JP5245518B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

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本願発明は、電気貯湯容器に関し、さらに詳しくは簡易な手段により省エネ保温を可能ならしめた電気貯湯容器に関するものである。
従来のこの種電気貯湯容器の場合、保温時に未使用状態(例えば、操作スイッチによる操作入力がない状態)を検出して省エネモード(例えば、低温保温)へ移行するものが提案されている(特許文献1参照)。
また、この種電気貯湯容器において、温度センサーの検出温度ではなく、温度上昇勾配等から導かれる沸騰判定により沸騰と判定された時点で沸騰制御が終了する通常の沸騰制御がある(特許文献2参照)。
特許第3651439号公報 特公平7−55205号公報
ところが、近年の電気貯湯容器は、お湯を貯湯する内容器として真空二重容器を採用するなど、本体の省エネ構造がかなり向上しており、保温時に省エネモード(例えば、低温保温)に移行するだけでは、実際には省エネ効果が低いという不具合がある。また、省エネモードとして、ヒータへの通電を停止して、真空二重容器による保温(換言すれば、まほうびん保温)を採用すると、省エネ効果は大きくなるが、ユーザが使用したい時に通常保温モードへ昇温させるのに時間がかかり過ぎるという新たな不具合が生ずる。
一方、上記特許文献2に開示されている電気貯湯容器の場合、沸騰温度に近い所定の温度域において一定時間間隔でサンプリングした温度データに基づく温度上昇カーブの勾配により沸騰判定を行うようにしているため、ヒータOFFに至るまでの間に多くの蒸気が発生することとなる。ところが、近年のユーザは、電気貯湯容器に使用する水として、高度浄水処理された水道水や市販のミネラルウォータを使用することが多くなっており、蒸気を必要以上に発生させてカルキ臭さを飛ばす必要がなくなりつつある。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、沸騰工程と保温工程との両方において省エネが可能になるようにすることを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器において、省エネコース選択時には前記温度検出手段による検出温度が蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として前記加熱手段への出力を停止して所定の設定保温温度での保温制御を行い得るように構成するとともに、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度を、前記設定保温温度より該設定保温温度ごとに定められた所定温度だけ下げた温度として保温制御を行う保温制御手段を設けている。
上記のように構成したことにより、省エネコース選択時においては、沸騰工程において温度検出手段による検出温度が蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として加熱手段への出力が停止され、保温工程においては、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度を、設定保温温度より該設定保温温度ごとに定められた所定温度だけ下げた温度として保温制御が行われることとなり、沸騰工程と保温工程との両方において省エネが可能となる。従って、大幅な省エネ効果が期待できる。しかも、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合にだけ、省エネモードとされることとなっているので、記憶素子等を必要とせず、低コストでの省エネが可能となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた電気貯湯容器において、前記保温制御手段を、保温制御中に何らかの操作入力があった場合に前記保温制御温度をユーザが設定した設定保温温度にまで上昇させた状態で保温制御を所定時間だけ行い且つ省エネ保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、省エネ保温制御が解除されてユーザが設定した設定保温温度に復帰するように構成することもでき、そのように構成した場合、保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、保温制御温度をユーザが設定した設定保温温度にまで上昇させた状態で保温制御が所定時間行われ且つ省エネ保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、省エネ保温制御が解除されてユーザが設定した設定保温温度に復帰せしめられることとなり、ユーザの使用要求に対応した保温温度(即ち、設定保温温度)が得られる。
本願発明の第1の手段によれば、湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器において、省エネコース選択時には前記温度検出手段による検出温度が蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として前記加熱手段への出力を停止して所定の設定保温温度での保温制御を行い得るように構成するとともに、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度を、前記設定保温温度より該設定保温温度ごとに定められた所定温度だけ下げた温度として保温制御を行う保温制御手段を設けて、省エネコース選択時においては、沸騰工程において温度検出手段による検出温度が蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として加熱手段への出力が停止され、保温工程においては、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度を、設定保温温度より該設定保温温度ごとに定められた所定温度だけ下げた温度として保温制御が行われるようにしているので、沸騰工程と保温工程との両方において省エネが可能となり、大幅な省エネ効果が期待できるという効果が得られる。しかも、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合にだけ、省エネモードとされることとなっているので、記憶素子等を必要とせず、低コストでの省エネが可能となるという効果も得られる。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた電気貯湯容器において、前記保温制御手段を、保温制御中に何らかの操作入力があった場合に前記保温制御温度をユーザが設定した設定保温温度にまで上昇させた状態で保温制御を所定時間だけ行うように構成することもでき、そのように構成した場合、保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、保温制御温度をユーザが設定した設定保温温度にまで上昇させた状態で保温制御が所定時間行われ且つ省エネ保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、省エネ保温制御が解除されてユーザが設定した設定保温温度に復帰されることとなり、ユーザの使用要求に対応した保温温度(即ち、設定保温温度)が得られる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
まず、本願発明の幾つかの好適な実施の形態にかかる電気貯湯容器の構造について説明する。
この電気貯湯容器は、図1に示すように、湯沸かし用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部開口を開閉する蓋体2と、前記内容器3の底部を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内のお湯を外部へ給湯するための給湯通路5と、該給湯通路5の途中に設けられたポンプ装置である電動ポンプ6とを備えて構成されている。前記電気ヒータ4は、後述するように、沸騰ヒータ4Aと保温ヒータ4Bとからなっている。
前記容器本体1は、外側面を構成する合成樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7の上部と内容器3の上部とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板9とからなっている。
前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒10とステンレス製の略円筒形状の外筒11との間に真空空間12を形成してなる真空二重容器からなっており、その底部には、前記内筒10の底部のみからなる非真空部3aが形成されている。該非真空部3aの下面には、前記電気ヒータ4(例えば、雲母板に発熱体を保持させてなるマイカヒータ)が取り付けられている。符号13は内容器3の温度(換言すれば、湯温T)を検出する温度検出手段として作用する温度センサーである。
前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該上板14に対して外周縁が嵌め合いにより結合された合成樹脂製の下板15とからなっており、前記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して開閉且つ着脱自在に支持されている。
また、この蓋体2には、電源が接続されていない状態でも給湯通路5を介しての給湯が可能なように、手動操作により駆動されるエアーポンプ18が配設されている。該エアーポンプ18は、前記蓋体2の略中央部に形成された円筒形状の凹部19内に配設されたベーローズタイプのものとされており、押圧板20を介しての押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されることとなっている。符号21は蒸気排出通路、22は蒸気排出通路21の途中に配設された転倒止水弁である。
前記蓋体2における下板15には、金属製のカバー部材23が固定されており、該カバー部材23の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の給水口3bに圧接されるシールパッキン24が設けられている。
前記給湯通路5の途中であって前記内容器3の下方位置には、前記電動ポンプ6が配設されている。また、前記給湯通路5の途中であって満水位表示部25より上方位置には、転倒時止水弁26および前傾時止水弁27が設けられている。
上記構成の電気貯湯容器は、保温用ヒータ4Bへの通電制御を行う通常の保温モード(換言すれば、設定保温温度制御モード)の他に、沸騰用ヒータ4Aおよび保温用ヒータ4Bへの通電を停止した状態(即ち、電源コードを取り外した状態)で保温する魔法瓶保温モードによる使用が可能となっている。
図1において、符号28は蓋体2を容器本体1に対して閉止状態に保持するためのロック機構、29は後述する各種スイッチ類を備えた操作パネル部、30はスイッチ基板である。
前記操作パネル部29には、図2に示すように、給湯スイッチ31、ロック解除スイッチ32、再沸騰・カルキ抜きスイッチ33、保温選択スイッチ34、省エネ選択時にON操作される省エネ選択スイッチ35、まほうびん保温選択時にON操作されるまほうびん保温スイッチ36、液晶表示装置37、湯沸かし時に点灯する湯沸かし表示灯38、保温時に点灯される保温表示灯39が設けられている。前記液晶表示装置37には、温度、沸騰残時間および湯量が交互に7セグメント表示され且つ省エネ選択スイッチ35により省エネコースが選択された時の沸騰制御表示が「蒸気カット」との文字で表示されるとともに、省エネコースが選択された時に表示する三角形形状の表示灯40、とく子さんコースおよび節電タイマが設定されたときにこれらの設定を表示する三角形形状の表示灯41,42と、設定保温温度(まほうびん、98℃、90℃、85℃、80℃)を表示する三角形形状の表示灯43〜47が設けられている。
図3は、本実施の形態にかかる電気貯湯容器における電気的要素の結線状態を示すブロック図である。なお、既に説明した電気的要素については同一の符号を付して説明を省略する。
マイクロコンピュータユニット(以下、マイコンと略称する)48においては、各種スイッチ類31〜36および液晶表示装置37を備えた操作パネル部29との間で信号授受が行われるとともに、温度センサー13、異常信号入力手段49および他の入力手段50からの信号が入力され、各種演算処理が行われ、制御信号が電気ヒータ4(具体的には、沸騰ヒータ4Aおよび保温ヒータ4B)、電動ポンプ6、各種表示灯(例えば、湯沸かし表示灯38、保温表示灯39、液晶表示装置37等)への出力手段51および他の出力手段52(例えば、ブザー等)に出力されることとなっている。
ついで、上記構成の電気貯湯容器における省エネ制御について説明する。
(1) 沸騰工程制御(図4のフローチャート参照)
電源投入されて沸騰制御が開始されると、ステップS1において電気ヒータ4への通電が開始され、ステップS2において沸騰判定制御が開始される。そして、ステップS3において沸騰が検出されたと判定された(即ち、肯定判定された)場合には、通常沸騰制御であるので、ステップS4において沸点データの更新が行われ、その後、制御は、後述するステップS9へ直接進む。ステップS3において沸騰検出がなされなかったと判定された(即ち、否定判定された)場合には、ステップS5において省エネ選択スイッチ35がON操作されたか否かの判定がなされる。ここで、否定判定された場合には、ステップS3に戻るが、肯定判定された場合(即ち、省エネコースが選択された場合)には、ステップS6において沸点データが有るか否か(換言すれば、過去に通常沸騰が実行されたか否か)の判定がなされる。ここで、肯定判定された場合には、ステップS7に進み、温度センサー13の検出温度Tが沸点Tf−6LSBに到達したか否かの判定がなされる一方、否定判定された場合には、ステップS8において温度センサー13の検出温度Tが所定温度(例えば、96℃)に到達したか否かの判定がなされる。ここで、温度センサー13の検出温度Tが沸点Tf−6LSBあるいは所定温度=96℃に到達したか否かの判定を行うのは、沸騰に限りなく近く且つ蒸気の発生する前の温度を判定基準とするためである。ステップS7およびステップS8において肯定判定された場合には、ステップS9に進み、再沸騰・カルキ抜きスイッチ33がON操作されたか否かの判定がなされる。ここで、肯定判定された場合には、スイッチ10へ進み、カルキ抜き沸騰制御が実行され、その後、制御は終了する。
一方、ステップS9において否定判定された場合には、ステップS11において電気ヒータ4への通電が停止され、ステップS12において沸騰が終了され、ステップS13において保温工程へ移行され、その後、制御は終了される。なお、電気ヒータ4への通電停止後にキャビテーションタイマ経過後に沸騰終了とする場合もある。
上記したように、本実施の形態における沸騰工程においては、省エネコースが選択された場合には、温度センサー13の検出温度Tが沸点Tfより6LSB低い温度あるいは所定温度(例えば、96℃)に到達した時点で沸騰終了とされるのである。従って、通常の沸騰判定での沸騰終了(図6のタイムチャート参照)より低い温度での沸騰終了(図7のタイムチャート参照)となるところから、蒸気が発生する前に沸騰終了となり、蒸気カット沸騰(即ち、蒸気レス沸騰)が得られ、省エネ沸騰となるのである。
(2) 保温工程制御(図5のフローチャート参照)
保温工程が開始されると、ステップS1において省エネ選択スイッチ35がON操作されたか否かの判定がなされる。ここで、否定判定された場合には、ステップS2に進み、通常保温制御(即ち、ユーザが設定した保温設定温度Tsでの保温制御)が実行され、その後、制御はステップS1へリターンする。一方、ステップS1において肯定判定された場合(即ち、省エネコースが選択された場合)には、図8(イ)に示すように、液晶表示装置37における省エネモード表示灯40が点灯され、ステップS3において省エネ開始タイマ(例えば、2時間タイマ)がセットされ、ステップS4において何らかの操作スイッチの操作が有ったか否かの判定がなされる。ここで、肯定判定された場合(即ち、何らかの操作スイッチの操作が有った場合)には、ステップS5に進み、省エネ開始タイマが更新され、その後、制御はステップS1へリターンするが、否定判定された場合(即ち、何らの操作スイッチの操作がなかった場合)には、ステップS6において省エネ開始タイマ(例えば、2時間タイマ)の時間が経過したことを確認し、ステップS7において「省エネ保温」の表示が液晶表示装置37になされる(図8(ロ)参照)。ついで、ステップS8において保温制御温度Tcが設定保温温度Tsから所定温度α℃(例えば、5℃)だけ差し引いた温度に設定され(図7のタイムチャート参照)、省エネ保温が実行される。
この省エネ保温中には、ステップS9において何らかの操作スイッチの操作があったか否かの判定なされ、ここで、否定判定された場合、(即ち、何らの操作スイッチの操作がなかった場合)には、ステップS10において省エネ保温が継続され、その後、制御はステップS1へリターンするが、肯定判定された場合(即ち、何らかの操作スイッチの操作が有った場合)には、ステップS11においてブザー報知がなされ、ステップS12において液晶表示装置37への「省エネ保温」の表示が解除され(図8(ハ)参照)、ステップS13において保温制御温度Tcがユーザが設定した設定保温温度Tsに復帰され、その後、制御はステップS1へリターンする。
上記したように、本実施の形態における沸騰工程においては、省エネコースが選択された場合には、所定時間(例えば、2時間)が経過する間に何らの操作スイッチの操作がなかった場合には、保温制御温度Tcが設定保温温度Tsから所定温度α℃(例えば、5℃)だけ差し引いた温度に設定された保温制御が実行されることとなっており、省エネ保温が実行されるのである。上記制御の内容は、図7のタイムチャートに示す通りである。なお、所定温度α℃は、設定保温温度Tsに対応して変化させる場合もある。例えば、98℃保温の場合にはα=3、90℃保温の場合にはα=5、85℃保温の場合にはα=5、80℃保温の場合にはα=5とする場合もある。このようした理由は、高温での保温の場合の方が保温制御温度Tcを設定保温温度Tsに復帰させるのに時間がかかるので、ユーザの使い勝手を考慮して、高温保温の場合には減算値を小さくする方がよいからである。
(3) カルキ抜きを考慮した沸騰工程制御(図9のフローチャート参照)
電源投入されて沸騰制御が開始されると、ステップS1において電気ヒータ4への通電が開始され、ステップS2において沸騰判定制御が開始される。そして、ステップS3において沸騰が検出されたと判定された(即ち、肯定判定された)場合には、通常沸騰制御であるので、ステップS4において沸点データの更新が行われ、その後、制御は、後述するステップS9へ直接進む。ステップS3において沸騰検出がなされなかったと判定された(即ち、否定判定された)場合には、ステップS5において省エネ選択スイッチ35がON操作されたか否かの判定がなされる。ここで、否定判定された場合には、ステップS3に戻るが、肯定判定された場合(即ち、省エネコースが選択された場合)には、ステップS6において沸点データが有るか否か(換言すれば、過去に通常沸騰が実行されたか否か)の判定がなされる。ここで、肯定判定された場合には、ステップS7に進み、温度センサー13の検出温度Tが沸点Tf−6LSBに到達したか否かの判定がなされる一方、否定判定された場合には、ステップS8において温度センサー13の検出温度Tが所定温度(例えば、96℃)に到達したか否かの判定がなされる。ここで、温度センサー13の検出温度Tが沸点Tf−6LSBあるいは所定温度=96℃に到達したか否かの判定を行うのは、沸騰に限りなく近く且つ蒸気の発生する前の温度を判定基準とするためである。ステップS7およびステップS8において肯定判定された場合には、ステップS9に進み、再沸騰・カルキ抜きスイッチ33がON操作されたか否かの判定がなされる。ここで、肯定判定された場合には、スイッチ10へ進み、カルキ抜き沸騰制御が実行され、その後、制御は終了する。
一方、ステップS9において否定判定された場合には、ステップS11において電気ヒータ4への通電が停止され、ステップS12において沸騰が終了される。なお、電気ヒータ4への通電停止後にキャビテーションタイマ経過後に沸騰終了とする場合もある。ついで、ステップS13において保温制御温度Tcを最高設定保温温度Tsmax(例えば、98℃)に設定し、この状態をステップS14において所定時間(例えば、1時間)が経過したと判定されるまで継続する。このようにした理由は、蒸気カットモードでは、沸騰による蒸気を出さないので、水から加熱を始めて「蒸気カット」加熱を行う場合は加熱終了後でも残留塩素量は通常時に比べると多くなるので、加熱停止後に所定時間(例えば、1時間)強制的に最高設定保温温度Tsmax(例えば、98℃)で保温を行い、残留塩素が徐々に抜けるようにしたいためである。そして、ステップS14において所定時間が経過したと判定されると、ステップS15においてユーザが設定した設定保温温度Tsに復帰させられ、ステップS16において保温工程へ移行せられ、制御は終了する。
上記のようにすると、沸騰工程において蒸気カット加熱を採用していても、カルキの除去が可能となるのである。
上記したように、本実施の形態においては、省エネコース選択時においては、沸騰工程において温度センサー13による検出温度Tが蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として電気ヒータ4への出力が停止され、保温工程においては、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度Tcを、設定保温温度Tsより所定温度αだけ下げた温度として保温制御が行われることとなり、沸騰工程と保温工程との両方において省エネが可能となる。従って、大幅な省エネ効果が期待できる。しかも、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合にだけ、省エネモードとされることとなっているので、記憶素子等を必要とせず、低コストでの省エネが可能となる。
上記実施の形態においては、内容器として真空二重容器を採用しているが、その他の断熱容器(例えば、真空断熱材を外周側に被覆した容器)等を採用することができることは勿論である。
本願発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。 本願発明の実施の形態にかかるであるにおける操作パネル部の拡大平面図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器における電気的要素の結線図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器における沸騰工程制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器における保温工程制御の内容を示すフローチャートである。 通常沸騰工程および通常保温工程の内容を示すタイムチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器における省エネ制御の内容を示すタイムチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器における液晶表示装置の表示例を示しており、(イ)は省エネコース選択時の表示例であり、(ロ)は省エネ保温制御時の表示例であり、(ハ)は省エネ保温制御から通常保温への復帰時の表示例である。 本願発明の実施の形態にかかる電気貯湯容器におけるカルキ抜きを考慮した沸騰工程制御の内容を示すフローチャートである。
3は内容器
4は加熱手段(電気ヒータ)
4Aは沸騰用ヒータ
4Bは保温用ヒータ
13は温度検出手段(温度センサー)
29は操作パネル部
35は省エネ選択スイッチ
37は液晶表示装置
48はマイコン

Claims (2)

  1. 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器であって、省エネコース選択時には前記温度検出手段による検出温度が蒸気が発生しない程度の所定温度に達した時点で沸騰として前記加熱手段への出力を停止して所定の設定保温温度での保温制御を行い得るように構成するとともに、沸騰から所定時間が経過する間に操作入力がない場合には、保温制御温度を、前記設定保温温度より該設定保温温度ごとに決められた所定温度だけ下げた温度として保温制御を行う保温制御手段を設けたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 前記保温制御手段を、保温制御中に何らかの操作入力があった場合に前記保温制御温度をユーザが設定した設定保温温度にまで上昇させた状態で保温制御を所定時間だけ行い且つ省エネ保温制御中に何らかの操作入力があった場合には、省エネ保温制御が解除されてユーザが設定した設定保温温度に復帰するように構成したことを特徴とする請求項1記載の電気貯湯容器。
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