(変形例4)制御部110は、上記の調理器制御処理(図4参照)の実行中に、ジェスチャー検知範囲内への物体の侵入(S12でYES)と、特定侵入検知範囲内への物体の侵入(S20でYES)と、が同時に検出される場合には、特定侵入検知範囲への物体の侵入に伴う処理(S22〜S28)を優先的に実行するようにしてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :加熱調理器
4 :本体
4a :前面
6 :天板
8a :五徳
8b :五徳
8c :五徳
10a :コンロバーナ
10b :コンロバーナ
10c :コンロバーナ
12a :センサ
12b :センサ
12c :センサ
20 :グリル庫
20a :グリルバーナ
22 :グリル扉
24 :コンロ操作部
26 :グリル操作部
40 :電源スイッチ
42a :加熱量操作部
42b :加熱量操作部
42c :加熱量操作部
43a :LED発光部
43b :LED発光部
43c :LED発光部
44 :パネル操作部
46 :表示部
48a :加熱温度操作部
48b :加熱温度操作部
50a :自動調理選択操作部
50b :自動調理選択操作部
52a :加熱時間操作部
52b :加熱時間操作部
52c :加熱時間操作部
54 :レシピ選択操作部
56 :調理状態操作部
60 :加熱量操作部
61 :LED発光部
62 :パネル操作部
64 :表示部
66 :自動調理選択操作部
68 :レシピ選択操作部
70 :調理状態操作部
80 :カメラ
84 :表示部
90 :透過窓
110 :制御部
120 :メモリ
130a :侵入検知範囲
130b :侵入検知範囲
130c :侵入検知範囲
140 :ジェスチャー検知範囲
240a :ジェスチャー検知範囲
240b :ジェスチャー検知範囲
240c :ジェスチャー検知範囲

Claims (4)

  1. 加熱調理器であって、
    本体と、
    前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第1加熱部と、
    前記第1加熱部の周囲の所定範囲の状態を検出する状態検出部であって、前記所定範囲は、前記第1加熱部の近傍の第1範囲と、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲である第2範囲と、を含む、前記状態検出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第1加熱部の動作中に、前記第1範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第1加熱部の火力を絞り、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、複数の所定の処理のうち、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第1加熱部に対して実行し、
    前記複数の所定の処理は、点火、消火、火力増加および火力減少を含む、
    加熱調理器。
  2. 前記第2範囲は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部よりも前記手前側寄りの範囲に設けられる、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備え、
    前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられており、
    前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲をさらに含み、
    前記第2範囲は、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲であるとともに前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲であり、かつ、前記本体を前記手前側から見る場合において、前記第1加熱部と前記第2加熱部との間の範囲に設けられ、
    前記制御部は、さらに、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが前記複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、前記複数の所定の処理のうち、前記第2範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第1加熱部および前記第2加熱部に対して実行する、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備え、
    前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられており、
    前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲と、前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲である第4範囲と、をさらに含み、
    前記制御部は、さらに、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、
    前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第4範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーを抽出し、抽出された前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーが前記複数の所定のジェスチャーのうちの一つと一致する場合には、前記複数の所定の処理のうち、前記第4範囲内に侵入した前記物体のジェスチャーに一致する前記複数の所定のジェスチャーのうちの前記一つに対応するものを前記第2加熱部に対して実行する、請求項1又は2に記載の加熱調理器。
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