JP5061471B2 - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置の室外ユニットに関する。
ビルや一般の住宅等の建物において利用される冷凍装置の1つとして、室内ユニット及び室外ユニットを備えるセパレート型の空気調和装置が広く普及している。そして、通常、このような室外ユニットでは、そのケーシング内に送風ファンや圧縮機等の電気機器が配置されるととともに、これらの電気機器を制御する制御基板等の電気部品が収納された電装品箱が配置される。
そして、運転時においては、こうした電装品箱に収納された電気部品が発熱するため、その発熱により電装品箱内部の雰囲気の温度が上昇し、電気部品の故障や寿命の短縮化といった不具合が生じる虞がある。そこで、例えば、特許文献1に開示される室外ユニットの電装品箱では、電装品箱の側面に開口を設けて内部に空気の通路を確保することにより、電気部品の冷却が図られている。
ところで、通常、室外ユニットのケーシング内には熱交換器が配置されている。送風ファンは、この熱交換器における熱交換を促すために設置されており、その駆動により室外ユニットのケーシング内に気流を生じさせる。そして、こうした送風ファンの仕事により、電装品箱の側面に設けられた開口を介して電装品箱内部にも気流が形成されることになる。
特開平9−89310号公報
しかしながら、この送風ファンは、本来、室外ユニットの熱交換器における熱交換を促すことを目的として設置されているため、必ずしも電装品箱内部に適切な気流をもたらすとは限らない。すなわち、電装品箱の側面に開口を設けただけでは、依然として、電装品箱に収納される全ての電気部品が十分に冷却されないといった問題が残り得る。この点、特許文献1では、電装品箱の排気口付近にも小型のファンを設置し、電装品箱内部に十分な気流が発生するよう工夫がなされている。しかしながら、電装品箱内部の冷却のために別途ファンを設けることは、製造コストの面から考えて必ずしも得策であるとは言い難い。
本発明の課題は、冷凍装置の室外ユニットにおいて電装品箱内部の通風性を簡易に高めることにより、電気部品の冷却を促すことにある。
第1発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、ケーシングと、ファンと、電装品箱と、案内部材とを備える。ケーシングは、第1面部を有する。ファンは、ケーシングの天面部近傍に位置しており、空気をケーシング内に吸入しケーシング内からケーシングの上方へと吹き出させる。電装品箱は、ケーシング内に位置し、第2面部と、内部空間と、下面部とを有する。第2面部は、ケーシングの第1面部である側面部に隙間を介して対向する。内部空間には、電気部品が収納される。下面部には、第2面部に近接する位置に第2開口部が形成されており、内部空間の下面を規定する。第2面部には、第1開口部が形成される。案内部材は、第1面部と第2面部との隙間に位置しており、第1開口部の周囲をファンに近い側を除いて囲む構造を有することで、第1開口部から流出した電装品箱内の空気をファンの近傍に生じている気流に合流させるように案内する。更に、ケーシングの第1面部である側面部には、第2開口部に近接する位置に第3開口部が形成されている。電装品箱は、仕切部材を更に有する。仕切部材は、内部空間を第2面部に近い側の第1空間と遠い側の第2空間とに仕切る。第1空間と第2空間とは連通している。
この冷凍装置の室外ユニットでは、室外ユニットのケーシングの所定の面(第1面部)と室外ユニットのケーシング内に配置される電装品箱の所定の面(第2面部)とが、隙間を介して互いに対向した状態にある。そして、この第2面部には、第1開口部が形成されている。さらに、これらの互いに対向する第1面部と第2面部との隙間には案内部材が設けられており、この案内部材は、電装品箱内から第1開口部を介して流出した空気を、室外ユニットのケーシング内に配置されるファンの近傍の空間へと案内する。このように、この室外ユニットでは、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部からファンの近傍の空間への空気の通路が確保されることになり、電装品箱内部における空気の流通が促される。従って、この室外ユニットでは、電装品箱内部の通風性を簡易に高めることができ、電気部品の冷却を促すことができる。
特に、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部の周囲が、室外ユニットのケーシング内に配置されるファンに近い側を除いて案内部材により囲まれる。すなわち、第1開口部を介してケーシングの第1面部と電装品箱の第2面部との隙間へと流出した電装品箱内の空気は、案内部材により進路が妨害されてファンに近い側以外の方向には進みにくくなり、その進路がファンの近傍の空間へと向けられることになる。これにより、この室外ユニットでは、第1開口部からファンの近傍の空間への空気の通路を確保することができる。
更に、この冷凍装置の室外ユニットは、そのケーシング内に吸入した空気を熱交換した後に天面から吹き出すタイプの室外ユニットであり、電装品箱の第2面部がケーシングの側面部と対向する。そして、このタイプの室外ユニットは、以下のような構成をしていることが多い。すなわち、ケーシングの側面及び天面に、それぞれ空気吸込口及び空気吹出口が設けられる。さらに、ケーシング内には空気吸込口に対向するように熱交換器が設置され、熱交換器を構成するパイプ内を流れる冷媒と空気吸込口から吸入された空気との間で熱交換が行われる。また、空気吹出口付近すなわち天面付近にはファンが設置され、このファンがケーシング内において空気吸込口から空気吹出口への気流を形成し、熱交換後の空気をケーシング内から吹き出させる。このように、第3発明に係る室外ユニットでは、ケーシング内において下方から上方に向かう気流が形成されるため、一側面に対向する電装品箱内部にも下方から上方へと向かう気流を発生させ易くなっている。
更に、この冷凍装置の室外ユニットでは、電装品箱の下面部に第2開口部が形成される。これにより、電装品箱内部において第2開口部から入って第1開口部へと抜ける気流が形成され易くなる。また、空気の取り込み口が下面部に設けられているため、室外ユニットのケーシングの天面に設けられた空気吹出口からケーシング内へと浸入する雨水等の水分が、電装品箱内へと浸入することを抑制することができる。
更に、この冷凍装置の室外ユニットでは、第2開口部は、電装品箱の下面部であって、電装品箱の第2面部に近接する位置、すなわち、ケーシングの第1面部に近接する位置に形成される。一方、ケーシングの第1面部には、この第2開口部の近傍に第3開口部が形成される。このため、この室外ユニットでは、ケーシングの外部から電装品箱内へと空気が取り込まれ易くなっている。
ところで、熱交換器が凝縮器として作用する場合(冷凍装置が空気調和装置である場合には、冷房運転時)、熱交換器において熱交換された後の空気は、外気と比較して熱を帯びた状態にある。一方、熱交換器が蒸発器として作用する場合(冷凍装置が空気調和装置である場合には、暖房運転時)には、外気の温度が低温であることが予想される。従って、電装品箱内部の冷却には、熱交換後の空気よりも、熱交換前の空気を電装品箱内へと導くことが好ましいが、第5発明に係る室外ユニットでは、電装品箱内へ外気の吸引が促される構造となっているため、電装品箱内の電気部品をより効果的に冷却することができる。
更に、この冷凍装置の室外ユニットでは、電装品箱の内部空間は、電装品箱の第2面部に近い側の空間(第1空間)と遠い側の空間(第2空間)とに仕切られた構造になっている。ここで、第1空間は、第2面部に近い側の空間であるため、第2面部に形成された第1開口部及び下面部の第2面部に近接する位置に形成された第2開口部は、ともに第1空間と隣接する位置に設けられていることになる。そして、これらの2つの第1空間と第2空間とは互いに連通しているため、電装品箱の下面部に形成された第2開口部を介して第1空間内に取り込まれた空気は、第2空間を経由して再び第1空間へと戻り、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部を介して吹き出されるように流れることが可能になる。これにより、この室外ユニットでは、多層構造を採用することにより電装品箱を小型化するとともに、電装品箱全体を冷却することができる。
第2発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1発明に記載の冷凍装置の室外ユニットであって、インバータ圧縮機と、定容量圧縮機とをさらに備える。そして、インバータ圧縮機の電線と定容量圧縮機の電線とが束ねられる。
この冷凍装置の室外ユニットには、インバータ圧縮機と定容量圧縮機とが搭載されており、これら2種類の圧縮機の電線がタイラップ等の手段により束ねられる。その結果、この室外ユニットでは、圧縮機から発生するノイズが低減されるようになっている
発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1発明または第2発明に記載の冷凍装置の室外ユニットであって、電装品箱は、風量調節板をさらに有する。風量調節板は、第2開口部を介して電装品箱の内部空間に吸入された空気が電装品箱の内部空間において冷却が必要とされる領域を流れるように調節する。
この冷凍装置の室外ユニットでは、電装品箱の内部空間に風量調節板が設けられている。これにより、電装品箱内部において、例えば、圧縮機のインバータ回路やリアクタ等の高発熱部品の配置箇所のように、特に冷却が必要とされる領域に向かって空気を流すことが可能になり、効率的な冷却が可能となる。
発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1発明または第2発明に記載の冷凍装置の室外ユニットであって、支持部材をさらに備える。支持部材は、ケーシング又はケーシングを支持する支柱に架けられ、下面部を介して電装品箱を支持する。支持部材は、第2開口部よりも第1面部から見て奥側に存在する。
この冷凍装置の室外ユニットでは、室外ユニットのケーシング又はケーシングを支持する支柱に架けられた支持部材が、電装品箱の下面部を支持する。そして、この支持部材は、ケーシングの第1面部から見て電装品箱の下面部に形成された第2開口部よりも奥側を通るようにして支柱に架けられる。すなわち、この支持部材は、電装品箱を支持するとともに、ケーシングの第1面部に形成された第3開口部からの外気を第2開口部を介して電装品箱内に案内する役割を果たすことになる。さらに、この支持部材は、熱交換器が凝縮器として作用する場合にあっては、熱交換後の暖かい空気が第2開口部から電装品箱内に取り込まれることを抑制することにもなる。これにより、この室外ユニットでは、電装品箱内への第2開口部からの外気の吸い込み量が確保され、電装品箱内の電子部品をより効果的に冷却することができる。
第5発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1発明から第4発明に記載の冷凍装置の室外ユニットであって、第3開口部は、電装品箱の下面部と略同じ高さに設けられている。そして、第3開口部を介してケーシングの外部から内部へと吸い込まれた空気は、下面部の前記第2開口部を介して電装品箱内へと取り込まれる。
第6発明に係る冷凍装置の室外ユニットは、第1発明から第5発明に記載の冷凍装置の室外ユニットであって、案内部材は、ケーシングの第1面部と電装品箱の第2面部とに接することで、電装品箱の第1開口部を出て隙間へと流れ出た空気のファン側以外への進路を遮断する。
第1発明に係る冷凍装置の室外ユニットでは、室外ユニットのケーシングの所定の面(第1面部)と室外ユニットのケーシング内に配置される電装品箱の所定の面(第2面部)とが、隙間を介して互いに対向した状態にある。そして、この第2面部には、第1開口部が形成されている。さらに、これらの互いに対向する第1面部と第2面部との隙間には案内部材が設けられており、この案内部材は、電装品箱内から第1開口部を介して流出した空気を、室外ユニットのケーシング内に配置されるファンの近傍の空間へと案内する。このように、この室外ユニットでは、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部からファンの近傍の空間への空気の通路が確保されることになり、電装品箱内部における空気の流通が促される。従って、この室外ユニットでは、電装品箱内部の通風性を簡易に高めることができ、電気部品の冷却を促すことができる。
特に、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部の周囲が、室外ユニットのケーシング内に配置されるファンに近い側を除いて案内部材により囲まれる。すなわち、第1開口部を介してケーシングの第1面部と電装品箱の第2面部との隙間へと流出した電装品箱内の空気は、案内部材により進路が妨害されてファンに近い側以外の方向には進みにくくなり、その進路がファンの近傍の空間へと向けられることになる。これにより、この室外ユニットでは、第1開口部からファンの近傍の空間への空気の通路を確保することができる。
また、ケーシング内において下方から上方に向かう気流が形成されるため、一側面に対向する電装品箱内部にも下方から上方へと向かう気流を発生させ易くなっている。
また、電装品箱の下面部に第2開口部が形成される。これにより、電装品箱内部において第2開口部から入って第1開口部へと抜ける気流が形成され易くなる。また、空気の取り込み口が下面部に設けられているため、室外ユニットのケーシングの天面に設けられた空気吹出口からケーシング内へと浸入する雨水等の水分が、電装品箱内へと浸入することを抑制することができる。
また、第2開口部が、電装品箱の下面部であって、ケーシングの第1面部に近接する位置に形成される。一方、ケーシングの第1面部には、この第2開口部の近傍に第3開口部が形成される。このため、この室外ユニットでは、ケーシングの外部から電装品箱内へと空気が取り込まれ易くなっているため、電装品箱内の電気部品をより効果的に冷却することができる。
更に、電装品箱の内部空間は、電装品箱の第2面部に近い側の空間(第1空間)と遠い側の空間(第2空間)とに仕切られた構造になっている。そして、これらの2つの第1空間と第2空間とは互いに連通しているため、電装品箱の下面部に形成された第2開口部を介して第1空間内に取り込まれた空気は、第2空間を経由して再び第1空間へと戻り、電装品箱の第2面部に形成された第1開口部を介して吹き出されるように流れることが可能になる。これにより、この室外ユニットでは、多層構造を採用することにより電装品箱を小型化するとともに、電装品箱全体を冷却することができる。
第2発明に係る冷凍装置の室外ユニットでは、インバータ圧縮機及び定容量圧縮機の電線がタイラップ等の手段により束ねられる。その結果、この室外ユニットでは、圧縮機から発生するノイズが低減されるようになっている
発明に係る冷凍装置の室外ユニットでは、電装品箱の内部空間に風量調節板が設けられている。これにより、電装品箱内部において、例えば、圧縮機のインバータ回路やリアクタ等の高発熱部品の配置箇所のように、特に冷却が必要とされる領域に向かって空気を流すことが可能になり、効率的な冷却が可能となる。
発明に係る冷凍装置の室外ユニットでは、室外ユニットのケーシング又はケーシングを支持する支柱に架けられた支持部材が、電装品箱の下面部を支持する。そして、この支持部材は、ケーシングの第1面部から見て電装品箱の下面部に形成された第2開口部よりも奥側を通るようにして支柱に架けられており、ケーシングの第1面部に形成された第3開口部からの外気を第2開口部を介して電装品箱内に案内する役割を果たす。これにより、この室外ユニットでは、電装品箱内への第2開口部からの外気の吸い込み量が確保され、電装品箱内の電子部品をより効果的に冷却することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
<室外ユニットの構成>
図1に、本発明の一実施形態に係る冷凍装置の1つである空気調和装置の室外ユニット1の外観図を示す。なお、図1においては、ケーシング20内に配置される電装品箱10、熱交換器30、圧縮機31及び横ステー45,46を点線で示している。
室外ユニット1は、複数の室内ユニット(図示されず)に冷媒連絡配管を介して並列に接続され、これら複数の室内ユニット等とともにマルチタイプの空気調和装置を構成している。室外ユニット1は、ビルの屋上等に設置され、室内ユニットは、そのビルの各フロアの天井等に設置される。室外ユニット1は、空気を側面から吸入して熱交換した後に天面から吹き出すタイプの室外ユニットであり、ケーシング20と、ケーシング20に収納された熱交換器30、3台の圧縮機31a〜31c(まとめて、圧縮機31)、2台の送風ファン40,41及び電装品箱10とを備えている。
ケーシング20は、略直方体形状であり、主として、4つの角部にそれぞれ配置される支柱33〜36と、正面板21と、左側面板22と、背面板23と、右側面板24と、天板25と、底板26とから構成されている。そして、ケーシング20の左側面板22及び右側面板24は、それぞれ支柱33,34及び支柱35,36とともに一体に成形されている。なお、本明細書中において、左右をいうときには、正面側から見た場合を基準とするものとする。
側面板22,24には、室外ユニット1のケーシング内に空気を吸い込むための空気吸込口20aが設けられている。この空気吸込口20aは、正面板21及び天板25近傍を除く側面板22,24の全面に形成された複数の開口からなる。また、背面板23は、格子状の軟骨線のグリルとなっており、背面板23を介したケーシング内への空気の吸い込みも可能となっている。
ケーシングの正面板21及び背面板23は、それぞれ支柱33,36及び支柱34,35の外側に装着される。また、上下方向に延びる2本の支柱33,36には、その中央部付近に中央部横ステー45が、上部付近に上部横ステー46が架けられており、支柱33,36は、これらの横ステー45,46によって互いに連結されている。ケーシングの天板25は、その外周縁部が支柱33〜36あるいは側面板22,24や背面板23に固定されている。この天板25には、送風ファン40,41の羽根車の周囲に配置される略円筒形状のベルマウス27に対応する円孔が開けられており、この円孔は、ベルマウス27とともに室外ユニット1の空気吹出口20bを形成している。そして、空気吹出口20bを覆うようにして格子状の軟鋼線のファンカバー(図示せず)が取り付けられている。
また、正面板21は、天板25の下側に配置される上部正面板21aと、上部正面板21aの下側かつ左側に配置される左側中部正面板21bと、左側中部正面板21bの下側に配置される左側下部正面板21cと、上部正面板21aの下側かつ右側に配置される右側中部正面板21dと、右側中部正面板21dの下側に配置される右側下部正面板21eとから構成されている。このように、正面板21は、上中下又は左右に5分割の構造になっている。
底板26上には、熱交換器30や圧縮機31等の機器やこれらの機器を接続する配管等の室外側冷媒回路を構成する機器及び配管類が据え付けられている。すなわち、室外側冷媒回路を構成する機器及び配管類は、主として、ケーシング20の下部に配置されている。熱交換器30は、左側面板22、背面板23及び右側面板24に対向するように配置され、平面視において略U字形状である。そして、熱交換器30のパイプの内部を流れる冷媒と、側面板22,24に形成された空気吸込口20aやグリル形状の背面板23を介してケーシング20内へ吸入された空気との間で熱交換が行われる。圧縮機31は、インバータ80(図9参照)により回転数制御が為される1台の容量可変の圧縮機(以下、インバータ圧縮機という。)31aと、オンオフ制御が為される2台の定容量の圧縮機(以下、定容量圧縮機という。)31b,31cとが組み合わされたものである。なお、インバータ圧縮機31aの電線と定容量圧縮機31b,31cの電線とは、その交差部分がタイラップによって束ねられている。これにより、運転時、圧縮機31の駆動により発生し、室外ユニット1のケーシング20から周囲へと漏れるノイズが極小化されるようになっている。
そして、右側中部正面板21dの裏には、電装品箱10が横ステー45,46に支持されて設置されている。電装品箱10は、インバータ80や制御基板85等の各種電気部品が収納された箱体であり(図9参照)、右側中部正面板21dに対向するように配置されている。電装品箱10は、右側中部正面板21dを取り外すことにより室外ユニット1の正面側からアクセス可能になっている。なお、上部正面板21aの上下方向の長さは、その他の板21b〜21eのそれよりも短いため、電装品箱10は、室外ユニット1の概ね右上に存在している。すなわち、電装品箱10は、室外側冷媒回路を構成する多くの機器及び配管類が配置されたケーシング20の下部を避けて、右側中部正面板21dの裏側に配置されている。
送風ファン40,41は、複数のプロペラ翼40a,41aと、プロペラ翼40a,41aの内周部を固定するハブ40b,41bと、ハブ40b,41bを回転駆動するファンモータ40c,41cとを有するプロペラファンであり、ケーシング20の上部に設けられた空気吹出口20b付近に配置されている。図1には示されていないが、上部横ステー46には、上部横ステー46と略同一平面内であって上部横ステー46に直交するように複数のステーが架けられており、これらのステーによってファンモータ40c,41cが支持されている。そして、送風ファン40,41が駆動されると、ケーシング20内部に気流が形成される。すなわち、空気が側面板22,24及び背面板23を介してケーシング20の外部から内部へと吸い込まれ、熱交換器30を通り抜けて送風ファン40,41の近傍の空間に達し、その後、空気吹出口20bを介してケーシング20の内部から外部へと吹き出されることになる。
(電装品箱)
以下、図2〜図9を参照して、電装品箱10について詳しく説明する。ここで、図2は、室外ユニット1を図1のA方向から見た図であって、圧縮機31等を除いたケーシング20の断面図である。図3は、電装品箱10の外観斜視図である。図4は、蓋部材11をその他の部分から取り外した電装品箱10の分解図である。図5は、仕切部材13a,13bと箱本体12との分解図である。図6は、電装品箱10を図4のB方向から見た図である。図7は、箱本体12の底面図である。図8は、上部横ステー46と電装品箱10の取り付け位置周辺を示す図である。図9(a)は、箱本体12内の正面図であって、手前側空間Cにおける電子部品の配置を示し、図9(b)は、仕切部材13を取り外した状態での箱本体12内の正面図であって、奥側空間Dにおける電子部品の配置を示す。なお、参考のため、図7において、電装品箱10がケーシング20内に設置された状態での中央部横ステー45の位置を一点鎖線で示している。
図3〜6に示すように、電装品箱10は、主として、蓋部材11と、箱本体12と、仕切部材13とから構成される。箱本体12は、一方向が開口した略直方体形状の箱状の部材である。蓋部材11は、箱本体12の開口を覆うように配置される略矩形形状の板状の部材である。仕切部材13は、箱本体12の内部空間をケーシング20の正面板21側(すなわち、蓋部材11側)の手前側空間Cと、ケーシング20の背面板23側(すなわち、後述する後面部12b側)の奥側空間Dとに仕切るように設けられている。すなわち、電装品箱10は、2層構造になっている。
〔箱本体〕
箱本体12は、主として、1対の側面部12aと、後面部12bと、上面部12cと、下面部12dとから構成される。本実施形態において、箱本体12は、板金製である。後面部12bは、箱本体12の底に相当し、側面部12a、上面部12c及び下面部12dは、後面部12bの四辺に連続する箱本体12の側壁に相当する。
側面部12aの蓋部材11よりの位置には、蓋部材11に設けられたスライド部材11aを摺動させる溝17が上下方向に設けられている。また、側面部12aの蓋部材11側の辺に沿った位置であって下面部12d及び上下方向中央付近には、合計4つのネジ穴14が設けられている。このネジ穴14は、蓋部材11を箱本体12に固定するためのネジを通すネジ穴である。
後面部12bには、ケーシング20の背面板23側に向かって突出する放熱フィン75〜77が設けられている。これらの放熱フィン75〜77は、それぞれ電装品箱10内に配置されるインバータ80及びファンドライバ81,82に対応する位置に配置されており、これらの電子部品80〜82の冷却に寄与している。なお、運転中には、後面部12bの背後には下方から上方へと向かう気流が存在しているため、これらの放熱フィン75〜77の冷却が円滑に行われる。
上面部12cは、箱本体12の天板25側の面を規定する部分であり、ケーシング20の中央に向かって下方に傾斜している(図2参照)。これにより、空気吹出口20bからケーシング20内へと浸入した水は、空気吹出口20bの下方に配置される上面部12cに沿って蓋部材11側ではなく後面部12b側へと流れ易くなるため、蓋部材11に形成されている開口部61を介して水が電装品箱10内へ浸入することが抑制される。
また、図8に示すように、上面部12cの外側表面であって蓋部材11よりの位置には、上部横ステー46に対して電装品箱10を固定するための固定部材16が取り付けられている。固定部材16は、上面部12cの幅と略同じだけ左右に伸びた部材であり、T字型のフック16aが設けられている。そして、フック16aを上部横ステー46に形成されたフック穴46a(図11参照)に引っ掛けることにより、電装品箱10が上部横ステー46に吊り下げられた状態になる。また、固定部材16の左右両端にはネジ穴16aが設けられており、このネジ穴16aは、電装品箱10を上部横ステー46に引っ掛けた状態において、上部横ステー46に形成されたネジ穴(図示せず)と対応するようになっている。そして、これらのネジ穴の双方を通るようにしてネジを留めることにより、電装品箱10が上部横ステー46に固定されることになる。
下面部12dは、箱本体12の底板26側の面を規定する部分であり、蓋部材11側が切り欠かれている(図7参照)。この切り欠きによる開口部70は、電装品箱10の外部と電装品箱10の手前側空間Cとを連通させており、電装品箱10に収納された電気部品の配線が通されるとともに、空気の通路ともなる。また、下面部12dには、右側かつ後面部12bよりの位置に複数のスリット71が並んで形成されており、さらに複数のスリット71の隣には円孔72が形成されている。スリット71及び円孔72は、電装品箱10の外部と電装品箱10の奥側空間Dとを連通させている。円孔72は、電装品箱10に収納された電気部品からの配線が通される。そして、送風ファン40,41が駆動すると、ケーシング20内部において下方から上方へと向かう気流が発生し、開口部70及びスリット71を介して電装品箱10内へと空気が流入する。なお、開口部70は、蓋部材11が箱本体12にはめ込まれた状態において、スポンジ製のシール部材74によりその一部が塞がれるようになっており、水分や埃あるいは余分な空気の流入を抑制している。シール部材74は、蓋部材11の下辺に沿った位置、及び側面部12aの下部であって蓋部材11よりの位置に接着されている。
また、右側中部正面板21dの右下及び左下には、開口部28aが形成されており、右側下部正面板21eの右上及び左上には、開口部28bが形成されている。これらの開口部28a,28bは、電装品箱10の下面部12dと略同じ高さに設けられている。従って、これらの開口部28a,28bを介してケーシング20の外部から内部へと吸い込まれた空気は、下面部12dに形成された開口部70及びスリット71を介して電装品箱10内へと取り込まれ易くなっている。
〔蓋部材〕
蓋部材11は、板金製の部材であり、その左右側方にはスライド部材11aが上下方向に伸びるようにして設けられている。そして、このスライド部材11aを側面部12aに設けられた溝17に沿って摺動させることにより、蓋部材11が箱本体12にはめ込まれることになる。また、蓋部材11の左右側方であって下部及び中央部には、合計4つのネジ穴が形成されており、これらの4つのネジ穴は、スライド部材11aが溝17にはめ込まれた状態において、箱本体12の側面部12aに設けられた4つのネジ穴14に対応する。そして、蓋部材11及び側面部12aの双方のネジ穴を通るようにしてネジを留めることにより、蓋部材11が箱本体12に固定されることになる。
蓋部材11の上端部60は、上方かつ電装品箱10の内部へと向かって傾斜している。これにより、蓋部材11が箱本体12にはめ込まれた状態において、上端部60付近に開口部61が形成され、電装品箱10の手前側空間Cと電装品箱10の外部とが連通する。
そして、蓋部材11の外側表面には、この開口部61の上方側を除いた三方を囲むようにして、スポンジ製のシール部材62が接着されている。より具体的には、シール部材62は、左シール部材62a、右シール部材62b、下シール部材62c、左上シール部材62d及び右上シール部材62eからなる。左シール部材62a及び右シール部材62bは、それぞれ蓋部材11の左右の辺に沿って、同じ上下方向位置を占めるようにして伸びている。そして、左上シール部材62d及び右上シール部材62eは、蓋部材11が箱本体12にはめ込まれた状態において、それぞれ左シール部材62a及び右シール部材62bの上端に連続して上下方向に伸びるように、上面部12cの固定部材16に接着されている。下シール部材62cは、左シール部材62aの下方と右シール部材62bの下方とをつなぐようにして、左右方向に伸びている。また、蓋部材11には、開口部61の右下に窓部19が設けられている。この窓部19は使用時には蓋がされているが、点検時等にはその蓋を外すことが可能であり、窓部19に対向するように配置されている制御基板85(図9参照)上のスイッチを操作して点検用の運転モードに切り替えることができるようになっている。そして、下シール部材62cは、この窓部19を避けるようにして、窓部19の下方付近を通って左右に伸びている。シール部材62は、電装品箱10がケーシング20内に設置された状態において、蓋部材11が対向する右側中部正面板21dに接する。すなわち、シール部材62の厚みは、蓋部材11と右側中部正面板21dとの隙間の幅に概ね等しくなっている。
〔仕切部材〕
仕切部材13は、本実施形態において、上部仕切部材13a及び下部仕切部材13bから構成される。本実施形態において、仕切部材13は、板金製である。
上部仕切部材13aは、箱本体12内の上部に配置されており、下部仕切部材13bは、箱本体12内の下部に配置されている。1対の側面部12aの内側表面には、上部仕切部材13aを取り付けるための1対の上部取付部材18aと下部仕切部材13bを取り付けるための1対の下部取付部材18bとが設けられおり(図5参照)、これらの取付部材18a,18bには複数のネジ穴が設けられている。一方、上部仕切部材13a及び下部仕切部材13bの左右側方にも複数のネジ穴が設けられており、これらのネジ穴は、仕切部材13を箱本体12内に配置した状態において取付部材18a,18bに設けられたネジ穴と対応するようになっている。そして、取付部材18a,18b及び仕切部材13の双方のネジ穴を通るようにしてネジを留めることにより、仕切部材13が取付部材18a,18を介して箱本体12に固定されることになる。
また、上部仕切部材13aと上面部12cとの間には、手前側空間Cと奥側空間Dとを連通させる連通口50が形成されており、上下方向に並ぶ上部仕切部材13aと下部仕切部材13bとの間には、手前側空間Cと奥側空間Dとを連通させる連通口51が形成されている(図9参照)。そして、上部仕切部材13aの下端には、風量調整板54,55が設けられており、この風量調整板54,55は、後述するように、開口部70を介して手前側空間Cに流入した空気を、連通口51を介して奥側空間Dに案内する役割を果たしている。この風量調整板54,55は、上部仕切部材13aの下端が蓋部材11に向かって直角に折り返されたような態様となっている。なお、風量調節板54と風量調節板55との間の空間は、上部仕切部材13aに取り付けられる電子部品からの配線等が通される。
〔上部横ステー〕
図8に、電装品箱10が吊り下げられている状態での電装品箱10付近の上部横ステー46の様子を示す。上部横ステー46には、2つの開口部46a,46bが設けられている。開口部46aは、電装品箱10の上面部12cに取り付けられた固定部材16のT字型のフック16aを掛けるためのフック穴であり、開口部46bは、開口部61を介して電装品箱10内から流出した空気を送風ファン40,41の近傍の空間へと導くための空気の通路である。
〔中央部横ステー〕
中央部横ステー45は、ケーシング20の支柱33,36の中央部付近であって正面板21の近傍に架けられており、電装品箱10をその下面部12dを介して支持している。中央部横ステー45は、図7に一点鎖線で示すように、部位45a〜45fから構成される折れ曲がり構造となっている。
部位45aは、ケーシング20の左側面板22から電装品箱10の左端付近にかけて正面板21に平行するように略直線状に伸びている。部位45cは、開口部70の奥側のへりに平行に電装品箱10の左端付近から左右方向中央付近まで伸びており、部位45bは、部位45aの右端と部位45cの左端とを結ぶように伸びている。部位45eは、スリット71及び円孔72の奥側をスリット71及び円孔72の並びに平行に伸びており、部位45dは、部位45cの左端と部位45eの右端とを結ぶように伸びている。そして、部位45fは、部位45eの右端から前後方向に正面板21付近まで真っ直ぐ伸びている。部位45gは、部位45fの正面板21側の端部に連続し、ケーシング20の右側面板24にかけて正面板21に平行するように略直線状に伸びている。これにより、下面部12dに形成される開口部70、スリット71及び円孔72は、全て中央部横ステー45に対して正面板21側に存在していることになる。
なお、中央部横ステー45が配線の通り抜ける円孔72よりもケーシング20の奥側に存在しているため、電装品箱10に収納されている電気部品とケーシング20内に設置されている電子機器との配線を済ませた後に電装品箱10をケーシング20に取り付けることが容易になっている。
〔電気部品の配置〕
次に、図9(a)及び図9(b)を参照して、電装品箱10内における電気部品の配置について説明する。
奥側空間Dに収納される電気部品としては、インバータ圧縮機31a,31b用のインバータ80、送風ファン40,41用のファンドライバ81,82、リアクタ83及びノイズフィルタ84等があり、手前側空間Cに収納される電気部品としては、制御基板85及び端子台86等がある。これらの電気部品のうち、インバータ80、ファンドライバ81,82及びリアクタ83は、運転中の発熱量が大きい高発熱部品であり、ノイズフィルタ84、制御基板85及び端子台86は、運転中の発熱量が小さい低発熱部品である。
高発熱部品であるインバータ80、ファンドライバ81,82及びリアクタ83は、運転中の冷却を促進するため、奥側空間Dに配置される。具体的には、インバータ80は、後面部12bの左上であって放熱フィン75に対応する位置に、ファンドライバ81は、後面部12bの右上であって放熱フィン76に対応する位置に、ファンドライバ82は、後面部12bの右下であって放熱フィン77に対応する位置に、リアクタ83は、後面部12b上であってファンドライバ81の上側に配置される。
また、端子台86及び制御基板85は、室外ユニット1の設置後にアクセスをする頻度が多いという特性を考慮して、手前側空間Cに配置される。具体的には、端子台86は下部仕切部材13bの左側に装着され、制御基板85は上部仕切部材13aの右側に装着される。制御基板85は、蓋部材11が箱本体12に取り付けられた状態において蓋部材11に設けられた窓部19と対向し、点検時等に窓部19を覆う蓋を開くことにより、蓋部材11を取り外すことなく制御基板85の所定の部分にアクセスすることが可能になっている。なお、奥側空間Dに配置されたインバータ80及びファンドライバ81についても、上下方向に並ぶ上部仕切部材13aと下部仕切部材13bとの間に形成された連通口51を介してそれらの端子接続部等が正面側から見えるようになっており、下部仕切部材13bを取り外すことなく必要最低限のアクセスが可能である。また、室外ユニット1の設置後にアクセスする頻度が少ないノイズフィルタ84は、奥側空間Dに配置されている。具体的には、ノイズフィルタ84は、後面部12bの左下に配置されている。
なお、本実施形態では採用されていないが、上部仕切部材13aの左側に付加的に制御基板85以外の制御基板を装着することも可能である。
<室外ユニットにおける運転時の気流>
次に、図2を参照して、室外ユニット1における空気の流れについて説明する。
室外ユニット1の運転中は、送風ファン40,41が駆動されることにより、側面板22,24に形成された空気吸込口20a及び格子状のグリルとなっている背面板23を介して、ケーシング20内に空気が吸入される。ケーシング20内に吸入された空気は、側面板22,24及び背面板23に対向して設けられた熱交換器30を通過する。このとき、熱交換器30を通過する空気と熱交換器30を構成するパイプ内を流れる冷媒との間では、熱交換が行われる。そして、熱交換後の空気は、ケーシング20の中央付近へと向かうとともに、上方に向かって流れて送風ファン40,41の近傍に達し、送風ファン40,41のプロペラ翼40a,41aによって上方に掻き出されるようにして、天板25に形成された空気吹出口20bを介してケーシング20の外部へと吹き出される。例えば、電装品箱10の後面部12b付近には、流線E(図2参照)のような気流が生じている。
そして、室外ユニット1の運転中は、送風ファン40,41の仕事により、電装品箱10内部にも気流が形成されることになる。すなわち、右側中部正面板21d及び右側下部正面板21eに形成された開口部28a,28bを介してケーシング20の外部から内部へと吸い込まれた空気が、これらの開口部28a,28bに近接して配置されている開口部70を介して電装品箱10の手前側空間Cへと流入するとともに、スリット71を介して電装品箱10の奥側空間Dにも流入する。なお、中央部横ステー45が開口部70及びスリット71の奥側に配置されているため、これが案内役となり、空気吸込口20a及び背面板23を介して吸い込まれた空気が電装品箱10内へと取り込まれにくくなるとともに、開口部28a,28bを介して吸い込まれた空気が電装品箱10内へと取り込まれ易くなっている。すなわち、電装品箱10内に取り込まれる空気は、その多くが熱交換後ではなく、熱交換前の空気となる。
次に、開口部70を介して電装品箱10の手前側空間Cへと取り込まれた空気は、下部仕切部材13bに沿って上方へと進むが、風量調節板54,55により直進が遮られて、連通口51を通り抜けて奥側空間Dへと導かれる。一方、スリット71を介して奥側空間Dに取り込まれた空気は、ファンドライバ82を冷却しながら後面部12bに沿って上方へと進み、連通口51付近で手前側空間Cからの流れと合流する。合流後の空気は、奥側空間Dの上部に配置されているインバータ80、ファンドライバ81及びリアクタ83を冷却しながら奥側空間Dをさらに上方に向かって進む。そして、上面部12c付近に達した空気は、上部仕切部材13aと上面部12cとの間に形成されている連通口50を介して再び手前側空間Cへと戻り、電装品箱10の蓋部材11に形成されている開口部61を介して電装品箱10の外部へと流出する。その後、電装品箱10からの空気は、シール部材62により上方以外への進路を遮られているため、その進路を上方へと取る。そして、上部横ステー46に形成されている開口部46a,46bや上部横ステー46と電装品箱10の上端との僅かな隙間を介して、送風ファン40,41が配置されている空間へと導かれ、ケーシング20の中央付近における下方から上方へ向かう気流と合流し、送風ファン40,41によりケーシング20の外部へと吹き出されることになる。
<特徴>
本実施形態の室外ユニット1には、以下のような特徴がある。
(1)
室外ユニット1では、ケーシング20の正面板21とケーシング20内に配置される電装品箱10の蓋部材11とが、隙間を介して互いに対向した状態にある。そして、この蓋部材11には開口部61が形成されており、蓋部材11の外側表面と蓋部材11の上方に位置する固定部材16には、この開口部61の上方側を除いた三方を囲むようにしてシール部材62が接着されている。このシール部材62は、正面板21と蓋部材11との間の隙間の幅と略同じ厚さを有している。また、電装品箱10の下面部12dには開口部70及びスリット71が形成されており、開口部70及びスリット71と上下方向に略同じ位置に、正面板21に開口部28a,28bが形成されている。そのため、送風ファン40,41が駆動されると、開口部28,28bを介して室外ユニット1のケーシング20内へと空気が流入する。続いて、この空気は、下面部12dに設けられた開口部70を介して電装品箱10内へと流入し、電装品箱10に収納されている各種電気部品を冷却しながら電装品箱10内部を流れた後、蓋部材11に設けられた開口部61を介して電装品箱10外へと流出する。さらに、開口部61を介して電装品箱10から流出した空気は、シール部材62により送風ファン40,41が配置されている上方へと案内されることになる。このように、室外ユニット1では、電装品箱10内部における空気の流通が促されるようになっている。
(2)
室外ユニット1では、インバータ圧縮機31aの電線と定容量圧縮機31b,31cの電線とがタイラップにより束ねられている。こうすることにより、室外ユニット1の運転時に、圧縮機31の駆動により発生するノイズが極小化されるようになっている。
(3)
電装品箱10は、仕切部材13によって手前側空間Cと奥側空間Dとに分割される2層構造となっている。従って、種々の形状やサイズを有する電気部品を平面的のみならず、立体的に配置することができるため、箱本体12内のスペースの無駄を省いて電装品箱10を小型化することが可能になっている。
本発明は、電装品箱内部の通風性を簡易に高めることにより、電気部品の冷却を促すことができるという効果を有し、冷凍装置の室外ユニットとして有用である。
本発明の一実施形態に係る室外ユニットの外観斜視図。 図1のA方向から見た室外ユニットの断面図。 電装品箱の外観斜視図。 蓋部材をその他の部分から取り外した電装品箱の分解図。 仕切部材と箱本体との分解図。 図4のB方向から見た電装品箱の図。 箱本体の底面図。 上部横ステーと電装品箱の取り付け位置周辺を示す図。 (a)箱本体内の正面図。(b)仕切部材を取り外した状態での箱本体内の正面図。
1 室外ユニット
10 電装品箱
11 蓋部材
12d 下面部
13a 上部仕切部材
13b 下部仕切部材
20 ケーシング
21 正面板
31a インバータ圧縮機
31b,31c 定容量圧縮機
33,36 支柱
40,41 送風ファン
45 中央部横ステー
61 開口部
62 シール部材
70 開口部
71 スリット
80 インバータ
81,82 ファンドライバ
83 リアクタ
84 ノイズフィルタ
85 制御基板
86 端子台
C 手前側空間
D 奥側空間

Claims (6)

  1. 第1面部(21)を有するケーシング(20)と、
    前記ケーシング(20)の天面部近傍に位置しており、空気を前記ケーシング(20)内に吸入し前記ケーシング(20)内から前記ケーシング(20)の上方へと吹き出させるファン(40,41)と、
    前記ケーシングの前記第1面部である側面部(21)に隙間を介して対向する第2面部(11)と、電気部品(80〜86)が収納される内部空間(C,D)と、前記第2面部(11)に近接する位置に第2開口部(70)が形成されており前記内部空間(C,D)の下面を規定する下面部(12d)と、を有し、前記ケーシング(20)内に位置している電装品箱(10)と、
    前記隙間に位置しており、前記第2面部(11)に形成された第1開口部(61)の周囲を前記ファン(40,41)に近い側を除いて囲む構造を有することで、前記第1開口部(61)から流出した前記電装品箱(10)内の空気を前記ファン(40,41)の近傍に生じている気流に合流させるように案内する案内部材(62)と、
    を備え
    前記ケーシングの前記第1面部(21)である側面部には、前記第2開口部(70)に近接する位置に第3開口部(28a,28b)が形成されており、
    前記電装品箱(10)は、
    前記内部空間(C,D)を前記第2面部(11)に近い側の第1空間(C)と遠い側の第2空間(D)とに仕切る仕切部材(13a,13b)、
    をさらに有し、
    前記第1空間(C)と前記第2空間(D)とは連通している、
    冷凍装置の室外ユニット(1)。
  2. インバータ圧縮機(31a)と、
    定容量圧縮機(31b,31c)と、
    をさらに備え、
    前記インバータ圧縮機(31a)の電線と前記定容量圧縮機(31b,31c)の電線とが束ねられる、
    請求項1に記載の冷凍装置の室外ユニット(1)。
  3. 前記電装品箱(10)は、
    前記第2開口部(70)を介して前記内部空間(C,D)に吸入された空気が前記内部空間(C,D)において冷却が必要とされる領域を流れるように調節する風量調節板(54,55)、
    をさらに有する、
    請求項1または2のいずれかに記載の冷凍装置の室外ユニット(1)。
  4. 前記ケーシング(20)又は前記ケーシング(20)を支持する支柱(33,36)に架けられ、前記下面部(12d)を介して前記電装品箱(10)を支持する支持部材(45)、
    をさらに備え、
    前記支持部材(45)は、前記第2開口部(70)よりも前記第1面部(21)から見て奥側に存在する、
    請求項1または2に記載の冷凍装置の室外ユニット(1)。
  5. 前記第3開口部(28a,28b)は、前記電装品箱(10)の下面部(12d)と略同じ高さに設けられており、
    前記第3開口部(28a,28b)を介して前記ケーシング(20)の外部から内部へと吸い込まれた空気は、前記下面部(12d)の前記第2開口部(70)を介して前記電装品箱(10)内へと取り込まれる、
    請求項1から4のいずれかに記載の冷凍装置の室外ユニット(1)。
  6. 前記案内部材(62)は、前記ケーシング(20)の前記第1面部(21)と前記電装品箱(10)の前記第2面部(11)とに接することで、前記電装品箱(10)の前記第1開口部(61)を出て前記隙間へと流れ出た空気の前記ファン(40,41)側以外への進路を遮断する、
    請求項1から5のいずれかに記載の冷凍装置の室外ユニット(1)。
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