JP4064707B2 - 感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びに感熱性粘着シート用プリンタ - Google Patents

感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びに感熱性粘着シート用プリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常時には被粘着性を示し、加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層がシート状基材の片面に形成され例えば貼着用ラベルとして用いられる感熱性粘着シートの熱活性化装置を備えたプリンタに係り、特にシートの搬送および切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バーコードや価格表示等に用いられる貼着用ラベルは、記録面(印字面)の裏側に感圧粘着剤層を有し、その上に剥離紙(セパレータ)を貼付けて仮接着した状態で保管するタイプのものが多かった。しかし、このタイプの貼着用ラベルは、ラベルとして使用する際に剥離紙を感圧粘着剤層から剥がす必要があるため、必ず廃棄物が発生するという不具合がある。
【0003】
そこで、剥離紙が不要な方式として、シート状基材の裏面側に通常時には非粘着性を示すが、加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層を有する感熱性粘着ラベルおよび該ラベルの裏面の感熱性粘着層を加熱して粘着性を発現させるための熱活性化装置が開発された。
【0004】
例えば、前記熱活性化装置には、加熱手段として加熱ロール方式や熱風吹き付け式、赤外線放射式、電熱ヒータや誘電コイルを用いる方式等、種々の加熱方式を適用したものが提案されている。また例えば、特開平11−79152号公報には、サーマルプリンタの印字ヘッドとして利用されているサーマルヘッドのように、セラミック基板上に設けられた複数の抵抗体(発熱素子)を熱源として有するヘッドを感熱性粘着ラベルに接触させて感熱性粘着剤層を加熱させるようにした技術が開示されている。
【0005】
ここで、従来の感熱性粘着シート用プリンタの一般的な構成について、図15のサーマルプリンタP2を参照して説明する。
【0006】
図15のサーマルプリンタP2は、ロール状に巻回されたテープ状の感熱性粘着ラベル60を保持するロール収納ユニット20と、感熱性粘着ラベル60に印字する印字ユニット30と、感熱性粘着シート60を所定の長さのラベルに切断するカッターユニット40と、感熱性粘着ラベル60の感熱性粘着剤層を熱活性化する熱活性化装置としての熱活性化ユニット50と、で構成される。
【0007】
感熱性粘着ラベル60は、例えばシート基材の表面側に断熱層および感熱発色層(印字可能層)とが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。
【0008】
印字ユニット30は、ドット印字が可能なように幅方向に配設された複数の比較的小さな抵抗体で構成された複数の発熱素子31を有する印字用サーマルヘッド32と、該印字用サーマルヘッド32(発熱素子31)に圧接される印字用プラテンローラ33などで構成される。図15では、印字用プラテンローラ33は時計回りに回転され、感熱性粘着ラベル60は右側へ搬送される。
【0009】
カッターユニット40は、印字ユニット30によって印字が行われた感熱性粘着ラベル60を適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃41、該可動刃と対向された固定刃42等から構成されている。
【0010】
熱活性化ユニット50は、発熱素子51を有する加熱手段としての熱活性化用サーマルヘッド52と、感熱性粘着ラベル60を搬送する搬送手段としての熱活性化用プラテンローラ53と、印字ユニット30側から供給された感熱性粘着ラベル60を熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)と熱活性化用プラテンローラ53との間に引き込む引き込みローラ54などで構成される。図15では、熱活性化用プラテンローラ53は印字用プラテンローラ33と反対の方向(図では反時計回り)に回転され、感熱性粘着ラベル60を所定の方向(右側)へ搬送するようになっている。
【0011】
なお、搬送される際に感熱性粘着ラベルがたるんでしまうと、ラベルにしわが生じたり、搬送不良が生じやすくなるため、上記印字用プラテンローラ33による搬送速度(印字速度)と熱活性化用プラテンローラ53による搬送速度(活性速度)は同一とするのが一般的である。
【0012】
このような構成のサーマルプリンタP2によれば、感熱性粘着ラベル60の粘着力が発現された後、そのままダンボールや食品ラップ、ガラス瓶やプラスチック容器等への表示ラベルの貼付作業、あるいは値札や広告ラベルの貼付作業を行うことができるので、従来の一般的な貼着用ラベルに用いられる剥離紙が不要となりコストを低減することができるという利点がある。また、使用後に廃棄物となる剥離紙を必要としないので省資源および環境問題の観点からも望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図15に示すようなプリンタP2においては、カッターユニット40による切断動作を行う際、可動刃41が上下動する間に要する時間(例えば0.4sec)だけ感熱性粘着ラベル60の搬送を停止する必要があった。つまり、印字用プラテンローラ33、引き込みローラ54、熱活性化用プラテンローラ53の回転駆動を停止させた状態でカッターユニット40による切断が行われる。
【0014】
このため、ラベル長がカッターユニット40の切断位置から熱活性化用サーマルヘッド52の発熱素子51までの距離よりも長い場合等は、感熱性粘着ラベル60が熱活性化用サーマルヘッド52と熱活性化用プラテンローラ53との間に挟まれた状態で搬送が停止されていた。
【0015】
その結果、粘着性を発現した感熱性粘着剤層が熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)に張り付いてしまい、搬送が再開されてもスムーズに搬送されずに、いわゆる紙ジャムを生じたり、搬送不良を生じてしまうという不具合が生じた。また、発熱素子51からの熱が感熱性粘着ラベルの印字可能層(感熱発色層)まで伝わって発色してしまうという問題がある。
【0016】
この場合、仮に排出されてもラベルの外観が悪いため貼着用ラベルとしての使用には耐えられない。また、強力に接着した場合はプリンタの処理を停止してメンテナンスを必要とする場合もある。このように、図15のプリンタP2は、貼着用ラベルの作製効率を向上できないという欠点を有している。
【0017】
本発明は、熱活性化用の加熱手段と該加熱手段と対向配置されたプラテンローラとの間に感熱性粘着シートが挟まれた状態でシートの搬送を停止させることなく、シートを所定の長さで切断可能な感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びにプリンタを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第1の搬送手段と、を有する印字装置と、前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱する加熱手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第2の搬送手段と、を有する熱活性化装置と、を備えたプリンタにおけるシートの搬送および切断方法であって、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間にシートを一時的に弛ませた後、前記第1の搬送手段の動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うようにしたものである。
【0019】
ここで、一時的に弛ませるシート長は、カッター装置によりシートが切断される時間に第2の搬送手段において搬送されるシート長よりも長くする。例えば、第2の搬送手段(熱活性化用プラテンローラ、引き込みローラ)による搬送速度が100mm/secで、カッター装置による切断時間が0.4secである場合、0.4secの間に第2の搬送手段ではシートが40mm搬送されるので、40mm以上のシートを弛ませるようにする。
【0020】
これにより、第2の搬送手段により感熱性粘着シートを搬送しながら、または、加熱手段に感熱性粘着シートの先端が到達する前に、カッター装置によるシートの切断を実行できるので、感熱性粘着シートが加熱手段に張り付いて紙ジャムを生じるなどの不具合を解消できるうえ、紙ジャムとなったラベルを排出する等の無駄なメンテナンスが不要となる。したがって、貼着用ラベルの作製効率を格段に向上できる。
【0021】
具体的には、前記第2の搬送手段による搬送速度を前記第1の搬送手段による搬送速度よりも遅くすることで前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませることができる。従来は、前記第1の搬送手段による搬送速度と前記第2の搬送手段による搬送速度を同じくすることにより感熱性粘着シートが弛まないようにシートを搬送するのが一般的であったが、本発明では故意に前記第1の搬送手段による搬送速度(印字速度)と前記第2の搬送手段による搬送速度(活性速度)が異なるようにした。これにより、感熱性粘着シートを容易に所定長だけ弛ませることができる。
【0022】
また、前記第2の搬送手段が、前記加熱手段に対向配置された熱活性化用プラテンローラで構成される場合、前記第1の搬送手段と前記熱活性化用プラテンローラの速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませるようにする。また、前記プラテンローラの前段に互いに接する一対の引き込みローラが設けられている場合は、前記第1の搬送手段と前記引き込みローラの速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませるようにする。これにより、複雑な速度制御を行うことなく感熱性粘着シートを容易に弛ませることができる。
【0023】
また、前記感熱性粘着シートの先端が前記引き込みローラと前記熱活性化用プラテンローラとの間にきた時点で一旦前記引き込みローラの回転駆動を停止することで前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませるようにしてもよい。これにより、複雑な速度制御を行うことなく感熱性粘着シートを容易に弛ませることができる。
【0024】
また、本発明に係るプリンタは、上述したような感熱性粘着シートの切断および搬送方法を実現可能なプリンタであり、シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第1の搬送手段と、を備えた印字装置と、前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱する加熱手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第2の搬送手段と、を備えた熱活性化装置と、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段による搬送速度を独立して制御可能な制御装置と、を少なくとも備えたプリンタにおいて、前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に、感熱性粘着シートを所定長弛ませることのできる空間を有する貯シート部と、感熱性粘着シートを所望の方向へ弛ませるためのシート誘導手段と、を設けたものである。
【0025】
このように、貯シート部を設けることにより弛んだシートが絡んで搬送不良を生じることを回避できる。
【0026】
具体的には、前記シート誘導手段は、搬送される感熱性粘着シートに対して略平行に設けられた第1のガイドと、搬送される感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に設けられた第2のガイドと、からなり、前記第2のガイドは、前記感熱性粘着シートが前記貯シート部に弛むのを補助する誘導部を形成されるようにした。例えば、第1のガイドはカッター装置から熱活性化装置への搬送路に設けられた板状のガイドとし、第2のガイドは、カッター装置の送出部および熱活性化装置の挿入部に設けられ、前記第1のガイドとは反対の方に略直角に曲がった一対のガイドとすることができる。これにより、シートに余計な応力がかかるのを回避できるので弛みによりシートにしわが生じるのを防止できるとともに、確実に前記貯シート部にシートを弛ませることができる。なお、前記一対のガイド(第2のガイド)の間に形成された開口部を貯シート部としてもよい。
【0027】
さらに、前記シート誘導手段として、前記印字装置からのシート送出方向を特定する送出方向変更手段と、前記熱活性化装置へのシート挿入方向を特定する挿入方向変更手段と、を設けるようにしてもよい。これにより、前記ガイドを設けなくてもある程度はシートを所望の方向に弛ませることができる。
【0028】
また、前記印字手段を、前記感熱性粘着シートの印字可能層を加熱することにより印字を行う印字用サーマルヘッドとし、前記第1の搬送手段を、前記印字用サーマルヘッドに対向配置された印字用プラテンローラとした場合、前記送出方向変更手段は、前記印字用サーマルヘッドと前記印字用プラテンローラとで構成され、前記印字用サーマルヘッドおよび前記印字用プラテンローラは、互いの接触点を通る接線が前記印字装置の送出点と前記熱活性化装置の挿入点を結ぶ直線に対して所定の角度で傾くように設置されるようにした。
【0029】
例えば、前記第2のガイドが上側に開放されている場合(搬送方向の上側に貯シート部が設けられた場合)は、前記印字用サーマルヘッドおよび前記印字用プラテンローラを、互いの接触点を通る接線が前記印字装置の送出点と前記熱活性化装置の挿入点を結ぶ直線に対して0〜90°で傾くように設置する。これにより、前記送出方向変更手段として新たな部品を設けなくても良いので、プリンタの製造コストが増大したり、装置が大型化するのを回避できる。
【0030】
また、前記加熱手段を、前記感熱性粘着シートの感熱性粘着剤層を加熱することにより熱活性化させる熱活性化用サーマルヘッドとし、前記第2の搬送手段は、前記熱活性化用サーマルヘッドに対向配置された熱活性化用プラテンローラとした場合、前記挿入方向変更手段は、前記熱活性化用サーマルヘッドと前記熱活性化用プラテンローラとで構成され、前記熱活性化用サーマルヘッドおよび前記熱活性化用プラテンローラは、互いの接触点を通る接線が前記印字装置の送出点と前記熱活性化装置の挿入点を結ぶ直線に対して所定の角度で傾くように設置されるようにした。例えば、前記第2のガイドが上側に開放されている場合は、前記熱活性化用サーマルヘッドおよび前記熱活性化用プラテンローラを、互いの接点における接線方向が水平方向に対して0〜90°で傾くように設置する。これにより、前記挿入方向変更手段として新たな部品をも受けなくても良いので、プリンタの製造コストが増大したり、装置が大型化するのを回避できる。
【0031】
または、前記第2の搬送手段を、前記熱活性化装置のシート挿入部に設けられた互いに接する一対の引き込みローラとした場合、前記挿入方向変更手段は、前記一対の引き込みローラで構成され、前記一対の引き込みローラは、互いの接触点を通る接線が前記印字装置の送出点と前記熱活性化装置の挿入点を結ぶ直線に対して所定の角度で傾くように設置されるようにしてもよい。
【0032】
また、前記印字装置、前記カッター装置および前記熱活性化装置は、互いの距離を変更可能に構成されるのが望ましい。従来は、各装置の位置を固定されていたので、最短でもカッター装置から熱活性化装置(の引き込みローラ)までのシート長で切断されていたが、上述した構成によれば、短いシートの作製にも対応でき、所望の長さで切断することができる。
【0033】
この場合、例えば感熱性粘着シートの搬送方向にレール等の誘導治具を設けて、カッター装置と熱活性化装置をシートの搬送方向に摺動可能に構成することにより互いの距離を調節することができる。また、カッター装置と熱活性化装置とを垂直方向に移動可能に構成することにより互いの距離を調節するようにしてもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明に係る感熱性粘着シート用サーマルプリンタP1の構成を示す概略図である。サーマルプリンタP1は、ロール状に巻回されたテープ状の感熱性粘着ラベル60を保持するロール収納ユニット20と、感熱性粘着ラベル60に印字する印字ユニット30と、感熱性粘着ラベル60を所定の長さに切断するカッターユニット40と、感熱性粘着ラベル60の感熱性粘着剤層を熱活性化する熱活性化装置としての熱活性化ユニット50と、カッターユニット40から熱活性化ユニット50まで感熱性粘着ラベル60を誘導するシート誘導手段および貯シート部としてのガイドユニット70等で構成される。
【0036】
ここで、本実施形態で用いた感熱性粘着シート60は特に制限されないが、例えばラベル基材の表面側に断熱層および感熱発色層(印字可能層)とが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。なお、感熱性粘着剤層は、熱可塑性樹脂、固体可塑性樹脂等を主成分とする感熱性粘着剤からなる。また、感熱性粘着シート60は、前記断熱層を有しないものや、感熱発色層の表面に保護層または有色印字層(予め印字されている層)が設けられているものでも良い。
【0037】
印字ユニット30は、ドット印字が可能なように幅方向に配設された複数の比較的小さな抵抗体で構成された複数の発熱素子31を有する印字用サーマルヘッド32と、該印字用サーマルヘッド32に圧接される印字用プラテンローラ33などで構成される。なお、発熱素子31は、セラミック基板の上に薄膜技術で形成された複数の発熱抵抗体表面に、結晶化ガラスの保護膜を設けてなる公知のサーマルプリンタの印字ヘッドと同様の構成を有しているので、詳しい説明は省略する。
【0038】
また、印字ユニット30は、印字用プラテンローラ33を回転駆動する例えば電動モータとギア列等からなる図示しない駆動系を備えており、この駆動系で印字用プラテンローラ33を所定の方向に回転させることにより、感熱性粘着ラベル60をロールから引き出し、引き出された感熱性粘着ラベル60に印字用サーマルヘッド32で印字しながら所定の方向へ送出するようになっている。図1では、印字用プラテンローラ33は時計回りに回転され、感熱性粘着ラベル60は右側へ搬送される。また、印字ユニット30は、例えば、コイルバネや板バネなどからなる図示しない加圧手段を備え、この加圧手段の弾撥力により印字用プラテンローラ33をサーマルヘッド32に向かって押圧させるようになっている。このとき、印字用プラテンローラ33の回転軸と発熱体31の配列方向を平行に保つことで、感熱性粘着ラベル60の幅方向全体にわたって均等に圧接できる。
【0039】
さらに、印字ユニット30において、印字用サーマルヘッド32(発熱素子31)および印字用プラテンローラ33は、シートの送出方向を特定する送出方向変更手段として機能する。つまり、印字用サーマルヘッド32(発熱素子31)および印字用プラテンローラ33は、互いの接触点を通る接線(送出方向)が印字ユニット30のシート送出点(印字用プラテンローラ3と印字用サーマルヘッド32の接触点)と熱活性化ユニット50のシート挿入点(一対の引き込みローラ54の接触点)を結んだ直線A−Aに対して所定の角度θで傾くように配置される(図3参照)。
【0040】
ここで、傾きθは実験的に最適な角度に決定される。なお、角度を決定する際には、第2のガイド72の形状も考慮するのが望ましい。感熱性粘着シート60を上側に弛ませる場合、例えばθ=20°とするのがよい。
【0041】
カッターユニット40は、印字ユニット30によって印字が行われた感熱性粘着ラベル60を適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃41、該可動刃と対向された固定刃42等から構成されている。
【0042】
ガイドユニット70は、カッターユニット40から熱活性化ユニット50への搬送路に設けられた板状のガイド(第1のガイド)71と、カッターユニット40の送出部および熱活性化ユニット50の挿入部に設けられた上側に略直角に曲がったガイド72、73で構成される。また、前記第2のガイド72、73の間は開放されており、ラベルを所定量一時的に弛ませることのできる貯ラベル部74となる。
【0043】
なお、前記第2のガイド72、73は貯シート部として上側に凹部を形成された一つの部材で構成してもよいし、前記第1のガイド71と前記第2のガイド72,73を上下逆に設けるようにしてもよい。この場合、貯ラベル部74は搬送方向に対して下側に形成される。
【0044】
また、ラベルの弛ませは、後述するように印字用プラテンローラ33と引き込みローラ54(または熱活性化用プラテンローラ53)の回転速度を制御することで行われる。
【0045】
熱活性化ユニット50は、発熱素子51を有する加熱手段としての熱活性化用サーマルヘッド52と、感熱性粘着ラベル60を搬送する搬送手段としての熱活性化用プラテンローラ53と、例えば図示しない駆動源によって回動され、印字ユニット30側から供給された感熱性粘着ラベル60を熱活性化用サーマルヘッド52と熱活性化用プラテンローラ53との間に引き込む一対の引き込みローラ54などで構成される。
【0046】
なお、熱活性化用サーマルヘッド52は、この実施例では印字用サーマルヘッド32と同様の構成のもの、すなわちセラミック基板の上に薄膜技術で形成された複数の発熱抵抗体表面に結晶化ガラスの保護膜を設けてなる、公知のサーマルプリンタの印字ヘッドと同様の構成のものを使用している。このように、熱活性用サーマルヘッド52として印刷用サーマルヘッド32と同じ構成のものを用いることにより部品を共通化してコストの低廉化を図ることができる。
ただし、熱活性用サーマルヘッド52の発熱素子51は、印刷用ヘッド32の発熱素子31のようにドット単位で分割されている必要はなく、連続した抵抗体としてもよい。
【0047】
また、熱活性化ユニット50は、熱活性化用プラテンローラ53を回転させる例えば電動モータとギア列等からなる駆動系を備えており、この駆動系により熱活性化用プラテンローラ53は印字用プラテンローラ33と反対の方向(図1では反時計回り)に回転され、感熱性粘着ラベル60を所定の方向(図1では右側)へ搬送するようになっている。また、熱活性化ユニット50は、熱活性化用プラテンローラ53をサーマルヘッド52に向かって押圧させる加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ)を備えている。このとき、熱活性化用プラテンローラ53の回転軸と発熱体51の配列方向を平行に保つことで、感熱性粘着ラベル60の幅方向全体にわたって均等に圧接できる。
【0048】
さらに、熱活性化ユニット50において、一対の引き込みローラ54はシートの挿入方向を特定する挿入方向変更手段として機能する。つまり、引き込みローラ54は、互いの接触点を通る接線(挿入方向)が直線A−Aに対して所定の角度φで傾くように配置される(図4参照)。なお、引き込みローラ54を設けない構成とした場合は、熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)および熱活性化用プラテンローラ53を挿入方向変更手段とすることができる。
【0049】
ここで、傾きφは実験的に最適な角度に決定される。なお、角度を決定する際には、第2のガイド73の形状も考慮するのが望ましい。感熱性粘着シート60を上側に弛ませる場合、例えばφ=20°とするのがよい。
【0050】
図2は、サーマルプリンタP1の制御ブロック図である。本サーマルプリンタP1の制御部は、制御部を統括する制御装置としてのCPU100と、CPU100によって実行される制御プログラム等を格納するROM101と、各種印字フォーマット等を格納するRAM102と、印字データや印字フォーマットデータ等を入力、設定あるいは呼び出すための操作部103と、印字データ等を表示する表示部104と、制御部と駆動部間のデータの入出力を行うインタフェース105と、印字用サーマルヘッド32を駆動する駆動回路106と、熱活性化用サーマルヘッド52を駆動する駆動回路107と、感熱性粘着ラベル60を切断する可動刃41を駆動する駆動回路108と、感熱性粘着ラベルの検出を行うセンサ109と、印字用プラテンローラ33を駆動する第1ステッピングモータ110と、熱活性化用プラテンローラ53および引き込みローラ54を駆動する第2ステッピングモータ111等で構成される。
【0051】
CPU100から送信される制御信号に基づいて、印字ユニット30では所望の印字が実行され、カッターユニット40では所定のタイミングで切断動作が実行され、熱活性化ユニット50では感熱性粘着剤層64の活性化が実行される。
【0052】
また、CPU100は、第1ステッピングモータ110、第2ステッピングモータ111にそれぞれ独立して制御信号を送信可能に構成される。これにより、各ステッピングモータにより駆動されるローラ33、53、54の回転速度、すなわち感熱性粘着ラベル60の搬送速度を独立して制御することができる。
【0053】
なお、熱活性化用ローラ53と引き込みローラ54の駆動源(ステッピングモータ)を別々に設け、それぞれを独立して制御可能に構成することもできる。
【0054】
また、センサ109は、例えば熱活性化ユニット50の前段に設けられ、このセンサ109による感熱性粘着ラベル60の先端の検出に基づいて、引き込みローラ54および熱活性化用プラテンローラ53の駆動が開始される。また、このセンサ109による感熱性粘着ラベル60の終端の検出に基づいて、引き込みローラ54および熱活性化用プラテンローラ53の駆動が停止されるとともに、次の感熱性粘着ラベルの印字、搬送および熱活性化が行われる。
【0055】
次に、カッターユニット40と熱活性化ユニット50の間に感熱性粘着ラベルを弛ませるための搬送速度の制御方法を、図5〜図14を参照して説明する。
【0056】
なお、本実施形態では、印字用プラテンローラ33(印字用サーマルヘッド32)から可動刃41までの距離を10mm、可動刃41から引き込みローラ54までの距離を30mm、引き込みローラ54から熱活性化用プラテンローラ53(熱活性化用サーマルヘッド52)までの距離を10mmとした。また、ラベル切断に要する可動刃41の駆動時間は0.4secとし、ラベル長は200mmとした。
【0057】
また、印字用プラテンローラ33による搬送速度(印字速度)は200mm/secまたは100mm/secに変更可能で、熱活性化用プラテンローラ53による搬送速度(活性速度)は感熱性粘着剤層の熱活性化時間を考慮して100mm/secで一定とした。また、引き込みローラ54による搬送速度は100、20、5mm/secの何れかに変更可能とした。
【0058】
速度制御方法の第1の実施形態は、サーマルプリンタP1において、引き込みローラ54と熱活性用プラテンローラ53との間に感熱性粘着ラベル60の先端が来た時点で引き込みローラ54の回転駆動を停止することでラベルを弛ませる制御方法である。図5は感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図で、図6は印字用プラテンローラ33、可動刃41、引き込みローラ54、熱活性用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。なお、図6のタイミングチャートの上部に付された符号a〜gは図5の各状態(a)〜(g)に対応する。
【0059】
まず、印字用プラテンローラ33の回転駆動によって感熱性粘着ラベル60は100mm/secで引き出され、印字用サーマルヘッド32により印字可能層(感熱発色層)に印字が行われる(図6符号a)。次いで、感熱性粘着ラベル60は印字用プラテンローラ33の回転駆動によって印字ユニット30から所定の角度θで送出され、カッターユニット40へ搬送される。そして、ラベルの自重により第1のガイド71沿いに搬送され、0.4sec後に熱活性化ユニット50(引き込みローラ54)に到達する。それと同時に引き込みローラ54の回転駆動によって感熱性粘着ラベル60は20mm/secで搬送される(図6符号b)。ここで、引き込みローラ54と熱活性化用プラテンローラ53は駆動源が同じ(第2ステッピングモータ111)なので、図6における引き込みローラ54と熱活性化用プラテンローラ53の駆動タイミングは同じとなる。なお、後述する図8、図10、図12においても同様である。
【0060】
そして0.25sec後、すなわち感熱性粘着ラベル60が引き込みローラ54から5mmだけ送り出されてラベルの先端が引き込みローラ54と熱活性用プラテンローラ53との間に来た時点で、引き込みローラ54(および熱活性化用プラテンローラ53)の回転駆動が停止される(図6符号c)。その後、引き込みローラ54は駆動されないので感熱性粘着ラベル60の先端は送り出されないが、印字用プラテンローラ33により印字ユニット30からはラベルが送り出されるので弛みを生じる。
【0061】
このとき、送出方向変更手段(印字用プラテンローラ33、印字用サーマルヘッド32)および挿入方向変更手段(一対の引き込みローラ54)により感熱性粘着ラベル60は所定の角度で送出または挿入されているので、その傾きに応じてラベルの弛む方向が決定される(図5では上方)。また、第2のガイド72、73の作用によって感熱性粘着ラベル60は貯ラベル部74にて盛り上がるように弛むようになるので、ラベルに余計な応力がかからない。したがって、感熱性粘着ラベル60を弛ませても、それによりしわが生じてラベルの外観が悪化するのを回避できる。
【0062】
次に、0.2sec後、引き込みローラ54(および熱活性化用プラテンローラ53)の回転駆動が再開され、感熱性粘着ラベル60は100mm/secで搬送される(図6符号d)。この後、感熱性粘着ラベル60は熱活性化用プラテンローラ53によっても搬送されるが、引き込みローラ54と熱活性化用プラテンローラ53は駆動源が同じで搬送速度にずれは生じないため、引き込みローラ54と熱活性化用プラテンローラ53との間に弛みが生じたり、余計な張力が働いたりすることはない。
【0063】
この時点で、印字用プラテンローラ33が送り出したラベル長は85mmで、引き込みローラ54が送り出したラベル長は5mmで、印字用プラテンローラ33と引き込みローラ54との距離が40mmであることから、約40mm(=85−5−40)の弛みが生じている。このラベルの弛みにより、引き込みローラ54と熱活性化用ローラ53の回転駆動を停止することなく、後述のラベル切断動作を実行できる。
【0064】
その後、3つのローラ33、54、53の回転駆動によって、100mm/secで感熱性粘着ラベル60は搬送される。そのため、ラベルの弛み量は変わらない。そして、所定の印字(200mm)を終了した後、印字用プラテンローラ33の回転駆動は停止される(図6符号e)。その後、可動刃41を所定の時間(0.4sec)駆動することにより感熱性粘着ラベル60は切断される(図6符号f)。このとき、熱活性化用プラテンローラ53の回転駆動は継続され、感熱性粘着ラベル60は搬送され続ける。なお、可動刃41が駆動されている時間(0.4sec)に引き込みローラ54によって送り出されるラベル長は40mmであるから、弛んでいるラベルが搬送されている間に切断は完了される。
【0065】
そして、感熱性粘着ラベル60の終端が引き込みローラ54を通り過ぎると引き込みローラの回転駆動が停止され(図6符号g)、そのまま感熱性粘着ラベル60は熱活性化用プラテンローラ53によって送り出される。
【0066】
このように、本実施形態のサーマルプリンタP1では、熱活性化ユニット50における感熱性粘着ラベルの搬送を停止することなく、カッターユニット40による感熱性粘着ラベル60の切断を実行できるので、熱活性用サーマルヘッド52(発熱素子51)に感熱性粘着ラベル60の感熱性粘着剤層が張り付いて紙ジャムを生じたり搬送不良が生じるのを回避できる。
【0067】
また、上述したサーマルプリンタP1によれば、熱活性化用サーマルヘッド52の発熱素子51が感熱性粘着ラベル60の感熱性粘着剤層64に接触しているため、発熱素子51から感熱性粘着剤層64への熱伝導が直接行われ、効率よく熱活性化を行うことができる。しかも、サーマルヘッド52の発熱素子51は通電の間だけ発熱して熱活性化を行うことができるので、熱活性化のためのエネルギー消費量が少なくなる。
【0068】
速度制御方法の第2の実施形態は、サーマルプリンタP1において、引き込みローラ54による搬送速度を印字用プラテンローラ33による搬送速度よりも遅くして感熱性粘着ラベル60を弛ませる場合の制御方法である。図7は感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図で、図8は図7の各状態に対応するタイミングチャートである。
【0069】
上記第1の実施形態では引き込みローラ54と熱活性用プラテンローラ53との間に感熱性粘着ラベル60の先端が来た時点で引き込みローラ54の回転駆動を停止させてラベルを弛ませているのに対して、本実施形態では引き込みローラ54を停止させることなくラベルを弛ませる点が異なる。また、本実施形態では感熱性粘着ラベル60の先端が熱活性化用プラテンローラ53に到達するまでに所定長のラベルを弛ませる必要があるので、引き込みローラ54の回転駆動による初期の搬送速度を5mm/secとしている。
【0070】
すなわち、感熱性粘着ラベル60の先端が引き込みローラ54に到達すると同時に引き込みローラ54の回転駆動を開始し感熱性粘着ラベル60を5mm/secで搬送することにより、印字用プラテンローラ33と引き込みローラ54との搬送速度の差から弛みを生じるようにしている。(図7(b)、(c))。
【0071】
速度制御方法の第3の実施形態は、サーマルプリンタP1において、引き込みローラ54と熱活性用プラテンローラ53との間に感熱性粘着ラベル60の先端が来た時点で引き込みローラ54の回転駆動を停止することでラベルを弛ませる制御方法である。図9は感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図で、図10は図9の各状態に対応するタイミングチャートである。
【0072】
第1の実施形態では所定長のラベルを弛ませた後、即座に引き込みローラ54の回転駆動を再開する(図6符号d)のに対し、本実施形態では印字およびラベル切断が完了してから引き込みローラ54の回転駆動を再開する(図10符号f)点が異なる。
【0073】
つまり、第1の実施形態では、図5(c)以降において3つのローラの回転駆動によって100mm/secで感熱性粘着ラベル60を搬送するためラベルの弛み量は変わらないのに対して、本実施形態では引き込みローラ54の回転駆動は停止されたままなので感熱性粘着ラベルの弛み量が増大する(図9(d))。
【0074】
速度制御方法の第4の実施形態は、サーマルプリンタP1において、引き込みローラ54による搬送速度を印字用プラテンローラ33による搬送速度よりも遅くして感熱性粘着ラベル60を弛ませる場合の制御方法である。図11は感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図で、図12は図11の各状態に対応するタイミングチャートである。
【0075】
上記第2の実施形態では所定長のラベルを弛ませた後、即座に引き込みローラ54による搬送速度を上げる(図8符号c)のに対し、本実施形態では印字およびラベル切断が完了してから引き込みローラ54による搬送速度を上げる(図12符号f)点が異なる。
【0076】
つまり、第2の実施形態では、図7(c)以降において3つのローラの回転駆動によって100mm/secで感熱性粘着ラベル60を搬送するためラベルの弛み量は変わらないのに対して、本実施形態では引き込みローラ54の回転駆動による搬送速度は遅いままなので感熱性粘着ラベルの弛み量が増大する(図11(d))。
【0077】
なお、引き込みローラ54による搬送速度は5mm/secと印字用プラテンローラ33による搬送速度100mm/secに対して著しく遅いので、所定の印字が完了して、印字用プラテンローラ33により200mmのラベルが送り出された時点でも、ラベルの先端は熱活性化用プラテンローラ53に到達しない。また、カッターユニット30によるラベル切断が完了した後すぐに(例えば0.25sec後)引き込みローラの回転駆動による搬送速度を上げるようにするのが望ましい。
【0078】
上記第1〜第4の実施形態は、図1のサーマルプリンタP1に関するものであるが、図1において引き込みローラ54を省略した構成を有するサーマルプリンタであっても下記のような速度制御方法を適用することによりラベルを弛ませることができる。
【0079】
速度制御方法の第5の実施形態は、熱活性化ユニット50に引き込みローラ54を有さないサーマルプリンタにおいて、熱活性化用プラテンローラ53による搬送速度を印字用プラテンローラ33による搬送速度よりも遅くして感熱性粘着ラベル60を弛ませる場合の制御方法である。図13は感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図で、図14は印字用プラテンローラ33、可動刃41、熱活性用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【0080】
本実施形態においては、熱活性化用プラテンローラ53による搬送速度は感熱性粘着剤層の熱活性化に要する時間を考慮して100mm/secと一定としているため、印字用プラテンローラ33による搬送速度を200mm/secとして速度差が生じるようにしている。
【0081】
なお、引き込みローラ54を有しない図13のプリンタおいては、熱活性化用サーマルヘッド52および熱活性化用プラテンローラ53を挿入方向変更手段としてもよい。この場合、熱活性化用サーマルヘッド52と熱活性化用プラテンローラ53の接点における接線方向が水平方向に対して所定の角度で傾くように設置される。
【0082】
このように、上記実施の形態で示した速度制御方法により、熱活性化用プラテンローラ53と熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)との間に感熱性粘着ラベル60を挟んだ状態で搬送を停止することなくラベルの切断を実現できる。したがって、感熱性粘着ラベルが熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)に張り付いて紙ジャムを生じるなどの不具合を回避できるので、貼着用ラベルの作製効率を格段に向上できる。
【0083】
以上、本発明者等によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0084】
例えば、上記実施の形態では、サーマルプリンタのような熱転写式の印字装置に適用したものを説明したが、本発明は、インクジェット方式、レーザープリント方式等に適用することも可能である。その場合には、ラベルの印字可能層に感熱印字層に代えて各印字方式に適した加工が施されたラベルが用いられることとなる。
【0085】
また、ラベル長が短く弛ませることができない場合は、印字が完了して印字用プラテンローラ33の回転駆動を停止すると同時に、引き込みローラ54の回転駆動を停止してラベルの切断を実行する。このとき、ラベルの先端が熱活性化用プラテンローラ53に到達しないようにする。例えば、ラベルの搬送方向にレール等の誘導治具を設けて、カッターユニット40と熱活性化ユニット50をラベルの搬送方向に摺動可能に構成することにより互いの距離を調節することができる。また、カッターユニット40と熱活性化ユニット50とを垂直方向に移動することにより距離を調節するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第1の搬送手段と、を有する印字装置と、前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱する加熱手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第2の搬送手段と、を有する熱活性化装置と、を備えたプリンタにおけるシートの搬送および切断方法であって、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませた後、前記第1の搬送手段の動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うようにしたので、第2の搬送手段により感熱性粘着シートを搬送しながら、または、加熱手段に感熱性粘着シートの先端が到達する前に、カッター装置によるシートの切断を実行できるので、感熱性粘着シートが加熱手段に張り付いて紙ジャムを生じるなどの不具合を解消できるうえ、紙ジャムとなったラベルを排出する等の無駄なメンテナンスが不要となる。したがって、貼着用ラベルの作製効率を格段に向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタP1の構成例を示す概略図である。
【図2】サーマルプリンタの制御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】印字ユニット30の拡大図である。
【図4】熱活性化ユニット50の拡大図である。
【図5】第1の実施形態に係る感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態における印字用プラテンローラ33、可動刃41、引き込みローラ54、熱活性化用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態における印字用プラテンローラ33、可動刃41、引き込みローラ54、熱活性化用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図9】第3の実施形態に係る感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図である。
【図10】第3の実施形態における印字用プラテンローラ33、可動刃41、引き込みローラ54、熱活性化用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図11】第4の実施形態に係る感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図である。
【図12】第4の実施形態における印字用プラテンローラ33、可動刃41、引き込みローラ54、熱活性化用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図13】第5の実施形態に係る感熱性粘着ラベル60の搬送状態を示す説明図である。
【図14】第5の実施形態における印字用プラテンローラ33、可動刃41、熱活性化用プラテンローラ53の駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図15】従来のサーマルプリンタP2の構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
P1、P2 サーマルプリンタ
20 ロール収納ユニット
30 印字ユニット
31 発熱素子
32 印字用サーマルヘッド
33 印字用プラテンローラ
40 カッターユニット
41 可動刃
42 固定刃
50 熱活性化ユニット
51 発熱素子
52 熱活性化用サーマルヘッド
53 熱活性化用プラテンローラ
54 引き込みローラ
60 感熱性粘着ラベル(感熱性粘着シート)
70 誘導手段
71 第1のガイド
72 第2のガイド(印字ユニット側)
73 第2のガイド(熱活性化ユニット側)
74 貯ラベル部(貯シート部)

Claims (9)

  1. シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第1の搬送手段と、を有する印字装置と、
    前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、
    前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱する加熱手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第2の搬送手段と、を有する熱活性化装置と、を備えたプリンタにおけるシートの搬送および切断方法であって、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間にシートを一時的に弛ませた後、
    前記第1の搬送手段の動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うことを特徴とする感熱性粘着シートの搬送および切断方法。
  2. 前記第2の搬送手段による搬送速度を前記第1の搬送手段による搬送速度よりも遅くすることで前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませることを特徴とする請求項1に記載の感熱性粘着シートの搬送および切断方法。
  3. 前記第2の搬送手段は、前記加熱手段に対向配置された熱活性化用プラテンローラであり、
    前記第1の搬送手段と前記熱活性化用プラテンローラの速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感熱性粘着シートの搬送および切断方法。
  4. 前記第2の搬送手段は、前記加熱手段に対向配置された熱活性化用プラテンローラと、該熱活性化用プラテンローラの前段に設けられ互いに接する一対の引き込みローラとで構成され、
    前記第1の搬送手段と前記引き込みローラの速度制御により前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感熱性粘着シートの搬送および切断方法。
  5. 前記感熱性粘着シートの先端が前記引き込みローラと前記熱活性化用プラテンローラとの間にきた時点で一旦前記引き込みローラの回転駆動を停止することで前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に所定長のシートを一時的に弛ませることを特徴とする請求項4に記載の感熱性粘着シートの搬送および切断方法。
  6. シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第1の搬送手段と、を備えた印字装置と、
    前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、
    前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱する加熱手段と、前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する第2の搬送手段と、を備えた熱活性化装置と、
    前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に設けられガイドユニットであって、前記カッター装置から前記熱活性化装置への搬送路に設けられた第1のガイドと、搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に前記感熱性粘着シートを所定量一時的に弛ませる空間が形成されてなる貯シート部と、を有するガイドユニットと、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の速度制御により、前記貯シート部内に前記感熱性粘着シートを一時的に弛ませた後、前記第1の搬送手段の動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うように、前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段による搬送速度をそれぞれ独立して制御する制御装置と、
    搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に設けられた第2のガイドであって、開口部が前記貯シート部を形成し、前記第1のガイドとは反対の方に 略直角に曲がった一対の第2のガイドとからなり、前記一対の第2のガイドの作用によって前記感熱性粘着シートが前記貯シート部にて盛り上がって弛むように構成された第1の手段と、前記感熱性粘着シートの弛む方向が決定するように、前記印字装置から前記感熱性粘着シートが送出される送出方向、及び前記熱活性化装置に挿入される挿入方向のうち、少なくともいずれかの前記方向が所定角度の傾きをもつように構成された第2の手段とのうち、少なくとも一方の手段を用いることにより、前記感熱性粘着シートを所望の方向へ弛ませるシート誘導手段と、
    を設けたことを特徴とする感熱性粘着シート用プリンタ。
  7. シート状基材の一方に印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字用サーマルヘッドと、該印字用サーマルヘッドに対向配置されて前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する印字用プラテンローラと、を備えた印字装置と、
    前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、
    前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱することにより熱活性化させる熱活性化用サーマルヘッドと、該熱活性化用サーマルヘッドに対向配置されて前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する熱活性化用プラテンローラと、を備えた熱活性化装置と、
    前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に設けられガイドユニットであって、前記カッター装置から前記熱活性化装置への搬送路に設けられた第1のガイドと、搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に前記感熱性粘着シートを所定量一時的に弛ませる空間が形成されてなる貯シート部と、を有するガイドユニットと、
    前記印字用プラテンローラと前記熱活性化用プラテンローラの速度制御により、前記貯シート部内に前記感熱性粘着シートを一時的に弛ませた後、前記印字用プラテンローラの動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うように、前記印字用プラテンローラおよび前記熱活性化用プラテンローラによる搬送速度をそれぞれ独立して制御する制御装置と、
    搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に設けられた第2のガイドであって、開口部が前記貯シート部を形成し、前記第1のガイドとは反対の方に略直角に曲がった一対の第2のガイドとからなり、前記一対の第2のガイドの作用によって前記感熱性粘着シートが前記貯シート部にて盛り上がって弛むように構成された第1の手段と、前記感熱性粘着シートの弛む方向が決定するように、前記印字用プラテンロラーラと前記印字用サーマルヘッドとの接触点と、前記熱活性化用プラテンローラと前記熱活性化用サーマルヘッドとの接触点とを結ぶ直線に対して、前記印字用プラテンロラーラと前記印字用サーマルヘッドとの接触点を通る接線、及び前記熱活性化用プラテンローラと前記熱活性化用サーマルヘッドとの接触点を通る接線のうち、いずれかの前記接線が所定の角度で傾いて設置された第2の手段とのうち、少なくとも一方の手段を用いることにより、前記感熱性粘着シートを所望の方向へ弛ませるシート誘導手段と、
    を設けたことを特徴とする感熱性粘着シート用プリンタ。
  8. 印字可能層が、他方に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記印字可能層に印字する印字用サーマルヘッドと、該印字用サーマルヘッドに対向配置されて前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する印字用プラテンローラと、を備えた印字装置と、
    前記印字装置の後段に設けられ前記感熱性粘着シートを所定の長さに切断するカッター装置と、
    前記カッター装置の後段に設けられ、前記感熱性粘着剤層を加熱することにより熱活性化させる熱活性化用サーマルヘッドと、該熱活性化用サーマルヘッドに対向配置されて前記感熱性粘着シートを所定の方向に搬送する熱活性化用プラテンローラと、前記印字手段から供給された前記感熱性粘着シート前記熱活性化用サーマルヘッドと前記熱活性化用プラテンローラとの間に引き込むように設けられた互いに接触する一対の引き込みローラと 、を備えた熱活性化装置と、
    前記カッター装置と前記熱活性化装置の間に設けられガイドユニットであって、前記カッター装置から前記熱活性化装置への搬送路に設けられた第1のガイドと、搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に前記感熱性粘着シートを所定量一時的に弛ませる空間が形成されてなる貯シート部と、を有するガイドユニットと、
    前記印字用プラテンローラと前記熱活性化用プラテンローラと前記引き込みローラの速度制御により、前記貯シート部内に前記感熱性粘着シートを一時的に弛ませた後、前記印字用プラテンローラの動作を停止して前記カッター装置によるシートの切断を行うように、前記印字用プラテンローラおよび前記熱活性化用プラテンローラによる搬送速度をそれぞれ独立して制御する制御装置と、
    搬送される前記感熱性粘着シートを挟んで前記第1のガイドと反対側に設けられた第2のガイドであって、開口部が前記貯シート部を形成し、前記第1のガイドとは反対の方に略直角に曲がった一対の第2のガイドとからなり、前記一対の第2のガイドの作用によって前記感熱性粘着シートが前記貯シート部にて盛り上がって弛むように構成された第1の手段と、前記感熱性粘着シートの弛む方向が決定するように、前記印字用プラテンロラーラと前記印字用サーマルヘッドとの接触点と、前記一対の引き込みローラの接触点とを結ぶ直線に対して、前記印字用プラテンロラーラと前記印字用サーマルヘッドとの接触点を通る接線、及び前記一対の引き込みローラの接触点を通る接線のうち、いずれかの前記接線が所定の角度で傾いて設置された第2の手段とのうち、少なくとも一方の手段を用いることにより、前記感熱性粘着シートを所望の方向へ弛ませるシート誘導手段と、
    を設けたことを特徴とする感熱性粘着シート用プリンタ。
  9. 前記印字装置、前記カッター装置および前記熱活性化装置は、互いの距離を変更可能に構成されることを特徴とする請求項6から請求項8の何れかに記載の感熱性粘着シート用プリンタ。
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