JPH05241224A - 絞り装置 - Google Patents

絞り装置

Info

Publication number
JPH05241224A
JPH05241224A JP3946792A JP3946792A JPH05241224A JP H05241224 A JPH05241224 A JP H05241224A JP 3946792 A JP3946792 A JP 3946792A JP 3946792 A JP3946792 A JP 3946792A JP H05241224 A JPH05241224 A JP H05241224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
blades
main
auxiliary
diaphragm blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3946792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Sawai
靖昌 澤井
Takahiro Mori
孝裕 毛利
Takuji Hatano
卓史 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP3946792A priority Critical patent/JPH05241224A/ja
Publication of JPH05241224A publication Critical patent/JPH05241224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、部品点数が少なく、かつコンパクト
な絞り装置を提供することを目的とする。 【構成】絞り閉成時には、切欠き部を有する主絞り羽根
12b、13bが互いに重なった状態でレンズ開口の中
心部を帯状に遮光する(T部)。遮光されていない両側
の開口部分S部、U部はそれぞれ補助絞り羽根12a、
13aによって遮光される。絞りが開口するにつれて4
枚の絞り羽根が移動していくが、補助絞り羽根の移動量
は主絞り羽根のそれに比べて小さい。絞り開放状態では
補助絞り羽根は主絞り羽根に完全に重なった状態とな
る。このような構成により、従来の2枚の絞り羽根のも
のに比べて、開放時のx方向の最大寸法が短くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルカメラ、ビデオ
カメラ、内視鏡などの光学製品のレンズに関し、特に、
レンズを透過する光量を自動的に規制するオートアイリ
ス機構を備えた絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スチルカメラ、ビデオカメラなど
の光学製品は、一層、軽量・コンパクト化の要求が強く
なってきており、部品点数の減少、部品移動スペースの
縮小が急務となっている。
【0003】特に、絞り装置においては、従来の一眼レ
フカメラのように多数の絞り羽根からなる装置では、部
品点数が多いため多くの組立工数が必要である。また絞
り羽根を収納するスペースが必要となるので、絞り装置
の厚みが大きくなるという問題があった。
【0004】そこで、最近は、絞り羽根の枚数を極端に
減らし、切り欠きを有する2枚の絞り羽根からなる絞り
装置が数多く提案されている。図14はその一例であ
り、この図を用いて簡単に説明する。ただし光軸をz軸
とし、光軸に垂直な方向をそれぞれ図のようにx、y軸
とする。
【0005】図14において、(A)は絞り開放時、
(B)は絞り閉成時を示す。301,302はそれぞれ
切欠き部を有する2枚の絞り羽根である。これらの絞り
羽根はモーター303の回転により、駆動用レバー30
4を介して駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなの絞り装
置においては、部品点数が減少し、組立工数が削減さ
れ、また、絞り装置の厚みも薄くなる。しかしながら、
その分個々の絞り羽根が規制すべき光量が大きくなるた
め、絞り羽根が大型化する。また、これらの絞り羽根
が、レンズの光軸に対して直交する方向(図中x方向)
に進退するため、絞り開放時にこれらの羽根を収納する
スペースが径方向に大きくなる(図14ではXだけスペ
ース必要)。その結果、レンズ鏡筒に、絞り羽根収納ス
ペースに相当する突出部を設けなければならないので、
光学装置のコンパクト化の妨げとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の絞り装置は、絞り開口形成のための切欠き部を
有し、光軸と直交する面内を進退する2枚の主絞り羽根
と、小絞り時には上記切欠き部以外からの透過光を遮光
し、かつ、開放絞り時には前記主絞り羽根と重なる状態
で収納される補助絞り羽根と、前記主及び補助絞り羽根
を駆動するための駆動手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】さらに本発明の絞り装置は、前記主及び補
助絞り羽根を、駆動手段であるモーター及びモーターに
連接された1本のレバーにより駆動することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明の絞り装置は、前記のような補助絞りを
設けたことにより、絞り羽根を小型化することが可能と
なる。また絞り開放時において、これらの羽根を収納す
るための径方向のスペースが小さくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の全体構成図、図2は本
実施例における光学系の変倍に伴う各レンズ群の動作を
示すものである。
【0011】図2において、第1群1及び第3群3は、
固定レンズ群である。第2群2及び第5群5は移動レン
ズ群であり、各移動群の移動によって変倍作用を有す
る。第4群4の移動群は変倍に伴うレンズバックのズレ
を補正するコンペンセータとしての機能を有し、かつ、
焦点合わせを行うフォーカシング機能を有する。
【0012】図1に従って、レンズの各構成要素につい
て説明する。第2群2及び第5群5は、各々の玉枠2
H、5Hによって保持されている。そして駆動軸6a上
に設けられたネジ加工部61a、61bに各々玉枠2
H、5Hと一体成形されたブッシュ21、51を介して
ネジ螺合されている。各レンズ群に対応するネジ加工部
61a、61bは、各々の移動量の比に応じたピッチを
有しており、本実施例では、61bは、61aに対して
逆方向にネジ加工されている。かくして、第2群2及び
第5群5は、駆動軸6aに連結された変倍用モータ7の
回転に伴い、相反する方向に各々のネジピッチの比に応
じて相異なる速度で駆動される。このような構成をとる
ことにより、1軸で2つのレンズ群を駆動するにあた
り、数少ない部品点数で効果的に実現している。
【0013】また、同様に第4群4は、玉枠4Hにより
保持されており、他の駆動軸6bに所定のピッチを有す
るネジ加工部41bと、玉枠4Hと一体成形されたブッ
シュ41を介してネジ螺合されている。このように、第
4群は、駆動軸6bに連結されたフォーカス用モータ7
Mの回転に応じて駆動され、光軸方向に進退する。
【0014】図中9は絞り装置、11aは光学的ローパ
スフィルター、11bはCCDユニットである。絞り装
置9は、図示しないCCDセンサに到達する光量を調整
するためのもので、鏡筒10に取り付けられている。
【0015】図3は、絞り装置9の分解斜視図である。
絞り装置9は、光軸を挟む両側に形成された2組の絞り
羽根12a,12b及び、13a,13bと、絞り羽根
を駆動する駆動レバー14と、駆動レバーを回転駆動す
る絞り羽根駆動用モータ15とから構成される。
【0016】12b、13bは、絞り開口時に所定の形
状に加工された切り欠き部121、131の形状に基づ
き、絞りを透過する光量を規制する主絞り羽根である。
一方12a、13aは、絞り閉成時(または小絞り時)
に主絞り羽根12b、13bが遮光できない箇所を遮光
するための補助絞り羽根である。各絞り羽根12a、1
2b、13a、13bは駆動用レバー14により保持さ
れている。
【0017】駆動用レバー14には、中央位置から対称
に各々2本づつピン14a〜14dが設けられ、ピン1
4a〜14dは、各絞り羽根の端部に形成された長孔1
5a〜15dに各々嵌入されている。一方、駆動用レバ
ー14は、中央位置にて絞り羽根駆動用モータ15に連
結している。
【0018】次に、図4(A)〜(C)を用いて、絞り
装置9の動作について説明する。
【0019】絞り羽根駆動用モータ15の回転運動は、
駆動用レバー14に伝達され、さらに、外側のピン14
a、14d及び長孔15b、15cを介して、主絞り羽
根12b、13bに伝達される。かくして、主絞り羽根
12b、13bは、光軸に直交する平面内でx方向に平
行移動する。
【0020】補助絞り羽根12a、13aも同様の作用
により、レバー14の内側のピン14b、14c及び長
孔15a、15dを介して伝達され、12b,13bと
略同一平面内をx方向に平行移動する。
【0021】尚、この時、レバー14の上に設けられた
ピン14a〜14dのうち、外側のピン14a、14d
は、x方向への変位量が大きい。これに対して、内側の
ピン14b、14cは、14a、14dに比べて変位量
が小さい。従って、補助絞り羽根12a、13aの平行
移動量は、主絞り羽根12b、13bの移動量に対して
小さくなる。
【0022】本実施例では、レバー14上のピン14a
〜14dは、レバー回転中心に対して、両側に対称かつ
等間隔で配置されているため、羽根12a、13aと1
2b、13bの移動距離の比は設計上、2:1となる。
【0023】図4(C)は、絞り羽根がレンズの全開口
部を閉成した状態を示す。この状態では、絞りを形成す
る切り欠き部を有する主絞り羽根12b、13bが互い
に重なった状態でレンズ開口の中心部を帯状に遮光して
いる(図中T部)。遮光されていない両側の開口部分S
部、U部はそれぞれ補助絞り羽根12a、13aによっ
て遮光されている。
【0024】この状態から駆動レバーが回転し、少し開
口が開いた状態を示すのが図4(B)である。この時、
補助絞り羽根12a、13aは、12b、13bに比べ
て1/2の量しか移動しない。
【0025】図4(A)は、絞りの開放状態を示す。こ
の時、絞り羽根12aと12b及び13aと13bは、
完全に重なっている状態となっている。また主絞り羽根
12b、13bの切り欠き部121、131は、レンズ
の全開口にわたって開放状態となる。この時、絞り羽根
のストローク方向の最大寸法X’は、図14の従来例の
Xに比べて、主絞り羽根12b、13bが小さくなった
分(図4(C)のS+U)だけ短くなる。
【0026】このように、切り欠き部を有する主絞り羽
根と、それに比べて移動量がより少なく、開放近辺では
前記絞り羽根に重なった状態で収納され、閉成近辺では
主絞り羽根が遮光できない箇所を遮光する補助絞り羽根
と、を設けることにより、開放状態における絞り羽根の
ストローク方向の最大寸法を小さく押さえることができ
る。
【0027】本実施例においては、レバー14上に設け
たピン14a〜14dにより、2枚の主絞り羽根及び補
助絞り羽根を駆動する構成としたが、図5または図6に
示すような構成とすることができる。
【0028】図5において絞り羽根12a’と12b’
及び13a’と13b’はそれぞれピン14eと14f
により連結している。図4の装置と同様、補助絞り羽根
12a’、13a’はそれぞれ開放近辺では主絞り羽根
と重なり、閉成近辺では主絞り羽根の遮光を補う。図6
は図5のピン14e、14fの代わりに突出部14g、
14hを設け、この突出部と補助絞り羽根12a”、1
3a”の折り曲げ部が連結するように構成されたもので
ある。絞り羽根の動作は図5に示したものと同様であ
る。
【0029】これら図5、図6に示す構成とすれば、駆
動レバー上のピンは2本で済むため、図4の装置のよう
な複雑な駆動機構を必要としない。
【0030】[第2実施例]次に、図7をもちいて本発
明にかかる他の実施例について説明する。
【0031】前記実施例においては、レバー14上に4
本のピンを配置する構成としたが、2本のピンにより前
述の4枚の絞り羽根を駆動する構成としてもよい。
【0032】即ち、補助絞り羽根12A、13Aに、円
弧状の長孔15A及び15Dを配置するとともに、主絞
り羽根12B、13Bにはy方向に長い直線状の長孔1
5B及び15Cを設け、各々の長孔にピン14A、14
Dを嵌入した構成とする。
【0033】尚、本実施例では、長孔15A、15D
は、y軸に関して左右対称な円弧とする。
【0034】ここで、レバー14が、例えば、回動軸O
を中心に角θ回転すると、主絞り羽根12B、13Bは
長孔がx方向に長さを有していないため、レバー14の
回転運動がそのまま伝達され、x方向に2Lsinθ分
移動する。これに対し、補助絞り羽根12A、13Aに
おいては、ピン14A、14Dが、Lを直径とする円弧
状の長孔15A、15Dにガイドされながら移動するの
で長さLsinθの距離を移動する。このようにして、
主及び補助絞り羽根を2:1の比で駆動することができ
る。
【0035】次に、図7(A)〜(C)を用いて、絞り
羽根開放時、中間絞り時、絞り閉成時の、長孔、ピン及
び各絞り羽根の位置関係について説明する。
【0036】図7(A)は絞り開放時の状態を示したも
のである。この時、レバー14は垂線Pに対して反時計
方向にθ’だけ傾くものとする。またピン14A、14
Dは、長孔15A、15B、15Cの内端及び15Dの
外端に位置するものとする。
【0037】そこで、レバー14を時計方向にθ’だけ
回転駆動して、絞りを中間絞りとした状態を図7(B)
に示す。ピン14A、14Dは、15A、15Dの円弧
の頂点にあり、しかも、長孔15B、15Cの外端に位
置する。この時、主絞り羽根12B、13Bは、レバー
14の回転駆動がそのまま伝達され、Lsinθ’の距離
を移動している。これに対して、補助絞り羽根12A、
13Aは(1/2)×Lsinθ’しか移動していない。
【0038】図7(C)に、さらにレバー14を回転さ
せて、絞りを完全に閉成した状態を示す。この時、レバ
ー14は垂線Pに対して時計方向にθ’だけ傾くものと
する。またピン14A、14Dは、15Aの外端、15
B、15C、15Dの内端に位置している。主絞り羽根
12B、13Bは(A)の状態から2Lsinθ’だけ移
動している。これに対し、補助絞り羽根12A、13A
は、Lsinθ’しか移動していない。
【0039】以上図7を用いて説明したような構成で
は、レバー14上に2本しかピンを設けなくとも、4枚
の絞り羽根を第1実施例と同様に駆動することができ
る。
【0040】尚、ここでは、絞り羽根12A、13Aと
12B、13Bとの移動距離比を1:2としたが、長孔
の形状を変更することにより、これ以外の移動距離比を
実現し得る。
【0041】また、図8に示すように、長孔15A、1
5Dの形状は円弧に限らず、中間絞り位置で頂点を有す
る屈曲直線状としてもよい。
【0042】さらに、長孔15A、15Dの形状を前記
実施例のように、完全な円弧上にするのではなく、少な
くとも一方をカム状に湾曲させることによって、補助絞
り羽根を自在に駆動することができる。
【0043】また主絞り羽根の長孔15B、15Cもカ
ム状にすれば、より微妙な絞り羽根の駆動を行なうこと
ができる。例えば、絞り閉成側で長孔をカム状に湾曲さ
せることにより、小絞り時の主絞り羽根12Bまたは1
3Bの移動量を押さえることができる。
【0044】以上説明した第2実施例のような構成とす
れば、第1実施例と同様、絞り装置のx方向のサイズを
大幅に削減することができ、絞りが組み込まれる装置全
体のサイズをコンパクト化することができる。さらに各
絞り羽根を駆動するピンを2本とすることにより、第1
実施例よりも組立て工数を大幅に削減することができ
る。
【0045】[第3実施例]次に、図9〜図13に基づ
き、絞り装置のハンティングを防止しつつ、中間絞りで
のいわゆるシェーディングを防止する方法について説明
する。
【0046】従来、オートアイリス機構を有するビデオ
カメラ等においては、等角速度で絞り羽根を駆動する場
合、絞り羽根駆動前の光量と駆動後の光量との差(透過
光量の変化量)は、開放側に比べて小絞り側の方が大き
い。従って、小絞り状態で光量を制限する際には、絞り
が過剰開放または過剰規制になりやすく、適正絞りに安
定するまでに時間がかかるという、いわゆる、ハンティ
ングの問題があった。
【0047】このハンティングを防止するため、図9に
示すように、絞り羽根の一枚にNDフィルターnを張り
つけ、絞りを透過する光量を規制することによって、小
絞り状態における透過光量の変化を抑制するという方法
が一般に知られている。
【0048】ところがこの方法では、NDフィルターを
貼付るという余分な工数を必要とする。さらに、絞り羽
根の一枚にのみNDフィルターを設けるため、図9のよ
うな中間絞り状態では、その位置が光軸に対して非対称
となる。その結果、開口部Rの領域(A)と領域(B)
とで透過光量の差が生じ、領域(B)を透過した光線
は、NDフィルターにより光量が減少するので画像に影
が生じる、即ち、シェーディングが起こるという問題点
があった。
【0049】本実施例はこのような問題点を解決するも
のであり、上記ハンティング及びシェーディングを防止
する絞り装置を提供することを目的とする。
【0050】以下、本実施例について詳述する。
【0051】図10は、本実施例における小絞り時の絞
り装置9を第2レンズ群2側から見た平面図、図11は
絞り装置の側面図、図12は中間絞り時の開口状態を第
2レンズ群2側から見た平面図である。なお本実施例で
は図5に示した方式の絞り装置を用いている。
【0052】図11に示す如く、本実施例においては、
絞り装置9近傍にある第3レンズ群3のレンズ面17の
中心軸近傍に、透過光量を規制するNDコート部Nを施
している。
【0053】図10に示すように、小絞り時は絞り羽根
12b’、13b’の切り欠き部121、131により
囲まれた開口を透過する光線は、NDコート部Nを透過
する。この時、透過光量はNDコート部Nによって規制
され、従来のようにNDフィルターを用いるのと同様の
効果を有し、十分にハンティングを防止することができ
る。
【0054】図12に示すような中間絞りの状態では、
図9に示す従来例と比べて図中(A)、(B)を通過す
る光量が等しく、一切シェーディングの問題が生じな
い。
【0055】又、開放状態では、全開口に占めるNDコ
ート部Nの面積が小さく、Fナンバーに大きな影響を与
えない。
【0056】尚、本実施例では第3レンズ群3のレンズ
面17にNDコートを施しているが、特に第3レンズ群
に限られるものではない。NDコート部Nは、絞り装置
9に対して所定の間隔を保っているレンズ面、特に、固
定レンズ群のいずれかのレンズ表面に形成するのが望ま
しい。
【0057】さらに、本実施例においては、絞り近傍の
レンズ面にNDコートを施す構成としたが、レンズ面に
限らず、絞りから所定の位置の光軸上にフィルムを設
け、このフィルムにNDコートを施した構成としてもよ
い。
【0058】次に絞り羽根の1枚にNDフィルターを貼
付る従来の方式において、シェーディングを軽減できる
ような絞り装置を図13に示す。
【0059】図13に示すように、NDフィルタを張り
つける絞り羽根22の切り欠き部221を、他方の切り
欠き部231よりも大きくしておけば、NDフィルター
側の透過光が大きくなり、CCDにおける光量の左右の
アンバランスを改善することができる。かかる構成とし
た場合、小絞り時に、絞り開口の中心が絞り羽根22の
側に片寄り、光軸上に位置しなくなるという問題があ
る。
【0060】この問題に対し、図13の絞り装置では絞
り羽根23の長孔23aの形状を、図示の如く中間絞り
位置付近に頂点を有する「へ」の字状の曲線とすること
により、絞り羽根23の移動を規制するようにしてい
る。この形状にすれば、絞り羽根23はピン114Dが
長孔23aによりガイドされるので、絞り開放側で大き
く移動し、小絞り側で移動量が小さくなる。これに対
し、もう一方の絞り羽根22の長孔22aは、直線状の
形状を有している。
【0061】このような構成により絞り羽根の1枚にN
Dフィルターを貼付る方式においてもシェーディングを
防止でき、かつ左右の光量のアンバランスのない絞り装
置を実現することができる。なお2つの長孔22a及び
23aはその両端部において、絞りを開放または閉成す
るように設計されていることは言うまでもない。
【0062】以上、第3実施例においてはハンティング
及びシェーディングを防止または軽減できる絞り装置と
して図10〜図12及び図13に示す例を用いて説明し
てきたが、この実施例はもちろん主及び補助絞り羽根を
有する方式のものに限らず、従来からの2枚の絞り羽根
による方式のものにも応用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の絞り装置
は、切欠き部を有する主絞り羽根に加えて、小絞り時に
は上記切欠き部以外からの透過光を遮光し、かつ、開放
絞り時には前記主絞り羽根と重なる状態で収納される補
助絞り羽根を設けたものである。
【0064】この構成により本発明では、絞り羽根の形
状を従来よりも小さくすることができる。さらに絞り羽
根を収納するためのスペースを削減することができるた
め、レンズ鏡胴に突出部を設ける必要がなくなる。この
ようなことからレンズ鏡胴をコンパクト化することが可
能となり、ひいては光学装置そのものをコンパクト化す
ることが可能となる。
【0065】また、上記主及び補助絞り羽根を、駆動用
モーターに連接された1本のレバーによって駆動するこ
とにより簡単な構成の絞り装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るズームレンズの断面図である。
【図2】本実施例にかかるズームレンズの移動状態を示
す図である。
【図3】本発明の第1実施例にかかる絞り装置の分解斜
視図である。
【図4】本発明の第1実施例にかかる絞り装置の動作を
示す正面図である。
【図5】本発明の他の実施例にかかる絞り装置の絞り羽
根の分解斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例にかかる絞り装置の絞り羽
根の分解斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例にかかる絞り装置の動作を
示す正面図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかる絞り羽根の長孔形
状を示す正面図でる。
【図9】従来のNDフィルターを取り付けた絞り装置の
正面図である。
【図10】本発明の第3実施例にかかる絞り装置の平面
図である。
【図11】本発明の第3実施例にかかる絞り装置の側面
図である。
【図12】本発明の第3実施例にかかる絞り装置の平面
図である。
【図13】本発明の他の実施例にかかる絞り羽根の平面
図である。
【図14】従来の絞り装置の正面図である。
【符号の説明】
12a:補助絞り羽根 12b:主絞り羽根 13a:補助絞り羽根 13b:主絞り羽根 14:駆動用レバー 15:モーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り開口を形成するための切欠き部を有
    し、レンズの光軸と直交する面内で進退する2枚の主絞
    り羽根と、 前記主絞り羽根と略同一平面内を進退し、小絞り時には
    上記切欠き部以外からの透過光を遮光し、かつ、開放絞
    り時には前記主絞り羽根と重なる状態で収納される補助
    絞り羽根と、 前記主及び補助絞り羽根を駆動するための駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする絞り装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段はモーターであり、前記主
    及び補助絞り羽根はその駆動モーターに連接された1本
    のレバーにより光軸と直交する面内を進退することを特
    徴とする請求項1の絞り装置。
JP3946792A 1992-02-26 1992-02-26 絞り装置 Pending JPH05241224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3946792A JPH05241224A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 絞り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3946792A JPH05241224A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 絞り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05241224A true JPH05241224A (ja) 1993-09-21

Family

ID=12553867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3946792A Pending JPH05241224A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 絞り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05241224A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054400A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Sony Corporation 撮像装置及び光量調節機構
US7762732B2 (en) 2006-09-11 2010-07-27 Seiko Precision Inc. Light quantity control device
WO2010110364A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 日本ビクター株式会社 絞り装置
US7845866B2 (en) 2006-09-11 2010-12-07 Seiko Precision Inc. Light quantity control device
JP2011090028A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Canon Inc 絞り装置およびそれを有するレンズ鏡筒
US7965432B2 (en) 2006-09-11 2011-06-21 Seiko Precision Inc. Light quantity control device

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054400A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Sony Corporation 撮像装置及び光量調節機構
US7762732B2 (en) 2006-09-11 2010-07-27 Seiko Precision Inc. Light quantity control device
US7845866B2 (en) 2006-09-11 2010-12-07 Seiko Precision Inc. Light quantity control device
US7965432B2 (en) 2006-09-11 2011-06-21 Seiko Precision Inc. Light quantity control device
WO2010110364A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 日本ビクター株式会社 絞り装置
JP2011090028A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Canon Inc 絞り装置およびそれを有するレンズ鏡筒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3276171B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
WO2014136457A1 (ja) 光量調節装置および光学機器並びに撮像装置
JPH05127059A (ja) カメラ用可変焦点距離レンズの焦点位置調整装置
JP4587437B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮影装置
JPH0255761B2 (ja)
JPH0535404B2 (ja)
JPH05241224A (ja) 絞り装置
US5091802A (en) Zoom lens barrel
US3497289A (en) Prism variable anamorphic optical system
JPS6349715A (ja) ズ−ムレンズ鏡筒
US5146254A (en) Apparatus for driving varifocal lens
JPH02156233A (ja) 絞り装置
JP3726269B2 (ja) カメラ
JPH03107132A (ja) ズームレンズの絞り開口規制装置
JPS62109012A (ja) ズ−ムレンズ
US5032860A (en) Full closed type diaphragm apparatus
JPH1152451A (ja) カメラの絞り機構
JP2004294678A (ja) 絞り機構
JP2000035528A (ja) レンズ駆動装置
JPH09197475A (ja) 絞り装置
JPS6131288Y2 (ja)
US5805354A (en) Zoom lens barrel with reversible telephoto lens movement
JPS61183627A (ja) 変倍フアインダの画像切換え装置
JP2002116364A (ja) レンズ鏡筒および光学機器
JP2869751B2 (ja) ズームレンズのフローテイング機構