JP4003790B2 - 光学絞り装置、およびプロジェクタ - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の遮光装置では、複数の遮光羽根のうち、樹脂材料のみによって形成された第1遮光羽根と少なくとも一部に金属材料を用いて形成された第2遮光羽根とを、光軸方向に交互に配置し、第2遮光羽根に、第1遮光羽根または支持部材と摺接する凸部を形成している。そして、このような構成により、複数の遮光羽根同士の摺接による動作特性の不良を改善している。
光源装置から射出された光束を遮光羽根により遮光すると、遮光羽根の温度は、200℃以上に上昇することが知られている。そして、特許文献1に記載の遮光装置では、第1遮光羽根が樹脂材料で構成されているので、遮光による温度上昇に対応できない。
ここで、上述した問題を解決するために、特許文献1に記載の遮光装置において、複数の遮光羽根を、遮光による温度上昇に対応可能とする金属材料にて形成することが考えられる。しかしながら、このような構成では、複数の遮光羽根同士の摺接により摩擦音が生じ、静粛性を確保できない。
本発明では、複数の遮光羽根は、羽根板および軸受け部をそれぞれ含んで構成される。また、羽根板は、軸受け部に対して略垂直となるように軸受け部と一体的に構成される。すなわち、羽根板は、光学絞り装置を組み立てた状態で、軸受け部に挿通される回動軸に略直交する。そして、複数の遮光羽根は、それぞれが交差することなく、開閉方向(回動方向)に対し互いに平行な状態で移動する。このことにより、複数の羽根板を安定した状態で光束の光軸に直交する平面に沿って回動させることができる。したがって、例えば、複数の遮光羽根を金属材料にて形成した場合であっても、複数の遮光羽根の各羽根板同士が摺接しないので摩擦音が生じることなく、静粛性を確保できる。
また、ベース板および羽根押え部材のうちいずれか一方に形成された複数の凹部のうち隣接する凹部は、軸受け部の光軸方向端面に当接する当接面における光束の光軸方向の位置が異なるように設定されている。このことにより、複数の遮光羽根における各軸受け部の光軸方向端面を各当接面に当接することで、隣接する羽根板が光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に簡単な構造で容易に設定できる。
本発明では、複数の遮光羽根は、羽根板および軸受け部をそれぞれ含んで構成される。また、羽根板および軸受け部は、一体的に構成される。そして、軸受け部は、羽根板における光束の光軸方向の厚み寸法よりも大きい光軸方向の厚み寸法を有し、光軸方向端面がベース板および羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方に当接する。このことにより、複数の遮光羽根の回動時には、複数の回動軸に対して複数の軸受け部がそれぞれ回動し、複数の軸受け部の光軸方向端面がベース板および羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方に摺接し、複数の羽根板がベース板および羽根押え部材に摺接することなく、複数の羽根板を安定した状態で光束の光軸に直交する平面に沿って回動させることができる。また、このような構成により、複数の遮光羽根を、隣接する羽根板が光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態で複数の回動軸を介してベース板および羽根押え部材に取り付けておけば、隣接する羽根板同士が摺接せずに安定した状態で光束の光軸に直交する平面に沿って複数の遮光羽根を回動させることができる。
したがって、例えば、複数の遮光羽根を金属材料にて形成した場合であっても、複数の遮光羽根の各羽根板同士が摺接しないので摩擦音が生じることなく、静粛性を確保できる。
また、回動軸には凹部が形成されているので、軸受け部と回動軸との接触面積を小さくして摩擦を低減でき、各遮光羽根を円滑に回動させることができる。
本発明では、ベース板および羽根押え部材のうちいずれか一方に形成された複数の凹部のうち隣接する凹部は、軸受け部の光軸方向端面に当接する当接面における光束の光軸方向の位置が異なるように設定されている。このことにより、複数の遮光羽根における各軸受け部の光軸方向端面を各当接面に当接することで、隣接する羽根板が光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に簡単な構造で容易に設定できる。
本発明では、隣接する遮光羽根は、軸受け部における光軸方向の厚み寸法が異なるように設定されている。このことにより、複数の遮光羽根における各軸受け部の光軸方向端面をベース板および羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方に当接することで、隣接する羽根板が光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に簡単な構造で容易に設定できる。
本発明によれば、光学絞り装置が複数の付勢部材を備えているので、各付勢部材により複数の遮光羽根をそれぞれ付勢して軸受け部の光軸方向端面を羽根押え部材およびベース板のうちいずれか一方にそれぞれ当接させることができる。このため、複数の回動軸に対する各軸受け部のがたつきをなくし、隣接する羽根板同士が摺接せずにより安定した状態で光束の光軸に直交する平面に沿って複数の遮光羽根を回動させることができる。
本発明によれば、ベース板および羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方には複数の凸部が形成されているので、複数の遮光羽根の回動時において、光束の光軸に直交する平面の面外方向への各羽根板のぶれを各凸部にてそれぞれ抑制でき、隣接する羽根板同士が摺接せずにより安定した状態で光束の光軸に直交する平面に沿って複数の遮光羽根を回動させることができる。
本発明によれば、凸部が上述した形状を有しているので、複数の遮光羽根の回動時において、光束の光軸に直交する平面の面外方向への各羽根板のぶれを各凸部にてそれぞれより確実に抑制できるとともに、各羽根板と各凸部との接触面積を小さくして摩擦を低減し各遮光羽根を円滑に回動させることができる。
本発明によれば、回動軸には凹部が形成されているので、軸受け部と回動軸との接触面積を小さくして摩擦を低減でき、各遮光羽根を円滑に回動させることができる。
また、凹部、磁石、および軸受け部で形成される環状の空間には、磁性流体が充填されているので、磁性流体を回動軸および軸受け部間の潤滑油として機能させることができ、軸受け部と回動軸との摩擦を低減して各遮光羽根を円滑に回動させることができる。
また、磁性流体は、磁石の磁力により保持されるので、磁性流体が環状の空間から外部に漏れることを防止でき、各遮光羽根を長期間、円滑に回動させることができる。
ところで、磁性流体が磁石の磁力により保持される際には、磁性流体中で分散している磁粉が磁石に引き寄せられ、磁石の磁場の強さの勾配に従って、磁性流体には密度に勾配が生じる。
本発明では、磁石が回動軸の軸方向に沿う平面にて分割形成された一対の磁石部材で構成されているので、磁石における回動軸の軸方向両端部近傍が磁場の強い領域となる。このため、磁性流体は、前記環状の空間内において、回動軸の軸方向両端部近傍部分の密度が高くなり、回動軸の軸方向中央部分近傍の密度が低くなり、断面視略コ字形状を有するように磁石の磁力により保持される。したがって、軸受け部は、磁性流体の断面視略コ字形状の両先端部分と当接することとなり、回動軸に対する軸受け部のがたつきを防止でき、各遮光羽根を安定して円滑に回動させることができる。
本発明によれば、プロジェクタは、上述した光学絞り装置を備えているので、上述した光学絞り装置と同様の作用・効果を享受できる。
また、光学絞り装置により光源から光変調装置に照射される光束の光量を調整することができるので、例えば、画像の輝度に応じて光学絞り装置を制御して全体的に暗い場面の場合には光量を低減し、全体的に明るい場面の場合には光量を増加させることで、高コントラスト比の投影画像を実現できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、プロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筺体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4等を備える。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体2内において、投射レンズ3および光学ユニット4以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、およびプロジェクタ1全体を制御する制御基板等が配置されるものとする。
なお、外装筺体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
光学ユニット4は、図1に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、光学装置44と、光学絞り装置5と、これら装置41〜44,5を内部に収納配置するとともに、投射レンズ3を所定位置で支持固定する合成樹脂製の光学部品用筐体45とを備える。
照明光学装置41は、光学装置44を構成する後述する液晶パネルの画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、図1に示すように、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネルの画像形成領域に結像させる機能を有している。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネルの画像形成領域にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された色光を赤色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
3つの入射側偏光板442は、図1に示すように、各フィールドレンズ419の光路後段にそれぞれ配置される。これら入射側偏光板442は、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光方位と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。これら入射側偏光板442は、図示は省略するが、サファイアあるいは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
3つの射出側偏光板443は、図1に示すように、各液晶パネル441の光路後段にそれぞれ配置される。これら射出側偏光板443は、入射側偏光板442と略同様の構成を有し、図示は省略するが、透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。なお、射出側偏光板443を構成する前記偏光膜は、光束を透過する透過軸が、入射側偏光板442にて光束を透過する透過軸に略直交するように配置される。
なお、光学絞り装置5の具体的な構成については、後述する。
図2および図3は、光学絞り装置5の概略構成を示す分解斜視図である。具体的に、図2は、光学絞り装置5を光束射出側(第2レンズアレイ413側)から見た分解斜視図である。図3は、光学絞り装置5を光束入射側(第1レンズアレイ412側)から見た分解斜視図である。
光学絞り装置5は、図2または図3に示すように、ベース板51と、4つの遮光羽根52と、4つの回動軸53(図2)と、羽根押え部材54と、付勢部材としての4つのコイルばね55(図2)と、羽根駆動機構としての絞りリング56と、リング押え部材57(図3)とを備える。なお、図2では、4つの回動軸53のうち、3つの回動軸53のみを図示しているが、図2中、ベース板51の光束射出側から見て左下角隅部分にも同様の回動軸53が配設されるものとする。
このベース板51において、平面視略中央部分には、図2または図3に示すように、第1レンズアレイ412から射出された光束を通過可能とする平面視円形状の開口部511が形成されている。
また、このベース板51において、光束射出側端面には、図2に示すように、該ベース板51の四隅位置近傍に平面視円形状の凹部512(光束射出側から見て右上方側の凹部から時計回りに512A,512B,512C(図4参照),512Dとする)がそれぞれ形成されている。なお、図2では、4つの凹部512のうち、3つの凹部512のみを図示しているが、図2中、ベース板51の光束射出側から見て左下角隅部分にも略同様の凹部512(512C(図4参照))が形成されているものとする。これら凹部512の深さ寸法は、同一に設定されている(図4参照)。そして、これら凹部512は、4つの回動軸53をそれぞれ固定するとともに、4つの遮光羽根52の後述する軸受け部を遊嵌状態でそれぞれ配置する。
なお、凹部512の底部分の構造については、遮光羽根52の構造を説明する際に同時に説明する。
ここで、具体的な図示は省略するが、各突条部513のうち、対角位置にある各領域RA,RCに形成された各突条部513の各高さ寸法が同一に設定されている。同様に、対角位置にある各領域RB,RDに形成された各突条部513の各高さ寸法が同一に設定されている。そして、各領域RA,RCに形成された突条部513の各高さ寸法に対して、各領域RB,RDに形成された突条部513B,513Dの各高さ寸法が所定寸法、大きくなるように設定されている。
さらに、このベース板51において、光束射出側端面の各領域RA〜RDには、図2に示すように、羽根押え部材54を取り付けるための取付部515がそれぞれ形成されている。なお、図2では、各領域RA〜RDに形成された4つの取付部515のうち、各領域RA,RBに形成された2つの取付部515のみを図示しているが、各領域RC,RDにも略同様の取付部515が形成されているものとする。これら取付部515は、ベース板51に各遮光羽根52が設置され各遮光羽根52が回動した場合であっても、各遮光羽根52と機械的に干渉しない位置にそれぞれ形成されている。
このリング支持部516の周縁部分には、図3に示すように、平面視円形状の凹部517が形成されている。また、この凹部517は、上方側がベース板51の上端縁にかけて延出するように形成されている。そして、この凹部517は、絞りリング56が設置され、開口部511の略中心軸(入射する光束の光軸)を中心として絞りリング56を回動可能に支持する部分であり、絞りリング56の外形形状に対応した形状を有している。
また、この凹部517において、突条部517Aの上方側には、面外方向に突出する突出ピン517Bが形成されている。
さらに、このベース板51において、光束入射側端面には、図3に示すように、凹部517の周縁部分に、リング押え部材57を取り付けるための複数の嵌合突起518が形成されている。
4つの遮光羽根52は、金属製部材から構成され、図2に示すように、ベース板51の光束射出側端面における各領域RA〜RDにおいて、4つの回動軸53を介して各凹部512に入射する光束の光軸に直交する平面に沿って回動可能にそれぞれ軸支され、回動することで光束を透過可能とする開口面積を変更して第1レンズアレイ412から射出された光束の光量を調整する。なお、以下では、各領域RA〜RDに配置される遮光羽根52をそれぞれ、52A〜52Dとする。
これら遮光羽根52は、同一形状を有し、図2ないし図4に示すように、羽根板521と、軸受け部522(図2、図4)と、ピン状部523(図2、図3)とでそれぞれ構成されている。
この羽根板521において、光束射出側端面には、図2または図4に示すように、軸受け部522の配設位置に対応した位置に、コイルばね55の一端側を受けるばね受け部5211が形成されている。
この軸受け部522は、図4に示すように、羽根板521の光束入射側端面から光束入射側に突出し、回動軸53を挿通可能とする略円筒形状を有している。すなわち、軸受け部522における光束の光軸方向の厚み寸法は、羽根板521における光束の光軸方向の厚み寸法よりも大きく形成されている。そして、軸受け部522は、回動軸53が挿通された状態で回動軸53に対して回動可能とし、回動軸53に対して回動することで、羽根板521を回動させる。このように各羽根板521が回動することで、各羽根板521における各L字形状の内側端縁で形成される光束を通過可能とする開口の開口面積が変更される。
そして、光学絞り装置5を組み立てた状態では、図4に示すように、軸受け部522に回動軸53が挿通されるとともに、軸受け部522の光束入射側端面がベース板51の凹部512の底部分に当接する。
また、羽根板521は、軸受け部522に対して略垂直となるように構成され、光学絞り装置5を組み立てた状態では、軸受け部522に挿通される回動軸53に対して略垂直となる。すなわち、各羽根板521は、光学絞り装置5を組み立てた状態では、ベース板51の板面に略平行な状態となる。
なお、各羽根板521は、軸受け部522に対して略垂直となる構成に限らず、各遮光羽根52の回動時に各羽根板521同士が接触しなければ、軸受け部522に対して垂直以外の角度を有する構成を採用してもよい。すなわち、各遮光羽根52の回動時に各羽根板521同士が接触しなければ、各羽根板521がベース板51の板面に平行な平面に対して所定角度傾斜している構成を採用してもよい。
凹部512の底部分には、図4に示すように、回動軸53の一方の端部を嵌合固定する軸固定孔5121が形成されている。
また、軸固定孔5121の周縁部分には、図4に示すように、光学絞り装置5を組み立てた状態で、回動軸53の後述する拡径部が当接する当接面5123、および遮光羽根52の軸受け部522の光束入射側端面が当接する当接面5124を有する平面視円形枠状の当接部5122(各凹部512A〜512Dに形成された各当接部5122をそれぞれ、5122A〜5122Dとする)が形成されている。
具体的に、各凹部512A〜512Dのうち、対角位置にある凹部512A,512Cの各当接部5122A,5122Cは、図4(A)に示すように、同一形状で形成されている。そして、各当接部5122A,5122Cは、図4(A)に示すように、当接面5123に対して当接面5124が凹部512の底部分に対して高い位置に位置するように段付形状を有している。
また、対角位置にある凹部512B,512Dの各当接部5122B,5122Dは、図4(B)に示すように、同一形状で形成されている。そして、各当接部5122B,5122Dは、図4(B)に示すように、当接面5123,5124が略面一となるように形成されている。ここで、各当接部5122A,5122Cにおける当接面5123と、各当接部5122B,5122Cにおける当接面5123,5124とは、凹部512の底部分からの高さ寸法が同一に設定されている。すなわち、各当接部5122A,5122Cにおける当接面5124は、各当接部5122B,5122Dにおける当接面5124に対して凹部512の底部分からの高さ寸法が所定寸法、大きく設定されている。
具体的に、各凹部512A,512Cの当接面5124は、各当接部5122B,5122Dにおける当接面5124に対して凹部512の底部分からの高さ寸法が所定寸法、大きく設定されているので、各凹部512A,512Cに設置される各遮光羽根52A,52Cの各羽根板521は、各凹部512B,512Dに設置される各遮光羽根52B,52Dの各羽根板521に対してベース板51からの高さ位置が高い位置に設定される。
すなわち、対角位置にある各遮光羽根52の各羽根板521がベース板51から同一の高さ位置に位置付けられ、隣接する各遮光羽根52の各羽根板521がベース板51から異なる高さ位置に位置付けられている。このように設定することで、隣接する各羽根板521間に所定寸法の隙間を形成し、各羽根板521を回動させた際に、各羽根板521同士が機械的に干渉することを回避している。
このピン状部523は、図2に示すように、羽根板521の光束入射側端面から光束入射側に突出する。そして、ピン状部523は、光学絞り装置5を組み立てた状態では、図2または図3に示すように、ベース板51のトラック孔514に挿通され、トラック孔514を介してベース板51の光束入射側端面から突出し、絞りリング56の後述する長孔と係合する。
また、拡径部531には、図4に示すように、回動軸53の円柱軸方向略中央部分に、円柱軸を中心とする円環状の凹部5311が形成されている。
この羽根押え部材54において、平面視略中央部分には、図2に示すように、ベース板51の開口部511と同様の、第1レンズアレイ412から射出された光束を透過可能とする平面視円形状の開口部541が形成されている。
また、この羽根押え部材54には、図2または図4に示すように、ベース板51の各凹部512に対応した位置に、光束射出側端面および光束入射側端面を貫通して、回動軸53の他方の端部(縮径部532)を嵌合固定する軸固定孔542がそれぞれ形成されている。
この当接部543において、光学絞り装置5を組み立てた状態で、各遮光羽根52における各軸受け部522のばね受け部5211に対向する位置には、図4に示すように、コイルばね55の他端側を受けるばね受け部5432が形成されている。
さらにまた、この羽根押え部材54には、図2に示すように、ベース板51の各取付部515に対応した位置に、光束射出側端面および光束入射側端面を貫通して図示しない固定ねじを挿通可能とする固定用孔544がそれぞれ形成されている。そして、各固定用孔544を介して図示しない固定ねじを挿通し、該固定ねじを各取付部515に螺合することで、ベース板51に対して各遮光羽根52を押圧した状態で羽根押え部材54が固定される。
リング本体561は、ベース板51のリング支持部516を挿通可能とする円孔5611を有し平面視円形枠状の板体で構成される。
このリング本体561には、図3に示すように、ベース板51の各トラック孔514に対応した位置に、各トラック孔514から突出した各ピン状部523を挿通可能とし、開口部511の略中心軸を中心とする円周方向と交差する方向に略直線状に延びる長孔5612がそれぞれ形成されている。
このリング操作部562において、基端側には、図3に示すように、光束射出側端面および光束入射側端面を貫通し、ベース板51に絞りリング56を設置した状態でベース板51の突出ピン517Bを挿通可能とする回動案内孔5621が形成されている。この回動案内孔5621は、図3に示すように、円孔5611の略中心軸を中心とした平面視円弧形状を有し、突出ピン517Bが挿通された状態でリング操作部562を操作することで、リング操作部562の移動、すなわち、リング本体561の回動を案内する部分である。
このリング押え部材57において、平面視略中央部分には、図3に示すように、ベース板51の開口部511と同様の、第1レンズアレイ412から射出された光束を透過可能とする平面視円形状の開口部571が形成されている。
また、このリング押え部材57には、図3に示すように、ベース板51の各トラック孔514に対応した位置に、各トラック孔514と同様のトラック孔572が形成されている。これらトラック孔572は、各トラック孔514と同様に、光学絞り装置5を組み立てた状態で、各遮光羽根52の各ピン状部523が挿通され、各ピン状部523の移動時に各ピン状部523と機械的に干渉しないように形成された逃げ孔である。
したがって、4つの遮光羽根52を金属材料にて形成しても、各羽根板521同士が摺接しないので摩擦音が生じることなく、静粛性を確保できる。
ここで、突条部513は、当接する羽根板521に対応する回動軸53を中心として延出し平面視円弧形状を有するように形成されているので、各遮光羽根52の回動時において、光束の光軸に直交する平面の面外方向への各羽根板521のぶれを各突条部513にてそれぞれより確実に抑制できるとともに、各羽根板521と各突条部513との接触面積を小さくして摩擦を低減し各遮光羽根52を円滑に回動させることができる。
また、各回動軸53には、拡径部531の円柱軸方向略中央部分に、円柱軸を中心とする円環状の凹部5311が形成されているので、軸受け部522と回動軸53との接触面積を小さくして摩擦を低減でき、各遮光羽根52を円滑に回動させることができる。
さらにまた、絞りリング56を合成樹脂にて構成しているので、絞りリング56に取り付けられる図示しないアクチュエータ等と各遮光羽根52との間の熱伝達経路を遮断し、アクチュエータ等に熱による不具合が生じることを回避できる。
また、絞りリング56および羽根押え部材54を合成樹脂にて構成しているので、光学絞り装置5の軽量化が図れる。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図5は、第2実施形態における回動軸63の構造を示す図である。なお、図5は、各領域RA〜RDのうち、各領域RA,RCに配置される回動軸63を示すものである。各領域RB,RDに配置される回動軸63も各領域RA,RCに配置される回動軸63と同様のものとする。
本実施形態は、前記第1実施形態に対して、光学絞り装置5における回動軸53の構造が異なるのみである。光学絞り装置5におけるその他の構成、およびプロジェクタ1の構成については、前記第1実施形態と同様のものである。
これらのうち、拡径部631には、図5に示すように、円柱軸方向に沿って並列配置し、円柱軸を中心とする円環状の凹部6311,6312,6313が形成されている。
これら凹部6312,6313の底部分には、図5に示すように、円環状の磁石633が嵌合されている。
また、磁石633、凹部6312、および軸受け部522で囲まれる円環状の空間Arには、図5に示すように、磁性流体Mfが充填されている。同様に、磁石633、凹部6313、および軸受け部522で囲まれる円環状の空間Arにも、図5に示すように、磁性流体Mfが充填されている。この磁性流体Mfは、空間Ar内において、磁石633の磁力により保持される。そして、この磁性流体Mfとしては、いずれの磁性流体で構成しても構わないが、磁石で保持できる程度の飽和磁化値を有するものであればよい。例えば、磁性流体Mfとしては、Pシリーズ磁性流体およびスピーカ用磁性流体(フェローテック社製)等を採用できる。
磁石633は、例えば、Nd(ネオジム)から構成された永久磁石であり、図6に示すように、回動軸63の円柱軸方向に沿う平面にて分割形成された一対の磁石部材6331,6332で構成される。これら一対の磁石部材6331,6332は、図6に示すように、平面視円弧形状を有し、円弧形状両端部がそれぞれN極およびS極となるように構成されている。そして、磁石633は、図6に示すように、一対の磁石部材6331,6332の各端部における異なる磁極同士が引き合い、磁力により一体化する。
ところで、磁性流体Mfが磁石633の磁力により保持される際には、磁性流体Mf中で分散している磁粉が磁石633に引き寄せられ、磁石633の磁場の強さの勾配に従って、磁性流体Mfには密度に勾配が生じる。
上述したように、磁石633が回動軸63の円柱軸方向に沿う平面にて分割形成された一対の磁石部材6331,6332で構成されているので、磁石633の磁場の強さは、磁石633における回動軸63の円柱軸方向両端部近傍が大きくなり、磁石633における回動軸63の円柱軸方向中央部分近傍が小さくなる。このため、空間Ar内において、磁性流体Mfは、図7に示すように、磁石633の磁場の強さの勾配にしたがって、磁場が大きい部分の密度が大きくなり、磁場の小さい部分の密度が小さくなり、断面視略コ字形状を有するように磁石633の磁力により保持される。このため、軸受け部522は、図7に示すように、磁性流体Mfの断面視略コ字形状の各先端部分の各凸部と当接することとなる。
また、磁性流体Mfは、磁石633の磁力により保持されるので、磁性流体Mfが環状の各空間Arから外部に漏れることを防止でき、各遮光羽根52を長期間、円滑に回動させることができる。
さらに、磁石633が回動軸63の円柱軸方向に沿う平面にて分割形成された一対の磁石部材6331,6332で構成されているので、各空間Ar内において、磁性流体Mfを断面視略コ字形状となるように磁石633の磁力により保持できる。このため、軸受け部522を磁性流体Mfの断面視略コ字形状の各先端部分の各凸部と当接させることができ、回動軸63に対する軸受け部522のがたつきを防止し、各遮光羽根52を安定して円滑に回動させることができる。
前記各実施形態では、ベース板51に形成された各凹部512のうち隣接する凹部512(各凹部512A,512Cと各凹部512B,512D)の各当接面5124における光束の光軸方向の位置を異なるように設定している。このように設定することで、4つの遮光羽根52における隣接する遮光羽根52(各遮光羽根52A,52Cと各遮光羽根52B,52D)の各羽根板521を光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に設定していた。しかしながら、このような構造に限らず、その他の構造で隣接する羽根板521を光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に設定しても構わない。
例えば、図8に示すように、ベース板51に形成された各凹部512(512A〜512D)の各当接面5124における光束の光軸方向の位置を同一に設定する。そして、4つの遮光羽根52における隣接する遮光羽根52の各軸受け部522における光束の光軸方向の厚み寸法を異なるように設定する。具体的に、図8(A)に示すように、遮光羽根52A,52Cを構成する各軸受け部522の光軸方向の厚み寸法を同一に設定する。同様に、図8(B)に示すように、遮光羽根52B,52Dを構成する各軸受け部522の光軸方向の厚み寸法を同一に設定する。そして、図8に示すように、遮光羽根52A,52Cを構成する各軸受け部522の光軸方向の厚み寸法を、遮光羽根52B,52Cを構成する各軸受け部522の光軸方向の厚み寸法よりも所定寸法、大きく設定する。このような構成では、4つの遮光羽根52における各軸受け部522の光軸方向端面(光束入射側端面)をベース板51の各当接面5124に当接することで、隣接する羽根板521(遮光羽根52A,52Cを構成する各羽根板521と、遮光羽根52B,52Dを構成する各羽根板521)を光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態に設定できる。
なお、図8では、前記第1実施形態の変形例を示したが、前記第2実施形態でも上述した構成を採用してもよい。
前記各実施形態では、遮光羽根52を4つで構成していたが、これに限らず、2つや3つで構成してもよく、あるいは、5つ以上で構成しても構わない。
前記各実施形態では、突条部513がベース板51に形成されていたが、同様の突条部を羽根押え部材54に形成しても構わない。
前記各実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1を説明したが、これに限らない。例えば、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、光学ユニット4は、平面視略L字状の形状を有していたが、その他の形状を採用してもよく、例えば、平面視略U字状の形状としてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。この場合は、光束入射側および光束射出側の偏光板442,443は省略できる。
前記各実施形態では、光学絞り装置5をプロジェクタ1に搭載した構成を説明したが、光学絞り装置5は、プロジェクタ1に限らず、その他の光学機器、例えば、カメラ等に搭載した構成を採用しても構わない。また、光学絞り装置5をカメラに搭載した場合には、絞り装置として用いる構成の他、レンズシャッタ等として用いても構わない。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (10)
- 入射した光束の光量を調整する光学絞り装置であって、
前記光束の光軸に直交する平面に沿って延出し前記光束を通過可能とする開口部を有するベース板と、前記ベース板における前記開口部周縁部分に前記光束の光軸に直交する平面に沿って回動可能にそれぞれ取り付けられ回動することで前記開口部を介して前記光束を通過可能とする開口面積を変更して前記光束の光量を調整する複数の遮光羽根と、前記複数の遮光羽根を前記ベース板に対して回動可能に押圧する羽根押え部材と、前記ベース板および前記羽根押え部材間に固定され前記複数の遮光羽根を回動可能にそれぞれ軸支する複数の回動軸と、前記ベース板に対して移動自在に取り付けられ前記複数の遮光羽根と係合し前記ベース板に対して移動することで前記複数の遮光羽根をそれぞれ回動させる羽根駆動機構とを備え、
前記複数の遮光羽根は、入射した光束を遮光する羽根板と、前記羽根板に一体的に設けられ前記複数の回動軸を挿通可能とし前記複数の回動軸に軸支される軸受け部とをそれぞれ含んで構成され、
前記羽根板は、前記軸受け部に対して略垂直に取り付けられ、
前記ベース板および前記羽根押え部材のうちいずれか一方には、前記複数の遮光羽根を構成する前記軸受け部を遊嵌状態でそれぞれ配置するための複数の凹部が形成され、
前記複数の凹部の底部分には、前記軸受け部の光軸方向端面と当接する当接面がそれぞれ形成され、
前記複数の凹部のうち隣接する前記凹部は、前記当接面における前記光束の光軸方向の位置が異なるように設定され、
前記複数の遮光羽根は、それぞれが交差することなく、開閉方向に対し略平行に移動することを特徴とする光学絞り装置。 - 入射した光束の光量を調整する光学絞り装置であって、
前記光束の光軸に直交する平面に沿って延出し前記光束を通過可能とする開口部を有するベース板と、前記ベース板における前記開口部周縁部分に前記光束の光軸に直交する平面に沿って回動可能にそれぞれ取り付けられ回動することで前記開口部を介して前記光束を通過可能とする開口面積を変更して前記光束の光量を調整する複数の遮光羽根と、前記複数の遮光羽根を前記ベース板に対して回動可能に押圧する羽根押え部材と、前記ベース板および前記羽根押え部材間に固定され前記複数の遮光羽根を回動可能にそれぞれ軸支する複数の回動軸と、前記ベース板に対して移動自在に取り付けられ前記複数の遮光羽根と係合し前記ベース板に対して移動することで前記複数の遮光羽根をそれぞれ回動させる羽根駆動機構とを備え、
前記複数の遮光羽根は、入射した光束を遮光する羽根板と、前記羽根板に一体的に設けられ前記複数の回動軸を挿通可能とし前記複数の回動軸に軸支される軸受け部とをそれぞれ含んで構成され、隣接する前記羽根板が前記光束の光軸方向に所定間隔、離間した状態で前記複数の回動軸を介して前記ベース板および前記羽根押え部材に取り付けられ、
前記軸受け部は、当該光学絞り装置を組み立てた状態で、前記軸受け部における前記光束の光軸方向の厚み寸法が前記羽根板における前記光束の光軸方向の厚み寸法よりも大きく、前記軸受け部の光軸方向端面が前記ベース板および前記羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方に当接し、
前記回動軸には、前記軸受け部に摺接する外周面の一部に前記軸受け部の回動方向に沿う環状の凹部が形成されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項2に記載の光学絞り装置において、
前記ベース板および前記羽根押え部材のうちいずれか一方には、前記複数の遮光羽根を構成する前記軸受け部を遊嵌状態でそれぞれ配置するための複数の凹部が形成され、
前記複数の凹部の底部分には、前記軸受け部の光軸方向端面と当接する当接面がそれぞれ形成され、
前記複数の凹部のうち隣接する前記凹部は、前記当接面における前記光束の光軸方向の位置が異なるように設定されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項2に記載の光学絞り装置において、
前記複数の遮光羽根のうち隣接する前記遮光羽根は、前記軸受け部における光軸方向の厚み寸法が異なるように設定されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学絞り装置において、
前記複数の遮光羽根と前記ベース部材との間、および、前記複数の遮光羽根と前記羽根押え部材との間のいずれか一方の間には、前記複数の遮光羽根をそれぞれ付勢して前記軸受け部の光軸方向端面を前記羽根押え部材および前記ベース板のうちいずれか一方にそれぞれ当接させる複数の付勢部材が配設されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光学絞り装置において、
前記ベース板および前記羽根押え部材のうち少なくともいずれか一方には、前記複数の遮光羽根を構成する前記羽根板に対向する各位置に前記羽根板にそれぞれ当接する複数の凸部が形成されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項6に記載の光学絞り装置において、
前記凸部は、当接する前記羽根板に対応する前記回動軸を中心として延出し平面視円弧形状を有するように形成されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光学絞り装置において、
前記回動軸には、前記軸受け部に摺接する外周面の一部に前記軸受け部の回動方向に沿う環状の凹部が形成され、
前記回動軸に形成された凹部の底部分には、環状の磁石が嵌合され、
前記回動軸に形成された凹部、前記磁石、および前記軸受け部で形成される環状の空間には、前記磁石の磁力により保持される磁性流体が充填されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 請求項8に記載の光学絞り装置において、
前記磁石は、前記回動軸の軸方向に沿う平面にて分割形成された一対の磁石部材で構成されていることを特徴とする光学絞り装置。 - 光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
請求項1から請求項9のいずれかに記載の光学絞り装置を備え、
前記光学絞り装置は、前記光源装置から射出され前記光変調装置に至る光束の光路中に配設され、前記光源装置から前記光変調装置に照射される光束の光量を調整することを特徴とするプロジェクタ。
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