JP4892034B2 - シート材料の切断装置 - Google Patents

シート材料の切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4892034B2
JP4892034B2 JP2009118338A JP2009118338A JP4892034B2 JP 4892034 B2 JP4892034 B2 JP 4892034B2 JP 2009118338 A JP2009118338 A JP 2009118338A JP 2009118338 A JP2009118338 A JP 2009118338A JP 4892034 B2 JP4892034 B2 JP 4892034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
upper blade
blade
state
arc motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009118338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010264558A (ja
Inventor
邦次 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2009118338A priority Critical patent/JP4892034B2/ja
Publication of JP2010264558A publication Critical patent/JP2010264558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4892034B2 publication Critical patent/JP4892034B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Description

本発明は各種のプラスチックフィルムや紙、箔、その他の薄肉なシート材料にふさわしく有効な切断装置に関する。
一定帯幅(例えば約1450mm)の薄肉(例えば約0.2mm以下)なシート材料であるプラスチックフィルムを、繰出しロールから一定速度での自動間歇的に繰り出し搬送し、その一旦停止のたび毎に切断する従来の切断装置では、図11、12に示す如く、横方向(シート材料の幅方向)へ延在する水平な刃先部を備えた固定下刃(1)が、多数の固定ビス(2)によって下刃受け台(3)へ取り付けられている一方、横下がり傾斜状態の刃先部を有する可動上刃(4)が、上記下刃(1)の固定ビス(2)よりも一層多数の固定ビス(5)によって、上刃受け台(6)へ取り付けられている。
そして、上記可動上刃(4)をその駆動モーター(7)と昇降クランク運動機構(8)により、固定下刃(1)に向かって下降させ、その可動上刃(4)と固定下刃(1)との摺れ合い作用により、上記ロール状態のシート材料(M)を一定長さの枚葉状態に切断している通例である。
ところが、上記シート材料(M)は薄肉であり、しかも広い一定帯幅を有するため、上記可動上刃(4)と固定下刃(1)とのクリヤランスを、その幅方向(横方向)の全体に亘って均一(零)に保つことは非常に難しく、シート材料(M)の柔軟性とも相俟って、早期に切断できなくなってしまうのである。
そこで、従来では上記可動上刃(4)の幅方向(横方向)に沿って細かく点在分布している多数の固定ビス(5)を、螺進させたり、逆に螺退させたりする操作によって、可動上刃(4)の言わば波打つ如き変形状態を矯正し、固定下刃(1)とのクリヤランスを均一(零)となるように調整しているが、その調整作業上甚だ煩らわしく、又短時間の経過毎に繰り返して行なう必要もあり、このようなことは特にラミネートフィルムや合成紙などのシート材料(M)において、顕著となる。
可動上刃(4)を受け持っている上刃受け台(6)が、その左右両端部において一対の昇降サイドブロック(9)へ、複数づつの固定ボルト(10)によって取り付けられており、その組立構造の全体に言わば可撓性(フレキシビリティ)がなく、剛直(リジッド)に強く一体化されているため、却って固定下刃(1)との上記クリヤランス調整が人為的な作業としては困難になったものと考えられる。
本発明はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではプラスチックフィルムや紙、箔などの薄肉なシート材料を、その予じめのロール状態から前方へ一定速度での自動間歇的に送り出し、
その一旦停止するたび毎に可動上刃を昇降作動させ、固定下刃との擦れ合い作用により一定長さの枚葉状態に切断するシート材料の切断装置において、
上記固定下刃を据付け台枠の前面に取り付け一体化する一方、これと擦れ合い作用する可動上刃を上刃受け台の背後面へ固定横架させ、
上記シート材料の長手方向に沿って平行に延在する左右一対の円弧運動アームの後端部を、上記据付け台枠の上面へ各々水平な円弧運動支点軸を介して枢着することにより、その上下方向へ円弧運動し得る円弧運動アームが上記据付け台枠の前面から一定長さ分だけ張り出す前端部付近へ、上記上刃受け台の上端部付近を左右一対の遊転係合子とその受け入れ長孔との係合により、前後方向への揺動自由な枢支状態に吊持させると共に、
両円弧運動アームの前端部に固定横架されたフロント連結バーの下端部付近と、上記上刃受け台の対応的な下端部付近との前後相互間へ、その上刃受け台の可動上刃を固定下刃が存在する後方へ常時押圧付勢する複数の圧縮コイルバネを介挿設置し、
しかもその押圧付勢状態の可動上刃を上記固定下刃と全体的な均一に擦れ合い作用させることができる垂直の姿勢状態となるように、後方から受け止め規制する左右一対の受け止めガイドを、上記据付け台枠の上面から一体的に隆起させたことを特徴とする。
又、請求項2では据付け台枠から一体的に立設したハンガーフレームと、両円弧運動アームのフロント連結バーとの上下相互間へ、可動上刃の昇降作動用エヤーシリンダーを枢支連結したことを特徴とする。
更に、請求項3では可動上刃と固定下刃との擦れ合い作用部よりも前方に、シート材料の自動間歇的な送り出し速度よりも高速に回走駆動される無端なベルトコンベヤと、そのベルトコンベヤの上面にシート材料を押え付ける押えロールとを設置し、
その速度差によりシート材料を緊張させて切断すると共に、その切断後の枚葉状態になったシート材料を、切断前の連続したシート材料から引き離すように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、可動上刃を受け持っている上刃受け台の上端部付近が、上下方向へ円弧運動(昇降運動)する両円弧運動アームの自由な前端部付近へ、その上刃受け台側の遊転係合子と、円弧運動アーム側の係合子受け入れ長孔との係合を介して、前後方向への揺動自由な枢支状態に吊持されていると共に、同じく上刃受け台の下端部付近とフロント連結バーの対応的な下端部付近との前後相互間には、その幅方向に沿い点在分布する複数の圧縮コイルバネが介挿設置されており、これらによって後方へ弾圧付勢された上刃受け台の可動上刃を、据付け台枠の上面から一体的に起立する左右一対の受け止めガイドによって、安定良く受け止め規制しているため、可動上刃の刃先部を固定下刃の刃先部に対し、その幅方向への全体に亘って均一に擦れ合い作用させることができ、上記組立構造の融通性や可撓性を発揮し得る結果、冒頭に述べた従来技術の煩らわしいクリヤランス調整作業を繰り返し行なう必要がなく、切断装置としての耐用性、信頼性並びに利便性が向上する。
又、請求項2の構成を採用するならば、可動上刃を昇降運動(上下方向へ円弧運動)させるに当り、図11、12の従来例に示すような駆動モーターと、その回転運動を昇降運動に交換するクランク機構が不要となり、これに代るエヤーシリンダーだけの簡素な機構で足りるため、安価に製造できる効果がある。
更に、請求項3の構成を採用するならば、そのシート材料を緊張させた状態で切断することにより、特に薄肉なシート材料でも確実に切断することができ、しかも強制的な引き離しによって、切断後の枚葉状態となったシート材料を円滑に送り出せる効果がある。シート材料の送り出し速度と、そのシート材料の長手方向(前後方向)に沿う押えロールの移動によって、シート材料の切断長さを長く又は短く変更調整できる効果もある。
本発明に係るシート材料の切断装置を含む自動搬送ラインの全体概略側面図である。 図1の切断装置を抽出して示す斜面図である。 図2の平面図である。 図3の正面図である。 図2の拡大側面図であって、可動上刃の上昇状態を示している。 可動上刃の下降状態を示す図5に対応する拡大側面図である。 図6の7−7線断面図である。 可動上刃の上昇状態を示す断面図である。 可動上刃の下降によるシート材料の切断直前状態を示す断面図である。 図9に続くシート材料の切断直後状態を示す断面図である。 従来の切断装置を示す正面図である。 図11の可動上刃と固定下刃とを抽出して示す側面図である。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述すると、図1はプラスチックフィルムや紙、箔、その他の薄肉なシート材料(M)の自動搬送ラインを示しており、予じめロール状態にある一定帯幅(W)のシート材料(M)は、連続送り用ピンチロール(11a)(11b)により一定速度で前方(F)へ送り出されるが、その過程において間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)により自動停止され、その一旦停止するたび毎に作動される本発明の切断装置(C)によって、一定長さ(L)の枚葉状態に切断されることとなる。
上記連続送り用ピンチロール(11a)(11b)と間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)は何れもシート材料(M)を挟持しつつ、前方(F)へ強制的に送り出す。そのために、下側ピンチロール(11b)(12b)が金属製の駆動ロールとして、図外のモーターにより回転駆動される一方、上側ピンチロール(11a)(12a)がゴム製の従動ロールとして、その下側ピンチロール(11b)(12b)へ昇降作動用エヤーシリンダー(11c)(12c)により、押し下げ圧接されるようになっている。
その場合、下側ピンチロール(11b)(12b)における駆動モーターの回転速度(シート材料の送り出し量)を設定する数値によって、シート材料(M)の一定な切断長さL)を長く又は短く変更調整することができる。(13)は上記間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)と連続送り用ピンチロール(11a)(11b)との前後相互間に介挿設置されたアキュームレートロールであり、その間歇送りの一旦停止中にシート材料(M)が弛緩することを防ぐため、自重によって下降する。
(14)(15)は切断装置(C)により切断された枚葉状態のシート材料(M)を引き続き前方(F)へ、上記連続送り用ピンチロール(11a)(11b)や間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)よりも高速に送り出す無端な第1、2ベルトコンベヤであり、そのピンチロール(11a)(11b)(12a)(12b)との送り速度差に基いて、切断前の連続したシート材料(M)を緊張させるほか、その連続したシート材料(M)から切断後の枚葉状態になったシート材料(M)を、自づとすばやく引き離すことができるようになっている。図10の符号(D)はその引き離し間隔を示している。
又、上記第1、2ベルトコンベヤ(14)(15)は共通の駆動モーター(16)により、同期して循環回走されているが、そのうち切断装置(C)に接近した位置の第1ベルトコンベヤ(14)だけは、切断装置(C)によるシート材料(M)の切断時に上記間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)と同じく、クラッチブレーキ(17)を介して一旦停止され、その連続したシート材料(M)を第1押えロール(18)によって、第1ベルトコンベヤ(14)の表面(上面)へ押え付けるようになっている。
つまり、送り出し方向(F)の前部が第1ベルトコンベヤ(14)上の第1押えロール(18)によって、同じく後部が間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)によって、各々挟み付け停止されたシート材料(M)を、その緊張状態のもとで切断装置(C)により切断するようになっているのである。その場合、第1押えロール(18)はシート材料(M)の切断長さに応じて、そのシート材料(M)の押え付け位置を長手方向(前後方向)へ移動調整することができる。
更に、(19)は第1、2ベルトコンベヤ(14)(15)の隣り合う境界部をなす不良品排除口の開閉ゲートであり、シート材料(M)の耳部にマーキングされている必要な個数の被検知部を、図外のセンサーにより検知して、その検知出力信号により上記開閉ゲート(19)を開放して、不良品のシート材料(M)を下方へ排除できるようになっている。(20)は上記第1ベルトコンベヤ(14)に対するシート材料(M)の第2押えロール、(21)(22)は第2ベルトコンベヤ(15)に対するシート材料(M)の第1、2押えロールであり、上記第1、2ベルトコンベヤ(14)(15)によって前方(F)へ送り出されたシート材料(M)は、集積部のリフトテーブル(23)上ヘ整然と積載されることになる。
本発明の切断装置(C)は図2〜10に抽出拡大して示す如く、上記間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)と言わば一緒に据付け台枠(24)へ組み立てられており、シート材料(M)の自動間歇送りが停止するたび毎に、そのシート材料(M)を一定長さ(L)づつ切断すべく作動されるようになっている。
即ち、その切断装置(C)の明らかな図2〜10において、(25)はシート材料(M)の幅方向(横方向)に沿って延在する水平な刃先部(25e)を備えた固定下刃であり、据付け台枠(24)の前面へ複数の固定ビス(26)などによって取り付けられている。
他方、(27)は横下がり傾斜状態の刃先部(27e)を有する可動上刃であって、複数の固定ビス(28)によって上刃受け台(29)の背後面へ取り付けられており、その可動上刃(27)の刃先部(27e)と上記固定下刃(25)の刃先部(25e)とがれ合う作用によって、上記シート材料(M)を左右何れか一方の横端側から他方の横端側へ、あたかも鋏と同様に切断進行するようになっている。
その場合、可動上刃(27)の刃先部(27e)は上刃受け台(29)の下端部よりも、下向きの張り出し状態にあって、その上刃受け台(29)よりも早くシート材料(M)へ接当し得るようになっていることは、言うまでもない。
(30)(30)は上記シート材料(M)の長手方向(前後方向)に沿って延在する左右一対の平行な円弧運動アームであり、その各後端部が水平な円弧運動支点軸(31)(31)を介して、上記据付け台枠(24)から一体的に隆起する左右一対の支持ステー(32)(32)へ枢着されている。その両円弧運動アーム(30)(30)における上記据付け台枠(24)の前面から一定長さ分だけ張り出す自由な前端部が、上記円弧運動支点軸(31)(31)の廻りに上下方向へ円弧運動(非直線的に昇降運動)し得るようになっているのである。
しかも、このような両円弧運動アーム(30)(30)の前端部同士は、水平なフロント連結バー(33)を介して連結一体化されている。(34)(34)はそのための固定ビスであり、両円弧運動アーム(30)(30)の前端部からフロント連結バー(33)の左右両端部へ、各々螺入締結されている。(35)はそのフロント連結バー(33)の背後面に好ましくは均一な左右相互間隔ピッチを保って点在分布された複数のバネ受け凹溝であり、その一定深さの各バネ受け凹溝(35)へ差し込みセットされた圧縮コイルバネ(36)が、上記上刃受け台(29)の対応位置を後方へ常時押圧付勢して、その可動上刃(27)を固定下刃(25)とれ合うように維持している。
可動上刃(27)を上刃受け台(29)に取り付け固定していることは上記したが、その上刃受け台(29)は両円弧運動アーム(30)(30)の前端部付近へ、上記フロント連結バー(33)と平行な横架状態に吊持されており、しかも独自の揺動できる枢支状態に保たれている。
即ち、上記可動上刃(27)が下向きの張り出し状態に取り付け固定されている上刃受け台(29)の左右両端部には、円形のローラーやベアリングなどから成る遊転係合子(37)(37)の一対が、水平な揺動支点ボルト(38)(38)などを介して各々軸支されている一方、その各遊転係合子(37)(37)の受け入れ長孔(39)(39)が上記円弧運動アーム(30)(30)の長手方向(前後方向)に沿い延在する楕円形として、その円弧運動アーム(30)(30)の前端部付近に切り欠かれている。
そして、このような上刃受け台(29)の下端部付近が上記フロント連結バー(33)との向かい合う前後相互間に介在する圧縮コイルバネ(36)の複数により、後方へ常時押圧付勢されている。しかも、その後方への押圧付勢状態にある上刃受け台(29)の全体は、上記据付け台枠(24)の上面から一体的に隆起する左右一対の受け止めガイド(40)(40)によって、確実に安定良く受け止め規制されており、その上刃受け台(29)の可動上刃(27)を固定下刃(25)と正しく擦れ合い作用する垂直の姿勢状態に保っている。(41)(41)は上記据付け台枠(24)に対する可動上刃用受け止めガイド(40)(40)の固定ビスである。
つまり、上記円弧運動アーム(30)(30)はその後端部の円弧運動支点軸(31)(31)を中心として、上下方向へ円弧運動(昇降運動)することになるが、可動上刃(27)の上刃受け台(29)はその上端部付近において、左右一対の遊転係合子(37)(37)により上記円弧運動アーム(30)(30)の係合子受け入れ長孔(39)(39)と係合しており、その揺動支点ボルト(38)(38)の廻りに前後方向へ揺動できる吊り下げ状態にある。
他方、同じく上刃受け台(29)の下端部付近は複数の点在分布する圧縮コイルバネ(36)によって、可動上刃用受け止めガイド(40)(40)へ常時押圧付勢されているため、その上刃受け台(29)の可動上刃(27)を必らず垂直の吊持姿勢として、固定下刃(25)と全体的な均一に擦れ合い作用させることができ、その可動上刃(27)と固定下刃(25)とのクリヤランスを人為的に調整作業する必要はないのである。
更に、(42)は上記可動上刃(27)の昇降作動用エヤーシリンダー(43)を吊持するハンガーフレームであって、据付け台枠(24)から一体的に立設された左右一対の支持マスト(44)(44)と、その上端部同士の左右相互間へ平面視の門字形に固定横架された前枠(45)とから成り、その前枠(45)の中央部から吊り下がるエヤーシリンダー(43)の進退(昇降)ロッド(46)が、上記円弧運動アーム(30)(30)におけるフロント連結バー(33)の対応的な中央部へ、連結ステー(47)を介して枢支連結されている。(48)はハンガーフレーム(42)の前枠(45)に対するエヤーシリンダー(43)の枢支連結棒、(49)は連結ステー(47)に対する昇降ロッド(46)の枢支連結ピンである。
本発明の切断装置(C)は上記した構成を備えており、その使用に当っては予じめロール状態にある一定帯幅(W)の薄肉なシート材料(M)を、図1のような自動搬送ライン上の連続送り用ピンチロール(11a)(11b)並びに間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)によって、一定速度で前方(F)へ強制的に送り出す。
そうすれば、その連続したシート材料(M)がやがて図8のように、上記ピンチロール(11a)(11b)(12a)(12b)よりも高速に回走している第1ベルトコンベヤ(14)上まで前進するため、その所定の切断長さ(L)を確保できた時点において、上記間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)と第1ベルトコンベヤ(14)を一旦停止させ、そのシート材料(M)の前部を第1押えロール(18)により押え付けると同時に、シート材料(M)の後部を間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)により挟み付けて、そのシート材料(M)を図9のような緊張状態に保った上、上記一旦停止と連動するエヤーシリンダー(43)により、切断装置(C)の可動上刃(27)を図9、10のように昇降作動させ、固定下刃(25)との擦れ合い作用によって、一定長さ(L)の枚葉状態に切断するのである。
その切断後の枚葉状態になったシート材料(M)が、連続送り用ピンチロール(11a)(11b)や間歇送り用ピンチロール(12a)(12b)よりも高速に回走している第1ベルトコンベヤ(14)により、切断前の連続したシート材料(M)から一定間隔(D)だけすばやく引き離され、その後第2ベルトコンベヤ(15)により集積部のリフトテーブル(23)上まで送り出されることは、既述のとおりであり、引き続き同じ切断作用が自動間歇的に繰り返されることとなる。
その場合、図8、10の符号(H)に示す如く、第1、2ベルトコンベヤ(14)(15)の表面(上面)は上記据付け台枠(24)に取り付け一体化されている固定下刃(25)の刃先部(25e)よりも、一定の段差分だけ低い位置にあり、切断後の枚葉状態になったシート材料(M)が第1ベルトコンベヤ(14)上へ落下するため、このことも切断後のシート材料(M)を切断前の連続したシート材料(M)から分離させることに役立つ。
上記切断装置(C)の固定下刃(25)は据付け台枠(24)の前面へ、その刃先部(25e)の水平状態として取り付け一体化されているに比し、可動上刃(27)は図4のように上刃受け台(29)の背後面へ、その刃先部(27e)の横下がり傾斜状態に固定横架されている。
しかも、後端部の円弧運動支点軸(31)(31)を中心として上下方向へ円弧運動(昇降運動)する左右一対の円弧運動アーム(30)(30)が、据付け台枠(24)の固定下刃(25)から前方へ張り出す前端部付近には、上記上刃受け台(29)の上端部付近が左右一対の遊転係合子(37)(37)とその係合子受け入れ長孔(39)(39)との係合を介して、前後方向への揺動自由な枢支状態に吊持されている。
他方、両円弧運動アーム(30)(30)の前端部に固定横架されたフロント連結バー(33)の下端部付近と、上記上刃受け台(29)の対応的な下端部付近との向かい合う前後相互間には、複数の圧縮コイルバネ(36)が介挿設置されており、これらによって固定下刃(25)が存在する後方へ常時押圧付勢された上刃受け台(29)の可動上刃(27)を、左右一対の受け止めガイド(40)(40)によって後方から受け止め規制し、その可動上刃(27)の刃先部(27e)を固定下刃(25)の刃先部(25e)と全体的に正しく擦れ合い作用させるようになっている。
つまり、可動上刃(27)を受け持つ上刃受け台(29)の上端部付近は、円形のローラーやベアリングなどの遊転係合子(37)(37)とその円弧運動アーム(30)(30)の係合子受け入れ長孔(39)(39)との係合を介して、前後方向への揺動自在に吊持されていると共に、同じく上刃受け台(29)の下端部付近は幅方向(横方向)に沿ってほぼ均一に分布する複数の圧縮コイルバネ(36)を介して、その可動上刃(27)が常時据付け台枠(24)の固定下刃(25)へ弾圧付勢されているため、冒頭に述べた人為的な調整作業を繰り返し行なわなくても、上記切断装置(C)における可動上刃(27)と固定下刃(25)とのクリヤランスを、幅方向(横方向)の全体に亘って自づと均一(零)に保つことができ、このことはシート材料(M)の厚みに変化が起っても、そのクリヤランス調整作業を一切行なう必要がない。それでも、シート材料(M)を確実に安定良く切断できるわけであり、その結果特に積層形態をなすラミネートフィルムや合成紙、その他の薄肉なシート材料(M)にとって、著しく有益な切断装置(C)であると言える。
(11a)(11b)・連続送り用ピンチロール
(12a)(12b)・間歇送り用ピンチロール
(11c)(12c)・エヤーシリンダー
(13)・アキュームレートロール
(14)・第1ベルトコンベヤ
(15)・第2ベルトコンベヤ
(16)・ベルト回走駆動モーター
(17)・クラッチブレーキ
(18)・第1押えロール
(19)・開閉ゲート
(20)・第2押えロール
(21)・第1押えロール
(22)・第2押えロール
(23)・リフトテーブル
(24)・据付け台枠
(25)・固定下刃
(25e)・刃先部
(26)・固定ビス
(27)・可動上刃
(27e)・刃先部
(28)・固定ビス
(29)・上刃受け台
(30)・円弧運動アーム
(31)・円弧運動支点軸
(32)・支持ステー
(33)・フロント連結バー
(34)・固定ビス
(35)・バネ受け凹溝
(36)・圧縮コイルバネ
(37)・遊転係合子
(38)・揺動支点ボルト
(39)・係合子受け入れ長孔
(40)・受け止めガイド
(41)・固定ビス
(42)・ハンガーフレーム
(43)・可動上刃昇降作動用エヤーシリンダー
(46)・昇降ロッド
(47)・連結ステー
(48)・枢支連結棒
(49)・枢支連結ピン
(C)・切断装置
(D)・引き離し間隔
(M)・シート材料
(F)・送り出し方向
(L)・切断長さ
(W)・帯幅

Claims (3)

  1. プラスチックフィルムや紙、箔などの薄肉なシート材料(M)を、その予じめのロール状態から前方(F)へ一定速度での自動間歇的に送り出し、
    その一旦停止するたび毎に可動上刃(27)を昇降作動させ、固定下刃(25)との擦れ合い作用により一定長さ(L)の枚葉状態に切断するシート材料(M)の切断装置において、
    上記固定下刃(25)を据付け台枠(24)の前面に取り付け一体化する一方、これと擦れ合い作用する可動上刃(27)を上刃受け台(29)の背後面へ固定横架させ、
    上記シート材料(M)の長手方向に沿って平行に延在する左右一対の円弧運動アーム(30)(30)の後端部を、上記据付け台枠(24)の上面へ各々水平な円弧運動支点軸(31)(31)を介して枢着することにより、その上下方向へ円弧運動し得る円弧運動アーム(30)(30)が上記据付け台枠(24)の前面から一定長さ分だけ張り出す前端部付近へ、上記上刃受け台(29)の上端部付近を左右一対の遊転係合子(37)(37)とその受け入れ長孔(39)(39)との係合により、前後方向への揺動自由な枢支状態に吊持させると共に,
    両円弧運動アーム(30)(30)の前端部に固定横架されたフロント連結バー(33)の下端部付近と、上記上刃受け台(29)の対応的な下端部付近との前後相互間へ、その上刃受け台(29)の可動上刃(27)を固定下刃(25)が存在する後方へ常時押圧付勢する複数の圧縮コイルバネ(36)を介挿設置し、
    しかもその押圧付勢状態の可動上刃(27)を上記固定下刃(25)と全体的な均一に擦れ合い作用させることができる垂直の姿勢状態となるように、後方から受け止め規制する左右一対の受け止めガイド(40)(40)を、上記据付け台枠(24)の上面から一体的に隆起させたことを特徴とするシート材料の切断装置。
  2. 据付け台枠(24)から一体的に立設したハンガーフレーム(42)と、両円弧運動アーム(30)(30)のフロント連結バー(33)との上下相互間へ、可動上刃(27)の昇降作動用エヤーシリンダー(43)を枢支連結したことを特徴とする請求項1記載のシート材料の切断装置。
  3. 可動上刃(27)と固定下刃(25)との擦れ合い作用部よりも前方に、シート材料(M)の自動間歇的な送り出し速度よりも高速に回走駆動される無端なベルトコンベヤ(14)と、そのベルトコンベヤ(14)の上面にシート材料(M)を押え付ける押えロール(18)とを設置し、
    その速度差によりシート材料(M)を緊張させて切断すると共に、その切断後の枚葉状態になったシート材料(M)を、切断前の連続したシート材料(M)から引き離すように定めたことを特徴とする請求項1記載のシート材料の切断装置。
JP2009118338A 2009-05-15 2009-05-15 シート材料の切断装置 Expired - Fee Related JP4892034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009118338A JP4892034B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 シート材料の切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009118338A JP4892034B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 シート材料の切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010264558A JP2010264558A (ja) 2010-11-25
JP4892034B2 true JP4892034B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=43362012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009118338A Expired - Fee Related JP4892034B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 シート材料の切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4892034B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106863384B (zh) * 2017-02-27 2018-05-01 太原理工大学 一种具有仿生构型的黄芪根部切片装置
CN109049045B (zh) * 2018-06-29 2019-05-31 南京汉尔斯生物科技有限公司 一种中药饮片截断机
CN109051973A (zh) * 2018-08-29 2018-12-21 盐城名杰纸品包装有限公司 方包巾包装输送整理装置
CN109500860A (zh) * 2018-12-29 2019-03-22 浙江机电职业技术学院 一种木塑地板切割台
CN109732662B (zh) * 2019-03-10 2024-05-03 洛阳远洋生物制药有限公司 一种中药快速切片机
CN111231410B (zh) * 2020-02-15 2021-07-02 武子华 一种包装纸箱制作瓦楞纸板定型裁切加工方法
CN112476511A (zh) * 2020-10-24 2021-03-12 北京市安宜卫生用品有限公司 3d聚酯纤维床垫材料叠层机
CN117774025B (zh) * 2024-02-22 2024-04-30 河南珏峻建筑装饰有限公司 一种建筑外墙保温一体板的切割设备及其操作方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146473B2 (ja) * 1972-05-19 1976-12-09
JPS54139383A (en) * 1978-04-20 1979-10-29 Nec Corp Non-volatile semiconductor memory device
JPS5845396A (ja) * 1981-09-11 1983-03-16 Nippon Steel Corp 燃料容器用Ni−Zn合金メツキ鋼板
JPS58132511A (ja) * 1982-01-25 1983-08-06 ウインドメ−レル・ウント・ヘルシエル ウエブの横方向切断装置
JPS6423396A (en) * 1987-07-20 1989-01-26 Omron Tateisi Electronics Co Automatic transaction processor
JPH0343190A (ja) * 1989-07-06 1991-02-25 Toshiba Corp 切断装置
JPH089158B2 (ja) * 1992-08-03 1996-01-31 英機 福崎 連続裁断装置におけるウェブの案内装置
JP2977732B2 (ja) * 1995-01-18 1999-11-15 高塩技研工業株式会社 剪断刃の取付構造
JP3408710B2 (ja) * 1997-02-07 2003-05-19 三菱電線工業株式会社 柔軟シ−トの切断装置
JP2008080436A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Toppan Printing Co Ltd ウエブの切断装置およびその切断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010264558A (ja) 2010-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4892034B2 (ja) シート材料の切断装置
KR101558820B1 (ko) 절입량 및 세절 길이를 조절할 수 있는 야채 절단기
KR101538466B1 (ko) 알루미늄 호일커팅장치 및 이를 통해 제조된 커팅호일
US20060151298A1 (en) Belt-driven accumulator for curved roller segment
CN112249743B (zh) 一种出纸装置
CN211518766U (zh) 一种印刷用纸张覆膜结构
JP4187519B2 (ja) 枚葉切断装置および回転式ダンサーロール装置
CN108673584A (zh) 一种瓦楞纸切割装置
CN108714925A (zh) 无屑定长切割机
CN205170028U (zh) 自动送线器的送线控制装置
US7753357B2 (en) Stacking apparatus having tiltable main conveyor and variable length transfer conveyor
CN212708288U (zh) 一种塑料袋生产用封边系统
AU2016251899B2 (en) Automatic skinning device
CN210682667U (zh) 一种退热贴的生产设备
CN209832602U (zh) 铝板高速覆膜生产线
CN105329701B (zh) 自动送线器的送线控制装置
CN217922782U (zh) 用于毛毯的裁剪机
KR101660164B1 (ko) 포장지 제조장치
CN114179155B (zh) 一种塑胶地板定型裁切加工机械
CN218318823U (zh) 一种纸叠输送装置
CN212668754U (zh) 一种聚氯乙烯膜生产用薄膜分切机
CN216803692U (zh) 一种基于游泳圈自动生产的拉料装置
CN219057437U (zh) 一种圆木上料机
CN210589592U (zh) 一种裁断机输送带牵引机构
CN219823138U (zh) 一种发泡成型设备的脱模纸的张紧机构

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4892034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees