JP5107486B2 - 少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置 - Google Patents

少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置、特にレンズシステムにおいて、そのシステム絞りのアパーチャの開口部直径が調節可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学結像装置において、システム絞りとして種々のタイプの絞りを用いることは公知である。開口部直径を変えられるこれらの絞りによって、光学結像装置を通過する光線束直径を連続的に変えることができる。結果として、用途によって、光学結像品質は、例えば、分解能、コントラストまたは被写界深度に関して影響され得る。
【0003】
特に広く普及しているのは、少なくとも4枚、ただし通常はより多くの絞り羽根を有するいわゆるアイリス絞りで、これは一般に鎌状であり、一端が固定マウント内に回転可能に取り付けられている。この場合には、他端には案内装置としてピンが設けてあり、これは、回転リングの溝あるいはスロット付案内路に挿入されており、回転リングを回すことにより、絞りの残りの開口部直径が変えられるように絞り羽根が動かされる。
【0004】
高性能レンズシステム、特にリソグラフィー方式で製造された半導体装置で使用されるものの場合には、結像装置の品質を最適化するためにますます複雑化する技術が用いられている。例えばレンズの表面コーティングなどのもっぱら光学的に作用する要素を最適化することは、この点で技術的限界までなされてきたので、結像品質のさらなる向上は非常に多額の経費をかけなければ実現できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、例えばテレセンタリング(telecentering)エラーまたはその他のイメージエラーを、光学・機械的装置、特に結像装置のシステム絞りを最適化することによって結像装置の光学特性を改良することが本発明の目的である。
【0006】
この目的は、本発明によりシステム絞りの開口部直径に依存して決定されるシステム絞りのアパーチャの位置により達成される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
光学分野での非常に複雑な数学的または光学的計算により、驚くべきことに、開口部直径に依存してシステム絞りの位置を変更することにより、光学結像装置の結像品質に関して品質向上が得られることが明らかにされた。この点で、システム絞りの軸方向位置を変更することが疑いなくシステム絞りの好ましい移動であるが、横方向移動または傾斜移動あるいはこれら3種類の移動のどのような所望の組み合せも考えられる。
【0008】
レンズシステムの最適化方法はほぼ使い尽くされていると仮定すると、本発明により達成され得る利点および有利な改良によって、結像品質を向上させる比較的単純かつ好ましい可能な方法がもたらされる。
【0009】
とりわけ半導体素子またはコンピュータチップの製造分野においては、特に高い要求が結像装置の結像品質と分解能に課されなければならない。これは、結像装置が、チップレイアウト用に縮小した形で、感光層で被覆されたシリコンウエハー表面に、一見しては機械的に製造できそうなパターンではあるが、実は極めて微細なパターンを結像するのに使用されるからである。シリコンウエハーが通過する様々なエッチング法を用い、コンピュータチップまたは半導体素子の回路がこのようにして照射された微細構造から形成される。シリコンウエハー表面のチップレイアウト用パターンの結像における、結像装置が引き起こす極めて微細なずれおよび歪みは、それだけで最終的なコンピュータチップの微細構造における線接触、短絡またはその他の電子的機能不全につながるのに十分である。従って、特にコンピュータチップおよび半導体素子の製造に使用される結像装置の場合、きわめて小さな品質面の改良であっても大きな利点をもたらし、そのため軸方向位置が調節可能なシステム絞りの光学的な利点が、それらの長所を十分に引き立ててここに示してある。
【0010】
本発明のとりわけ好ましい実施態様において、システム絞りの軸方向位置をその開口部直径に依存して変更することは、比較的単純な設計の構造で達成される。この場合、システム絞りは、相互に軸方向距離を置いて配置された少なくとも2つの絞りを有しており、それぞれ別の絞りがシステム絞りの開口部直径に依存して光学的に活性である。光学的に活性とは、この場合、光学的に活性な絞りまたはその光学的に有効なエッジが結像装置中の光線束の側面を制限するということである。
【0011】
本発明によるこの2重または多重絞りには、ここでは軸方向位置調節のための複雑な機構なしで本発明による効果を達成できるという利点がある。この場合、少なくとも2つの絞りは、システム絞りの光軸に関して軸方向である少なくとも2つの平面内に位置するように配置される。各々の場合において一方の絞りのみが光学的に活性であるということの結果、別の平面、従って、システム絞りの別の軸方向位置が開口部直径に従って実現され、それによって良好な光学的効果がすでに達成される。この場合に重要なことは、2つの絞り双方が「オーバーライドする」ときの領域であり、すなわち、システム絞りの開口部直径がある値のとき、2つの絞りの光学的に活性なエッジが、しばらくの間、同時に光学的に活性になるときである。ぼけを回避するためには、非常に精密な機構、例えば、どのようなバックラッシュもないプレストレスをかけた転がり軸受によって絞りまたはその個々の部品を取り付けることが要求される。
【0012】
本発明のさらなる非常に好ましい実施態様では、システム絞りが、相互に回転可能に移動できる2つの絞りベースの間に配置された絞り羽根を有しており、少なくとも1つの絞りベースが回転可能に移動でき、かつ絞り羽根および2つの絞りベースを具備するユニットが軸方向に移動可能である。
【0013】
本発明によるやり方で目的を達成するための解決策のこの変形例は、単式絞りのみで間に合わせるものである。上述の実施態様の少なくとも2つの別個の軸平面に加え、すべての軸方向の中間平面が利用可能という利点がこれによりもたらされる。これは、絞りの開口部直径に応じて、絞りがその軸方向位置を変えられるからであり、互いに相対的に移動可能な絞り羽根と絞りベースを具備するユニットが機械的案内要素により、絞りの軸方向位置の所望の調節が開口部直径に依存して行なわれるように連結されているからである。
【0014】
この構造設計には、2つの絞りベースの回転および軸方向移動を相互に連係する案内溝を、どのような所望の幾何学的形状にでもできるという特別な利点がある。案内溝の形状に応じて、システム絞りの回転運動、従って開口部直径の変更と軸方向移動との間に様々な数学的依存性がこの場合実現され得る。
【0015】
本発明のさらなる非常に好ましい変形例では、絞りは同様に絞り羽根で形成され、この絞り羽根および絞り羽根に面している絞りベース表面は、システム絞りの開口部直径の少なくともほぼ最大部分に、システム絞りの光軸に関してある角度で配置されている。
【0016】
結果として、絞りの光学的に有効なエッジは、絞り羽根および絞り羽根に面している絞りベース表面の幾何学的形状に応じて、例えば、円錐体の外側面上または球形キャップの外側面上を移動し得る。システム絞りの光軸に関して回転対称に配置されている絞り羽根は、例えばシステム絞りが閉じられる時に、その次に結像装置の光路内へ、開口部直径と軸方向位置との間の線形的または半円形的な従属性により移動する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のさらなる有利な改良は、残りのサブクレームおよび図面を参照しての下記実施例から明らかになる。
【0018】
図1にはシステム絞り1の断面が示されており、システム絞り1は、2つの個別の絞り2a、2bまたはアイリス絞り2a、2bを有している。これらのアイリス絞り2a、2bは絞り羽根3により構成され、絞り羽根はシステム絞り1の光軸4に関して少なくともほぼ垂直に配置されている。システム絞り1は、マウント5内に取り付けられており、該マウント5はレンズシステムのケーシング(図示せず)に固定的に接続されている。
【0019】
システム絞り1の実施態様(図示せず)では、システム絞りは、2つの個別の絞り2a、2bに加えてさらなる絞りも有することができる。特に、このさらなる絞りは、システム絞り1内の2つのアイリス絞り2a、2bからある軸方向距離に配置された固定絞りまたは恒久的に設置されたディスクとすることができる。
【0020】
2つの絞り2a、2bの絞り羽根3は、それぞれが相互に相対的に移動可能な2つの絞りベース6a、6b、6cの間のそれぞれの開口部直径Da、Dbにその側面を距離をおいて位置する。この場合、絞り羽根3はそれぞれこれと相互作用する絞りベース6b、6cの一方の内部にバックラッシュのないプレストレスをかけた軸受7により取り付けられる。各々が他方の絞りベース6a、6bであるものの領域では、絞り羽根3のそれぞれが案内装置8を有している。この案内装置8は、それぞれの絞りベース6a、6b内に作られたスロット付案内路9a、9b内を案内され、スロット付案内路9a、9bに関してのバックラッシュのない案内路8のプレストレスもここでなされなければならない。
【0021】
軸受または案内装置7および8のバックラッシュのないプレストレスは、例えば、各絞り羽根3がねじりばね(図示せず)によりプレストレスをかけられ、これが軸受装置7、例えば転がり軸受、およびそれぞれのスロット付案内路9a、9bに収容されるように設計することできる。
【0022】
絞りベース6a、6b、または6b、6cの回転による相対的な相互の移動により、軸受装置7により取り付けられた絞り羽根3は案内装置8により、様々に工夫されたスロット付案内路9a、9bを通り、各絞り羽根について規定された経路を移動させられる。結果として、絞り羽根3の光学的に有効なエッジ10はその開口部直径Da、Dbを変える。通常、アイリス絞り2a、2bのスロット付案内路9a、9bは、システム絞り1またはアイリス絞り2a、2b各々のアパーチャがほぼ円形の多角形となってその寸法を増大または減少できるように作られている。
【0023】
ここに示されるシステム絞り1のスロット付案内路9a、9bの成形は、この場合、各々の場合について異なる幾何学的曲線を有していなければならない。なぜならば、開口部直径に応じて、あるときには一方のアイリス絞り2aが、別のときには他方のアイリス絞り2bが、あるいはそれら各々の光学的に有効なエッジ10が光学的に活性であることが要求されるからである。このことは、光学的に不活性なアイリス絞り2aまたは2bは、それぞれ光学的に活性なアイリス絞り2bまたは2aよりも大きな開口部直径DaまたはDbを有していなければならないことを意味する。
【0024】
システム絞り1が第3の固定絞り(図示せず)を有する場合においては、2つのアイリス絞り2aまたは2bのいずれもが光学的に活性ではなく、ただしアイリス絞り2a、2bから軸方向の距離を置いて配置された、固定絞りだけが活性になるという場合が付加的に起こり得る。
【0025】
図1に示される典型的な実施態様では、絞りベースのうちの2つ6a、6cが、リングギア11に固定的、特にねじれの点で固定的に接続されている。多数の個別の要素12、13、14で構成されるリングギア11は、転がり軸受15によりマウント5内に取り付けられ、リングギア11の個別の要素12、13、14は、多数の結合要素16により相互接続されている。さらに、リングギア11の個別の要素12のうちの1つは、かみ合わせ17を有し、かつピニオン18によってシステム絞り1の光軸4に関して回転移動させ得る。示した代表的実施態様においては、駆動ユニット19(ここでは電動機19)は、ピニオン18を回転させるという目的に適い、その結果、これに接続されているリングギア11および絞りベース6a、6cをシステム絞り1の光軸4まわりに回転させる。この場合には、駆動ユニット19はマウント5に固定的に接続されている。2つのアイリス絞り2a、2bの間に置かれた絞りベース6bは、固定要素20によってマウント5に同様に固定されている。この場合には、リングギア11の個別の要素14の1つは、2つのアイリス絞り2a、2bの間にある絞りベース6b内の1つ以上のクリアランス21を介して導かれる。絞りベース6aは、さらなる固定要素22によりリングギア11の個別要素14に固定されている。
【0026】
もしリングギア11および2つの絞りベース6a、6bが駆動ユニット19により回転されるならば、固定要素20を介してマウント5に接続されている絞りベース6bは所定位置に固定されたままであり、相対的な移動は、絞りベース6a、6cと絞りベース6bとの間で起こる。この相対的な移動は、スロット付案内路内を案内される絞り羽根3が動かされ、かつシステム絞り1または2つのアイリス絞り2a、2bの開口部直径DaまたはDbが変わるという効果をもたらす。
【0027】
スロット付案内路9a、9bの幾何学的工夫により、システム絞り1各々の開口部直径Da、Dbにより適したアイリス絞り2a、2bが光学的に活性になるという効果が達成される。その結果、アイリス絞り2a、2bの2つの別個の軸方向位置から、各々の場合において光学的により適している一方が選択され、単独の回転移動のみがこの目的のために実行、作動されればよい。このことが絞り2a、2bの軸方向位置の絞りの開口部直径Da、Dbに対する一定、もしくは少なくともほぼ一定の依存性を必要とすることがここで明らかなはずである。なぜならば、機械的ガイドとして働くスロット付案内路9a、9bはまず最初に一方のもにしかされ得ず、その時他方のアイリス絞り2a、2bは光学的に活性だからである。
【0028】
システム絞りのさらなる改良が図2に見られる。これは1つのアイリス絞り2のみを有している。ここでも、アイリス絞り2の絞り羽根3は、2つの絞りベース6a、6bまたは溝付リング6aと絞りベース6bの間に配置されている。軸受装置7および案内装置8またはスロット付案内路9(図2には示さない)も同様に存在するが、絞り羽根3あたり1つのみである。図2におけるさらなる要素は、構造および作動モードにおいて図1で説明したものと原則的に同様のものである。
【0029】
その結果、ピニオン18を有する駆動ユニット19が収容されているマウント5も図2に見られる。ピニオン18は、ここでは1つの部品として形成されているリングギア11をかみ合い17を介して駆動する。リングギア11は、転がり軸受15によりマウント5内に取り付けられている。
【0030】
溝付リング6aおよび絞りベース6b、内側リング23、外側リング24および転がり軸受25と共に、アイリス絞り2は構造ユニット26を形成している。構造ユニット26内では、絞りベース6bが内側リング23に接続され、溝付きリング6aが外側リング24に接続されている。内側リング23は、外側リング24に対して回転移動可能に作られており、転がり軸受25が内側リング23と外側リング24との間に配置されている。2つの絞りベース6a、6bの相互の相対的な移動は、その結果、外側リング24に対する内側リング23の相対的な移動があることも意味している。
【0031】
外側リング24、および従って、一方の絞りベース6aも保持要素27によってマウント5に対するねじれに関してしっかりと保持されている。保持要素27は、例えば、薄板金製目板27として設計することができ、これは固定要素28によってマウント5に取り付けられている。外側リング24上では、薄板金製目板は2つの突出部29の間に位置し、これにより外側リング24の軸方向移動が可能になるが、ねじれは防止される。この場合、理想的には、3〜6個の保持要素27がシステム絞り1の円周全体に配置される。
【0032】
リングギア11は、1つ以上の駆動ラグ30を有しており、これらは、適切であれば、システム絞り1の円周全体に均一に配置される。この場合には、駆動ラグ30はそれぞれ内側リング23内のクリアランス31内に係合し、駆動ユニット19によるリングギア11の回転運動が、内側リング23に伝えられ、その結果、絞りベース6bへ伝えられる。駆動ラグ30に対する、およびその結果、リングギア11に対する内側リング23の低摩擦でほぼバックラッシュのない軸方向の相対的な移動が可能なように、駆動ラグ30はそれぞれのクリアランス31内に回転要素32により取り付けられている。
【0033】
さらに、駆動ラグ30および内側リング23の接続部にはばね要素33が有り、これは構造ユニット26を軸方向中心位置に保持するように作られており、その結果、リングギア11に対する構造ユニット26の軸方向移動が比較的小さい力で両方向に可能になる。
【0034】
さらに、リングギア11は、これに固定的に接続された案内ラグ34を有している。案内ラグ34の先端部には、外側リング24の案内溝36内を動く転がり軸受35が設けてある。案内溝36および案内ラグ34の転がり軸受け35は、この場合にはリングギア11の回転運動と構造ユニットの軸方向移動の機械的結合を形成している。
【0035】
もしリングギア11がピニオン18または駆動ユニット19により回転されると、ねじれに関して保持要素27により固定的に保持された外側リング24は、リングギア11の駆動ラグ30により同時に回転される内側リング23に対して、回転の半径方向には動かない。しかしながら、リングギア11に対する構造ユニット26の軸方向の相対的な移動は、転がり軸受35または案内ラグ34に一致する案内溝36により実行される。マウント5に対して軸方向にリングギア11が固定されており、これは外側リング24がマウント5に対して軸方向に移動されることを意味している。この軸方向移動もまた、転がり軸受25により内側リング23へ伝えられ、構造ユニット26全体が軸方向へ移動される。同時に、駆動ラグ30が内側リング23と絞りベース6bの回転運動を引き起こし、これによってアイリス絞り2が開閉する。リングギア11の回転運動は、その結果、システム絞り1の開口部直径Dならびに構造ユニット26またはアイリス絞り2の軸方向位置が相互に依存して変わるという効果を同時に有する。
【0036】
案内溝36の工夫と形状によって、アイリス絞り2の光学的に有効なエッジ10は、ほとんどどのような所望の曲線上でも動き得る。図2に示される代表的実施態様において、システム絞り1の開口部直径Dと光学的に有効なエッジ10の軸方向位置との間の依存関係は、従って、案内溝36の生産可能性の範囲内または所定の光学的要求に応じて選択可能で、光学的観点および生産技術的観点から一般に一定の曲線のみが適している。
【0037】
図3は、システム絞り1のさらなる実施態様の基本図である。ここでは、前記図面ですでに記載された要素が同様に見られる。一方の絞りベース6aが外側マウント5に固定的に接続されている。他方の絞りベース6bは、転がり軸受15によってマウント5内に取付けられている。絞りベース6bの部品は同時にリングギア11でもあり、ピニオン18を有する駆動ユニット19により回転される。アイリス絞り2の絞り羽根3は、前記図面ですでに述べた軸受装置7、案内装置8およびスロット付案内路9(ここでは図示しない)により作動される。
【0038】
この実施態様の特別な特徴は、絞り羽根3の各々がシステム絞り1の光軸に関して鋭角に配置されるように、絞り2の絞り羽根3が配置されていることである。絞り羽根3またはアイリス絞り2の光学的に有効なエッジ10は、例えば円錐体または回転放物面体の外側面上を動く。外側面により規定された状況に応じて、アイリス絞り2の光学的に有効なエッジ10の軸方向位置は、その開口部直径Dに依存してここで規定され得る。
【0039】
この場合には、絞り羽根3およびこの絞り羽根3に面している絞りベース6a、6bの表面37のどちらも、所望の外側面の形状で設計されている。この場合には、外側面は常にシステム絞り1の光軸4に関して回転対称な立体の外側面とすべきである。絞り羽根3の光学的に有効なエッジ10は、この各表面上を移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】交互に載置された多数の絞りを有する光学結像装置のシステム絞りの断面図
【図2】絞り羽根および絞りベースを具備し軸方向に移動可能なユニットを有するシステム絞りの断面図
【図3】システム絞りの光軸に関してある角度で絞り羽根が配置されたシステム絞りの断面図
【符号の説明】
1 システム絞り
2、2a、2b 絞り、またはアイリス絞り
3 絞り羽根
4 1の光軸
5 マウント
6a 絞りベースまたは溝付きリング
6b、6c 絞りベース
7 軸受装置
8 案内装置
9、9a、9b スロット付案内路
10 3の光学的に有効なエッジ
11 リングギア
12、13,14 11の個別の要素
15 11と5との間の転がり軸受
16 16の固定要素
17 11のかみ合い
18 ピニオン
19 駆動ユニット
20 6b、5の固定要素
21 6bのクリアランス
22 11、14の固定要素
23 内側リング
24 外側リング
25 23、24の転がり軸受
26 構造ユニット
27 保持要素
28 27、5の固定要素
29 24上の突出部
30 駆動ラグ
31 23内のクリアランス
32 31内の転がり要素
33 ばね要素
34 案内ラグ
35 34、36の転がり軸受
36 案内溝
37 6a、6bの表面
D、Da、Db 開口部直径

Claims (6)

  1. 少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置において、
    前記システム絞り(1)は、該システム絞り(1)の開口部直径を調節するための、相互に移動可能に設計された絞り羽根(3)を有し、該絞り羽根(3)は2つの絞りベース(6a、6b)の間に配置され、これら2つの絞りベース(6a,6b)が相互に相対的に移動可能であり、前記絞りベースの少なくとも1つ(6b)が回転移動可能であり、かつ、前記絞り羽根(3)および前記2つの絞りベース(6a、6b)を具備する構造ユニット(26)が前記光学結像装置の光軸方向に移動可能であり、前記絞りベースの一方(6a)の回転運動を防止するため、1つ以上の保持要素(27)が設けられ、他方の絞りベース(6b)は駆動ラグ(30)により回転移動可能なリングギア(11)に結合されており、かつ前記一方の絞りベース(6a)および前記リングギア(11)は案内溝(36)および案内ラグ(34)により相互に連結され、該システム絞り(1)の前記開口部の前記光軸上の位置は該システム絞り(1)の開口部直径(D)に依存して決められる光学結像装置。
  2. 前記絞りベース(6a、6b)は案内装置(8)を有し、それにより各々の絞り羽根(3)が規定された経路を案内され得る、請求項1に記載の光学結像装置。
  3. 前記絞りベース(6a、6b)は駆動装置(19)により相互に相対的に移動可能であり、各々の絞り羽根(3)がバックラッシュなしにプレストレスをかけた軸受装置(7)によって前記絞りベースの一方(6a)内に取り付けられ、かつバックラッシュなしにプレストレスをかけられた軸受装置により各々他方の絞りベース(6b)内へ案内される、請求項2に記載の光学結像装置。
  4. 前記システム絞り(1)の前記絞り羽根(3)は、光軸(4)に関して少なくともほぼ垂直に配置されている、請求項1に記載の光学結像装置。
  5. 前記少なくとも1つの絞りベース(6b)の前記回転運動は機械的要素(34、35、36)により、前記絞り羽根(3)および前記2つの絞りベース(6a、6b)を具備する前記構造ユニット(26)の前記光軸方向移動と連結されている、請求項1に記載の光学結像装置。
  6. 前記駆動ラグ(30)および前記リングギア(11)は前記軸方向の適切な場所に固定されており、該駆動ラグ(30)が、前記絞りベースの一方(6a)と接続されているばね要素(33)を前記軸方向に有している、請求項1に記載の光学結像装置。
JP2000324184A 1999-11-20 2000-10-24 少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置 Expired - Fee Related JP5107486B2 (ja)

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