JP2001195890A - 不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回路 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回路

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JP2001195890A JP2000004091A JP2000004091A JP2001195890A JP 2001195890 A JP2001195890 A JP 2001195890A JP 2000004091 A JP2000004091 A JP 2000004091A JP 2000004091 A JP2000004091 A JP 2000004091A JP 2001195890 A JP2001195890 A JP 2001195890A
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memory cell
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Yasuaki Hirano
恭章 平野
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  • Non-Volatile Memory (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速の書き込みおよび小さいレイアウト面積
を実現する。 【解決手段】 複数のメモリセルは1以上のブロックに
分割され、各ブロック内のメモリセルは、同一の半導体
基体10上に設けられ、ソース14a・ドレイン14
b、浮遊ゲート16および制御ゲート18を有する電界
効果トランジスタによりそれぞれ構成され、それらのソ
ースが互いに電気的に接続されるように共通に繋がって
いる。書込み方式は、書き込み時に、制御ゲートに第1
の電圧を印加し、ドレインに第2の電圧を印加し、ソー
スに第3の電圧を印加し、半導体基体には第3の電圧よ
り低い電圧であってゼロまたは正の第4の電圧を印加す
るようにしている。なお、第1、第2、第3および第4
の電圧の値は互いに異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体メ
モリ装置の書込み方式および書込み回路に関し、特に、
2次電子による書き込みを用いる不揮発性半導体メモリ
装置の書込み方式および書込み回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に最も用いられている不揮
発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)として、ETO
X(EPROM Thin Oxide、インテルの登録商標)型不揮発
性半導体メモリがある。特公平6−82841号公報
(先行技術1)にこのタイプの不揮発性半導体メモリが
開示されている。図1を参照しながら、ETOX型不揮
発性半導体メモリのセル構成を説明する。この不揮発性
半導体メモリのセルは、基板10上にソース14aおよ
びドレイン14bが形成され、ソース14aとドレイン
14bの間のチャネル層14cの上には、トンネル酸化
膜15を介してフローティングゲート(浮遊ゲート)1
6が設けられ、さらにその上に、層間絶縁膜17を介し
てコントロールゲート(制御ゲート)18が形成されて
いる。
【0003】ETOX型不揮発性半導体メモリの動作原
理を以下に説明する。表1は、メモリセルの書き込み、
消去および読み出しの各モードにおいて、コントロール
ゲート18、ソース・ドレイン14および基板10に印
加する電圧を示す。
【0004】
【表1】
【0005】書き込み(プログラム)時において、書き
込みを行うメモリセルに対し、コントロールゲート18
に例えば10Vの電圧を、ソース14aに例えば0Vの
基準電圧を、ドレイン14bには例えば6Vの電圧を印
加する。これにより、チャネル層14cで1セル当たり
500μAの電流が流れ、ドレイン14bサイドにおけ
る電界の高い部分で、チャネルホットエレクトロン(以
下、CHEと呼ぶ)が発生する。CHEは、基本的には
チャネルを流れる電子で、高電界により発生するエネル
ギーの高い電子である。CHEがトンネル酸化膜のエネ
ルギー障壁を飛び越えてフローティングゲート16に注
入されることにより、メモリセルのしきい値が上昇す
る。なお、書き込みを行わないメモリセルのドレイン
は、基準電圧(例えば0V)にしておく。上記のように
書き込まれたメモリセルは、図2におけるプログラム状
態(a)のように3.5V以上のしきい値を有する。
【0006】消去(イレース)時においては、コントロ
ールゲート18に例えば−9Vの電圧、ソース14aに
例えば6Vの電圧を印加することで、ソース14aサイ
ドでフローティングゲート16から電子が引き抜かれ、
しきい値が低下する。この場合のしきい値状態は図2の
イレース状態(b)に当たり、消去が行われたメモリセ
ルのしきい値は2.0V以下となる。
【0007】上記のように書き込みまたは消去がなされ
たメモリセルの読み出しは、コントロールゲート18に
3Vの電圧、ドレイン14bに1Vの電圧を印加し、ソ
ース14aを0Vの電位にすることで行う。このような
電圧条件の下で、メモリセルに記憶されているデータが
書き込み状態の場合、メモリセルのしきい値が3.5V
以上であるためメモリセルには電流は流れず、データは
“0”と判定される。また、メモリセルに記憶されてい
るデータが消去状態の場合、メモリセルのしきい値が
2.0V以下であるためメモリセルに電流が流れ、デー
タは“1”と判定される。
【0008】以下に、図3を参照しながら、上記の書き
込み動作の詳細を説明する。図3は先行技術1による書
込み回路の構成を示す。
【0009】この書込み回路は、電気的に情報の書き込
みおよび消去が可能な複数のメモリセルMがマトリクス
状に配列されているメモリセルアレイ300を備えてい
る。複数のメモリセルMは1以上のブロックに分割され
ている。図3において、6個のメモリセルによる1つの
ブロックを例に示している。メモリセルアレイ300の
各メモリセル(M00、M01、......、M12)は、
図1に示すようなソース14a/ドレイン14b、フロ
ーティングゲート16およびコントロールゲート18を
含む電界効果トランジスタによりそれぞれ構成されてい
る。各ブロック内のメモリセルMのソース14aは、互
いに電気的に接続されるように共通ソース線14Aに繋
がっている。
【0010】図3の書込み回路は、さらに、ワード線W
Lを介してメモリセルMのコントロールゲート18に電
圧信号を与えるためのロウデコーダ320、ビット線B
Lを介してメモリセルMのドレイン14bに電圧信号を
供給するためのプログラム電圧印加回路340、共通ソ
ース線14Aに電圧信号を与えるためのソース電圧印加
回路360、およびこれらの回路に電圧を供給するため
の高電圧チャージポンプ380を有する。
【0011】図3の書込み回路の詳細を説明しながら書
き込み動作を紹介する。ここでは、ワード線WL0に接
続されているメモリセルM00にデータ“0”(書き込
み)を、メモリセルM10にはデータ“1”(書き込み
を阻止)を書き込み、ワード線WL1,WL2に接続さ
れているメモリセルM01,M11,M02,M12には
書き込みを行わない場合を例にする。
【0012】書き込みが開始されると、高電圧チャージ
ポンプ380は、不図示の電圧源からの電源電圧V0を
昇圧して例えば10Vの電圧V1を出力する。電圧V1
により、ロウデコーダ320から例えば10Vの電圧V
pがデコードされワード線WL0に出力される。一方、
ワード線WL1およびWL2には、ロウデコーダ320
から例えば0Vの電圧Vsが出力される。このような電
圧は、各ワード線WLに接続されているメモリセルMの
コントロールゲート18に印加され、それらのメモリセ
ルMに対して書き込みを行うかどうかをコントロールす
る。
【0013】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。高
電圧チャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレ
ータ回路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1
a(例えば6V)となる。電圧V1aが各ビット線BL
に印加されるかどうかは各ビット線BLに接続されてい
るMOSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr
11,Tr12)により制御される。MOSトランジス
タTr01およびTr11は、それぞれノード0および
ノード1を介して外部から供給されるデータによりコン
トロールされる。一方、MOSトランジスタTr02お
よびTr12は、カラムスイッチ344を構成し、外部
からの制御信号Vcにより共通して制御される。
【0014】書き込みが開始される時点で、外部からの
データにより、ノード0は“high”レベル(例え
ば、電圧V0のレベル)となり、ノード1は“low”
レベル(例えば、0Vの基準電圧)となる。ノード0に
おける“high”レベルは、ラッチ回路342aによ
りラッチされた後にレベルシフト回路HV0によりレベ
ル変換され、ノードH0において電圧Vpのレベルに相
当する“high”レベルとなる。これによりMOSト
ランジスタTr01がオンになる。一方、ノード1にお
ける“low”レベルは、ラッチ回路342bによりラ
ッチされた後にレベルシフト回路HV1によりレベル変
換されるが、その出力は依然として“low”レベル
(0V)であるため、MOSトランジスタTr11はオ
フ状態である。
【0015】一方、MOSトランジスタTr01,Tr
11の下段に接続されているカラムスイッチ344は、
外部からの“high”レベル(例えばV0のレベル)
の制御信号Vcが供給される。制御信号Vcは、レベル
シフト回路HV7によりレベル変換され、電圧Vpのレ
ベルに相当する“high”レベルとなる。この信号は
カラムスィッチ344のすべてのMOSトランジスタに
入力されるので、 MOSトランジスタTr02および
Tr12がともにオンとなる。
【0016】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(例えば6
V)が印加される。一方、MOSトランジスタTr11
がオフとなっているので、ビット線BL1はフローティ
ング状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行わ
れない。
【0017】メモリセルMのソース14aへの電圧印加
は、上述したようにソース電圧印加回路360により行
われる。1つのブロック内の複数のメモリセルMの複数
のソース14aは共通ソース線14Aに接続され、共通
ソース線14Aへの電圧印加はMOSトランジスタTr
8により制御される。MOSトランジスタTr8は、外
部からの“low”レベルの制御信号Vdによりオンと
なり、共通ソース線14Aは例えば0Vの基準電圧Vs
となる。なお、レギュレータ回路2は、消去時に共通ソ
ース線14Aに電圧Ve(例えば、6V)を印加するた
めのものであり、書き込みとは無関係なのでここではそ
の説明を省略する。
【0018】以上のように、メモリセルM00に表1に
示す書き込み時の各電圧が印加されることにより、フロ
ーティングゲート17に電子が注入され、メモリセルM
のしきい値が3.5V以上まで上昇する。一方、メモリ
セルM10は、電圧V1aが印加されないため、しきい
値が2.0V以下の初期状態を維持する。なお、書き込
みは、一般的には、書き込みと、書き込みによるメモリ
セルのしきい値を検証するベリファイとを交互に行い、
メモリセルのしきい値を検証しながら所定の値になるよ
うに動作する。
【0019】このような書込み方式において次に述べる
問題がある。書き込みはチャネルホットエレクトロン
(CHE)を発生させることにより行うので、1メモリ
セル当たりの書き込みにドレインで消費される電流が5
00μAと非常に大きい。上記の例では、並列に書き込
むビット数(メモリセル数)が2としているが、製品化
されている実際のLSI(大規模集積回路)では16ビ
ット以上のものがある。この場合、消費される電流は全
体で最大8mAと非常に大きく、これを発生させるため
の昇圧用チャージポンプ回路も非常に大きくなる。一
方、最近における携帯電話などの携帯端末の普及によ
り、消費電流を低減する目的から低電圧化が進められて
いる。低電圧化を図ると、上記のチャージポンプ回路の
面積が増加してしまう。例えば電源電圧が2.4Vから
1.8Vに変更する場合、チャージポンプ回路のレイア
ウト面積が約4倍程度増加する。このような現状によ
り、不揮発性半導体メモリを動作させるためには、書き
込み時の消費電流を低減する必要性が生じる。
【0020】上記の問題を解決する1つの手段として、
2次電子を用いた書込み方式がある。この方法はTechni
cal Digest of IEDM, p279-282, 1997(“Secondary El
ectron Flash-a High Performance Low Power Flash Te
chnology for 0.35um and below"、先行技術2)により
発表されている。図4を参照しながらこの書込み方式を
説明する。
【0021】図4はこの書込み方式に用いるメモリセル
の構成を概略的に示す断面図である。図4のメモリセル
は、図1のメモリセルに比べてn−ウェル(n-型)1
1およびp−ウェル(p-型)12をさらに含んでお
り、ソース/ドレイン(n+型)14はp−ウェル12上
に形成されている。なお、n−ウェル11には電圧V0
が印加され、n−ウェル11により、p−ウェル12と
p−基板10とは互いに電気的に分離されている。図4
に示すような構造を以下ではトリプルウェル構造と称す
る。なお、図4に示されている図1の場合と同様な機能
を有する構成については、図1の場合と同一な符号が付
されている。
【0022】図4のメモリセルを有する不揮発性半導体
メモリ装置の書き込み動作は次のようである。書き込み
時に、コントロールゲート18に5Vの電圧を、ドレイ
ン14bに3.5Vの電圧を、p−ウェル12には−3
Vの電圧を印加する。これにより、図4に示すように、
チャネル層14cで電流(電子)が流れ、ドレイン14
b近傍でインパクトアイオニゼーションにより電子−ホ
ール対が発生する。電子−ホール対のホールが加速され
基板10側に移動するが、ドレイン14b(n +)とp
−ウェル12(p-)間の空乏層を横切る際にさらに電
子−ホール対を発生させる。この電子−ホール対のう
ち、エネルギーの高い電子(ホットエレクトロンまたは
2次電子と呼ぶ)がフローティングゲート16に注入さ
れ、しきい値が3.5V以上に上昇する。
【0023】この方式を用いる先行技術2によれば、書
き込み時間が7μsとなり、その場合の消費電流は10
μA以下となる。この消費電流は通常の場合の500μ
Aの1/50まで低減され、上述した問題点が改善され
る。
【0024】なお、消去および読み出しモードの動作に
ついては、先行技術1の場合と同様であり、各モードに
おける印加電圧の条件を表2にまとめる。
【0025】
【表2】
【0026】以下に、図5を参照しながら、先行技術2
による上記の書込み方式をより詳細に説明する。図5は
図4のメモリセルを有する不揮発性半導体メモリ装置の
書込み回路の構成を示す。チャネルホットエレクトロン
(CHE)を利用する場合の書込み回路(図3)に比べ
ると分かるように、図5の書込み回路は、メモリセルの
バックバイアスを制御するための回路(基板バイアス制
御回路500)が追加されている。なお、図5における
基板バイアス制御回路500以外の構成は図3の場合と
同様であり、同様な符号を使用している。
【0027】基板バイアス制御回路500は例えば、図
6に示すように、負電圧チャージポンプ610およびコ
ンバージェンス回路620を中心に構成される。基板バ
イアス制御回路500は、さらに負電圧チャージポンプ
610の出力を制御するクロック発生回路630と、基
板バイアス制御回路500の出力を制御するための負電
圧レベルシフターNVおよびMOSトランジスタ640
とを備えている。負電圧チャージポンプ610は、図6
に示すようにPチャネルMOSトランジスタ、容量およ
びインバータ回路により構成されている。なお、負電圧
レベルシフターNVは図7に示す構成を有する。
【0028】以下に、基板バイアス制御回路500を備
えた図5の書込み回路による書き込み動作を説明する。
p−ウェル12に負電圧を印加する以外は、電圧値が違
うだけで書き込み動作は上述した従来技術1の場合と基
本的に同じである。ここでも、ワード線WL0に接続さ
れているメモリセルM00にデータ“0”(書き込み)
を、メモリセルM10にはデータ“1”(書き込みを阻
止)を書き込み、ワード線WL1,WL2に接続されて
いるメモリセルM01,M11,M02,M12には書き
込みを行わない場合を例に説明する。
【0029】書き込みが開始されると制御信号Vbが
“high”レベル(電圧V0のレベル)に変化し、こ
れによりクロック発生回路630が動作を開始し、例え
ば、2相クロックclkおよび/clkが出力される。
これにより、負電圧チャージポンプ610が動作し、負
電圧チャージポンプ610の出力として負電圧が出力さ
れる。クロック発生回路630には、電圧Vcと負電圧
を抵抗分割により電圧検出を行い、Ref電圧値に比べ
て負電圧値が大きくなると、コンバージェンス回路62
0からリセット信号Vrが入力される。入力されるリセ
ット信号Vrにより、クロック発生回路630はクロッ
クを止め、負電圧チャージポンプ610の動作を止め
る。このように、コンバージェンス回路620からのリ
セット信号Vrにより負電圧チヤージポンプ回路610
が動作と非動作とを繰り返すことにより、負電圧は必要
に応じた−3V付近の値となる。
【0030】負電圧レベルシフターNVは、制御信号V
bの信号レベルを“high”レベル(電圧V0のレベ
ル)の入力を負電圧(例えば、−3V)に変換し、ま
た、“low”レベル(基準電圧Vsのレベル)の入力
を電圧V0のレベルに変換する。これにより、書き込み
の時(制御信号Vbが“high”レベルの時)、MO
SトランジスタTr640がオフになり、基板バイアス
制御回路500の出力端子tに負電圧(−3V)の出力
電圧Vfが出力される。この出力電圧Vfがメモリセル
のバックバイアスとしてメモリセルが形成されているp
−ウェル12に印加される。
【0031】一方、チャージポンプ380は、不図示の
電圧源からの電源電圧V0を昇圧して例えば5Vの電圧
V1を出力する。電圧V1により、ロウデコーダ320
から例えば10Vの電圧Vpがデコードされワード線W
L0に出力される。一方、非選択のワード線WL1およ
びWL2には、ロウデコーダ320から例えば0Vの電
圧Vsが出力される。このような電圧は、各ワード線W
Lに接続されているメモリセルMのコントロールゲート
18に印加され、それらのメモリセルMに対して書き込
みを行うかどうかをコントロールする。
【0032】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。チ
ャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレータ回
路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1a
(3.5V)となる。電圧V1aが各ビット線BLに印
加されるかどうかは各ビット線BLに接続されているM
OSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr11,
Tr12)により制御される。MOSトランジスタTr
01およびTr11は、それぞれノード0およびノード
1を介して外部から供給されるデータによりコントロー
ルされる。一方、MOSトランジスタTr02およびT
r12は、カラムスイッチ344を構成し、外部からの
制御信号Vcにより共通して制御される。
【0033】また、書き込みが開始される時点で、ノー
ド0およびノード1にはデータが転送され、それにより
ノード0およびノード1がそれぞれ"high"レベルお
よび"Low"レベルとなる。ノード0における“hig
h”レベルは、ラッチ回路342aによりラッチされた
後にレベルシフト回路HV0によりレベル変換され、ノ
ードH0において電圧Vpのレベルに相当する“hig
h”レベルとなる。これによりMOSトランジスタTr
01がオンになる。一方、ノード1における“low”
レベルは、ラッチ回路342bによりラッチされた後に
レベルシフト回路HV1によりレベル変換されるが、そ
の出力は依然として“low”レベル(0V)であるた
め、MOSトランジスタTr11はオフ状態である。M
OSトランジスタTr01,Tr11の下段に接続され
ているカラムスイッチ344は、外部からの“hig
h”レベルの制御信号Vcが供給される。制御信号Vc
は、レベルシフト回路HV7によりレベル変換され、電
圧Vpのレベルに相当する“high”レベルとなる。
この信号はカラムスィッチ344のすべてのMOSトラ
ンジスタに入力されるので、Tr02およびTr12が
ともにオンとなる。なお、上記のレベルシフト回路HV
は、図8に示される構成を有する。
【0034】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(3.5V)
が印加される。一方、MOSトランジスタTr11がオ
フとなっているので、ビット線BL1はフローティング
状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行われな
い。
【0035】なお、メモリセルMの共通ソース線14A
は、図3に関して述べたように例えば0Vの基準電圧V
sとなる。
【0036】以上のように、メモリセルM00に表2に
示す書き込み時の各電圧が印加されることにより、フロ
ーティングゲート17に電子が注入され、メモリセルM
のしきい値が3.5V以上まで上昇する。一方、メモリ
セルM10は、電圧V1aが印加されないため、しきい
値2.0V以下の初期状態を維持する。
【0037】書き込み後のメモリセルのしきい値を検証
するプログラムベリファイにおいては、まず、負電圧レ
ベルシフターNVの入力電圧Vbが"Low"となること
で、基準電圧Vsまでディスチャージされた電圧が出力
電圧Vfとして、負電圧レベルシフターNVより出力さ
れる。その後、ワード線WL0の電位を3.5Vにし、
ベリファイとしてのリード動作を行う。メモリセルM0
0のしきい値が3.5V以上と判定された場合、書き込
みが終了する。一方、メモリセルM00のしきい値が
3.5V以下ならば、書き込み信号を再度印加し書き込
みを行う。このように、書き込みとベリファイとを交互
に行い、メモリセルのしきい値を検証しながら所定の値
(3.5V以上)になるように動作する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2次電子によ
る書き込みを利用する先行技術2については、次のよう
な問題点がある。(1)書き込み時、p-ウェル12を負
の電位にする必要があるので、負の電位になるようにp
-ウェル12をチャージするのに時間がかかり、その結
果書き込み時間が長くなる。 (2)また、 p-ウェル1
2を負の電位にチャージするために負電圧チャージポン
プ回路が必要となり、この回路により素子のレイアウト
面積が大きくなってしまう。
【0039】(1)については、例えば16Mの不揮発
性半導体メモリ装置においてのp−ウェルの容量は約1
0000pf程度であるので、チャージ能力が1mAの
負電圧チャージポンプを用いてチャージする場合、p−
ウェルを−3Vにチャージするのに必要な時間tは t=10000pf×3V/1mA=30μs である。この計算から分かるように、p−ウェルを−3
Vにチャージするためには、最低30μsの時間が必要
である。p−ウェルがp-型でありその抵抗が高いた
め、ウェルの中心の電圧が完全に安定するまでには実際
は30μs以上の時間が必要である。さらに、ベリファ
イ時はp−ウェルをディスチャージして行うので、その
時間として10μs程度が必要となる。このため、書き
込みに必要な時間は、p−ウェルのチャージとディスチ
ャージの時間だけで40μsである。一方、実際の書き
込みに必要な時間は、p−ウェルのチャージとディスチ
ャージの時間を除くと13μs程度である。この時間の
内訳は、パルス印加時間7μs、ワード線セットアップ
時間100ns、ビツト線セットアップ時間100n
s、チャージポンプ立ち上げ時間2μs、チャージポン
プ電圧などのディスチャージ時間1μs、ベリファイ時
間2μs、回路のオーバヘッド1μsである。ここで、
ワード線のセットアップ時間は、チャージポンプのセッ
トアップ時間とオーバーラップして立ち上げることが可
能であることから省略している。したがって、書き込み
に必要な時間は、合計7μs+2μs+1μs+2μs
+1μs+100nsで約13μsとなる。このよう
に、ウェル電圧のセットアップ時間はこれらの時間に比
べて非常に長く、その結果、書き込み時間が長くなり、
高速書き込みができなくなる。
【0040】また上記の(2)に関し、負電圧チャージ
ポンプは上記のようにウェル容量の関係から1mA程度
のチャージ能力が必要であるが、一般的に負電圧チャー
ジポンプは効率が10%程度で非常に低い。このため、
負電圧チャージポンプのためのレイアウト面積が大きく
なり(例えばチップ面積の1%程度)、素子のチップ面
積が大きくなる。
【0041】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、高速の書き込みお
よび小さいレイアウト面積を実現できる不揮発性半導体
メモリ装置の書込み方式および書込み回路を提供するこ
とにある。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性半
導体メモリ装置の書込み方式は、電気的に情報の書き込
みおよび消去が可能な複数のメモリセルがマトリクス状
に配列されている不揮発性半導体メモリ装置の書込み方
式であって、該複数のメモリセルは1以上のブロックに
分割され、各ブロック内のメモリセルは、同一の半導体
基体上に設けられ、ドレイン・ソース、浮遊ゲートおよ
び制御ゲートを有する電界効果トランジスタによりそれ
ぞれ構成され、それらのソースが互いに電気的に接続さ
れるように共通に繋がっており、該書込み方式は、書き
込み時に、該制御ゲートに第1の電圧を印加し、該ドレ
インに第2の電圧を印加し、該ソースに第3の電圧を印
加し、該半導体基体には該第3の電圧より低い電圧であ
ってゼロまたは正の第4の電圧を印加し、該第1、第
2、第3および第4の電圧の値は互いに異なっており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0043】前記ドレインサイドで発生する2次電子が
前記浮遊ゲートに注入されることにより書き込みが行わ
れ、前記第1の電圧、第2の電圧および第3の電圧は正
の電圧であり、該第1の電圧は該第2の電圧より高く、
該第2の電圧は該第3の電圧より高くなっている。
【0044】ある実施形態では、前記第3の電圧は、前
記メモリセルに電圧を供給するための電圧源から出力さ
れる電圧と等しくなっている。
【0045】ある実施形態では、前記第3の電圧は、前
記メモリセルに電圧を供給するための電圧源から出力さ
れる電源電圧より高くなっている。
【0046】ある実施形態では、前記第3の電圧は、前
記電源電圧からチャージポンプ回路を用いて該電源電圧
より高い電圧を発生させ、さらに該高い電圧が低くなる
ようにレギュレートすることによって得られる。
【0047】本発明による不揮発性半導体メモリ装置の
書込み回路は、電気的に情報の書き込みおよび消去が可
能な複数のメモリセルがマトリクス状に配列されている
不揮発性半導体メモリ装置の書込み回路であって、該複
数のメモリセルは1以上のブロックに分割され、各ブロ
ック内のメモリセルは、同一の半導体基体上に設けら
れ、ドレイン・ソース、浮遊ゲートおよび制御ゲートを
有する電界効果トランジスタによりそれぞれ構成され、
それらのソースが互いに電気的に接続されるように共通
に繋がっており、該ソースと該半導体基体との間には電
圧降下を起こす素子を含む電圧経路が設けられており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0048】ある実施形態では、好ましくは、前記電圧
経路は前記メモリセルの列の数と同じ数の複数個であ
り、該複数の電圧経路は並列的に設けられている。
【0049】ある実施形態では、前記電圧降下を起こす
素子は抵抗素子である。
【0050】前記電圧経路は書き込み時のみON状態と
なり、書き込み以外の時は、別の回路から前記ソースに
電圧が供給される。
【0051】ある実施形態では、書き込みにおいて、各
ブロックでは、同時に書き込まれるメモリセルの列の数
と、ON状態となる電圧経路の数とが等しくなるように
する制御回路がさらに備えられている。
【0052】書き込みにおいて、前記電界効果トランジ
スタに流れる電流が前記電圧経路に流れることにより、
共通に接続されている前記ソースの電圧が、前記半導体
基体の電位に対して高くなる。
【0053】
【発明の実施の形態】本発明による不揮発性半導体メモ
リ装置の書込み方式において、書き込み時に、メモリセ
ルが形成されている半導体基体にゼロまたは正の電圧
(第4の電圧)が印加され、メモリセルのソースには第
4の電圧より高い第3の電圧が印加される。すなわち、
本発明によれば、半導体基体の電位を負にせずに、ソー
スと半導体基体との電位差を確保する。半導体基体を負
の電位にチャージする必要がないため、書き込み時間が
短縮される。
【0054】第4の電圧より高い電圧をソースに印加す
るために、本発明による不揮発性半導体メモリ装置の書
込み回路においては、ソースと半導体基体との間に、電
圧降下を起こす抵抗素子のような素子を含む電圧経路を
設ける。これにより、セル電流が抵抗素子を流れること
で、抵抗素子によりソース線の電位が半導体基体の電位
(第4の電圧)より高くできる。また、抵抗素子の代わ
りに、所望の値の電圧(第3の電圧)を直接ソース線に
供給することで、ソースと半導体基体との電位差を得る
こともできる。
【0055】以下に、本発明の実施形態を詳細に説明す
る。
【0056】(第1の実施形態)図9および10を参照
しながら、本発明による不揮発性半導体メモリ装置の書
込み方式および書込み回路の第1の実施形態を説明す
る。
【0057】図9は、第1の実施形態に用いる不揮発性
半導体メモリ装置の、メモリセル90の構成を概略的に
示す断面図である。メモリセル90は電界効果トランジ
スタにより構成されている。より詳細には図9に示され
るように、メモリセル90は、基板10(半導体基体)
上にソース14aおよびドレイン14bが形成され、ソ
ース14aとドレイン14bの間のチャネル層14cの
上には、トンネル酸化膜15を介してフローティングゲ
ート(浮遊ゲート)16が設けられ、さらにその上に、
層間絶縁膜17を介してコントロールゲート(制御ゲー
ト)18が形成されている。複数の上記のようなメモリ
セル90が基板上にマトリクス状に配列され、さらに1
以上のブロックに分割されている。各ブロック内のメモ
リセルのソースは、互いに電気的に接続されているよう
に共通に繋がっている。
【0058】メモリセル90による書き込み、消去およ
び読み込みの各モードのセル動作原理を説明する。表3
は、メモリセルの書き込み、消去および読み出しの各モ
ードにおいて、コントロールゲート18、ソース・ドレ
イン14および基板10に印加する電圧を示す。
【0059】
【表3】
【0060】書き込み(プログラム)時において、書き
込みを行うメモリセルのコントロールゲート18に例え
ば8Vの電圧を、ドレイン14bに例えば6.5Vの電
圧を印加し、基板10は例えば0Vの基準電圧にする。
このような電圧印加によりチャネル層14cで電流が流
れ、その結果、ソース14aおよび共通ソース線14A
が3V程度の電位となる(この点については後に詳細に
説明する)。なお、書き込みを行わないメモリセルのド
レインは0Vの電位とする。上記のような電圧条件によ
り、図9に示すように、チャネル層14cで電流(電
子)が流れ、ドレイン14b近傍でインパクトアイオニ
ゼーションにより電子−ホール対が発生する。電子−ホ
ール対のホールが加速され基板10側に移動するが、ド
レイン14b(n+)と基板10(p-)間の空乏層を横
切る際にさらに電子−ホール対を発生させる。この電子
−ホール対のうち、エネルギーの高い電子(ホットエレ
クトロンまたは2次電子)がフローティングゲート16
に注入され、しきい値電圧が3.5V以上に上昇する。
書き込みされたメモリアレイのしきい値電圧は図2の状
態(a)に示す通りである。
【0061】消去時においては、コントロールゲート1
8に例えば−9Vの電圧、ソース14aに例えば6Vの
電圧を印加することで、ソース14aサイドでフローテ
ィングゲート16から電子が引き抜かれ、しきい値電圧
が低下する。この場合のしきい値電圧の状態は図2のイ
レース状態(b)に当たり、消去が行われたメモリセル
のしきい値電圧は2.0V以下となる。
【0062】上記のように書き込みまたは消去がなされ
たメモリセルの読み出しは、コントロールゲート18に
3Vの電圧、ドレイン14bに1Vの電圧を印加し、ソ
ース14aを0Vの電位にすることで行う。このような
電圧条件の下で、メモリセルに記憶されているデータが
書き込み状態の場合、メモリセルのしきい値が3.5V
以上であるためメモリセルには電流は流れず、データは
“0”と判定される。また、メモリセルに記憶されてい
るデータが消去状態の場合、メモリセルのしきい値が
2.0V以下であるためメモリセルに電流が流れ、デー
タは“1”と判定される。この判定は、図示していない
が、ドレインに接続されたビット線につながっているセ
ンス回路にて電流を検出して行う。
【0063】以下に、図10を参照しながら、書き込み
動作を詳細に説明する。図10は本実施形態による不揮
発性半導体メモリ装置の書込み回路の構成を示す。
【0064】この書込み回路は、電気的に情報の書き込
みおよび消去が可能な複数のメモリセルMがマトリクス
状に配列されているメモリセルアレイ300を備えてい
る。複数のメモリセルMは1以上のブロックに分割され
ている。図10において、6個のメモリセルによる1つ
のブロックを例に示している。メモリセルアレイ300
の各メモリセル(M00、M01、......、M12)
は、上述した図9に示すようなソース14a/ドレイン
14b、フローティングゲート16およびコントロール
ゲート18を含む電界効果トランジスタによりそれぞれ
構成されている。各ブロック内のメモリセルMのソース
14aは、互いに電気的に接続されるように共通ソース
線14Aに繋がっている。
【0065】図10の書込み回路は、さらに、ワード線
WLを介してメモリセルMのコントロールゲート18に
電圧信号を与えるためのロウデコーダ320、ビット線
BLを介してメモリセルMのドレイン14bに電圧信号
を供給するためのプログラム電圧印加回路340、共通
ソース線14Aに電圧信号を与えるためのソース電圧印
加回路460、およびこれらの回路に電圧を供給するた
めの高電圧チャージポンプ(高電圧チャージポンプ)3
80を有する。
【0066】本実施形態の書込み回路のソース電圧印加
回路460において、共通ソース線14Aと基板10
(半導体基体)との間には、制御信号Vbにより制御さ
れるMOSトランジスタTr9および抵抗R9(例え
ば、60kΩ程度)による電圧経路P9が設けられてい
る。
【0067】以下に、図10の書込み回路の詳細を説明
しながら書き込み動作を紹介する。ここでは、ワード線
WL0に接続されているメモリセルM00にデータ
“0”(書き込み)を、メモリセルM10にはデータ
“1”(書き込みを阻止)を書き込み、ワード線WL
1,WL2に接続されているメモリセルM01,M11,
M02,M12には書き込みを行わない場合を例にす
る。
【0068】書き込みが開始されると、チャージポンプ
380は、不図示の電圧源からの電源電圧V0を昇圧し
て例えば8Vの電圧V1を出力する。電圧V1により、
ロウデコーダ320から例えば8Vの電圧Vpがデコー
ドされワード線WL0に出力される。一方、ワード線W
L1およびWL2には、ロウデコーダ320から例えば
0Vの電圧Vsが出力される。このような電圧は、各ワ
ード線WLに接続されているメモリセルMのコントロー
ルゲート18に印加され、それらのメモリセルMに対し
て書き込みを行うかどうかをコントロールする。
【0069】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。チ
ャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレータ回
路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1a(例
えば6.5V)となる。電圧V1aが各ビット線BLに
印加されるかどうかは各ビット線BLに接続されている
MOSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr1
1,Tr12)により制御される。MOSトランジスタ
Tr01およびTr11は、それぞれノード0およびノ
ード1を介して外部から供給されるデータによりコント
ロールされる。一方、MOSトランジスタTr02およ
びTr12は、カラムスイッチ344を構成し、外部か
らの制御信号Vcにより共通して制御される。なお、レ
ギュレータ回路1は図11に示す構成を有する。
【0070】書き込みが開始される時点で、外部からの
データにより、ノード0は“high”レベル(例え
ば、電圧V0のレベル)となり、ノード1は“low”
レベル(例えば、0Vの基準電圧)となる。ノード0に
おける“high”レベルは、ラッチ回路342aによ
りラッチされた後にレベルシフト回路HV0によりレベ
ル変換され、ノードH0において電圧Vpのレベルに相
当する“high”レベルとなる。これによりMOSト
ランジスタTr01がオンになる。一方、ノード1にお
ける“low”レベルは、ラッチ回路342bによりラ
ッチされた後にレベルシフト回路HV1によりレベル変
換されるが、その出力は依然として“low”レベル
(0V)であるため、MOSトランジスタTr11はオ
フ状態である。
【0071】一方、MOSトランジスタTr01,Tr
11の下段に接続されているカラムスイッチ344は、
外部からの“high”レベル(例えばV0のレベル)
の制御信号Vcが供給される。制御信号Vcは、レベル
シフト回路HV7によりレベル変換され、電圧Vpのレ
ベルに相当する“high”レベルとなる。この信号は
カラムスィッチ344のすべてのMOSトランジスタに
入力されるので、Tr02およびTr12がともにオン
となる。
【0072】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(例えば6.
5V)が印加される。一方、MOSトランジスタTr1
1がオフとなっているので、ビット線BL1はフローテ
ィング状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行
われない。
【0073】共通ソース線14Aに接続されているソー
ス14aへの電圧印加は抵抗R9を介して行う。書き込
みが開始されると、制御信号Vbは“high”レベル
(V0のレベル)となる。これによって、MOSトラン
ジスタTr9がオンとなり、抵抗R9のMOSトランジ
スタTr9側の端子は、基板10の電圧である基準電圧
Vsのレベル(例えば、0V)となる。書き込みが行わ
れるメモリセルM00では、ドレイン14bの電位が
6.5Vなので、一瞬であるが大きい電流(例えば、5
0μA)が流れる。この電流は共通ソース線14Aに流
れ込み、共通ソース線14Aと基板10との間の抵抗R
9(60kΩ程度)により、共通ソース線14Aの電位
は、基準電位Vsに対して3V程度まで上昇する。
【0074】上記のように共通ソース線14Aの電圧の
上昇が発生し、共通ソース線14Aが3V程度となり、
結果的に表3に示すような電圧印加が実現し、2次電子
による書き込みが行われる。なお、共通ソース線14A
の電圧上昇の程度は、抵抗素子R9の抵抗値以外に、高
電圧チャージポンプ380の電流供給能力、共通ソース
線14Aの抵抗、およびメモリセルのオン抵抗などの特
性にも影響される。したがって、これらの要素を総合的
に考慮した上で抵抗素子の抵抗値を設定することが好ま
しい。このことは以下に述べる第2および第3の実施形
態についても同様である。
【0075】なお、図10の下部におけるレギュレータ
回路2は、消去時に共通ソース線14Aに電圧Ve(例
えば、6V)を印加するためのものであり、書き込みと
は無関係なのでここでその説明を省略する。
【0076】本実施形態によれば、抵抗R9を用いて共
通ソース線14Aの電位を基板10より高くするので、
基板10を0Vの基準電圧Vsにしながら、共通ソース
線14Aと基板10との電位差が得られる。このため、
先行技術2(図4、表2)のように基板10を負電圧に
充電する必要がないため、書き込み動作を高速に行うこ
とができる。
【0077】なお、書き込み後に、メモリセルのしきい
値電圧を検証するプログラムベリファイを行う。メモリ
セルM00のしきい値が3.5V以上と判定された場
合、書き込みが終了する。一方、メモリセルM00のし
きい値が3.5V以下ならば、書き込み信号電圧を再度
印加し書き込みを行う。このように、書き込みとベリフ
ァイとを交互に行い、メモリセルのしきい値を検証しな
がら所定の値(3.5V以上)になるように動作する。
【0078】本実施形態によれば、セットアップなどの
オーバーヘッドに必要な時間を合わせても書き込み時間
は14μs以下となる。その時間の内訳は、パルス印加
時間7μs、ワード線セットアップ時間100ns、ビ
ット線セットアップ時間100ns、チャージポンプ立
ち上げ時間2μs、チャージポンプ電圧などのデイスチ
ャージ時間1μs、ソース電圧が安定するまでの時間5
00ns、ソース電圧ディスチャージ時間200ns、
ベリファイ時間2μs、回路のオーバーヘッド1μsで
ある。ここで、ワ−ド線のセットアップ時間は、ポンプ
のセットアップ時間とオーバーラップして立ち上げるこ
とが可能なため省略することができる。上記の時間の合
計は7μs+2μs+1μs+2μs+1μs+100
ns+500ns+200ns=約14μsとなる。
【0079】従来技術2と比較して、本実施形態におい
て、ソース電圧が安定するまでの時間とソース電圧のデ
ィスチャージ時間が新たに必要となるが、従来技術2の
場合のp−ウェルヘのチャージ時間やディスチャージ時
間に要する約40μsという長い時間が不要なので、総
合的に書き込み時間を大きく短縮できる。なお、図10
に示すように、NOR回路を介して制御信号VbがMO
SトランジスタTr8に入力されるので、ベリファイ時
(制御信号VbおよびVdがともに“low”レベル)
において、MOSトランジスタTr8もオンすること
で、共通ソース線14Aを基準電位Vsレベルになるよ
うにディスチャージする時間を短くすることができる。
【0080】また、10%前後という効率の低い負電圧
発生用チャージポンプが不要のため、このチヤージポン
プの占めるレイアウト面積が削減できる。さらに、本実
施形態は先行技術2(図4)の場合のトリプルウェル構
造を用いないので、n−ウェルおよびp−ウェルなどが
なく、メモリセルアレイのレイアウト面積の削減に有利
である。
【0081】(第2の実施形態)以下に、本発明による
不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回
路の第2の実施形態を説明する。
【0082】本実施形態において、不揮発性半導体メモ
リ装置のメモリセルは、トリプルウェル構造上に形成さ
れている。図12が、そのメモリセルの構成を概略的に
示す断面図である。トリプルウェル構造は、基板10
と、基板10上のn−ウェル(n-型)11と、n−ウ
ェル11上のp−ウェル(p-型)12とにより構成さ
れ、p−ウェル12がn−ウェル11により基板10か
ら電気的に分離されている。メモリセル90はp−ウェ
ル12の上に形成されている。なお、メモリセル90
は、図9(第1の実施形態)に示すメモリセルと同様で
あり、それと同一の参照符号が付されている。
【0083】本実施形態による書込み方式は、基本的に
は、第1の実施形態と同様な書込み回路(図10)を用
い、第1の実施形態の場合と同様な方法により行う。た
だし、第2の実施形態の場合、抵抗R9(図10)は、
p−ウェル12(半導体基体)と共通ソース線14Aと
の間に設けられる。書き込み時に、p−ウェル12に0
Vの基準電圧Vsを、n−ウェル11には例えば電源電
圧V0を印加する。コントロールゲート18およびドレ
イン14bには、第1の実施形態と同様に、それぞれ例
えば8Vおよび6.5Vの電圧を印加する。一方、ソー
ス14aは、第1の実施形態で説明した原理と同じよう
に、抵抗R9により最終的に3Vの電位まで上昇するこ
ととなる。このように、本実施形態においても、第1の
実施形態と同様に、ドレインサイドで2次電子が発生
し、この2次電子により書き込みが行われる。
【0084】メモリセル90をトリプルウェル構造上に
形成することは、以下に説明する意義がある。
【0085】不揮発性半導体メモリ装置について、消去
時に生じるBTBT(Band to BandTunneling)電流に
より、エンデュランス特性、リテンションなどの信頼性
が劣化することは知られている。このBTBT電流は、
例えば第1の実施形態で述べた消去時において、コント
ロールゲート18に負の電圧、ソース14aに正の高電
圧が印加された場合、ソースサイドで生じる電流であ
る。
【0086】この電流は、消去時にp−ウェル12とソ
ース14aを同電位にして消去を行う、というチャネル
消去により防止できる。チャネル消去によれば、p−ウ
ェルにソースと同様な高電圧を印加し、ソースサイドで
はなく、チャネル領域でフローティングゲートから電子
を引き抜くようになっている。図12に示す構成のメモ
リセルの場合、消去時に、p−ウェル12とソース14
aに例えば8Vの高電圧、コントロールゲート18に例
えば−9Vの電圧を印加すれば、フローティングゲート
16からチャネル層14cに電子を引き抜きしきい値を
低下できる。このようなチャネル領域を用いた消去で
は、BTBT電流の発生はなく大電流は流れない。この
チャネル消去を利用するために、トリプルウェル構造を
利用することが好ましい。なぜなら、トリプルウェル構
造を用いると、p−ウェル12をp−基板10から電気
的に分離することで、p−ウェル12に所望の電圧を印
加し、さらに基板を基準電圧Vsに維持することができ
るからである。
【0087】しかし、p−ウェル12とp−基板10と
の分離を行う場合、チャネルホットエレクトロンによる
書き込みのときは、書き込み時に次のような問題が生じ
る。先行技術についても述べたように、書き込み時、メ
モリセル内に大電流が流れ、それと同時にp−ウェル1
2側にも電流が流れる。例えば、流れる電流が1セル当
たりで500μAの場合、p−ウェル12に流れる電流
は100μAである。一方、トリプルウェル構造内のp
−ウェル12は、その電位がサイド側からのみしかコン
トロールできないため、通常の基板上のp−ウェルに比
して抵抗が高く、電位を安定させることが困難である。
したがって、p−ウェル12に電流が流れ込むと、p−
ウェル12の電位が上昇し、書き込みが正常に行えなく
なる。
【0088】これに対し、2次電子を用いる書き込み方
法は、1セル当りに流れる電流が10μA以下であり、
p−ウェル12に流れる電流が5μA以下という低い値
であるので、メモリセルをトリプルウェル構造上に形成
した場合についても、ウェル電位が上昇せず、書き込み
を安定した正常な状態で行える。
【0089】本実施形態も第1の実施形態と同様に、半
導体基体(p−ウェル12)に対し負電圧は使用してお
らず、第1の実施形態と同様な効果が得られる。また、
第1の実施形態と同じく2次電子を用いた書込み方式を
採用するので、従来のチャネルホットエレクトロンを用
いる方式に比較して、セル電流が少なく、さらにp−ウ
ェル12の電位の上昇も発生せず、安定した書き込み動
作が実現できる。
【0090】このように、本実施形態による2次電子を
用いる書込み方式は、書き込み時に必要な電流を抑制す
るのに有効な手段だけではなく、チャネル消去を行なう
のに必要なトリプルウェル構造を用いた場合に生じる問
題を解決するためにも有効な手段である。
【0091】(第3の実施形態)以下に、本発明による
不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回
路の第3の実施形態を説明する。
【0092】図13は本実施形態による不揮発性半導体
メモリ装置の書込み回路の構成を示す。本実施形態の書
込み回路と第1および第2の実施形態の書込み回路との
違いは、図13に示すように、書込み回路のソース電圧
印加回路560において、共通ソース線14Aと半導体
基体(基準電位Vs)との間に、ビット線BLの本数ま
たはメモリセルMの列の数と同じ数の複数個の、抵抗R
およびMOSトランジスタTrを含む電圧経路が設けら
れている点にある。抵抗R(R90,R91)およびM
OSトランジスタTr(Tr90,Tr91)はそれぞ
れビット線BLに対応して設けられ、各々のMOSトラ
ンジスタTr開閉は、制御信号Vb(書き込み時は、h
ighレベル)およびメモリセルMに書き込まれるデー
タが入力されるAND回路(AND90,AND91)
の出力によりそれぞれ制御される。
【0093】なお、書込み回路の他の部分(メモリセル
アレイ300、ロウデコーダ320、プログラム電圧印
加回路340、および高電圧チャージポンプ380な
ど)は、基本的には図10に示すものと同様であるので
その説明を省略する。さらに、本実施形態における不揮
発性半導体メモリ装置のメモリセルの構成は、第1の実
施形態(図9)、または第2の実施形態(図12)の場
合と同様な構成を用いることができる。
【0094】以下に、同時に書き込まれるメモリセルの
列の数の違いを考慮し、共通ソース線と基準電圧間の電
圧経路を複数にする意義を説明する。
【0095】通常、製品化されるようなデバイスでは、
書き込み効率を高めるために、例えば16ビットを同時
に書き込みを行なうことがなされている。特に、2次電
子を用いた場合、メモリセルで消費される電流量を少な
くすることが可能なため、例えば32ビットなどより多
くのセルを同時に書き込みすることができる。このよう
な場合、書き込みは、データにより、同時に書き込まれ
るセル数は変化する。例えば、1セルだけデータ“0”
(書き込み)で書き込み、他の15セルに対しデータ"
1"(書き込み阻止)を書き込む場合に比べて、16セ
ルのすべてに対しデータ“0”を書き込む場合のメモリ
セルアレイで消費される電流は16倍と大きくなる。こ
のため、第1の実施形態(1つの抵抗素子を用いる)に
おける共通ソース線14Aの浮き上がる電圧値が書き込
みデータにより違いが生じ、書き込みの効率が低下す
る。
【0096】この問題に対し、本実施形態においては、
共通ソース線14Aに接続する抵抗素子Rを複数個設け
ることにより、上記のようにメモリセルアレイで消費さ
れる電流が大きい場合には共通ソース線14Aと基準電
圧間の抵抗を低下させることで、共通ソース線14Aの
電位の上昇を一定にする。
【0097】以下に、図13を参照しながら、本実施形
態による書き込み動作を具体的に説明する。ここでは、
ワード線WL0に接続されているメモリセルM00,M
10にデータを書き込み、ワード線WL1,WL2に接
続されているメモリセルM01,M11,M02,M12
には書き込みを行わない場合を例にする。
【0098】まず、ワード線WL0に接続されているメ
モリセルM00にデータ“0”(書き込み)を、メモリ
セルM10にはデータ“1”(書き込みを阻止)を書き
込むときの動作を説明する。
【0099】書き込みが開始されると、チャージポンプ
380は、不図示の電圧源からの電源電圧V0を昇圧し
て例えば8Vの電圧V1を出力する。電圧V1により、
ロウデコーダ320から例えば8Vの電圧Vpがデコー
ドされワード線WL0に出力される。一方、ワード線W
L1およびWL2には、ロウデコーダ320から例えば
0Vの電圧Vsが出力される。
【0100】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。チ
ャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレータ回
路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1a(例
えば6.5V)となる。電圧V1aが各ビット線BLに
印加されるかどうかは各ビット線BLに接続されている
MOSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr1
1,Tr12)により制御される。MOSトランジスタ
Tr01およびTr11は、それぞれノード0およびノ
ード1を介して外部から供給されるデータによりコント
ロールされる。一方、MOSトランジスタTr02およ
びTr12は、カラムスイッチ344を構成し、外部か
らの制御信号Vcにより共通して制御される。
【0101】書き込みが開始される時点で、外部からの
データにより、ノード0は“high”レベル(例え
ば、電圧V0のレベル)となり、ノード1は“low”
レベル(例えば、0Vの基準電圧)となる。ノード0に
おける“high”レベルは、ラッチ回路342aによ
りラッチされた後にレベルシフト回路HV0によりレベ
ル変換され、ノードH0において電圧Vpのレベルに相
当する“high”レベルとなる。これによりMOSト
ランジスタTr01がオンになる。一方、ノード1にお
ける“low”レベルは、ラッチ回路342bによりラ
ッチされた後にレベルシフト回路HV1によりレベル変
換されるが、その出力は依然として“low”レベル
(0V)であるため、MOSトランジスタTr11はオ
フ状態である。
【0102】一方、MOSトランジスタTr01,Tr
11の下段に接続されているカラムスイッチ344は、
外部からの“high”レベル(例えばV0のレベル)
の制御信号Vcが供給される。制御信号Vcは、レベル
シフト回路HV7によりレベル変換され、電圧Vpのレ
ベルに相当する“high”レベルとなる。この信号は
カラムスィッチ344のすべてのMOSトランジスタに
入力されるので、Tr02およびTr12がともにオン
となる。
【0103】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(例えば6.
5V)が印加される。一方、MOSトランジスタTr1
1がオフとなっているので、ビット線BL1はフローテ
ィング状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行
われない。
【0104】共通ソース線14Aに接続されているソー
ス14aへの電圧印加は抵抗R90,R91を介して行
う。上記のように、ノード0が“high”レベル、ノ
ード1が“low”レベルとなっているので、AND回
路AND90により抵抗R90に接続されたMOSトラ
ンジスタTr90がオンになり、AND回路AND91
により抵抗R91に接続されたMOSトランジスタTr
91がオフの状態のままである。すなわち、AND回路
を含む制御回路により、各ブロックにおいて、同時に書
き込まれるメモリセルの列の数とON状態となる電圧経
路Pの数とが等しくなるように制御されている。
【0105】MOSトランジスタTr90がオンになる
ことで、抵抗素子R90のMOSトランジスタTr90
側の端子は、半導体基体の電圧である基準電圧Vsのレ
ベル(例えば、0V)となる。書き込みが行われるメモ
リセルM00では、一瞬であるが大きい電流(例えば、
50μA)が流れる。この電流は共通ソース線14Aに
流れ込み、共通ソース線14Aと基板10との間の抵抗
素子R90(60kΩ程度)により、共通ソース線14
Aの電位は、基準電位Vsに対して3V程度まで上昇す
る。このように共通ソース線14Aの電圧の上昇が発生
し、共通ソース線14Aが3V程度となり、結果的に表
3に示すような電圧印加が実現する。このような電圧条
件により、本実施形態は、第1および第2の実施形態と
同様に、ドレインサイドで2次電子を発生させ、この2
次電子によに書き込みが行われる。その後、第1の実施
形態と同様に、メモリセルのしきい値電圧を検証するプ
ログラムベリファイを行う。メモリセルM00のしきい
値が3.5V以上と判定された場合、書き込みが終了す
る。一方、メモリセルM00のしきい値が3.5V以下
ならば、書き込み信号電圧を再度印加し書き込みを行
う。このように、書き込みとベリファイとを交互に行
い、メモリセルのしきい値を検証しながら所定の値
(3.5V以上)になるように動作する。
【0106】次に、メモリセルM00,M10にともに
データ“0”(書き込み)を書き込む場合を説明する。
ノード0およびノード1は外部から制御信号によりとも
に“high”となり、さらに制御信号Vcも“hig
h”となることにより、メモリセルM00およびM01
の両方から電流が流れる。一つのメモリセルで流れる電
流は約50μAなので、2つのメモリセルを書き込むこ
とで、共通ソース線14Aに流れる電流量は合計約10
0μAである。
【0107】一方、ノード0およびノード1がともに
“high”であるので、抵抗素子R90が接続されて
いる電圧経路、抵抗素子R91が接続されている電圧経
路の両方が導通状態となり、セル電流が流れる。抵抗素
子R90およびR91の抵抗がそれぞれ60kΩであ
り、共通ソース線14Aと基準電圧Vs間の抵抗は30
kΩとなるので、共通ソース線14Aの電位は3Vまで
上昇する。このように共通ソース線14Aの電圧が3V
程度まで上昇し、上述したように、ドレインサイドで2
次電子を発生させ、この2次電子によに書き込みが行わ
れる。その後、第1の実施形態と同様に、メモリセルの
しきい値電圧を検証するプログラムベリファイを行う。
メモリセルM00およびM10のしきい値が3.5V以
上と判定された場合、書き込みが終了する。一方、メモ
リセルM00およびM10のしきい値が3.5V以下な
らば、書き込み信号電圧を再度印加し書き込みを行う。
このように、書き込みとベリファイとを交互に行い、メ
モリセルのしきい値を検証しながら所定の値(3.5V
以上)になるように動作する。
【0108】なお、消去および読込み動作は第1の実施
形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0109】本実施形態によれば、データパターンの違
いによるソース電位のバラツキを抑制し、安定して書き
込みを行うことができる。
【0110】本実施形態の説明では、1つのブロックと
して2列のメモリセルM、および2つの電圧経路P9
0,P91としているが、本発明はこのことに限定され
ない。1つのブロック内のメモリセルの列数が2以上に
なる場合は、抵抗RおよびMOSトランジスタTrもそ
れに対応して2つ以上にすればよい。その場合の抵抗素
子Rの抵抗値は、所望の共通ソース線14Aの電位を考
慮し適宜調整すればよい。
【0111】(第4の実施形態)以下に、本発明による
不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回
路の第4の実施形態を説明する。
【0112】以上の実施形態では、共通ソース線の電位
は、抵抗素子Rによる電圧経路Pを用いて所望の値にな
るように制御されている。これに対し、本実施形態にお
いては、書込み回路の外部から所望の電圧を、直接共通
ソース線に供給するようにしている。この外部からの所
望の電圧としては、例えば、電圧源からの電源電圧を用
いることができる。
【0113】本実施形態における不揮発性半導体メモリ
装置のメモリセルの構成として、例えば第1の実施形態
に関して説明した図9に示すものが用いられる。また、
図9の構成の代わりに、第2の実施形態に関して説明し
た図12の構成(トリプルウェル構造)を用いてもよ
い。
【0114】以下に、図9に示すメモリセル90を用い
て書き込みモードのセル動作原理を説明する。メモリセ
ルの書き込み、消去および読み出しの各モードにおい
て、コントロールゲート18、ソース・ドレイン14お
よび基板10に印加する電圧は表3に示す通りである。
【0115】書き込み(プログラム)時において、書き
込みを行うメモリセルのコントロールゲート18に例え
ば8Vの電圧を、ドレイン14bに例えば6.5Vの電
圧を、ソース14aには3Vの電圧を印加し、基板10
は例えば0Vの基準電圧にする。なお、書き込みを行わ
ないメモリセルのドレインは0Vの電位とする。上記の
ような電圧条件により、図9に示すように、チャネル層
14cで電流(電子)が流れ、ドレイン14b近傍でイ
ンパクトアイオニゼーションによりホールが発生する。
このホールが加速され基板10側に移動するが、ドレイ
ン14b(n+)と基板10(p-)間の空乏層を横切る
際、このホールによりホットエレクトロン(2次電子)
が発生する。このホットエレクトロンがフローティング
ゲート16に注入され、しきい値電圧が3.5V以上に
上昇する。書き込みされたメモリアレイのしきい値電圧
は図2の状態(a)に示す通りである。
【0116】図14は本実施形態による不揮発性半導体
メモリ装置の書込み回路の構成を示す。本実施形態の書
込み回路と第1から第3の実施形態の書込み回路との違
いは、図14に示すように、ソース電圧印加回路660
において、共通ソース線14Aに接続される抵抗を含む
電圧経路の代わりに、外部電圧供給回路A14が設けら
れている点にある。外部電圧供給回路A14は、MOS
トランジスタTr14およびレベルシフト回路HV14
により構成される。MOSトランジスタTr14の開閉
は、制御信号Vb(書き込み時、“high”レベル)
をレベルシフト回路HV14により例えば8Vにレベル
変換された電圧により制御され、MOSトランジスタT
r14がオンとなると電源電圧V0が共通ソース線14
Aに印加される。レベルシフト回路HV14としては、
図8に示す構成のものを用いることができる。なお、書
込み回路の他の部分(メモリセルアレイ300、ロウデ
コーダ320、プログラム電圧印加回路340、および
高電圧チャージポンプ380など)は、基本的には図1
0に示すものと同様であるのでその説明を省略する。
【0117】以下に、図14の書込み回路による書き込
み動作を説明する。ここでは、ワード線WL0に接続さ
れているメモリセルM00にデータ“0”(書き込み)
を、メモリセルM10にはデータ“1”(書き込みを阻
止)を書き込み、ワード線WL1,WL2に接続されて
いるメモリセルM01,M11,M02,M12には書き
込みを行わない場合を例にする。
【0118】書き込みが開始されると、チャージポンプ
380は、不図示の電圧源からの電源電圧V0を昇圧し
て例えば8Vの電圧V1を出力する。電圧V1により、
ロウデコーダ320から例えば8Vの電圧Vpがデコー
ドされワード線WL0に出力される。一方、ワード線W
L1およびWL2には、ロウデコーダ320から例えば
0Vの電圧Vsが出力される。このような電圧は、各ワ
ード線WLに接続されているメモリセルMのコントロー
ルゲート18に印加され、それらのメモリセルMに対し
て書き込みを行うかどうかをコントロールする。
【0119】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。チ
ャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレータ回
路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1a(例
えば6.5V)となる。電圧V1aが各ビット線BLに
印加されるかどうかは各ビット線BLに接続されている
MOSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr1
1,Tr12)により制御される。MOSトランジスタ
Tr01およびTr11は、それぞれノード0およびノ
ード1を介して外部から供給されるデータによりコント
ロールされる。一方、MOSトランジスタTr02およ
びTr12は、カラムスイッチ344を構成し、外部か
らの制御信号Vcにより共通して制御される。なお、レ
ギュレータ回路1は図11に示す構成を有する。
【0120】書き込みが開始される時点で、外部からの
データにより、ノード0は“high”レベル(例え
ば、電圧V0のレベル)となり、ノード1は“low”
レベル(例えば、0Vの基準電圧)となる。ノード0に
おける“high”レベルは、ラッチ回路342aによ
りラッチされた後にレベルシフト回路HV0によりレベ
ル変換され、ノードH0において電圧Vpのレベルに相
当する“high”レベルとなる。これによりMOSト
ランジスタTr01がオンになる。一方、ノード1にお
ける“low”レベルは、ラッチ回路342bによりラ
ッチされた後にレベルシフト回路HV1によりレベル変
換されるが、その出力は依然として“low”レベル
(0V)であるため、MOSトランジスタTr11はオ
フ状態である。
【0121】一方、MOSトランジスタTr01,Tr
11の下段に接続されているカラムスイッチ344は、
外部からの“high”レベル(例えばV0のレベル)
の制御信号Vcが供給される。制御信号Vcは、レベル
シフト回路HV7によりレベル変換され、電圧Vpのレ
ベルに相当する“high”レベルとなる。この信号は
カラムスィッチ344のすべてのMOSトランジスタに
入力されるので、Tr02およびTr12がともにオン
となる。
【0122】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(例えば6.
5V)が印加される。一方、MOSトランジスタTr1
1がオフとなっているので、ビット線BL1はフローテ
ィング状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行
われない。
【0123】一方、共通ソース線14Aについては、制
御信号Vbが“high”レベルとなることでMOSト
ランジスタTr14がオンとなり、電源電圧であるV0
(3V程度)が共通ソース線14Aに印加される。共通
ソース線14Aヘの電圧の供給時間は、1ブロック64
kBの場合で500ns程度でよい。これにより、ソー
ス14aが3V程度の電位となる。
【0124】このように、表3に示すような電圧印加が
実現し、メモリセルM00で電流が流れ2次電子による
書き込みが行われる。この場合、1セル当たりの電流は
10μA程度である。第1から第3の実施形態におい
て、セル電流が流れソース電圧が上昇しバックバイアス
がかかるまでは、50μA程度の電流が流れるが、本実
施形態の場合は、最初からソースにバックバイアスが印
加されているので、メモリセルを流れる最大電流が小さ
くなる。
【0125】なお、書き込み後に、メモリセルのしきい
値電圧を検証するプログラムベリファイを行う。メモリ
セルM00のしきい値が3.5V以上と判定された場
合、書き込みが終了する。一方、メモリセルM00のし
きい値が3.5V以下ならば、書き込み信号電圧を再度
印加し書き込みを行う。このように、書き込みとベリフ
ァイとを交互に行い、メモリセルのしきい値を検証しな
がら所定の値(3.5V以上)になるように動作する。
なお、消去および読込み動作は第1の実施形態の場合と
同様であるので、その説明を省略する。
【0126】本実施形態によれば、共通ソース線14A
の電位を電源電圧V0の値に固定している。このため、
共通ソース線と基準電圧間に強制的に抵抗を挿入すると
いう構成の場合の、メモリセルの特性により共通ソース
線の電圧がばらつき、ソース電圧を正確に決めることが
できず、書き込みが安定して行えないという問題を回避
できる。データパターンの違いによるソース電圧の変動
がなく、安定した書き込みが実現できるまた、本実施形
態によれば、基板電位(Vs)が0Vであり、基板を負
電圧に充電する必要がないことで、高速な書き込み動作
が実現できる。さらに、10%前後という効率の低い負
電圧発生用チャージポンプが不要なため、このチヤージ
ポンプの占めるレイアウト面積が削減される。
【0127】本実施形態によれば、セットアップなどの
オーバーヘッドの時間を合わせても、書き込み時間は1
4μs以下となる。その内訳は、パルス印加時間7μ
s、ワード線セットアップ時間100ns、ビット線セ
ットアップ時間100ns、チャージポンプ立ち上げ時
間2μs、チャージポンプ電圧などのディスチヤージ時
間1μs、ソース電圧が安定するまでの時間200n
s、ソース電圧デイスチャージ時間200ns、べリフ
ァイ時間2μs、および回路のオーバーヘッド1μsで
ある。ここで、ワード線のセットアップ時間は、ポンプ
のセットアップ時間とオーバーラップして立ち上げるこ
とが可能であるため省略する。したがって、トータルの
時間は7μs+2μs+1μs+2μs+1μs+10
0ns+200ns+200ns=約14μsとなる。
【0128】(第5の実施形態)以下に、本発明による
不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式および書込み回
路の第5の実施形態を説明する。
【0129】上記の第4の実施形態では、共通ソース線
に直接に供給する所望の電圧として、書込み回路の外部
(電圧源)からの電圧(電源電圧)を用いている。これ
に対し、本実施形態では、外部からの電圧を一旦昇圧さ
せ、昇圧された電圧をさらにレギュレートすることで得
られる安定した所望の電圧を共通ソース線(ソース)に
供給するという構成となる。この構成を用いれば、電源
電圧の低電圧化により電源電圧V0が例えば1.8Vと
いう低い値を採用する場合の、バックゲートが十分にか
からず、書き込みが行えないという状況に対応できる。
【0130】本実施形態のセル動作原理は、第4の実施
形態で説明したものと基本的に同様であるのでその説明
を省略する。以下に、本実施形態による書き込み動作に
ついて述べる。
【0131】図15は本実施形態による不揮発性半導体
メモリ装置の書込み回路の構成を示す。図15に示すよ
うに、ソース電圧印加回路760は、電源電圧V0(例
えば1.8V)を昇圧させる高電圧チャージポンプ38
0の出力電圧V1(例えば8V)に対し、レギュレータ
回路3を用いてレギュレートし、そのレギュレートされ
た電圧を共通ソース線14Aに供給する。レギュレータ
回路3は図11に示す構成が用いられる。制御信号Vb
が“high”レベル(例えば、1.8V)のとき、レ
ギュレータ回路3は、例えばV0のレベルである3Vの
安定した電圧を出力する。一方、制御信号Vbが“lo
w”レベル(例えば、0V)のとき、MOSトランジス
タTr8がオンとなり、ソース電圧印加回路760は基
準電圧Vs(例えば、0V)を共通ソース線14Aに供
給する。ソース電圧印加回路760におけるMOSトラ
ンジスタTr14およびレベルシフト回路HV14は、
第4の実施形態の場合と同様に動作する。なお、書込み
回路の他の部分(メモリセルアレイ300、ロウデコー
ダ320、プログラム電圧印加回路340、および高電
圧チャージポンプ380など)は、基本的には図10に
示すものと同様である。
【0132】図15の書込み回路による書き込み動作は
以下のようである。ここでは、ワード線WL0に接続さ
れているメモリセルM00にデータ“0”(書き込み)
を、メモリセルM10にはデータ“1”(書き込みを阻
止)を書き込み、ワード線WL1,WL2に接続されて
いるメモリセルM01,M11,M02,M12には書き
込みを行わない場合を例にする。
【0133】書き込みが開始されると、チャージポンプ
380は、不図示の電圧源からの電源電圧V0を昇圧し
て例えば8Vの電圧V1を出力する。電圧V1により、
ロウデコーダ320から例えば8Vの電圧Vpがデコー
ドされワード線WL0に出力される。一方、ワード線W
L1およびWL2には、ロウデコーダ320から例えば
0Vの電圧Vsが出力される。このような電圧は、各ワ
ード線WLに接続されているメモリセルMのコントロー
ルゲート18に印加され、それらのメモリセルMに対し
て書き込みを行うかどうかをコントロールする。
【0134】ビット線BLを介してメモリセルMのドレ
イン14bに電圧を印加することについて説明する。チ
ャージポンプ380からの電圧V1は、レギュレータ回
路1によりレギュレートされ、安定した電圧V1a(例
えば6.5V)となる。電圧V1aが各ビット線BLに
印加されるかどうかは各ビット線BLに接続されている
MOSトランジスタ(Tr01,Tr02またはTr1
1,Tr12)により制御される。MOSトランジスタ
Tr01およびTr11は、それぞれノード0およびノ
ード1を介して外部から供給されるデータによりコント
ロールされる。一方、MOSトランジスタTr02およ
びTr12は、カラムスイッチ344を構成し、外部か
らの制御信号Vcにより共通して制御される。
【0135】書き込みが開始される時点で、外部からの
データにより、ノード0は“high”レベル(例え
ば、電圧V0のレベル)となり、ノード1は“low”
レベル(例えば、0Vの基準電圧)となる。ノード0に
おける“high”レベルは、ラッチ回路342aによ
りラッチされた後にレベルシフト回路HV0によりレベ
ル変換され、ノードH0において電圧Vpのレベルに相
当する“high”レベルとなる。これによりMOSト
ランジスタTr01がオンになる。一方、ノード1にお
ける“low”レベルは、ラッチ回路342bによりラ
ッチされた後にレベルシフト回路HV1によりレベル変
換されるが、その出力は依然として“low”レベル
(0V)であるため、MOSトランジスタTr11はオ
フ状態である。
【0136】一方、MOSトランジスタTr01,Tr
11の下段に接続されているカラムスイッチ344は、
外部からの“high”レベル(例えばV0のレベル)
の制御信号Vcが供給される。制御信号Vcは、レベル
シフト回路HV7によりレベル変換され、電圧Vpのレ
ベルに相当する“high”レベルとなる。この信号は
カラムスィッチ344のすべてのMOSトランジスタに
入力されるので、Tr02およびTr12がともにオン
となる。
【0137】このように、MOSトランジスタTr01
およびTr02がオンとなっているので、ビット線BL
0を介してメモリセルM00に電圧V1a(例えば6.
5V)が印加される。一方、MOSトランジスタTr1
1がオフとなっているので、ビット線BL1はフローテ
ィング状態となり、メモリセルM10への電圧印加は行
われない。
【0138】共通ソース線14Aについては、制御信号
Vbが“high”レベル(例えば、1.8V)となる
時点で、レギュレータ回路3が、高電圧チャージポンプ
380により発生した電圧V1(8V)をレギュレート
することで、3V程度の安定した電圧を出力し共通ソー
ス線14に供給する。共通ソース線14Aヘの電圧の供
給時間は、1ブロック64kBの場合で500ns程度
でよい。これにより、ソース14aが3V程度の電位と
なる。
【0139】このように、表3に示すような電圧印加が
実現し、メモリセルM00で電流が流れ2次電子による
書き込みが行われる。この場合、1セル当たりの電流は
10μA程度である。第1から第3の実施形態におい
て、セル電流が流れソース電圧が上昇しバックバイアス
がかかるまでは、50μA程度の電流が流れるが、本実
施形態の場合は、最初からソースにバックバイアスが印
加されているので、メモリセルを流れる最大電流が小さ
くなる。
【0140】なお、書き込み後に、メモリセルのしきい
値電圧を検証するプログラムベリファイを行う。メモリ
セルM00のしきい値が3.5V以上と判定された場
合、書き込みが終了する。一方、メモリセルM00のし
きい値が3.5V以下ならば、書き込み信号電圧を再度
印加し書き込みを行う。このように、書き込みとベリフ
ァイとを交互に行い、メモリセルのしきい値を検証しな
がら所定の値(3.5V以上)になるように動作する。
なお、消去および読込み動作は第1の実施形態の場合と
同様であるので、その説明を省略する。
【0141】本実施形態によれば、上述したように、電
源電圧の低電圧化により低い値の電源電圧を用いる場合
の、バックゲートが十分にかからず、書き込みが行えな
いという問題を防止できる。
【0142】さらに、共通ソース線14Aの電位が所望
の電圧に固定されているため、共通ソース線と基準電圧
間に強制的に抵抗を挿入するという構成の場合の、メモ
リセルの特性により共通ソース線の電圧がばらつき、ソ
ース電圧を正確に決めることができず、書き込みが安定
して行えないという問題を回避できる。本実施形態によ
れば、データパターンの違いによるソース電圧の変動が
なく、安定した書き込みが実現できる。
【0143】また、本実施形態によれば、基板電位(V
s)が0Vであり、基板を負電圧に充電する必要がない
ということで、高速な書き込み動作が実現できる。さら
に、10%前後という効率の低い負電圧発生用チャージ
ポンプが不要のため、このチャージポンプの占めるレイ
アウト面積が削減できる。
【0144】本実施形態によれば、セットアップなどの
オーバーヘッドの時間を合わせても、書き込み時間は1
4μs以下となる。その内訳は、パルス印加時間7μ
s、ワード線セットアップ時間100ns、ビット線セ
ットアップ時間100ns、チャージポンプ立ち上げ時
間2μs、チャージポンプ電圧などのディスチヤージ時
間1μs、ソース電圧が安定するまでの時間200n
s、ソース電圧デイスチャージ時間200ns、べリフ
ァイ時間2μs、および回路のオーバーヘッド1μsで
ある。ここで、ワード線のセットアップ時間は、ポンプ
のセットアップ時間とオーバーラップして立ち上げるこ
とが可能であるため省略する。したがって、トータルの
時間は7μs+2μs+1μs+2μs+1μs+10
0ns+200ns+200ns=約14μsとなる。
【0145】第1から第5の実施形態の説明において、
基準電位Vsとして半導体基体(基板10またはp−ウ
ェル12)に印加する電圧を0Vとしていたが、この電
圧を正の電圧にしてもよい。また、以上の説明におい
て、ソース(共通ソース線)と半導体基体との間の電位
差が3V−0V=3Vとしているが、本発明はこれに限
定されない。この電位差を0.5〜5V程度の範囲に設
定すれば、所望の書き込み特性が得られる。
【0146】また、第1から第3の実施形態で用いる抵
抗素子としては、電流が流れると電圧降下を起こす抵抗
成分を含んでいるものであれば良く、配線抵抗、拡散層
の抵抗やMOSトランジスタなどを用いて形成できる。
【0147】なお、メモリセルアレイの1つのブロック
内のメモリセルは、以上の説明における6個に限定され
ずに、必要に応じた数に設定できることは言うまでもな
い。
【0148】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体メモリ装置の書
込み方式によれば、メモリセルの各部分に印加する電圧
が全て正の電圧となるので、負の電位にチャージする時
間が省略される。このため、書き込み時間が短縮され、
高速書き込みが実現できる。また、メモリセルの一部に
負の電圧を印加しないので、効率の低い負電圧チャージ
ポンプを装置に設ける必要がなく、チャージポンプ回路
のレイアウトが占める割合を削減できる。
【0149】さらに、共通ソース線に印加する電圧とし
て電源電圧を直接使用することで、安定した所望の電圧
を供給できるだけでなく、共通ソース線への電圧印加の
ための新たな電圧発生回路を装置内部に設置する必要が
なくなる。これにより、回路規模の小型化が図れる。
【0150】また、上記の共通ソース線に印加する電圧
として、電源電圧を一旦昇圧させ、昇圧された電圧をさ
らにレギュレートすることで得られる安定した所望の電
圧を採用することで、低電圧化により電源電圧が書き込
みが行えないほど低い場合に対応できる。
【0151】なお、本発明は2次電子による書き込みを
採用するので、通常のCHEを用いた場合の書き込みに
比べて、書き込み時の消費電流が低減され、昇圧用チャ
ージポンプ回路が大きくなることを防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の不揮発性半導体メモリ装置のメモリセル
構造を示す断面図。
【図2】不揮発性半導体メモリ装置の書き込みおよび消
去状態のしきい値電圧を示すグラフ。
【図3】先行技術1の不揮発性半導体メモリ装置の書込
み回路の構成を示す図。
【図4】先行技術2の不揮発性半導体メモリ装置のメモ
リセル構成および書込み方式の原理を示す図。
【図5】先行技術2の不揮発性半導体メモリ装置の書込
み回路の構成を示す図。
【図6】それに用いられる負電圧ポンプ回路とコンバー
ジェンス回路(基板バイアス回路)の構成を示す図。
【図7】それにおける負電圧レベルシフターの構成を示
す図。
【図8】図5の書込み回路における高電圧レベルシフタ
ーの構成を示す図。
【図9】本発明の第1の実施形態による不揮発性半導体
メモリ装置のメモリセル構成および書込み方式の原理を
示す図。
【図10】本発明の第1の実施形態による不揮発性半導
体メモリ装置の書込み回路の構成を示す図。
【図11】それにおけるレギュレータ回路の構成の1例
を示す図。
【図12】本発明の第2の実施形態による不揮発性半導
体メモリ装置のメモリセル構成および書込み方式の原理
を示す図。
【図13】本発明の第3の実施形態による不揮発性半導
体メモリ装置の書込み回路の構成を示す図。
【図14】本発明の第4の実施形態による不揮発性半導
体メモリ装置の書込み回路の構成を示す図。
【図15】本発明の第5の実施形態による不揮発性半導
体メモリ装置の書込み回路の構成を示す図。
【符号の説明】
10 基板 11 n−ウェル 12 p−ウェル 14a ソース 14A 共通ソース線 14b ドレイン 14c チャネル層 15 トンネル酸化膜 16 フローティングゲート 17 層間絶縁膜 18 コントロールゲート 90 メモリセル 300 メモリセルアレイ 320 ロウデコーダ 340 プログラム電圧印加回路 360、460、560、660、760 ソース電圧
印加回路 380 高電圧チャージポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 H01L 29/78 371 29/792 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD10 AE06 AE07 5F001 AA25 AB08 AD51 AD53 AD61 AE02 AE03 AE08 AE30 5F083 EP02 EP23 EP79 ER02 ER05 ER09 ER14 ER16 ER22 ER30 GA01 GA09 LA10 LA12 LA20 5F101 BA07 BB05 BD32 BD34 BD36 BE02 BE05 BE07 BE14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に情報の書き込みおよび消去が可
    能な複数のメモリセルがマトリクス状に配列されている
    不揮発性半導体メモリ装置の書込み方式であって、該複
    数のメモリセルは1以上のブロックに分割され、各ブロ
    ック内のメモリセルは、同一の半導体基体上に設けら
    れ、ドレイン・ソース、浮遊ゲートおよび制御ゲートを
    有する電界効果トランジスタによりそれぞれ構成され、
    それらのソースが互いに電気的に接続されるように共通
    に繋がっており、 該書込み方式は、書き込み時に、該制御ゲートに第1の
    電圧を印加し、該ドレインに第2の電圧を印加し、該ソ
    ースに第3の電圧を印加し、該半導体基体には該第3の
    電圧より低い電圧であってゼロまたは正の第4の電圧を
    印加し、該第1、第2、第3および第4の電圧の値は互
    いに異なっている、不揮発性半導体メモリ装置の書込み
    方式。
  2. 【請求項2】 前記ドレインサイドで発生する2次電子
    が前記浮遊ゲートに注入されることにより書き込みが行
    われ、前記第1の電圧、第2の電圧および第3の電圧は
    正の電圧であり、該第1の電圧は該第2の電圧より高
    く、該第2の電圧は該第3の電圧より高くなっている、
    請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置の書込み方
    式。
  3. 【請求項3】 前記第3の電圧は、前記メモリセルに電
    圧を供給するための電圧源から出力される電圧と等しく
    なっている、請求項1または2に記載の不揮発性半導体
    記憶装置の書込み方式。
  4. 【請求項4】 前記第3の電圧は、前記メモリセルに電
    圧を供給するための電圧源から出力される電源電圧より
    高くなっている、請求項1または2に記載の不揮発性半
    導体記憶装置の書込み方式。
  5. 【請求項5】 前記第3の電圧は、前記電源電圧からチ
    ャージポンプ回路を用いて該電源電圧より高い電圧を発
    生させ、さらに該高い電圧が低くなるようにレギュレー
    トすることによって得られる、請求項4に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の書込み方式。
  6. 【請求項6】 電気的に情報の書き込みおよび消去が可
    能な複数のメモリセルがマトリクス状に配列されている
    不揮発性半導体メモリ装置の書込み回路であって、該複
    数のメモリセルは1以上のブロックに分割され、各ブロ
    ック内のメモリセルは、同一の半導体基体上に設けら
    れ、ドレイン・ソース、浮遊ゲートおよび制御ゲートを
    有する電界効果トランジスタによりそれぞれ構成され、
    それらのソースが互いに電気的に接続されるように共通
    に繋がっており、該ソースと該半導体基体との間には電
    圧降下を起こす素子を含む電圧経路が設けられている、
    不揮発性半導体メモリ装置の書込み回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧経路は前記メモリセルの列の数
    と同じ数の複数個であり、該複数の電圧経路は並列的に
    設けられている、請求項6に記載の不揮発性半導体メモ
    リ装置の書込み回路。
  8. 【請求項8】 前記電圧降下を起こす素子は抵抗素子で
    ある、請求項6または7に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置の書込み回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧経路は書き込み時のみON状態
    となり、書き込み以外の時は、別の回路から前記ソース
    に電圧が供給される、請求項6から8のいずれかに記載
    の不揮発性半導体記憶装置の書込み回路。
  10. 【請求項10】 書き込みにおいて、各ブロックでは、
    同時に書き込まれるメモリセルの列の数と、ON状態と
    なる電圧経路の数とが等しくなるようにする制御回路が
    さらに備えられている、請求項6から9のいずれかに記
    載の不揮発性半導体記憶装置の書込み回路。
  11. 【請求項11】 書き込みにおいて、前記電界効果トラ
    ンジスタに流れる電流が前記電圧経路に流れることによ
    り、共通に接続されている前記ソースの電圧が、前記半
    導体基体の電位に対して高くなる、請求項6から10の
    いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置の書込み回
    路。
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