JP4230936B2 - 熱活性化装置 - Google Patents

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Description

この発明は、感熱性粘着シートをサーマルヘッドで加熱することでその粘着剤層を活性化させる熱活性化装置に関し、熱活性された感熱性粘着シートを安定的に排出するための技術に関する。
近年、商品に貼付されるシートの一つに熱活性シート(例えば感熱性粘着シートのような表面に熱活性成分を含むコート層が形成された印刷メディア)があり、例えば食品のPOSシート、物流・配送シート、医療用シート、バゲッジタグ、ビン・缶類の表示シートの貼付など幅広い分野への適用が見込まれている。
この感熱性粘着シートは、シート状の基体(例えば、ベースペーパー)の裏面側に通常時には非粘着性を示し加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層を、表面側に印刷可能面をそれぞれ形成して構成されている。
前記感熱性粘着剤は、熱可塑性樹脂、固体可塑剤等を主成分とするもので、常温では非粘着性であるが、熱活性化装置によって加熱すると活性化されて粘着性が発現する性質を有している。
このような感熱性粘着シートを用いた装置としては、特許文献1に示す「ラベル発行装置」等が提案されている。
特開2001−048139号公報
上記従来のラベル発行装置では、感熱性粘着シートの熱活性化処理を施した後に、感熱性粘着シートをサーマルヘッドとプラテンローラの間から強制的に引き離す構成がないため、排出口に排出された感熱性粘着シートはその後端部分がサーマルヘッドとプラテンローラに挟まった状態となる。
感熱性粘着シートを手動で対象物に貼るようなシステムの場合、サーマルヘッドで活性化された粘着シートは、作業者が抜き取るまで排出口に保持されることになる。従って、上記ラベル発行装置をこのようなシステムに適用した場合、活性化された粘着シートがすぐに抜き取られずに暫く放置されることがあり、その場合、サーマルヘッドに残留した熱が感熱性粘着シートに伝わってその印字面を発色させてしまうという不具合が発生するおそれがある。
また、手動で感熱性粘着シートを貼るシステムにおいては、作業者が抜き取りやすい程度の力でシートを保持させることが重要であるが、粘着シートが長い時間放置されるとシートがサーマルヘッドにくっついてしまい、このシートを抜き取るには比較的強い力が必要であり、抜き取りが容易に行えないという不具合が発生するおそれもあった。
このような問題を解決するため、本発明者らは、熱活性化用のサーマルヘッドとプラテンローラの後段に、熱活性化後の粘着シートをサーマルヘッドから強制的に引き離すとともに、排出口において簡単に抜き取れる強さで粘着シートを保持することのできる構成について検討した。
このような構成として、先ず、サーマルヘッドとプラテンローラの後段に、シートを吸引して保持する機構を設け、この機構によりシートの後端部分をサーマルヘッドから引き離すようにする構成を検討した。しかしながら、このような構成では、シートを吸引する機構自体が大掛りなものとなり、小型化が望まれる熱活性化装置への適用は難しいという結論に至った。
また、サーマルへッドとプラテンローラの後段に、一対のローラでシートを挟んで排出する排出ローラを設けた構成について検討した。しかしながら、このような構成では、シートが排出ローラに強く接触するため、活性化された粘着剤層の一部が排出ローラに付着し、何度もこれが繰り返されることで排出ローラに粘着材が積み重なり、そして、それにより感熱性粘着シートの通路が阻害されて粘着シートが上手く通らなくなるという問題が予想された。
また、このような問題を解決するため、本発明者は、先に、図11に示す構成の排出機構について提案し、出願している(特願2003−164192号)。この機構は、上側の排出ローラ105,105…と下側の排出ローラ101,101…とを互いに粘着シートの厚みより大きな間隙を設けて互い違いに配置することで、上側の排出ローラ105,105…の間隙に、下側の排出ローラ101,101…の先端が少し入り組むようにした構成である。
このような構成によれば、上下の排出ローラの間に粘着シートの厚みより大きな間隙があるため粘着シートと排出ローラとの押圧力が軽減され、且つ、粘着シートは波状に歪められた状態で上下の排出ローラ間を通過することになるため、シートの腰の力を利用して確実に粘着シートの保持と排出とを行えるという効果が期待された。
しかしながら、このような構成でも、排出ローラへの粘着材の付着がありその積み重なりが進むと、多少はその期間が長くなるものの、やがて粘着シートの通路が阻害されてジャム等の影響が出てくると考えられた。
さらに、粘着シートの縁の部分は物と接触すると一瞬強くくっついたりすぐ離れたりと不安定な挙動を発生させるので、感熱性粘着シートの紙幅が変わって、その一辺が下側の排出ローラ101の側面に擦れるような状態になると、粘着シートの挙動が不安定になって円滑に粘着シートが排出されない場合が生じるという問題もあった。
この発明の目的は、熱活性の後に強制的に粘着シートをサーマルヘッドから離間させ排出口において簡単に抜き取れる強さで粘着シートを保持できる排出機構であって、排出機構への粘着材の付着とその影響を最小限に抑えつつ、安定した状態で粘着シートの排出を実現することのできる排出機構を有した熱活性化装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、感熱性の粘着剤層を有する感熱性粘着シートをサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟んで加熱することで前記粘着剤層の活性化を行う熱活性化装置において、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラの後段に設けられ前記サーマルヘッドを通過した感熱性粘着シートを上側に通して装置外へ排出する排出ローラと、この排出ローラを回転駆動する駆動手段とを備えるとともに、感熱性粘着シートが通過する前記排出ローラの上側の部位には感熱性粘着シートの横幅より横方向に広く該感熱性粘着シートの厚みより高さ方向に広い空間が設けられ、前記排出ローラは、上側を通過する感熱性粘着シートの自重により生じる摩擦抵抗により当該搬出ローラの駆動力を前記感熱性粘着シートに伝達して当該感熱性粘着シートを移送する構成とした。
このような手段によれば、排出ローラに供給される感熱性粘着シートは熱活性されて粘着力を発現した状態にあるので、その自重のみで排出ローラにしっかりと保持され、排出ローラから十分な引張り力を受けることが出来る。従って、この排出ローラの回転駆動により熱活性後の感熱性粘着シートをサーマルヘッドから引き離して排出口まで確実に搬送することが出来る。
さらに、排出ローラには感熱性粘着シートの自重のみがかかるだけなので、粘着材の付着も最小に抑えることが出来る。また、排出ローラ上の空間は比較的大きく取ることが出来るので、排出ローラに粘着材の付着が相当量積み重なった場合でも、粘着シートの通路が阻害されないようにすることが出来る。
より好ましくは、前記排出ローラの上方には感熱性粘着シートの厚み以上離れて係止部材が設けられ、前記感熱性粘着シートの後端が前記サーマルヘッドから離れた後、当該感熱性粘着シートが自重で傾いてその後部上面が前記係止部材に当接するように構成すると良い。
このような構成によれば、感熱性粘着シートがサーマルヘッドから離れた後、感熱性粘着シートは下面側が排出ローラに粘着力を有する状態で接触する一方、上面側の一部が係止部材に引っ掛かって感熱性粘着シートを保持することが出来る。
さらに、上記の係止部材が排出ローラの上方にあることで、感熱性粘着シートの後端部分を排出ローラに近い箇所まで搬送した状態で粘着シートを保持することが出来る。それにより、粘着シートを排出口から引き抜く際に、途中で引っ掛かりなど感じることなくスムースに引き抜くことが出来る。
ここで、具体的には、前記排出ローラの上手に設けられた前記係止部材は、感熱性粘着シートが少なくとも前記排出ローラの直径分の長さを移動するまで当該感熱性粘着シートと接触することなく通過させることが可能に配置すると良い。これにより、排出ローラの上側を感熱性粘着シートが通過するさい、排出ローラには粘着シートの自重以外に余計な力が掛かることがなく、粘着材の付着を最小に抑えるとともに、安定した排出動作を得ることができる。
さらに好ましくは、感熱性粘着シートの搬送経路途中に配置され該感熱性粘着シートの有無を検出するセンサと、前記感熱性粘着シートの後端が前記排出ローラの手前にきたときに前記排出ローラを停止させる制御手段とを備え、この排出ローラの停止により前記感熱性粘着シートが前記排出ローラと前記係止部材との間に当該感熱性粘着シートの自重により生じる摩擦抵抗で係止されて排出口で停止されるように構成すると良い。
このような構成により、排出口より粘着シートを引き抜くタイミングが毎回異なっても常に同様の状態で粘着シートを排出口に保持させておくことが出来る。
具体的には、前記排出ローラと前記係止部材との間隔は0.5mm〜4mm(より好ましくは0.5mm〜2mm)にすると好ましく、このような間隔により、粘着シートの通路が粘着材の付着・堆積により阻害されること、並びに、係止部材での引っ掛かりが弱くて粘着シートが排出口から抜け落ちてしまうことの何れをも防ぐことが出来る。
さらに好ましくは、前記排出ローラのローラ表面が、凹凸の形成された粗面に形成されると良い。具体的には、軸状の部材の周りに弾性体からなる複数のリングを所定間隔で嵌合させて形成すると良い。
このような構成により、排出ローラと感熱性粘着シートとの接触面積が小さくなって排出ローラへの粘着材の付着を少なくすることが出来るとともに、粘着シートとの引っ掛かりを良くして粘着シートの搬送や停止を確実に行うことが出来る。
この発明によれば、熱活性の後に強制的に粘着シートをサーマルヘッドから引き離し、排出口にて粘着シートを引き抜きやすい状態で保持できるとともに、排出ローラへの粘着材の付着やその影響を最小限に抑え、安定的に粘着シートの排出処理を行うことが出来る。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の熱活性化ユニットを備えた感熱性粘着ラベル用プリンタ装置を示す全体構成図である。
この実施の形態の感熱性粘着ラベル用プリンタ装置は、ロール状に巻回されたシート状の感熱性粘着ラベル21を保持するロール収納ユニット20と、引き出された感熱性粘着ラベル21に印字を行う印字ユニット30と、感熱性粘着ラベル21を所定の長さに切断するカッターユニット40と、感熱性粘着ラベル21の粘着剤層を熱活性する熱活性化ユニット50等から構成される。
ここで、本実施形態で用いた感熱性粘着ラベル21は特に制限されないが、例えばラベル状基材の表面側に断熱層および感熱発色層(印字が可能な層)とが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。なお、感熱性粘着剤層は、熱可塑性樹脂、固体可塑性樹脂等を主成分とする感熱性粘着剤からなる。また、感熱性粘着ラベル21は、前記断熱層を有しないものや、感熱発色層の表面に保護層または有色印字層(予め印字されている層)が設けられているものでもよい。
印字ユニット30は、ドット印字が可能なように幅方向に複数の発熱素子が配設された印字用サーマルヘッド31と、該印字用サーマルヘッド31に圧接される印字用プラテンローラ32などで構成される。なお、印字用サーマルヘッド31は、セラミック基板の上に薄膜技術で形成された複数の発熱抵抗体表面に、結晶化ガラスの保護膜を設けてなる公知のサーマルプリンタの印字ヘッドと同様の構成を有しているので、詳しい説明は省略する。
また、印字ユニット30は、印字用プラテンローラ32を回転させる第1ステッピングモータ710(図4参照)と歯車伝達機構等からなる駆動機構を備えており、この駆動機構により印字用プラテンローラ32は時計回りに回転され、感熱性粘着ラベル21を図1の右側へ搬送するようになっている。また、例えばコイルバネや板バネなどからなる図示しない加圧手段を備え、この加圧手段の弾撥力により印字用プラテンローラ32を印字用サーマルヘッド31に向かって押圧させるようになっている。
また、印字用サーマルヘッド31の前段には紙センサS1が設けられており、この紙センサS1による感熱性粘着ラベル21の検出に基づいて、印字用プラテンローラ32の駆動が制御される。例えば、紙センサS1により感熱性粘着ラベル21が検出されたときは印字処理を実行可能とし、後述する紙センサS2により感熱性粘着ラベル21が検出されないときはエラーメッセージ表示等の処理を行う。
カッターユニット40は、印字ユニット30によって印字が行われた感熱性粘着ラベル21を適当な長さで切断するためのものであり、例えば、カッター駆動部708(図4参照)によって作動される可動刃41と、該可動刃41と対向された固定刃42と、感熱性粘着ラベル21を熱活性化ユニット50へ送る一対の送出ローラ43,44等から構成される。
図2は、熱活性化ユニット50の詳細を示す側断面図である。
熱活性化ユニット50は、感熱性粘着ラベル21の粘着剤層を加熱する熱活性化用サーマルヘッド51と、感熱性粘着ラベル21をサーマルヘッド51に押圧しながら搬送する熱活性化用プラテンローラ52と、カッターユニット40から送られた感熱性粘着ラベル21をユニット内に引き込む一対の引き込みローラ53,54と、これら引き込みローラ53,54へ感熱性粘着ラベル21を誘導する引き込みガイド55と、熱活性化後の感熱性粘着ラベル21を排出口59から装置外へ排出する排出ローラ56および係止部材として機能する排出ガイド57からなる排出部とから構成される。
熱活性化用サーマルヘッド51は、この実施例では印字用サーマルヘッド31と同様の構成のもの、すなわちセラミック基板の上に薄膜技術で幅方向に形成された複数の発熱抵抗体の表面に結晶化ガラスの保護膜を設けてなるもので、公知のサーマルプリンタの印字ヘッドと同様の構成である。このように、熱活性化用サーマルヘッド51として印字用サーマルヘッド31と同じ構成のものを用いることにより部品を共通化してコストの低廉化を図ることができる。ただし、熱活性化用サーマルヘッド51の発熱素子は、印字用サーマルヘッド31の発熱素子のようにドット単位で分割されている必要はなく、連続した抵抗体としてもよい。
また、熱活性化ユニット50は、熱活性化用プラテンローラ52、引き込みローラ53および排出ローラ56を回転駆動する第2ステッピングモータ711(図4参照)と歯車伝達機構等からなる駆動機構を備えており、この駆動機構により熱活性化用プラテンローラ52、引き込みローラ53、および排出ローラ56が回転駆動されるようになっている。熱活性化用プラテンローラ52と引き込みローラ53は図1の反時計回りに、排出ローラ56は図1の時計回りに回転され、また、各ローラ52,53,56の回転速度は、各ローラによる感熱性粘着ラベル21の搬送スピードがほぼ等しくなるように各ローラ径に応じた回転速度に設定されている。
その他、熱活性化ユニット50には、熱活性化用プラテンローラ52を熱活性化用サーマルヘッド51に向かって押圧させる加圧手段としてのコイルバネ58(図2)や、引き込みローラ53,54と熱活性化用プラテンローラ52の間で感熱性粘着ラベル21の有無を検出する例えば反射型の光センサからなる紙センサS2、並びに、排出ローラ56と排出ガイド57の近傍で感熱性粘着ラベル21の有無を検出する例えば反射型の光センサからなる紙センサS3(図1)が設けられている。紙センサS2は感熱性粘着テープ21の先端や後端の通過を検出するためのもの、紙センサS3は搬送された感熱性粘着テープ21が排出口から抜き取られたか否かを検出するためのものである。
図3には、熱活性化ユニット50の排出ローラ56の構成図を示す。同図(a)はその正面図、(b)は側面図である。
排出ローラ56は、熱活性化ユニット50の機枠に回転可能に支持されるとともに、第2ステッピングモータ711と歯車伝達機構からなる駆動機構により回転駆動される回転軸56aと、その回りに設けられた中間ローラ体56bと、この中間ローラ体56bの周囲に嵌合された複数のOリング(「O」字状のリング)56c…とから構成される。
中間ローラ体56bには、Oリング56cを嵌合させる複数の溝が等間隔に設けられており、Oリング56cはこの溝に嵌合されて配置固定される。
Oリング56cは、例えばシリコーンゴムなど表面エネルギーの低い材料から構成され、熱活性された感熱性粘着ラベル21の粘着剤がこびり付き難いようにされている。また、Oリング56cを介することで、感熱性粘着ラベル21と排出ローラ56との接触面積が小さくなり、それにより、粘着剤のこびり付きがより低減され、且つ、排出ローラ56と感熱性粘着ラベル21との間に適当な引っ掛かり力が生じるようにされている。
また、複数のOリング56cは間隔をあけずに配置されており、それにより感熱性粘着ラベル21の左右の辺がOリング56cの側面に当たってラベル21の排出動作の挙動を乱すと云った事態が生じないようになっている。
排出ガイド57は、感熱性粘着ラベル21の通路を一面側から覆うガイド面を有する部材で、排出ローラ56の上方、排出ローラ56のローラ面よりも0.5mm〜2mmの間隔を離した位置に設けられている。この間隔は、感熱性粘着ラベル21の厚みよりも高さ方向に広いものである。また、この間隔により設けられる空間は、感熱性粘着ラベル21の幅よりも横方向に広いものとなっている。さらに、この空間は、少なくとも排出ローラ56のローラ径と同じ長さの感熱性粘着ラベル21を、送り方向にまっすぐ平面状に伸ばした状態で、周囲に接触することなく通過させることが出来るものとなっている。
排出ガイド57のガイド面は、サーマルヘッド51のヘッド面とほぼ同様の角度に傾斜され、サーマルヘッド51から送られてきた感熱性粘着ラベル21をその傾きを大きく変えることなく、排出ローラ56と排出ガイド57の間に導けるようになっている。
次に、図4を参照してこの実施の形態のプリンタ装置の制御系について説明する。
図4は、プリンタ装置の回路構成を示すブロック図である。
この実施の形態のプリンタ装置の制御部は、装置全体の制御を統括する制御手段としてのCPU700と、CPU700によって実行される制御プログラム等を格納するROM701と、各種印字フォーマット等を格納するRAM702と、印字データや印字フォーマットデータ等を入力、設定あるいは呼び出すための操作部703と、印字データ等を表示する表示部704と、制御部と駆動部間のデータの入出力を行うインターフェース705と、印字用サーマルヘッド31を駆動する駆動回路706と、熱活性化用サーマルヘッド51を駆動する駆動回路707と、カッターユニット40の可動刃41を駆動する駆動回路708と、感熱性粘着ラベルの検出を行う紙センサS1,S2,S3と、印字用プラテンローラ32および送出ローラ43を駆動する第1ステッピングモータ710と、熱活性化用プラテンローラ52と引き込みローラ53と排出ローラ56とを駆動する第2ステッピングモータ711等で構成される。
以上のように構成される感熱性粘着ラベル用プリンタ装置によれば、CPU700から送信される制御信号に基づいて、印字ユニット30では所望の印字が実行され、カッターユニット40では所定のタイミングで切断動作が実行され、熱活性化ユニット50では感熱性粘着剤層の活性化と感熱性粘着ラベル21の排出とが実行される。
また、感熱性粘着ラベル21を印字ユニット30、カッターユニット40、熱活性化ユニット50へと搬送する間、CPU700は、第1ステッピングモータ710、第2ステッピングモータ711にそれぞれ独立して制御信号を送信し、熱活性化ユニット50の引き込みローラ53の搬送速度よりも、カッターユニット40の送出ローラ43との搬送速度の方が早くなるように制御する。そして、このような制御により、搬送が進むにつれて感熱性粘着ラベル21は、図1に示すように、カッターユニット40と熱活性化ユニット50との間で一面側に撓んで膨らんでいくようになっている。
この感熱性粘着ラベル21の膨らみは、熱活性化ユニット50での送り動作と、カッターユニット40での送り動作とを異ならせても、この動作の違いにより感熱性粘着ラベル21が引っ張られて各ユニットの動作が干渉されると云った事態を生じないように形成されるものである。この膨らみにより、例えば、熱活性化ユニット50において感熱性粘着ラベル21を一定スピードで搬送する一方、それと同時にカッターユニット40において感熱性粘着ラベル21を一旦停止させて切断処理を行うと云うような動作が可能となる。
図5には、熱活性化ユニット50の排出部における感熱性粘着ラベル21の排出動作を説明する流れ図を示す。
熱活性化ユニット50では、感熱性粘着ラベル21の活性化処理が進むに伴って、図5(a),(b)に示すように、熱活性後の感熱性粘着ラベル21が排出ローラ56と排出ガイド57の間に送られて排出口59より装置外に排出される。このとき、排出ローラ56と排出ガイド57との間に設けられた空間により、排出ローラ56と感熱性粘着ラベル21との間には、感熱性粘着ラベル21の自重程度の圧力しか生じず、感熱性粘着ラベル21の粘着剤が排出ローラ56に付着するのを最小限に抑えられる。
CPU700は、熱活性化ユニット50に設けられた紙センサS2の検出信号と、プラテンローラ52や排出ローラ56を回転駆動するステッピングモータ711の回転量の検出とにより、感熱性粘着ラベル21の後端がどの位置まで送られたかを計算している。そして、感熱性粘着ラベル21の後端がサーマルヘッド51とプラテンローラ52との間を過ぎた段階ではステッピングモータ711を停止させず、感熱性粘着ラベル21の後端が排出ローラ56のわずか手前にきた段階でステッピングモータ711を停止させる。
このような搬送制御により、感熱性粘着ラベル21がサーマルヘッド51とプラテンローラ52との間を過ぎた後、排出ローラ56は回転駆動を続け、その駆動力が感熱性粘着ラベル21に伝達されて感熱性粘着ラベル21の後端部分がサーマルヘッド51から引き離される。ついで、図5(c)に示すように、感熱性粘着ラベル21の後端側が排出ガイド57に当接するとともに、後端側よりやや手前の部分が排出ローラ56に接触した状態で停止する。
感熱性粘着ラベル21はその粘着剤層が活性化されていることで排出ローラ56との摩擦係数が高くなっており、図5(c)のような2点支持であっても感熱性粘着ラベル21は十分保持され、排出部から抜け落ちることはない。
さらに、感熱性粘着ラベル21は、その後端部分が排出ローラ56のすぐ手前の位置まで送られているので、作業者は感熱性粘着ラベル21を引き抜くのに強い力を必要としない。
次に、図6と図7のフローチャートを参照して、感熱性粘着ラベル用プリンタ装置の制御処理の手順について詳細に説明する。
図6と図7はプリンタ装置全体の制御処理の手順を示すフローチャートである。
この制御処理が開始されると、まず、ステップS100で、紙センサS3がオフ状態か否かが判定され、判定結果がNoの場合、即ち紙センサS3がオン状態で感熱性粘着ラベル21が排出口に残っている場合にはこの状態を維持する。一方、判定結果がYesの場合には、感熱性粘着ラベル21が排出口から抜き取られたと判断して、ステップS101に移行する。
ステップS101では、第1ステッピングモータ710をオンにして、印字用プラテンローラ32および送出ローラ43を正回転させる。これにより、印字ユニット30およびカッターユニット40における感熱性粘着ラベル21の搬送が開始される。
次いで、ステップS102で、印字用サーマルヘッド31をオンにして、感熱性粘着ラベル21の印刷可能面に対して所定の印字を開始する。
続いて、ステップS103に移行し、印字用のサーマルヘッド31とプラテンローラ32と接点から感熱性粘着ラベル21の先端位置までの距離が示されるカウンタの計数処理を行い、その値が距離X1(印字用のサーマルヘッド31とプラテンローラ32の接点から熱活性化ユニット50の引き込みローラ53,54のわずか手前までの距離:図1参照)に対応する値に達したか判定する。ここで、このカウンタの値は、ステップS102からステップS103に移行したときにその計数値がゼロにされ、次いで、ステップS103を繰り返す間に第1ステッピングモータ710の回転数あるいは印加されるパルス数が加算されていくようにされる。そして、判定結果がNoの場合にはこのステップS103の判定処理を続ける一方、判定結果がYesの場合にはステップS104に移行する。
ステップS104では、第2ステッピングモータ711をオンにして、熱活性化用プラテンローラ52、引き込みローラ53および排出ローラ56を正回転させる。これにより、熱活性化ユニット50における感熱性粘着ラベル21の搬送が開始される。
次いで、ステップS105で、紙センサS2がオン状態か否かが判定される。そして、判定結果がNoの場合にはその状態を維持し、判定結果がYesの場合にはステップS106に移行して、熱活性化用サーマルヘッド51をオンにして、熱活性化ユニット50に到来した感熱性粘着ラベル21の粘着剤層に対する熱活性処理を開始する。
次に、ステップS107に移行して、所定長の感熱性粘着ラベル21の印字処理および印字ユニット30からカッターユニット40の後段までの搬送処理を完了したか判定する。ここで、搬送処理の完了の判定は、第1ステッピングモータ710の回転数あるいは印加したパルス数を計数することにより、印字完了行より数センチ過ぎた箇所がカッターユニット40の切断位置まで送られた状態を演算等で求めることで行われる。そして、判定結果がNoの場合には処理が完了するまでこのステップS107を繰り返し、判定結果がYesの場合にはステップS108に移行する。
ステップS108に移行したら、順次、印字用サーマルヘッド31のオフ(ステップS108)と、第1ステッピングモータ710の停止(ステップS109)とを行って、ステップS110に移行する。
ステップS110では、カッター駆動部708をオンにして可動刃41を駆動して感熱性粘着ラベル21の終端部を切断する。なお、この切断処理が行われた段階で、感熱性粘着ラベル21の後ろ側の部分はカッターユニット40の送出ローラ43,44の間に残り、且つ、送出ローラ43,44は停止された状態になるが、その後、熱活性化ユニット50により感熱性粘着ラベル21が搬送されることで、その駆動力によりこの後ろ側の部分がカッターユニット40の送出ローラ43,44から引き出されるようになっている。
次いで、ステップS111に移行して、紙センサS2がオフ状態か否かが判定され、判定結果がNoの場合にはそのまま第2ステッピングモータ711の駆動を継続し、判定結果がYesの場合にはステップS112に移行する。
ステップS112では、紙センサS2の位置から感熱性粘着ラベル21の後端位置までの距離が示されるカウンタの計数処理を行い、その値が距離X2(紙センサS2の位置から熱活性化用サーマルヘッド51とプラテンローラ52の接点を抜けるまでの距離:図1参照)に対応する値に達したか判定する。ここで、このカウンタの値は、ステップS111からステップS112に移行したときにその計数値がゼロにされ、次いで、ステップS112を繰り返す間に第2ステッピングモータ711の回転数あるいは印加されるパルス数が加算されていくようにされる。そして、ステップS112の判定結果がNoの場合にはこのステップS112の判定処理を続ける。
一方、ステップS112の判定結果がYesの場合には、感熱性粘着ラベル21の後端が熱活性化用サーマルヘッド51とプラテンローラ52の接点を抜けたと判断し、ステップS113に移行して熱活性化用サーマルヘッド51をオフにする。これにより、感熱性粘着ラベル21の終端部まで確実に熱活性処理を施すことができる。
次に、ステップS114では、熱活性化用サーマルヘッド51とプラテンローラ52の接点の位置から感熱性粘着ラベル21の後端位置までの距離が示されるカウンタの計数処理を行い、その値が距離X3(熱活性化用サーマルヘッド51とプラテンローラ52の接点から排出ローラ56のわずか手前までの距離:図1参照)に対応する値に達したか判定する。ここで、このカウンタの値は、ステップS113からステップS114に移行したときにその計数値がゼロにされ、次いで、ステップS114を繰り返す間に第2ステッピングモータ711の回転数あるいは印加されるパルス数が加算されていくようにされる。そして、ステップS114の判定結果がNoの場合にはこのステップS114の判定処理を続ける一方、判定結果がYesの場合には、感熱性粘着ラベル21の後端が排出ローラ56のわずか手前の位置に達したとしてステップS115に移行する。
そして、ステップS115において、第2ステッピングモータ711を停止させて一連の処理を終了するとともに、再びステップS100の処理にリターンする。
なお、排出口まで搬送された感熱性粘着ラベル21が長時間抜き取られないような場合を考慮して、次のような制御処理を行うようにしても良い。すなわち、紙センサS3による検出信号が所定時間(例えば、数十秒)継続した場合には、第2ステッピングモータ711の駆動を再開して、熱活性された感熱性粘着ラベル21の全体を装置外部に排出させる。このような制御処理により、所定時間の経過により粘着剤層が冷えて粘着力を失った感熱性粘着ラベル21を自動的に廃棄することができる。
以上のように、この実施の形態のプリンタ装置および熱活性化ユニット50によれば、排出ローラ56の回転駆動により熱活性後の感熱性粘着ラベル21をサーマルヘッド51から離間させて排出口まで搬送することが出来る。また、この搬送時に、排出ローラ56には感熱性粘着ラベル21の自重のみの圧力が掛かっただけなので、粘着材の付着も最小に抑えることが出来る。また、排出ローラ56の上方に設けられた空間は比較的広いため、排出ローラ56に粘着材が付着して僅かに積み重なった程度では、感熱性粘着ラベル21の通路が阻害されたりしない。
また、排出ローラ56の上方に空間を介して排出ガイド57が設けられていることで、感熱性粘着ラベル21がサーマルヘッド51から離れた後、感熱性粘着ラベル21は下面側が排出ローラ56に粘着力を有する状態で接触する一方、後方の上面部分が排出ガイド57に引っ掛かって感熱性粘着シートを保持することが出来る。
また、感熱性粘着ラベル21の後端部分を排出ローラ56のわずか手前まで搬送した状態で搬送を停止させることで、感熱性粘着ラベル21を排出口においてスムースに引き抜ける状態にすることが出来る。
また、排出ローラ56は、周囲にOリング56cを配して構成され、感熱性粘着ラベル21と排出ローラ56との接触面積を小さくされることで、排出ローラ56への粘着材の付着を少なくすることが出来るとともに、粘着シートとの引っ掛かりを良くして粘着シートの搬送や停止が確実に行えるようになっている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、係止部材として、実施の形態ではガイド面を有した排出ガイド57を例示したが、例えば、横向きに配された棒状の部材などでも係止部材として適用することも出来る。
また、実施の形態では、熱活性化用プラテンローラの手前にある紙センサS2の検出信号と、排出ローラ56を駆動するステッピングモータ711の回転量検出に基づき感熱性粘着ラベル21の停止タイミングを求めているが、排出ローラ56の手前に紙センサを設けて、この紙センサの検出信号に基づき感熱性粘着ラベル21を停止させるようにしても良い。
また、排出ローラは、複数のOリング56cを配してローラ面に凹凸を設けた排出ローラ56ではなく、ローラの面が平坦なものとしても良く、この場合、フッ素樹脂やシリコーン樹脂など表面エネルギーの低い材料で形成することで、粘着材の付着を少なくすることが出来る。
また、ローラ表面が凹凸の形成された粗面にされている排出ローラとしても、Oリングを嵌合させた構成に限られず、図8〜図10に示すように種々の構成を適用することが出来る。
図8〜図10は、排出ローラの第1〜第7の変形例を示すもので、(a)〜(h)はその正面図、(a−1)〜(c−1)はその側面図である。
図8(a),(a−1)に示す第1変形例は、排出ローラ56Aのローラ面に回転軸に沿った複数の溝を形成し、その断面形状を多数の頂点を有する星型としたものである。
図8(b),(b−1)に示す第2変形例の排出ローラ56Bは、ローラ面に回転軸と垂直な方向の溝を複数設けたものである。
図8(c),(c−1)に示す第3変形例の排出ローラ56Cは、ローラ面にスクリュー型の溝を設けたものである。
図8(d),(d−1)に示す第4変形例の排出ローラ56Dは、スクリュー型の溝を左右でその巻き方向が逆になるように設けたものである。
図8(e),(e−1)に示す第5変形例の排出ローラ56Eは、ローラ面に格子状に溝を設けたものである。
図8(f),(f−1)に示す第6変形例の排出ローラ56Fは、ローラ面に斜めの格子状に溝を設けたものである。
図8(g),(g−1)に示す第7変形例の排出ローラ56Gは、ゴムにシリカやセラミック等の硬質の微粒子を含有させ、それをローラ状に成型したものである。そして、ローラ表面に硬質の微粒子を突出した状態で点在させたものである。
図8(h),(h−1)に示す第8変形例の排出ローラ56Hは、ローラ表面にシリカやセラミック等の硬質の微粒子を含有させたコーティングを施したものである。
このように排出ローラとして第1〜第8の変形例を適用した場合でも、感熱性粘着ラベル21と排出ローラの接触面積を小さくすることができ、それにより、粘着材の付着を減少を図ることが出来る。
本発明の実施の形態の熱活性化ユニットを備えたプリンタ装置を示す全体構成図である。 図1の熱活性化ユニットの詳細を示す側断面図である。 熱活性化ユニットの排出ローラの構成を示す正面図(a)と側面図(b)である。 図1のプリンタ装置の回路構成を示すブロック図である。 熱活性化ユニットによる粘着シートの排出動作を説明する流れ図である。 実施の形態に係るプリンタ装置の制御処理の流れを示すフローチャートの一部である。 同、制御処理の流れを示すフローチャートの一部である。 排出ローラのその他の第1〜第3の例を示す正面図と側面図である。 排出ローラのその他の第4〜第5の例を示す正面図と側面図である。 排出ローラのその他の第6と第7の例を示す正面図と側面図である。 発明者が先に検討した排出機構の一例を示す正面図(a)と側面図(b)である。
符号の説明
21 感熱性粘着ラベル(感熱性粘着シート)
30 印字ユニット
40 カッターユニット
50 熱活性化ユニット
51 熱活性化用サーマルヘッド
52 熱活性化用プラテンローラ
56 排出ローラ
56c Oリング
57 排出ガイド
S2 紙センサ
700 CPU(制御手段)
711 第2ステッピングモータ(駆動手段)

Claims (5)

  1. シート状基材の一方に印字可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させる熱活性化用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着シートを前記熱活性化用サーマルヘッドに押圧しながら搬送する熱活性化用プラテンローラとを少なくとも備え、前記感熱性粘着シートを前記熱活性化用サーマルヘッドと前記熱活性化用プラテンローラとの間に挟んで搬送しながら加熱することで前記感熱性粘着剤層の前記活性化を行う熱活性化装置であって
    前記熱活性化用サーマルヘッドと前記熱活性化用プラテンローラの後段に設けられ前記熱活性化用サーマルヘッドを通過した前記感熱性粘着シートの前記活性化された前記他方の面の前記感熱性粘着剤層と接触しながら上側を通過する前記感熱性粘着シートの自重により生じる摩擦抵抗により駆動力を前記感熱性粘着シートに伝達して前記感熱性粘着シートを搬送し、排出口から装置外へ排出する排出ローラと、
    前記排出ローラを回転駆動させ、前記駆動力を与える駆動手段と、
    前記排出ローラのローラ面から感熱性粘着シートの厚み以上離れて設けられ、前記排出ローラにより搬送される前記感熱性粘着シートの後端が前記サーマルヘッドから離れた後、前記感熱性粘着シートが自重で傾いて前記印字可能面の後端部が当接するように設けられた係止部材と、
    前記感熱性粘着シートの搬送経路途中に配置され、前記感熱性粘着シートの有無を検出するセンサと、
    前記熱活性化用サーマルヘッド、前記熱活性化用プラテンローラ、及び前記排出ローラを駆動制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記センサの検出信号と、前記熱活性化用プラテンローラ及び前記排出ローラの回転量の検出とにより前記感熱性粘着シートの後端位置を計算して検出し、前記感熱性粘着シートの後端が前記熱活性化用サーマルヘッドと前記熱活性化用プラテンローラとの間を通過する際に前記感熱性粘着シートの後端が前記熱活性化用サーマルヘッドから引き離されるように前記排出ローラの回転駆動を続けた後に、前記感熱性粘着シートの後端が前記排出ローラの手前にきたときに前記排出ローラを停止させることにより、前記感熱性粘着シートの前記熱活性化された前記他方の面の前記感熱性粘着剤層が前記排出ローラに粘着力を有する状態で接触する一方、前記感熱性粘着シートが自重で傾いて前記印字可能面の後端部が前記係止部材に当接して引っ掛かった状態で前記感熱性粘着シートを保持するように前記排出ローラの駆動制御を行うことを特徴とする熱活性化装置。
  2. 記係止部材は、前記排出ローラの上側を前記感熱性粘着シートが通過する際、前記感熱性粘着シートが少なくとも前記排出ローラの直径分の長さを移動するまで当該感熱性粘着シートと接触することなく通過させることが可能に配置されていることを特徴とする請求項記載の熱活性化装置。
  3. 前記排出ローラと前記係止部材との間隔が0.5mm〜2mmであることを特徴とする請求項又はに記載の熱活性化装置。
  4. 前記排出ローラのローラ表面は、凹凸の形成された粗面にされていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の熱活性化装置。
  5. 前記排出ローラは、軸状の部材の周りに弾性体からなる複数のリングを所定間隔で嵌合させて構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の熱活性化装置。
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