JP2013123516A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、ヒータ上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる異物検知機能付き炊飯器を提供するにある。
【解決手段】本発明に係る炊飯器100では、第1判定部261が、加熱部221,240の第1加熱制御実行中に、第1規定時計測温度等が第1基準を満たすかを判定する。そして、第1制御部261は、第1規定時計測温度等が第1基準を満たす場合、第1加熱制御を継続し、第1規定時計測温度等が第1基準を満たさない場合、第1加熱制御を第2加熱制御に変更する。第2判定部261は、第2加熱制御が実行された後、第2規定時計測温度等が第2基準を満たすかを判定する。第2制御部261は、第2規定時計測温度等が第2基準を満たす場合、第2加熱制御を継続し、第2規定時計測温度等が第2基準を満たさない場合、第2加熱制御を第3制御に変更する。
【選択図】 図10
【解決手段】本発明に係る炊飯器100では、第1判定部261が、加熱部221,240の第1加熱制御実行中に、第1規定時計測温度等が第1基準を満たすかを判定する。そして、第1制御部261は、第1規定時計測温度等が第1基準を満たす場合、第1加熱制御を継続し、第1規定時計測温度等が第1基準を満たさない場合、第1加熱制御を第2加熱制御に変更する。第2判定部261は、第2加熱制御が実行された後、第2規定時計測温度等が第2基準を満たすかを判定する。第2制御部261は、第2規定時計測温度等が第2基準を満たす場合、第2加熱制御を継続し、第2規定時計測温度等が第2基準を満たさない場合、第2加熱制御を第3制御に変更する。
【選択図】 図10
Description
本発明は、炊飯器、特に、異常(異物)検知機能を有する炊飯器に関する。
炊飯器として、ヒータ式の炊飯器が広く知られている。
ところで、このようなヒータ式の炊飯器では、ヒータ上に米粒等の異物が付着すると、ヒータと鍋との間に隙間が生じ、ヒータの熱が上手く鍋に伝わらず、その熱が、ヒータ近傍に配置される温度センサに伝わりやすくなってしまう。かかる場合、このようなヒータ式の炊飯器では、鍋内の内容物(米および水等)の実温度が、温度センサの値よりも低くなり、米等が十分に炊き上がらないおそれがある。
そこで、過去に、このようなヒータ式の炊飯器に対してヒータ上の異物を検知する機能(以下、単に「異物検知機能」という)を設けることが提案されている(例えば、特開2007−130113号公報参照)。このような異物検知機能付きのヒータ式炊飯器では、炊き上げ工程開始時における温度センサ値の基準温度に対する高低に基づいて異物検知処理が行われ、その異物検知処理の結果に基づいて炊き上げ制御方法が変更される。このため、異物検知機能付きのヒータ式炊飯器では、ヒータ上に異物が付着した状態であっても、米等を炊き上げることができる。
しかし、上述のような異物検知機能付き炊飯器では、ヒータ上に付着する異物の数、大きさにより、米等の炊き上がり方が異なる場合がある。すなわち、ヒータ上に付着する異物が小さかったり少なかったりする場合、米が柔らかめになり、逆に、ヒータ上に付着する異物が大きかったり多かったりする場合、米が固めになることがあり得る。
本発明の課題は、ヒータ上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる炊飯器を提供することにある。
本発明の第1局面に係る炊飯器は、鍋、鍋収容部、加熱部、温度計測部、第1判定部、第1制御部、第2判定部および第2制御部を備える。なお、第1判定部、第1制御部、第2判定部および第2制御部は、1つの制御装置で兼務されてもよい。また、この炊飯器では、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程および蒸らし工程を経て米等が炊き上げられる。なお、必要に応じて蒸らし工程後に保温工程が設けられてもよい。鍋収容部には、鍋が着脱自在に収容される。加熱部は、鍋収容部内において鍋と接触するように配置される。そして、この加熱部は、鍋を加熱する。なお、この加熱部は、外部加熱式(物質の外部にあり、熱伝導・輻射・対流などによって物質の表面より徐々に内部へ加熱を進ませる加熱方式)の加熱部である。温度計測部は、鍋の外表面の温度を計測する。なお、この温度計測部は、鍋の外表面のうち加熱部近傍の外表面の温度を計測することが好ましい。また、加熱部が鍋の底面の外周部分に接触する場合、温度計測部は、底面の中央部分の温度を計測することが好ましい。第1判定部は、加熱部に対して第1加熱制御が実行されているときに、「第1加熱制御中に温度計測部において計測される温度(以下「第1計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「第1変化指標値」という)」または「第1加熱制御開始時から所定時間経過するまでの第1計測温度(以下「第1規定時内計測温度」という)」が第1基準を満たすか否かを判定する。なお、第1加熱制御は、炊き上げ制御であってもよいし、炊き上げ・保温制御であってもよいし、炊き上げ・蒸らし・保温制御であってもよいし、異物検知用に特別に用意される加熱制御であってもよい。また、「変化指標値」とは、「所定期間における温度勾配」、「計測温度が規定温度に到達するまでの時間の長さ」等である(以下同じ)。また、この第1判定部においてこのように第1変化指標値または第1規定時内計測温度が第1基準を満たすか否かが判定されることにより、加熱部上すなわち加熱部と鍋との間に異物が存在するか否かが検知されることになる。上述の通り、ヒータ上に異物が付着すると、ヒータと鍋との間に隙間が生じ、ヒータの熱が、温度センサに伝わりやすくなってしまう。このため、第1変化指標値または第1規定時内計測温度が基準よりも高い場合、加熱部と鍋との間に米粒等の異物が存在することになり、第1変化指標値または第1規定時内計測温度が基準よりも低い場合、加熱部と鍋との間に米粒等の異物が存在しないことになる。第1制御部は、第1判定部において第1変化指標値または第1規定時内計測温度が第1基準を満たすと判定された場合、第1加熱制御を継続し、第1判定部において第1変化指標値または第1規定時内計測温度が第1基準を満たさないと判定された場合、加熱部に対する制御を第1加熱制御から第2加熱制御に変更する。なお、第2加熱制御は、炊き上げ制御であってもよいし、炊き上げ・保温制御であってもよいし、炊き上げ・蒸らし・保温制御であってもよい。第2判定部は、第2加熱制御が実行された後、「第2加熱制御中に温度計測部において計測される温度(以下「第2計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「第2変化指標値」という)」または「第2加熱制御開始時から所定時間経過するまでの第2計測温度(以下「第2規定時内計測温度」という)」が第2基準を満たすか否かを判定する。なお、この第2判定部においてこのように第2変化指標値または第2規定時内計測温度が第2基準を満たすか否かが判定されることにより、加熱部上すなわち加熱部と鍋との間に存在する異物の数、大きさが推定されることになる。ところで、ヒータ上に比較的大きな異物が付着すると、ヒータ上に比較的小さな異物が付着する場合に比べて、さらにヒータの熱が温度センサに伝わりやすくなってしまう。このため、第2変化指標値または第2規定時内計測温度が第2基準よりも高い場合、異物が多かったり大きかったりすることになり、第2変化指標値または第2規定時内計測温度が第2基準よりも低い場合、異物が少なかったり小さかったりすることになる。第2制御部は、第2判定部において第2変化指標値または第2規定時内計測温度が第2基準を満たすと判定された場合、第2加熱制御を継続し、第2判定部において第2変化指標値または第2規定時内計測温度が第2基準を満たさないと判定された場合、加熱部に対する制御を第2加熱制御から第3制御に変更する。なお、第3制御は、炊き上げ制御であってもよいし、炊き上げ・保温制御であってもよいし、蒸らし制御であってもよいし、蒸らし・停止制御であってもよいし、停止制御であってもよい。
すなわち、この炊飯器では、炊き上げ工程等(第1加熱制御実行時の工程)の最中に第1判定部により異物検知処理が実行され、異物が検知されると、第1制御部により第1加熱制御が第2加熱制御(異物検知時の加熱制御)に変更され、異物が検知されないと、第1加熱制御が継続される。そして、第2加熱制御実行中に第2判定部により異物の数、大きさを推定する処理が実行され、異物の数、大きさが規定外であると、第2加熱制御が第3制御に変更され、異物の数、大きさが規定内であると、第2加熱制御が継続される。つまり、この炊飯器では、異物の数、大きさに応じて適切な加熱制御が実行されるようになっている。したがって、この炊飯器は、ヒータ上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる。
本発明の第2局面に係る炊飯器は、鍋、鍋収容部、加熱部、温度計測部、制御方法選択部および制御部を備える。なお、制御方法選択部および制御部は、1つの制御装置で兼務されてもよい。また、この炊飯器では、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程および蒸らし工程を経て米等が炊き上げられる。なお、必要に応じて蒸らし工程後に保温工程が設けられてもよい。鍋収容部には、鍋が着脱自在に収容される。加熱部は、鍋収容部内において鍋と接触するように配置される。そして、この加熱部は、鍋を加熱する。なお、この加熱部は、外部加熱式(物質の外部にあり、熱伝導・輻射・対流などによって物質の表面より徐々に内部へ加熱を進ませる加熱方式)の加熱部である。温度計測部は、鍋の外表面の温度を計測する。なお、この温度計測部は、鍋の外表面のうち加熱部近傍の外表面の温度を計測することが好ましい。また、加熱部が鍋の底面の外周部分に接触する場合、温度計測部は、底面の中央部分の温度を計測することが好ましい。制御方法選択部は、加熱部に対して第1加熱制御が実行されているときに、「温度計測部において計測される温度(以下「計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「変化指標値」という)」または「第1加熱制御開始時から所定時間経過した時の計測温度(以下「規定時計測温度」という)」を基準に照らし合わせて、三以上の制御方法の中から一の制御方法を選択する。なお、この基準では、変化指標値または規定時計測温度の範囲が制御方法に対応付けられている。具体的には、例えば、変化指標値または規定時経過温度が第1基準値未満であれば第1加熱制御方法が選択され、変化指標値または規定時経過温度が第1基準値以上第2基準値未満であれば第2加熱制御方法が選択され、変化指標値または規定時経過温度が第2基準値以上であれば第3加熱制御方法が選択されるように設計されることが考えられる。つまり、加熱部と鍋との間に異物が存在しない場合、第1加熱制御方法が選択され、加熱部と鍋との間に異物が存在するがその異物が少なかったり小さかったりする場合、第2加熱制御方法が選択され、加熱部と鍋との間に大きな異物が存在したり異物が多く存在したりする場合、第3加熱制御方法が選択されるように設計されるということである。また、「変化指標値」とは、「所定期間における温度勾配」、「計測温度が規定温度に到達するまでの時間の長さ」等である(以下同じ)。また、三以上の制御方法の中には、第1加熱制御が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。第1加熱制御が含まれない場合とは、例えば、第1加熱制御が「異物検知用に特別に用意される制御」である場合である。制御部は、制御方法選択部において選択された制御方法に基づいて加熱部を制御する。なお、この炊飯器では、(i)炊き上げ工程で制御方法選択部および制御部が共に動作されてもよいし、(ii)炊き上げ工程で制御方法選択部が動作され、炊き上げ工程および保温工程で制御部が動作されてもよいし、(iii)炊き上げ工程で制御方法選択部が動作され、保温工程で制御部が動作されてもよい。
すなわち、この炊飯器では、炊き上げ工程等(第1加熱制御実行時の工程)の最中に制御方法選択部により「異物の有無を検知する処理」および「異物の数、大きさを推定する処理」が実行され、「異物の有無」、「異物が存在する場合にはその異物の数、大きさ」に応じて適切な制御方法が選択される。したがって、この炊飯器は、ヒータ上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる。
本発明の第3局面に係る炊飯器は、鍋、鍋収容部、加熱部、温度計測部、判定部および判定部実行部を備える。なお、判定部および判定部実行部は、1つの制御装置で兼務されてもよい。また、この炊飯器では、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程および蒸らし工程を経て米等が炊き上げられる。なお、必要に応じて蒸らし工程後に保温工程が設けられてもよい。鍋収容部には、鍋が着脱自在に収容される。加熱部は、鍋収容部内において鍋と接触するように配置される。そして、この加熱部は、鍋を加熱する。なお、この加熱部は、外部加熱式(物質の外部にあり、熱伝導・輻射・対流などによって物質の表面より徐々に内部へ加熱を進ませる加熱方式)の加熱部である。温度計測部は、鍋の外表面の温度を計測する。なお、この温度計測部は、鍋の外表面のうち加熱部近傍の外表面の温度を計測することが好ましい。また、加熱部が鍋の底面の外周部分に接触する場合、温度計測部は、底面の中央部分の温度を計測することが好ましい。判定部は、加熱部に対して加熱制御が実行されているときに、「温度計測部において計測される温度(以下「計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「変化指標値」という)」または「加熱制御開始時から所定時間経過した時の計測温度(以下「規定時計測温度」という)」に基づいて運転状態を判定する。上述の通り、ヒータ上に異物が付着すると、ヒータと鍋との間に隙間が生じ、ヒータの熱が、温度センサに伝わりやすくなってしまう。また、ヒータ上に比較的大きな異物が付着すると、ヒータ上に比較的小さな異物が付着する場合に比べて、さらにヒータの熱が温度センサに伝わりやすくなってしまう。このため、判定部は、「変化指標値または規定時経過温度が第1基準値未満であれば、加熱部と鍋との間に異物が存在しない状態での運転であり、変化指標値または規定時経過温度が第1基準値以上であれば、加熱部と鍋との間に異物が存在する状態での運転である」と判定したり、「変化指標値または規定時経過温度が第2基準値未満であれば、加熱部と鍋との間に少量の異物が存在する状態での運転であり、変化指標値または規定時経過温度が第2基準値以上であれば、加熱部と鍋との間に多量の異物が存在する状態での運転である」と判定したりする。また、「変化指標値」とは、「所定期間における温度勾配」、「計測温度が規定温度に到達するまでの時間の長さ」等である(以下同じ)。判定部実行部は、判定部を複数回実行させる。なお、この判定部実行部は、同一の工程において判定部を複数回実行させてもよいし、異なる工程それぞれにおいて判定部を実行させてもよい。また、この炊飯器は、判定部において判定された複数の運転状態の情報に基づいて制御方法を選択する制御方法選択部と、その制御方法選択部において選択された制御方法に基づいて加熱部を制御する制御部とをさらに備えるのが好ましい。
すなわち、この炊飯器では、判定部を複数回実行させることにより、現状の運転が、加熱部と鍋との間に異物が存在しない状態での運転であるのか、加熱部と鍋との間に少量の異物が存在する状態での運転であるのか、加熱部と鍋との間に多量の異物が存在する状態での運転であるのか等を判別することができる。このため、この炊飯器では、各運転状態に応じて適正な加熱制御方法を選択することができる。したがって、この炊飯器は、ヒータ上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100は、図1、図2および図3に示されるように、主に、本体200、蓋体300および内鍋400から構成される。以下、この電気炊飯器100の構成部品および制御方法等について詳述する。
なお、この電気炊飯器100には、図1に示されるように、オプションとして蒸し鍋500が用意されている。この蒸し鍋500の外周部分には、ほぼ全周に亘って複数の開口510が形成されている。このため、蒸し鍋500上に置かれた食材には、下段で行われる炊飯によって生じる蒸気が供給される。その結果、蒸し鍋500上に置かれた食材が蒸される。
<電気炊飯器の構成部品>
1.本体
本体200は、図1、図2および図3に示されるように、主に、本体ケース210、熱板220、温度センサ230、室温センサ(図示せず)、保温ヒータ240、操作パネル250、制御回路基板260および電源回路基板(図示せず)から構成される。以下、本体200の各構成部品等について詳述する。
1.本体
本体200は、図1、図2および図3に示されるように、主に、本体ケース210、熱板220、温度センサ230、室温センサ(図示せず)、保温ヒータ240、操作パネル250、制御回路基板260および電源回路基板(図示せず)から構成される。以下、本体200の各構成部品等について詳述する。
(1)本体ケース
本体ケース210は、図3に示されるように、主に、鋼板製の内壁部材211および外壁部材212から形成されている。内壁部材211は、底壁213を有する筒状体であって、内部に内鍋400を収容することができる。なお、内壁部材211は、外壁部材212に嵌め込まれて一体化されている。
本体ケース210は、図3に示されるように、主に、鋼板製の内壁部材211および外壁部材212から形成されている。内壁部材211は、底壁213を有する筒状体であって、内部に内鍋400を収容することができる。なお、内壁部材211は、外壁部材212に嵌め込まれて一体化されている。
また、この本体ケース210の前面には、図2に示されるように、前面パネル214が設けられている。この前面パネル214は、ヒンジ機構215を介して開閉自在に本体ケース210に取り付けられている。なお、この前面パネル214が閉じられると、図1に示されるように、前面パネル214により操作パネル250が覆われ、操作パネル250が保護される状態となる。なお、この状態では、ユーザが操作ボタン252の一部を操作することができない。一方、この前面パネル214が開かれると、図2に示されるように、操作パネル250が露出し、ユーザが操作ボタン252の全てを操作することができる状態となる。
(2)熱板
熱板220は、略円環板状の部材であって、内壁部材211の底壁213上に配置されている。そして、この熱板220には、炊飯用加熱源としての炊飯ヒータ221が埋設されている。なお、この熱板220は、ビス孔(図示せず)を有する複数個の脚部(図示せず)を有しており、その脚部のビス孔を介して内壁部材211にビス止めされている。
熱板220は、略円環板状の部材であって、内壁部材211の底壁213上に配置されている。そして、この熱板220には、炊飯用加熱源としての炊飯ヒータ221が埋設されている。なお、この熱板220は、ビス孔(図示せず)を有する複数個の脚部(図示せず)を有しており、その脚部のビス孔を介して内壁部材211にビス止めされている。
(3)温度センサ
温度センサ230は、先端部が上を向くようにして熱板220の中央孔222に挿通されており、スプリング(図示せず)により上方に向かって付勢されている。また、この温度センサ230の後端には永久磁石(図示せず)が取り付けられると共に、その下方にはリードスイッチ(図示せず)が配置されている。そして、温度センサ230は、本体ケース210に内鍋400が収容されていない状態では、先端部が内壁部材211の底壁213より上方に突出し、リードスイッチから乖離した状態となっている。つまり、本体ケース210に内鍋400が収容されていない状態では、リードスイッチがオフ状態となっている。なお、この状態では、電気炊飯器100は、操作ボタン(後述)等が操作されても、全く動作しない。その一方、本体ケース210に内鍋400が収容されると、温度センサ230が内鍋400の底壁401の外面に当接した状態で下方に押し下げられ、その結果、その後端に取り付けられた永久磁石がリードスイッチに近接してリードスイッチをオン状態とする。そして、このリードスイッチがオン状態となると、電気炊飯器100が動作可能な状態となる。すなわち、この温度センサ230は、内鍋400の底壁401の外面の温度を検知する役目を担っているだけではなく、安全装置としての役目も担っている。
温度センサ230は、先端部が上を向くようにして熱板220の中央孔222に挿通されており、スプリング(図示せず)により上方に向かって付勢されている。また、この温度センサ230の後端には永久磁石(図示せず)が取り付けられると共に、その下方にはリードスイッチ(図示せず)が配置されている。そして、温度センサ230は、本体ケース210に内鍋400が収容されていない状態では、先端部が内壁部材211の底壁213より上方に突出し、リードスイッチから乖離した状態となっている。つまり、本体ケース210に内鍋400が収容されていない状態では、リードスイッチがオフ状態となっている。なお、この状態では、電気炊飯器100は、操作ボタン(後述)等が操作されても、全く動作しない。その一方、本体ケース210に内鍋400が収容されると、温度センサ230が内鍋400の底壁401の外面に当接した状態で下方に押し下げられ、その結果、その後端に取り付けられた永久磁石がリードスイッチに近接してリードスイッチをオン状態とする。そして、このリードスイッチがオン状態となると、電気炊飯器100が動作可能な状態となる。すなわち、この温度センサ230は、内鍋400の底壁401の外面の温度を検知する役目を担っているだけではなく、安全装置としての役目も担っている。
(4)室温センサ
室温センサは、制御回路基板260上の外気に開放された所定の位置に設けられており、電気炊飯器が設置される室内の温度を検知する。
室温センサは、制御回路基板260上の外気に開放された所定の位置に設けられており、電気炊飯器が設置される室内の温度を検知する。
(5)保温ヒータ
保温ヒータ240は、内壁部材211の上方外周部に設けられ、内壁部材211を介して内鍋400を側面周囲から加熱することができる。
保温ヒータ240は、内壁部材211の上方外周部に設けられ、内壁部材211を介して内鍋400を側面周囲から加熱することができる。
(6)操作パネル
操作パネル250は、図2に示されるように、本体200の前面に設けられており、主に、表示部251および複数の操作ボタン252から構成されている。
操作パネル250は、図2に示されるように、本体200の前面に設けられており、主に、表示部251および複数の操作ボタン252から構成されている。
表示部251には、時刻、炊飯予約時刻、炊飯時間等の時間データその他のデータが表示される。
操作ボタン252は、例えば、吸水工程を省いた早炊き動作、おかゆの調理等のような調理メニューを選択したり、再加熱したり、炊飯時刻等を予約するためのタイマ設定を行ったりする場合に用いられる。
(7)制御回路基板
制御回路基板260は、マイクロコンピュータ261(図4参照)を有しており、炊飯制御、保温制御、タイマ制御などを実行する。なお、この制御回路基板260は、図3に示されるように、操作パネル250の後方に配置されている。また、マイクロコンピュータ261は、図4に示されるように、温度センサ230、室温センサ(図示せず)、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252に電気的に接続されており、「操作ボタン252からの操作信号」および「温度センサ230および室温センサにおいて検出される検出温度の情報」がマイクロコンピュータ261へ送信される。そして、このマイクロコンピュータ261は、例えば、(a)操作信号等に基づいて表示部251の表示内容を切換えたり、(b)操作信号等に基づいて炊飯ヒータ221、保温ヒータ240等の制御方法を選択して実行したり、(c)温度センサ230および室温センサから検出温度の情報を収集して表示部251に表示したり、(d)温度センサ230および室温センサからの検出温度の情報を利用して炊飯ヒータ221、保温ヒータ240への通電を制御したりする。
制御回路基板260は、マイクロコンピュータ261(図4参照)を有しており、炊飯制御、保温制御、タイマ制御などを実行する。なお、この制御回路基板260は、図3に示されるように、操作パネル250の後方に配置されている。また、マイクロコンピュータ261は、図4に示されるように、温度センサ230、室温センサ(図示せず)、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252に電気的に接続されており、「操作ボタン252からの操作信号」および「温度センサ230および室温センサにおいて検出される検出温度の情報」がマイクロコンピュータ261へ送信される。そして、このマイクロコンピュータ261は、例えば、(a)操作信号等に基づいて表示部251の表示内容を切換えたり、(b)操作信号等に基づいて炊飯ヒータ221、保温ヒータ240等の制御方法を選択して実行したり、(c)温度センサ230および室温センサから検出温度の情報を収集して表示部251に表示したり、(d)温度センサ230および室温センサからの検出温度の情報を利用して炊飯ヒータ221、保温ヒータ240への通電を制御したりする。
また、マイクロコンピュータ261には、揮発性のRAM262および不揮発性のEEPROM(登録商標)263が搭載されている。そして、このEEPROM(登録商標)263には、各種プログラム、データ等が格納される。
(8)電源回路基板
電源回路基板は、制御回路基板260と同様に、操作パネル250の後方に配置されると共に温度センサ230、室温センサ、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252等に接続されており、温度センサ230、室温センサ、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252等へ適切な電力を供給する。
電源回路基板は、制御回路基板260と同様に、操作パネル250の後方に配置されると共に温度センサ230、室温センサ、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252等に接続されており、温度センサ230、室温センサ、炊飯ヒータ221、保温ヒータ240、表示部251および操作ボタン252等へ適切な電力を供給する。
2.蓋体
蓋体300は、図3に示されるように、主に、外蓋体310および内蓋体320から構成されている。なお、外蓋体310および内蓋体320は、ビス(図示せず)により一体的に固定されていると共にその間に断熱空間SPを形成して外部への放熱を抑制している。また、内蓋体320の下方には内鍋用の内蓋330および蒸し鍋用の内蓋340が着脱自在に取り付けられており、内鍋400、蒸し鍋500から外部への放熱を抑制している。
蓋体300は、図3に示されるように、主に、外蓋体310および内蓋体320から構成されている。なお、外蓋体310および内蓋体320は、ビス(図示せず)により一体的に固定されていると共にその間に断熱空間SPを形成して外部への放熱を抑制している。また、内蓋体320の下方には内鍋用の内蓋330および蒸し鍋用の内蓋340が着脱自在に取り付けられており、内鍋400、蒸し鍋500から外部への放熱を抑制している。
また、外蓋体310に蒸気口350が形成されていると共に、外蓋体310と内蓋体320との間に蒸気排出通路355が形成されている。そして、内鍋400内での蒸気圧が閾値以上になると、蒸気が蒸気排出通路355を介して蒸気口350から排出される。
また、蓋体300は、ヒンジ機構360を介して本体ケース210に対して開閉自在に装着されている。また、この蓋体300は、開蓋時、上方へ引き上げられることによって本体ケース210から脱離させることができるようになっている。このため、この蓋体300は、丸洗い等をすることができる構成となっている。
3.内鍋
内鍋400は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料から形成されており、本体200に着脱自在に収容される。
内鍋400は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料から形成されており、本体200に着脱自在に収容される。
<電気炊飯器の炊飯制御>
この電気炊飯器100では、図5および図6に示されるように、吸水工程P1、第1昇温工程P2、合数判定工程P3、第2昇温工程P4、炊き上げ工程P5および蒸らし工程P6を経て炊飯が行われる。なお、必要に応じて、蒸らし工程P6後に保温工程P7が実行されてもよい。以下、これらの工程P1〜P7それぞれについて詳述する。
この電気炊飯器100では、図5および図6に示されるように、吸水工程P1、第1昇温工程P2、合数判定工程P3、第2昇温工程P4、炊き上げ工程P5および蒸らし工程P6を経て炊飯が行われる。なお、必要に応じて、蒸らし工程P6後に保温工程P7が実行されてもよい。以下、これらの工程P1〜P7それぞれについて詳述する。
(1)吸水工程
吸水工程P1では、内鍋内の炊飯対象物(例えば、米等)および水(以下、炊飯対象物と水を合わせて「内容物」と称する)が所定温度(例えば、約43℃)まで上昇させられ、その所定温度で炊飯対象物に水が吸収させられる。
吸水工程P1では、内鍋内の炊飯対象物(例えば、米等)および水(以下、炊飯対象物と水を合わせて「内容物」と称する)が所定温度(例えば、約43℃)まで上昇させられ、その所定温度で炊飯対象物に水が吸収させられる。
なお、吸水工程P1におけるヒータ出力および加熱制御時間等は、例えば、図12に示されるように設定されている。すなわち、吸水工程P1では、温度センサ230の検出温度が43℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比13/16で制御される(図7参照)。
(2)第1昇温工程
第1昇温工程P2では、内容物が所定温度(例えば、約53℃)まで上昇させられる。
なお、第1昇温工程P2におけるヒータ出力および加熱制御時間等は、例えば、図12に示されるように設定されている。すなわち、第1昇温工程P2では、温度センサ230の検出温度が53℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比16/16で制御される。
第1昇温工程P2では、内容物が所定温度(例えば、約53℃)まで上昇させられる。
なお、第1昇温工程P2におけるヒータ出力および加熱制御時間等は、例えば、図12に示されるように設定されている。すなわち、第1昇温工程P2では、温度センサ230の検出温度が53℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比16/16で制御される。
(3)合数判定工程
合数判定工程P3では、合数に応じて温度上昇が異なることを利用して内鍋400内の炊飯対象物の合数が判定される。なお、温度上昇が小さいほど合数は多くなる。ちなみに、本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、3合、2合、1合および0.5合の4種類の合数が判定される。
合数判定工程P3では、合数に応じて温度上昇が異なることを利用して内鍋400内の炊飯対象物の合数が判定される。なお、温度上昇が小さいほど合数は多くなる。ちなみに、本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、3合、2合、1合および0.5合の4種類の合数が判定される。
(4)第2昇温工程
第2昇温工程P4では、内容物が沸騰状態になるまで加熱される。
第2昇温工程P4では、内容物が沸騰状態になるまで加熱される。
なお、第2昇温工程P4では、図12に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、「温度センサ230の検出温度が115℃に到達するまで」又は「第2昇温工程開始時から420秒が経過するまで」、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比9/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される(図8参照)。また、合数が2合である場合、「温度センサ230の検出温度が115℃に到達するまで」又は「第2昇温工程開始時から360秒が経過するまで」、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比9/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される。また、合数が1合である場合、「温度センサ230の検出温度が115℃に到達するまで」又は「第2昇温工程開始時から300秒が経過するまで」、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、「温度センサ230の検出温度が115℃に到達するまで」又は「第2昇温工程開始時から300秒が経過するまで」、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。
(5)炊き上げ工程
炊き上げ工程P5では、内鍋400内の水がなくなるまで沸騰状態が維持される。
なお、本発明の実施の形態において、この炊き上げ工程P5では、マイクロコンピュータ261により通常の炊き上げ制御が開始されると同時に、図9に示されるフローチャートに従って異物検知処理が実行される。なお、ここにいう「異物検知処理」とは、熱板220と内鍋400の底壁401との間に米粒等の異物が存在しないかを検知するための処理である。
炊き上げ工程P5では、内鍋400内の水がなくなるまで沸騰状態が維持される。
なお、本発明の実施の形態において、この炊き上げ工程P5では、マイクロコンピュータ261により通常の炊き上げ制御が開始されると同時に、図9に示されるフローチャートに従って異物検知処理が実行される。なお、ここにいう「異物検知処理」とは、熱板220と内鍋400の底壁401との間に米粒等の異物が存在しないかを検知するための処理である。
異物検知処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、温度センサ230の検出温度が130℃以下であるか否かを判定する(ステップS11)。そして、マイクロコンピュータ261が「検出温度が130℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が通常の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS12)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が130℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止すると共に小異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS14)。
ステップS12において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を継続する(ステップS13)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「炊き上げ工程において通常の炊き上げ制御が実行されたことを意味する情報(以下「通常炊き上げ制御識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS11の処理を再実行する。
また、本発明の実施の形態では、マイクロコンピュータ261により小異物検知時の炊き上げ制御が開始されると、それと同時に図10に示されるフローチャートに従って第1異物量判定処理が実行される。なお、ここにいう「異物量判定処理」とは、熱板220と内鍋400の底壁401と間に存在する米粒等の異物の数、大きさを推定するための処理である。
第1異物量判定処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、温度センサ230の検出温度が135℃以下であるか否かを判定する(ステップS21)。そして、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が小異物検知時の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS22)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、小異物検知時の炊き上げ制御を停止すると共に中異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS24)。
ステップS22において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、小異物検知時の炊き上げ制御を継続する(ステップS23)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「炊き上げ工程において小異物検知時の炊き上げ制御が実行されたことを意味する情報(以下「小異物検知時炊き上げ制御識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS21の処理を再実行する。
また、本発明の実施の形態では、マイクロコンピュータ261により中異物検知時の炊き上げ制御が開始されると、それと同時に図11に示されるフローチャートに従って第2異物量判定処理が実行される。
第2異物量判定処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、温度センサ230の検出温度が140℃以下であるか否かを判定する(ステップS31)。そして、マイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が中異物検知時の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS32)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時の炊き上げ制御を停止して、後述する蒸らし制御を実行し始める(ステップS34)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「炊き上げ工程において炊き上げ制御が実行されなかったことを意味する情報(以下「炊き上げ制御不実施識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。
ステップS32において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時の炊き上げ制御を継続する(ステップS33)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「炊き上げ工程において中異物検知時の炊き上げ制御が実行されたことを意味する情報(以下「中異物検知時炊き上げ制御識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS31の処理を再実行する。
以下、「通常の炊き上げ制御」、「小異物検知時の炊き上げ制御」および「中異物検知時の炊き上げ制御」について詳述する。
(5−1)通常の炊き上げ制御
通常の炊き上げ制御では、図12に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が135℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比10/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が130℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比9/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。
通常の炊き上げ制御では、図12に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が135℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比10/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が130℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比9/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力および保温ヒータ240の出力が共にデューティ比8/16で制御される。
(5−2)小異物検知時の炊き上げ制御
小異物検知時の炊き上げ制御では、図13に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が135℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比6/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比10/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が130℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比5/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比11/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。
小異物検知時の炊き上げ制御では、図13に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が135℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比6/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比10/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が130℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比5/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比11/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が126℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。
(5−3)中異物検知時の炊き上げ制御
中異物検知時の炊き上げ制御では、図14に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が148℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比6/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比10/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が142℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比5/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比11/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が136℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が136℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。
中異物検知時の炊き上げ制御では、図14に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が148℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比6/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比10/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が142℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比5/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比11/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が136℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が136℃に到達するまで、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比4/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比12/16で制御される。
(6)蒸らし工程
蒸らし工程P6では、炊きあがったご飯等が蒸らされる。
なお、蒸らし工程P6では、図12に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が104℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が101℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が101℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
蒸らし工程P6では、炊きあがったご飯等が蒸らされる。
なお、蒸らし工程P6では、図12に示されるように、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が104℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が101℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が101℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
(7)保温工程
保温工程P7では、蒸らされたご飯が保温される。なお、蒸らし工程後のご飯がユーザにより直ぐに食される場合、この保温工程P7は行われない。
保温工程P7では、蒸らされたご飯が保温される。なお、蒸らし工程後のご飯がユーザにより直ぐに食される場合、この保温工程P7は行われない。
なお、本発明の実施の形態において、この保温工程では、炊き上げ工程において実行された炊き上げ制御の種別(通常の炊き上げ制御,小異物検知時の炊き上げ制御,中異物検知時の炊き上げ制御,炊き上げ制御なし)に応じて一の保温制御が選択され、その選択された保温制御が実行される。なお、炊き上げ工程において実行された炊き上げ制御の種別は、炊き上げ工程においてEEPROM(登録商標)263に書き込まれた識別情報(通常炊き上げ制御識別情報,小異物検知時炊き上げ制御識別情報,中異物検知時炊き上げ制御識別情報,炊き上げ制御不実施識別情報)を参照することにより判別することができる。
すなわち、マイクロコンピュータ261は、炊き上げ制御の識別情報が「通常炊き上げ制御識別情報」または「炊き上げ制御不実施識別情報」である場合、図12に示される通常の保温制御を実行し、炊き上げ制御の識別情報が「小異物検知時炊き上げ制御識別情報」である場合、図13に示される小異物検知時の保温制御を実行し、炊き上げ制御の識別情報が「中異物検知時炊き上げ制御識別情報」である場合、図14に示される中異物検知時の保温制御を実行する。なお、本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、通常の保温制御、小異物検知時の保温制御、中異物検知時の保温制御の順に、目標温度が高く設定されるが保温ヒータ240の出力は低く設定される。
以下、「通常の保温制御」、「小異物検知時の保温制御」および「中異物検知時の保温制御」について詳述する。
(7−1)通常の保温制御
通常の保温制御では、図12に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が65℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。
通常の保温制御では、図12に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が65℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比7/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。
(7−2)小異物検知時の保温制御
小異物検知時の保温制御では、図13に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比4/16で制御される。
小異物検知時の保温制御では、図13に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が67℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比6/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比4/16で制御される。
(7−3)中異物検知時の保温制御
中異物検知時の保温制御では、図14に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が71℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比4/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が71℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比3/16で制御される。
中異物検知時の保温制御では、図14に示されるように、室温センサにおいて計測される室温に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。すなわち、室温が5℃から17℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が69℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御されると共に、保温ヒータ240の出力がデューティ比5/16で制御される。また、室温が18℃から27℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が71℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比4/16で制御される。また、室温が28℃から35℃の範囲内である場合、温度センサ230の検出温度が71℃で一定となるように、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比0/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比3/16で制御される。
<異物存在報知機能>
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、マイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識されると、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示する。なお、「炊き上げ制御不実施識別情報」は不揮発性のEEPROM(登録商標)263に格納されているので、一度、電気炊飯器100が外部電源から遮断された場合(コンセントを抜かれた場合、停電になった場合等)であっても、電源復帰時に再度、表示部251にその情報が表示される。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、マイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識されると、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示する。なお、「炊き上げ制御不実施識別情報」は不揮発性のEEPROM(登録商標)263に格納されているので、一度、電気炊飯器100が外部電源から遮断された場合(コンセントを抜かれた場合、停電になった場合等)であっても、電源復帰時に再度、表示部251にその情報が表示される。
<本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、炊き上げ工程中に異物検知処理が実行され、熱板220上に異物が検知されると、「通常の炊き上げ制御」が「小異物検知時の炊き上げ制御」に変更され、熱板220上に異物が検知されないと、「通常の炊き上げ制御」が継続される。そして、「小異物検知時の炊き上げ制御」の実行中に第1異物量判定処理が実行され、異物の数、大きさが第1基準外であると、「小異物検知時の炊き上げ制御」が「中異物検知時の炊き上げ制御」に変更され、異物の数、大きさが第1基準内であると、「小異物検知時の炊き上げ制御」が継続される。そして、「中異物検知時の炊き上げ制御」の実行中に第2異物量判定処理が実行され、異物の数、大きさが第2基準外であると、「中異物検知時の炊き上げ制御」が「蒸らし制御」に変更され(つまり、炊き上げ制御がスキップされる)、異物の数、大きさが第2基準内であると、「中異物検知時の炊き上げ制御」が継続される。つまり、この電気炊飯器100では、異物の数、大きさに応じて適切な炊き上げ制御が実行されるようになっている。したがって、この電気炊飯器100は、熱板220上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる。
(1)
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、炊き上げ工程中に異物検知処理が実行され、熱板220上に異物が検知されると、「通常の炊き上げ制御」が「小異物検知時の炊き上げ制御」に変更され、熱板220上に異物が検知されないと、「通常の炊き上げ制御」が継続される。そして、「小異物検知時の炊き上げ制御」の実行中に第1異物量判定処理が実行され、異物の数、大きさが第1基準外であると、「小異物検知時の炊き上げ制御」が「中異物検知時の炊き上げ制御」に変更され、異物の数、大きさが第1基準内であると、「小異物検知時の炊き上げ制御」が継続される。そして、「中異物検知時の炊き上げ制御」の実行中に第2異物量判定処理が実行され、異物の数、大きさが第2基準外であると、「中異物検知時の炊き上げ制御」が「蒸らし制御」に変更され(つまり、炊き上げ制御がスキップされる)、異物の数、大きさが第2基準内であると、「中異物検知時の炊き上げ制御」が継続される。つまり、この電気炊飯器100では、異物の数、大きさに応じて適切な炊き上げ制御が実行されるようになっている。したがって、この電気炊飯器100は、熱板220上に付着する異物の数、大きさに関わらず、米等を適正に炊き上げることができる。
また、この電気炊飯器100では、上述の通り、異物の数、大きさが第2基準外であると、「中異物検知時の炊き上げ制御」が、消費電力が比較的小さい「蒸らし制御」に変更される(つまり、炊き上げ制御がスキップされる)。つまり、この電気炊飯器100では、異物の数、大きさが第2基準外になると、炊飯ヒータ221への電力供給量が抑制される。したがって、この電気炊飯器100では、異物が比較的多かったり大きかったりする場合に起こり得る電力ヒューズの溶断を防止することができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、保温工程において、炊き上げ工程で実行された炊き上げ制御の種別(通常の炊き上げ制御,小異物検知時の炊き上げ制御,中異物検知時の炊き上げ制御,炊き上げ制御なし)に応じて一の保温制御が選択され、その選択された保温制御が実行される。このため、この電気炊飯器100では、熱板220上に付着する異物の数、大きさに関わらず、炊き上がったご飯等を適正な温度で一定期間保存することができる。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、保温工程において、炊き上げ工程で実行された炊き上げ制御の種別(通常の炊き上げ制御,小異物検知時の炊き上げ制御,中異物検知時の炊き上げ制御,炊き上げ制御なし)に応じて一の保温制御が選択され、その選択された保温制御が実行される。このため、この電気炊飯器100では、熱板220上に付着する異物の数、大きさに関わらず、炊き上がったご飯等を適正な温度で一定期間保存することができる。
(3)
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、マイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識されると、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示する。また、一度、電気炊飯器100が外部電源から遮断された場合(コンセントを抜かれた場合、停電になった場合等)であっても、電源復帰時に再度、表示部251にその情報が表示される。このため、この電気炊飯器100は、熱板220に異物が付着している場合、ユーザに対してその異物の除去を促すことができる。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器100では、マイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識されると、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示する。また、一度、電気炊飯器100が外部電源から遮断された場合(コンセントを抜かれた場合、停電になった場合等)であっても、電源復帰時に再度、表示部251にその情報が表示される。このため、この電気炊飯器100は、熱板220に異物が付着している場合、ユーザに対してその異物の除去を促すことができる。
<変形例>
下記に上述の実施の形態に係る電気炊飯器の変形例を示す。これらの変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
(A)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では炊き上げ工程P5中の異物検知処理、第1異物量判定処理および第2異物量判定処理において、「所定時間内における温度センサ230の検出温度が基準値を超えたか否か」を判定することにより、異物の有無、異物の数や大きさを推定したが、異物検知処理、第1異物量判定処理および第2異物量判定処理において「所定時間経過時点での温度センサ230の検出温度が基準値を超えたか否か」、「温度勾配が基準値を超えたか否か」、「温度センサ230の検出温度が規定温度に到達するまでの時間の長さが基準値より低いか否か」等を判定することにより、異物の有無、異物の数や大きさが推定されてもかまわない。
下記に上述の実施の形態に係る電気炊飯器の変形例を示す。これらの変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
(A)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では炊き上げ工程P5中の異物検知処理、第1異物量判定処理および第2異物量判定処理において、「所定時間内における温度センサ230の検出温度が基準値を超えたか否か」を判定することにより、異物の有無、異物の数や大きさを推定したが、異物検知処理、第1異物量判定処理および第2異物量判定処理において「所定時間経過時点での温度センサ230の検出温度が基準値を超えたか否か」、「温度勾配が基準値を超えたか否か」、「温度センサ230の検出温度が規定温度に到達するまでの時間の長さが基準値より低いか否か」等を判定することにより、異物の有無、異物の数や大きさが推定されてもかまわない。
なお、上述の一つ目の例では、所定時間経過時点での温度センサ230の検出温度が基準値を超えた場合、制御変更が行われ、同検出温度が基準値内である場合、そのときに実行されている制御が継続される。また、二つ目の例では、温度勾配が基準値を超えた場合、制御変更が行われ、温度勾配が基準値以内である場合、そのときに実行されている制御が継続される。また、三つ目の例では、温度センサ230の検出温度が規定温度に到達するまでの時間が基準値より短かった場合、制御変更が行われ、同時間が基準値よりも長かった場合、そのときに実行されている制御が継続される。
(B)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100ではマイクロコンピュータ261にEEPROM(登録商標)263が搭載されていたが、EEPROM(登録商標)263に代えてフラッシュメモリが搭載されてもかまわない。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100ではマイクロコンピュータ261にEEPROM(登録商標)263が搭載されていたが、EEPROM(登録商標)263に代えてフラッシュメモリが搭載されてもかまわない。
(C)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では第1異物量判定処理および第2異物量判定処理が用意されていたが、異物量判定処理として第1異物量判定処理のみが用意されていてもよいし、上記異物量判定処理に加えて更に第3異物量判定処理、第4異物量判定処理等が用意されてもよい。後者のようにすれば、異物の数、大きさを更に詳細に推定することができ、異物の数、大きさに応じて更に適正な炊き上げ制御を実行することができる。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では第1異物量判定処理および第2異物量判定処理が用意されていたが、異物量判定処理として第1異物量判定処理のみが用意されていてもよいし、上記異物量判定処理に加えて更に第3異物量判定処理、第4異物量判定処理等が用意されてもよい。後者のようにすれば、異物の数、大きさを更に詳細に推定することができ、異物の数、大きさに応じて更に適正な炊き上げ制御を実行することができる。
(D)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では異物検知処理において基準値に対する判定ステップが一段階しか設けられていなかったが、図15に示されるように異物検知処理において基準値に対する判定ステップが二段階で設けられてもよい。このようにすることにより、異物検知処理および異物量判定処理を同時に行うことができる。なお、図15では、説明の都合上、基準値に対する判定ステップが二段階でしか設けられていないが、基準値に対する判定ステップは三段階以上設けられてもよい。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では異物検知処理において基準値に対する判定ステップが一段階しか設けられていなかったが、図15に示されるように異物検知処理において基準値に対する判定ステップが二段階で設けられてもよい。このようにすることにより、異物検知処理および異物量判定処理を同時に行うことができる。なお、図15では、説明の都合上、基準値に対する判定ステップが二段階でしか設けられていないが、基準値に対する判定ステップは三段階以上設けられてもよい。
本変形例に係る異物検知兼異物量判定処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、温度センサ230の検出温度が135℃以下であるか否かを判定する(ステップS61)。そして、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が通常の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS62)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止すると共に中異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS67)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。
ステップS62において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、温度センサ230の検出温度が132℃以下であるか否かを判定する(ステップS63)。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS61の処理を再実行する。
ステップS63において、マイクロコンピュータ261が「検出温度が132℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が通常の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS64)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が132℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止すると共に小異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS66)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、小異物検知時炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。
ステップS64において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を継続する(ステップS65)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、通常炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS63の処理を再実行する。
(E)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では炊き上げ工程において異物検知処理および異物量判定処理が行われたが、例えば、第2昇温工程において異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよいし、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で異物量判定処理が行われてもよいし、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で再度の異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよい。また、第2昇温工程および炊き上げ工程でそれぞれ、異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよい。以下、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で再度の異物検知処理および異物量判定処理が行われる例を説明する。なお、炊き上げ工程での異物検知処理は、先の実施の形態に係る異物検知処理と同一であるので、説明を省略する。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では炊き上げ工程において異物検知処理および異物量判定処理が行われたが、例えば、第2昇温工程において異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよいし、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で異物量判定処理が行われてもよいし、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で再度の異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよい。また、第2昇温工程および炊き上げ工程でそれぞれ、異物検知処理および異物量判定処理が行われてもよい。以下、第2昇温工程で異物検知処理が行われ、炊き上げ工程で再度の異物検知処理および異物量判定処理が行われる例を説明する。なお、炊き上げ工程での異物検知処理は、先の実施の形態に係る異物検知処理と同一であるので、説明を省略する。
第2昇温工程における異物検知処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、温度センサ230の検出温度が110℃以下であるか否かを判定する(ステップS41)。そして、マイクロコンピュータ261が「検出温度が110℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、内蔵タイマの計測時間が通常の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS42)。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が110℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、「熱板220と内鍋400の底壁401との間に米粒等の異物が存在する」と判定する(ステップS44)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「熱板220と内鍋400の底壁401との間に異物が存在することを意味する情報(以下「異物存在識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。
ステップS42において、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、「熱板220と内鍋400の底壁401との間に米粒等の異物が存在しない」と判定する(ステップS43)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、「熱板220と内鍋400の底壁401との間に異物が存在しないことを意味する情報(以下「異物不存在識別情報」と称する)」をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS41の処理を再実行する。
そして、炊き上げ工程において、先ず、マイクロコンピュータ261がEEPROM(登録商標)263に書き込まれた異物有無識別情報(異物存在識別情報,異物不存在識別情報)を読み出し、異物有無識別情報が異物存在識別情報である場合、炊き上げ工程における異物検知処理を省略して異物量判定処理を実行し、異物有無識別情報が異物不存在識別情報である場合、炊き上げ工程において再度、異物検知処理を行う。
(F)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では異物検知処理において基準値に対する判定ステップが一段階しか設けられていなかったが、図17に示されるように異物検知処理において基準値に対する判定ステップが三段階で設けられてもよい。このようにすることにより、異物検知処理および異物量判定処理を同時に行うことができる。なお、図17では、基準値に対する判定ステップが三段階で設けられているが、基準値に対する判定ステップは二段階で設けられてもよいし、四段階以上設けられてもよい。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では異物検知処理において基準値に対する判定ステップが一段階しか設けられていなかったが、図17に示されるように異物検知処理において基準値に対する判定ステップが三段階で設けられてもよい。このようにすることにより、異物検知処理および異物量判定処理を同時に行うことができる。なお、図17では、基準値に対する判定ステップが三段階で設けられているが、基準値に対する判定ステップは二段階で設けられてもよいし、四段階以上設けられてもよい。
本変形例に係る異物検知兼異物量判定処理では、先ず、マイクロコンピュータ261が、内蔵タイマの計測時間が通常の炊き上げ制御開始時から所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS51)。そして、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過した」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、その所定時間経過時点での温度センサ230の検出温度が130℃以下であるか否かを判定する(ステップS52)。一方、マイクロコンピュータ261が「計測時間が所定時間を経過していない」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、ステップS51の処理を再実行する。
ステップS52において、マイクロコンピュータ261が「検出温度が130℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を継続する(ステップS55)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、通常炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が130℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、上述の所定時間経過時点での検出温度が135℃以下であるか否かを判定する(ステップS52)。
ステップS53において、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止すると共に小異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS56)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、小異物検知時炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が135℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、上述の所定時間経過時点での検出温度が140℃以下であるか否かを判定する(ステップS54)。
ステップS54において、マイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃以下である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止すると共に中異物検知時の炊き上げ制御を実行し始める(ステップS57)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時炊き上げ制御識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。一方、マイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、通常の炊き上げ制御を停止して蒸らし制御を実行し始める(ステップS58)。なお、かかる場合、マイクロコンピュータ261は、炊き上げ制御不実施識別情報をEEPROM(登録商標)263に書き込む。
(G)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では第2異物量判定処理においてマイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時の炊き上げ制御を停止して、後述する蒸らし制御を実行し始めたが、かかる場合、マイクロコンピュータ261が、炊飯制御を中断する、すなわち炊飯ヒータ221および保温ヒータ240への通電を停止するようにしてもよい。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では第2異物量判定処理においてマイクロコンピュータ261が「検出温度が140℃超である」と判定した場合、マイクロコンピュータ261は、中異物検知時の炊き上げ制御を停止して、後述する蒸らし制御を実行し始めたが、かかる場合、マイクロコンピュータ261が、炊飯制御を中断する、すなわち炊飯ヒータ221および保温ヒータ240への通電を停止するようにしてもよい。
(H)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100ではマイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識された場合、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示したが、かかる場合においてマイクロコンピュータ261がブザー等の報知器を鳴らすようにしてもよい。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100ではマイクロコンピュータ261により「炊き上げ制御不実施識別情報」が認識された場合、マイクロコンピュータ261が、表示部251に「ユーザに異物の存在を知らせ、その異物を除去するように促す情報」を表示したが、かかる場合においてマイクロコンピュータ261がブザー等の報知器を鳴らすようにしてもよい。
(I)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では蒸らし工程において合数に応じて蒸らし制御が行われたが、蒸らし工程において、保温工程と同様に、合数および炊き上げ制御の種別(通常の炊き上げ制御,小異物検知時の炊き上げ制御,中異物検知時の炊き上げ制御,炊き上げ制御なし)に応じて一の蒸らし制御が選択されるようにしてもよい。なお、炊き上げ工程において実行された炊き上げ制御の種別は、保温工程の説明において既に述べた通り、炊き上げ工程においてEEPROM(登録商標)263に書き込まれた識別情報(通常炊き上げ制御識別情報,小異物検知時炊き上げ制御識別情報,中異物検知時炊き上げ制御識別情報,炊き上げ制御不実施識別情報)を参照することにより判別する。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では蒸らし工程において合数に応じて蒸らし制御が行われたが、蒸らし工程において、保温工程と同様に、合数および炊き上げ制御の種別(通常の炊き上げ制御,小異物検知時の炊き上げ制御,中異物検知時の炊き上げ制御,炊き上げ制御なし)に応じて一の蒸らし制御が選択されるようにしてもよい。なお、炊き上げ工程において実行された炊き上げ制御の種別は、保温工程の説明において既に述べた通り、炊き上げ工程においてEEPROM(登録商標)263に書き込まれた識別情報(通常炊き上げ制御識別情報,小異物検知時炊き上げ制御識別情報,中異物検知時炊き上げ制御識別情報,炊き上げ制御不実施識別情報)を参照することにより判別する。
すなわち、マイクロコンピュータ261は、炊き上げ制御の識別情報が「通常炊き上げ制御識別情報」または「炊き上げ制御不実施識別情報」である場合、通常の蒸らし制御を実行し、炊き上げ制御の識別情報が「小異物検知時炊き上げ制御識別情報」である場合、小異物検知時の蒸らし制御を実行し、炊き上げ制御の識別情報が「中異物検知時炊き上げ制御識別情報」である場合、中異物検知時の蒸らし制御を実行する。
以下、「通常の蒸らし制御」、「小異物検知時の蒸らし制御」および「中異物検知時の蒸らし制御」について詳述する。
(I−1)通常の蒸らし制御
通常の蒸らし制御は、先の実施の形態に係る蒸らし制御と同一である。
通常の蒸らし制御は、先の実施の形態に係る蒸らし制御と同一である。
(I−2)小異物検知時の蒸らし制御
小異物検知時の蒸らし制御では、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。例えば、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が110℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
小異物検知時の蒸らし制御では、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。例えば、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が110℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が105℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
(I−3)中異物検知時の蒸らし制御
中異物検知時の蒸らし制御では、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。例えば、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が115℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が114℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
中異物検知時の蒸らし制御では、各合数に応じて炊飯ヒータ221および保温ヒータ240の出力が制御される。例えば、合数が3合である場合、温度センサ230の検出温度が115℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が2合である場合、温度センサ230の検出温度が114℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が1合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。また、合数が0.5合である場合、温度センサ230の検出温度が109℃で一定となるように600秒間、内容物が加熱される。なお、このとき、炊飯ヒータ221の出力がデューティ比3/16で制御され、保温ヒータ240の出力がデューティ比8/16で制御される。
なお、このように蒸らし制御に対しても合数および炊き上げ制御の種別に応じて一の蒸らし制御が選択される場合、炊き上げ制御、蒸らし制御、保温制御を一つの制御として用意しておけば、各炊き上げ制御時においてマイクロコンピュータ261がEEPROM(登録商標)263に各炊き上げ制御の識別情報を書き込む必要はない。
(J)
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では、小異物検知時の炊き上げ制御時の炊飯ヒータ221の出力が、通常の炊き上げ制御時の炊飯ヒータ221の出力よりも低く設定されたが、このようにすると十分な炊き上げができなくなるおそれがあるため、内蔵タイマ等を利用して必要に応じて炊き上げ工程時間を延長して炊き上げ制御を行うようにしてもよい。また、白米の他に、無洗米、早炊き、発芽玄米、玄米、炊き込み・おこわ等のメニューを設けるとともに、各メニューに応じた通常炊飯および異物炊飯を行うこともできる。
先の実施の形態に係る電気炊飯器100では、小異物検知時の炊き上げ制御時の炊飯ヒータ221の出力が、通常の炊き上げ制御時の炊飯ヒータ221の出力よりも低く設定されたが、このようにすると十分な炊き上げができなくなるおそれがあるため、内蔵タイマ等を利用して必要に応じて炊き上げ工程時間を延長して炊き上げ制御を行うようにしてもよい。また、白米の他に、無洗米、早炊き、発芽玄米、玄米、炊き込み・おこわ等のメニューを設けるとともに、各メニューに応じた通常炊飯および異物炊飯を行うこともできる。
100 電気炊飯器(炊飯器)
210 本体ケース(鍋収容部)
221 炊飯ヒータ(加熱部)
230 温度センサ(温度計測部)
240 保温ヒータ(加熱部)
261 マイクロコンピュータ(第1判定部,第1制御部,第2判定部,第2制御部,制御方法選択部,制御部,判定部,判定部実行部)
400 内鍋(鍋)
210 本体ケース(鍋収容部)
221 炊飯ヒータ(加熱部)
230 温度センサ(温度計測部)
240 保温ヒータ(加熱部)
261 マイクロコンピュータ(第1判定部,第1制御部,第2判定部,第2制御部,制御方法選択部,制御部,判定部,判定部実行部)
400 内鍋(鍋)
Claims (3)
- 鍋と、
前記鍋を収容する鍋収容部と、
前記鍋収容部内において前記鍋と接触するように配置され、前記鍋を加熱する加熱部と、
前記鍋の外表面の温度を計測する温度計測部と、
前記加熱部に対して第1加熱制御が実行されているときに、「前記第1加熱制御中に前記温度計測部において計測される温度(以下「第1計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「第1変化指標値」という)」または「前記第1加熱制御開始時から所定時間経過するまでの第1計測温度(以下「第1規定時内計測温度」という)」が第1基準を満たすか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部において前記第1変化指標値または前記第1規定時内計測温度が前記第1基準を満たすと判定された場合、前記第1加熱制御を継続し、前記第1判定部において前記第1変化指標値または前記第1規定時内計測温度が前記第1基準を満たさないと判定された場合、前記加熱部に対する制御を前記第1加熱制御から第2加熱制御に変更する第1制御部と、
前記第2加熱制御が実行された後、「前記第2加熱制御中に前記温度計測部において計測される温度(以下「第2計測温度」という)の時間に対する変化を示す値(以下「第2変化指標値」という)」または「前記第2加熱制御開始時から所定時間経過するまでの第2計測温度(以下「第2規定時内計測温度」という)」が第2基準を満たすか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部において前記第2変化指標値または前記第2規定時内計測温度が前記第2基準を満たすと判定された場合、前記第2加熱制御を継続し、前記第2判定部において前記第2変化指標値または前記第2規定時内計測温度が前記第2基準を満たさないと判定された場合、前記加熱部に対する制御を第2加熱制御から第3制御に変更する第2制御部と
を備える、炊飯器。 - 鍋と、
前記鍋を収容する鍋収容部と、
前記鍋収容部内において前記鍋と接触するように配置され、前記鍋を加熱する加熱部と、
前記鍋の外表面の温度を計測する温度計測部と、
前記加熱部に対して第1加熱制御が実行されているときに、「前記温度計測部において計測される温度(以下「計測温度」という)の時間に対する変化を示す値」または「前記第1加熱制御開始時から所定時間経過した時の計測温度」を基準に照らし合わせて、三以上の制御方法の中から一の制御方法を選択する制御方法選択部と、
前記制御方法選択部において選択された制御方法に基づいて前記加熱部を制御する制御部と
を備える、炊飯器。 - 鍋と、
前記鍋を収容する鍋収容部と、
前記鍋収容部内において前記鍋と接触するように配置され、前記鍋を加熱する加熱部と、
前記鍋の温度を計測する温度計測部と、
前記加熱部に対して加熱制御が実行されているときに、「前記温度計測部において計測される温度(以下「計測温度」という)の時間に対する変化を示す値」または「前記加熱制御開始時から所定時間経過した時の計測温度」に基づいて運転状態を判定する判定部と、
前記判定部を複数回実行させる判定部実行部と
を備える、炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011273234A JP2013123516A (ja) | 2011-12-14 | 2011-12-14 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011273234A JP2013123516A (ja) | 2011-12-14 | 2011-12-14 | 炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013123516A true JP2013123516A (ja) | 2013-06-24 |
Family
ID=48775127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011273234A Pending JP2013123516A (ja) | 2011-12-14 | 2011-12-14 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013123516A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6469280B1 (ja) * | 2018-04-17 | 2019-02-13 | 酵素玄米Labo株式会社 | 炊飯器 |
-
2011
- 2011-12-14 JP JP2011273234A patent/JP2013123516A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6469280B1 (ja) * | 2018-04-17 | 2019-02-13 | 酵素玄米Labo株式会社 | 炊飯器 |
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