JPH07199272A - カメラレンズの絞り補正機構 - Google Patents
カメラレンズの絞り補正機構Info
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- JPH07199272A JPH07199272A JP34978193A JP34978193A JPH07199272A JP H07199272 A JPH07199272 A JP H07199272A JP 34978193 A JP34978193 A JP 34978193A JP 34978193 A JP34978193 A JP 34978193A JP H07199272 A JPH07199272 A JP H07199272A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ズーミング等のレンズ操作に伴う絞りの補正
を、簡単な機構で効率よく、ズーミング等の操作と同時
に行なうことのできるカメラレンズの絞り補正機構を提
供する。 【構成】 ズーミング等のレンズ操作により移動する絞
り操作板10の外周に歯幅の小さい絞り歯車10bを形
成し、これにかみ合う歯幅の大きい駆動歯車21bが固
定された絞り駆動軸21をモータ20で駆動する。駆動
歯車21bの歯筋21cは、所定量ねじれている。絞り操
作板10は、絞り歯車10bがねじれた歯筋21cにかみ
合うので、その位置に対応して所定量回転され、したが
って、絞りが補正される。
を、簡単な機構で効率よく、ズーミング等の操作と同時
に行なうことのできるカメラレンズの絞り補正機構を提
供する。 【構成】 ズーミング等のレンズ操作により移動する絞
り操作板10の外周に歯幅の小さい絞り歯車10bを形
成し、これにかみ合う歯幅の大きい駆動歯車21bが固
定された絞り駆動軸21をモータ20で駆動する。駆動
歯車21bの歯筋21cは、所定量ねじれている。絞り操
作板10は、絞り歯車10bがねじれた歯筋21cにかみ
合うので、その位置に対応して所定量回転され、したが
って、絞りが補正される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラレンズの絞り補
正機構に関する。
正機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、一眼レフカメラの交換レンズの絞
り機構としては、図1のような機構が用いられる。すな
わち、複数の絞り羽根55(1枚のみ図示している)の一
方の面に形成されたピン55bが保持板57に形成され
た支持孔57b(1箇所のみ図示している)に回転自在に
支持され、絞り羽根55の他方の面に形成された鋲55
aが絞り操作板54に形成されたカム溝54a(1箇所の
み図示している)に移動自在に支持され、複数の絞り羽
根55が互いに重なりあって、絞り開口部を構成する。
絞り操作板54が保持板57に対して相対回転すると、
各絞り羽根55は保持板57の各支持孔57bを中心に
回転移動し、絞り羽根55の重なり状態が変化し、それ
によって、絞り開口部の絞り径の大きさが変わる。
り機構としては、図1のような機構が用いられる。すな
わち、複数の絞り羽根55(1枚のみ図示している)の一
方の面に形成されたピン55bが保持板57に形成され
た支持孔57b(1箇所のみ図示している)に回転自在に
支持され、絞り羽根55の他方の面に形成された鋲55
aが絞り操作板54に形成されたカム溝54a(1箇所の
み図示している)に移動自在に支持され、複数の絞り羽
根55が互いに重なりあって、絞り開口部を構成する。
絞り操作板54が保持板57に対して相対回転すると、
各絞り羽根55は保持板57の各支持孔57bを中心に
回転移動し、絞り羽根55の重なり状態が変化し、それ
によって、絞り開口部の絞り径の大きさが変わる。
【0003】絞り操作板54は、カメラ本体ボディ側の
プリセットリング51により操作される。すなわち、プ
リセットリング51に取り付けられた絞りフォーク52
が、絞り操作板54に固定された絞り連動ピン53に係
合する構成となっている。プリセットリング51が回転
すると、絞りフォーク52および絞り連動ピン53を介
して、絞り操作板54が回転する。絞りフォーク52と
絞り連動ピン53とは摺動自在に結合されており、絞り
操作板54が移動しても両者は係合するので、ズーミン
グおよびまたはフォーカシングによって絞りの位置が光
軸方向に移動するレンズに対しても絞り操作が行なえ
る。
プリセットリング51により操作される。すなわち、プ
リセットリング51に取り付けられた絞りフォーク52
が、絞り操作板54に固定された絞り連動ピン53に係
合する構成となっている。プリセットリング51が回転
すると、絞りフォーク52および絞り連動ピン53を介
して、絞り操作板54が回転する。絞りフォーク52と
絞り連動ピン53とは摺動自在に結合されており、絞り
操作板54が移動しても両者は係合するので、ズーミン
グおよびまたはフォーカシングによって絞りの位置が光
軸方向に移動するレンズに対しても絞り操作が行なえ
る。
【0004】ところで、ズームレンズやマクロレンズ等
では、ズーミングや繰り出しにより焦点距離が変動し、
それに伴ってレンズの実際の絞り値が変わってしまう場
合がある。このような場合には、レンズの使い勝手から
は、実際の絞り値がズーミング等のレンズ操作によって
変動しないように絞りを補正する機構をレンズ自体に設
けることが好ましい。
では、ズーミングや繰り出しにより焦点距離が変動し、
それに伴ってレンズの実際の絞り値が変わってしまう場
合がある。このような場合には、レンズの使い勝手から
は、実際の絞り値がズーミング等のレンズ操作によって
変動しないように絞りを補正する機構をレンズ自体に設
けることが好ましい。
【0005】このような補正機構としては、たとえば、
図2に示すものがある。すなわち、プリセットリング5
1'に取り付けられた絞りフォーク部52'の光軸に対し
て略周方向に延在する周面に、略光軸方向に延在するカ
ム溝52a'が設けられ、絞り操作板54'に固定されか
つ光軸に対して径方向に突出する絞り連動ピン53'が
このカム溝52a'に係合する機構となっている。レンズ
操作に伴う絞り操作板54'の繰り出しすなわち移動に
応じて、絞り操作板54'の絞り連動ピン53'が係合す
る絞りフォーク部52'のカム溝52a'の位置が光軸に
対して周方向に変わるので、絞り操作板54'が回転
し、それによって、絞りが補正される。
図2に示すものがある。すなわち、プリセットリング5
1'に取り付けられた絞りフォーク部52'の光軸に対し
て略周方向に延在する周面に、略光軸方向に延在するカ
ム溝52a'が設けられ、絞り操作板54'に固定されか
つ光軸に対して径方向に突出する絞り連動ピン53'が
このカム溝52a'に係合する機構となっている。レンズ
操作に伴う絞り操作板54'の繰り出しすなわち移動に
応じて、絞り操作板54'の絞り連動ピン53'が係合す
る絞りフォーク部52'のカム溝52a'の位置が光軸に
対して周方向に変わるので、絞り操作板54'が回転
し、それによって、絞りが補正される。
【0006】あるいは、図3,4に示す方式の絞り補正
機構もある。すなわち、絞り操作板54''が係合する絞
りフォーク部52''は、光軸に対して略周方向に適宜量
折れ曲がる構成となっている。この機構においても、絞
り操作板54''が絞りフォーク部52''と係合する光軸
方向の各位置に対応して、絞りフォーク部52''が光軸
に対して略周方向に折れ曲がることにより、絞り操作板
54''が所定量回転され、絞りが補正される。
機構もある。すなわち、絞り操作板54''が係合する絞
りフォーク部52''は、光軸に対して略周方向に適宜量
折れ曲がる構成となっている。この機構においても、絞
り操作板54''が絞りフォーク部52''と係合する光軸
方向の各位置に対応して、絞りフォーク部52''が光軸
に対して略周方向に折れ曲がることにより、絞り操作板
54''が所定量回転され、絞りが補正される。
【0007】上記のような絞り機構をモータを用いて駆
動する場合、たとえば、図5に示すように、モータ60
によりプリセットリング61を回転し、その回転力を絞
りフォーク62を介して絞り操作板64に伝えること
で、絞りを駆動する。絞りフォーク62は、図3,4に
示した上記の従来例と同様に、所定位置で所定量光軸に
対して略周方向に折れ曲がった形状であり、ズーミング
等のレンズ操作によるレンズの実際の絞り値の変動に対
して絞りを補正する。
動する場合、たとえば、図5に示すように、モータ60
によりプリセットリング61を回転し、その回転力を絞
りフォーク62を介して絞り操作板64に伝えること
で、絞りを駆動する。絞りフォーク62は、図3,4に
示した上記の従来例と同様に、所定位置で所定量光軸に
対して略周方向に折れ曲がった形状であり、ズーミング
等のレンズ操作によるレンズの実際の絞り値の変動に対
して絞りを補正する。
【0008】しかし、このような構成を用いた場合、モ
ータ60の回転力を一旦プリセットリング61の回転力
として伝えるので、動力伝達効率が悪い。特に、絞り位
置がカメラ本体側から遠く離れているレンズの場合、モ
ーメントが大きくなること等により、絞り操作板64を
効率良く駆動することができないおそれがある。効率良
く駆動するには、図6に示すように、モータ60からの
出力を絞り駆動軸71を介して絞り操作板64に伝達し
て絞り操作板64を回転する機構とすればよい。しか
し、この場合、互いにかみ合う絞り駆動軸71の歯車7
1bと絞り操作板64の歯車64bとは、一般に光軸方向
と平行な歯筋であるので、絞りが光軸方向に移動しても
絞り径は変化しない。つまり、絞りは補正されない。
ータ60の回転力を一旦プリセットリング61の回転力
として伝えるので、動力伝達効率が悪い。特に、絞り位
置がカメラ本体側から遠く離れているレンズの場合、モ
ーメントが大きくなること等により、絞り操作板64を
効率良く駆動することができないおそれがある。効率良
く駆動するには、図6に示すように、モータ60からの
出力を絞り駆動軸71を介して絞り操作板64に伝達し
て絞り操作板64を回転する機構とすればよい。しか
し、この場合、互いにかみ合う絞り駆動軸71の歯車7
1bと絞り操作板64の歯車64bとは、一般に光軸方向
と平行な歯筋であるので、絞りが光軸方向に移動しても
絞り径は変化しない。つまり、絞りは補正されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、レンズのズーミングおよびま
たはフォーカシングに伴う絞りの補正を、簡単な機構で
効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカシ
ングと同時に行なうことのできるカメラレンズの絞り補
正機構を提供することである。
解決すべき技術的課題は、レンズのズーミングおよびま
たはフォーカシングに伴う絞りの補正を、簡単な機構で
効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカシ
ングと同時に行なうことのできるカメラレンズの絞り補
正機構を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明に係るカメラレンズ
の絞り補正機構は以下のように構成されている。
技術的課題を解決するため、本発明に係るカメラレンズ
の絞り補正機構は以下のように構成されている。
【0011】すなわち、カメラレンズの絞り補正機構
は、歯幅の小さい絞り歯車を有しかつ回転により絞り径
を設定する絞り操作板と、絞り歯車にかみ合いかつ歯幅
の大きい駆動歯車を有する駆動軸とを備え、ズーミング
とフォーカシングに伴って、絞り操作板が、駆動歯車に
対して、その絞り歯車と駆動歯車とがかみ合いながらス
ライドするように、相対移動するようにしたものであ
る。そして、駆動歯車は、絞り径の補正量に相応する絞
り操作板の回転量に対応してねじれた歯筋を有する。こ
こで、駆動歯車の歯筋のねじれ角は、はすば歯車のよう
に一定しているものに限るものではなく、絞りの補正量
に基づき、駆動歯車の歯幅方向位置に応じてねじれ角が
変化してもよい。
は、歯幅の小さい絞り歯車を有しかつ回転により絞り径
を設定する絞り操作板と、絞り歯車にかみ合いかつ歯幅
の大きい駆動歯車を有する駆動軸とを備え、ズーミング
とフォーカシングに伴って、絞り操作板が、駆動歯車に
対して、その絞り歯車と駆動歯車とがかみ合いながらス
ライドするように、相対移動するようにしたものであ
る。そして、駆動歯車は、絞り径の補正量に相応する絞
り操作板の回転量に対応してねじれた歯筋を有する。こ
こで、駆動歯車の歯筋のねじれ角は、はすば歯車のよう
に一定しているものに限るものではなく、絞りの補正量
に基づき、駆動歯車の歯幅方向位置に応じてねじれ角が
変化してもよい。
【0012】上記構成において、絞り歯車は、駆動歯車
の歯筋のねじれにより所定量回転されるので、絞り歯車
と駆動歯車との相対かみ合い位置に対応して、絞り操作
板が所定量回転される。つまり、カメラレンズの絞り
が、駆動歯車との相対位置に対応して、補正される。
の歯筋のねじれにより所定量回転されるので、絞り歯車
と駆動歯車との相対かみ合い位置に対応して、絞り操作
板が所定量回転される。つまり、カメラレンズの絞り
が、駆動歯車との相対位置に対応して、補正される。
【0013】したがって、レンズのズーミングおよびま
たはフォーカシングに伴う絞り径の補正を、簡単な機構
で効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカ
シングと同時におこなうことができる。
たはフォーカシングに伴う絞り径の補正を、簡単な機構
で効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカ
シングと同時におこなうことができる。
【0014】上記構成では、駆動歯車の歯筋をねじるこ
とにより絞りを補正するが、駆動歯車自体を回転するこ
とにより絞りを補正する構成も可能である。
とにより絞りを補正するが、駆動歯車自体を回転するこ
とにより絞りを補正する構成も可能である。
【0015】すなわち、カメラレンズの絞り補正機構
は、絞り歯車を有しかつ回転により絞り径を設定する絞
り操作板と、絞り歯車にかみ合う駆動歯車を有する駆動
軸とを備える。絞り歯車と駆動歯車との相対的軸方向位
置を固定してかみ合いを保持するかみ合い保持手段をさ
らに備える。駆動軸は、駆動歯車の中心穴を摺動自在に
貫通するとともに、軸方向に延在するカム面を有する。
一方、駆動歯車の中心穴は、上記カム面に対応するカム
フォロワーとしての穴形状を有する。そして、上記カム
面は、絞り径に相応する絞り操作板の回転量に対応して
ねじれたねじれ角を有する。
は、絞り歯車を有しかつ回転により絞り径を設定する絞
り操作板と、絞り歯車にかみ合う駆動歯車を有する駆動
軸とを備える。絞り歯車と駆動歯車との相対的軸方向位
置を固定してかみ合いを保持するかみ合い保持手段をさ
らに備える。駆動軸は、駆動歯車の中心穴を摺動自在に
貫通するとともに、軸方向に延在するカム面を有する。
一方、駆動歯車の中心穴は、上記カム面に対応するカム
フォロワーとしての穴形状を有する。そして、上記カム
面は、絞り径に相応する絞り操作板の回転量に対応して
ねじれたねじれ角を有する。
【0016】ここで、上記かみ合い保持手段としては、
たとえば、絞りとともに移動する鏡胴が駆動歯車の両側
面をはさみ、絞りと駆動歯車の相対位置を保持する構成
としても、あるいは、絞り歯車または駆動歯車の一方の
歯車の両側側面に案内板を設け、この案内板が他方の歯
車を案内することにより両方の歯車の相対位置を保持す
る構成としてもよい。
たとえば、絞りとともに移動する鏡胴が駆動歯車の両側
面をはさみ、絞りと駆動歯車の相対位置を保持する構成
としても、あるいは、絞り歯車または駆動歯車の一方の
歯車の両側側面に案内板を設け、この案内板が他方の歯
車を案内することにより両方の歯車の相対位置を保持す
る構成としてもよい。
【0017】また、上記カム面は、実施例において示す
ように駆動軸外周面をねじれながら略半月状の軸断面に
なるように切り欠くものであっても、また、外周面に溝
や突起を形成するものであっても、さらには、駆動軸の
断面がだ円や多角形であってもよい。カム面のねじれ角
は、絞りの補正量に基づき、駆動歯車の歯幅方向位置に
応じて変化してよい。
ように駆動軸外周面をねじれながら略半月状の軸断面に
なるように切り欠くものであっても、また、外周面に溝
や突起を形成するものであっても、さらには、駆動軸の
断面がだ円や多角形であってもよい。カム面のねじれ角
は、絞りの補正量に基づき、駆動歯車の歯幅方向位置に
応じて変化してよい。
【0018】上記構成において、駆動歯車は、駆動軸の
ねじれたカム面との係合位置に対応して所定量回転す
る。この駆動歯車とかみ合う絞り歯車は所定量回転され
るので、絞り操作板は所定量回転されることになる。つ
まり、カメラレンズの絞りが、駆動軸との相対位置に対
応して、補正される。
ねじれたカム面との係合位置に対応して所定量回転す
る。この駆動歯車とかみ合う絞り歯車は所定量回転され
るので、絞り操作板は所定量回転されることになる。つ
まり、カメラレンズの絞りが、駆動軸との相対位置に対
応して、補正される。
【0019】したがって、レンズのズーミングおよびま
たはフォーカシングに伴う絞り径の補正を、簡単な機構
で効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカ
シングと同時におこなうことができる。
たはフォーカシングに伴う絞り径の補正を、簡単な機構
で効率よく、レンズのズーミングおよびまたはフォーカ
シングと同時におこなうことができる。
【0020】
【実施例】以下に、図7〜11に示した本発明の実施例
に係るカメラレンズの絞り補正機構について詳細に説明
する。
に係るカメラレンズの絞り補正機構について詳細に説明
する。
【0021】まず、図7〜9に基づき、第1実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0022】図7に示すように、絞りは、カメラレンズ
本体に対する相対位置が固定されたモータ20からの絞
り駆動力が、軸支された絞り駆動軸21を介して絞り操
作板10に伝達され、駆動される。モータ20の出力軸
端部には出力歯車20aが同心に固定される。絞り駆動
軸21の一端には、この出力歯車20aにかみ合う入力
歯車21aが同心に固定される。絞り駆動軸21の他端
には、駆動歯車21bが同心に固定される。絞り操作板
10の外周には、駆動歯車21bにかみ合う絞り歯車1
0bが形成される。
本体に対する相対位置が固定されたモータ20からの絞
り駆動力が、軸支された絞り駆動軸21を介して絞り操
作板10に伝達され、駆動される。モータ20の出力軸
端部には出力歯車20aが同心に固定される。絞り駆動
軸21の一端には、この出力歯車20aにかみ合う入力
歯車21aが同心に固定される。絞り駆動軸21の他端
には、駆動歯車21bが同心に固定される。絞り操作板
10の外周には、駆動歯車21bにかみ合う絞り歯車1
0bが形成される。
【0023】絞り駆動軸21の駆動歯車21bの歯幅は
大きく、絞り操作板10がズーミング等のレンズ操作に
より移動する全範囲において、絞り操作板10の絞り歯
車10bにかみ合うことができる寸法である。また、駆
動歯車21bの歯筋21cは、図7,9に示すように絞り
の位置に応じた絞り補正量に対応して、図8の歯筋展開
図に示すようにねじれている。
大きく、絞り操作板10がズーミング等のレンズ操作に
より移動する全範囲において、絞り操作板10の絞り歯
車10bにかみ合うことができる寸法である。また、駆
動歯車21bの歯筋21cは、図7,9に示すように絞り
の位置に応じた絞り補正量に対応して、図8の歯筋展開
図に示すようにねじれている。
【0024】すなわち、本実施例では、図7,9に示す
ように、絞り操作板10の位置AB間では絞りを広げ、
BC間では絞りを狭める補正をしている。駆動軸の歯筋
は、図8に示す歯筋展開図のように、AB間とBC間と
では、そのねじれ方向が逆向きである。ここで、絞り補
正量は、AB間とBC間で、軸方向位置に比例するの
で、ねじれ角はAB間とBC間でそれぞれ一定の値とな
り、したがって、図8の歯筋展開図において示す駆動歯
車21bの歯筋21cは、AB間とBC間とでまっすぐで
ある。しかし、絞り補正量が絞りの軸方向位置に比例し
なければ、歯筋展開図における歯筋は曲線となる。
ように、絞り操作板10の位置AB間では絞りを広げ、
BC間では絞りを狭める補正をしている。駆動軸の歯筋
は、図8に示す歯筋展開図のように、AB間とBC間と
では、そのねじれ方向が逆向きである。ここで、絞り補
正量は、AB間とBC間で、軸方向位置に比例するの
で、ねじれ角はAB間とBC間でそれぞれ一定の値とな
り、したがって、図8の歯筋展開図において示す駆動歯
車21bの歯筋21cは、AB間とBC間とでまっすぐで
ある。しかし、絞り補正量が絞りの軸方向位置に比例し
なければ、歯筋展開図における歯筋は曲線となる。
【0025】図7,9に示すように、絞り開口部13の
絞り径は、従来例と同様に、絞り操作板10の回転によ
り操作される。すなわち、複数の絞り羽根11(図7で
は、1枚のみ示す)の一方の面に形成されたピン11b
が、保持板(図示せず)に形成された各支持孔に回転自在
に支持される。絞り羽根11の他方の面に形成された各
鋲(図示せず)が絞り操作板10に形成された各カム溝1
0a(図7では、1箇所のみ示す)に移動自在に支持さ
れ、絞り羽根11が重なりあって、図9に示すように絞
り開口部13を構成する。絞り操作板10が保持板に対
して相対回転すると、各絞り羽根11は保持板の各支持
孔を中心に回転し、絞り羽根11の重なり状態が変化
し、それによって、絞り開口部13の絞り径の大きさが
変わる。
絞り径は、従来例と同様に、絞り操作板10の回転によ
り操作される。すなわち、複数の絞り羽根11(図7で
は、1枚のみ示す)の一方の面に形成されたピン11b
が、保持板(図示せず)に形成された各支持孔に回転自在
に支持される。絞り羽根11の他方の面に形成された各
鋲(図示せず)が絞り操作板10に形成された各カム溝1
0a(図7では、1箇所のみ示す)に移動自在に支持さ
れ、絞り羽根11が重なりあって、図9に示すように絞
り開口部13を構成する。絞り操作板10が保持板に対
して相対回転すると、各絞り羽根11は保持板の各支持
孔を中心に回転し、絞り羽根11の重なり状態が変化
し、それによって、絞り開口部13の絞り径の大きさが
変わる。
【0026】上記構成において、絞り設定値を変更せず
に、すなわち、絞り駆動軸21が回転されずに、ズーミ
ング等のレンズ操作によって絞り操作板10の位置が移
動すると、絞り操作板10の絞り歯車10bが歯筋21c
のねじれた駆動歯車20bにかみ合うので、絞り操作板
10は所定量回転され、絞り操作板10の位置に対応し
て(図7のA,B,C)絞り開口部13の絞り径の大きさが
変わり(図9のA,B,C)、レンズの実際の絞り値が絞り
設定値に等しくなるように補正される。
に、すなわち、絞り駆動軸21が回転されずに、ズーミ
ング等のレンズ操作によって絞り操作板10の位置が移
動すると、絞り操作板10の絞り歯車10bが歯筋21c
のねじれた駆動歯車20bにかみ合うので、絞り操作板
10は所定量回転され、絞り操作板10の位置に対応し
て(図7のA,B,C)絞り開口部13の絞り径の大きさが
変わり(図9のA,B,C)、レンズの実際の絞り値が絞り
設定値に等しくなるように補正される。
【0027】したがって、上記実施例において、レンズ
のズーミングおよびまたはフォーカシングに伴う絞り補
正を、簡単な機構で効率よく、レンズのズーミングおよ
びまたはフォーカシングと同時に行なうことができる。
のズーミングおよびまたはフォーカシングに伴う絞り補
正を、簡単な機構で効率よく、レンズのズーミングおよ
びまたはフォーカシングと同時に行なうことができる。
【0028】上記第1実施例では、絞りの補正は駆動歯
車21bの歯筋21cをねじることにより行なわれてお
り、駆動歯車21bの歯幅は大きい。これに対し、絞り
の位置に応じて駆動歯車23自体を回転することによ
り、駆動歯車23の歯幅を小さくする構成とすることも
可能である。以下に、このような構成の第2実施例を説
明する。
車21bの歯筋21cをねじることにより行なわれてお
り、駆動歯車21bの歯幅は大きい。これに対し、絞り
の位置に応じて駆動歯車23自体を回転することによ
り、駆動歯車23の歯幅を小さくする構成とすることも
可能である。以下に、このような構成の第2実施例を説
明する。
【0029】すなわち、図10に示すように、上記第1
実施例と同様に、カメラレンズ本体に対して相対的に固
定されたモータ20からの絞り駆動力が、軸支された絞
り駆動軸22を介して絞り操作板10に伝達される。モ
ータ20の出力軸端部には出力歯車20aが同心に固定
される。絞り操作板10の外周には、絞り歯車10bが
形成される。絞り駆動軸22の一端には、モータ20の
出力歯車20aにかみ合う入力歯車22aが同心に固定さ
れる。
実施例と同様に、カメラレンズ本体に対して相対的に固
定されたモータ20からの絞り駆動力が、軸支された絞
り駆動軸22を介して絞り操作板10に伝達される。モ
ータ20の出力軸端部には出力歯車20aが同心に固定
される。絞り操作板10の外周には、絞り歯車10bが
形成される。絞り駆動軸22の一端には、モータ20の
出力歯車20aにかみ合う入力歯車22aが同心に固定さ
れる。
【0030】絞り駆動軸22の他端には、上記第1実施
例とは異なり、絞り操作板10の絞り歯車10bとかみ
合う別部品である駆動歯車23が摺動自在に取り付けら
れる。すなわち、絞り駆動軸22の他端の外周面にはカ
ム面22sが形成される。カム面22sは、ねじれながら
軸方向に連続的に絞り駆動軸22の他端の外周面を切欠
き、駆動軸22の他端の断面を略半月状とする。駆動歯
車23は、絞り駆動軸22のカム面22sに係合する略
半月状の中心穴23hをその中心に有する。絞り操作板
10の絞り歯車10bとかみ合う駆動歯車23の歯幅
は、絞り操作板10の絞り歯車10bの歯幅に略等し
い。
例とは異なり、絞り操作板10の絞り歯車10bとかみ
合う別部品である駆動歯車23が摺動自在に取り付けら
れる。すなわち、絞り駆動軸22の他端の外周面にはカ
ム面22sが形成される。カム面22sは、ねじれながら
軸方向に連続的に絞り駆動軸22の他端の外周面を切欠
き、駆動軸22の他端の断面を略半月状とする。駆動歯
車23は、絞り駆動軸22のカム面22sに係合する略
半月状の中心穴23hをその中心に有する。絞り操作板
10の絞り歯車10bとかみ合う駆動歯車23の歯幅
は、絞り操作板10の絞り歯車10bの歯幅に略等し
い。
【0031】図11に示すように、絞り機構の絞り羽根
11のピン11bを回転自在に支持する支持孔24bが形
成された保持板24を保持する鏡筒25の周面の一部に
スリット25sが形成される。このスリット25sに駆動
歯車23の一部が挿入され、駆動歯車23は、回転可能
に絞りとの相対軸方向位置が規制される。絞りと絞り操
作板10との相対位置は一定であるので、駆動歯車23
と絞り歯車10bとのかみ合い状態が保たれる。したが
って、駆動歯車23は絞り歯車10bとのかみ合いを保
持しながら、絞り歯車10bの移動に伴い、駆動軸22
のカム面22sに沿って回転しながら軸方向に移動す
る。
11のピン11bを回転自在に支持する支持孔24bが形
成された保持板24を保持する鏡筒25の周面の一部に
スリット25sが形成される。このスリット25sに駆動
歯車23の一部が挿入され、駆動歯車23は、回転可能
に絞りとの相対軸方向位置が規制される。絞りと絞り操
作板10との相対位置は一定であるので、駆動歯車23
と絞り歯車10bとのかみ合い状態が保たれる。したが
って、駆動歯車23は絞り歯車10bとのかみ合いを保
持しながら、絞り歯車10bの移動に伴い、駆動軸22
のカム面22sに沿って回転しながら軸方向に移動す
る。
【0032】上記実施例において、絞り設定値が変更さ
れることなく、すなわち、絞り駆動軸22が回転するこ
となく、ズーミング等のレンズ操作により、絞り操作板
10の位置が光軸方向に移動すると、それに伴い、絞り
操作板10の絞り歯車10bとかみ合う駆動歯車23
も、絞り駆動軸22のカム面22s上を、絞り操作板1
0の絞り歯車10bにかみ合いながら移動する。このと
き、駆動歯車23は、絞り駆動軸22のカム面22sの
ねじれにより所定量回転するので、第1実施例と同様
に、絞りが補正される。
れることなく、すなわち、絞り駆動軸22が回転するこ
となく、ズーミング等のレンズ操作により、絞り操作板
10の位置が光軸方向に移動すると、それに伴い、絞り
操作板10の絞り歯車10bとかみ合う駆動歯車23
も、絞り駆動軸22のカム面22s上を、絞り操作板1
0の絞り歯車10bにかみ合いながら移動する。このと
き、駆動歯車23は、絞り駆動軸22のカム面22sの
ねじれにより所定量回転するので、第1実施例と同様
に、絞りが補正される。
【0033】したがって、上記実施例においても、レン
ズのズーミングおよびまたはフォーカシングに伴う絞り
の補正を、簡単な機構で効率よく、レンズのズーミング
およびまたはフォーカシングと同時に行なうことができ
る。また、駆動歯車23の歯幅が小さくなるので、絞り
補正機構がコンパクトになる。
ズのズーミングおよびまたはフォーカシングに伴う絞り
の補正を、簡単な機構で効率よく、レンズのズーミング
およびまたはフォーカシングと同時に行なうことができ
る。また、駆動歯車23の歯幅が小さくなるので、絞り
補正機構がコンパクトになる。
【0034】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
たとえば、絞り操作板10に形成される歯車は、図示し
た外歯車に代えて内歯車としてもよい。また、上記各実
施例ではズーミング等のレンズ操作に伴って絞り操作板
10が移動するが、絞り操作板10が移動せず、絞り駆
動軸21の駆動歯車21b側が移動する構成としてもよ
い。
るものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
たとえば、絞り操作板10に形成される歯車は、図示し
た外歯車に代えて内歯車としてもよい。また、上記各実
施例ではズーミング等のレンズ操作に伴って絞り操作板
10が移動するが、絞り操作板10が移動せず、絞り駆
動軸21の駆動歯車21b側が移動する構成としてもよ
い。
【図1】 従来例の絞り機構の斜視図である。
【図2】 従来例の絞り補正機構の斜視図である。
【図3】 従来例の絞り補正機構の要部斜視図である。
【図4】 図3の絞りフォーク部の平面図である。
【図5】 従来例の絞り補正機構の斜視図である。
【図6】 従来例の絞り補正機構の斜視図である。
【図7】 本発明の第1実施例に係る絞り補正機構の斜
視図である。
視図である。
【図8】 図7の駆動歯車の歯筋展開図である。
【図9】 図7の絞りの要部平面図である。
【図10】 本発明の第2実施例に係る絞り補正機構の
斜視図である。
斜視図である。
【図11】 図10の要部断面図である。
【符号の説明】 10 絞り操作板 10a カム溝 10b 絞り歯車 11 絞り羽
根 11b ピン 13 絞り開
口部 20 モータ 20a 出力歯
車 21 絞り駆動軸 21a 入力歯
車 21b 駆動歯車 21c 歯筋 22 絞り駆動軸 22a 入力歯
車 22s カム面 23 駆動歯
車 23h 中心穴 24 保持板 24b 支持孔 25 鏡筒 25s スリット
根 11b ピン 13 絞り開
口部 20 モータ 20a 出力歯
車 21 絞り駆動軸 21a 入力歯
車 21b 駆動歯車 21c 歯筋 22 絞り駆動軸 22a 入力歯
車 22s カム面 23 駆動歯
車 23h 中心穴 24 保持板 24b 支持孔 25 鏡筒 25s スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 歯幅の小さい絞り歯車(10b)を有しか
つ回転により絞り径を設定する絞り操作板(10)と、絞
り歯車(10b)にかみ合いかつ歯幅の大きい駆動歯車(2
1b)を有する駆動軸(21)とを備え、ズーミングとフォ
ーカシングに伴って、絞り操作板(10)が、駆動歯車
(21b)に対して、その絞り歯車(10b)と駆動歯車(2
1b)とがかみ合いながらスライドするように、相対移動
するようにしたカメラレンズの絞り機構において、 駆動歯車(21b)は、絞り径の補正量に相応する絞り操
作板(10)の回転量に対応してねじれた歯筋(21c)を
有することを特徴とするカメラレンズの絞り補正機構。 - 【請求項2】 絞り歯車(10b)を有しかつ回転により
絞り径を設定する絞り操作板(10)と、絞り歯車(10
b)にかみ合う駆動歯車(23)を有する駆動軸(22)とを
備えるカメラレンズの絞り機構において、 絞り歯車(10b)と駆動歯車(23)との相対的軸方向位
置を固定してかみ合いを保持するかみ合い保持手段をさ
らに備え、 駆動軸(22)は、駆動歯車(23)の中心穴(23h)を摺
動自在に貫通するとともに、軸方向に延在するカム面
(22s)を有する一方、駆動歯車(23)の中心穴(23h)
は、上記カム面(22s)に対応するカムフォロワーとし
ての穴形状を有し、上記カム面(22s)は、絞り径に相
応する絞り操作板(10)の回転量に対応してねじれたね
じれ角を有することを特徴とするカメラレンズの絞り補
正機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34978193A JPH07199272A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | カメラレンズの絞り補正機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34978193A JPH07199272A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | カメラレンズの絞り補正機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199272A true JPH07199272A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18406073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34978193A Pending JPH07199272A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | カメラレンズの絞り補正機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07199272A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001154235A (ja) * | 1999-11-20 | 2001-06-08 | Carl Zeiss Stiftung Trading As Carl Zeiss | 少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP34978193A patent/JPH07199272A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001154235A (ja) * | 1999-11-20 | 2001-06-08 | Carl Zeiss Stiftung Trading As Carl Zeiss | 少なくとも1つのシステム絞りを有する光学結像装置 |
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