JP2011014363A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011014363A
JP2011014363A JP2009156994A JP2009156994A JP2011014363A JP 2011014363 A JP2011014363 A JP 2011014363A JP 2009156994 A JP2009156994 A JP 2009156994A JP 2009156994 A JP2009156994 A JP 2009156994A JP 2011014363 A JP2011014363 A JP 2011014363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heat
amount
mode
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009156994A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Tabuchi
光章 田渕
Masami Akesato
正巳 明里
Toshiya Nishimoto
俊也 西本
Makoto Yamamoto
山本  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Techno Solutions Tottori Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Tega Sanyo Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Tega Sanyo Industry Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2009156994A priority Critical patent/JP2011014363A/ja
Publication of JP2011014363A publication Critical patent/JP2011014363A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電磁調理器において、加熱時の火力は例えば3Kwで一定であると共に、保温モ
ードでの火力は例えば0.5Kwの一定である。このため、保温モードでの火力は、湯量
が多い場合に合わせることとなり、湯量が少ない状態での保温時の電力消費が無駄になる
と共に、不必要に保温水の蒸発量が多くなる。本発明はこの点に鑑み、保温時の火力を湯
量に応じた火力にすることにより、湯量が少ない状態での保温時の電力消費の無駄を省く
ことにより、省エネ効果を図ると共に、保温水の蒸発量も抑制できる技術を提供するもの
である。
【解決手段】温度センサからの温度データや設定手段からの設定データに基づいて熱源や
表示手段を加熱モードや保温モードに応じて制御する制御手段を備え、制御手段は、保温
モードでの熱源への通電を、被調理物の水量に応じた火力となるよう切り替えること。
【選択図】図5

Description

本発明は、加熱コイルの上側に被調理物を配置し、加熱コイルによって被調理物を加熱
する電磁調理器に関し、特に湯沸し調理における湯沸し後の保温中の省エネを図る技術に
関する。
一般に、電磁調理器では、電磁調理器本体の上面に装着した耐熱ガラス製の天板の下に
誘導加熱コイルを配設すると共に、この誘導加熱コイルの略中心位置に温度センサを配置
し、この温度センサにより被調理物の温度を検出して誘導加熱コイルに供給する電力を制
御することで、被調理物を設定温度に加熱して調理を行っている。
この種の電磁調理器では、各種の調理機能の中に湯沸し機能を備え、特許文献1に示さ
れるように、水量に応じて加熱時間を手動設定し、沸騰後は低電力で保温するものがある
。この特許文献1の湯沸し機能は、湯沸しする湯量に応じて、予め水量を手動にて設定す
ることによってそれに応じて加熱の設定時間Tが設定されるものであり、例えば3Kwで
加熱を開始し、この設定時間Tの手前において火力を2Kwに低下した加熱モードに切り
替え、その状態で設定時間Tに達したとき、火力を0.5Kwに低下して保温モードに移
行するものがある。
特開2005−347217号公報
上記の特許文献1のものは、水量が0.5リットルの場合は0.5リットルに設定すれ
ば、加熱時間が60秒に自動設定され、また水量が1リットルの場合は1リットルに設定
すれば、加熱時間が2分に自動設定されるように、水量に応じて加熱時間が設定されるが
、いずれの場合も、加熱時の火力は3Kwで一定であると共に、保温モードでの火力は0
.5Kwの一定である。このため、保温モードでの火力は、湯量が多い場合に合わせるこ
ととなり、湯量が少ない状態での保温時の電力消費が無駄になると共に、不必要に保温水
の蒸発量が多くなる。
本発明はこの点に鑑み、保温時の火力を湯量に応じた火力にすることにより、湯量が少
ない状態での保温時の電力消費の無駄を省くことにより、省エネ効果を図ると共に、保温
水の蒸発量も抑制できる技術を提供するものである。
第1発明の電磁調理器は、被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度
を検知する温度センサと、前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手
段による設定内容を表示する表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手
段からの設定データに基づいて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じ
て制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記保温モードでの前記熱源への通電を、
被調理物の水量に応じた火力となるよう切り替えることを特徴とする。
第2発明の電磁調理器は、被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度
を検知する温度センサと、前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手
段による設定内容を表示する表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手
段からの設定データに基づいて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じ
て制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記保温モードでの前記熱源への通電を、
前記設定手段にて設定された被調理物の水量に応じた火力となるよう制御することを特徴
とする。
第3発明の電磁調理器は、被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度
を検知する温度センサと、前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手
段による設定内容を表示する表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手
段からの設定データに基づいて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じ
て制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記加熱モードでの水温の温度上昇によっ
て被調理物の水量を自動検出する水量検出手段を備え、前記保温モードでの前記熱源への
通電を、前記水量検出手段にて検出された水量に応じた火力となるよう制御することを特
徴とする。
本発明では、保温時の火力を湯量に応じた火力にすることにより、湯量が少ない状態で
の保温時の電力消費の無駄を省くことにより、省エネ効果を図ると共に、保温水の蒸発量
も抑制できる技術を提供できるものとなる。本発明において、水量を目で見て手動にて水
量設定する方式ではスイッチ操作が必要であるが、加熱モードでの水温の温度上昇によっ
て水量を自動判定する方式ではその必要がないので、面倒さが解消される。
本発明に係る電磁調理器の正面斜視図である。 本発明に係る電磁調理器の操作部の一部の実施例を示す平面図である。 本発明に係る電磁調理器の制御部の実施例を示すブロック図である。 本発明に係る電磁調理器の保温時の火力を自動設定する場合の湯沸し時の特性や動作を示すタイムチャートである。 本発明に係る電磁調理器の保温時の火力を手動設定する場合の湯沸し時の特性や動作を示すタイムチャートであり、水量が1リットルと2リットルの場合を示す。 本発明に係る電磁調理器の保温時の火力を手動設定する場合の湯沸し時の特性や動作を示すタイムチャートであり、水量が1リットルの場合を示す。 本発明に係る電磁調理器の保温時の火力を手動設定する場合の湯沸し時の特性や動作を示すタイムチャートであり、水量が2リットルの場合を示す。
本発明に係る電磁調理器は、被調理物を加熱するよう通電される熱源としての加熱コイ
ルと、被調理物の温度を検知する温度センサと、前記加熱コイルによる加熱条件等を設定
する設定手段と、前記設定手段による設定内容を表示する表示手段と、前記温度センサか
らの温度データや前記設定手段からの設定データに基づいて前記加熱コイルや前記表示手
段を加熱モードや保温モードに応じて制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記保
温モードでの前記加熱コイルへの通電を、被調理物の水量に応じた火力となるよう切り替
えるものである。
先ず、本発明に係る電磁調理器の保温時の火力を手動設定する場合を図に基づき説明す
る。図において、1は、例えばシステムキッチン等にドロップイン方式にて組み込まれて
使用される電磁調理器であり、その調理器本体1Aの上面に耐熱ガラス製の天板2を装着
していると共に、この天板2の下方内部に熱源となる加熱コイルとして、左右一対の誘導
加熱コイル3、4とラジエントヒータ5を内蔵している。
一方、電磁調理器本体1A内の前面右側には操作パネル6を配設していると共に、この
操作パネル6の左側にはグリル7用のグリル扉8を引き出し自在に配設し、且つ、操作パ
ネル6には、シーソー式の電源スイッチ9、複数の操作キー10・・・や、誘導加熱コイ
ル3、4及びラジエントヒータ5にそれぞれ対応するプッシュプッシュ式の操作摘み11
a、11b、11c等を配設している。操作摘み11a、11b、または11cはプッシ
ュ操作により引き出すと、対応する誘導加熱コイル3、4、またはラジエントヒータ5へ
の通電を開始し、再度プッシュ操作により押し込むと運転を停止し、引き出し位置で回転
操作すると火力や調理時間、調理温度等を設定する様に構成している。
また、天板2の外周縁を天板枠12により押圧固定していると共に、この天板枠12の
前端部には操作窓13を穿孔し、この操作窓13内に非接触式のタッチキーにて構成した
操作部14を配置し、かつ天板枠12の後端部には左右一対の吸排気カバー15、15を
着脱自在に装着している。一方、操作窓13の下方には、図2にても示すように、入力時
の操作面となるガラス板15を配置していると共に、このガラス板15の表面または裏面
には、火力キー16・・、湯沸しキー17、揚げ物キー18等のタッチ領域を印刷により
配置している。尚、各キーへの入力操作は、ガラス板15の裏面に配置した後述の操作用
回路基板により行い、この操作用回路基板にて、上記タッチ領域への指等の接触による静
電容量の変化により入力操作を検出する様に構成している。
更に、天板2の誘導加熱コイル3、4間の手前部分の下方には、バックライト付きの液
晶表示器等で構成した表示器19を配設している。この表示器19には、操作摘み11a
、11b、及び11cにそれぞれ対応して、それぞれの設定火力や調理時間、調理温度、
更には湯沸し時の湯沸しマークと水量の表示等を区分して表示する様に構成している。
図3は上記誘導加熱コイル3、4等への通電を制御する回路ブロック図の一部を示すも
ので、商用の200V電源31に電源スイッチ9を介して直流変換回路32を接続すると
共に、この直流変換回路32の出力にインバータ回路33を接続し、このインバータ回路
33の出力に誘導加熱コイル4と、この誘導加熱コイル4へ供給される電流値を検出する
コイル電流検出手段34との直列回路を接続している。
35は主にマイクロコンピュータにて構成した制御回路で、出力ポートにインバータ回
路33や報知用のブザー36を接続していると共に、入出力ポートに操作パネル6や操作
用回路基板37、不揮発性メモリ等の記憶手段38を接続し、かつ入力ポートに、電源3
1と直流変換回路32との間に接続した入力電流検出手段39の出力と、直流変換回路3
2の出力に接続した入力電圧検出手段40の出力、誘導加熱コイル4の略中央部に配設し
たサーミスタ等の温度センサ41の出力を接続している。尚、温度センサ41は、天板2
の上に載置される被調理物を収容する調理容器42の温度を、天板2を介して検出する様
に構成している。また、入力電流検出手段39と入力電圧検出手段40の出力から入力電
力を算出するものであり、これらにて入力電力モニター回路を構成している。
このような構成において、湯沸し加熱を行う場合の動作を説明する。天板2の例えば誘
導加熱コイル4の上方に水を入れた調理容器42を載せた後、電源スイッチ9をオン操作
し、次いで摘み11aをプュシュ操作して引き出し、湯沸しキー17をオン操作すること
で、自動による湯沸しモード(湯沸し調理モードと称してもよい)の設定となる。更に湯
沸しキー17をオン操作すると、手動による湯沸しモード(湯沸し調理モードと称しても
よい)の設定となる。
先ず、自動による湯沸しモード(湯沸し調理モードと称してもよい)について説明する
。上記のように、摘み11aをプュシュ操作して引き出すことにより誘導加熱コイル4へ
の通電を開始し、次いで湯沸しキー17をオン操作することで、自動による湯沸しモード
(湯沸し調理モードと称してもよい)の設定となる。この状態で、記憶手段38に設定さ
れているデータに基づき、制御回路35の動作によって最大火力である例えば3KWの出
力にて誘導加熱コイル4に通電されて加熱モードの一つである湯沸しモードの加熱を開始
する。表示器19には、湯沸し時の自動の文字、湯沸しマーク、3KWの出力の表示がさ
れる。
加熱開始から温度センサ41が例えば98℃への温度上昇を検出したとき、湯沸しモー
ドが終了し保温モードとなる。保温モードでは、誘導加熱コイル4への供給電力を低下さ
せて、温度センサ41の検出に基づく制御回路35の動作によって、調理容器42内の湯
を所定温度に保温する。
上記のように湯沸しモードがスタートするが、調理容器42内の水の量が多いほど所定
温度TK℃(実施例では、例えば70℃とする)へ上昇するまでの時間が長く掛かる。即
ち、図4に示すように、1リットルの水の場合は所定温度TK℃(70℃)までの時間が
t1であるが、1.5リットルの水の場合は所定温度TK℃(70℃)までの時間がt1
5であり、2リットルの水の場合は、所定温度TK℃(70℃)までの時間がt2となり
、3リットルの水の場合は、所定温度TK℃(70℃)までの時間がt3となる。
制御回路35は、調理容器42内の水量を自動検出する水量検出手段を備えている。こ
の水量検出手段として、制御回路35は、所定温度TK℃(実施例では、例えば70℃と
する)へ上昇するまでの時間を判定する判定手段(判定回路)を備えており、この判定に
基づき、保温モードでの保温温度が自動的に設定される構成となっている。このため、所
定温度TK℃(70℃)までの時間がt1であれば、調理容器42内の水の量が1リット
ルであるため、保温モードでの誘導加熱コイル4への供給電力が例えば0.3KWに自動
設定され、温度センサ41が例えば98℃への温度上昇を検出したとき、湯沸しモードが
終了し保温モードとなり、誘導加熱コイル4への供給電力を0.3KWに切り替えて、調
理容器42を保温する。保温モードにおいて、表示器19は、保温の文字、湯沸しマーク
、1リットルの水量、0.3KWの出力の表示に切り替わる。なお、湯沸しモードが終了
したとき、報知用のブザー36が発音して湯沸し終了を報知する。このブザー36の発音
は操作パネル6の停止スイッチの操作にて停止できる。
これと同様に、所定温度TK℃(70℃)までの時間がt15であれば、調理容器42
内の水の量が1.5リットルであるため、保温モードでの誘導加熱コイル4への供給電力
が例えば0.4KWに自動設定され、また、所定温度TK℃(70℃)までの時間がt2
であれば、調理容器42内の水の量が2リットルであるため、保温モードでの誘導加熱コ
イル4への供給電力が例えば0.4KWに自動設定され、更に、所定温度TK℃(70℃
)までの時間がt3であれば、調理容器42内の水の量が3リットルであるため、保温モ
ードでの誘導加熱コイル4への供給電力が例えば0.5KWに自動設定される。そして、
温度センサ41が例えば98℃への温度上昇を検出したとき、湯沸しモードが終了し保温
モードとなり、誘導加熱コイル4は上記自動設定された供給電力によって調理容器42を
保温する。これによって、保温時の出力が水量に拘らず一定である場合に比して、省エネ
に適した制御となる。保温時の湯温は、略100℃に保たれる。
上記においては、調理容器42内の水の量の判定を、1リットル、1.5リットル、2
リットル、3リットルの4段階としているが、調理容器42内の水の量が1.5リットル
以下の場合は、所定温度TK℃(70℃)までの時間がt15以下となるため、保温モー
ドでの誘導加熱コイル4への供給電力を、例えば0.3KWに自動設定する。また、調理
容器42内の水の量が例えば1.8リットルの場合には、所定温度TK℃(70℃)まで
の時間がt15とt2との間の時間となるため、この時間が時間t15に近いときは1.
5リットルと同様に、保温モードでの誘導加熱コイル4への供給電力を例えば0.3KW
に自動設定し、一方、時間t2に近いときは、2リットルと同様に、保温モードでの誘導
加熱コイル4への供給電力を例えば0.4KWに自動設定するようにすればよい。
上記では、調理容器42内の水の量の判定を、1リットル、1.5リットル、2リット
ル、3リットルの4段階としているが、1リットルから4リットルまでの湯沸しができる
ようにすることもでき、その場合、1リットル、1.5リットル、2リットル、2.5リ
ットル、3リットル、3.5リットル、4リットルの水量判定ができるように判定レベル
を細かく設定し、それに応じて保温時の出力が設定されるようにすることもできる。更に
、1リットルから4リットルまでの湯沸しができるようにする場合において、1リットル
、1.2リットル、1.4リットル、1.6リットル・・・・のように、一層細かい水量
判定ができるように判定レベルを細かく設定し、それに応じて保温時の出力が設定される
ようにすれば、より一層細かい保温時の出力制御が達成できることとなり、更に省エネに
適した制御となる。
上記の構成では、制御回路35が、所定温度TK℃(実施例では、例えば70℃とする
)へ上昇するまでの時間を判定手段(判定回路)によって判定するが、これに替わって、
制御回路35が、温度センサ41が検出する単位時間当たりの温度上昇によって、調理容
器42内の水の量を判定するようにしてもよい。その場合は、調理容器42内の水の量が
多いほど、湯沸しモードでの温度上昇が遅くなるため、上記同様に水量判定ができ、それ
に基づき制御回路35によって保温モードでの誘導加熱コイル4への供給電力が自動設定
されるようにすればよい。
上記の説明は、誘導加熱コイル4に通電されて湯沸しモードの加熱を開始し、湯沸しモ
ードの終了にて保温モードに切り替わる場合であるが、誘導加熱コイル3に通電されて湯
沸しモードの加熱を開始し、湯沸しモードの終了にて保温モードに切り替わる場合、また
はラジエントヒータ5に通電されて湯沸しモードの加熱を開始し、湯沸しモードの終了に
て保温モードに切り替わる場合も同様である。
このように、制御手段を構成する制御回路35は、前記湯沸しモードでの水温の温度上
昇によって被調理物の水量を自動検出する水量検出手段を備え、前記保温モードでの熱源
である誘導加熱コイル3、誘導加熱コイル4、またはラジエントヒータ5への通電を、前
記水量検出手段にて検出された水量に応じた火力(出力)となるよう制御する。
次に、手動による湯沸しモード(湯沸し調理モードと称してもよい)の設定について説
明する。この場合は、誘導加熱コイル4にて湯沸しを行なう場合について説明する。この
ため、天板2の誘導加熱コイル4の上方に水を入れた調理容器42を載せた後、電源スイ
ッチ9をオン操作し、次いで摘み11aをプュシュ操作して引き出し、湯沸しキー17を
一度オン操作した後、更に湯沸しキー17をオン操作すると、手動による湯沸しモード(
湯沸し調理モードと称してもよい)の設定となる。
この状態で、被調理物の水量を手動設定する設定手段として、摘み11aを回転操作し
て調理容器42内に入れた水量を設定入力する。この設定入力操作の後、再度再度湯沸し
キー17をオン操作すれば、設定可能な最大火力である例えば3KWの出力にて誘導加熱
コイル4に通電されて湯沸しモードの加熱を開始する。
又、上記水量の入力時には、例えば設定水量が0.5リットルであれば「0.5」と表
示器19に表示すると同時に、実施例の場合、設定水量を例えば0.5、1、1.5、2
、2.5、3、3.5、4リットルの8段階に設定し、順次設定した水量を表示器19に
表示する様に制御回路35を構成している。表示器19には、湯沸し時の手動の文字、湯
沸しマーク、設定水量、出力のKWの表示がされる。なお、便宜上、設定水量の0.5リ
ットルを「1」、1リットルを「2」と順次設定して表示器19に表示する様に制御回路
35を構成してもよい。
制御手段を構成する制御回路35の動作によって、湯沸しモードが実行され、湯沸しモ
ードの加熱時には大きな出力で加熱し、沸騰した後の保温は低出力とするように制御する
が、保温時の出力は水量が多いほど出力が大きくなるように、予め設定したデータに基づ
き制御する。以下これを具体的に説明する。
制御手段を構成する制御回路35の動作によって、湯沸しモードの加熱時には、大きな
出力で加熱するように例えば、図示のように段階的に最大出力の3KWとそれよりも低い
1.1KWの出力にて誘導加熱コイル4に通電して湯沸しモードの加熱を行ない、温度セ
ンサ41が所定温度を検出したとき、例えば沸騰状態となる98℃の温度を検出したとき
、湯沸しモードが終了し保温モードとなるように制御する。この場合、3KWの出力時間
及び1.1KWの各出力時間は、予め記憶手段38に格納したデータであり、このデータ
に基づき制御回路35によって湯沸しモードが制御される。
この場合、湯沸しモードの加熱時には、例えば図5に示すように、摘み11aにて設定
される設定水量が1リットルの場合は、予め記憶手段38に格納した所定時間に基づき制
御回路35によって、最初3KWで加熱し、沸騰する前の温度(例えば80〜85℃)で
1.1KWへ出力が切り替わるように、誘導加熱コイル4に通電して湯沸しモードを実行
し、温度センサ41が沸騰する温度として、例えば98℃を検知したとき、0.3KWの
出力にて誘導加熱コイル4に通電して保温モードとなる。この場合、1.1KWで所定時
間の加熱を行なっても温度センサ41が98℃を検知しないときは、この1.1KWの加
熱を温度センサ41が98℃を検知するまで継続し、温度センサ41が98℃を検知した
とき、0.3KWの出力にて誘導加熱コイル4に通電して保温モードとなるように、制御
回路35によって制御される。この制御によって、調理容器42の材質の影響等、何らか
の原因により予め設定した設定電力より不足している場合等においても、98℃の所定温
度までの加熱が行なえるものとなる。
上記のように、湯沸しモードの加熱時の沸騰に近い時点で、加熱出力を最大出力の3K
Wから1.1KWに落とすことによって、水量が少ない場合の突沸現象を防止すると共に
、調理容器42と天板2の温度差を少なくして、温度センサ41による検出精度を向上さ
せることが出来るものである。表示器19には、湯沸し時の手動の文字、湯沸しマーク、
設定水量、そのときの出力の表示、残り時間を表示する。
このような制御は、摘み11aにて設定される設定水量が1リットル以外の場合も同様
である。また、記憶手段38には、手動設定される設定水量を示す設定水量データと、こ
の設定水量に対応した保温時の火力となる出力を示す保温出力データが格納されており、
これらのデータを利用して、制御回路35は、設定水量の手動設定に基づき保温時の出力
を決定する。このため、手動設定された設定水量が略0.5〜1.5リットルのいずれか
であれば、保温時の出力は例えば0.3KWとし、手動設定された設定水量が略2〜2.
5リットルのいずれかであれば、保温時の出力は例えば0.4KWとし、更に、手動設定
された設定水量が略3リットル以上であれば、保温時の出力は例えば0.5KWとするよ
う、保温時の出力を決定するようにしている。
例えば、摘み11aにて設定される設定水量が1リットルの場合は、図5及び図6に示
すように、段階的に3KWと1.1KWの出力にて誘導加熱コイル4に通電して湯沸しモ
ードの加熱を行ない、温度センサ41が例えば98℃の温度を検出した時点tAにおいて
、湯沸しモードが終了し保温モードとなるように制御する。なお、湯沸しモードが終了し
た時点tAにおいて、報知用のブザー36が発音して湯沸し終了を報知する。このブザー
36の発音は操作パネル6の停止スイッチの操作にて停止できる。このように湯沸しモー
ドが終了し保温モードになると、図5及び図6に示すように、保温モードでの誘導加熱コ
イル4への供給電力が、摘み11aによって手動設定された設定水量に対応する保温モー
ドでの火力となる出力に切り替わり、設定水量が1リットルの場合は0.3KWの出力に
切り替わる。これによって、保温時の出力が水量に拘らず一定である場合に比して、省エ
ネに適した制御となる。保温モードにおいて、表示器19は、保温の文字、湯沸しマーク
、設定水量、0.3KW等の保温出力の表示に切り替わる。保温時の湯温は、略100℃
に保たれる。
同様に、摘み11aにて設定される設定水量が2リットルの場合は、図5及び図7に示
すように、段階的に3KWと1.1KWの出力にて誘導加熱コイル4に通電して湯沸しモ
ードの加熱を行ない、温度センサ41が例えば98℃の温度を検出した時点tBにおいて
、湯沸しモードが終了し保温モードとなるように制御する。なお、湯沸しモードが終了し
た時点tBにおいて、報知用のブザー36が発音して湯沸し終了を報知する。このブザー
36の発音は操作パネル6の停止スイッチの操作にて停止できる。このように湯沸しモー
ドが終了し保温モードになると、図5及び図7に示すように、保温モードでの誘導加熱コ
イル4への供給電力が、摘み11aによって手動設定された設定水量に対応する保温モー
ドでの火力となる出力に切り替わり、設定水量が2リットルの場合は0.4KWの出力に
切り替わる。これによって、保温時の出力が水量に拘らず一定である場合に比して、省エ
ネに適した制御となる。保温モードにおいて、表示器19は、保温の文字、湯沸しマーク
、設定水量、0.4KW等の保温出力の表示に切り替わる。保温時の湯温は、略100℃
に保たれる。
このようにすることによって、手動設定される設定水量に応じて保温時の出力が決定さ
れるため、湯沸しモードが終了し保温モードとなり、誘導加熱コイル4は設定された供給
電力によって調理容器42を保温する。これによって、保温時の出力が水量に拘らず一定
である場合に比して、省エネに適した制御となる。
なお、1リットルから4リットルまでの湯沸しができるようにする場合において、1リ
ットル、1.2リットル、1.4リットル、1.6リットル・・・・のように、一層細か
い水量判定ができるように判定レベルを細かく設定し、それに応じて保温時の出力が設定
されるようにすれば、より一層細かい保温時の出力制御が達成できることとなり、更に省
エネに適した制御となる。
上記の説明は、誘導加熱コイル4に通電されて湯沸しモードの加熱を開始し、湯沸しモ
ードの終了にて保温モードに切り替わる場合であるが、これに替わって、誘導加熱コイル
3に通電されて湯沸しモードの加熱を開始し、湯沸しモードの終了にて保温モードに切り
替わる場合、またはラジエントヒータ5に通電されて湯沸しモードの加熱を開始し、湯沸
しモードの終了にて保温モードに切り替わる場合も、上記説明と同様である。
このように、制御手段を構成する制御回路35は、前記保温モードにおける熱源である
誘導加熱コイル3、誘導加熱コイル4、またはラジエントヒータ5への通電を、設定手段
としての摘み11aにて設定された被調理物の水量に応じた火力(出力)となるよう制御
する。
実施例では、所定時間が経過、或いは所定時間経過後の追加加熱経過後には、ブザー3
6を作動して湯沸し調理の終了を報知する。このブザー36の発音は操作パネル6の停止
スイッチの操作にて停止できる。
尚、上記において、湯沸しキー17を2度押しして手動加熱設定時には、例えば表示器
19の上記の表示を「00」で点滅表示することで、次の入力操作が判り易く、操作性を
向上出来る。
本発明に係る電磁調理器は、上記実施例に示した構成に限定されず、種々の形態のもの
に適用できるものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
1・・・・電磁調理器
2・・・・天板
3・・・・誘導加熱コイル(熱源)
4・・・・・誘導加熱コイル(熱源)
5・・・・・ラジエントヒータ(熱源)
6・・・・・操作パネル(入力手段)
11a、11b、11c・・・・操作摘み
14・・・・操作部(入力手段)
19・・・・表示器(表示手段)
35・・・・制御回路(制御手段)
41・・・・温度センサ
42・・・・調理容器(被調理物)

Claims (3)

  1. 被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度を検知する温度センサと、
    前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手段による設定内容を表示す
    る表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手段からの設定データに基づ
    いて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じて制御する制御手段を備え
    、前記制御手段は、前記保温モードでの前記熱源への通電を、被調理物の水量に応じた火
    力となるよう切り替えることを特徴とする電磁調理器。
  2. 被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度を検知する温度センサと、
    前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手段による設定内容を表示す
    る表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手段からの設定データに基づ
    いて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じて制御する制御手段を備え
    、前記制御手段は、前記保温モードでの前記熱源への通電を、前記設定手段にて設定され
    た被調理物の水量に応じた火力となるよう制御することを特徴とする電磁調理器。
  3. 被調理物を加熱するよう通電される熱源と、被調理物の温度を検知する温度センサと、
    前記熱源による加熱条件等を設定する設定手段と、前記設定手段による設定内容を表示す
    る表示手段と、前記温度センサからの温度データや前記設定手段からの設定データに基づ
    いて前記熱源や前記表示手段を加熱モードや保温モードに応じて制御する制御手段を備え
    、前記制御手段は、前記加熱モードでの水温の温度上昇によって被調理物の水量を自動検
    出する水量検出手段を備え、前記保温モードでの前記熱源への通電を、前記水量検出手段
    にて検出された水量に応じた火力となるよう制御することを特徴とする電磁調理器。
JP2009156994A 2009-07-01 2009-07-01 電磁調理器 Pending JP2011014363A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156994A JP2011014363A (ja) 2009-07-01 2009-07-01 電磁調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156994A JP2011014363A (ja) 2009-07-01 2009-07-01 電磁調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011014363A true JP2011014363A (ja) 2011-01-20

Family

ID=43593052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009156994A Pending JP2011014363A (ja) 2009-07-01 2009-07-01 電磁調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011014363A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150250027A1 (en) * 2012-10-30 2015-09-03 Koshiro Takano Induction heating cooker
JPWO2014069011A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
WO2018209904A1 (zh) * 2017-05-19 2018-11-22 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电烹饪器及其加热功率控制方法和装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095309A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2005071950A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2005347217A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Sanyo Electric Co Ltd 電磁調理器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095309A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2005071950A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2005347217A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Sanyo Electric Co Ltd 電磁調理器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150250027A1 (en) * 2012-10-30 2015-09-03 Koshiro Takano Induction heating cooker
JPWO2014069011A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
JPWO2014069010A1 (ja) * 2012-10-30 2016-09-08 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器
US9826576B2 (en) 2012-10-30 2017-11-21 Mitsubishi Electric Corporation Induction heating cooker
US10455646B2 (en) 2012-10-30 2019-10-22 Mitsubishi Electric Corporation Induction heating cooker
WO2018209904A1 (zh) * 2017-05-19 2018-11-22 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电烹饪器及其加热功率控制方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008027638A (ja) 誘導加熱調理器
JP5116292B2 (ja) 加熱調理器
KR20170003027A (ko) 자동보온기능을 구비한 가열조리장치 및 그 제어방법
JP4307332B2 (ja) 電磁調理器
JP2013004292A (ja) 誘導加熱調理器
JP2008071550A (ja) 加熱調理器
JP2011014363A (ja) 電磁調理器
JP2005347217A5 (ja)
JP2007139303A (ja) 加熱調理器
JP4198074B2 (ja) 加熱調理器
JP3800191B2 (ja) パン発酵モード付電気炊飯器
JP3620430B2 (ja) 加熱調理器
JP2008259550A (ja) 加熱調理器
JP2008311001A (ja) 誘導加熱調理器
JP2008226750A (ja) 電磁調理器
JP3841057B2 (ja) パン焼き上げモード付電気炊飯器
JP4009507B2 (ja) 炊飯器
JP2004079216A (ja) 誘導加熱調理器
JP5245518B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2014001888A (ja) 加熱調理器
JP4942522B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4925529B2 (ja) 電磁調理器
JP4989165B2 (ja) 加熱調理器
JP2013238358A (ja) 加熱調理器
JPH05113223A (ja) トースターレンジ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111115

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131015