JP4245143B2 - 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法 - Google Patents

感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4245143B2
JP4245143B2 JP2003164193A JP2003164193A JP4245143B2 JP 4245143 B2 JP4245143 B2 JP 4245143B2 JP 2003164193 A JP2003164193 A JP 2003164193A JP 2003164193 A JP2003164193 A JP 2003164193A JP 4245143 B2 JP4245143 B2 JP 4245143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sensitive adhesive
adhesive sheet
printing
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003164193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005001140A (ja
Inventor
法光 三本木
実 星野
義則 佐藤
達也 大渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2003164193A priority Critical patent/JP4245143B2/ja
Publication of JP2005001140A publication Critical patent/JP2005001140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4245143B2 publication Critical patent/JP4245143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方の面が印字可能層からなり他方の面が感熱性粘着剤層からなる感熱性粘着シートに対して印字と熱活性化を行う装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バーコードや価格表示等に用いられる貼着用ラベルは、記録面(印字可能層)の裏側に感圧粘着剤層を有し、その上に剥離紙(セパレータ)を貼付けて仮接着した状態で保管されるタイプのものが多かった。しかし、このタイプの貼着用ラベルは、ラベルとして使用する際に剥離紙を感圧粘着剤層から剥がす必要があるため、必ず廃棄物が発生するという不具合がある。
【0003】
そこで、剥離紙が不要な方式として、シート状基材の裏面側に通常時には非粘着性を示すが、加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層を有する感熱性粘着ラベルと、この感熱性粘着ラベルの裏面の感熱性粘着層を加熱して粘着性を発現させるための熱活性化装置が開発された。
【0004】
例えば、前記熱活性化装置には、加熱方式として加熱ロール方式や熱風吹き付け式、赤外線放射式、電熱ヒータや誘電コイルを用いる方式等、種々の加熱方式を採用したものが提案されている。また例えば、特許文献1には、サーマルプリンタの印字ヘッドとして利用されているサーマルヘッドのように、セラミック基板上に設けられた複数の抵抗体(発熱素子)を熱源として有するヘッドを感熱性粘着ラベルに接触させて感熱性粘着剤層を加熱させるようにした技術が開示されている。
【0005】
ここで、従来の感熱性粘着シート用プリンタの一般的な構成について、図15のサーマルプリンタを参照して説明する。
【0006】
図15のサーマルプリンタは、ロール状に巻回された感熱性粘着シート60を保持するロール収納ユニット20と、感熱性粘着シート60に印字する印字ユニット30と、感熱性粘着シート60を所定の長さのラベルに切断するカッターユニット40と、切断された1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の感熱性粘着剤層を熱活性化する熱活性化装置としての熱活性化ユニット50とから構成されている印字および熱活性化装置である。
【0007】
感熱性粘着シート60は、例えばシート基材の表面側に断熱層および感熱発色層(印字可能層)とが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。
【0008】
印字ユニット30は、ドット印字が可能なように幅方向に配設された複数の比較的小さな抵抗体で構成された複数の発熱素子31を有する印字用サーマルヘッド32と、その印字用サーマルヘッド32(発熱素子31)に圧接される印字用プラテンローラ33などで構成される。図15では、印字用プラテンローラ33は時計回りに回転し、感熱性粘着シート60は図面左方から右方へ搬送される。
【0009】
カッターユニット40は、印字ユニット30によって印字が行われた感熱性粘着シート60を適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃41と、可動刃41と対向する固定刃42等から構成されている。
【0010】
熱活性化ユニット50は、発熱素子51を有する加熱手段としての熱活性化用サーマルヘッド52と、感熱性粘着シート60を搬送する搬送手段としての熱活性化用プラテンローラ53と、印字ユニット30側から供給されたラベル状の感熱性粘着シート60を熱活性化用サーマルヘッド52(発熱素子51)と熱活性化用プラテンローラ53との間に引き込む引き込みローラ54などから構成されている。図15では、熱活性化用プラテンローラ53は印字用プラテンローラ33と反対の方向(反時計回り)に回転し、ラベル状の感熱性粘着シート60を所定の方向(右方)へ搬送するようになっている。
【0011】
なお、搬送される際に感熱性粘着シート60が不規則に弛んでしまうと、しわが生じたり、搬送不良が生じやすくなるため、印字用プラテンローラ33による搬送速度(印字速度)と熱活性化用プラテンローラ53による搬送速度(活性速度)は同一にするのが一般的である。
【0012】
このような構成のサーマルプリンタによれば、感熱性粘着シート60の粘着力が発現された後、そのままダンボールや食品ラップ、ガラス瓶やプラスチック容器等への表示ラベルの貼付作業、あるいは値札や広告ラベルの貼付作業を行うことができるので、従来の一般的な貼着用ラベルに用いられる剥離紙が不要となりコストを低減することができるという利点がある。また、使用後に廃棄物となる剥離紙を必要としないので省資源および環境問題の観点からも望ましい。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−79152号公報([0024]〜[0025]、図1,2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の構成によると、印字ユニット30と、カッターユニット40と、熱活性化ユニット50とが並んで設けられており、さらにそれらを駆動するための電源が必要であるため、装置全体が大型で重いという欠点がある。しかも、これらのユニット30,40,50間で円滑に受け渡しつつ感熱性粘着シート60を搬送するための搬送手段が必要であり、この搬送手段による感熱性粘着シート60の搬送と各ユニット30,40,50の動作とを同期させて、感熱性粘着性シート60の印字と熱活性化を連続的に効率よく行うために、装置全体の構造およびその制御が複雑になる。また、高価なサーマルヘッドが、印字ユニット30と熱活性化ユニット50にそれぞれ必要であるため、装置全体のコストが高価である。
【0015】
また、感熱性粘着シート60の感熱性粘着剤層は、熱活性化ユニット50の熱活性化用サーマルヘッド52の表面に当接して加熱されることによって熱活性化されて粘着性を持つが、この粘着性によって、感熱性粘着剤層が熱活性化用サーマルヘッド52に付着して僅かに剥離して、粘着カスとして熱活性化用サーマルヘッド52表面に残る可能性がある。そうすると、熱活性化用サーマルヘッド52と熱活性化用プラテンローラ53との間に粘着カスという異物が存在するため、以降の感熱性粘着シート60の走行の信頼性が低下し、円滑な搬送が維持できない可能性がある。それを防止するためには、定期的にクリーニングを行う必要がある。
【0016】
一般的な感熱性粘着シート60は、熱活性化して生じた粘着性の持続性に乏しく、強い粘着力は約1分しか保たれない。そのため、前記した従来の構成を用いて、連続的に感熱性粘着シート60の印字および熱活性化を行った場合、短時間のうちに貼り付けを完了してしまわなければ、粘着シートとしての機能を失ってしまう。従って、大量の粘着ラベルを予め製作しておいて、後でまとめて貼り付けるという、いわゆるまとめ貼りを行うことはできない。粘着ラベルを1枚ずつ、または少量ずつ製作して逐次貼り付けざるを得ず、粘着シートとしての使用方法に制限が生じる。
【0017】
そこで本発明の目的は、従来よりも小型化および軽量化し、かつ構成を簡単にした感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置を提供すること、また、粘着カスが自動的にクリーニングされて感熱性粘着シートの走行性を損ねることがなく、しかも感熱性粘着シートのまとめ貼りが可能になる感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置は、感熱性粘着シートの一方の面をなす印字可能層に当接して該印字可能層に印字することが可能であり、感熱性粘着シートの他方の面をなす感熱性粘着剤層に当接して該感熱性粘着剤層を熱活性化することも可能であるサーマルヘッドを有することを特徴とする。この構成によると、印字ユニットと熱活性化ユニットとを別体として設ける必要がないため、装置全体の小型化および軽量化が可能であり、しかも高価なサーマルヘッドの数を削減できるため低コスト化できる。さらに、構成ユニットの数が減少するのに伴って、搬送手段の構成が簡略化でき、各構成ユニットと搬送手段の動作を同期させるための制御が従来より簡略化できる。
【0019】
サーマルヘッドは、切替信号が供給されると、感熱性粘着シートの印字動作と熱活性化動作を切り替える構成であってもよい。その場合、切替信号は、予め入力された制御データと、感熱性粘着シートの経路中に設けられたスイッチ機構の動作と、感熱性粘着シートの表裏の検知結果のうちの少なくとも1つに基づいて生成されてサーマルヘッドに供給されるものであってよい。さらに、スイッチ機構は、サーマルヘッドの対向位置へ感熱性粘着シートを導くための2つの挿入部の少なくとも一方に設けられた、機械式または光学式のシート検出用センサを含むものであってよい。
【0020】
サーマルヘッドに近接して設けられ、サーマルヘッドによって印字されて搬出された感熱性粘着シートを表裏反転させて、サーマルヘッドの対向位置へ再度導く反転機構を有することが好ましい。この反転機構は、反転用ローラと、サーマルヘッドと反転用ローラの間に位置する、正逆回転可能な、感熱性粘着シートの搬送用のローラとを有し、サーマルヘッドによって印字され搬送用ローラの正転によって搬出された感熱性粘着シートを、反転用ローラの外周の周りを少なくとも半周搬送することによって表裏反転し、さらに搬送用ローラの逆転によって再度サーマルヘッドへ導く構成であってもよい。そして、サーマルヘッドと対向するように配置されており、サーマルヘッドとの間に挟まれた感熱性粘着シートをサーマルヘッド側から反転機構側へ搬送するように正回転可能であり、かつ反転機構側からサーマルヘッド側へ搬送するように逆回転可能であるプラテンローラをさらに有している。このような構成によると、自動的に感熱性粘着シートを反転させることができ、印字および熱活性化が自動的かつ連続的に行うことができる。
【0021】
また、連続紙の形態の感熱性粘着シートを供給する供給手段と、サーマルヘッドによって印字された連続紙の形態の感熱性粘着シートを巻き取ることができ、感熱性粘着シートの表裏が逆になるようにセットし直すことができる巻き取り手段と、サーマルヘッドと対向するように配置されており、サーマルヘッドとの間に挟まれた感熱性粘着シートを供給手段側から巻き取り手段側へ搬送するように正回転可能であり、かつ巻き取り手段側から供給手段側へ搬送するように逆回転可能であるプラテンローラとを有する構成であってもよい。この場合、感熱性粘着シート全てに予め印字を行っておいて、熱活性化はラベル1枚ずつ適宜のタイミングで行ってもよいし、ラベル1枚ずつ印字を行って(切断して)1枚ずつ熱活性化を行ってもよいなど、粘着ラベルの作成方法の自由度が大きくなり、使用者の用途に即した使用が可能になる。
【0022】
本発明の感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法は、感熱性粘着シートの一方の面をなす印字可能層をサーマルヘッドに当接させて該印字可能層に印字を行う工程と、感熱性粘着シートの他方の面をなす感熱性粘着剤層をサーマルヘッドに当接させて該感熱性粘着剤層を熱活性化させる工程とを含むことを特徴とする。
【0023】
印字工程と熱活性化工程の間に、サーマルヘッドによって印字されて搬出された感熱性粘着シートを表裏反転させて、サーマルヘッドの対向位置へ再度導く工程をさらに含んでもよい。その場合、感熱性粘着シートを表裏反転させてサーマルヘッドの対向位置へ再度導く工程は、サーマルヘッドによって印字されて搬送用ローラの正転によって搬出された感熱性粘着シートを、反転用ローラの外周の周りを少なくとも半周搬送させることによって表裏反転し、さらに搬送用ローラの逆転によって再度サーマルヘッドへ導く工程であってもよい。
【0024】
印字工程に先だって、連続紙の形態の感熱性粘着シートを供給する工程と、サーマルヘッドによって印字された連続紙の形態の感熱性粘着シートを巻き取り手段によって巻き取った後に、感熱性粘着シートの表裏が逆になるように巻き取り手段をセットし直す工程と、熱活性化工程に先立って、セットし直された巻き取り手段から、既に印字された感熱性粘着シートをサーマルヘッドに再度供給する工程とを含んでもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る感熱性粘着シート60の印字および熱活性化装置の最も基本的な構成を示す概略図である。この感熱性粘着シート60は、特に制限されないが、図2に示すように、例えばシート基材60aの表面側に断熱層60bおよび感熱発色層(印字可能層)60cが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されて感熱性粘着剤層60dが形成された構造を有している。なお、感熱性粘着剤層60dは、熱可塑性樹脂や固体可塑性樹脂等を主成分とする感熱性粘着剤からなる。なお、感熱性粘着シート60は、断熱層60bを有しないものや、印字可能層60cの表面に保護層または有色印字層(予め印字されている層)が設けられているものであってもよい。
【0027】
図1に示す印字および熱活性化装置は、ドット印字が可能なように幅方向に配設された、複数の比較的小さな抵抗体で構成された複数の発熱素子101を有するサーマルヘッド102と、サーマルヘッド102に圧接されるプラテンローラ103を有している。発熱素子101は、セラミック基板の上に薄膜技術で形成された複数の発熱抵抗体表面に結晶化ガラスの保護膜を設けてなる公知のサーマルプリンタの印字ヘッドと実質的に同様の構成を有しているので、詳しい説明は省略する。
【0028】
さらに、この印字および熱活性化装置は、プラテンローラ103を回転駆動する、例えば電動モータとギア列等からなる図示しない駆動系を備えており、この駆動系でプラテンローラ103を回転させることができる。従って、感熱性粘着シート60がサーマルヘッド102とプラテンローラ103とに挟まれた状態で、プラテンローラ103が回転することによって、感熱性粘着シート60は、一方の面がサーマルヘッド102によって加熱されながら所定の方向に送り出されていく。図1に示す例では、プラテンローラ103は時計回りに回転し、感熱性粘着シート60は図面上側へ搬送される。また、この印字および熱活性化装置は、例えば、コイルバネや板バネなどからなる図示しない加圧手段を備え、この加圧手段の圧力によって、プラテンローラ103はサーマルヘッド102に向かって押圧される。このとき、プラテンローラ103の回転軸と発熱体101の配列方向が平行に保たれているため、感熱性粘着シート60を幅方向全体にわたって均等に圧接できる。
【0029】
本実施形態では、このような構成の印字および熱活性化装置において、感熱性粘着シート60の、サーマルプリンタ102に当接する面を適宜に選択することによって、この感熱性粘着シート60の印字可能層60cへの印字と、感熱性粘着剤層60dの熱活性化とが任意に行える。具体的には、図1(a)に示すように、印字可能層60cがサーマルヘッド102に当接するように感熱性粘着シート60を挿入すると、サーマルヘッド102の発熱素子101の作用により、印字可能層(感熱発色層)60cに印字が行われる。このサーマルヘッド102は、一般的なサーマルプリンタの印字ヘッドと実質的に同じ構成であるため、任意の文字や記号や模様や画像等を高品質に印字することができる。なお、本明細書中では、文字に限らず、記号や模様や画像等の記録も含めて印字と称している。この時点では、感熱性粘着剤層60dは熱活性化されない。
【0030】
また、図1(b)に示すように、感熱性粘着剤層60dがサーマルヘッド102に当接するように感熱性粘着シート60を挿入すると、サーマルヘッド102の発熱素子101の作用により、感熱性粘着剤層60dが熱活性化され、粘着性が生じる。なお、一般的に、印字可能層(感熱発色層)60cに印字する際よりも、感熱性粘着剤層60dを熱活性化する際には大きな熱エネルギーが必要であり、例えば、印字時のサーマルヘッド102の熱エネルギーは0.2mJ程度で、熱活性化時のサーマルヘッド102の熱エネルギーは0.35mJ程度である。図1(a),(b)に示す例では、感熱性粘着シート60の進行方向は図面上向きでも下向きでも構わない。また、印字時と熱活性化時の進行方向は上下別々であっても構わない。
【0031】
図3には、図1に示す構成を発展させた、本発明の感熱性粘着性シート60の印字および熱活性化装置を示している。この印字および熱活性化装置は、図1に示されているのと同様なサーマルヘッド102およびプラテンローラ103に加えて、ガイドフレーム110と、1対のセンサ111,112と、カッターユニット40を有している。サーマルヘッド102およびプラテンローラ103を中心として、互いに交差する角度(本実施形態では約90度)で、図3には概略的に図示している印字用挿入部121と熱活性化用挿入部122が設けられており、それぞれの挿入部121,122に、感熱性粘着シート60の有無を検知するセンサ111,112が配置されている。本実施形態では、印字用挿入部121側に、感熱性粘着シート60を案内するガイドフレーム110が配置されており、ガイドフレーム110とサーマルヘッド102との間には、少なくとも感熱性粘着シート60が挿通可能な隙間(排出部)123が設けられている。また、熱活性化用挿入部122側には、感熱性粘着シート60を切断可能な、電動モータ等の駆動源(図示せず)によって作動させられる可動刃41と、可動刃41と対向する固定刃42とからなるカッターユニット40が配置されている。このカッターユニット40は、従来例と同様の構成である。
【0032】
図3に示す印字および熱活性化装置によって、感熱性粘着シート60の印字および熱活性化を行う方法について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
図3(a)に示すように、連続紙の形態の感熱性粘着シート60を、印字可能層60c(図2参照)がサーマルヘッド102側に位置するようにして印字用挿入部121から挿入する(ステップS1)。そして、センサ111によって感熱性粘着シート60の存在が検知され(ステップS2)、さらに制御手段から印字信号が供給されると(ステップS3)、プラテンローラ103が時計方向に回転して(ステップS4)、感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102とプラテンローラ103に挟まれながら、図3の上向きに進行する。その際に、サーマルヘッド102の発熱素子101が適切なパターンで発熱して、印字信号に応じた文字や記号等の記録が感熱性粘着シート60の印字可能層60cに施される(ステップS5)。そして、所望の粘着ラベル1枚分の印字が完了して感熱性粘着シート60が送り出されると、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103の外側で、感熱性粘着シート60は適切な位置(印字された部分と印字されていない部分との境界付近)でカッターユニット40によって切断される(ステップS6)。
【0034】
印字されて1枚の粘着ラベルの大きさに切断された感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103の外側で表裏反転させられて、図3(b)に示すように、熱活性化用挿入部122から再度挿入される(ステップS7)。センサ112によって感熱性粘着シート60の存在が検知され(ステップS8)、さらに制御手段から熱活性化信号(切替信号)が供給されると(ステップS9)、プラテンローラ103が反時計方向に回転して(ステップS10)、感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102とプラテンローラ103に挟まれながら、図3の下向きに進行する。このとき、感熱性粘着シート60は表裏反転されているため、感熱性粘着剤層60dがサーマルヘッド102側に位置する。そして、サーマルヘッド102の発熱素子は、印字時よりも大きな熱エネルギーで全面的に発熱して、感熱性粘着シート60の感熱粘着剤層60dは、全面的に加熱されて熱活性化し粘着性が発現する(ステップS11)。そして、印字され熱活性化された、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102とガイドフレーム110の間の隙間(排出部)123から図面下方に排出される(ステップS12)。一方、切断された残りの、連続紙の形態の感熱性粘着シート60は、先端部がサーマルヘッド102とプラテンローラ103の間に挟まれた状態であるが、プラテンローラ103が反時計方向に回転することによって、印字用挿入部121方向へ後退させられる。従って、印字され熱活性化された、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60が図面下方に排出された時点で、残りの感熱性粘着シート60は、次回の印字および熱活性化動作が可能なように、ガイドフレーム110上で待機した状態になる。前記したのと同様な印字および熱活性化動作が再び行われると、次の粘着ラベルが製作される。
【0035】
このような構成をさらに具体化させた例が、図5〜8に示されている。なお、前記した構成と実質的に同じ構成については、同一の符号を付与し説明を省略する。
【0036】
図5〜8に示す印字および熱活性化装置は、前記した図3に示すのと同様な構成の、サーマルヘッド102、プラテンローラ103、ガイドフレーム110、およびセンサ111,112を有しており、排出部123にもう1つのセンサ113が設けられ、さらに、印字用挿入部121の外側に設けられている、ロール状に巻回された感熱性粘着シート60を保持し供給する手段であるロール収納ユニット20と、熱活性化用挿入部122の外側に設けられている、反転機構130とを有している。
【0037】
ここで、本実施形態の反転機構130について説明する。この反転機構130は、熱活性化用挿入部122に近接し、感熱性粘着シート60を間に挟んで搬送させるように両方向に回転可能な1対の搬送用ローラ(引き込み・掃き出しローラ)131と、反転用ローラ132と、反転用ローラ132の外周に当接するように配置されている複数の従動ローラ133とを有している。なお、ここでは従動ローラという名称を用いているが、実際には、主体的に動作するのは、反転用ローラ132側でも従動ローラ133側でも構わない。
感熱性粘着シート60の走行が円滑になるように、サーマルヘッド102とプラテンローラ103の接触部と、カッターユニット40の可動刃41と固定刃42との間の隙間と、1対の搬送用ローラ131の接触部と、反転用ローラ132の中心とが、おおよそ一直線上に並べられている。また、反転用ローラ132の、1対の搬送用ローラ131に対向する部分は、感熱性粘着シート60が反転用ローラ132に巻き付いたり繰り出されたりするために、従動ローラ133が設けられておらず、図示しないガイド部材が設けられていてもよい。
【0038】
この印字および熱活性化装置によって、感熱性粘着シート60の印字および熱活性化を行う方法について、図9〜10のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
まず、ロール収納ユニット20に保持されているロール状の感熱性粘着シート60が繰り出されて、印字可能層60c(図2参照)がサーマルヘッド102側に位置するようにして、印字用挿入部121内に挿入される(ステップS21)。センサ111が感熱性粘着シート60を検知し(ステップS22)、印字信号が供給されると(ステップS23)、プラテンローラ103が時計方向に回転を開始するとともに(ステップS24)、サーマルヘッド102が印字信号の指令に従って作動を開始する。このときのサーマルヘッド102の熱エネルギーは0.2mJ程度である。感熱性粘着シート60はガイドフレーム110に沿ってカールしながら、プラテンローラ103とサーマルヘッド102に挟み込まれて走行し、同時に印字可能層60cに所定の印字が行われる(ステップS25)。その先端がカッターユニット40を通過し、センサ112が感熱性粘着シート60を検知すると(ステップS26)、搬送用ローラ131が回転を開始する(ステップS27)。それから所定の時間だけ経過したら、反転用ローラ132が時計方向に回転を開始し(ステップS28)、それに伴って従動ローラ133が反時計方向に回転を開始する。こうして、感熱性粘着シート60は印字されながら、その先端は反転機構130へと導かれる。
【0040】
1枚の所望の粘着ラベル1枚分の印字が完了して、感熱性粘着シート60の適切な切断位置(印字された部分と印字されていない部分との境界付近)がカッターユニット40に到達したら(ステップS29)、搬送用ローラ131や反転用ローラ132(および従動ローラ133)が一時停止して(ステップS30)、感熱性粘着シート60の走行が一時中断される。そこで、感熱性粘着シート60はカッターユニット40によって切断される(ステップS31)。切断が完了したら、図5に示すように、搬送用ローラ131や反転用ローラ132(および従動ローラ133)が再度回転して(ステップS32)、感熱性粘着シート60の走行が再開される。感熱性粘着シート60は、搬送用ローラ131の先で反転用ローラ132に巻き付き、反転用ローラ132および従動ローラ133によって時計方向に回転させられる。
【0041】
印字され切断されたラベル状の感熱性粘着シート60の後端がセンサ112を通過すると、センサ112は感熱性粘着シートがないことを検知する(ステップS33)。すると、プラテンローラ103は停止し(ステップS34)、搬送用ローラ131は、所定時間経過後(感熱性粘着シート60の通過後)に逆方向に回転を開始する(ステップS35)。そして、図6に示すように、反転用ローラ132の外周を1周足らず回転して表裏逆になった感熱性粘着シート60が、図示しないガイド部材によって1対の搬送用ローラ131の間に導かれ、搬送用ローラ131の逆方向の回転によって再度サーマルヘッド102側(図面右方向)へ搬送される(ステップS36)。センサ112がこの感熱性粘着シート60を検知すると(ステップS37)、これが切替信号となって、プラテンローラ103は反時計方向に回転を開始する(ステップS38)。このプラテンローラ103の反時計方向の回転によって、カッターユニット40によって切断された残りの、連続紙の形態の感熱性粘着シート60は、ガイドフレーム110に沿って印字用挿入部121側へ後退させられる。このとき、後退させられた感熱性粘着シート60は、ロール収納ユニット20に巻き戻されずに印字用挿入部121付近で弛みを生じていてもよく、この印字用挿入部121付近で、感熱性粘着シート60自体のテンションによって保持される。これによって、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の熱活性化を完了した後に、引続いて次の印字工程を行う場合に感熱性粘着シート60を改めて挿入し直す必要がないため、印字、切断、および熱活性化の工程、すなわち多数の粘着ラベルの連続的な製作が容易に行える。
【0042】
プラテンローラ103が反時計方向に回転を開始してから所定時間経過後、すなわち、前記した通り残りの連続紙の形態の感熱性粘着シート60が後退して、その先端がサーマルヘッド102から離れた後に、サーマルヘッド102が作動を開始する。このときのサーマルヘッド102の熱エネルギーは、印字時よりも大きい0.35mJ程度である。図7に示すように、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、動作していないカッターユニット40を通過して、反時計方向に回転しているプラテンローラ103とサーマルヘッド102に挟み込まれて走行し、反転機構130によって表裏反転させられたためにサーマルヘッド102に当接する感熱性粘着剤層60d(図2参照)が熱活性化される(ステップS39)。その後、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、ガイドフレーム110に沿わずに、サーマルヘッド102とガイドフレーム110の間の隙間(排出部)123に向かって直進方向に進みながら熱活性化され続ける。センサ112が、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の後端部が通過したことを検知すると(ステップS40)、反転用ローラ132(および従動ローラ133)や搬送用ローラ131の回転は停止する(ステップS41)。そして、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の熱活性化が完了し、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の後端がサーマルヘッド102とプラテンローラ103の間から離れた時点で、サーマルヘッド102とプラテンローラ103の動作は停止する。そして、必要な所定の印字および熱活性化が行われた1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102とガイドフレーム110の間の隙間(排出部)123から取り出せる(ステップS42)。1枚のラベル状の感熱性粘着シート60が取り出され、排出部123に配置されたセンサ113が、感熱性粘着シート60が存在しないことを検知すると、図8に示すように、次の感熱性粘着シート60の印字工程が開始可能な状態になる。そして、次の印字信号が入力されると、挿入工程S21なしに引き続いて印字および熱活性化処理が行える。
【0043】
なお、反転用ローラ132の大きさや、各ローラ103,131,132間の間隔や、カッターユニット40の位置等は、感熱性粘着シート60から製作すべき1枚のラベルの長さや感熱性粘着シート60の搬送速度などに応じて適宜に設定される。また、反転機構130は本方式に限られず、別の方式によっても実現可能であり、本方式に特に限定されるものではない。
【0044】
次に、本発明の印字および熱活性化装置の他の実施形態について、図11〜12を参照して説明する。ただし、前記した構成と実質的に同じ構成については、同一の符号を付与し説明を省略する。
【0045】
図11に示す印字および熱活性化装置は、前記したのと同様なロール収納ユニット20と、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103と、カッターユニット40とを有し、さらに、感熱性粘着シート60の搬送方向に沿ってカッターユニット40の前後に位置する1対の搬送用ローラ141および1対の支持ローラ142と、感熱性粘着シート60の巻き取り手段である巻き取りローラ143と、ガイドユニット70とを有している。搬送用ローラ141と支持ローラ142は適宜に正逆回転可能である。
【0046】
ガイドユニット70は、カッターユニット40と搬送用ローラ141との間に設けられた板状のガイド(第1のガイド)71と、その両端付近に対向的に設けられた、上側に略直角に曲がったガイド72,73で構成されている。第2のガイド72,73の間は開放されており、感熱性粘着シート60を所定量一時的に弛ませることのできる貯シート部になっている。なお、第2のガイド72,73は貯シート部として上側が凹部状に形成された一つの部材で構成してもよいし、第1のガイド71と第2のガイド72,73を上下逆にして設けてもよい。その場合、貯シート部は搬送方向に対して下側に形成される。後述するが、熱活性化時の感熱性粘着シート60の弛みは、プラテンローラ103および搬送用ローラ141と、巻き取りローラ143および支持ローラ142の回転速度が制御され、ガイドユニット70に導かれることで生じさせられる。
【0047】
図12には、図11に示す印字および熱活性化装置の制御ブロック図が示されている。この装置の制御部は、制御部を統括する制御装置としてのCPU150と、CPU150によって実行される制御プログラム等を格納するROM151と、各種印字フォーマット等を格納するRAM152と、印字データや印字フォーマットデータ等を入力、設定、あるいは呼び出すための操作部153と、印字データ等を表示する表示部154と、制御部と駆動部間のデータの入出力を行うインタフェース(I/F)155と、サーマルヘッド102を駆動するサーマルヘッド駆動部156と、感熱性粘着シート60を切断するカッターユニット40の可動刃41を駆動するカッター駆動部158と、プラテンローラ103と、搬送用ローラ141と、巻き取りローラ143と、支持ローラ142をそれぞれ独立して駆動する4つのステッピングモータ160a〜160d等で構成されている。
【0048】
CPU150から送信される制御信号に基づいて、サーマルヘッド102は所望の印字または感熱性粘着剤層60dの熱活性化を実行し、カッターユニット40は所定のタイミングで切断動作を実行する。また、CPU150は、第1〜4のステッピングモータ160a〜160dにそれぞれ独立して制御信号を送信可能である。これにより、各ステッピングモータ160a〜160dにより駆動されるローラ103,141,142,143の回転速度、すなわち感熱性粘着シート60の搬送速度を独立して制御することができる。ただし、本発明の印字および熱活性化装置の制御部は、図12に示す構成に限定されるわけではない。例えば、2つまたは3つのステッピングモータを有する構成であってもよく、その場合には、プラテンローラ103と搬送用ローラ141とを1つのステッピングモータによって駆動する構成にしたり、巻き取りローラ143と支持ローラ142とを1つのステッピングモータによって駆動する構成にしたり、巻き取りローラ143は駆動源を持たず自ら回転しない従動ローラとして構成することなどが考えられる。
【0049】
この印字および熱活性化装置によって、感熱性粘着シート60の印字および熱活性化を行う方法について、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
まず、ロール収納ユニット20のロール状の感熱性粘着シート60が繰り出されて、印字可能層60c(図2参照)がサーマルヘッド102側に位置するようにして、印字用挿入部121内に挿入される(ステップS51)。そして、印字信号が供給されると(ステップS52)、プラテンローラ103が時計方向に回転を開始するとともに、サーマルヘッド102が印字信号の指令に従って作動を開始する。このときのサーマルヘッド102の熱エネルギーは0.2mJ程度である。感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102とプラテンローラ103の間と、1対の搬送用ローラ141の間と、動作していないカッターユニット40の可動刃41と固定刃42の間と、支持ローラ142の間を通って、先端が巻き取りローラ143に固定され、プラテンローラ103と搬送用ローラ141と支持ローラ142と巻き取りローラ143は実質的に同じ回転速度でそれぞれ回転する(ステップS53)。従って、図11(a)に示すように、感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102によって印字可能層60cに所定の印字が行われつつ、巻き取りローラ143に巻き取られていく(ステップS54)。
【0051】
そして、感熱性粘着シート60が全て印字されて巻き取りローラ143に巻き取られたら、巻き取りローラ143を、図11(b)に示す、図面下方のもう1つのセット位置に移動させる(ステップS55)。このセット位置は、図11(a)に示す印字時のセット位置に対して、感熱性粘着シート60の搬送路を介して図11の上下に対称な位置であるため、印字時と比べて感熱性粘着シート60の表裏が反対になっている。そこで、支持ローラ142が逆回転し(ステップS56)、感熱性粘着シート60がカッターユニット40に進入する。所望の粘着ラベル1枚分の長さの感熱性粘着シート60がカッターユニット40を通過し、適切な切断位置がカッターユニット40に到達したら(ステップS57)、カッターユニット40内で感熱性粘着シート60の走行が一時中断され(ステップS58)、感熱性粘着シート60はカッターユニット40によって切断される(ステップS59)。切断された1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102に当接しながら、1対の搬送用ローラ141とプラテンローラ103の逆方向への回転によって搬送される(ステップS60)。なお、ステップS58において走行が停止していたのは、カッターユニット40内部の感熱性粘着シート60のみであり、サーマルヘッド102側では搬送用ローラ141とプラテンローラ102の逆回転によって感熱性粘着シート60は連続的に走行し続けている。そのために、後述するように支持ローラ142と、搬送用ローラ141およびプラテンローラ102の回転速度が異ならせてある。
【0052】
前記したように感熱性粘着シート60の表裏が反対になっているため、感熱性粘着シート60は走行しながら感熱性粘着剤層60dがサーマルヘッド102に当接し、サーマルヘッド102から0.35mJ程度の熱エネルギーを印加されて、熱活性化される(ステップS61)。そして、必要な所定の印字および熱活性化が行われた1枚のラベル状の感熱性粘着シート60は、サーマルヘッド102およびプラテンローラ103から離れて排出される(ステップS62)。
【0053】
本実施形態では、このように、感熱性粘着シート60を所望の粘着ラベルの1枚の長さ毎に切断してから熱活性化を行うため、切断された残りの、連続紙の形態の感熱性粘着シート60がカッターユニット40から脱落しないように、カッターユニット40の手前(図面左方)にある1対の支持ローラ142で挟みつけて保持している。従って、1枚のラベル状の感熱性粘着シート60の切断および熱活性化が完了する度に、後続の感熱性粘着シート60を順次カッターユニット40内に挿入でき、切断と熱活性化が連続的に行える。
【0054】
本実施形態では、図11(a)に示す印字時には、感熱性粘着シート60は、印字可能層60cがサーマルヘッド102側に位置する状態で印字されながら搬送されて巻き取られていき、図11(b)に示す熱活性時には、感熱性粘着シート60は、感熱性粘着剤層60dがサーマルヘッド102側に位置する状態で熱活性化されながら搬送されて送り戻されていく。
【0055】
ところで、カッターユニット40による感熱性粘着シート60の切断動作を行う(ステップS59)際には、可動刃41が上下動するのに要する時間(例えば0.4秒)だけ、感熱性粘着シート60の搬送を停止する(ステップS58)必要がある。少なくとも可動刃41の近傍では感熱性粘着シート60が停止した状態でないと、カッターユニット40による正確で円滑な切断が行われない。
【0056】
仮に、感熱性粘着シート60全体を停止させて切断を行うと、先行する感熱性粘着シート60の一部がサーマルヘッド102とプラテンローラ103との間に挟まれた状態で停止する。すると、粘着性を発現した感熱性粘着剤層60dがサーマルヘッド102(発熱素子101)に貼り付いてしまい、搬送が再開されてもスムーズに搬送されずに、いわゆる紙ジャムを生じたり、搬送不良を生じてしまうという不具合が生じる。また、発熱素子101からの熱が感熱性粘着シート60の印字可能層60cにまで伝わって発色してしまう可能性もある。このような場合、仮に感熱性粘着シート60が排出されても外観が悪いため使用には耐えられない。また、強力に接着した場合は装置全体を一時停止してメンテナンスを必要とする場合もある。
【0057】
そこで本実施形態では、支持ローラ142と搬送用ローラ141の回転速度をずらすことによって、切断工程S59において、カッターユニット40内では感熱性粘着シート60の走行が停止し、サーマルヘッド102との対向位置では感熱性粘着シート60の走行が停止しないように、カッターユニット40と搬送用ローラ141の間で感熱性粘着シート60に弛みを発生させている。その点について以下に説明する。
【0058】
本実施形態では、巻き取り後の感熱性粘着シート60をサーマルヘッド102側に送り戻す際に、プラテンローラ103および搬送用ローラ141の回転による感熱性粘着シート60の搬送速度が、巻き取りローラ143および支持ローラ142の回転による感熱性粘着シート60の搬送速度よりも遅くなるようにしている。
【0059】
すなわち、巻き取りローラ143から繰り出された感熱性粘着シート60の先端部が1対の搬送用ローラ141間に到達した時点から、感熱性粘着シート60は、搬送用ローラ141よりも先端側では低速で、支持ローラ142よりも後部側では高速で走行する。この速度の違いによって、感熱性粘着シート60は、支持ローラ142と搬送用ローラ141の間で余剰の長さが生じ、ガイドユニット70に導かれて上方に弛みが生じる。こうして弛んだ状態で、所定の切断位置がカッターユニット40に到達したら、巻き取りローラ143および支持ローラ142が一時停止するなどしてカッターユニット40内で感熱性粘着シート60の走行が一時中断し(ステップS28)、感熱性粘着シート60はカッターユニット40によって切断される(ステップS59)。このとき、プラテンローラ103および搬送用ローラ141の回転は停止することなく、感熱性粘着シート60の先端側は走行し続けるが、その走行動作は支持ローラ142と搬送用ローラ141の間の弛みを解消するように作用し、カッターユニット40内の感熱性粘着シート60に余分な張力を加えることはない。従って、本実施形態では、サーマルヘッド102に当接する部分における感熱性粘着シート102の走行を停止することなく、カッターユニット40による感熱性粘着シート60の正確な切断を円滑に実行できるので、サーマルヘッド102(発熱素子101)に感熱性粘着シート60の感熱性粘着剤層60dが貼り付いて紙ジャムや搬送不良を生じることがない。
【0060】
なお、カッターユニット40による切断が完了したら、先行するラベル状に切断された感熱性粘着シート60の熱活性化が行われ、少なくとも搬送用ローラ141の間から抜け出した後に、切断された残りの連続紙の形態の感熱性粘着シート60の先端部が搬送用ローラ141の間に進入するように、適宜のタイミングで巻き取りローラ143および支持ローラ142の回転が再開するように設定される。
【0061】
また、弛み量は、所望の粘着ラベルの長さや装置各部の寸法から決められ、プラテンローラ103および搬送用ローラ141の回転速度と、巻き取りローラ143および支持ローラ142の回転速度の差は、その適切な弛み量が得られるように計算して設定される。一例としては、プラテンローラ103および搬送用ローラ141の回転による感熱性粘着シート60の搬送速度は図11(a)に示す印字時の搬送速度と同じ150mm/秒程度、巻き取りローラ143および支持ローラ142の回転による感熱性粘着シート60の搬送速度は100mm/秒程度に設定される。これは、サーマルヘッド102が印字時および熱活性時に必要な熱エネルギーを得るためにも適している。
【0062】
なお、図示しないが、各ローラ103,141,142,143の回転の開始および停止のタイミングを決めるために、支持ローラ142やカッターユニット40や搬送用ローラ141の近傍に様々なセンサを設けてもよい。その場合、これらのセンサは、インタフェース155を介してCPU150等に接続される。
【0063】
前記した各実施形態において用いられるサーマルヘッド102は、通常、製造しやすいように発熱素子101が基板のエッジに位置するような構造になっており、やや傾けて配置される。従って、サーマルヘッド102に対して両方向から感熱性粘着シート60が当接する場合がある構成では、例えば印字時に、図14(a)に示すように図面右方から左方に感熱性粘着シート60が挿入される場合には、サーマルヘッド102の基板表面がシート挿入ガイドとして機能するため、プラテンローラ103の回転により挟み込まれてスムーズに感熱性粘着シート60が挿入される。しかし、例えば熱活性時に、図14(b)に示すように逆方向(図面左方から右方)に感熱性粘着シート60が挿入されると、シート挿入ガイドとなる部分がほとんどないため、逆方向のプラテンローラ103の回転によって感熱性粘着シート60が挟み込まれにくい。そこで、図14(c)に示すように、サーマルヘッド102の発熱素子101側端部に挿入ガイド104を取り付ける事によって感熱性粘着シート60の挿入性を改善でき、感熱性粘着シート60の走行性を向上させることができる。挿入ガイド104は、サーマルヘッド102の発熱素子面と連続的でかつ感熱性粘着シート60の挿入方向に対して開口する別部材を、サーマルヘッド102の端部に取り付ける方法が考えられる。また、サーマルヘッド102の設計を工夫して、発熱素子101をサーマルヘッド102の端部から奥まった位置に配置して基板端部の挿入ガイドとして機能する領域を広く形成し、いわば挿入ガイドが一体的に形成された構成のサーマルヘッド102を用いてもよい。
【0064】
前記した各実施形態において、サーマルヘッド102が印字動作を行う場合と熱活性化動作を行う場合では、サーマルヘッド102の熱エネルギーが異なり、さらに、各ローラの回転方向や回転速度が異なる場合がある。この印字動作と熱活性化動作の切替は、切替信号に従って行われる。そして、この切替信号は、例えば、図12に示す操作部153のキーボード等から予め入力された制御データ(モード選択信号や出力形態選択信号など)に基づいて適宜のタイミングで生成されたり、操作部153に設けられた切換えスイッチを手動で操作することによって生成されたり、感熱性粘着シート60の経路中に設けられた様々なセンサ111,112,113等を含むスイッチ機構の動作に応じて生成されたり、感熱性粘着シート60の表裏の検知結果によって生成される。なお、感熱性粘着シート60の表裏の検知は、センサ111,112,113等に含まれていてもよい光学センサによって、感熱性粘着シート60の表裏の(すなわち印字可能層60cと感熱性粘着剤層60dの)色の差や、反射率の差や、識別用マーク(ブラックマーク)の有無や、識別用マークの位置や形状やパターンの相違などを検出することによって行える。
【0065】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によると、従来のように印字ユニットと熱活性化ユニットとを別体として設ける必要がないため、装置全体の小型化および軽量化が可能である。また、高価なサーマルヘッドの数を削減できるため低コスト化できる。さらに、構成ユニットの数が減少するのに伴って、搬送手段の構成が簡略化でき、各構成ユニットと搬送手段の動作を同期させるための制御が従来より簡略化できる。
【0066】
本発明によると、サーマルヘッドが感熱性粘着シートに接触しているため熱伝導が直接行われ、効率よく熱活性化を行うことができる。しかも、サーマルヘッドは通電の間だけ発熱して熱活性化を行うことができるので、熱活性化のためのエネルギー消費量が少なくなる。
【0067】
また、サーマルヘッドによる感熱性粘着シートの印字と熱活性化を交互に行うようにすると、熱活性化時にサーマルヘッドの表面に付着する粘着カスが、印字時に感熱性粘着シートによって拭き取られ、いわば自動的にクリーニングされるため、メンテナンスが簡略化できる。
【0068】
あるいは、感熱性粘着シート全てに印字のみを行い、その後で熱活性化を行うようにすると、大量の粘着ラベルの印字を予め行っておいて後でまとめて貼り付ける、いわゆるまとめ貼りを行うことができる。この際に、小型のラベル状に切断する工程は、印字の直後であっても、熱活性化の直前であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置の第1の実施形態を示す概略図である。
【図2】本発明において用いられる感熱性粘着シートの一例を示す拡大図である。
【図3】本発明に係る感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置の第2の実施形態を示す概略図である。
【図4】図3に示す印字および熱活性化装置による感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置の第3の実施形態の、印字工程を示す概略図である。
【図6】図5に示す印字および熱活性化装置の、反転工程を示す概略図である。
【図7】図5に示すの印字および熱活性化装置の、熱活性化工程を示す概略図である。
【図8】図5に示す印字および熱活性化装置の、印字および熱活性化完了後の待機状態を示す概略図である。
【図9】図5〜8に示す印字および熱活性化装置による感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法を示すフローチャートである。
【図10】図5〜8に示す印字および熱活性化装置による感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置の第4の実施形態の、印字工程を示す概略図である。
【図12】図11に示す印字および熱活性化装置の制御ブロック図である。
【図13】図11に示す印字および熱活性化装置による感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置のサーマルヘッドの構成例を示す概略図である。
【図15】従来の感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置を示す概略図である。
【符号の説明】
20 ロール収納ユニット(供給手段)
40 カッターユニット
41 可動刃
42 固定刃
60 感熱性粘着シート
60a シート基材
60b 断熱層
60c 印字可能層
60d 感熱性粘着剤層
70 ガイドユニット
71 第1のガイド
72,73 第2のガイド
101 発熱素子
102 サーマルヘッド
103 プラテンローラ
104 挿入ガイド
110 ガイドフレーム
111,112,113 センサ
121 印字用挿入部
122 熱活性化用挿入部
123 排出部
130 反転機構
131 搬送用ローラ
132 反転用ローラ
133 従動ローラ
141 搬送用ローラ
142 支持ローラ
143 巻き取りローラ(巻き取り手段)
150 CPU
151 ROM
152 RAM
153 操作部
154 表示部
155 インタフェース(I/F)
156 サーマルヘッド駆動部
158 カッター駆動部
160a〜160d 第1〜4ステッピングモータ

Claims (5)

  1. 感熱性粘着シートの一方の面をなす印字可能層に当接して該印字可能層に印字することが可能であり、前記感熱性粘着シートの他方の面をなす感熱性粘着剤層に当接して該感熱性粘着剤層を熱活性化することも可能であるサーマルヘッドと、
    連続紙の形態の前記感熱性粘着シートを供給する供給手段と、
    前記サーマルヘッドによって印字された連続紙の形態の前記感熱性粘着シートを巻き取ることができ、前記感熱性粘着シートの表裏が逆になるようにセットし直すことができる巻き取り手段と、
    前記サーマルヘッドと対向するように配置されており、前記サーマルヘッドとの間に挟まれた前記感熱性粘着シートを前記供給手段側から前記巻き取り手段側へ搬送するように正回転可能であり、かつ前記巻き取り手段側から前記供給手段側へ搬送するように逆回転可能であるプラテンローラと、
    を有する、感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置。
  2. 前記サーマルヘッドは、切替信号が供給されると、前記感熱性粘着シートの印字動作と熱活性化動作を切り替える、請求項1に記載の感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置。
  3. 前記切替信号は、予め入力された制御データと、前記感熱性粘着シートの経路中に設けられたスイッチ機構の動作と、前記感熱性粘着シートの表裏の検知結果のうちの少なくとも1つに基づいて生成されて前記サーマルヘッドに供給される、請求項2に記載の感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置。
  4. 前記スイッチ機構は、前記サーマルヘッドの対向位置へ前記感熱性粘着シートを導くための2つの挿入部の少なくとも一方に設けられた、機械式または光学式のシート検出用センサを含む、請求項3に記載の感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置。
  5. 感熱性粘着シートの一方の面をなす印字可能層をサーマルヘッドに当接させて該印字可能層に印字を行う工程と、
    前記感熱性粘着シートの他方の面をなす感熱性粘着剤層を前記サーマルヘッドに当接させて該感熱性粘着剤層を熱活性化させる工程と
    前記印字工程に先だって、連続紙の形態の前記感熱性粘着シートを供給する工程と、
    前記サーマルヘッドによって印字された連続紙の形態の前記感熱性粘着シートを巻き取り手段によって巻き取った後に、前記感熱性粘着シートの表裏が逆になるように前記巻き取り手段をセットし直す工程と、
    前記熱活性化工程に先立って、セットし直された前記巻き取り手段から、既に印字された前記感熱性粘着シートを前記サーマルヘッドに再度供給する工程と、
    を含む、感熱性粘着シートの印字および熱活性化方法。
JP2003164193A 2003-06-09 2003-06-09 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法 Expired - Fee Related JP4245143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003164193A JP4245143B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003164193A JP4245143B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005001140A JP2005001140A (ja) 2005-01-06
JP4245143B2 true JP4245143B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=34091053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003164193A Expired - Fee Related JP4245143B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4245143B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4921796B2 (ja) * 2006-01-11 2012-04-25 セイコーインスツル株式会社 プリンタおよび記録方法
JP4767693B2 (ja) * 2006-01-12 2011-09-07 セイコーインスツル株式会社 プリンタ
JP5410005B2 (ja) * 2007-04-19 2014-02-05 国際チャート株式会社 情報保護機能を持ったサーマルプリンタ用紙
WO2013014936A1 (ja) * 2011-07-28 2013-01-31 サトーホールディングス株式会社 台紙なしリストバンド、台紙なしリストバンド連続体および台紙なしリストバンド連続体の印字方法
JP5951222B2 (ja) * 2011-10-31 2016-07-13 サトーホールディングス株式会社 台紙なしリストバンド、台紙なしリストバンド連続体および台紙なしリストバンド連続体の印字方法
JP5830390B2 (ja) 2012-01-19 2015-12-09 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ装置及びプリンタ装置の制御方法
KR102651385B1 (ko) * 2022-03-07 2024-03-26 주식회사 삼영특수인쇄 점안제 용기의 친환경 수축 라벨 제조 방법 및 이에 의해 제조된 라벨 부착 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005001140A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4064707B2 (ja) 感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びに感熱性粘着シート用プリンタ
JP4068472B2 (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ
WO2009107534A1 (ja) テープカセット、テープ作成装置及びテープ作成システム
JP5034179B2 (ja) 台紙レスラベルプリンタ、及び台紙レスラベル用紙の切断方法
US7478956B2 (en) Printer for printing on both a heat-sensitive adhesive label and an ordinary label
US7173642B2 (en) Thermal activation apparatus for a heat-sensitive adhesive sheet
JP4245143B2 (ja) 感熱性粘着シートの印字および熱活性化装置と、印字および熱活性化方法
US7102658B2 (en) Printing and thermal activation method and device for a heat-sensitive adhesive sheet
US20240123746A1 (en) Printer device
JP4080958B2 (ja) プリンタ装置
JP2004114418A (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ装置
US7104713B2 (en) Printer for a heat-sensitive adhesive sheet
US9061519B2 (en) Printer apparatus and printing method
JP4073827B2 (ja) プリンタ
US7275880B2 (en) Thermal activation apparatus
JP4110045B2 (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ
JP2005001138A (ja) 感熱性粘着シート用プリンタ
JP2010221664A (ja) 感熱性粘着ラベル発行装置および感熱性粘着ラベル発行方法
JP2003118151A (ja) サーマルプリンタ
JP2012192613A (ja) 印刷装置
JP2000318066A (ja) ラベル作成装置
JPH08244260A (ja) ラベルプリンタ
JP2001315393A (ja) 熱転写プリンタ
JP2001315366A (ja) アンダーコート熱転写方法および熱転写プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees