JP3408710B2 - 柔軟シ−トの切断装置 - Google Patents

柔軟シ−トの切断装置

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JP3408710B2
JP3408710B2 JP02510597A JP2510597A JP3408710B2 JP 3408710 B2 JP3408710 B2 JP 3408710B2 JP 02510597 A JP02510597 A JP 02510597A JP 2510597 A JP2510597 A JP 2510597A JP 3408710 B2 JP3408710 B2 JP 3408710B2
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cutting
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昌吾 丹野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質の柔軟なシー
トや硬質であっても薄いために柔軟なシートを切断する
ための柔軟シートの切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴム等のように極めて柔軟なもののシ
ート材は、従来、人間がハサミを用いて手作業により切
断したり、図10に示すような押し切り装置を用いて切
断していた。この押し切り装置は、平坦な受板11上に
柔軟シートAを載置して、上方から切断刃12を下降さ
せ刃先12aを受板11に押し当てることにより柔軟シ
ートAを切断するものである。切断刃12は、タングス
テン系の高速度工具鋼等の極めて硬い鋼材を用いる。ま
た、受板11も、プラスチック等の硬度の低いものでは
柔軟シートAと共に撓んだり切断されるので、一般の圧
延鋼材や炭素鋼材等の硬い鋼材を用いる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハサミを用
いる場合には、手作業によるため作業性が悪く、しか
も、柔軟なシートを手で持って切るために正確にまっす
ぐ切ることができないという問題があった。
【0004】また、図10に示す押し切り装置を用いる
場合には、切断刃12の硬い刃先12aを受板11の硬
い板面に一気に押し当てて切断しなければならないの
で、この刃先12aが摩耗して切れ味がすぐに悪くなっ
たり、刃先12aが欠けて刃こぼれが生じ易くなる。従
って、刃先12aがこのように切れ味が悪くなったり欠
けると、図11に示すように、柔軟シートAの切断部B
の下面側が薄く繋がったままになって、この柔軟シート
Aを最後まで確実に切断することができなくなるという
問題があった。しかも、切断刃12の刃先12aを全長
にわたって正確に受板11の板面に押し当てるために、
この刃先12aの直線性を高い精度で仕上げる必要があ
り、この刃先12aの全体を受板11の板面に一気に押
し当てなければならないので、切断刃12を押圧するた
めに大きな押圧力が必要になるという問題もあった。さ
らに、柔軟シートAは、生ゴムの粘着力が強いので、刃
先12aに押し切られた端部が受板11の板面に付着し
て、引き剥がす際に伸びが生じるという問題もあった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、一方の切断刃の平行な刃先に他方の切断刃の
テーパ状の刃先を順に摺り合わせて切断することによ
り、柔軟シートを確実に切断することができる切断装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記課
題を解決するために、切断のために供給された柔軟シ
ートの上方に配置されて、下方を向き一端側ほどこの柔
軟シートに接近するテーパ状の刃先を備えた上切断刃
と、この柔軟シートの下方に配置されて、上方を向くほ
ぼ平行な刃先を備えた下切断刃とを有する切断装置にお
いて、前記上切断刃を、支持台に回転自在に取り付け
ことで、上切断刃の刃先が前後方向に揺動自在となると
共に前記下切断刃の刃先よりも後方に位置するように
切断刃の刃先を後方に傾斜させて付勢する上切断刃付勢
手段と、この上切断刃を上下動させる上切断刃上下動手
段とを設け、前記下切断刃は、その刃先の一端部に、刃
先より上方に突出し、基部では刃先側の刃先の前方面に
連なり上部面が上切断刃の刃先の前方面の反対側の後方
面よりも後方に位置する部分を含む傾斜面を備えたガイ
ド部が形成されると共に、刃先側の刃先の前方面の下方
に、後方側に窪む逃げ面が形成されていることを特徴と
する。
【0007】の手段によれば、上切断刃上下動手段に
よって上切断刃が下降すると、この上切断刃のテーパ状
の一端側の刃先が下切断刃のガイド部の上部の傾斜面に
当接して、ガイド部の傾斜面に案内され上切断刃付勢手
段の付勢に逆らって前方に移動する。そして、上切断刃
がさらに下降すると、この上切断刃の刃先の後方面側が
一端側から下切断刃の刃先の前方面側に順に当接するこ
とにより刃先同士が摺れ合う。しかも、この際、上切断
刃の刃先は、上切断刃付勢手段によって下切断刃の刃先
に密着する方向に付勢される。また、下切断刃の刃先よ
り下方に下降した上切断刃の刃先は、この下切断刃の逃
げ面に回り込むことができるので、一端側から他端側に
順に当接する刃先を常に密着させて摺れ合わせることが
できる。
【0008】従って、これら上切断刃と下切断刃の間に
供給された柔軟シートは、双方の刃先が一端側から順に
摺れ合うことにより、ハサミで切った場合と同様に確実
に切断される。しかも、上切断刃と下切断刃の刃先は、
摺れ合うだけなので、切れ味がすぐに悪くなったり欠け
るようなおそれがなくなり、上切断刃上下動手段による
上切断刃の押圧力も比較的小さくて済む。また、上切断
刃や下切断刃の刃先の直線性を高い精度で仕上げる必要
もなくなる。
【0009】さらに、ハサミを用いて人手で柔軟シート
を切る場合のように作業性が悪くなるようなことがな
く、効率的にまっすぐ正確に切断することができる。
【0010】なお、ここで、上下方向は、切断のために
供給された柔軟シートのシート面の一方側と他方側を意
味する。従って、必ずしも実際の上下方向と一致する必
要はない。また、前後方向は、この柔軟シートのシート
面に直交し、又は、ある程度の角度で交差する切断面の
一方側と他方側を意味する。
【0011】また、請求項2に記載の柔軟シートの切断
装置は、前記下切断刃にガイド部を形成すると共に、又
は、この下切断刃にガイド部を形成する代わりに、前記
上切断刃の刃先の一端部に、刃先より下方に突出し、基
部では刃先の前方面の反対側の後方面に連なり下部面が
下切断刃のガイド部の上端の傾斜面、又は、下切断刃の
刃先の一端側の前方面よりも前方に位置する部分を含む
傾斜面を備えたガイド部が形成されたことを特徴として
いる。
【0012】の手段によれば、ガイド部を上切断刃と
下切断刃の双方に形成したり上切断刃にのみ形成するこ
とができる。
【0013】さらに、前記の上切断刃に上切断刃
付勢手段を設ける代わりに、支持台に回転自在に取り付
けられることで前記下切断刃の刃先が、前後方向に揺動
自在となると共に上切断刃の刃先よりも前方に位置する
ように下切断刃の刃先を前方に傾斜させて付勢する下切
断刃付勢手段が設けられたことを特徴とする。
【0014】の手段によれば、切断刃を付勢する手段
を下切断刃にのみ設けることができる。
【0015】さらに、請求項4に記載の柔軟シートの切
断装置は、前記上切断刃に、刃先の前方面の反対側の後
方面の上方に、前方側に窪む逃げ面が形成されたことを
特徴としている。
【0016】の手段によれば、上切断刃にも逃げ面を
形成して下切断刃の刃先を逃がすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0018】図1〜図9は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は切断装置の要部を示す斜視図、図2
は上切断刃の正面図、図3は上切断刃の右側面図、図4
は下切断刃の正面図、図5は下切断刃の右側面図、図6
は切断装置の要部の右側面図、図7は上切断刃の刃先が
ガイド部に当接した際の切断装置の要部の右側面図、図
8は上切断刃の刃先が下切断刃の刃先に当接した際の切
断装置の要部の右側面図、図9は上切断刃と下切断刃の
刃先同士が摺れ合う際の切断装置の要部の右側面図であ
る。
【0019】本実施形態は、生ゴムのシート材(柔軟シ
ート)をプレス成形してOリングを製造する際に用いる
ものであって、ロールから引き出した長尺な柔軟シート
を一定間隔で切断してプレス成形の金型に供給する短冊
状の柔軟シートを得るための切断装置について説明す
る。
【0020】この切断装置は、図1に示すように、後方
の図示しないロールから引き出した柔軟シートAの上方
に上切断刃1を配置すると共に、この柔軟シートAの下
方に下切断刃2を配置している。上切断刃1は、図2及
び図3に示すように、柔軟シートAの幅よりも長い板状
の一方(図示下方)の長辺に刃先1aを設けた切断刃で
あり、この刃先1aの後方面が他方(図示上方)の長辺
に対して斜めに傾斜している。また、図3に示すよう
に、この上切断刃1の刃先1aのすくい面(片刃の本来
平坦となる側の面、すなわち、後ろ側)には、刃先1a
から徐々に板厚を薄くする方向に窪んだ逃げ面1bが形
成されている。ただし、他方(図示上方)の長辺付近の
すくい面(刃先の前方面)には、この逃げ面1bが設け
られず、平坦なまま上切断刃1の取り付け面になってい
る。この上切断刃1は、図1に示すように、刃先1aを
下方に向けると共に、上辺をほぼ水平にして上切断刃揺
動台3の前方側に取り付けられている。また、この上切
断刃1は、刃先1aのすくい面(後ろ側)を後方に向け
ることにより後方面とし、この後方面の逃げ面1bが形
成されていない上端部の平坦面がほぼ垂直となるように
して取り付けられる。従って、上切断刃1の刃先1a
は、一端側ほど下方の柔軟シートAに接近するようなテ
ーパ状に配置される。
【0021】上切断刃揺動台3は、図1及び図6に示す
ように、後方中央が上切断刃支持台4に回転自在に取り
付けられている。従って、この上切断刃揺動台3に取り
付けられた上切断刃1は、刃先1aがほぼ前後方向に揺
動自在となる。また、上切断刃揺動台3は、上切断刃支
持台4に支持された圧縮コイルばね5によって上端部を
前方に押圧され、上切断刃1の刃先1aが常に後方に付
勢されるようになっている。さらに、上切断刃揺動台3
は、上切断刃支持台4に固定されたストッパ6によって
回転を制限され、上切断刃1の刃先1aが一定以上には
後方に揺動しないようになっている。そして、これら上
切断刃揺動台3と上切断刃支持台4は、図1に示すシリ
ンダ7によって一体的に上下動するようになっている。
【0022】下切断刃2は、図4及び図5に示すよう
に、上切断刃1と同様の長い板状の一方(図示上方)の
長辺に刃先2aを設けた切断刃であり、この刃先2aは
他方(図示下方)の長辺と平行になっている。また、こ
の下切断刃2の刃先2aを設けた側の長辺の一端部に
は、ガイド部2bが設けられている。ガイド部2bは、
下切断刃2の板厚のまま刃先2aよりも突出し、基部で
はこの刃先2aのすくい面に連なると共に、先端部では
板厚を薄くする方向に(前方に)傾斜した傾斜面2cを
備えた突起である。さらに、図5に示すように、この下
切断刃2の刃先2aのすくい面には、刃先2aから徐々
に板厚を薄くする方向に窪んだ逃げ面2dが形成されて
いる。ただし、他方(図示下方)の長辺付近のすくい面
には、この逃げ面2dが設けられず、平坦なままになっ
ている。この下切断刃2は、図1に示すように、刃先2
aを上方に向けると共に、下辺をほぼ水平にして下切断
刃支持台8の前方側に取り付けられている。また、この
下切断刃2は、刃先2aのすくい面を前方に向けること
により(刃先の)前方面とし、この前方面の逃げ面2d
が形成されていない下端部の平坦面がほぼ垂直となるよ
うにして取り付けられる。従って、下切断刃2の刃先2
aは、上方の柔軟シートAに平行に配置される。ただ
し、この下切断刃2の刃先2aは、柔軟シートAの下面
に十分に接近させた方がよいので、ガイド部2bの上端
部は、柔軟シートAの側方からこの柔軟シートAよりも
上方に突出させるように配置する。
【0023】上記上切断刃1と下切断刃2は、柔軟シー
トAの幅方向の両端部を揃えると共に、刃先1aの後方
面と刃先2aの前方面とがほぼ同一の垂直面(切断面)
に沿うように配置される。もっとも、図6に示すよう
に、上切断刃1は、実際には圧縮コイルばね5によって
刃先1aが後方に付勢されストッパ6によって制限され
る角度まで傾斜しているので、この刃先1aの後方面は
切断面よりも少し後方に位置する。ただし、このように
傾斜した上切断刃1も、刃先1aが下切断刃2のガイド
部2bの傾斜面2cにおける上端よりは少し前方に配置
されるように、ストッパ6が調整されている。また、こ
の上切断刃1は、下切断刃2のガイド部2bの上方に位
置する刃先1aの一端部の刃を殺して鈍らせている。
【0024】下切断刃支持台8は、切断装置の本体に固
定したものでよい。もっとも、柔軟シートAのすぐ下に
下切断刃2が配置されると、この柔軟シートAの引き出
しを行う際に邪魔になる場合があるので、この場合に
は、下切断刃支持台8もシリンダ等によって上下動可能
にする。だだし、下切断刃支持台8をシリンダで上下動
可能にする場合には、柔軟シートAの切断時に下切断刃
2が下方に移動しないように、このシリンダの押圧力を
上記上切断刃1のシリンダ7よりも大きいものにする必
要がある。
【0025】上記構成の切断装置の動作を説明する。図
6に示すように、柔軟シートAが上切断刃1と下切断刃
2の間を前方の所定位置まで引き出されると、シリンダ
7が上切断刃1を下降させる。すると、図7に示すよう
に、上切断刃1の刃先1aの最も下方に位置する一端部
が、下切断刃2のガイド部2bにおける傾斜面2cの上
端部に当接し、図8に示すように、この傾斜面2cに沿
って下降しながら圧縮コイルばね5の付勢に逆らって前
方に押され、下切断刃2の刃先2aの前方面に導かれ
る。そして、上切断刃1がさらに下降すると、図9に示
すように、この上切断刃1のテーパ状の刃先1aが一端
側から他端側に順に下切断刃2の平行な刃先2aと摺れ
合いながら下方に移動する。しかも、この際、上切断刃
1の刃先1aは、圧縮コイルばね5によって下切断刃2
の刃先2aに押圧される方向(後方)に付勢されるの
で、これらの刃先1a,2a同士が密着して摺れ合い、
柔軟シートAが確実に切断される。また、上切断刃1の
刃先1aは、下切断刃2の刃先2aと摺れ合う間も、柔
軟シートAを確実に切断するためにわずかに後方に傾斜
しているので、この下切断刃2の刃先2aよりも下方に
移動したときには、刃先2aの前方面よりも少し後方に
回り込む。しかし、下切断刃2の前方面には逃げ面2d
が形成されているので、この上切断刃1の刃先1aが下
切断刃2の前方面に当接して刃先2aとの摺れ合い部が
浮き上がるような心配は生じない。しかも、上切断刃1
の後方面にも逃げ面1bが形成されているので、下切断
刃2の刃先2aがこの上切断刃1の後方面に接触するよ
うなこともなくなる。
【0026】以上説明したように、本実施形態の切断装
置によれば、上切断刃1の刃先1aと下切断刃2の刃先
2aが一端側から順に密着して摺れ合うので、これらの
間に配置された柔軟シートAをまっすぐ確実に切断する
ことができる。しかも、これら上切断刃1と下切断刃2
は、刃先1a,2a同士が一端側から順に摺れ合うだけ
なので、切れ味がすぐに悪くなったり欠けるようなおそ
れがなくなり、シリンダ7による上切断刃1の押圧力も
比較的小さくて済む。また、上切断刃1と下切断刃2の
刃先1a,2aの直線性も高い精度が要求されることは
ない。
【0027】ところで、上記上切断刃1と下切断刃2の
一端側をハサミのように支点で軸支し最初から刃先1
a,2aを摺り合わせておくようにすれば、ガイド部2
bを形成する必要はなくなる。しかし、このような構成
では、上切断刃1を大きく開かなければ、柔軟シートA
を引き出すための開口部を十分に確保できないので、こ
の上切断刃1の他端側を極めて高い位置まで上昇させる
必要が生じる。従って、上切断刃1と下切断刃2をハサ
ミのように軸支する構成では、切断装置が大きくなりす
ぎ、特に上方に広い空間が必要になるという問題が生じ
る。これに対して、本実施形態では、テーパ状の刃先1
aを備えた上切断刃1を上下動させるので、必要以上に
上方空間を占有するようなことがない。
【0028】なお、上記実施形態では、ガイド部2bを
下切断刃2に形成したが、上切断刃1にのみ形成しても
よいし、上切断刃1と下切断刃2の双方に形成すること
もできる。また、上記実施形態では、圧縮コイルばね5
によって上切断刃1の刃先1aのみを後方に付勢した
が、同様の圧縮コイルばねによって下切断刃2の刃先2
aのみを前方に付勢することもできる。しかも、これら
上切断刃1又は下切断刃2の刃先1a,2aを付勢する
付勢手段は、このような圧縮コイルばね5を用いた構成
に限らない。さらに、上記実施形態では、上切断刃1と
下切断刃2の双方に逃げ面1b,2dを形成したが、上
切断刃1の逃げ面1bは必ずしも必須のものではない。
【0029】さらに、上記実施形態では、柔軟シートA
の上方からテーパ状の刃先1aを有する上切断刃1を下
降させたが、上下を逆にして、柔軟シートAの下方から
テーパ状の刃先を有する切断刃を上昇させるようにして
もよい。また、柔軟シートAを縦置きに配置した場合に
は、左右からテーパ状の刃先を有する切断刃を接近させ
るようにすればよい。
【0030】さらに、上記実施形態では、生ゴムの柔軟
シートAを切断する切断装置について説明したが、本発
明は、これに限らず、軟質の合成ゴムや合成樹脂等のよ
うな軟らかい材質の柔軟シートや、薄い紙又は薄い硬質
の合成樹脂シート等のような柔軟シートの切断にも同様
に実施することができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の柔軟シートの切断装置によれば、上切断刃と下切断刃
の刃先を摺り合わせて柔軟シートを切断するので、この
柔軟シートを確実に切断し、刃先の寿命も長くすること
ができる。また、比較的小さな押圧力で切断することが
できるので、装置を小型化することができ、上切断刃や
下切断刃の刃先の直線性も高い精度が要求されない。さ
らに、ハサミを用いる場合に比べ、柔軟シートを効率的
にまっすぐ正確に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、柔軟
シートの切断装置の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、上切
断刃の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、上切
断刃の右側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、下切
断刃の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、下切
断刃の右側面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、切断
装置の要部の右側面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、上切
断刃の刃先がガイド部に当接した際の切断装置の要部の
右側面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すものであって、上切
断刃の刃先が下切断刃の刃先に当接した際の切断装置の
要部の右側面図である。
【図9】本発明の一実施形態を示すものであって、上切
断刃と下切断刃の刃先同士が摺れ合う際の切断装置の要
部の右側面図である。
【図10】従来例を示すものであって、柔軟シートの押
し切り装置を説明するための断面図である。
【図11】従来例を示すものであって、押し切り装置に
よって確実に切断できなかった柔軟シートを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 上切断刃 1a 刃先 2 下切断刃 2a 刃先 2b ガイド部 2c 傾斜面 2d 逃げ面 3 上切断刃揺動台 5 圧縮コイルばね 6 ストッパ 7 シリンダ A 柔軟シート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断のために供給された柔軟シートの上
    方に配置されて、下方を向き一端側ほどこの柔軟シート
    に接近するテーパ状の刃先を備えた上切断刃と、この柔
    軟シートの下方に配置されて、上方を向くほぼ平行な刃
    先を備えた下切断刃とを有する切断装置において、 前記上切断刃を、支持台に回転自在に取り付けること
    で、上切断刃の刃先が前後方向に揺動自在となると共に
    前記下切断刃の刃先よりも後方に位置するように上切断
    刃の刃先を後方に傾斜させて付勢する上切断刃付勢手段
    と、この上切断刃を上下動させる上切断刃上下動手段と
    を設け、 前記下切断刃は、その刃先の一端部に、刃先より上方に
    突出し、基部では刃先側の刃先の前方面に連なり上部面
    が上切断刃の刃先の前方面の反対側の後方面よりも後方
    に位置する部分を含む傾斜面を備えたガイド部が形成さ
    れると共に、刃先側の刃先の前方面の下方に、後方側に
    窪む逃げ面が形成されていることを特徴とする柔軟シー
    トの切断装置。
  2. 【請求項2】 前記下切断刃にガイド部を形成すると共
    に、又は、この下切断刃にガイド部を形成する代わり
    に、前記上切断刃の刃先の一端部に、刃先より下方に突
    出し、基部では刃先の前方面の反対側の後方面に連なり
    下部面が下切断刃のガイド部の上端の傾斜面、又は、下
    切断刃の刃先の一端側の前方面よりも前方に位置する部
    分を含む傾斜面を備えたガイド部が形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の柔軟シートの切断装置。
  3. 【請求項3】 前記上切断刃に上切断刃付勢手段を設け
    る代わりに、支持台に回転自在に取り付けられることで
    前記下切断刃の刃先が、前後方向に揺動自在となると共
    に上切断刃の刃先よりも前方に位置するように下切断刃
    の刃先を前方に傾斜させて付勢する下切断刃付勢手段が
    設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の柔軟シートの切断装置。
  4. 【請求項4】 前記上切断刃に、刃先の前方面の反対側
    の後方面の上方に、前方側に窪む逃げ面が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の柔軟シートの切断装置。
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Cited By (1)

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