JP3800191B2 - パン発酵モード付電気炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パン生地の発酵を行うためのパン発酵モードとパン焼き上げモードとを備えた電気炊飯器に関し、特にパン発酵モードにおける制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パンを材料から練り上げた後に発酵し、焼き上げまでを行うことができる炊飯器と兼用の調理器が特許文献1に開示されている。この調理器は、ヒータによって加熱される加熱室と、加熱室の内部に着脱自在に装着される容器と、加熱室の内部で熱風を循環させるためのファンとを備えている。容器は、パン生地の練り合わせ及び発酵に使用されると共に、焼き型にもなる。更に、炊飯ふたを容器に被せることによって、炊飯兼用の容器となる。
【0003】
この従来例の調理器は、家庭用自動パン焼き器と同様に、パン生地を材料から練り上げて発酵させ、焼き上げる工程を自動的に実行する。パンの焼き上げは、熱風循環式の加熱によって容器を均一に加熱する。また、炊飯においても、通常の電気炊飯器が内釜をヒータによって直接加熱するのと異なり、熱風循環式加熱によって容器及び炊飯ふたを均一に加熱する。
【0004】
【特許文献1】
特許第2719802号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例の調理器は、1台で炊飯器とパン焼き器の機能を兼ね備えている点で優れており便利であるが、熱風循環式の加熱を行うために通常の電気炊飯器に比べて構造が複雑で大きくなる。さらに、内部の制御回路を構成する電子部品を熱風から守るための構造も必要である。それゆえ、このような調理器は通常の電気炊飯器や電気パン焼き器に比べてかなり高価なものとなる。
【0006】
他方、発明者らは、内釜を電熱ヒータ又は電磁誘導加熱(IH)によって加熱する通常の電気炊飯器を用いて、パン生地の発酵及び焼き上げを行う実験を繰り返した。その結果、比較的簡単な制御モードを付加することにより、パン生地の発酵及び焼き上げを簡易的に行うことができることを見出した。
【0007】
本発明は、上記のような実験結果に基づいて為されたものであり、パン生地の発酵を簡易的に行うための適切な制御モードを備えた電気炊飯器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるパン発酵モード付電気炊飯器の構成は、内釜の温度を検出するための温度センサーと、該温度センサーの検出温度にしたがって前記内釜の加熱手段の通電を制御する制御手段と、炊飯モード又はパン発酵モードを選択する選択手段及び炊飯モード又はパン発酵モードの実行を開始させる開始手段を含む操作部と、炊飯モードにおける保温工程と、パン発酵モードにおけるパン保温工程と、内釜の検出を行う内釜検出回路、とを備え、前記制御手段は、前記炊飯モードが選択されてその実行が開始されたときに、前記検出温度が第1設定温度より高ければ、前記加熱手段の通電を行わないで前記内釜の冷却を待ち、かつ、前記パン発酵モードが選択されてその実行が開始されたときに、前記検出温度が第2設定温度より高ければ、前記加熱手段の通電を行わないで前記内釜の冷却を待ち、前記第2設定温度が前記第1設定温度より低く、前記パン発酵モードの開始時に前記検出温度が前記第2設定温度より高いときはエラー報知を行い、さらに炊飯制御における保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなった時点で保温工程を終了して待機状態に戻るが、パン保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなっても無視することを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、パン生地の発酵を簡易的に行うための適切な制御モードであるパン発酵モードを備えた電気炊飯器を提供することができる。炊飯モードが選択されてその実行が開始されたときに、検出温度(内釜温度)が第1設定温度(例えば60℃)以下になるまで加熱手段(電熱ヒータ又はIHコイル)の通電を行わない制御は通常の電気炊飯器で行われている。本発明のパン発酵モードを備えた電気炊飯器では、パン発酵モードが選択されて開始されたときは、検出温度が第1設定温度より低い第2設定温度(例えば5℃)以下になるまで加熱手段の通電を行わないと共に、所定の報知を行う。この報知は、表示又は(及び)ブザー鳴動等の手段を用いて行い、パン生地を内釜内に未だ入れないようにユーザに報知するものである。これによって、発酵に適していない第2設定温度より高い温度での発酵を防ぐことができる。第2設定温度より高い温度ではイースト菌が活性を失い、あるいはきめの粗いパンになるからである。
さらに、炊飯制御における保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなった時点で保温工程を終了して待機状態に戻るが、パン保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなっても無視するのは、内釜を取り出して焼き具合を確認し、パンを裏返して追加加熱を行うような場合の便宜のためである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器の側面から見た断面図である。この電気炊飯器は、パン生地の発酵を行うパン発酵モードとパンの焼上げを行うパン焼上げモードとを備えている。この電気炊飯器は、合成樹脂製のケース本体11とその内部空間に着脱自在に装着された金属製の内釜12、そしてケース本体11の上部開口を開閉するようにケース本体11の後部(図1では右側)に軸13で枢支された蓋部材14を備えている。蓋部材14の内側には内釜12の上部開口を密封する内蓋15が設けられている。
【0018】
内釜12は、ステンレス鋼板のような磁性体金属又は磁性体を含有する金属で作られている。内釜12の底部付近には、誘導加熱(IH)によって内釜12を加熱するIHコイル(加熱手段に相当する)16が設けられている。IHコイル16が交流電流で駆動されると、IHコイル16が発生する交番磁界の磁束が内釜12に渦電流を発生させる。内釜12は、この渦電流と自らの電気抵抗によって発熱する。
【0019】
また、内釜12の保持部材17の側部には保温用の側面ヒータ18がリング状に設けられている。更に、蓋部材14の内蓋15を熱伝導によって加熱し結露を防止するための上部ヒータ19がリング状に設けられている。また、内釜12の底部の中心部には、内釜12の温度を検出するための温度センサー20が設けられている。
【0020】
電気炊飯器の前面(図1では左側)の上部には、操作部及び表示部を含む操作パネル21が設けられ、その内側に第1制御基板22aが設けられている。また、第1制御基板22aの下方の空間に第2制御基板22bが設けられている。これらの制御基板22(22a+22b)には、マイクロプロセッサや温度検出回路、ブザー、電源回路等が搭載されている。また、主として制御基板22a及び22bを冷却するための電動ファン23が設けられている。この電動ファン23は、後述するように、パン発酵モードの開始時に内釜温度が高い場合に強制冷却を行う電動ファンとしても機能する。
【0021】
図2は、制御基板を含む電気炊飯器の電気回路の構成を示すブロック図である。この図に示すように、制御手段としてのマイクロコンピュータ(MPU)29と、その電源・リセット回路25が設けられている。温度センサー20の検出信号は温度検出回路26を経てマイクロコンピュータ29に入力される。また、後述する各種の押釦スイッチ(キー)を含む操作部27の信号がマイクロコンピュータ29に入力されている。また、内釜検出回路28が設けられ、その検出信号がマイクロコンピュータ29に入力されている。内釜検出回路28は、下記のIH駆動回路24のフィードバック電圧から電磁誘導負荷である内釜12の有無を検出するための回路である。
【0022】
前述のIHコイル16は、マイクロコンピュータ29によってIH駆動回路24を介して駆動制御される。IH駆動回路24は、IGBTのようなスイッチング素子、ダイオード、共振用コンデンサ等を用いて構成されており、IHコイル16に所定の高周波電流を供給する。側面ヒータ18及び上部ヒータ19は、マイクロコンピュータ29によってヒータ駆動回路30を介してオン・オフ制御される。前述の電動ファン23は、ファン駆動回路33を介してマイクロコンピュータ29によって制御される。
【0023】
また、炊き上がりの報知やキー操作音等のためのブザー31が設けられ、これもマイクロコンピュータ29によって制御される。このブザー31は、後述するパン発酵モードにおいて検出温度が所定温度より高いときにユーザに報知するための報知手段としても機能する。また、操作パネル21に設けられた表示部32が液晶表示器によって構成され、その表示内容がマイクロコンピュータ29によって設定される。
【0024】
図3は、電気炊飯器の操作パネルの構成例を示す図である。操作パネル21は操作部27と表示部32からなる。操作部27は、炊飯キー37、予約キー38、メニューキー39、時・分キー40、発酵・焼上げキー41、取消キー42及び保温キー43を備えている。炊飯キー37を押すと炊飯が開始し、炊飯インジケータ(LED)37aが点灯する。また、炊飯キー37はパン発酵モード及びパン焼上げモードを開始させる際にも押下される。つまり、炊飯キー37は各調理モードの実行を開始させる開始手段に相当する。
【0025】
予約キー38は炊飯予約の設定に使用される。この予約キー38を押すと、表示部32の時刻表示部(7セグメント表示部)45と時・分キー40を用いて炊き上がり時刻(予約時刻)の設定を行うことができる。この後、炊飯キー37を押すと、予約時刻がマイクロコンピュータ29の内蔵メモリに記憶され、予約インジケータ(LED)38aが点灯する。この際、予約設定の完了がブザー31の鳴動によって報知される。マイクロコンピュータ29は、予約時刻より炊飯に必要な時間だけ手前の時刻から炊飯を開始し、略予約時刻に飯が炊き上がるように制御する。なお、予約設定は2つの異なる時刻を設定することができ、表示部32において、予約1と予約2のインジケータで区別される。
【0026】
メニューキー39は、炊飯メニューの設定に用いられる。このメニューキー39を押すと、表示部32の上辺で点灯するステータス表示が白米、早炊き、おかゆ、玄米と順番に変わり、点灯したメニューが選択される。メニューキー39を押さなければデフォルトとして白米が設定される。
【0027】
炊飯メニューを選択するためのメニューキー39とは別に、パン発酵モード又はパン焼上げモードを選択するための発酵・焼上げキー41が設けられ、このキーを押下するたびに、表示部32の上辺で「パン発酵」又は「焼上げ」のステータス表示が交互に点灯し、点灯したほうが設定される。なお、上述のメニューキー39による炊飯メニューの設定と発酵・焼上げキー41によるパン発酵モード又はパン焼上げモードの設定は、排他的なものであり、いずれか1つのメニュー又はモードのみが選択され、そのステータス表示が点灯する。つまり、メニューキー39及び発酵・焼上げキー41が、炊飯モード又はパン発酵モード(又はパン焼上げモード)を選択する選択手段に相当する。図示の表示例では、パン発酵モードが選択されて「パン発酵」のステータス表示が点灯している。
【0028】
時・分キー40は上述の炊飯時刻の予約設定と現在時刻の設定に用いられる。時、分の各キーを押せば時刻表示部45のうち、上2桁(時)又は下2桁(分)がインクリメントされる。また、時・分キー40は、パン発酵モード及びパン焼上げモードにおける調理時間(加熱時間)の設定にも使用される。
【0029】
取消キー42は予約設定や保温等の取り消しに用いられる。保温キー43は、飯の保温を開始させるために使用される。通常、炊飯行程が完了すれば自動的に保温行程が始まるが、取消キー42で保温を解除した場合や電源プラグの脱着を行ったような場合に、保温キー43を押下すれば再び保温が始まる。保温中は保温インジケータ(LED)43aが点灯する。
【0030】
図4は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器の炊飯制御の例を示すフローチャートである。また、図5は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器の炊飯制御において内釜温度が変化する様子を例示するグラフである。内釜温度は、前述の温度センサー20の検出信号に基づいてマイクロコンピュータ29が検出する温度である。この炊飯制御は、白米の炊飯の場合の例である。前述のように操作部27からメニューキー39を用いて「白米」が設定され、炊飯キー37で炊飯モードの実行が開始される(ステップ#101)。
【0031】
次のステップ#102で初期温度チェックの処理が実行される。すなわち、炊飯制御では、開始直後の内釜温度(検出温度)が60℃より高い場合は、加熱手段であるIHコイル16等の通電を行わないで、内釜温度が60℃以下になるのを待つ。
【0032】
ステップ#103の吸水工程(図5における45)では、内釜温度を吸水温度(例えば50℃)まで一気に上昇させるようにIHコイル16が駆動され、その後、内釜温度を吸水温度に維持するようにIHコイル16のオン・オフ制御が行われる。この間に米の吸水が促進される。
【0033】
続くステップ#104の昇温・沸騰工程(図5における46及び47)では、所定の電力でIHコイル16が通電され、これによって内釜温度が急激に上昇する。この昇温工程46の初期段階において、単位時間当たりの温度上昇(ΔT/Δt)が測定され、その測定結果に基づいて炊飯量(合数)の判定が行われる。
【0034】
やがて、内釜12内の水(湯)が沸騰し、米が沸騰湯の中で炊かれる(ボイルされる)沸騰工程47に移行する。沸騰工程47の間は水分が徐々に蒸発し、内釜温度は略100℃に維持される。内釜12内の湯が蒸発して無くなるに伴って、炊上げ工程に移行する。
【0035】
ステップ#105の炊上げ工程(図5における48)では、内釜温度があらかじめ定めた炊上げ温度(例えば130℃)に達すると、IHコイル16への供給電力を下げ、むらし工程に移行する。
【0036】
ステップ#106のむらし工程(図5における49)では、あらかじめ定めたむらし温度(107℃)に約10分間維持される。これで飯が炊き上がり、炊飯制御は完了する。この後、自動的に保温工程に移行する。
【0037】
ステップ#107の保温工程(図5における50及び51)では、最初に自然冷却によって保温温度(例えば約70℃)まで内釜温度が下がるのを待つ。この後、側面ヒータ18及び上部ヒータ19を所定のデューティファクタで通電制御しながら、IHコイル16のオン・オフ制御によって内釜温度を保温温度に維持する温度調節が実行される。
【0038】
なお、保温工程において、初めは低温保温を行い、時間の経過に伴って保温温度を段階的に上げていく保温制御を行っても良い。例えば、冷却段階50で65℃付近まで内釜温度が下がるのを待ち、初めは約65℃での低温保温を行い、数時間後に保温温度を約68℃に上げて中温保温を行い、更に数時間後に保温温度を約72℃に上げて高温保温を行う。こうすることにより、短時間の保温では飯の劣化を抑えながら、保温が長時間になったときには腐敗を抑制することができる。
【0039】
また、上記の三段階保温において、低温保温から中温保温に移行する際、及び中温保温から高温保温に移行する際に、ごく短時間だけ一時的に内釜温度が100℃以上になるようにIHコイル16を制御してもよい。これにより、腐敗菌の繁殖を抑えることができる。
【0040】
また、保温時間があらかじめ定めた時間(例えば20時間)を超えると、腐敗の可能性をユーザに報知するために、ブザー31を所定回数鳴動させる。
【0041】
また、保温工程において、前述の内釜検出回路28の検出信号が無くなったとき、マイクロコンピュータ29が保温工程を終了して待機状態(操作部27からの信号入力待ちの状態)に戻す。ユーザが取消キー42を押さないで蓋部材14を開けて内釜12を取り出した場合にそのような状態になるので、取消キー42が押された場合と同様に、保温工程を終了して待機状態に戻すのである。
【0042】
図6は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン発酵モードにおける制御の例を示すフローチャートである。まず、ステップ#201において、操作部27から発酵・焼上げキー41を用いてパン発酵モードを選択すると、標準の発酵時間(加熱時間)40分が表示部32(時刻表示部45)にデフォルト表示される。
【0043】
材料の量が標準量より多い場合又は少ない場合は、時・分キー40を用いて、デフォルト表示された発酵時間を増減することができる。この場合、時・分キー40のうちの一方(例えば時キー)を押せば発酵時間が長くなり、他方(例えば分キー)を押せば発酵時間が短くなる。この後、炊飯キー37を押下すれば、表示された発酵時間が発酵タイマにセットされ、パン発酵モードの実行が開始される。
【0044】
次のステップ#202で初期温度チェックの処理が実行される。このパン発酵モードにおける初期温度チェックは、図4を用いて説明した炊飯制御における初期温度チェックと比べて、以下の点で異なっている。
【0045】
図7は、炊飯制御における初期温度チェックとパン発酵モードにおける初期温度チェックとを比較して示すフローチャートである。図7(a)の炊飯制御における初期温度チェックでは、ステップ#301で検出温度Tをチェックし、検出温度Tが60℃(第1設定温度)より高い場合(ステップ#302のYes)は、加熱手段であるIHコイル16等の通電をオフにして(ステップ#303)、検出温度が60℃以下になるのを待つ。
【0046】
図7(b)のパン発酵モードにおける初期温度チェックでは、ステップ#351で検出温度Tをチェックし、検出温度Tが45℃(第1設定温度60℃より低い第2設定温度)より高い場合(ステップ#352のYes)は、加熱手段であるIHコイル16等の通電をオフにする(ステップ#353)。更に初回の場合(ステップ#354のYes)は、エラー報知を行う(ステップ#355)。この後、検出温度が45℃以下になるのを待つ。エラー報知は、ブザー31を所定回数鳴動させることによって行う。また、一度エラー報知を行えば、フラグをセットし、次回からはステップ#355をパスする。
【0047】
パン発酵モードにおける初期温度チェックでの判定基準である第2設定温度(45℃)が炊飯制御における初期温度チェックでの判定基準である第1設定温度(60℃)より低い理由は以下の通りである。
【0048】
炊飯制御では、初期水温が高すぎると(約60℃を超えると)吸水工程で米の糊化現象が発生するために、それを防止する目的で初期温度チェックを行う。パン発酵モードでは、パン生地の温度を35〜40℃程度に維持することによってイースト菌が活性化してパン生地が膨らむ。初期温度が高すぎると(約45℃を超えると)発酵しすぎになり、きめの粗いパンになったり、イースト菌が活性を失ったりするので、これを防ぐために初期温度チェックを行う。なお、第1設定温度の60℃及び第2設定温度の45℃はあくまで例示であり、これに限るわけではない。
【0049】
また、パン発酵モードでは、第2設定温度(45℃)より検出温度(内釜温度)が高い場合は、内釜内にパン生地を入れないようにユーザに報知する(ブザーによるエラー報知を行う)。但し、検出温度が第2設定温度(45℃)より高い場合に、IHコイル16等の通電をオフにして内釜の冷却を待つ処理と、ブザーによるエラー報知を行う処理のいずれか一方のみを実行するようにしても良い。
【0050】
また、IHコイル16等の通電をオフにして内釜12の冷却を待つ間に、前述の電動ファン23を作動させてもよい。この電動ファン23は、主として制御基板22a及び22bを冷却するためのものであるが、内釜12の冷却を早める効果も得られる。内釜12の温度(検出温度)が第2設定温度以下になれば、内釜内にパン生地を入れてもよいことをブザーで報知するようにしてもよい。また、冷却時間をタイマによって設定するようにしてもよい。この場合は、タイマ(冷却時間)が終了すればパン発酵の実行に移行する。
【0051】
図6のフローチャートに戻り、上記のような初期温度チェック処理が終了すると、次のステップ#203で発酵タイマを開始する。続くステップ#204で検出温度Tが発酵温度(例えば37℃)より高いか否かをチェックする。検出温度Tが発酵温度以下である場合はステップ#205でIHコイル16をデューティファクタ5/16でオンにすると共に、側面ヒータ18をデューティファクタ4/16でオンにする。IHコイル16の位相制御による出力は例えば70%とする。検出温度Tが発酵温度より高い場合(ステップ#204のYes)は、ステップ#206でIHコイル16及び側面ヒータ18を共にオフにする。いずれの場合も続くステップ#207で上部ヒータ19をデューティファクタ4/16でオンにする。
【0052】
次のステップ#208で発酵タイマが終了したか否かをチェックし、終了するまでステップ#204からステップ#208までの処理を繰り返す。これにより、発酵タイマに設定された発酵時間だけ内釜温度が発酵温度に維持される。発酵タイマの終了に伴ってステップ#209でパン発酵の終了を報知し、パン保温工程に移行する。
【0053】
パン保温工程は、炊飯制御における保温工程と異なり、IHコイル16、側面ヒータ18及び上部ヒータ19はオフにされる。単に保温インジケータ43aを点滅させて、ユーザにパン焼き上げ工程の開始を促すだけである。
【0054】
図8は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン焼き上げモードにおける制御の例を示すフローチャートである。まず、ステップ#401において、操作部27から発酵・焼上げキー41を用いてパン焼上げモードを選択すると、標準の焼上げ時間(加熱時間)40分が表示部32(時刻表示部45)にデフォルト表示される。
【0055】
材料の量が標準量より多い場合又は少ない場合は、時・分キー40を用いて、デフォルト表示された焼上げ時間を増減することができる。この場合、時・分キー40のうちの一方(例えば時キー)を押せば焼上げ時間が長くなり、他方(例えば分キー)を押せば焼上げ時間が短くなる。この後、炊飯キー37を押下すれば、表示された焼上げ時間が焼上げタイマにセットされ、パン焼上げモードの実行が開始される。
【0056】
次のステップ#402で焼上げタイマを開始する。続くステップ#403で検出温度Tが焼上げ温度(例えば120℃)より高いか否かをチェックする。検出温度Tが焼上げ温度以下である場合はステップ#404でIHコイル16をデューティファクタ10/16でオンにすると共に、側面ヒータ18をデューティファクタ6/16でオンにする。IHコイル16の位相制御による出力は例えば80%とする。検出温度Tが焼上げ温度より高い場合(ステップ#403のYes)は、ステップ#405でIHコイル16及び側面ヒータ18を共にオフにする。いずれの場合も続くステップ#406で上部ヒータ19をデューティファクタ6/16でオンにする。
【0057】
次のステップ#407で焼上げタイマが終了したか否かをチェックし、終了するまでステップ#403からステップ#407までの処理を繰り返す。これにより、焼上げタイマに設定された焼上げ時間だけ内釜温度が焼上げ温度に維持される。焼上げタイマの終了に伴ってステップ#408でパン焼上げの終了を報知し、パン保温工程に移行する。
【0058】
前述のように、パン保温工程は、炊飯制御における保温工程と異なり、保温インジケータ43aが点滅し、IHコイル16、側面ヒータ18及び上部ヒータ19はオフにされる。また、前述の内釜検出回路28の検出信号が無くなったときの処理に関しても炊飯制御における保温工程とは以下のように異なっている。
【0059】
つまり、炊飯制御における保温工程では内釜検出回路28の検出信号が無くなった時点で保温工程が終了して待機状態に戻るが、パン保温工程では、内釜検出回路28の検出信号が無くなっても無視する。これは、内釜12を取り出して焼き具合を確認し、パンを裏返して追加加熱を行うような場合の便宜のためである。
【0060】
このような焼き具合の確認や追加加熱はこの電気炊飯器でパンを焼き上げる場合に通常必要なことである。そこで、パン保温工程に内釜検出回路28の検出信号が無くなっても、待機状態に戻さずに、追加加熱を少ないキー操作で行うことができるようにしている。また、追加加熱を行う場合は、内釜12の検出温度(初期温度)が高温であってもすぐに加熱を開始する。つまり、炊飯制御やパン発酵モードの場合に実行する前述の初期温度チェックは追加加熱工程では実行しない。
【0061】
図9は、本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン保温工程及び追加加熱工程における制御の例を示すフローチャートである。まず、ステップ#501で所定時間(例えば20分)が経過したか否かをチェックし、経過した場合はステップ#502で内釜検出処理を行う。すなわち、内釜検出回路28の検出信号が無くなった場合は、パン保温工程を終了して待機状態に戻る。上述のように、パン保温工程では内釜12を取り出して焼き具合を確認し、パンを裏返して追加加熱を行う必要があるので、内釜検出処理を行わない。しかし、この例では無制限に内釜検出処理を行わないのではなく、所定時間が経過すれば内釜検出処理を行う。
【0062】
但し、パン保温工程で内釜検出処理を行わない時間に制限を設けないようにしてもよい。あるいは、例えば炊飯制御での内釜検出処理を10分間ごとに実行している場合に、内釜検出信号が無くなったことを1回目は無視して、2回連続したときに初めてパン保温工程を終了して待機状態に戻るようにしてもよい。この場合も実質的に20分間は内釜検出処理を行わないことになる。
【0063】
また、蓋部材14の開閉状態を検出するセンサーを設け、その検出信号に基づいて蓋部材14が開けられたことを検出してから所定時間(例えば20分)経過後に、内釜検出処理を行うようにしてもよい。あるいは、温度センサー20の検出温度が所定の温度より低くなってから内釜検出処理を行うようにしてもよい。
【0064】
次のステップ#503において、時・分キー40が押下されたか否かがチェックされ、押下された場合はステップ#507の処理に移行する。押下されなかった場合は、次のステップ#504で保温インジケータ43aを点滅させ、ステップ#505でIHコイル16、側面ヒータ18及び上部ヒータ19をすべてオフにする。
【0065】
続くステップ#506で取消キー42が押下されたか否かをチェックする。取消キー42が押下された場合は、パン保温工程を終了して待機状態に移行する。取消キー42が押下されなければ、ステップ#501に戻ってパン保温工程の処理を繰り返す。
【0066】
ステップ#503で時・分キー40が押下されたときは、ステップ#507で追加加熱時間の設定が行われる。つまり、パン保温工程で保温インジケータ43aが点滅しているときに、内釜12を取り出して焼き具合を確認し、パンを裏返した後、時・分キー40を押下することにより追加加熱時間を設定する。そして、開始手段である炊飯キー37を押下することにより追加加熱工程を開始することができる。
【0067】
すなわち、次のステップ#508で炊飯キー37が押下されたか否かをチェックする。押下されていなければ上述のステップ#505の処理に移行する。炊飯キー37が押下された場合は、続くステップ#509で追加加熱タイマを開始し、ステップ#510で検出温度Tが焼上げ温度(例えば120℃)より高いか否かをチェックする。
【0068】
検出温度Tが焼上げ温度以下である場合はステップ#511でIHコイル16をデューティファクタ10/16でオンにすると共に、側面ヒータ18をデューティファクタ6/16でオンにする。IHコイル16の位相制御による出力は例えば80%とする。検出温度Tが焼上げ温度より高い場合(ステップ#510のYes)は、ステップ#512でIHコイル16及び側面ヒータ18を共にオフにする。いずれの場合も続くステップ#513で上部ヒータ19をデューティファクタ6/16でオンにする。
【0069】
次のステップ#514で追加加熱タイマが終了したか否かをチェックし、終了するまでステップ#510からステップ#514までの処理を繰り返す。これにより、追加加熱タイマに設定された追加加熱時間だけ内釜温度が焼上げ温度に維持される。追加加熱タイマの終了に伴ってステップ#515でパン追加加熱の終了を報知し、パン保温工程に移行する。
【0070】
以上、本発明の実施形態をいくつかの変形例と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態及び変形例の他にも、種々の形態で実施することができる。
【0071】
例えば、図7(b)に示したパン発酵モードにおける初期温度チェックでは、検出温度Tが45℃より高いときに1回だけエラー報知を行うが、定期的にエラー報知を繰り返し行うようにしてもよい。つまり、検出温度Tが45℃より高い場合でもパン発酵モードの実行を開始可能とし、その場合に繰り返しエラー報知を行うことにより、ユーザの注意を喚起することができる。
【0072】
また、IHコイル16の通電を停止してからの経過時間を計時するタイマを設け、パン発酵モードが選択されて開始されたときに、タイマの値が所定時間より短い場合はIHコイル16の通電を行わないようにしてもよい。例えば、パンの焼き上がりから十分な冷却時間を置かずに次のパン生地の発酵を始めたような場合に、内釜の検出温度に基づいて発酵の開始を防止する代わりに、又はそれと共に、タイマによる冷却期間を確保することができるので、一層安全なパン発酵モードの制御が実現される。
【0073】
本発明は、誘導加熱方式の加熱手段(IHコイル)を用いて炊飯制御を行う電気炊飯器(いわゆるIHジャー)に限らず、電熱ヒータを用いて炊飯制御を行う電気炊飯器(いわゆるマイコンジャー)にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、パン生地の発酵を簡易的に行うための適切な制御モード(パン発酵モード)を備えた電気炊飯器を提供することができる。パン発酵モードが選択されて開始されたときは、内釜の検出温度が例えば45℃以下になるまで加熱手段の通電が行われない。これによって、発酵に適していない高い温度での発酵開始を防ぐことができる。また、ブザー等の報知手段によってその旨がユーザに報知される。
さらに、炊飯制御における保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなった時点で保温工程を終了して待機状態に戻るが、パン保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなっても無視するのは、内釜を取り出して焼き具合を確認し、パンを裏返して追加加熱を行うような場合の便宜のためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電気炊飯器の側面から見た断面図である。
【図2】制御基板を含む電気炊飯器の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図3】電気炊飯器の操作パネルの構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電気炊飯器の炊飯制御の例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る電気炊飯器の炊飯制御において内釜温度が変化する様子を例示するグラフである。
【図6】本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン発酵モードにおける制御の例を示すフローチャートである。
【図7】炊飯制御における初期温度チェックとパン発酵モードにおける初期温度チェックとを比較して示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン焼き上げモードにおける制御の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る電気炊飯器のパン保温工程及び追加加熱工程における制御の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 内釜
16 IHコイル(加熱手段)
18 側面ヒータ
19 上部ヒータ
20 温度センサー
27 操作部
29 マイクロコンピュータ(制御手段)
37 炊飯キー(開始手段)
39 メニューキー(選択手段)
41 発酵・焼上げキー(選択手段)
Claims (1)
- 内釜の温度を検出するための温度センサーと、該温度センサーの検出温度にしたがって前記内釜の加熱手段の通電を制御する制御手段と、炊飯モード又はパン発酵モードを選択する選択手段及び炊飯モード又はパン発酵モードの実行を開始させる開始手段を含む操作部と、炊飯モードにおける保温工程と、パン発酵モードにおけるパン保温工程と、内釜の検出を行う内釜検出回路、とを備え、前記制御手段は、前記炊飯モードが選択されてその実行が開始されたときに、前記検出温度が第1設定温度より高ければ、前記加熱手段の通電を行わないで前記内釜の冷却を待ち、かつ、前記パン発酵モードが選択されてその実行が開始されたときに、前記検出温度が第2設定温度より高ければ、前記加熱手段の通電を行わないで前記内釜の冷却を待ち、前記第2設定温度が前記第1設定温度より低く、前記パン発酵モードの開始時に前記検出温度が前記第2設定温度より高いときはエラー報知を行い、さらに炊飯制御における保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなった時点で保温工程を終了して待機状態に戻るが、パン保温工程では内釜検出回路の検出信号が無くなっても無視することを特徴とするパン発酵モード付電気炊飯器。
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