JP5074563B2

JP5074563B2 - カッターユニットおよびプリンタ

Info

Publication number: JP5074563B2
Application number: JP2010170950A
Authority: JP
Inventors: 定義持田; 強真田
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 2010-07-29
Filing date: 2010-07-29
Publication date: 2012-11-14
Anticipated expiration: 2030-07-29
Also published as: CN102343726A; US20120027496A1; US8888388B2; JP2012030446A

Description

本発明の実施形態は、カッターユニットおよびプリンタに関する。

ラベルプリンタは、一般的に、印字用紙を横断して配置された固定刃と、移動することにより固定刃との間に印字用紙を挟み込んで切断する可動刃と、を有するカッターユニットを備えている（特許文献１参照）。

ところで、ラベルプリンタが備えるカッターユニットは、台紙上にラベルが貼付された台紙付きラベルやライナレスラベルなど、粘着部材が塗布された粘着部材塗布面を有する印字用紙を切断することが多い。そのため、従来のラベルプリンタが備えるカッターユニットでは、印字用紙を切断する際に、印字用紙が有する粘着部材塗布面に塗布された粘着部材がカッターユニットの可動刃に付着し、搬送過程にある印字用紙が可動刃に貼り付いてジャムを引き起こす、という課題がある。

また、近年、台紙付きラベルは、印字済みのラベルが台紙から剥離されると、台紙が廃棄物となるため、環境上、問題視されつつあり、ライナレスラベルが印字用紙として用いられることが多くなっている。しかしながら、ライナレスラベルは、搬送過程において、粘着部材塗布面が露出された状態で搬送されるため、台紙付きラベルよりも粘着部材塗布面に塗布された粘着部材がカッターユニットの可動刃に付着し易く、ジャムを引き起こし易くなる、という課題がある。

実施形態のカッターユニットは、搬送機構と、第１の刃と、第２の刃と、を備える。前記搬送機構は、粘着部材が塗布された粘着部材塗布面を有する印字用紙を搬送する。前記第１の刃は、前記搬送機構により搬送される前記印字用紙の搬送経路において前記粘着部材塗布面と反対の面側に設けられている。前記第２の刃は、前記搬送経路において前記粘着部材塗布面側に設けられ、前記第１の刃との間に前記印字用紙を挟み込んで前記印字用紙を切断するものであり、前記搬送経路において前記印字用紙と接触する接触面が難粘着部材により被覆されている。前記接触面は、前記搬送経路と反対側に窪んだ窪み部を有する。

図１は、本実施形態にかかるラベルプリンタを概略的に示す側面図である。図２は、本実施形態にかかるラベルプリンタが有するカッターユニットを示す正面図である。図３は、固定刃および可動刃の構成を示す斜視図である。図４−１は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。図４−２は、可動刃の構成を示す側断面図である。図５は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。図６は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。

（第１の実施形態）
図１は、本実施形態にかかるラベルプリンタを概略的に示す側面図である。ラベルプリンタ１は、ハウジング４の外部に連続紙２を保持する用紙保持部３が設けられている。ラベルプリンタ１は、この用紙保持部３に保持された連続紙２をハウジング４の内部に引き込み、引き込んだ連続紙２に対してハウジング４の内部に収納された印字機構５によって所定事項を印字する。ここで、連続紙２は、台紙付きラベルやライナレスラベル等、粘着部材が塗布された粘着部材塗布面２ａ（図４等参照）を有する印字用紙である。本実施の形態では、連続紙２としては、ロール状に巻回されたロール紙形態のラベル用紙又はタグ用紙が用いられる。

ハウジング４の内部には、給紙口６から排紙口７に連なる搬送経路８が形成されており、用紙保持部３において回転自在な一対の用紙保持ローラ９に転動自在に保持された連続紙２は給紙口６から搬送経路８に引き込まれ、排紙口７から排紙されるように案内されている。

こうして連続紙２が搬送される搬送経路８には、印字機構５が設けられている。印字機構５は、ステッピングモータ（図示しない）によって回転駆動してハウジング４内に引き込まれた連続紙２を搬送する搬送機構として機能するプラテンローラ１１と、このプラテンローラ１１に搬送経路８を介して当接するラインサーマルヘッド１２とを主体に形成されている。ラインサーマルヘッド１２は、プラテンローラ１１と平行に配置された支軸１３に回動自在に支持されたヘッド保持板１４に保持されており、このヘッド保持板１４は、図示しないスプリングによってラインサーマルヘッド１２がプラテンローラ１１に押し付けられる方向に付勢されている。また、カッターユニット１６が、排紙口７の近傍に設けられている。

ここで、印字機構５による印字済み連続紙２の発行形態として、本実施形態のラベルプリンタ１では、カッターユニット１６を用いて１ラベル毎に台紙をカットしてラベルを発行するか、あるいは、カッターユニット１６を用いて連続紙２を所定の単位でカットして発行するカット発行という２種類の発行形態の選択が可能である。ここでは、そのための構造や制御の説明は省略する。

なお、本実施形態のラベルプリンタ１は、ライン型の印刷方式を採用することから、ラインサーマルヘッド１２がライン状に備える多数個の発熱素子（図示しない）によって主走査方向の印刷を行い、連続紙２の搬送によって生ずるラインサーマルヘッド１２に対する連続紙２の移動によって副走査方向の印刷を行う。そこで、副走査方向の印刷のために、連続紙２の搬送タイミング等の検出が必要となり、本実施形態では、このような検出のために透過型センサと反射型センサとの２種類のセンサを含むセンサ部２７が搬送経路８中に配置されている。

図２は、本実施形態にかかるラベルプリンタが有するカッターユニットを示す正面図である。カッターユニット１６は、所謂ギロチンカッターと称されるものであって、モータ２０、従動ギヤ２２、回転伝動体２３、可動刃保持部材２４、固定刃２５、および可動刃２６などを備えている。

モータ２０は、回転駆動することにより、可動刃２６に対して駆動力を与えるものである。また、モータ２０は、当該モータ２０の回転軸２０ａの先端部に、可動刃２６に駆動力を伝えるための駆動ギヤ２１を備えている。

従動ギヤ２２は、周縁部の一端で駆動ギヤ２１と噛み合って従動回転する。また、従動ギヤ２２は、当該従動ギヤ２２の回転軸２２ａの先端部に、回転伝動体２３に駆動力を伝えるための駆動ギヤ２２ｂを備えている。

回転伝動体２３は、従動ギヤ２２が有する駆動ギヤ２２ｂと噛み合って従動回転するものである。また、回転伝動体２３は、自身の中心から偏心した位置に固定ピン２３ａを有している。固定ピン２３ａは、回転伝動体２３の回転に伴ってその位置が変化する。

可動刃保持部材２４は、カッターユニット１６の上部側の先端部に可動刃２６を保持するものである。また、可動刃保持部材２４は、回転伝動体２３が有する固定ピン２３ａが挿通するカム溝２４ａを有し、回転伝動体２３が有する固定ピン２３ａの位置の変化に伴い、上下方向へ移動する。

固定刃２５（第１の刃）は、搬送経路８において、連続紙２が有する粘着部材塗布面２ａと反対の面側（カッターユニット１６の上部）に設けられ、かつ印字機構５により所定事項が印字された連続紙２を横断して配置されている。つまり、固定刃２５は、搬送経路８よりも上方に設けられ、図示しない固定部材によりカッターユニット１６内に固定されている。一方、可動刃２６（第２の刃）は、搬送経路８において、連続紙２が有する粘着部材塗布面２ａ側に設けられ、可動刃保持部材２４の移動に伴って、カッターユニット１６の上部側に移動することにより、固定刃２５との間に連続紙２を挟み込んで切断するものである。つまり、可動刃２６は、搬送経路８よりも下方に設けられ、可動刃保持部材２４の移動に伴って搬送経路８の上方側に移動することにより、固定刃２５との間に連続紙２を挟み込んで切断する。

次に、図３および図４を用いて、固定刃２５および可動刃２６の構成について説明する。図３は、固定刃および可動刃の構成を示す斜視図である。図４−１は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。図４−２は、可動刃の構成を示す側断面図である。

固定刃２５は、可動刃２６との間で連続紙２を挟み込んで切断する切断面２５ａを有している。

可動刃２６は、固定刃２５ａが有する切断面２５ａを摺動して当該切断面２５ａとの間で連続紙２を挟み込んで切断する切断面２６ｂ、搬送経路８において連続紙２（粘着部材塗布面２ａ）と接触する接触面２６ａ、および切断面２６ｂよりも下方側に当該切断面２６ｂに連続する態様で設けられかつ固定刃２５に対向する対向面２６ｃとを有している。本実施形態では、可動刃２６は、切断面２６ｂを除く全ての面が、テフロン（登録商標）や張り紙防止塗料などの難粘着部材により被覆されているものとする。なお、張り紙防止塗料としては、例えば、バイコート（登録商標）（株・吉田ＳＫＴ）、パピレス（登録商標）（ナトコペイント・株）、デフリック（登録商標）（株・川邑研究所）等を使用する。

ここで、本実施形態の可動刃２６の製造方法について簡単に説明する。まず、可動刃２６は、切断面２６ｂが加工研磨される前に、切断面２６ｂ、接触面２６ａ、および対向面２６ｃを含む可動刃２６の全体が、テフロン（登録商標）や張り紙防止塗料などの難粘着部材により表面処理（塗装を含む）される。次いで、可動刃２６は、切断面２６ｂのみが加工研磨される。これにより、可動刃２６は、切断面２６ｂを除く全ての面に難粘着部材が残る（つまり、切断面２６ｂを除く全ての面が難粘着部材により被覆される）。

なお、可動刃２６は、切断面２６ｂを加工研磨した後（つまり、可動刃２６を成形後）、切断面２６ｂを除く全ての面に対して難粘着部材による表面処理を行っても良い。また、可動刃２６は、切断面２６ｂを加工研磨し、かつ搬送経路８とは反対側に窪んだ窪み部２６ｄを設けた後（図４−２参照）、切断面２６ｂを除く全ての面に対して難粘着部材による表面処理を行っても良い。

このように、可動刃２６は、接触面２６ａが難粘着部材により被覆されていることにより、搬送経路８を搬送される連続紙２（粘着部材塗布面２ａ）が接触面２６ａに接触したとしても、接触面２６ａから連続紙２が剥がれ易くすることができるので、連続紙２が接触面２６に貼り付くことによるジャムの発生を防止できる。また、仮に、粘着部材塗布面２ａに塗布された粘着部材が接触面２６ａに付着したとしても、接触面２６ａに付着した粘着部材と接触面２６ａとの接着力が弱いため、後から搬送されてくる連続紙２（粘着部材塗布面２ａ）に再び付着させて接触面２６ａから粘着部材を除去することができる。

また、本実施形態では、可動刃２６は、対向面２６ｃが難粘着部材により被覆されていることにより、連続紙２を切断する際に切断面２６ｂに粘着部材が付着したとしても、当該切断面２６ｂに付着した粘着部材を対向面２６ｃに流すことができるので、切断面２６ｂに付着した粘着部材による切断不良を防止することができる。また、可動刃２６が固定刃２５の切断面２５ａを摺動する際に、可動刃２６の切断面２６ｂに付着した粘着部材が固定刃２５の切断面２５ａに付着することを防止できるので、固定刃２５への粘着部材の付着による連続紙２の切断不良をより確実に防止できる。

なお、本実施形態では、接触面２６ａへの粘着部材の付着による連続紙２のジャムおよび切断面２６ｂへの粘着部材の付着による連続紙２の切断不良を防止するために、接触面２６ａおよび対向面２６ｃを難粘着部材により被覆しているが、接触面２６ａへの粘着部材の付着による連続紙２のジャムのみを防止する場合には、少なくとも接触面２６ａが難粘着部材により被覆されていれば良い。

このように、第１の実施形態にかかるラベルプリンタ１によれば、可動刃２６の接触面２６ａを難粘着部材により被覆することにより、搬送経路８を搬送される連続紙２が接触面２６ａに接触したとしても、接触面２６ａから連続紙２が剥がれ易くすることができるので、連続紙２が接触面２６ａに貼り付くことによるジャムの発生を防止できる。

（第２の実施形態）
本実施形態は、可動刃が有する対向面を、切断面よりも下方側に向うに連れて固定刃から漸次離隔する態様で傾斜させたものである。なお、以下の説明では、第１の実施形態と同様の箇所については説明を省略し、第１の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。

図５は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。本実施形態の可動刃５０は、第１の実施形態の可動刃２６と同様に、接触面２６ａ、切断面５０ｂ、および対向面５０ｃを有し、かつ切断面５０ｂを除く全ての面が難粘着部材により被覆されている。

さらに、本実施形態では、可動刃５０の対向面５０ｃが、切断面５０ｂから離れるに連れて固定刃２５から漸次離隔する態様で傾斜している。これにより、可動刃５０が搬送経路８の上方側に移動して、固定刃２５の切断面２５ａを摺動する際に、可動刃５０が固定刃２５の切断面２５ａに接触する面積を小さくすることができるので、連続紙２を切断する際に可動刃５０の切断面５０ｂに付着した粘着部材が固定刃２５の切断面２５ａに付着することによる切断不良を防止することができる。

このように、第２の実施形態にかかるラベルプリンタ１によれば、可動刃５０が有する対向面５０ｃを、切断面５０ｂから離れるに連れて固定刃２５から漸次離隔する態様で傾斜させることにより、固定刃２５と可動刃５０との間に連続紙２を挟み込んで切断する際の固定刃２５と可動刃５０との接触面積を小さくすることができるので、連続紙２を切断する際に可動刃５０に付着した粘着部材が固定刃２５に付着することによる切断不良を防止することができる。

（変形例１）
本変形例は、上述の実施形態にかかる固定刃および可動刃の構成をロータリーカッタに適用したものである。なお、以下の説明では、上述の実施形態と同様の箇所については説明を省略し、上述の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。

図６は、固定刃および可動刃の構成を示す側面図である。本変形例の固定刃６０は、連続紙２の幅寸法以上の長さを有するエッジ６０ａを備えている。

また、本変形例の可動刃６２は、一定位置の回転中心６１を中心として回転することにより、固定刃６０のエッジ６０ａとの接触点を連続紙２の幅方向に移動させて連続紙２を切断するものである。また、可動刃６２は、上述の実施形態と同様に、固定刃６０が有するエッジ６０ａとの間で連続紙２を挟み込んで切断する切断面６２ｂ、搬送経路８を搬送される連続紙２（粘着部材塗布面２ａ）と接触する接触面６２ａ、および切断面６２ｂよりも下方側に当該切断面６２ｂに連続する態様で設けられかつ固定刃６０に対向する対向面６２ｃを有している。

そして、可動刃６１は、第１の実施形態と同様に、切断面６２ｂを除く全ての面が難粘着部材により被覆されているものとする。これにより、搬送経路８を搬送される連続紙２（粘着部材塗布面２ａ）が接触面６２ａに接触したとしても、接触面６２ａから連続紙２が剥がれ易くすることができるので、連続紙２が接触面６２ａに貼り付くことによるジャムの発生を防止できる。さらに、連続紙２を切断する際に切断面６２ｂに粘着部材が付着したとしても、当該切断面６２ｂに付着した粘着部材を対向面６２ｃに流すことができるので、切断面６２ｂに付着した粘着部材による切断不良を防止することができる。また、可動刃６２が固定刃６０のエッジ６０ａと接触する際に、可動刃６２の切断面６２ｂに付着した粘着部材が固定刃６０のエッジ６０ａに付着することを防止できるので、粘着部材の付着による連続紙２の切断不良をより確実に防止できる。

さらに、対向面６０ａは、第２の実施形態と同様に、切断面６２ｂから離れるに連れて固定刃６０から漸次離隔する態様で傾斜しているものとする。これにより、可動刃６２が回転中心６１を中心に回転して、固定刃６０のエッジ６０ａと接触する際に、可動刃６２が固定刃６０のエッジ６０ａに接触する面積を小さくすることができるので、連続紙２を切断する際に可動刃６２の切断面６２ｂに付着した粘着部材が固定刃６０のエッジ６０ａに付着することによる切断不良を防止することができる。

このように、変形例１によれば、ロータリーカッタにおいても、第１，２の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

以上説明したとおり、第１，２の実施形態および変形例１によれば、連続紙の粘着部材塗布面が可動刃に貼り付くことによるジャムの発生を防止できる。

１ラベルプリンタ
２連続紙
２ａ粘着部材塗布面
８搬送経路
１１プラテンローラ
１６カッターユニット
２５固定刃
２６可動刃
２６ａ，６２ａ接触面
２６ｂ，５０ｂ，６２ｂ切断面
２６ｃ，５０ｃ，６２ｃ対向面

特開２０００−６２２６４公報

Claims

粘着部材が塗布された粘着部材塗布面を有する印字用紙を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構により搬送される前記印字用紙の搬送経路において前記粘着部材塗布面と反対の面側に設けられた第１の刃と、
前記搬送経路において前記粘着部材塗布面側に設けられ、前記第１の刃との間に前記印字用紙を挟み込んで前記印字用紙を切断するものであり、前記搬送経路において前記印字用紙と接触する接触面が難粘着部材により被覆されている第２の刃と、を備え、
前記接触面は、前記搬送経路と反対側に窪んだ窪み部を有するカッターユニット。
前記第２の刃は、移動することにより前記第１の刃との間に前記印字用紙を挟み込んで切断する切断面と、前記切断面に連続する態様で設けられかつ前記第１の刃に対向する対向面と、を有し、
前記対向面は、前記切断面から離れるに連れて前記第１の刃から漸次離隔する態様で傾斜している請求項１に記載のカッターユニット。
前記第２の刃は、前記接触面および前記対向面が難粘着部材により被覆されている請求項２に記載のカッターユニット。
前記第２の刃は、前記切断面を除く全ての面が難粘着部材により被覆されている請求項２に記載のカッターユニット。
粘着部材が塗布された粘着部材塗布面を有する印字用紙を搬送する搬送機構と、
前記搬送機構により搬送される前記印字用紙の搬送経路において前記粘着部材塗布面と反対の面側に設けられた第１の刃と、
前記搬送経路において前記粘着部材塗布面側に設けられ、前記第１の刃との間に前記印字用紙を挟み込んで前記印字用紙を切断するものであり、前記搬送経路において前記印字用紙と接触する接触面が難粘着部材により被覆されている第２の刃と、を備え、
前記接触面は、前記搬送経路と反対側に窪んだ窪み部を有するプリンタ。