JP4633646B2 - 絞り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ用絞り装置に関する。
従来のカメラ用絞り装置として、複数の絞り羽根を駆動するリング状駆動部材を駆動させて、基板に形成された開口への光量を多段階で調整するものが知られている。
例えば特許文献1において開示されているカメラ用絞り装置は、リング状駆動部材の外周に形成された歯部に噛合するギヤを回転駆動させることにより、リング状駆動部材を駆動させる。
特開平2005−189656号公報
しかしながら、上記のカメラ用絞り装置は、複数の絞り羽根を駆動するためにリング状駆動部材を設けている。このため、カメラ用絞り装置の大きさは、リング状駆動部材の大きさに依存し、小型化を図ることが困難であるという問題点があった。
また、絞り羽根は、ギヤからリング状駆動部材を介して駆動されるため、リング状駆動部材の組み付けが必要となり、カメラ用絞り装置の製造工程が複雑になるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、リング状駆動部材を介在することなく直接絞り羽根を駆動させることにより、リング状駆動部材の大きさに依存することなく小型化を図ることができるカメラ用絞り装置を提供することである。
上記目的は、回転の中心位置が互いに異なる複数の絞り羽根により基板に形成された開口への光量を調節するカメラ用絞り装置において、前記基板には、前記複数の絞り羽根と該絞り羽根を回転させるためのギヤとが設けられ、前記絞り羽根は、単一の絞り開口部を有し、前記絞り羽根の外周面には、前記ギヤに噛合する受動ギヤ部が形成されているカメラ用絞り装置によって達成できる。
この構成により、絞り羽根の外周面に形成された受動ギヤ部と、絞り羽根に駆動力を伝達するギヤとが噛合するため、直接絞り羽根を駆動させることができる。従って、絞り羽根を駆動させるためのリング状駆動部材を設ける必要がない。このため、リング状駆動部材の大きさに依存することなくカメラ用絞り装置の小型化を図ることができる。また、リング状駆動部材を設ける必要がないので、カメラ用絞り装置1の薄型化を図ることができる。更に、リング状駆動部材を設ける必要がないので、カメラ用絞り装置の組み付け工程も容易となり、製造コストの低下を図ることができる。
また、絞り羽根は単一の絞り開口部を有しているため、絞り羽根に大きさの異なる開口部を複数設けて絞り量を調整する場合と比較し、絞り羽根自体を小型化することができる。これにより、カメラ用絞り装置の小型化を図ることができる。また、絞り羽根は単一の絞り開口部のみを有しているため、強度上の不安も減少される。
また、上記構成において、前記ギヤは、モータの駆動力を前記絞り羽根に伝える駆動ギヤを含み、前記駆動ギヤは、少なくとも2つの前記絞り羽根の各受動ギヤ部に噛合して、前記絞り羽根に回転駆動力を伝達する、構成を採用できる。
この構成により、単一のギヤによって複数の絞り羽根を駆動させることができる。
また、上記構成において、前記ギヤは、所定の前記絞り羽根の回転駆動に伴って従動回転する従動ギヤを含み、前記従動ギヤは、前記所定の絞り羽根以外の他の前記絞り羽根に回転駆動力を伝達する、構成を採用できる。
この構成により、ギヤは所定の絞り羽根の駆動力を他の絞り羽根へ伝達するので、所定の絞り羽根のみを回転駆動させることにより、他の絞り羽根についても駆動させることができる。これにより、2以上の絞り羽根を回転駆動させるためには、所定の絞り羽根のみを回転駆動させればよく、絞り羽根毎にアクチュエータ等の駆動源を設ける必要はない。
また、上記構成において、前記ギヤは、少なくとも2つの前記絞り羽根の各前記受動ギヤ部に噛合し、前記受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数の前記ギヤに噛合し、前記受動ギヤ部の歯数は、以下の条件式(1)を満足する、構成を採用できる。
Figure 0004633646
但し、Zaは絞り羽根の受動ギヤ部の歯数、Zpはギヤの歯数、αはギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線と、隣り合うギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線との角度、βはギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線と、ギヤの回転中心と基板の開口の中心とを結ぶ直線との角度、Nはギヤの数、nは負の数を含む整数、Cは整数を示す。
この構成により、ギヤが2以上の絞り羽根の各受動ギヤ部に噛合し、受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数のギヤに噛合する場合であっても、複数の絞り羽根をスムーズに回転駆動させることができる。
また、上記構成において、前記絞り開口は、前記絞り羽根の回転中心を含む領域に設けられている構成を採用できる。絞り開口部を回転中心に設けることにより、高精度の絞り制御が可能となる。また、回転中心に軸部材を設けていないため、他の絞り羽根に軸を逃がすスペースを設ける必要がなく、設計が容易になり低コスト化が図れる。
また、上記構成において、前記絞り羽根は、ガイドピンに係合して前記基板に対する回転駆動を案内するガイド溝が形成されている、構成を採用できる。
この構成により、回転軸を設けなくても、絞り羽根の回転駆動をスムーズに行うことができる。
また、上記構成において、前記ガイドピンは、前記ガイドピンにより回転駆動を案内される絞り羽根以外の他の絞り羽根と重ならない領域に形成されている、構成を採用できる。
この構成により、他の絞り羽根の回転駆動の障害とならずに、絞り羽根の回転駆動をスムーズに行うことができる。
また、上記構成において、前記ガイドピンは、前記ガイドピンにより回転駆動を案内される絞り羽根以外の他の絞り羽根の外周部に摺接して前記他の絞り羽根のガタつきを抑制する、構成を採用できる。
この構成により、他の絞り羽根の半径方向のガタつきを抑制できるので、他の絞り羽根の回転駆動をスムーズに行うことができる。更にガタつきの抑制により、作動音を減少させることができる。
また、上記構成において、前記受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数の前記ギヤに噛合する、構成を採用でできる。
このような構成により、絞り羽根は、ガイドピンに係合し、他の絞り羽根の回転駆動を案内するガイドピンに摺接し、複数のギヤに噛合する。このように、絞り羽根に対して、多くの部材が介在するため、更に安定した状態で回転駆動をスムーズに行うことができる。これにより、絞り羽根の半径方向のガタつきの発生を更に抑制でき、作動音を更に減少させることができる。
また、上記構成において、前記絞り開口部は、複数の前記絞り羽根の所定の回転角に応じて前記基板に形成された開口の面積を所定値に変更可能に形成されている、構成を採用できる。
このような構成により、絞り羽根の回転角に応じて、基板に形成された開口への光量を微調整することができる。
また、上記構成において、前記絞り開口部の絞り開口形成縁は、絞り開口の面積が大きくなるにつれて曲率半径の大きな円弧で形成されている、構成を採用できる。
このような構成により、絞り羽根に大きさの異なる開口部を複数設けて絞り量を調整する場合と比較し、絞り羽根の回転角に応じて、基板に形成された開口への光量を更に微調整することができる。
リング状駆動部材を介在することなく直接絞り羽根を駆動させることにより、小型化を図ることができるカメラ用絞り装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施例を説明する。
図1は、本発明に係るカメラ用絞り装置1の平面図である。
カメラ用絞り装置1は、基板10、開口11、ガイドピン12a、12b、12c、アクチュエータ20、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30c、絞り羽根40a、40b、40c、絞り開口部41a、41b、41c、ガイド溝42a、42b、42c、受動ギヤ部43a、43b、43cなどから構成される。
基板10には、その略中心に開口11が形成されている。また、基板10には、光軸方向の被写体側(図1の紙面垂直方向の手前側)に延伸するガイドピン12a、12b、12cが形成されている。このガイドピン12a、12b、12cは、各絞り羽根のガイド溝42a、42b、42cに係合する。ガイドピン12a、12b、12cは、摺動しやすい部材で形成されている。
駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cは、基板10上に回転可能に支持されている。また、駆動ギヤ30aはアクチュエータ20の回転軸と連結され、駆動ギヤ30aは、アクチュエータ20の回転によって回転駆動する。従動ギヤ30b、30cは、絞り羽根40a、40b、40cの回転駆動に伴って従動回転する。また、駆動ギヤ30aは、受動ギヤ部43a、43cと噛合する。同様に従動ギヤ30bは、受動ギヤ部43a、43bと噛合し、従動ギヤ30cは、受動ギヤ部43b、43cと噛合する。
絞り羽根40a、40b、40cは、回転の中心位置が互いに異なるように配置されている。絞り羽根40a、40b、40cには、夫々に絞り開口部41a、41b、41cが形成されている。絞り開口部41a、41b、41cは、絞り羽根40a、40b、40cの回転中心を含む領域に設けられ、絞り羽根40a、40b、40cには、回転中心に軸部材が設けられていない。また、絞り羽根40a、40b、40cの回転中心は基板10の開口11内にもなっている。絞り開口部を回転中心を含む領域に設けることにより、絞り羽根外周より絞り開口部の開口縁の移動量が少なくなり、高精度の絞り制御が可能となる。また、回転中心に軸部材を設けていないため、他の絞り羽根に軸を逃がすスペースを設ける必要がなく、設計が容易になり低コスト化が図れる。また、絞り開口部41a、41b、41cは開口11より大径の開口となっている。絞り羽根40a、40b、40cが回転駆動することにより、絞り開口部41a、41b、41cの重なり合いの状態が変化し、基板10に形成された開口11への光量が調整される。また、絞り羽根40a、40b、40cには、夫々にガイド溝42a、42b、42cが形成されている。ガイド溝42a、42b、42cには、ガイドピン12a、12b、12cが係合する。また、絞り羽根40a、40b、40cには、夫々に従動ギヤ部43a、43b、43cが形成されている。尚、絞り羽根40a、40b、40cは、夫々同一形状である。
以下にカメラ用絞り装置1の機構についてより詳細に説明する。図2は、基板10、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cの構成を示した図である。尚、アクチュエータ20、絞り羽根40a、40b、40cについては省略してある。
基板10には、前述したように、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cが回転可能に配置されている。この駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cは、開口11の中心(光軸)から同一径上に配置されている。また、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cは、隣り合うギヤまでの距離が等しくなるように、略120°毎に均等に配置されている。
ガイドピン12a、12b、12cも同様に、開口11の中心から同一径上に、略120°毎に均等に配置されている。また、ガイドピン12a、12b、12cは、開口11の中心から駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cまでの距離よりも、近い位置に配置されている。
図3は、基板10と絞り羽根40aと駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cとの構成を示した図である。尚、アクチュエータ20、絞り羽根40b、40cについては省略してある。
図3に示すように、絞り羽根40aは、略円形状に形成されている。その中心に、絞り開口部41aが形成されている。また、絞り羽根40aの外周面には、受動ギヤ部43aが形成されている。受動ギヤ部43aは、絞り羽根40aの一部の領域を除いた外周面に形成されている。ガイド溝42aは、ガイドピン12aと係合する。絞り羽根40aは、その回転の中心位置が開口11の中心位置とは異なる位置に配置されている。
図3に示すように、絞り羽根40aは、単一の絞り開口部41aを有している。これにより、絞り羽根に大きさの異なる開口部を複数設けて絞り量を調整する場合と比較し、絞り羽根自体を小型化することができる。
また、絞り羽根40aの外周面には、絞り羽根40aを回転させるための駆動ギヤ30aに噛合する受動ギヤ部43aが形成されている。これにより、絞り羽根40aの外周面に形成された受動ギヤ部43aと、絞り羽根40aに駆動力を伝達する駆動ギヤ30aとが噛合するため、直接絞り羽根40aを駆動させることができる。従って、絞り羽根40aを駆動させるためのリング状駆動部材を設ける必要がない。このため、リング状駆動部材の大きさに依存することなくカメラ用絞り装置1の小型化を図ることができる。また、リング状駆動部材を設ける必要がないので、カメラ用絞り装置1の薄型化を図ることができる。
更に、リング状駆動部材を設ける必要がないので、カメラ用絞り装置1の組み付け工程も容易となり、製造コストの低下を図ることができる。
尚、受動ギヤ部43aは、絞り羽根40aの一部の領域を除いた外周面に形成されている。受動ギヤ部43aが形成されていない領域においては、駆動ギヤ30a及び従動ギヤ30bが噛合することはない。このため、絞り羽根40aの外周面の、受動ギヤ部43aが形成されていない領域によって、絞り羽根40aの回転量を所定範囲内に規制することができる。
また、図3に示した状態から駆動ギヤ30aが反時計方向に回転することにより、絞り羽根40aは時計方向に回転する。絞り羽根40aは時計方向に回転することにより、従動ギヤ30bは、時計方向に回転する。
絞り羽根40aには、ガイドピン12aに係合して基板10に対する回転駆動を案内するガイド溝42aが形成されている。このガイド溝42aは、絞り羽根40aの回転中心から同一径の半円弧形状に形成されている。これにより、回転軸を設けなくても、絞り羽根40aの回転駆動をスムーズに行うことができる。
また、ガイド溝42aは、半円弧形状に形成されているため、ガイドピン12aがガイド溝42aの両端部に当接することにより、絞り羽根40aの回転量を所定範囲内に規制する。以上により、受動ギヤ部43aが形成されていない領域と、ガイド溝42aとによって、絞り羽根40aの回転量は規制される。
以上により、アクチュエータ20の回転量の制御を正確に行わない場合であっても、機構的に絞り羽根40aの回転量を正確に規制するができ、回転精度を高く維持することができる。
また、ガイドピン12b、12cは、後述する絞り羽根40b、40cに形成されているガイド溝42b、42cに係合する。また、ガイドピン12b、12cは、絞り羽根40a(ガイドピン12b、12cにより回転駆動を案内される絞り羽根以外の他の絞り羽根)と重ならない領域に形成されている。これにより、絞り羽根40aの回転駆動の障害とならずに、絞り羽根40aの回転駆動をスムーズに行うことができる。
ガイドピン12bは、絞り羽根40a(ガイドピン12bにより回転駆動を案内される絞り羽根40b以外の絞り羽根)の外周部に摺接して絞り羽根40aのガタつきを抑制する。即ち、絞り羽根40aは、ガイドピン12bに対して摺動可能に当接する。これにより、絞り羽根40aの半径方向のガタつきを抑制できるので、絞り羽根40aの回転駆動をスムーズに行うことができる。更にガタつきの抑制により、作動音を減少させることができる。
ガイドピン12cも同様に、絞り羽根40aの外周部に周接して絞り羽根40aのガタつきを抑制する。
尚、ガイドピン12aは、絞り羽根40b、40cの外周部に周接して絞り羽根40b、40cのガタつきを抑制する。また、ガイドピン12bは、絞り羽根40a以外に絞り羽根40cの外周部にも摺接してガタつきを抑制しており、ガイドピン12cは、絞り羽根40a以外に絞り羽根40bの外周部にも摺接してガタつきを抑制している。
受動ギヤ部43aは、互いに異なる位置に配置された複数のギヤである駆動ギヤ30a、従動ギヤ30bに噛合する。即ち、絞り羽根40aは、ガイドピン12aに係合し、他の絞り羽根40b、40cの回転駆動を案内するガイドピン12b、12cに摺接し、複数のギヤである駆動ギヤ30a、従動ギヤ30bに噛合する。このように、絞り羽根40aに対して、多くの部材が介在するため、更に安定した状態で回転駆動をスムーズに行うことができる。これにより、絞り羽根40aの半径方向のガタつきの発生を更に抑制でき、作動音を更に減少させることができる。また、絞り羽根40aに対して、多くの部材が介在するため、回転軸を設けなくとも、位置精度を高く維持することができる。
尚、従動ギヤ30cは、絞り羽根40aに噛合しない。詳しくは後述する。
次に、絞り羽根40b周辺の機構について説明する。尚、絞り羽根40bの基本的な構成は、絞り羽根40aと同様であるため、重複する説明は省略する。
図4は、基板10と絞り羽根40bとギヤ30a、30b、30cとの構成を示した図である。尚、アクチュエータ20、絞り羽根40a、40cについては省略してある。
図4に示すように、従動ギヤ30bは、絞り羽根40a、40bの各受動ギヤ部43a、43bに噛合する。また、絞り羽根40aは、駆動ギヤ30aから回転駆動力を伝達される。回転駆動力が与えられた絞り羽根40aは、従動ギヤ30bに回転駆動力を与える。従動ギヤ30bは、絞り羽根40bに回転駆動力を与える。このように、従動ギヤ30bは、絞り羽根40aの回転駆動に伴って従動回転すると共に、絞り羽根40a以外の他の絞り羽根40bに回転駆動力を伝達する。これにより、従動ギヤ30bは絞り羽根40aの駆動力を絞り羽根40bへ伝達するので、絞り羽根40aのみを回転駆動させることにより、絞り羽根40bについても駆動させることができる。これにより、2以上の絞り羽根を回転駆動させるためには、所定の絞り羽根にのみ回転駆動させればよく、絞り羽根毎にアクチュエータ等の駆動源を設ける必要はない。
次に、絞り羽根40c周辺の機構について説明する。尚、絞り羽根40cの基本的な構成は、絞り羽根40aと同様であるため、重複する説明は省略する。
図5は、基板10と絞り羽根40cと駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cとの構成を示した図である。尚、アクチュエータ20、絞り羽根40a、40bについては省略してある。
図5に示すように、受動ギヤ部43cは、互いに異なる位置に配置された複数のギヤ30a、30cに噛合する。
尚、従動ギヤ30bは、絞り羽根40cに噛合しない。
従動ギヤ30cは絞り羽根40b、40cの各受動ギヤ部43b、43cに噛合する。また、絞り羽根40bは、従動ギヤ30bから回転駆動力を伝達される。回転駆動力が与えられた絞り羽根40bは、従動ギヤ30cに回転駆動力を与える。従動ギヤ30cは、絞り羽根40cに回転駆動力を与える。
また、駆動ギヤ30aは絞り羽根40a、40cの各受動ギヤ部43a、43cに噛合して、絞り羽根40a、40cに回転駆動力を伝達する。これにより、単一のギヤによって複数の絞り羽根を駆動させることができる。
次に、ガイドピンについて詳細に説明する。図6は、図1におけるガイドピン12aの周辺の構成を示した図である。尚、見やすいように全て実線で示している。
図6に示すように、ガイドピン12aは、ガイド溝42aと絞り羽根40cの外周面(受動ギヤ部43c)との双方に摺動する第1摺動面12aaと、絞り羽根40bの外周面(受動ギヤ部43b)に摺動する第2摺動面12abが形成されている。このように、ガイドピン12aは、2つの摺動面を持つことにより、絞り羽根40aの回転駆動を案内するとともに、絞り羽根40b、40cのガタつきの防止を図ることができる。
尚、ガイドピン12b、12cは、ガイドピン12aと同様の形状及び機能を有している。
次に、絞り羽根の外周部に形成された受動ギヤ部の歯数について説明する。図7は、受動ギヤ部の歯数の説明図である。尚、受動ギヤ部の歯数について、絞り羽根40aを例に説明する。また、図7において、基板10の外形やガイド溝42a等については省略してある。
上述したように、本実施例に係るカメラ用絞り装置1は、少なくとも2以上の絞り羽根の各受動ギヤ部に噛合するギヤを有し、受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数のギヤに噛合する。このため、複数の絞り羽根をスムーズに回転駆動させるためには、受動ギヤ部の歯数は、以下の条件式(1)を満足する必要がある。
Figure 0004633646
但し、Zaは、絞り羽根40aの受動ギヤ部43aの歯数、Zpは、駆動ギヤ30a又は従動ギヤ30bの歯数を示す。
αは、駆動ギヤ30aの回転中心30aAと絞り羽根40aの回転中心41aAとを結ぶ直線と、隣り合う従動ギヤ30bの回転中心30bAと絞り羽根40aの回転中心41aAとを結ぶ直線との角度を示す。
βは、駆動ギヤ30aの回転中心30aA(又は従動ギヤ30bの回転中心30bA)と絞り羽根40aの回転中心41aAとを結ぶ直線と、駆動ギヤ30aの回転中心30aA(又は従動ギヤ30bの回転中心30bA)と基板10の開口11の中心11Aとを結ぶ直線との角度を示す。Nはギヤの数、nは、負の数を含む整数、Cは、整数を示す。
上記式を満たすことにより、受動ギヤ部43aの歯数が上記式を満たすことにより、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30bは複数の絞り羽根をスムーズに回転駆動させることができる。
次に、絞り開口部41a、41b、41cの形状について説明する。絞り開口部41a、41b、41cは円錐形に似た略涙滴形状をしている。絞り開口部41a、41b、41cは、絞り羽根40a、40b、40cの所定の回転角に応じて基板10に形成された開口11の面積を所定値に変更可能に形成されている。これにより、絞り羽根40a、40b、40cの回転角に応じて、基板10に形成された開口11への光量を微調整することができる。
また、絞り開口部41a、41b、41cの内径は、絞り羽根40a、40b、40cの回転角に応じて大きくなるように形成されている。つまり、絞り開口部41a、41b、41cの絞り開口形成縁41a1、41b1,41c1は、絞り開口の面積が大きくなるにつれて曲率半径の大きな円弧で形成されている。これにより、絞り羽根に大きさの異なる開口部を複数設けて絞り量を調整する場合と比較し、絞り羽根40a、40b、40cの回転角に応じて、基板10に形成された開口11への光量を更に微調整することができる。
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例においては、絞り羽根を3枚用いて説明し、絞り羽根に形成された受動ギヤ部に噛合するギヤを3つ備えているが、このような構成に限定されない。
本発明に係るカメラ用絞り装置の平面図である。 基板10、駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cの構成を示した図である。 基板10と絞り羽根40aと駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cとの構成を示した図である。 基板10と絞り羽根40bとギヤ30a、30b、30cとの構成を示した図である。 基板10と絞り羽根40cと駆動ギヤ30a、従動ギヤ30b、30cとの構成を示した図である。 図1におけるガイドピン12aの周辺の構成を示した図である。 受動ギヤ部の歯数の説明図である。
符号の説明
1 カメラ用絞り装置
10 基板
11 開口
12a、12b、12c ガイドピン
12aa 第1摺動面
12ab 第2摺動面
20 アクチュエータ
30a 駆動ギヤ
30b、30c 従動ギヤ
40a、40b、40c 絞り羽根
41a、41b、41c 絞り開口部
41a1,41b1,41c1 絞り開口形成縁
42a、42b、42c ガイド溝
43a、43b、43c 受動ギヤ部

Claims (7)

  1. 回転の中心位置が互いに異なる複数の絞り羽根により基板に形成された開口への光量を調節するカメラ用絞り装置において、
    前記基板には、前記複数の絞り羽根と該絞り羽根を回転させるためのギヤとが設けられ、
    前記絞り羽根は、単一の絞り開口部を有し、
    前記絞り羽根の外周面には、前記ギヤに噛合する受動ギヤ部が形成されており、
    前記絞り開口部は、前記絞り羽根の回転中心を含む領域に設けられており、
    前記ギヤは、少なくとも2つの前記絞り羽根の各前記受動ギヤ部に噛合し、
    前記基板には、前記開口の中心から同一径上に前記開口の中心を中心として等角度間隔で設けられた少なくとも2つのガイドピンを有し、
    前記絞り羽根は、前記ガイドピンの1つに係合して前記基板に対する回転駆動を案内するガイド溝が形成され、
    前記ガイドピンは、前記ガイドピンにより回転駆動を案内される前記絞り羽根以外の他の前記絞り羽根の外周部に摺接する、ことを特徴とするカメラ用絞り装置。
  2. 前記ギヤは、モータの駆動力を前記絞り羽根に伝える駆動ギヤを含み、
    前記駆動ギヤは、少なくとも2つの前記絞り羽根の各受動ギヤ部に噛合して、前記絞り羽根に回転駆動力を伝達することを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
  3. 前記ギヤは、少なくとも2つの前記絞り羽根の各前記受動ギヤ部に噛合し、
    前記受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数の前記ギヤに噛合し、
    前記受動ギヤ部の歯数は、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用絞り装置。
    Figure 0004633646
    但し、Zaは絞り羽根の受動ギヤ部の歯数、Zpはギヤの歯数、αはギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線と、隣り合うギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線との角度、βはギヤの回転中心と絞り羽根の回転中心とを結ぶ直線と、ギヤの回転中心と基板の開口の中心とを結ぶ直線との角度、Nはギヤの数、nは負の数を含む整数、Cは整数を示す。
  4. 前記ガイドピンは、前記ガイドピンにより回転駆動を案内される前記絞り羽根以外の他の前記絞り羽根と重ならない領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
  5. 前記受動ギヤ部は、互いに異なる位置に配置された複数の前記ギヤに噛合することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカメラ用絞り装置。
  6. 前記絞り開口部は、複数の前記絞り羽根の所定の回転角に応じて前記基板に形成された開口の面積を変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカメラ用絞り装置。
  7. 前記絞り開口部の絞り開口形成縁は、絞り開口の面積が大きくなるにつれて曲率半径の大きな円弧で形成されていることを特徴とする請求項6に記載のカメラ用絞り装置。
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