JP5050521B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5050521B2
JP5050521B2 JP2006343584A JP2006343584A JP5050521B2 JP 5050521 B2 JP5050521 B2 JP 5050521B2 JP 2006343584 A JP2006343584 A JP 2006343584A JP 2006343584 A JP2006343584 A JP 2006343584A JP 5050521 B2 JP5050521 B2 JP 5050521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
adhesive
fixing member
layer
recording head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006343584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007216666A (ja
Inventor
裕紀 本間
和敏 後藤
功 柳澤
寛成 大脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006343584A priority Critical patent/JP5050521B2/ja
Priority to US11/653,118 priority patent/US7731333B2/en
Priority to CN200710003950XA priority patent/CN101003208B/zh
Publication of JP2007216666A publication Critical patent/JP2007216666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5050521B2 publication Critical patent/JP5050521B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14024Assembling head parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14362Assembling elements of heads

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、ノズルプレートに穿設されたノズルから液滴を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、ノズルと連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板上に設けられた圧電素子の変位によりノズルからインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
従来から、圧電素子、あるいは発熱素子等の圧力発生手段によって液体に圧力を付与することで、ノズルから液滴を吐出する液体噴射ヘッドが知られており、その代表例としては、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。このようなインクジェット式記録ヘッド(ユニット)としては、例えば、圧力発生室が形成された流路形成基板に、ノズル開口が穿設されたノズルプレート等が接合されてヘッド本体が構成され、これら複数のヘッド本体が固定板(固定部材)に接着固定されると共に、ヘッドケースによって覆われているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなインクジェット式記録ヘッドが搭載されるインクジェット式記録装置には、インクジェット式記録ヘッドのノズルが開口するノズル面を封止するキャップ部材を有し、このキャップ部材によってインクジェット式記記録ヘッドのノズル面を封止した状態で、例えば、キャップ部材内を吸引してノズルから増粘したインクを強制的に排出させる吸引動作等を実施することでノズルの詰まりを防止しているものがある(例えば、特許文献2)。
特開2005−096419号公報 特開2001−293860号公報
上述したようにインクジェット式記録ヘッドは、複数のヘッド本体が所定間隔で固定板に固定されて構成されている。すなわち、固定板に固定された各ヘッド本体の間には隙間が存在する。このため、キャップ部材をインクジェット式記録ヘッドのインク吐出面に当接させると、固定板が変形(湾曲)してしまい各ノズルの向きにズレが生じる虞がある。そして、このようにノズルの向きにズレが生じると、インク滴の着弾精度が低下して、印刷品質が低下するという問題がある。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、勿論、インク以外を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、固定部材の変形を防止して液滴の着弾位置精度を長期に亘って良好に維持することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、複数のノズルが穿設されたノズルプレートと、前記ノズルに連通すると共に圧力発生素子によって液滴を吐出するための圧力が付与される圧力発生室が形成された流路形成基板と、該流路形成基板の前記ノズルプレートとは反対面側に設けられて前記圧力発生室に液体を供給するための流路を有するヘッドケースとを有する複数のヘッド本体と、各ヘッド本体の前記ノズルプレート側に接着され複数の前記ヘッド本体が所定間隔で位置決め固定される固定部材とを具備し、前記固定部材に固定された各ヘッド本体の隙間には、これらの隙間に充填されて硬化された所定の接着剤からなる補強部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる本発明では、補強部によって固定部材の剛性が実質的に向上するため、ノズルが開口するノズル面に、例えば、キャップ部材等が当接された場合でも、固定部材の変形が抑えられる。したがって、ノズルの向きにズレが生じることがなく、液滴の着弾位置精度を長期に亘って良好に維持することができる。
ここで、前記ヘッド本体は、前記固定部材に設けられた凹部の底面側に位置決め固定されており、この凹部の側壁と前記ヘッド本体との隙間に接着剤が充填され、前記固定部材の周縁部にも前記補強部が設けられていることが好ましい。これにより、固定部材の剛性をさらに確実に向上させることができる。
前記補強部は、前記固定部材と前記ヘッド本体との接着に用いられる接着剤よりも未硬化状態での粘度が低く且つ硬化状態での硬度が低い接着剤からなることが好ましい。これにより、補強部を良好に形成することができると共に、この補強部を形成する接着剤の硬化収縮によって固定部材が変形してしまうのを防止することができる。
また、前記補強部がそれぞれ異なる接着剤からなる複数層で構成されていてもよく、この場合、各層を構成する接着剤の硬化状態での硬度が前記固定部材側ほど高いことが好ましい。これにより、固定部材の剛性を実質的に向上させて固定部材の変形を防止しつつ、補強部を形成する接着剤の硬化収縮による固定部材の変形もより確実に防止することができる。
さらに、前記補強部は、前記固定部材側に設けられる第1層と該第1層上に設けられ当該第1層を構成する接着剤よりも硬化状態での硬度が高い接着剤からなる第2層とで構成されていてもよく、この場合、前記第1層の厚さが前記第2層の厚さよりも薄いことが好ましい。これにより、キャップ部材等が当接することによる固定板の変形を防止することができ、且つ補強部を形成する接着剤の硬化収縮に伴う固定板の変形も防止することができる。
また、前記補強部は、前記固定部材側に設けられる第1層と該第1層上に設けられ当該第1層を構成する接着剤よりも硬化状態での硬度が高い接着剤からなる第2層とで構成されていてもよく、この場合、前記第1層は前記ヘッドケースに接しない程度の厚さで形成されていることが好ましい。これにより、キャップ部材等が当接することによる固定板の変形を防止することができ、且つ補強部を形成する接着剤の硬化収縮に伴う固定板の変形をより確実に防止することができる。
また、前記ヘッド本体の隙間に設けられる補強部の硬度は、前記固定部材の周縁部に設けられる補強部の硬度よりも低いことが好ましい。これにより、固定部材の剛性を実質的に向上させて固定部材の変形を防止しつつ、補強部を形成する接着剤の硬化収縮による固定部材の変形もより確実に防止することができる。
また、ヘッド本体の隙間に設けられる補強部が、前記固定部材側に設けられる第1層と該第1層上に設けられ当該第1層を構成する接着剤よりも硬化状態での硬度が高い接着剤からなる第2層とで構成されると共に、前記固定部材の周縁部に設けられる補強部が、前記第1層のみで構成されていてもよい。これにより、キャップ部材等が当接することによる固定板の変形をより確実に防止することができ、且つ補強部を形成する接着剤の硬化収縮に伴う固定板の変形も防止することができる。
また、各ヘッド本体の前記ヘッドケース側に、複数の各ヘッド本体が接合されると共に各ヘッド本体に対応する複数の流路が一体的に形成された接合部材をさらに有するようにしてもよく、この場合、前記固定部材の前記凹部は、前記側壁の先端が前記接合部材に達する深さを有することが好ましい。これにより、側壁が接合部材に当接することによって固定部材の変形が規制される。
また、前記固定部材の前記側壁には、前記ヘッド本体の両端側の一部をそれぞれ露出する一対の切り欠き部が各ヘッド本体に対応して設けられていてもよい。これにより、固定部材上に各ヘッド本体を載置した状態で、ヘッド本体の一部が切り欠き部から露出される。したがって、この切り欠き部でヘッド本体を保持して移動させることで固定部材に対する位置を調整することができる。したがって、各ヘッド保体を固定部材に対して高精度に位置決め固定することができる。
また、前記流路形成基板には、前記圧力発生室の外側の領域に逃げ溝が設けられていると共に、当該逃げ溝は、一端が前記流路形成基板の側面に開口する連通部を介して外部と連通されている構成としてもよく、この場合、連通部の開口が、前記補強部を構成する接着剤よりも未硬化状態での粘度が低く且つ硬化状態での硬度が低い接着剤からなる封止材によって封止されていることが好ましい。これにより、封止材によって連通部の開口が良好に封止され、連通部を介して逃げ溝内に接着剤が入り込み、その接着剤が硬化することによる流路形成基板の割れを防止することができる。
また、前記固定部材に固定された各ヘッド本体の前記ノズルが開口するノズル面側を覆って設けられるカバーヘッドをさらに有していてもよく、この場合、前記固定部材が、前記ヘッド本体と前記カバーヘッドとの間に設けられる固定板で構成されていてもよい。これにより、補強部によって固定板の剛性が実質的に向上する。
さらに、本発明は、上記各態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。これにより、ヘッドの耐久性及び信頼性を向上した液体噴射装置を実現することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの組立斜視図であり、図3は、その要部断面図である。
図示のインクジェット式記録ヘッド1(以下、記録ヘッドという)は、接合部材としてのカートリッジケース100と、インクジェット式記録ヘッド本体200(以下、記録ヘッド本体という)と、ノズルプレート208に接着されて複数の記録ヘッド本体200が位置決め固定される固定部材としての固定板300と、カバーヘッド400とで構成されている。カートリッジケース100は、例えば、樹脂材料で形成され、インク供給手段(液体供給手段)であるインクカートリッジ(図示なし)がそれぞれ装着されるカートリッジ装着部101を有する。また、カートリッジケース100の底面側には、一端が各カートリッジ装着部101に開口し、他端が記録ヘッド本体200側に開口する複数のインク連通路102が設けられている。さらに、カートリッジ装着部101のインク連通路102の開口部分には、インクカートリッジに挿入されるインク供給針103が固定されている。
カートリッジケース100の底面には、所定間隔で位置決めされた複数(図示例では4個)の記録ヘッド本体200が固定されて記録ヘッド1が形成されている。記録ヘッド1の各記録ヘッド本体200は各色のインクに対応してそれぞれ設けられている。また、各記録ヘッド本体200は固定板300に接着固定されることにより互いに位置決めされている。このように位置決めされた状態で各記録ヘッド本体200はカートリッジケース100の底面に固定されている。
ここで、記録ヘッド本体200の構成について説明する。図4は、記録ヘッド本体の分解斜視図であり、図5は、記録ヘッド本体の断面図であり、図6は、記録ヘッド本体の要部断面図である。図4〜図6に示すように、記録ヘッド本体200を構成する流路形成基板201は、例えば、シリコン単結晶基板からなり、その一方面側には予め熱酸化することによって二酸化シリコンからなる弾性膜202が形成されている。また、流路形成基板201には複数の圧力発生室203が、流路形成基板201をその他方面側から異方性エッチングすることにより形成されている。例えば、本実施形態に係る流路形成基板201には、圧力発生室203が幅方向に並設された列が2列形成されている。また、各列の圧力発生室203の長手方向外側には連通部205が形成され、連通部205は後述する保護基板に設けられるリザーバ部と連通し、各圧力発生室203の共通のインク室となるリザーバ204を構成している。また、連通部205は、インク供給路206を介して各圧力発生室203の長手方向一端部とそれぞれ連通されている。
流路形成基板201の開口面側にはノズル207が穿設されたノズルプレート208が接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。ノズルプレート208は、例えば、本実施形態では、ステンレス鋼(SUS)によって形成されている。
一方、流路形成基板201の表面に形成された弾性膜202上には、例えば、白金、イリジウム等の金属材料からなる下電極膜209と、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層210と、例えば、イリジウム等の金属材料からなる上電極膜211とからなる圧電素子212が形成されている。
このような圧電素子212が形成された流路形成基板201上には、圧電素子212に対向する領域に圧電素子212を保護するための圧電素子保持部213を有する保護基板214が接合されている。また、この保護基板214には、上述したように流路形成基板201の連通部205と連通されて各圧力発生室203の共通のインク室となるリザーバ204を構成するリザーバ部215が形成されている。
保護基板214上には、各圧電素子212を駆動するための駆動IC216が実装されている。この駆動IC216の各端子は、図示しないが、ボンディングワイヤ等を介して各圧電素子212の個別電極から引き出されたリード電極と接続されている。そして、駆動IC216の各端子には、図1に示すような、フレキシブルプリントケーブル(FPC)等の外部配線217が接続され、この外部配線217を介して印刷信号等の各種信号が供給されるようになっている。
保護基板214上のリザーバ204に対応する領域には、例えば、ステンレス材料(SUS)からなるコンプライアンス基板218が接合されている。このコンプライアンス基板218には、リザーバ204に対応する領域に、他の領域よりも厚さが薄い可撓部219が設けられており、リザーバ204内の圧力変化が、この可撓部219が変形することで吸収されるようになっている。また、コンプライアンス基板218には、リザーバ204に連通するインク導入口220が形成されている。
コンプライアンス基板218上には、このインク導入口220に連通すると共にカートリッジケース100のインク連通路102に連通するインク供給連通路221が設けられた、例えば、ステンレス材料(SUS)からなるヘッドケース222が接合されている。そして、これらインク連通路102、インク供給連通路221及びインク導入口220を介してインクがリザーバ204内に供給されるようになっている。またこのヘッドケース222には、駆動IC216に対向する領域に、厚さ方向に貫通する駆動IC保持部223が設けられており、図示しないが、この駆動IC保持部223内には各駆動IC216を覆うようにポッティング剤が充填される。
記録ヘッド本体200は、リザーバ204からノズル207に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC216からの記録信号に従い、圧力発生室203に対応するそれぞれの圧電素子212に電圧を印加し、弾性膜202及び圧電素子212をたわみ変形させて各圧力発生室203内のインクに圧力を付与することにより、ノズル207からインク滴を吐出させる。
そして、このような記録ヘッド本体200が、複数個、本実施形態では4個、所定間隔で互いに位置決めされた状態で固定板300に接着固定されている(図6参照)。この固定板300にはノズル207を露出する開口部301が、例えば、各記録ヘッド本体200に対応して設けられている。すなわち、固定板300の各記録ヘッド本体200の間に対応する領域には、梁部302が設けられて開口部301が各記録ヘッド本体200に対応して形成されている。このような梁部302を有する固定板300に、各記録ヘッド本体200のノズルプレート208側の周縁部が接着剤350によって接合されている。なお、固定板300の梁部302は、記録ヘッド本体200間にインク吐出方向からインクが侵入するのを防止するための役割を果たすと共に、記録ヘッド本体200のノズルプレート208の全周に亘って接着剤350を塗布して固定板300に接着する際の接着領域を確保する機能を有する。
また、固定板300の周縁部には、記録ヘッド本体200側に折り曲げられた折り曲げ部303が設けられている。すなわち、本実施形態に係る固定板300は、一方面側が開口する略箱形に形成されており、折り曲げ部303を側壁とする凹部304を有し(図1参照)、各記録ヘッド本体200のノズルプレート208は、この凹部304の底面に接着固定されている。
このような固定板300に所定間隔で接着された各記録ヘッド本体200の隙間には、所定の接着剤からなる補強部230が設けられている。また、本実施形態では、補強部230が固定板300の周縁部にも連続的に設けられている。具体的には、補強部230が、固定板300の折り曲げ部303と各記録ヘッド本体200との隙間にも連続的に設けられている。すなわち、各記録ヘッド本体200を固定板300に位置決めして接着した後、固定板300の凹部304内に所定の接着剤を充填して硬化させることによって補強部230が形成されている。
このような補強部230を設けることにより、固定板300の剛性が実質的に向上し、詳しくは後述するが、例えば、吸引動作時等に他の部材が接触することで固定板300が変形してしまうのを防止することができる。
補強部230を形成する接着剤の種類は、特に限定されないが、記録ヘッド本体200(ノズルプレート208)と固定板300との接着に用いられる接着剤350より未硬化状態での粘度が低く、流動性が高く且つ硬化状態での硬度が低いものを用いることが好ましい。例えば、本実施形態では、記録ヘッド本体200と固定板300とを接着する接着剤350として、エポキシ系のものを用いているに対し、補強部230を形成する接着剤としてシリコーン系のもの用いている。
このように、補強部230を構成する接着剤として未硬化状態での粘度が比較的低いものを用いることで、各記録ヘッド本体200の間隔が狭くても、これら記録ヘッド本体200の隙間に接着剤が確実に流れ込み、補強部230を良好に形成することができる。また、補強部230を構成する接着剤として硬化状態での硬度が比較的低いものを用いることで、接着剤の硬化収縮に伴う固定板300の変形を防止することができる。すなわち、硬化状態での硬度が低い接着剤は硬化に伴う収縮が小さいため、このような接着剤によって補強部230を形成することで、接着剤の収縮に伴う固定板300の変形も極めて小さく抑えられる。
なお、固定部材である固定板300の材料は、特に限定されないが、記録ヘッド本体200の固定板300に接合される部分、すなわち、ノズルプレート208と同等か若しくはそれよりも低い線膨張率を有する材料を用いることが好ましい。例えば、本実施形態では、固定板300の材料として、ノズルプレート208と同一材料であるステンレス鋼(SUS)を用いている。
また、このように固定板300に固定された複数の記録ヘッド本体200の周囲には、図1及び図2に示すように、これら複数の記録ヘッド本体200をインク等から保護するためのカバーヘッド400が設けられている。このカバーヘッド400は、本実施形態では、各記録ヘッド本体200をそれぞれ露出させる複数の露出開口部401を有しているのが、勿論、複数の記録ヘッド本体200を露出させる1つの露出開口部を有するようにしてもよい。
このカバーヘッド400は、本実施形態では、記録ヘッド本体200が固定されたカートリッジケース100に固定されている。詳しくは、図2及び図3に示すように、カバーヘッド400は、記録ヘッド本体200側の端部にフランジ部403を有し、このフランジ部403には、当該フランジ部403を貫通する固定孔404が設けられている。一方、カートリッジケース100の記録ヘッド本体200側の面には、カバーヘッド400の固定孔404に対応する位置に突起部104が設けられている。そして、このカートリッジケース100の突起部104をカバーヘッド400の固定孔404に挿入し、この突起部104の先端を加熱してかしめることによって、カバーヘッド400をカートリッジケース100に固定している。
そして、このような構成の記録ヘッド1は、インクジェット式記録装置に搭載される。図7は、インクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図7に示すように、記録ヘッド本体を有する記録ヘッド1A,1Bには、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられてキャリッジ3に搭載される。記録ヘッド1A,1Bが搭載されたキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
また、キャリッジ3のホームポジションに対応する位置、すなわち、キャリッジ軸5の一方の端部近傍には、記録ヘッド1A,1Bのノズルが開口するノズル面を封止するキャップ部材9と、キャップ部材9に接続されてキャップ部材9内を吸引する吸引手段10とが設けられている。このキャップ部材9は、記録ヘッド1A,1Bのノズル面を封止することにより、記録ヘッド1A,1Bのノズル207近傍のインクの乾燥を防止すると共に、例えば、ノズル207からインク滴を吐出させるフラッシング動作、あるいは、所定のタイミングで吸引手段10によってキャップ部材9の内部を吸引してノズル207からインク等を強制的に排出させる吸引動作時等のインク受けとして機能するものである。
このようなキャップ部材9によって記録ヘッド1A,1Bのノズル面を封止する際、キャップ部材9が記録ヘッド1(カバーヘッド400)に当接することによってカバーヘッド400と共に固定板300が変形し、各ノズル207の向きにズレが生じる虞がある。すなわち、ノズル207の向きにズレが生じてインク滴の着弾位置の精度が低下してしまうという問題がある。しかしながら、上述したように、各記録ヘッド本体200の隙間等に補強部230を設けるようにしたので、固定板300の剛性が実質的に向上し、このような固定板300の変形が防止される。したがって、インク滴の着弾位置精度を良好に維持することができ、印刷品質を長期に亘って良好に維持することができる。さらに、このような補強部230を、各記録ヘッド本体200と固定板300とを接着するための接着剤350よりも硬化状態での硬度が低い接着剤で形成することで、この補強部230を形成する接着剤の硬化収縮による固定板300の変形も防止することができる。また、このように補強部230を設けることにより、各記録ヘッド本体200と固定板300との接着力が増加するため、記録ヘッド1の耐久性の向上を図ることもできる。
さらに、補強部230により固定板300の剛性が実質的に高められるため、記録ヘッド本体200の自重による固定板300の変形も防止することができる。上述したように本実施形態では、4個の記録ヘッド本体200が固定板300に接合されている。この固定板300の板厚が比較的薄いものであるため、このように複数の記録ヘッド本体200を固定すると記録ヘッド本体200の自重によっても変形する虞があるが、補強部230が設けられていることで、記録ヘッド本体200の自重による固定板300の変形も防止することができる。
また、固定板300の凹部304内に接着剤が充填されて補強部230が形成されているため、凹部304内にインクが溜まるを防止することができる。すなわち、ノズル207から吐出したインク滴のミスト等が凹部304内に入り込んで溜まってしまうと、紙等の記録媒体に付着する等の問題が生じる虞があるが、このように凹部304内に補強部230が形成されていることで、凹部304内にインクが溜まることがなく、記録媒体の汚れ等の発生を防止することができる。
(実施形態2)
図8は、実施形態2に係る記録ヘッドの要部を示す断面図である。本実施形態は、補強部の構成を変更した例であり、その他の構成は、実施形態1と同様である。具体的には、実施形態1に係る補強部230は、厚さ方向に亘る全ての領域が同一の接着剤によって形成されていたのに対し、本実施形態に係る補強部230Aは、図8に示すように、異なる接着剤からなる第1層231と第2層232との2つの層で形成されている。このように補強部230Aを第1層231と第2層232との2層で形成する場合、固定板300側に設けられる第1層231を構成する接着剤は、第2層232を構成する接着剤よりも硬化状態での硬度が高いものを用いる。すなわち、補強部230Aを構成する各層を、記録ヘッド1のノズル面側に近い程、硬化状態での硬度が高い接着剤によって形成する。例えば、本実施形態では、第1層231をエポキシ系の接着剤で形成し、第2の層232をシリコーン系の接着剤を用いている。
このような構成としても、補強部230Aの第1層231によって固定板300の剛性が確実に高められ、上述したようにキャップ部材9によって記録ヘッド1のノズル面を封止する際に固定板300が変形してしまうのを防止することができる。また、第2層232を、硬化状態での硬度が比較的低い接着剤によって形成することで、補強部230Aを形成する接着剤の硬化収縮に伴う固定板の変形も効果的に防止される。
また、補強部230Aを構成する第1層231及び第2層232の厚さの割合は、特に限定されるものではないが、第1層231の厚さが、第2層232の厚さよりも薄いことが好ましい。これにより、補強部230Aを形成する接着剤の硬化収縮に伴う固定板300の変形をより確実に防止することができる。
さらに、第1層231の厚さを厚くし過ぎると、上記のような接着剤の硬化収縮に伴う固定板300の変形が生じる虞がある。このため、第1層231の厚さは、キャップ部材9が記録ヘッド1に当接することによる固定板300の変形を防止可能な程度にできるだけ薄くすることが好ましく、少なくとも第2層232の厚さよりも薄くすることが好ましい。特に、第1層231は、ヘッドケース222に接しない程度の厚さで形成されていることが好ましく、本実施形態においては、ヘッドケース222と共に、コンプライアンス基板218にも接しない程度の厚さで形成されていることが好ましい。上述したようにヘッドケース222及びコンプライアンス基板218は、例えば、ステンレス材料で形成され、シリコン基板である流路形成基板201等と比較して変形し易い材料(SUS)で形成されているため、第1層231が接していると接着剤の硬化収縮に伴ってヘッドケース222が変形する虞があり、またそれに伴って固定板300が変形する虞があるからである。
また、本実施形態では、補強部230Aの全てが複数層で構成されている例を説明したが、例えば、図9に示すように、記録ヘッド本体200の隙間に設けられる補強部230Bのみを複数層で形成するようにしてもよい。具体的には、記録ヘッド本体200の隙間に設けられる補強部230Bを、上述した第1層231及び第2層232で形成し、固定板300の周縁部に設けられる補強部230Cを第1層231のみで形成するようにしてもよい。これにより、固定板300の実質的な剛性がさらに確実に高められる。なお、固定板300の周縁部では、補強部230Cを構成する接着剤の硬化収縮の影響が比較的小さいため、補強部230Cの接着剤として硬化状態での硬度が高い接着剤を用いても、固定板300は実質的に変形することはない。
また、本実施形態では、補強部230A,230Bを第1層231及び第2層232の2つの層で構成するようにしたが、勿論、補強部は3つ以上の層で構成されていてもよい。このような場合には、補強部230A,230Bを構成する各層は、固定板300側ほど硬化状態での硬度が高い接着剤によって形成すればよい。
(実施形態3)
図10は、実施形態3に係る補強部の形成位置を説明する概略図である。本実施形態は、補強部の構成を変更した例である。本実施形態は、補強部を形成する領域によって、異なる接着剤を用いた例であり、補強部以外の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態に係る補強部230Dは、図10に示すように、折り曲げ部303と各記録ヘッド本体200との間、すなわち、固定板300の周縁部に設けられる第1補強部233と、各記録ヘッド本体200の隙間に設けられる第2補強部234とからなる。そして、第1補強部233は、第2補強部234を形成する接着剤よりも、硬化状態での硬度が高い接着剤で形成されている。例えば、本実施形態では、第1の補強部233を、エポキシ系の接着剤で形成し、第2の補強部234を、シリコーン系の接着剤で形成した。なお、本実施形態では、第2の補強部234が各記録ヘッド本体200の間のみに設けられて第1の補強部233が固定板300の周縁部に連続的に設けられているが、勿論、図9に示すように、第2の補強部234が、固定板300の端部まで連続的に設けられていてもよい。

このような本実施形態に係る補強部230Dを設けることによっても、上述したように記録ヘッド1にキャップ部材9が当接する際に生じる固定板300の変形を防止でき、且つ補強部230Dとなる接着剤の硬化収縮による固定板300の変形も防止することができる。すなわち、キャップ部材9が当接する部分である固定板300の周縁部の剛性は第1補強部233によって大幅に向上しているため、記録ヘッド1にキャップ部材9が当接することによる固定板300の変形を確実に防止することができる。また、各記録ヘッド本体200の隙間に設けられる第2補強部234が、硬化状態での硬度が比較的低い接着剤によって形成されていることで、接着剤の硬化収縮による固定板300の変形も効果的に防止することができる。
(実施形態4)
図11は、実施形態4に係る記録ヘッドの要部を示す断面図であり、図12は、実施形態4に係る固定板の概略斜視図である。本実施形態は、固定板の形状を変更した例であり、その他の構成は、実施形態1と同様である。具体的には、図11及び図12に示すように、本実施形態では、固定板300Aの折り曲げ部303Aが、カートリッジケース100に達する高さで形成されている。また、この折り曲げ部303Aには、各記録ヘッド本体200の長手方向両端部側に対応する部分に、それぞれ切り欠き部305が設けられており、この切り欠き部305内で記録ヘッド本体200の表面(端面)が露出されるようになっている。また、このような固定板300Aの凹部304内にも、実施形態1と同様に接着剤が充填されて補強部230が形成されている。
このような本実施形態の構成では、記録ヘッド1のノズル面をキャップ部材9で封止する際、補強部230によって固定板300Aの変形が抑えられると共に、折り曲げ部303Aがカートリッジケースに当接することで固定板300Aの変形が規制される。したがって、固定板300Aの変形をより確実に防止することができ、印刷品質を長期に亘って良好に維持することができる。
また、折り曲げ部303Aに切り欠き部305が設けられているため、折り曲げ部303Aがカートリッジケース100に達する高さで形成されていても、各記録ヘッド本体200を固定板300Aに高精度に位置決めして固定することができる。各記録ヘッド本体200を固定板300Aに位置決め固定する際、記録ヘッド本体200をチャック(治具)によって把持した状態で移動させている。このため、折り曲げ部303Aがカートリッジケース100に達する高さで形成されていると、折り曲げ部303Aと記録ヘッド本体200を把持しているチャックとが干渉してしまい、記録ヘッド本体200を固定板に良好に位置決めして固定することができない虞がある。しかしながら、本実施形態のように、折り曲げ部303Aの各記録ヘッド本体200が固定される領域、すなわちチャックの移動領域に、それぞれ切り欠き部305を設けておくことで、各記録ヘッド本体200を良好に位置決めして固定板300Aに接着固定することができる。
(実施形態5)
図13は、実施形態5に係る流路形成基板の平面図である。図13に示すように、本実施形態に係る流路形成基板201Aには、列設された複数の圧力発生室12の外側の領域に逃げ溝240が設けられている。なお、この逃げ溝240は、流路形成基板201とノズルプレート208とを接着剤によって接合する際に、余分な接着剤の逃げとなるものである。またこの逃げ溝240には、流路形成基板201Aの側端面に開口する連通孔241が連通しており、逃げ溝240は、この連通孔241を介して外部と連通している。そして、本実施形態では、この連通孔241の開口を、補強部230を形成する接着剤よりも未硬化状態での粘度が低く且つ硬化状態での硬度が低い接着剤からなる封止材242によって封止されているようにした以外は、実施形態1と同様である。
すなわち、本実施形態では、連通孔241の開口を封止材242によって封止した後、各記録ヘッド本体200を固定板300に固定し、固定板300の凹部304内に上述した所定の接着剤を充填することによって補強部230を形成している。
このような構成では、補強部230を構成する接着剤が連通孔241を介して逃げ溝240内に入り込み、この接着剤が硬化することで生じる流路形成基板201Aの割れを防止することができる。上述したように補強部230は、未硬化状態の粘度が比較的低い接着剤を用いて形成している。このため、連通孔241の開口を封止しない状態で補強部230を形成すると、補強部230となる未硬化の接着剤が連通孔241を介して逃げ溝240内まで入り込んでしまう。そして、この逃げ溝240内に入り込んだ接着剤が硬化すると、その際に接着剤が硬化時に収縮すること等に起因して流路形成基板201Aに割れが生じてしまう虞がある。しかしながら、本実施形態のように、連通孔241の開口を上述したように封止材242によって封止しておくことで、封止材242である接着剤が連通孔241内に若干入り込んだとしても、逃げ溝240内まで入り込むのを防止することができる。したがって、接着剤の硬化収縮によっても流路形成基板201Aに割れが発生することはない。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、各記録ヘッド本体200の周囲、すなわち、各記録ヘッド本体200の隙間及び各記録ヘッド本体200と折り曲げ部303との間に補強部230を設けるようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、補強部230は、少なくとも各記録ヘッド本体200の隙間に設けられていればよい。勿論、このような構成としても、記録ヘッド1にキャップ部材9等が当接することに起因する固定板300の変形を防止することができる。
また、上述した実施形態では、圧力発生室内の液体に圧力を付与する圧力発生素子として、撓み振動型の圧電素子を例示したが、圧力発生素子は、特に限定されず、例えば、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子であってもよいし、発熱素子等であってもよい。
なお、上述の実施形態では、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドを例示して本発明を説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものである。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの組立斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッド本体の分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッド本体の断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの変形例を示す平面図及び断面図である。 実施形態3に係る補強部の形成位置を説明する概略図である 実施形態4に係る記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態4に係る固定板の概略斜視図である。 実施形態5に係る流路形成基板の平面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド、 100 カートリッジケース、 200 記録ヘッド本体、 230 補強部、 300 固定板、 301 開口部、 303 折り曲げ部、 400 カバーヘッド

Claims (12)

  1. 複数のノズルが穿設されたノズルプレートと、前記ノズルに連通すると共に圧力発生素子によって液滴を吐出するための圧力が付与される圧力発生室が形成された流路形成基板と、該流路形成基板の前記ノズルプレートとは反対面側に設けられて前記圧力発生室に液体を供給するための流路を有するヘッドケースとを有する複数のヘッド本体と、各ヘッド本体の前記ノズルプレート側に接着され複数の前記ヘッド本体が所定間隔で位置決め固定される固定部材とを具備し、
    前記ヘッド本体と前記固定部材との隙間には接着剤が充填され、
    前記固定部材に固定された各ヘッド本体同士の隙間には、それぞれ異なる接着剤からなる複数の接着剤層で構成される補強部が設けられ、
    前記補強部は硬化状態での硬度が前記固定部材側ほど高いことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記ヘッド本体が、前記固定部材に設けられた凹部の底面側に位置決め固定されており、この凹部の側壁と前記ヘッド本体との隙間に接着剤が充填され、前記固定部材の周縁部にも前記補強部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記各ヘッド本体同士の隙間に充填された複数の接着剤は、前記固定部材と前記ヘッド本体との隙間に充填される接着剤よりも未硬化状態での粘度が低く且つ硬化状態での硬度が低い接着剤からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記各ヘッド本体同士の隙間に設けられる補強部は、前記固定部材側に設けられる第1層と該第1層上に設けられる第2層とで構成され、前記第1層の厚さが前記第2層の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1から3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記各ヘッド本体同士の隙間に設けられる補強部は、前記第1層は前記ヘッドケースに接しない程度の厚さで形成されていることを特徴とする請求項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記ヘッド本体同士の隙間に設けられる補強部の硬化後の硬度が、前記ヘッド本体と前記固定部材との隙間に充填される接着剤の硬化後の硬度よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記ヘッド本体同士の隙間に設けられる補強部は、前記固定部材側に設けられる第1層と該第1層上に設けられ当該第1層を構成する接着剤よりも硬化状態での硬度が低い接着剤からなる第2層とで構成されると共に、前記ヘッド本体と前記固定部材との隙間に充填される接着剤が、前記第1層のみで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 各ヘッド本体の前記ヘッドケース側には、複数の各ヘッド本体が接合されると共に各ヘッド本体に対応する複数の流路が一体的に形成された接合部材をさらに有し、前記固定部材の前記凹部は、前記側壁の先端が前記接合部材に達する深さを有することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記固定部材の前記側壁には、前記ヘッド本体の両端側の一部をそれぞれ露出する一対の切り欠き部が各ヘッド本体に対応して設けられていることを特徴とする請求項に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記流路形成基板には、前記圧力発生室の外側の領域に逃げ溝が設けられていると共に、当該逃げ溝は、一端が前記流路形成基板の側面に開口する連通部を介して外部と連通されており、且つこの連通部の開口が、前記補強部を構成する複数の接着剤よりも未硬化状態での粘度が低く且つ硬化状態での硬度が低い接着剤からなる封止材によって封止されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記固定部材に固定された各ヘッド本体の前記ノズルが開口するノズル面側を覆って設けられるカバーヘッドをさらに有し、前記固定部材が、前記ヘッド本体と前記カバーヘッドとの間に設けられる固定板であることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 請求項1から11の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
JP2006343584A 2006-01-19 2006-12-20 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Expired - Fee Related JP5050521B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006343584A JP5050521B2 (ja) 2006-01-19 2006-12-20 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US11/653,118 US7731333B2 (en) 2006-01-19 2007-01-12 Liquid-jet head and liquid-jet apparatus
CN200710003950XA CN101003208B (zh) 2006-01-19 2007-01-19 液体喷射头及液体喷射装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006011630 2006-01-19
JP2006011630 2006-01-19
JP2006343584A JP5050521B2 (ja) 2006-01-19 2006-12-20 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007216666A JP2007216666A (ja) 2007-08-30
JP5050521B2 true JP5050521B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=38262771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006343584A Expired - Fee Related JP5050521B2 (ja) 2006-01-19 2006-12-20 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7731333B2 (ja)
JP (1) JP5050521B2 (ja)
CN (1) CN101003208B (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4438821B2 (ja) * 2007-05-15 2010-03-24 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5136752B2 (ja) * 2007-08-30 2013-02-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5310660B2 (ja) * 2010-07-01 2013-10-09 富士電機株式会社 半導体装置
JP5556457B2 (ja) * 2010-07-09 2014-07-23 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドユニット、及び、液体噴射装置
JP5215373B2 (ja) * 2010-12-10 2013-06-19 東芝テック株式会社 インクジェット装置
JP5861343B2 (ja) * 2011-09-14 2016-02-16 株式会社リコー 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5923963B2 (ja) * 2011-12-13 2016-05-25 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置
JP6028944B2 (ja) 2012-08-17 2016-11-24 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP6075123B2 (ja) * 2013-03-05 2017-02-08 株式会社リコー 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP6365819B2 (ja) * 2014-02-28 2018-08-01 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP2016030383A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド
JP2016175188A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6562204B2 (ja) * 2015-07-17 2019-08-21 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP2017105026A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの製造方法
JP6213605B2 (ja) * 2016-04-20 2017-10-18 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド
JP6292258B2 (ja) * 2016-07-20 2018-03-14 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、液体噴射ヘッドの製造方法
WO2021118605A1 (en) * 2019-12-13 2021-06-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluidic device die
EP4134241A1 (en) * 2021-08-10 2023-02-15 Canon Kabushiki Kaisha A cover member for a droplet forming unit

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822594B2 (ja) * 1984-10-19 1996-03-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JPH11179916A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Canon Inc インクジェットヘッド、該ヘッドの製造方法および該ヘッドを備えた記録装置
JP3485082B2 (ja) 1999-10-12 2004-01-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置及び記録方法並びに記録媒体
US6729717B2 (en) 2000-08-30 2004-05-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head and method of fabricating same
JP3812344B2 (ja) 2000-08-30 2006-08-23 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタヘッドの製造方法
JP2002096478A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Brother Ind Ltd 薄板状部品の積層接着構造
JP3731487B2 (ja) * 2001-03-21 2006-01-05 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP3733936B2 (ja) * 2002-08-21 2006-01-11 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及び液体噴射ヘッド
JP4183119B2 (ja) * 2003-02-19 2008-11-19 大日本スクリーン製造株式会社 光造形装置
JP4573022B2 (ja) 2003-08-27 2010-11-04 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドユニット
US7404613B2 (en) * 2004-06-30 2008-07-29 Lexmark International, Inc. Inkjet print cartridge having an adhesive with improved dimensional control

Also Published As

Publication number Publication date
CN101003208A (zh) 2007-07-25
JP2007216666A (ja) 2007-08-30
US20070165070A1 (en) 2007-07-19
US7731333B2 (en) 2010-06-08
CN101003208B (zh) 2010-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5050521B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5136752B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4438822B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
KR100639852B1 (ko) 액체 분사 헤드 유닛 및 그 제조 방법과 액체 분사 장치
JP4561228B2 (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射ヘッドのアライメント方法
JP2007045129A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US8820905B2 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP4438821B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2009056601A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006231678A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
US7018023B2 (en) Liquid-jet head, method of manufacturing the same, and liquid-jet apparatus
JP4419476B2 (ja) 液体噴射ヘッドユニット及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2009196354A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射装置
JP2007050551A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007030379A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP2008023799A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2005053080A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007152698A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2008221825A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5741146B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007050674A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP2006218776A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4605356B2 (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP2007296659A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010125640A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及びその製造方法並びに液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090904

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5050521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees