JP2008527403A - 投影光学系 - Google Patents

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Abstract

本発明の投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない4つのレンズ群に分割でき、各レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方であり、第4レンズ群の各レンズの屈折力は0以上である。第4レンズ群のレンズに直接隣接するように配置された第3レンズ群のレンズは、第2対象物側を向いている面が凹面であってもよい。

Description

本発明は、投影光学系に関する。
集積回路(IC)、LSI、液晶素子、微細パターン部材及び微細機械部品等の半導体素子の製造においては、リソグラフィー工程が一般に用いられている。
フォトリソグラフィーに用いる投影露光装置は、通常、光源を備えた照明光学系と投影光学系とを含む。照明光学系からの光は、所定のパターンを有するレチクル(第1対象物)を照明し、投影光学系は、レチクルパターンの像を感光性基板(第2対象物)の領域に転写する。レチクルパターンのより小さい像を基板上に形成するために、投影光学系によって、上記レチクルパターンの像のサイズが縮小されることもある。
一段と小さく、かつ、さらに高性能化、小型化された素子への傾向が、これらの素子の製造に用いられる投影露光装置と、それに伴う投影光学系の需要をますます高めている。基板の露光において、より高い解像度を実現するためには、基板側の開口数(NA)を十分に大きくした状態で、レチクルを基板上に結像させなければならない。従って、開口数の増加が、改良された投影露光装置の開発の決め手となる。
高開口数は、投影光学系の設計面での全範囲にわたる課題をもたらす。純粋に屈折型の投影露光用光学系においては、開口数の増加につれて、収差等の結像誤差を補正する必要性が増加する。投影光学系は、その開口数が大きくなるほど、重量及びサイズが増加する傾向にある。特に、各レンズの直径は、これらのレンズが非常に高価で、製造が困難になるほどまでに増加するため、十分な精度の非球面レンズの製造が特に課題となる。
上記課題に鑑み、本発明は、高い結像性能を有する投影光学系を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、投影光学系に用いられるレンズの直径を許容範囲内に保つことができる投影光学系を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない複数のレンズ群に分割でき、各レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方であり、第1レンズ群は負の屈折力を有し、前記第1レンズ群に直接隣接するように配置された第2レンズ群は正の屈折力を有し、前記第2レンズ群に直接隣接するように配置された第3レンズ群は負の屈折力を有し、前記第3レンズ群に直接隣接するように配置された第4レンズ群は正の屈折力を有し、前記第4レンズ群は、全てのレンズ群の中で、前記第2対象物に最も近接して配置されたレンズ群であり、前記第4レンズ群の各レンズの屈折力は0以上である投影光学系を提供する。
好ましくは、第1、第2、第3及び第4群へのレンズのグループ分けは、第1、第2、第3及び第4群のそれぞれにおける全体としての屈折力が最大値となるように選択される。本明細書中の特定の実施の形態においては、各群の全体としての屈折力の絶対値の合計が最大値となるように選択される。
本発明者らは、投影光学系の主として最前部及びくびれ部に負レンズを用いることが有利であることを見出した。第4レンズ群は、第3レンズ群、従ってくびれ部に直接隣接し、負の屈折力のレンズを全く含まない。このような配置により、投影光学系の、結像ビームの周辺部と光軸との間の距離が比較的小さい領域に負の屈折力を有するレンズが存在することとなり、その結果、有効径が比較的小さいレンズを用いることができる。さらに、上記配置は、第1対象物の十分に平坦な像を第2対象物の領域内に形成することを可能にする。
本発明の一実施の形態によれば、前記投影光学系は、前記第4レンズ群のレンズに直接隣接するように配置された前記第3レンズ群のレンズが、前記第2対象物側を向いている凹面を有するように構成される。
本発明の一実施の形態によれば、前記投影光学系は、前記第1対象物の領域内に配置された前記光軸上の第1の位置を、前記第2対象物の領域内に配置された前記光軸上の第2の位置に結像させる結像光束(又はそれぞれの結像ビーム)の切断面が、前記第3レンズ群内に配置された前記光軸上の第3の位置において最小断面となり、前記第3の位置と前記第2の位置との間に配置された一対の隣接する2つのレンズのみが、前記隣接する2つのレンズの屈折力の積が負の値となるように選ばれた屈折力を有するように構成される。
本発明の一実施の形態によれば、前記投影光学系は、前記光軸上の第4の位置に設けられた開口絞りを含み、前記一対のレンズは、前記第3の位置と前記第4の位置との間に配置される。
屈折力が0以上の前記レンズのうち、1つのレンズは、他の屈折力が0以上のレンズよりも大きい有効径、すなわち、最大有効径を有する。好ましくは、前記最大有効径は、負の屈折力を有するあらゆるレンズの有効径よりも1.1〜2.5倍大きい。例示的な実施の形態においては、前記倍率は1.1〜2.0の範囲、又は、例えば、1.3あるいは1.5よりも大きい。
本発明の一実施の形態によれば、前記投影光学系における負の屈折力を有するあらゆるレンズの有効径は、L/5よりも小さい。
本願で使用されるLは、前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離として表される前記投影光学系の長さを意味し、特に、動作モード又は露光モードにおいて、前記第1対象物と前記第2対象物とが共に合焦したときの前記投影光学系の設計によって予見される距離を意味する。
例示的な実施の形態においては、全体として負の屈折力を有するレンズ群のあらゆるレンズの有効径は、全体として負の屈折力を有する前記レンズ群のそれぞれに直接隣接して配置され、かつ、全体として正の屈折力を有するレンズ群のあらゆるレンズの有効径以下である。
特定の実施の形態によれば、前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群の全てのレンズは、前記第2レンズ群のそれぞれのレンズよりも直径が小さい。
本明細書中で使用されるレンズは、単一のレンズ素子を指すものであり、複数のレンズ素子からなる光学系を指すものではない。
本明細書中で使用されるレンズ群は、単一のレンズのみで構成されていてもよく、2つ以上のレンズで構成されていてもよい。
レンズの屈折力とは、前記光軸上のレンズの屈折力を指す。
平行平面板は、例えば、本発明の文脈では屈折力がゼロとされる。
上述のような投影光学系における複数のレンズ群の配置により、一般に「単一のくびれを備える」といわれる投影光学系が得られる。「くびれ」とは、レンズ径が細くなった部分であり、ゆえに、投影光学系内のそれぞれのレンズを通過する結像光線の光軸からの距離が短くなる。上述したレンズ群の配置において、前記くびれは、一般に前記第3レンズ群の領域内に形成される。
好ましくは、前記投影光学系は、開口絞りを含む。本発明の例示的な実施の形態においては、前記開口絞りは、前記第4レンズ群内に設けられる。このような実施の形態において、前記第4レンズ群は、前記第1対象物、より正確には、前記第3レンズ群と前記開口絞りとの間に配置された第1部分レンズ群と、前記開口絞りと前記第2対象物との間に配置された第2部分レンズ群とに分割されていてもよい。
本発明の実施の形態で用いられる前記開口絞りは、調節可能であってもよい。このような開口絞りの一例は、同一譲受人による2000年10月4日出願の米国特許第6,445,510号公報に記載されている。この文献の全内容を参照により本明細書に援用する。
本発明の例示的な実施の形態において、前記第4レンズ群の各レンズは、0よりも大きい屈折力、すなわち、正の屈折力を有する。
好ましい実施の形態において、前記第1レンズ群の各レンズの屈折力は負の屈折力である。前記第1レンズ群は、少なくとも2つのレンズを含んでいればよい。
例示的な実施の形態において、前記第2レンズ群の各レンズの屈折力は0以上である。すなわち、前記第2レンズ群は、負の屈折力を有するレンズを含まない。
本発明に係る前記投影光学系は、前記第3レンズ群の各レンズの屈折力が負の屈折力である実施の形態を含む。前記第3レンズ群は、少なくとも2つのレンズを含んでいればよい。例えば、前記第3レンズ群は、負の屈折力を有する3つのレンズで構成されていてもよい。
本発明の例示的な実施の形態によれば、前記投影光学系は、1つ又は2つの非球面を有する1つ以上のレンズを含む。
本明細書中で使用される「非球面」という用語は、非球面と最適合球面(best fitting sphere)との間の軸方向の最大距離が2μm以上であるものを指すと理解されるべきである。この定義により、意図しない変形を含む球面や、投影光学系の特定の設計に内在的な収差ではなく、一般的に製造工程に起因する収差を補正するためにレンズ/投影光学系の製造後に通常導入される非球面部分は除外される。
本発明の一実施の形態によれば、前記第4レンズ群の少なくとも1つのレンズは、高次の非球面(highly aspherical)であり、前記非球面と最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長い。本明細書中の特定の実施の形態によれば、前記非球面と最適合球面との間の軸方向の距離は、約1.5mm又は約2.0mmよりも長い。上述のような位置にある高次の非球面により、前記投影光学系の収差補正の大部分が当該レンズによって達成される実施の形態が可能となる。
本発明の一実施の形態によれば、前記第3レンズ群及び前記第4レンズ群のレンズのうちの少なくとも2つのレンズ、特に3つのレンズは、少なくとも1つの非球面を有し、前記非球面のそれぞれとその最適合球面との間の軸方向の距離は約1.0mmよりも長い。
前記第4レンズ群内に開口絞りが設けられている本発明の実施の形態において、前記少なくとも1つ非球面レンズは、前記開口絞りと前記第2対象物との間に配置されるのが好ましい。
例示的な実施の形態において、前記投影光学系は、前記第1対象物から前記光軸に沿って前記第2対象物の方へ伸びる領域を有し、前記領域において以下の条件式を満たす。
[数6]
|hau/hfc|<1.2
上記条件式中、hauは、前記光軸と、前記第1対象物の、前記光軸からの距離が最大となる点から発する視野光線との間の距離であり、前記視野光線は、前記点から前記光軸と平行な方向に発している。一方、hfcは、前記光軸と、前記第1対象物の軸方向の点から発する角光線(angular ray)との間の距離であり、前記角光線は、前記第1対象物の前記第2対象物の前記領域内への結像に寄与するように、前記光軸に対して可能な限り大きい角度を成す。
さらに、hau及びhfcは、前記光軸上の同じ位置で測定される。前記視野光線の最大距離とは、前記視野光線が、前記第1対象物の前記第2対象物の前記領域への結像になお寄与する場合の最大距離を指す。
本発明の例示的な実施の形態において、前記領域は、前記第1対象物と前記第2対象物との間の全距離の少なくとも3分の1にわたって伸びている。前記光軸までの距離とは、前記光軸と直交するように測定された当該光線までの距離のことである。
本発明のさらなる態様によれば、上述のように規定された領域は、少なくとも2つの非球面を含む。
本発明に係る前記投影光学系は、上述のように、前記投影光学系の長さをLとしたとき、前記第2レンズ群の直接隣接するあらゆる2つのレンズの間の前記光軸上で測定された距離が、L/100よりも短い実施の形態を含む。このような実施の形態において、レンズは、それぞれのレンズの間の光軸上に、たとえあったとしてもごく僅かな空隙のみを残して、互いに非常に近接して配置される。
本発明に係る前記投影光学系は、上述のように、前記投影光学系の長さをLとしたとき、前記第2レンズ群の直接隣接する2つのレンズの間の前記光軸上で測定された距離の少なくとも1つは、L/50よりも長い実施の形態を含む。従って、上述した実施の形態とは異なり、少なくとも2つのレンズが、それらの間に、前記光軸上で測定されたやや大きい(空気)間隙を形成する。本明細書中で使用される「直接隣接」とは、2つのレンズの間のそれぞれに別のレンズが介在しないことを意味する。
本発明の一実施の形態によれば、前記第4レンズ群の全長と前記第2レンズ群及び/又は前記第4レンズ群の全てのレンズの厚みの合計との差の、前記第4レンズ群の全長に対する比が0.3よりも大きい。本明細書中の一実施の形態によれば、この比は、0.5よりも大きい。
本発明に係る前記投影光学系の例示的な実施の形態において、前記第4レンズ群は、少なくとも5つのレンズを含む。
例えば、前記第4レンズ群は、前記開口絞りと前記第2対象物との間に、少なくとも3つのレンズを含んでいてもよい。あるいは、又はさらに、前記第4レンズ群は、前記第1対象物と前記開口絞りとの間に、少なくとも2つのレンズを含んでいてもよい。
特に、前記第2レンズ群内に比較的大きい空隙が形成された本発明の実施の形態に関しては、前記第4レンズ群の直接隣接した2つのレンズの間の距離の少なくとも1つが、L/30よりも大きいことがある。
前記投影光学系は、前記第2対象物が、合焦時に、前記第2対象物に最も近接して配置された前記投影光学系のレンズから2mm〜6mmの作動距離に配置されるように構成されていてもよい。この距離は、一般に、作動距離と呼ばれる。
前記投影光学系は、前記第2対象物側の開口数が0.7以上、例えば、0.9以上である。
本発明に係る前記投影光学系の例示的な実施の形態において、結像ビームの波長は、365nmよりも短く、好ましくは350nmよりも短い。
別の態様によれば、本発明は、第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群のレンズ面は、複数の非球面レンズ面を含み、前記複数の非球面レンズ面のうちの第1の非球面レンズ面は、当該非球面レンズ面とその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長くなるように構成されている投影光学系を提供する。
前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群は、本発明の文脈では、上述した別の態様に関して記載された前記第1〜第4レンズ群との混同を避けるために、単なるレンズ群ではなく「主」レンズ群と呼ばれる。この表現は、他のいかなるレンズ群の存在を示すことを意図するものではない。
さらに別の態様によれば、本発明は、第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、前記第2主レンズ群の各レンズの屈折力は0以上である投影光学系を提供する。
さらに別の態様によれば、本発明は、第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群のレンズ面は、複数の非球面レンズ面を含み、前記複数の非球面レンズ面のうちの第1の非球面レンズ面は、前記投影光学系の光軸が通る中心部と、前記中心部の外側に配置された環状部とを有し、前記中心部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力と、前記環状部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力とは、符号が逆になる投影光学系を提供する。
さらに別の態様によれば、本発明は、第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、前記複数のレンズのうちの最も大きい1つのレンズは、前記複数のレンズの全てのレンズ面の中で最大有効径の表面を有し、前記最も大きい1つのレンズは、前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれており、有効径が前記最大有効径の少なくとも50%である表面を有し、前記最も大きいレンズを含む前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、以下の条件式を満たす投影光学系を提供する。
[数7]
|r1|≧140mm 及び |r2|≧140mm
上記条件式中、r1は前記メニスカスレンズの第1光学面の曲率半径、r2は前記メニスカスレンズの第2光学面の曲率半径である。
例示的な実施の形態においては、有効径が前記最大有効径の少なくとも60%、又は、別の例では、少なくとも70%である表面を有し、前記最も大きいレンズを含む前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、上記(数7)の条件式を満たす。
別の例示的な実施の形態においては、前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、以下の条件式の少なくとも1つをさらに満たす。
[数8]
|r1|≧220mm 及び |r2|≧220mm
又は、別の例では、
[数9]
|r1|≧300mm 及び |r2|≧300mm
別の例示的な実施の形態において、前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズは、以下の条件式をさらに満たす。
[数10]
|r1/r2|>1.5
上記条件式中、r1は前記メニスカスレンズの凹面の曲率半径である。別の例示的な実施の形態においては、|r1/r2|>1.8、又は|r1/r2|>2.5、又は|r1/r2|>5を満たすこともある。
さらに別の実施の形態において、前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズは、前記最大有効径の90%、又は、別の例では、85%よりも小さい有効径をさらに有する。
メニスカスレンズとは、一般に知られているように、1つの凸状光学面と1つの凹状光学面とを有するレンズのことを指す。凸状光学面の曲率、すなわち、前記凸状光学面の曲率半径の逆数は、凹状光学面の曲率と同じでも、異なっていてもよい。これらの2つの曲率の差は、メニスカスレンズの屈折力に影響を及ぼす。下記(表1)及び(表4)に示すように、メニスカスレンズの2つの光学面のそれぞれの半径は、符号が同じである。
両凸レンズ又は両凹レンズとは、一般に知られているように、それぞれ2つの表面が両方とも凸状又は凹状であるレンズのことを指す。従って、光学面の半径を示した下記(表1)及び(表4)に関して、両凸レンズの2つの光学面は、半径の符号が逆(+/−)になる。同じことは両凹レンズにもあてはまる。
平行平面板は、一般に知られているように、2つの平らな(すなわち、実質的に湾曲していない)平行光学面を有する。
本発明の例示的な実施の形態によれば、前記第1主レンズ群は、重複しない複数の部分レンズ群に分割でき、各部分レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方である。
本発明の例示的な実施の形態によれば、前記第1主レンズ群は、重複しない3つの部分レンズ群に分割でき、前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第1部分レンズ群は、負の屈折力を有すると共に、前記第1対象物に最も近接して配置され、前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第2部分レンズ群は正の屈折力を有し、前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第3部分レンズ群は負の屈折力を有する。
つまり、上述した前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群については、主レンズ群とその部分群とに分割することが、本発明の上記態様に関して述べた前記第1〜第4レンズ群への分割に対応するように、前記第1主レンズ群を3つの部分レンズ群に分割してもよい。換言すれば、前記第1主レンズ群の第1〜第3部分レンズ群は、先に概略を述べたような第1、第2及び第3レンズ群に対応し、前記第1主レンズ群は、前記第4レンズ群に対応すると考えられる。
上記態様に係る前記投影光学系の例示的な実施の形態においては、通常、同じ又は別の態様に関して述べた1つ以上の実施の形態における1つ以上の特徴に加えて(又は代えて)、他の態様の1つ以上の特徴を、可能な限りさらに用いてもよい。つまり、例えば、上述のようなメニスカスレンズに適用した基準は、本発明の他の態様の実施の形態において実現してもよく、また逆の場合も同様である。
例示的な実施の形態において、本発明に係る前記投影光学系は、純粋に屈折型の投影光学系である。別の例示的な実施の形態において、前記投影光学系は、カタディオプトリック投影光学系である。
純粋に屈折型の光学系とは、光学レンズ又はレンズ配置のみで構成されている光学系のことである。カタディオプトリック光学系は、レンズ及びミラーの両方を含む。
結像される前記第1対象物は、一般にパターン構造(patterning structure)であるが、前記第2対象物は、一般に感光性基板と考えられる。本明細書中で使用されるパターン構造とは、概して、照明光線にパターン化された断面を付与するのに適したあらゆる手段のことを指し、照明光線のパターン(照明されたパターン構造)の像は、基板上に投影される。前記パターン構造は、例えば、マスク又はレチクルである。レチクルという用語は、より一般的にはマスクと結びつけられるが、レチクルの場合、縮小された像が基板上に投影される。マスクという用語は、通常、縮小されない、すなわち、1:1の投影露光のことを指す。マスク又はレチクルの種類としては、バイナリー型、減衰(attenuating)型及び交互位相シフト型並びに様々なハイブリッド型が挙げられる。マスク/レチクルは、照明光線にパターン化された断面を付与しながら、これを透過又は反射させることができる。本発明で用いるのに適したパターン構造のさらなる例として、プログラム可能なミラーアレイが挙げられる。このようなミラーアレイの一例は、例えば、米国特許第5,296,891号公報に記載されている。この文献の全内容を参照により本明細書に援用する。プログラム可能なミラーアレイの別の例は、米国特許第5,523,193号公報に開示されている。この文献の全内容を参照により本明細書に援用する。本発明で用いるのに適したパターン構造のさらなる例として、プログラム可能なLCDアレイが挙げられる。このようなLCDアレイは、例えば、米国特許第5,229,872号公報に開示されている。この文献の全内容を参照により本明細書に援用する。一般に、ライトバルブ又は照明テンプレート等は、パターン構造に関して用いられる付加的な用語である。
次に、本発明の2つの例示的な実施の形態について、図面を参照しながら、より詳細に説明する。
図1に、本発明に係る投影光学系の第1の例示的な実施の形態における光路図を示す。第1の例示的な実施の形態においては、全部で18枚のレンズが用いられ、第2対象物側の開口数は0.93である。
上記投影光学系のレンズは、重複しない複数のレンズ群及び部分レンズ群に分割できる。図1において、このようなレンズ群の考えられる配置の1つを、投影光学系の下の括弧で示す。図1の投影光学系の下の括弧で示されているように、第1レンズ群LG1は、レンズ1及び2を含み、全体として負の屈折力を有している。第2レンズ群LG2は、レンズ3〜7からなり、全体として正の屈折力を有している。第3レンズ群LG3は、3つのレンズ8、9及び10を含み、全体として負の屈折力を有している。第4レンズ群LG4は、8つのレンズ11〜18を含み、全体として正の屈折力を有している。第4レンズ群LG4は、開口絞りASを含んでいる。第4レンズ群LG4の第1部分レンズ群SG41は、第3レンズ群LG3と開口絞りASとの間に配置され、3つのレンズ11、12及び13を含んでいる。第4レンズ群LG4の第2部分レンズ群SG42は、開口絞りASと第2対象物との間に配置され、5つのレンズ14〜18を含んでいる。
特に、第1対象物から第2対象物へ向かう方向において、第1レンズ群LG1は、それぞれ負の屈折力を有する2つのメニスカスレンズ1及び2を含んでいる。第2レンズ群LG2は、それぞれ正の屈折力を有する5つのレンズ、具体的には、メニスカスレンズ3及び4、略平凸レンズ5、及び2つのメニスカスレンズ6及び7を含んでいる。第3レンズ群LG3は、負の屈折力を有する3つの両凹レンズ8、9及び10を含んでいる。第4レンズ群LG4は、メニスカスレンズ11と、2つの両凸レンズ12及び13と、開口絞りASと、第2対象物の方向を向いている面が高次の非球面である両凸レンズ14と、別の両凸レンズ15と、2つのメニスカスレンズ16及び17と、平凸レンズ18とを含んでいる。従って、第4レンズ群LG4は、正の屈折力を有するレンズのみで構成されている。高次の非球面を有するレンズは、第2対象物側において、開口絞りに直接隣接するように、すなわち、開口絞りとの間に他のレンズを介在させないように配置される。
さらに、結像光が投影光学系を通過する方向において、開口絞りASの前に配置された正レンズ13の有効径は、開口絞りASの後に配置されたレンズ14の有効径よりも大きい。その結果、結像光線は、収束するような形で開口絞りASを通過する。
下記(表1)に、レンズの厚み、レンズ材料、光学面の半径及びレンズの有効径等のレンズパラメータについての詳細な情報を示す(半径、厚み及び直径の単位はmmである)。レンズ材料は、溶融シリカ材料(SiO2)であり、「SIO2V」として表され、短波長での使用に適している。「厚み」欄には、隣接する光学面の間の距離が示されている。従って、各レンズの第1面の次に示された「厚み」は、そのレンズの第2面までの距離を示すので、当該レンズの厚みとなる。また、各厚みは、軸方向の厚み、すなわち、投影光学系の光軸に沿って測定された厚みを意味する。下記(表2)、(表3)に、投影光学系における複数の非球面の位置及びそのパラメータを示す。
Figure 2008527403
Figure 2008527403
Figure 2008527403
非球面は、下記式によって特徴付けられる。
Figure 2008527403
上記式中、rは非球面の頂点における曲率半径(近軸曲率)、hは非球面上のある一点の光軸からの距離(すなわち、非球面の光軸からの高さ)、p(h)は非球面の軸方向のサグ量、すなわち、接平面から非球面の頂点までの光軸方向に沿った距離、Kは円錐常数、C1〜C6は非球面係数である。
上記(表2)、(表3)から明らかなように、投影光学系の第1の例示的な実施の形態は、13個の非球面を含んでいる。
本発明の特定の実施の形態によれば、第4レンズ群の少なくとも1つのレンズは、半径断面で見た場合に、少なくとも1つの凹部と少なくとも1つの凸部とが形成されているような非球面形状の表面を有する非球面レンズである。これは、上記レンズの局所的な屈折力の符号が、光軸から離れるにつれて変化するという結果をもたらすことがある。図1及び上記(表1)、(表2)、(表3)に示された実施の形態の特定の例において、面31は、光軸を含む部分の内側は凸状に形成され、この面を半径断面で見た場合に、中心にある凸部の外側の環状部は凹状に形成されているような非球面形状である。レンズ14は、光軸付近の領域では正の屈折力を有し、光軸から離れた環状凹部内では負の屈折力を有している。
このような曲率が異なる少なくとも1つの表面を有する非球面レンズには、第1対象物を第2対象物上に結像させる際の球面収差を補正又は低減するという利点があるとされる。
図1において、投影光学系のレンズを主レンズ群及び部分レンズ群に分割する別の可能性を、投影光学系の上の括弧で示す。このようなグループ分けによれば、投影光学系は、2つの主レンズ群LG1’及びLG2’を含み、主レンズ群LG2’は、上記グループ分けによる第4レンズ群LG4に相当し、主レンズ群LG1’は、上記グループ分けによる第1〜第3レンズ群LG1、LG2及びLG3を含んでいる。図1に示された主レンズ群LG1’は、部分レンズ群SG11、SG12及びSG13を含み、それぞれ上記グループ分けによる第1〜第3レンズ群LG1、LG2及びLG3に相当している。
図1の投影光学系の上の括弧で示されているように、主レンズ群LG1’は、主レンズ群LG1における負の屈折力の絶対値が最大となるように、第1対象物に最も近接したレンズとレンズ10とを含んでいる。これは、レンズ10が主レンズ群LG1’に含まれなければ、この場合のレンズ群の負の屈折力の絶対値が減少し、また、レンズ11がそのよえなレンズ群に含まれても、負の屈折力の絶対値が減少すると考えられることを意味する。
投影光学系のレンズの上記グループ分けによれば、第2の主レンズ群LG2’は、高次の非球面レンズ14を含む。さらに、主レンズ群LG2’の各レンズは、光軸上で正の屈折力を有する。
図2に、本発明に係る投影光学系の第2の例示的な実施の形態における光路図を示す。本実施の形態の開口数は0.7である。図中の括弧は、どのレンズ又は複数のレンズが、どのレンズ群に属するかを示している。第1レンズ群LG1は、負の屈折力の2つのレンズ1及び2を含み、全体として負の屈折力を有している。第2レンズ群LG2は、5つのレンズ3、4、5、6及び7を含み、全体として正の屈折力を有している。第3レンズ群LG3は、3つのレンズ8、9及び10を含み、全体として負の屈折力を有している。第4レンズ群LG4は、8つのレンズ11〜18を含み、全体として正の屈折力を有している。第4レンズ群LG4は、さらに2つの部分レンズ群に分割されていてもよく、第1部分レンズ群SG41は、第4レンズ群LG4のレンズのうち、第1対象物と開口絞りASとの間に配置されたレンズ(レンズ11、12及び13)を含み、第2部分レンズ群SG42は、第4レンズ群LG4のレンズのうち、開口絞りASと第2対象物との間に配置されたレンズ(レンズ14〜18)を含んでいる。
特に、第1対象物から第2対象物へ向かう方向において、第1レンズ群LG1は、負の屈折力のメニスカスレンズ1及び両凹レンズ2を含んでいる。第2レンズ群LG2は、それぞれ第1対象物の方向に向いている面がほぼ平面である略平凸レンズ3、4及び5と、レンズ5との間に比較的大きい空隙をあけて配置された両凸レンズ6と、第2対象物の方向に向いている面がほぼ平面である略平凸レンズ7とを含んでいる。第3レンズ群LG3は、3つの両凹レンズ8、9及び10を含んでいる。第4レンズ群LG4は、それぞれ第1対象物の方向に向いている面がほぼ平面である2つの略平凸レンズ11及び12と、開口絞りASの前に配置された両凸レンズ13とを含み、これらの3つのレンズが、第1部分レンズ群SG41を構成している。第4レンズ群LG4は、開口絞りASと第2対象物との間に配置された第2部分レンズ群SG42をさらに含み、第2部分レンズ群SG42は、それぞれ第2対象物の方向に向いている面がほぼ平面である2つの略平凸レンズ14及び15と、かなり厚みがあるメニスカスレンズ16と、メニスカスレンズ17と、平行平面板18とを含んでいる。従って、第4レンズ群LG4は、負の屈折力を有するレンズを含まない。第4レンズ群LG4のレンズ13及び14は、比較的大きい空隙をあけて配置されている。
図2において、視野光線FR及び角光線ARが示されている。
下記(表4)に、第2の例示的な実施の形態における、レンズの厚み、レンズ材料、光学面の半径及びレンズの有効径の2分の1の値等のレンズパラメータについての詳細な情報を示す(半径、厚み及び直径の単位はmmであり、屈折率は193nmの波長を用いた場合のものである)。「SIO2HL」として表されたレンズ材料は、短波長での使用に適した溶融シリカ材料(SiO2)であり、「CAF2HL」として表されたレンズ材料は、短波長での使用に適したフッ化カルシウム材料である。「厚み」欄は、上記(表1)に関して説明したのと同様に読み取れる。下記(表5)に、投影光学系における複数の非球面の位置及びそのパラメータを示す。
Figure 2008527403
Figure 2008527403
図2及び上記(表4)に示された実施の形態のレンズ17及び18は、結晶質材料からなり、本例の場合、フッ化カルシウムである。フッ化カルシウムは、固有の複屈折を有し、両レンズを組み合わせた複屈折効果が少なくともある程度まで補償されるように、それぞれのレンズの結晶の相対方位を調整するという利点がある。結晶質レンズの相対方位についての背景情報は、例えば、米国特許出願公開2003/0137733号公報に記載されている。この文献の全内容を参照により本明細書に援用する。
結晶質材料は、投影光学系の光学特性の長期安定性にとって有利であると考えられる。特に、照射により引き起こされる圧縮等の影響を考慮すると、このような材料は有利である。
図2に示された実施の形態において、第1主レンズ群LG1’、又は第1レンズ群LG1〜第3レンズ群LG3は、投影光学系の最も大きいレンズ、すなわち、複数のレンズの中で最大有効径の表面を有するレンズとして、レンズ5を含む(上記(表4)も参照)。メニスカスレンズ3の光学面は、両方とも半径が140mmよりも大きい。それぞれの半径の正確な値は、上記(表4)から読み取れる。一方の半径は、3990mmをも超えている。第1面の半径と第2面の半径の比は、約27である。レンズ3の有効径は、最も大きいレンズの最大有効径の約84%である。
図3に、本発明のカタディオプトリックな実施の形態を模式化し、かつ、非常に簡略化した図を示す。
第1対象物01は、重複しない2つの主レンズ群LG1’及びLG2’によって、第2対象物02に結像される。第1主レンズ群LG1’は、投影光学系の全てのレンズのうち、第1対象物01に最も近接して配置されたレンズを含む。一方、第2主レンズ群LG2’は、投影光学系の全てのレンズのうち、第2対象物02に最も近接して配置されたレンズを含む。第1主レンズ群LG1’は、いくつかのレンズを含むが、その中の2つのレンズ1及び2のみを、第1主レンズ群LG1’のレンズ系B1の一部として概略的に示す。第1主レンズ群LG1’は、2つのミラーM1及びM2をさらに含む。第2主レンズ群LG2’は、レンズ系B2に複数のレンズを含むが、その中の2つのレンズ3及び4のみを図示する。別の例示的な実施の形態においては、上記ミラーを異なるように配置する、及び/又は、2つのミラーM1、M2間の光路に、1つ以上のレンズを配置することが可能である。さらに好適な実施の形態は、当業者にとって容易に明らかとなるであろう。
以上をまとめると、投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、これらの複数のレンズは、重複しない4つのレンズ群に分割でき、各レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方であり、第4レンズ群の各レンズの屈折率は0以上である。第4レンズ群のレンズに直接隣接するように配置された第3レンズ群のレンズは、第2対象物側を向いている面が凹面であってもよい。
本発明を例示的な実施の形態を用いて説明したが、本発明はそれらに限定されるものではない。当業者は、請求項に記載された本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な変形及び修正が可能である。
図1は、本発明に係る投影光学系の第1の例示的な実施の形態における光路図である。 図2は、本発明に係る投影光学系の第2の例示的な実施の形態における光路図である。 図3は、本発明に係る投影光学系のカタディオプトリックな実施の形態における簡略化された光路図である。

Claims (67)

  1. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない複数のレンズ群に分割でき、各レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方であり、
    第1レンズ群は負の屈折力を有し、
    前記第1レンズ群に直接隣接するように配置された第2レンズ群は正の屈折力を有し、
    前記第2レンズ群に直接隣接するように配置された第3レンズ群は負の屈折力を有し、
    前記第3レンズ群に直接隣接するように配置された第4レンズ群は正の屈折力を有し、
    前記第4レンズ群は、全てのレンズ群の中で、前記第2対象物に最も近接して配置されたレンズ群であり、
    前記第4レンズ群の各レンズの屈折力は0以上であり、
    前記第4レンズ群のレンズに直接隣接するように配置された前記第3レンズ群のレンズは、前記第2対象物側を向いている面が凹面であることを特徴とする投影光学系。
  2. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない複数のレンズ群に分割でき、各レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方であり、
    第1レンズ群は負の屈折力を有し、
    前記第1レンズ群に直接隣接するように配置された第2レンズ群は正の屈折力を有し、
    前記第2レンズ群に直接隣接するように配置された第3レンズ群は負の屈折力を有し、
    前記第3レンズ群に直接隣接するように配置された第4レンズ群は正の屈折力を有し、
    前記第4レンズ群は、全てのレンズ群の中で、前記第2対象物に最も近接して配置されたレンズ群であり、
    前記第4レンズ群の各レンズの屈折力は0以上であり、
    前記第1対象物の領域内に配置された前記光軸上の第1の位置を、前記第2対象物の領域内に配置された前記光軸上の第2の位置に結像させる結像光束の切断面は、前記第3レンズ群内に配置された前記光軸上の第3の位置において最小断面となり、前記第3の位置と前記第2の位置との間に配置された一対のレンズのみが、前記一対のレンズの第1レンズの屈折力と第2レンズの屈折力の符号が逆となるように、互いに反対の屈折力を有することを特徴とする投影光学系。
  3. 前記光軸上の第4の位置に開口絞りが設けられ、前記一対のレンズは、前記第3の位置と前記第4の位置との間に配置されている請求項2に記載の投影光学系。
  4. 前記第4レンズ群のレンズに直接隣接するように配置された前記第3レンズ群のレンズは、前記第2対象物側を向いている面が凹面である請求項2又は3に記載の投影光学系。
  5. 前記第4レンズ群は、開口絞りをさらに含む請求項1〜4のいずれかに記載の投影光学系。
  6. 前記第4レンズ群の各レンズの屈折率は、0よりも大きい請求項1〜5のいずれかに記載の投影光学系。
  7. 屈折力が0以上の前記レンズの有効径のうち、最大有効径は、負の屈折力を有するあらゆるレンズの有効径よりも1.1〜2.5倍大きい請求項1〜6のいずれかに記載の投影光学系。
  8. 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離をLとしたとき、負の屈折力を有するあらゆるレンズの有効径は、L/5よりも小さい請求項1〜7のいずれかに記載の投影光学系。
  9. 前記第1レンズ群及び前記第3レンズ群の各レンズは、前記第2レンズ群のどのレンズよりも直径が小さい請求項1〜8のいずれかに記載の投影光学系。
  10. 前記第1レンズ群の各レンズの屈折力は負の屈折力である請求項1〜9のいずれかに記載の投影光学系。
  11. 前記第2レンズ群の各レンズの屈折力は0以上である請求項1〜10のいずれかに記載の投影光学系。
  12. 前記第3レンズ群の各レンズの屈折力は負の屈折力である請求項1〜11のいずれかに記載の投影光学系。
  13. 前記第3レンズ群は、少なくとも2つのレンズを含む請求項12に記載の投影光学系。
  14. 前記第4レンズ群の少なくとも1つのレンズは、少なくとも1つの非球面を有し、前記非球面とその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長い請求項1〜13のいずれかに記載の投影光学系。
  15. 前記第4レンズ群は、開口絞りをさらに含み、前記少なくとも1つの非球面が、前記開口絞りと前記第2対象物との間に配置されている請求項14に記載の投影光学系。
  16. 前記第3レンズ群及び前記第4レンズ群のレンズのうちの少なくとも2つのレンズは、少なくとも1つの非球面を有し、前記非球面のそれぞれとその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長い請求項1〜15に記載の投影光学系。
  17. 前記第3レンズ群及び前記第4レンズ群のレンズのうちの少なくとも3つのレンズは、少なくとも1つの非球面を有し、前記非球面のそれぞれとその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長い請求項1〜16のいずれかに記載の投影光学系。
  18. 前記第1対象物から前記光軸に沿って前記第2対象物の方へ伸びる領域を有し、前記領域において以下の条件式を満たし、かつ、
    前記領域は、前記第1対象物と前記第2対象物との間の全距離の少なくとも3分の1にわたって伸びている請求項1〜17のいずれかに記載の投影光学系。
    [数1]
    |hau/hfc|<1.2
    上記条件式中、
    auは、前記光軸と、前記第1対象物の、前記光軸からの距離が最大となる点から発する視野光線との間の距離であり、前記視野光線は、前記点から前記光軸と平行な方向に発しており、
    fcは、前記光軸と、前記第1対象物の軸方向の点から発する角光線との間の距離であり、前記角光線は、前記第1対象物の前記第2対象物の前記領域内への結像に寄与するように、前記光軸に対して可能な限り大きい角度を成し、
    au及びhfcは、前記光軸上の同じ位置で測定される。
  19. 前記領域に、少なくとも2つの非球面が配置されている請求項18に記載の投影光学系。
  20. 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離をLとしたとき、前記第2レンズ群の直接隣接するあらゆる2つのレンズの間の前記光軸上の距離は、L/100よりも短い請求項1〜19のいずれかに記載の投影光学系。
  21. 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離をLとしたとき、前記第2レンズ群の直接隣接する2つのレンズの間の前記光軸上の距離の少なくとも1つは、L/50よりも長い請求項1〜19のいずれかに記載の投影光学系。
  22. 前記第4レンズ群の全長と前記第4レンズ群の全てのレンズの厚みの合計との差の、前記第4レンズ群の全長に対する比が0.3よりも大きい請求項1〜21のいずれかに記載の投影光学系。
  23. 前記第1レンズ群は、少なくとも2つのレンズを含む請求項1〜22のいずれかに記載の投影光学系。
  24. 前記第4レンズ群は、少なくとも5つのレンズを含む請求項1〜23のいずれかに記載の投影光学系。
  25. 前記第4レンズ群は、開口絞りを含み、前記開口絞りと前記第2対象物との間に、少なくとも3つのレンズが配置されている請求項1〜24のいずれかに記載の投影光学系。
  26. 前記第4レンズ群は、開口絞りを含み、前記開口絞りと前記第2対象物との間に、少なくとも2つのレンズが配置されている請求項1〜24のいずれかに記載の投影光学系。
  27. 前記第4レンズ群の少なくとも2つのレンズは、固有の複屈折を有する結晶質材料からなる請求項1〜26のいずれかに記載の投影光学系。
  28. 前記結晶質材料からなる前記少なくとも2つのレンズの結晶方位は、前記結晶質材料からなる前記2つのレンズのうちの第1レンズの複屈折の少なくとも一部が、前記結晶質材料からなる前記2つのレンズのうちの第2レンズによって補償されるように、互いに関連させて方向付けられている請求項27に記載の投影光学系。
  29. 前記結晶質材料がCaF2を含む請求項27又は28に記載の投影光学系。
  30. 前記第4レンズ群の少なくとも1つのレンズは、半径断面で見た場合に、少なくとも1つの凹部と少なくとも1つの凸部とが形成されているような非球面形状の表面を有する非球面レンズである請求項1〜29のいずれかに記載の投影光学系。
  31. 前記少なくとも1つの非球面レンズの前記表面には、半径断面で見た場合に、2つの凹部と、前記2つの凹部の間の1つの凸部とが形成されている請求項30に記載の投影光学系。
  32. 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離をLとしたとき、前記光軸上において、前記第4レンズ群の直接隣接する2つのレンズの間の距離の少なくとも1つは、L/50よりも大きい請求項1〜31のいずれかに記載の投影光学系。
  33. 前記第2対象物が、合焦時に、前記第2対象物に最も近接して配置された前記投影光学系のレンズから2mm〜10mmの作動距離に配置されるように構成されている請求項1〜32のいずれかに記載の投影光学系。
  34. 前記第2対象物側の開口数が0.7以上である請求項1〜33のいずれかに記載の投影光学系。
  35. 前記第2対象物側の開口数が0.9以上である請求項1〜34のいずれかに記載の投影光学系。
  36. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、
    前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群のレンズ面は、複数の非球面レンズ面を含み、前記複数の非球面レンズ面のうちの第1の非球面レンズ面は、当該非球面レンズ面とその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長くなるように構成されていることを特徴とする投影光学系。
  37. 前記非球面レンズ面とその最適合球面との間の前記軸方向の距離が約1.5mmよりも長い請求項36に記載の投影光学系。
  38. 前記第1の非球面レンズ面は、前記投影光学系の光軸が通る中心部と、前記中心部の外側に配置された環状部とを有し、前記中心部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力と、前記環状部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力とは、符号が逆になる請求項36又は37に記載の投影光学系。
  39. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、
    前記第2主レンズ群の各レンズの屈折力は0以上であることを特徴とする投影光学系。
  40. 前記第2主レンズ群の各レンズの屈折力は0よりも大きい請求項39に記載の投影光学系。
  41. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、
    前記第1主レンズ群及び前記第2主レンズ群のレンズ面は、複数の非球面レンズ面を含み、前記複数の非球面レンズ面のうちの第1の非球面レンズ面は、前記投影光学系の光軸が通る中心部と、前記中心部の外側に配置された環状部とを有し、前記中心部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力と、前記環状部を通過する光線に作用する前記レンズの局所的な屈折力とは、符号が逆になることを特徴とする投影光学系。
  42. 前記第1の非球面レンズ面は、当該非球面レンズ面とその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.0mmよりも長くなるように構成されている請求項41に記載の投影光学系。
  43. 前記第1の非球面レンズ面は、当該非球面レンズ面とその最適合球面との間の軸方向の距離が約1.5mmよりも長くなるように構成されている請求項41に記載の投影光学系。
  44. 前記第2主レンズ群は、開口絞りをさらに含む請求項36〜43のいずれかに記載の投影光学系。
  45. 前記第1主レンズ群は、重複しない複数の部分レンズ群に分割でき、各部分レンズ群の全体としての屈折力は、負の屈折力及び正の屈折力のうちの一方である請求項36〜44のいずれかに記載の投影光学系。
  46. 前記第1主レンズ群は、重複しない3つの部分レンズ群に分割でき、
    前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第1部分レンズ群は、負の屈折力を有すると共に、前記第1対象物に最も近接して配置され、
    前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第2部分レンズ群は正の屈折力を有し、
    前記重複しない3つの部分レンズ群のうちの第3部分レンズ群は負の屈折力を有する請求項36〜45のいずれかに記載の投影光学系。
  47. 前記第1部分レンズ群の各レンズの屈折力は負の屈折力である請求項46に記載の投影光学系。
  48. 前記第3部分レンズ群の各レンズの屈折力は負の屈折力である請求項46又は47に記載の投影光学系。
  49. 前記第3部分レンズ群は、少なくとも2つのレンズを含む請求項48に記載の投影光学系。
  50. 前記第1対象物から前記光軸に沿って前記第2対象物の方へ伸びる領域を有し、前記領域において以下の条件式を満たし、かつ、
    前記領域は、前記第1対象物と前記第2対象物との間の全距離の少なくとも3分の1にわたって伸びている請求項36〜49のいずれかに記載の投影光学系。
    [数2]
    |hau/hfc|<1.2
    上記条件式中、
    auは、前記光軸と、前記第1対象物の、前記光軸からの距離が最大となる点から発する視野光線との間の距離であり、前記視野光線は、前記点から前記光軸と平行な方向に発しており、
    fcは、前記光軸と、前記第1対象物の軸方向の点から発する角光線との間の距離であり、前記角光線は、前記第1対象物の前記第2対象物の前記領域内への結像に寄与するように、前記光軸に対して可能な限り大きい角度を成し、
    au及びhfcは、前記光軸上の同じ位置で測定される。
  51. 前記領域に、少なくとも2つの非球面が配置されている請求項50に記載の投影光学系。
  52. 前記第2主レンズ群は、少なくとも5つのレンズを含む請求項36〜51のいずれかに記載の投影光学系。
  53. 前記第2主レンズ群は、開口絞りを含み、前記開口絞りと前記第2対象物との間に、少なくとも3つのレンズが配置されている請求項36〜52のいずれかに記載の投影光学系。
  54. 前記第2主レンズ群は、開口絞りを含み、前記開口絞りと前記第2対象物との間に、少なくとも2つのレンズが配置されている請求項36〜53のいずれかに記載の投影光学系。
  55. 前記第2主レンズ群の少なくとも2つのレンズは、固有の複屈折を有する結晶質材料からなる請求項36〜54のいずれかに記載の投影光学系。
  56. 前記結晶質材料からなる前記少なくとも2つのレンズの結晶方位は、前記結晶質材料からなる前記2つのレンズのうちの第1レンズの複屈折の少なくとも一部が、前記結晶質材料からなる前記2つのレンズのうちの第2レンズによって補償されるように、互いに関連させて方向付けられている請求項55に記載の投影光学系。
  57. 前記結晶質材料がCaF2を含む請求項55又は56に記載の投影光学系。
  58. 前記第1対象物と前記第2対象物との間の距離をLとしたとき、前記光軸上において、前記第2主レンズ群の直接隣接する2つのレンズの間の距離の少なくとも1つは、L/50よりも大きい請求項36〜57のいずれかに記載の投影光学系。
  59. 前記第2対象物が、合焦時に、前記第2対象物に最も近接して配置された前記投影光学系のレンズから2mm〜10mmの作動距離に配置されるように構成されている請求項36〜58のいずれかに記載の投影光学系。
  60. 前記第2対象物側の開口数が0.7以上である請求項36〜59のいずれかに記載の投影光学系。
  61. 前記第2対象物側の開口数が0.9以上である請求項36〜59のいずれかに記載の投影光学系。
  62. 第1対象物を第2対象物の領域内に結像させる投影光学系であって、
    前記投影光学系は、当該投影光学系の光軸に沿って配置された複数のレンズを備え、
    前記複数のレンズは、重複しない2つのレンズ群に分割でき、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第1主レンズ群は、前記第1対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記重複しない2つのレンズ群のうちの第2主レンズ群は、前記第2対象物に最も近接したレンズを含み、
    前記複数のレンズは、前記第1主レンズ群の屈折力が負の最大値となるように、前記第1主レンズ群と前記第2主レンズ群とに分割されており、
    前記複数のレンズのうちの最も大きい1つのレンズは、前記複数のレンズの全てのレンズ面の中で最大有効径の表面を有し、前記最も大きい1つのレンズは、前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれており、
    有効径が前記最大有効径の少なくとも50%である表面を有し、前記最も大きいレンズを含む前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする投影光学系。
    [数3]
    |r1|≧140mm 及び |r2|≧140mm
    上記条件式中、
    1は前記メニスカスレンズの第1光学面の曲率半径、
    2は前記メニスカスレンズの第2光学面の曲率半径である。
  63. 有効径が前記最大有効径の少なくとも70%である表面を有し、前記最も大きいレンズを含む前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、前記条件式を満たす請求項62に記載の投影光学系。
  64. 前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、以下の条件式の少なくとも1つをさらに満たす請求項62又は63に記載の投影光学系。
    [数4]
    |r1|≧300mm 及び |r2|≧300mm
  65. 前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズが、以下の条件式をさらに満たす請求項62〜654のいずれかに記載の投影光学系。
    [数5]
    |r1/r2|>1.5
    上記条件式中、r1は前記メニスカスレンズの凹面の曲率半径である。
  66. 前記第1主レンズ群又は前記第2主レンズ群のどちらかに含まれる各メニスカスレンズは、前記最大有効径の90%よりも小さい有効径をさらに有する請求項62〜65のいずれかに記載の投影光学系。
  67. 前記投影光学系は、カタディオプトリック投影光学系である請求項1〜66のいずれかに記載の投影光学系。
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