JP5049470B2 - 電荷捕獲型不揮発性メモリのための電荷平衡消去による動作スキーム - Google Patents

電荷捕獲型不揮発性メモリのための電荷平衡消去による動作スキーム Download PDF

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Description

本発明は、電気的消去可能プログラマブル不揮発性メモリに関し、特にバイアス装置を備える電荷捕獲メモリ、さらにメモリ内の電荷を修正するしきい値電圧上昇および下降動作に関する。
EEPROMと呼ばれる電荷記憶構造およびフラッシュ・メモリをベースとする電気的消去可能プログラマブル不揮発性メモリ技術は種々の近代的用途で使用される。EEPROMおよびフラッシュ・メモリ用には多数のメモリ・セル構造が使用される。集積回路のサイズが小さくなるにつれて、スケーラビリティのためおよび製造プロセスが簡単であるために、電荷捕獲誘電体層をベースとするメモリ・セル構造が俄然注目されてきている。電荷捕獲誘電体層をベースとするメモリ・セル構造は、業界で例えばNROM、SONOSおよびPHINESと呼ばれる構造を含む。これらのメモリ・セル構造は、窒化珪素のような電荷捕獲誘電体層内に電荷を捕獲することによりデータを記憶する。負の電荷を捕獲すると、メモリ・セルのしきい値電圧は上昇する。メモリ・セルのしきい値電圧は、電荷捕獲層から負の電荷を除去すると低減する。
従来のSONOSデバイスは、例えば、3ナノメートル未満の超薄型底部酸化物を使用し、チャネル消去のために直接トンネル効果を行うバイアス装置を使用する。この技術を使用した場合、消去速度は速くなるが、超薄型の底部酸化物を通して電荷は漏洩するために電荷の保持期間が短くなる。
NROMデバイスは、電荷のロスを防止するために、例えば、3ナノメートルより厚く、通常約5乃至9ナノメートルの比較的厚い底部酸化物を使用している。直接トンネル効果の代わりに、バンド・ツウ・バンド・トンネル効果(band−to−band tunneling)によるホット・ホール注入BTBTHHをセルを消去するために使用することができる。しかし、ホット・ホール注入は酸化物に損傷を与え、そのため高しきい値セル内で電荷のロスが起こり、低しきい値セル内で電荷が増大する。さらに、電荷捕獲構造に消去するのが難しい電荷の累積が起こるために、プログラムおよび消去サイクル中の消去時間を徐々に増大しなければならない。このような電荷の蓄積が起こるのは、ホール注入点および電子注入点が相互に一致しないで、消去パルスの後でいくつかの電子が残るからである。さらに、NROMフラッシュ・メモリ・デバイスのセクタ消去中に、プロセスの変動(チャネル長さの変動など)により、各セルの消去速度が異なる。消去速度がこのように異なるので、消去状態のVt分布が大きくなり、この場合、いくつかのセルが消去しにくくなり、いくつかのセルが過度に消去される。それ故、プログラムおよび消去サイクルを多数回反復すると、目標しきい値Vtのウィンドウが閉じ、耐久性の低下が観察される。この現象は、この技術をスケールダウンするにつれてますます深刻になる。
さらに、電荷捕獲メモリ・デバイスは、電荷捕獲層内で浅いエネルギー・レベルおよび深いエネルギー・レベルの両方で電子を捕獲する。浅いレベルで捕獲された電子は、深いエネルギー・レベル内に捕獲された電子より急速に捕獲状態から抜け出す傾向がある。浅いレベルの電子は電荷保持に有意の役割を果たす。優れた電荷保持状態を維持するために、電子を深いエネルギー・レベルのところで捕獲することが好ましい。
それ故、メモリ・セルを動作不能にする消去動作後のしきい値電圧の増大を起こさないで、多数回プログラムしたりまた消去したりすることができ、電荷の保持および信頼性が改善されたメモリ・セルの開発が待望されている。
メモリ・セルを動作させる方法、このようなメモリ・セルを含む集積回路のためのアーキテクチャは、耐久性が優れていて、信頼性が高い。電荷捕獲タイプのメモリ・セルのための電荷平衡動作について説明する。この電荷平衡動作は、(−Vまたは正の基板電圧+VSUBまたは−Vおよび+VSUBの組合わせを供給することにより)基板への負のゲート電圧の供給を含むゲートからチャネルへのバイアス装置誘起Eフィールド援用電子排出、および/またはゲートから電荷捕獲構造へのEフィールド援用電子注入により平衡された、薄い底部誘電体を含む実施形態用のホールの直接トンネル効果を含む。この場合、アース電圧または低い正の電圧がソースおよびドレインに供給される。実際の時間的制限内で本発明の電荷平衡動作を行うための、ゲートとメモリ・セルのチャネル内の基板との間の電圧は、約−0.7V/ナノメートルより大きく、下記の例の場合には、約−1.0V/ナノメートルより小さい。それ故、チャネル上にゲート電極、頂部酸化物層、電荷捕獲層および底部酸化物層を有するメモリ・セルの場合には、電荷平衡動作のためのゲートと基板間のバイアスは、頂部誘電体、電荷捕獲誘電体および底部誘電体の合計のナノメートル単位の大体の実効酸化物厚さに、約−0.7乃至−1.1V/ナノメートルを掛けたものに等しい。
電荷平衡動作中、ゲート注入および電子のトラップからの脱出は、動的平衡または平衡状態を確立する傾向があるような方法で起こる場合がある。ゲート注入電子は、ホット・ホール消去後に残るホール・トラップを中和することができる。それ故、電荷平衡動作は、ホット・ホール注入による損傷を最小限度に低減するために、強力な「電気焼き鈍し」を行う。また信頼性試験により、この電荷平衡動作は、多数のプログラムおよび消去P/Eサイクル後の電荷のロスを大幅に低減することが分かっている。
上記技術による方法は、第1のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値電圧を低減するステップと、第2のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値電圧を上昇するステップと、メモリ・セルのゲートに、第1および第2のバイアス装置のうちの一方に関連する電荷平衡パルスのような第3のバイアス装置を適用するステップとを含む。第3のバイアス装置は、電子の第1の運動および電子の第2の運動を引き起こすものと見なすことができる。ゲートが基板に対して負の電圧を有している場合には、電子の第1の運動はゲートから電荷捕獲構造に向かい(電子ゲート注入)、電子の第2の運動は電荷捕獲構造から基板へ向かう(チャネルへの電子排出)。ゲートが基板に対して正の電圧を有している場合には、電子の第1の運動は基板から電荷捕獲構造に向かい、電子の第2の運動は、電荷捕獲構造からゲートに向かう。電子の第1の運動の速度は、しきい値電圧が増大するにつれて低減するか、またはしきい値電圧が低減するにつれて増大する。電子の第2の運動の速度は、しきい値電圧が増大するにつれて増大し、しきい値電圧が低減するにつれて、低減する。電子が移動すると、しきい値電圧は目標しきい値に向かって収束する。この技術は、またチャネルの一方の側または他方の側上の電荷の集中とは反対に、メモリ・セルのチャネルの全長をほぼ横切って、しきい値電圧が目標しきい値に近づいた場合、電荷捕獲層内の電荷の分布の平衡をとる傾向があるバイアス装置を含む。
他の態様によれば、本発明は、基板と、基板上のメモリ・セルと、メモリ・セルに結合しているコントローラ回路とを備える集積回路を提供する。各メモリ・セルは、あるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、基板内のソース領域およびドレイン領域とを有する。コントローラ回路は、第1のバイアス装置を通してしきい値電圧を低減するためのロジック、第2のバイアス装置を通してしきい値電圧を上昇するためのロジック、および第3のバイアス装置を適用するためのロジックを含む。第3のバイアス装置は、電子の第1の運動および電子の第2の運動を起こし、しきい値電圧を収束電圧の方向に収束させる。
もう1つの実施形態は、基板と、基板上のメモリ・セルと、メモリ・セルに結合しているコントローラ回路とを備える集積回路を提供する。各メモリ・セルは、あるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、基板内のソース領域およびドレイン領域とを有する。コントローラ回路は、第1のバイアス装置を通してしきい値電圧を上昇するためのロジック、第2のバイアス装置および第3のバイアス装置を適用することにより、しきい値電圧を低減するためにコマンドに応答するロジックを含む。第2のバイアス装置を通して、メモリ・セルのしきい値電圧は低減する。第3のバイアス装置は、電子の第1の運動および電子の第2の運動を起こし、しきい値電圧を収束電圧の方向に収束させる。
もう1つの実施形態は、基板、基板上のメモリ・セル、およびメモリ・セルに結合しているコントローラ回路を含む集積回路を供給する。各メモリ・セルは、あるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、基板内のソース領域およびドレイン領域とを含む。コントローラ回路は、第1のバイアス装置を適用するためのロジックを含む。第1のバイアス装置は、ホールの運動、電子の第1の運動、および電子の第2の運動を起こさせる。ホールの運動の際に、ホールは電荷捕獲構造の方向に移動し、メモリ・セルのしきい値電圧を低減する。電荷の移動により、しきい値電圧は収束電圧の方向に収束する。
いくつかの実施形態の場合には、第3のバイアス装置が、電荷捕獲構造からホールを除去する。例えば、電荷捕獲構造内へ電子が移動すると、捕獲されているホールが電荷捕獲構造の方向に移動している電子と再結合する。
いくつかの実施形態の場合には、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前に、電荷捕獲構造に平衡電荷を追加するために電荷平衡バイアス装置が使用される。例えば、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前に、追加した電子がメモリ・セルのしきい値電圧を上昇する。ある実施形態の場合には、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前のこの上昇したしきい値電圧は、第1のバイアス装置および第2のバイアス装置を通して達成することができる最低しきい値電圧よりも低い。他の実施形態の場合には、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前のこの上昇したしきい値電圧は、メモリ・セルのプログラム確認電圧および消去確認電圧よりも低い。
本明細書に記載の技術のいくつかの実施形態は、電荷捕獲構造を有するメモリ・セルの動作方法を含む。この方法は、第2のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値を上昇する際の、第1のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値を低減するステップを含む。複数のしきい値電圧上昇および下降サイクルが起こるか、起こる可能性が高い時間が経過した後で、電荷捕獲構造の電荷の分布を平衡させるために、第3のバイアス装置が適用される。時間間隔を置いて適用した場合、電荷平衡動作は、比較的長いパルス(下記の実施形態の場合には1秒であるような)を含み、そのためメモリ・セルは平衡状態になるか、ほぼ平衡状態になる。第3のバイアス装置を適用するステップを含む、電荷平衡動作間の時間間隔は、特定の実施に適している種々の方法で決定される。例えば、時間間隔は、一定の時間間隔で電荷平衡動作を行わせるように、タイマを使用して決定することができる。別の方法の場合、時間間隔は、プログラムおよび消去サイクル用のカウンタにより決定することができる。別の方法としては、時間間隔は、電源のオン/オフ等を含むデバイスの動作中の時間の経過を示す他の要因により決定することもできる。
この技術のいくつかの実施形態は、電荷捕獲構造の負の電荷を低減させる第1のバイアス装置、およびゲートと電荷捕獲構造との間、および電荷捕獲構造とチャネルとの間で平衡電荷トンネリング(balanced charge tunneling)を誘起する傾向がある第2のバイアス装置を含む低しきい値状態を確立するための第1の手順(通常は消去である)を適用するステップを含むメモリ・セルを動作するための方法を含む。第2の手順(通常はプログラムである)は、電荷捕獲構造で負の電荷を増大させる第3のバイアス装置を含むメモリ・セル内に高しきい値状態を確立するために使用される。低しきい値状態を確立するための手順で電荷平衡パルスを印加するいくつかの実施形態の場合には、電荷平衡パルスは、平衡状態を達成するほど長くてはいけないが、しきい値の幅を幾分狭め、電荷捕獲構造内の電荷の平衡をとるために、十分長いものでなければならない(下記の実施形態の場合には、50乃至100ミリ秒)。
本明細書に記載の電荷平衡および消去技術は、例えば、セクタ消去のように、消去動作をスタートする消去コマンドに応じてスタートするシーケンスのような任意のシーケンスで行うことができる。消去手順の一部として電荷平衡動作を適用することにより、この動作は、必ずしも平衡状態を達成しなくてもよいが、電荷捕獲構造内の電荷の分布を平衡させる傾向があるもっと短い時間間隔の電荷平衡パルスにより適用することができる。例えば、比較的短い電荷平衡パルスを消去の前に印加することができる。この場合、電荷平衡パルスは、消去状態Vt分布を狭くするために、ホット・ホール注入の前の電荷捕獲構造内の負の電荷により、電子排出電流をより大きくする傾向があり、消去が容易になる。別の方法としては、比較的短い電荷平衡パルスを消去後に印加することができる。この場合、電荷平衡パルスは、ホール・トラップを中和し、電荷保持を改善するために、電荷平衡構造内のもっと多い正の電荷のために、電子の注入をもっと多くする傾向がある。
NROM類似のフラッシュ・メモリ・デバイスの場合には、セクタ消去は、ホット・ホール消去手順により行われる。上記技術の実施形態の場合には、ホット・ホール消去手順と組合わせて、追加の電荷平衡動作が行われる。電荷平衡動作は自己収束特性を有しているので、過度消去のセルのしきい値電圧を容易に上昇することができ、消去の難しいセルのしきい値電圧を容易に低減することができる。また、メモリ・セルのアレイを横切る低いしきい値状態用の目標しきい値電圧の分布は、電荷平衡動作により狭くすることができる。SONOSタイプのメモリ・セルの場合には、FNトンネリングは電荷平衡パルスと組合わせて、消去手順のために使用される。
電荷平衡をホット・ホール消去と組合わせる他の方法は、電荷平衡のための負のゲート電圧バイアス装置中に若干ソースおよびドレイン上の接合バイアスをオンする方法である。この状況の場合、ホット・ホール注入、ゲート注入および電子のトラップからの脱出が同時に起こる。このハイブリッド消去方法も、従来のホット・ホール消去方法と比較した場合、耐久性も優れているし、信頼性も高い。
この技術は、巧みな消去アルゴリズムを示唆している。ユーザは、優れた耐久性および信頼性を得るために、電荷平衡および消去の適当なシーケンスを設計することができる。負のゲート・トンネリングをベースとする電荷平衡動作は、よりよい消去状態しきい値電圧制御、および許容できる消去速度を達成するために、ホット・ホール注入または他のバイアス装置と一緒に使用される。電荷平衡/ホット・ホール消去は、過度消去セルおよび消去が難しいセルに対して同時にしきい値電圧を収束することができる。
電荷平衡動作は、ホール・トラップを中和するための電気焼き鈍しステップとしての働きをすることができ、そのためデバイスの信頼性が大幅に改善される。
電荷平衡方法および消去方法は、消去動作中、任意のシーケンスで組合わせることができるし、またはこれらの方法を同時にオンにすることができる。
もう1つの方法の実施形態も、多重バイアス装置を使用する。第1のバイアス装置を通して、メモリ・セルのしきい値電圧が上昇する。しきい値電圧を低減するためのコマンドに応じて、第2のバイアス装置および第3のバイアス装置が適用される。第2のバイアス装置を通して、メモリ・セルのしきい値電圧は下降する。第3のバイアス装置は、しきい値電圧を収束電圧の方向に収束させる電荷平衡パルスを有する。いくつかの実施形態の場合には、しきい値電圧を低減するためのコマンドに応じて、第2のバイアス装置の後で第3のバイアス装置が適用される。いくつかの実施形態の場合には、しきい値電圧を低減するためのコマンドに応じて、第3のバイアス装置が第2のバイアス装置の前に適用される。いくつかの実施形態の場合には、しきい値電圧を低減するためのコマンドに応じて、第3のバイアス装置が、第2のバイアス装置の前および後に適用される。さらにいくつかの実施形態の場合には、電荷平衡のための第3のバイアス装置が、第2のバイアス装置と同時におよび一緒に適用される。
もう1つの実施形態は、基板、基板上のメモリ・セル、およびメモリ・セルに結合しているコントローラ回路を含む集積回路を供給する。各メモリ・セルは、あるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、基板内のソース領域およびドレイン領域とを有する。コントローラ回路は、第1のバイアス装置を通してしきい値電圧を上昇する(プログラム)ためのロジック、第2のバイアス装置および第3のバイアス装置を適用することにより、しきい値電圧を低減する(消去)ためのコマンドに応答するロジックを含む。第2のバイアス装置を通して、メモリ・セルのしきい値電圧が低減する。第3のバイアス装置は、電荷の動きの平衡をとるので、しきい値電圧は目標電圧の方向に収束する。
いくつかの実施形態の場合には、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前に、電荷捕獲構造に電荷を追加するために電荷平衡バイアス装置が適用される。例えば、しきい値電圧の上昇および下降の任意のサイクルの前に、セルの電荷捕獲構造内の平衡分布内に電子を追加すると、メモリ・セルのしきい値電圧が上昇する。
この技術の実施形態によるプログラミング・アルゴリズムは、メモリ・デバイスの電荷捕獲構造内の電子捕獲スペクトルを変更するための再充填サイクルを含む。再充填サイクルは、電荷捕獲構造内の負の電荷を増大するためにバイアス装置を適用するステップを含む。その後で、短い電荷平衡パルスが、電荷捕獲構造内の浅いトラップから電子を放出する傾向がある。電荷捕獲構造内の負の電荷を増大するために、それらにバイアス装置が反復して適用される。1つまたはそれ以上の再充填サイクルが、電荷捕獲構造内のもっと深いトラップ内の電子の相対的な集中を増大し、プログラム動作の目標である高しきい値状態を維持するために適用される。浅いレベルの電子は、深いレベルの電子より速い速度でトラップから抜け出る傾向がある。電荷平衡パルスの後で、しきい値電圧は少し下降し、デバイスを元のプログラム確認しきい値レベルに戻すために電荷の再プログラム、すなわち「再充填」が行われる。電荷平衡/再充填プロセスの反復により、捕獲スペクトルは深いレベルの電子の方向にシフトする。この現象は、「スペクトル・ブルー・シフト」と呼ばれる。再充填プロセスにより、多数のプログラムおよび消去サイクルにより激しく損傷したデバイスでも、電荷保持が大幅に改善する。それ故、再充填プロセスは、電荷捕獲メモリ・デバイス内での電荷保持を改善するための効果的な働きをする。さらに、再充填方法を使用した場合、電荷を喪失しないで、底部誘電体、電荷捕獲構造、および頂部誘電体用にもっと薄い誘電体層を使用することができる。誘電体層が薄くなると、電荷捕獲メモリ・デバイスのデバイス・サイズを容易にもっと小さくすることができる。
もう1つの実施形態は、基板、基板上のメモリ・セル、およびメモリ・セルに結合しているコントローラ回路を含む集積回路を供給する。各メモリ・セルは、あるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、基板内のソース領域およびドレイン領域とを含む。コントローラ回路は、上記再充填手順によるしきい値電圧を上昇する(プログラム)ためのロジックを含む。
電荷平衡動作の目標しきい値は、頂部誘電体を通してのゲートから電荷捕獲構造への電荷トンネリング、底部誘電体を通しての電荷捕獲構造からチャネルへの電荷トンネリングの相対量を含む多くの要因に依存する。目標しきい値がもっと低い場合には、電子トンネル効果によるゲートから電荷捕獲構造への注入電流は、電子トンネリングによる電荷捕獲構造からチャネルへの排出電流より低減する。この低減は、比較的高い仕事関数を有するゲート材料を使用して、頂部誘電体内のトンネリングを禁止することにより、この技術の実施形態で達成される。
本発明の技術の他の態様および利点は、下記の図面、詳細な説明および特許請求の範囲を読めば理解することができる。
図1(A)は、電荷捕獲メモリ・セルの略図である。基板は、n+ドーピング領域150および160、およびn+ドーピング領域150および160の間に位置するpドーピング領域170を含む。メモリ・セルの残りの部分は、基板上の底部誘電構造140、底部誘電構造140(底部酸化物)上の電荷捕獲構造130、電荷捕獲構造130上の頂部誘電構造120(頂部酸化物)、酸化物構造120上のゲート110を含む。代表的な頂部誘電体としては、厚さ約5乃至10ナノメートルの二酸化珪素およびシリコン・オキシナイトライド、または例えば、Alを含む他の類似の高誘電率材料等がある。代表的な底部誘電体としては、厚さ約3乃至10ナノメートルの二酸化珪素およびシリコン・オキシナイトライド、または他の類似の高誘電率材料等がある。代表的な電荷捕獲構造としては、厚さ約3乃至9ナノメートルの窒化珪素、またはAl、HfO等のような金属酸化物を含む他の類似の高誘電率材料等がある。電荷捕獲構造は、電荷捕獲材料の連続していない一組のポケットまたは粒子、または図に示すような連続している層であってもよい。電荷捕獲構造130は、電子131で示すような電荷を捕獲している。
NROM類似のセル用のメモリ・セルは、例えば、厚さ3ナノメートル乃至10ナノメートルの底部酸化物、厚さ3ナノメートル乃至9ナノメートルの電荷捕獲層、および厚さ5乃至10ナノメートルの頂部酸化物を有する。SONOS類似のセル用のメモリ・セルは、例えば、厚さ1ナノメートル乃至3ナノメートルの底部酸化物、厚さ3ナノメートル乃至5ナノメートルの電荷捕獲層、および厚さ3ナノメートル乃至10ナノメートルの頂部酸化物を有する。
いくつかの実施形態の場合には、ゲートは、n型シリコンの固有の仕事関数より大きいか、または約4.1eVより大きいか、および好適には、例えば、約5eVより大きいeVを含む約4.25eVより大きい仕事関数を有する材料を含む。代表的なゲート材料としては、p型ポリ、TiN、Ptおよび他の高仕事関数金属および材料等がある。本発明の技術の実施形態に適している比較的高い仕事関数を有する他の材料としては、Ru、Ir、NiおよびCoを含むがこれらに限定されない金属、Ru−TiおよびNi−T、金属窒化物を含むがこれらに限定されない金属合金、およびRuOを含むがこれに限定されない金属酸化物等がある。高仕事関数のゲート材料を使用すれば、通常のn型ポリシリコン・ゲートよりも、電子トンネリングに対する注入バリアが高くなる。頂部誘電体としての二酸化珪素を含む、n型ポリシリコン・ゲートの注入バリアは、約3.15eVである。それ故、本発明の技術の実施形態は、ゲートおよび頂部誘電体用に約3.4eVより高い約3.15eVより高く、好適には約4eVより高い注入バリアを有する材料を使用する。二酸化珪素頂部誘電体を含むp型ポリシリコン・ゲートの場合には、注入バリアは約4.25eVであり、収束したセルの結果としてのしきい値は、図1(B)を参照しながら以下にさらに詳細に説明するように、二酸化珪素頂部誘電体を含むn型ポリシリコン・ゲートを有するセルと比較すると約2ボルトに低減する。
図1(A)の場合には、メモリ・セルは、プログラムおよび消去サイクルを全然経験しないで、捕獲された電荷は、例えば、半導体製造プロセスによるものである。このようなメモリ・セルのアレイ内においては、製造プロセスによりメモリ・セル内に捕獲された電荷の量は、アレイ全体を通して有意に変化する場合がある。
本明細書内で通常使用するように、プログラミングという用語はメモリ・セルのしきい値電圧を上昇することを意味し、消去という用語はメモリ・セルのしきい値電圧を低減することを意味する。しかし、本発明は、プログラミングという用語がメモリ・セルのしきい値電圧の上昇を意味し、消去という用語がメモリ・セルのしきい値電圧の低減を意味する製品および方法、およびプログラミングという用語がメモリ・セルのしきい値電圧の低減を意味し、消去という用語がメモリ・セルのしきい値電圧の上昇を意味する製品および方法両方を含む。
図1(B)は、任意のプログラムおよび消去サイクル前に追加した電荷を含む、図1(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。0Vの電位がソース150、ドレイン160および基板170に供給される。底部酸化物を横切って、約0.7乃至1.0V/nmまたはそれより高いEフィールドを誘起するために十分な−20Vの電位がゲート110に供給される。このバイアス装置は、ゲートから電荷捕獲層への電子注入電流、および電荷捕獲構造からチャネルへの電子排出電流の両方を誘起することにより、電荷捕獲構造130内の電荷の分布を平衡させる傾向がある。この平衡状態は、十分な時間の経過後に動的バランスすなわち平衡に達し、その場合、メモリ・セルのしきい値電圧は目標しきい値に収束し、それによりチャネルの全長を横切って電荷の分布が平衡する。このバイアス装置はメモリ・セルのチャネルを横切ってほぼ対称である。セルがバイアス装置の適用を受ける前に少量の電荷を有している場合には、このバイアス装置は、電子132のような電荷を電荷捕獲構造130に追加する。しかし、製造誘起応力により、またはそうでない場合、デバイスが電界内でプログラムされ消去される前に、電荷捕獲構造内に捕獲された電荷の量は、1つの集積回路上のメモリ・セルのアレイを横切ってかなり変化する場合がある。
図1(B)のバイアス装置は、妥当な許容範囲内でアレイ全体のメモリ・セル内に捕獲した電荷の量の平衡をとり、平衡状態にする傾向がある。図1(B)のバイアス装置の目標しきい値は、電子注入電流および電子排出電流が平衡状態になる平衡条件に依存する。この平衡状態は、電荷捕獲構造内の電荷の量が、チャネルを横切って平衡状態になり、バイアス条件下でほぼ一定状態になった場合に達成される。動的平衡状態に達した場合、電荷捕獲構造内の電荷の量の関数であるメモリ・セルのしきい値電圧は、頂部および底部酸化物、ゲートおよび電荷捕獲構造の特性に依存する。ゲートからの電子注入より電子排出電流が優勢になる条件は、目標しきい値を低減する傾向がある。目標しきい値は低い方が望ましい。何故なら目標しきい値が低いと、読出し動作中、メモリ・セルがもっと低い電圧で動作できるからである。それ故、メモリ・セルの実施形態は、目標しきい値を低減するために、p+ドーピング・ポリシリコンのような高仕事関数のゲート材料、またはAlのような高誘電率の頂部酸化物材料、または両方を使用する。
電荷平衡パルスの実施形態によるゲート基板間のバイアスの大きさは、EOTが二酸化珪素の絶対誘電率に対して正規化された実際の厚さである場合には、頂部誘電体、電荷捕獲構造および底部誘電体を含む誘電体スタックの実効酸化物厚さEOTを参照して決定される。例えば、頂部誘電体、電荷捕獲構造および底部誘電体は、二酸化珪素、窒化珪素および二酸化珪素をそれぞれ含んでいて、この構造はONOスタックと呼ばれる。ONOスタックの場合には、EOTは、頂部酸化物の厚さに底部酸化物の厚さおよび窒化物の厚さを加えたものに酸化物の絶対誘電率を掛け、それを窒化物の絶対誘電率で割ったものに等しい。電荷平衡パルス用のバイアス装置は、NROM類似のおよびSONOS類似のメモリ・セルに対して下記のように定義することができる。
1.この説明のためのNROM類似のメモリ・セルは、底部酸化物の厚さが3nmより大きいセルである。誘電体スタックは、基板からのホールの直接トンネル効果を防止するために、EOT(例えば、10nm乃至25nm)を有し、底部酸化物は3nmより厚く、ゲート−基板間のバイアスは、ある電圧(例えば、−12ボルト乃至−24ボルト)を有し、EOTで割った電圧は0.7V/nmより大きく、好適には約1.0V/nmの+/−約10%であることが好ましい。
NROM類似のセル内のONOのEOT計算
最小 最大
頂部OX(絶対誘電率=3.9) 5nm 10nm
SIN(絶対誘電率=7) 3nm 9nm
底部OX(絶対誘電率=3.9) 3nm 10nm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
合計 5+3*3.9/7+3=10(nm) 10+9*3.9/7+10=25nm
2.この説明のためのSONOS類似のメモリ・セルは、底部酸化物の厚さが3nm未満のセルである。誘電体スタックは、EOT(例えば、5nm乃至16nm)を有し、底部酸化物は3nmより薄く、基板からのホールの直接トンネル効果が可能である。SONOS類似のセルのゲート−基板間のバイアスは、ある電圧(例えば、−5ボルト乃至−15ボルト)を有し、EOTで割った電圧は0.3V/nmより大きく、好適には約1.0V/nmの+/−約10%であることが好ましい。
SONOS類似のセル内のONOのEOT計算
最小 最大
頂部OX(絶対誘電率=3.9) 3nm 10nm
SIN(絶対誘電率=7) 3nm 5nm
底部OX(絶対誘電率=3.9) 1nm 3nm
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
合計 3+3*3.9/7+1=5.7(nm) 10+5*3.9/7+3=15.8nm
スタック内の二酸化珪素および窒化珪素以外の材料の場合には、EOTは同じ方法で計算され、材料の厚さは、材料の絶対誘電率で割った二酸化珪素の絶対誘電率の係数により正規化される。
図2(A)は、複数のプログラムおよび消去サイクルの後の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。基板は、n+ドーピング領域250および260、およびn+ドーピング領域250および260の間に位置するpドーピング領域270を含む。メモリ・セルの残りの部分は、基板上の酸化物構造240、酸化物構造240上の電荷捕獲構造230、電荷捕獲構造230上のもう1つの酸化物構造220、および酸化物構造220上のゲート210を含む。複数のプログラムおよび消去サイクルを行うと、プログラムおよび消去を行うために使用したバイアス装置の違いにより、電子231および232のような電荷捕獲構造230内に捕獲された電荷が後に残る。それにより、バンド・ツウ・バンド・トンネリングが誘起したホット・ホール注入のような消去アルゴリズムに影響を与えることができないチャネル・ホット電子注入を使用する電荷捕獲構造内のいくつかの位置にいくつかの電子が捕獲される場合がある。
図2(B)は、電荷の分布に変化が起きた後で、図1(B)のところですでに説明したのと類似のバイアス装置を適用した場合の、図2(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。0Vの電位がソース250、ドレイン260および基板270に供給される。この例の場合には、−20Vの電位がゲート210に供給される。このバイアス装置は、電子232のような電子が、プログラムおよび消去サイクル中に形成された領域内の過度の電子を除去し、ゲートから電荷捕獲層への電子注入電流、および電荷捕獲構造からチャネルへの電子排出電流の両方を誘起することにより、電荷捕獲構造230内の電荷の分布を平衡状態にする傾向がある。この平衡状態は、十分な時間の経過後に動的バランスすなわち平衡に達し、その場合、メモリ・セルのしきい値電圧は目標しきい値に収束し、それによりチャネルの全長を横切って電荷の分布が平衡状態になる。このバイアス装置は、メモリ・セルのチャネルを横切ってほぼ対称である。
上記技術による方法は、第1のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値電圧を低減するステップと、第2のバイアス装置を通してメモリ・セルのしきい値電圧を上昇するステップと、メモリ・セルのゲートに第1および第2のバイアス装置のうちの一方に関連する第3のバイアス装置を適用するステップとを含む。第3のバイアス装置は、電子の第1の運動および電子の第2の運動を引き起こすものと見なすことができる。ゲートが基板に対して負の電圧を有している場合には、電子の第1の運動は、ゲートから電荷捕獲構造に向かい、また電子の第2の運動は、電荷捕獲構造から基板へ向かう。ゲートが基板に対して正の電圧を有している場合には、電子の第1の運動は基板から電荷捕獲構造に向かい、電子の第2の運動は、電荷捕獲構造からゲートに向かう。電子の第1の運動の速度は、しきい値電圧が増大するにつれて低減するか、またはしきい値電圧が低減するにつれて増大する。電子の第2の運動の速度は、しきい値電圧が増大するにつれて増大するか、またはしきい値電圧が低減するにつれて低減する。電子が移動すると、しきい値電圧は目標しきい値に向かって収束する。このバイアス装置は、チャネルの一方の側または他方の側上の電荷の集中とは反対に、メモリ・セルのチャネルの全長をほぼ横切ってしきい値電圧が目標しきい値に近づいた場合、電荷捕獲層内の電荷の分布を平衡させる傾向がある。
図3(A)乃至(D)は、メモリ・セルの電荷捕獲層内に電荷を残し、その後で電荷の分布が変化するプログラムおよび消去サイクルを示す。
図3(A)は、電荷の分布の平衡をとった後の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。基板は、n+ドーピング領域350および360、およびn+ドーピング領域350および360の間に位置するpドーピング領域370を含む。メモリ・セルの残りの部分は、基板上の酸化物構造340、酸化物構造340上の電荷捕獲構造330、電荷捕獲構造330上のもう1つの酸化物構造320、および酸化物構造320上のゲート310を含む。
図3(B)および(C)は、それぞれメモリ・セルをプログラムおよび消去するバイアス装置のいくつかの例である。
図3(B)は、チャネル・ホット電子CHE注入を受ける、図3(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。0Vの電位が、ソース350に供給される。5.5Vの電位がドレイン360に供給される。8Vの電位がゲート310に供給される。このバイアス装置は、電子332のようなチャネル・ホット電子を、pドーピング領域370内のチャネルから、正の電圧が供給されるドレインの近くに焦点を結ぶ領域内の電荷捕獲構造330内に移動させる。電子331は、注入後に電荷捕獲構造330内に捕獲された電荷の一例である。他の実施形態の場合には、他のプログラミング・バイアス装置(多重ビット動作のために、1つの高しきい値状態、または複数の高しきい値状態を確立するためのバイアス装置)が供給される。代表的なプログラム・バイアス装置は、チャネル始動二次電子注入CHISEL、ソース側注入SSI、ドレイン・アバランシェ・ホット電子注入DAHE、パルス始動基板ホット電子注入PASHEI、および正のゲートEフィールド援用(ファウラー・ノルドハイム)トンネル効果(Fowler−Nordheim tunneling)、および他のバイアス装置を含む。
図3(C)は、バンド・ツウ・バンド・トンネリング誘起ホット・ホール注入を受ける図3(B)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。−3Vの電位がゲートに供給される。0Vの電位がソース350に印加される。5.5Vの電位がドレイン360に印加される。0Vの電位が基板370の他の部分上に印加される。このバイアス装置は、334のようなホールのバンド・ツウ・バンド・トンネリングによるホット・ホール注入をドレイン360近くの領域から電荷捕獲構造330に移動させる。ホール333は、注入後に電荷捕獲構造330内に捕獲された電荷の一例である。電荷捕獲層内の電子の集中を低減するためのホールが注入される領域は、電子が注入される領域とは完全には一致しない。それ故、多数回のプログラムおよび消去サイクルの後で、電荷捕獲構造内に電子の集中が累積し、この累積した電子が低いしきい値状態を達成する機能と干渉し、デバイスの耐久性を低下させる。他の消去バイアス装置(低いしきい値状態を確立するためのバイアス装置)としては、ゲートからの有意の電子注入を行わないで電子を排出する電圧での負のゲートEフィールド援用トンネリング、薄い底部酸化物実施形態用の電荷捕獲構造から電子を排出させるか、またはこの電荷捕獲構造にホールを注入する直接トンネル効果等がある。
図3(D)は、注入したホール333により影響を受けないで、達成することができる最低しきい値と干渉する捕獲電子335の集中を示す、図3(C)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。電荷の分布の平衡をとる傾向がある、図1(B)のところで説明した電荷平衡バイアス装置を適用することにより、電荷捕獲層内の電荷の分布に変化が起こり、この変化により電荷の過度の捕獲が低減するか、全然なくなる。この例の場合には、−20Vの電位がゲートに印加される。ゲートからチャネルの領域内の基板への電位はある電圧を有し、この電圧を頂部誘電体、電荷捕獲構造および底部誘電体のEOTで割った場合、NROM類似のセルの場合には、その値は0.7V/nmより大きく、好適には、約1.0V/nmであることが好ましく、SONOS類似のセルの場合には、0.3V/nmより大きく、好適には、約1.0V/nmであることが好ましい。0Vの電位がソース350、ドレイン360、およびこの例の場合にはチャネルが形成される基板370の一部に供給される。このバイアス装置は、電荷捕獲構造330内の電荷の分布を変化させる。電荷の分布に変化が起きると、過度の電荷が除去されるか、および/または電子が追加される。電子331のような電荷は、Eフィールド援用トンネリングのような電荷移動機構により、ゲートから電荷捕獲構造330へ移動する。この電荷は、ホール333のような電荷捕獲構造330から捕獲したホールを除去する。ホット・ホールが注入される領域から離れている位置内に捕獲される電子335のような電荷は、Eフィールド援用トンネリングのような電荷移動機構により、電荷捕獲構造330からp型領域370に移動する。
実際には、電荷捕獲層からチャネルへのEフィールド援用トンネリングは、チャネルの全長をほぼ横切るこのバイアス装置の下で起こる場合がある。このバイアス装置は、プログラムおよび消去サイクルの間に電子333のような電子が形成された領域内の過度の電子を除去し、ゲートから電荷捕獲層への電子注入電流、および電荷捕獲構造からチャネルへの電子排出電流の両方を誘起させることにより、電荷捕獲構造330内の電荷の分布の平衡をとる傾向がある。これによりメモリ・セルのしきい値電圧が、目標しきい値上に収束し、それによりチャネルの全長を横切って電荷の分布が平衡する十分な時間経過後に、動的バランスまたは平衡状態になる。このバイアス装置は、メモリ・セルのチャネルを横切ってほぼ対称である。バイアス装置が、0.5乃至1.0秒程度の長いパルスに適用される場合には、平衡状態またはほぼ平衡状態となり、電荷の分布は例えば図3(A)に示すように平衡状態になる。バイアス装置が、例えば1乃至50ミリ秒程度の短いパルスに適用される場合には、電荷の分布は平衡する傾向があるが、平衡状態にはならない。
図4は、複数のプログラムおよび消去サイクル後の電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的なプロセスである。新しいメモリ・セル410は、まだプログラムおよび消去サイクルを全然経験していない。ステップ420および430において、メモリ・セルは、第1および第2のバイアス装置を通してプログラムされ消去される。ステップ440において、プログラムおよび消去サイクルの時間間隔がオーバーしているかどうかの判断が行われる。この時間間隔は、プログラムおよび消去サイクルの回数をカウントすることにより決定される。時間間隔がまだオーバーしていない場合には、ステップ420および430において、メモリ・セルは再度プログラムされ消去される。そうでない場合には、ステップ450において、チャネルの領域内のゲートから基板への電位がある電圧である第3のバイアス装置により、メモリ・セル内の電荷の分布が変化し、頂部誘電体、電荷捕獲構造および底部誘電体をEOTで割った場合、NROM類似のセルの場合には、この電圧は0.7V/nmより大きく、好適には、約1.0V/nmであることが好ましく、SONOS類似のセルの場合には、約0.3V/nmより大きく、好適には、約1.0V/nmであることが好ましい。
種々の実施形態の場合には、第1のバイアス装置および第2のバイアス装置は、それぞれ、Eフィールド援用トンネリング、チャネル・ホット電子CHE注入のようなホット電子注入、チャネルよりの二次電子CHISEL注入、および/またはバンド・ツウ・バンド・トンネリング・ホット・ホールBTBTHH注入のようなホット・ホール注入のうちの1つまたはそれ以上を起こさせる。電荷移動機構は、いくつかのバイアス装置間で同じものであっても、異なるものであってもよい。しかし、1つまたはそれ以上の電荷移動機構が、異なるバイアス装置間で同じものである場合でも、第1のバイアス装置、第2のバイアス装置、および第3のバイアス装置は、それぞれ、メモリ・セル上のいくつかのバイアス装置のメモリ・セルの端子上にそれぞれ別の電圧の組合わせを供給する。
例示としての特定のバイアス装置を含むいくつかの実施形態の場合には、第3のバイアス装置は、メモリ・セルのゲートをメモリ・セルのソース、ドレインおよび基板に対して負の電位にする。第1のバイアス装置は、ホット・ホール注入を行い、第2のバイアス装置はホット電子注入を行い、第1のバイアス装置はホット・ホール注入を行い、第2のバイアス装置は、ホット電子注入を行い、第3のバイアス装置は、Eフィールド援用トンネリングを行い、第1のバイアス装置はホット・ホール注入を行い、第2のバイアス装置は、ホット電子注入を行い、第3のバイアス装置は、メモリ・セルのゲートをメモリ・セルのソース、ドレインおよび基板に対して負の電位にする。この負の電位は、NROM類似のセルの場合には、誘電体スタックのEOTの約0.7V/nmより大きい値を有し、SONOS類似のセルの場合には、約0.3V/nmより大きい値を有し、好適には、誘電体スタックのEOTの約1.0V/nmであることが好ましい。
図5は、任意のプログラムおよび消去サイクル前の電荷捕獲メモリ・セルに電荷を追加し、複数のプログラムおよび消去サイクル後の電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的なプロセスである。このプロセスは図4のプロセスに類似している。しかし、ステップ520および530における任意のプログラムおよび消去サイクルの前に、ステップ515において、上記電荷平衡パルスにより電荷がセルに追加され、それによりプログラミングおよび/または消去によりメモリ・セル内で達成できるしきい値電圧が増大する。ステップ515において電荷を追加すると、しきい値電圧は消去およびプログラミング後のメモリ・セル内のしきい値電圧以下になり、メモリ・セルのプログラム確認電圧および消去確認電圧未満になる。
図6は、しきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフであり、電荷の分布の変化前後のメモリ・セルのしきい値電圧を比較するためのものである。メモリ・セルは、電荷捕獲構造内の電荷の分布の変化の前に、異なる回数のプログラムおよび消去サイクルを経験する。データ・ポイント610(塗りつぶしてないドット)は、電荷の分布が変化する前のメモリ・セルを表す。データ・ポイント610は、データ・セット630、640、650および660を含む。データ・セット630においては、メモリ・セルは、電荷の分布を変化させる各動作の前に、1回に500回のプログラムおよび消去サイクルを経験する。データ・セット640においては、最初の1,000回のプログラムおよび消去サイクルの後で、メモリ・セルは、電荷の分布を変化させる各動作の前に、1回に1,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験する。データ・セット650においては、最初の10,000回のプログラムおよび消去サイクルの後で、メモリ・セルは、電荷の分布を変化させる各動作の前に、1回に10,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験する。データ・セット660においては、最初の100,000回のプログラムおよび消去サイクルの後で、メモリ・セルは、電荷の分布を変化させる各動作の前に、1回に50,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験する。データ・セット630、640、650および660を通してのプログラムおよび消去サイクルの回数が増大すると、メモリ・セルのしきい値電圧は、電荷の分布の変化の動作の前に増大する。データ・ポイント620(塗りつぶしてあるドット)は、図3(D)のところで説明したバイアス装置による電荷の分布の変化後のメモリ・セルを表す。
このグラフは、データ・セット630を除いて、すべてのデータ・ポイント610は、ライン670で示す3.8Vの消去確認電圧を超えていることを示す。データ・セット660は、ライン680で示す5.3Vのプログラム確認電圧を実際に超えている。データ・セット630、640、650および660は、メモリ・セル内で達成できる最低しきい値電圧との干渉の変動の程度を示す。データ・ポイント620は、100万回以上のプログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セルを除いて、電荷の分布を変化させるための動作が、メモリ・セルのしきい値電圧を消去確認電圧ライン670未満に低減することに成功したことを示す。このグラフは、電荷の分布を変化させるための動作前にプログラムおよび消去サイクルの回数が増大すると、メモリ・セル内で達成できる最低しきい値電圧との干渉量が増大することを示す。それ故、そこから図6のデータを生成した実施形態の場合には、約1000回のプログラムおよび消去サイクルが行われる時間間隔で図3(D)の電荷平衡バイアス装置を供給し、メモリ・セルの消去バイアス装置が達成したしきい値電圧を、消去確認電位(ライン670)が設定した目標しきい値未満に維持することが望ましい。
図7は、しきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフであり、CHEおよびBTBTHHによる、各1000回のプログラムおよび消去サイクル後の、0.5秒程度のゲート上の負の高電圧の比較的長いパルスを使用した場合の、電荷平衡バイアス装置を適用することにより維持したメモリ・セルのしきい値電圧が一定であることを示す。データ・ポイント710(塗りつぶしてあるドット)は、プログラム動作後のメモリ・セルのしきい値電圧を表す。データ・ポイント720(塗りつぶしてないドット)は、消去動作後のメモリ・セルのしきい値電圧を表す。図を見れば分かるように、消去手順後のしきい値は、この例の場合には、100万回のプログラムおよび消去サイクルの間、約3.7Vの目標しきい値未満のままである。
図8は、しきい値電圧対消去パルスの回数のグラフであり、電荷の分布を変更した場合および変更しなかった場合に、しきい値電圧を低減した際の消去動作の効率を比較するためのものである。データ・ポイント810(塗りつぶしてあるドット)は、電荷の分布を変化させるための負の電荷平衡動作の前のメモリ・セルを表す。負の電荷平衡動作の前に、メモリ・セルのしきい値電圧は、消去パルスを多数回印加した後でも、消去パルスだけでは十分に低減することができない。データ・ポイント820(塗りつぶしてないドット)は、負の電荷平衡動作後の同じメモリ・セルを表す。このグラフは、負の電荷平衡動作は、プログラムおよび消去サイクルにより達成できる最低しきい値電圧との干渉を迅速に実質的に除去することを示す。
図9は、しきい値電圧対保持時間の変化のグラフであり、プログラムおよび消去サイクルを全然行わなかったプログラムしたメモリ・セルと、多くのプログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セルとを比較するためのものである。トレース910は、プログラムおよび消去サイクルを全然経験しなかったために、電荷保持が良好なプログラムしたメモリ・セルを表す。データ・セット920および930の両方は、900回のプログラムおよび消去サイクル毎に負の電荷平衡動作を経験した、150,000回プログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セルを表す。データ・セット920は、負の電荷平衡動作直後にデータ保持試験が行われるサイクルしたメモリ・セルを表す。対照的に、データ・セット930は、負の電荷平衡動作の前にデータ保持試験を受けるサイクルしたメモリ・セルを表す。保持試験を加速するために、−10Vの電位をゲートに印加し、それによりメモリ・セルの電荷捕獲構造からの捕獲された電子の脱出を加速する。しきい値の大きな変化はデータ保持がよくないことを表すので、このグラフは、負の電荷平衡動作がメモリ・セルのデータ保持を改善することを示す。
図10は、しきい値電圧対保持時間の変化のグラフであり、任意のプログラムおよび消去サイクルの前に負の電荷平衡動作を行い、後で異なる数のプログラムおよび消去サイクルを経験するメモリ・セルを比較するためのものである。データ・ポイント1000(塗りつぶしてあるドット)は、プログラムおよび消去サイクルを全然経験していないプログラムしたメモリ・セルを表す。データ・セット1010(塗りつぶしてない三角)、1020(塗りつぶしてない正方形)および1030(塗りつぶしてないダイヤモンド)は、それぞれ150,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セル、200,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セル、および1,000,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験したメモリ・セルを表す。データ・セット1010、1020および1030が表すメモリ・セルは、1000回のプログラムおよび消去サイクル毎に電荷の分布を変化させる動作を経験する。データ保持試験は、電荷の分布を変化させるための動作の直後に行う。図を見れば分かるように、負の電荷平衡動作を周期的に行うと、それぞれ、150,000回のプログラムおよび消去サイクル、200,000回のプログラムおよび消去サイクル、および1,000,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験したセルのデータ保持特性がほぼ一定になる。
図11は、任意のプログラムおよび消去サイクルを行う前に電荷捕獲メモリ・セルに電荷を追加し、プログラムおよび消去サイクルが行われる可能性がある時間間隔後の、電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的なプロセスである。新しいメモリ・セル1110は、まだプログラムおよび消去サイクルを全然経験していない。ステップ1115において、電荷平衡パルスを印加することにより、セルに電荷が追加される。ステップ1120において、プログラムおよび消去サイクルが行われる可能性がある時間間隔がスタートする。プログラミングおよび消去は、第1および第2のバイアス装置により行われる。ステップ1140において、時間間隔をオーバーしているかどうかの判断が行われる。オーバーしていない場合には、時間間隔は継続する。オーバーしている場合には、ステップ1150において、メモリ・セル内の電荷の分布が第3のバイアス装置により変化する。第3のバイアス装置は、チャネルの領域内の基板に対して負のゲート電圧を有するパルスを有し、ゲートから電荷捕獲構造への電子注入電流、およびチャネルのほぼ全長を横切って電荷捕獲構造とチャネル間で行われる排出電流により電荷の分布を平衡させる傾向がある。いくつかの実施形態の場合には、印加したパルスは、アレイ内のメモリ・セルのしきい値電圧を、この例の場合には約−20Vのパルスの高さに対して0.5乃至1.0秒のような目標収束しきい値にほぼ収束するだけの十分なパルス長さを有する。種々の実施形態の場合には、時間的間隔は、プログラムおよび消去サイクルのランダムな回数後、および/またはメモリ・セルが消去に失敗した場合に終了する。他の実施形態の場合には、時間間隔は、機械の電力をオフにし、再度オンにするまで、メモリ・セルを含む機械に電力を供給した時間からのような電力供給イベント間の時間を含む。このようにして、第3のバイアス装置は、機械への電力をオンにした後で適用される。
図12は、本発明のある実施形態による集積回路の簡単なブロック図である。集積回路1250は、半導体基板上に、ローカル化した電荷捕獲メモリ・セルにより実施したメモリ・アレイ1200を含む。行デコーダ1201は、メモリ・アレイ1200内の行に沿って配置されている複数のワード線1202に結合している。列デコーダ1203は、メモリ・アレイ1200内の列に沿って配置されている複数のビット線1204に結合している。アドレスは、列デコーダ1203および行デコーダ1201へのバス1205上に供給される。ブロック1206内のセンス増幅器およびデータ・イン構造は、データ・バス1207を通して列デコーダ1203に結合している。データは、データ・イン・ライン1211を通して、集積回路1250上の入力/出力ポートから、または集積回路1250の内部または外部の他のデータ・ソースから、ブロック1206内のデータ・イン構造に供給される。データは、データ・アウト・ライン1212を通して、ブロック1206内のセンス増幅器から、集積回路1250上の入力/出力ポートへ、または集積回路1250への内部または外部の他のデータの宛先へ送られる。バイアス装置状態機械1209は、消去確認電圧およびプログラム確認電圧のためのメモリ・セルのしきい値電圧をプログラミングし、低減するための第1および第2のバイアス装置のための、およびメモリ・セルの電荷捕獲構造内の電荷の分布を変化させるための第3のバイアス装置のためのようなバイアス装置供給電圧1208を制御する。
この技術は、図13および図14に示すように、消去手順またはメモリ・セル内に低しきい値状態を確立することができる他の手順と一緒に適用される。図13の場合には、消去手順は消去コマンドによりスタートする(ブロック1300)。発見的に、この時点において、指数nは消去手順で使用するためにゼロに設定される。ある実施態様の場合の消去コマンドは、当業界においてはフラッシュ・メモリ・デバイス用に通常使用される、「フラッシュ」セクタ消去に対応する。消去コマンドに応じて、バイアス手順がスタートする。ある実施形態の場合には、バイアス手順の第1の動作は、メモリ・セルのセクタ内でホット・ホール注入を誘起するバイアス装置を適用することである(ブロック1301)。例えば、セクタ内のワード線は約−3乃至−7Vにバイアスされ、メモリ・セルのドレインに結合しているビット線は、約+3乃至+7Vにバイアスされ、セクタ内のメモリ・セルのソースに結合しているソース・ラインはアースにバイアスされ、一方、メモリ・セル・チャネルが形成される基板領域はアースされる。そうすることにより、消去中のセクタ内のメモリ・セル用のドレイン端子に隣接する電荷捕獲構造の側面上でホット・ホール注入が誘起される。ホット・ホール注入バイアス装置を適用した後で、状態機械または他のロジックは、消去確認動作を実行することにより、セクタ内の各セルに対する消去動作が成功したかどうかを判断する。
それ故、次のステップにおいて、アルゴリズムは、メモリ・セルが確認動作をパスしたかどうかを判断する(ブロック1302)。セルが確認をパスしない場合には、指数nが増分増大され(ブロック1303)、アルゴリズムは、指数が再試行の所定の最大数Nに達したかどうかを判断する(ブロック1304)。確認を行わないで、最大数の再試行が実行された場合には、この手順は失敗で終わる(ブロック1305)。ブロック1304において再試行の最大回数が実行されていなかった場合には、手順はブロック1302に戻り、ホット・ホール注入バイアス装置が再試行される。ブロック1302において、メモリ・セルが確認をパスした場合には、次に、図1(B)のところで説明した電子注入電流と電子排出電流が同時に生じる電荷平衡バイアス動作が適用される(ブロック1306)。電荷平衡バイアス動作は、例えば、約50ミリ秒のような10乃至100ミリ秒程度の長さを有する負のゲート電圧パルスを含む。このようなパルスは、メモリ・セル内の電荷の分布を平衡させ、捕獲したホールを中和する傾向があり、すでに説明したように、メモリ・セルの耐久性および信頼性を十分改善する。電荷平衡バイアス動作の後で、消去確認動作が反復される(ブロック1307)。メモリ・セルが確認をパスしない場合には、アルゴリズムはブロック1303にループし、指数nを増分増大し、再試行の最大回数が試みられたかどうかにより再試行が行われるか、または失敗で終わる。ブロック1307において、アルゴリズムがパスした場合には、次に消去手順は終了する(ブロック1308)。
図14の場合には、消去手順は消去コマンドによりスタートする(ブロック1400)。発見的に、この時点において、指数nは消去手順で使用するためにゼロに設定される。いくつかの実施態様の場合の消去コマンドは、当業界においてはフラッシュ・メモリ・デバイス用に通常使用される、「フラッシュ」セクタ消去に対応する。消去コマンドに応じて、バイアス手順がスタートする。この例の場合には、消去コマンドの後で、上記電子注入電流および電子排出電流を誘起する電荷平衡バイアス装置が適用される(ブロック1401)。電荷平衡バイアス動作は、例えば、約50ミリ秒のような10乃至100ミリ秒程度の長さを有する負のゲート電圧パルスを含む。この電荷平衡バイアス装置は、電荷の分布の平衡をとりながら、目標しきい値上のセクタ内のメモリ・セル内にためた電荷の量を収束させる傾向がある。他の実施形態の場合には、電荷平衡バイアス装置は、各消去サイクル中に捕獲した電荷内で平衡状態を達成するか、ほぼ達成するために、500乃至1000ミリ秒程度の長さの負のゲート電圧パルスを含む。負のゲート電圧パルスのパルス長さは、メモリ・アレイの実施形態、セクタ消去手順に許されたタイミングの予算、適用されるホット・ホール注入バイアス装置の長さおよび他の要因により選択される。
バイアス手順の次の動作は、メモリ・セルのセクタ内でホット・ホール注入を誘起するバイアス装置を適用することである(ブロック1402)。例えば、セクタ内のワード線は、約−3乃至−7ボルトにバイアスされ、メモリ・セルのドレインに結合しているビット線は、約+3乃至+7ボルトにバイアスされ、セクタ内のメモリ・セルのソースに結合しているソース・ラインは、アースによりバイアスされ、一方、メモリ・セル・チャネルが形成される基板領域はアースされる。そうすることにより、消去中のセクタ内のメモリ・セル用のドレイン端子に隣接する電荷捕獲構造の側面上でホット・ホール注入が誘起される。ブロック1401の前の電荷平衡バイアス装置のために、ホット・ホール注入バイアス装置により結果はさらに均等になる。ホット・ホール注入バイアス装置を適用した後で、状態マシンまたは他のロジックは、消去確認動作を実行することによりセクタ内の各セルに対する消去動作が成功したかどうかを判断する。それ故、次のステップにおいて、アルゴリズムは、メモリ・セルが確認動作をパスしたかどうかを判断する(ブロック1403)。セルが確認をパスしない場合には、指数nが増分増大され(ブロック1404)、アルゴリズムは、指数が再試行の所定の最大回数Nに達したかどうかを判断する(ブロック1405)。
再試行の最大回数が、確認をパスしないで実行された場合には、手順は失敗で終わる(ブロック1406)。ブロック1405において再試行の最大回数が実行されていなかった場合には、手順はブロック1402に戻り、ホット・ホール注入バイアス装置が再試行される。ブロック1403において、メモリ・セルが確認をパスした場合には、次に、上記電子注入電流と電子排出電流が同時に生じる第2の電荷平衡バイアス装置が適用される(ブロック1407)。電荷平衡バイアス動作は、例えば、約50ミリ秒のような10乃至100ミリ秒程度の長さを有する負のゲート電圧パルスを含む。このようなパルスは、メモリ・セル内の電荷の分布を平衡させ、捕獲したホールを中和する傾向があり、すでに説明したように、メモリ・セルの耐久性および信頼性を十分改善する。この技術のいくつかの実施形態の場合には、ブロック1407の第2の電荷平衡装置は使用されない。ブロック1401の電荷平衡バイアス動作およびブロック1407の電荷平衡バイアス動作の場合のパルス長さは、1つの電荷平衡バイアス動作だけが適用される実施形態の場合よりも短い。ブロック1407の電荷平衡バイアス動作の後で、消去確認動作が反復される(ブロック1408)。メモリ・セルが確認をパスしない場合には、アルゴリズムはブロック1404にループし、指数nを増分増大し、再試行の最大回数が試みられたかどうかにより再試行が行われるか、失敗で終わる。ブロック1408において、アルゴリズムがパスした場合には、次に消去手順は終了する(ブロック1409)。
図15は、しきい値電圧対時間のグラフである。この場合、時間は負のゲート電荷平衡バイアス・パルスが、例えば、図1(A)および(B)に示すように、プログラムおよび消去サイクルの前の新しいセルのような低しきい値セルに適用される時間の長さである。データ・ポイント1510(塗りつぶしてない三角)、1520(塗りつぶしてある三角)、1530(塗りつぶしてないドット)、および1540(塗りつぶしてあるドット)を含む4つのトレースは、種々のゲート電圧におけるしきい値収束の異なる速度を比較する。この実験のためのメモリ・セルは、0.5μm/0.38μmのL/W寸法、55Å/60Å/90ÅのONO(酸化物−窒化物−酸化物)スタック寸法、およびp+ポリ・ゲートを有する。任意のプログラムおよび消去サイクルを行う前に、ゲート上の負の電圧を含む負のゲート電荷平衡パルスが、ソース、基板およびドレインをアースした状態で供給される。データ・ポイント1510はゲートへの−21Vの供給に対応し、データ・ポイント1520はゲートへの−20Vの供給に対応し、データ・ポイント1530はゲートへの−19Vの供給に対応し、データ・ポイント1540はゲートへの−18Vの供給に対応する。データ・ポイント1510、1520、1530および1540のしきい値電圧は、すべて約3.8Vの共通の収束電圧1505の方向に飽和する。負のゲート電圧がもっと高いとしきい値電圧の飽和が速くなる。ゲート上の電圧が約−21Vである場合には、約0.1乃至1.0秒のパルスによりしきい値収束がほぼ終了する。
他の実施形態の場合には、収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を短縮するために、もっと高いゲート電圧が供給され、または収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を延長するために、もっと低いゲート電圧が供給される。ONOスタックがもっと厚いとまたは底部酸化物がもっと厚いと、収束電圧へしきい値電圧を飽和させるのに必要な時間が長くなるか、または同じ時間でしきい値電圧を飽和するためにもっと高い負のゲート電圧が必要になる。同様に、ONOスタックがもっと薄いかまたは底部酸化物がもっと薄いと、収束電圧へしきい値電圧を飽和させるのに必要な時間が短くなるか、または同じ時間でしきい値電圧を飽和するためにもっと低い負のゲート電圧が必要になる。
図16および図17は、しきい値電圧対時間のグラフであり、電荷捕獲構造内の電荷の分布を変えるバイアスに応じてのメモリ・セルの収束行動を示す。メモリ・セルは、0.5μm/0.38μmのL/W寸法を有する。
図16について説明すると、プログラムおよび消去サイクルを全然経験していないメモリ・セルのしきい値電圧は、電荷捕獲層にファウラー・ノルドハイム・トンネル効果(Fowler−Nordheim tunneling)により異なる量の電子を追加することにより、5つのトレース1610、1620、1630、1640および1650のしきい値レベルからスタートして図に示すように種々の程度に上昇する。これらの電子を追加した後で、トレース1610のメモリ・セルは約5.3Vのしきい値電圧を有し、トレース1620のメモリ・セルは約3.0Vのしきい値電圧を有し、トレース1630のメモリ・セルは約2.4Vのしきい値電圧を有し、トレース1640のメモリ・セルは約2.0Vのしきい値電圧を有し、トレース1650のメモリ・セルは約1.5Vのしきい値電圧を有する。このグラフは、ソース、基板およびドレインをアースした状態で−21Vの負の電圧をゲートに供給した場合の、時間に対するこれらのメモリ・セルのしきい値電圧の変動を示す。トレース1610、1620、1630、1640および1650に対応するメモリ・セルは、すべて電荷平衡動作を誘起するための約1秒の負のゲート・バイアスの供給を受けた後で、約3.9Vの共通の収束電圧の方向に収束する。
図17について説明すると、4つのトレース1710、1720、1730および1740のメモリ・セルのしきい値電圧は、チャネル・ホット電子注入およびホット・ホール注入を含むホット・キャリヤ充電により確立される。トレース1710のメモリ・セルのしきい値電圧は約4.9Vである。トレース1720のメモリ・セルのしきい値電圧は約4.4Vである。トレース1730のメモリ・セルのしきい値電圧は約3.3Vである。トレース1740のメモリ・セルのしきい値電圧は約3.1Vである。このグラフは、ソース、基板およびドレインをアースした状態で−21Vの負の電圧をゲートに供給した場合の、時間に対するこれらトレース1710、1720、1730および1740のメモリ・セルのしきい値電圧の変動を示す。トレース1710、1720、1730および1740に対応するメモリ・セルは、すべて電荷平衡動作を誘起するための約1秒の負のゲートFNバイアス供給を受けた後で、約3.7Vの共通の収束電圧の方向に収束する。
図16および図17は、異なる値へのメモリ・セルのしきい値電圧の変化を含む種々のタイプの電荷移動にもかかわらず、電子注入電流および電子排出電流を誘起するのに十分なバイアスの供給、およびそうでない場合には、セルが消去しにくくなるか信頼できなくする捕獲ホールおよび電子が低減する間の、電荷の分布の平衡、メモリ・セルのしきい値電圧のその収束電圧への戻りを示す。他の実施形態の場合には、収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を短縮するために、もっと高いゲート電圧が供給され、または収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を長くするために、もっと低いゲート電圧が供給される。
図18は、しきい値電圧対時間のグラフであり、異なるチャネルの長さを有するメモリ・セルの収束行動を示す。トレース1810および1820に対応するメモリ・セルのチャネルの長さは0.38μmであり、トレース1830および1840に対応するメモリ・セルのチャネルの長さは0.50μmである。トレース1820および1840のメモリ・セルのしきい値電圧は、電荷捕獲構造に追加されたチャネル・ホット電子により上昇する。トレース1820のメモリ・セルのしきい値電圧は約5.2Vに上昇する。トレース1840のメモリ・セルのしきい値電圧は約5.6Vに上昇する。トレース1810および1830に対応するメモリ・セルは、プログラムおよび消去サイクルを全然経験しない。このグラフは、ソース、基板およびドレインをアースした状態で−21Vの負の電圧をゲートに供給した場合の、時間に対するこれらトレース1810、1820、1830および1840のメモリ・セルのしきい値電圧の変動を示す。トレース1830および1840に対応するメモリ・セルは、約3.8Vの共通の収束電圧の方向に飽和する。トレース1810および1820に対応するメモリ・セルは、約3.5Vの共通の収束電圧の方向に飽和する。図18は、同じチャネルの長さを持つメモリ・セルが、電荷の分布を変化させるバイアスの供給に応じて、共通の収束電圧の方向に飽和する状態を示す。図18は、チャネルの長さが異なるメモリ・セルが、電荷の分布を変化させるバイアスの供給に応じて、異なる収束電圧の方向に飽和する状態を示す。しかし、チャネルの長さの違いは、収束電圧の違いの主な原因ではないので、アレイを横切るチャネルの長さの変動のアレイ内の目標しきい値電圧分布に対する影響は無視できる程度のものである。
例えば、参照番号1850が示すチャネル・ロールオフ効果は、もっと低いしきい値電圧およびもっと低い収束電圧を有するチャネルの長さが短いメモリ・セルに影響を与える。それ故、メモリ・セルのチャネルの長さをもっと短くすると、電荷の分布を変えるバイアスの供給に応じて、メモリ・セルのしきい値電圧および収束電圧が低減する。同様に、メモリ・セルのチャネルの長さを長くすると、電荷の分布を変えるバイアスの供給に応じて、メモリ・セルのしきい値電圧および収束電圧が高くなる。他の実施形態の場合には、収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を短縮するために、もっと高いゲート電圧が供給され、または収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を延長するために、もっと低いゲート電圧が供給される。また、目標収束しきい値は、異なる仕事関数を有するゲート材料を選択することにより変えることができる。この場合、もっと高い仕事関数を有する材料は、収束しきい値を低減する傾向がある。また、収束しきい値は、頂部酸化物および底部酸化物のうちの一方のトンネリングを助長する頂部酸化物および底部酸化物材料を選択することにより変えることができる。この場合、頂部酸化物内の助長トンネリングは、収束しきい値を低減する傾向があり、その逆も真である。
図19も図20も、メモリ・セル内で達成できるしきい値電圧を維持する際に、電荷の分布を平衡させるバイアスの効果を示す。
図19は、電荷の分布が規則的に変化する多重ビット・メモリ・セルのしきい値電圧対プログラムおよび消去サイクル回数のグラフである。第1のビットがプログラムされ、トレース1910(塗りつぶしてあるドット)においては、第1のビットが読み出され、トレース1920(塗りつぶしてないドット)においては、第2のビットが読み出される。第2のビットがプログラムされ、トレース1930(塗りつぶしてある三角)においては、第1のビットが読み出され、トレース1940(塗りつぶしてない三角)においては、第2のビットが読み出される。トレース1950(塗りつぶしてある正方形)においては、第1のビットが消去され、読み出される。トレース1960(塗りつぶしてない正方形)においては、第2のビットが消去され、読み出される。あるビットがプログラムされると、1マイクロ秒の間、ゲート電圧は11.5Vになり、ドレイン電圧/ソース電圧のうちの一方が5Vになり、ドレイン電圧/ソース電圧のうちの他方が0Vになり、基板が−2.5Vになる。プログラミング中、チャネル始動二次電子(CHISEL)は、電荷捕獲構造内に移動する。あるビットが消去されると、1ミリ秒の間、ゲート電圧は−1.8Vになり、ドレイン電圧/ソース電圧のうちの一方が6Vになり、ドレイン電圧/ソース電圧のうちの他方が0Vになり、基板が0Vになる。消去中、ホット・ホールは、電荷捕獲構造内に移動する。消去サイクル中、電荷捕獲層内の電荷の平衡をとる傾向がある負のゲート・バイアスが、ゲート電圧が−21Vで、ソース、ドレインおよび基板がアースされた状態で50ミリ秒パルスの間メモリに供給される。図を見れば分かるように、しきい値電圧は、約100,000P/Eサイクル中、よい分布状態に維持される。
図20は、図19類似の多重ビット・メモリ・セルのしきい値電圧対プログラムおよび消去サイクル回数のグラフである。しかし、図19とは異なり、電荷の分布を変化させる負のゲートFNバイアスは、消去サイクル中、メモリ・セルに供給されない。その結果、電荷捕獲構造内の電荷からの干渉が、プログラムおよび消去サイクル中増大し、プログラムおよび消去サイクル中、しきい値電圧が増大する。第1のビットがプログラムされ、トレース2010(塗りつぶしてあるドット)内で第1のビットが読み出され、トレース2020(塗りつぶしてないドット)内で第2のビットが読み出される。第2のビットがプログラムされ、トレース2030(塗りつぶしてある三角)内で第1のビットが読み出され、トレース2040(塗りつぶしてない三角)内で第2のビットが読み出される。トレース2050(塗りつぶしてある正方形)内で、第1のビットが消去され、読み出される。トレース2060(塗りつぶしてない正方形)内で、第2のビットが消去され、読み出される。10回未満のプログラムおよび消去サイクル中に、両方の消去およびプログラム動作の後のしきい値電圧は有意に上昇し、500回のプログラムおよび消去サイクルの後で、本明細書に記載する電荷平衡動作を行わない場合の消去動作の後のメモリ・セルのしきい値電圧は、1V以上上昇する。
図19も図20も、メモリ・セル内の電荷の分布を平衡させる傾向があるバイアスを供給すると、消去およびプログラム動作両方の後で、メモリ・セル内で達成できるしきい値電圧による干渉が低減するか根絶することを示す。他の実施形態の場合には、収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を短縮するために、もっと高いゲート電圧が供給され、または収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を長くするために、もっと低いゲート電圧が供給される。他の実施形態の場合には、しきい値電圧が収束電圧に近づく程度を変化させるために、負のゲート電圧を供給する時間を長くしたり、短くしたりする。
図21は、しきい値電圧対保持時間の変化のグラフであり、電荷の分布を平衡させる傾向がある一定の負のゲート・パルスを供給した場合および供給しなかった場合の、メモリ・セルを比較するためのものである。トレース2110、2120、2130および2140のメモリ・セルは、すべて10,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験する。しかし、一括してトレース2125と呼ぶトレース2110および2120のメモリ・セルの消去サイクル中、メモリ・セル内の電荷の分布を変化させる負のゲート・パルスが供給される。一括してトレース2145と呼ぶトレース2130および2140のメモリ・セルの場合には、メモリ・セルに負のゲート・パルスは供給されない。しきい値内の大きな変化はデータ保持時間がもっと短いことを示しているので、このグラフは、電荷の分布を平衡させるこの動作が、メモリ・セルのデータ保持を改善することを示す。保持試験中、−7Vの負のゲート電圧がトレース2110および2130のメモリ・セルのゲートに供給され、−9Vの負のゲート電圧がトレース2120および2140のメモリ・セルのゲートに供給される。トレース2125間の電圧応力の増大により、トレース2120のメモリ・セルの保持時間はトレース2110のメモリ・セルの保持時間より短くなり、同様に、トレース2145間で、トレース2140のメモリ・セルの保持時間はトレース2130のメモリ・セルの保持時間より短くなる。
図22は、ホット・ホール注入電流、Eフィールド援用電子注入および排出電流を組合わせることにより、メモリ・セルのしきい値電圧を低減し、電荷捕獲層内の電荷の分布を平衡させるハイブリッド・バイアス消去手順を含む電荷捕獲メモリ・セルの略図である。基板は、n+ドーピング領域2250および2260、およびn+ドーピング領域2250および2260の間の基板内のpドーピング領域2270を含む。メモリ・セルの残りの部分は、基板上の酸化物構造2240、酸化物構造2240上の電荷捕獲構造2230、電荷捕獲構造2230上のもう1つの酸化物構造2220、および酸化物構造2220上のゲート2210を含む。−21Vの電位がゲート2210に印加される。3Vの電位がソース2250およびドレイン2260に印加される。基板2270はアースされている。このハイブリッド・バイアス装置中、複数の電荷移動が起こる。ある電荷移動の場合には、ホット・ホールは、ソース2250およびドレイン2260から電荷捕獲構造2230内に移動し、それによりメモリ・セルのしきい値電圧を低減する。他の電荷移動の場合には、電子2233は、ゲート2210から電荷捕獲構造2230へ移動する。
さらに他の電荷移動の場合には、電子2273は、電荷捕獲構造2230からソース2250、基板2270およびドレイン2260に移動する。ゲート2210から電荷捕獲構造2230への電子2233の移動、および電荷捕獲構造2230からソース2250、基板2270およびドレイン2260への電子2273の移動の両方は、ゲートから遠ざかる方向への電子の移動の例である。供給した電位電圧は、メモリ・セルのサイズおよびメモリ・セル内の構造、使用する材料、目標しきい値電圧等を考慮に入れて、特定の実施形態に適合するように変化する。すでに説明したように、電荷捕獲層から基板への電子排出電流は、チャネルのほぼ全長を横切って延びていて、電荷捕獲構造内の電荷の分布を平衡させる傾向がある。ソースおよびドレイン領域に近い基板からのホット・ホール注入電流は、Eフィールド援用トンネリングだけの場合と比較すると、セルのしきい値の変化速度を速くする傾向があり、そのため消去時間が速くなる。
図23は、しきい値電圧対時間のグラフであり、異なるハイブリッド・バイアスとメモリ・セルを比較するためのものである。ソースおよびドレインがアース電位の状態で、負のゲート電荷平衡バイアスがトレース2310のメモリ・セルに供給される。メモリ・セルのしきい値電圧を低減し、同時に電荷捕獲層内の電荷の分布を平衡させる傾向があるハイブリッド・バイアスが、トレース2320、2330、2340および2350のメモリ・セルに供給される。トレース2310、2320、2330、2340および2350のメモリ・セルの場合には、−21Vの負のゲート電圧がゲートに供給され、基板がアースされる。トレース2310のメモリ・セルの場合には、0Vがソースおよびドレインに供給される。トレース2320のメモリ・セルの場合には、2.5Vがソースおよびドレインに供給される。トレース2330のメモリ・セルの場合には、3Vがソースおよびドレインに供給される。トレース2340のメモリ・セルの場合には、4Vがソースおよびドレインに供給される。トレース2350のメモリ・セルの場合には、5Vがソースおよびドレインに供給される。図23は、もっと高い電圧をソースおよびドレインに供給した場合、もっと多くのホールがソースおよびドレインから電荷捕獲構造へ移動し、しきい値電圧をもっと急速に低減する様子を示す。
それ故、パルス中にホット・ホール注入電流、電子注入電流および電子排出電流を一緒に誘起するハイブリッド・バイアスは、もっと短い消去パルスにより消去時間を短縮するために使用することができる。ホット・ホール注入電流がない場合には、例えば、図23の例示としてのセル内でしきい値電圧の収束を確立するには、0.5乃至1.0秒程度のパルスが必要になる。ソースおよびドレイン上に対称的に供給した3Vにより誘起したホット・ホール注入電流がある場合には、図23の例示としてのセル内で約1乃至50ミリ秒以内に収束が行われる。他の実施形態の場合には、収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を短縮するために、もっと高いゲート電圧が供給され、または収束電圧にしきい値電圧を飽和させるために必要な時間を長くするために、もっと低いゲート電圧が供給される。他の実施形態の場合には、しきい値電圧が収束電圧に近づく程度を変化させるために、負のゲート電圧を供給する時間を長くしたり、短くしたりする。他の実施形態の場合には、メモリ・セルのしきい値電圧を低減するのにかかる時間の長さを変化させるために、ソース電圧およびドレイン電圧を変化させる。
図24および図25は、メモリ・セルのしきい値電圧の低減前後の、電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させることにより電荷捕獲メモリ・セルを動作し、平衡をとる傾向にある代表的なプロセスである。
図24の代表的なプロセスは、プログラムおよび消去サイクルを全然経験していない新しいセル2410によりスタートする。ステップ2420および2430において、メモリ・セルはプログラムされ、消去される。いくつかの実施形態の場合には、最初のプログラムおよび消去サイクルの前に、電荷捕獲層の電荷の分布を平衡させる傾向がある動作が実行される。ステップ2440において、プログラムおよび消去サイクル後に、電荷捕獲層内の電荷の分布を平衡させる傾向がある動作が実行される。その後で、このプロセスは、他のプログラムおよび消去サイクルにより反復される。それ故、図24の代表的なプロセスの場合には、1回のプログラムおよび消去サイクルの後で、電荷捕獲層内の電荷の分布を平衡させる傾向がある動作が実行される。いくつかの実施形態の場合には、電荷捕獲層の電荷の分布を平衡させる傾向がある動作は各プログラムおよび消去サイクル後に実行される。
図23の代表的なプロセスは、図24の代表的なプロセスに類似している。図25の代表的なプロセスも、プログラムおよび消去サイクルを全然経験していない新しいセル2510によりスタートする。しかし、電荷捕獲層2525内の電荷の分布を変化させ、平衡させる傾向がある動作は、メモリ・セル2520の消去の後ではなく、メモリ・セル2520のプログラミングおよびメモリ・セル2530の消去の間に行われる。いくつかの実施形態の場合には、最初のプログラムおよび消去サイクルの前に、電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させ、平衡させる傾向がある動作が行われる。
図26は、メモリ・セルのしきい値電圧を低減する一方で、同時に電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させるハイブリッド・バイアスを供給することにより、電荷捕獲メモリ・セルを動作するための代表的なプロセスである。図26の代表的なプロセスも、プログラムおよび消去サイクルを全然経験していない新しいセル2610によりスタートする。ステップ2620において、メモリ・セルはプログラムされる。ステップ2630において、プログラム動作の後で、ハイブリッド・バイアスがメモリ・セルに供給される。ハイブリッド・バイアスは、同時にメモリ・セルのしきい値電圧を低減し、電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させる。いくつかの実施形態の場合には、最初のプログラムおよび消去サイクルの前に、電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させる動作が行われる。
いくつかの実施形態の場合には、図24、図25および図26の代表的なプロセスの一部が結合される。一実施形態の場合には、メモリ・セル内の電荷の分布は、メモリ・セルの消去の前後で変化する。種々の実施形態の場合には、ハイブリッド・バイアスが、メモリ・セルの消去の前または後でメモリ・セルに供給される。さらに他の実施形態の場合には、メモリ・セル内の電荷の分布は、メモリ・セルにハイブリッド・バイアスを供給する前および後の両方で変化する。
電荷捕獲メモリ・デバイス(NROMデバイスまたはSONOSデバイスなど)の新しい消去法が提案されている。このデバイスは、最初、ゲート注入(−Vg)により消去状態に「リセット」される。プログラミングは、チャネル・ホット電子(CHE)、チャネル始動二次ホット電子(CHISEL)注入、FNトンネリング、パルス始動基板ホット電子(PASHEI)または他の手順のような多くの方法で行うことができる。消去は、バンド・ツウ−バンド・トンネリング強化ホット・ホール(BTBTHH)注入(通常、NROMデバイスで使用するような)、SONOSデバイスで適用される負のFNトンネリング、または他の方法で行われ、セクタ消去動作として適用される。セクタ消去動作中、追加のチャネル消去動作(負のゲート電圧、正の基板電圧または両方による)が適用され、このチャネル消去動作は、電荷捕獲構造内の電荷の分布を平衡させる傾向がある。このチャネル消去方法は、自己収束消去機構を提供する。このチャネル消去方法は、過度消去セルおよび消去の難しいセルの両方を同時に補償する電荷平衡方法としての働きをする。この電荷平衡技術により、消去状態目標しきい値電圧Vtの分布を狭くすることができる。さらに、酸化物または窒化物内のホール・トラップは、ゲートから放出された電子により中和することができる。それ故、電荷平衡方法は、また、メモリ・セルに対するホット・ホールによる損傷を低減する。それ故、電荷平衡技術とホット・ホール消去方法とを組合わせることにより、優れた耐久特性および信頼特性を得ることができる。
電荷平衡/消去動作は、消去性能を改善するために、セクタ消去動作中、いつでもまたは任意の順序で適用することができる。別の方法の場合には、接合バイアスを少しオンにして、チャネル消去中にホット・ホール注入を導入する。これはチャネル消去とホット・ホール消去とが同時に起こることを意味する。ホット・ホール消去とチャネル消去とを組合わせると、P/Eウィンドウ特性および信頼特性が改善される。
本発明の電荷平衡/消去方法は、電荷の漏洩を遅らせるのに十分な厚さの底部酸化物を含むNROM類似のデバイスに適用することができる。電荷平衡/消去特性は、Vtロールオフ効果により、最初のVtの違いしか有していない種々のチャネル長さに一定の傾向を示す。電荷平衡動作のために使用する負のゲートFNチャネル・トンネリングは、一次元トンネリング機構でありチャネルを横切ってほぼ対称であるのでセルの横の寸法に依存しない。それ故、本発明の電荷平衡/消去方法を使用すると、NROMタイプ・デバイスの重要な寸法のスケーラビリティ、信頼性および耐久性が改善される。この技術は、プログラム手順、または図27に示すように、メモリ・セル内で高しきい値状態を確立することができる他の手順と一緒に使用される。この手順は、再充填動作を含む。再充填動作の場合、高しきい値状態を誘起するためにセルに最初バイアスがかけられ、次に、電子を電荷捕獲構造の浅いトラップから放出させることにより、しきい値を低減する傾向がある電荷平衡パルスが供給され、次に、電荷捕獲構造内に電子注入を誘起するために第2のパルスにより負の電荷により「再充填」される。
図27の場合には、プログラム手順は、プログラム・コマンドによりスタートする(ブロック2700)。発見的に、この時点で、プログラム再試行手順で使用するために指数nがゼロに設定され、指数mが再充填手順をカウントする際に使用するためにゼロに設定される。いくつかの実施態様のプログラム・コマンドは、通常、業界内のフラッシュ・メモリ・デバイス用のバイト動作に対応する。プログラム・コマンドに応じて、バイアス手順がスタートする。ある実施形態の場合には、バイアス手順の最初の動作は、プログラム動作を受ける電子注入メモリ・セルを誘起するバイアス装置を適用することである(ブロック2701)。例えば、チャネル始動二次電子注入が第1のバイアス装置で誘起される。これにより、プログラミング中のセル内の電荷捕獲構造の一方の側の上で電子注入が行われる。電子注入バイアス装置を適用した後で、状態機械または他のロジックは、プログラム確認動作により各セルに対するプログラム動作が成功したかどうかを判断する。それ故、次のステップにおいて、アルゴリズムは、メモリ・セルが確認動作をパスしたかどうかを判断する(ブロック2702)。セルが確認をパスしない場合には、指数nは増分増大し(ブロック2703)、アルゴリズムは、指数が再試行の所定の最大回数Nに達したかどうかを判断する(ブロック2704)。
確認をパスしないで、再試行の最大回数が実行された場合には、この手順は失敗で終わる(ブロック2705)。ブロック2704において再試行の最大回数が実行されていなかった場合には、手順はブロック2701に戻り、電子注入バイアス装置が再試行される。ブロック2702において、メモリ・セルは、確認をパスした場合には、次に、アルゴリズムは、指数mがその最大値Mに達しているかどうかを判断することにより、指定の回数の再充填サイクルが実行されたかどうかを判断する(ブロック2706)。指数mがMに等しくない場合には、浅いトラップ内の電子の電子排出電流を助長排出させる再充填アルゴリズム用の適応した電荷平衡パルスが、図1(B)のところで説明したように供給される(ブロック2707)。電荷平衡バイアス動作は、例えば、約1ミリ秒のような約10ミリ秒未満の長さの負のゲート電圧パルスを含む。このようなパルスは、浅いエネルギー・トラップ内の電子をチャネル内に排出する傾向がある。あっても非常に小さい電子注入が誘起される。何故なら、セルは、再充填サイクル中、負の電荷の比較的高い濃度を有するからである。電荷平衡バイアス動作後に、アルゴリズムは、指数mを増分増大し(ブロック2708)、戻ってブロック2701において電子注入を誘起するバイアス装置を2回再適用する。メモリ・セルが所定の回数の再充填動作を経験している場合には、アルゴリズムは終了する(ブロック2709)。
この技術の実施形態は、デバイス上の任意のプログラムおよび消去サイクルの前、または図27のところで説明したプログラミング動作の前に適用する、図27のところで説明した電荷平衡パルスを含む。また、この技術の実施形態は、プログラム動作中、図27のところで説明したような再充填手順を含む、上記図4、図5、図11および図24乃至図26に示すアルゴリズムを実行するステップを含む。
図28および図29は、図27の再充填動作の動作を説明するためのデータを示すグラフである。この場合、プログラム・バイアス装置は、チャネル始動二次電子CHISEL注入電流を誘起する。データは、約3.8ボルトのしきい値電圧を確立するために、p型ポリシリコン・ゲートを含むNROM類似のメモリ・セル上で、(ドレイン、ソースおよび基板を約1秒間ゼロボルトにし、−21ボルトのゲート電圧で)電荷平衡パルスを最初に実行することにより生成された。次に、多数の再充填サイクルを適用した。各再充填サイクルは、(ドレイン、ソースおよび基板を約1ミリ秒間ゼロボルトにし、−21ボルトのゲート電圧で)CHISEL注入電流に約5.3ボルトにメモリ・セルのしきい値に設定するバイアス装置を適用するステップを行い、その後の短い電荷平衡パルスを印加するステップを含む。
図28は、再充填動作の連続サイクル中の5つの電荷平衡パルスの時間対しきい値電圧のグラフである。しきい値電圧は、トレース2800上の第1の1ミリ秒の電荷平衡パルス後に、約5.3ボルトから約4.9ボルトに下がる。トレース2801上の次の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第2の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.1ボルトに下がる。トレース2802上の第3の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第3の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.2ボルトに下がる。トレース2803上の第4の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第4の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.22ボルトに下がる。トレース2804上の第5の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第5の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.23ボルトに下がる。
図29は、図28のデータと同じデータのグラフであり、それぞれに対するしきい値電圧の低減が連続的な再充填サイクルであることを示す。それ故、最初の再充填サイクル中、しきい値電圧は約5.3ボルトから約4.9ボルトに下がる。第2の再充填サイクル中、しきい値電圧は約5.1ボルトに下がる。第5の再充填サイクルにより、再充填サイクルの電荷平衡パルス中のしきい値電圧の変化は、捕獲電子のエネルギー状態のスペクトル・ブルー・シフトにより飽和し始める。そのため短い電荷平衡パルス中の電荷のロスは低減する。
図30および図31は、図27の再充填動作の動作を説明するためのデータを示すグラフである。この場合、プログラム・バイアス装置は、正のゲート電圧注入電流によりチャネルFNトンネリング電流を誘起する。データは、約3.8ボルトのしきい値電圧を確立するために、p型ポリシリコン・ゲートを含むNROM類似のメモリ・セル上で、(ドレイン、ソースおよび基板を約1秒間ゼロボルトにし、−21ボルトのゲート電圧で)電荷平衡パルスを最初に実行することにより生成された。次に、多数の再充填サイクルを適用した。各再充填サイクルは、(ドレイン、ソースおよび基板を約4ミリ秒間ゼロボルトにし、−21ボルトのゲート電圧で)チャネルFNトンネリング電流に、メモリ・セルのしきい値を約5.3ボルトに設定するバイアス装置を適用するステップを行い、その後の短い電荷平衡パルスを印加するステップを含んでいた。
図30は、再充填動作の連続サイクル中の5つの電荷平衡パルスの時間対しきい値電圧のグラフである。しきい値電圧は、トレース2800上の第1の4ミリ秒の電荷平衡パルス後に、約5.3ボルトから約5.05ボルトに下がる。トレース2801上の次の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第2の4ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.16ボルトに下がる。トレース2802上の第3の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第3の4ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.22ボルトに下がる。トレース2803上の第4の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第4の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.22ボルトに下がる。トレース2804上の第5の再充填サイクルにおいては、しきい値電圧は、第5の1ミリ秒の電荷平衡パルスの後で、約5.3ボルトから約5.25ボルトに下がる。
図31は、図30のグラフと同じデータのグラフであり、それぞれに対するしきい値電圧の下降が連続的再充填サイクルであることを示す。それ故、最初の再充填サイクル中、しきい値電圧は約5.3ボルトから約5.05ボルトに下がる。第2の再充填サイクル中、しきい値電圧は約5.16ボルトに下がる。第5の再充填サイクルにより、再充填サイクルの電荷平衡パルス中に、しきい値電圧は捕獲した電子のエネルギー状態のスペクトル・ブルー・シフトのために飽和し始め、そのため短い電荷平衡パルス間の電荷のロスは低減する。
図32は、再充填処理を行った場合、および再充填処理を行わなかった場合のセルの保持データを示す。データは、10,000回のプログラムおよび消去サイクルを経験し、その結果ホット・ホール損傷を起こしたデバイスの性能を示す。トレース3200上に示すように、再充填を行わなかったデバイスにおいては、約150℃でベーキングを行った後のしきい値の低下は0.5ボルトを超え、約100万秒の保持時間に対応する。トレース3201上に示す再充填を行ったデバイスにおいては、しきい値の低下は同じベーキング時間内で0.3ボルトより小さい。
図33は、本発明の技術に関連するコンセプトを示す電荷捕獲メモリ・セルの簡単なエネルギー・レベル図である。そのため、レベル図においては、第1の領域3300は基板内のチャネルに対応する。第2の領域3301は、通常、二酸化珪素を含む底部誘電体に対応する。第3の領域3302は、通常、窒化珪素を含む電荷捕獲層に対応する。第4の領域3303は、通常、二酸化珪素を含む頂部誘電体に対応する。第5の領域3304は、p型ポリシリコンまたは本技術の実施形態の他の比較的高い仕事関数の材料を含むゲートに対応する。すでに説明したように、比較的高い仕事関数の材料がゲートで使用され、そのため電子3305に対する注入バリア3306は、二酸化珪素の頂部誘電体を含むn型ポリシリコン・ゲートに対する注入バリアよりも高い。
図33に示す仕事関数3307は、電子をゲート材料の伝導帯から自由電子レベルに移動するエネルギー量に対応する。図33も、電荷捕獲層内の電子3308および3309それぞれのための浅いトラップおよび深いトラップを示す。図27のところで説明した短い電荷平衡パルスは、深いトラップ内の電子3309を排出する前に、浅いトラップ内の電子3308を排出する傾向がある。深いトラップ内の電子3309は、電荷の漏洩をもっと強く防止し、もっと優れた電荷保持特性を示す。再充填動作を行う実施形態の場合には、直接トンネル効果を防止するために、好適には底部酸化物は3ナノメートル以上の厚さを有することが好ましい。また、頂部誘電体および底部誘電体用の材料としては、例えば、AlおよびHfOを含む他の誘電率の高い材料を使用することもできる。同様に、他の材料も電荷捕獲構造用に使用することができる。
負の電荷平衡動作は、アレイ上および多数のプログラムおよび消去サイクル上で、しきい値電圧の安定な分布を維持する自己収束しきい値電圧特性を有する。さらに、底部誘電体内のホット・ホール損傷が少ないので、優れた信頼特性が得られる。
今まで詳細に説明してきた技術および例を参照しながら本発明を開示してきたが、これらの例は説明のためのものであって、本発明を制限するものでないことを理解されたい。当業者であれば種々の修正および組合わせを容易に思い付くことができると思うが、そのような修正および組合わせも本発明の精神および特許請求の範囲内に含まれる。
任意のプログラムおよび消去サイクルの前の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 任意のプログラムおよび消去サイクル前の追加電荷の平衡分布の場合の、図1(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 複数のプログラムおよび消去サイクル後の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 電荷の分布を平衡させた後の図2(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 電荷の分布を平衡させた後の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 チャネル・ホット電子注入を受ける図3(A)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 バンド・ツウ・バンド・トンネリング・ホット・ホール注入を受ける図3(B)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 電荷の分布を平衡させる図3(C)の電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 複数のプログラムおよび消去サイクル後の電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的なプロセスである。 任意のプログラムおよび消去サイクル前に電荷捕獲メモリ・セルへ電荷を追加し、多重プログラムおよび消去サイクル後に電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的プロセスである。 しきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフであり、電荷の分布の変化の前後のメモリ・セルのしきい値電圧を比較するためのものである。 しきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフであり、電荷の分布の変化の後のメモリ・セルのしきい値電圧が一定であることを示す。 しきい値電圧対プログラムおよび消去動作の回数のグラフであり、電荷の分布に変化があった場合およびなかった場合に、しきい値電圧を低減した際の消去動作の効率を比較するためのものである。 デルタしきい値電圧対保持時間のグラフであり、任意のプログラムおよび消去サイクルを経験しないプログラムしたメモリ・セルと多くのプログラムおよび消去サイクルを受けるメモリ・セルとを比較するためのものである。 デルタしきい値電圧対保持時間のグラフであり、任意のプログラムおよび消去サイクルの前であるが、異なる数のプログラムおよび消去サイクルを経験した後の追加電荷を有するメモリ・セルを比較するためのものである。 任意のプログラムおよび消去サイクル前に電荷捕獲メモリ・セルへ電荷を追加し、プログラムおよび消去サイクルが起こる可能性がある時間間隔後に電荷捕獲メモリ・セル内の電荷の分布を変化させるための代表的プロセスである。 本発明のある実施形態による集積回路の簡単なブロック図である。 平衡パルスを含む消去プロセスのフローチャートである。 平衡パルスを含む他の消去プロセスのフローチャートである。 しきい値電圧対時間のグラフであり、種々のゲート電圧での異なる飽和速度を比較するためのものである。 しきい値電圧対時間のグラフであり、電荷捕獲構造内の電荷の分布を変化させるバイアスによるメモリ・セルの収束行動を示す。 しきい値電圧対時間のグラフであり、電荷捕獲構造内の電荷の分布を変化させるバイアスによるメモリ・セルの収束行動を示す。 しきい値電圧対時間のグラフであり、異なるチャネルの長さを有するメモリ・セルの収束行動を示す。 電荷の分布の規則的な変化による、多重ビット・メモリ・セルのしきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフである。 電荷の分布の変化が規則的でない、多重ビット・メモリ・セルのしきい値電圧対プログラムおよび消去サイクルの回数のグラフである。 デルタしきい値電圧対保持時間のグラフであり、電荷の分布に規則的な変化がある場合およびない場合のメモリ・セルを比較するためのものである。 同時にメモリ・セルのしきい値電圧を低減し、また電荷捕獲層内の電荷の分布を変化させる、ハイブリッド・バイアスを含む電荷捕獲メモリ・セルの略図である。 しきい値電圧対時間のグラフであり、ハイブリッド・バイアスが異なるメモリ・セルを比較するためのものである。 メモリ・セルのしきい値電圧の低減前後の電荷捕獲層内の電荷の分布の変化により、メモリ・セルを動作するための代表的なプロセスである。 メモリ・セルのしきい値電圧の低減前後の電荷捕獲層内の電荷の分布の変化により、メモリ・セルを動作するための代表的なプロセスである。 メモリ・セルのしきい値電圧を低減している場合に、電荷捕獲層内の電荷の分布を同時に変化させるハイブリッド・バイアスの供給によりメモリ・セルを動作するための代表的プロセスである。 上記技術の実施形態による再充填サイクルによるプログラム動作のフローチャートである。 再充填サイクルによるプログラム動作のある実施形態のための電荷平衡パルスのしきい値電圧対消去時間のグラフである。 図28のデータに対して使用するプログラム動作の実施形態のしきい値電圧対再充填サイクルのグラフである。 再充填サイクルによるプログラム動作のある実施形態のための、電荷平衡パルスのしきい値電圧対消去時間のグラフである。 図30のデータに対して使用するプログラム動作の実施形態のしきい値電圧対再充填サイクルのグラフである。 再充填動作によりプログラムしたデバイス、および再充填動作を行わないでプログラムしたデバイスのデータ保持特性を示すグラフである。 本発明で適用されるコンセプトを示す、電荷捕獲メモリ・セルの簡単なエネルギー・レベル図である。
符号の説明
110,210 ゲート
120 頂部誘電構造
130,230,330 電荷捕獲構造
131,231,232,331,333,335 電子
140 底部誘電構造
150,160,250,260,350,360 n+ドーピング領域
170,270,370 pドーピング領域
150,250,350 ソース
160,260,360 ドレイン
170,270,370 基板
220,240,320,340 酸化物構造
250,260 n+ドーピング領域
333 ホール
610,620,710,720,810,820,920,930,1010,1020,1030 データ・ポイント
630,640,650,660 データ・セット
670 ライン
1110 メモリ・セル
1200 メモリ・アレイ
1201 行デコーダ
1203 列デコーダ
1204 ビット線
1207 データ・バス
1208 バイアス装置供給電圧
1209 バイアス装置状態機械
1211 データ・イン・ライン
1212 データ・アウト・ライン
1250 集積回路

Claims (48)

  1. ゲートと、基板領域内のソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域とドレイン領域との間の前記基板内のチャネルとを有し、前記ゲートと前記チャネルとの間に頂部誘電体と、電荷捕獲構造と、底部誘電体とを含むメモリ・セルを動作させるための方法であって、前記方法は、
    第1のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を低減させ、
    第2のバイアス機構により、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間平衡電荷トンネリングを誘起させることにより前記メモリ・セル内で低しきい値状態を確立するため第1の手順を適用するステップと、
    第3のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を増大させ前記メモリ・セル内で高しきい値状態を確立するため第2の手順を適用するステップと、
    電荷平衡バイアス機構により、前記第1及び第2の手順を踏んだ後に、前記電荷捕獲構造内の電荷分布の平衡をとるための第3の手順を適用するステップとを含み、
    前記第2のバイアス機構は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、前記平衡電荷トンネリングを誘起するための第1のパルスを印加し、
    前記第1のバイアス機構は、前記第2のバイアス機構による前記第1のパルスの後に前記電荷捕獲構造へのホット・ホール注入を行う第2のパルスを印加することを特徴とする方法。
  2. 前記第1のバイアス機構は、バンド・ツウ・バンド・トンネリング誘起のホット・ホール注入を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記チャネルの前記領域内の前記基板にアースに近い電位を供給し、前記ソースおよびドレインにアースに近い電位を供給する一方で、負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記メモリ・セルのゲートに供給するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は前記チャネルの前記領域内の前記基板にアースに近い電位を供給し、前記ソースおよびドレインにアースに近い電位を供給する一方で、負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記メモリ・セルのゲートに供給するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記ゲートからの負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり1.0V+/−10%の大きさの値を有する前記メモリ・セルのチャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ゲートは、n型ポリシリコンより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ゲートは、4.25eVより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ゲートは、5eVより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 前記ゲートは、p型不純物でドーピングされたポリシリコンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は、3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、
    前記第1および第2の手順の任意のサイクルの前に、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は、3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、
    前記第1および第2の手順の任意のサイクルの前に、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 前記第1のパルスは100ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. 前記第1のパルスは50ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1のパルスは10ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1のバイアス機構は、前記チャネルの一方の側に近い第1の領域内でホット・ホール注入を行い、前記第2の手順は、前記第1の領域に重なっている第2の領域内で電子注入を行い、前記第のバイアス機構は、前記チャネルを横切って延び、前記第1および第2の領域と重なっている第3の領域内で、Eフィールド援用トンネリングを行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  18. 前記第1の手順は、前記第2のバイアス機構により第1のパルスを印加し、次に、前記第1のバイアス機構により前記第1のパルスの後で第2のパルスを印加し、確認動作を行い、前記確認動作が失敗した場合、前記第2のパルスを再度試みるステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  19. 前記第1の手順は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、平衡電荷トンネリングを誘起するための第1のパルスを印加し、次に、前記第1のバイアス機構により前記第1のパルスの後で第2のパルスを印加し、確認動作を行い、前記確認動作が成功した場合、前記第2のバイアス機構により第3のパルスを印加するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  20. 前記第のバイアス機構はチャネル・ホット電子注入を誘起することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  21. 前記第のバイアス機構はファウラー・ノルドハイム・トンネリング電流を誘起することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  22. 前記第のバイアス機構は、チャネル始動二次電子注入を誘起することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  23. 集積回路デバイスであって、
    基板と、
    前記基板上の複数のメモリ・セルであって、前記複数のメモリ・セルの各メモリ・セルがあるしきい値電圧を有し、電荷捕獲構造と、ゲートと、前記基板内のチャネルにより分離しているソース領域およびドレイン領域とを備え、前記ゲートと前記チャネルとの間に頂部誘電体、電荷捕獲構造および底部誘電体を含む複数のメモリ・セルと、
    前記複数のメモリ・セルに結合しているコントローラ回路と、を備え、前記コントローラ回路は、
    第1のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を低減させ、
    第2のバイアス機構により、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に平衡電荷トンネリングを誘起させることにより前記メモリ・セル内低しきい値状態を確立するため第1の手順を適用するロジックと、
    第3のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を増大させ、前記メモリ・セル内高しきい値状態を確立するため第2の手順を適用するロジックと、
    電荷平衡バイアス機構により、前記第1及び第2の手順を踏んだ後に、前記電荷捕獲構造内の電荷分布の平衡をとるための第3の手順を適用するロジックとを含み、
    前記第2のバイアス機構は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、前記平衡電荷トンネリングを誘起させるために第1のパルスを印加し、
    前記第1のバイアス機構は、前記第2のバイアス機構による前記第1のパルスの後に前記電荷捕獲構造へのホット・ホール注入を行う第2のパルスを印加することを特徴とするデバイス。
  24. 前記第1のバイアス機構は、バンド・ツウ・バンド・トンネリング誘起ホット・ホール注入を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  25. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  26. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記チャネルの前記領域内の前記基板にアースに近い電位を供給し、前記ソースおよびドレインにアースに近い電位を供給する一方で、負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記メモリ・セルのゲートに供給するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  27. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  28. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記チャネルの前記領域内の前記基板にアースに近い電位を供給し、前記ソースおよびドレインにアースに近い電位を供給する一方で、負の電圧を、前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記メモリ・セルのゲートに供給するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  29. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記第2のバイアス機構は、前記ゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり1.0V+/−10%の大きさの値を有する前記メモリ・セルのチャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  30. 前記ゲートは、n型ポリシリコンより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  31. 前記ゲートは、4.25eVより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  32. 前記ゲートは、5eVより高い仕事関数を有する材料を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  33. 前記ゲートは、p型不純物でドーピングされたポリシリコンを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  34. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体が、3ナノメートルより厚い実効酸化物厚さを有し、
    前記第1および第2の手順の任意のサイクルの前に、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.7ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  35. 前記頂部誘電体、前記電荷捕獲構造および前記底部誘電体は、結合した実効酸化物厚さを有し、前記底部誘電体は、3ナノメートル以下の実効酸化物厚さを有し、
    前記第1および第2の手順の任意のサイクルの前に、前記メモリ・セルのゲートからの負の電圧を前記結合した実効酸化物厚さの1ナノメートル当たり0.3ボルト以上の大きさの値を有する前記チャネルの前記領域内の前記基板に供給するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  36. 前記第1のパルスは100ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  37. 前記第1のパルスは50ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  38. 前記第1のパルスは10ミリ秒より短い長さを持つことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  39. 前記第1のバイアス機構は、前記チャネルの一方の側に近い第1の領域内でホット・ホール注入を行い、前記第2の手順は、前記第1の領域に重なっている第2の領域内で電子注入を行い、前記第のバイアス機構は、前記チャネルを横切って延び、前記第1および第2の領域と重なっている第3の領域内で、Eフィールド援用トンネリングを行うことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  40. 前記第1の手順は、前記第2のバイアス機構により第1のパルスを印加し、前記第1のバイアス機構により前記第1のパルスの後で第2のパルスを印加し、確認動作を行い、前記確認動作が失敗した場合、前記第2のパルスを再度試みるステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  41. 前記第1の手順は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、平衡電荷トンネリングを誘起するための第1のパルスを印加し、次に、前記第1のバイアス機構により前記第1のパルスの後で第2のパルスを印加し、確認動作を行い、前記確認動作が成功した場合、前記第2のバイアス機構により第3のパルスを印加するステップを含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  42. 前記第のバイアス機構は、チャネル・ホット電子注入を誘起することを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  43. 前記第のバイアス機構はファウラー・ノルドハイム・トンネル電流を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  44. 前記第のバイアス機構は、チャネル始動二次電子注入を含むことを特徴とする、請求項23に記載のデバイス。
  45. ゲートと、基板領域内のソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域とドレイン領域との間の前記基板内にチャネルとを有し、前記ゲートと前記チャネルとの間に頂部誘電体と、電荷捕獲構造と、底部誘電体とを含むメモリ・セルを動作させるための方法であって、前記方法は、
    第1のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を低減させ、
    第2のバイアス機構により、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間、平衡電荷トンネリングを誘起させることにより前記メモリ・セル内低しきい値状態を確立するため第1の手順を適用するステップと、
    第3のバイアス機構により、前記電荷捕獲構造内の負の電荷を増大させ、前記メモリ・セル内高しきい値状態を確立するため第2の手順を適用するステップと、
    電荷平衡バイアス機構により、複数の前記第1および第2の手順の後で、前記電荷捕獲構造の電荷分布の平衡をとるための第3の手順を適用するステップを含み、
    前記第2のバイアス機構は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、前記平衡電荷トンネリングを誘起するために第1のパルスを印加し、
    前記第1のバイアス機構は、前記第2のバイアス機構による前記第1のパルスの後に前記電荷捕獲構造へのホット・ホール注入を行う第2のパルスを印加することを特徴とする方法。
  46. 前記第1のパルスは100ミリ秒より短い長さを持ち、
    前記電荷平衡バイアス装置は、500ミリ秒より長いパルス間隔の間に、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、平衡電荷トンネリングを誘起するためのパルスを印加するステップを含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
  47. 前記第1のパルスは50ミリ秒より短い長さを持ち、
    00ミリ秒より長いパルス間隔の間に、前記電荷平衡バイアス装置は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、平衡電荷トンネリングを誘起するためのパルスを印加するステップを含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
  48. 前記第1のパルスは10ミリ秒より短い長さを持ち、
    00ミリ秒より長いパルス間隔の間に、前記電荷平衡バイアス装置は、前記ゲートと前記電荷捕獲構造との間、および前記電荷捕獲構造と前記チャネルとの間に、平衡電荷トンネリングを誘起するためのパルスを印加するステップを含むことを特徴とする、請求項45に記載の方法。
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