JP5106568B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
(炊飯器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の外観斜視図であり、図2は、同炊飯器の蓋を開けた状態の外観斜視図であり、そして、図3は、図1で示される炊飯器の断面図である。以下、図1〜図3を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器の構成について説明する。
なお、蓋部温度センサー22、鍋底温度センサー23および室温センサー25は、蓋8の開閉状態を検出するための温度情報を検出する検出手段(以下、「蓋部開閉検出手段」という)として機能し、制御手段6はこれらのセンサーから受信した温度に基づいて蓋8の開閉状態を判定する。
図4で示されるように、本実施の形態に係る炊飯器において炊飯動作を開始されるための第1の入力手段3、保温動作を開始させるための第2の入力手段4、及び、上記の炊飯動作又は保温動作を強制的に終了させて待機状態にするための第3の入力手段5が、制御手段6に接続されている。これらの入力手段は、操作手段20によって備えられており、使用者によって操作されることによって操作信号を生成し、その操作信号を制御手段6に出力する。また、蓋部温度センサー22、鍋底温度センサー23及び室温センサー25は、制御手段6に接続されており、これらのセンサーは、検出した温度情報を制御手段6に出力する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の基本動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器の基本動作について説明する。
制御手段6は、炊飯動作を開始させるための第1の入力手段3、及び、保温動作を開始させるための第2の入力手段4における操作が実施されていない場合、炊飯器を待機状態とする。ここで、待機状態とは、炊飯器の電源が投入されている状態で、かつ、炊飯動作及び保温動作が実施されていない状態を示す。
制御手段6は、使用者によって保温動作を開始させるための第2の入力手段4に対する操作が実施されたか否かを判定する。その判定の結果、第2の入力手段4に対する操作が実施されていない場合、ステップS103へ進む。一方、その操作が実施された場合、ステップS107へ進む。
制御手段6は、使用者によって炊飯動作を開始させるための第1の入力手段3に対する操作が実施されたか否かを判定する。その判定の結果、第1の入力手段3に対する操作が実施された場合、ステップS104へ進む。一方、その操作が実施されていない場合、ステップS101へ戻る。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32の少なくともいずれかに制御信号を出力して、それぞれの回路に対応する加熱手段2による内鍋1への加熱動作を実施させ、炊飯動作を開始する。
制御手段6は、炊飯動作を強制的に終了させて待機状態にするための第3の入力手段5に対する操作が実施されたか否かを判定する。その判定の結果、第3の入力手段5に対する操作が実施されていない場合、ステップS106へ進む。一方、その操作が実施された場合、制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を停止させて、炊飯動作を終了させ、ステップS101へ戻る。
制御手段6は、炊飯動作が終了したか否かを判定する。その判定の結果、炊飯動作が終了した場合、ステップS107へ進む。一方、炊飯動作が終了していない場合、ステップS105へ戻る。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32の少なくともいずれかに制御信号を出力して、それぞれの回路に対応する加熱手段2による内鍋1への保温用の加熱動作を実施させ、保温動作を開始する。
制御手段6は、保温動作を強制的に終了させて待機状態にするための第3の入力手段5に対する操作が実施されたか否かを判定する。その判定の結果、第3の入力手段5に対する操作が実施されていない場合、ステップS107へ戻り、保温動作を継続させる。一方、その操作が実施された場合、制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を停止させて、保温動作を終了させ、ステップS101へ戻る。
図6は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器の保温動作(1)を示すフローチャートであり、図7は、同炊飯器の加熱手段2がON状態において蓋8を開閉した場合の各温度センサーが検出した温度の推移を示すグラフであり、図8は、同炊飯器において蓋8を開状態にしてから一定時間後に加熱手段2をOFF状態にした場合の各温度センサーが検出した温度の推移を示すグラフであり、そして、図9は、同炊飯器において蓋8を開状態にするのと同時に加熱手段2をOFF状態にさせ、一定時間後に蓋8を閉状態にし、さらに一定時間後に加熱手段2をON状態にした場合の各温度センサーが検出した温度の推移を示すグラフである。以下、図6〜図9を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。
制御手段6は、保温動作を開始した場合、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32の少なくともいずれかに制御信号を出力して、それぞれの回路に対応する加熱手段2による内鍋1への保温用の加熱動作を実施させる。
制御手段6は、鍋底温度センサー23によって検出された内鍋1の底部の温度(以下、「鍋底温度」という)、及び、蓋部温度センサー22によって検出された内蓋8a表面の周辺の温度(以下、「蓋部温度」という)を受信し、双方の温度差(鍋底温度−蓋部温度)が所定量(例えば、15℃)以上であるか否かを判定する。
制御手段6は、蓋8が開状態であると判断する。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を強制的に停止させる。
なお、加熱手段2の加熱動作を停止するのは、加熱コイル27、胴ヒーター28及び蓋ヒーター29のうちいずれかの加熱動作を停止するものとしてもよく、あるいは、すべての加熱手段2の加熱動作を停止するものとしてもよい。
制御手段6は、例えば、加熱手段2の加熱動作が停止した直後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度を受信して、この蓋部温度をT1とする。その所定時間(例えば、10秒)後に、制御手段6は、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度を受信して、この蓋部温度をT2とする。そして、制御手段6は、蓋部温度T2と蓋部温度T1との温度差(蓋部温度T2−蓋部温度T1)が所定量(例えば、1℃)以上であるか否かを判定する。
従来の炊飯器のように、蓋8が開状態である場合に、保温動作を実施していると、炊飯器外に放出される熱エネルギーが大きく、また、その状態で設定保温温度に維持しようとすると、内鍋1への入力が大きくなり、無駄なエネルギーを消費してしまうが、上記の構成及び動作によって、蓋8の開状態を検出した場合、加熱手段2の加熱動作を停止させることによって、保温動作時の消費電力を抑制し、省エネを実現することができる。
また、空の内鍋1を蓋8が開状態で放置した場合に、加熱し続けることがなく、火傷等に対する安全性を確保することができる。
特に、上記の効果は、蓋8の上面に表示手段10が設けられており、蓋8の開状態を表示手段10に表示させる場合等、使用者がその表示を確認しにくい場合、特に効力を有する。
また、蓋8の開閉を検知するマグネット及びリードスイッチ等の専用の検出手段を用いる必要がないので、蓋開閉検出手段として少ない部品で構成することができる。
また、上記のステップS202における処理のように、加熱手段2が加熱動作を実施している場合の蓋開閉検出手段として、外気に晒されている蓋部温度センサー22、及び、加熱手段2によって入熱されている鍋底温度センサー23を用いることによって、蓋8の開閉検出を容易に実施することができる。
また、上記のステップS205における処理のように、加熱手段2が加熱動作を停止している場合の蓋開検出手段として、外気に晒されている蓋部温度センサー22を用いることによって、蓋部温度は室温に近い温度に早く変化するため、蓋8の開閉検出を容易に実施することができる。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作が停止した後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度、及び、室温センサー25によって検出された室温を受信し、双方の温度差(蓋部温度−室温)が所定量(例えば、1℃)以下であるか否か判定する。その判定の結果、温度差が所定量以下でない場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS201へ戻る。一方、温度差が所定量以下である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、加熱手段2の加熱動作を停止させたまま、再び、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度、及び、室温センサー25によって検出された室温を受信して、上記と同様の判定を実施する。
本実施の形態に係る炊飯器について、実施の形態1に係る炊飯器の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る炊飯器の構成は、図1〜図4で示される実施の形態1に係る炊飯器の構成と同様である。
図11は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器の保温動作(2)を示すフローチャートである。以下、図11を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。ここで、図11で示されるステップS201、S202、S204及びS205は、図6で示されるステップS201、S202、S204及びS205と同様である。
制御手段6は、蓋8が開状態であると判断し、この開状態後の経過時間(以下、「蓋開経過時間」という)の計測を開始し、ステップS206へ進む。
制御手段6は、鍋底温度センサー23によって検出された鍋底温度、及び、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度を受信し、双方の温度差(鍋底温度−蓋部温度)が所定量(例えば、15℃)以上であるか否かを判定する。その判定の結果、温度差が所定量以上である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS207へ進む。一方、温度差が所定量未満である場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS202へ戻る。
制御手段6は、蓋開経過時間が、所定時間(例えば、蓋8を開状態にしてご飯をよそう程度の短時間である10分)を経過したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間を経過した場合、ステップS204へ進む。一方、所定時間を経過していない場合、ステップS206へ戻る。
以上の構成及び動作によって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、蓋8の開状態を検出した後に、加熱手段2の加熱動作停止まで所定時間を設けることによって、蓋8の開状態の検出動作の信頼性を向上させることができる。
制御手段6は、蓋開経過時間の計測を開始した後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度、及び、室温センサー25によって検出された室温を受信し、双方の温度差(蓋部温度−室温)が所定量(例えば、10℃)以下であるか否か判定する。その判定の結果、温度差が所定量以下である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS207へ進む。一方、温度差が所定量以下でない場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS202へ戻る。
本実施の形態に係る炊飯器について、実施の形態1に係る炊飯器の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る炊飯器の構成は、図1〜図4で示される実施の形態1に係る炊飯器の構成と同様である。
図14は、本発明の実施の形態3に係る炊飯器の保温動作(3)を示すフローチャートである。以下、図14を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。ここで、図14で示されるステップS201〜ステップS203は、図6で示されるステップS201〜ステップS203と同様である。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を強制的に停止させ、加熱動作の停止後からの経過時間(以下、「加熱停止経過時間」という)の計測を開始し、ステップS205bへ進む。
なお、加熱手段2の加熱動作を停止するのは、加熱コイル27、胴ヒーター28及び蓋ヒーター29のうちいずれかの加熱動作を停止するものとしてもよく、あるいは、すべての加熱手段2の加熱動作を停止するものとしてもよい。
制御手段6は、例えば、加熱手段2の加熱動作が停止した直後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度を受信して、この蓋部温度をT1とする。その所定時間(例えば、10秒)後に、制御手段6は、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度を受信して、この蓋部温度をT2とする。そして、制御手段6は、蓋部温度T2と蓋部温度T1との温度差(蓋部温度T2−蓋部温度T1)が所定量(例えば、1℃)以上であるか否かを判定する。その判定の結果、温度差が所定量未満である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS208へ進む。一方、温度差が所定量以上である場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS201へ戻る。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作を停止させたまま、加熱停止経過時間が、所定時間(例えば、120分)を経過したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間を経過した場合、ステップS209へ進む。一方、所定時間を経過していない場合、ステップS205bへ戻る。
制御手段6は、保温動作を終了し、炊飯器の電源をOFFする。
以上の構成及び動作によって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態のように、保温動作中に蓋8が開状態になっていることを検出し、加熱手段2の加熱動作を停止させた状態で所定時間、蓋開閉検出動作を実施し、その所定時間、開状態が継続している場合、使用者の意図で蓋8を開放しているものとみなし、炊飯器の電源をOFFとすることによって、無駄な消費電力を抑制することができる。
また、ご飯を食べ切った後放置している場合等、使用者が意図せずに蓋8を開放している場合においても、所定時間後に電源をOFFすることによって、空の内鍋1を加熱し続けることがなく、冷えていると勘違いして、誤って内鍋1を触ってしまった場合等のように火傷等に対する安全性を確保することができる。
制御手段6は、ブザー等の報知手段13を鳴動させ、使用者に対して保温工程が終了したことを報知させ、ステップS209へ進む。
本実施の形態に係る炊飯器について、実施の形態1に係る炊飯器の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る炊飯器の構成は、図1〜図4で示される実施の形態1に係る炊飯器の構成と同様である。
図16は、本発明の実施の形態4に係る炊飯器の保温動作(4)を示すフローチャートである。以下、図16を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。ここで、図16で示されるステップS201〜ステップS203は、図6で示されるステップS201〜ステップS203と同様である。また、図16で示されるステップS209は、実施の形態3における図14で示されるステップS209と同様である。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を強制的に停止させ、加熱動作の停止後からの経過時間(以下、この時間についても「加熱停止経過時間」という)の計測を開始し、ステップS205cへ進む。
なお、加熱手段2の加熱動作を停止するのは、加熱コイル27、胴ヒーター28及び蓋ヒーター29のうちいずれかの加熱動作を停止するものとしてもよく、あるいは、すべての加熱手段2の加熱動作を停止するものとしてもよい。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作が停止した後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度、及び、室温センサー25によって検出された室温を受信し、この蓋部温度と室温とが略同一となったか否かを判定する。その判定の結果、蓋部温度と室温とが略同一である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS208aへ進む。一方、蓋部温度と室温とが略同一でない場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS201へ戻る。したがって、蓋部温度と室温とが略同一になるまで、ステップS201における加熱手段2による加熱動作の実施、ステップS202における蓋8の開閉検出動作の実施、ステップS204bにおける加熱手段2による加熱動作の停止が繰り返されることになる。ここで、上記の繰り返し動作に係るステップS201における加熱手段2による加熱動作は、内鍋1の底部を誘導加熱する加熱コイル27のみによって加熱動作を実施、あるいは、加熱コイル27及び内鍋1の上部を加熱する胴ヒーター28のみによって加熱動作を実施するとよい。このように蓋ヒーター29によって加熱動作を実施しないことによって、蓋部温度が室温に早く近づくので、蓋8の開放状態を精度よく検出できるからである。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作を停止させたまま、加熱停止経過時間が、所定時間(例えば、60分)を経過したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間を経過した場合、ステップS209へ進む。一方、所定時間を経過していない場合、ステップS205cへ戻る。
以上の構成及び動作によって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態のように、保温動作中に蓋8が開状態になっていることを検出し、加熱手段2の加熱動作を停止させた状態で所定時間、蓋開閉検出動作を実施し、その所定時間、蓋部温度と室温とが略同一の状態が継続している場合、使用者の意図で蓋8を開放しているものとみなし、炊飯器の電源をOFFとすることによって、無駄な消費電力を抑制することができる。
また、ご飯を食べ切った後放置している場合等、使用者が意図せずに蓋8を開放している場合においても、所定時間後に電源をOFFすることによって、空の内鍋1を加熱し続けることがなく、冷えていると勘違いして、誤って内鍋1を触ってしまった場合等のように火傷等に対する安全性を確保することができる。
本実施の形態に係る炊飯器について、実施の形態1に係る炊飯器の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る炊飯器の構成は、図1〜図4で示される実施の形態1に係る炊飯器の構成と同様である。
図18は、本発明の実施の形態5に係る炊飯器の保温動作(5)を示すフローチャートである。以下、図18を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。ここで、図18で示されるステップS201〜ステップS203は、図6で示されるステップS201〜ステップS203と同様である。また、図18で示されるステップS209は、実施の形態3における図14で示されるステップS209と同様である。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を強制的に停止させ、加熱動作の停止後からの経過時間(以下、この時間についても「加熱停止経過時間」という)の計測を開始し、ステップS205dへ進む。
なお、加熱手段2の加熱動作を停止するのは、加熱コイル27、胴ヒーター28及び蓋ヒーター29のうちいずれかの加熱動作を停止するものとしてもよく、あるいは、すべての加熱手段2の加熱動作を停止するものとしてもよい。
制御手段6は、例えば、加熱手段2の加熱動作が停止した後に、鍋底温度センサー23によって検出された鍋底温度を受信して、この鍋底温度をT1aとする。その所定時間(例えば、10秒)後に、制御手段6は、鍋底温度センサー23によって検出された鍋底温度を受信して、この鍋底温度をT2aとする。そして、制御手段6は、鍋底温度T2aと鍋底温度T1aとの温度差(鍋底温度T2a−鍋底温度T1a)が所定量(例えば、1℃)以上であるか否かを判定する。
制御手段6は、鍋底温度センサー23によって検出された鍋底温度を受信し、この鍋底温度が所定温度(例えば、35℃)以下であるか否かを判定する。その判定の結果、鍋底温度が所定温度以下である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS208bへ進む。一方、鍋底温度が所定温度以下でない場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS205dへ戻る。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作を停止させたまま、加熱停止経過時間が、所定時間(例えば、60分)を経過したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間を経過した場合、ステップS209へ進む。一方、所定時間を経過していない場合、ステップS205dへ戻る。
従来の炊飯器のように、蓋8が開状態である場合に、保温動作を実施していると、炊飯器外に放出される熱エネルギーが大きく、また、その状態で設定保温温度に維持しようとすると、内鍋1への入力が大きくなり、無駄なエネルギーを消費してしまうが、上記の構成及び動作によって、蓋8の開状態を検出した場合、加熱手段2の加熱動作を停止させることによって、保温動作時の消費電力を抑制し、省エネを実現することができる。
また、空の内鍋1を蓋8が開状態で放置した場合に、加熱し続けることがなく、火傷等に対する安全性を確保することができる。
特に、上記の効果は、蓋8の上面に表示手段10が設けられており、蓋8の開状態を表示手段10に表示させる場合等、使用者がその表示を確認しにくい場合、特に効力を有する。
また、蓋8の開閉を検知するマグネット及びリードスイッチ等の専用の検出手段を用いる必要がないので、蓋開閉検出手段として少ない部品で構成することができる。
また、上記のステップS202における処理のように、加熱手段2が加熱動作を実施している場合の蓋開閉検出手段として、外気に晒されている蓋部温度センサー22、及び、加熱手段2によって入熱されている鍋底温度センサー23を用いることによって、蓋8の開閉検出を容易に実施することができる。
また、加熱手段2が加熱動作を停止している場合の蓋開閉検出手段として、鍋底温度センサー23の出力を用いることによって、ご飯等の被加熱物が投入された内鍋1の温度を確実に把握することができ、誤動作によって電源をOFFしてしまう恐れがない。
また、本実施の形態のように、保温動作中に蓋8が開状態になっていることを検出し、加熱手段2の加熱動作を停止させた状態で所定時間、鍋底温度によって蓋開閉検出動作を実施し、その所定時間、開状態が継続している場合、使用者の意図で蓋8を開放しているものとみなし、炊飯器の電源をOFFとすることによって、無駄な消費電力を抑制することができる。
また、ご飯を食べ切った後放置している場合等、使用者が意図せずに蓋8を開放している場合においても、所定時間後に電源をOFFすることによって、空の内鍋1を加熱し続けることがなく、冷えていると勘違いして、誤って内鍋1を触ってしまった場合等のように火傷等に対する安全性を確保することができる。
本実施の形態に係る炊飯器について、実施の形態1に係る炊飯器の動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る炊飯器の構成は、図1〜図4で示される実施の形態1に係る炊飯器の構成と同様である。
図20は、本発明の実施の形態6に係る炊飯器の保温動作(6)を示すフローチャートである。以下、図20を参照しながら、本実施の形態に係る炊飯器において、図5で示されるステップS107において開始された保温動作の詳細について説明する。ここで、図20で示されるステップS201〜ステップS203は、図6で示されるステップS201〜ステップS203と同様である。また、図20で示されるステップS209は、実施の形態3における図14で示されるステップS209と同様である。
制御手段6は、インバーター回路30、胴ヒーター駆動回路31及び蓋ヒーター駆動回路32による加熱手段2の加熱動作を強制的に停止させ、加熱動作の停止後からの経過時間(以下、この時間についても「加熱停止経過時間」という)の計測を開始する。また、制御手段6は、表示手段10に対して、加熱手段2が加熱動作を停止した旨の表示(以下、「加熱OFF表示」という)をさせ、ステップS205eへ進む。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作が停止した後に、蓋部温度センサー22によって検出された蓋部温度、及び、室温センサー25によって検出された室温を受信し、この蓋部温度と室温とが略同一となったか否かを判定する。その判定の結果、蓋部温度と室温とが略同一である場合、制御手段6は、蓋8が開状態のままであると判断し、ステップS208cへ進む。一方、蓋部温度と室温とが略同一でない場合、制御手段6は、蓋8が閉状態であると判断し、ステップS212へ進む。このステップS212の処理の後、後述するようにステップS201へ戻るので、蓋部温度と室温とが略同一になるまで、ステップS201における加熱手段2による加熱動作の実施、ステップS202における蓋8の開閉検出動作の実施、ステップS204dにおける加熱手段2による加熱動作の停止が繰り返されることになる。ここで、上記の繰り返し動作に係るステップS201における加熱手段2による加熱動作は、内鍋1の底部を誘導加熱する加熱コイル27のみによって加熱動作を実施、あるいは、加熱コイル27及び内鍋1の上部を加熱する胴ヒーター28のみによって加熱動作を実施するとよい。このように蓋ヒーター29によって加熱動作を実施しないことによって、蓋部温度が室温に早く近づくので、蓋8の開放状態を精度よく検出できるからである。
制御手段6は、加熱手段2の加熱動作を停止させたまま、加熱停止経過時間が、所定時間(例えば、60分)を経過したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間を経過した場合、ステップS209へ進む。一方、所定時間を経過していない場合、ステップS205eへ戻る。
制御手段6は、表示手段10に加熱OFF表示をリセット(表示OFF)させ、ステップS201へ戻る。
従来の炊飯器のように、蓋8が開状態である場合に、保温動作を実施していると、炊飯器外に放出される熱エネルギーが大きく、また、その状態で設定保温温度に維持しようとすると、内鍋1への入力が大きくなり、無駄なエネルギーを消費してしまうが、上記の構成及び動作によって、蓋8の開状態を検出した場合、加熱手段2の加熱動作を停止させることによって、保温動作時の消費電力を抑制し、省エネを実現することができる。
また、空の内鍋1を蓋8が開状態で放置した場合に、加熱し続けることがなく、火傷等に対する安全性を確保することができる。
また、LCD等の表示手段10に保温動作中であるが加熱OFF表示をさせることで、使用者に誤った認識を与えることがなく、使用者は安心して使用することができる。
また、蓋8の開閉を検知するマグネット及びリードスイッチ等の専用の検出手段を用いる必要がないので、蓋開閉検出手段として少ない部品で構成することができる。
また、上記のステップS202における処理のように、加熱手段2が加熱動作を実施している場合の蓋開閉検出手段として、外気に晒されている蓋部温度センサー22、及び、加熱手段2によって入熱されている鍋底温度センサー23を用いることによって、蓋8の開閉検出を容易に実施することができる。
また、保温動作中に蓋8が開状態になっていることを検出し、加熱手段2の加熱動作を停止させた状態で所定時間、蓋開閉検出動作を実施し、その所定時間、蓋部温度と室温とが略同一の状態が継続している場合、使用者の意図で蓋8を開放しているものとみなし、炊飯器の電源をOFFとすることによって、無駄な消費電力を抑制することができる。
また、ご飯を食べ切った後放置している場合等、使用者が意図せずに蓋8を開放している場合においても、所定時間後に電源をOFFすることによって、空の内鍋1を加熱し続けることがなく、冷えていると勘違いして、誤って内鍋1を触ってしまった場合等のように火傷等に対する安全性を確保することができる。
Claims (9)
- 本体と、
該本体に収容され、被加熱物が投入される内鍋と、
該内鍋の開口部を開閉自在に覆う蓋と、
前記内鍋を加熱する加熱手段と、
前記蓋の開閉状態を検出するための温度情報を検出する検出手段と、
前記加熱手段を駆動制御し、保温動作を実施する制御手段と、
を備え、
前記検出手段は、
前記内鍋の下部に設置され、前記内鍋の底部の温度を鍋底温度として検出する鍋底温度検出手段と、
前記蓋に設置され、その対向位置の温度を蓋部温度として検出する蓋部温度検出手段と、
前記本体が設置された空間の空気温度を室温として検出する室温検出手段と
を有し、
前記制御手段は、前記保温動作中における前記加熱手段による加熱動作の実施中に、前記鍋底温度と前記蓋部温度との温度差が所定温度以上になったときに前記蓋が開いた状態であると判定するとともに、前記蓋が開状態であると判定した後に、前記蓋部温度と前記室温との温度差が所定温度より小さいときに前記加熱手段による加熱動作を停止させるものである
ことを特徴とする炊飯器。 - 前記制御手段は、前記蓋部温度と前記室温との温度差がほぼなくなり前記蓋部温度及び前記室温が略同一になったか否かを判定し、略同一であると判定した場合に前記蓋は開状態であると判定して前記加熱手段による加熱動作を停止させ、略同一でないと判定した場合には前記蓋は閉状態であると判定して前記加熱手段による加熱動作を継続させることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
- 前記制御手段が、前記加熱手段を停止させた直後に前記蓋部温度検出手段によって検出された第1の蓋部温度と、その後に前記蓋部温度検出手段によって検出される第2の蓋部温度との温度差が所定量以上であるか否かを判定し、前記所定量以上であると判定した場合には前記蓋は閉状態であると判定して前記加熱手段による加熱動作を再開し、前記所定量以上でないと判定した場合には前記蓋は開状態であると判定して加熱動作の停止を継続させることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
- 前記制御手段は、前記蓋部温度と前記室温との温度差が所定温度より小さい状態で所定時間経過した後に前記加熱手段による加熱動作を停止させるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の炊飯器。
- 前記制御手段は、前記加熱手段による加熱動作を停止させた後からの経過時間を計測し、前記経過時間が所定時間を経過した場合、炊飯器の電源をOFFにすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載の炊飯器。
- 報知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記報知手段に保温工程が終了した旨の報知をさせた後、炊飯器の電源をOFFすることを特徴とする請求項5記載の炊飯器。 - 前記加熱動作の状況を表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、前記加熱手段の加熱動作を停止させた場合、前記表示手段に前記加熱手段の加熱動作が停止している旨の表示をさせることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項記載の炊飯器。 - 前記蓋部温度検出手段は、赤外線センサーであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項記載の炊飯器。
- 炊飯動作を実施させるための第1の入力手段と、
前記保温動作を実施させるための第2の入力手段と、
前記炊飯動作又は前記保温動作を強制的に終了させるための第3の入力手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第1の入力手段が操作された場合、前記炊飯動作を実施し、
前記第2の入力手段が操作された場合、前記保温動作を実施し、
前記第3の入力手段が操作された場合で、かつ、前記炊飯動作又は前記保温動作が実施されている場合、その動作を終了させる
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項記載の炊飯器。
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